1 :
吾輩は名無しである:
おまえらどうするよ
2 :
吾輩は名無しである:04/12/07 23:14:28
3 :
吾輩は名無しである:04/12/07 23:16:31
4 :
吾輩は名無しである:04/12/07 23:16:48
城の崎にて
5 :
吾輩は名無しである:04/12/07 23:29:07
歯車
トカトントン
俺の事モデルにしてるよ、ぜったい
ヰタセクスアリス
8 :
吾輩は名無しである:04/12/08 09:48:42
富岳百系・・・富士には月見草が良く似合う。
この科白富岳だっけ?忘れた。
9 :
吾輩は名無しである:04/12/08 11:27:45
富嶽百景
佳日
古典風
新釈諸国話
竹青
水仙
母
眉上
メリイクリスマス
フォスフォレッセンス
10 :
吾輩は名無しである:04/12/08 12:00:58
ろまん燈籠
11 :
吾輩は名無しである:04/12/13 14:11:36
おんなせいと
はじめてものがたりでないた
12 :
吾輩は名無しである:04/12/14 12:56:13
古典風が最高。
あと蓄犬談。太宰にしては珍しいコミカルな雰囲気。
眉山
逆光
15 :
純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :04/12/14 18:09:21
ベスト20を思いつくままに書いてみる。(順不同)
富嶽百景
トカトントン
女生徒
満願
思ひ出
おしゃれ童子
新樹の言葉
道化の華
東京八景
走れメロス
グッド・バイ
魚服記
猿面冠者
駆け込み訴え
逆行
皮膚と心
きりぎりす
葉
二十世紀旗手
薄暮
短編集では、新潮文庫の「きりぎりす」「グッド・バイ」「走れメロス」がおすすめ。
そして、随筆はやっぱり「もの思う葦」如是我聞は絶品。太宰の大傑作のうちの一つ。
>>12 畜犬談いいですね。こういうコントの才能は、日本文学においてまず見つからない。
16 :
吾輩は名無しである:04/12/14 21:58:11
ヴィヨンの妻がなぜ出ないの?
持ち味の軽やかな良さが一番よく出てると思う。
スクールガールはいいよね
18 :
純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :04/12/14 22:37:37
渡り鳥
20 :
吾輩は名無しである:04/12/16 13:35:44
美男子と煙草。
最後のおちは不要だと思うが
21 :
吾輩は名無しである:04/12/16 21:05:15
とりあえずベスト5(順不同)
ろまん燈籠
富嶽百景
きりぎりす
おしゃれ童子
佐渡
こんなトコかな・・・。
22 :
吾輩は名無しである:04/12/23 20:42:44
眉山
おさん
親という二字
駆け込み訴え←ちょっと長いかな
23 :
吾輩は名無しである:05/01/02 02:30:03
秋風記
日の出前
めくら草紙
24 :
吾輩は名無しである:05/01/03 15:51:04
20も選べない
25 :
吾輩は名無しである:05/01/03 17:51:45
ぼくは、「橋づくし」が好き。
26 :
吾輩は名無しである:05/01/03 17:59:27
遠乗会
白鳥
なんかもイイ。
27 :
純団 ◆xyX.vGXBSY :05/01/03 18:34:15
25から三島になってるぞ。
28 :
吾輩は名無しである:05/01/04 06:54:55
開高健が『太宰治は”晩年”一冊のみ。後は遊び事』というておりました。
29 :
吾輩は名無しである:05/01/04 07:18:55
おさん
誰もしらぬ
親という二文字
女生徒
散華
32 :
吾輩は名無しである:05/02/15 09:23:51
畜犬談(笑った/最高)
恥(2ちゃん)
待つ(ツボ)
グッド・バイ (続きまだー?)
33 :
吾輩は名無しである:05/02/21 23:27:22
美男子と煙草 女神 犯人
34 :
吾輩は名無しである:05/02/22 17:44:56
ヴィヨンの妻。
あのナルシストっぷりがたまらない。
35 :
吾輩は名無しである:05/02/22 18:03:48
彼は昔の彼ならず
36 :
吾輩は名無しである :05/02/22 18:33:31
駆け込み訴え
37 :
吾輩は名無しである :05/02/22 19:16:52
葉桜と魔笛
38 :
吾輩は名無しである :05/02/22 19:19:03
姥捨
39 :
吾輩は名無しである:05/02/22 19:19:35
きりぎりす
皮膚と心
待つ
駆け込み訴え
がインパクトあった。
駆け込み訴え多少長いんだ?
めちゃ短い印象を持っていたので驚いたが、
いわれてみればページ的にはあったかもしれない。
一気に読ませるので、短く感じるんだろう。
体感における超短/超高速作品。
41 :
吾輩は名無しである :05/02/23 00:45:02
破産
42 :
吾輩は名無しである :05/02/23 01:10:48
カチカチ山
何気に女生徒がお気に入り
「葉桜と魔笛」って 人気ないの?
45 :
吾輩は名無しである:05/03/10 11:59:46
o
46 :
吾輩は名無しである:05/03/10 13:01:21
美少女
やんぬる哉
メリイクリスマス
桜桃
47 :
吾輩は名無しである:05/03/10 14:11:26
満願
ダスゲマイネ
トカdd
49 :
吾輩は名無しである:05/03/11 16:45:55
道化の華
50 :
吾輩は名無しである:05/03/11 20:28:53
51 :
吾輩は名無しである:05/03/11 20:32:13
ユダの。なっだっけ題名?
52 :
吾輩は名無しである:05/03/11 22:35:44
53 :
吾輩は名無しである:05/03/13 18:51:11
おれもそれ好き。
54 :
吾輩は名無しである:05/03/17 00:44:37
「黄金風景」サイコ−
55 :
吾輩は名無しである:05/03/17 01:19:34
「晩年がすべてで、あとは燃え粕。」
〜山崎富栄談〜
56 :
吾輩は名無しである:05/03/17 01:39:39
織田君の死
死ぬ気でものを書きとばしている男。それは、いまのこの時代に、
もっともっとたくさんあって当然のように私には感ぜられるのだが、
しかし、案外、見当たらない。いよいよ、くだらない世の中である。
世のおとなたちは、織田君の死に就いて、自重が足りなかったとか
何とか、したり顔の批判を与えるかも知れないが、そんな恥知らずの
事はもう言うな!
「生を棄てて逃げ去るのは罪悪だと人は言う。しかし、僕に死を
禁ずるその同じ詭弁家(きべんか)が時には僕を死の前にさらしたり、
死に赴かせたりするのだ。彼等の考え出すいろいろな革新は僕の周囲
に死の機会を増し、彼等の説くところは僕を死に導き、または彼等の
定める法律は僕に死を与えるのだ。」
織田君を殺したのは、お前じゃないか。
彼のこのたびの急逝(きゅうせい)は、彼の哀しい最後の抗議の詩であった。
織田君! 君は、よくやった。
57 :
吾輩は名無しである:05/03/17 02:05:23
チャンス という短編最高。ワロタよ。これお薦め。
太宰の恋愛論が読めるよ。
一部抜粋
「きれいなお月さまだわねえ。」なんて言って手を握り合い、夜の公園など
を散歩している若い男女は、何もあれは「愛し」合っているのではない。
胸中にあるものは、ただ「一体になろうとする特殊な性的煩悶(はんもん)」
だけである。
それで、私がもし辞苑の編纂者(へんさんしゃ)だったならば、次のように
定義するであろう。
「恋愛。好色の念を文化的に新しく言いつくろいしもの。すなわち、性慾衝
動に基づく男女間の激情。具体的には、一個または数個の異性と一体になろ
うとあがく特殊なる性的煩悶。色慾の Warming-up とでも称すべきか。」
58 :
吾輩は名無しである:05/03/17 02:08:50
ここに一個または数個と記したのは、同時に二人あるいは三人の
異性を恋い慕い得るという剛の者の存在をも私は聞き及んでいるから
である。俗に、三角だの四角だのいう馬鹿らしい形容の恋の状態をも
考慮にいれて、そのように記したのである。江戸の小咄にある、
あの、「誰でもよい」と乳母(うば)に打ち明ける恋いわずらいの
令嬢も、この数個のほうの部類にいれて差(さ)し支(つか)えなかろう。
太宰もイヤにげびて来たな、と高尚な読者は怒ったかも知れないが、
私だってこんな事を平気で書いているのではない。甚だ不愉快な気持
で、それでも我慢してこうして書いているのである。
だから私は、はじめから言ってある。
恋愛とは何か。
曰(いわ)く、「それは非常に恥かしいものである」と。
その実態が、かくの如きものである以上、とてもそれは恥かしくて、
口に出しては言えない言葉であるべき筈なのに、「恋愛」と臆すると
ころ無くはっきりと発音して、きょとんとしている文化女史がその辺
にもいたようであった。ましてや「恋愛至上主義」など、まあなんと
いう破天荒(はてんこう)、なんというグロテスク。
「恋愛は神聖なり」なんて飛んでも無い事を言い出して居直ろうとし
て、まあ、なんという図々(ずうずう)しさ。「神聖」だなんて、
もったいない。口が腐りますよ。まあ、どこを押せばそんな音が出る
のでしょう。色気違いじゃないかしら。
59 :
吾輩は名無しである:05/03/17 02:13:01
いつか電車で、急停車のために私は隣りに立っている若い女性の
ほうによろめいた事があった。するとその女性は、けがらわしいとで
もいうようなひどい嫌悪(けんお)と侮蔑(ぶべつ)の眼つきで、
いつまでも私を睨(にら)んでいた。
たまりかねて私は、その女性の方に向き直り、まじめに、低い声で
言ってやった。
「僕が何かあなたに猥褻(わいせつ)な事でもしたのですか?
自惚(うぬぼ)れてはいけません。誰があなたみたいな女に、
わざとしなだれかかるものですか。あなたご自身、性慾が強いから、
そんなへんな気のまわし方をするのだと思います。」
その女性は、私の話がはじまるやいなや、ぐいとそっぽを向いて
しまって、全然聞えない振りをした。馬鹿野郎! と叫んで、
ぴしゃんと頬を一つぶん殴ってやりたい気がした。
60 :
吾輩は名無しである:05/03/18 16:10:19
太宰の短篇といったら『フォスフォレッセンス』かな。弱々しい(強い)現実への批判と、可愛らしい愛の対話が巧妙に内在していてまさに夢想小説ってカンジ!!
61 :
吾輩は名無しである:05/03/18 17:24:39
女学生
理由は萌えるから。
62 :
吾輩は名無しである:05/03/19 21:17:22
そんじゃ、オレは悪の華。
63 :
吾輩は名無しである:05/03/19 21:33:06
眉山
畜犬談
美男子と煙草
グッドバイ
三鷹生まれ、三鷹育ちの30歳ですが、つい最近太宰を読み始めました。
理由は、3歳頃よく散歩でお気に入りだった三鷹陸橋が、太宰の好きな
場所だったって知って親近感が湧きまして。
太宰の通っていた伊勢元酒店さんで買ったウイスキーをちびちび飲みながら
読んでいます。
余談すみません。
64 :
吾輩は名無しである:2005/03/21(月) 04:07:33
斜陽
桜桃
ヴィヨンの妻
ナンバーワンは人間失格
65 :
吾輩は名無しである:2005/03/23(水) 04:41:34
ほとんどが短編なので選びようがない。
太宰の場合、一冊で本に編まれる作品は長編とみなす。
人間失格は長編。
66 :
65:2005/03/23(水) 04:47:22
×一冊で
○一作で
酔っ払いで何書いてるのかわからんわ
67 :
吾輩は名無しである:2005/03/23(水) 08:32:50
「晩年」収録の作品を最近読んでるよ。
動物園抜け出す日本猿の話が好きだな。
逆行って結局何が言いたかったの? 俺には分からんかった
69 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 23:48:45
逆行好きだと思ったけど忘れちった。
どんなだっけ
70 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 23:53:04
斜陽
女生徒
セックス
津軽通信
71 :
吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 01:31:34
社用って短編だっけ?
72 :
吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 01:32:39
あ、ちなみに俺的には眉山が好きさ♪
73 :
吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 01:42:37
御伽草子
ダス・ゲマイネ
古典風
駆込み訴え
新・ハムレット
女の決闘
ろまん灯篭
74 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 09:03:56
八十八夜
狂言の神
ロマネスク
ダス・ゲマイネ
列車
桜桃
断崖の錯覚(笑)
75 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 23:52:00
どうか、失敗園を加えてください。
あの作品が入ったら、なんだか、救われた気がするのですもの。
76 :
吾輩は名無しである:2005/04/23(土) 12:06:58
f
77 :
吾輩は名無しである:2005/04/23(土) 12:24:49
津軽通信の中の雀 太宰流の反戦小説
葉桜と魔笛 はイイ。青春って大事。俺はどっかに置き忘れてきちまった。
79 :
吾輩は名無しである:2005/04/23(土) 22:11:06
美少女もいい
80 :
吾輩は名無しである:2005/04/23(土) 22:44:07
待つ
女類
家庭の幸福
男女同権
チャンス
女人訓戒
女人創造
恥
雌に就いて
苦悩の年鑑
親友交歓
如是我聞
81 :
吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 02:08:51
フォスフレッスセンス
桜桃
ヴィヨンの妻
御伽草子
女生徒
そこはかとなくエロい。
葉桜と魔笛
思いやりってなんだろう…ホロリ
83 :
吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 23:11:42
「家庭の幸福」は彼の永遠のテーマが詰まった、太宰作品のエキスのような存在。
>83
だって終業時間間近に来る客ってウザイんだもん、という私は小役人。
ちなみに一人暮らし。
「碧眼托鉢」の中の
「生きて行く力」という一文に大変共感します(´・ω・`)
86 :
吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 17:52:00
女生徒
あのおっちゃん(太宰)からこういういかにも女の子っぽい感性のものが
出てくるのが凄い。
いや、むしろ太宰は精神的には女なのかもしれない。
今読んでも、古臭さも感じないし、こんな娘とお近づきになりたいなと思ったり。
最盛期の川本真琴(アーティスト)の描く歌詞に似たものを感じた。
87 :
吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 20:55:38
僕はおくれてきた斜陽族です。
カチカチ山が一番好きなんですけど
89 :
吾輩は名無しである:2005/05/18(水) 15:50:02
教科書に載った「津軽」のたけさんの娘のイラストの乳が大きかった。
去年小泊の記念館に行ってビデオを見たら本当に巨乳だった。
テストで太宰の代表作に「右大将実朝」と書いたら×だった!
90 :
吾輩は名無しである:2005/05/18(水) 21:17:54
お伽草紙でしたっけ?あれ笑えてそして悲しくなる感じ
いいですよね。。
カチカチ山が特に好きです。
91 :
吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 19:14:35
畜犬談
犬が嫌いすぎて飼ってしまうユーモラスな話なんだけどなんとも言えない味わいがあって好き
92 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 10:22:26
カチカチ山読んでるとき
畜生!兎め畜生!!といいながら檜俊輔ってた俺
ジャピイってどこから来た名前なのでしょうか?親切な方教えて
93 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 00:53:02
発禁になった「美しき尻の穴」は傑作ですよ。
94 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 16:57:42
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴ヽ
∵∴∵∴∵∴∵∴/ ̄∵∴∵∴∵∴∴∴∵ヽ
∵∴∵∴∵∴∵∴| ● |∴∵∴∵∴∵∵∵∴ヽ
∵∴∵∴∵∴∵∴ _/ ∴∵∴∵∴∵∴∵∴ヽ
∵∴∵/ ̄ ̄ ̄ ̄ ,-‐-、 ∴ / ̄∴∵∵∴∵)
∵∴/ \ / ヽ∴| ● |∴∵∵∴ノ
∵/ \ \ l | _/∴∵∴ ノ
/ \ \ ゝ___,.ノ |∴∵∴∵∴∵丿
\ / |∴∵∴∵∴∵ノ
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\ / \ |∴∵∴∵∴ノ
\/ \ \ |∴∵∴∵ノ
\ \ \ \ |∴∵∴ノ
\\ \ \ /∴∵ノ
//
95 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 17:55:37
「玩具」っての面白い。
「病む妻や とどこおる雲 鬼すすき」
96 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 23:07:21
a
97 :
吾輩は名無しである:2005/06/08(水) 16:44:45
たずね者だっけ?
電車で同情されて最後バカ野郎とか暴言で閉める奴。
なんか好きだな。
あとはフォスフォレッセンス
98 :
吾輩は名無しである:2005/06/12(日) 03:31:52
短編でひとつ思い出せないものがあるんですが、質問させてください。
えっと、絵の話だったと思うんですが、
樹が一本立ってるだけの小さな島があり、
どこからか聞こえてくるヴィオラの調べに誘われて人魚たちが集まっている。
ある人魚は踊り、ある人魚は歌う。
しかし誰が弾いているのだろう。
樹のうしろに、ボロをまとった泥だらけの男が隠れるように座っている。
これが芸術家である。
こんな挿話がある短編のタイトルって何でしたか?
知っている方、お願いします。
内容でベストを選べって言われたら迷うけど、文章の美しさだったら竹青が一番だな。
>99
「十五年間」
>>101 ありがとうございます!『グッド・バイ』の中にありましたね!
いま確認しました!本当に助かりました!
けっこう「女生徒」が好きな人おおいんだね。
なんだかうれしくなったよ。初めて読んだとき自分自身も女生徒だったのに、
めちゃくちゃ影響受けて日記の文章が「女生徒」調になったもんだw
女生徒は、イカンだろ。
105 :
吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 12:26:59
o
106 :
ごんたくん:2005/07/06(水) 09:54:45
「皮膚と心」のファンはいませんか?
太宰ってなにげにセクースシーンって一度も書いてないよね?
108 :
吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 16:13:04
『待つ』と『駆込み訴え』がやっぱいいよ!
眉山
魚服記
饗応婦人
畜犬談
駆け込み訴え
ダスゲマイネ
富嶽百景
冬の花火
思ひ出
狂言の神
おしゃれ童子
猿ヶ島
道化の華
桜桃
雌について
畜犬談
>>107 書かないほうが美しいと思ったんじゃない?
違ってたらごめん
111 :
我輩は名無しである:2005/07/07(木) 15:23:31
服装に就いて
112 :
吾輩は名無しである:2005/07/09(土) 00:53:11
逆行
あとは斜陽の中の夕顔日誌
113 :
吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 14:59:52
嘘
読み終わったとき完璧だと思った。
>>112 夕顔日誌激しくて好き。
114 :
吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 19:07:25
112です。
直治「〜僕は恥ずかしさの為に氏にそうです」
これって映画化されてないんでしょうか。。。漏れの考えたキャスティング↓
かず子・いしだゆりこ
ママ・ふぶきじゅんあとは未定
スレ違いスマソ
115 :
吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 19:07:49
112です。
直治「〜僕は恥ずかしさの為に氏にそうです」
これって映画化されてないんでしょうか。。。漏れの考えたキャスティング↓
かず子・いしだゆりこ
ママ・ふぶきじゅんあとは未定
スレ違いスマソ
116 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 05:52:58
斜陽映画化推薦!あったら絶対みたい。 ユーモラスとしては浦島太郎とか、帰郷来だっけか?同級生とか名乗るやつがいてウィスキー全部のんでった奴の話!あれはワロタW 後、女生徒に桜桃とかもいいね。
117 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 12:39:52
116です。
あと題名忘れたけど、山に住んでる父娘がいて、娘が魚になって氏んでくようなやつ何ていったかな。。。
たしか晩年に収録されてたような
魚服記?あれ怖いよね…
ウィスキー飲んでく同級生って「親友交歓」?
「かかは、いないのか。かかのお酌で一ぱい飲ませろ」
って連発するとこ、腹が痛くなるほどワロタよww
119 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 16:09:12
>>118 ありがとございます。
笑えるってトコだと、既出かも知れないけど犬のヤツ
「〜自信がある。いつか噛みつかれる〜」最後に卵2つあげるやつもニヤニヤしながら読みました。
「犬畜談」でしたっけ?あれも秀作だと思います
120 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 20:49:20
そうそう[親友交歓]段々と本性表した所とか一番最後の一言、いばるな!ってとことか。 二回目よむと最初の天晴れな奴であるってとこから笑えてくる。
121 :
吾輩は名無しである:2005/07/12(火) 23:02:33
122 :
吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 20:01:26
葉桜と魔笛
『魚服記』は怖いな。
俺は『燈籠』とかいうやつ?そういうのなかったっけ?
124 :
吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 22:16:33
ろまん燈籠だぜ!
親友交歓は俺も好き。あとダスゲマイネの主人公が轢かれて死ぬところでなんか笑った。単語が羅列されていきなり「あっ!」だもんw
125 :
吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 23:03:13
>>121 なんか間違ったこと言ったかな。。。と思ったら「犬」と「畜」が反対だったのね。。。
教えてくれてアリガd
126 :
吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 23:09:57
>>124 ただの「燈籠」もあるよ。
なんか年下の男に惚れて、海パンを盗む話。
斜陽のかず子にも通じるような「無知と純粋がさせた暴走」みたいな話(たぶん)
127 :
吾輩は名無しである :2005/07/13(水) 23:31:10
やっぱ葉桜と魔笛でしょうね
128 :
吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 19:01:51
竹青よくね?
129 :
吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 21:21:27
ヴィヨンの妻
ヴィヨンの妻のどこがいいの?
131 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 05:09:49
斜陽と人間失格読んだけど、こいつ無能じゃね?
こんなのマジで持ち上げられてんの?
132 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 09:35:00
133 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 14:22:48
私も女生徒好きです。今朝も少し読みました(^^)ノ
ホント、今に通じるものがありますよね。今の女子高生に読んでほしい!!
グッド・バイ以外は読む価値無し
135 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 20:58:20
グッドバイ以外も読む価値あり。
136 :
1:2005/07/15(金) 21:01:19
猿ヶ島とか好き。まじでオススメ、あの晩年に入ってるやつ。
あれだけ短いのに、彼の文学の背骨だと一人で早合点してる。
そして泣ける。
137 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:10:58
満願論争はまだ決着してませんよ
あれはだから禁マン解マンの事なのかって話
ま、女生徒はちと、アレだな。
>>124 ダス・ゲマイネ、(・∀・)イイ!
あの「あっ」が忘れられません。
140 :
吾輩は名無しである:2005/07/29(金) 13:40:22
>>137 「満願」で医者が肺病の夫を持つ妻に固く禁じたのは性交だと思う。
でもこの作品が名作だというのはよくわからない。吉本隆明も絶賛してるけど。
3年間性交を禁じられておゆるしが出て喜んでいる妻の姿を見て語り手は
「胸がいっぱいになった」。
でも解禁されてそんなに喜べるのか。3年間していなければ機能そのものが
だめになっているのでは。
それに白いパラソルをくるっくるっていう情景。性を解禁された若妻の姿が
そんなにさわやかなものなのか。
141 :
吾輩は名無しである:2005/07/29(金) 14:38:56
十二月八日
ぬぬひゃくにワロタ
正義と微笑は?
>>140 たかが3年で機能そのものが…なんてあるわけないだろ。
145 :
吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 23:07:02
トカトントンに尽きる
ヴィヨンの妻・・だな
トカトントンは笑えた
『美少女』はエロかった
「私はこの少女の素晴らしい肉体、隅の隅まで知ってる。そう思うと、うれしかった。」
148 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 01:59:31
だざいは短編のほうが良いよね?
149 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 03:01:39
ダントツで、思い出がおもしろい
お伽草子の「舌切り雀」かな。
でも読んでいると爺さんや舌切られる雀よりも
何故かお婆さんに感情移入してしまう。
漏れだけ?
151 :
吾輩は名無しである:2005/08/30(火) 08:46:51
太宰を読めるのは選ばれし美少年のみw
152 :
吾輩は名無しである:2005/08/30(火) 20:17:02
愛と美について
日の出前
153 :
吾輩は名無しである:2005/08/30(火) 20:42:37
松
私、満願好き。
かわいらしさすら感じる。
155 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/10(土) 13:14:30
0
眉山が好きだなあ
てか、キャラクタとして眉山に萌える
トカトントンだな。俺もたまに聴こえてくるし
小学校の教科書に出てた「きくのせい」と同じ話を
太宰が小説に書いてましたね。
東京八景があればみんな安心さ
160 :
吾輩は名無しである:2005/09/26(月) 01:15:36
葉
161 :
吾輩は名無しである:2005/09/26(月) 19:52:49 BE:150616777-
太宰の小説なんて読んでたら太宰がうつるぞ
・逆行:かっこつけ過ぎだが、それでもかっこいいから仕方ない
・トカトントン:なんとなく好き
・桜桃:心をかきむしられる様な悲しい作品ですね
・走れメロス:っていうか160レスで一回しか出てない。なんでや
・黄金風景:めっちゃ好き。身につまされる
・風の便り:がんばって仕事しようと思わせてくれるから
・愛と美について:登場人物のキャラがおもろいから
濃い太宰ファンは皆「走れメロス」嫌いだよなw
「人間失格」「斜陽」なんかは濃いファンの中にも、やっぱり一番好きって人もかなり多いんだが、
メロスだけは太宰好きであればあるほどアンチが顕著に現れてくる。
164 :
吾輩は名無しである:2005/09/27(火) 20:17:09
だって走れメロスはいい話だけど、このモデルになったのは太宰が友達を金貸しのところに居させて、借金の工面をしに行ったまま戻らなかった事件なんだもん
まちがっちゃった。金貸しのところじゃなくて、伊豆の女郎屋だった。
金が足りなくなったから檀一雄を人質に残して太宰が金策に行ったんだもん。
いつまでも帰らないから付け馬に見張られながら檀一雄が後を追うと
太宰は井伏宅で井伏鱒二と碁を打ってたんだもん。檀一雄が激怒すると
そこで太宰は気弱げにあのよゆーめいなセリフを吐いたんだもん。
「待つ身がつらいかね、待たせる身がつらいかね」…(;;)ウウッ
>>165 (´・ω・`)そりゃあ待つ身がつらいにきまっとるがな
俺も「葉」好きだな。あと出てないのだと「渡り鳥」かな
168 :
吾輩は名無しである:2005/09/30(金) 00:19:35
渡り鳥とグッドバイはそれまでの作品と何かトーンが違う。
面白いしカッコ良いのは確か。
「晩年」はやはり傑作揃いではなかろうか。
169 :
吾輩は名無しである:2005/10/01(土) 04:45:08
怒ってる女には柿(甘いもの)を食わせろ、
みたいな言葉が載った作品って何ですか?
>>169 人間失格
走れメロスが嫌われる理由はやっぱ教科書にのってるからじゃない?
走れメロスは名作だと思うけど、教科書向きすぎて、ぜんぜん太宰っぽくない。
もっと他に教科書に載せる作品あるんじゃないの? っていっつも思うんだけどな
桜桃とか読ませた方が、太宰の本他にも読んでみたい! って思うんじゃない?
まぁただ授業で桜桃なんかテキストに使うと、先生やりにくいだろうな
俺の教科書は「清貧譚」だった。
これで「太宰の本他にも読んでみたい!」って思うようになった。
それがきっかけで、後になって様々な太宰の作品を知っていくに連れて、
「教科書向き」と「太宰っぽさ」のバランスが両立した見事なチョイスだったんだなあ
と感心したよ。
走れメロス以外にも、教科書向きの太宰作品たくさんあるやん。
特に中期の作品には。
走れメロスも、太宰っぽさを十分表した作品だと思うけどなあ。
173 :
吾輩は名無しである:2005/10/05(水) 02:31:48
「人間失格」「女生徒」に比べ、インパクトは薄いですが、
「きりぎりす」が何か好きです。
174 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 06:10:11
葉桜と魔笛
駆込み訴え
葉
富嶽百景
女生徒
ダス・ゲマイネ
満願
魚服記
燈籠
桜桃
トカトントン
フォスフォレッスセンス
玩具
175 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 06:24:38
1番は葉かなー。
176 :
吾輩は名無しである:2005/10/07(金) 07:50:06
俺は駆け込み訴えかな。きりぎりすもいい。
メリイクリスマスはそんなに人気が無いのか…
駆け込み訴えが好きだ
179 :
吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 00:05:25
待つ
畜犬談
きりぎりす
180 :
吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 17:56:22
一番笑える、面白い作品は「花吹雪」。
異論は認めない。
古典風
美男子と煙草
182 :
吾輩は名無しである:2005/10/14(金) 03:29:30
グッドバイ
183 :
吾輩は名無しである:2005/10/14(金) 04:00:25
>>182まで。
13票
女生徒
12票
駆込み訴え
8票
桜桃 / 畜犬談
7票
葉桜と魔笛
6票
ヴィヨンの妻 / きりぎりす / ダス・ゲマイネ / 眉山 / 待つ
5票
逆行 / グッド・バイ / 親友交歓 / 葉 / フォスフォレッセンス
4票
古典風 / 魚服記 / 満願
3票
思ひ出 / おしゃれ童子 / 猿ヶ島 / 竹青 / 美少女 / 皮膚と心 / 美男子と煙草 / メリイクリスマス / ろまん燈籠 / 渡り鳥
184 :
吾輩は名無しである:2005/10/14(金) 04:07:17
3票(入れ忘れ)
カチカチ山
2票
おさん / お伽草紙 / 愛と美に就いて / 玩具 / 狂言の神 / 家庭の幸福 / 東京八景 / 道化の華 / チャンス
燈籠 / 如是我聞 / 恥 / 日の出前 / 走れメロス / 雌に就いて
1票
姥捨 / 舌切雀 / 嘘 / 黄金風景 / 佳日 / 饗応婦人 / 風の便り / 彼は昔の彼ならず / 苦悩の年鑑 / 水仙
新釈諸国話 / 破産 / 新樹の言葉 / 猿面冠者 / 佐渡 / 秋風記 / 散華 / 新ハムレット / 失敗園 / 雀 / 女類
女人訓戒 / 女人創造 / 十二月八日 / 正義と微笑 / 誰も知らぬ / 二十世紀旗手 / 男女同権 / たずねびと
八十八夜 / 犯人 / 母 / 薄明 / 碧眼托鉢 / 冬の花火 / 服装に就いて / 花吹雪 / めくら草紙 / 女神 / やんぬる哉
ロマネスク / 列車
187 :
吾輩は名無しである:2005/10/15(土) 02:00:07
駆込み訴え
声を出して笑った
走れメロス→小学生の頃読み『友情って大切だなぁ』
ぐらいしか思わなかったが、今読むと、とにかく笑える
あの『人間失格』や『斜陽』のイメージが強い、、太宰が
これを書いたのかと思うと余計笑える
風の便りに一票なのである
「メリー・クリスマス」秀逸
192 :
吾輩は名無しである:2005/10/28(金) 22:25:05
畜犬談はおもろかった。8票か。
佐渡もおもろいと思ったものだが。(もう15年も前の話だが。)1票か。
しかし、人間失格800万部の前には短編傑作も霞んじゃうなあ。
193 :
吾輩は名無しである:2005/11/02(水) 22:30:24
畜犬談、はじめから終りまでほとんど笑い通しだったな…
女生徒は特に理由はないけど好き。
お伽草子は全編面白かった。
194 :
鼎:2005/11/03(木) 00:19:31
僕は叙情的な葉と、通して読んだときに、太宰はここでかわったとわかる満願に一票ずつ
195 :
吾輩は名無しである:2005/11/03(木) 10:35:06
私もトントカトンに一票。
駆け込み訴えは口述筆記で一気に休み無く話しきったってエピソード込みで、
単に面白いだけじゃなく太宰の天才性まで感じるよな・・・。信じられん。
エピソード無しで話そのものだけでもすごく面白いけどね。
197 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 17:16:16
俺はあんまり本読んでないけどロマン燈籠って太宰を暗くない別の視点で見るのに必要不可欠じゃない?
感動したかって言えば感動してないから微妙だけど。
198 :
鼎:2005/11/07(月) 17:39:43
太宰って、婦人公論からの依頼原稿には妙に可憐というか、ハッピーエンドの小説を書くんだよね。今ちょっと調べられないけど、ろまん灯籠もそうじゃなかったかな。確かに別の顔がのぞいてますよね
199 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 20:09:19
走れメロス
女生徒
富嶽百景
駆け込み訴え
カチカチ山
は確実に入るだろ
燈篭いいよ燈篭。
駆け込み訴えに入れようと思ったらもう他のに入れていたのである。
201 :
吾輩は名無しである:2005/11/08(火) 00:24:59
こいつの、酒がどうの酒場がどうのという話はみんなパターン同じでうんざり。
酒場いって飲んだっていうただの日記じゃねえか
>>201 でも好きなんだろ?
じゃなきゃこんなとこ来るわけが無い。
うん、好きなんだよ。
灯篭より愛と美についての方が好きな人いる?
灯篭がどんな話か覚えてないが、愛と美については好きだ。
灯篭ってろまん灯篭か?^^;;
206 :
鼎:2005/11/11(金) 17:48:27
俗天使も結構好きなんだけど出てきてないっぽい。作者に以前自ら造形したキャラクター(女生徒か?)から手紙が届くやつ。その子の天真爛漫が欝気味の作者を励ますんだ。(その点でサリンジャーのエズミに似てる)
207 :
鼎:2005/11/11(金) 17:58:32
太宰は女性の優しさや健気に頑張る姿を書かせたら天下一品。元来彼の持つ優しさを、そのまま出そうとすると自意識過剰から余計なアレコレが派生するけど、作中の女性にはそれを無添加で託すことが出来るからかな。
>>204 燈篭は
言えばいうほど人は私を信じてくれませんとかなんとかで始まって
娘さんが好きな人のために盗みを働いたけど…みたいな話だったはずである。
この冒頭がたまらんのである。
「万引きにも三分の理 変質の左翼少女滔々と美辞麗句」
テンポといい語呂といい秀逸な見出しではある
210 :
吾輩は名無しである:2005/11/14(月) 19:53:43
眉山は泣ける
211 :
吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 11:40:22
娼婦の女の子に惚れてしまう話が
あったような気がするんだけど
タイトルが思い出せない…
>211
令嬢鮎
ロマン燈籠に収録されています。
眉山萌え〜
215 :
211:2005/11/19(土) 10:05:28
216 :
吾輩は名無しである:2005/11/19(土) 23:45:42
眉山に対する視線は恐ろしく冷たいよな
初読の際はほんとにゾッとした
217 :
吾輩は名無しである:2005/11/19(土) 23:59:20
20も選べないが、個人的ベストは
「彼は昔の彼ならず」
初読の衝撃は今でも忘れらない。
作者に手招きされるようにその風景の中に引き込まれて、やがて視線を下げて行ったところに「その生活」がある。
街の風景の中に生きる人の豆粒のような小ささと、存在の大きさのギャップが見事に描かれてしまうんだよな。
最後に再び会話方式に戻って、それは太宰の鏡であると印象付けるところも見事だ。
ダス・ゲマイネの馬場に激しく共感してしまったのでダスに一票。
219 :
吾輩は名無しである:2005/11/20(日) 17:03:13
盗賊。
あれ読んだ時、太宰はやはり天才なのだと思った。
220 :
吾輩は名無しである:2005/11/21(月) 03:08:31
盗賊のニヒリズム、いいね。
俺は逆行に一票。
>>180 いやいや、ロマネスクの喧嘩次郎兵衛もなかなかですよ。
最後は悲しいけどね。
223 :
吾輩は名無しである :2005/11/27(日) 00:19:34
「右大臣実朝」なんか以外と好き
224 :
吾輩は名無しである:2005/11/27(日) 00:28:43
女生徒
225 :
吾輩は名無しである:2005/11/27(日) 00:55:37
駆け込み訴えかな
226 :
吾輩は名無しである:2005/11/30(水) 11:18:00
ダスゲマイネに出てくる太宰に笑う
227 :
鼎:2005/11/30(水) 21:04:15
たしかに。でもあの殴られるシーンすごく重要。小説って油断していると《自分語り》になっちゃう傾向があると思うんだ。「自分はこんな体験をしました」「自分はこんな人間です」みたいにさ。《自分語り》から離陸するには自分を括弧に入れる必要があって。
228 :
鼎:2005/11/30(水) 21:08:46
そのとき初めてその人は《作者》になるんだと思う。つまり自分について語るのじゃなく物語を語りだすのだろう。
太宰の作品をはじめから読んでいくとダスゲマイネで大きく変わった印象を受ける。
229 :
鼎:2005/11/30(水) 21:12:15
そしてその理由は、あのシーンで太宰が自分を(象徴的に)殺したからだろうと僕は思う。
「ばけもの!」
230 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 15:04:30
新潮文庫のお伽草紙は、非常にわかりやすく、面白い。特に「新釈諸国噺」と「お伽草紙」
いや、あくまで個人的な好みだが、新潮のお伽草子では「竹青」こそが白眉。
「お伽草子」では「浦島さん」が突出して素晴らしいね。この作品は太宰文学の一つの頂点だと思う。
「カチカチ山」もなかなかの佳作だが、「瘤取り」と「舌切雀」はイマイチ。
232 :
ショートショート:2005/12/05(月) 15:47:48
「走れメロス」が好き。あの小説は一見健康的で、見る人によっては物足りない印象を受けるかもしれない。
しかし、太宰のバックボーンを知ると、メロスは単なる健康的な小説ではないことが分かる。
太宰治の根幹にあるのは、原罪意識と死への執着である(と僕は勝手に考えている)。しかしその一方で、家庭の幸福とか、全うな生活者への憧れについても記述していることも事実だ。
そういった真人間に対する憧れは、ポーズではなく、おそらく太宰の本心ではないかと思う。その気持ちが一番に表現されているのが、「走れメロス」だ。
つまり、メロスのような正直で情に厚い人物は、太宰治が目指していた「純粋なる芸術家」とは別の、もうひとつの目標だったのではないか。
「走れメロス」の熱い文章からは、目標に辿り着こうとする強い思いと、一向に追いつきそうにないことに対する深い苦悩を読み取ることが出来る。
メロスは代表作過ぎて評価高くしにくい立場にいそうだけど、俺も好きだ。
234 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 19:27:04
しかし「斜陽」が三本の指に入るのは異存ありませんよね?
235 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 10:07:27
うばすて
236 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:39:39
メロスは聞こえの良い新興宗教の話みたいで大嫌い。
それにメロス=テロリストって有名だと思うが。
たいした縁もない市の暴君に食って掛かり
自分の正義をひけらかしたあげく友人を人質にあずけ
つまらん約束を果たしたことで暴君をも感動させる
なんていうありえないオチ。
宗教のだまし文句レベルだよ。
>>236 知識無くてすいません、メロスの原作のシラーの「人質」でしたっけ(違ってたら脳内変換ヨロ)、
太宰のメロスは、それとはかなり内容変わってるんですか?宗教のだまし文句レベルなのは、
太宰が原作を元に宗教のだまし文句レベルに書き直したため?
238 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 02:23:13
「待つ」だなあ。
凝縮の極みって感じ。
満願。
少し画像が劣化した古い映画を見てるような気分になる。
そんな中、傘をくるりと回す奥さんの姿があざやかに目に見えるよう。
そこに全てを凝縮してしまった筆はやっぱり素晴らしい。
「晩年」以外にいい作品なんてないだろ。
あとは焼き増しばっかじゃん、通俗的だし。
>>240 晩年が稚拙で、あなたの言う焼き増しが発展・完成形の可能性は?
富嶽百景。再生への戸惑いと決意が清々しい。
皮膚と心かな。皮膚に対する意識に共感出来た
244 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 05:04:38
めろすは一回共に疑って共に殴り合うのは好き
あとの部分は嫌い。王に挑とことか特に
245 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 07:23:48
清貧單とカチカチ山
246 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 10:54:37
なにしろ村から十里を走り続けたメロスは
途中、山賊に襲われるなどして、血と汗にまみれていたはずだ。
おまけに、刑場に着いた時、疲労困憊したメロスは真っ裸。
その上で彼らは「私の頬を殴れ」と殴りあい、「ひしと抱き合う」のだ。
ここに何かしら妖しげな空気を認めずしてなんと言おうか。
(なにしろギリシャ=ローマ時代のシラクーザが舞台だ。
同性愛なんてごく普通だったに違いないのだ。)
それを見た王様は二人の友情に感動し、「仲間に入れてくれ」と言う、
なんて短絡的な発想をしていた自分が恥ずかしい。
違うのだ。
さっき王様はサディストである、と結論付けた。
そう、実は暴君は、そちら方面の趣味をいたく刺激されて
「ぐひひひひ、ワシも仲間に入れてくれよ。うひひひひ」
と筆舌に尽くし難い妄想を頭に描いているに違いないのだ。
違いあるだろ。
メロスは中学の学祭の演劇でやったよ。
俺?メロスを王の前に引き出す衛兵wwwwww
小僧の神様
詰将棋
女生徒
畜犬談
皮膚と心
ダス・ゲマイネ
きりぎりす
姥捨
千代女
女性の視点から書いてるやつが好きみたい。
252 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 02:19:06
畜犬談をあげている人が多いね。
俺もまあ嫌いではないけど、太宰にはあの手の小説はいっぱいあるのに、
なぜことさら畜犬談なのかがよく分からなーい。
253 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 03:20:59
>251「女性の視点から書いたものが好き」
それはわかるなあ。太宰って自分の過去を
モチーフにしたとき(人間失格とかね)
自己嫌悪とかが欝陶しく感じるときもある。
でも《自分以外の誰か》を題材にすると性来の
優しさや繊細さをのびのびと筆に乗せることが
できるような。語り手を女性にした『待つ』とか。
あるいは過去の作品を題材にした『清貧たん』とか。
256 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 23:05:04
女性の視点が好きというが本物の女性から見たらどうなんだろう
「女生徒」について、
“なに、これ、くだらない。男の妄想じゃん。こんなのいいっていう女、いるわけないじゃん”
と少々お怒りの女性がいらしたことをお伝えしておきます。
お怒りになるのもどうかとおもうけどな。。
259 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 13:16:23
はは
260 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 23:26:21
ダス・ゲマイネ
蓄犬談
日の出前
佐渡
眉山
待つ
風の便り
千代女
駆込み訴え
トカトントン
20も挙げれません
惜別が一番好き
誰もあげてくれないけどね…
戦争の裏があるからいかんのかなあ。;
俺も惜別大好き!
嫌なヤツだと思ってた津田さんが最後おいしいところ持っていくんだよね。
263 :
ショートショート:2006/01/04(水) 13:20:22
ダスゲマイネが一番好きです。僕は今、世間から青年と呼ばれる年齢だけど、リアルタイムで太宰を読んでいた「青年たち」も、きっとダスゲマイネが一番好きだったんじゃないでしょうか。
なんとなく、そんな気がするってだけですけど。
ダス・ゲマイネいいね。
自分でも何でこんなに好きなのかわからないけど、物凄く好きだ。
265 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 20:38:10
んだすけ、まいね。
266 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 20:44:17
「貧の意地」は?
おれはこれが大好きだな。太宰にしか書き得ない傑作だと思うのだが・・。
267 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 22:56:52
それは解る気がする
268 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 17:45:29
玩具( ´,_ゝ`)プッ
千代女
こんな女の子いたらマジ惚れる
270 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 13:52:16
酒嫌い これ秀逸。
純粋な短編小説とは言えないかもしれないが、エッセーともちがう。
同傾向の作品としては、猿蓑 もすげーおもろい。
「満願」で、
お医者は一所懸命で、その若い奥さまに、いまがだいじのところと、
固く禁じた。
ってあるけど、何を禁じたの?わかるようなわかんないような。
>271
あなたが想像したとおりのこと
273 :
271:2006/01/15(日) 23:26:17
274 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 12:58:12
黄金風景
人に薦める時は「黄金風景」か「畜犬談」にしてる。
276 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 17:32:29
『燈籠』
277 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 02:46:06
燈籠
278 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 14:18:59
太宰治は、ダイソー文庫でぜんぶよんだ
279 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 00:39:29
それで全部とは言えないだろ
太宰治は、「打ち合わせに出かけてくる。帰りは遅くなります。」って書置きまで読み尽くした。
結局漫画って・・・
ttp://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1139723230/ 64 名前:マロン名無しさん :2006/02/14(火) 14:45:34 ID:???
しょうがねえなあ
釣り方のレクチャーしてやるよ
>>1 院生はまずかったな。普通に大学生で良かったのにw
三島はいいとこついてる。太宰はいらん。
ロシア文学一つ入れとくとそれっぽくなる。
北方はまあいいとして歴史方面なら藤沢周平あげとくと趣味良さそうになるな。
ライトノベルじゃなくてサブカル気取った方が食い付きいいぞ。
オモクソ釣りっぽくて龍はGJだ。
俺の大好きな太宰先生を馬鹿にされたよ(T-T)
282 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 19:48:17
名品数あれど、とりあえず「富嶽百景」「きりぎりす」を挙げたい。
太宰治という類まれなる傑物の本質を、嫌でも味わわせられる逸品と思う。
>>281 そのレスって「より上手な釣り方」のレクチャーでしょ。
作家として太宰を三島より下に見ているってワケじゃなくて、文学趣味に権威的な高尚性を感じ、
漫画やアニメなんかを見下すいかにもなタイプを演じる上で、三島好きってのはリアリティがあっても
太宰好きって設定はかえってウソ臭いってことじゃないかな。
太宰はいわゆる「文豪」って呼ばれている作家の中で一番、権威臭のしない作家と言うか、
太宰の支持層って「漫画も読むし文学も読む」ってタイプが多いと思う。
284 :
吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 03:34:43
ただ三島って意外とサブカル好きなんだよ。
285 :
吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 05:01:59
黄村先生シリーズは本当に笑える。
286 :
吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 10:38:32
>>285 そうそう。花吹雪面白い。
ちなみに、太宰の最高傑作は斜陽だと思ってる。
逆行
道化の華
カッコよすぎ
ダス・ゲマイネ
俺の人生を良い意味で破壊してくれた。
そんなことを考えているのは、自分だけだと思っていて、
なんて自分は嫌な人間なんだろうと思っていたけど、
それをこの短篇で太宰は曝け出していて、安心した。
生きていいんだ。
ダスゲマイネ、かっこいいよな。
今読んでもぜんぜん色あせてないっつうか、
若さに任せた短編前衛小説の原型って感じ。
290 :
無名草子さん:2006/02/21(火) 23:41:19
女生徒、饗応夫人、きりぎりす。
女視点で書いてるのがいい。すごい細かい洞察力に萌えw
291 :
吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 22:24:57
「富岳百景」における「私」の富士への思いは、御坂に行く前と下山する
時とではどのように変化したか、「私」の内面の変化を踏まえて具体的に説
明しなさい(100字〜200字以内)。
マルチ イラネ
行く前はちょうどお腹減ってて、帰りはたまたま満腹だったから、すごくよく変化した。
294 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 05:41:51
権威臭のない=弱者 ではない
295 :
吾輩は名無しである:2006/02/27(月) 08:07:31
正義と微笑 は短編に入る?あと、結核病院の話。
296 :
吾輩は名無しである:2006/02/28(火) 18:56:21
昨日のダスの最初からはないだろ
女生徒かな
客に料理だす件が好きだ
298 :
吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 16:07:35
やっぱ男性失格かな?
恥の多い生涯を送りました。
僕はペニスがたたないのでいつもバイアグラを使って多くの
女性を欺いて来ました。
しかしもうバイアグラを使っても勃ちません。
ふにゃチン、まさにふにゃチン。
男性失格。
もはや僕は男性でなくなりました。
今の僕には勃つも勃たないもありません。
ただ陰毛は伸びていきます。
今年で僕は27になりますが多くの人から僕のあそこは
小学生程度だと言われます。
こんなにつまらない書き込みを見たのは3年半ぶりだ。
300 :
吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 20:29:01
もう、三年半生きていようと思ふ。・・・
301 :
吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 09:47:35
302 :
吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 22:22:15
303 :
吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 23:48:40
「家庭の幸福」なんか染みる…
305 :
ちょこみるく ◆COO./GBPR. :2006/03/09(木) 17:36:34
やっぱり『駆込み訴え』
_,,−-、
_,, .. _,,-‐'": : : : : :゙ヽ
r‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : ` 、
/: : : : : : : : : : :,、: : : : : : : : : :_:ヽ、
|_: : : : : : : : : / \: : : : : : : :ヽ、
{: : : : : : : : l' ヽ、: : : : : :{、
l__: : : : : : :i、 `丶: : t‐`
/, ヽ: : :/´ |: : : !'
{ ru l': :/ ,/二丶、 }: :,,|
_`iヽr‐!:丶 'tェッiヽ-'' , '‐-、/:/
: :丶t': : : ヽ 'xェァノ:/
: : : : : : : : : : i、 } <てめっ、ババア!カルモチンだっつってんだろ!
: : : : : ',: : : : ´ i! _ノ
: : : : : ヽ : 、_ `゙;;;;> .,r'/
: : : : : : \ - ,,`''‐--//`丶、.
: : : : : : : : :`-,; " ̄ /: : : : : :\
: : : : : : : / /: : : : : : : : : :',
: : : : : : :{ ,. -‐ ": : : : : : : : : : : :
ベスト20を決める前に太宰の全作品を教えてくれ給えよ
>>307 人間失格と斜陽と走れメロス。全部で3作品をその生涯で書いています。
嘘つくなよ、今日ロマネスクと彼は昔の彼ならずを読んだぞ
さっき確認したけど100近い作品があった
これは全部(中古とか)書店で売っていますか?
斜陽・人間失格は全然面白くないよ…
東京八景の、姪だかなんだかの夫の出陣の時の激励が感動した。
>>312 >東京八景の、姪だかなんだかの夫の出陣の時の激励が感動した。
そうか? 俺はあれがナルシシズム臭くて駄目なんだが。それ以外は、本当にすごい小説だと思う。微塵も隙がないな。
逆だろう。ナルシシズム臭さの塊みたいな小説が、
最後の出征を見送るシーンのおかげで微塵の隙もない小説として成立している。
いやいや、最後に自己肯定しちゃだめでしょうが。
>>315 もう何も返す言葉がないね。
ここまで東京八景を読めてない人間生まれてはじめて出遭った。
お前の太宰論はおそらくこの世で一番価値のない太宰論だろうな。
317 :
吾輩は名無しである:2006/04/02(日) 02:24:48
まあ晩年のなかから選ばない人はいないだろう
318 :
吾輩は名無しである:2006/04/02(日) 03:35:34
人間失格から女の扱い方を学びました
>>316 偉くいきり立ってるが、
太宰の作品ばかりに引きこもってないで、
小説のなかの、自己愛のまずさ、というものをもう少しわかったほうがいいと思うが。
人間失格は、良くも悪くも、その欠如から生まれ、志賀にもそこが評価された小説なのだが。
まあ、面白くないっていうんだから、しょうがないな。
まあ、他の小説ももっと読め。としか言いようがないな。
ごめん、本気で吹き出してしまった。
東京八景のラストに描かれているものが自己愛だと思っていたのか?
そして反対に自己愛の欠如した小説が人間失格!?
あなたは自己愛と自己肯定の区別もついてなさそうだな。
人間失格と斜陽と走れメロスしか読んでない人の太宰論って印象だ。
恥ずかしいやつだな。図書館で誰かの論文でも読め。
ああ,320ね。
要するに人間失格は、自分のなかで、うまく戯画化されてんだよな。
324 :
吾輩は名無しである:2006/04/02(日) 21:31:50
勉強しなかったのに成績いいなんて頭良かったんだなあ
『津軽通信』は太宰のユーモアセンスの見本市みたい。
『やんぬる哉』とか、たまに読みたくなる。
このスレは天才達の集まりですね(><)
『おさん』は興味深いな
オサーン
329 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 15:39:35
蓄犬談/駆込み訴え/きりぎりす/燈篭/鴎/…………。
あぁぁぁ………いい作品が多杉!
なんで誰も「華燭」を挙げないのかわからん・・・
331 :
吾輩は名無しである:2006/04/12(水) 11:12:07
水仙もいいな〜
↑同じく
333 :
吾輩は名無しである:2006/04/13(木) 11:10:18
『皮膚と心』に思う。ラストもう半ページ程延ばしてほしかったな〜
334 :
吾輩は名無しである:2006/04/14(金) 20:14:48
眉山は?
335 :
吾輩は名無しである:2006/04/14(金) 20:49:21
なぜ正義と微笑がない
336 :
吾輩は名無しである:2006/04/14(金) 22:27:25
一見、『トカトントン』は馬鹿っぽいけど、凄いよ
337 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 02:13:22
「トカトントン」は笑ったね。
なんか、「また、トカトントンという音が聞こえてくるのです」
みたいなくだりがツボにきた。
でもね、後になってこの小説を再読し、この意味を反芻してみたら、この主人公の
置かれた境遇の悲惨さに同情したよ。
たぶん、太宰自身も駄目人間を脱却しようと思っていたのに、それが出来なかった
んだろうね。
あと、「待つ」なんかは太宰にしては前向きな感じがして、目新しさがあり、
好感を持つね。
338 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 03:27:45
>>337 『トカトントン』は笑えるんだけど、読んだあとに凄みを感じるんだよな。
こういう凄みって、チェーホフの『犬を連れた奥さん』ぐらいにしかないよ。
俺にとって太宰は……
『女生徒』『トカトントン』『駈込み訴え』
の3つにトドメを刺すな。
結局トカトントンの最後の作家の話しって、なんなんだろうな。
340 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 11:56:40
きりぎりす/千代女/水仙は同じ流れの作品だな〜
341 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 13:02:50
『ア、秋』
『桜桃』
『魚服記』
『創成記』
342 :
吾輩は名無しである:2006/04/16(日) 12:37:44
パンドラ好きなんだけどなぁ
【津軽】だろう。
344 :
吾輩は名無しである:2006/04/17(月) 02:39:58
津軽は短篇じゃない
345 :
吾輩は名無しである:2006/04/18(火) 17:24:49
短編のラストは、みんな短く、余韻を残して終えてるな〜。まぁ、これが太宰の
魅力かもしれないが………。
346 :
吾輩は名無しである:2006/04/25(火) 05:53:09
太宰は良いよね。本当。
347 :
吾輩は名無しである:2006/04/25(火) 14:12:07
富嶽百景…………太宰の素がよく出ている。
太宰だけの才能があっても、現代に生まれてたらああいう特異な環境に育たなかっただろうから、
作風は全く違ってただろうし、そう考えるとあれだけの作品群が生まれたのは奇跡だよね。
とてもありがたいことだと思う。
349 :
吾輩は名無しである:2006/04/25(火) 18:14:38
でも一番読みたいのは
太宰さんの最新作・・・
350 :
吾輩は名無しである:2006/04/26(水) 11:33:46
351 :
吾輩は名無しである:2006/04/27(木) 11:26:09
でも、やはり太宰本人の気質が大きいのでは?
人間失格
>>351 あの気質に十字架が絡まってできあがった人間だから。
読者はその十字架の要素に魅かれてる部分はきっとある。
今の時代ではああいう十字架を背負うことはないんじゃないかな。
354 :
吾輩は名無しである:2006/05/01(月) 03:48:17
揚げ
355 :
吾輩は名無しである:2006/05/01(月) 18:09:15
佳日、花燭、浦島さんかな。
佳日は確か映画化されたんじゃなかったっけ?
花燭は「恋愛小説」として読んだ。
良スレ発見
花燭いいね!
カチカチ山の最後の文で髪の毛が逆立ちそうなくらい鳥肌たった
なんかあの言い回し最高だなあ。なんというか。後略。
愛と美について、ろまん燈篭
ああいう家庭に憧れる
360 :
吾輩は名無しである:2006/05/03(水) 15:21:09
愛と美について
361 :
吾輩は名無しである:2006/05/03(水) 15:51:59
待つ
>>348 たぶん現代に生まれてたら2ch最強のコピペ作家として
才能を無駄に浪費してただろうと思われる。
363 :
吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 00:24:08
正義と微笑は良いね。あれ読んだのちょうど芹川と同じ歳だったから
余計に。
乞食学生とかメリイクリスマスとか好き。
グッド・バイは完結して欲しかったな。
>>363 乞食学生、傑作ですな。
学生にイヤミを言われた時の鎌倉君の狼狽ぶりがステキ。
365 :
吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 15:10:42
グッド・バイの事だけど
アレはアレで未完結でもよかったと思う。
主人公が馬鹿にしてた女に、ヘコヘコするようになった・・・ってとこで
366 :
吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 22:24:22
太宰はなかなか視点が違うからおもしろい。
グッド・バイについては確かに未完としての面白さも味わえるよね。
いつもニヤリとしてしまう。
新ハムレットなんて、ああ、そうくるか、みたいな。
ただの悲劇に終わらせないね。
367 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 01:10:41
,
368 :
吾輩は名なしである:2006/05/06(土) 01:59:21
佐渡
太宰の混乱ぶりが笑える
369 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 18:27:59
駆込み訴え 面白くて一気に読んだ。
370 :
我輩は名無しである:2006/05/07(日) 15:46:44
佐渡は駄作ではないだろうか?
なんでこスレ来るとそんな口調やねんw
372 :
吾輩は名無しである:2006/05/21(日) 23:26:01
女生徒しかない
次点は皮膚と心かなー
その次は兄さんが死んで幸福になりましたってやつ
そうね。やっぱり『女生徒』でしょ。
特にラスト。わたしにとっては。
冬の花火だっけ?
375 :
吾輩は名無しである:2006/05/22(月) 01:34:19
>>370駄作じゃないと思われ。つかあれエッセイだろ。凄く面白いし、度々繰り返し読んでしまうよ。
あれ、妹の夫かなんかの出征に立ち会ってなんか叫ぶやつ。
>>372 >兄さんが死んで幸福になりました
日の出前。個人的にはいわゆる「異色作」だと思う。
>>375 お父さんと娘の会話を盗み聞きするあたりが笑えた。
あと「私のことを馬鹿先生と思ったのではないか」と口惜しがる?ところ。
>>376 ああ、そういうのあったね。題名忘れた。気になるなぁ。
>>373 女生徒のラストって「おやすみなさい。私は王子様のいないシンデレラ姫。
私、東京のどこにいるかご存知ですか。もう再びお目にかかりません」
だったっけ?
太宰の文章っていちいちかっこいいんで頭の中で暗証したくなって
自然に覚えてしまう。
メロスはもう
380 :
吾輩は名無しである:2006/05/29(月) 19:22:22
【母】
382 :
吾輩は名無しである:2006/05/30(火) 12:51:57
走れメロス!
「私を殴れ。………」→このくだりでいつも感動する。やはり、メロスは太宰の
最高傑作!
富獄百景ときりぎりすが良い。
384 :
吾輩は名無しである:2006/06/01(木) 05:48:21
「お洒落童子」
お洒落に命を削る主人公が魅力的で可愛い!
太宰って結局のところ「人間失格」「ヴィヨンの妻」「晩年」「二十世紀旗手」「走れメロス」「グット・バイ」
この6冊持ってれば十分
新潮文庫なら、きりぎりす、入れないのはただの研究者か読んだことない椰子
387 :
:2006/06/03(土) 20:03:13
黄金風景いいな…
388 :
吾輩は名無しである:2006/06/05(月) 15:08:21
トカトントン! 漏れなんかも、急に冷める事よくある。
389 :
吾輩は名無しである:2006/06/06(火) 02:09:01
富嶽百景 ベタだけど月見草のくだりがイイ!
390 :
吾輩は名無しである:2006/06/06(火) 04:00:00
走れメロスってヴェニスの商人のパロディだよな?
一説によれば、『逃げるアタランテ』の翻案だよ。
満願 眉山 好きだな
393 :
吾輩は名無しである:2006/06/17(土) 17:21:05
駆け込み訴へ
394 :
吾輩は名無しである:2006/06/19(月) 21:25:41
饗応婦人 痛々しいけど共感する
チャンス 恋愛チャンス論は淫乱、てウケタ
トカトントン
雪の夜の話
皮膚と心
がスキ
駈込み訴え やっぱりこれが一番いい
他には、
桜桃、満願、嘘、眉山、雀、カチカチ山、
走れメロス、畜犬談、フォスフォレッセンス、
なんかが好き
396 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 00:21:30
あさましきもの
人間失格にも出て来るエピソードの原型っぽい短編(実話なんでしょうか?)
お伽草子
浦島が特にお気に入り
グッド・バイ
未完が悔やまれます
乞食学生
微妙な明るさがいい
愛と美について
羨ましい家族
397 :
吾輩は名無しである:2006/07/02(日) 21:25:46
「あさましきもの」って何?
新潮文庫は全部持ってるけど結構ヌケがあるってことか。
読みたいな・・。
399 :
397:2006/07/03(月) 20:48:39
>>398 青空文庫スゲーー!
いいもの教えてくれて有難う。
こんなの全然知らなかったよ。
これからは新潮文庫17冊を何回も再読する他ないのかと
思ってたけど、未読の作品がまだまだたくさんあることが
わかって嬉しい。
400 :
吾輩は名無しである:2006/07/03(月) 23:25:04
5人兄弟が順々に小説かいてく作品ってなんだっけ。書き直されたほうのやつ。
401 :
吾輩は名無しである:2006/07/04(火) 00:21:16
↑「ろまん燈籠」
402 :
吾輩は名無しである:2006/07/10(月) 21:32:44
「満願」の意味がわからない。
つまり、医者のいわゆる「セックス禁止令」が解除されたってこと?
403 :
吾輩は名無しである:2006/07/13(木) 00:56:31
↑俺も知りたい。
セックスを連想させるが、奥さまの差し金云々の下りが意味不明で、
イマイチ確信が持てない。確信を持ってる人の抽象的ではない解説が聞きたい。
セックス禁止が解けたんだよ。
奥さんのさしがねはうまく解説できないからやめとく。
405 :
吾輩は名無しである:2006/07/13(木) 07:16:30
畜犬談
406 :
吾輩は名無しである:2006/07/13(木) 13:45:45
富嶽百景
407 :
吾輩は名無しである:2006/07/18(火) 02:05:12
“チャンス”さっき初めて読んだ。
寒雀に執着する喰いしんぼ太宰が愉快だぜw
408 :
吾輩は名無しである:2006/07/18(火) 02:53:41
富嶽百景が好きで青空文庫さがすためにぐぐったら
田丸麻紀出演で映画化されてるの知った
Gyaoで無料で観れるよ。
すげえ、くそ映画だけどな
>>407 近所のスーパーの変わった食材コーナーとかで雀みる度に思い出すよ。
最後に読んでからもう10年以上経ってるのにw
フォスフォレッセンスさっき読んだ。一種のデジャ・ヴュを感じる。
皮膚と心も良かった。見掛けが良くなくてもああいう優しい男性って素敵。
フォスフォレッセンスいいよねー。
起きて涙流してるくだりとか、共感できる。
一番好きな短編かも・・・
413 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 00:47:01
今日、芥川最高の傑作のひとつとして知られる「歯車」を読んだ。
一言で言って「苦痛」。全然面白くない。
太宰と違ってこの人は本質的に暗い人だったのではないか。
人間失格って短編じゃね?
斜陽って短編じゃね?
例えば、「思い出」とかは短編にはいるの?そこら辺の定義が分からん
どこからが短編でどこまでが長編なの?
415 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 20:58:32
お伽草紙は面白かった。声に出して笑ってしまった。
太宰、ほとんど読んだけど片っ端から忘れた。
417 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 23:15:51
人間失格は微妙に短編
斜陽は中編
418 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 03:53:55
魚服記
419 :
吾輩は名無しである:2006/07/21(金) 14:35:49
皮膚と心
フォスフォレッセンス
I can speak
グッド・バイ
薄明
老ハイデルベルヒ
420 :
吾輩は名無しである:2006/07/21(金) 19:34:00
>>413芥川の作品は全部読んだ訳じゃないが、なんとなく同意
太宰のようなコミカルで楽しい作品は見当たらない希ガス
誰か芥川のコミカルな作品知ってる?
421 :
吾輩は名無しである:2006/07/21(金) 20:20:40
堕罪ってよく女が書いた文体で書くことあるけどさ
女になりきれてないというか、オカマみたいな感じで気持ち悪いんだよね
斜陽とか個人的に大嫌い
422 :
吾輩は名無しである:2006/07/21(金) 21:41:01
>>421もしや三島さんですか?w
斜陽個人的に大好きです。
ヒロインのかず子も、かず子のお母様も女の自分から見て不自然さなんて全く感じません。
どこがオカマっぽいのか分からないな。
女性徒、皮膚と心、ヴィヨンの妻…好きな作品沢山ありますが、共感できる女性ばかりですよ。
>>420 名前忘れたけど、「桃太郎」が出てくるやつ、あと「河童」の節々
あたし女なのよ
426 :
吾輩は名無しである:2006/07/22(土) 20:40:56
今日、ちくま文庫の写真がいっぱい載ってるのを
買ってきたんだが、船橋療養時代の太宰はさすがにキモイ。
三鷹のおでん屋で酒を飲んでいる写真はかっこよすぎる。
とても同一人物とは思えない。
おまいらもクスリには手を出さないように。
427 :
吾輩は名無しである:2006/07/22(土) 21:54:40
わたしは、女です。目が覚めて、男の人になっていればと、よく思います。
女は、辛いです。男の人になって、力持ちになれれば、どんなに幸せでしょうか。
もう母に、辛い思いをさせなくても済むのでしょう。
女生徒
‥
429 :
吾輩は名無しである:2006/07/23(日) 17:07:05
駈込み訴え 一気に読めて、アミューズメントだ
430 :
吾輩は名無しである:2006/07/24(月) 17:39:31
富嶽百景いいね
431 :
吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 05:59:56
すいません、太宰の作品で、
少女が、照れる少年と写真館で写真を撮るという
エピソードがある作品は何でしたでしょうか。
確か昭和初期の時代設定だったと思うのですが…
全く思い打線。
そんなエピあったっけ・・・
悔しいから誰か教えてー
433 :
吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 19:59:54
>>431 太宰の作品ってことは間違いないの?
もしかしたら他の作家のやつかも・・。
少なくとも新潮文庫版には載ってなかったような希ガス。
434 :
吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 20:28:28
>>431 なんか可愛らしいな
太宰の作品だとしたらぜひ読んでみたい
けど昭和初期というか、書かれたのが戦前だとしたら
太宰の著書じゃないと思う
435 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 03:11:39
「駆け込み訴え」に感心した人は
必ずや「ジーザスクライスト・スーパー・スター」を、
(映画はわりとクソなので、舞台のDVDまたはサントラCDを、
歌詞をきっちり把握しながら)味わうべし。
個人的ベストは、激しく可笑しい「カチカチ山」。
もうこの世にいない人間にそんなこと言ったってしょうがないだろ。
死人にくちなしだ、生きてるいちに言っておくんだったな、餞の言葉として。
437 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 15:09:23
太宰の短編で
「人に善行をするときは謝りながらしなければならない」
「善行ほど人を傷つけるものは無い」
みたいな記述のある作品を読んだ覚えがあるんだけど
タイトルのわかる人いますか?
人間失格読んでそのあと富嶽百景読んだせいか
富嶽百景がかなり印象に残った
439 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 18:33:10
お伽草紙、単純かつ純粋におもしろいな。
歯医者の待ち時間に読んでたら笑いが堪えきれなくなって
他の患者に白い目で見られた挙句、
診察台に乗っても笑いが止まらなくて先生達に大分迷惑掛けたw
太宰恐るべし…
>>437 それは短編ではなくて、志賀の小僧の神様を批判しての文章。
だな。如是我聞。
442 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 22:45:43
志賀好きな人は太宰嫌いなのかな?
俺の親父は志賀好きで太宰が無理らしい。知人もそういう人が
多かった。俺は志賀嫌いだ。太宰と遠藤周作が好き。
なんかユーモアがあるよね。芥川は暗いだけって印象を受けたから
あんまり好きじゃない。
445 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 17:44:43
>>443 なんて言うか、すごいねこれ。
「今読んでも色あせない」とか「昔の小説なのに違和感がない」とか
「感情移入できる」とか、そういう理由で人気のある作品だと思うんだけど
こんなんではちょっとねぇ・・。
この映画を見た多くの人は、何か自分とは全然関係のない大昔の人の
大昔のお話なんだなぁという感じを受けるんじゃないかな。
こういう作品だからこそいわゆる「今風」の感じでつくればよかったのに。
例えば宮崎アニメの「女生徒」なんて見てみたい気がしますよ。
446 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 17:53:54
>>443 ちょっと人間の顔じゃないじゃんw 怖すぎる
たしかに怖いけどw太宰の作品を企画にあげて、ああやって作品にしてくれたっていうのは素直に嬉しい。
450 :
吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 02:12:24
>>449 「立ち読みコーナー」のところで読めるぶんだけ読んだよ。
好き嫌いはあるんだろうが、文学作品をむりやり漫画に
する必要があるのかと疑問に思った。
オビの「徹底漫画化」ってところで苦笑した。
うほ
452 :
吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 09:16:12
「火の鳥」はあまり面白くなかった。
なぜか再読する気になれないんだよなあ。
つーか、本スレ落ちちゃってるww
いろいろ読んできたけど、人間失格が太宰小説最高傑作だと思う
次は斜陽かな・・・・・
人間失格は俺が今まで読んできた小説(俺はそんなたくさん本読まないけど)の中で、最高の作品
この作品が出来たからこそ、太宰は自殺したのかなあ・・・・・・
まあ、詳しくは知らんが一緒に死んだ女が首絞めてたらしいけどな
つーかお前ら、なんかマイナーな作品がいいとかいってんけど、結局は人間失格が結構上位に入ってるだろ
まあ、人間失格なんていうあまりにもメジャーというか、有名な作品を出しちゃったらつまらんってのもあるけどな
人間失格は太宰作品最高傑作だな、この作品には俺的にいろいろ思い出みたいなのがあるけど、書くのメンどくなったんで書かないけど
人間失格はよかった
age
458 :
吾輩は名無しである:2006/08/14(月) 15:13:34
太宰の血液型 なんだろう
459 :
吾輩は名無しである:2006/08/14(月) 15:18:10
ABだよ
460 :
吾輩は名無しである:2006/08/14(月) 15:46:54
やっぱりぃ!私もABかな、と思ってた。あーすっきりした。
461 :
吾輩は名無しである:2006/08/14(月) 19:33:48
身長はどの位だったんだろう
170くらい?
175くらいだよ。
当時としてはかなり大柄。
463 :
吾輩は名無しである:2006/08/14(月) 20:49:51
私はね 皮膚と心のさいごの 「もう手のほうは なおっちゃった」 の あっけらかんとした台詞が 何故か大好きでねぇー。自分も 物凄く苦しんでいる最中も ふと思い出してしまふんだわ。すると なおっちゃったりして。
465 :
吾輩は名無しである:2006/08/15(火) 01:11:42
173か。当時ではかなり長身な方に入るのかな?
466 :
吾輩は名無しである:2006/08/15(火) 08:10:42
そりゃ入るでしょ。
今なら185cmぐらい。
バスケットの選手を見るような感じだろうね。
467 :
吾輩は名無しである:2006/08/15(火) 10:06:28
太宰は175だよ。小説の中で大柄な為不便な思いを云々…て描写が偶に出てくる。
468 :
吾輩は名無しである:2006/08/15(火) 13:05:06
長身でAB型か。役者が太宰を演じるなら中井貴一が良いな。顔が全然違うけど。あれ?昔あったかな。
469 :
吾輩は名無しである:2006/08/15(火) 14:14:56
>>463 皮膚と心は肌荒れで悩んでた時
「あぁーわかるわかるわかる」
の連続だった。
「なぜ皆私のように吹き出物してないのか不思議でした」(うろ覚え)
ってとこが特に。
うまいなあ、と思った。
471 :
吾輩は名無しである:2006/08/15(火) 17:12:35
遠い昔に読んだ、家族みんなでリレー小説する話も忘れ難い(タイトルは忘れたがw)ほのぼのして楽しい。確か続編もあってそっちも良かった。
>>467 その身長はどこがソース?
って、2センチの違いしかないけど。
そろそろ本スレ立て直したほうがいいかな?
474 :
吾輩は名無しである:2006/08/16(水) 00:20:35
>>471 ろまん燈籠ね
質問だけど
「煙草は両切りに限る。特にバットに限る」とあるのは何というタイトルだったっけ?
>>472>>473 >>476 良い雰囲気なのになぁー少し横道に逸れたりしてさぁー、それを誰かがさり気なく修正に翻弄したり、それが人と人の会話だと思うよ。 だって 此処は 太宰でしょ。
新潮文庫、全部早く文字大きくならんかな
479 :
吾輩は名無しである:2006/08/17(木) 23:58:39
>>478 まじっすか?
俺はその逆であの字の大きさに違和感を感じて
古本屋で買い集めたなぁ・・。
女性徒
桜桃はだめれすか?
太宰全部そろえようかなあ。
津軽通信ときりぎりす買ってみるか。
『皮膚と心』に書いてある日本橋高島屋の裏のある「皮膚科と、もうひとつ、とても平気で言えないような、いやな名前の病気と、そのふたつの専門医」がいるような病院探したけどなかった・・・orzこれくらいはノンフィクションのような気がしたけどな・・・
>>486 それは探したとは……
当時の地図で調べないと。
今はなくなってるかも知れないじゃん。
488 :
吾輩は名無しである:2006/08/29(火) 17:50:19
もの思う葦→敗北の歌
489 :
吾輩は名無しである:2006/08/29(火) 19:25:44
満願
490 :
吾輩は名無しである:2006/09/02(土) 05:32:00
駆け込み訴え
在日朝鮮人は貴族階級だ うらやましーだろ
生活保護は ほとんど無審査 在日なら誰でももらえる
本収入プラス生活保護で年収1000万は軽い
奴隷階級の日本人は必死で働いて税金払えよ
マスコミで在日をひいきしない奴がいると
そいつの家族を組関係の同胞が襲う
戦後半世紀ずっとそうしてきたから
今じゃマスコミでは在日さまは特別扱い
散華が好き
493 :
吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 19:28:15
すいません。作品名を教えてください。
「落第した太宰が兄に説教されて意気消沈している時に
今上天皇、つまり今の陛下がお生まれなさったというニュースが
入ってきて、それで厳格な兄がニコニコして喜んだ」
という話なんですが・・。
494 :
吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 20:49:39
「一燈」でした。青空文庫で調べたらすぐわかったお。
495 :
吾輩は名無しである:2006/09/16(土) 23:54:26
筑摩の全集5、6、8巻を古本屋で見つけたんで買ってきた。
新潮未収の「律子と貞子」なんかも載ってて大変嬉しかった。
以上、終わり。
496 :
吾輩は名無しである:2006/09/17(日) 01:41:37
スレも半分消費したし、そろそろベスト二十決めて行こうぜ!
トカトントン
黄金風景
待つ
駆け込み訴え
走れメロス
は決定でいいかな?
497 :
吾輩は名無しである:2006/09/17(日) 14:13:04
「佳日」を入れてくれ。
最後の一文「彼は涙を流しながら笑っていた」のところで
いつも一緒に泣いてしまうのでつ。
カチカチ山
500 :
吾輩は名無しである:2006/10/01(日) 12:50:30
カチカチ山!浦島太郎よりもこぶとりじいさんよりもかちかち山。
畜犬談 あと甲府の公衆浴場でであった少女の話(題名忘れた)。
駆け込み訴えも教科書にのせたら?メロスよりいいよ。
「駈込み訴え」は教科書にはそぐわないでしょ。
「メロス」はいかにもって感じだけど。
むしろ道徳の教科書にでも載せりゃいいのに。
ぜんぜん違う読みってできないのかな、あれ。
浦島太郎いいなあ。中期の作品は神がかってる。
みなさん太宰の他にどんな作家がお好きですか?
石川淳
504 :
吾輩は名無しである:2006/10/03(火) 03:52:07
家庭の幸福かな。
畜犬談
ユーモアがあっていいね。
らんだ(なぜかry)の歌留多
まさに自分。
506 :
吾輩は名無しである:2006/10/13(金) 02:49:56
一般人の総意として走れメロスに一万票入れといた
(よし、これで勝った)
おれも走れメロス以外ありえない
私小説きらい
調べずにお答えください。
Q.『走れメロス』の原作の邦題はなんでしょう?
シルレルの……忘れたw
富嶽百景 「富士が、よかった」
ヴィヨンの妻 「生きていればいいじゃない」
を、激しく推薦!(・∀・)
>>512 推薦するなら正確に引用なさいな。
「が」と「は」じゃ大違い。
Q.『走れメロス』の原作、シルレル(シラー)の作品はなんでしょう?
名前欄に#と答えをそのままコピペして書き込みください。
私と同じトリップになっていたら正解です。
#メロスと友
#人質
#時限
#信頼と友情
#通念
千代女って太宰作品の中では
マイナーなんでしょうか?
千代女を取り上げてる論文やらが
あまり見つからない。
>>515 そう?
いまちょっと検索しただけで8件出てきたけど。
マイナーな作品にしては多いほうだと思うよ。
>>516 うお・・・まじですか。
自分の探し方が悪かったようです。
2つぐらいしか見つからなかった。
国文学研究資料館のページの論文検索で探してみて。
こういうのがあったんですね。
使い勝手がよさそうです。ありがとうございました。
新釈諸国噺かなあ・・・。
どれも笑える。
太宰って俺の中では日本一のユーモア作家。
一般の人には自殺・心中イメージ強すぎるけどね。
全部読んでみると、明るいイメージの方が強くなる。
522 :
吾輩は名無しである:2006/11/07(火) 11:09:33
>>520 そんな風に考えたことなかったなぁ。
言われてみればそうかもしれませんね。
523 :
吾輩は名無しである:2006/11/09(木) 03:43:07
あ
524 :
吾輩は名無しである:2006/11/09(木) 03:58:12
>>521 >>522 確かに太宰は暗いイメージで語られすぎている。
太宰のユーモアはほんとに天才的なものだと思う。
このことは絶対もっと強調されていい。ナイフとか
言ってる場合じゃない。
しかもその笑いも、安吾みたいにトゲがなくてやさしい。
哄笑してるって感じで、それがどっかの書き込みであった
太宰を読むことの「安心感」につながっているのだと思う。
でもそういう「哄笑する太宰」と「悲惨さを描く太宰」とが
矛盾しているかというと微妙で、女生徒や新釈諸国話や人間失格(!)
なんかはむしろ哄笑する視点と悲惨さを切り取る視点が
一体になっているところがおもしろかったりする。
だから「安心感」自体もあんまり手放しでほめられたもん
じゃ明らかにないんだけど、それは太宰も承知の上で、
むしろそういう弱さに何かを見ようとすることもまた
笑っていくというか。そこまでくるとこっちは笑えないんだけどね。
そういうのが惜別やI can speakなんかには、よくでていると思った。
だからこの二作品がかなりすき。特にI can speakは五ページだけど
ほんとすごいと思う。
悲劇とフモールが対立するものじゃないのはギリシャ以来の詩学でも言われてるよ。
太宰ももちろんそのへんの勉強はしてる。
526 :
吾輩は名無しである:2006/11/17(金) 16:47:41
カチカチ山(最高傑作)
新釈諸国の猿
同貧乏侍の飲み会
逆行の試験を受ける話
親友交歓
とりあえず思い浮かぶところは以上だ
527 :
吾輩は名無しである:2006/11/17(金) 16:48:22
あ、女の決闘もいいね
学生時に読み漁り、読まなくなって10年。
オッサンになった俺が読み返すと違った面白さが発見できるか。
それともあの時の感動はなくなってしまっているか。
トカトントンかな。
自分にもトカトントンが聞こえる時があるわw
この音を振り切れればよいな、と思うけれども中々捨てれないの、っていう。
「粋人」「吉野山」「乞食学生」「畜犬談」などが好き。
やっぱり太宰の滑稽短編は、いくつになっても楽しめるなあ
おしゃれ童子とお伽草子はゆずれない
532 :
吾輩は名無しである:2006/11/26(日) 23:03:38
>>514 『人質』に決まってんだろ
ちなみに訳者によっては『担保』にもなる
でもなんかこれはヤダ
『待つ』は最高だよね。
>>508 ( ´,_ゝ`)プッ
534 :
吾輩は名無しである:2006/11/27(月) 00:52:04
535 :
吾輩は名無しである:2006/11/30(木) 22:00:05
最大公約数的なベストを選べばやっぱり「富嶽百景」かね。
「駆け込み訴え」ははずせないね。個人的には「東京八景」とか「十五年間」
あたりもすごく好きなんだけど。このスレ最初から見てるんだけど、「待つ」
をあげてる人が多いね。みんな見る目があるなあ。2ちゃんねらー侮りがたし!
「ろまん」がつかないただの「燈籠」(昭和12年)もいいよな。
とにかくこの人、女書き(そんな言い方ないか)の名手だな。
537 :
吾輩は名無しである:2006/11/30(木) 23:37:04
きのう、東京八景読んでたら
涙がこぼれていた
「苦難にいるひとたちに捧ぐ」
東京八景
(苦難の或る人に贈る)
太宰は意識して書いてるわけだ。
さすが。
>>536のような意見は良く聞くんだけど、男の俺からするとピンと来ない。
(ということは、やっぱり女の内面がわかってるってことなのか?)
女性の皆さんはどう思う??
俺の個人的な実感だが、
女の内面がわかってるかどうかと言われると心許ない。
男から見た勝手な女性像に、うまくしゃべらせていると感じて、
その文章を楽しむ。ってな感じだ。俺の(男だ)つたない読書体験にすぎない。
太宰の女語りについては、小堀杏奴は絶賛してた。
最近の女性の論文には、「不快を感じる」と言ってるものもあったけど。
一種のセクハラ的行為と感じる女性がいてもおかしくないな。
個人的には名文だと思うが。
しかし女語りを否定すると太宰の文ぜんたいが否定されちまう。おもしろい。
太宰の文てか、存在そのものかもな。
そんな程度の男だったとも思う。だけど、名文だよ。すげぇ。
葉
547 :
我輩は名無しである:2006/12/04(月) 11:03:43
「待つ」
「待つ」「駆込み訴え」の二つは譲れぬ。そう書けるもんじゃない。
オケ 譲れとは言わん。傑作。
550 :
吾輩は名無しである:2006/12/04(月) 21:46:07
傑作が多すぎる
なにこの太宰とかいう人ww
凄すぎwwww
全然だめ男じゃないよ
まっ、実際みんな太宰に見下されてたんだよ?
えーーっと・・・・・www
552 :
吾輩は名無しである:2006/12/07(木) 06:27:45
>>543 他の男性作家は女を「男とは違った思考で、こう考えてるんだろう」とかくきらいがあるけど
太宰の場合、「男と女の近似値」を探って書いてるような感じがする
特に当時でこの女の性欲の自覚の仕方はすごいと思う
553 :
吾輩は名無しである:2006/12/07(木) 22:49:52
黄金風景の解釈って大体が「許しの物語」に落ち着いてるの?
554 :
吾輩は名無しである:2006/12/07(木) 23:32:11
>>552 女の性欲
太宰がどのように言っているか
詳しく教えてもらえますか
主人公を、あのもと女中の人が、ということですかね?
黄金風景大好き。
俺も昔馬鹿にしてた人たちに「負けた」とつぶやき続けてる毎日です。
>>554 「満願」とかかなあ。ちょっと今手元にないんで引けないけど
女生徒の下着の薔薇とかね。
特に当時の男性は女性を受動的にかくきらいがあると思うので、こういう部分がかけるのはすごいと思います
主人公は、元女中の人を許す許さないもなにもはじめっから認めてると思うけどな。
許してなかったのは自分自自身でしょう。
元の女中の人「が」
つうか、個人的には、あれを書いてる本人のことは、
やっぱり許し難い偽善者として描かれている、と感じる。
561 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 00:57:25
>>560 それだけはないな。「許し難い偽善者」だったら感動も何もないだろう。
>>561 俺の勝手な読み方で、言葉も足りなかった。
俺の勝手なちゅうか、意地悪な読み方なんだが、
涙が出そうになって、苦しくなって、その反動かな、
なんだこいつ、これ書くことで免罪符、違うか、贖罪して、さあ、これでOKって
にんまりしてるんとちゃうか、なんて余計な下司の勘ぐりやってしもうた。
(ながながスマンこれで消える)
太宰の読むと、いつもフィクションなのか実話なのか考えてしまう悪癖がある。
たぶん、作者もわざと実話とフィクションを曖昧にして意図的に混在させているんだと思うが、
上の勝手読みも、実話と思うところから間違いが起こるようなきがす。
完全なフィクション(K、金木とかは別)だと思うし、
そのほうがおもしろい。
>559
元の女中の人「が」 って、、、元の女中の人こそ「許す許さないもなにもはじめっから認めてる」じゃん。
565 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 17:36:02
566 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 18:54:26
男女同権、畜生談、お伽草子(特に浦島太郎、ゲロを吐かれる亀w)
メリイクリスマス、パンドラの筺、人間失格、トカトントン
太宰が放送作家だったら面白いモノを書いてくれたかも。
ギロチンギロチンシュラシュシュシュ、は酒の記憶でしたっけ。
567 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 18:58:34
短編ってどのくらいの長さをいうのかよく知らないが、
「パンドラの筺」はちょと長い感じがする。
「畜犬談」好きだ。ああいうの、もっと書いてくれてもよかった。
お伽草紙と新諸国噺は最高。
新諸国噺→新釈諸国噺
「家庭の幸福」
うまい。けど、ちょっと痛ましい感じはするんだ。
571 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 20:59:56
>>568 ああっ、短編という言葉を読み逃していました、何という粗忽者。
静かに逝って来ます、、。
太宰を評価するなら短編だろ
573 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 22:40:49
>>572 一概にそうとも思いませんがね。
短編とはスレ違いですが、戦中に郵便局に持って行ったかポストに投函したかの原稿が、
出版社に届かず行方不明ってのありますよね。
ああ、それうちにあるよ?
575 :
吾輩は名無しである:2006/12/14(木) 00:12:35
トカトントンいいね、でも太宰は人間失格ですよ
576 :
吾輩は名無しである:2006/12/14(木) 00:21:05
図書館に行った時、児童コーナーに人間失格があったけど、今の小学生がよんで良いの?判るの?
577 :
吾輩は名無しである:2006/12/14(木) 00:24:17
578 :
吾輩は名無しである:2006/12/14(木) 00:28:47
中間報告10
これ以外であと十個変えるのは勝手に変えて
折角だから二十個選びたいじゃん??
【確定組】
トカトントン
駆け込み訴え
富嶽百景
東京八景
走れメロス
女生徒
黄金風景
きりぎりす
畜犬談
待つ
579 :
吾輩は名無しである:2006/12/14(木) 00:30:51
桜桃はいいと思うが
580 :
吾輩は名無しである:2006/12/14(木) 00:32:32
【確定組】
トカトントン
駆け込み訴え
富嶽百景
東京八景
走れメロス
女生徒
黄金風景
きりぎりす
畜犬談
待つ
桜桃
581 :
吾輩は名無しである:2006/12/14(木) 00:33:39
逆行は芥川賞候補だが。
582 :
吾輩は名無しである:2006/12/15(金) 12:04:48
眉山
カチカチ山
親友交歓が入ってないのはおかしい
585 :
吾輩は名無しである:2006/12/15(金) 22:53:00
「猿ヶ島」って人気ないんだな。
これこそが「短編小説」の名にふさわしい。
586 :
吾輩は名無しである:2006/12/15(金) 23:21:16
【確定組】
トカトントン
駆け込み訴え
富嶽百景
東京八景
走れメロス
女生徒
黄金風景
きりぎりす
畜犬談
待つ
桜桃
親友交歓
眉山
587 :
吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 01:22:01
眉山は切ないよな・・・
新釈諸国噺を一作品と数えるんなら確定だろうね。
俺は人魚の海が一押し。
武勇に優れた侍が落ちぶれていく様は、シェイクスピアみたいだ。
信無きところに真なし、なんてセリフも良かった。
>>586 「駈込み訴え」だよ。
何度言ったら(ry
590 :
吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 12:50:54
斜陽読んで死のうと思ったsixteen
592 :
吾輩は名無しである:2006/12/17(日) 00:00:24
「晩年」からも「お伽草子」からも入ってないとか、異論はもちろん
あるだろうが、まあいいとこなんじゃない。
593 :
吾輩は名無しである:2006/12/17(日) 02:11:34
【確定組】
トカトントン
駈込み訴へ
富嶽百景
東京八景
走れメロス
女生徒
黄金風景
きりぎりす
畜犬談
待つ
桜桃
親友交歓
眉山
カチカチ山
皮膚と心
畜犬談と富獄百景がはいってるから俺としては異論はありません。
家庭の幸福好きです
596 :
吾輩は名無しである:2006/12/17(日) 15:29:20
諸行無常盛者必衰没落貴族を「斜陽」って言うのは太宰から?
597 :
吾輩は名無しである:2006/12/17(日) 17:43:27
>>593>>594 激しく同意。
『畜犬談』は、犬を飼ったことのある人なら落涙するような名作です。
598 :
吾輩は名無しである:2006/12/17(日) 19:30:11
黄金風景ってそんなにいいの?
>黄金風景
吉本隆明が一番いいと言ってる
短篇として完璧なんだわ
太宰読んだ事ない80過ぎのばあちゃんに読ませたら泣いてた
懶惰の歌留多に一票。
言い訳じみた前置き、そしてやっつけ仕事みたいな後半。
何度読んでも笑えます。
戦時色濃い中皮膚とこころよ
軟派な訳注だけどね
能力はある
まあまあ良いんじゃないかな。
あと個人的に、晩年からゼロはありえない。一つ二つ入れといて。
604 :
吾輩は名無しである:2006/12/21(木) 00:09:59
『ダス・ゲマイネ』は?
「晩年」からなら、『葉』『道化の華』あたりかな。
605 :
吾輩は名無しである:2006/12/21(木) 00:48:13
「逆行」は?
【確定組】
トカトントン
駈込み訴へ
富嶽百景
東京八景
走れメロス
女生徒
黄金風景
きりぎりす
畜犬談
待つ
桜桃
親友交歓
眉山
カチカチ山
皮膚と心
葉
道化の華
てか、、、ここい集まってる人間なんか太宰が好きで好きでたまらないのばっかりなんだから、挙げてったらきりが無い。
俺は全て傑作だと思ってるし、この作品が出てない、どうなの?って言われれば、いいよね!って言っちゃうし。
あら、正論。
609 :
吾輩は名無しである:2006/12/22(金) 00:15:46
イモクテネ。
610 :
吾輩は名無しである:2006/12/22(金) 20:18:24
ジュムゲジュムゲ。
611 :
吾輩は名無しである:2006/12/23(土) 04:16:57
あの人は、酷い。酷い。
612 :
吾輩は名無しである:2006/12/24(日) 06:39:31
メリイクリスマス
613 :
吾輩は名無しである:2006/12/25(月) 01:10:11
うなぎ、小串を三本。
614 :
吾輩は名無しである:2006/12/26(火) 04:16:33
太宰は大体読んで、このスレに出てくる話も殆ど知ってるけど、
俺が一番面白いと思ったのはまだ出てないようだ。誰か知らんか?「幸福
クラブ」とかいう、幸せな話を語る会合の場で、貧相な男が友人について
語る短編。ユーモアという点では、太宰作品の中でも傑作なんだが、どう
してもタイトルが思い出せない。初期の頃の作品だと思うが・・・。
615 :
吾輩は名無しである:2006/12/26(火) 11:45:20
デビュー前の習作?
616 :
吾輩は名無しである:2006/12/26(火) 12:39:23
最後の太閤?
618 :
614:2006/12/27(水) 01:56:07
>>615 すまん。デビュー以降の初期(昭和8〜12)というつもりで書いた。
>>616 違う。
>>617 それだ!!友人とのちょっとしんみりした良い話を、幸福クラブという
会合で喋らせるのが面白い。間に入る野次も笑えるし、こういう演説調の
作品は殆ど外れなしだと思う。
619 :
吾輩は名無しである:2006/12/27(水) 20:20:19
黄村先生シリーズの野次も笑える。
特に山椒魚。
ところで黄村先生三部作が出てこないのは何でだ?
新潮文庫版で一番好きなのが「津軽通信」の俺としてはちと寂しい。
620 :
吾輩は名無しである:2006/12/27(水) 20:22:46
俺は「男女同権」でいかに女が
醜い生きものかを語る場面
男女平等を男の立場から語るという
逆説さが太宰らしくていい
しかしあのジイさん悲惨だよなw
622 :
吾輩は名無しである:2006/12/28(木) 21:39:29
あのジイさん統失っぽい。
>>620 お前、いじめられっ子でしょ?
623 :
吾輩は名無しである:2006/12/29(金) 20:42:18
佳日
トカトントン
駈込み訴へ
富嶽百景
走れメロス
女生徒
黄金風景
きりぎりす
畜犬談
待つ
桜桃
眉山
ダス・ゲマイネ
逆行
このスレ+世間的評価+主観でこんなところかな。
あとは勝手に付け加える感じで。
625 :
吾輩は名無しである:2007/01/06(土) 12:40:18
ベスト20は多いような少ないような
626 :
吾輩は名無しである:2007/01/16(火) 20:29:20
age
627 :
吾輩は名無しである:2007/01/19(金) 00:40:13
走れメロスのことで質問なんですが。
登場人物の名前はすべて変えてあるのですが、
走れメロスの筋書きとほぼ同じで、
ラストだけがメロス役の人が間に合わずに友人が死んでしまう話を
昔、学校の先生に紹介してもらった覚えがあるのですが、
その話の詳細が分かる方いませんか?
シラーの人質とは違う話だと思うのですが。
628 :
吾輩は名無しである:2007/01/19(金) 00:51:54
最近、太宰読んでないけど、高校のとき
「乞食学生」という短編が好きだったな。
渡り鳥、トカトントン、皮膚と心、饗応婦人
久しぶりに読んでみたけど鮮度の良さは変わらず。無常感をうまく
ユーモアにつつんでる。現代に太宰が生きていたらどんな作品を
書いただろう
630 :
吾輩は名無しである:2007/02/05(月) 02:30:28
新潮の17冊(プラス文豪ナビ)を読破した俺が来ましたよ。
まあベスト20を選ぶのは難しいが、泣ける話だったら「眉山」だな。
あれは読後3日位は鬱になった。
>>629 その中では饗応婦人が最も現代的かも。というより、これはどんな
時代でも問題になるテーマだよな。俺の母ちゃんもこっちの都合
考えずに遊びに来るから、準備が大変だといつも嫁に怒られる。
慎重に毎日を暮らす一般小市民の心のひだをテレ隠しのユーモアに
包んでこんなに上品に描けるのは太宰だけなのではと思いまつ
彼は昔の彼ならず が好きな人いる?
桐野夏生さんでつかね
【東京足立区監禁コンクリート詰め殺人事件】
日本共産党幹部宅で行われた鬼畜行為(裁判で明らかになってます)(監禁41日間の内容)
・オイルを両大腿、膝、すねにたらして着火する。熱がって火を消そうとすると手にもオイルをかけて着火、火が消えるとまた点火する
・性器に異物を入れて玩ぶ、自分の尿を飲ます ゴキブリを食わす。
・性器を灰皿代わりにする、性器にオロナミンCの瓶を2本を強引に入れる
・性器にライターを入れて着火する (この行為によって何度も気絶し、髪の毛が抜けていったという)
・お尻の穴に花火を突っ込む+瓶を挿入し、思い切り蹴る
・性器に強引に直径3Cmの鉄の棒を突っ込んだり抜いたりして性器を破壊する
・頬が鼻の高さを超えるまで腫れ上がり、目の位置が陥没して分からないほどになるまで暴行
・歌謡曲を流して、歌詞にあわせて脇腹に思いっきりパンチをいれる
・痛さをこらえるので口が変なふうに歪むのを見て面白がる
・真冬に裸で外(ベランダ)に出す 女に顔にマジックで落書きされる
・犯人2人の真ん中に立たせ、左右から肩や顔に回し蹴りを数発入れる
・顔(まぶた)にろうそくをたらす、眉間に短くなった火のついたろうそくを立てる
・6kgの鉄アレイを腹に落とす、鉄アレイで大腿や顔面を何十回も殴る
・かなりの量の水や牛乳を強引に何度も飲ませる
・サンドバックに縛り付け、スーパーリンチ
・全身火だるまにする
・裸で歌わせ、踊らせ、キチガイの真似をさせられる
・死体の体重は50キロが37キロになり、顔は原型をとどめず目の位置もわからない、身体は焼けただれ、
腐敗しており、性器(や肛門)の破壊の度合いは顔や身体以上のもので目もあてられない
・陰部にはさらにオロナミンC2本が入っていた。
(コンクリート詰め事件で検索すればわかる)(栃木リンチ殺人事件も凄い)
http://profiler.hp.infoseek.co.jp/concrete.htm http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2000_03_22_2/
女生徒 待つ トカトントン が好きだなー
待つの女にシンパシーを感じる
このスレは思っていたことがたくさん書いてあってうれしい。
>>632 結構スキ
でもなんだかんだいって
人間失格が神じゃない?
638 :
吾輩は名無しである:2007/03/15(木) 23:47:29
灯籠
639 :
吾輩は名無しである:2007/03/15(木) 23:51:21
『春の枯葉』が、女にプレッシャーをかけられる男の苦悩が感じられて良いね。
>>637 『人間失格』以降の作品には、太宰ファンが評価したがらないんだろうね。
大人の苦悩って、大人にならないとわからないしね。
640 :
吾輩は名無しである:2007/03/19(月) 22:03:18
饗応夫人人気ないな・・・。
「汝等己を愛する如く隣人を愛せよ」の精神がよく表れてて、大好き。
隣人を愛するだけじゃなくて、己も愛さないと、こういう結果になってしまう。
やっぱり夫人の生き方は絶対に正しいのに、世間にやられてしまってる感じ。何度読み返しても琴線に触れます。
トカトントンの最後の返事の手紙はどういう意味?
642 :
吾輩は名無しである:2007/03/24(土) 16:33:27
太宰と青年(太宰より年下)が酒か何かを飲みながら話をしていて
青年の言葉に、太宰が
「新しい時代の思想が来た」
みたいな感じで驚嘆していた作品のタイトルが分かる人、いる?
ちなみに
「炎天汗談」の一行目
「待つ」
あたりが好き。
643 :
吾輩は名無しである:2007/03/24(土) 16:36:28
正義と微笑
644 :
吾輩は名無しである:2007/03/24(土) 16:41:10
カチカチ山
トカトントンって何が言いか分からない
ここでプッシュされてて驚いた
646 :
吾輩は名無しである:2007/03/26(月) 08:31:35
>>640 饗応婦人は何か釈然としないんだよね、
他人のエゴに振り回されたり、傷つけられたりしつつも
受け入れてしまう。あるいは受け入れざるを得ない人間を描くのは
まさに太宰なんだけど、それを最後にあたかも善であるかのように
説教型にまとめ上げてしまったことに無理があると思う。
親友交換はそういう面でやっぱりうまくなってるんじゃないかな。
トカトントンって何に入ってたっけ?
昔これ読んでトカトントンが頭からなかなか離れなかったよ。
648 :
吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 02:41:18
#メロスと友
649 :
吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 23:38:42
>>646 ほぼ同意。でも太宰は「説教」はしてないと思う。
世間に翻弄される人間の優しさ、弱さが
「善いこと」であってほしいと思う「ねがい」を描いているんじゃないかな。
650 :
646:2007/03/29(木) 08:48:35
>>649 ああ、そうだね。そう読んだ方が良いね。
説教だと感じるのはアンチ太宰のベクトルだな。
俺も案外アンチとの狭間を彷徨ってるのかもしれんな・・
651 :
吾輩は名無しである:2007/03/29(木) 18:35:32
無気力に陥ったときはいつも、
トカトントンの末尾の作家先生に叱ってもらう
「恥をかくことから逃げるな、必死でイ`」
652 :
吾輩は名無しである:2007/03/30(金) 10:53:05
「春の盗賊」。作品の世評、自己の人間性に対する素の告白と「これは作り話ですからね」て言うシツコイ位の前置きが此の人らしい感じで好き
『待てセリヌンティウス』
昔、小学校でこの作品のアニメ見せられた。
メロスとセリヌンティウスの鼻がやたらとんがってて、ロボみたいだった。
そこがやたら気になって、友情劇は茶番に思えた。
もう、小学生から想像力を奪いやがって。
意味が分からん。
アニメ自体、作った誰かの解釈のフィルタを通してしまってるものなのに、
想像力を奪うも何も。
原作を読めばいい話。
655 :
吾輩は名無しである:2007/04/07(土) 10:49:17
無理矢理アニメ見せられた小学生に説教しても始まらんだらふに。
656 :
吾輩は名無しである:2007/04/07(土) 12:13:47
『畜犬談』
犬を飼ったことがある人、又は飼っている人には必読の随筆です。
657 :
吾輩は名無しである:2007/04/07(土) 20:14:24
>>647 新潮文庫では「ヴィヨンの妻」だったと思うな
658 :
吾輩は名無しである:2007/04/08(日) 20:25:15
盲人独笑
せつない…
659 :
吾輩は名無しである:2007/04/08(日) 22:07:38
「それから、ああ可笑しい、ウンコも食べたんだってね。」
「まさか。」
と狸は力弱く苦笑した。
それでも、なぜだか、強く否定する事の能わざる様子で、
さらにまた力弱く、
「まさかねえ。」
と口を曲げて言うだけであった。
狸の描かれ方のボソクソぶりには、思わず同情しますよねw
661 :
吾輩は名無しである:2007/04/08(日) 23:28:16
>>659 なんか町田康って言われてもわからなそうだ
662 :
吾輩は名無しである:2007/04/21(土) 08:37:56
それから君は中学時代に不自然な行為をした事があるだろう、
すでに失格、偉いやつはその生涯に於いて一度もそんな行為はしない、
男子として、死以上の恥辱なのだ。
ろまん燈籠はすごいと思う。
長男の演説口調はワロタ
魚服記いれとくれ。
みんなの後読感の深さに感動した!!
ほんと2ch侮れないねw
安吾が魚服記を絶賛してたね。
うれしいな、もう谷へ帰れないのだ、
だっけ?
>>665 >安吾が魚服記を絶賛してたね。
へー、そうなんだ。
安吾も三島も、口では太宰のこと破天荒な仕方のない奴みたいに言ってても
本音では太宰の才能を見抜いて感嘆してたように思う。
太宰のつむぎだす物語を楽しむ過程って、
1)思春期に感情的に共感
2)その後、社会人になって嫌悪、嫌悪、大嫌悪
→しばらくの間、忘却の彼方へ
3)俗世間にどっぷり浸かり、酸いも甘いも嗅ぎ分けたころ
ある日突然よみがえってくる記憶と頭の中に鳴り響く?マーク
4)微笑しつつ太宰の才能に敬服
上記のパターンをとる読者が以外に多いようで、
そこがまたそこはかとなくいとおかし。
なんかの座談会で
「太宰は大作家ですよ。日本が太宰を生んだことは〜(失念)」
と絶賛。不良少年とキリストでも基本的には太宰を責めてないし、
あおりを喰らって同作その他で志賀直哉は安吾にボロクソ言われたw
復讐ってのは母親への復讐だろうね。おそらく
何が?
何が?
無題も傑作。
失敗園も傑作。
「」の美しい「雌について」は人気無いのかな。
676 :
吾輩は名無しである:2007/05/25(金) 22:46:59
ロマネスク
677 :
吾輩は名無しである:2007/05/26(土) 20:24:10
スレ違いだったらすみません。
太宰治の「晩年」のなかの、「雀こ」について質問です。
タキはマロマサが嫌いであるという解釈は正しいのでしょうか?
返答、よろしくお願いしますm(__)m
>>677 それはあなたの解釈ですか?
「タキがマロマサを嫌い」であれば、この短編には何の味わいもないと
思いますが・・・
680 :
吾輩は名無しである:2007/06/08(金) 03:57:22
女生徒だな。
「悪いのはあなただ」
681 :
吾輩は名無しである:2007/06/08(金) 18:16:52
太宰の短編集を読みたいのですが、
文庫になっているもので、お勧めはありますか?
アマゾン見ればわかるだろ
>>1 太宰治のスレがある一方盗作ラノベのスレも・・2chの異常な落差だが
このスレで↓盗作を暴かれている盗作者佐藤亜紀が顔を晒すのでひまな太宰治ファンは参加を。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1181186683/ ▲▲インフォ---ー入場無料・他大学、中高生、主婦、一般人だれでも自由に入れます----
●6月9日(土)午後2時〜3時半
・明治大学駿河台校舎リバティタワー1103番教室 (お茶の水駅下車神田方向すぐ右手)
●講 師:佐藤亜紀氏(45才・恐怖の2ちゃねらー・ネット中毒病)
・今回テーマ「言語表現と『痛み』」
●当日は盗作追及もできます。こぞって盗作犯罪追及に参加を! 当日意外な入場者も!
だれでも入場自由! ひまなら盗作者佐藤亜紀のふてぶてしいツラを見に来いw
「かなりキモいひけらかしおばさん」←前回参加者談→「話もよそからぱくった『複数コラージュ』です」
今回テーマの副題は「盗作が全て世間にばれた私の痛み」だそうなと皆いってる
きたならしい2ch粘着あらしの盗作佐藤夫婦、学生をなめんなよ!
684 :
吾輩は名無しである:2007/06/08(金) 22:42:51
全集って出てないの??
手に入れ易そうなのは、筑摩文庫のかなあと思ってますが、
他にお勧めあれば教えて。
>>684 全集なら筑摩書房だけで11回も出てます。
文庫を含めれば12回か……
古いのなら1万円前後でそろいますよ。
「日本の古本屋」で探してごらんなさい。
カチカチ山は笑えた。喜劇 悲劇
687 :
吾輩は名無しである:2007/06/09(土) 10:44:51
688 :
吾輩は名無しである:2007/06/09(土) 12:10:35
『畜犬談』は必読です。特に犬を飼ってる、または飼った経験がある人にはたまらない随筆だと思います。
>>687 ・・・・萎えー・・・・・
好きな話なのにイメージぶち壊しだね(´・ω・`)
>>687 マジやめてほしい
本気で訴えたいくらいだ
ああウザイ憎いやめろよな〜ホント
691 :
吾輩は名無しである:2007/07/07(土) 20:27:40
馬鹿な質問と呆れられるかもしれないんですが、誰に聞いたらいいのかわからないので質問させてください。
満願で、辛抱とは何のことですか?
Hのことかなあとは思うのですが、奥さんの差し金というのも意味がわかりませんでした。
想像力不足ですみません。
692 :
吾輩は名無しである:2007/07/08(日) 01:04:05
彼は昔の彼ならずが好きだなぁ
角川の人間失格の表紙がデスノートの小畑書き下ろしになったら喜ぶのに
漫画はだめとは難しい人達だ
694 :
吾輩は名無しである:2007/07/09(月) 11:02:30
私はその絵やだな。買わないと思う。好き嫌いが別れすぎると思うけど。でも漫画しか読まない子に興味持たせるには良いかもね。
695 :
吾輩は名無しである:2007/07/09(月) 18:11:41
最近の子供、マンガが読めない子も多いようだ。フキダシの中に字があるから。
本当かな?なんか信じられない
696 :
吾輩は名無しである:2007/07/09(月) 20:18:42
自分は本好きの子供だったのに、大人になって一時期本が読めなかったことある。
字の多い漫画もやだった。
今思うとその頃はヒマさえあればテレビを見てた。
子供の頃はほとんどテレビ見てなかった。
数年前からテレビをほとんど見なくなった。
今はまた活字好き。
活字は自分の中で広い自由な空間が広がる感じ。
テレビは目の前で何か勝手に起こってる。
何か考えなくても先に進んでくれるし、考える前にどんどん新しいことが出てきてこっちを飽きさせまいとしてくるから、
何も考えずにただ前で座ってれば良い。慣れると活字は面倒くさく感じる。
ダラダラ長文とテレビ批判ごめんね。
697 :
元三島由紀夫ファン:2007/07/09(月) 23:52:29
「こんなきたない人間もいました・・・」
っていう文章が太宰治の小説であると思うんだけど、
なんの小説に書かれてありましたっけ?
何方かご教示下さい。
698 :
吾輩は名無しである:2007/07/10(火) 03:07:17
『女生徒』お薦め、けっこう、笑えると、思う。
700 :
吾輩は名無しである:2007/07/10(火) 18:04:18
好きな場面ありますか?
僕は富嶽百景の、財布を落としたあとに振り返らず歩くシーンです
701 :
吾輩は名無しである:2007/07/11(水) 21:30:58
美男子と煙草
メリイクリスマス
なぜない!!!!!!!!!!!!!
704 :
吾輩は名無しである:2007/07/14(土) 21:53:49
きりぎりす
駈け込み訴え
グッドバイ
眉山
美男子と煙草
ダスゲマイネ
男女同権
705 :
吾輩は名無しである:2007/07/15(日) 20:36:45
質問はスルーですか
質問って?
707 :
吾輩は名無しである:2007/07/20(金) 12:04:04
駆け込み訴えは外せない
708 :
吾輩は名無しである:2007/07/20(金) 14:54:04
>>707 ネタバレは承知でもぐいぐい読ませるよね
709 :
吾輩は名無しである:2007/07/20(金) 16:24:21
新郎っていいよね
大好きです
710 :
吾輩は名無しである:2007/07/20(金) 21:21:07
父、かな。
読んだときはイマイチ印象に残らなかったけど
「象さんが来た」最近染みる。
「象さんが来た」
こんなんあったっけ?
713 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 22:36:08
「父」うろ覚えだが
役所(?)に勤めてた娘が
病気か何かで死ぬ間際「象さんが来た」「象さんが来た」
って子どもみたいに言ってた
…って話をとある親父に聞かされた太宰は
…それは、或いは「増産」のことではないか、と気付くんだけど
それでも「象さんが来た」って聞こえた無学の父の
娘を想う気持ちが切なくて、やっぱり
「象さんが来た」ってことにしよう。
ってお話。
?????????????????????????????
とりあえずレス代わりに
>>713に送るよ
「そうそう、君の小説にもそんなのがあったね。
僕はいまの人の小説はあまり読まない事にしているので、
君の小説もたった一つしか拝見した事はないのだが、
何でも、新型の飛行機を発明してそれに載って田圃に
落ちたとかいう発明の苦心談、あれは面白かった。」
私はやはり黙って首肯した。
しかし、そんな小説を書いた覚えは、私にはさらに無かった。
太宰治「やんぬる哉」より抜粋
715 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 13:44:58
「水仙」「日の出前」「春の盗賊」
「善蔵を思う」「姥捨」
があまり出てないのね
20位内なら競えると思うんだが
716 :
吾輩は名無しである:2007/07/27(金) 23:27:59
ごめん『父』じゃなくて『親といふ二字』でした…
717 :
吾輩は名無しである:2007/07/27(金) 23:31:51
うんうん、善蔵を思うはいいですね
水仙は読んでいないので、読んで見ます
正直のところ9割くらいの確率ですごく面白いです
718 :
吾輩は名無しである:2007/07/27(金) 23:35:50
『父』もまた別に作品ありますね。
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070817i514.htm 太宰「人間失格」、人気漫画家の表紙にしたら売れて売れて
太宰治の代表作「人間失格」の表紙を、漫画「DEATH NOTE(デスノート)」で知られる
人気漫画家、小畑健さんのイラストにした集英社文庫の新装版が6月末の発行以来、
約1か月半で7万5千部、古典的文学作品としては異例の売れ行きとなっている。
「恥の多い生涯を送ってきました」という文章で知られる「人間失格」は、
太宰が自殺する1948(昭和23)年に発表された自伝的小説。
生きることの苦悩を見つめた小説には若い世代のファンが多く、
52年刊の新潮文庫は602万5千部と夏目漱石「こころ」と並ぶ大ベストセラー。
90年刊の集英社文庫でも40万部を超えている。
従来の表紙は抽象画だったが、編集部は、「いかにも名作」という
路線から脱却を目指して小畑さんに表紙絵を依頼。
新装版は、「デスノート」の主人公を思わせる学生服姿の男の子が不敵な顔で座るデザインとなった。
文芸作品と人気漫画家のイラストという異色の組み合わせはインターネット上でも話題になり、
「このコラボはすごい。カバー買いしました」との声も出ている。
同文庫編集部は「コミックを読む層が興味を示しているようだ。
若い読者に手にとってもらえれば」と話している。
(2007年8月17日20時55分 読売新聞)
>>719 間違ってるよね、この表紙。
ユーモアもある作品だってことがこれじゃ分からない。
>>720 俺は良いと思うけどな。有名漫画家起用ってその華やかさが
作品のもつユーモアな部分と合致してると思った。
自分は著しく乖離してると思った
人間失格を悲劇だと思っている輩の多いこと
やれやれ
僕は射精した
人間失格を悲劇なんて思ってないし、
「ちょwwwおまwww」って楽しみながら読んだが、あのイラストは無いな
725 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 20:03:24
悲劇も悲劇、大悲劇でしょーよ。「俺ぁそこらの凡人とは違った見解見識できる文学には
精通してる人間なーんだよ」と言わんばかりの気取った人達ってやっぱりアレですね。
>>725 「悲劇も悲劇、大悲劇」ってあたりが、既に喜劇っぽくなってるぞ。
妻が襲われてるのを見てるだけしかできない場面は笑えない。
729 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 16:10:09
すみません。どなたか教えてください。
うろ覚えなのですが
「港町の民家の中を覗くと幸福な食卓の団欒があって、それを見て
「「あぁ、私には無理だ・・・」」と思った・・・・」
という感じの文章が含まれる作品の名前を教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いします。
734 :
吾輩は名無しである:2007/09/05(水) 00:15:09
735 :
733:2007/09/05(水) 21:10:10
青空で流し読んでみたけどそんな感じのあったかな…しっかり読んでみよ
736 :
729:2007/09/12(水) 06:42:05
ありがとうございました。<(_ _)>
きりぎりすは百回読んだ
738 :
吾輩は名無しである:2007/09/15(土) 19:02:32
この人の文章で感心するのは、小馬鹿にする文章で笑わせて
くれると思いきや、いきなり見事な語彙、表現で真顔にさせてくれるとこ。
右大臣でもそうだし、カチカチ山でもそう。
個人的には魚服記の透徹さが一番好きだけどね。
739 :
吾輩は名無しである:2007/10/05(金) 00:12:08
「善蔵を思う」の冒頭の想念は泣ける。
740 :
吾輩は名無しである:2007/10/07(日) 00:34:06
<人間失格>
は萌え以外の見所が無かったんだが、なにがいいの?
ニートが薬で身を崩したけど、
田舎に帰って静かにしますってだけジャン?
あとは、
処女、幼馴染、ウエイトレス、<姉と思ってくれていいわ>、姉妹、、、、
って萌えていくだけじゃん?
萌えだけの作品が何十年も名作と言われ続けるわけないじゃん。
いや、萌えだけで何十年も名作と呼ばれることは可能だと思うよ。
それが文学的感動と勘違いできるように書かれていれば。
というような説明しかしようがないな。
>>740は他の人が感じ取れてることを感じられないわけだから、
理由も何も説明しようがない。
だいいちここは短編について語るスレなんじゃないの。
人間失格は全体の内容とかストーリーというより、
個々の事件に対する一人称の心理の嘔吐とか、
あの異常な文体ににじみ出てるどろどろした作家の自意識とかが、
麻薬的でこっちもどろどろしたとこに吸い込まれて、やばい。
あれはストーリーが悲劇なんじゃなくて作家自身が悲劇な作品で、
文体から作家の心理を読み取れない人とかにはわからない神経質な小説だと思う。
個人的にはふつうに「走れメロス」がすき。
さいしょから最後まで、音楽みたいに、話も文章もいい感じで流れていってる。
>>744 でもそれって、「人間失格」の読みとしてはものすごくオーソドックスというか、
当たり前じゃない?
作家=作品みたいな、それこそ大雑把な読み方はやめようよ。
神経質な小説とか言うなら。
高校のときの倫理の先生が何かで「人間失格」に触れて、当然のように
「主人公はもちろん太宰そのものです」って言った時には馬鹿じゃないかと思ったけど……。
>>744 文体から簡単に読み取れるほど、太宰の心理は単純じゃないと思う。
当たり前だが有名作家の心理なんて結局
私は〜だと思うっていう自分の希望で決まっちゃうんだよ
748 :
吾輩は名無しである:2007/10/27(土) 02:11:08
眉山
水仙
水仙
きりぎりす
なにげに編集がいい感じで効いてる
新潮文庫の ヴィヨンの妻巻 ときりぎりす巻
特に前者は出色と思う
最後の1文で感動するのが名作だと思ってる俺はばか?
いや、そういう小説多いじゃん
普通
お伽草紙 浦島さん
玩具
清貧譚
家庭の幸福
陰火
きりぎりす
中期作品が無難
秋風記
756 :
吾輩は名無しである:2007/11/15(木) 12:54:09
女生徒かなあ
男がここまでうまく女を書けるものかと感動した
最後の一文が凄すぎる
>>54 パゲ同。
読む度ラストグッと来る。
☆黄金百景
☆畜犬談
☆燈籠
☆皮膚と心
あと東北の貧しい山奥に住んでる娘がお父さんを捨てて逃げ出して、
すぐに川に落ちて魚になって、ようやく自由になるっていう幻想的な話の題名が出て来ない。
誰か教えて。
あと、随筆で、太宰が小説書いてて、隣りの家だか工場に足の不自由な女の子がいて
悪いと思いながら、障害があるからこそ、その子を好きになるっていうような話があってそれも良かった。
教えて。
>魚服記
>>738 それだ!
黄金百景
魚服記
燈籠
蓄犬談
皮膚と心
あと足の不自由な女の人を障害があるから好きになるやつ。
あと、後輩の小説家志望の学生が娼婦を娼婦と知らずに好きになるのを止めるやつ。
面白い。
魚服記
逆行
駆込み訴え
ダス・ゲマイネ
富嶽百景
ろまん燈籠
誰
黄金風景
親友交歓
佳日
散華
メリイクリスマス
饗応夫人
フォスフォレッセンス
渡り鳥
眉山
父
桜桃
760 :
吾輩は名無しである:2007/12/01(土) 16:07:19
秋風紀、ヴィヨンの妻
「だれもさわるな!」
あと火の鳥の続きが読みたい
秋風紀は萌えるね
桜桃
「ろまん燈籠」は太宰の文章力の真骨頂。
「令嬢アユ」は18禁
「誰」と「恥」は個人的には好き。
「駆け込み訴え」は神。
「親友交歓」は最高。
「トカトントン」気取った苦悩ww
「犯人」個人的には叙述小説。
「きりぎりす」書き出し秀逸。
「散華」涙でた。
「お伽草子」ユーモアたっぷり。
「女の決闘」想像力豊かすぎw
「女生徒」読みすぎて今は嫌い。
「新釈諸国噺」貧の意地がお気に入り。
「日の出前」題名が秀逸。最後の一文で意味わかる。
「父」最低の父ww
764 :
吾輩は名無しである:2007/12/06(木) 05:32:26
太宰治って日本浪漫派の同人だったけど右翼なの?
学生時代は左翼活動家だったらしいけど。
今こそ言おう。天皇陛下万歳と。
766 :
吾輩は名無しである:2007/12/07(金) 14:27:56
『待つ』が名作だ。
ここには俺と同志がおらんか?
767 :
吾輩は名無しである:2007/12/28(金) 20:37:28
道化の華
768 :
吾輩は名無しである:2007/12/28(金) 21:11:55
取り敢えず『畜犬談』が最高。
769 :
吾輩は名無しである:2008/01/05(土) 16:45:32
770 :
吾輩は名無しである:2008/01/05(土) 17:36:22
771 :
吾輩は名無しである:2008/01/05(土) 17:36:44
772 :
吾輩は名無しである:2008/01/05(土) 17:37:17
773 :
大江健三郎が2chを工作している。:2008/01/05(土) 18:38:46
畜犬談の犬の元になったのって、やっぱり壇一雄?
774 :
吾輩は名無しである:2008/01/06(日) 03:41:27
逆にワースト1は恐らく「犯人」だろうけど、
なんであんなもの出したんだろ?
病気で頭ボーっとしてて筋書きだけチャチャっと書いたか口述でやったか知らないけど
とにかく読み進むのがつらすぎる
775 :
吾輩は名無しである:2008/01/07(月) 00:44:52
令嬢アユはもっと評価されていい
優しさ、笑い、哀愁のバランス最高
776 :
吾輩は名無しである:2008/03/03(月) 22:57:12
御伽草子に手を合わせる
777 :
吾輩は名無しである:2008/03/04(火) 06:17:06
令嬢アユいいね。
皮膚と心が好きだ。あんな男性と結婚したい
現代にはあんな思いやり深くて優しい男性はいないよ
>>777 男の子を産んでそういう男を一人でも育てておくれ。
780 :
吾輩は名無しである:2008/03/14(金) 00:46:07
お伽草子は好き
人間失格は大嫌いあんなもん高校の教科書に載せんな。
781 :
大江健三郎が2chを工作している。:2008/03/14(金) 00:57:08
>>777 皮膚と心
あの男性の冷たさを、優しさととらえる女の冷たさは異常w
令嬢鮎って、どんなのだったっけ。
>>774>>778 犯人のなにが悪いのかわからないw
それが悪いとなると、太宰も恥じてたところをみると、太宰の小説片っ端から悪いようなきがする。
つまり、俺がぜんぜん読めてないってことなんだろうな。。。。
>>780 浦島太郎。
あの、SF性がすごかったけど、読み返したときはさほどでもなかった。
太宰自身、自重だろうけれど、比ゆがへたくそだと言ってるけれど
変なことになるのじゃないかと、読んでて不安になる。
あの時代に、ああいうSFを描いてたひとっているんだろうか。
あれって、どのくらいのレベルだったんだろう。
782 :
大江健三郎が2chを工作している。:2008/03/14(金) 00:59:00
>>781 訂正
>>774>>778 犯人のなにが悪いのかわからないw
それが悪いとなると、太宰の小説片っ端から悪いようなきがする。
太宰も恥じてたところをみると、つまり、俺がぜんぜん読めてないってことなんだろうな。。。。
>>781 >皮膚と心
>あの男性の冷たさを、優しさととらえる女の冷たさは異常w
あの男性の優しさを、冷たさととらえる あなたが異常w
すみません、質問です。
「令嬢アユ」で、毎月一日だけ休みな彼女は、
実は何を生業としているのでしょうか?
読解力の無い自分に、どうか教えてください
娼婦。
おぢさんは前の晩は彼女の上で、というよりはかいなの中でか、
頑張っちゃってたと、だから。
五木寛之のエッセイにそういえば、似た?様なのがあった。
泊まりにいったのだがしかし酷く疲れていて、そのまま何もせず
(出来ず)に、寝過ごしてしまった翌朝、当然、不機嫌なきもちのまま
自転車にのって帰ろうとしたところ、それがパンク(だっけか)していた。
で、そんな不機嫌さのまま彼女に空気入れを借りて空気を入れるのだが、
そのときに彼女が云うんだ、……、で以下は略:-P 気になるひと居たらだが、
あとはご自分で五木の初期エッセー(タイトル失念)を手に取り、
確かめて下さいな。――本当、馬鹿にしたもんじゃないよ?
俺は好きだったな、小中学生の頃とってもに。
786 :
784:2008/03/20(木) 06:21:05
>>785 ありがとう
五木は「少年は荒野を目指す」でしたっけ?
あれは好きでした
でも全体的にちょっと甘めでシビヤさが足りないような…
787 :
吾輩は名無しである:2008/04/20(日) 22:57:49
猿ヶ島って小説が高校の教科書に載ってました
788 :
吾輩は名無しである:2008/04/21(月) 00:42:15
短編に入るか分からないけど、「正義と微笑」に1票。
789 :
吾輩は名無しである:2008/04/21(月) 00:51:01
「皮膚と心」に1票。
お茶碗を持ちながらぐしゃっと泣きべそをかいてしまう主人公と「気にしちゃいけねぇ」とボソリと言う旦那さんが好きだ。
ひとつ選ぶとしたら「美少女」。平成の世で出したら
結構大変なことになってたかもw
ちなみに短編が読みやすくて好きだ。長編の”間”は
どうも現代人にはあわない気がする。
>>790 「現代人には」って、アンタの感覚が現代人を代表しているわけでもあるまいに。
そういう馬鹿っぽい書き方はやめなよ。
太宰治のお墓参りオフを予定しているのですが
参加したい人はいますか?
お前が墓に入れ
794 :
吾輩は名無しである:2008/05/10(土) 22:16:44
昔の娼婦は月一の休みだったのか。。。
795 :
吾輩は名無しである:2008/05/13(火) 23:00:41
グッバイ
796 :
吾輩は名無しである:2008/05/26(月) 00:05:25
>>791 だれかがなにかを思って「こんな気がする」ということすらシャクに触る頭脳と神経が知性の証拠なのか?
横。
それは俺じゃないが、でもそういったケースも多々あるとは思うな、
個人的には。真面目な話。
っつーかより正確には、“何に対して自分は、腹を立てても(それを表明
しても)構わない”と考えるかって部分にとりわけ、その者の「品性」が、
顕れるのではとも。否応もなしに。
俺がよく某コテを「気に入ってる」っつってんのも要は、それが理由。
実にしっくりとくるんだな、その態度の悪さwが(苦笑 我がことの様に。
あ、「も」が要らないw
にしても面倒だね。本当に面倒だ、言葉。
逆に云うならさ、元よりこころが、「動かない」人間には、
ひとのこういった反応は決して解らない。
これはもう能力(だけ※)じゃない。そんなのにはね、
欠けているんだ、とまれ俺が、それこそがひとのひとらしさだと
強く確信している、とてもとても大切な、「何か」が。
※ただしやっぱりで、能力は能力で非常に大きいとは思うが。想像力。
まー俺の場合はなんつーか面倒でしかたがないwんで、日頃は
その手のはもう十把一絡げにして、「馬鹿」とか「アタマの悪いやつ」
なんて云って済ましてるけどな(苦笑
本当はだからあんまり、適切な形容ではないのよさww
それが故に苦痛は、暴力は駄目なんだと俺は云ってんの。
ひとは負ける。通常はまず克てない、苦しみに。
だから最初っから、拗じくれない様、歪まない様育てるってか、
「躾けて」、やる他はない。動物なんだから。
いないんだよそんじょそこらには。人間なんて。
801 :
吾輩は名無しである:2008/05/26(月) 22:18:02
>>759 わたしのセレクトとほぼ同じ
「桜桃」のかわりに「水仙」を入れて
802 :
吾輩は名無しである:2008/05/26(月) 22:33:09
思想は個人。
世界も個人だよねぇ?人間は世界の大半のことは真実を知らないもんなぁ、隣りの人が何を考えているのかさえ、自分の分析と想像でしかない。つまり世界は想像が大半を占めているから、自分とまったく同じ世界を生きてる人なんて一人もいないんだよな、誰でも。
803 :
吾輩は名無しである:2008/05/26(月) 23:06:45
まったくそうなんだが
だから核武装しなきゃならんとか
ほざく奴もいる
カール・ヤスパースかな
804 :
吾輩は名無しである:2008/05/26(月) 23:43:03
核武装?なんだそりゃ?そんなもんで一体何を守れるって言うんだい、失なうばっかりじゃねぇかよ。思想だ世界だと抜かしてみても、結局のところ個人なら、地球人同志なるべく仲良くしようや。
805 :
吾輩は名無しである:2008/05/27(火) 03:13:40
『駆け込み訴え』 聖書を読んだ後に この本を20年ぶりぐらいに読んだらさらに
深くなった
『とかとんとん』 たまらない
『皮膚と心』あと犬のヤツ・・思い出せい 太宰の本を制覇読みし、何十年経っても異様におぼえてるのが
コレ・・・
806 :
吾輩は名無しである:2008/05/28(水) 11:48:43
誰も挙げてないんで、雪の夜の話
807 :
吾輩は名無しである:2008/05/30(金) 22:12:00
雪の夜の話は萌えるよな
808 :
吾輩は名無しである:2008/06/01(日) 17:27:26
太宰の短編集を無駄がないよう買うとしたら、どういう風に買うべきですか?
とりあえず女生徒と晩年は持ってます。
809 :
吾輩は名無しである:2008/06/01(日) 19:44:56
は、無駄ってなんだよ?
810 :
はるか高み:2008/06/01(日) 21:24:02
>>766 『待つ』という題で、僕には中身が透けて見える。
彼のは『逆行』で「変態」を知っていたのには驚いたが、
「寺」の文字の秘密、これさえも知っていたのだなぁ。
しかも「待」の字をあてるとは、そして「つ」、なんでもお見通しだ。
脱帽である。
文学とはこういうのを言うんだよ。君等の概念での「文の学」としても。
まぁ、君等には何のことか判らんだろうがね。
811 :
吾輩は名無しである:2008/06/02(月) 01:34:18
おまえら走れメロスがどうやって生まれた作品か知ってる?
812 :
吾輩は名無しである:2008/06/02(月) 11:26:13
>>809 作品が重複しないように、って意味なんじゃねぇの?
違う?
短編?トカトントンしか読んでない
>>808 太宰はほとんど読んでるけど、そこまで好きじゃないのなら人間失格だけ読めば十分な気がする。
あれに太宰治のエッセンスが凝縮されてる。斜陽はそこまで素晴らしい出来とは思わん。
ああ、短編スレであることは忘れてた。
失礼。
>>814 作品のインパクトとしては人間失格だけど
太宰のすべては津軽に込められてる気がする
817 :
吾輩は名無しである:2008/06/02(月) 14:44:02
>>816 津軽は俺好きだよ
でも、一番最後の「絶望するな。では失敬」だっけ
あの一文読むと、「とか言いながら結局自殺しちゃったんだよな」・・・って妙に切なくなる
818 :
吾輩は名無しである:2008/06/02(月) 15:25:11
>>812 たぶん808のくそ野郎はそういう意味で言っているんだろうけど、同じ出版社のを買えば重複なんかあるわけねえじゃん
しかも、そんなの本屋でパラパラやったらわかる事じゃねーかよ
819 :
吾輩は名無しである:2008/06/02(月) 18:26:37
>>812 その通りです。
日本語を読める人なら普通にわかるだろうと思った私が馬鹿だったようです。
>>814 星新一がエッセイ集で太宰治、特に短編をほめていたので、興味をもったばかりなのです。
もちはじめの段階なんで、好きの度合いは深いか浅いかわかりません。
とりあえず津軽は買ってみようと思います。
太宰って読んでて声出して笑っちゃうとこがあるのがすごいと思う
笑いのセンスあるよなぁ
津軽だと鯛を丸焼きにしろっつったのに切って出されるとこが好きw
つまらねぇことをしてくれたw
ヘノモチンとか?
822 :
吾輩は名無しである:2008/06/03(火) 01:31:11
俺が思うに、太宰は生まれた時代や場所、環境が良かったんだ。
平成の世の都会にある一般家庭なんぞに生まれたら、引きこもって
2ちゃんに殴り書きするようなのになってたぞ、きっと。
823 :
吾輩は名無しである:2008/06/03(火) 10:22:44
2ちゃんでコテを名乗っててもきっと人気が出たと思う。
対象との距離感が独特だもん。
ただ自己愛が強過ぎたけど。
824 :
吾輩は名無しである:2008/06/03(火) 11:22:18
>>819 津軽、読了したら感想聞かせてね
あれはホント暖かい話だよ
最後のたけと再会するシーンはいいよ
たけさん、すげえ素気ないけど、そこがまたいいんだよね
825 :
吾輩は名無しである:2008/06/03(火) 16:21:35
>>823 最悪板でスレが立つぐらいボコボコにされる一方で発言を集めたまとめサイトが立つような感じか。
>>824 それはスレ違いだからやめとこうやwww
826 :
吾輩は名無しである:2008/06/03(火) 16:26:50
まあ、いいじゃねえか
スレ主がどう思ってるか知らんが
ていうっか、定期的にチェックしてるかも知らんが
やきうCHなんかすげえよ
声優やゲームのスレ立つの日常茶飯事だぜwww
827 :
吾輩は名無しである:2008/06/03(火) 18:03:31
828 :
O10:2008/06/07(土) 17:51:53
是非、水仙は入れてください。
>>819 星が「やられた!」と思ったのは「ダスゲマイネ」らしいから
それが入ってるのを選ぶとよろし。新潮の「走れメロス」は中期のおいしいの入ってるけど、多分重複多いだろうね
830 :
由希 ◆JCvZ4Mv32. :2008/06/16(月) 19:59:00
最近、誰も来ないな。ザオリク!
831 :
太宰治:2008/06/16(月) 20:00:28
どうも。太宰です。生き返って、すいません。
832 :
吾輩は名無しである:2008/06/16(月) 20:23:17
ダスゲマイネって、野心満々に一端の作家になろうとしているようで
太宰のなかでも特別な作品でという感じだけれど
「思い出」に収録されてる作品など、複雑なものを残しているけれど
それ以降、さっぱり変わるよね、雰囲気が。
三島由紀夫もダスゲマイネのことを言っていて
太宰は嘘をついていると言ってたんだっけ?
芥川賞落選は、ダスゲマイネより前みたいだけれど
ただの挫折したひとっていうことだろうか?
833 :
吾輩は名無しである:2008/06/16(月) 20:24:45
>>832 訂正
作品でという ×
作品という ○
「ダス・ゲマイネ」は文芸春秋の芥川賞落選組特集(という名前ではないが)に載ったんだよ。
だから高見順と衣巻省三も一緒に載ってたはず。
835 :
由希 ◆JCvZ4Mv32. :2008/06/18(水) 22:26:16
太宰読んだのが10代でよかった。しかも、人間失格から入った。太宰病なんてよく揶揄されるけど、太宰ってホント幸せな作家だよな。若者中心に愛読されてるんだから
836 :
吾輩は名無しである:2008/06/19(木) 09:57:03
駆け込み訴へだな。
人間失格の面白さは分からん。
さて、仕事前に禅林寺寄ってこう。
837 :
吾輩は名無しである:2008/06/19(木) 10:33:16
家庭は諸悪の根源って太宰の言葉?
838 :
吾輩は名無しである:2008/06/19(木) 10:36:19
昔オールナイトニッポンで小泉今日子が「人間失格が愛読書」と発言
それを聞いた若者が買い一時的にベストセラーになったことがあったんだけど
後に小泉自身があの発言はデタラメだったと告白したことがあった
あれはなんだったんだろう?
839 :
我輩は名無しである:2008/06/19(木) 23:52:04
>>837 短編「家庭の幸福」最後にしっかと断言。
私が好きな短編は、「待つ」と「おさん」だ。
「人間失格」は、太宰に妙な固定観念をますます植え付けそうなので、
短編もあわせて読むことを全国民に言いたい。
やっぱり、太宰は、後期の女性独白体がすばらしい。
840 :
吾輩は名無しである:2008/06/20(金) 00:20:55
>>838 不良ぶりたかったんだよ。
小泉が自分は不良だったと言っていて、
クラスの一番後ろの席に陣取って気だるそうに頬杖ついて
けだるさを表現しているような女子学生だったということはあるかもしれないけど
実は不良ということはなく
普通の学生だったというの、昔からの既出じゃなかったっけ?
841 :
840:2008/06/20(金) 00:21:28
>>839 女の独白体が素晴らしいと
意外に言う多く女の中もいたりするけど、なにがいいのかさっぱりわからないよ。
「ヴィヨンの妻」の語りも、なんだか、長々としたリズムがいいというのではない
告白文が長々と続くし、心理面でもなんだか、お互い気を使い身の置き所に困っているように
登場人物は年がら年中頭を下げて低頭平身を競い合ってるように
文中をほとんどそれで占めているし。
佐藤江梨子が映画をやるということで記者会見を開いてたみたいだけれど
そこである髪の薄くなった背の小さいその容貌でよく重宝されテレビにでている俳優が
「実は僕太宰と同じ誕生日でひとしお思いいれがあるんですよ」
などといったら、「えー、太宰と全然違う」と言ってたよ。。。。
結局、太宰のかっこよさみたいのが問題なんじゃないの?かな?
例えば、ヴィヨンの妻では、お面をかぶって奥さんのもとへ迎えに行くとかいう
ちょっとしたかわいさ?みたいなものがあったりするけど
だけれども、ああいう所作は、昔の遊び人、酒のみはよくやってたような気がする。
昔のドラマをみると、なんかそういうのあったような気がする。
そのドラマの製作者が太宰のことがすきで、それを取り入れてただけなのかもしれないけど
ああいう所作は、昔の男の酒のみには普通にいたとおもうんだよね。
あれが、太宰そのものなのか、太宰もそういう酒飲みのちょっと粋な?所作を
見ていてそれを書いたものなのかわからないけど。
まぁ、その酒のみの所作のことが、女がすきかどうかはしらないけど
以前NHKの特集で太宰をやってたとき
その司会者(女)が
「太宰さんは、いつもりんご酒を所望してたそうだけれど
それは、お酒がないときに、お酒を欲しがっちゃ悪いから、りんご酒を欲しがった
んですよね」などと、まぁ、そんなかっこいいのに太宰の謙虚さが好きだと
言いたいのかどうかしらないけど、言っていた。
842 :
我輩は名無しである:2008/06/20(金) 00:28:29
>>840 演じる出演人物への配慮にクスッですが。。。
女性独白体は、自分だけに語られていると錯覚するようなのですよ。
うっかり屋さんは「私が一番の理解者」みたいな感覚になるらしい。
私は、錯覚とかではなくて、文章がいいなと思っております。
843 :
吾輩は名無しである:2008/06/20(金) 03:43:54
どうも、太宰を語るときに、倫理面がおいていかれてる気がする。
津軽の新興地主の横暴な実家の実態に真剣に苦悩した作家なんだが・・
女性とのことやら生活やら・・・もあったけど付属品に過ぎない。
実家に代表される資本主義の横暴と、それを支える人間性への疑問、懐疑
が太宰のメインテーマなんですが・・・
844 :
吾輩は名無しである:2008/06/20(金) 17:19:31
>>840 おそらく広告代理店あたりの入れ知恵だろうな
小泉は自殺した岡田有希子をいじめてたとか悪い噂もあったな
あくまでも噂だが
>>838 デタラメはライ麦で、太宰はガチだった筈。
生まれてすみません
>>841 > 佐藤江梨子が映画をやるということで記者会見を開いてたみたいだけれど
> そこである髪の薄くなった背の小さいその容貌でよく重宝されテレビにでている俳優が
> 「実は僕太宰と同じ誕生日でひとしお思いいれがあるんですよ」
> などといったら、「えー、太宰と全然違う」と言ってたよ。。。。
> 結局、太宰のかっこよさみたいのが問題なんじゃないの?かな?
温水洋一が上原を演じるんだよね。
実際、上原と同様に髪が薄くてサルっぽいし、雰囲気はあるよね。
でも佐藤江梨子が貴族の末裔って……『春の雪』の竹内結子もそうだったけど、
あんたたちはよく見ても女中のミヨちゃんでしょって感じ。
『斜陽』も全然ダメって人もいるしね。
小堀杏奴が絶賛してるけど、やっぱりそれくらいの世代の人には
太宰の女性独白体はリアルに感じられるみたい……
848 :
吾輩は名無しである:2008/06/24(火) 00:07:46
人間失格・・・そうして私はもはや人間ではなくなりました。
人間失格・・・葉蔵が失格したのか?いいや失格していたのは、堀木、ひらめ
、葉蔵を幼児のころ犯した下男、下女・・いやいや農民から土地を取り上げ
のし上がった父親?ネグレクトの母親?葉蔵の妻を犯した小間物使い?
なんにしても葉蔵は麻薬におぼれ、薬屋の足の悪い未亡人と醜い関係まで
結んで廃残の生活を送る・・・
「駄目ね・・人間もああなっては駄目ね。」人間とはなんなのか?
二酸化炭素を欲望のままぶちまけ地球温暖化・・・なすすべもなく贅沢を
やめられぬ・・・現代人は人間失格か?
満点で合格です
もっとへどもどしようよ。
太宰の小説読んでると、影響受けて日常的な文章(メールとか)に句読点が多くなる。
852 :
吾輩は名無しである:2008/08/03(日) 21:14:01
グッド,バイいいと思う
死の直前に書かれたにしては妙に明るい内容
自殺で未完に終わったのが残念だが
853 :
吾輩は名無しである:2008/08/07(木) 17:12:17
富嶽百景がむちゃ好きだ
苦悩やら不安やらを超越した明るさって感じできらきらして見える
もはや泣けてくる
>>852 「アカルサハ、ホロビノ姿デアロウカ。
人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ。」
って感じですよね。
855 :
吾輩は名無しである:2008/08/27(水) 16:26:38
斜陽やばいね
鬱になった
856 :
吾輩は名無しである:2008/08/29(金) 18:46:22
駈込み訴え面白かった。
切ないなぁ
857 :
吾輩は名無しである:2008/08/29(金) 18:58:41
太宰治で特筆すべきは
「含羞」と書いてハニカミとルビをふりたい …という感性だな。
太宰の本質だと思う。
イギリス人はその謙虚さにおいて日本人によく似ているといわれるが
長い文化伝統をもつ国に共通の、我を知るというか、けっしてでしゃばらない
声高に主張しないが自分をもっていて静かに微笑んでいるような質がある。
それを太宰治はみごとに表現した。
「含羞ーハニカミ^」 日本に美質があるとすれば、それだ。
含羞どころか、恥知らずが多い世の中だな
嘆かわしい
イギリス人はその謙虚さにおいて日本人によく似ているといわれる
こんなの初めて聞いたな。
周りに謙虚なイギリス人なんて見あたらないな。
あの連中ときたら!!
860 :
吾輩は名無しである:2008/08/31(日) 12:13:53
いいんじゃないの?
そんなクズに理解されなくても。
862 :
吾輩は名無しである:2008/10/02(木) 18:14:59
ア秋だよ
>>621 俺はあの爺さんの事、とても人事に思えない。俺もカミサンに同じような仕打ちを受けている。
男女同権を読んだ時、実にスカッとしたよ。現在の男女同権は歪んでいる。
短編だったら、女の一人称のやつがいいな
思春期の女性書かせたら、太宰は一流だな
ヴィヨンの妻となると、なかなか受け入れられない人もいるかもしれないけど
松たか子がヴィヨンの妻を演じるらしいが……
ヴィヨンの妻が映画化だって?
読み返してみたけど、やっぱり良いね。
鬱屈した暗い話だけど妙な明るさがあって、湿り気と乾いた感じの絶妙な混ざり具合が
映画で表現できるのか疑問だなあ。
令嬢アユ
津軽のふるさと
東京だよ おっかさん
868 :
吾輩は名無しである:2008/11/11(火) 00:41:30
ダス・ゲマイネが好き
太宰は三島に比べたら短編も長編も糞。あんなものいいとか言ってる時点で文学読まなくていいから。
>>869 本は読めても空気読めない人?あえて読まない人?
いずれにせよ真っ当な行動を心掛けたほうがいいよ。文学云々の前に。
辛気臭い
”最も好きな”と”作品としてベスト”では答えが変わって来る人もいるだろう?
難易度は”最も好きな”と言う問いの方が高い(おれの場合はね)。その日の気分
で変わってきたりするし。だから作品としてベストを言うね、おれの独断と偏見で。
「人間失格」。これは日本の近代小説史上のベスト10に必ず残る作品だ。おれは三島
も好きだけど三島の作品群からベスト10に残り得る一作思い浮かぶ?ビミョーだね。
873 :
吾輩は名無しである:2008/11/28(金) 12:59:18
うぜーよ一人語り
868
『破産宣告』
太宰治
一 幻滅
当時、私には一日一日が苦痛であった。
破産宣告をしたのだ。そんなことは、全くはじめてであった。以前から知り合いだった女に私は男前を見せつ
け、私のおとこを売ろうとあせり、相手が一分間でもためらったが最後、たちまち私はきりきり舞いをはじめて
、疾風のごとく逃げ失せる。けれども私は、そのころすべてにだらしなくなっていて、ほとんど私の身にくっつ
いてしまったかのようにも思われていたその怠惰で女好き、破廉恥な身構えの法をさえ持ち堪(こた)えること
ができず、謂(い)わば手放しで、節度のない振る舞いをしていた。女好きエッチ好きなのだから仕様がないと
いう嗄(しわが)れた呟(つぶや)きが、私の性癖の全部であった。二十五歳。私は若かった。私の精力絶倫は
ほんとうだ。タフなのだから仕様がない。しかしながら私は、巨根ゆえに女からはじめは歓迎はされなかったよ
うである。遊女に童貞損失は恥なる古くさい概念を、そろそろとからだで了解しかけて来た矢先、その女と出会
い、私は毎晩その女に肉棒を玩具のようにひどく咥え込まれ、そうしてそれっきりであった。後には借金ばかり
が残った。相手は借金と私を残し、どこかへ消えうせたのである。
875 :
吾輩は名無しである:2008/11/28(金) 13:59:12
トカトントンが入ってないとおかしい
876 :
吾輩は名無しである:2008/11/28(金) 14:53:58
桜桃
↑漢字あってるかな!?
お金が数えられないロクデナシのナルシストで色男丸出しで最高の作品。
戦後の作品のクオリティーは異常に高いが、(戦中、戦前が低いと言う意味にあらず)
何か悲しくて切なくて読むのつらいんだよ。23年の6月に近づいていくような
カレンダーを繰るような悲しさがどうしても襲ってくるんだよ。奥野氏の解説尽きだと
よけいその効果が幅増されてたまらんわ。だから、東京八景。精神を安定させたいからね。
おれは弱い人間だね。
わかるなぁ、その気持ち。
879 :
吾輩は名無しである:2008/11/30(日) 01:27:04
太宰は読者サービスで¨いじけたふり¨をするのにいい加減限界を感じて死んだんじゃないのかな。
「グッド・バイ」を書きながらこれが面白くて、読者が期待する¨いじけたふり¨をもう続ける気力が無くなったんじゃ無いかと。
「グッド・バイ」を完成させ、自殺せず、創作を続けていたら文壇の「神」に近い
立場に祭り上げられ、時代の寵児になっていたかも。しかし、その時は持てる力を
全て振り絞ってでもその趨勢に抗っただろうね。何かとんでもない事をしでかし、
罵詈雑言を一手に引き受ける立場に邁進しそう。悲しい男だね。
881 :
さいけこうせん:2008/12/22(月) 21:29:35
パンドラの匣が一度も上がっていない件
882 :
吾輩は名無しである:2008/12/23(火) 08:36:10
短編じゃないし
俺的には『悶々日記』
883 :
吾輩は名無しである:2008/12/24(水) 17:02:23
こんな日こそは駆け込み訴え
884 :
吾輩は名無しである:2008/12/25(木) 10:10:37
太宰好きな人って当然サリンジャーも好きなんでしょ?
あと芥川とカフカも。
885 :
吾輩は名無しである:2008/12/25(木) 11:50:30
カフカは背景とかの描写がなさすぎる
886 :
吾輩は名無しである:2008/12/25(木) 12:28:38
上の4人に加た方がいいのは誰?
「太宰は芥川が生涯の終わりに辿りついた地点から出発している―
しかも同じ気質を持って」
「太宰は芥川龍之介の生涯と作品系列とを、いわば逆に生きてきたのである。」
(福田恆存)
888 :
吾輩は名無しである:2008/12/25(木) 13:55:52
へえ
そんなことがあるんだろうか
しかしその評論家はその事実を発見して、何が分かったとゆうのか
889 :
吾輩は名無しである:2008/12/25(木) 14:31:28
>>888 それが「研究」じゃなくて「評論」たるところなんだってば。
ってか、福田恒存を「その評論家」ってwww
>>889 むなしい気がするけどねぇ。
どうせ月並な太宰観で描かれるんだろうな。
志賀直哉好きな俺は異端?
892 :
吾輩は名無しである:2008/12/26(金) 03:32:30
893 :
吾輩は名無しである:2008/12/26(金) 04:15:27
太宰が福田恒存を知らないやつを鼻で笑うかな?
逆でしょ
福田恒存を知らないってやつを鼻で笑うやつを嫌悪するんだ
違うかな?
894 :
吾輩は名無しである:2008/12/26(金) 09:33:06
その通り
>>893 そうですね、この程度であたふたしてそんな書き込みをする、まさに太宰的ですね。
つーか、「太宰は〜だ」といえば、それでこのスレに来てる人をギャフンと言わせられると
思ってるの????
なに、なんで太宰をそんなふうな権威に祭り上げてるの?
それこそ太宰に笑われちゃうぞ。
897 :
吾輩は名無しである:2008/12/26(金) 15:42:34
>>894 >>891 >>887 こいつら好きだね
きっといいやつなんじゃないかな
誰かを攻撃してないしね、新しい発見ってゆうか、創造に向かったレスをしてる気がする
やめなよ、書けば書くほど痛々しいよ……
899 :
吾輩は名無しである:2008/12/26(金) 18:06:29
ア、秋 グッド・バイ
901 :
吾輩は名無しである:2008/12/26(金) 23:59:18
>>898 確かにあんまりスマートじゃなかったかもしれんが
俺はこのスレを少しでも良くしたいと思っただけだ
それはあんたにもわかるだろ?
んじゃ楽しく有意義な会話を続けてくれ
>>901 こいつは結構前からいる荒らしだから気にしないでおk
903 :
吾輩は名無しである:2008/12/29(月) 06:38:50
太宰ってのは中卒向けなんだよな昔から
だいたい小説家ってのは自分の想定読者っての持ってて
それに向けて書くもんだけど
太宰の想定読者ってのはヤシの短編で『眉山』ってあるだろ
あの中の眉山って女の子がそれなんだよな
人が良くて裏を見ないで低学歴で無力で…‥…
904 :
吾輩は名無しである:2008/12/29(月) 14:55:11
俺は太宰とマルコムXと
リトルリチャードと、ロマーリオが好きだ
みな大衆の友なんだと思う
905 :
吾輩は名無しである:2008/12/29(月) 15:40:09
女々しい作家でもある
>>905 雄々しい作家ってだれよ?
いっとくけど、オカマの中にだって男らしい奴はいるからね。
喋り方や仕草の問題じゃないよ。
>>892-894 このへんのやりとり、ずいぶんとナイーブなのね。
厨房とかのような気もするけど。
908 :
吾輩は名無しである:2008/12/30(火) 01:05:38
20も選ぶんじゃベストとは言えんよ
909 :
横レス:2008/12/30(火) 01:24:37
>>905 女々しい作家は、太宰じゃなくて、渡辺淳一みたいな類いでしょう。
910 :
吾輩は名無しである:2008/12/30(火) 02:50:10
別冊宝島 クラシックのラインアップは最高だよ。キャッチコピーを含め、目次をコピペするね。
↓
生誕百年 特別企画
恥の多い生涯を送ってきました。
自分には、人間の生活というものが、
見当つかないのです。
――『人間失格』より
もう一度。太宰。
自殺・心中未遂を繰り返した「恥の多い」三九年の生涯。
時代を超えて若者たちから愛され続ける昭和の文豪、傑作十三篇。
●●●目次●●●
二十世紀旗手 / ダス・ゲマイネ / 富嶽百景 / 女生徒 / 走れメロス
きりぎりす / トカトントン / ヴィヨンの妻 / 斜陽 / わが半生を語る
桜桃 / 人間失格 / グッド・バイ
911 :
川俣軍司 ◆kapwcKvnKE :2008/12/30(火) 03:04:45
中上健次の小説は雄々しいじゃんバイセクシャルだけど。
浅田彰はホモだけど日本で一番男らしい文章書くじゃん。
女々しいってよく言葉狩りの対象にならなかったもんだ。
男らしいと言う言い方に嫌悪感を示す女性っているよね。
太宰が生きていれば言葉狩り運動や嫌煙権運動に抵抗の
論陣を張ってくれていただろう。
「東京八景」を再プッシュ。新潮文庫の「走れメロス」に
収録されている作品は皆素晴らしいが、安酒を飲み(焼酎)
歯がぼろぼろになり、塩煎餅を齧りながら探偵小説を読む
事が毎晩のひそかな楽しみだった、と言う太宰を好きだ。
913 :
川俣軍司 ◆kapwcKvnKE :2008/12/30(火) 12:11:33
太宰の憂鬱は寒風摩擦で治るはずだった、と三島由紀夫は言っていました。
眠れないから借金して睡眠薬飲みまくってた男がふんどし姿でごしごしですか。
小山初代が驚いて青森に逃げ帰っちゃうよW
915 :
川俣軍司 ◆kapwcKvnKE :2008/12/30(火) 12:48:28
眠れないのはヒロポンをやってたからですよ。
>>913 えーと、三島は「冷水摩擦」って言っていたと思いますが。
それと「寒風摩擦」ってなんでしょう。
以前、フジテレビのネプチューンが出てるお笑い番組が同じ間違いをしてました。
「乾布摩擦」です。
917 :
吾輩は名無しである:2008/12/31(水) 01:57:58
918 :
吾輩は名無しである:2009/01/04(日) 12:46:14
アバウトな日本語使うヤツっているよな
「孤高」をなぜか「虚空」と取り違えてたり
意味そのもんが違うだろってえはなしだ
三島に言われる前から太宰自身も乾布摩擦で治るって言ってるじゃん
順位はつけないけど、俺的「太宰短編ベスト20」
おさん、カチカチ山、きりぎりす、グッド・バイ、酒ぎらい、佐渡、女生徒、
親友交歓、正義と微笑、男女同権、畜犬談、トカトントン、女人創造、走れメロス
パンドラの匣、眉山、富嶽百景、ろまん燈籠、「晩年」に就いて、黄金風景
長編では「津軽」が一番好きです。
誰か集計してくれ
>>903 たしかに眉山は腐子女萌えかもしれんが、太宰はわざわざ婦人公論に「恥」とか投稿してるぞ。
だったら哲学書や専門書読めばいいだろw
小説なんてそんなものさ
う〜ん、それは読む側の問題でしょう。
どんなに深いことがかかれてても、読む側が読み取れなければ哲学だって
女子供向けの小説と同じだよ。
925 :
吾輩は名無しである:2009/02/07(土) 23:08:39
俺は『逆行』の中の「盗賊」だな。
太宰の大学時代のエピソード好き。
新樹の言葉
古典風
乞食学生
葉桜と魔笛
水仙
とにかくキレイダナーと思った。
俺は「薄明」だな
このあたりまでは精神的に安定していたし緊張感もあった
戦後、流行作家時代のは一見威勢が良くても
心身の消耗の激しさが作品に出てきている
太宰文学の良さは文章の巧みさと
絶妙な心身のバランスの上に成立していたんだね
「水仙」や「日の出前」とかは好例だと思うね
題材が暗くても、処理する人の精神が良かったら
酷くはならない、と
929 :
吾輩は名無しである:2009/02/12(木) 00:39:03
次スレはベスト5ぐらいで頼む。20は多過ぎ
俺は「盲人独笑」と「ダスゲマイネ」が好き
太宰の精神状態が一番良い状態で執筆したのが「走れメロス」だっけ。
短編の中では、メロスが一番完成してる〜!って感じがするけど…。
完成、とは?
何人かあげてるけど、畜犬談
何度読んでも笑っちゃうし、最後はうるっとくる
あれって最後なんかとってつけた文章に思えた。意図的にかもしれんが。深読みか。。ゲス勘か。
だがそれくらい悪漢であって欲しいと思う今日この頃。
でもそうとうブサイクな犬だったんだろうな。。
934 :
吾輩は名無しである:2009/02/15(日) 21:36:10
月並みだが「走れメロス」が一番かな。
そして「桜桃」がなぜあそこまで尊ばれるのかが分からない。
太宰にとって特別な作品なの?
>>933 あの最後の言い回しは明らかに本音ではない。ただの言い訳で
悪いのではなく、弱いんです。ここが重要
>>930 俺は「駆け込み訴え」のほうがすごいと思う
なんかもう、書き出しから止められなかった、って感じが伝わる
太宰の作品には読むのが疲れるものが結構ある気がする…
あんまり印象に残ってないんだよなあ
>>935 >>196にもあるけど、「駆け込み訴え」は口述筆記だぞ。
豊川悦次がドラマで演じてたけど、あそこカッコよかった!
>>196 「駈込み訴へ」はこたつに入って酒を飲みながら2回くらいに分けて口述したと
美知子夫人が書いてるよ。
ぜんぶ一気に喋ったわけじゃない。
ただ、ぜんぜん言い淀みがなかったとも書いてある。
駆け込み訴えは傑作
もうあんなの神の領域だろ
女生徒
トカトントン
家庭の幸福
ウ゛ィヨンの妻 好き
941 :
吾輩は名無しである:2009/03/07(土) 16:04:42
蓄犬談は犬すれちがうとことか内村とか田中なんかがやりそうな表情だなぁ。
戦前の新劇とか寄席とかラジオでもすでにそういう間があったのかそういうひょうきんな人だったのか。
作品自体は、自分だけのうのうと生きてる後ろめたさの贖罪意識が夢なんかにあらわれての着想だと思う。
942 :
吾輩は名無しである:2009/03/15(日) 02:12:08
玩具、鴎、アイキャンスピーク、葉
が好き
943 :
吾輩は名無しである:2009/03/19(木) 00:50:14
畜犬談
つっけんどん
945 :
吾輩は名無しである:2009/03/23(月) 05:06:29
『駆込み訴え』
元気の良さを感じるのは「ロマネスク」かな
秋風記? が好き。
萌える
ホント短いけど「貨幣」は傑作だと思う。
相当シビレました。皆さん呼んでみてください。3分で読めます。
949 :
吾輩は名無しである:2009/04/22(水) 19:53:19
葉を教科書に載せてどんな反応するか見てみたいなあ
950 :
宇宙大江服:2009/04/23(木) 01:13:43
『人間椅子』
世界の名作だ。
951 :
sunoka:2009/04/24(金) 15:48:15
O(∩_∩)O~
「カチカチ山」
残酷だけど面白かった。タヌキ酷すぎw
ねじれた快感。
953 :
吾輩は名無しである:2009/05/02(土) 21:20:08
思い出の太宰の言うあんまってオナニーなの?
954 :
吾輩は名無しである:2009/05/03(日) 22:32:42
トカトントン
太宰らしい
955 :
吾輩は名無しである:2009/05/04(月) 08:51:11
人間椅子て太宰なの?
乱歩じゃねーの?
956 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 14:18:38
カチカチ山
貧の意地(新諸国噺)
ろまん燈籠
嘘(津軽通信)
雀(〃)
皮膚と心
駆込み訴え
清貧譚
魚服記(晩年)
グッドバイ
女の決闘
八十八夜
・
・
ベスト1なら「カチカチ山」の一択。
不幸自慢の自虐系は大嫌い。
>>940 ヴィヨンの詩集まで買ってしまった!
我の名は、フランソワ・ヴィヨン学徒なり!
…
今宵はノエルにあたり
狼は風を喰らって飢えしのぎ…
958 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 17:00:17
>>1 うなぎの蒲焼きが大好物だというものがいる
うなぎを見ただけでじんましんができるという奴もいる
人はそれぞれ、好きな物も全くちがう
くだらんことしてる間に太宰の作品を読め
全作読破したらもう一度読め
一度読み尽くしたら再読しろ
そして一作一作について貧しい感想でもいいからまとめろ
三度読み四度読んでその度に感想を書き続けろ
一生続けていけば少しまましな人間になれる かもしらんが保証はできん
もとがバカなら死ぬまでバカということもある
わん、わん、
960 :
吾輩は名無しである:2009/05/07(木) 03:06:37
『男女同権』
これを読んでから太宰への好感度が格段に上がった。
「尼」
かな。
『弱者の糧』
963 :
吾輩は名無しである:2009/06/18(木) 13:44:18
明日、6月19日は太宰治生誕100周年記念日です。
集計してみました。
1 駆け込み訴え 43
2 女生徒 36
3 畜犬談 33
4 トカトントン 30
5 富嶽百景 26
6 ダス・ゲマイネ25
7 眉山 23
8 皮膚と心 22
9 きりぎりす 21
9 グッド・バイ 21
11 走れメロス 20
12 待つ 19
12 桜桃 19
12 カチカチ山 19
15 ヴィヨンの妻 16
16 逆行 14(『盗賊』含む)
17 魚服記 13
17 ろまん燈籠 13
(お伽草紙 13……+『カチカチ山』19+『舌切雀』2+『浦島さん』6=40 で、お伽草紙単位だと2位)
19 黄金風景 12
19 満顔 12
19 東京八景 12
ベスト21になってしまいました。
>>183の時点でズレが生じていたので正確かどうかは分かりません。
畜犬談の人気の高さに驚きました。
玉川小水に一週間浸かっていた死体が上がった日から
61年か?
小水てwww
966 :
吾輩は名無しである:2009/06/18(木) 19:51:41
>>963 入ってないが思い出に一票!
ろまん燈籠や東京八景も好き
967 :
吾輩は名無しである:2009/06/28(日) 10:08:28
太宰というか、読書すら初心者なのですが
トカトントンの最後の返事の部分の意味がよくわかりません。誰か教えてください
>>967 「トカトントン」に自殺を邪魔されてそれから何をやろうとしても「トカトントン」
なんだけどそもそもホントに死ぬ気だったのか?
ってことを作家は言いたかった。
この奇異なる手紙を受け取った某作家は、むざんにも無学無思想の男であったが、
次の如き返答を与えた。
拝復。気取った苦悩ですね。僕は、あまり同情してはいないんですよ。十指の指差すところ、
十目の見るところの、いかなる弁明も成立しない醜態を、君はまだ避けているようですね。
真の思想は、叡智(えいち)よりも勇気を必要とするものです。
マタイ十章、二八、「身を殺して霊魂(たましい)をころし得ぬ者どもを懼(おそ)るな、
身と霊魂(たましい)とをゲヘナにて滅し得る者をおそれよ」この場合の「懼る」は、
「畏敬(いけい)」の意にちかいようです。このイエスの言に、霹靂(へきれき)を感ずる事が出来たら、
君の幻聴は止む筈(はず)です。不尽(ふじん)。
十指の指差すところ、十目の見るところの、
というところがよくわからない。そういう言い回しがあるのでしょうか。
あとついでにもうひとつ質問させてもらうと
清貧譚の最後に弟はなんであんなふうになってしまったのでしょう?
それとも、あそこに特別な意味なんてないのでしょうか?
富岳百景が好きです。
でも何回読んでも、茶屋の娘さんが泣いてたっていう場面の意味が分からない…
どう解釈したらいいんでしょうか?
>>973 主人公と二人きりになって怖かったからって書いてあるだろ。
975 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 01:26:08
質問続きだけど太宰の小説はたまに微妙にわかり辛い場面があるからな〜
太宰に限らず昔の作家の小説は。
現在では聞き慣れない言葉が使われてたりするのもあるんだろうけどね
(太宰にありがちな文章だと現在では〜されるというのを〜せられるとか)
つうか仮名遣いを改めなきゃ良かっのにな。
無知な私ですけど、わざわざ変える必要があったのかと思う。
977 :
吾輩は名無しである:2009/07/08(水) 17:26:19
友人に、走れメロスを借りて初めて、太宰読みました。
あまりにも面白くて、本屋で
津軽・晩年・斜陽・人間失格買ってきました。
この順番で読め!とか、アレも読んどけ。とかあります?
スレ違いで申し訳ないのですが・・
978 :
吾輩は名無しである:2009/07/08(水) 21:46:29
>>977 新潮社版の走れメロスなら既読だと思うけど私小説的な短編は『東京八景』が名作。
ほのぼの、感動ものなら『ろまん燈籠』『葉桜と魔笛』
ちょっと笑えるものなら『畜犬談』
979 :
吾輩は名無しである:2009/07/08(水) 21:52:18
「斜陽」に身が震えるほどの感動を覚えて、太宰にハマッた。
だけどこんな人間は不健康だと思う
>>979 自分も斜陽でハマった。
僕が本当に苦しい時周りは苦しそうなフリをしているだけだと言った、どうも食い違うといった直治の遺書が身に沁みる
>>977 まあせっかく青空文庫でも読めるんだから手当り次第に読めばいんじゃね?
個人的に好きなのが↓なので
>>977さんにも是非読んで欲しいと思います。
右大臣実朝
惜別
駈込み訴え
女生徒
982 :
同県人:
・年下のファンに『太宰さん』と呼ばれ『太宰さんっ?(怒)』とキレかかる
(当時は年上の作家に対しては『先生』が一般的だった由)
・『学生時代に不勉強だった人は必ずむごいエゴイスト』と作中で心情吐露。
・年下の内縁妻に時間割を作って勉強させる
・知り合いの画家が自分の忠告に反しアソビ心を加えた展覧会を開いたところ、
『やっぱりこいつは俺達と違ってアカデミックな奴じゃないよな』という
賛同を求める笑みを友人山岸外史に投げ掛け、目で無言裡に反駁され涙目。
ざっと思いつくままに挙げましたが太宰という男は、とんでもない男尊女卑の
上下関係にうるさく目下に厳しく、学歴偏重成績偏重の頭でっかちで
冗談を言ったり無頼に振舞ったりが許されるのは一定以上の『学力』がある
人間だけと固く固く信じている差別主義者です。
決して皆さんが思い描いているような弱者に理解がある繊細でスタイリッシュ
な人ではありません。
二昔前の高学歴=家が金持ち、の典型的な人で
田舎の豪邸の納屋や蔵で父兄の書籍を読み漁っているうちに
『物知りで繊細なのは私だけ。だから現世で傷つきまくるのだ』という
身勝手でグロテスクな自己イメージと信念を完成させていきました。
お陰で彼にかかると周囲の人は皆『無教養でガサツで生活力が強い』悪人に
されてしまうのです。
その『無教養でガサツで生活力が強い』悪人だって太宰以上に現世で傷つき
耐え忍びながら普通に努力を重ねている事に思いを馳せる事無く、です。
そろそろ、こんな稀代の詐欺師の幻影からは覚めようじゃありませんか。