1 :
吾輩は名無しである:
2 :
吾輩は名無しである:04/05/12 04:19
(参考にならん資料)
過去30年間の出版状況
発行部数(億冊) 実売金額(億円)
1970 5 2201
1980 10 6874
1990 14 8474
2000 14 10152
書籍のみ(つまり雑誌は除く)
このうち文学関係の書籍の占める割合は不明。
5 :
吾輩は名無しである:04/05/12 21:04
お前ら、前スレ1000を取りたかっただけなのか!
盛り上がったように見えたのは錯覚?
6 :
さあ1000取りだあ:04/05/12 21:08
>>5 その感覚よくわかる
ワッと1000逝ったあと新スレに誰もレスしないって
結構よくあるよ
7 :
吾輩は名無しである:04/05/12 21:13
8 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/12 22:44
C、美香、イクシオン、矢部という文学板四大コテハンが
そろいもそろって「文学は衰退してない」という。
そこでだ。わたしが四大コテハン打倒のために立ち上がった。
ここに高らかに宣言しよう。「文学は絶望的なまでに衰退している」と。
『新潮6月号』の古井、高橋、島田のあの座談会は何だ?
あんなものを特大記念号で掲載してる出版社が存在する事こそ、
その絶望の度合いをあまりにも如実に反映しているのです。
9 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/12 22:48
しかし、本当に絶望的なのは、
書き手にも読み手にも本当の「絶望」が足りないこと。
これなのです。
10 :
吾輩は名無しである:04/05/12 22:57
おさむ、高山も衰退していないという見解。
11 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/12 23:01
>>10 おさむ、高山の相手にもなりましょう。
コテハン全員かかってこい!って感じで。
思えばそれは春樹に象徴される現象なのdeathよ。
戦後の文学者たちには「絶望」があり、
その「絶望」に立ち向かう手立てとして「文学」があった。
大岡、武田、埴谷らは能動的に何かに立ち向かっていった。
しかし、春樹にはそういう能動性はないのdeath。
春樹の作品が我々に伝えるのは受動性なんだ。
唯一積極性を認めるとすればそれは「積極性の拒否」。
それをハルキシズムと仮に名づけておきましょう。
ハルキシズムを養ったのは高度経済成長およびバブルで
その色彩は「なんとなくクリスタル」で「限りなく透明に近い」感じ。
これは今の綿矢や金原にも受け継がれているイズムdeath。
12 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/12 23:14
文学的エピキュリアンであるイクシオン氏は
「愉しむべき作品がいっぱいある」と無関心を装った。
話し言葉でしか通じない美香氏は
「個別の作家を語らず抽象的な議論をしてもだめ」といった。
精神的格闘家であるC氏もまた
「ありもしない衰退を前提にしてもはじまらない」といい
知的でリベラルな矢部氏でさえも
「近代の可能性が現代に現れてる」と語る。
・・・みんなとんでもないアマちゃんだ。絶望は深い。
じゃあさ、戦争起こせよ、日本で。
それなら、文学は復興すると言い得ます?
14 :
吾輩は名無しである:04/05/12 23:39
>>7 森山加代子の歌ですら。
子供の時、歌って叔母に叱られますた。
ヒッカリ コマタキ ワイワイ
ヒッカリ コマタキ ワイワイ
ヒッカリ コマタキ ワイワイ
ヒッカリ コマタキ ワイワイ
戦後の文学者が感じた「絶望」と、フェイクさんが感じる「絶望」は、
具体的にどう違うのですか?
フェイクさんが「絶望」を感じているのであれば、それに立ち向かう手段として、
文学を担って行けばいい。
春樹文学に対抗する意味での、新しい創作を試みればよろしいのでは。
今、活躍している作家でも、十年後に消える人はたくさんいます。
また、十年前の作家で、今、著作が読めるのは消えてない人です。
昔に比べて、今の作家が劣っているように思うのは仕方のないことです。
私は古い作品で読まれるべきものは多くあり、
新しく発表される作品で読むべきものも多くあると思っています。
16 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/12 23:56
>>15 わたしが感じる「絶望」は
>>9で書いたとおり、
ハルキシズム以降の多くの書き手と読み手に
本当の「絶望」がないと感じられること。
17 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/12 23:57
>>15 まったく正統的な意見だ。正統的な、あまりにも正統的な。
つまり、あなたのは優等生的でユニークさも面白みもない。
何かを壊したいという衝動をあなたは持ったことがあるのだろうか?
18 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/12 23:58
とりあえず、混ざったほうがいいのかな?
19 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/13 00:09
座談会で源ちゃんが書いてる「未来があるとすれば老人文学」っていうのは笑えた。
そのあとで古井さんが軽くいじめられてるし。
20 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/13 00:10
壊すための正統を欲しているってことなんじゃないかな。
21 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/13 00:12
>>16 文学界新人賞の選評で奥泉光が書いていた「透明感のある文体」≠「透明な文体」の話に通じるね。
>>17 従来の文学の成果を享受しながらも、
自分なりの新しい「何か」を付加して行くことは、創作のかたちのひとつです。
(能や歌舞伎にも、それに先立つ芸能があったように)。
私たちは長い歴史を持つ日本語の言語空間から、完全に逃れることは出来ません。
それは科学や技術の分野で、先人の業績を礎にしなければ、
新しい発明発見が出来ないこととよく似ていると思います。
私が文学から何らかの力を得ている以上、それ自身を壊そうとは思いませんね。
23 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/13 00:21
>>22 僕も偶然似た議論をなんでもあり板でしていました。
「今までにあったもの」を踏まえることではじめて「今まで無かったもの」を見つけることができる。
そういう部分は大事ですね。新しさと引き換えに犠牲にするようなものじゃないんですよね。
むしろ逆で。大事にしなきゃいけないんだと思う。
24 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/13 00:23
>>19 『新潮』の座談会でも戦争が大きなエポックメイキングだという話があり、
経済成長でも別の戦争が継続されていたという話題が出てたけど
これはミソもクソもいっしょにしたものでオハナシにならないdeath。
日本は敗戦によってすべてがゴワサンになり、ハサンし、
「何かをしなければならない」というのっぴきならない状況があった。
そういう状況というのは「戦争」だけがもたらすものではなく
個々の人間がそれぞれの現実において「私の戦争」を持つことはあってもね。
25 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/13 00:23
>>22 わたしにわたしの考えがあるように、
もちろんあなたにはあなたの考えがあるだろう。
ただ、あなたのレスから感じられたのは「保守主義」の匂いだった。
温故知新の精神、それはもちろんわかるし、
伝統を否定するだけでは何も生まないということもわかります。
しかしながら逆もまた真なり。破壊なくして創造もないのです。
じゃあイラクから現代日本にはないソリッドな文学が生まれるか?
27 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/13 00:33
>>24 戦争でご破算っていうのはちょっと大雑把じゃないかと俺は思う。
むしろ敗戦とか凋落そのものより戦争という特殊な状況が
圧迫していた欲や力が戦後、活字文化においても爆発したという
ことはあるんじゃないかと。
つまり「どうにかしなきゃ」と「これでやれるんだ」の両方を
与えられる情況ってのはやっぱ戦争くらいしかないとは言えるかも。
座談会で古井さんが「高度成長も戦争だった」と言っているけど
俺としては上にあげた見方から疑問を感じる。
>>25 サッカーの反則からラグビーが生まれ、
平泳ぎの泳法規則の裏を突いてバラフライが生まれたように、
既存の何かを見極めなければ、新しいものもつくりにくいのでは。
私に独創性がないからそう感じるのでしょうけど、
「バタフライ」なんて泳法は、自分には思いつきません。
TVドラマのような幼稚な世界であれば、
思う存分壊してやってもいいいような気がしますが、
それでも私がシナリオを書いたところで、視聴者の支持が得られるかどうか。
それよりも既存の文学を読み、面白いと感じ、
生き方の大雑把な指針のようなものを受け取った感動を忘れないうちに、
新しく生み出される文学を楽しく読みほどいて行きたいものです。
ただ、前スレの
>>887 >今、出版社を担当していますが、「文学」が食えないっていう状況は本当です。
>「衰退」ではなく、「存亡の危機」です。
>今の状況は、昔の文学青年(今はジジイ)の抵抗によってなんとか守られている状況です。
>このままでは、そのうち本屋から「文学」と名のつく作品が消えていくことが明らかです。
こういった声には、私の主張など屁の突っ張りにもならないことは承知しております。
ちょっと伝統にこだわりすぎて、書き忘れてしまったので追加します。
絶望は戦後文学の出発点であったかも知れませんが、
それは必ずしもすべての文学の出発点ではなかったという点は指摘させて下さい。
古事記、日本書紀、万葉集を引き合いに出すのは卑怯ですが、これもまた文学なのです。
絶望を餌にして生きて行くのは難しく、そこから生まれた文学は、
ヨブ記、福音書、浄土経のように、宗教の衣をまとうのではないのでしょうか。
30 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/13 00:46
>>28 >サッカーの反則からラグビーが生まれ、
>平泳ぎの泳法規則の裏を突いてバラフライが生まれたように、
まぎれもなくここには「既存の何かを見極め」る姿勢と同時に
既存のものを破壊し、逸脱しようとする姿勢があったのではないですか?
今のわたしたちは何か危機や絶望があるような予感が漠然とありながら
それをしっかりと見据えることができずなしくずしかつ無意識的に
楽観・保守に流れてるような気がしてならないのです。
それが現代の「時代精神」むしろ「時代の無精神」を反映していて
文学をめぐる状況にも反映しているのではないかと感じる。
31 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/13 00:57
>>27>>29 それはその通りで、戦争を文学の重要な契機として表現したのは
わたしの視野が狭く一面的でした。
ただ、そこには
>>30で書いた文脈が脳裏にあったのです。
>>30 破壊のための破壊ではなく、創造のための破壊でしょ?
伝統への理解なくしては、創造のための破壊も無意味だし、
伝統への愛と、伝統への無秩序な礼賛は異なるものです。
私たちはきっと、同じ思いを違った言い方で表現しているに過ぎないのでは?
33 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/13 01:04
>>31 破壊と逸脱の衝動はまさに僕の中にもあって(小さく未熟かもしれないけどあることはあって)
ただ何を破壊し何から逸脱するべきかということを個々の範囲の判断に託されているのが
なんとなく「共有」できた時代とは違うのかなって思います。
衝動自体は今でもあってそれが少年犯罪なんかに向かうこともあるかもしれない。
問題はその衝動を創造に向かわせる何かが欠けていることなのかなと思います。
まあそんなシステムいらねえよくらいが本物なのかもしれませんが。
34 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/13 01:06
>>32 そうです。「創造のための破壊」です。
>同じ思いを違った言い方で表現しているに過ぎないのでは?
藤枝静男のある書名に『異床同夢』かもしれないけれども。
また「絶望」についてですが
「絶望」は破壊的創造を生むだけでなく
ユーモアや希望さえの母ともなりうると思ってます。
たとえばカフカ。
彼の作品からは絶望と共にユーモアも感じられる。
35 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/13 01:09
やっぱみんな文学好きなんじゃん。だったら大丈夫。なかよく喧嘩できるよ。
>>33 >今のわたしたちは何か危機や絶望があるような予感が漠然とありながら
>それをしっかりと見据えることができずなしくずしかつ無意識的に
>楽観・保守に流れてるような気がしてならないのです。
>それが現代の「時代精神」むしろ「時代の無精神」を反映していて
>文学をめぐる状況にも反映しているのではないかと感じる。
ここは難しいですね。
ソ連崩壊までは、左右どちらの陣営に属していても、
きっちりとした理想なり、敵なりが存在した。
社会主義に対抗する上で、物質的な豊かさと自由は、
無邪気に「善」だととらえることも可能であった。
だけど、私たちの豊かさは国の借金によるかげろうのような豊かさ、
そして自由は「社会主義国に比べれば」ましなものでしかない。
ふっと己を振り返ってみると、私たちはそんなに豊かでも自由でもないことに気づく。
そんな中で、自由なふり、豊かなふりをした文学が糾弾されるのは仕方のないことかも知れない。
しかし、解決の糸口こそ見えなくても、そんな現在の状況を描くことは意味のないことではない。
死にかかった語り手が、自分の死にゆく心境を語ることは無意味ではないのです。
そんな時に、自分の明るい未来を語られる方がかえってうざい。
現代だからこそ生み出すことの可能な文学の存在意義はあるのであって、
それは文学の可能性を示すことはあっても、衰退を意味するわけではないのでは?
あたしはフェイクさんの意見に一番リアルを感じます。
この板が苦手なのは、因習『orノスタルジー』の中に閉じた思考のままで
窒息しながらループしているタイプのヒトがすごい多いから。。。
また、コテハンさんとかの意見は、古典的によく書かれている意見を
ベタに踏襲しているタイプのモノが多いので、それにいつも違和感を
感じながら、たまに読んでいます。
だって、それは時間軸のファクターを完全に無視しているから。
背景が今では完璧に違うのに、過去性のセオーリや考え方をそのまま持ち込んで
も、本人の脳内カタルシスが得られるだけで、現実的なアセスメント、処方箋と
して、そうした意見はまったく無効だと思います。
あと、有名な文芸評論家の意見を盲信しながら、
その線で、議論が進んだりしていることが多いので
それをやりすぎると読んでる人が純粋に退屈になると思います。
というか、それが自分だったので… みなさん おやすみなさい☆
いいすぎで、ごめんなさい。
勉強になる部分もありますので。
39 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/13 01:30
40 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/13 01:32
>>33 わたしの場合はその衝動はまず自己否定に向かいました。
自己否定はまた環境の否定(身近では親、大きくは国)にもつながり。。。
>>35 実は最初からそのつもりなんですが(照笑。
>>36 そういう感覚です! うまく気持ちを代弁してくれました。
わたしは「衰退」というよりも「絶望」や「危機」といいたいのですが
その意識こそが可能性を広げてくれるのでは、と感じています。
それでは。
41 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/13 01:46
でもあれですよ、フェイクなんだからもっと横暴に演じるというのもありですよ。
キャラ変わってるやん。っていう(笑)
V.E.フランクル『死と愛』実存分析入門(みすず書房)によると、
精神科医シュテーケルは、フロイトと彼自身の関係を次のように表現したとか。
〜巨人の肩の上に立っている小人は巨人自身よりもっと遠くを見ることができる〜
伝統を踏まえ、その先端に立つという態度は、勤勉でなければ成り立たない。
先人の業績を畏れているという点で好感を感じます。
『破壊』というものも、伝統を踏まえずにはできないのだから、
ある意味で伝統的な系譜に添った綺麗な運動と言えるでしょう。
文学史に限らず、芸術の歴史は必ず前時代の反動という、
寄せてはかえす波のような繰り返し運動として持続してきたんですよね。
ただ現況は、破壊に足る正統が、前時代に見当たらないところまで来てる。
高橋源一郎によれば、
文学史の変遷を見ると、時代によって築き挙げられた言葉の感覚は、
必ず飽和して天井につっかえるので、その場合にもう一度
地面から立て直さないといけないということになる。
具体例を挙げると、吉本ばなながそういう役割を負ったという。
あるいは今、混迷の時代にありながら、新人の作品を読んで面白いと思う場合、
当の作者は意識しておらずとも、例えば昭和初期のパロディになっている
など、必ず、作風に何かのパロディ化が起こっているとも言う。
戦略的に今の時代を捉えた作品を世に出そうとした場合、
小説を書くことの小説、というか、自己言及的な作品意識が必要になる。
少なくともそういう意識がなければ、作家家業を続けることができない。
高橋源一郎は元より、阿部和重、中原昌也、保坂和志などは、
特にその辺を明確に意識しているように感じられます。
ただ、戦略的、ということはつまり『批評的』、になって先端に立とうとするだけでは、
まだ足りない。それだけでは、チェスとなんら変わらない。
作品に、人を感動させたり、考えさせたりする精神的な力を宿すには、
作家個人が、批評的、つまり外に目を向けるだけでなく、自分の内面にも目を向け、
内側からも言葉を引っ張ってこないといけない。そうすることで、社会の中の個としての
自分が、取り巻かれた大状況に押し出されて、座標軸の中に固定される。
伝統という縦軸と、取り巻く今の環境という横軸の上で、個というエッジに立つことができる。
44 :
吾輩は名無しである:04/05/13 02:15
良くも悪くも、中原に縦(伝統)への意識は
まったくないね。おそらく横(戦略)だけだ。
その場合の戦略が伝統から導き出されるなら、やはり縦軸に収まると思います。
ただ、ファッションとかカルチャーという意味なら横軸になりますね。
う〜ん、中原昌也は確かに微妙なポイントに立ってると思うんですが、
どうもこの人、勉強した上で狙ってる気がするんですよね。
作風は好き嫌いがはっきり別れると思うけど、
実験的変態小説という感じで、笑いのツボに嵌ると
縦とか横とかどうでもいいくらい笑えますね。
その笑いの向こうに、中原的な美学を感じられるかどうかが分かれ目のように思います。
けっこう、綺麗だなと思える表現もするんですよね。
でもエッセイなど読むと、ダメ人間としての『顔』を提示していて、
戦略なのだろうとは思うけど、まぁなんとも飄々としたもんです。
46 :
吾輩は名無しである:04/05/13 08:08
新聞が一日4000万部も売れてるのに
文学が衰退してるなんて馬鹿じゃないの
47 :
吾輩は名無しである:04/05/13 13:40
だっていつまでたっても近代小説みたいなの書いてるんだもん。ダサい出版社ばかり。一回、死んだ方がいいかも出版界のアホども。
文学は結局、中流階級のものなんだよ。
労働者と金持ちに物語は発生しないし必要もない。
で、社会階級が2極化した今、
どうして中流幻想などありえようか。
どうして文学など必要とされようか。
49 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/14 04:56
>48
前提が変。
お前の言う文学ってなんだよ。
まあ、そもそものところで、文学って何かに理解の差があんじゃねえの。
50 :
吾輩は名無しである:04/05/14 06:25
小説読んでもつまんないもん。
高橋源一郎、阿部和重、中原昌也、保坂和志、こいつらの小説面白い?
面白くてどんどん読めちゃうやつ尊敬するわ。あんたえらい。真似できない。
52 :
吾輩は名無しである:04/05/14 06:31
確かに面白くはないですね。
しかし「面白い」にも様々なレベル、種類がある。
何と比較してつまらないと感じていらっしゃる?
>>小説読んでもつまんないもん。
ってことは戯曲じゃないの?(プゲラ
54 :
吾輩は名無しである :04/05/14 12:55
文学が衰退しているように見えるのは、
おれさまの小説がまだ発表されてないというだけのことにすぎん。
55 :
吾輩は名無しである:04/05/14 13:35
「おれさまの小説」ワテ持ってまっせ。
「小説を書く人は増えてるのに読む人が
減っている」という現状を考えてみると、
要するに需要と供給のバランスなのでは
無いだろうか。つまり本の量が増えれば
読む人の量は相対的にみて数字上では
少なくなる。
よって現実的に見て文学の衰退なんてもの
は統計上のごまかしに過ぎない。
これはプロパガンダだ
57 :
吾輩は名無しである:04/05/14 13:48
小説が衰退しても文学は現在有史以来最高の隆盛を極めている
58 :
吾輩は名無しである:04/05/14 13:56
飼ってたカブトムシが死んでも、俺はもっと悲しむと思う。
62 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/14 16:38
>>59 誰かがカブトムシが死んで哀しむ話を文学として成立させたら
君はきっとその話に共感すると思う。
>>62 59は58のリンクのDQN母を読んで言ってると思われ
文学が歌謡曲やハリウッド映画やサッカーのように
幅広い大衆に支持されるべきだと思っているのは
お門違いだろう。
昔から文学なんて一部の物好きにしか分からない
偏屈で高尚なものだった。
ただ、それが力を持っているように見えた時代があったというだけのことだ。
サルトルを小脇に抱えていると女にもてた、とかさ。
文学の衰退という状況は、どうせ分かんないくせにかっこつけて
分かろうとするやつがいなくなっちゃって、
ほんとに好きなやつしかそれに関わらなくなっちゃったって
ことじゃないのかな。
あれ?歌謡曲やハリウッド映画をバカにしてる人発見。
中上健二が都ハルミの歌にどれだけ入れ込んでたか知ってますか?
馬鹿にしてやしないだろう。
よく嫁
19 名前:文学板衰退スレ住人[] 投稿日:04/05/14 17:07
ここでいいのかな?
Cさんが文学板に来たことは文学板の住人の中で歓迎する向きがあります。
その侠気を買う人が多いようです。
コテ四天王なんて言う人もいるようです。
でも蟻板のことを持ち込まれるのは困ります。
蟻板のことは蟻板で処理して下さい。
文学板に来てまで煽るのはやめて下さい。
文学板で文学のことについて議論などするのは構いません。
むしろ歓迎です。
それぞれの板の繁栄を願っています。
スレ汚し申し訳ありません。さようなら。
68 :
吾輩は名無しである:04/05/14 21:17
ただ単に他にたくさんの娯楽ができたというだけの話
コテ四天王を教えてくれ
70 :
吾輩は名無しである:04/05/14 21:40
おさむ、ファルスマン、ファロスマン、ごはん
コテ四天王・・・矢部、C、イクシオン、美香
最近はコテの勢いが堕ちてるね。
マンネリだよ。
73 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 00:31
>>63 ああ。そうなのか。最近リンク先に跳ぶのを無意識に拒否しているマイ・マインド。
>>64 そうかもしれないね。芥川の時代の作家達が守っていた「閉じた文壇」とはまた違った意味の
閉塞感がある意味でよい方向に向かうんじゃないかと俺は思う。
恭子、ころにゃん、みか5さい、閑話休題
75 :
吾輩は名無しである:04/05/15 00:37
>>73 でも今の時代も、悪い意味で「開かれてる」んじゃないか?
読者だってそんなに「レベル」が高いとはいえない
少数にはなったけど精鋭にはなってるのか?
今でも知的な武装としてしか文学に触れてない奴は多いだろ
76 :
吾輩は名無しである:04/05/15 00:40
あのー、文学が知的武装になると少しでも想定できる人間が
少しも知的な人間に思えないのは私一人だけなのでしょうか?
77 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 00:41
>>75 知的武装としての文学という価値はそれほど通用しない時代になったんじゃないかな。
経済とか政治とか理系だとかのほうが「知的」と思われやすいというか。
だから自然に淘汰されて、文学することの意味を
自分なりに構築できる者だけが生き残るようになったりすればいいなと思うわけです。
すると選ばれし者の恍惚と不安ってやつが復権したりね。ヴァレリィ。
文学も知的武装にできるよ。
てゆうかあらゆる膨大な知識は何らかの威力をもつよ。
79 :
なのらちゃん ◆kjoP9Mf2T6 :04/05/15 00:47
80 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 00:48
>>78 そうなんだけど、知的武装というときその場合の意味には「威嚇」が含まれるよね。
それには相手となる他者も同じ認識を持っていることが重要で、
そこが期待しづらい時代なんじゃないかなと思うんだよな。
銃を持っていても銃を知らない原始人が相手だとびびらない、みたいな。
すると、自然にその銃の「威力」とか扱い方が試されるようになる。
それが健全な方向性に導いてくれるんじゃないかなと思う。全体的に。
>>77 でもさ、
>>64の「どうせ分かんないくせにかっこつけて
分かろうとするやつ」って、俺の周りで文学に関わってる奴には
いっぱいいるし、俺もまったくそういう部分がないとは言い切れないんだよ
それに売り上げとかが苦しくなれば、自分なりに構築してる奴のほうが
先に淘汰されちゃうってことも、あるんではないかね?
自分なりに構築してる
82 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 00:51
ところで、君らにとっての文学の定義ってなんなの?
>>80 いくら市場規模が縮小しても
業界の内部では知識とかは「威嚇」になるでしょ?
84 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 00:54
ブラフのような何かを、作者も意図しなかった何かを解ることが文学?
だとしたら、文学の衰退って、俺ら読者、つまり文学者の認識とか
想像力の低下が原因なんじゃないのかな。
んまあそれが衰退だとするなら、だけど。
85 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 00:58
>80
なるほどね。
というよりか、落武者、現代に現るみたいな悲哀があんじゃあねえかな。
実際、思想とかって昔ほどに発達しようがないじゃない。
86 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 01:08
>>81 まあその流れが実際に力を強めれば社会的には淘汰されてしまうかもしれないね。
でもその危機感は文学という分野においてむしろ価値なんじゃないかと。
そんなとき本物の力強い文学が復権するんじゃないかって気がするんだよね。
まあ夢物語の範疇だけど。
>>83 そうだね。だからそこから「視点を」脱却させる試みも重要なんじゃないかな。
87 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 01:12
>>85 でも、昔の思想だって「発達」のためにはやっぱりかなりの時間をかけてると思うんだよ。
むしろ今は「変化」という意味では思想の転換ってすさまじく早いと思うよ。
発達してるかどうかは別にして。そこらへんは歴史が解釈してくるまで「今を生きている」俺たちには
判別できないことなのかもしれないと思うな。究極的には。
88 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 01:13
>>79 レス遅れた。少し飲んでいるのです。ありがとう。読んだよ。ピンクに黄色いいかもしれないね。
89 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 01:24
>87
ああそりゃ思うな。
むしろ、発達と言う縦軸が最大まできてしまっていて、
じゃあその代わりになにがっていうところで、横軸たる変化なんだろうね。
なんだろうな。
とにかく、それっていうのは文学に限らず、創作表現者にとって
この時代って結構自由すぎて困っちゃうね。
>>77 ナル。
私にとって文学から得られるプラグマティックな知識というのは、
はっきり言うと僥倖に属するタイプのモノになってしまいます。
全くあてにならない知識。人間でもそういうタイプの人いるでしょ?
それもレベル的に言うとこれら学問板全体で得られる断片的な知識よりも
低いレベルの知識。だから、それ自体の知識として、文学から得られるモノは
私にとってはほぼ零に近くて、相当、間接的な形で・・・
非−時系列的な知の意味作用やあるイマージュを得ること、
またはマーケティングのごく微細な一部として、
人々の心的傾向などを少し把握することなどには役に立ちます。
とか言うと怒られそうなので、たまには・・誉めよう。
文学の知識は、実利とはかけ離れているがゆえに作品によっては高級な性質を
必然的に帯びて来るし、それは系統的な知識としてではなく、雑学や美学の領域
でその命脈を保つことによって、それが可能になると思います。
当たり前のこと言ってるし。だから終わり。
91 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 01:31
>90
それって衰退ってことにはならんのじゃ?
つうかね、俺思うんだけれど文学を文学とよぶことに、
つまり、学っていうのをつけて、いかにも学問らしくしとるところに
この根本の問題があるとおもうよ。
昔は文学っていうと、いわば自分なりの思想の普及が目的だったわけで、
それってのはバタイユだとかの辺りの思想から思想への脱却、
表現の自由と表現の自由の戦いみたいなところで、
それぞれに派閥ができてたから、そしてまた当時の考え方の
不合理性なんかがあってこそ、文学って学問として発展する事が
出来たって俺は思うんだけど、
じゃあ今ね、文学と呼べるだけの環境と思想の戦いがあるかつーたら
ないわけじゃん。
だからそれは文学自体の衰退とよぶよりも、文学という物そのものに、
学問である必要がなくなったわけだし、より一般大衆化された
エンタメってかんがえたほーがいいんでないの?
ともあれ、文学はすばらしいよ。もう、大好き。
言葉って素敵。
92 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 01:33
ぅいや、しかしまあ、常に環境というか、その時代にある偏見や
常識を打ち破ってる人達は今の文壇にも多くいるんだけど。
俺も「文学」というより「文芸」の方が好きだな。
94 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 01:34
>>89 俺の考えは少し違っていて縦軸が限界に見えるからこそ
そこを突き抜けてその次にゆく突貫力みたいなものが必要なんじゃないかと。
横はあくまで横であって相対化の先には零しかないと思うんだよ。
で零に賭けろと言ったドストエフスキーも
「そんな零じゃねえよ」って言ってるに違いないんだ。
自由と呼ばれているものって結局はかごの中で歌う鳥ってことじゃないかと。
95 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 01:35
そうそう。
文芸って感じのほうが好きだよ。
むしろ、今は文の芸のほうが。
そうしたほうが発展性は望めるよね。
96 :
吾輩は名無しである:04/05/15 01:39
なんで「音楽」は「音学」じゃないんだ?
>>96 「楽」=音色。だから、意味は音音なんだよ。
「音を楽しむ」は誤り。
98 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 01:41
>>90 確かにそう捉える人はいると思うんだよね。
でも文学を「プラグマティック」に
考えるっていうその手法がまず違うかもしれないなとは思う。
それと知識に上下はないんだよね。
それがあるとすれば環境なんだ。結局。
たとえばどんな蟻を食えるのかなんて知識は
生活する場所によってその「レベル」を変える。
不測の事態って奴に対処する智慧としての文学、
それは予測可能な世界の中だけで組み立てられた
どんな知識も及ばない何かなんだよな。
実利っていうその価値判断基準が5年くらいで
一新されてしまう現在には文学の価値の新たな側面が
現れてくると俺は思う。それは次々新しくなるPCと
使い慣れたソフトの関係に似ているかもしれないな。
だから対置させようとする思考自体に大きくハテナマーク
を提示しておくよ。多分相互補完するものだと思うな。
99 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 01:42
>94
んー。
きっと、思想として、つまり先にも述べたように、
文学としては、現状きっついよな。
俺がきついと思う理由って、単純に俺自身がその、突貫力?
っていうのが見えてないだけなのかもしれないけれど、
文芸とすれば、突貫しまくれるとおもう。
自由って束縛がないとただの無法だし、
そういう意味で、文学の自由ってのは、もう無法に進むしかないのかって。
何か俺らの上にオモッ苦しい蓋としての思想やそれに支配された社会が
あれば、かつてロックやパンクが生まれたかのごとく、
何かがはじけるのかもしれんけどもね。
>>97 そうだったのかーてっきり音を楽しむだと思ってた。
ありがと。てゆうかそれホントだろうね?
>>100 中学校時代の古典教師の発言だから多分確か。
>>100 すまん、漢和辞典で確認したら
「楽」は「楽器」の意味らしい。ウロ覚えだった。
音楽=楽器のような規則的な音。
103 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 01:51
>>99 蜷川っているでしょ。世界のニナガワ。あの人は
演劇を芸術ではなく芸能だと言うんだよね。
そういう意味なんだとすれば理解はできる。
確かに肉体性とか現実的な圧迫感ってのは
否応なく希薄になっていて、学より芸が
術より能が必要にはなっているかもしれない。
ただ、だからこそ、「突き破る」意思を持たなきゃ
流行のサキュバスに憑依された夢遊病者になってしまう。
あっちへふらふらこっちへふらふらして死んでしまう。
そんな気がしてならないんだよ。一点を見つめて
突 き 破 れ !
ってのが案外、突破口を見出すかもしれないなって。
はじけるのを待つんじゃなくはじけてみる意思っていうか。
パンクで言うなら誰かがシドにならなきゃ。
グランジで言うならカートにね。
104 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 01:54
つうかこんなこと書くべきじゃないかもしれないけど。
うん。俺はこういうやりとりをあんたとできることが
凄く楽しいし幸せだ。謝っておくよ。
俺はちょっとあんたのことを誤解していたようだ。
そもそも、現代は突き破るものがないのでは?
106 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 01:57
蜷川。
うんうんしってる。なんか肩書きが異常に多い人物だ。
んまあ、それは理想として常に掲げてないといけないかもしれんよね。
空手でも、打つものの50センチ先を突けとかなんとかいうもんなあ。
そういう突破力を持った思考で全方向にびっしんばっしんやってれば、
いずれは。
>104
んまあそんなもんよ割と。
でもねー謝る必要はないざんすね。
107 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:00
>>105 その閉塞感をとりあえず壊してみようほととぎすって感じかな。
どうせないものを探すならないものを壊してもいいじゃんかっていう。
>>106 わざわざ書くだけ野暮だったね。でもそのHNはどうかと思う。
108 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 02:03
>105
必ずあるんだわ。
破戒。ってのは、いつの時代も素敵だった。
戒めがある以上、破すべきなんだねきっと。
とはいうものの、戒めというものが目に見えて無い今、
この現代には戒めってものの本質があらわになってんじゃないのって
きがすんだわ。
つまりね、本来戒めるべきもの、その根拠っつうかそういうものが、
普通に世間でまかりとおり、黙認されてしまってるみたいなね。
じゃあそれをどうせよというのか、俺にはイマイチ掴めてない。
でも、人が生きてる以上、そこには破戒すべき、破戒して素敵っていう
ものがあるんだ。それだけは確信してるよ。
無責任だけど。うはは。
>>107 ないものは壊せない。そこは誤魔化せない。
110 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 02:05
このハンドルの、も学会ってのは、日々のもがき、その様を
レスに表現しようって言う会のあったなごりなんだ。
今この瞬間、ここではこのハンドルで案外よかったんじゃねーのとかおもう。
111 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:06
>>109 今みんなでないものを探してるじゃないか。
だから同じようにないものを、
もしくはないと思われているものを壊してみたらどうかな。
廃墟に咲く花一輪。
そいつを探すためにみんなぶっ壊せばいいんじゃない?
どうせなにもないんだったら。
本当になにもないんだったら。
>>111 自然科学は残るよ。それでも地球は回る。
113 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:08
>>110 そんな過去があったのね。過去には敬意を表しますよ。でもと学会と誤解されること請け合い。
114 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 02:08
>109
ベイビー。
さあ、今部屋の真ん中にたって、両手を思いっきり伸ばし、
思いっきり大回転しながら思いっきり叫んでみな。
ほら。
みつかっただろう?壊すべきものの断片が。
あ、ちょっとぶつかっちゃいそうで怖いなっておもったら、
それはクリエイターとしては、壊すべき要素なのかもしれんね。
115 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/15 02:09
>113
この名前つけた前夜、と学会よんでたんだよ。
>>111>>114 なぜ壊すという事を壊さないのか?
なぜ壊すという事を壊すという事を壊さないのか?
byボルヘスの真似。
117 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:10
>>112 じゃあ地球も壊せばいいんじゃないの?本当になにもないんだったら。
118 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:12
>>116 ボルヘスは墓の上の自分と対話しすぎなんだよ。その態度は好きだけどさ。
みんな壊しちゃえばその問いかけは無効だよ。みんな壊しちゃえば。
121 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:17
>>119 それも壊すから問題ないの。衝動とか行為すら壊しちゃうから。
なんで〜は壊さないの?って問いかけも壊すしね。
でもそんななんでもかんでも壊せないよね。じゃあ、あるよね。きっと。
122 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:17
>>120 じゃあ答えはもう出たじゃん。君は文学で地球を壊せばいいんだよ。簡単じゃないか。
125 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:20
つまり壊すべきものがないなんて嘘だってことだよ。ただ見ようとしないことと「ない」ってことは違うんだよ。
本当に壊すべき思想はないのかな?
壊すことを壊すまえに、「思想がない」という思想を
まず壊したらいいじゃないか?
>>125 きみの言ってる内容だと「壊せない」ものと「壊せる」
ものがあるだけで、どこから「壊すべき」なんて価値
判断が出てくるのかさっぱり分からんよ。
128 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:22
>>124 だから物理的になんて書いてないじゃん。文学で壊せよ。簡単だろ?
本当に壊れやすいのは俺の心だ!壊しちゃいやいやいや〜ん
>>128 そうやって中身のない記号(=文字)を羅列されても
理解できんよ。
131 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:24
>>127 壊せないの「ない」は無意識のブレーキだろ。そのブレーキが閉塞感を生んでいる可能性は大だ。
だったらそれが「壊すべき」ものだよ。きっとな。
君の言うその「価値」ってどこから生まれたの?それも探ってみたらいいかもね。
132 :
吾輩は名無しである:04/05/15 02:25
壊れそうなものばかり集めてしまうよ♪
>>131 「壊せない」っていうのは不可能ということ。
壊したくないとかそういうものではない。
ハカイダーはかっこよかったよな
135 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:30
>>129 壊すどうこうの前に触れたくない感じがする。この俺の直感はニュータイプ並に研ぎ澄まされているぞ。
>>130 じゃあなんで物理学は理解したの?物理学なんて記号の集合ですよ。地球が何で回ってるかなんて
記号を理解しなきゃ理解できないよ。なんて話はもういいよね。
とにかく君には守るべきものも攻撃するべきものもあるようだ。ならやれるよ。そこに答えはあるよ。
>>132 なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せなるべくいっぱい集めようそんな気持ちわかるでしょう。
>>133 不可能?ためしもしないで?
>>134 キャシャーンはどうなんだ?映画。
>>135 平凡だな。ま、それもよし、すべてよし、と。
137 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:35
>>136 平凡だなって価値観はなんで生まれたんだろう。不思議だな。閉塞感の中には色んなものが生まれてる。
138 :
吾輩は名無しである:04/05/15 02:37
おいCよ 壊れたら修理すればいいんだ 気にするな な
139 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 02:44
確かに修理するってのも文学の伝統だな。俺はそろそろナボコフが修理されると思うよ。
140 :
吾輩は名無しである:04/05/15 02:51
すみません。どなたか夜明けごろ明大前まで来ていただけませんか?
141 :
吾輩は名無しである:04/05/15 02:54
いいよ 行ってやるよ 喰いもん持って行こうか?
文学も日常生活も同じである。どこに向かっても、
ただちに、どうしょうも無い人間のクズに行きあたる。
byショーペンハウエル
143 :
吾輩は名無しである:04/05/15 12:29
ウン百年前は大学で哲学くらいしか教えてこなくて
そのあと文学全盛になり、ついで理学が繁盛し
いまは工学が花形。文学以外にもいまや理学が
はやらないんだから、衰退は仕方の無いことじゃね?
ロムってみたらこのスレなかなか熱くて面白いレスがあるな。
145 :
吾輩は名無しである:04/05/15 23:32
熱いのも冷静なのもあってけっこう好きだよ。
C ◆7sqafLs07s あってのスレだね!
147 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/16 21:29
>>41 へへ。フレキシブルなキャラなんdeathよ(微笑。
>>42>>43>>45 S氏に。
全体的に流れを汲みながらの聡明なレスだと思うんだけど
>ただ現況は、破壊に足る正統が、前時代に見当たらないところまで来てる。
ってところで、ちょっと違う角度から「破壊」に焦点をあててみたいと思った。
わたしが「破壊」という言葉にイメージしているのは何だろ?、と考えてみて、
先行する「正統」に対するアンチテーゼとしてのものじゃないんだよな。
(そういうスタンスを『新潮』座談会ではオイディプス神話の父殺しに喩えてたっけ)
衰退はしていないと思う。
ただし新しい分野が出現してきているのだと思う。
また時代背景の変化なども大きな要因。読者の
趣向がかわっている。
しかしながら、最近は古典を読まない作家が多い
から内容のストーリーは優れていても、描写など
に優れたものを感じない。
149 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/16 21:41
>>148 日本文学において戦後から現在までの文学作品の質を眺めた場合にはどう?
150 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/16 21:46
もちろん戦後から現在までの日本文学でもいくつかの特異な試みはあった。
>>147に補足する意味で書いてみると、
70年代後半から80年代にかけてのハルキシズム時代に現れた中上健次。
それから80年代に登場した高橋源一郎や90年代に登場した阿部和重。
彼らに感じるのは「正統」に対する「アンチ性」じゃなくて「突然変異性」なんだ。
それは彼らが伝統をスポイルしてるってわけじゃなく、ん〜何て言っていいのか、
文学における表現の仕方や姿勢にとても「自由さ」が感じられるんだよ。
ただそうした試みは一部であって全体的には堕落の方向にあるんじゃないか?
>>149 すべてを見ているわけではないから、一言ではいえないと思います。
時代の変遷といえばSFとか歴史モノの動向もひとつの特長だといえ
ないでしょうか?
それからまた他のスレで「アルツィバーシェフ」についての紹介は
ありがとう。
152 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/16 22:12
>>151 たしかにひとことじゃいえないよねえ。
文学全般(日本の戦後という括りをしたとしても)について語ろうとすれば、
そこには必然的に乱暴さが孕まれることになるけどさァ。。。
たしかに文学といっても小説だけじゃなく詩も戯曲もあるだろうし
小説といってもSF小説、推理小説、歴史小説や時代小説のほか、
ホラー小説(昔の怪奇小説?)、官能小説、ライトノベルなんかもあるしね。
ただ、そういう小説ジャンルの多様化傾向自体が歓迎されるべきか否か、
という問題があるんじゃないだろうか?
日本文学が求心性を失っているという証拠にもなりうるかもしれない。
153 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/16 22:14
ついでながら、S氏の中原昌也についてのレスで一言(
>>45)
>けっこう、綺麗だなと思える表現もするんですよね。
と書いていたけれども、この形容はかなり的外れのように思えた。
中原昌也の表現方法というのはブツギレというかコラージュ的というか、
「綺麗さ」とは無縁な方向性をもってると思う。
154 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/16 23:48
>>91(も学会会長氏)
>それってのはバタイユだとかの辺りの思想から思想への脱却、
>表現の自由と表現の自由の戦いみたいなところで、
>それぞれに派閥ができてたから、そしてまた当時の考え方の
>不合理性なんかがあってこそ、文学って学問として発展する事が
>出来たって俺は思うんだけど、
ちょっと興味深くも意味曖昧なレスだと思うので乞補足。
>>108 島崎藤村「破戒」へのオマージュ?
>>116 それはボルヘスと似て非なる戯れのトートロジーだね。
もっと気合を込めたレスを望む。押忍。
155 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/17 00:01
【仮説01】――小説ジャンルの多様化傾向=日本文学の求心性喪失
>>152に絡めた文脈で。
一時期「POP文学」や「J文学」という形容があった(今も?)。
おそらくは「音楽」や「スポーツ」からのイメージが波及されて
こういう記号的呼称が出てきたと思うんだけれど、
これは「文学」というジャンルの希薄化につながっていないのかどうか?
も学会会長よ、がんばれ。
フェイクってのもなかなかアグレッシブやなあ。矢部さんももっとがむばれ。
158 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/18 19:51
>>91 >文学という物そのものに、学問である必要がなくなったわけだし、
>より一般大衆化されたエンタメってかんがえたほーがいいんでないの?
どうもその、学問かエンタメか、という話はよくわからない。
だいいち、文学が学問、というのはどういうことなのか?
といって別に、学問ではないと言いたいのではない。
そもそもなぜ、学問かどうかを問題にしないといけないのか、
その場合、学問的な行為というのは、作品を作ることなのか、
読むことなのか、それとも研究することなのか?
それに、エンタメという言葉が、特定のタイプの小説を指して
使われてるようだけど、どんなタイプの小説でも、それがいいものなら
楽しみ(エンタメ性)は得られるわけで。それが哲学的な硬い小説であっても…。
学問性というのもそうで、どんなに軽い小説でも、それを読んで
知識を得たり、思考を鍛えられたりすることは多いわけだし。
(というか、いわゆる「エンタメ」のほうが、知識量は多いような気が…)
だから小説を、学問とエンタメに分けることには、あまり意味があると思えない。
学問性とかエンタメ性とかは、どんな小説にも含まれ得る成分のようなものだし、
ある小説から、いかにして学問的知識や楽しみを引き出すかは、読者ひとりごとに違うから。
>>157 まずあなたが頑張って下さい。
159 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/18 20:07
>>99 >何か俺らの上にオモッ苦しい蓋としての思想やそれに支配された社会が
>あれば、かつてロックやパンクが生まれたかのごとく、何かがはじけるのかもしれんけどもね。
これも、重苦しいものを感じるかどうかは、それぞれの立ち位置によるわけで、
今は重苦しいものがない時代だ、思想がない時代だ、とかはいちがいに言えないと思う。
昔あったものが今はない、という言い方に、いつも僕は違和感を感じるけど、
そういう言い方は結局、自分にはそう見えてる、自分はそういう環境で生きてる、
また更に言えば、そうであったほうがいい、そういう認識をしたほうが、自分には都合がよい、
ということでしかないのではないか?たとえばその、重いものはいけない、
軽くなくてはいけないという「思想」自体が、物凄く重苦しく私たちにのしかかる、
ということもあるわけで…。だから何かを「打破」したいなら、軽くなくてはいけない、という
窮屈で重苦しい「思想」が、すぐ目の前にあるんだから、迷わず「打破」していけばいいんじゃないか?
160 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/18 20:16
>>111 >ないものを、もしくはないと思われているものを壊してみたらどうかな。
何か特定の「ないもの」を壊すということのほかに、
むしろ「なにもない」という事態そのもの、
または「ない」と思わせてしまう仕組みそのものを壊す、というのもありえる。
いわば「ないもの」ではなく、「ないこと」を壊す、と。
162 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/18 20:36
>フェイクさん
僕は言ったのは、「衰退してない」ということではなく、「衰退」があるとしたら、
それはこの20年で生じたものではなく、近代文学が最初から内的に「衰退」を孕んでいて、
もとからあるその「衰退」が、この20年くらいで表面化してきたに過ぎない、ということ。だから
>>12 矢部氏でさえも、「近代の可能性が現代に現れてる」と語る。
は逆で、近代の「衰退」が現代に現れてる、ということ。だから、
以前には近代文学の黄金時代があった、それを取り戻そう、という「衰退」論も、
また逆に、村上龍や多くのポストモダン系批評家たちの言うような、
>>47 だっていつまでたっても近代小説みたいなの書いてるんだもん
という、もう近代文学は終わったんだよ、新しい段階に入ってるんだよ、的な「衰退」論も、
ともに、近代と現代の断絶を前提にしている点で、真の「打破」のためには、あまり有効ではないと思う。
163 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/18 20:54
>>161 それはまあ、物事の見方の問題だと思う。前スレに
>かれらは「なぜ日本が悪くなったか」を論じるのはそれが楽だからに他ならない。
>「日本の希望」を論じるよりも嘆いたほうが簡単だからである。楽なほうへ簡単なほうへ。
>運動はしない、けど美食はもしたい、それなのにやせたい夢見るおばさんのようです。
というのがあったけど、昔はあった良い(または悪い)ものが「失われた」、「ない」と
嘆く(または喜び)という発想自体に、何かおおきな欺瞞があるのではないか、
そういう欺瞞をまずやめてみる、というのが、「ないこと」を壊す、ということだと思う。
その「欺瞞」を具体的に言うと、たとえば、
「昔は○○があってよかったけど、今は●●になってしまった」
という議論には、●●を排して、○○を広めたいという政治的な意図が伴うことが多いし、
「昔は○○があったけど、もうそんなのはダメで、今は●●の時代だ」
という議論には、○○を排して、●●を強くしたいという政治的な意図が伴う。
だから「衰退」論というのは、そういう、「ためにする」議論になりやすいわけです。
「ないこと」を壊す、には、そういう発想をやめてみよう、という意味もある。
165 :
吾輩は名無しである:04/05/18 23:48
>>164 なのらちゃんいい味出してるな
小夜スレを代表してがむばれ
166 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/19 02:48
まてまて。
くっそうジェーンぶっこわれちゃってブラウザから書き込みなんだけど
非常にやりにくい。ってのはつまり、スーパーリンクから原文を見る場合
窓が別にひらくのがうざいってことなんだけど、それはおいといて、
えっと?
順序良く説明してくとなるとーあー。えっと。めんどくせえ。
>矢部
文学をそのまんま学問だと見た場合のことなんだけど、
じゃあその学問の定義とエンタメとの違いはとかきかれると困る。
すごく困る。
なんで困るかって言うと、その矢部のいうような、それぞれの立場が違うんだから
どーとも言い切れないみたいな、地球の戦争を宇宙から見てる宇宙人のような
言い方されちゃうと、困っちゃうって言う意味で。
でも確かにそういう見方のほうが自然といえば自然なんだけど、
定義なくして話はなっかなか進まんので、
文学っていうのを学問つまり研究と発表との表現であるとしたし、
その対極としてエンタメつまり単純に文章を楽しむこととした。
んだけど、意味がないといわれちゃうと身も蓋もないただの貝殻。
せいぜい飾り棚において鑑賞するしかねーね。
167 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/19 03:01
んで、>159矢部
これも上記の前提があってこそなんだけど、
文学=文章を通して思想を研究発表する学問ってことだとすれば、
明確で重苦しい思想の呪縛がない今、
明確に目に見えて文学が学問的に発展することは難しいし、
じゃあどこで発展すればいいかというと、ずばり文章であって言葉、
これからは文学というより、文芸の時代ですよといいたいんだけど、
これは建築様式の歴史を見てもらうと説明しやすい。
ってのは、簡単に言うと、アールヌーボーってのが無ければ、
今の機能優先モダニズムは無かった。
なんでかっていうと、アールヌーボーが、それ以前の様式を
一旦破戒、モダニズムへの準備をしたからだ。
しかし、現在モダニズム時代に生きる中の一部の人々に、
その一世代前の様式アールヌーボーを、建築の歴史上最も美しく
素晴らしいと讃える考えを持つグループがある。
これ、文学にも同じ事がいえんじゃねーかなと。
168 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/19 03:09
建築でもなんでも、一時代の移り変わりにはさ、
色んな亜種がでてくるもんよ。
そこを指して評論家は、混迷というだろうし、批評家は衰退というだろう。
しかしそれは、ある一過性のものなんじゃないのかと。
解りやすい矛盾で解りやすい反発を生み、そのつど変化進化した社会の思想は、
ついにバランスの良く取れたものになった。
思想と言う蓋をあっさりとられちゃった文学は、思想を発表する場ではなくなったし、
とても自由なものとなった。そうして現在のように文学つーかブンガクって
感じの作家が多く出てきて、まさに混迷衰退の色を見せているが、
実はそれは文学そのものが次の大きなステージに移行しているにすぎねえんじゃねえのかと。
そーおもーうよー。
169 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/19 03:20
で、次の主流を見極めるためには、何が必要かというと、
もう影響力満点な文学者の登場を待つしかないでしょう。
表現とはそうして進歩してきたし。 誰だろうね。本流をつくるのは。
でも、もしも文学が映画のような歴史を歩もうとしてるなら、
これは実に悲しむべきっておもう。
映画って表現の世界から完全に脱しちゃって商業になっちゃったし、
まあフランスあたりじゃあまだ、表現としてシネマしちゃってるけど、
たとえば、アクション映画つったらアクション直訳してこれ行動なんだけど、
行動を映像で表現するのが本来のアクション映画なんだけど、
これもう今っていうと、ただの派手さが売りの見世物じゃないか。
このように、文学が本来の面白みをなくし、見世物的な展開をしたがってるとしたら
民衆が社会がそれを望んでるとしたら、こりゃあもう、ねえ。
そりゃあ山田君を先生って呼ぶし、親指さがさなきゃいけないし、ねえ。
170 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/19 03:56
なんか今世界の中心で愛を叫ぶスレみてたんだけど。
ほんとに映画のような歴史あゆもうとしてんのかな。文学。
んでもアレ読んでないからしらんけどね!!
>ひと時代
「時代」というのは後世の人が、ちょっとした象徴的なものにこじつけて
「○○時代」と名づけるだけで、つねにとうとうと揺るぎなく流れている
ものなのだろう。
だって、今、何時代?
>映画って表現の世界から完全に脱しちゃって商業になっちゃったし、
アレ?また文学バカの悪いクセがでてますね。
いまさら文学シジョウ主義ですか?
173 :
吾輩は名無しである:04/05/19 19:51
も学会会長様。へ
もうちょっとわかりやすく書いてくれないかなぁ。
一番商業主義に染まってるのは文学だろうが。
むしろそれは良いことですが。
175 :
吾輩は名無しである:04/05/19 22:08
どこまで突き詰めれば思想と認められるのだ?
176 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/19 23:22
おう、おまえら。
>171
当たり前だな。
>172
だれが至上つったのかしら。
>173
もうめんどくさい。
>174
その根拠は。
>175
さあそれは本人の自由じゃないでしょうか。
文学が衰退しているもっとも大きな理由は映像文化の発達にあるんじゃないの。
今の若者にとって文学とは「読む」ことから「観る」ことへと変わってるんじゃないこと思うよ。
他の細かいことは置いといて、本質だけをつくとこの理由になると思うよ。
過去ログは面倒くさくてみてないんで、とっくに既出でもせめないでね。
インディーズ(自費出版、自主制作)市場で人気の伝奇小説が6月、講談社ノベルスから
出版される。奈須きのこの小説「空(から)の境界」((上)1100円、(下)1200円)で、
4月、予約販売された愛蔵版は9800円という高価にもかかわらず、限定5000部がわずか
3時間で完売。インディーズといえば映画や音楽業界で使われてきた用語だが、出版界でも
「インディーズ文芸」が注目され始めた。
「空の境界」は6年前にインターネットのホームページ「竹箒(たけぼうき)」に掲載された。
2年間の眠りから覚めた主人公に起こる不可解な事件を軸に、日常の中の非日常世界を描いた作品。
自費出版されたのは3年前で、10代後半から20代のゲーム世代によって局地的なブームが起きた。
「インディーズ文芸」は、一部の愛好家向けの小説とみられがちだった。一般書店で
扱われなかったためだが、今回、流通ルートにのることで、読者層が女性などにも広がりそうだ。
著者の奈須さんは「月姫」などゲームのシナリオライターとして知られ、
小説としては今回が初のメジャーデビュー。
「空の境界」にいち早く注目し、出版化に踏み切った講談社文芸図書第3出版部の太田克史さんは、
「有名作家に書かせてしまいがちなのを、優れた作品を拾い上げるという『出版の本道』に
立ち返ったつもり。第2、第3の奈須きのこを発掘していきたい」と話す。
作家で文芸評論家の笠井潔さんは「コミックやアニメの世界では同人誌マーケットから
商業版になるケースはあったが、小説では初めてではないか。オタク的な同人サークルでは
超有名人だった奈須さんだが、外側では無名の存在。爆発的な売れ行きになるかは未知数だが、
ノベルスの売り上げとしては成功するだろう」と期待を寄せている。
http://www.sankei.co.jp/news/040519/bun030.htm
>も学会様
なんかいい文章だな、と思いました。マッサージ効果があるかも。
>>167 でも思想と表現って、そんなにはっきりと分けられるものなのかな?
いい作品では、特徴ある文体自体に、「思想」が感じられることもあるし。
これまだやってんのかよ。
昨日NHKの夜のニュースの枠内で、「何故芥川賞コンビの本が売れてるか?」
の秘密の一つに、厚い紙を使ってる、ってセコイ理由があったが、これバカなようで
本質を突いてるよ。
街角インタビューしてたけど、「一冊、すらすら読めた。読了感がうれしい。」とあった。
現代人はテレビ、漫画、ゲーム、様々な娯楽に満ちあふれてる。
で、その上ケイタイが普及して、突如電話が鳴り出したり、随時そういう「余暇」も中断させられる
生活なわけだ。漫画読みやゲームにまで集中できない時間生活の中で、誰が難しい読書なんてしようか?
文明社会の道具を捨てて原始的に、なんて言ってるのは西村修くらいなものだろう。
最近の20代には村上春樹1冊読むのも、忍耐が足りず出来ないんだよ。
で、文体ももっと簡単なのが要求される時代になった。
こんなんじゃ、文学も終わりだ。
いっそ、文芸春秋も群像も全部廃刊にして、「文学終了」ってやればおもしろい。
10年間くらい文学鎖国してみろ。
そして解禁したら再び新しい流れの元にブームが来る。そうするしかない。
或いはどうやってケイタイに勝てるか必死に考えてみろ。
181 :
吾輩は名無しである:04/05/20 14:14
日本では文学が栄えたことがないので衰退も無い罠
182 :
吾輩は名無しである:04/05/20 14:16
芸術はもはや美と真理の探究ではなくなったのだ!!
183 :
吾輩は名無しである:04/05/20 14:21
文学の衰退なんて昨日今日はじまった現象じゃないよ。
そもそも菊池寛が文芸春秋を旗揚げして芥川賞・直木賞を設けたのが
文学の衰退に歯止めをかけようという意図からだったんだから・・・。
181−183
そりゃわかってるよ。
けどお前ら税金番付見た? 少し前だったら作家の収入だけ、芸能、スポーツより
抜きん出て高かったろう。 それが今年は何これ!ってくらい低かった。
島田雅彦の年収って2千万円だって? 桁1つ落ちたよな。
平成になってから、さらに駆け足で文学が消滅しつつある。そういう事だ。
185 :
吾輩は名無しである:04/05/20 14:31
日本はまず個人主義国にならないと話にならんよ
186 :
吾輩は名無しである:04/05/20 14:35
>>184 大衆小説家は除外。
まぁ日本には大衆小説家以外いないけどなぷ
187 :
吾輩は名無しである:04/05/20 14:36
日本の小説なんか読むなよおまいら
188 :
吾輩は名無しである:04/05/20 14:43
>>184 昔は文学作品が映画化やドラマ化される機会が今よりもずっと多かったから
それだけ作家の収入も多かっただけ。
今はドラマなんかほとんど原作は漫画だろ?
189 :
吾輩は名無しである:04/05/20 14:48
映画化やドラマ化できる小説は糞
190 :
吾輩は名無しである:04/05/20 14:49
少し前までは小説を読むという「雰囲気」(あくまで「雰囲気」であって
けっして「習慣」ではない)が、まだ世の中になんとなく漂っていたんだ
よ。ただ、現代ではもうそういった雰囲気さえ消えてしまった。それだけ
のこと。
今どき新聞とってる家庭もだいぶ減っただろ?それと同じ。昔はなんとな
く当たり前のようにとってたけど、インターネットもあるし、よく考えた
ら新聞だってあまり読んでないし。だからやめよう。
文学が読まれなくなったのもこれと似たような現象だ。
俺あれ、イラク人質事件が起きた時など、テレビで成り行きを追ってて、どうなるのかな
ってハラハラさせられながら、自然に自分で深い関心を寄せていた。 手に持ってた「蹴り
たい背中」なんてポーンとほっぽり出しちゃったよ。現実のリアリティには勝てない。
しかもそれがライブで直に各々の個室に流れるしくみよ、現代は。
ってのは俺の友達の弁。
まず、そういう事に目を奪われるのが優先順位で言うと1番だ。そして、けつの方で、
どうしようもなく暇な時に読書をする環境が生まれるんだろ。
俺は飛行機で外国に出張する時くらいしか、もう昔の純文学読めない。それほど時間が
落ち着けないのだ。まずサラリーマンは文学なんかに構ってられない。
それより、主婦とか大学生とかターゲットにした方がいいんじゃないか?
ま、質は落ちるだろうが。
192 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/20 15:14
なんか書きたいことは山ほどあるけど時間が塵のように散ってゆくのです。
ケイタイってあれやっぱりいいかんよ。
俺の職場の机は囲いで区切られて、個室っぽくなってるんだけど、3つ離れた席の
上司から、携帯メールで指示が偶に入る。
週刊誌によると、女子高生なんかは携帯メールの文章に慣れすぎて、あれより長いのは
読み疲れるし、メールに書く文章レベルの文にしか既に頭にインプットされてないらしい。
その内、ケイタイのメールに届いた「面白メール」をまるごと本にしちゃう本が出るかも
しれない。そんなメールの達人みたいのが例えば出現して、芥川賞取ったら、お前ら本買う?
俺から見たら既に芥川賞も、それに近いくらい落ちてるんだけど。
メール文学でもいいけど、そういう細切れモノなら、だったらドストの「貧しき人々」みたいな
名作作って欲しい。 そしたら買ってやる。
194 :
鰯 ◆VuVTstpvAQ :04/05/20 15:31
うわこのスレこんなに続いてたんだ。
文学部通ってて感じたこと。
いわゆる「熱心な生徒」に限って日常の言語感覚がさむいのよ。
授業は真面目に出てる。教授と熱心に語らう。読書量多し、映画・漫画にも精通。
でも彼らとは話合わないし、相容れないものがあった。
なんでかって彼らは政治・社会面に全く疎いんだよね。
喋り方にも出るし外見果ては顔つきにも出てる。現代に生きてないことが。
そいつらが大学残ったり、作家志望だったりするんだから…そりゃだめぽ。
文学はもっと商業主義になればいいよ。社会に敏感でない奴らのせいで文学の内容が衰退してる。
文学板のレスでも言語感覚さむいな、って奴多い。
書きたい事あるんなら書けばいいよ。もったいない。
12時間労働してたら確かに時間は無い。あっても体や精神が疲れててどうしようもない。
でも、そういうんじゃなくて、ただ無意味に時間を費やしてる人は書いてみれよ、とにかく。
そうしないと何も始まらない。
インターネットの新聞といえば俺もそれで幾つかチェックしてる。
あまりこういう事言いたくないんだけど、昔の文士って東大出が多かっただろう。
今、差別発言的意味はないが、私立の下の方の大学の奴らが「小説でも・・」と書き出し、
応募してくる時代だろ。確かに内容が良ければそれでいいわけだが。
でも、果たしてそんな世の中、文学界でいいのだろうかと疑問がある。
俺の会社にも、文学目指してたら、大成してたかも・・と思わせるイイ頭持った奴が何人か
いるが、実際そういうイイ頭脳の奴が貿易とか違う仕事しちゃってる。で、あまり質の良くない
連中が何やら本をシコシコ書いて売っちゃってる。
実際買う奴がいるから悪いんだが、俺たちだって、現実問題「売れてる本です」と書店に並んでる
んだったらイイ本買いたいよな〜。
凄い素質を持った作家が出てきて欲しい、そうすれば文学界もよくなるはず。
196 :
鰯 ◆VuVTstpvAQ :04/05/20 15:57
>>192 ガンガン書いとき。後悔するよ。で、絶対人に見せて批評してもらう。
>昔の文士って東大出が多かっただろう。
昔の東大の倍率は二倍切ったりする程度だったわけだし…でも言いたいことはわかります。
私の大学は二流私大だったが、イイ頭持った奴はいた。
彼らに今でも会うと「書けばいいのに」と言うのだが無理っぽい。
好奇心旺盛だから仕事しながら書くなんて無理なのだろうな、と思う。
そりゃ視野の狭い連中がシコシコ書くことに時間費やしたもののほうが、世に出るわけだよな。
驚いたんだけど、俺が読書好きなの知って以来、よく接待で行く飲み屋の姉ちゃん(キャバクラ
というやつ)が、いろいろ本読み出したんだよ。その俺に話し合わせるだけの為に。
ビックリしたよ。こういう努力は何にしても必要な事だよな。そうまでされると客側も
その子呼ばざるをえなくなるじゃん。
三島由紀夫の豊饒の海、今読んでるって。
読めば読めるんだよな。さっき書いたのと矛盾するけど、そういう子もいるって事。
ちなみにその女の子、金原ひとみとやらに似てるんだよ。
198 :
鰯 ◆VuVTstpvAQ :04/05/20 16:05
>>193 難波氏
ケイタイにハマってる十代って実際どの位の割合なんでしょうね。
どうせ週刊誌の書くことだ、そうじゃない人口もかなりいるはず。と私は信じていますが。
小林よしのりみたいだが。
199 :
鰯 ◆VuVTstpvAQ :04/05/20 16:11
>>197 キャバ嬢時代を思い出しました(笑)私事ですみません。
難波さんに話合わせる為だけじゃないですよ。その子が面白いと思ったからでしょう。
そのうち、作家目指してみたら? って洗脳しちゃって下さい。。。
チャットするつもりは無いんだけど、鰯 ◆VuVTstpvAQ さん、俺もケイタイに
ハマってる十代がどれほどのものか、そのせいで文学離れに影響するのか、確かな
答えは、実はどうでもいいという気もするよ。 それより、目の前にある現実というか、
昼間にすいてる電車に乗ると、座ってる若い人全部が、ケイタイを顔の前に突き出して
カチャカチャとメールやってるんだよな〜。日本だけじゃないだろうけど、異様な光景
だと感じるよ。以前は、割と読書してる人も多かった。で、純文学の本持ってる人見かけ
たりするシーンも偶にあったんだけど、今は皆無。
ケイタイは、ずいぶん、現代人の余暇を浸食し壊しつつあるよ。
ってのが嘆かわしい。
キャバ嬢さんには、俺は特に何も言ってないんだけど、向こうも営業活動のような
自発的努力をしてるんだよね。それで本読んでくれても、別に本当は嬉しくないんだけど、
単純に感想聞くのは面白いよ。
そろそろ、仕事の片手間にやってるのも散漫だから打ち切るけど。
なんで大物作家が現れないかというと、現代人があまりにも平均化、平凡化
しちゃってるかって事だよな。
ヘミングウエイがロストジェネレーションと言って、テーマ無き時代の中から
それでもどんどんテーマを作って書いたけど、書けば書けるはずなんだよな。
それが出てこないのは人材が悪いからだよ。
平野啓一郎なんか、いい素材持ってるんだから、一度思い切ってどっか就職してみれば
いいんだよ。サラリーマン体験してみればいい。2年くらいすれば、辞めてから面白いの
書けるはずだよ。作家は時代に流されちゃいけないんじゃないか?なんか作家の姿勢まで
サラリーマン化してるように思える。
ついでだけど、女性に負けてるのは当たり前かもしれない。
バレーボール、サッカーと女性の活躍が目立った。作家の世界も同じだ。
男が男らしく居れなくなった時代なんだよな、それがイコール、文学の衰退の原因でもあるよ。
難波は学歴偏重のくせに、ワイドショー感覚で文学を語る屁たれ。
鰯の言語感覚も寒すぎる。ブルルッ。
204 :
吾輩は名無しである:04/05/20 18:36
難波と鰯は完全にイッチャッテルな。
こういう世間は何もわかってないって顔でモノ言う奴は少なくとも
たいした人間にはなれないだろうな」
日本が近代化する過程において、小説ばかりでなく、
児童文学や童謡、芝居や漫才の分野においても、
東大の出身者は奮闘したわけなんだけれども、
そういうのは無視しているのが、アホ指数100%全開ってとこだな。
児童文学や漫才の世界に東大生が向かわない現状を無視し、
純文学の衰退を作り手の学歴に求めるとは・・・。
アホキャラのコテなんかよりも、こういった「勤勉な馬鹿」の方が、
よっぽど扱いに困るよ。
全く悪意が無いだけに……救いようが無い。
>別にイイタイ難波と鰯は完全にイッチャッテルな。
別にイイタイコト言っていいんじゃない?
ちょっと思ったことをカキコする人いたらココゾとばかりに
叩くんだな。。なんか政治家みたいだな。
ヨッ! ヤジ将軍!
アホキャラのコテ
アホキャラのコテ
アホキャラのコテ
アホキャラのコテ
アホキャラのコテ
アホキャラのコテ
......_| ̄|○
俺のことだろうかw
............_| ̄|○
210 :
吾輩は名無しである:04/05/20 19:44
211 :
吾輩は名無しである:04/05/20 19:54
>>207 誰に言ってんだ?
あんま興奮すんなってw
落ち着け
212 :
吾輩は名無しである:04/05/20 19:57
>>198 リア工の出番ですかね。あくまで僕が見た限りですが。
はまってる奴も、確かにいます。携帯は高校生にとって
共通の話題でもあるし。どこどこの音がいいとか、どこのゲームが
無料だとか。電車に乗ってる間は『することがないから』
携帯のゲームばっかり、っていう人もいます。
あと出会い系とかもあるんじゃないですか、昔だったら
「もてない」とかそういう部分からくるコンプレックスが
創作活動に向けられたりしたんでしょうが、出会い系で顔見えないで
いれば優しいメールがもらえるんでしょうし(出会い系欲しらんので間違ってたらすまそ)
でも読書してる人なんかもいますよ。昔がどうだったのか
知らないので、多いのか少ないのか知らないですが。
あとウォークマンの影響もあるんじゃないのかな?
携帯ほどじゃないけどウォークマン持ってるのも結構当たり前です。
ちなみに皆さんの言う昔ではどれぐらいの人が読書してたものなんですか?
>>201 そこまで体験は必要でしょうか?村上龍なんかも作家は何か別の
職業になってからなるもの、みたいに書いてますが
どうも絶対にそうだとはいえないと思うのですが
それと、これは僕の勝手な感想ですが皆さんが思い描いている
若者像より少しだけよくしたものが本質だと思いますよ。
そこまで落ちぶれちゃいない
糞ガキがマジレスしてんじゃねぇ。
昼間、勤務中の少し暇な時間に、片手間に、書き込みした後、外回りの仕事が入った。
で、そのまま接待に流れて直帰で、さっき家に帰って来た。
少し気になったんで、コレ見てみたら、やっぱり批判みたいの書いてあるんだな。
でも批判とは言え、面白いの一つあった。206の奴。
悪意が無いから手に負えないか・・・感想として面白い。ある部分見抜いてるじゃん。
勤勉な馬鹿でもけっこう。今は島田雅彦と同じくらいの年収もらってるんで。
お前らも何かに打ち込んでしっかり頑張ってみろ。
人のあら探ししてる暇あったら。 作家になりたい奴はまず書いてみろよ、どんどん。
俺はもう寝る、明日も仕事なんで。
216 :
吾輩は名無しである:04/05/20 23:57
嵐が丘の作者は仕事も恋愛すらもしてないけどな
217 :
吾輩は名無しである:04/05/21 00:37
難波さん素敵!
チューしてあげるわ
218 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/21 00:41
>矢部
うん。ありがとうでもあーなるほどね。
文体が思想を表現って、なるほどあるね。
でもまあそこは俺的には、仮止め、仮縫いっていうか
ジーンズの裾上げするためにはまず、どこまでやりますか?
ここっすか?ここっすね、じゃあはい針でとりあえずとめときますねって
感じで、何かを纏める前の仮の処置として書いたから間違いはある。きっと。
>難波
いいね。
いいんだけど、俺はちょっといまうんこがまんしてかきこんでるからこうやって
変換とかしないでかいちゃうけど、素晴らしいとおもう世それ。
うはーといれ。
219 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/21 00:49
ただいま。
いやーウォシュレットってなんであんなにきもちいいんだろうね。
って汚くてごめんね。
でね、衰退どうこうはおいといても、ともあれ。
今ってとにかく、チャンスだってことだ。
直感でいける、馬鹿雑誌の記事広告みたいなのがうける。
なんて簡単なんだ。大チャンスだ。やったもんがちくらいの勢いじゃねえか。
と、おもうんだ。トイレ帰りの僕は。
220 :
吾輩は名無しである:04/05/21 00:58
なにやら図星を突かれて悔しいのか、
イタイ抵抗してる人がいるようですが(藁
2チャンて学歴が低い人間をバカにしてなかったっけ?
で、今度は高学歴への批判? ぷっ 見苦し
難波も鰯も会長もなかなか悪くないよ。
ただ、それだけってとこもある。
もうひとふんばり! がむばれ。
自分の意見への批判はあら探しになるのか?
めでてーな。
223 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/21 12:36
>>142 厭世気分から遠征しよう。せめてニーチェまで。あの彼岸まで。
>>143 その文学全盛っていうのは修辞学全盛ってことでしょ?
今の意味で言う文学は大学において全盛になったことなんてないと思う。
>>146 それはなさげ。
>>148 古典を読まない作家っていうのは誰のことなんでしょうか。
けっこうみんな読んでると思うけどな。
>>150 中上はまさに突然変異だったよね。それの成り損ないが村上龍だと書いたら怒られるかな?
224 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/21 12:39
>>152 文学とは何か?だの文学は何処にゆくべきか?なんてことは
本来は作家達自身が考えながら書くことではなくて、
作家達のもたらす所産を眺めて構成する評論家たちの
仕事だったはずなんだよね。
なんだけど今じゃそういうことを作家も読者までやってる。
それで状況が無闇に複雑になってる気がする。
ボーダレスはそのうち洗練されて新しい境界線を与えてくれるのかな。
俺にはものすごく疑問です。
225 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/21 12:46
>>153 コラージュと言えば寺山修司を思い浮かべるわけですが、
たとえば舞城王太郎の文体って全盛期の松尾スズキそのものですよ。
悪夢をさまようような構成も大人計画の舞台そのまんま。
大雑把に言ってあそこらへんを小説の最先端としてしまうなら
小説は演劇の後追いになってしまいます。
松尾スズキ自体がジョークで言ってますからね。
「舞城ってあれ、俺」みたいなことを。
そもそも寺山のコラージュには前衛映画という源流があるわけですけど。
>>155 J文学は自滅しましたね。印象的には。ライトノベルは迫害されるべきだと思う。
真に救世主になる存在なのかどうか、今のままではただ自滅しますよ。
だから恐れず叩く批評家がもっと若い世代からも出ないといけないと思う。
そうすることでライトノベルの価値が「あるなら」ちゃんと証明されるはずです。
226 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/21 12:50
>>160 もちろん「ないと思われているものを壊してみたらどうかな」というのはあなたの言う
>「ないこと」を壊す
への示唆ですよ。
>>171 土器の模様だけで決まるはずの縄文時代すら定まらないもんね。
文学を「時代」で語ろうとすることにはあらかじめ限界があるということを知っておいて
なおかつ遊び心でやってみるかくらいの心持じゃないと
窮屈な押し付けばかり生まれてしまうだろうね。
>>177 本質……。
227 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/21 12:57
>>196 >ガンガン書いとき。後悔するよ。で、絶対人に見せて批評してもらう。
一応そこらへんは大丈夫です。
文学が衰退した理由
書いてる人間と読んでる人間がハルカ彼方に離れ離れになっちゃったから。
誰も批評または感想を述べることで今後の作品に活かされるとは思ってないし、
書く人間も読んでる側の考えを取り入れようとは思っておらず、むしろ拒絶している。
229 :
吾輩は名無しである:04/05/22 10:29
>>228 おまいの言ってることは大衆小説に限っての話。芸術的な文学は客商売じゃないからさ。
俺は逆に、媚びが鼻につきすぎて遠ざけられたんじゃないかと……
231 :
吾輩は名無しである:04/05/22 11:39
頭悪すぎ
232 :
吾輩は名無しである:04/05/22 11:41
233 :
吾輩は名無しである:04/05/22 16:13
存在理由がなくなったから
>229・231
文学板の人達には俗な意見杉たかな?
一般書籍のスレに逝きます。
スレヨゴシ、失礼しました。
235 :
吾輩は名無しである:04/05/22 19:46
>>234 逝かないで
それはすごく大事なことだと思う
マーケットリサーチとかそこまでいくとどうかと思うけど
もっと鑑賞とか批評とか真剣に行われてもいいと思う
236 :
吾輩は名無しである:04/05/22 22:27
高尚な文学作品というのは、作家が大衆受けを狙っている今の日本ではとてもじゃないが生まれ得ないものだと思う。
本当に優れた小説を書こうと思うなら、まともに食ってゆけなくなる覚悟が必要なんだよきっと。
とにかく今の文壇がエンタテイメント化していることに気づいていない作家は糞だな糞。
エンタテイメント化が悪いとは思わないな。今に残ってる
文学だって楽しむために書かれたものも多いよ。問題は
今の文学がエンタテイメントとしても質が低すぎること
238 :
吾輩は名無しである:04/05/23 00:12
228が言うのは別に大衆うけをめざせということではないような気が・・・・
今の文学でスゴイって言われてる文学者・批評家は、お笑いでいうと「こぶ平」のような感じがする。
身内からは親がスゴイことあって認められるけど、一般の人からすると「ナニがおもしろいの?」
って感じだな。
しかも、タチ悪いことに変に権威づけされてるから、一般人は口出しできない。
そして客はどんどん離れてく・・・・
240 :
吾輩は名無しである:04/05/23 00:45
>>239 もうちょっと具体例(作家や作品)も挙げて説明してみて。
単純に、文章が上手い作家が減ったのが大きいかなぁ。
凝ったお話を作ることならもの凄く上達してると思うけど、
読んでいて文章に酔える経験がほとんど無い。
はじめて文学板にきました。
僕は文学は得意でなく、
本も稀にしか読みません。
でも文学板の方々は文章が上手で、
読みやすく非常に感動しました。
漢字が多いことにも、感動しました。
僕は文学は衰退しないと思いますよ。
衰退しているのは出版、印刷物。
しかし、ネットの情報源のほとんどは
活字を媒介にしていることを考えれば、
文学が盛り上がるための道筋がおのず
と見えるのでは、っと僕は思うのです。
折角の機会なので今度、本屋に立ち寄って
自分なりに文学を探してみることにします。
>240
例をあえて、ミンナが認める「夏目漱石」で挙げる。(怒られるかな?)
=形式面=
当時、漢文体と(今でいう)古文を織り交ぜた作品が中心の中で
イングリッシュの波がやってきた。Libertyを「自由」と
訳した人間が、もてはやされていた時代。文学にとって大波がやってきた!
漱石さんは落語と俳句の口語感覚と西洋の油絵・東洋の水墨画のカンカクを武器に
乗り切った。スゴイ!
=内容=
当時は「和魂洋才」って一生懸命精神的なツギハギをやってた時代。
その中でユーモア、不能であるオトコの不倫、出家、ノスタルジーかつ
相相反する進歩主義、(さらに胃潰瘍も?)を描くことで乗り切った、スゴイ!
ってオレがココで述べたとする。
・・・・でも、他の人からすると、「だからドウシタノ?」って話じゃないかな?
ソレカラドシタノ?ってのを文学は教えてくれないし、教えようともしない。オスマシ顔してる。
しかも、批評家のそれはヘタな禅問答みたいになってる。
(ゴメン。お笑い好きなんで)
お笑い偉人エンタツ・アチャコの漫才で名作といわれている「早慶戦」って漫才がある。
「早慶戦って楽しみヤナ」
「そうやね〜」
「オマエ、早慶戦って知っんのか?」
「知ってるよ。早慶と今年はどこが野球やるの?楽しみヤナ〜」
「アホか、おまえは!」
・・・・・今の人はこんな漫才で笑えるか?、ていうかイミわかるか?
文学の場合、それを平成の世になっても「やっぱりエンタツ・アチャコってサイコー。
アイツラは超えられない」ってしかも、ワケワカラン理由付けされて批評家から決め付けられて、
観客は、なにも言えずに内心「ツマンネ〜」って思いながらサヨナラしていってるんじゃないかな
かなり長くなっちゃった。ほんとに逝きます。
ゴメンなさい。
246 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/23 01:59
>>228 それはないと思うよ。誤解してるみたいだけど「文字を読める」ってこと自体が
少数の人間の特権だった時代はそんなに大昔のことじゃないよ。
衰退ってことを言うならピークは何処だったのかくらい設定するべきだと思う。
みんなてんでばらばらな「実感」とやらを結びつけて、その基盤も何も違うのに
無闇に大きな化け物像を作る必要はないからね。全く。
>>236 エンタテイメントと芸術を両立させたものこそが百年の名作になる。
これはやっぱり真実だと思うんだけどな。
>>239 まあそう思われても仕方ない風潮はあるよね。でもその問題は
「なにがおもしろいのか」を学ぼうとしない姿勢にもあるだろうし、
更に問題は「なにがおもしろいのか」をわからせたくない周囲の
態度にもあるだろう。最悪なのは「なにがおもしろいのか」など
わかってもいないのにわかっているそぶりをしたがる態度だな。
そういう色んなことのせいで「こぶ平」ばかりが損をするんだ。
結局これはみんな表現者そのものではなくその周囲の問題。
247 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/23 02:01
>>244 それは「ガイドとしての批評家」がうまく機能していない現状だな。確かに問題だと思うよ。
248 :
吾輩は名無しである:04/05/23 02:06
>>246 こぶ平が損をする?
239の話だとこぶ平が得をするってことでは?
>>244 「早慶戦」に関心を持っている観客が少ないのだからそれを題材にしても引きがないな。
お調子者が適当に話を合わせるせいで話が噛み合わない、というネタ自体は定番だし、
現代の道具立てに書き換えてやれば十分伝わると思う。
まあ、キャラもののコントの方が遥かに受けているのが現状だけど、
作者売りに頼りきりの小説業界も大差ないか。(と話を戻す)
文学の衰退というよりは、国民全体の活字離れの影響も大きい。
そういう状況の打破しか再生の道は有り得ないかもしれない。
今はジャンルも相当幅が広くなってしまい、文学に時間を割く
余裕がない人も多い。
また読者層を見てもその生活パターンがやたらと制限された環境
にいることが多く、とても他の分野への思考の切り替えがし辛い
ことも大きいかもしれない。
文学の前に今の読者がどういう状況にあるのかを考えてみること
も大事かもしれない。
252 :
吾輩は名無しである:04/05/23 17:30
だからさ集団主義の日本人の多くは、個人主義に根付く西洋文学や露文学は理解できないんだにょ
253 :
吾輩は名無しである:04/05/23 17:44
本を読むのが早い人っているよね。そういう人が羨ましい。
脳の性能がいいんだろうな。
254 :
吾輩は名無しである:04/05/23 18:09
学生への推薦図書が、近代文学が多く硬すぎなんじゃないの?
あれで、文学が好きになった人もいるかもしれないが、
嫌いになった人の方が多いと思う。
もっと現代作家のほんを推薦した方がいいと思う。
255 :
吾輩は名無しである:04/05/23 18:15
俺も学校のせいだと思うね。
夏目漱石だの志賀直哉だの。ほんとに退屈で仕方なかった。
寝る前聞いてた、ニッポン放送の「ヤンパラ」のほうが何倍楽しかったことか。
256 :
吾輩は名無しである:04/05/23 18:15
>>254 そういう観点なら児童文学を推薦すべきだと思う。
現代作家といってもピンキリだし、
読み馴れてない人が読むと消化不良を起こす書物も多い。
257 :
吾輩は名無しである:04/05/23 18:17
哲学板落ちたの?
258 :
吾輩は名無しである:04/05/23 18:32
↑意味わかんねえ。新で濃いよ。
259 :
吾輩は名無しである:04/05/23 18:41
初めて読んだ本が夏目漱石で、
「文学って、こんなものか・・」
と思った人は、案外多いかも。。
>>初めて読んだ本が夏目漱石で
ではなく
>夏目漱石の「坊ちゃん」で の訂正。
261 :
吾輩は名無しである:04/05/23 18:44
↑
256でなく259の間違い。
重ねてスマン
漱石にはじまり、漱石に終わる
漱石の後に漱石無し(夏目漱石)
「本を読まないヤツは馬鹿」
「本が読めないヤツも馬鹿」
「現代どれだけ文学が衰退していようが、古典は読むことができる」
こんなとこだ。俺は作家にはならない古典主義者だから、正直文学の衰退なんて関係ない。
とりあえず・・・…・・・クスッ
266 :
吾輩は名無しである:04/05/23 21:02
文学板のコテハンって馬鹿ばっかりだよね。
馬鹿じゃなきゃコテハンなんてやってられない。
もそもそ文学は個体の個人的な経験、それによる痛みや喜びや悲しみ、そうした
ものをいかに普遍化し得るか、という事をなす作業であると思うのだが、
共有感情の喪失、とまではいえないがとてもその割合が低くなっている訳だ。
つまり隣の人間に共感する部分が少なくなっている。
それが進化というものなのか、それとも人間の機械化といってもよいと思うの
だが、死というものが概念の中でのみある傾向になっている今の時代と無縁ではない。
生の認識の共有化が出来ない訳だ。
現代詩があくまで個人的な感情や観念に埋没していった為に衰退して
しまっているのは周知の事実だと思うのだが、文学が自身と他人との架け橋で
あろうとする事から逃れて個人的な理想にのみ走ろうとするところに
衰退の元があるのだろう。
270 :
吾輩は名無しである:04/05/23 22:39
昔は、つまり衰退したなかったころは、
大衆も文学的見地から文学を嗜んでいたのか?
>>268 なるほど。それは「普遍性」というものが弱くなってる?
それとも、「普遍性」の表現・享受の能力が減退してる?
どっちなんだろう。
大事なことだが、文学の廃れをどうみるかではないだろうか?衰退というの
ならば、どういった部分を以って衰退と判断するかも課題であろう。
内容が稚拙という意味なのか、販売部数の減少を持って考えるのか、または
作家層の変化をもって判断するのか、多くの視点があるために、一概に何を
もって評価するかは違ってくる。
あるいは「普遍性」というものは描き尽くされた?
しかし、たぶん昔よりは「普遍性」の価値は下落してるかも。
なんか土台となる足元がいろんな面で不安定になってるし、
ライフスタイルや価値観が多様化してるってだけでなくて
「普遍性」より「相対性」のほうが信じられる、みたいな。
ただ、「普遍性」が減ってるってだけじゃ「衰退」とはいえないね。
これは
>>272さんのいう通り視点と括り方が問題だから。
現代の「相対性」を作品に反映させることで
文学を「興隆」させることは可能だから。
普遍性は普遍性で在るとして、その流通を媒介するのが文学だと仮定すると、
もし文学が衰退しているならそれはインフレーションだろうし、ならば、
むしろ普遍性の価値は上がっていると言えるかも知れないです。
>>276 うん。しみじみ、ね。
ところで、ベンヤミンが情報の量だか伝達の形態だかが変わった所為で
「物語」が衰退した、とか言ってたそうですが、そんな話は出ましたか?
>>274
まあそういう視点が必要なことは否定しません。江戸時代に比しても今は
発行部数、種類など非常に多くなっていますから、どう考えるかが問題で
しょう。また明治、大正、昭和戦前よりも数の上では増えていますね。
だからこそ多くのデータを以って考える必要があります。
いくつかの視点の例をあげてみれば、本を読まない人が多いという批判が
目立ちますが、これについても読者層の分析が重要です。年齢層別、
性別、職業別、所得層別などなど。またその読まれている種類によって
今のそれぞれで分析してみることも大事ですし、その種類についても、
長編小説か、短編か、あるいは詩、和歌、俳句、戯曲なのかなどなど。
さらに毎年の新規の本がどれだけ出版されているのか、さらにその本が
どれだけ売れていたか、さらにその作家の数はどうか、また作家にして
もそれまでの人生経験がどのようなものか、作家の年齢層は、などなど。
またこれと同様に過去(当然明治、大正、昭和初期も)のそうした変動は
どうなのか、さらに本にかわる代替効果を持つものの成長はどうかなど。
こうして見ればもっと深い内容の変遷がわかってきますし、今後の予測も
可能なのです。ただいたずらな抽象論を投げても、同じ価値観を共有して
いるわけではないし、同じ土俵を意識して意見交換しているわけではない
から、同じことの繰り返しでしかない結果になってしまうのです。
>>275 ん〜どーだろ。「普遍性」という商品が出回ってるために
文学という流通機関が機能してないとすればそうだけど
「普遍性」という商品のニーズが低くなっているのであれば
インフレとはいえないなー。
日本の若手作家(中原、舞城、阿部などなど)をみても
「普遍性」が崩れた現代のその崩れ様のほうが感じられるし。
>>277
ベンヤミンは「文学の危機」っていうことを言ってたね。
280 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/23 23:42
>>268 文学というものの本懐を単純に自分個人の趣味に合致させてしまってはいかんでしょう。
死が概念だ、なんてのは生贄を神に捧げていた時代だって同じだし、
生の認識の共有化なんてムラ社会では自分のムラの中だけだった。
日本の山村でもイギリスの漁港でも、余所者には石を投げて殺してたんですよ。昔は。
つまり「現代」の文学にまつわる条件を語るものとしてそれほど適当ではないでしょう。
>>269 現代詩の衰退は(反面、短歌や俳句が隆盛していることを思えば)
個人的な感情や観念への埋没というよりも現代詩と言いながらこの現実に適応できていないこと
それが一番の原因ではないでしょうか。
>>270 大衆なるものが規定され、しかも彼らが文字を読めるようになってから文学が衰退したとは
言えるかもしれないが(芸術の純粋を信じるならば、だけど)大衆なんていつの世も同じでしょう。
>>272 そうなんだけど、それをちゃんと片付けずに思い込みで衰退を語る人が多すぎてね。
>>278 あと、これは以前に矢部さんが提示していたことだけど
これまでの「文学の衰退」という言説について分析する手も。
ベンヤミンしかりだし、大江健三郎(特に『最後の小説』)しかり。
282 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/23 23:44
>>277 少し話は変わるけど、ブレヒトって劇作家はこう言ってます。
「誰もがなんでも自由に伝えられるツールを手にしたが、
気づいてみれば伝えるべきものを持っていなかったんだ」
ラジオについてなんですけどね。
>>282 少し話は変わるけど、犬飼毅って逓信大臣はこう言ってます。
「家族とラジオを聴いたのだが、ニュースと経済情報で、
あまり楽しめる番組が少ないね」
ラジオで演芸中継が始まった瞬間です。
文学は間違いなく衰退しとるよ。
例えば、大正文学全集など読めば、毎年こんな有名作が出てたのかと驚くはずだ。
平成の文学全集は出ても、どんなのが載るのか、どれほどの人が買うのか?
はたまた評価はどうなのか?
最低の結果になるんじゃないか。
それを「衰退」と呼ばず、何と呼ぶのだろうか。
平成は始まってたかだか16年。
その短い期間にすでに古典的な評価を得ることなんて不可能ですよ。
286 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/23 23:54
281ですが人が増えてきたのでHNつけます。
>>284(難波さん)
>>201で平野啓一郎への言及があったのでひと言。
彼の才能についてはよくわからないけれども、
彼のどういうところに可能性を感じましたか?
287 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/23 23:59
>>282(Cさん)
>>224での話ですが、
求心性をボーダーレスに求めるというのではなく
文学ジャンルに多様性はあっていいと思うけれど
何ていうのか、今の多様化の運動には力がないのでは、と。
力に満ちた拡散じゃなく、力のない散漫という感じで。
あふれる情熱でいろんな本気の恋が芽生えるのと
どの関係も中途半端な浮気の恋にふらふらするのと
恋多きタイプでもそんな2種類があるように。
それは
>>279の「普遍性」の価値下落につながるような。
288 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/24 00:01
>>162(矢部さん)
矢部さんのスタンス了解。
懐古主義(昔は良かった)や前衛主義(昔のはダサイ)を
ともに退けたいという文脈はわかりました。
近代と現代を断絶しないで未来の可能性を探りたいと。
それはほぼ同意。過去と断絶しきれないのは自明ですし。
ただ、戦後から現在までの日本近代文学を眺め渡したとき
過去と現在との間に「変化」があるのも確かだろうと。
その「変化」を「衰退」とみて危惧を表明していたのは
『「最後の小説」』における大江健三郎だったのです。
色々と誤解されている方も多いのですが、何もすべてを数値化しようというの
ではなくて、まずは分類をする必要があります。ただし数値化も重要な要素
です。また分類の方法もあれは一例でしかなく、他にも多くの判断基準が存在
しています。大正年間と平成年間を比較するならば、さらに多くの要素を組込む
必要はいうまでもありません。
その当時の生活水準は勿論のこと産業構造など、非常に多くの基準を用いて
判断しないと判定などは不可能です。
もしも大正と平成を比較するよりは、昭和初期と平成の比較のほうが効果が高い
かもしれません。
290 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/24 00:13
>>269(愚劣庵さん)
前例としての現代詩についての問題ですが、
これは「他者性の欠如」や「オナニスム」として
確か以前にも議論があったように思います。
>>280(C氏)が言われたこともあるかもしれませんが、
小説よりも早い時期に前衛的な試みがなされた面も。
60年代の鈴木志郎康のプワプワ詩は今でもかなり新鮮。
>>225(C氏)では演劇における前衛的・実験的な試みも
言及されてましたが。
291 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/24 00:15
>>289 私的な視点ですが、戦後から現代までの日本文学を想定してます。
292 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/24 00:21
他のスレに来たんですが、目を引いたものにちょっとレス。
>>290 鈴木志郎康が「前衛」だとしたら、舞城王太郎も「前衛」ってことになりますか?
というのも、「舞城=前衛」論者は、そのルーツを60年代に見出してるみたいですが、
もしかしたら、その辺りの問題と通じるものがあるかな、と思ったので。
293 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/24 00:25
>>292 60年代には「前衛」という言葉に力も意味もあったと思います。
ただ現代ではもはや「前衛」という言葉にそれほどの意味はないかと。
よって「舞城=前衛」とも考えていません。
>285
確かにそうだね。でも、平成の評価が低くなる事は、現時点で明らかだろ、どうみても。
実際、文庫本化された本が、2刷、3刷とされるのが極端に少ない。使い捨てになってるという事。
>286
平野は正統的、かつ大きなスケールで純文学が書ける少ない日本人とみた。三島の再来とかコピー
とか言う声もあるけど、しっかり「個」を持った文章書いてるしね。短編で実験的な事やってるよう
だけど、好意的に見れば、そこでも才能を積極的に試してるんじゃないか? との感想。
今じっくりと、迷いながらも自分の力をつけていけば、村上春樹のように、ヒット作を量産できる
新型作家になれるとは思ってる。
彼のいい点は、明瞭なストーリーの流れがある事。ユーモアもある事。
295 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/24 00:32
>>293続き
本流とか体制とか制度みたいなものがあったから
かつては「前衛」という言葉にも意味があったのだろうと。
現代のような非常に流れが分散し、多様化している時代には
どこが「前」でどこが「後」かもわからなくもなってる。
だからそれぞれの局所における「特異性」といったほうが
私にはしっくりとくるような気がします。
296 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/24 00:36
>>293 舞城が前衛でない、という点は同感です。
たまたま鈴木の名前が出たので、ふと、ちょっと舞城と感じが似てるかな、と思ったんですが、
ただ、鈴木が「前衛」であった意味での「前衛」は、今では成り立たないかもしれませんが、
別の形で「前衛」というのはあり得るし、「前衛」性を感じさせる作品も現にある、とは思ってます。
ただそれは、よく言われる、舞城とか中原とかじゃないんですけど(彼等みたいなのはむしろ「既成」の側だと思う)。
297 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/24 00:37
>>294(難波さん)
レスありがとう。
難波さんとは違う点で平野には注目してますが、
それについてはまた機会があれば。
298 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/24 00:40
>>296 >別の形で「前衛」性を感じさせる作品
その話はとても興味あります。
299 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/24 01:19
>>295 前に
>>150辺りでも、中上、高橋、阿部を例に出して、「突然変異性」ということを言われてましたね。
非常に重要な論点だな、と感じました。僕としては、
●「流れが分散し、多様化」しているとしても、その多様で分散した状態自体が、
重苦しく「体制」化してしまうこともあるわけで、現代社会や現代文学には、まさにそういう面もあるのでは?
としたら、そういう「体制」を対象化して、そこへの「反」の軸を想定することは、可能だし必要でしょう。
(
>>159で書いたことも、そういう趣旨です)
●勿論、そういう「反」は、いずれ「体制」に取って代わるような、実体的なシステムではなく、
あなたの言われる、「局所における特異性」としてしか、現れ得ないものだとは思いますが、
その「特異性」とは、今言った意味での「体制」に対する、「反」を通過した所に、初めて可能なのでは?
●そのプロセスなしに「特異性」を想定してしまうと、彼らはなぜ「特異」なのか、明確にできない。
恣意的にある作家が特権化され、何となく受け入れられてしまう、更にはそれにより、ある「体制」が強化され、
それが「体制」であることさえ隠蔽される、という恐れがある(今の舞城、中原評価はそれに近いと思う)。
●もちろん、何が「体制」か、という判断そのものも、無条件に全体で共有できるようなものは不可能で、
判断する人ごとに視点を限定して、局地的、個別的に行うしかない性格のものだと思いますが、
そういう個別の見取り図が、複数せめぎ合うことで、問題の在り処が明確になり、「体制」をイメージできる。
というようなことを感じました。
300 :
吾輩は名無しである:04/05/24 01:20
文学の衰退=思想の衰退 といったところでしょうかね
301 :
吾輩は名無しである:04/05/24 01:21
文学の衰退=作家のレベルの衰退でしょう
302 :
吾輩は名無しである:04/05/24 01:23
では作家のレベルというのはどこではかるか…その思想では?
303 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/24 01:25
>>298 今日の話で、違いがかなり意識できたように思います。有難うございました。では。
>>279 ほんとは普遍性なんて存在しなくて、”語られた普遍性”があるだけなのかもですね。
もしくは、普遍性は語られて初めて存在するというか。
「普遍性が崩れた」というのはよく分かりますが、それは”語られた普遍性”の下落を
意味します、個人的に。
>>282 調べてみるとベンヤミンの言っていたのはこうでした。
つまり、「情報」ってものが登場して、人間は経験を交換し合う能力を失った、と。
ということは、つまり、いまここで取りざたされている切迫した問題とは
ほとんど関係ないらしいということです。ベンヤミン、甘々ですね。
レス感謝&亀すまそ、でした。
305 :
吾輩は名無しである:04/05/24 01:39
現在の作家で文豪って将来よばれそうな作家いる?
長めに見て、三島以降の作家でさ〜。
文学の衰退じゃなくて、作家の衰退なんだよ。
306 :
吾輩は名無しである:04/05/24 01:41
読む側も衰退…刺激がない
307 :
吾輩は名無しである:04/05/24 01:44
いい作家が出てくれば読む側も活気づくよ。
明らかに作家の衰退だ。
あ、どうでもいいことですが、「普遍性は語られて初めて姿を現す」に
訂正します。
文学に於ける普遍性の衰退というのはこういう事ではないだろうか。
優れた文学がある程度の普遍性を得ているものだとするならば、当然その作品は
読んだ者たちに似たような感情を喚起させ、或いはそれが何らかの日常の行為に
影響を与える。つまりは文学作品が人間社会になんらかの影響を持つ。
普遍性を得ていないという事は、その作品によって起こす行為の人間の発生が
必然的に少なくなる。
従って文学が力を持つ、という事は例えば集会のシュプレヒコールのような力を
持ちえると思う。誠に当然ながらシュプレヒコールの如き集団狂騒状態とは
現れ方が違い、もっと深いエネルギーのものと思われる。
それはたとい私小説であっても、それが普遍性に至っているのであれば、
これも例えで申し訳ないが、例えば登場人物が自身の生を決定的に肯定する
ような内容で、それが読み手に感動を与えるのであれば、読み手は自分自身の
存在を肯定的に捉える事となり時代を安定化させえたりするのではないか。
内容はあくまで例えばであるが。
私は「世界の中心で」というのを読んでいなくてこういうのもなんだが、
評判を聞く限りであるが。
人間は何物かに常に共鳴を求めている。
しかし現代という時代は社会に共鳴したり、文学に共鳴したり、深い
友情に共鳴したり、そういう感情のうねりが希薄になつている為に
この文学衰退の議論もある訳なのだろう。
とはいいながらも本質的に何物かに共鳴を求めている部分は変わっては
おらず、むしろ内に沈んで外に出てきにくいだけであろうと思われる
のだが、時にそうした共鳴希求の感情がほとんど、「冬のソナタ」も
そうなのだろうが、「世界の中心で」などの薄っぺらな簡便に共鳴しうる
大衆化されたものに雪崩をうって共鳴する。
それは共鳴しにくい時代である事へのほとんど反動のようなもの
なのではないか。
>私は「世界の中心で」というのを読んでいなくてこういうのもなんだが、
>評判を聞く限りであるが。
君の姿勢は、根本的に間違ってないかい?
悪意を持って読めば、君の意見は単に売れてる本への中傷にしか思えないんだけど。
中傷というのを否定はしないが(笑)、ついでにいうならぱ「冬のソナタ」
もほぼ評判でしか知らないのだが。ただ勘でいうならばそれほど外れては
いないと思う。まあそういう言い方も気分を害するだろうがね。
ひとつの分かり易い事例としてこの二つを出してみた。
本当は大層すんばらしい作品なのやも知れん。それはむしろ私にはどちらでも
よい事で、この本が売れにくい時代に或いは純愛が形骸化したような
時代に何故にこれほどにブームとなっているのか。
その集団的精神システムにのみ言及したかった。
それにはこの二つはふさわしく思われた。そういう事だ。
313 :
吾輩は名無しである:04/05/24 21:24
人が感動したらよいのか?
だったら文学なんて極僅かの人のためのものであって、
その選ばれた人々は感動なんかしないで冷めた目で、作品からは
一歩はなれた場所にいたと思うんだが。
感動しているのは大衆だけじゃないのか
314 :
吾輩は名無しである:04/05/24 21:34
介護入門で感動するか?
狐寝入り嫁なんとかで感動するか?
どこに普遍性がある?
ポイントは?
創世記の頃のテレビドラマよりも出遅れてるよ。感動させる技術が。
創成期?
316 :
も学会会長様。 ◆Pgw66.NORA :04/05/24 22:36
もういいじゃねえか。
ああ創成期な。
しかし、アダムとイブの物語よりも矮小だな。ここ100年くらいの文学は。
そりゃ、橋田すがこが稼ぐわけだよ。技術があるもん。
最近ドストエフスキーを出張先に1冊携帯していく事が多い。俺的にはそうする事で気分的に
リラックスできる。
可能なら、寝る前の僅かな時間などに読む。
「未成年」って、もう新潮社文庫から絶版になってるよな〜。 これは憂うべき事だと思うよ。
例えばもしビートルズの「リボルバー」あたりが、売れないからといって廃盤にでもなれば、
大変な事だと思う。天下のビートルズに廃盤は普通させない。
ところが文学の世界では、既にそれに近い事が起こっちゃてる。思えばこの時辺りから「衰退」
が本格化してきたんじゃないのか、と思う。
狼藉者!
世が世ならドストエフスキーをビートルズと同列に扱うなんて
愚劣きわまる蛮行だぞ。
思えばこの時辺りから「衰退」が本・・。
なんちて。。
文学というのもある意味では産業の一部ともいえる。
また文学という分野もかなり広い。
だから抽象論だけで衰退といえるのかどうかは疑問。もしも実りの多い議論を
求めるのならば、様々な側面から分析したほうが、より多くの見解も得られる
と思うが、誰かなんらかの数値的なデータをだして意見できないものだろうか。
誰か年間の各出版社からの小説、詩集といった分野の出版数などを
分析したデータをお持ちの方は色々なその成果を紹介して欲しいです。
そうしたデータからも様々な意見が得られそうですから、そうしたも
のを具体的に公表できる方はそれをお願いします。
あまりデータは考えぬ方でひどく大雑把な捉え方しか出来ないので
期待にはそえないが、文学というのはある、新しい価値の発見という
側面もあるであろう。勿論その新たな価値は普遍的なものとつながって
いる事によってその文学の読み手にとって意味あるものとなる訳なのだが。
近代の文学にとっては自我の深化という事に力が注がれ、我々自身の存在の
在り様について様々な考え方を提供してきたのだろうと思う。
今はもしかすれば自我のパラノイア化のような現象がおきつつあり、
自身の足場というものが甚だしく不透明になっているのではないか。
為に文学は人間のどこに降り立つのかが困難になっている。
パラノイア化というのはひどすぎるかもん知れんが。
323 :
東大文学部卒高校教師:04/05/25 11:59
本好きの高校生や中卒高卒のカキコが多いようなので
小説はなんで衰退するのかにスレタイ変えたほうがいい
もしくは
新潮社の純文学書き下ろし特別作品はなぜ衰退したのか
にスレ
話始まらない,
>>322 文学というのもかなり広いので、まずはどこまでをとする定義も
必要になってきますね。
難波 愚劣庵 VON なかなかイイ!
これまでの流れを汲むと、とりあえずこのスレッドでの定義として
戦後から現在までの小説(特に純文学系の)を中心とした日本文学
ってことでいいのでは?
>>325 明治以降も考えるべきですね。
また自分でも比較の一部分としていえるのは、戦前の検閲制度もある
意味大きな影響を与えていたことも誰かが視野にいれてみると違う
見方が出切ると思います。
他にも大きな違いは、現代では文芸で生活を支えようという層が減っ
ていることも大きな過去からの転換ともいえましょう。
特に最近における「和歌」や「詩」については、専門でこれに従事
する人がいないということらしいです。
翻って「文学が衰退している」という事の意味を考えてみると、書き手と
読み手の距離感が遠くなっている、と言えるのだろうか。
という事は読み手にとって文学作品を現実的に自身に取り込めず、どこか
遠くの世界の事のように、「眺めている」ように読んでいるのではないか。
文学がもっと読み手に密であるとすれば、生の実感や痛ましさの実感を
実感とかなり近い感覚で持ち得るのだろう。
言い換えれば「文学の衰退」とは文学作品の読み手への影響力の低下と
いえるのだろう。
ここでいう文学とは一応現在の、大衆迎合化を目指さず、自己で屹立している、
創作物の「ようなもの」をイメージしている。
328 :
吾輩は名無しである:04/05/25 14:05
文学は資本主義の敵です
329 :
吾輩は名無しである:04/05/25 14:06
>>327 馬鹿には漫画でも読ませとけばいいんだよ
毎年の小説と定義される書籍の発行部数が知りたい。
331 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/26 05:45
>前スレ845
>佳作作品のほうはどうでしたか?
昨日、宮下奈津「静かな雨」を読みました。あそこに書かれていた細部には、
自分の個人的な経験上、ピンとくるものが多かったので、心に沁みた。
まず主人公の名前「行助」の由来とされる、小説『冬の旅』(作者名は出て
なかったけど、立原正秋のやつで間違いないと思う)を、僕は以前に読み、主
人公と、相手の女性、「厚子」の人間像に強い印象を受けてて、そのとき、い
つか子供ができたら、行助、厚子にしようと思ったことがある。だから、「静
かな雨」の行助の父親が、やはりこの小説に感動して、そう名付けたと書いて
あるのを読んで、同じこと考えてる!と共感した。まあ、そうなるのには実は
理由があって、『冬の旅』自体の中で、「行助」という名前が風変わりである
ことが強調されていて、この変わった名前が、行助の特異な人間像を強く印象
付けているわけです。それで「静かな雨」を読むと、そういう読書体験を通し
て作品世界に入っていけた。また、主人公の父親が、コウスケをユキスケと読
み違えてたというのも面白く思った。
行助の松葉杖も、『冬の旅』の行助と対応させる為の設定で、選考委員のい
うような、飾りとして身体障害を使う流行便乗のやり方ではないと思うし、よ
く読むと、「静かな雨」で行助が思いを寄せる女性「こよみ」も、大学をすぐ
やめて堅気でない世界に入ってる点で、『冬の旅』の厚子と対応させてあるこ
とがわかる。この設定は、作品を読解する上でも重要だと思うが、選考委員は
誰もそこに触れてなく、単なる心地よいメルヘンと捉えていたのが残念。この
点に関しては、またいつか詳しく書ければと思います。
332 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/26 06:16
他に体験上、ピンと来た点としては、鯛焼き屋を営む、その「こよみ」とい
う女性の人間像です。記憶を失い、時間のない世界にいるのに、名前が「こよ
み」という点にも、作者の配慮が感じられるけど、やはりこの人の魅力は、テ
キ屋の女性に特有の魅力のように思う。ただ、そう思うのも、僕の個人的な体
験(というほどのものではないが)による部分が大きくて、昔、子供の頃、初
詣で見かけたテキ屋の女性に、言葉で言えないほど強く引かれ、しばらく感情
がヘンになってしまった。最近も、某地に行った時、焼きそば屋の女性に、同
じような強い印象を受けた。顔のかわいさだけでなく、ああいう世界に生きて
ることからくる雰囲気、諦念みたいな感じのかわいさ。しかも、こちら側の自
分には手の届かない世界にいるという距離感、切なさもある。この作品を読ん
だとき、「こよみ」という女性の生き方や態度は、まさに、僕の惹かれたテキ
屋の女性のそれと同じだった。
パチンコ屋とかの細部も、西日本のヤクザ文化の空気を感じさせた。そうい
う文化を担う人には、在日の人も多いわけだけど、行助の父が愛読した『冬の
旅』の立原正秋も、在日の作家だ。立原は在日色が濃くないと言われるわけだ
けれど、それは政治色を出してないというだけで、作品世界を見れば、行助な
どは、典型的な在日の人間像を与えられている、と韓国人の知り合いも言って
いた。「静かな雨」の作品世界も、そういう文化的な風土、背景と、切り離せ
ないものであり、単に江国香織的な都会型メルヘンと捉えてしまうと、作品の
意味もわからなくなると思う。この点も、また改めて書きたい気分です。ただ、
そういう背景を感じたのも、西日本で育った僕が子供の頃から、「向こう側」
の世界として見聞きした、西日本のヤクザ文化の記憶があるからですけど。
333 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/26 06:39
あと浅田が余分だと言ってた、こよみが高校生に説教する部分も、僕らの世
代だと、かなりピンと来るように思う。あの高校生の言う、学校で学ぶことな
ど役に立たないとか、でも大学は行っといたほうがいい、とかの価値観は、8
0年代から90年代にかけて、大学が大衆化する状況を背景としてる。僕もそ
ういうことを言う奴に、違和感を覚えた記憶があるので、こよみの言うことに
は共感できた。
また行助と姉が、しようかどうか迷ったら、したほうがいいかやけたほうが
いいか、議論する場面があるが、これも、兼好法師が徒然草で、やめたほうが
いいと書いてて、それを授業で読んだとき先生が、おれはしたほうがいいと思
うぞと言ってたことなど、思い出した。だから、僕等の世代は、何でもやって
みろ、欲しい物はすべて手に入れろと教えられた、という行助の言葉にも、あ
あそうだよな、と共感できた(ただ僕は作者よりは少し下の年代だが)。行助
のJ-POP的な言語感覚も、同じような意味で面白く思えた。
結局、僕がこの作品に感じた魅力は、読書体験、地域性、世代感覚など、か
なり特定的で具体的な経験から来てるようだ。これは
>>268でいう、感覚、感
情の共有が困難になってる、という問題と関わると思うけど、僕のような経験
を持たない選考委員には、単なる江国香織に見えてしまうのか・・と思った。
でも作品の感動としては、みんなに共有される抽象的な感情より、そういう具
体的な記憶から来るもののほうが強いし、この「静かな雨」も、細部の具体性
が命だと思う。だから僕は、普遍的に共有されるのもを求めていくと、どうし
ても抽象的になってしまうのではないか?、全員には共有されなくても、具体
的な細部の力というのは、大きいのではないか?と思ったわけです。
334 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/26 06:47
>>313 「醒めた目」と「感動」は両立するし、ことさら自分の「醒めた目」を誇示す
るのは、背伸びしたい「大衆」の態度そのものだと思う。
>>314 「介護入門」の魅力はまさに、抽象的な「普遍性」を拒否する個別性、「感動
させる技術」に頼らない細部の具体性、にある。だからこそ逆に、この作品は
普遍的なものを喚起し、感動をもたらすのだと思う。
335 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/26 07:34
それにしても、「静かな雨」はいいですね。モブという核弾頭みたいなのと
同じ年だったばかりに、受賞できずに不運だったかも。2作受賞にできなかっ
たのかな…。勿論、この作品をいいと思うのは、単に自分の記憶が喚起された
からだけではなくて、そうやって、特定の本とか、地域空間とか、世代感覚と
か具体的なものを通して、時代や社会の在り方に対する、ある視点を示してい
くその手つきが、繊細でいいと感じたからです。それは、江国とかとは違う方
向性のもので、むしろモブに通じるものがある。でも繊細な分だけ、そのニュ
アンスに気付いてもらえなかったのかも。その、「静かな雨」で示された視点
とは何か、に関しては、スレ違いなので、先にも書いた通り、またいつか…。
では。長文失礼。
336 :
吾輩は名無しである:04/05/26 09:48
飛ばし読みした感想。
現代文学が社会に与えるインパクトを考察するなら、
現代美術や現代音楽がたどってきた道を検証してみる視点も必要だと思う。
「大衆からの乖離」という意味では同じだったよ。
(すくなくとも現代音楽はね)
>>335 宮下奈津「静かな雨」について読了報告スレッドみたいなレスですね。
いえ、別にスレ違いといいたいわけじゃなくて、返答したとはいえ、
ここまでのボリュームを書かれたのには理由があるんだと思うんですが、
文学の方向性の点でなにかを暗示されてるんでしょうか?
現代の作家も読み手も子供の頃から娯楽芸術ばっかりに触れすぎて、想像力が貧困になってしまっている。
ちがう。娯楽芸術こそが読み手の想像力を養ってきた。作家の想像力もね。
そういえばそうだね。これからはエンターテイメント精神がないものはだめだね。
そうそう。勝負はマーケティングで決まるからね。
漫画とか映画とか娯楽芸術は受け手に想像力を求めないんだよ。
なぜかといえば、最初から想像力働かせなくても画や音響があるんだから。
340は偽
なんだよ。前言撤回か?画や音響を楽しむのは想像力だろうか。
>>336 >「大衆からの乖離」
もとより大衆芸術というようなものはあまり信じてはいないのだが、芸術が
大衆に影響を与えるとすれば、大衆と芸術との間にある媒介、いってみれば
社会に対して影響を与える何者かに直接の影響を与え、その媒介たる何者かが
大衆に影響を与えるのだろうと思う。
かつてよりセザンヌが大衆的であった事はなく、道端でヘッセの「荒野の狼」に
ついての真面目な議論はなされたであろう事は希少であろうし、出前の兄ちゃんは
ブラームシの弦楽四重奏を口笛で吹かなかったであろう。
346 :
吾輩は名無しである:04/05/26 13:21
ブラー虫
347 :
T大學 ◆TDGWay72W. :04/05/26 13:23
348 :
吾輩は名無しである:04/05/26 13:28
帝京大学と和光大学uzeeee
349 :
吾輩は名無しである:04/05/26 13:33
この「静かな雨」に関して矢部の意見とことごとく私の感想は反対なのです。
宮本輝の本との相関性、選考員はそれを無視してるというが、それは問題じゃない、ほとんどの読者はそれを知らずに読むわけだし
矢部のように知っていて共感したものだけしか感動できないわけです。さらにテキヤに関しても矢部は思い入れがあるようで
選考員が指摘してるようにまさに共感した者にしかうけることはない。
また矢部のいうよかったところ、は「よかった」ところであって、つまりうまく書けているところ。じゃあ新しさは?
うまいだけなら現行作家に腐る程いる。
徳島大学と和歌山大学だろ?
351 :
吾輩は名無しである:04/05/26 13:42
>>345 根拠がわからないのですが、
大衆に結果的に支持されない芸術というものは
生き残ってきているのですか?
支持どころか、読めもしないものが、イパーイ生き残ってるだろ
>>351 私は大衆芸術というものを信じないとは読めるだろうが、大衆が一般的に
名作傑作と呼ばれているものを支持しない、とは書いてはいない積もりなの
ですが。ただ大衆は上記の媒介なる何者かによって芸術を指し示されて、
副次的な理解に至ると思われるので支持も当然副次的なものに
終わるだろう。表層的と言ってもよいかも知れない。
所謂芸術作品と呼ばれるものは二つの大きな軸を元にしている。
それは深い人間考察であり、これには新しいとか古いとかは然程別っ
せられる事はなく、従って古典に我々が理解出来、感動出来るのは
この人間考察の点である。
もう一つの軸というのが、芸術作品は常に自身の表現の拡張を目指して
おり、その為には拡張部分はそれまでにはない新たな手法という事となる。
まさに大衆に理解が出来ないのは、その新たな手法が奇異で表現には
ふさわしくないと感じられる事である。
しかしその新しさにより新たな表現の幅が出来ると感じられた同時代の
作家がその手法を取り入れる事により、新たな表現は普遍化する。
その頃により大衆はやっとその元の作家の偉大性に気づく訳である。
常に大衆は後から、もう手法がふるびた頃に気づくのが常である。
従ってその新しい拡張部分が普遍化しづらくなっている現在であればこそ、
文学の衰退というテーマにつながっているのです。
355 :
吾輩は名無しである:04/05/26 16:16
どうやら大衆の定義がずれているようだ
356 :
吾輩は名無しである:04/05/26 16:18
拡張部分がいままでよりも普遍化しずらいという根拠は?
また、そもそも「普遍化」というのが大げさな気もします。
357 :
吾輩は名無しである:04/05/26 16:29
表現手法を拡張しようとすること自体が目的化してしまうという傾向がありますね。
それは、音楽でも美術でも文学でもその流れを追っている人でないと分かりにくということになります。
作者が表現したい部分ではなく違う部分評価というのは、大衆からは評価されないものだと思いますよ。
なんで このスレの人は今の平成の世に表現の手法として「文学」にこだわるのかがわからん。
なんか表現したけりゃ,別にペン握って原稿用紙に向かって「ウン、ウン」唸るだけじゃ
ないと思うけど?
文学なんて表現するための一手法に過ぎない。いままでの成果が大きかったからって期待しすぎ。
君もすでにこのスレの人だよ
書き込んどいて自分だけ外にいるように思うなよ
かくいう漏れも衰退スレ初カキコだが
↑
うまいね。マイッタ(w
カフカ(オレが唯一読み込んだ「純文学」の作家)のスレ見にきたら、
なんか目についちゃってさ。
でも、実際、一つの表現の分野が衰退してるってことを前提として話するなんて
オコガマシイよな。
まず、ここの人達っていろんなテレビ見たり、映画見に行ったり、
いろんなライブ行ったりしてるのかね?
それとも、ゲイジュツって認められて象牙の塔に取り込まれた分野以外
はバカにして見ないのかな。
(大体、現代音楽ってナンダヨ?
ファッションデザイナーのオエライさんが言ってたけど
「自分の才能の限界をファッション業界の限界と勘違いしてるデザイナーがいる」だって。
このスレの人達ってみんなそうだろ?
(そういうと「オマエもだろ!」って怒られるか・・)
>>358 平成の世にふさわしい表現手法としては
どのようなものが挙げられるでしょうか?
群像チンピラはこんなトコも荒らしてんのか???
ここの人達とかひとまとめにすんなっていってんだよ
それがおこがましーんだよ
2ちゃんねる内で、文学板が衰退しているのは本当だと思う。
常時上がっているのが雑談系の糞スレで、「質問スレ」は閑古鳥。
他の板との差は歴然としている。
淳1bがうごきだしたようだな
クワバラクワバラ
これからまた衰退スレ粘着が始まるのか
当分ここには書き込めないんですね
358から366あたりまで同じ奴だろ
368 :
吾輩は名無しである:04/05/26 18:56
戦慄の淳1b キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
>367
いや。違うよ。失礼な発言をしたのはオレだけだよ。
あとは別の人。
オイ!いいよ。
とりあえず、チャタレイ夫人のナントカってでも読んでナニして寝ろよ。
当時は裁判にまでなったイヤラシイ作品らしいぞ。(しかもゲイジュツ作品って
認めれてるぞ)
きっとボクチャンたちにはお似合いよ。
ママもきっと「よく本をよんでボクチャン勉強してるのね。ママ将来
楽しみだわ」なんて誉めてくれるさ
370 :
吾輩は名無しである:04/05/26 19:05
殺意の淳1b キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
殺意の淳1b キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
殺意の淳1b キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
殺意の淳1b キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
殺意の淳1b キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
>>369 別に失礼じゃないですよ。あなたの言ってるようなことは
この板の大半の住人にとっては、普通に受け入れられることだと思うから
なのに妙に荒れモードに持ってこうとしてる奴がいるようだから変だと思って
つまんないから、他に行くよ。
ごめんね。荒らしちゃって。
それにしても、なんだよ「淳1b」って(w
そのヒト、オレと同じにされて迷惑してると思うよ。
373 :
吾輩は名無しである:04/05/26 19:13
test
374 :
吾輩は名無しである:04/05/26 23:04
要するにさ。
「文学はなぜ衰退するか?」ではなく、
自己表現としてのすべてのメディアをトータルでひっくるめて考えて、(大衆への影響力だか、社会へのインパクトだかなんでもいいが)
「衰退したのか」を考えるべきでしょ?
個人的には、
表現手法は多様化の方向に向かってきていて
(そして、これからも向こう)
自己表現としては非常に多種多様な表現が行われている。
と思う。
その中でのテキストによる表現が相対的に地位が低下するのは当然のこととしか思えません。
いままでの議論は正直いって読んでいないけど、
文学研究者同士が円陣を組んで内輪でああだこうだいって
いい気になっているに違いないと思った。
375 :
吾輩は名無しである:04/05/27 00:07
>>374 「議論は正直いって読んでいない」のに
どうしてなにごとかを「違いないと思」えるのかな?
それゆえに、最初の接頭詞「要するに」は
なにも要約してもいないから、使い方がおかしいし。
376 :
吾輩は名無しである:04/05/27 00:08
ん?表現できれば一緒なのか?
そしたら文学とアニメは同じか?
決してアニメを馬鹿にしてるんじゃないぞ、ただ同じなのかと聞いている
>>376 それ本気で聞いてるの?
>>375 には答える必要はないよね。
嫌みに嫌みで返してるだけだからね。
378 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/27 03:09
>>337 文学の問題としては、>>309-
>>310で出たような事柄に繋がると思います。
>>309-
>>310は、感情の共有、共鳴が難しくなってるから、逆に、
安易な共感を誘うものに、みんなが飛び付く、というような話だったと思いますが、
同じことを反対側から見てみると、僕が「静かな雨」で感じたようなことになるわけです。
逆に、個人的に強く共感できる部分は、みんながそう思えるわけではない、と。
でもそういう部分に、読む楽しみとか、作品の命があるとしたら、どうすればいいか、と。
だいたいそういう問題ですが、答えはもちろんわかりません。
379 :
【矢部】 ◆pIzFRdQNI. :04/05/27 03:36
>>349 僕が思ったのは、この作品は二重構造になっていて、まず最初の層では、
軽く心地よく読め、情感にも溢れてる。その点では、非常に「うまい」。
選考委員に「共感を呼ぶ」と評されたのも、作品のこの面に関してだと思う。
それで、江国香織的な、
>>378の「安易な共感」を誘う、「透明感」ある作品と見なされたわけです。
ただ、この作品はそれだけではなくて、
>>331-335で書いたような、
特定の読書体験、地域空間、世代感情に、強く訴えかけてくるものがあり、
そこでは、錯綜した歴史的、社会的な背景が、作品の背後に姿をちらつかせ、
奥泉の言う「透明感」どころか、濁ったもの、割り切れないものが、こちらに残るわけです。
そういうところに、むしろ、作品の命、「普遍的」な何かが感じられる。
ただ選評では、その第二の面に言及したものは、なかったわけで、
単に「安易な共感」を狙った作品と、見なされてしまったようです。
380 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/27 08:37
ぼちぼちレス。
>>283 悲劇の前兆ですな、それは。
>>284 文学全集で文学の隆盛を検知できるというのはちょっとお気楽じゃありませんかね。
後世から見ればそれは「名作揃い」でしょうけど、
平成文学だって数十年後にはそう言われているかもしれません。
検証なく主観のみでしかも「なるんじゃないか」なんて曖昧な感想で
「間違いなく」語ることは不可能でしょう。
>>285 そうですよね。
やっぱりこういう問題は時間軸をちゃんと把握しておかないと
話にならないんです。
381 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/27 08:43
>>287 多様性というのはまさに「様」が多くあるってことですよね。
悪しきボーダレスは「様」が不必要に溶け合って
結局よく見たら一つの「様」になってしまう現象です。
拡散とか散漫というより妥協というか無目的な融和がある。
僕の印象はどちらかというとそんな感じです。
手塚治虫の『七色いんこ』という漫画の中に
「前衛劇は前衛劇を、児童劇は児童劇を、
大衆演劇は大衆演劇を」
というような台詞があったと思います。
ジャンルというものはある種の必然を持っているわけですから
実験として壊してみるのはいいとしても
壊してそこに何も無さそうなら諦めて組み立てなおす、
その勇気も必要なんじゃないでしょうか。
今は壊したら壊しっぱなしなものが多すぎます。
382 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/27 08:49
>>290 やはり小説は「文学」家族でいえば末っ子なのですから
お兄さんお姉さんである詩や戯曲の成果から
色々と吸収して独自のものを構築することに長けているべきです。
そういう意味では「後追い」を恥じる必要はないのでしょうね。
ですがお兄さんお姉さんの古着を組み合わせたり
ときにカットしたり別の素材を付け加えたりして
斬新に着こなすことは良いとしても
それを「全く新しいもの」のように語るのは
少し気恥ずかしいなという感じはあります。
むしろルーツを明らかにすることで「着こなし」
のセンスを強調するべきなんじゃないでしょうか。
383 :
吾輩は名無しである:04/05/27 08:49
ものすごく安易なんだけど
>ただ、この作品はそれだけではなくて、
>>331-335で書いたような、
>特定の読書体験、地域空間、世代感情に、強く訴えかけてくるものがあり、
>そこでは、錯綜した歴史的、社会的な背景が、作品の背後に姿をちらつかせ、
>奥泉の言う「透明感」どころか、濁ったもの、割り切れないものが、こちらに残るわけです。
>そういうところに、むしろ、作品の命、「普遍的」な何かが感じられる。
384 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/27 08:57
>>304 演劇論ではよく言われることなんですが、芝居というのは情報伝達のツールでもありました。
そう言ったら今の感覚ではおかしな印象を持たれる方が多いと思いますが、
たとえば江戸時代を考えてみます。
江戸で大火事がありその裏に一人の女の悲恋があった。
そんな事件があったとします。
その情報、今ならテレビのワイドショーで扇情的に
ニュース番組でやや控えめに報道されるそんな情報を
地方に住んでいる人々が知るには
地方周りをしている旅芸人達の芝居が役に立ったわけです。
ただ情報というものがスピードを重視する今はもう少し別の価値観が必要でしょうね。
しかし芝居は情報だけではなく一定の「体験」も伝えることのできるメディアです。
情報+αが重要な現代、島田雅彦がよく言う
「小説家が伝えるべき歴史」などとともに考えるべきものとして
芝居の力の重要性というものを再び強調しておきます。
385 :
吾輩は名無しである:04/05/27 09:50
プッ
>江戸で大火事がありその裏に一人の女の悲恋があった。
>そんな事件があったとします。
>その情報、今ならテレビのワイドショーで扇情的に
>ニュース番組でやや控えめに報道されるそんな情報を
>地方に住んでいる人々が知るには
>地方周りをしている旅芸人達の芝居が役に立ったわけです。
文学の目的は。
それを明らかにしなけりゃ無限ループだ。
文学の目的は「現実性」をもっとも純粋にあらわすことだ。
純粋芸術として。
それ以外の文字言語造形は要するに勝手にやってろって情報の海だ。たとえばこのスレッドだ。
『芸術』としての意志が足りなすぎるから、文学は衰退する。
ますます嘲笑すべきものになっていく。
はい質問は。
>>386 >「現実性」をもつとも純粋にあらわすこと
それはつまり俳句に於ける写生のような意味かな?
おそらく人間の内的なものを含んだ露な姿を具体化する事と深読みして差し上げる
方が好意的であろう。
しかし文学は、たとえ内面を写し取るカメラがあったとしてもカメラと同じじゃ
ないんだ。A地点からB地点へ方向を指し示す基軸を表現しなければならない。
飛翔である。そして意思そのものでなければならない。
脱皮であり昇華である。
つまりは生がいかにかけがえのない個別かつ唯一のものであるかを
感動を持って指し示す方法が文学或いは他の芸術作品の意義である。
>>386 情報の海かー、ループというよりは寄せては返す感じだと思ったらどうだろうね。
井戸の中の言葉で嘲笑すべきものだと言われてもね……
右手のウシ君は分かってくれるかもしれんが、困るわけです。
個々の作品から、芸術という言葉が、『芸術』としての意思なんてものが抽象されておる
わけでその外挿としての作品というのはある種の皮肉にはなり得てもなんらかの力を
もったものではないだろうなと思う。
しかし、ある作者の芸術という概念は他のそれとは異なるわけで自ずとその作品も
変ってくるといういい方もできなくはない。
>>389のような姿勢を「芸術」の定義に含めてしまえば、
>>386が
ここでひねもすのたるところの数々のレスとどう違うのか分からんな。
井戸の中の水も海から蒸発したもんだということで、ファイナルアンサー。
>>389 いいこと言うね。脱皮であり昇華である。
ものがたりの力は、もの騙りの力でもある。
プラトンは、マテーシス(学習)はアナムネーシス(想起)であるといった。
別冊太陽「カタリの世界」は、面白い。
質問は無いの。文字読んでないの。目的わかってないじゃん。
┳━←これが現実性の根本。あるものと他のものの対立。
なぜなら現実は二つのもんの対立であるから。
時間と空間。男性と女性。動物と植物。吸って吐いて。生きて死ぬ。
ここまではOK?ゆっくり読み返して。わかったら次いくよ。
文学は言語造形。しかも文章体。つまり非口語。
言語が手段。
絵画で言えば色。音楽で言えば音。
[彫刻は量と質と色。建築は彫刻の実用+芸術組み合わせ。家具も建築の一部。]
OK?わかったら次いくよ。
文章体としての言語には音と形と色とイメージという四側面あり。
しかもイメージには観念と概念があり。かなり複雑。けれど頑張れ。↓
純粋に現実性[対立ね]を現すにはそれぞれを完璧に純化しなきゃ。
ムズい。けど少しずつやってこう。
まず音。「」みたいな直接言葉ではないもんを、言葉に対置。これでとりあえずは解決。
次に形。これは垂直線と水平線だけで言葉を表したいけどちょっと日本語体では難しい。
だから水平に書くのと垂直に書くのを組み合わせ。これでとりあえずは解決。
次。色。これは純粋な色彩として、文字や背景を「赤青黄+黒白灰」に塗る。これで解決。
次は難関、イメージ。対照語対比語反対語対立語ってのがある、これをうまい均衡で対置。
これらの言葉[対立|対比|反対|対立語]を概念。
そうじゃない言葉[繋ぎ剤。文法的な]を観念と呼ぶ。概念と観念を対置。
さあ新しい文学のできあがり。
質問は無いね。さあ書こう。君が文学芸術家なら。
あと、もっとも抽象的なレベルで言えば「リズム」+「均衡」っていう対立がある。
リズムってそれ自体があるものと他のものとの対立なんだ。
手で[無ければ何かで]拍子を取ってみよう。
何にも叩かない時に、叩く時という「対立」があるね。
これがリズムの基本ね。
あと均衡は、たとえば君んちの床に立ってる時は水平に垂直という二つがうまく対立してるね。
階段を上る時もそう。下る時も。
これが海上や山中を進む時は「不均衡」。やがて遭難しちゃう。だから悲劇。
不均衡な造形は自然的で悲劇的ってこういう意味ね。
だから!
均衡とリズムのある芸術としての新しい造形をつくりましょう。って言いたいの。
はい。聴いてくれてありがとう。またねgood bye。
>なぜなら現実は二つのもんの対立であるから。
これを前提にしているだけで、バカの壁
話し合うに値しない。低脳
すっこんでろカス
397 :
吾輩は名無しである:04/05/27 16:31
なんだこいつ?
> 時間と空間。男性と女性。動物と植物。吸って吐いて。生きて死ぬ。
>
>
>
>ここまではOK?ゆっくり読み返して。わかったら次いくよ。
童貞がセックスの指南してるみたい(プ
398 :
吾輩は名無しである:04/05/27 16:40
たしかに低能だけど、
もしこの人が自分で表現したいと思っているなら、
自分の好きなことを表現すればいいだけでは?
ここにいる人たちは表現者ではないのですよね。
399 :
吾輩は名無しである:04/05/27 16:43
>>393 臭いは?
自分がオタ臭くてわかんないか(w
400 :
吾輩は名無しである:04/05/27 16:48
なんか、この板って定期的にこういうのが現れるよな。
なんでかね?
なぜなら現実は二つのもんの対立であるから。wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あ、もちろん低脳はボクですよ(w
質問は無いの。文字読んでないの。目的わかってないじゃん。
404 :
吾輩は名無しである:04/05/27 17:10
これ偽者だと思うわ。二三匹信者がいたじゃん。
>>398 確かに君の言うとおりだよね。
僕もそう思うんだ。うん。そのとおり。
だけどなぜか、僕はここに導かれてるみたいなんだよ。
僕は「個人主義的に」生きるべきだ。
要するにお金儲けや出世や学歴獲得なんかの努力に、
──あるいは学術研究やみんなの役に立つお仕事に──
人生の貴重な時間を注ぐべきだね。
>>396 君がいつまでも死なないならば。君が時間と空間の一部でないならば。君の言うことは正当だな。
まるで童貞と処女のセックスこそ、永遠の愛を育めるという古代からの神話みたいに純粋な芸術。
それが良いんじゃない。
匂いは「臭い」のと「良い香り」が毎日の生活で対立するから、
芸術として造形にはなり得ないと思う。
まず、味覚と触覚と嗅覚は、それぞれますます対立を深める過程にあるのは確かだ。
それぞれの味覚を意図的に対置させて均衡を取る試みは継続する[コーヒーとケーキとか]。
嗅覚は毎日排泄して食事して、セックスして香水して、汗かいてシャンプーしてたら、
ちゃんと対立が取れていく。
触覚は男性的なものと女性的なものがセックスする時対立しているし、
料理したりお風呂に入ったり、ペンを握ったりキーを打ったり、
固い地面を歩き柔らかい布団に入り、
春になり秋になり、冬になり夏になり、
握手したりキスをしたりすれば、ちゃんと対立が進行してく。さらに純化していくだろう。
動物と植物
が対立する世界ってwwwwwwwwwwwwww
「お花畑」なんだろーなー
楽しそうだね
随分と豊漁だな。
ジャズのスタンダードに「ユー・ドンツ・ノウ・ホワッツ・ラブイズ」という歌が
あるんだ。人生因数分解の彼に「君は恋をした事があるかい?」と聞いて
みたい。眠れない夜を過ごさない君は恋というものを知らない、という
歌詞なんだが、人生ってのは決して思い通りにならないもんだよ。
不可思議なもんなんだ。
その割り切れなさが多くの場合作品のモティーフになっている。
魂の問題に触れようとすればする程に割り切れなさはいや増しに増して
くる。そこで七転八倒しながら、まあ文学なら文学なりの出口や浄化を
探そうとしている訳さ。
人間は鳥獣から進化したのだから、逆行してはならない。だから性的描写はしてはならない。
411 :
吾輩は名無しである:04/05/27 17:59
バカ相手に優越感に浸りたい電波と、電波のそんな下心だけは分かるバカ。
この対立こそがゲイジツです。
412 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:01
>>411 今に見てろよ。
人類の頂点に上り詰めて見下して、お前をひねり潰してやるからな。マジで。
413 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:01
じゃあ、花が咲く場面もNGだねw
414 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:02
バカと電波が自作自演だったら、ちょとおもろい。
413なにも描写しない
416 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:08
「
>>412はバカの中の人?」
「多分ね。でも電波の中のヒトやったとしたら、ちょっとステキやん。そーおもわへん?」
417 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:08
かつての芸術は《魂の》造形だったので悲劇的であった。
新しい芸術は「精神+肉体」の造形なので、現実的である。
418 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:12
「でも、これバカの人だよねぇ。」
「バカの中から芸術を完成させようと頑張ってんねや。」
「ところで何で、電波のヒトやとステキなん?」
419 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:13
>>409 恋はしたことが無いし、したいとも思わない。
愛したいとは思う。
だから誰か僕が愛する人が、僕を嫌いでも僕はまったく構わない。
それが僕だ。君と違うんだ。
420 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:16
「なんでて、涙ぐましやんか。わざわざバカやってんのに勝手に電波が出力上げてきよんねんで。」
「さよか。芝居を電波が自分で壊しよったっちゅーことか。悲しなるなぁ。」
やれやれ。今日はレベルがかなり落ちてるね。
422 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:17
「なんや、浪花節のようなこといーはじめたで
>>419」
「電波さんもお好きでんなー。」
423 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:21
「わし、見てて悲しくなってきたから落ちるわ。」
「せやな。「バカ」とでもいいから相手して欲しいんやろな。電波さん。ほんまバカの中の人もよーやってたなぁ、しかし。」
「ほな。」
「さぁいなら。」
人生が数学だったらどんなに素晴らしいことだろう!
でもこうして産まれた世界はそうじゃないから戦うんだ。
425 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:34
もっと柔軟なものでいいんじゃないか、文学は。
そういう俺は文学は言葉、物語、構成の芸術、
そして芸術とはこの世の何らかの真理或いはそれに近いものを
全く別の形にしたもの、だと今は思ってるけどな。
ミロのヴィーナスはただ美しいのか?
俺は誰も確認できない真理を立体にしたらああなる、ぐらいに思ってる。
すごい厨な意見かもしれんが
村上さん。愚劣庵とか名乗って綿矢りさのクリトリスについて書き込んで平気で、
それで恥ずかしくないのですか。
小説家いや文学者以前の、ただのエロ親父じゃないですか。これじゃあ!
まったく。しっかりして下さいよ。
日本の未来も思いやられて当然ですよ。その有様じゃ。
>>425 形態の造形は、自然模倣の造形なのです。
だから「悲劇的」と言います。
真の芸術は、『純粋に芸術だけを表現』しなくちゃ。
それを僕は新しい造形または新造形主義芸術と呼びます。未来の芸術です。
文学に携わる雄志にも、その実現を手伝って欲しいと思って書き込んでいます。
428 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:46
む、少々混線だね。
旅に出るんで、一言だけたわ言を。
文学は野蛮だよ。
でも、ちっぽけな祈りなんだ。
だからこそ、イラクでイクラを見つけたいんだね。
じゃあ
430 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:54
だいじょぶです
431 :
吾輩は名無しである:04/05/27 18:55
429お脳の辺り、だいじょぶですか
432 :
吾輩は名無しである:04/05/27 19:08
by Key
434 :
吾輩は名無しである:04/05/27 19:11
イラクでイクラはイクラなーんちって。いってらっしゃい。
和平
こうしてみると、村上春樹は割にバカですね
このスレが廃れたら、この板では、ワタヤスレと文壇バカって雑談スレしか
書き込みなくなるな。
皆こんなに書き込んでるんだから衰退してないよというベタな落ちで終わりそうな予感。
>>409 一晩眠って悟った。
僕は、その女の子の『心の働かせ方』とか、それに惹かれるのであって
その子の肉体性とか、セックスしたいから「好き」には決してならないんだ。
だから僕は君と違うんだ。なぜか分からないけど。たぶん、人間の質が違うんじゃないかな。
その子の心の働きが大好きになったことはあるよ。けれどそれは恋なんかじゃないんだよね。
それは『愛』なんだ。彼女に幸せになって欲しいだけなんだ。
440 :
吾輩は名無しである:04/05/28 09:20
文学どころか俺達は二足歩行にさえ限界を感じつつあるのだ。
441 :
吾輩は名無しである:04/05/28 09:25
衰退スレがこんなに盛りあがってどうする
442 :
吾輩は名無しである:04/05/28 09:50
芭蕉たち俳人は自身を芸術家という自覚を有していたのだろうか。
それはともかく、実は私は人間は抽象表現の前に敗れ去ったと見ているのであるが、
ただ文学については浅学な為にそれを系統立てて語れない。
絵画でいうならば、キュビズムから始まる形の崩壊を経て線と麺と色から意味を
はぎとり、カンディンスキーの如きものに至った。
音楽でいうならば階音を無調かし、リズムを不定化し、騒音の如きものに至ったので
あるが、絵画にしろ音楽にしろその抽象化に遂には人間を具現化出来ずに
その前から立ち去った訳なのだが、現在に至るまで再度の具象を新たに構築出来ずに
いると見ている。
現代詩でも言葉から意味をはぎとり、無意味な単語の羅列を新しいものと
していたようだが、それ以後真の意味の再構築が出来ずにいるのでは
ないか。小説はいかがか。だれか説明してくれないか。
「文学は衰退」したんだよ。だけど「活字文化」は衰退してないんだよ。
で、書籍コーナーも一応の賑わいを見せてるし、部数(売上)もそれなりにキープ
しているわけだ。 ここの部分に惑わされてないかい? 文学が衰退してないって
言ってる人は?
俺も最近はノンフィクションの本を良く読むし、そっちの方が楽しい。時事問題、世界情勢、
旅の体験紀、経済、趣味の本、・・・、と様々な分野の本が出てる。 下手な小説より刺激的で
楽しいから、まずそっちに(買う)手が伸びちゃう。
養老氏の「バカの壁」「死の壁」というのは最近立て続けに売れた本だけど、小説じゃない。
もう小説は「書店」の本流を走れなくなったってから長いよ。さらに隅に追いやられてる。
現役の作家に、ホント、頑張ってもらいたい。
前にも書いたけど、一人の天才や秀作が現れれば何とかなる。
445 :
吾輩は名無しである:04/05/28 14:27
ここまで頑張って読んだ。
自分で「文学」というものを創作していない人たちの
マスターベーションの連続に吐き気を催した。
カキコテスト
447 :
吾輩は名無しである:04/05/28 15:22
>445
お前もその「文学を創作していない人」とやらの一人なんだよ。
で、ここに書いたって事は、そのお前が吐き気を催した連中と同じ穴のムジナ
になったって事を忘れるなよ。
448 :
吾輩は名無しである:04/05/28 15:37
実用書しか読まなくて日経新聞好きの 実務バカが多いから、文学は衰退するんじゃないの?思考に奥行の無い実務バカたち!
449 :
吾輩は名無しである:04/05/28 15:41
ちなみに日経新聞しか読まない実務バカは 文学好きを「電波だ」と言って、バカにしてたよ。
450 :
吾輩は名無しである:04/05/28 15:49
>448−449
残念だが、そのお前らが言う「実務バカ」を振り向かせる「実力」が、今の文学者達
には無いからだよ。
いい小説が生まれれば買うんだよ、彼らだって。
ビジネスマンを振り向かせてみろ!
小説は「読ませてあげるもの」じゃなくて、「読んでもらうもの」なんだぜ。
読んでいただく気にさせるような、立派なの書いてみろ。
ビジネスマンを振り向かせてみろ!
451 :
T大學 ◆TDGWay72W. :04/05/28 16:28
リーマンが文学に目覚めるということは、グレゴール・ザムザになるっていうことだぞ
>>447 あのね、このスレに書き込んでる全員がオナニー好きなんて言ってないから。
中にはまともな人もいますね。
ちなみに、私は創作してます。
でも「文学」を語るほど余裕はないです。
>>452 創作、がんばってくだちい。
あなた自身の価値観をあなたオリジナルの人間観照を作品に投影して下さい。
これまでの作家のなぞりでしたら無意味です。
その一点のみであなたの世界は開けます。どうぞ。
>448
ちょっと趣旨と違うかもしれないけど、
漱石の「猫」って当時、新聞で連載されて大人気だったって聞いたぞ。
(読んでた人達は今のリーマンより教育レベルも低くて教養はなかったと思うよ。)
前に新聞で連載されてたユウ・ミリって人の小説をチョット読んだけど
全然おもしろくなかったし、話題にもならんかったぞ。
455 :
T大學 ◆TDGWay72W. :04/05/28 16:57
文学は衰退したとか言ってるが既存の優れた小説がこの世から消滅したわけじゃないんだらさ。ここの連中が世界中の優れた文豪の作品を読んでるとはとても思えんな。
>>454 「猫」は「アララギ」でしょ?
新聞小説は「こころ」。
だから!
文学板のレベルは低いって言ってんのさ。
「美香・おさむ板」に名前変えろよ。
馬鹿野郎!
間違えたじゃねーか。「猫」はホトトギスだよ。
458 :
吾輩は名無しである:04/05/28 18:43
>>444 俺は売上で語ってるつもりはなかったが・・・
>>454 それはどうだろう、単純に現代社会の方が娯楽が溢れているからでは?
昔はすることが少なかったから文学を嗜む人が多かったっていうのは
一理あると思う。あくまで、嗜む程度の人達ではあるが、今よりは断然
多かったはず。
フツーの意見でゴメン。
この板のヒトが軽蔑する日経しか読まないリーマン(オレなんだけど)
のような一般人の人達の教育・教養レベルがあがったのに、
文学を創る人達がそれについていけなくなってんじゃないの?
今、ヒトに勧められて読んでるだけど、
この板で三田誠広(芥川賞とったヒトらしいね)っておもしろいって思うやついる?
すっごくアタリマエの表現と、アタリマエの結論で、すっごく詰まんないんだけど。
悪いけど、これを「スゴイ!」とかいってるヒトの人生経験をじっくり聞きたいよ(w
三田誠広を疑う前にその「ヒト」を疑うべし。
>460
(明日は有給・ヒマだな)
面白いね。
ナニを信用すればいいの?
キミの意見かな?
意見?信用?さあ?
てか、三田を他人に薦める人ってのが私の想像を
遙かに絶してるんですが。
ある程度読んでいくと自分の中に尺度ができると思いますよ。
それを信じて他人の意見を聞くのが結局近道。
>462
なにが「さあ?」だよ(w。
逃げか?オマエ、新しいもの提示できないから、はぐらかしてんだろ?
オマエのようなヤツは社会に出ればタクサンいるんだって。
つまんね〜。
464 :
VON・トーマス・マン:04/05/28 19:50
同じことの繰り返しになってしまうが、やはり数値的なデータこそ
ほしい要素のひとつです。
そうしたものから各方面の分析を行うことにこそ本当の意義が見え
てくるものだと思います。
>429
オイ!「間の山」!
なかなかイイゾ!
でも、バカだな。
↑
ごめん。>429じゃない。>464だ。
オイ!数値「テキ」なデータってなんだよ?
「データ」ってどういう意味だよ?
467 :
VON・トーマス・マン:04/05/28 23:20
以前からここにも意見しているようにさまざまな数値からあらゆる角度で分析
するということを何度となく表明しています。
Cさんあたりもある程度同調していただいています。抽象論は抽象的な意見しか
でないから客観性が見え難い側面があります。
>>459 知ってるかもしれないけど
三田誠広は三田工業の創業者の息子だよ。
しかし、なんであんなのを人に勧めるかねぇ。
469 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/29 08:54
>>307 浮き草の論理ですね。
>>317 アダムとイブより矮小だなってどんなレトリックなんだろう(笑)
>>318 なんだかステロタイプの見本みたいな意見ですね。
>>325 そう限定したほうが衰退論者は話しやすいだろうね。
限定しても無理だけど。
>>358 まず今の「文学」はペン握って原稿用紙に向かって「ウン、ウン」唸るだけ
じゃないと思います。
470 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/29 09:04
>>385 多分、元ネタを知らないんだろうね。まあ仕方ないけどさ。古い話だし。
>>386 君に芸術への意思が「足りなすぎる」のは確かだろうね。
確かに足りなさ過ぎるよ。
>>393 二つのものの対立なんてお子様みたいな概念は既に多くの角度から否定されていると思うけどな。
たとえば「両行」たとえば「混沌」たとえば……
そんな疑わしき認識を基盤にして幾ら理論を敷衍させても実験でしかないよ。
現実には遠いまま。
それはそれでいいかもしれないけどね。文学はそんな試みも内包するだろう。
実験として完成度さえ高ければ。
471 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/29 09:11
>>394 そこらへんってもう既にやられてるよ。同人誌なんかでやってる人は今でもいるんじゃないかな。
>>419 相互に確認のできない愛は対象を仮定したとしても結局は自慰、自己愛に留まるよ。
俺はそういうものを否定する。
何故か。
自己愛ならば純粋に自己を愛せ。
それを虚しいと思う心があって対象を必要とするなら
偽らず
守りに入らず
対象に立ち向かうべきだ。
虚飾された自己愛などぬるま湯に薄く手首を切る自殺のようなものだ。
死にたいのではなく死んでも「構わない」などと何を甘えているんだ。
「構わない」という態度は世界と向き合えない。「構う」もののみが世界なんだ。
自己か世界か。君は甘えず答えを求めるべきだ。
472 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/29 09:16
>>425 俺はミロのヴィーナスって芸術じゃないと思う。あれは上手な加工品でしょう。
>>439 彼女の幸せの一部がセックスすることだったらどうするんだ?
>>452 正しい態度ではないけれど意見には一部共鳴します。
「文学」は語るには膨大すぎます。
>>46 数値そのものではなくその「見方」について興味はあります。
473 :
吾輩は名無しである:04/05/29 10:35
てすと
>>471 自己愛に関連して他者への関心と文学の衰退について考えてみる。
なべて現代人は他者への関心が薄くなったと言われている。
村社会から個の社会への移行の結果であるという。
他者への関心を持ち得ないものがフィクションたる物語に関心を
持ち得るだろうか。恐らくは物語りは彼の中に香りも残さず通り過ぎる
だけであろう。
情念という最もアナログなものを扱う物語は、情念を否定するデジタルな
精神構造に向かう現代人にとって人間を前に進める装置ではなくて、逆行
させる何物かになりつつあるのではないか。
僕は7年前のあの事件からずっと引っかかっていてしようがないのだが、
酒鬼薔薇聖人のあの事件である。彼がその当時使った「透明な存在」という
言葉が刺のように残っている。
透明な存在は彼を表すると同時に我々現代人それぞれに与えられた言葉では
なかったか。
僕は彼の頭の中がまるで時計の中のような装置に変換していて、その装置の
ひとつのネジがパシリと切れた瞬間に違う人間、人間の形をした何物かに
変容した、そういうイメージを強く持ったものだ。
そのシナリオを書こうと幾度も思ったが、その度に断念した。
まだ「透明な存在」が僕の中では消化しきれてないとその度に
思えたからだった。
477 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/29 23:18
>>295(【矢部】さん)
レスどうもありがとう。矢部さんのレスはいつも読み応えがあります。
ただ、「体制」への「反」として「特異性」があるべきだとは必ずしも思えない。
もし「特異性」がアンチテーゼとしてあるならば、
遅かれ早かれ弁証法のサイクルに巻き込まれてしまう。
うまく形容できませんが「特異性」はもっとプリミティブなものだと考えています。
478 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/29 23:19
>>443(愚劣庵さん)
「意味の再構築ができていない」という閉塞感はあると思います。
おそらく小説だけでなく、詩にも演劇にも、他の芸術においてもです。
C氏のいう「壊しっぱなし」というのと共鳴するんでしょう。
その見方があるポジションからのパースペクティブにすぎないかどうか、
これが問題なんだろうと思います。
479 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/29 23:20
>>475(愚劣庵さん)
>その装置のひとつのネジがパシリと切れた瞬間に違う人間、
>人間の形をした何物かに変容した、そういうイメージを強く持ったものだ。
フーコーは《人間の終焉》ということを1960年代に
さらに遡ってニーチェは19世紀末に《超人》ということを言った。
彼らがもたらした「人間を超える」というイメージは
おそらく両義的なものだったように思える。
一方で怪物的で野蛮で異常な「人間の形をした何物か」に向かう危険性が、
もう一方で「人間」よりもっと力強く成熟した新しい存在に向かう可能性が。。。
ここでいう衰退とはなんですか?
売り上げ? 文学の中身? 両方? 別の事?
481 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/29 23:32
>>480 私は戦後から現在までの日本文学の質をテーマにしてますが
レスをする人それぞれで視点も対象も違うようです。
482 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/29 23:33
>>475(愚劣庵さん)
愚劣庵さんは小説や物語をアナログ的なものとして把握してますが
現代文学は必ずしも反デジタル的でもないと思いますよ。
デジタル的なものを取り入れようと試みた作品もあるのでは?
アナログ主義は懐古主義に、デジタル主義は進歩主義に結びつきますが、
おそらくは問題なのは(個人的に思うイメージでしかありませんが)
アナログVSデジタルや懐古主義VS進歩主義という対立ではなく、
むしろそういう対立図式で考えさせてしまう思考システムなんじゃないか、
(それが
>>477で書いた「プリミティブな特異性」にもつながるんですが)
そんな気がします。
483 :
吾輩は名無しである:04/05/29 23:42
>>478 つまんないレスかもしれないが、「笑い」もそうだよな。
ダウンタウンが全てを壊した後、新しいものをうまく作れないで
いるって良く言われているし俺もそう思う。
(ここでどのコンビが好きとかいう話はなしね)
ちょっと言いたい事、勝手に書かしてもらうと、
「情念」とか、「酒鬼薔薇のような思考」とかのグロっちいポイントにスポットを当てて
掘り下げて書く、というの面白いかもね。「透明な存在」というのを分析してみせるのも
興味ある。読みたい。
話は飛ぶけど、安部公房や三島由紀夫の全集の中の「討論編」では、様々な事について鋭く分析されて
語られていて、時が経った今でも普遍な部分って多くて、改めて関心させられるんだけど。
その反面、時代と価値観が変わったせいで、「こんな意見古いな〜」と思わせられるのもある。
新しいテーマや価値観については、現在の作家がとにかく「先に書いたもの勝ち」なんじゃなかと思う
んだよなぁ。金原ひとみの「アッシュベイビー」も、子供を殺してやりたい・・とか、ズケズケ書いて
るし、一種の価値観の破壊作業を展開してる。 昔、慎太郎がそういう事やった作家なんだけど、荒らす
だけ荒らして消えてった。それもまた良しだろう。
今日、何年かぶりに田山花袋読んだんだけど、山荘に一人籠もって・・、なんて彼はよく書いてるんだよな。
趣旨は田山の事と違うんだけど、俺の個人的意見で、天才でないのなら人一倍努力しなきゃだめだというのがある。
小説やるにしても受験勉強でも何でも、山小屋に籠もるくらいの気概と必死さがなきゃ、とは思う。凡人なら。
そういう人間が増えれば、文学も、日本の経済も、何にしても衰退しないんだけど。
485 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/29 23:53
>>483 実は今「オワライ」に注目し始めたところdeath。
結構涙が出るくらい笑いっぱなしになることもありますよ。
最近は優秀な若手がどんどんお笑いのほうに集まってる気がします。
結構「こわれたオワライ」が好きで、はまってしまう。
だから文学においても壊しつつ形をなしてゆくスタイルもありかと。
バーセルミしかり。初期源一郎しかり。アベカズしかり。
心地よい不協和音の調和というものもある気がする。
486 :
吾輩は名無しである:04/05/30 00:02
>>483 フォークダンスDE成子坂に期待したんだが
シュールに行き過ぎて理解されなかったね・・
487 :
吾輩は名無しである:04/05/30 00:43
文学が衰退するとはどういうことか?
衰退しているとするなら、その客観的な根拠は?
その根拠と「衰退現象」との間には因果関係が証明できるのか?
(相関関係に過ぎないのでないか?)
その「衰退」は文学だけの現象なのか?
衰退が文学だけなのだとしたら、その原因は?
衰退が文学だけでないとしたら、その原因は?
少なくとも、この程度のことが明確に語られていなければならないはずです。このスレッドも【8】まで来ているのですから、どなたかそのへんをまとめていただけると助かります。
単なる「印象」の羅列ではなく、議論に客観性が求められると思います。
芸術の「質」を語っても議論は自己満足にしかならないならないのでは。
個人的には、
さまさまや分野で、表現手段の多様化は結果として一極集中を起こしているように見えるところに興味があります。
売り上げということなら、
近所のTUTAYAにだって、カラマからアンナまで揃ってる。
まだまだ純文学も売れてはいるんじゃないか。
問題提起ばっかりしてる奴がいるな
うん、8まで来てるから、
まとめてみれといわれてもなぁ
もし売上ということなら一言。消費者のニーズに応えられていないから、
というのが一番じゃないかと思います。消費者は売れるためにはどうしたら
いいかとだけ考えた商品には魅力を感じません。逆に自分よがりの技術の
押し付けにもうんざりします。私は小説は結構読みますが、皆さんのように
理論立てて文学を考えたことはありません。面白い、つまらんとしか感じら
れませんが・・・自分の仕事と関連して考えればそうなります。
文学と商売を一緒にするなと言われればそれまでですが・・・
素人の戯言でした
衰退してるのかどうかという以前に、危機感があるのかどうかすら疑わしい。
衰退という言葉に黄昏の恍惚を見出して酔ってるだけかもしれないわけで。
黄昏の恍惚かぁ。なるほどね。
「本気で考えて見れ」と言ってるから、
一応、危機感めいたものはあるんだろうな。
衰退することで、困る人も居れば、困らない人もいる。
俺は、寂しいけど、困りはしないな。
494 :
吾輩は名無しである:04/05/30 02:20
>>489 問題提起してる人は、自分でそれをやって、
結果をここで報告してほしい
>>492-493 危機感の有無を問うなら
スレタイを考えた人の危機感より
現実の文壇の危機感を話題にしたほうがいいと思われ
>>494 文壇なんてないでしょ!そっちにいくのは、やめましょう
うん、今となっては、「文壇」は、脳死語だな。
文学なんて衰退しちゃえばいいじゃん
衰退したらそれまでの存在ってこった
文壇はあるだろ?
作家たちってそれなりに付き合いあるんでは?
それから、文学の衰退と文壇の衰退って
どうちがうんだ?
500
文壇、といえば関係ないかも知れんが、
月刊アスキーにこんな話が載ってた。
ある若い編集者に電話がかかってきたんだと。
上司 「おい、今誰から電話だ?」
部下 「カラタニさん、という方ですが」
上司 「な、なに?柄谷行人だって!!!で、どんな話だ?」
部下 「パロディウスがクリア出来ないから、教えて欲しいと」
上司 「にっ、日本の言論は!!!・・・ああ、ついに、ついにここまで・・・」
日本文藝家協会、三田誠広がへんな張り切り具合で、仕切ってるよ・・・
503 :
鰯 ◆VuVTstpvAQ :04/05/30 12:53
結論なんていらんよ。スレタイトルだけでも曖昧なもんだ、
だからこそここに集まってくる多種多様なレス読んでるだけで楽しい。
まとめたりしないでもっといろんな意見読みたい。だから私も素人だけど言いたいこと書くよ。
知人の作家や編集者が言うには、とにかく今若い層にどう本を読ませるかが問題らしい。
文学板住人のほとんどはかなり若いころから自発的に読書を始めた者ばかりでしょ。
そういう人たちは、本なんて全く興味ない高校生に、どう読書を勧めていくの?
>>479 超人と怪物が同一性の根から発生しているという視点は好きだね。
人間は実に裏腹なもんですからね。
>>482 前に映画で「haru」というとても詩的ないい作品があって、これはメールが普及
する前のメール画面を多用して登場人物の内面を語る手法を使ってたのだが
これなんかはデジタルなものをうまく取り込んでるなと思った。
しかしそれはあくまで手法に過ぎぬのであって、人間の生、欲望というのは
どこまでもアナログなものだと思いますよ。
>>503 高校生でもラノベとか読んでる奴は結構いるよ
ただ最近、純文学の質が昭和・大正といった時代に比べて劣化しているような気がして
多分そのことが一番大きな問題なんじゃないのかと
朝の読書運動の成果で
若年層の読書量は増えたと思うんだが。
507 :
吾輩は名無しである:04/05/30 16:02
>>503 確かに読んでる工房は減ったのかもね。
でも読んでるやつは自発的にちゃんと読んでるもんだよ
ここのレスポンスを読んでみると、文学の衰退はどうやら読み手の読み方の
能力の衰退と同時進行であると思われる。
つまり悩まんのよ。一瞬ありゃりゃと思うが既に次の事象に頭は対応していて
深く一つの事に悩むという事がない。哲学まで発展せん訳だ。
だから表層的なものばかりしか読む気が起こらんし、そうなりゃ書く方だって
重いものは極力避けようとする。
重たいものがいいものだと一義的に言うのも何ではあるが、軽薄でただ
筋取りの面白い(俺はそういうものにまるで魅力は感じんが)ものばかりが
はやる。江戸時代の戯作と一緒だ。
509 :
吾輩は名無しである:04/05/30 17:10
大学生などで、いま文学に真剣に取り組んでる人種を見てみろ。
なんか現実離れしてるというか、マイペースというか、この不景気に堅実にコツコツ努力して
生きていくタイプは少ない。
俺もそうだ。で貧乏。働き出したらなおさら。
学生の時は活字離れとか嘆かわしいと思っていたし人文科学系の学問も大事だと思ってた。
>>508さんのように思っていたが今の日本で普通に生活しておこうと思ったら
なんというか疲れすぎて文学無理。
普通に生きていこうと思ったら、学生時代はビジネスに将来繋がる読書がふさわしいだろうし
文学は深入りすると、今の不景気で忙しすぎる日本人には良くないと思う。
新人賞受賞者もフリーターばっかだし。
本来高等遊民とか世捨て人のためのものだと思う。文学は。
俺にとっての文学の重要度はまだかなり高いが、でもなんかしんどいよ、正直。
>>509 お前が頑張らんでどーする!
おい!!ドマエラ、
>>508のように反省しながら社会生活の波の狭間で
懸命に生きている姿に感動せんか。
生活なんてこんなもんとタカをくくらずに、文学を生きろ!
詩人の田中冬二は生涯銀行の人であった。
>>508が社会に絶望感を持ちつつも血反吐を吐きつつ、一遍の人の魂を
激しく揺すぶる遺言の如き、生の最後の足掻きのような珠玉の作品を
物にする事を激しく、ははは激ーしく、極めて激しく
キボン。
間違うた。文中の508は全部509ね。
>>510 田中冬二の時代と今の時代は違うと思う。
啄木みたいのだってコネとはいえ朝日新聞に就職できるんだぜ。
文学の社会的な意味合いが違うと思う。
つーか詩人はまた別格だと思う。岩成とか四元とかああいうのがアリなジャンルだと思う。
森鴎外とかああいう感じが存在しえたのがすげー。
そういえばフランスのなんちゃらって外相がイラク戦争その他諸々の対応で
激務の中かなり分厚いボードレール論を出したと浅田彰が書いてたな。
そういう感じは理想だが。
薄給奴隷リーマンには無理。マジシンドイ。
>>511 あれ? じゃあ↑のレスがいみねーじゃん。
そうだーそうだー
がんばれーっ!
「葉蔵やドミートリィが、だらしがないだけの問題じゃないか」
今時の人間からすれば、この一言で終わってしまうよな。
悩んでる人間は相手にされない。
509で書かれてる意見に率直に同感だ。俺が書いてる事とも似てる。
夕方5時で定時の公務員は知らんが、民間企業の人間は、とても小説を読む時間などない。
あったとしても、体や精神が疲れて、とても読む気にならない。 それに、いざ本を読む場合も、
優先順位で、同じ読書なら実用書の方に言ってしまう。なかなか小説に手が付かない。
そんな勤め人達を振り向かせるには、よっぽど読ませてくれる気にする出来のいい小説を書いて
くれる必要があるよな。
俺も、なんとか時間作ってボチボチ読んでるけど、あんまり深いのは読むのに苦しい。フォークナー
なんて学生時代は読んでたけど、今は読めなくなってる。忙しい日常のせいで、ああいった難解な奴
には、とてもじゃないが、じっくり取りかかれないんだよな〜。
やっぱり文学ってものは、質を変えて、読みやすく、軽いものが主流になってきてるんじゃないだろうか。
そこん所、俺は悲しい傾向に思うんだけど、現代人に合わせての事なんだろう。ファーストフードを口に
するような感覚っていうのか。
487の人が、「単なる「印象」の羅列ではなく、議論に客観性が求められると思います」と書いてあったが
俺のこの書いてるのも印象論になるかもしれないな。 こっちは思った事書いてるんでね、そんな論文的分析
まで力が入らない所は恐縮だが。
一つ言わせて戴くと、俺も現代文学を良くしたいから、こうして書いてるんだ。
>難波
いやもともとあれだよ。サラリーマンなんかは源氏鶏太とか読んで、せいぜい
山口瞳(俺は好きなんだがね)くらいのものを読んでいた訳さ。
電車の中でサラリーマンが車谷長吉をしかめっ面で読んでいたら、俺はそいつに
かなり親近感を覚えるものさ。
518 :
吾輩は名無しである:04/05/31 22:10
>>517 うーん、横からちょっとすみませんよ。
自分も大衆の一部だという認識はないのでしょうかね?
一昔前の「パンピー」という言葉を思い出してしまいました。
自分は特別だという自己愛から発せられる言葉だと思うのですが。
なんだか、とても幼稚な意見ではないでしょうか……
文学は権威になった途端、死滅した。
>>518 横から失礼すると。
それも大衆の定義にいれたって同じ。
「自分は大衆を語りうる」という意識も、
他人が「大衆を語り得ない」という意識も、
実に大衆的。
東何某の動物化という言葉も、かつて白痴化いう
文脈で語られた事柄に「動物化」という目新しい言葉
を代入するだけで何かを考えたつもりでいるという
本人自体が動物化している間抜けさがある。
こういう巨大な掌の上で語っているという自覚は
大衆どもには無いだろうな。
521 :
ベビキンちゃん:04/05/31 23:22
お邪魔します。私は文学って、TV文化によって駆逐されたんだと思う。
画一化されたTVからの大量な情報→自分で考えるという面を淘汰する。
情報量が増えるけど、TVなどは誰もが支持する内容しか放送しない。
視聴率が稼げない哲学、文学関係は、自然と露出が減るのは当然。
無理に例えるとすると「隠し砦の三悪人」という映画が文学時代劇なら
ドラマ「水戸黄門」が娯楽時代劇かな。
深く考えさせられる前者に対して、後者は決まりきったハッピーエンド。
見ていて疲れないし、弱者の飛びつくような涙と奇跡のストーリー。
結論:大衆が求めるのは非現実的な物語等?であり、一服の清涼剤。
日々考えさせられる苦境に立つ大衆が、現実逃避を始めたから文学は
衰退した。これは仕事と娯楽とを割り切ったクールな選択かも、、。
ちょっくら失礼しますよ。
>>520 >大衆どもには無いだろうな。
その言い草もまた「大衆的な、あまりに大衆的な」もの。
>>521 はい。たしかに受け身の快楽主義に走ってますが何か。
520>東何某の動物化という言葉も、かつて白痴化いう
文脈で語られた事柄に「動物化」という目新しい言葉
を代入するだけで何かを考えたつもりでいるという
本人自体が動物化している間抜けさがある
この意見、東本人が読んでたら大笑いするだろうな。
2ちゃんがバカにされるのも仕方ない。無知って怖いよ。
ニヒリストのかまって厨房1b号はしょうがない。
動物化のタームがどこが真新しい?はぁー。
>>524 そこは1bも動物化しているといわんといかんな。
「目」新しい言葉を、その言葉の定義をまぜっかえして
批判した気になっているとね。
逆だ。文学を芸術だと思った時点で、文学は終わった。
面白くなければいけない。ただの娯楽に過ぎないという意識
がなければならない。それなくしては、なんにもならない。
そもそも、面白くなければ読む気力も起きないじゃないか。
もし、深く考える事を文学の定義とするならば、それは、ただの思想であり
哲学である。文学を娯楽と割り切れない所に、現在の衰退がある。
しかし、こんなことは 既に、昭和初期から言われ続けていることで
珍しくもなんともない。いまだに、スノッブは多いようだ。
>>526 エンターテインメント小説があるよ。
そっちを読んでおけばいいのでは?
いいジャン別にマニアックで。
小説と言うジャンルについて深く考えてるだけで、哲学について考えてるわけでもなし。
まぁ、そんなに一生懸命読む物じゃないし、
リーマンにプルーストやジョイスを読むことを
求めても仕方ない。
>>526 「文学」の外挿としての作品に何の価値があるか
という私の主張
>>390も同じだ。
そして、文学の衰退の問題は、その「文学」を受け取ってい
たスノッブ連中の衰退という問題に読み替えられるわけだ。
これは上の大衆という定義の拡張とも無関係であるまい。
久しぶりに2chらしい時間を過ごさせていただいた。でわ。
大衆のイメージがすごく単純化されてないか?
>>526 単純に面白いものを支持する、そうした意見も否定はしない。
しかし人間はそれ程単純でない事も知っている。
僕らがどこで感動するのか、という事を考えなければならない。
532 :
吾輩は名無しである:04/06/01 13:04
そう、それを考えないとイカンドー。
面白ければよい、という命題を考えるについてはテキストとして
近松の心中物なんかを使うとそれこそ面白いと思われる。
近松は、まあ当時は文学ではなくて戯曲であり実際は芝居を
観客は見る訳だが、芝居を見ると同時にやはり近松の意識をどこかで
感じている訳ではある。
近松は大向こうをうならせ、感涙を絞り上げるにはどうするかという
事だけを創作の芯としたであろうが、多分意識するとせざるとに関わらず
人間の世の不条理さやそれに翻弄される人間の意識の表れ方を描いた。
その描き方で他の芝居とは違う、ある深いものを大衆も感じ取ったのでは
ないかと思う。
ところで
>>517に対する
>>518の文面がどういう反応であるのかが
俺にはさっぱり分からないのだが。
好意的ではないというのは感じられるのだが、意味が汲み取れん。
535 :
吾輩は名無しである:04/06/01 13:38
或いは自身の情念の暗い部分をいきなり芝居の中で照射されたような
慄きがあったであろう。しかしその負のエネルギーに否応なく引き込まれ
情死というカタルシスに向かって精神が高揚していくのをとどめようも
なかっただろう。
まあ僕自身は文学の真の目的は生の正のエネルギーを得ることだと
思ってはいるのだが。
ヒッチコックは参考になる。
内容はめちゃめちゃエンタメなんだけど、
過剰に技法に拘った形式主義者で、
結果的に技法上実験的な作品をやってる映画監督とも言える。
>>529 あなたが想定している「スノッブ連中」は
どういう属性の人たちですか?
539 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/06/01 18:34
文学が衰退してもいいじゃん。
新刊なんて読まなくても、過去に山のように名作があるから。
なんてことを言うのは何度目だろう、ごめんなさい。
でも文学ブームよもう一度という願いはわかる。
わたしなんかもそれなりに読んでいるから、
文学がブームになったら社会的にでかい顔ができるから。
このスレの住民も。来るといいね文学ブーム……。
540 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/06/01 18:46
>>516 >夕方5時で定時の公務員は知らんが、民間企業の人間は、とても小説を読む時間などない。
>あったとしても、体や精神が疲れて、とても読む気にならない。 それに、いざ本を読む場合も、
>優先順位で、同じ読書なら実用書の方に言ってしまう。なかなか小説に手が付かない。
>そんな勤め人達を振り向かせるには、よっぽど読ませてくれる気にする出来のいい小説を書いて
>くれる必要があるよな。
>俺も、なんとか時間作ってボチボチ読んでるけど、あんまり深いのは読むのに苦しい。フォークナー
>なんて学生時代は読んでたけど、今は読めなくなってる。忙しい日常のせいで、ああいった難解な奴
>には、とてもじゃないが、じっくり取りかかれないんだよな〜。
いいね、こういうレスはリアルで。
衰退うんぬんと深刻ぶっている大学生は二度も三度も読めと(w
516さんの言うとおり。あとだれが書いていたのか忘れたけど、
小説なんかより旅エッセイのほうがよほどおもしろいというのも同意する。
実用書のほうがためになるというのもまったく同感。
なんで疲れて帰宅してから、わざわざ難解な小説なんて読まなきゃならんのかという気持ちも。
だけど、うふふ、文学ってむかしから社会知らずの学生や、
社会から振り落とされた落ちこぼれのものじゃん日本では。そうわたしのように。
>>534 読み取れませんか……
518は
>>517の
「いやもともとあれだよ。サラリーマンなんかは源氏鶏太とか読んで、せいぜい 山口瞳(俺は好きなんだがね)くらいのものを読んでいた訳さ。」
という部分に対しての反応です。
それ以前にも、このようなある種の選民意識とでも呼べるような意見がまかり通っているのを踏まえての発言です。
私個人の話をするなら、サラリーマンであったり、フリーであったり、創作活動をしたりしなかったりと、いろいろな時期がありましたが、常にいわゆる文学的なものも読んできました。
そして、もし大衆なるものが存在するなら自分はその中に当然含まれるのだと思います。
まあ、そんなことはどうでもいいのかもしれません。
実在が怪しい「大衆」なる概念や、その他の固定概念をなぜさらけ出すことができるのでしょうか?
>>533 ついでに、これも気になったので。
「面白い」とは何か?
ということは、少なくともエンターテインメントの制作に関わる人間なら誰しも深く考えていることです。
面白さの感じ方は人それぞれで、従って正解などはないのでしょうが、
面白さの要素として、いくつか挙げることはできます。
・興奮(もちろん知的興奮も含みます)
・葛藤
文学とエンターテインメントはジャンルとして分けるものではなく、それぞれの作品中に文学的に語るべき価値があるかどうかだけで判断すべきことでしょう。
543 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/06/01 19:01
>一昔前の「パンピー」という言葉を思い出してしまいました。
>自分は特別だという自己愛から発せられる言葉だと思うのですが。
自分が特別じゃない人間なんてそもそもいるのでしょうか?
井上光晴だったかな。サルトルの孫引き。
「人は広い世界に自分というものがいることを証明したくて小説を書くのである」。
544 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/06/01 19:04
>文学とエンターテインメントはジャンルとして分けるものではなく、
>それぞれの作品中に文学的に語るべき価値があるかどうかだけで
>判断すべきことでしょう。
最近のスレの流れを見た限り、
上の文章のなかの「文学的に」という個所に疑問を覚えるのはわたしだけではないはず。
え、文学的ってなに?
545 :
吾輩は名無しである:04/06/01 19:06
>>543 もちろん「自分が特別じゃない人間」はいないでしょうね。
問題はそこではありません。
こんなこと説明しなきゃいけないのかな。
546 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/06/01 19:11
>>545 だって自分を大衆などと同一視しているひとが文学を読みますか?
だから大学生は嫌いでR
>>546 すみません、意味が全く分かりません。
>>547 これも何がどう同じかわかりません。
こんなもんなんですね……
エンタメ=既知のパターンを組み合わせて面白いものを作る。
「既知」=読者はすでにそれについて知っているから
「ああ私の好きなパターンだ!」と安心・共感する。
純文学(の理想)=既知のパターン自体を壊す=面白いパターン自体を壊す=面白くない。
未知のパターンにしてしまうので知らないことだから読み辛い、共感し辛い、わかり難い。
しかし、それを面白いと思う人間が少数だがおるんだよ。
という解釈です。衰退するのはしょうがないね。
こんなもんです。
わかったら次の人のために場所を空けてください。
551 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/06/01 19:19
>>548 ごめんなさい、かみ合わなくて……。
鰯ちゃんがさらりと指摘していたけど、
どうしたら文学ブームを作れるかと考えるほうがポジティブかも。
なぜ衰退するのかなんてネガティブで未来がない。
どうしたら社会的に文学の地位をあげ(ら)れて、
結果、われら文学板住民の価値が上がるか。
こういう問題の捉え方は今までなかった。さすが鰯ちゃんでR
>>549 解釈自体にリアリティーがないです。
私の知るかぎり、エンターテインメントの優秀な作家たちは「いままでにないものを作ろう」と思っています。
あなたのいう「面白い」ってなに?
もし、創造が編集に過ぎないのなら、「既知のパターンを壊す」こともまた編集。これはひとりごとです。
>>550 スレの流れを邪魔するなということなのかな?
では、以後はそういたします。
553 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/06/01 19:26
>>549 ブタ福田先生みたいに安易でことばだけの定義かと。
>純文学(の理想)=既知のパターン自体を壊す=(大衆は)面白くない。
>しかし、それを面白いと思う人間が少数だがおるんだよ。
ふふふ。しかしね、きみが面白いと思った破壊的パターンですら、
他で読んだことがある読者がいたとしたらどーする?
(わたしのようなと言いたいけど言いたいけど言わないでおこう、謙虚)。
「新しい」なんて感じるのは読書量が少ない証拠だと思う。
もう新しいものはない、そこから現代文学はスタートするのである。
まぁ、小説=文学じゃないわな。
当たり前の話だけど。
>>554 文学(=詩、歌、戯曲、短歌、俳句、小説、随筆、評論、などなどみんな)
を読んでいなければここに書き込んではいけないというあなたの意見には大賛成かも♪
じゃあ君も書き込めないね♪
残念
じゃあ君も書き込めないね♪
残念
518君へ。
そんなミンシュ的な事を言われても俺には分からんぞ。
俺は文学の衰退に意識を持っている人間限定対象に書き込んでいるもので、
少なくとも文学に意識のない者には最初から対象としていない。
近松について書いたのはだよ、本人が純粋にエンターテナメントと意識して
書いたものが、かなり後日になってからだろうが、一般的に優れた文学として
認識されている、それがとても明確に現れたケースだからだ。
少なくとも近松は書いた時点でそれが独立した文学などという意識はなく、
ただ面白いだけの戯作として書いた訳だ、下心一杯でね。
その現象からは何か掬い取れるものがある筈だと思っている。
559 :
吾輩は名無しである:04/06/01 23:16
ぶんがくなんて、がくもんじゃないよ。
なんかてきとーな文章かいてみなよ。それで文学の誕生だw
わかるだろ。ほんにんが、文学といえばなんでも文学なんだよ。
大作家と呼ばれているやつなんて、ただの馬鹿なのさ。
ただ売れたというだけ、つまり商売人としては有能だけど、
べつに知性を発揮したとかいうレベルじゃないんだよ。
そもそもさ、文学なんてはなはだ主観的過ぎるだろ。
だからさ、いいたいことは、作家って言うだけで知性的な存在だと思ってる
ばかな作家(プ,ハヅカシイコトバ)がおおいけどさー
あいつ等、みんな商売人ってだけで、なにもふかいこと、知性的なことなんていってないんだよ。
はい、面白い物語作りましたよ!っていうかんじだからね。
そのくせ、小説と物語りは違うなんていう、意味不明なこといいだすしさw
解釈の多様性だってwww、だったさー、君が一文字、たとえば” プ ”って文字をかいたとするね、
はい、しょうせつできましたよ。ってことになるじゃんwwww
いいかげんわかっただろ、まだ宗教のほうが、知性的ではあるに、その点。
でもそこまでの思い切った想いもないし、かといって、微分方程式の1つも解けない低脳
それが、文学者とか、さっかとかいうばかなんだよ。
そういえばさ、オウム犯罪についてお対談でさ、なんちゃって僧侶の気持悪い女がいるじゃん
なっていったけな、円弱とかいった、きもいやつだよ。
あいつがさ、オウムの理系の人たちは文学とか読まなかったからこうなったって言ってたんだよ。
ププププププププププだね。まずさ、オウムの中で理系のひとってすくないんだよね。
だいたい、そのわけ方で行くと、浅原じだいが文系ジャンwwww
それにさ、何で作家のオナニー作品よまなきゃはんざいおこすことになんのさwwww
死ねよ、あいつ、てきとーなことならびたてて、仏教だっていってるしさw
インド哲学本気で学んだのかと、いいたいわけよ。
そうじゃなかったら、仏教じゃないジャンwお前がてきとーにかんがえたMY宗教ジャンwwwwww
いいかげんわかっただろ、つまりさ、
いいたいことは、ひとことだけなんだよ。
つまり、なんでも文学なんだろ?
>>559君が正しい。その一部が将来、歴史的価値を持つ可能性がある、というだけだ。
だから全言語造形者は「新しい言語造形」をつくるべきだ、と僕は思う。
子供みたいにいつまでも遊んでる場合じゃないんだ。
>>559に対して
例えば、「売れないものは文学じゃない」というレスを
配した後に
>>560で止揚するというのなら、その
新しい言語造形の実践として大いに笑えたのだが、
些か性急過ぎた。2点。
>>538 奇しくも美香が答えている。
546 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw 投稿日:2004/06/01(火) 19:11
>>545 だって自分を大衆などと同一視しているひとが文学を読みますか?
今のこのスレの流れを
エンターテイメントをそれとする下部構造決定論という風に
とらえると見易いな。
>>562 その「奇しくも」には私としても苦笑するしかないのですが(笑
一先ず、あたなの立場は理解しました。
にしても、大衆とスノッブの二項対立的構造がすでに神話と化した現代に
尚も文学を受け取らんとしている者のいることはどうしたものでしょうね?
例えば、面白くも何ともないのに、ワクワクどきどきする訳でもないのに、
初めてのオナニーのように世界がガクガクしたように、魂がブルブルする
事がある訳だ。
一遍の詩に、生の実相を直感し自身が静澄に救われる時がある訳だ。
文学はエンターテナメントと一部被っても決して同じものではない。
むしろそれが「文学」であったと理解した時に、エンターテナメントとは
対極にすらあると理解出来るものだ。
などと、とんでもない青臭い事を俺は語っているのかね?
しかし、真の感動とはそういう皮相な嘲笑を超えた、純なものなのだよ。
俺はそう思うのだよ。
視覚的な例えを思いついた。
砂漠の真ん中にスフィンクスの像がある。これは実際にある。
私たちは勿論そこにスフィンクスの像がある事を認識として知っているのだ。
ある朝、日差しがスフィンクスに影を作った。それは毎日の事ではあるのだが
その日、私はその影に、影と光との対比に紛れもないスフィンクス像の実体を
会得した。スフィンクスと私と、それが砂漠の真ん中で対峙しているとまざまざと
感じた。唐突にだ。私は私の生の実相をスフィンクスの像に、まるで神的なものが
降臨したかのように強い感覚で、クラクラする程に感じた。
あまりうまい例えでもなかったかな。
愚劣案のレス集は、名前のとおりzenzen面白くないね。
少し脳裏にこびりついてるア・プリオリな固定概念を修正してから
出直そうよ。古書店で埃かぶったまま死んだように積まれている
本に書いてあるような話はもういいって。(みんな知ってるから)
わざわざ、ここでそれをするな。
ね、大胆予測していい?
tangoは綿矢りさでしょ?前、それ少し使っていたからね(去年の話)
1bは、ボンクラだからレスしても意味がないよ。
柄谷丸暗記してるだけだから、そもそも相手にする意味がない。
スノッブって、今も使う言葉なのかな?
大衆とかさ、ここはどこ? 私は誰?まちがってたら、sorry
馬鹿だなあ。俺は面白くしようとしてなんて一切書いていないし、むしろ
面白みは極端に排除して書いている。
俺の感覚が古臭いと言われればそれには抗しようがないが、古臭さ泥臭さは
誇りですらあるさ。新しさなどには魅力はほぼない。
お前が書くべきは、新しい感動がどういうものかを書くべきで、そうでない
三者的な批評こそが最もつまらない、とそういう事を自覚すべきだな。