小説家立原正秋について語り合いませう
2 :
吾輩は名無しである:2005/10/31(月) 10:13:35
ひきこもりニートが怒涛の2ゲット!
3 :
ルージュ 磊:2005/10/31(月) 11:23:13
白いケシなら読んだことがあります。どこに数学的手法が取り入れられてるのかはわかりませんでしたが。
4 :
asq:2005/10/31(月) 12:34:26
>>3 立原小説では幾何学を身につけている主人公が間々登場します。
幾何について、頭を明晰にする、感情の入る余地がない、
といった感じの表現をしていた記憶がありますが、
それを体現したキャラクターが登場するのも立原小説の特徴だったりします。
白い罌粟では、主要登場人物の串田次郎がそれにあたるのではないかと思います。
金貸しを陥れていく過程や、猟銃で的を撃つ場面などは数学的手法が特にあらわれているのではないかと。
正義感等といった人間らしい感情を排した存在が串田次郎、
彼につまずいていく主人公をはじめとする普通の人々という図式が白い罌粟なのです。
と、資料が手元にないのでうろ覚えに書いてみる。
5 :
吾輩は名無しである:2005/10/31(月) 12:35:01
前から気になってましたが、ルージュ 磊って何者?
6 :
吾輩は名無しである:2005/10/31(月) 12:47:23
安っぽい手法だな
7 :
asq:2005/10/31(月) 19:20:04
このまま順調に下がっていくのかなぁ、と。
好きな立原作品TOP3とか、氏の生い立ちプロファイルとかやりたいのですが、
どうなんだろう、知名度低いのは知ってたけれど、勝手に進めてもよいのかな。
がんばって。
いまいちマイナーなんだよなぁこの人。
10 :
吾輩は名無しである:2005/10/31(月) 22:24:48
何年か前の別冊太陽で特集組まれてたけど、いい内容だったなぁ。
あと、既に70歳代の奥様が本当にお美しかった。
1さんどうか頑張って下さい。
「冬の旅」か? でも、「幼年時代」がよかったなぁ…
12 :
吾輩は名無しである:2005/10/31(月) 23:51:09
>1
新スレおめでd! 新スレ相談室でたまたま賛成したモンだよ。
なにげに応援しる。でも全然詳しくない<立原
いま文庫本ひっぱりだしたよ、高井有一著『立原正秋』
伝記読まんで作品読め!て怒られるか・・・orz
一代の人だね。「たびびと」はいい小説だった。「帰路」はせっかく欧州旅行まで
したのに、作家の肉体がすでに病魔に蝕まれていたためか、出来はいまいち。最後の
「その年の冬」では食べ物の名前が多く出てきて、食道ガンを患った立原の無念が
よく伝わってきた。最晩年に朝鮮人である実父の最期について確認したりと、新しい
境地に抜け出る可能性もあっただけに早世が惜しまれる。冥福を祈ります。
14 :
asq:2005/11/01(火) 07:07:24
>>8 ありがとうですよ〜。
>>9 うむ、評論大好きで一般書にはそれなりに通じてる父も知らんかった位にマイナーみたいです。
>>10 それすごく欲しいのですが>立原正秋特集
あ、ちなみに私が
>>1になりますです。応援ありがdです。
>>11 「冬の旅」は新聞小説という立原小説の中ではちょっと珍しい部類にはいります。
ちなみに私の一番好きな作品。
「幼年時代」は確か、自伝小説「冬のかたみに」の第一章にあたり、氏の韓国(当時の朝鮮かな?)での主に僧堂生活、
父上の自裁や日本人女性のことなど作品に濃い影響を与えたとみられる記述がありますです。
15 :
asq:2005/11/01(火) 07:29:09
>>12 その節は背中を押していただき感謝感謝ですよ。
ちなみにその本、私もハードカバーでもってるのですが、
旧字仮名使いっていうのかなんなのか癖があってまだ読んでなかったり。
てか別に怒りませんよー。
高井有一について立原は著書で何度も触れていますので、
というか登場人物としてちょっと出てたりしますので(笑、
興味があったらそこら辺からはいってみるのも一興かも知れませぬ。
16 :
asq:2005/11/01(火) 10:12:11
>>13 いちど年代別に整理してみると面白そうですね。
手元の該当著書から調べたものなので役に立つかは分かりませんが、
刊行年をみてみると、「たびびと」が昭和52年3月。「帰路」が昭和55年2月。
刊行年でなく第一刷発行になるけれど、「その年の冬」が昭和55年11月。
「帰路」については、私も同様に釈然としなかった記憶があります。
知識や経験を無理なく物語に昇華していった氏としては珍しく描写に固執しすぎていたようにも。
作家としても人としても転換期であっただろうだけに、やはり早すぎたように思えます。
17 :
吾輩は名無しである:2005/11/01(火) 19:17:54
「冬のかたみに」は、一生モノとして側に置いてる。
中学の頃、親から推薦されてハマッた。
元々はうちの親の蔵書だったけど、惚れこみ度合いに免じて「無くさない」
という約束で、ずーっと借りたまま。特に肌寒くなったこの時期には、
必ず読み返したくなるよ。孤独感とキンッとした透明な感じの文体。
立原の息子さんがやってる店で、プチオフとかできたらいいねえ。
18 :
asq:2005/11/01(火) 22:44:17
>>17 親御さんに一冊プレゼントなされると喜ばれるかも知れませんよ〜。
そういった出会い、良いなぁ。素直に羨ましいですよ。
「冬のかたみに」題名からして‥‥、むぅ、私の表現力だと表現しきれない(苦笑。
例えるに、氏の著書から引用するなら、「寒空に、葉の落ちつくした一本の木が立っているような引きしまった」という感じでしょうか。
プチオフ、ノリノリで調べてみたところ、料金見て気持ち遠い目しちゃったり。
ttp://www.food104.com/list/2001/kaiseki.html ちなみに、ちょっと情報が古め。
19 :
吾輩は名無しである:2005/11/02(水) 17:25:28
>18
情報トンクスです
だけどお値段もさる事ながら、カード受け付けておられないのですね。
プチオフの暁には、皆様多目の現金を。
>>4様、ご丁寧にありがとうございます。そうだったのですか…ステキ…
21 :
asq:2005/11/03(木) 18:54:45
>>19 んー、オフは流れ次第ですかねぇ。
>>20 いえいえどういたしまして。
一愛読者の目から見た考察なので、かなーり至らないところもありますので、
そこはちょいと気にとめといていただけると幸いです〜。
22 :
asq:2005/11/03(木) 19:17:34
えーと、「冬のかたみに」の話題が出たあたりから、私自身いままで良く知らなかった立原正秋の生い立ちを調べ始めたのですが、
一番のキモとなりそうな高井有一著「立原正秋」が手元に無かったり。なので、以下はweb上で調べた情報が主になります。
私の知る限りでは、氏は混血の方でありましたが、その死後、純粋な朝鮮人であったことがわかったそうです。
・参考url
ttp://www.sanseido.co.jp/booklet/syowakurekata.html ttp://homepage2.nifty.com/twada/jbook/jbook2.html なるべく偏ってないところを選出しますた。知らなくても良い事実であることを考えると、
>>19さんには申し訳ない限り。
「冬のかたみに」は自伝小説ではなく、自伝的小説になるわけです。知ったときはショックでしたし、いまも整理がついていないところがあります。
ちなみに、私ははどちらかといえば嫌韓でありまして、この件を調べていた際に某彼の国団体のサイトで氏を指して「同胞」と書いてあるのをめっけたとき、なぜか憤りを感じたり。
なぜ氏がそのような生き方をなされたか、それを考察するにはまだまだ私は力不足なのでいまは記憶するにとどめておきます。
氏のアイデンティティに深く関わる部分なのは間違いなく、安易に発言するのだけは避けたい気持ち。
ただ、性別が生物学的性、社会的性、精神的性と分けて考えられたように、国籍もまた整理整頓してから考えるべきと思っております。
文学板に立てるなとおったろうが糞が
挑戦神だったんですか…
要するに年譜も嘘だらけで、「朝鮮貴族の出自」も嘘でした。自分自身を作品化する
タイプで、「近代文学」の周辺からスタートしながら能や道元に接近したところは
浪曼派的な気質があったことの証拠でしょう。「冬のかたみ」はあくまで「小説」
として読むべきだと思います。
しかし彼以上に日本の美を標榜した作家はいない訳で、
漏れも、コロリといかれちまった訳で、セックスが美に昇華する話術に
真実が宿っていると幻想しちまって、、甘美な時間をありがとう…。
27 :
asq:2005/11/11(金) 15:54:15
なんというか、朝鮮人であったということより、事実とは違うことを事実として公表していたことのが気にかかるのかな。
どこかで読んだ話でソースが提示できないのだけれど、
氏は死の間際に出生と関わりのある地(地名失念)を調べてくれ、と言い残したそうで、私としてははかりかねるところ。
しかし、立原の歿後まで誰も氏の生い立ちを調査した記述が見つからないというのもすごい話だなぁ。
28 :
吾輩は名無しである:2005/11/13(日) 13:23:42
初めて読んだのがエッセイだったんだが、
透徹したダンディズムに酔いしれた。
渡辺淳一は立原の模倣ではあるまいか。
しかし、その後に出自を知って驚愕したな。
凄まじい葛藤の果てに、あの立原美学が成立したのだと思うと戦慄する。
29 :
吾輩は名無しである:2005/11/14(月) 01:02:30
この人好きで全集も持ってるけど
あまり生い立ちについては深く考えたことがなかった。
あのきっぱりした強がりな文体に惚れてる。
でも気持ちがまいってる時に読むと拒絶されてる感がすごくてしんどい。
「美しい城」が好きだったな。五木寛之が対談で、立原の作品を「ハードボイルド」
と形容していたが、確かに子供心にそんな風に読んでいた覚えがある。特に初期の
短編なんか、堀辰雄を無頼にした感じとでもいうか。
嫌韓の心情と、立原の作品に惹かれるそれに通底するのは、端的に言えば「威勢のよさ」。
要は流水に引き寄せられるピンポン玉に同じ。慎太郎ならさらにツボじゃねぇの、とか
煽ってみたり。こんな事書くと、すぐに「ホロン部乙」とか来るんだろうな。
生憎、共に日本国籍を持った者の間に生まれた子供として、日本人として「選別」された
身ですがね。
>性別が生物学的性、社会的性、精神的性と分けて考えられたように、
>国籍もまた整理整頓してから考えるべきと思っております
この言葉に嘘偽りが無いのなら、単に理性が刷り込みに負けたんでしょう。
でなければ
>私ははどちらかといえば嫌韓
なんて冗談でも口に出来ないと思うがね。
31 :
吾輩は名無しである:2005/12/01(木) 01:33:20
>>30 たんなる反論じゃないの(藁
スレストだと自慢げにいうからわざわざ見に来たんだけど。
言ってる内容が理解出来ないんで、
レスのつけようがないんじゃないか、このスレの住人も。
馬鹿が沸いたんでしばらくおとなしくしていよう、とみんなこう思ったわけで、
別にお前さんの書いたことに感心したわけじゃないんじゃないか、空気嫁よ。
asq乙
鳴海と多恵ちゃんとの不倫に憧れ(というか一方的に多恵ちゃんにまいって)大学教授を目指した俺。
只今非常勤講師歴任中。早く教授になって、退職して、美術館長にならなくてはw
あれ○○△さん、こんなとこで何してんのよw
>>35 控えめなのにエロイ! それが多恵たんの魅力。
この小説に憧れ、大和路を彷徨った男がここにも一人…。
38 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 00:05:30
よしもとばななが好きらしいね、この人を。
39 :
吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 00:07:04
高橋源一郎、フザケルナ、コノ野郎!!
40 :
吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 00:56:01
スレタイ検索に興味本位で入れてみたら、スレ立っていてびっくり!
私が読んだのは「海岸通り」からです。文学部の授業の合間に、司馬遷の史記・項羽本記といっしょに読んでいました。
結果、人生を左右したのは史記ではなく、立原氏(師と言っても良いかも)でした。
あこがれ時代には、家に李朝(今は亡き骨董屋のご主人が、買い物に来た立原さんの話をしてくれました)、
潮さんの恵比寿のお店にに着物来たカミさんと食事(あぁ微笑ましいねと、優しく接して下さいました)、
手を抜かない料理(だいぶ上手になりました)…。
み〜んなまねごとからスタートしたのですが、半分は仕事になっちまいました。
一番好きな言葉(正確には思い出せない)は、
やさしさ、きびしさ、剄さ、正しさは相互補完である、というもの。
冷酷さ、甘さ、脆さ、不正の中をもがき抜いた氏だからこその言葉かな…とも思います。
孫引きだったとしても、その日本語としての正しさは変わらないと。
これを体現するために、今は仕事を変わって3年目。
生き抜くために器用とは言えない氏に、いっそうのシンパシーを感じています。
文章書きで金を得ている今でも、氏の文章には背筋が伸びます。
5月には、安東の寺を訪ねてみようと思っています。
>1さん >17さん >26さん >35さん >37さんあたりの気持ち、すごくよくわかるような気がします。
おかげで、私は今でも貧民ですがw
41 :
吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 00:02:59
立原正秋師の板があったとは・・・
読者として、師から頂いたものが沢山ありながら、現実世界に還元するのが
なかなか難しい世の中なのは、今も変化ないのかも。
「己の美意識を貫く」
その基準が師に既存して30年。
影響あり過ぎです。でも師の作品が私の人生の支えなのには変わりません。
「恋人たち」を古本屋で偶然見つけて読みましたが
主人公が三つ子の一人だという設定が物語の中で
有機的に機能しておらず、ハッキリ言って不要に思えた上に
登場する女性たちの行動や造型があまりにも不自然なので
楽しめませんでした。
この人の作品はこれしか読んでいないのですが、
ファンの間ではどういった評価なのでしょう。
過渡期の作品の一つでしょうね。
>>25 両班でなく白丁の子孫だったらしいな。
それはそれで面白い。
45 :
40です:2006/03/19(日) 22:45:38
41>さん 立原正秋師、まさしくです。禿同…と書いたら、きっと斬られるでしょうね。
悲しみを訴える人間が多く、哀しみを識る機会が少ない世の中かもしれません。
鎌倉の某寺を訪れるたび、私も天を仰いでリセットを試みています。
42>さん 私は「はましぎ」から先に読みました。
当時は同様に、小説作法としての設定が甘いと感じたのですが、
イメージが具体化できない言葉に翻弄され、
それに腹を立ててじっくり取り組むうちに、
エンターテイメントとしての小説を越えて、
このような言葉を生み出した作者の考え方や生き様に興味を持ちました。
エッセイを読み、世界観をもとに再び読み返し、
今は忘れられない作品の一つとなっています。
他の作品をあわせ読むことによって、味わいが深まりました。
そのような意味では、中枢となる作品とは言い難いのかもしれませんし、
43>さんのおっしゃるとおりだと思います。
44>さん 立原氏が生まれた時代、李朝時代からの名残があり、
「白丁」には直譜も登録簿も存在しないのが原則だったそうです。
また、韓国では直譜偽造は非常に困難です。
氏とその父親の戸籍、直譜が共に確認されているところを見ると、
白丁の子孫というのは事実ではないかもしれませんね。
両班の子孫でなかったということは事実のようです。
「嘘」と言ってしまえばそれまでなのですが、
国籍や住環境による差別を嫌悪しながら隠した人間が、
自らの環境と願いをこのように文章に昇華し、
かつ両班の子孫でありたいと虚構をめぐらしたことは、
おっしゃるとおり、非常に面白く、興味深く、哀しいことだと思います。
なんで朝鮮人ってのは、
なんでもかも暴力に訴えるかねえ。
暴力反対!
47 :
吾輩は名無しである:2006/05/19(金) 22:22:31
48 :
吾輩は名無しである:2006/05/31(水) 00:03:31
スレの歩みが遅いですが、気の向くまま書き込みましょう。
「男の美学」を読み返しています。果して更級なる人物は実在していたか否か?
己の「美学、美意識」を貫いて生活するのには、いささか体力がいる世間になっています。
独りよがりを肯定すれば、今風のニートを承認し、目先の地位や名誉を急ぎ過ぎれば、
某IT産業の一時的な虚構に陥る。
師の世界観は、物質欲を突き抜けた先の精神的幸福感に如何に近づけるかと私は
認識して現在に至っています。
他人の誠意には誠意を持って対応する。例え応えられない事ならば誠意を持って断るなり
相手を気遣う配慮に欠ける人物に出会うと殺意を抱くのは、師の作品の影響か私の資質かは
最早境界線は曖昧です。妥協を許さない人生、いざ実践するのには難しいかもしれませんね。
49 :
吾輩は名無しである:2006/06/02(金) 00:33:46
俺この人の作品好きなんだけど
時々読んでて疲れませんか?
修行してるみたいな気分になることがある・・・
50 :
40です:2006/06/02(金) 10:15:48
>40です。
>49 さん 私も疲れます。そして修行だと思います。
>48 さんがお書きのように、「妥協を許さない人生」の実践は難しく、疲れますよね。
ただ、妥協と利益ばかりが横行する中、
「美」=形ではなく美という概念=妥協と利益の対極を少しでも追求していきたいと願う人間が、
一人くらいいてもいいのではないかと思います。
>物質欲を突き抜けた先の精神的幸福感
まったく同じ気持ちです。真の精神的幸福=美を貫き通すのは、難しく、疲れ、今風ではないかもしれませんが、
それでも私にとっては必要ですし、師の本との出会いがなければ、今生きてはおれなかったと思います。
「はましぎ」で六が築いた愛の世界は、社会通念や法律を越えた美=真の精神的幸福ですが、
私も社会通念や制度、法律に翻弄されることなく、自らの“美”を、たとえ少しずつでも追求していきたいと思います。
51 :
40です:2006/06/02(金) 10:16:54
>48 さん
>スレの歩みが遅いですが、気の向くまま書き込みましょう。
とても気になっていましたが、そういたします。ageます。
来週は大阪に行きますので、東洋陶磁美術館を訪ねてみる予定です。
6月には民芸館のリニューアルも予定されていますね。浅川旧居が復活するそうです。
民芸の説明書は嫌いですが、美しい李朝のある空間をゆったり体験できる貴重な場です。
湯島の骨董屋で、もう亡くなったじいさんが、問わず語りに
「そうそう、小説家がこれと同じような李朝堅手をたくさん買っていったよ。名前? なんて言ったかなぁ…」
「立原正秋という方では?」
「あぁ、そうだ。自宅でどんどん使ったり人にやったりすると言っていたな。あなたもこの器、そうして使いなさいよ 」
と話してくれました。
その器に、今日は肉じゃがが盛ってあります。
52 :
鶺鴒:2006/06/04(日) 21:23:15
鶺鴒こと41=48の者です。
本名はさておき、物を書く以上匿名というのは師の意に背く気がするので
私は今後名乗ります。
今夜の献立は、鯵の南蛮漬け、秋刀魚の蒲焼き、豚の角煮、煮豚、ひじき煮と
ほうれん草の白あえ。勿論手作りです。
昼間は近所の野鳥の鳴き声を認めて、暫し過ごしておりました。
贅沢な時間の過ごし方は師から頂いた物です。
スパカッティーネとの幸福な出会いはまた後日に・・・
>>49 俺も昔好きだった。
疲れるっつうか…、いっつも虚勢張って、肩怒らせて、他人を切り捨てる、
その反動で自らを支えているような自分の弱さを、とにもかくにも
ひたかくしにしようとするその様がね、ハードボイルド(笑
それが見えずにただ有り難がってる奴らはただの開き盲、…てのは差別用語か、
困ったな、なんて言い換えれば良いんだろう、文盲?、なんでもいいけどw、
読めない奴。出直せってカンジwwww
54 :
吾輩は名無しである:2006/06/06(火) 23:02:10
>>53 情けない奴・・・
過去に好きだった物を、己の心変わりをごまかすために茶化し。
作品から何かを汲み取ろうとしている者を冷やかす。
そんな卑しい心根だから、作品の方から縁を切られる羽目になる。
何を読んだ気になってるのか知らないが、お前に語る資格無し。
俺は主要作品の大半と評伝二つ読んだ上で云ってる。
>>54は?
だいたい、意見が合わなくても、俺が指摘した点て立原の読者には
何のことかちゃんと通じる筈、納得はしなくてもね。
無意味な個人攻撃は止めてくれ。
それに対象がなんであれ、盲目的な礼賛は気持ちが悪い、
人は一方で冷静に批判はしつつ、でも同時にそれを愛することも出来るんだ。
喧嘩を売っといて攻撃するなって? おかしいだろ?
もしかして本当に判らない?
そりゃあやばいなw、出直せ、読解力が足らない。
ちなみに俺は厨に煽られてる
>>30でもある。
今でも『美しい城』は好きだよ。
58 :
54:2006/06/07(水) 00:07:21
全ての作品を読んだ上での事。
確かに初期作品には、無理して日本文化を取り入れようとして
背伸びした感じの作品が多かった。あと近親相姦物も多かった。
恋人達、はましぎ(続編だが)、海岸道路 書き直し風な作品は他にもある。
全肯定して盲目になっている訳ではない。その中で自分が大事にしたい物を
継続しているだけ。それが人によって違うのも判る。
自分が誰よりも理解しているとは思わないし理解できる訳がない。
作者ではないのだから。
理解したつもりのうえで否定する先に、いったい何の答えがあるのだ?
うーん。
ひたすらな礼賛はつまらない、これ俺が山口スレでも書いた言葉。
立原も山口も、別にここにスレがあっても構わないとは思うけど、
なんつーか、そこに集う人間が他所とは違うんだよな、タイプが。
まあ水掛け論になりそうなんでこの辺で。
立原の美意識は完璧だ。マッチョな男、女を逝かせる男
云わばスーパーマンだ。礼賛以外に反応の仕方があるとは思えん。
61 :
鶺鴒:2006/06/07(水) 23:12:10
54さんの論理勝ちですね。
53=55,56,57、59の言いたい事も
判りますけど、結論の出ない堂々巡りになります。
盲目的な信者は正直気持ち悪いですよね?
好きな作品、いまいちな作品色々あるはずですが
両方書き込むならばこのレスの存在意義はあります。
作品を評価しましょう。読者を評価する場では無いのですから。
62 :
59:2006/06/07(水) 23:38:34
(たった二人のw)発言もろくに追えない人間に判定なんざ下されたくはないねw
俺が
>>58に反論しなかったのは正直馬鹿馬鹿しかったから。
何をモチーフにしようがそんなのは作家の勝手、立原、初期は普通に近代日本文学
してるじゃん、そうではなくて、俺が批判(つか馬鹿にしてる)のは、作家のつまんねー
ポーズをそのまま受け取ってありがたがる様な信者ぶり。
何々先生曰く、は勘弁。板の空気が澱む。
所謂、中間小説に近代文学もクソもないだろう?
信者と言ってもかわいいもんじゃないの?
粋がってるアンタの方がおかしいよ。
64 :
吾輩は名無しである:2006/06/07(水) 23:53:40
>>63 ?、読んだことある?
今すぐには本出てこないんだけどw、初期短篇は悪く無いよ、
平野嫌なんかが評価してた筈。『白い罌粟』で直木賞取る前に
『剣ヶ崎』で芥川賞候補にもなってる。俺は嫌いじゃない。
知ったかはやめようね。
あはは、訂正。
謙が嫌になってるww
勿論読んでるよ。
つまり世に出たのが「冬の旅」でありはましぎなどの所謂
中間小説なんだから、間違ってはいないだろう? どうよ
68 :
鶺鴒:2006/06/08(木) 00:26:59
>>64 あなたが立原正秋が大好きなのは、痛いほど判りました。
何事も模倣から始まり、貫けばいずれ本物になり得る。
挫折した自分に許せないのなら、他者への攻撃は無意味です。
自分自身で乗り越えて下さい。
69 :
64:2006/06/08(木) 00:58:30
70 :
吾輩は名無しである:2006/06/19(月) 14:31:29
はじめまして。ビックリです。
立原の2チャンネルがあるだなんて。
みなさん、年齢はおいくつぐらいなんでしょうか。
いい大人? いえいえ、ちょっと気になったものですから。
せっかくですもの、語りあいたいですね。
大学の一部の公開講座にも取り上げられていたりするようなのですが、
やはり立原作品はマニアックなのでしょうかね。
描かれている男女とも、現在の時代の人間とはずいぶんと違いますものね。
古風と言ったらよいのか、でも、だからこそ憧れたりするんですけど、私は。
『残りの雪』『石楠花』が特に好きです。
71 :
吾輩は名無しである:2006/06/26(月) 23:05:11
確かTBSでかなり昔「恋人達」が、根津甚八、大竹しのぶ、田中裕子、桑名正博、いしだあゆみ
他でドラマ化されてた事を思い出した。その後「春の鐘」が北大路錦也主演で映画化されても
いたような・・・他にも映像化された作品ってありますか?
冬の旅がテレビで、あおい輝彦で、
田村正和がバカ息子の役で、これがまた良かった w
73 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 17:17:09
山本陽子と二谷のベッドシーンが忘れられんな
残りの雪だったかな?
日経新聞の連載小説
で、立原って在日なんだってね
懐かしいな立原正秋、その年の冬を読みながら食道癌の氏を思い泣いた少年の頃を思い出します
箱根の山間に人里離れた別荘って今も安く手にはいるのだけど食材の買い出しにバスまで歩くのすらメチャメチャ大変そう
冬の旅のテレビ版DVDであったら見てみたいな
75 :
吾輩は名無しである:2006/06/30(金) 20:16:38
二谷って英明ですか? へぇ〜、あの特捜最前線ですよね。シブイ。
若い頃の山本陽子や岩下志麻は、
和服の立原作品の女主人公のイメージと、そうかけ離れてはいませんね。
岡田茉莉子だっけ、「情炎」のDVDは出ているみたいですよ。
76 :
吾輩は名無しである:2006/07/22(土) 05:25:37
「春の鐘」を読んでいて、主人公達が奈良から頻繁に
京都に食事に来るので、想像しただけで(京都在住の自分は)
疲れました。
一昨日も「帰路」を読んだのですが、あの食べっぷりはちょっと
凄いですね。
77 :
吾輩は名無しである:2006/07/23(日) 22:23:15
あのグルメぶりは、確かに読者もお腹いっぱいって感じです。
晩年の「その年の冬」もそうですね。
でも、食の豊かさを繰り広げるのは、愛の豊かさでもあって、
いわゆる精神性の高い立原世界を形づくっている重要な要素なんだと思います。
78 :
吾輩は名無しである:2006/08/05(土) 03:41:15
人間にとって食欲も性欲も同じってことですかね。
食べるシーンとセックスシーンが見事にクロスして、
リアルです。
79 :
吾輩は名無しである:2006/08/07(月) 20:54:18
立原正秋と渡辺淳一とは作品の雰囲気が似ていると思いますか。両者とも大人の愛を描いている点ではそうかもしれませんが。
私は立原作品は好きですが、渡辺氏はどうも・・・といった具合です。あまりくらべられるのも正直うれしくありません。
「くれない」など同じタイトルもありますね。でも、やはり違うと思います。
いっしょにしてほしくないです。
80 :
吾輩は名無しである:2006/08/07(月) 22:35:49
賢い楽器はなんでしょう
>70 さん 年齢、43歳です。イイ大人(泉昌之のマンガのタイトル)ですw
人間はだらしなくスケベで食いしん坊。でも真剣に生きることの価値と、
それをとりまく風景の美しさは、けっこう今の若い人にも好評です。
>17 さん >18 さん
過去ログ、改めて読んでみました。>17さんの親御さん、素敵ですね
>18 さん、確かに安くはないですw が、間違いなく美味いです。と言っても3回だけですが…。
エッセイにも登場する潮さんは、さながら腕のいいバーテンダーですね。
美味いものを作り、必要に応じて客の前に登場するタイミングが絶妙。無駄口はなし。
必然だけで構成された2時間の食事は、毎回なかなかのものです。
83 :
吾輩は名無しである:2006/08/15(火) 11:55:10
>27 さん
同感?です。気に掛かって、当時の慶尚南道に興味を持ち、あれこれ調べてみたのですが、
日本では情報が乏しく、さっぱりわかりません。
立原氏の故郷の近くまで、釜山からKTXで行けるようになりましたので、
「冬のかたみに」の景色を探し、幼年時代の美化されたイメージのソースを探してみたいと思います。
できればその後の作品にいたる道沿いの景色も…。
そうそう、“嫌韓”とありますが、氏がいた頃の半島は、あくまで朝鮮でした。
氏も、出自を示す言葉として「韓国人」という言葉は使っていなかったように記憶しています。
民俗(民族ではなく)や風土を示す言葉としては、あくまで“朝鮮”なのではないかと思います。
なくなってしまうとさびいので、ageます
84 :
吾輩は名無しである:2006/10/02(月) 16:02:14
在日による退廃芸術である。
85 :
天花:2006/10/04(水) 14:26:48
本日、初めてこのコーナーを、しりました。立原正秋 大ファンです。よろしく
お願い致します。
86 :
吾輩は名無しである:2006/10/13(金) 18:47:11
この人の喧嘩の話はみもふたもなくて一寸つらいね
プロの喧嘩だよなキンタマ踏み潰すとか
喧嘩が強いのとセックスの強いのは=だな、こりゃ
立原作品大好きです。
89 :
吾輩は名無しである:2007/01/18(木) 21:52:42
冬の旅いいですね
誰か語りましょう(^O^)
90 :
吾輩は名無しである:2007/01/22(月) 22:38:46
渡辺淳一は明らかに立原作品の模倣でしょう。
しかし、知識が薄いためか、模倣しきれずに
実に陳腐でお粗末な文体になってますね。
立原氏の、食、骨董、美術、女性、和服、性、禅宗、
それぞれの描写を安易にアレンジしてるに過ぎず、立原氏を
良くご存知の方なら、寒気がすること必至ですね。
結果、エロスのみ突出したようですね。
立原作品を昭和55年から愛読している私にとり、渡辺は実に不愉快な
存在です。
渡辺の愛読者には、とりあえず「春の鐘」を
読んで頂き渡辺の陳腐さを知って欲しい。
91 :
吾輩は名無しである:2007/01/30(火) 17:01:06
三島由紀夫批判したね確か
92 :
吾輩は名無しである:2007/01/30(火) 17:09:36
豊田悦司って俳優は立原ファン
これを知った2ちゃんねる読者は彼の出る作品を見たくなる
93 :
吾輩は名無しである:2007/02/03(土) 17:57:32
節分を語ったことあるかな?秋ちゃんは
94 :
吾輩は名無しである:2007/04/17(火) 21:52:48
「風姿花伝」「徒然草」・・・
特に中世の日本文化への深い愛。
「傍観者になれぬ人生」
「男」として「女」としてのありかた
なにもかもすがすがしい姿勢が貫かれている。
すべて立原正秋師より学んだ。
わが心の父です。
95 :
吾輩は名無しである:2007/05/19(土) 16:24:37
大学生の頃(14年以上前)立原正秋氏にハマリました。当時中退を考えていた私にとって立原文学が救いでした。厳しい現世の中で逃避できる理想の世界を築いてくれました。「春の鐘」「残りの雪」「流れのさなかで」「紬の里」に登場するような男性が私の憧れです。
96 :
吾輩は名無しである:2007/05/19(土) 16:43:23
95です。訂正です。上記の「流れのさなか」ではなくて「夢は枯野を」でした。立原小説事典で確認しました。失礼しました。
97 :
吾輩は名無しである:2007/05/20(日) 21:34:11
恐怖対談読んだが、凶暴な人だよね。
中上健次とどっちが強かったのかな。
講談社文庫から「雪のなか」が復刊したね。
立原全集持ってるけど買っちゃったヽ(^0^)ノ
99 :
吾輩は名無しである:2007/05/25(金) 00:13:41
98さん、復刻版、出ましたね。表紙を見て少しドキっとしてしまいました。時代がどんなに風化しても立原正秋氏の文学は分かる人には分かるものとして、永遠に生き続けて行きますよね。誰もが知っている作家というより確かな読者に根強く愛されている感じがいい。
復刻版というと「紫匂ひ」も講談社から復刊。講談社はなにか縁があるのか?
101 :
吾輩は名無しである:2007/06/05(火) 20:37:20
新潮文庫はとうとう「残りの雪」と「冬の旅」くらいになってしまったか。
「埋火」復刊はないかな……。
102 :
吾輩は名無しである:2007/06/25(月) 16:35:50
>>101 多恵たんハァハァの「春の鐘」上・下も絶版?
「春の鐘」もたしか絶版。
「残りの雪」はかろうじて残ってるね。
105 :
吾輩は名無しである:2007/09/10(月) 07:14:00
暇つぶしに読むにはいい作家
ケンカの話は幼稚性を露呈してるだけ
106 :
吾輩は名無しである:2007/09/14(金) 10:44:44
無頼派ですよね
「春の鐘」好きです。
奈良町に住んでいるのですが、興福寺の鐘の音が聞こえると、
どこかで多恵と鳴海先生も聞いているような気がしたりします。
いい年齢になるというのに鳴海先生のような方は現れず、
鐘の音を聞きながら、ゴミ袋を鹿に破られないように結びながら仕事へ出かける
生活感丸出しの暮らしをしている私ですがw
映画の多恵役の古手川祐子さんは、和服が似合って可愛らしかったですね。
108 :
吾輩は名無しである:2007/09/19(水) 13:24:48
>>106 無頼派というのかな?犯罪的、暴力的な性描写が多すぎるように思う。
「永い夜」、「海岸道路」、「恋人たち」なんて、話の筋は別にして
まるでポルノだよ。詳細な描写をしてるわけじゃないが。
109 :
吾輩は名無しである:2007/11/15(木) 01:52:22
ageます
>108
多いですね、確かに。現実の性に等しく。
淫蕩な妻と貞淑な妻の話、作品名は覚えていないのですが、
ポルノの果てと美の果ては同じところに…と思ったりもします。
私自身は、美の立原さんと泥水の吉行さんに同じ匂いを感じます。
どちらも大好きですし、生きるよすがとなっています。
んなこと言ったら渡辺なんたらもエッチな爺なの書いてるけど
美の果てなんか感じないぞ、それに泥水の吉行もないだろう w
>>110 渡辺は売り物としてうけそうなエッチなことを書こうとしてるから、逆にエロとは程遠い、
駄文になっているのだと思う。あんなのは読んで気持が悪いだけ。立原のほうが
抑えて書いてる分、はるかにリアリティがある。
「恋人たち」のなかの、女優を強姦した坊主の台詞「ずいぶん抵抗されたが、最後には
腰を動かした」なんて一行は読んでドキッとする。
同じようなことなのだが、団鬼六の大部分のSM小説よりも、彼が淡々と書いた
自伝「不貞の季節」のほうが書き惜しんでいるだけずっとエロいのと同じだ。
112 :
109:2008/01/26(土) 00:10:56
落ちると残念なので、ageます。
>>110 さん
言葉足らずでした。
泥水…というのは、ドロドロの中から独自の感覚できれいなものをさりげなくすくい上げて作品にする…という意味です。
吉行さんが泥水という意味ではないのですが、泥にまみれても生きていく強かさ、優しさを感じます。
立原さんは、生活の泥の中でペンを取り、まず美を仮定して、それを追究するという感じがします。
泥の中からダイヤモンドを拾い上げる吉行さん、
ガラスかもしれないけれど、それを美とするところから始まる立原さん、そんな感じがします。
立原さんのエッセイに、一度だけ(だったと思います)吉行さんとの会話というか、コミュニケーションが登場しますね。
吉行さんのインタビュー記事にも、立原さんが登場したことがあったと記憶しています。
お二人とも、近しいものを感じながら「相手が距離を取ろうと言った」というニュアンスで書かれていましたが、
立原さんが亡くなったときの吉行さんのコメントは非常に温かいものでしたし、
また立原さんが吉行さんに敬意を表していたことも、伝聞として書かれています。
生きることに真面目なお二人、とても好きです。
113 :
吾輩は名無しである:2008/01/26(土) 00:34:02
喧嘩(たしか立原さんは『男の美学』で別の字を推奨していた^-^;)については、
若い頃から理解できない部分でもあり、無頼の象徴かな…とも思っていた。
殴りまくられると痛いから、想像の域だったのだけれど…
あれから20年。子どもと一緒に空手なんか始めて、
試合で脳震盪起こしたり、反対に狙い澄まして上段を決めて相手を倒したりすると、
立原さんの言っていた意味がようやくわかる。
描写の背景には、想像では補えないものがあるんだな…と。
喧嘩、決して強かったわけではないとか、剣の達人とは言えなかったという伝聞もあるけれど、
立原さんの描写は、肉体をもって闘うという意味では、ものすごくリアル。
組手試合で、自分よりでかい相手と礼をするときの恐怖感とか、
その相手と間を取りながら、一発で決めるための心の動かし方とか、改めて深みが増しました。
そして、本当に街で喧嘩をしなくなった。
「神仏は尊し、神仏を頼まず」という五輪書の一説も、立原さんの小説から興味を持って読んだ。
やっぱり未だに、素敵な人だなぁと思う。
何人もの人が書いているけれど、
人の弱さを背負って、それがわかっていながら、それを乗り越えようとする姿は、
生きる勇気を与えてくれるよね。
復刻版、もう店頭では平積みでないけれど、どんな人たちが買ったんだろう?
age続けてたスマソ
>>91 批判…っていうのかな?
文学的には批判というより、立場の違いを明確にしているという感じだったよね。
盾の会については、三島の死後も批判的な文章を書いていたように記憶している。
批判というにはあまりに非論理的だったけれど、
立原さんの思いは伝わってくるものだったように思う。
少なくとも、評論ではなかった。
>>94 さんの言う「傍観者になれぬ人生」だったように思う。
この言葉、私も大好きですし、半端にもそうなってしまった今、貫くことのきびしさが身に染みます。
>>90さん
ほぼ同じ意見。立原氏好きの人には、たまらん浅さだ。
以前はいいもの書いていたのになぁ。
立原氏を読んでいる頃に、いっしょに読んだ“腑分け”の話(タイトル忘れたスマソ)なんかは、
それなりの感動と感銘があったのだけれど。
日経読んでた団塊の世代のヲジに骨を抜かれちまったのか?
銭湯できんたまを洗いなおしてくるべきw
恐怖対談だったか、立原との対談があるね。
内容は喧嘩の話。
今さらですが、107さんは女性でしたね。
118 :
117:2008/02/22(金) 04:43:31
失礼しました。このスレ、男性が多いので、つい見落としておりました。
鳴海先生は現れずとも、仏像に恋することが出来る奈良の街、うらやましいです。
立原氏の読者、エッセイからは女性が圧倒的だった…とも読み取れるのですが、
今、女性の立場から見る立原作品ってどんな感じなのでしょうか?
ついでに保守ageします
119 :
109:2008/02/22(金) 05:02:41
>116 さん
恐怖対談…は吉行さんですね。
文庫で読んだ記憶があるのですが、書棚にどうしても見あたらず…
たしか『角のたばこ屋への旅』の隣に入れたはずだったのに…
吉行さんも鬼籍に入られて(ずいぶん前ですが)、今でも文庫はありますかね…。
そうそう、縁あって、宮城まり子さんにお目にかかりました。
吉行さんのこと、本当に敬愛してらっしゃったんですね。
今でも吉行さんが隣にいるかのような話っぷりで、
生身を大切にされた吉行さんにふさわしい、魅力的な方でしたよ!
120 :
吾輩は名無しである:2008/03/05(水) 12:02:56
強かったかどうかは知らないけど、立原氏は喧嘩の仕方知ってると思った。
相手の鼻骨を一発殴って逃げた・・・とかさ。
保守age
>>120 確かに。強くなくても勝てる方法をよく知っていると思いました。
鍛えなくても実戦向けですね。
122 :
吾輩は名無しである:2008/04/08(火) 00:10:01
失礼しました! 再度ageます
123 :
吾輩は名無しである:2008/04/08(火) 00:35:49
124 :
吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 10:54:58
>>123 在日=喧嘩という図式ができたのは、立原氏の時代ではないと思います。
嫌韓厨は別スレに。
125 :
吾輩は名無しである:2008/04/28(月) 01:41:34
保守ageます
126 :
吾輩は名無しである:2008/05/04(日) 19:29:09
「白いなんとか」直木賞受賞作おもしろかった。
1966年の金融業者はあんなに人間がよかったのか不思議だった。
今ではちょっと想像がつかないほどの善人で
時の流れかと考えた。
小説自体はおもしろいです。
127 :
吾輩は名無しである:2008/06/10(火) 04:20:59
保守
128 :
吾輩は名無しである:2008/10/19(日) 00:47:26
ほしゅあげ
素晴らしいタイミングでのほしゅあげでした。
立原正秋、48年に「自由朝鮮」に発表した小説が確認されましたね。
20日の夕刊に掲載されていました。
人物設定が「冬のかたみに」に似ているとのこと。読んでみたいです。
>126 微妙ですね。時代背景というより、立原氏の兄弟とも関係があるかも。
確かお兄様は横須賀で金融・不動産業を営んでいたように記憶しています。
没後、高井有一氏が取材された内容が、「立原正秋」に載っていました。
混血と同様、兄の職業を疎んじながらも悪くは書けなかったのかな…と想像しています。
反面、エッセイでは金融業者をぼろくそに書いているものもありますね。
130 :
津島恵子:2008/10/29(水) 21:41:31
韓国の調査 (中央日報)
ネットユーザー8406人が回答した同調査で、67.8%(5696人)に
あたるユーザーが「韓国は嫌だ。他の先進国であってほしい」と回答し、
現在の生活に不満感を示した。
半面、再び韓国人として生まれたいとの意見を示したネットユーザーは2058人で24.5%だった。
「よく分からない」という意見も7.8%(652人)
131 :
吾輩は名無しである:2008/10/31(金) 17:09:55
132 :
吾輩は名無しである:2008/11/08(土) 14:31:32
133 :
吾輩は名無しである:2008/11/10(月) 23:38:15
プロ中のプロのスリが多い、スリ王国から
今度は「ハルモニスリ団」が捕まった。(共同通信 2008/07/25)
故国の警察当局は25日までに、窃盗容疑で60−70歳代を中心にした
女すり団の11人を逮捕、2人を書類送検。
本国のメディアは「ハルモニ(おばあさん)スリ団」と大きく報じた。
MBCテレビなどによると、スリ団の女性達は首都の近郊に居宅やビルを
所有、外車を乗り回わし、孫を海外留学に送り出していた者もいた。
彼女達は自国国内だけでなく、日本を含む海外にも遠征、犯行を繰り返していた。
人でごった返すデパートの売り場などが主な犯行現場。
数人ずつのグループに分かれ、1人が被害者の気を散らしているすきに、
もう1人がバッグにかみそりで穴を開けて財布を抜き取るなどの役割分担。
犯行後に被害者のキャッシュカードなどで現金を引き出すため、
事前にその人物が現金自動預払機(ATM)で金を引き出す際に
暗証番号を盗み見て把握しておく用意周到ぶりだったという。
まぁ朝鮮人でもいいんじゃないの?
総体としての朝鮮は俺も大嫌いだけど、
純粋に良いと思ったものは普通に受け入れるよ。
チョンで良いと思ったものなんて、DAPと立原正秋とキムチくらいなもんだけど・・・・
135 :
吾輩は名無しである:2009/02/25(水) 20:58:53
>>108 輪姦、強姦というと暴力的、犯罪的だが、立原が書くと、「まわし」、「てごめ」
という感じになるところが旨い。作品に必要ならば躊躇わず書くべき。
136 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/02/25(水) 23:22:21
>>134 さすが!
キムチとかあげて、
朝鮮白磁とかあげないのがトラッシュって感じでいいっすねw
立原も笑ってくれるっすよ、きっとw
137 :
吾輩は名無しである:2009/03/25(水) 16:13:18
奈良町に住んでいて「春の鐘」の舞台の美術館のある位置に近い所に勤務してます。多恵さん、魅力的な素晴らしい女性です。西大寺のマンションと向かえの居酒屋が無いか探索に行きました。
立原正秋と2ちゃんねる
およそ似つかわしくないようなスレ見つけたので来ました
こんにちは。
渡辺淳一との比較については同感です。渡辺さんは精神的な
背景は感じず、通俗的な描写が多いですね。意識して模倣
してるとは思わないけれど、出版社の要望とかもあるんでしょう。
主人公の男がナントカよく思われようと、女の前でアタフタする
ので、カッコ良くない。むしろ立原さんの小説に出てくるコキュみ
たいに思えます。
10年前くらいに、神奈川の近代文学館での立原正秋展に行ったら、
「残りの雪」の里子自身のモデルになったという李朝の小さな壺と、
お見舞いの水仙を100本生けたという場面の大壺が展示されてて、
初めてご対面しました。
焼き物からヒロインを創作するなんてすごいですよね。でも、確かに
女体を感じさせるような壺でした。韓国の焼き物って中国のと違って、
左右非対称でいびつなものが珍しくないようですね。ときどきドキリと
させられます。
フジタの経営が危なくなる前、千駄ヶ谷のギャラリーフジタでも
ご子息の料理と器展も開催され、立原正秋さんの遺品の食器と
レシピの再現を見ることができました。
親しい友人の実家が鎌倉の腰越にあり、彼女はよく執筆の合間に散歩
に出てこられる正秋氏に出会い、ご近所さんなのでバス停で挨拶をかわ
したそうです。散歩といっても、随筆にあるように着流しで都心に出て行か
れたようですが。「最近は周囲の環境が騒々しくなり、執筆の妨げになって
困る」といった内容のことを言われたとか。
本当は三島あたりの湧水の近くにでも引っ越したかったようですね。
私も静岡にいて、仕事でそのあたりを取材してたので、「「その年の冬」の
2人の棲家のイメージの参考にしたのかなーと思いながら歩きました。
でも、あの湧水も環境破壊で枯れる心配や観光客がゴミを持ち込むなど、
いまは様変わりしているようです。
最近の読者が少ないせいか、息の長い過疎スレだね
ほんのいっときだけ賑わったみたいだけど、
最近さっぱりだね。最初に書いてた人たち
どこいった?本当に立原ファンじゃないんだね。
全然、語られない。
143 :
吾輩は名無しである:2009/04/08(水) 10:53:54
立原って在日のふりして実は正真正銘の純日本人であることは知る人ぞ知る。
>>143 帰化したのに?戸籍謄本の写しが回顧展に出てたよ。
特定個人の国籍の問題こそ、どうでもいいような気はするがw
>>142 ここで語れば立原ファンって考えが腐臭くてキメェよw
146 :
吾輩は名無しである:2009/04/13(月) 12:01:46
ま〜今晩は西大寺の西の京マンションを出て「門前」で一杯やることにしよう。
147 :
吾輩は名無しである:2009/04/15(水) 15:41:35
顔を見ただけで、誰でもチョンとわかる。
典型的チョン顔!
>>145 あら、まっだね。語るためにファンがスレ立てたんじゃないのか。
過疎スレが本来の目的なのか。だったら変わり者だね。
>>149 君ほどではないよ。荒らしばかりのスレにがっかりしてるだけさ。
自治厨乙
152 :
吾輩は名無しである:2009/04/28(火) 17:14:31
多恵さんって抱いてみたい。
153 :
吾輩は名無しである:2009/08/19(水) 16:23:48
立原は真性の朝鮮人だろう、とことん出自を隠してとうとう隠しきれんとなると
白丁なのに両班と言ってみたり、小林秀雄に酒送って歓心を買おうとしたり、
やることが血は争えことを証明するかのようなことばかりしていたらしい
154 :
吾輩は名無しである:2009/09/14(月) 11:02:54
狂い花
仲の悪い姉妹
ぶら下がっていた姉・・・
155 :
吾輩は名無しである:2010/02/12(金) 04:42:11
立原まさあきさんですね?
156 :
吾輩は名無しである:2010/02/12(金) 22:21:41
ドラマ『恋人たち』好きだったなあ。DVD出れば買うんだが。根津甚八が良かった。
映画『春の鐘』古手川祐子のヌードが話題になった。懐かしい。
157 :
吾輩は名無しである:
age