1 :
吾輩は名無しである:
2 :
吾輩は名無しである:04/09/03 10:10
「見よ! スレッドは、1000を、ゲットされて、過去ログ逝きになるものだぞ!」
と絶叫する前に4年近く続いた前スレが醢にされてしまったので、新スレです。
青空文庫に「狼疾記」が登録されました。これで普通の文庫では
あまり読む事の出来ない「過去帳」二作品が一緒に読めます。
校正待ちになってる「斗南先生」を含めると三造三部作か(w
3 :
吾輩は名無しである:04/09/07 01:05
「己の
>>1を立てざることあらざることことを惧れるがゆえに碌々と3げと」
4 :
吾輩は名無しである:04/09/07 05:16
「
>>1は、すでに白く光を失った月を仰いで4げとをしたかと思うと、又、
元の叢に踊り入って、再びその姿を見なかった。」
5 :
吾輩は名無しである:04/09/09 23:43
6 :
吾輩は名無しである:04/09/10 23:16:31
斗南先生が妙に心に残る。
中島敦が培養された環境も垣間見えて面白いな。
コチラデハ、ヤシノキデ、イエヲタテマス 7げと
悟浄の二作品が一番好き。
9 :
我輩は名無しである:04/09/14 03:29:48
中島敦ファンの集い、南国パラオツアーって、誰か企画してくれないかな
10 :
我輩は名無しである:04/09/14 14:08:47
青い空と、青い海、そして南のグラマラスな美女を横に、
皆で、山月記の李徴の孤独について語ろうよ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 先生!また糞スレです!
\__ _______________
∨┌─────── / /|
| ギコネコ __ | ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| |
| 終了事務所. / \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | ∧∧ | < ふざけやがって!終了だ!ゴルァ!
(゚Д゚,,)| \________________
∧∧ .※ ⊂ ⊂|. |〓_ |,[][][]|,[][][]| ..| |
(,, ) / U ̄ ̄ ̄ ̄ 〓/| |,[][][]|,[][][]|,[][][]|/
/ つ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜( ) | | /ノ~ゝヾ
(’ヮ’ン ∩∩
( ) (´Д`)  ̄ ̄ 〜 ゴラァ
∪∪ U U ̄ ̄UU 【完】
12 :
吾輩は名無しである:04/09/14 16:01:28
あ
13 :
吾輩は名無しである:04/09/14 20:06:31
教科書で読みました「山月記」
14 :
吾輩は名無しである:04/09/15 00:48:36
私の待受け画面、中島敦です。
子供をナポレオンという名前にしようか悩んでます。
15 :
我輩は名無しである:04/09/15 09:18:34
東海林さだおが、山月記を愛読していたのは、イガイだった
16 :
吾輩は名無しである:04/09/15 12:41:50
17 :
我輩は名無しである:04/09/15 13:48:53
長男:桓
長女:正子
18 :
吾輩は名無しである:04/09/15 18:06:33
漢学者のおじの名前が・・・打っても変換されない!
斗南先生と牛若丸?のおじさん。やはり漢字一文字でややこしい読みだったような。
19 :
我輩は名無しである:04/09/15 18:10:15
>>14
渋谷に、「ナポレオン餃子」という店がある
20 :
吾輩は名無しである:04/09/15 23:16:20
>>18 どっちかの伯父が「ラー油」の「ラ」の漢字だったような。
21 :
吾輩は名無しである:04/09/17 22:22:46
こみいった家系図が全集にのっていたような。
ふりがなふってあったかなあ。
女だったんで「文」にしました。
なんか『山月記』映画化らしいんです。というかカンヌで批評家賞獲ってたり
するらしいんです既に。いやねアピチャートポン・ウィセタクン監督の
"Tropical Malady"って映画なんですけどね。森に入って虎になっちゃうらしい
んですよこの映画。
中島敦が元ネタなのかクメール黒魔術が元ネタなのか今ひとつ手元の資料では
はっきりしないのですが、物語レベルではネタが同じなのは間違いないと思いま
す同じアジアだし。
あ、でも日本公開予定はないのか。なんかわかったらまた書き込みますねー。
フランス語のサイトでTropical Maladyのあらすじを見ていたら
"Ton Nakajima"なる文字を見つけましたよ
>>23 どうやら敦(あつし)ではなく、敦煌の「とん」と表記している模様。
今日MXTVで名人伝が原作になった人形アニメを見ました。
えっ、知らなかった!
で、面白かったですか?
27 :
吾輩は名無しである:04/09/30 16:24:50
中島敦は「山月記」は退屈だが
弟子はおもしろい。中島のストーリーテリングが
遺憾無く発揮された小説だ。
28 :
吾輩は名無しである:04/09/30 16:45:48
中島敦の作品で、外国語訳されてるのって
どれくらい、あるの?
ドイツ語訳なかったっけ?勘違いかな
映画化するなら名人伝にしておくれ。
31 :
吾輩は名無しである:04/10/01 00:04:21
32 :
吾輩は名無しである:04/10/01 00:48:28
野村満斎の朗読会・・・弟子(退屈しますた)
山月記だとばかり思っていたのに (>_<)
33 :
吾輩は名無しである:04/10/01 03:29:58
>>32 それって去年のをナマで?DVD化されたやつを最近観たの?
34 :
吾輩は名無しである:04/10/01 07:15:04
>>27 何「〜だ」ってw
書いてて恥ずかしくないの?
36 :
吾輩は名無しである:04/10/01 14:54:11
33>野毛の能楽堂で生で見ました。
10000万円でした。(>_<)
37 :
吾輩は名無しである:04/10/01 23:47:23
今年もやってたんだ・・・>中島弟子野村演
38 :
吾輩は名無しである:04/10/01 23:52:17
去年見ました・・・今年はやってないような???
39 :
吾輩は名無しである:04/10/03 00:52:46
>>27 それって、アツシもやっと、俺様のオメガネにかなう作品を
やっと書けるようになったな、ってことですか?
40 :
吾輩は名無しである:04/10/03 14:26:50
山月記あるでしょ あれのテストがこないだあったんだけど俺の友人、
李徴が変身した動物を馬とかいて先生に呼び出し食らっていた。くだらん話でスマソ。ただ誰かに言いたかった。
鹿と書けば満足したのかね?
狼なら△くらいにはなったかもしれんな。山「月」記だしな。
44 :
吾輩は名無しである:04/10/08 12:41:43
南国パラオには、中島敦に関するものは
あるのでしょうか
現地に行ったことのあるかた、教えてください
45 :
吾輩は名無しである:04/10/08 15:12:14
敦と現地娘の間にできた子の家族がいますよ
46 :
吾輩は名無しである:04/10/08 15:33:47
えええ〜、びっくり!
ありがとうございました
ほんとかいな
48 :
吾輩は名無しである:04/10/08 21:48:07
>>45 これって、本当ですか?
皆さんは、この事をご存知でしたか?
私も、とっても驚きました
49 :
吾輩は名無しである:04/10/11 14:20:58
思い切って新しく出た全集を買ってみるかな。
中島敦は漢字圏で翻訳されてるの?
中村光夫氏の評論中に上海で翻訳出版された云々という一文がありますが
現在はどうなんでしょうね?
ちなみにamazon.comで"TON NAKAJIMA"を探すと
> Ton, Nakajima Tiger-Poet Modern Japanese Stories SC MOR 452-463
で引っかかります。
52 :
吾輩は名無しである:04/10/12 18:57:30
やっぱりdなんだな・・・orz
53 :
吾輩は名無しである:04/10/15 01:22:39
中島敦の文庫って、出版社によって載せてるのが違うよね
新潮なんか、あんな薄い本にせずにもっと載せろよ、という感じだね
54 :
吾輩は名無しである:04/10/15 23:31:06
ちくま文庫万歳であります。
あれは増刷を続けてほしい。
55 :
吾輩は名無しである:04/10/22 12:58:54
今週のヤングジャンプに山月記の漫画が読みきりで載ってました
文字渦最高
57 :
無名草子さん:04/10/23 14:15:29
ヤンジャンの山月記読んだ。
三十ページで原作の雰囲気をなんとか出そうとしているのが感じられた。
(突っ込み所はもちろんたくさんあるが)
ヤンジャンってバイオレンス&セックスのイメージが強くて、
正直オレみたいなオヤジには読むところが少ないんだが、
純文学作品を掲載した英断には拍手。
「山月記」は、何か表現意欲を持っている人の方、
つまり読み手よりも作り手の方が必ずぶちあたる不安のようなものを、
大変象徴的に描いているのだと思う。
「弟子」も章段ごとにきっちり連載漫画化すれば、面白いと思うがな。
58 :
吾輩は名無しである:04/10/23 16:29:54
>>55 教えてくれてありがとう
ヤンジャン読みました
絵を描いてる方の思い入れが感じられて
よかったです
漫画を読んだ。李腸ワイルドすぎ。
60 :
吾輩は名無しである:04/10/28 23:07:26
おいおい、今度は今週の週刊モーニングに李陵と蘇武が出てきているよ。
下ってからの李陵の妻となった匈奴の娘の視点で描かれたものだが、
作者が中島敦のファンなのはどう見ても明らか。
うーん、これは偶然なのか。それとも今、漫画界は中島敦なのか!?
YJの山月記、読み損ねましたorz…
モーニングは間に合いそう。明日買わねば。
「弟子」を安易に漫画にすると
子路が「絵に描いたような単純な豪傑キャラ」に仕立てられそう。
いちばん肝心な孔子との関係を丁寧に描いて欲しいな。
62 :
吾輩は名無しである:04/11/03 23:10:43
>>27 >中島敦は「山月記」は退屈だが
>弟子はおもしろい。中島のストーリーテリングが
>遺憾無く発揮された小説だ。
「山月記」も結構おもしろいがな。高校の教科書に載っていたが、
ただ、ほとんどの高校生は、あれには面食らうかな。
「弟子」は、確かにおもしろい。
ただ、ストーリーテリングは出典の力も大きいかな。
特に「春秋左氏伝」の力によるところ大だろうな。
ストーリーテリングが遺憾無く発揮されたというなら、
むしろ「名人伝」ではないかと思うが、いかがだろうか。
同じ列子の説話がベースの「幸福」は、
ネタを借用しただけ、という感じだけど
「名人伝」は列子(と荘子)の説話が生かされた
小気味良い展開で面白いですよね。
たぶん作者は古俗二編(特に「牛人」)で何かを掴んだんだろうなあ。
左伝の記述から「世界の厳しい悪意」を描写したその手ごたえは
李陵での司馬遷の如き「生気溌剌たる述べ方」だったのかも。
「弟子」のおかげで論語に於ける子路のポジションは確実に向上してるし。
64 :
吾輩は名無しである:04/11/06 21:21:22
勝又浩が、中島敦の伝記を書いた本が書店にあった
65 :
吾輩は名無しである:04/11/06 23:13:57
66 :
吾輩は名無しである:04/11/09 01:12:33
>>64 買って読んだ。
個人的には、「『李稜』の構図」が一番面白かった。
ちなみにこの論文が、数ある『李稜』論の中でも、とりわけ重要な論文の一つらしいね。
67 :
吾輩は名無しである:04/11/10 00:50:23
「ユダヤ人大富豪の教え」という本を読んでいたら
私は、もうずいぶん前に、日常的にお金のことを考えなくなった。
ある意味、私の人生からお金というものがなくなったのも同然だ。
不思議なものだね。若い頃はお金のことばかり考えていたのに。
これって、まさに「名人伝」の世界のことだよね。
ちょっと、おどろいた。
>>66 主要作品についての論文でよいものってどんなのがある?
69 :
吾輩は名無しである:04/11/16 16:24:59
>>68 色々あるが、まぁ勝又浩の論文は重要だ罠。漏れも『李稜』論くらいしかしらんが。
奥野政元、鷺只雄、佐々木充、木村一信、村田秀明、浜川勝彦あたりが、
有名な各論書いてたと思う。田中実も何か書いてたと思う。
70 :
吾輩は名無しである:04/11/25 22:05:03
えええ、ヤンジャンに山月記あったの・・・。読みたかったなあ。
エロ雑誌としか考えてなかったから、表紙すら見なかったよ。
もう読めないのかなあ?
71 :
吾輩は名無しである:04/11/25 23:43:56
>>68 ちょっと毛色が違うが、
呉智英の「現代人の論語」(文藝春秋社刊)は面白い。
孔子の思想は、孔子が生きていた当時は過激なものとして受け止められていたはずだ、
という視点で論語を読み解いたもの。
子路篇のところで、中島敦の「弟子」が引用されている。
「弟子」を初めて読んだときの、あの血が沸くような感じを、
呉智英も感じたのだなあというのがよく分かる(ちょっと意外だが)。
そんな内容になっています。
中島敦に出会ったときの感銘を、うまく伝えている評論というのは、
意外と少ないと思う。
文芸評論とはそうしたものだと言われてしまえばそれまでだが、
読んでつまらないというか、何も得るところが無いようなものも結構ある。
そういう意味でも、「弟子」のファンは、
呉智英自体に対する好き嫌いはあろうかと思いますが、
一読する価値はあると思います。
>>71 それって結局白川静の劣化版にすぎない。
呉が白川に私淑している事はよく知られているし。
なら中島敦本人の「文字渦」あたりを読んだ方がいいや
73 :
吾輩は名無しである:04/11/26 07:23:06
>>72 なんだか「中島敦は芥川龍之介の亜流にすぎない」に、
似た発想の仕方ですな。
残念ながら、呉に対しては、そういう類の指摘でも構わないんだよ。
作家と評論家では超えなければならないハードルの種類が違う。
75 :
純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :04/11/27 09:55:59
ははは、久々に中島敦を読んだ。やっぱりいつ読んでも愉しめる作家だね。
木乃伊と山月記。
どなたか何も言わずに『山月記』における
李徴の存在意義を教えてください。
77 :
吾輩は名無しである:04/12/09 03:43:23
すみません訂正します、どなたか『山月記』における
えんさんの存在意義を教えてください。
昨日新潮文庫見たら新版だかなんだかで、文字がデカくなってた。
こんなにみやすく〜とか書かれてたが、
行間が狭くて禿しく読みづらかった。
もうちょい考えろ!!
79 :
吾輩は名無しである:04/12/09 21:12:18
見る人>えんさん
80 :
吾輩は名無しである:04/12/09 23:47:58
一人だと寂しいでしょ(´・ェ・`)
81 :
吾輩は名無しである:04/12/10 09:13:32
82 :
吾輩は名無しである:04/12/10 23:28:50
>77
レポートの課題か?
そうだったら、俺は君の先輩かもしれないぞ?
83 :
吾輩は名無しである:04/12/11 02:10:33
学食でうってて買ってきた
京大農学部の現役院生、森見登美彦てひとの『太陽の塔』
イカ京男の妄想小説なんやけど、歪んだエリート意識が滑稽で鬱で泣けます
現代版山月記って感じでした
ちょとギャグ色がつよいけどおすすめです
84 :
吾輩は名無しである:04/12/11 10:46:35
「イカ京男」って何だよ?
そういうジャルゴン使用こそが、歪んだエリート意識って事はないのか?
86 :
吾輩は名無しである:04/12/11 12:01:52
>>85 隠語。内輪でのみ通用する符牒としての言葉。
で、「イカ京男」って?
ジャーゴンつか、関西弁じゃにかにゃ。<烏賊京
(多分)いかにも京大生の略で、ファッソンとか恋愛なんかの俗事に構わないで学究に勤しむ、
チェックのシャツをストーンウォッシュのジーパンにタックインしてクラスから浮いてるみたいな人をやゆすることば。かな?
大学生の容姿が著しく向上してる昨今では、希有な存在です。
私は京大生ではありませんが、うちの学校でも
『いか理(いかにも理学部生)』
『いか文(いかにも文学部生)』
とかつかいますよ。
うんうん。
88 :
吾輩は名無しである:04/12/11 21:40:31
いか阪、もあるね
91 :
吾輩は名無しである:04/12/19 15:22:06
齋藤さんが絶賛してるが売り上げ伸びたんだろうか
92 :
吾輩は名無しである:04/12/22 14:54:06
高校生です。
今学校で山月記を習っているのですが…いまいち主題がわからないのです…
なのに教師に「主題を400字以内でまとめろ」とか言われたんです…。
どなたかお助けください!失礼なお願いと存じておりますが…どうかお願いします!
93 :
吾輩は名無しである:04/12/22 18:26:51
>>92 この小説がピンと来ないということは
君は気楽で楽しい人生送ってるということだ。
よかったね
>>92 主題がぴんとこないことを君の言葉でかけばいいんじゃないのかな?
>>94 李稜にあったな、
「緩慢なじめじめした醜い苦しみが、、、」
97 :
吾輩は名無しである:04/12/24 06:37:29
秀才タイプの性格で能力中の中〜中の上くらいのインテリには結構普遍的なテーマだと思うが
>>92はそれから外れてたんだね
ボクみたいな真のエリートとは無縁のテーマだなぁ(´ー`)y─~~
99 :
吾輩は名無しである:04/12/24 15:19:27
>>92 10年後、君がくたびれた大人になって読み返したら必ず分かるよ
とマジレス
山月記が当てはまるのは秀才タイプよりも天才タイプだと思うがなあ。
101 :
吾輩は名無しである:04/12/25 14:47:32
>100
それは自分が天才だといいたいわけですか?
102 :
吾輩は名無しである:04/12/25 23:08:43
通貨、天才肌の秀才くんだな。困り者。
全集って3巻だと思っていたけど、4巻目あるのかな?
虎になってー
虎になってー
僕は虎になってー
105 :
sage:05/01/08 10:44:12
虎を連れて行ってー
虎を連れて行ってーー
>>105 ああいつまでー
名前欄にsageを入れたままー
お前ら軟弱だよな、慷慨なやつはいないのか。
108 :
吾輩は名無しである:05/01/13 21:27:33
芥川賞決定。複雑な心境。なぜにトンちゃんは(ry
うはwwwwwwww
今月末に卒論提出なのに終わる気配が全く無いwwww
あと3万文字も書けねえよorz
111 :
吾輩は名無しである:05/01/30 13:47:00
虎になれ
いや、不書の書を極めろ
う〜ん、どっちかってえと冠を正しゅうして留年を食らうべきであるぞ。
114 :
吾輩は名無しである:05/02/04 16:37:24
・・・いまさらですが、「山月記」の最後のくだりは、
エンサンたちに主語が移ったということですか?(見なかった、というところ)
115 :
吾輩は名無しである:05/02/08 22:07:37
いろいろ説がある・・・
116 :
吾輩は名無しである:05/02/09 18:54:17
この人って漢文とか書き下し文の味わいと魅力を
分析して研究しつくして抽出しきったような文体だよね。
117 :
吾輩は名無しである:05/02/10 16:31:49
そうでもないのも多いよ
118 :
吾輩は名無しである:05/02/10 23:54:56
博識の方が多いようですね。じゃあ
>>114の回答のひとつを。
119 :
吾輩は名無しである:05/02/21 01:25:06
俺、もし将来蒸発することになったら
「李徴」
とだけ書き残すことにするよ。
120 :
吾輩は名無しである:05/03/04 22:54:58
保守
121 :
吾輩は名無しである:05/03/04 23:06:30
弟子を読んでから酒見の
ロウコウニアリを読むとオモシロイね。
122 :
吾輩は名無しである:05/03/04 23:35:58
中島もまたカフカの影響を受けた人かもしれないな
かも、じゃなくて実際に受けているよ
124 :
吾輩は名無しである:05/03/05 00:01:24
ああそうだね
あの安部公房だってカフカから来ているからね
何しろあの2人はカフカの本が日本に7冊しか入ってこなかったときに
そのうちの2冊を買って呼んだそうじゃないか
ハクスリーのエッセイを訳したりと、
欧米の動向もきっちり把握しているんだよね。
126 :
吾輩は名無しである:05/03/12 00:01:37
っていうか、中島敦は全く中国的ではないよね。
127 :
吾輩は名無しである:05/03/12 12:53:54
>>121 俺は金谷論語>諸星孔子暗黒伝>弟子>白川孔子伝>ロウコウの順に読んだと思う。
最初に金谷論語が読めて幸福だった。その後が実に素直に理解できた。
128 :
吾輩は名無しである:05/03/13 12:15:28
中島敦が実質的に校正した土方久功の「流木」は話題にもならないねえ。
129 :
吾輩は名無しである:2005/03/24(木) 23:33:18
それ読みたい・・・
130 :
吾輩は名無しである:2005/03/25(金) 07:11:36
知的な作家っていいよなw
131 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 20:17:19
132 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 20:21:04
ちなみに「山月記」のモチーフがパラオで「下級官吏」になって
自尊心を痛く傷つけた経験が大きいってことが日記を読んでわかった。
133 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 16:04:24
↑詳細きぼん!
134 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 23:25:49
>>133 文庫版全集の日記にモロに書いてる。
女学校の教師も東大出としては忸怩たるものがあったんだろうが
一応教師だから自尊心はそれなりに保てた。しかし教育レベルの低い
官僚機構の中で新入りとして高学歴やっかみ無視されるというのは
別格の苦痛だったわけだ。
135 :
タイガーマスク:2005/03/28(月) 15:33:27
お前は虎だ!虎になるんだ!!(東大・法卒に向かって
136 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 21:05:21
137 :
吾輩は名無しである:2005/04/03(日) 16:33:12
再読してつくづくわかったが、中島が既存の史書や物語を借りたのは、
そこが中島の独創が最も発揮できる場だったからだね。
本人が「弟子」で書いた通り、孔子における周書の如く。
138 :
吾輩は名無しである:2005/04/03(日) 23:50:26
中島が船客同士でたまたま接した月田一郎出演の「南海の花束」は
「紅の豚」のモチーフなのではないかという説もあるそうだね。
中島は月田本人から「南海の花束」の撮影の話を聞いているんだな。
パラオ本島で撮影したと書簡にあるから。
139 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 22:49:56
中島敦の孫の一人は早稲田出らしいけど、これが空さん?
140 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 01:11:39
マスコミの?
141 :
吾輩は名無しである:2005/04/11(月) 07:47:35
ある教師が「家に土方久功の作品があるので土方の研究をしたい」といって
きたので聞いてみると、中島の孫だったそうな。
142 :
吾輩は名無しである:2005/04/14(木) 02:22:45
渡邊一民の『中島敦論』は?
143 :
吾輩は名無しである:2005/04/21(木) 19:10:38
亡くなった丹羽文雄は中島敦と芥川賞を争ったはずだが、
中島敦について書いた文章があるんだろうか?
144 :
吾輩は名無しである:2005/04/21(木) 23:38:25
>>143 微妙に時期が違う気がする。
芥川に気質的によく似た中島を落とした選考委員の目は節穴だという
話はよく聞くな。
145 :
吾輩は名無しである:2005/04/22(金) 05:44:33
相当前の「慎重」で
評論書いて新人賞とった人
いたなぁ
146 :
吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 23:40:10
age
148 :
吾輩は名無しである:2005/05/12(木) 00:30:54
ちくま文庫の全集収録以外の中島敦作品はありますか?
149 :
吾輩は名無しである:2005/05/14(土) 13:51:44
>>148 ちくま文庫3巻解説から
論文
「耽美派の研究」(大学卒業論文)
翻訳
「パスカル」「スピノザの虫」「クラックストン家の人々」(オルダス・ハックスレイ)
「罪・苦悩・希望・および真実の道についての考察」(フランツ・カフカ)
その他
「ノート」(小説の部分的下書きやアイデア、文学的雑記帳)
以上が未収です。筑摩版第二次全集第三巻所収だそうです。
それにしても中島のカフカ、読んでみたい。
150 :
吾輩は名無しである:2005/05/15(日) 12:14:18
どうしてもいい答が見つからないのでお聞きします。
山月記で李徴が発狂して走り出す場面ありますよね。
あそこで「誰かの声に呼ばれた」みたいな記述がありますが、「誰か」って誰なんでしょう?
現代文の宿題です。よろしくお願いします。
宿題はカエレ
定期的に湧いてくるよね。宿題厨
154 :
吾輩は名無しである:2005/05/18(水) 18:09:09
155 :
吾輩は名無しである:2005/06/08(水) 20:50:34
シビレる!
”山月記”や”名人伝”はもちろんだが、
悟浄の「三蔵法師は不思議な方である。実に弱い。驚く程弱い。」が最高だ。
156 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 21:55:59
昨日の毎日新聞の余禄は「文字禍」だった。
この書き手は中島ファンなんだなあというのがよく分かる引用だった。
www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/06/08/20050608ddm001070001000c.html
中島敦の場合は、個々の漢字に「精霊」が圧縮されているのかもね。
李陵なんぞ文字に躍動感すら覚える。(単に字面が黒いとも言う(w)
>>155 悟浄歎異は確かにいいですね。
悟浄がどうしようもない虚無感を持ちながらも、同時にぼんやりとした小さな
希望を持って生きようとする矛盾したところもよいです。
159 :
吾輩は名無しである:2005/06/12(日) 23:32:23
山月記感想
人間は発狂すると虎になる(藁wwwwwwwwwテラワロス!!!!!
煽りに釣られてやるが、
「山月記」に限らず中島敦作品の良さは、
”尊大な羞恥心”と”臆病な自尊心”に象徴される
研ぎ澄まされた言の葉にあるのだよ。
スティーヴンスン、李徴、司馬遷と「物書き」を描く時は
完全に本人が憑依してるな、多分。まさに狐憑状態。
断片が数行残ってる吃公子にも
「かかない自分の方がどれほどしあはせぞ!」
という一文があるしなあ。
162 :
吾輩は名無しである:2005/06/30(木) 22:04:26
川本喜八郎が「山月記」をアニメ化しようとしたが虎の描写が難しいので結局「名人伝」を作ることにした、
なんてこと言ってたね。
人形アニメの山月記ってどんなだ・・・「道成寺」の清姫が大蛇になる描写みたいになるんだろうか。
板違いな話題でスマソ、即刻アニメ板に帰ります・・・。
163 :
吾輩は名無しである:2005/06/30(木) 22:39:31
>>150 そんなの中島敦に聞いたってわからないよ
大体中島がパクリ専門で何書いてるか自分でわかってないんだから
名人伝なんかよくわかんないけどこういう事にしとけって話
164 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 02:11:01
最近「文字禍」読み直した。
ものすごく、ものすごく、面白いな!
166 :
164 :2005/07/06(水) 01:02:36
今日も青空文庫からDL・プリントアウトして中島敦読むかな。
まだ読んでないものかなりある。
文字禍読んだけど、意味深い星新一風味だったね。
山月記良いな。
少なからずとも李徴のような思いが誰にでもあると思う。
特に若いころなんかだと。
『古譚』四作品はどれも面白い。
完成度が一番高いのは「山月記」
ストーリーが面白いのは「文字禍」
センチメンタルな余韻を残すのが「狐憑」
妙な胸騒ぎを感じさせるのが「木乃伊」
170 :
吾輩は名無しである:2005/07/20(水) 01:02:32
「俺の俺の俺の話を聞け!
2分だけでもいい お前だけに本当の事を話すから
背中で睨み合う 虎と龍じゃないが
俺の中で俺と俺とが戦う
ドス黒く淀んだ 横須賀の海に浮かぶ月みたいな電気海月よ
ハッ!」
(クレイジーケンバンド『タイガー&ドラゴン』)
これってまんま山月記の世界じゃん。
171 :
吾輩は名無しである:2005/07/20(水) 17:29:43
名人伝の100本の矢が連なる場面の表現が好き。
声に出して読もうとすると舌を噛んでしまうよ。
172 :
吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 19:49:13
若僧のくせに分かったような話書いて
アホらし
173 :
吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 20:31:04
全てそのような時代の話である
124はドストエフスキーのパロディだろ。
176 :
吾輩は名無しである:2005/07/28(木) 13:04:46
割と早い時期に中島敦はカフカを読んでいたみたいだけどね。
「窖」だったかな?穴の中に何か判らないが動物が潜んでるって話。
177 :
吾輩は名無しである:2005/07/30(土) 23:57:04
野村萬斎が演出する「敦」とはどんな舞台なんでしょ?
役者が「敦」に扮した戦前チックな写真を見ましたが・・・
姿勢よすぎw
178 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 18:00:56
小説の中にカフカの小説を読んだって話があるね。
カフカブームは戦後だから結構はやい。
安部公房がカフカ読んだのは小説書きはじめてからだそうだし。
179 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 22:41:29
中華料理賛歌の短歌が好きだあああ
カフカ批判の文章おもしろいね
181 :
吾輩は名無しである:2005/09/07(水) 18:00:04
山本文緒の「貞淑」という短篇を読んでいたら、
どうもどこかで似たような話を読んだ気がした。
南島譚の中の「幸福」だ。
換骨奪胎というほど似てるわけでもないんだけど、
なんとなくユーモラスでなかなか面白かった。
182 :
吾輩は名無しである:2005/09/15(木) 00:50:26
今日の新聞に山月記の劇について書かれてたね。
山月記と名人伝を狼疾記に絡める劇だそうな。
見てみたいが…
結局、山月記で作者の言いたかったことって何なの?
金貸してくれ。
>>184 作者は言いたくはないじゃないか。
言いたいことがあるのはプロパガンダにすぎない。
187 :
吾輩は名無しである:2005/09/20(火) 15:51:25
>>184 「人間で居るのも大変だけど、虎で居るのも大変なんだよぉ。」
>>187 同情する
かわいそうな人生を送ってるんだね
人生・・・、人?w
190 :
吾輩は名無しである:2005/09/21(水) 22:26:57
>>184 いや、そんな事はどうでもいい。己の中の人間の心がすつかり消えて了へば、恐らく、その方が、己はしあはせになれるだらう。だのに、己の中の人間は、その事を、此の上なく恐しく感じてゐるのだ。
臆病な悟浄よ。お前は渦巻きつつ落ちて行く者どもを恐れと憐れみとをもって眺めながら、自分も思い切って飛込もうか、どうしようかと躊躇しているのだな。
遅かれ早かれ自分は谷底に落ちねばならぬとは十分に承知しているくせに。渦巻にまき込まれないからとて、けっして幸福ではないことも承知しているくせに。それでもまだお前は、傍観者の地位に恋々として離れられないのか。
物凄い生の渦巻の中で喘いでいる連中が、案外、はたで見るほど不幸ではない(少なくとも懐疑的な傍観者より何倍もしあわせだ)ということを、愚かな悟浄よ、お前は知らないのか。
191 :
吾輩は名無しである:2005/09/22(木) 15:47:31
この人の南洋作品を読むと、
南の風に当りながら、昔話を聞きたくなる。
砂浜でゴロンと昼寝なんかもイイ感じ。
>>192 は?
妄想的な思考を揶揄されるなら未だしも、
ナルシスト呼ばわりされるのは、一体どういった点からですか?
196 :
吾輩は名無しである:2005/09/25(日) 03:51:27
章魚の木の下に行くといいと思うよ
名人伝ってよくわかんない。なんかスッキリしない話だ…。
そう??
アマゾンで注文した中島敦全集1〜3が今日到着。
さぁ、読むぞ!
200 :
吾輩は名無しである:2005/09/29(木) 23:19:08
南の島の高級リゾートで、中島敦を読むのって
なんか違うけど、結構いい
201 :
吾輩は名無しである:2005/10/05(水) 22:20:56
素朴な疑問。
『虎狩』の終わり辺り。
趙大煥と私が一緒に覗いた「性器具」って一体なんだったのか?
張型の事を指してるのかな??
>>201 「虎」の話なので、張子張型を連想するけど、
「薬局の飾窓を眺めていた」とあるので、
衛生サック(コンドーム)のことではないかしら。
203 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 21:11:46
>>202 なるほど。
言われてみれば、その通り。
勢子を人とも思わない刻薄な大煥の事だから、
もっと露骨なモノを見て(・∀・)ニヤニヤ してるのかと思いましたw
204 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 21:43:13
>>203 コンドームといっても、今の指サックみたいなもんが、
試験管か棒みたいなものに被せて飾られていたなら、結構露骨かも。
205 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 22:20:05
さらに黒い布の上に並べられてたってんだから…。
淫靡だよなぁ。
『虎狩』の発表は1934年。
日本でコンドームが作られたのは1950年(オカモト)。
だが、米国ラテックス社が1930年から生産発売していたから、
その新発売の「性器具」がもしコンドームならば、
国内的には非常に珍しかった輸入品ということになる。
「鉄兜」ってあだ名は聞いたことがある
マニュアルっつーか…。
書いた人の私的解釈が実に人間臭くてオモシロかった。
211 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 20:10:36
>>209 実に非中島敦的でダメダメだけど面白かった。
読んでてちょっと唖然としてしまった。
ところで何度も文中に登場する
『別冊宝島『珍国語』のパロディ「木曜スペシャル風山月記」』
ってのを読んでみたいな。
212 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 21:22:32
木曜スペシャルって…
いやできれば水曜スペシャルで探検隊風に。(;^^A
213 :
吾輩は名無しである:2005/10/11(火) 23:25:25
「怪奇!人間が虎に!恐怖の人食い虎を追え!!」みたいな感じ?
215 :
吾輩は名無しである:2005/10/12(水) 22:25:24
別に面白くしようと思ったわけでもないけどね。
「南洋通信」買った。全集持ってるから必要なかった。
これで800円はちと高い。
ただ全集を持ってないなら読む価値はあるね。
小説には現れない生の中島敦が見えてくる。
以下、中島たか宛の書簡より引用
>しかし僕には、将来どれだけ生きられるやら、まるで自信がない。
>それを思うと、見栄も意地もない、ただただ、お前達との平和な生活を静かにたのしみたいというだけの気持ちになる。
>それが一番正直な所だのに、それだのに、オレは、今頃こんな病気の身体をして、何のために、ウロウロと南の果てをウロツイテイルンだ。
>全く大莫迦野郎だなあ。俺は。
>……もう愚痴はよそう。
>お前を泣かせるだけだからね。
>それから、何も云わなくたって、お前には、俺の苦しみが判っていてくれる筈だからね。
>何時だか、お前は、おれに言ったことがある。
>「私には、貴方が一番良く判っています」って。
>そのときオレは「さあ、どうだかなあ!」って言ったが、
>それや、お前にだってオレの全部が解ってるとは思えないけれど、併し、他の誰よりもオレを判ってくれていることはタシカだね。
>今、ハッキリとそれを認めるよ。
216 :
吾輩は名無しである:2005/10/15(土) 09:56:17
たかは確かマージャン屋の店員か何かで、中島が遊んで孕ませた後も、
責任を取りたくなくて中島は逃げ回っていたようだね。
218 :
吾輩は名無しである:2005/10/15(土) 21:23:49
大学時代は退廃的に遊び暮らしていたそうだ。
中島敦と太宰治は、確か同い年で、東大にも同じ年に入学したはずだが、
中島もそれだけ退廃的に遊んでいたなら、
どこかで接点があってもよさそうなものだが…
二人に接点があったという話は寡聞にして知らないのだけれど、
どなたか読んだことありますか。
文壇的な人じゃないからね
221 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 21:45:43
太宰との交友は知らないね。
ツァラストラの翻訳で知られる氷上英広との交友は有名だけど。
国文と仏文じゃ、遊ぶ場所も遊び方も違うのかな?
周りのメンツのメンタリティーがまるで違う。
当時は仏文=作家志望。文壇コースの王道。
それに漢学者の中島家だろう。
それにしても、中島敦は国文学なのに外国文学にも
おそろしく敏感なのがすごいよな。
カフカに着目する早さとか。
224 :
吾輩は名無しである:2005/10/20(木) 02:57:04
好奇心のカタマリみたいな人だね。
遊びも(マージャン、野球、ダンス)文学も(中国、欧州、国内)
そして南洋への旅立ち・・・
この前の朝日新聞の丸谷才一の月一コラムで絶賛だったよ。
前まで山月記おもしろいなぁぐらいだったんですが、他の作品を読んでみたくなりました。恥ずかしながら、中島はもちろん、文学作品を読んだ経験はほとんどありません…文庫でちょこちょこ行こうかと思うんですが、オススメ出版社や作品があったらぜひ教えてください。
>>226さん
後丁寧にありがとうございます。今まで漫画ばかりで、何か読んでみようかと急に思い立ち、一番最初に思い出したのが山月記だったので…(汗)青空文庫チェックしてみます(´∀`)
岩波文庫のセレクションがオススメだな。
図書館行けば、江守徹の朗読CDがあったりするぞ。
「名人伝」なんか、耳で聞くと
無駄な文章無くって、かっこええんだな。
230 :
吾輩は名無しである:2005/10/26(水) 23:45:20
「弟子」の井川ヒサシの朗読なんて・・・(*´Д`)ハァハァ
実に堅牢な日本語だと痛感させられる。
漢文学と外国文学で練られた、言葉のなんと豊饒なことか。
井川って安部公房の劇団の人かな?
232 :
吾輩は名無しである:2005/10/28(金) 02:56:48
「比佐志」だっけか。
ごつごつした岩石みたいな顔で(そこが好き)
黒澤映画の常連で、TVドラマでも、よく頑固な彼女の親爺の役するひと。
いい声なんだよなあ。子路の愚直さ、素朴さが引き立つ。
孔子の言葉もありがたみが増すほどに重みがある!
中島敦が後20年生きていたら項羽と劉邦とか書いてくれていたんだろうか
234 :
吾輩は名無しである:2005/10/30(日) 03:21:57
同年齢が太宰治に松本清張だもんな。。。
マニアのみならず、中国ものだけでなく、推理モノとか書いてたりして。
長生きしても短編しか書かなかったんじゃないだろうか。
ショートショートの名手になってたりして
236 :
吾輩は名無しである:2005/11/03(木) 21:28:53
「李陵」って、SFっぽくない?
戦隊ものふうに解釈できちゃう。
【李陵】=戦隊の優秀な戦い手。つかまり、敵側に願える。
悪の組織と思っていたら、それなりに合理性がある。やがて、改造を受け、遺伝子操作で、首領に連なる有力怪人との間に子を設ける。
【蘇武】=つかまるが、転向しない。
【司馬遷】=妥協性のない歴史記録官。
つうか、酒見賢一をSFだという人もいるので、こんなのは言い古されたことかもしれないけど。
中島敦を離れても、中華対匈奴って、そもそもSFっぽい。王昭君とかもそう。
>>236はSFという言葉の定義を根本的に履き違えている気がする。
238 :
吾輩は名無しである:2005/11/03(木) 22:07:44
失礼。ファンタジーです。
そうだ。お笑い草ついでに、今の懐(おもい)を即席の詩に述べて見ようか。この虎の中に、まだ、
かつての李徴が生きているしるしに。
袁イ参はまた下吏に命じてこれを書きとらせた。その詩に言う。
嘘を吐くことやぁ、ずるいことやぁ、いいかげんなことはぁ、ハレンチなことだ!
ハレンチは大嫌い、ハレンチは大嫌いって、呟いているときにひらめいたんです
ボクたちはハレンチなことにパンチするんだ!
嘘を吐くこと!
ずるいこと!
いいかげんなことは大嫌い!
ハレンチ☆パンチ!!!
(中島敦『山月記』より)
僕女がリーダのハレンチ☆パンチと中島敦の取り合わせw
さすがは2CHだ。
なんか文体が知り合いっぽい
243 :
吾輩は名無しである:2005/11/09(水) 18:55:48
age
ついこのあいだの読売新聞の編集手帳で中島が話題に上がっていた。
一人暮らししていたときに、親元から小包が来ても全く返事を書かずにいたら親に「荷物が
着いたら知らせろ」って叱られて、渋々「着」ってはがきに大書して送ったら
更に怒られたって言うエピソード。
なんかちょっと意外で面白かった。
無駄な言葉をはぶく作家の本領発揮。
247 :
吾輩は名無しである:2005/11/10(木) 18:34:54
なんか別のなかじー研究本でも読んだなそのエピソード
248 :
吾輩は名無しである:2005/11/11(金) 19:04:50
海外へ翻訳決定
249 :
吾輩は名無しである:2005/11/12(土) 14:27:54
>>244 そういったことは、ちくまから出た『中島敦の遍歴』に結構詳しいので、
読んでみると良いかも
250 :
吾輩は名無しである:2005/11/13(日) 23:07:11
父母を憎んでたからな。
>>249 そうなんだ。最近中島敦にはまったから、知らなかった。
早速読んでみます。ありがとう。
きょう「南島通信」入手した。手紙の文はかなり分かりやすいんだなと
変なところで感心してしまった。
252 :
吾輩は名無しである:2005/11/17(木) 09:28:01
「名人傳」で泣いてしまう、俺って・・・
253 :
吾輩は名無しである:2005/11/17(木) 09:58:28
お前らのせいで、
親の部屋にある全集を俺の部屋にもってきちゃったじゃないか
254 :
吾輩は名無しである:2005/11/18(金) 18:01:53
>>252 名人伝のどこが泣き所?
私は悟浄出世の最後の方の
「自分は、そんな世界の意味を云々するほどたいした生きものでないことを、
渠は、卑下感をもってでなく、安らかな満足感をもって感じるようになった。」
のくだりで泣きそうになる。
255 :
平下流:2005/11/18(金) 18:36:59
>>254 「悟浄出世」で、何度も癒された。10回以上読んだ。
257 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 16:13:41
258 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 19:41:20
イルカ
はとてもふざけんぼですよ。
260 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 23:50:30
中島が用意していたものに『吃公子』というのがある。結局書かずに死んだのだが、
これは法家の韓非子を題材にしたものだ。
どうも、やはり当分は、中国物を書いて食っていくつもりだったみたいね。
ちなみに、韓非子は有名だから、誰か小説を書いてるとおもいきや、調べても全然ない。
安能務に『韓非子』というのがあるが、これは小説の体裁でほとんど思想を紹介しただけの物
だった。
実は韓非という人、史記のわずかな記録以外ほとんどその人生に言及する資料がない。
中島はどうやって書くつもりだったのだろうか?史記の記録を無理矢理ふくらますつもりだったのか。
李陵と同じ枚数(100枚)書く予定だったらしいが・・・ちょっと興味深い。
261 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 21:16:02
中島の中国ものは全然中国的じゃないね。
なかみは西洋人。
つか近代人な。
263 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 23:18:52
おれも「悟浄出世」好き
開高も好きだったみたい
264 :
吾輩は名無しである:2005/12/22(木) 09:48:23
>>261 それは、中国人はあんなに繊細じゃないという意味かね。
266 :
吾輩は名無しである:2005/12/23(金) 20:17:32
>>229 >図書館行けば、江守徹の朗読CDがあったりするぞ。
>「名人伝」なんか、耳で聞くと
>無駄な文章無くって、かっこええんだな。
買ってもってるよ。
山月記、名人伝、牛人がはいっているCDな。
山月記は、鬱になるし、牛人は題材が重すぎる。
名人伝は、講談というか落語みたいに気持ちよく聞ける。
ときどき、シャドーイングもやっているよ。
そのうち、名人伝で一席できるかもしれない。
267 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 22:38:42
>>264,265
分かりませんか?
中島の中国モノは近代的自我を仮託して書いている。
「我が西遊記」は著しいが、どこかに「ファウスト」を意識したと
いう話があったと思う。
268 :
吾輩は名無しである:2005/12/31(土) 23:50:26
太宰と同じで、本人の代弁者ね
269 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 00:03:14
>>267 「ファウスト」を意識したというのは、中島本人がそう言ってたということね。
22日か23日か忘れたが、今月BS2で去年の秋やった舞台が放送されるそうだ
「敦―山月記・名人伝―」ってやつ
野村万作の虎になった李徴が大変よかったそうなので、期待する
22日の深夜で厳密には23日ですね。楽しみ。
272 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 02:44:06
>>270 けど、確か、かなり変わった舞台というか、前衛演劇?のはず…
自分はあまり期待せず待つよ
273 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 13:43:57
虎になった姿を見せたのはなぜですか?
274 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 20:12:17
高校のときそれ先生に聞かれて前の黒板で答え書かせられた。
275 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 20:25:58
阪神ファンだから
「山月記異聞」なんて高校演劇ありましたな
277 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 22:47:02
多感な高校生五人ぬらい前に出して黒板に書かせて私のだけ△って…
278 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 22:47:45
ぬらい→くらい 笑
279 :
スレぶち壊しさん:2006/01/07(土) 22:52:22
氏ね baスレぶち壊し
280 :
平下流:2006/01/08(日) 09:36:42
>>229 >>266 CDの前の「新潮カセット文庫」の時に何度か聞きました。
江守徹の朗読も悪くはないですが、感情移入が過ぎる気がしました。
敦の文章は抑揚をつけなくとも、いや、抑揚を抑えてこそ文章そのものの説得力が味わえるのではないでしょうか。
敦の文体は音読に耐えるものですが、それだけに、淡々と朗読して欲しい気がします。
281 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 20:04:13
硬質の美学
そもそも「朗読」って本来は淡々とやらなきゃいかんものらしいし
283 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 21:35:37
世界不思議発見!で、
パラオ特集だったので、中島が出てくるのかと思ったけど
土方の特集だった
パラオだったら中島もそうだが、ペリリュー島だろ?
玉砕の島だぜ?
285 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 10:00:18
不思議発見で、土方久功の特集だったのは驚いたな。
生前の土方を知る人が出てきてよかった。中島以上に興味深い人物だな。
中島→漢籍の模倣
土方→南洋土人の模倣
と受け取られかねないが全然違うというところもよく似ている。
286 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 10:07:00
不思議発見を見ていて、中島の謎を思い返していた。
・結婚の謎
・就職の謎
・南洋行きの謎
中島は大学時代放蕩生活を送り、遊びでマージャン店の店員の女を
妊娠させてしまった。中島は逃げ回っていたが、結局この女と結婚した。
親の援助が期待できないため妻子を養わざるをえず、意に添わない
就職をした。今で言えば東大出て公立中学の教師になったようなものだ。
そして子供は可愛いはずなのにあえて南洋行きを選ぶ。あえて妻子から
遠ざかろうとしたのではないだろうか。
自分が親を憎んだためか、自分が親のような夫や親になることが許せなかった
のか。
このあたりを中島は直接書いていない。
287 :
吾輩は名無しである:2006/01/16(月) 14:28:06
別に、いいんじゃない
私小説作家じゃないし
288 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 18:17:11
↑中島の作品には、大抵父と子の葛藤が出てくる。
289 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 18:31:07
5千円札が中島になった夢見た
>>288 父と子の相克が日本近代文学全般のテーマである事は、ものすごーく昔からの定説。
初期の作品「プウルの傍で」とかでは父親との葛藤が出てくるけど、
私小説形式を脱してからは父と子の関係はほとんど感じられない気がする。
むしろ斗南ちゃんの影響を強く受けてる様に読める。
292 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 21:14:32
李陵は武帝が父役で司馬が子役だったりするんだろう。
293 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 18:14:35
エエエェェエエエ
294 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 18:51:15
>>292 冗談じゃなく、昔の批評家は結構そんな視点で読んでたりするんです。
295 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 23:08:01
いまでもそう思うが
司馬遷には立派な父親が存在するんだが。
あくまで文学鑑賞上の「見立て」の父親ね。
家職たる太史令を受け継いだ尊父を差し置いて、武帝を父に見立てる必然性がどこにあるの。
どういうところが父親の見立てだとされるんだろう…
司馬遷に厳しい罰を下すところ?
それならナブ・アヘ・エリバに罰を下した大王も見立て上の父親だと解釈されてたりするんだろうか。
300 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 23:59:07
精神分析もどきのファミリー・ロマンスにかぶれた深読みのしすぎ。
>>294
全集3巻がブクオフで売ってた
一巻2400円
安いのかな?
定価で買った俺より安いけど、ちくま文庫の全集で十分でしょう。
人間がみんな怖い。
305 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 05:12:43
止まってるのでageてみる。
卒論を中島敦の作品にした人っています?
私は「弟子」でやりました。孔子いてこその子路(弟子)で、教えを受け導かれていくけれどそれでも己を曲げられない一本気な子路の最期は壮絶で泣けた。
俺も『弟子』は好きだぞ。
『論語』をよんどっても、子路はどうしても中島のイメージで読んでしまうな。
君子は冠を正しゅうして死す。
307 :
優:2006/01/29(日) 21:44:12
山月記について教えてもらいたいんですけど、
読んだことある人いますか?
学校で先生に教わりましょうね。
309 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 00:17:12
>>306 子路はむしろ中島とは反対のような。
わが西遊記における孫悟空が子路的で、沙悟浄が中島的。
うん、そうだよ。言葉が足らなくてごめん。
312 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 21:57:35
カフカに傾倒したって人か。
かめれおん日記を読んだ
314 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 17:17:31
自己懐疑的なことをうまく表現してるとおもふ。
315 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 19:48:57
自己懐疑的な性格が中島の出世を遅らせた。
結果的に彼の芸術は未完成のまま、死によって永久に失われた。
三島のように自分の天才を疑わぬ程に傲慢であれば・・・
316 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 10:38:29
大学のときに卒論として扱いました
やっぱりいいな
全体的に似たような性格(自己懐疑的など)で描いているけど、決して単調にならないところがすごい
文字禍なんかも好きだったなぁ
一方で、南の島で、女性と危ない関係になりそうだった作品もあって、意外だった印象も
実際の中島は、頭はいいけど、鼻にかける人ではなく、冗談も言う明るい人らしいね
そんな人でも内面はあんな感じだったかと思うと、やはり同じ人間なんだなと妙に安心したりもする
マリヤン・・・いいね。
>>318 野暮を承知だが「夾竹桃の家の女」では?
じぶんもそう思う。
文字禍、いいね
何かデジャブな感じだけど
BS2でやった野村まんさいの舞台、
録画してHDDに残ってるんだけど消去しようか迷ってる
うpして!
324 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 18:49:50
中島作品は古くならないな
もともと古いからな。
326 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 19:27:00
>>267 すさまじい遅レスであれなんだが、
そういったことは『和歌でない歌』(タイトル間違ってたらスマン)を
読めば、すぐに分かるよ。全集に入ってんで、確認してみたらと。
まぁ、あれが中島敦の痛々しい精神の表れなんだろうなと思う。
戯れているようだけれど、すごい悲痛が聞こえるというか。
そこを乗り越えて、『李稜』や『名人伝』のような大きな世界が描けるようになったと。
ってまぁ、これは中島敦を専門にする某批評家が良く言っていることだけどw
327 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 19:28:27
つうか中島敦に愛人がいたことのほうが驚きだった。
あれは芥川のマネみたいで嫌だ。
中島は出発点で芥川や鴎外の影響をかなり受けているが、衒学趣味までマネなくても良い。
>中島敦を専門にする某批評家
その人良く知ってるよww
330 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 18:56:23
非業の死をとげた英雄は総じて日本で人気があるけど、同様に志半ばで散った文士も同情票が集まるような気がするなあ
331 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 21:38:07
中島はYAHOOを非難する歌を作っている
332 :
吾輩は名無しである:2006/02/28(火) 12:03:53
勝又氏の本買った
333 :
吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 01:04:09
↑ちと変
>>322 あれは芝居じゃなくて「朗読劇」だそうだ
そう思えば、まあ、残しておいてもいいんでない
もう消してそうだけど
335 :
吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 21:58:01
俺は、悟空の文盲なことを知っている。かつて天上で弼馬温なる馬方の役に任ぜ
られながら、弼馬温の字も知らなければ、役目の内容も知らないでいたほど、無
学なことをよく知っている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
言いも終わらず※(「角+力」、第3水準1-91-90)斗雲に打乗ってたちまち二、三
十万里も来たかと思われるころ、赤く大いなる五本の柱を見た。渠はこの柱のも
とに立寄り、真中の一本に、斉天大聖到此一遊と墨くろぐろと書きしるした。
どっちだよw
たぶん「斉天大聖到此一遊」だけは書けるんだよ。
DQNが“〜〜参上”って落書きするのと同じか
338 :
吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 07:56:50
まあ500年も生きていればそれくらいは覚えるだろう。
339 :
吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 23:17:18
勝又氏は妙なところがあるな。極力客観的に見ても。
ヨーロッパの作家・哲学者を扱った歌が当時の高校生の教養って・・
あたりまえじゃん。
和歌という形式とのミスマッチが面白いから中島は作ったんだろ。
340 :
吾輩は名無しである:2006/03/06(月) 15:16:02
>>335の指摘は面白い。真面目な評論では相手にされなさそうなことだけど。
今どきの携帯のメールを自由自在にあやつる高校生も、教科書に載ってる
「山月記」を前にすると文盲に等しかったりする。
スポーツ新聞やナイタイを読んでるダンプやブルドーザーの運ちゃんも、
旧仮名遣いの文学を研究している学者先生からすれば、文盲に見えるかもしれない。
文学板の住人だって、「渠」なんて字はとっさに読めない人の方が多いと思う。
車夫馬丁だった悟空も、思索家・悟淨から見れば文盲に等しかったんだろう。
ただ中島文学は、そうしたインテリからはほど遠い、
マッチョで明朗快活な男に対する憧れを隠そうとしていない。
そこが芥川龍之介の単なる亜流だとは決して言えない、魅力になっている。
>>335が指摘しているような矛盾は、芥川ならやらかさないのかもしれない。
でも、悟淨の悟空に対する、あるいは作者の悟空に対する、豪快な馬鹿さ加減への、
羨望が感じられる箇所だなあと思う。
341 :
吾輩は名無しである:2006/03/06(月) 22:09:01
>>340 パラオの子供っぽいオヤジたちにもつながるんだろうな。
342 :
吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 22:16:00
・中国の李肇星外相が小泉首相の靖国神社参拝を「愚かで不道徳なことだ」と
表現した問題で、同国の王毅・駐日大使が8日、抗議しようとした谷内正太郎
外務次官の外務省への呼び出しを拒否していたことがわかった。
大使は「日程の都合」を理由に応じず、谷内次官は電話で抗議した。
外務省は「外交儀礼上、極めて異例」と困惑しており、政府・与党には外相の
発言や大使の対応への反発が広がっている。
ところが・・・
麻生太郎外相が9日の参院予算委員会で、台湾を「法治国家」と発言した問題で、王毅駐日中国大使が同日、
谷内正太郎外務事務次官と非公式に会談、「発言に注意してもらいたい」と抗議していたことが分かった。
なにこれwwww
343 :
吾輩は名無しである:2006/03/11(土) 01:16:05
なんだ、これを中島的に解釈しろというのか?
344 :
吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 00:12:44
西遊記ブームで「わが西遊記」が大ヒット
345 :
吾輩は名無しである:2006/03/18(土) 23:45:19
「わが西遊記」文庫版で読み返しているが、新かなになっていても、
現代的ではない表記があって若い人には読みづらいだろうな。
思い切ってリライトした版があれば若い人でも結構すんなり読めると思うんだが。
中島が中島じゃなくなる
347 :
吾輩は名無しである:2006/03/19(日) 21:57:11
全然そんなことはない。
現代的な用字でもなんら問題ない。
348 :
吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 15:23:00
台無し
349 :
吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 20:05:19
旧字体のほうが趣があってヨイ。
しかし、用字を変えたぐらいでゆらぐことのないのが中島敦の文学。
堅牢であるよ。
350 :
吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 21:14:08
まあ用字を変えたくらいで中島の作品が変わると思っているなら、
その程度の理解ということで。
351 :
吾輩は名無しである:2006/03/23(木) 23:34:04
悟浄歎異,いいね。
しかし、「闇夜の発光文字」って間違いなくネオンサインを念頭に
置いているよな。わざとだろうけど。
他スレで見かけた。勝手に転載
603 :吾輩は名無しである :2006/03/09(木) 19:33:25
>>593 横レスだが、中島敦で思い出した。昨年秋、
狂言師の野村萬斎が構成・演出・主演した舞台劇『敦ー山月記・名人伝ー』は、
なかなかのもんだった。
中島敦作『山月記』と『名人伝』を劇化したものだが
簡潔な舞台装置に能狂言の手法と発声をも活かしきった作劇で、
大胆かつ繊細、
なによりも萬斎の挑戦して止まない精神が沸騰するように溢れており
そのことに心打たれる舞台だった。
中島敦の世界が21世紀に新たな様相で甦ったと言える。萬斎、よし!
353 :
吾輩は名無しである:2006/04/18(火) 20:50:20
他スレに書いたコピーですが・・・
@「彼はおのれの精神に実証主義の刃をつきつけ、これをはっきりしたかたちとして観察しようがために、おのれの精神をそのまま客観化したのである。『山月記』がそれである。これでこそはじめて芸術的創造と呼びうるのではないか。・・・
しょっちゅう私を考えていたからこそ、『李陵』や『山月記』を創造したのだった。ちっとも私を考えないのが私小説であることは明瞭であろう。・・・
中島敦と鴎外の比較はすでにいつたが、ひとは彼の作品にむしろ、芥川龍之介を連想するだろうと思う。とりわけ『山月記』系統のものにそれを感ずるだろうと思う。・・・
芥川の文学は一種の解釈であった。中島敦が傷ついた誇り高いおのれの精神そのものを作品化そたのとはちがっているのである。」
臼井吉見 「叢書 現代作家の世界 5 中島敦」昭和六十年再版 文泉堂出版
354 :
吾輩は名無しである:2006/04/22(土) 22:48:10
中島敦をボルヘスと比する人がいるがハッキリ言ってまったく似てないだろ、ボルヘスと中島は。
ボルヘスみたいな糞作家と中島を一緒にするなよ!と思うのは私の読解力が低いせいか?
ボルヘスと中島のどこが似てるのかご存じの方は是非教えて欲しい。
マジでよろしくお願いします。伏して願います。
355 :
吾輩は名無しである:2006/04/24(月) 00:30:32
>>353 臼井氏の評価は割とよいと思う。
自意識を客観的に解剖するかのような痛々しさが中島にはあるな。
356 :
吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 20:24:17
理性と知性の突出が痛々しい。そこが好きでもあるが。
357 :
平下流:2006/05/08(月) 01:11:21
BS11で「山月記、名人伝」 〜東京・世田谷パブリックシアター 野村万作
が始まりますよ
358 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 01:15:41
age
359 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 01:16:30
いまやってる
360 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 01:49:37
平下流はどこの司書?
361 :
平下流:2006/05/08(月) 03:21:53
>>360 どうして司書と思ったのですか?
書物の紹介ばかりして、自分の意見を言わないからですか?
でも、「中らずと雖も遠からず」です。
362 :
平下流:2006/05/11(木) 02:34:48
>>357 「山月記」より「名人伝」の演出のほうが良かったし、狂言に合っているように思いました。
「山月記」の演出の一番の不満は、敦は「自分」と言っている所を「俺」と言い換えていることです。
「山月記」には笑いはありませんが、「名人伝」は何度読んでも、笑ってしまいます。
例えば
「彼の目の睫毛と睫毛との間に小さな一匹の蜘蛛が巣をかけるに及んで、・・・」
「紀昌は根氣よく、毛髮の先にぶら下つた有吻類・催痒性の小節足動物を見續けた。」
特に最後の
「其の後當分の間、邯鄲の都では、畫家は繪筆を隱し、樂人は瑟の絃を斷ち、工匠は規矩を手にするのを恥ぢたといふことである。」
私にとっては「名人伝」こそ敦の最高傑作です。
珍しく自分の考えを書いてみました。如何でしょうか。
名人伝ってほとんど、元ネタの『列子』そのまんまだし、敦が考えたオチはなんだかなーだし。
緊密な文章は良いと思うけど。
何故極めたはずの弓術を忘れてしまったのか
これが未だによく分からない
至芸は無芸ってこと?
365 :
吾輩は名無しである:2006/05/14(日) 17:27:44
至為(しい)は為(な)す無く、至言は言を去り、至射は射ることなし
平下流の古本屋に行ってきました。
図書館学的に整理されいて気持ちのいい古本屋でした。
また立ち寄らせていただきます。
367 :
吾輩は名無しである:2006/05/14(日) 19:14:41
>>366 それは、なんと言う名で,またどこの場所ですか。
368 :
吾輩は名無しである:2006/05/14(日) 21:12:33
>>364 ドラクエとかFFとかレベルMAXまで上げて極めてしまうと、
やる事が無くなって新たに別のゲームで遊ぶようになり、
棚の隅で埃を被ったままいつの間にかどこに行ったか分からなくなるようなもの。
369 :
吾輩は名無しである:2006/05/16(火) 01:36:06
>>368 ファミコン世代の自分には
凄く納得できてしまった……
370 :
吾輩は名無しである:2006/06/07(水) 15:46:37
>>352 この秋、また野村萬斎の舞台劇『敦ー山月記・名人伝ー』が上演されます。
よりパワーアップした舞台になるそうです。
とても期待しています。
教科書で読んだ山月記の悲哀は未だに実感から遠いけれど、
弟子の子路にはその瞬きの意味まで共感できる気がする。
かといって孫悟空だと沙悟浄の視線になるので、二人の間にいるんだろうな。
わが西遊記=悟浄出世、悟浄タンイ であってる?
なんか損したかも・・・
373 :
吾輩は名無しである:2006/07/08(土) 22:52:38
教科書に山月記載ってたけどおもしろかった
374 :
吾輩は名無しである:2006/07/08(土) 23:49:39
現代文で山月記やったんですが考えさせられる事がたくさんありました
375 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 18:43:37
臆病な自尊心が味噌。
>375
いかにも辛い味噌ス
377 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 20:14:08
でも大抵の大人はそうだわな。
378 :
吾輩は名無しである:2006/08/07(月) 17:42:56
もっと長生きして、たくさん作品を残して欲しかったです。
379 :
吾輩は名無しである:2006/08/07(月) 20:33:08
たとえばどんなものを?
具体的言ってくれたら俺たちがかくよ。
380 :
吾輩は名無しである:2006/08/09(水) 12:19:16
萬斎の敦はひどいね
よく再演するねぇ
何で騎馬兵が歩兵と戦って負けるんだ
匈奴兵弱すぎ
382 :
吾輩は名無しである:2006/08/16(水) 20:31:11
私も現代文で山月記やりました。面白カター(*´∀`*)v
今から名人伝で読書感想文書きますぜー
面白い話だったんでうまく書けるよう頑張りマス!( ..)φ
敦の「李稜」と司馬遼太郎の「戈壁の匈奴」は舞台も作者の執筆年齢もほぼ同じだけど、
受ける印象はずいぶん違うね。
>>354 『虎の書跡―中島敦とボルヘス、あるいは換喩文学論』を読むといいよ。
いままで「虎狩」の主題をこれほど明確に考察した研究書はちょっとなかったとおもう。
私はボルヘスは難解すぎて何書いてあるかわからなかったけども
「文字・言葉」に依拠しながらも「文字・言葉」に対する疑義を提示してるとゆーか
敦とボルヘスの文学の根底になんかそんなかんじのものがある気がした。
てゆーかボルヘスと比較する人多いけど、ほんとに研究してる人
あまりみたことない気がする。
あとホフマン・スタールとかとよく比較されるかなあ。
カフカの影響ももうちょっと研究されてもいいとおもうんだけど。
385 :
354:2006/08/26(土) 11:27:40
>>384 レスありがと。
だいぶ前にそれ読んだけど無理矢理なこじつけにしか読めなかった。
「虎狩」を中島敦の最高傑作として作品を解剖していく方法はともかく、
ボルヘスと関連づけるところは論理展開に全く説得力が欠けると感じたんだけど…
386 :
吾輩は名無しである:2006/08/28(月) 21:06:17
中島の作品で『虎狩』が最高傑作か…
俺も『虎狩』好きだけれど、個人的には『弟子』『李稜』『名人伝』が特別好きだな。
なんで中島の作品が好きなのか、今まで良く分からなかったのだけれど、
最近になって、その益荒男ぶりが好きなんだろうなって思うようになった。
人間の意志というか、志というかね…。そういうものを、中島ほど良く表現した、追及した人ってのも
少ないと思うんだよね…。
387 :
吾輩は名無しである:2006/08/30(水) 00:05:50
意思を貫く男、荒ぶる魂を持ちながら不本意な生き方をした男、なんらかの「目的」を見つけた男。
そういうのが好きみたいね。
叔父さんの著作を東大に寄贈する話が好きだなあ。
中島は知らないが作品と書が好きだ
389 :
吾輩は名無しである:2006/09/11(月) 18:00:49
書は全集かなにかで見ることができますか?
山月記がいちばん好きだとベタだと言われて叩かれるんですか?
誰が何と言おうと私は山月記がいちばん好きです。
391 :
吾輩は名無しである:2006/09/12(火) 23:11:48
誰も叩かないと思うが。
俺はガンとして叩く!
全部読んだ上で山月記ならいい
394 :
吾輩は名無しである:2006/09/14(木) 22:34:10
個人的には山月記は小品だと思うけど、一番好きだという人がいるのは理解できる。
でも、たとえば下田の女とかが中島敦の最高傑作だという人がいたとしたら…
会ってみたい!
395 :
吾輩は名無しである:2006/09/16(土) 04:08:10
この人の作品、面白くてよく読むんだけどさ、
舞台をシナじゃなくて日本で書いてほしかったなあ。
昔のシナにロマンを感じて書いているのは解るし、
元ネタがあるからシナ人を主人公にせざるを得ないのも仕方ないけど、
どうも今のシナ人の民度が低くてDQNなところを目の当たりにしていると、
なんだか作品に入り込めないというか感情移入しずらいんだよね。
読んでるうちに「そんなシナ人おらへんやろ〜」と突っ込み入れたくなっちゃって。
屑。
398 :
吾輩は名無しである:2006/09/18(月) 00:01:30
>>395 ヤマンバギャルや汚ギャル(古いな…)の民度が低くてDQNなところを目の当たりにしていると、、
源氏物語を読んでもなんだか作品に入り込めないというか感情移入しづらいんだよね。
読んでるうちに「そんな大和撫子おらへんやろ〜」と突っ込み入れたくなっちゃって。
って言ってる奴がいたらそいつは馬鹿だと思わない?
>>398 >ヤマンバギャルや汚ギャル(古いな…)の民度が低くてDQNなところを目の当たりにしていると、、
日本の女はそんなのばかりじゃないからwww
というか、そんな数少ない人種を例に出す奴がいたら、「そいつは馬鹿だと」思うw
400 :
吾輩は名無しである:2006/09/18(月) 09:16:36
>>397 オマエが屑。
レイシストは死んでしまえ。
401 :
吾輩は名無しである:2006/09/18(月) 14:38:01
>>398 >ヤマンバギャルや汚ギャル(古いな…)の民度が低くて
それはそいつらが特殊なのであって、
>>395がいう民度とは無関係。
社会の底辺をあげつらって『民度』云々を云うのは誤り。
402 :
吾輩は名無しである:2006/09/18(月) 16:08:40
>>395 舞台がシナであるのは時代背景を考えれば当然ではないかと。
敦が小説書いていた頃、それこそ多くの有名無名の作家が
シナ、あるいは満州を舞台に小説書いていた、そんな時代なんだし。
それに、中島敦の場合、漢学の家系の人なんだし。
李陵難しすぎる・・・読む気がでない・・・
けど赤点課題で感想400×3何だが・・・ orz
山月記は読みやすかったのになぁ・・・
>>403 井上ひさしとか林望がいうには、
日本の学校はそういうつまらない課題をやらせるから
小説嫌い、文章嫌いが増産されていくとかで憤慨していたな。
「読む気がでないものを無理に読ませるから、
その作家に嫌な印象しか残らないし、後に再び読もうという気にもならない」
とかいってさ。
とはいっても、仕方ないな。ガムバレ。
405 :
吾輩は名無しである:2006/09/21(木) 22:45:15
>>402 中島家ならずとも昔の教養といえば漢学系。
文学者ではない家でも論語で育ってるし。
小説の舞台だけでなく、実際に庶民が満州と日本を
自由に行き来して暮らしていたらしい。「大陸浪人」や「満州馬賊」やが
若者の憧れであった時代もあったようだ。満州育ちといえば…
小沢征爾か?
406 :
吾輩は名無しである:2006/09/22(金) 08:00:40
>>405 小沢はそうだね。
当時は満州国作家、バイコフの『偉大なる王』なんかが日本で流行っていた。
あーシベリア虎。
そういえばバイコフの背後には日本の特務機関の影がちらつくという話が
あるが、以前ふと知った老人で
満州でなにやら軍の特殊な仕事をしていたらしい人がいた。
背も高く
背筋がピシッと伸びて筋骨なお衰えず
そして眼が、じつに印象的だったな。大陸の森林や大地を
どんな任務を帯びて渡り歩き、戦乱の中を生き延びて
帰還したのだったか…。寡黙なまま亡くなったな。…シベリア虎で思い出した。
408 :
吾輩は名無しである:2006/10/04(水) 05:53:59
聊斎志異とか好きだったんだが
隣の中国人労働者が毎朝 痰吐くわ
話声はデカくてウルサイわで
ある晩あまりに酷いので注意しにいったら酔ってて殴りかかられた。
ので深夜に報復した
>>407 そういえばバイコフの背後には日本の特務機関の影がちらつくという話が
あるが
↑
それは川村湊の『満州崩壊』で書かれていた記憶があるな。
410 :
平下流:2006/10/14(土) 03:44:36
>>364 極めたからこそ忘れてしまったのではないでしょうか。
411 :
吾輩は名無しである:2006/10/20(金) 17:51:10
最近の「バガボンド」を読んでると、
武蔵が頭のイメージだけ納得してしまって、
刀を手にすることを忘れて切りかかるシーンがしょっちゅう出てくる。
すでに頭の中でもう決着が互いについてしまっているような。
これってやっぱり「不射之射」をヒントにしてるんだろう。
412 :
吾輩は名無しである:2006/10/20(金) 17:57:19
413 :
吾輩は名無しである:2006/10/20(金) 23:27:26
>>412 たどり着けないのに「想像を絶するほど怖い」となぜ言えるの?
414 :
吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 14:57:40
まあ大画面でやって見て盗賊にでも負けてみなって。
それかファイル覗いてみなって。それだと怖さ半減かもしれないけど・・・・・・・。
,、_ __,....,_ _,...、
,} {`i;:r,;'ニ (;;;;、` , r'
. {i' i:.'ー<.・)}:ム ヾi,
ノ // -r /:::ミ ('ーヽ 虎
i゙ i:/ /二./ /',=、__ノi/ 去年まで李徴だった
ヽ ヽ! {:::} //::::''´`'7!/ マジおすすめ
ヽ、__ヽ!l::i:::::ii;;;;;;;|,ノ
`ヽ、`ー""ヽ
`'ー-'''"
卒論が中島敦。何書こうかなー。
もしかして、M大?俺の知り合いかも。
すまん、M大ではないので君のことは知らん…。
でもほかにも中島敦で卒論書いてる人がいるとゆーのはなんか良いな。
何書こうかな…
419 :
吾輩は名無しである:2006/11/29(水) 01:01:17
>>418 中島敦自身にとっての「小説を書く」という行為の意味の変遷。
とかはどう?
>>419 いやだよ、そんな鈍くさくて平凡でバカみたいなのは…。いくら自演でも。
421 :
416:2006/11/29(水) 18:30:21
>>420 うわっ、実は狼疾の問題とかにしよーかなーって思ってた。
中島敦の「ジャスティフィケイション」について…
ほとんど
>>419 orz
なんかさ、結局作家論風になるんだよね。
ほんとは作品論でなんかかっこいいのが書きたいな。
いま流行の?テクスト論っぽいやつがさー。
つーか自分のスキルが足らん。
んあー、何書こうかな…。
422 :
平下流:2006/12/01(金) 04:26:25
中島敦と芥川龍之介はどうでしょうか。
言い古されているでしょうが、余地は十分にあると思います。
423 :
吾輩は名無しである:2006/12/01(金) 05:02:00
中島敦研究だと勝又浩の本がお勧め。
山月記の李徴が虎に変わっていくあたり、筒井康隆の文章を読んでる錯覚に陥った。
なんとなく似てない?漏れだけか?
みんな!今日は中島敦の命日ですよ。
426 :
吾輩は名無しである:2006/12/06(水) 01:34:12
ありがd
427 :
吾輩は名無しである:2006/12/15(金) 23:28:21
光と風と夢!
中島敦のような文章が書けたらなぁ...。
exactry
really?
やっぱり中島は中学生くらいに読ませるんだろうねえ
卒論が…あした提出なんだけどなんかもうあきた。書き終わってないよ。
そして書いてるうちになに書いてるのかわからなくなってきたよ。
435 :
吾輩は名無しである:2007/01/26(金) 00:05:41
.
436 :
吾輩は名無しである:2007/01/26(金) 00:27:33
ツシタラ!
山月記と隆虎伝では妻への頼み事をする順番が違うんですがどうしてですか?
隆虎伝ではなく人虎伝でした
山月記と人虎伝が異なるのはそこだけじゃないでしょ?
そこ以外の相違の意図がわかってるんならなんとなくわかると思うけど。
440 :
吾輩は名無しである:2007/02/25(日) 01:30:33
うろ覚えだけど、人虎伝では主人公が悪人で設定されてた気がする
俺も卒論で扱ったけど、まとめられなかったなぁ
色々作品あるけど、弟子もいいよね
この前ブックオフ見つけ立ち読みしてしまったよ
441 :
吾輩は名無しである:2007/03/01(木) 15:30:27
僕が一番好きだった彼女は中島を好きで、特に光と風と夢を愛していた
卒論では蜘蛛の糸を絵とともに書き下ろしたと聞いたあの頃は絵なんて、、、と思ったけれど、やっぱりいいなぁ。。
のるウェイの森の直子を彼女に重ねてしまう
菜穂子もまた。
443 :
吾輩は名無しである:2007/04/18(水) 00:14:30
お
おいずみよう
445 :
吾輩は名無しである:2007/04/19(木) 00:15:03
脳バランスが曖昧になって精神が豆腐状態にぐずぐずになったとき
読み返すとしゃっきりする。
446 :
吾輩は名無しである:2007/04/25(水) 18:47:04
久しぶりに読み返してみたが、「光と風と夢」はまさしく傑作だな。もっと多くの人に読まれるべきだな。
「山月記」や「李陵」も確かに傑作だが、それらと同じくらい読まれるべきだな。
448 :
吾輩は名無しである:2007/05/25(金) 02:19:29
>>447 情報ありがとう。
そのリンク先の紹介文
>中国の「人虎伝」を下敷きにした中島敦の「山月記」の一節が引用され。
>“呪いにより、人間が虎に変身する”というタイの民間伝承に基づく怪奇な様相を帯びる後半。
引用だけか…
>映画の新しい可能性を感じさせ、未来の巨匠の誕生を予感させる
こういう文章って現在褒めるところが何もないから未来でも褒めとこうかって意味ですよね。
>2004年のカンヌ映画祭に賛否両論の渦を巻き起こし、結果、タイ映画史上初の受賞を果たした。
賛否両論…ねぇ。普通こういうときは「絶賛の嵐!」とかって書くもんだけど。
賛否両論の渦を巻き起こした結果が監督賞ってのも解せないけど。
つまんない映画をどうやって持ち上げようかと悪戦苦闘するさまが紹介文から匂ってきますね。
山月記をモティーフにするというから期待してたんですが、残念ながらどうもおもしろくなさそうですね。
土曜日と日曜日に上映があるけどどうしよう、悩むなぁ
449 :
吾輩は名無しである:2007/05/25(金) 03:16:23
448は是非観てきてここでレポしてくださいw
卒論に取り上げてるんだが、何書いていいかわからんね・・・。
451 :
平下流:2007/07/26(木) 01:54:48
敢えて「名人伝」をお薦めします。
私は一番好きです。
小説としてもすぐれていると思います。
452 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 14:48:47
「名人伝」の弓=中島にとっての小説、だよね?
敦は中国で翻訳されてない?
454 :
平下流:2007/07/29(日) 02:58:16
>>452 そこをどういう切り口で取り上げるかが卒論のテーマになるのでは・・・。
荒唐無稽な事柄を淡々と記述する文章も見逃せないと思います。
さらに、価値観を時が違うと一言で言い切ってしまう妙な説得力・・・。
455 :
452:2007/07/29(日) 13:48:55
>>454 450の大学生じゃなくて単なるおっさんだから卒論のことじゃないんだ…
中島敦は私小説を離れて「物語」を書きか始めてからは
すべて主人公は自分あるいは自分のネガを用いてるように読めるので、
名人伝もおそらく自分のことじゃないかと思って読んでました。
456 :
吾輩は名無しである:2007/08/02(木) 11:48:48
ウチの現代文の教師が夏休みの宿題に「山月記の現代語訳をノートに書いて来い」って出してた。
既に現代文だって気づいて無いのかね
『現代文』には、『現代的な文』という意味合いもあるぜ。
虎とかマジうぜえんですけどっとか訳すのかな〜。
田辺聖子みたいに。
むしろ写して書いた方が勉強なるわ。
その教師馬鹿だね。俺も人様のこと言えないがww
>>456
>>455 >すべて主人公は自分あるいは自分のネガを用いてるように読める
それはあんまり気がつかなかった。
具体的にどういうことですか?何個か例を教えてください。
461 :
452:2007/08/23(木) 22:38:23
>>460 >すべて主人公は自分あるいは自分のネガを用いてるように読めるので、
「すべて」というのは言いすぎでした、ごめん。
ざっととりとめなく説明すると・・・
「狼疾記」「かめれおん日記」「プウルの傍で」「斗南先生」などに登場する『三造』はおそらく中島敦の分身。
三造=中島敦は以下の特徴を持つ。
・自尊心が高い利己主義者
・身体的に病弱でいずれ病気で(惨めに)死ぬ“運命”を予感している。
・どちらが原因で結果かはわからないが、身体的に病弱であることと、行動力のなさ(うじうじと内省を繰り返す性向/文学への逃避)が関係していると考えている。
中島のネガは教師吉田や斗南先生。どちらのタイプもうらやましいと思っている。
・「純粋」な人間。
・生命力のあふれる人間
・思索よりまず行動の人間
462 :
452:2007/08/23(木) 22:39:27
以上を踏まえて各作品をだいたい時系列的に説明すると・・・
「光と風と夢」→自尊心が高い・病弱。おそらく中島敦が自分自身を投影している半私小説
古譚
「狐憑」「文字禍」→文字/文学を学ぶ→生命力が弱まるというモティーフ
「山月記」→自尊心の高い利己主義者
「木乃伊」→主人公はどのタイプでもないけど“悲惨な運命”のモティーフ
古俗
「盈虚」「牛人」→主人公はどのタイプでもないけど“悲惨な運命”のモティーフ
わが西遊記
「悟浄出世」→悟浄は「狼疾記」「かめれおん日記」タイプ
「悟浄嘆異」→悟空は「純粋」な人間
「弟子」→「純粋」な人間
「李陵」→蘇武は「純粋」な人間、それを観察する李陵は中島敦
一方で、司馬遷は中島敦。「書く」ことへの執着は「光と風と夢」のスティーブンスンと共通するものがある。
特に、「我」が世界によって叩き潰されてから「書く」ことの意義が見出されるあたりはおそらく当時の中島敦の心境を書いたのではないかと…
“運命”は古俗などでは悲惨で暗いものとして書かれているが、「弟子」あたりからは積極的なものとして描かれている。
その辺が上に書いた司馬遷の変化を描いた遠因なのではないかと推測してる。
では最後の作品と思われる「名人伝」は…?正直よくわからない。
自尊心が高いところは中島敦本人なんだが…
463 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 23:01:49
>>461-462 ここまで分析されてるとは、凄いですね。
プロの研究者か大学院生の方ですか?
小生はまだ未読の作品が多いですが、なんとなく中島作品の主人公は
山月記の李徴に似てるキャラクターが多いと感じておりましたが、
ここまで具体的には考えた事はありませんでした。
中島敦の作品って中国古典のパクリだろ。才能無かったんだから早死にして良かったじゃん喘息野郎www
466 :
452:2007/08/25(土) 17:17:33
>>464 >プロの研究者か大学院生の方ですか?
いや、単なる素人。文学研究の手法とか全く知らないよ。
>小生はまだ未読の作品が多いですが、
中島敦の書いた小説は少ないので、読めるものは全部読んでいた方がいいです。
青空文庫にある分でも十分だし。
特に「三造」が主人公の私小説的作品とその後の小説とは色々関係していて面白い。
ぜひ読むべき。
>彼は、「いまだ生を知らず。いずくんぞ死を知らん」などと言った男を憎んだ。
>「いまだ死を知らず。いずくんぞ生を知らん」と感ずるような素質を享けた人間だってあるんだ、と考えたのである。
(『狼疾記』)
>子路は別にそんな問題に興味は無かったが、死そのものよりも師の死生観を知りたい気がちょっとしたので、ある時死について訊(たず)ねてみた。
>「いまだ生を知らず。いずくんぞ死を知らん。」これが孔子の答であった。
>全くだ! と子路はすっかり感心した。
(『弟子』)
これだけで狼疾記の「彼」(三造)と子路(孔子)は互いに相容れない立場にたった人間であることがわかる。
>>465 もう少し中島敦のことを調べたら、もう少し小ましな罵倒文が書けると思う。
「てめーは麻雀屋でファックでもしてろ!」とか。
誰かを効果的に罵倒がしたければ、その人間関係、特に異性関係を調べてみるとよい。
中島敦の女性関係は屈折してて結構面白いよ。
467 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 06:44:54
「プウルの傍で」が一番好きな僕はおかしいですか?
李陵・山月記 (新潮文庫)を読んだ
数年前に教育実習(高2)で山月記をした時に買ってたんだけど、「山月記」だけ読んで放置していた。
俺は一応中国文学科卒なんだけれども、知識が乏しく分からない語彙も多かったので、後ろの注釈や辞書引きながら読んでいったので結構時間がかかった。
司馬遷が好きだったから「李陵」が良かった。
中国の歴史や中国古典に興味や知識のある人ならもっと楽しめるんじゃないかな。勿論それ以外の人も楽しめると思う。
469 :
吾輩は名無しである:2007/09/02(日) 23:23:17
470 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 06:16:43
そうかな
あと半世紀かせめて四半世紀だけでも長生きしてたらもの凄い文豪になってたんじゃないかな
471 :
吾輩は名無しである:2007/09/21(金) 09:14:33
燃えよ、ツシタラ!!
>>470 うーん。どうだろう。
途中で才能が枯渇してそうな気がしなくもない。
473 :
吾輩は名無しである:2007/09/22(土) 17:15:45
李徴の詩が一流の作品となるのに欠けていたことってなんなのですか?
一流だと思うけど
475 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 01:58:07
とりあえず韓非子の話は完結していただきたかった
>>473 作中で李徴自身が言ってたかもしれないけど、
家族よりも自分の詩のほうを優先して袁サンに打ち明けたあたりに
李徴の人間としての欠陥のようなものがあって、
それが自身の詩作にも悪い影響を与えていたんじゃないかと読んだ。
狐憑や文字禍ってどこかの民話なんかに元ネタがあるんですか?
中国系の話よりも、文字禍とかミイラみたいなオリエント系の話が好きな人いるかい?
>>478 はい。あと「セトナ皇子」とかも好き。
中島敦の作品を読むと、小説の最後の行に「おおっ!」と思うことが何度もある。
行が終わったあとのことまで想像させるというか。余韻があるというか。
480 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 12:10:57
貧乳腰パン葉子詐欺食い逃げ偽善者ダーウィン
481 :
吾輩は名無しである:2008/02/12(火) 20:52:00
保守
482 :
吾輩は名無しである:2008/02/22(金) 15:18:37
ちくまで中島敦出るぞ
へー
484 :
吾輩は名無しである:2008/03/15(土) 21:13:02
おれはとらになるなかじまさんです
485 :
吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 03:34:39
例えば「文字禍」なんて、下手な人が書いたら
きっとものすごく詰らない話になってしまうと思うんだ
漢学の深い造詣に裏打ちされた格調高い文体は、攻玉未だ充分ならざるも非常の輝きがある。高橋和巳は冗長に過ぎる。
487 :
吾輩は名無しである:2008/04/03(木) 15:28:02
山月記の中で虎というのは人間のどういう状態を表しているのでしょうか?
プチッと切れて、一線を超えちゃた状態。
489 :
吾輩は名無しである:2008/04/08(火) 21:03:01
488、それはイッてしまったということでしょうか。
490 :
吾輩は名無しである:2008/04/26(土) 00:03:16
491 :
吾輩は名無しである:2008/05/04(日) 13:25:03
名人伝読んだんだけど、なにを言いたいのかさっぱりわからなかった。
グラップラーバキの方が面白いと思う。
492 :
吾輩は名無しである:2008/05/18(日) 15:32:54
>>491 趣味の違いと言ってしまえばそれまでだけど、
そこが貴方の限界なんでしょうね。
493 :
吾輩は名無しである:2008/05/18(日) 21:47:42
>>492 名人伝が分からないということは、
グラップラーバキも本当は分からない
ということなんだが。
494 :
吾輩は名無しである:2008/05/19(月) 01:19:33
>>493 わかるかどうかではなくて、面白いかどうか。
虎殺しのおろち独歩や消力(シャオリー)の郭海王やピクルに足食われた烈海王
がやってることって実は名人伝の世界に通じてるな。
496 :
吾輩は名無しである:2008/05/19(月) 23:07:24
山月記の表現?の事で質問です
教科書内の問答で李徴の自らの呼び名が
【自分】と【おれ】なのですが
何故【自分】と【おれ】を使い分けているのか?
といったものなのですが、さっぱりです
教えてくださると幸いです
>>496 ちょい悪親父を気取りたいときは「おれ」を使う
>>496 これ真面目に答えてもいいのかな
おれ……酔っている(意識が虎に近い)時
自分……人間としてまだ意識を保っている時
じゃないの?
499 :
吾輩は名無しである:2008/05/20(火) 07:07:47
500 :
吾輩は名無しである:2008/05/22(木) 21:46:10
筑摩の全集三巻揃って3500円は安い?
501 :
吾輩は名無しである:2008/06/06(金) 21:56:12
悟浄出世の感想文が出たんだけど,読んでみたらつまらなそうで3ページで
やめて弟子をずっと読んでました。
歴史好きなので悟浄出世と比べてさらりと読めました。
次は李稜を読んでみます。
弟子はいいね。
中島の小説では一番好きだ。
懐かしいなぁ、中島敦。高校の現代文の授業で山月記読んで、すごく面白く感じたのを覚えてる。
山月記を扱った最後の授業で現代文の先生から感想文を書いて提出するように言われたから、
後日談を勝手に想像して書いた。「良かった文章は後で一枚の紙に刷って配る」って言われて、俺が書いたのも
そこに含まれてたんだが、時間が無かったのかお蔵になってしまったw
結局忘れ去られたのか、返してもらえないまま卒業しちゃったな。
504 :
吾輩は名無しである:2008/06/17(火) 00:48:08
・宮城県警は16日、仙台市青葉区の男性会社員(37)が、自宅アパートで数百冊以上の
マンガや雑誌などに埋もれて死亡しているのを発見したと発表した。県警では岩手・
宮城内陸地震で災害死した可能性もあるとみて死因を調べている。
調べでは、14日午後9時ごろ、出勤時刻になっても会社に来なかったことを不審に
思った同僚が男性宅を訪れ、6畳間で死亡している男性を見つけた。
調べでは、男性は本を四方に約2メートルの高さに積んだ部屋の真ん中で、本に
押しつぶされる形で倒れていた。胸や腹が圧迫されており、同署では本の重さで息が
できなくなった可能性があるとみている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080616-00000914-san-soci
リアル文字禍
506 :
吾輩は名無しである:2008/06/19(木) 06:12:09
>>503 どういう後日談書いたの?
>>504 数百冊の本って圧死するほどの量じゃないし、大げさなニュースw
中島は最後の漢文脈使いらしいけど、それ以降いないよね?
今いたらカコイイのにw
507 :
吾輩は名無しである:2008/06/21(土) 01:32:59
漢文脈って造語か?なんか頭の悪そうな言葉だな。
中島敦本人は実際はあまり漢文の人じゃない。どちらかといえば近代文化の人。
508 :
491:2008/06/23(月) 12:00:44
>>492 限界ってのは、妄想補填の限界?
作品に言いたいことがあるなら、それを教えて欲しいといっているんだけどねぇ。
509 :
吾輩は名無しである:2008/06/23(月) 19:46:54
>>507 頭悪いっておまえが知らないだけじゃないのか?w
自分の狭い世界に閉じこもってなよw
510 :
吾輩は名無しである:2008/06/24(火) 23:45:21
511 :
503:2008/06/25(水) 21:21:25
>>506 俺性格暗いからすごく悲劇的なラストにしたw
気になって再び戻った袁傪は虎に食い殺される→しかしまだ完全に虎になっていなかった李徴は
人間に戻り、袁傪を食い殺してしまった事実に気づきますます懊悩→自ら命を絶つ
みたいなのを書いた気がする。つたないながら中島敦の文体も模写して。
こんなのが紙に刷られて授業で配られたら嫌だな、お蔵になってよかったかもw
512 :
吾輩は名無しである:2008/06/25(水) 22:52:38
513 :
503:2008/06/26(木) 15:25:32
折角なので、
>>511の内容でもう一度短編小説を書いてみることにした。
514 :
吾輩は名無しである:2008/06/26(木) 18:11:49
人気高いみたいだけど名人伝のよさがわからない。
これが星新一の作品だったら
「プw なるほどw」と思うけど。
>>511 中島敦ファンはけっこう根暗そうだよね。
でも太宰治ファンに比べればマシそう。
太宰治ファンは不幸な自分に酔いたいタイプ
と、何の根拠もなく想像で言ってみる。
中島敦ファンは「冠を正しうしてから死ぬ人」です。
518 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/09/15(月) 00:43:00
中島敦が読まれてるのは教科書に載っているからでしょ。
ついでにいえばひろく教科書に載ってるってことは、子供でも読めるってこと。
漢学がどうとか、このレベルで言っちゃダメだよ。
教科書には余りないかもしれないが
江戸時代の文人、
あと露伴ね。
中島敦なんかにうつつ抜かしてる暇があんなら
露伴読めばいい。
中島敦読んで漢学の素養云々とか抜かすのは
贔屓の引き倒しだ。
ま、中島敦を貶すつもりはさらさらないんだが、
教科書に余り載らない作家の評価が
余り高かないのはどうかと思う。
教科書、新刊書店かブックオフ、そこいらの田舎図書館なんかで
本を物色しちゃだめだ。
もしそこいらで借りるなら昔の文学全集読め。
あるいはデカい図書館。書庫から出してもらう。
ちゃんとした古本屋でもいい。
中島敦が漢学云々は馬鹿らしいから止めろ!
名だたる作家をうっちゃった馬鹿にはいい加減いらいらする。
519 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/09/15(月) 01:38:54
連投になるが…
>>507が言っていることが正論。
たった今発見したんだが。
オレの使った教科書には、載って無かったんで青空文庫で読んだときは、単純に面白いと思ったもんだがナ。
なんか、教科書なんかに載ってしまうと、「こだわり」のある人には、評判が悪くなってしまうようだなw
可哀想に。双方ともナ。
中島敦といえば高校で読んだ「山月記」、それに「李陵」「弟子」などの有名な作品しか読んだことがありませんでした。
このあいだ初めて「かめれおん日記」「狼疾記」「悟浄出世」「悟浄歎異」等の作品を読んでおどろきました。
ほとんど作者の生の声そのもののように思われるような深い苦悩。
読んでいて苦しくなりました。
それでちょっとお聞きしたいことがあります。
中島敦ほど「自我」というものを突き詰めて書いた人はそういないと思うのですが、どうでしょうか?
他の人でこういった作品があるというようにお教え願えれば幸いです。
522 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2008/11/27(木) 11:39:30
まぁ中島敦や内田百閧ヘ変なファンが多いですからねぇ(笑)おやはや(笑)
523 :
吾輩は名無しである:2008/11/27(木) 18:50:00
お前も十分変だよ
おれも狼疾を患ってしまった。
どうしよう。
だいじょぶ。みんなそうだし。
ここは、みんななんて言葉でくくられるとキレるやつばかりでいっぱいだ。
ましてやミがあるのならモーマンタイ。えばっとけ。
526 :
【大吉】 【1415円】 :2009/01/01(木) 11:33:18
今年は生誕100年なのだ。
(太宰や大岡昇平や埴谷雄高もそうだけど)
528 :
吾輩は名無しである:2009/01/16(金) 13:03:48
むしろ素直でいいとおもふ。
529 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 01:32:01
虎になった李徴に哀悼の他に憧れとか羨望を感じるのは自分だけか
実際なったら大変なことだが
530 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 04:47:17
今月末の発売の道の手帖、中島敦の特集。
河出わかってるなー
高校の頃はまった
532 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 16:49:24
高校からはまった
533 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 17:01:58
同じく高校からはまった
母の胎内にいるときからはまった
535 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 12:42:30
じゃあ君は、初めて中島敦を知った時の衝撃は感じられなかったんだね?もっタイナイ・・・
536 :
吾輩は名無しである:2009/01/21(水) 08:12:29
アハハハハ・・・
私も高校の教科書で知ったくち
隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。
有名な冒頭ではありますけれども、いちいち文句の付け用意はありますねぇ(笑)なぜ「博学才穎」などと四字熟語を使わねばならぬのか、ということです(笑)漢文に長けた人間であれば日本語に訳そうとするでしょう(笑)おやはや(笑)
「虎榜」という語をあえて使ったのは虎になるということを暗示させる為かも知れませんけれども、この使い方は東洋的というよりはむしろ西洋的なのでは(笑)おやはや(笑)
「性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔し」ここは相当にいただけません(笑)ただの訓読調の文章ではありませんか(笑)おやはや(笑)
「故山〜」以下も漢文に詳しくない人間は騙せるかもしれませんけれども、やはり訓読ですねぇ(笑)おやはや(笑)
540 :
吾輩は名無しである:2009/01/21(水) 20:04:53
>>538 ? なぜ四字熟語を使ってはいかんのだ、なぜ西洋的ではならんのだ、なぜ訓読調ではならんのだ?
そこの説明が欲しい。
541 :
(o`.´o)materialist:2009/01/21(水) 20:09:38
これは興味津々(笑)
俺の趣味ってだけだろ
もうあと何年かしたら敦が亡くなった年齢に達するというのに、
おれは相変わらずリアル悟浄のような状態だよ。
将棋の羽生名人は「名人伝」を好きな作品として挙げてるな。
>>518や
>>538みたいなのがいるのもわかる。この人が「山月記」で描いている
ようなコンプレックスや自意識過剰(厨二病)が、自分自身のそれを鏡に写されて
強制的に見せられるような気恥かしさがあるから嫌悪するんだろう。
そういう意味で
>>507の言うとおり、近代的な自意識を見つめている人だと思う
(古典的な教養も勿論あってそれを使ってはいるのだが)。
実に愚か(笑)私は中島敦を全否定している訳ではありませんし、武陽さんもおそらくはそうでしょう(笑)おやはや(笑)
私が否定しているのは中島敦=漢文という図式にすぐに結び付けたがる阿呆、なのですよ(笑)おやはや(笑)
546 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 14:45:10
幕切れ。
引き攣った笑みと、
>>540の疑問を残して。
547 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/01/23(金) 17:55:40
わざわざ説明をせねばなりませんか(笑)おやはや(笑)日本語で小説を書く以上、漢語を必要以上に使いすぎるのはよくないと思われます(笑)それこそ西洋の言葉を使い過ぎるのも、ですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
そうすると文章が必要以上に重く読み辛くなり、鼻につく印象を与えてしまうのですよ(笑)おやはや(笑)事実中島の文章は鼻につく部分を持ち合わせているのでは(笑)おやはや(笑)
548 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 18:48:04
その「読みづらい」ってのが謎なんだな。それでは俺が読みづらいから、ということにしかならない。
山月記の文章を読みづらいと取るか、重厚かつ簡潔と取るか。結局それだけの問題なのに、高飛車な態度で無理な理屈をこねないで欲しい。
主観的にしか論じられないなら、あんまり他人をこき下ろすのは利口ではない、と思う。
こんなことをわざわざ言わせんでくれ!
おやはや(笑)ですけれどもそれを言うならば文学作品の評価など全て主観的になるではありませんか(笑)おやはや(笑)
では基本的事項からさらけ出してみましょう(笑)この冒頭の長い文章だけで読点が「七」これは多いのでは(笑)おやはや(笑)
読点が多い文章は書くな、というのが一般常識ですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
やたら長い文章というものも考え物です。「〜しなかった。」まで句点を置かないのはいささか悪文ではありませんかねぇ(笑)おやはや(笑)
550 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 19:21:33
せっかく、狸君の綻びには触れずにいたのに...
551 :
吾輩は名無しである:2009/01/24(土) 00:21:24
虎ですか
552 :
吾輩は名無しである:2009/01/24(土) 07:52:02
四字熟語と訓読みの矛盾、虎の字。結局説明がないぞよ。
山月記批判かと思えば読者批判、そうかと思うとまた山月記批判に逃げるという、足腰の弱さ。
読点多いと文句をいうが、小学生の作文指導じゃあるまいし。山月記の場合、読点の多さが独特のリズムを生み出しているという解釈が「一般常識」では?(つかえずに読めるなら、の話だ)
そして、こんな穴だらけの理屈を平然と言ってのける無神経。無反省で図々しい人は、中島敦の作品に感銘を受けないんだろうなあ!
狸は武陽と同類
555 :
吾輩は名無しである:2009/01/25(日) 14:01:28
ちくま文庫全集の二巻に載っている、亘との写真いいなあ。
>549
君の文章の方が読みづらい。
「和歌ではない歌」をあげておきましょうかねぇ(笑)これは中島の文学理解の限界を示すものかも知れませんねぇ(笑)おやはや(笑)
確かにあの時代でこれほど人名を知っている、というのは驚くべき事ですけれども、あくまでその表現が類型的の範疇を出ない、というのが私の見た限りです(笑)
これは先ず前提として論じられるべきなのでは(笑)おやはや(笑)
類型の、とした方が良かったですねぇ(笑)おやはや(笑)
君は馬鹿だな。
また逃げてら。
しかも「類型の範疇を出ないのが限界」って意味不明。自分で何言ってるのかも分かってない奴だね。こういう無意味な事をそれらしく言ってのけるのは。
という訳で、もう来んな、諦めろ。
表現が類型の範疇を出ない?
中島は哲学者とか文学者ではないからね。そりゃあ論文など望みようがないよ。
狸は自慰のオカズを間違えている。
おやはや(笑)実に愚か(笑)では説明いたしましょう(笑)
「ある時はフィリップのごと小さき町に小さき人々を愛せむと思ふ」
恐らくご存じないでしょうけれども、フィリップには「小さな町」という作品集がありまして、それをただ名前だけ出しているように思えるのですよ(笑)
「ある時はフロイドに行きもろ人の怪しき心理さぐらむとする」
このフロイト理解もいささかという感じはいたしますねぇ(笑)
「ある時は西行がごと家をすて道を求めてさすらはむ心」
これを書けるということは西行を俗的、類型的にしか捉えられていない、ということですねぇ(笑)おやはや(笑)
他にも例はありますが、こう一つ一つ見ていけば分かります通り、中島は各人物に俗的・教科書的な類型をしか見ることが出来ない訳ですよ(笑)今で言うならばネットで仕入れただけの情報でしかその人物を理解できていないという訳です(笑)
敢えて強く批判させてもらいますと、単に名前を出しているだけなような気がするのです(笑)文学者でも学者でもなく、詩人或いは小説家としてそれはいけません(笑)小説を読み始めたばかりの方なれば、確かに勉強にはなるでしょう(笑)
ですが知識が着いてきますと、どうも中島の捉えかたは類型的だと断言せざるを得なくなるのではないでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)
知識を身につけないと類型化、31字におさめることは出来ない。
ってか和歌見ただけで何かわかった積もりになんな。
あと逃げ回りはいい加減にしろ。もう言わんけど。
それとこれとは全く違いますからねぇ(笑)おやはや(笑)
逃げ回り、というのは詭弁でしょう(笑)おやはや(笑)
中島は批判されることは少ない作家ですが、それは果たして宜しいのでしょうかねぇ(笑)
その文業を批判的な視点から見ていくことは重要ですし、教科書に載っていたから、という下らないノスタルジーで懐かしい懐かしいと言われるのは果たして良い事なのでしょうかねぇ(笑)
少なくとも山月記は駄作だ、とはっきり言い切ることが出来ます(笑)古典の引き写しだから、というよりも、古典を典型的な人生論に堕してしまった辺りの功罪は大きいのでは(笑)
なんにせよ日本人には糞真面目な題材を扱った話が受けるようですが、糞真面目であればあるほど小説の完成度からは遠ざかっていく、というのは必然的なことのようでしてねぇ(笑)おやはや(笑)
中島自身が類型的であるという主張と、教科書が「山月記の作者」として中島を類型化したことは別の話だろ。
頭涌いてんのか?
まあ山月記をくそ真面目な人生論だと思っていられるのは結構な事だ。
ただ、公開オナニーは自粛すべき。
「和歌ではない歌」はまさに中島の遍歴だから、
ただ名前を出しているだけだろ。
こんな余技を捕らえてがたがた言うよりも、
「李徴」とかでやろうよ。
馬鹿→( ̄ω ̄)はスルーしよう!
そういう もんで しょうなあ
571 :
吾輩は名無しである:2009/02/24(火) 12:23:02
あげ
572 :
吾輩は名無しである:2009/02/24(火) 12:26:18
おやはや(笑)←自分マジじゃないですよアピール
いなくなっちゃったね、おやはや(笑)
>>573 思うに、猥褻行為でもはたらいて
タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ
575 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/04/16(木) 13:18:32
さて、中島批判の狼煙を再度上げましょうか(笑)おやはや(笑)中島を褒める連中に限って、漢文の知識が無い、というのはもう歴然とした事実のようですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
日本人が「漢文の知識」とかw
読み下し文で「なんかかっこいい」って思えりゃそれでいいんだよ。
いくら漢文の知識をつけたところで母語が違えば平仄を真に体感することなんてできない。
それっぽい異国情緒を楽しめなくて、重箱の隅をつつく馬鹿は小説を味わえないかわいそうな人。
味じゃなく、作り方や素材の産地に執着する知識だけの食通もどきw
578 :
吾輩は名無しである:2009/04/17(金) 10:31:39
579 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/04/17(金) 14:55:50
余り面白みが無い、と言いますか、教科書作家という感じがしてしまうのも事実なのですよ(笑)
音が糞真面目なので小ねぇ(笑)ですから糞真面目な日本人の気質と合うわけですよ(笑)おやはや(笑)
580 :
吾輩は名無しである:2009/04/17(金) 17:27:02
無性に悪態つきたいんですねそういう事誰にでも有りますね分かります
581 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/18(土) 00:32:41
>>579ほかへ
中島敦が教科書に載るのはクソ真面目もあるけど
適度に読みやすいというのもある。
文体がこってないんだよ。漢語の多さは別にこってるとはいえないし
582 :
吾輩は名無しである:2009/04/18(土) 00:42:44
つまり芋だということですね。わかります。
583 :
吾輩は名無しである:2009/04/18(土) 00:49:35
「 悲鳴に振り向くと 」←検索
「 ドリフBGMで菅直人の弁解は通じるのか検証してみた 」←検索
>ですから糞真面目な日本人の気質と合うわけですよ
それのどこが批判なの?
めずらしいもの
海に住むもの
アンデルセンの童話に出てくるもの
なんだろう?
山月記は置くとして、南方を題材にとったやつはどうよ?
587 :
吾輩は名無しである:2009/05/05(火) 21:13:17
誕生日記念に上げときます
588 :
名無し募集中。。。:2009/05/07(木) 20:32:11
>>526 当たり年やね
音楽でいう1998年みたいな
589 :
吾輩は名無しである:2009/05/07(木) 21:14:24
1998年って何があったの?
590 :
吾輩は名無しである:2009/05/07(木) 22:27:52
特に何もなかったでしょ。
591 :
吾輩は名無しである:2009/05/13(水) 10:56:23
話が詰まらん
早死にで良かったね
もし中島敦が現在まで生きてたら、いまごろホテルの中で両脇に阿川弘之・丸谷才一あたりを従えて祝賀パーティーなんかやったりしたんだろうか
教科書に載るから名作だと思ってる馬鹿(
>>579)がいるようだが、漢語
とかいうこと以前に、自意識過剰・幼児的万能感を戒めるという「山月記」の
内容が普遍的に青年向きな話だから教科書に載り続けてるわけだ。話が逆
>>592 孤高の美意識を持ってる印象の人だからそういう文壇政治とか関わらなさそう。
女学校の教師だった頃はモテてたらしいが、嫌味ではない位のナルシシズムを
感じる。そういう自分をまた冷静に見ていたんだろうね
>>579は教科書に載るから名作なんて言ってないじゃん…
教科書に載るのは、やっぱ名作じゃねえの?
>>595 教科書にふさわしい内容というのもあるだろうな。
「名人伝」の方が、よほど学生の興味を引くと思うが、
教科書に載ることはないないだろうし、「牛人」は論外。
597 :
吾輩は名無しである:2009/05/18(月) 12:54:33
高校生って自己の才能の不足に怯える年頃だしね。
599 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/22(金) 23:06:42
狸=唯物論者顔コテ=マグナは、後期澁澤龍彦の文章観文学観(趣味ねw)に立脚して語ってる。
真面目を揶揄してイタズラに漢字語を使う愚を戒めるスタンスなんかまさにそう。
はっきり言って澁澤の趣味に立脚してるのは恥ずかしいよ。澁澤は別にいいけど
なんでバカなヒマジンの作家志望のプーまでそれを“信仰”して
偉そうに中島敦の文章をたたけるのかさっぱりだぜ。
澁澤の趣味判断に立脚するが変てことも分からないらしいなw
バカみたい
澁澤は中島敦みたいな男性的で乾いた文体をむしろ愛好していたはずだが?
602 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/22(金) 23:31:39
>>601 だからさ、後期澁澤龍彦の文体観・文章観・文学観に立脚して…と言ってるでしょ。
確かに中島敦に好意的に言及してたりするし(マルジナリアだったかな?)ね。
狸=唯物論者顔コテ=マグナは、澁澤そのものではなく、後期澁澤の趣味判断的スタンスに立脚してモノを語ってる愚な奴ってこと。
さっきも書いたけど私は澁澤は別にいいの。
えーと例を挙げればマルクス主義がマルクス以上に教条的なマルクス主義者になるようなもん。
狸=唯物論者顔コテ=マグナの書いてる“セリフ”はすべて澁澤の“モジリ”と言っていいが
澁澤そのものというより
澁澤の趣味判断を教条的にしたものと言うべきかな。
まあ狸=唯物論者顔コテ=マグナは、澁澤に関連した文学しか興味ないようだ。それは人の勝手だが
その趣味の趣味にしかすぎないことを
まったく自覚できていないんだからやはりバカなんだろうなw
しかしいい年して澁澤好きって、よほどの無知なヒマジンなんだなw
603 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/22(金) 23:35:35
>>601はたぶん狸=唯物論者顔コテ=マグナなんだろう。
別にいいけどね。いいかげん澁澤なんか読むの止めたらどう?
一人の高級読み物作家を崇拝するのは勝手だけど
安い見識だと思うよw
澁澤と無縁な作家にはオマエは全然レスしねーみたいだしw
無知まるだしじゃんかw
おやはや(笑)哀れ(憫笑)
何でもかんでも澁澤のエピゴーネン扱いしてるようでは、
ことあるごとに「エヴァのパクリ」とか「ハルヒのパクリ」とか言ってるアニオタと同レベルだぜ?
俺から言わせれば、非学問的な印象批評をやってるという点では、
ブヨウも狸も俺も所詮は小林秀雄の亜流にすぎんわけだが
寂しい島を読むと、今の日本を予見しているようで本当に悲しくなる
606 :
吾輩は名無しである:2009/05/24(日) 15:47:00
今の日本を予見って、急に俗っぽい話題になってしまったな
>「エヴァのパクリ」とか「ハルヒのパクリ」
こういう子供っぽい話題はあんまり好かんのでね(笑
いや、寂しい島を今の日本と比較するのが俗っぽい、ということ
俗っぽくないのか?流れは?
澁澤は俗の極みよん
>>604 私は中島敦の小説自体の真価についてはほとんど語っていない。語る気もないし
だいたい他のスレでもそうだけど、読者論とか周辺事情ばっかだよ。よく読んでみればわかるよ。
まあたまに印象批評めいたのもなくはないけど
>>610 誰も聞いていないのに「私」語りの好きなオナニー芋姉ちゃんだな。全くw
612 :
吾輩は名無しである:2009/05/28(木) 00:30:10
age
狼疾正伝 ――中島敦の文学と生涯
川村 湊 著
河出書房新社
定価2,940円(本体2,800円)
ISBN 978-4-309-01921-5
『山月記』『李陵』から『北方行』『南島譚』や短歌まで……時空を超えて躍動する作品世界の全貌と、
33年で燃え尽きた〈狼疾の人〉の生涯を描ききる決定版評伝。中島敦、生誕100年記念。
スピノザの影響が出てる作品ってある?
>>614 「和歌でない歌」に
ある時は整然として澄みとほるスピノザに來て眼(め)をみはりしか
という詩行があるが、実際のとこ、どれだけスピノザ読んでたんだろうね
616 :
吾輩は名無しである:2009/06/13(土) 01:25:44
いづれも業半ばにして死んだ三人の作家、梶井基次郎、中島敦、牧野信一の三人は、
文豪と呼ばれるほどの大きな仕事を残したわけではないが、
夜空に尾を引いて没した流星のやうに、純粋な、コンパクトな、硬い、個性的独創的な、
それ自体十分一ヶの小宇宙を成し得る作品群を残したことで、
いつまでも人々の記憶に、鮮烈な残像を留めてゐる。
三島由紀夫
「解説 日本の文学」より
生誕百年を期に読みつつあるが、作家や哲学者の名が頻々に出て来るな。
和歌でない歌には、遍歴とあるが、どれも読んだことがあるのかどうか。
衒学的なところが芥川や鴎外の影響ありと上で誰かが言っていたが、その点芥川に似ていると私も思う。
とりあえず、神奈川近代文学館行ってこい
生誕100年記念 中島敦展 −ツシタラの夢−
話はそれからだ
8月2日までだぞ
>617
>生誕百年を期に読みつつあるが、作家や哲学者の名が頻々に出て来るな。
>和歌でない歌には、遍歴とあるが、どれも読んだことがあるのかどうか。
君の知的レベルがどれだけのものか知らないけど
自分のレベルで他人の読書歴をとやかく言わない方が良いだろう
620 :
吾輩は名無しである:2009/08/12(水) 18:26:28
またリアル文字禍が起こったらしいな
中島敦って有名な割になんか中途半端な感じが否めないと思うのだが……
中高生の文学の導入に適しているから有名なのか?
他の作家より優れていると思うところ、此処がいいというところを教えて
中途半端が否めない…(笑
優劣の基準はなんなんだろう…
キミ、文学は止めて、頭が悪ければ工業高校、
頭がよければ東工大系に行ったほうがいいよ
で、もう社会人なら、小説なんぞを読むのはよして、
資格を取ったり、上司へのゴマスリに励むなんぞしていたほうが有益
623 :
吾輩は名無しである:2009/08/14(金) 11:17:16
感情的になるなよ。
624 :
621:2009/08/14(金) 14:04:59
すみません。このスレ読み返したら結構議論されてようですね。
とりあえず自分が感じたことも議論されていたみたいでした。どうも失礼しました。
ったく…
中島に興味を持つ奴ってどうしてこうなんだ!
つまらん…
教科書にのっちゃったのが不幸の始まりなんだよ。
でも、教科書に載ってなかったら
こんなに好きにならなかったかもしれない
広く知れるのはいいんじゃない
他の作品への興味が湧いたよ
教科書から入った人は興味持つかもしれない
でもいわゆる純文学から入った人は、期待外れに終わるかもしれない
そんな気がする
前に池澤が「マリヤン」を褒めてた。
面白味に欠ける取り合わせだけど。
631 :
吾輩は名無しである:2009/08/28(金) 04:58:04
中途半端にスレ終了
633 :
吾輩は名無しである:2009/09/12(土) 19:53:03
335 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 21:58:01
俺は、悟空の文盲なことを知っている。かつて天上で弼馬温なる馬方の役に任ぜ
られながら、弼馬温の字も知らなければ、役目の内容も知らないでいたほど、無
学なことをよく知っている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
言いも終わらず※(「角+力」、第3水準1-91-90)斗雲に打乗ってたちまち二、三
十万里も来たかと思われるころ、赤く大いなる五本の柱を見た。渠はこの柱のも
とに立寄り、真中の一本に、斉天大聖到此一遊と墨くろぐろと書きしるした。
どっちだよw
完全な文盲じゃなく、幼稚園児くらいの識字レベルって事じゃないの?
悟浄は博識だから悟空程度じゃ文盲って思うんじゃない?
635 :
吾輩は名無しである::2009/09/20(日) 01:31:02
ちょっと前まで、梶井基次郎と同程度の評価のような気がしたけど
なんか、いつの間にか国民的作家って持ち上げてる人がいて
ビックリしてる。
相対的に昔の作家の価値が上がっただろ
春樹がノーベル賞、とか言うようじゃ
川端、大江と較べて、遜色ないと思うが
一瞬ALFEEのメリーアンに見えた(嘘)
わかんない奴は一生わかんない
気の毒だけど事実はソユコト
角川文庫の挿絵(水墨画)って本人が描いたものですか?
そうじゃないとすると、あまりにアレな出来なので…
641 :
吾輩は名無しである:2009/10/24(土) 08:24:51
642 :
吾輩は名無しである:2009/10/24(土) 18:40:55
坊さんが毎朝お経を唱ずるがごとく、己は毎朝、山月記の朗読から一日を始める。
善い哉、由や
中島敦の特長は現代的なところだと思うけど、それがまた限界かとも思う
いっそのこと、現代を飛び越して未来的なSFでも書いてくれれば
中島敦と、例えば司馬遼太郎などとの違いはなにか?
648 :
吾輩は名無しである:2009/11/30(月) 22:23:50
なぜに司馬遼太郎
650 :
吾輩は名無しである:2009/12/06(日) 18:41:14
小谷野敦の「中島敦殺人事件」、誰か読みましたか?
652 :
吾輩は名無しである:2009/12/29(火) 16:53:26
年賀状、月を仰いで咆哮する虎の下に小さく「隴西李徴」と入れてみた。
何人が気づいてくれるかなぁ〜
無職の俺が年賀状を出す絶好の機会ってわけだ
狼疾を患った身としては、悟浄のその後が読みたかった。
>>652 いいですね、それ。
まさに今卒論で発狂しそう〜
三月記音読すると落ち着く。
>>655 「三月記」 なんとなく三月ウサギを連想した
人間は誰でも猛獣使いであり・・・俺の場合は三月ウサギだったのだ
657 :
655:2010/01/01(金) 14:35:22
658 :
吾輩は名無しである:2010/01/06(水) 01:09:57
少し明るくなってから、谷川に臨んで姿を映して見ると、すでに寅年となっていた。
「虎狩り」でキター
aa
661 :
吾輩は名無しである:2010/02/22(月) 19:03:01
この人の「浪疾」「カメレオン日記」が自分のことかと思った。
俺の分際で失礼だろうけど。
こういう私小説で他にお勧めがあったら教えてほしい。
梶井基次郎とか読んでみたら
正宗白鳥はどうか
おれは堕天使だ的な共感で読み始める作家だとは思うが、
いつからか「一番好きな作家」ではなくなった。
ある時代の、ひとりの作家という位置づけに今はなってる。
浪疾作品をひとめぐりして、評価は結局、名人伝に落ち着く、という
高島俊男 お言葉ですが・・・6
李陵搏戦
(略)中島敦の『李陵』には「搏兵戦」という言葉が出てきます、とお手紙をくださった。
小生はすぐ返事を出した。―「搏」はひっぱたくことです。ですから「搏戦」(敵味方接近してのたたきあいの戦闘)ということばはありますが、
「搏兵」ないし「白兵戦」という語はありません。
(略)小生がこの作家をあまり重んじていないことがあらわな返事であった。
(略)中島敦は、漢書の「搏戦」と、世上におこなわれている「白兵戦」とを混同して、「搏兵戦」なる語をつくってしまったものらしい。
(略)それにしても、中島敦はすこし買いかぶられているのではないか。
「漢学者であった祖父中島撫山の薫陶を受けて漢籍の素養深く・・・」などと
もっともらしく書いたものを見たことがあるが、なに大した素養でもなかったことはこの「搏兵戦」一語からもわかる。
間違った
誤 「搏兵」ないし「白兵戦」という語はありません。
正 「搏兵」ないし「搏兵戦」という語はありません。
667 :
男性:2010/05/07(金) 09:53:59
中島敦の漢詩について第二の文で皆様に
書き下しや詩形、上平声など詳しく教えて頂けたらなと思っております。
分かってるのは漢詩本文と口語訳のみです。
よろしくお願いします。
韶光已遍柳糸長
四月庭除気正爽
紅紫好薫風信子
朱黄奪目鬱金香
花英絢爛如濃抹
嫩緑蒼々似淡粧
誰謂此家無一物
万金芬郁満茅堂
韶光(しようこう)已(すで)に遍(あまね)くして柳糸長く
四月の庭除(ていじよ) 気正に爽かなり
紅紫薫り好し 風信子
朱黄目を奪う 鬱金香(うつこんこう)
花英は絢爛として濃抹(ノウマツ)の如く
嫩緑(どんりょく)は蒼々として淡粧(タンシヨウ)に似たり
誰か謂う 此の家一物無しと
万金 芬郁(ふくよく)として茅堂(ぼうどう)に満てり
白兵と搏兵のちがいくらい、別に漢学者でなくても分かると思うが。
自分で説明しておいて、これは近代戦的な言葉づかい、造語だと分かってるくせに、
そうした言葉が作品中に現われてくることが
本来の意味を知らないで混同した結果だ……という考えに至るのは理解できない。
669 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2010/05/25(火) 19:09:10
おやはや(笑)中島敦はやはり作家としては幾段か落ちる者、と思うわけですけれどもねぇ(笑)別に搏兵戦に限らず中島の小説では意味不明な言葉遣いが頻出します(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
作家としては、ね。
671 :
吾輩は名無しである:2010/06/08(火) 21:07:56
三月記について質問です。最初、李徴は袁さんのことを「故人」と言っていますが、途中から袁さんが李徴に言ったのと同じように「友」と呼ぶようになっています。
理由が分かる方がいらっしゃれば是非教えてください。
「虎は、既に白く光を失った月を仰いで、二声三声咆哮(ほうこう)したかと思うと、又、元の叢に躍り入って、再びその姿を見なかった。」
って、文法的にどうなのよ
「見かけない」「姿をあらわさない」という意味で、「見ない」というのは、
最近は少ないけど昔は普通に使っていた言い回しだと思います。
「○○さんは、このごろ見ないですね(見かけないですね)」と。
それはさておき、私は、うつ病で精神科にかかっているんですけど、
主治医から「三月記を読んでみなさい」って言われましたよ。
(それでネットを検索していて、このスレッドにたどり着きました)
まあ、私は、主人公みたいな超エリートだったことも、芸術の才能も
ないですけど、人間、似たようなパターンで心を病むものですね。