中上健次の最高傑作は?

このエントリーをはてなブックマークに追加
1吾輩は名無しである
中上これから読もうと思うのですが、何がいいですか?
2吾輩は名無しである:04/06/14 22:47
異族
3吾輩は名無しである:04/06/14 22:47
順番に読むのが吉。
4吾輩は名無しである:04/06/14 22:48
全集を1巻から全部読め。
5吾輩は名無しである:04/06/14 22:49
枯木灘だけ読んどけば、とりあえず吉。
6吾輩は名無しである:04/06/14 22:50
んなもん中上スレで聞けや。

マジレスすると「岬」から入るのが無難。
7吾輩は名無しである:04/06/14 22:53
絶対、千年の愉楽
8MJ ◆MJ/axTXDJk :04/06/14 23:14
食わず嫌いはやめた。
いま「枯木灘」読んでるよ。
文体が暑っ苦しいが、本を閉じる気にはならない。
9吾輩は名無しである:04/06/15 00:50
十九歳の地図
10吾輩は名無しである:04/06/15 03:15
十九歳の地図かな
11吾輩は名無しである:04/06/15 03:16
2ちゃんねるの超有名固定でらえもん調査局ヽ(`Д´)ノ#dILAW1ヲ/
その小粋な日記が更新されました、ぜひご覧下さい

でらえもん調査局日記
http://www.google.co.jp/search?q=http%3A%2F%2Fd.hatena.ne.jp%2FJJJ-149-NT%2F&ie=Shift_JIS&hl=ja&btnI=I%27m+Feeling+Lucky&lr=
12吾輩は名無しである:04/06/15 10:36
中上スレてすでに2つなかったっけ?
ま記念カキコ
奇蹟>>枯木灘>>地の果て至上の時>>千年の愉楽>>岬だな
13吾輩は名無しである:04/06/19 06:20
賛歌はどうですか?
14我輩は名無しである:04/06/19 11:17
『化粧』を強く推します。
15うんこくん:04/06/19 21:19
最高傑作ではないと思うけど「十九歳の地図」がうんこくんはすきかな
16吾輩は名無しである:04/06/19 21:20
俺はうんこくんがすきだよ
17うんこくん:04/06/19 21:34
ありがとう・・・
18吾輩は名無しである:04/06/20 10:56
奇蹟
19吾輩は名無しである:04/06/20 12:45
個人的に水の女
20吾輩は名無しである:04/06/20 15:03
幅広くアンケートを取ったら『枯木灘』だろうな。
ある程度の文学通には『奇蹟』だろう。
21吾輩は名無しである:04/06/20 17:49
俺は中上の人生そのものが「最高傑作」だと思うな。
22吾輩は名無しである:04/06/20 19:19
>俺は中上の人生そのものが「最高傑作」だと思うな。

ある意味、痛烈な皮肉だよね。
彼には、絶対的・圧倒的な代表作がなかった。
またその自覚が、最後の多作(濫作?)にも見てとれる。
23吾輩は名無しである:04/06/20 20:06
枯木灘は圧倒的だろ
24バッカス、つかMJ:04/06/20 21:15
「枯木灘」に一票。
25クサリムナゲ:04/06/20 22:46
奇跡
それこそ奇跡的な作品
タイチ!!!!!!!!!!!!

でも奇跡を堪能するためには中上の物語群を
ある程度読まないとね!

順番に読む必要はないけど
文庫でもう手に入らないモノが多いから
図書館で全集を読むのがいいかな

糞芥川受賞作品みたいなスカスカの活字組みで
厚い紙を使っている本に慣れているなら
紙面を活字で埋め尽くした中上の作品は
なかなか馴染めないかもしれないのが心配


26吾輩は名無しである:04/06/20 22:55
全集にのってる自筆文字が好き
27吾輩は名無しである:04/06/20 22:57
「日輪の翼」と、続編「讃歌」いいよね。
でも、路地という言葉が被差別部落をさしていることになかなか気づかなかった。
28吾輩は名無しである:04/06/20 22:57
>>22
たしかに後世に残る傑作はないかも。
漱石の『こころ』、芥川の『羅生門』、太宰の『斜陽』、
三島の『仮面の告白』に相当するような作品は書けなかった…。
でも、中上健次の文壇における存在の大きさは誰も否定するこ
とはできないだろうね。
29吾輩は名無しである:04/06/20 23:23
俺の中では、中上の死とともに日本文学も終わったことになっている。
最後の文士と呼ぶべき作家だと思う。
30吾輩は名無しである:04/06/20 23:28
中上は、同時代の他の小説家からリスペクトされた数少ない小説家だったね。
31吾輩は名無しである:04/06/20 23:30
文壇の親分or兄貴的な存在だった。
当時の小説家たちは誰もが、中上が読んだらどう言うだろうということを
常に気にしながら本を書いていた。
32クサリムナゲ:04/06/20 23:34
>>29
そうやって最後の文士という物語りに安住することを
中上の作品は望んでいないと思うけどな

確かに柄谷をはじめ日本近代文学はある時に終わり
それ以降は80年代文学、90年代文学と呼ぶべきだ
という意見もあるけど

中上を最後の文士として位置づけ安心するより
これから始まる文学の最初の文士としてとらえ

賛歌なり軽蔑なり漫画の原作なり最晩年の、
物語の地平を地すべりしていくような
作品に向かうのが中上に対する供養なのでは?
33吾輩は名無しである:04/06/20 23:44
というか、はっきり言ってしまえば、現代の社会にはもう文学の居場所は
ないのですよ。役割は終わったというか…。
なのに必死に社会にしがみついているというのが、今の文学の現実なんで
すよ。だからこれまでとは違う、何か新しい役割を見つけ出さないかぎり、
文学の将来はないということです。
34 :04/06/20 23:46
三部作の序列はどうなの?
35吾輩は名無しである:04/06/20 23:47
三部作は三部作
そこに序列などないだろ
36吾輩は名無しである:04/06/22 23:09
三部作は重複している一方、ずれている。


37吾輩は名無しである:04/06/22 23:17
「枯木灘」を推す香具師が多いけど、やはり「殴り書き」なんだよな。
〆切ぎりぎりまで自分を追い込んで、一気呵成に書き上げる、
そうした彼の執筆態度が、よい意味では作品の緊張感を高めるけど、
もし時間に余裕があってじっくりと書かれ推敲されていたら、
きっと歴史に残る傑作を書けたのにな、といつも思う。
38吾輩は名無しである:04/06/24 06:40
重力の都
39吾輩は名無しである:04/07/04 16:35
>>38
重力の都って面白い?
40吾輩は名無しである:04/07/20 20:33
気になる短編「浄徳寺ツアー」 エッセイ「紀州紀の国根の国物語」
41タバスコ ◆ZBIi5OJ.UY :04/07/20 20:37
俺も「十九歳の地図」かなあ・・・。

「社会の機構」という言葉がなぜか頭から離れない。
42吾輩は名無しである:04/07/20 22:48
>>37
『地の果て 至上の時』はめちゃめちゃ時間をかけて書いたんだよ。
でもやっぱり失敗作だと思う。個人的には好きだけどね。
43吾輩は名無しである:04/08/03 01:29
俺は軽蔑
44吾輩は名無しである:04/08/03 01:48
『岬』をこえる作品はないな、わるいけど。
45吾輩は名無しである:04/08/03 03:17
基本的に大江のギーにいいさん、イーヨ的構造なので、最初の「岬」から読まないと、わけわかんないかも。
46吾輩は名無しである:04/08/03 21:39
岬は短いですし初めての人にはいいですよ
文春文庫なら黄金比の朝じょうとくじツアーもありますし
47吾輩は名無しである:04/08/03 23:03
確か29歳で書いた岬が分岐点になっている。(芥川賞受賞時は30歳かも。)
それ以前のアウトローな小説の方が短く、カッコよくかつ読みやすい。
それ以後の小説の方が壮大、重厚でかつ読みにくいのが多い。好みだが両方癖になる人がいる。
全集の@ABDIで、いわゆる代表作+初期のイケテル小説を押さえることに。
小説以外でも対談集が、とんがりまくっていて刺激大ですわ。
48吾輩は名無しである:04/08/04 20:13
熊野大学? の詳細知っている人、うpきぼんぬ。
49吾輩は名無しである:04/08/23 22:32
>>48
いろんなとこに載ってるでしょ?
特に早稲田文学とか。
50吾輩は名無しである:04/09/10 10:21
灰色のコカコーラはかっこいいぞ。
51吾輩は名無しである:04/11/02 22:08:52
「赤髪」どうでしょう
52吾輩は名無しである:04/11/03 01:31:10
だいじょうぶマイフレンド
53吾輩は名無しである:04/11/03 02:42:57
「一番はじめの出来事」が一番。
これと佐藤春夫の「わんぱく時代」を読み比べてみると、感慨が湧いてきます。
54吾輩は名無しである:04/11/03 10:31:58
ま、あとは暇があればだが、中上が解説文(なんと29頁も)を書いてる
鋳屋健二の「部落再考」(新装版)も中上理解ちゅーか、中上の部落観が
よく理解できるぜ。
55吾輩は名無しである:04/11/03 10:38:21
黄金比の朝、これが大好き。
いままで読んだ全作家の作品のなかで
いちばん朝の空気が伝わってくる。
56吾輩は名無しである:04/11/07 13:55:44
>55
俺もそれは大好き。
主人公と世代が近い高校生の頃繰り返し読んでいた。
友人に中上狂がおり、
オマエ、「黄金比の朝」どう思う?
と訊いたところ、
「う〜ん、あれはちょっとなぁ〜」
と困った顔をしていた。
57吾輩は名無しである:04/12/01 22:52:22
十九歳の地図の主人公に共感するな
58吾輩は名無しである:04/12/02 09:42:04
こいつの文学は短命だ。8回読んでみろ。目も当てられない。
59吾輩は名無しである:05/01/07 02:22:48
枯木灘
60吾輩は名無しである:05/01/07 02:32:25
高校時代に中上かよ。ませてるな。
61吾輩は名無しである:05/01/07 12:35:56
中上健二、どう面白いの?
正直、さっぱりわからない。
62吾輩は名無しである:05/01/18 20:32:02
別に面白いと思って読んでねえし
枯木灘だろ
63吾輩は名無しである:05/02/02 00:48:19
「紀州」というのが良い。
64吾輩は名無しである:05/02/03 11:07:10
時系列で読むのもいいと思うよ。

「一番はじめの出来事」→「奇蹟」→「岬」→「枯木灘」→
「地の果て 至上の時」→「日輪の翼」→「讃歌」

あと番外編として「千年の愉楽」。
最初の二つはデビュー作と実質的な遺作でもあり、
是非読んで欲しい。

65吾輩は名無しである:05/02/03 11:27:56
差別との格闘を無関係の人間にまで強いるところが嫌い。

個人にとっての切実な問題意識を、世界の問題にまで敷衍して
そうしたあり方に自ら懐疑しようとしない傲慢さ。
66吾輩は名無しである:05/02/03 15:29:57
重複になるでしょ、このスレ。
話題が分散するのも勿体ないし
こっちに移動すべきだよ。


【千年の愉楽】中上健次【枯木灘】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1057776530/l50

67吾輩は名無しである:05/02/03 15:40:26
そのスレは美香がいるから嫌です。
68吾輩は名無しである:05/02/03 17:14:50
>>65
初期は小説より現代詩をやりたかったわけだしね、
感性としては詩の方だろうね、としかレスできないカキコだな…
69吾輩は名無しである:05/02/03 18:38:32
>>65
中上は差別→←被差別の構造では無く、周縁と中心の対立構造を
描いているのだ、と浅田彰なら返すだろう。
70吾輩は名無しである:05/02/05 09:13:48
ジョージ秋山の漫画と似てない?
あっちは北関東だけど。
71吾輩は名無しである:05/02/07 13:58:27
丸山健二『火山の歌』
72吾輩は名無しである:05/02/07 21:42:52
枯木灘

歴史は繰り返すという真実をも内包している。
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ