1 :
吾輩は名無しである:
この人の作品がどんどん淘汰されているのは、
残念でしかたがない。
2 :
吾輩は名無しである:04/05/09 23:42
取り合えずおっぱいがすきなんじゃないかなその人は
レオナルド熊の相方だっけ?
読んだことあるよ。
4 :
吾輩は名無しである:04/05/10 01:08
今、石川達三がいたら「ブサヨ」扱いされたことはまちがいない。
中間小説だな。
6 :
吾輩は名無しである:04/05/10 06:15
だから漏れは太宰にしとけって言ったのに。
7 :
吾輩は名無しである:04/05/10 06:19
>>6 もし太宰が取ってたら、後年の太宰はなかったと思われ。
芥川賞に落選した作家にばかり魅力を感じる。不思議だ。
9 :
吾輩は名無しである:04/05/11 19:42
吉行淳之介『驟雨』が芥川賞を取るとき,丹羽文雄といっしょに猛反対して,
「もう棄権だ!」とケツまくったそうだが・・・
その石川の小説って,ひょっとして吉行の足下にも及ばないんじゃ・・・
10 :
吾輩は名無しである:04/05/11 19:49
>>9 >丹羽文雄といっしょに
いっしょって誰のことでしょか?
それと、石川達三読んだ方がいいよ。
吉行とは方向性違うけど、やっぱ上手いよ。
一般的な上手さではないけど。
11 :
吾輩は名無しである:04/05/11 19:55
>>10 当時選考委員だった丹羽文雄と石川達三がいっしょに反対した
(この2人は曾野綾子を支持)
支持したのは舟橋聖一,川端康成ら(留保付きだったが・・・)
昔(高校時代)に囓った程度なんで,もう一度ちゃんと読んでみます
あ、な〜る。さんきゅでした。
石川達三って当たりはずれ結構あるから、
11さん、はずれを引いたかもですね。
私的には「青春の蹉跌」は大はずれでした。
などと言いつつ、あたりの方のタイトルが
全く思い出せないんだけど・・・。
13 :
吾輩は名無しである:04/05/11 20:25
でも今、新刊で買えるのは
「青春の蹉跌」「人間の壁」、「生きている兵隊」
「金環触」くらいだよね。
14 :
吾輩は名無しである:04/05/11 23:52
閑話休題先生降臨キボ〜ヌ♪
15 :
吾輩は名無しである:04/05/12 00:09
このひとの写真見たけど、なんか層化の池田大先生を思わせるというか・・・
面白い、女の書き方なんかやっぱり抜群にうまいし
だけどこの人文章そのものは下手じゃないかと最近思う。
それをカバーするだけのものを持っていたともいえるけど。
>12
「花の浮草」とかどうでしょう。
女の一生を書くの好きだよね、達三。
「僕たちの失敗」ってけっこう良かった。
もう絶版だけど。
18 :
吾輩は名無しである:04/05/18 01:32
芥川賞全集にはいつもトップで作品が載るんだから。
それで満足してください。
あなたの作品は永久です。
19 :
吾輩は名無しである:04/05/18 01:43
僕達の失敗って森田童子のが有名になっちゃったね。
20 :
吾輩は名無しである:04/05/18 22:07
芥川賞全集ってのもええなあ
21 :
閑話休題 ◆K9kCbDNrVU :04/05/18 22:58
こんばんは。
このスレはじめて見たら、わたくしの名前がw
石川達三は、リアルタイムな昭和を書いていますよね。
作品には昭和前半の空気がよく出ているけれど、内容的には問題も多いです。
女性に選挙権を持たせることに反対だった人。
女性を描くのが上手いというのはどうなのかな。
いずれにしても作品を読まないと、読むことができないと始まらないのに、
今は手に入りにくいですよね。以前は角川文庫にけっこうあったんだけど。(文庫ですよ!)
角川のベルエポックは遠くなった。
何をやっているのでしょう。
もう、売れない本は出さないつもりかな。
今も新刊書店で手に入るところでは、新潮文庫の『青春の蹉跌』、
上方のレスにもあったけれど、ステレオタイプなストーリーです。
そう、文庫の解説でも指摘されているとおり、
映画『陽の当たる場所』を彷彿とさせます。
(この頃のリズって、ほんとうに美しかった)
一読の価値はあると思います。
まだいろいろ書けるけど、内容を確認する余裕がないので、
時間があるときにまた。
22 :
吾輩は名無しである:04/05/18 23:24
「薔薇と荊の細道」当時は大真面目だったんだろうけど
今の感覚で読むと笑っちゃう。アタイは悪女になるんだ!みたいな。
「ひとりきりの世界」までくるとさすがに手慣れた感じがして今でも
全然読めるし「頭の中の歪み」は切ない。この話が一番好きかもしれない。
大衆作家と良く言われるけど、それはちょっと違うんじゃないかと思うのです。
23 :
吾輩は名無しである:04/05/19 01:36
確かに女性に選挙権を与えた結果が、現在の女性上位時代に繋がってしまった。
ここまで男性の地位が落ちるとは誰が考えていたであろうか。
24 :
吾輩は名無しである:04/05/19 04:13
男性なんていまどき古い。
25 :
吾輩は名無しである:04/05/19 08:46
戸川純が読んでるって昔いってたなあ。
あれは『泥にまみれて』だった。
26 :
吾輩は名無しである:04/05/19 18:28
石川も恥ずかしい人生を歩めばよかったのに。
スマートに生きすぎて消えても歌。
27 :
吾輩は名無しである:04/05/19 20:36
そういや大泉芽衣子も二度目の最終候補だったし、
早大文専の出身の人はすばるで二回最終候補に残って受賞する
パターンが多いね。
28 :
吾輩は名無しである:04/05/19 20:48
「淘汰」なら良いんじゃないの?
29 :
吾輩は名無しである:04/05/19 23:35
夢じゃない加護も辻も
30 :
吾輩は名無しである:04/05/20 03:10
ロックンロール県庁所在地
31 :
吾輩は名無しである:04/05/20 08:57
だから太宰にしとけって漏れは言ったんだよん
32 :
吾輩は名無しである:04/05/20 10:45
川端康成の意向
33 :
吾輩は名無しである:04/05/20 22:53
芥川賞の第一回選考会において、選考委員長を菊地寛から一任された川端康成。
芥川賞は川端康成の原案により作られた。
とにかく芥川賞という名前でやってもらえれば、あとは好きにしてよいと
菊池寛から指示された川端康成は、
選考委員の採用から、実施にいたるまでの全てを抱え込んで苦労したようだ。
菊池寛は編集能力をいかして直木賞の創設を大いに楽しんだようだが
作家一筋の川端康成にとっては、芥川賞の創設はひどく重荷だった。
34 :
吾輩は名無しである:04/05/21 00:22
そうか
35 :
吾輩は名無しである:04/05/21 00:24
>>34 こんなところにまで!(来なくていいのに)
36 :
吾輩は名無しである:04/05/21 06:13
仕事できる男なら女にものうえのうねおのいじょいじょぴじょp
37 :
吾輩は名無しである:04/05/25 00:48
「48歳の抵抗」読み終わりました。
老いとは悲しいものなんですね、と思いました。
38 :
吾輩は名無しである:04/05/25 02:00
48歳の抵抗はファウストを下敷き(モティーフ)にしているわりに
なんであんなに昭和臭いばっかりなんだろうってやっぱそこは達三だからね。
娘がやらかしちゃっててんやわんやするところがほほえましくて好き。
月給が四万とか書いてあった気がする、この時代。
39 :
吾輩は名無しである:04/05/25 02:34
「48歳の抵抗」は、黒沢監督の「生きる」に似ている。
40 :
吾輩は名無しである:04/05/26 03:38
>>1 第1回の受賞は宮元顕治で『敗北の文学』じゃなかったか?
41 :
パチプー文学おやじ ◆TJ9qoWuqvA :04/05/26 22:27
「青春の蹉跌」著者63歳の作品。
最初このことを知った時はオエーと思った。
てっきり20代の作家が書いたもんだと思っていたから。
内容も青春小説だったし。蹉跌の意味を知りたくて辞書引いたりした。
ショーケン(萩原健一)の映画も凄くよかった。
石原慎太郎「化石の森」と青春文学の双璧。
42 :
吾輩は名無しである:04/05/28 00:11
「女系家族」だったか、学校の図書館で借りた本が古くて臭くて。
読みたいのに、あまりの臭いに途中で断念してしまった。
24歳処女の話だった事はなんとなく覚えてる。
43 :
藤村甲子園 ◆mL2ZRk1cK. :04/05/28 00:29
44 :
吾輩は名無しである:04/05/28 00:35
「母系家族」だった…。
あの臭いは鮮明に覚えてるんだが。
>ショーケン(萩原健一)の映画も凄くよかった。
司法試験に現役で通っちゃうような秀才役に持ってくるにはキャラ的に
かなり無理があると思いますが。。
>>45 そんなこといったら映画「化石の森」ではもっとムリがある。
大学病院のインターンだぜ。
石川達三と関係ないのでsage
47 :
吾輩は名無しである:04/05/28 22:36
閑話休題先生、来ないね (´・ω・`)ショボーン
あ・げ!
48 :
吾輩は名無しである:04/06/04 13:33
太宰に呑まれた可哀想な奴
49 :
吾輩は名無しである:04/06/14 11:01
小説嫌いでほとんど読まない私が唯一読める小説、石川達三さん。自分のおじいさん、曾おじいさんの年齢なんて信じられない。
>>49 おじいいさんと曾おじいさんが同い年なのか?
曾おじいさんってほどではないけど、自分のおじいさんより年齢が上って意味でした。「青春の蹉跌」は何回も読み返した。こんなこと初めてで、私にとっては奇跡的w
なんだ。父方ち母方とで、そんな偶然があったのかと思ったのに。
53 :
吾輩は名無しである:04/07/14 22:49
「私ひとりの私」を先日読んでファンになった。この人の小説とは相性が良さそうだ。
54 :
吾輩は名無しである :04/09/11 08:17:57
言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家 中公新書
佐藤 卓己 (著)
読んだ人いる?『風にそよぐ葦』に関して興味深い事書いてるよ。
55 :
吾輩は名無しである:04/09/15 07:42:29
源氏鶏太も面白いよ
56 :
吾輩は名無しである:04/09/16 01:50:48
>>54 それを読んで、だいぶ石川達三への印象が変わった。
57 :
吾輩は名無しである:04/10/11 23:48:07
>>55 源氏鶏太・井上靖・丹羽文雄・石川達三・松本清張・司馬遼太郎
ってむちゃくちゃ作品多いけど、どういう頭脳してんだろう。
なに書いても商業作品になっちゃうんだろうな。
とても浅い話で申し訳ないんですけど、
もっと早く石川達三の本と出逢ってたら、
私は彼と別れずにすんだんじゃないかと思いました。
59 :
吾輩は名無しである:05/01/17 04:26:45
「悪女の手記」好きな人います?
あたしバイブルにしてるんだけど。。。
「解放された世界」「若者たちの悲歌」「僕たちの失敗」
「洒落た関係」「独りきりの世界」「蒼氓」「泥にまみれて」
「頭の中の歪み」「稚くて愛を知らず」「暗い嘆きの谷」
61 :
吾輩は名無しである:05/03/13 01:00:13
俺この人の短編の『自由詩人』って小説でぼろぼろ泣いた
いま「人間の壁」上巻読んでる。
がっちりとした構成で乱れの文章,流石と思わせる。
63 :
吾輩は名無しである:2005/04/23(土) 03:00:47
悪の愉しさ
を読んだ。面白かった。
64 :
吾輩は名無しである:2005/04/23(土) 08:06:56
もっともっと自由を・・・
ってどう?
「人間の壁」上・中・下巻読了。
この文庫本は小学校の女教師が社会科見学に持って来ていたのを見て
以来の宿願の本。
本書の中で語られるマンモスクラスは自分も体験している。
資料を織り込み過ぎのような気がしたが感動を呼ぶ大作。
不満としては別れた旦那志野田建一郎のその後をもっと
書き込んで欲しかった。
『青春の蹉跌』読んだ。
簡潔な表現で読みやすかった。
67 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 21:05:43
裏金疑惑で有名な人だよね。
なぜ「夫」じゃなく「良人」なのか。
69 :
吾輩は名無しである:2005/07/25(月) 19:49:02
『青春の蹉跌』は傑作ですよね。
こういう優等生って、ホントにいるんだろうなぁ、なんて思ってしまいます。
あの、緊迫感あふれる心理描写、情景描写は、十分に一流作家の域に達していると
思いますけどね。
70 :
吾輩は名無しである:2005/07/25(月) 19:53:57
今発表されたら芥川賞はとれない
直木賞に回されるだろう
71 :
吾輩は名無しである:2005/08/29(月) 00:36:32
高樹マリアあげ
72 :
吾輩は名無しである:2005/08/29(月) 11:51:56
太宰治が狙っていた芥川賞を横取りした男
73 :
N:2005/08/29(月) 23:50:24
「若者たちのエレジー」が一番よく覚えてるかな。
昔、結構、彼の作品読んだんだけど。
石川達三の作品って、「男と女が恋愛して、別れて、どうたらこうたら」
と、そんなのばっかりだよなア。
60歳過ぎても、飽きもせず延々とよく書いていられるなー、と逆に関心した。
ただ、この人の小説の内容は「実際にはありもしない展開」をよく書くんだ。
そこが閉口する。空想だけで書いてしまって、”現実性”があまり考慮されてない
んだよな。そこんところは三島由紀夫も似てる部分があるんだが、それししても
石川のはダサダサなんだよな。
ただ、この人はグイグイ読ませるシンプルな書き方をしているので、大変読み易い。
ほとんどの作品が絶版になって「当たり前」という気もするが、寂しくもある複雑な
感じだ。
74 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 19:31:12
赤虫島日記(こんな感じだったようなきがする・・・)
って石川達三の作品でしたっけ?
75 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 16:26:33
76 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 02:14:16
はじめてこの人の名前を聞いたのは「ザ・ベストテン」。
黒柳徹子さんが「作家の石川達三さんがお亡くなりになりました」ってなことを言っていた。
次に聞いたのは浪人時代。
講師が「七人の敵がいた」(←これで合ってる? 未読なのでよくわからん)について語っていた。A山のH木教授事件に絡めつつ。
大学時代、「青春の蹉跌」を読む。
〜サスペンス劇場、〜ワイド劇場かと錯覚。
最近、「蒼茫」を読む。
レスにもあったけど、太宰はん…。
どうも漏れは石川達三のいい読者ではないようだ。
『いじわるばあさん』で、婆さんが松本清張の仕事の邪魔をして
松本にとがめられると「女性に選挙権があってワルい?」って反論したら、
「そりゃ石川達三だ」って言われて赤面で引き返す、ってネタがあったな。
結構新聞・雑誌で発言してたのかな?
まあいじわるばあさんは結構知的だから小説くらい詠みそうだけど。
78 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 16:07:30
僕も『青春の蹉跌』から入りました。
石川氏の著書はだいたいテーマが似てますね・・・。
女性の自立などは、いまでも重要な小説の題材ですが、
昭和文学独特の陰鬱さ、生臭さ、湿気を含んだ感じが伝わってきます。
氏の著書が省みられなくなったのは、
薄暗い時代背景を実感として共有しない世代が増えているからなんでしょうね。
79 :
1=パチプー文学オヤジ:2005/12/29(木) 19:32:12
ここらで書き込みをしてくれた、諸氏へ。何人かの方々が取り上げてる、「青春
の蹉跌」について。
1968(昭和43)年4月〜9月 毎日新聞連載 石川63歳での作品。
同年9月新潮社より出版。
1974(昭和49)年 東京映画/渡辺プロ=東宝にて映画「青春の蹉跌」封切
脚本・長谷川和彦 監督・神代辰巳 音楽・井上堯之
主演・萩原健一 出演・壇ふみ 桃井かおる
蹉跌=つまずく。しくじる。(新明解国語辞典より)
またこの作品はシオドア・ドライサー「アメリカの悲劇」との類似性を指摘
されている。
アメリカでは1931(昭和6)年同名でパナマウントで製作封切。また
1952(昭和27)「陽のあたる場所」として再度パナマウントで製作封切
されている。
久しぶりに聞く作家名だ。
高校時代にかなりはまった。
ほとんどの作品が、新しい女性像を目指して粋がったバカ女が
最終的には志かなわず悲惨な運命をたどるという内容で、
保守的な女性がやっぱ一番だよな・・・と納得させられた。
ある意味、俺の女性観&結婚観を形成した作家だった。
今のところ蒼氓がマイベスト
82 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 20:51:03
「生きている兵隊」 これこそ石川達三の傑作です。
中国での日本兵の日常を淡々と書いています。
おとなしい、心優しい男達(日本兵)がいかに、戦場で変わってしまい。
民間人を殺傷してしますか、よく書かれています。 名作です。
83 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 10:14:06
ほ〜
民間人て、支那人のことかいな?
84 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 23:21:50
>>82 「生きている兵隊」
漏れも読んだ。 あの当時によく発行出せたよな。
当時の中国人を豚のように殺す日本兵の凄まじさ!
あれが南京虐殺に通じるものかと思うた。
85 :
小泉純市郎:2006/02/18(土) 23:26:01
のぞみ、なきにあらず
「頭の中の歪み」読了
推理小説チックで読み易かった
小説っていうのは人間を描くものなんだと改めて感に入る
88 :
age:2006/03/10(金) 16:57:45
石川達三の小説、
青春の蹉跌
僕たちの失敗
を読んで、もっと読んでみたい!と思うようになりました。
でも、どこで手に入れたらいいんでしょうか。
多くが絶版ですよね?
出世作『蒼氓』と発禁になったことで有名な『生きている兵隊』と
ベストセラーになった代表作『人間の壁』。
このへんは、今でも普通の本屋さんで文庫で買えます。
90 :
吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 10:43:15
『誘惑』の二つ目ぐらいに入ってるブラジルの恋愛詩みたいな小品は
石川達三のイメージをくつがえす異色作
しかしその後の空襲なんとかという短編もまた驚くべき珍品
保守
92 :
吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 17:31:07
たつぞう!
陰茎が…
94 :
吾輩は名無しである:2006/05/12(金) 22:00:26
講談社版「日本現代文学全集」第86巻の石坂洋次郎・石川達三集は昭和36年5月の発行。
(日本現代文学全集は昭和35年10月の発行開始で、石坂洋次郎・石川達三集は第8回配本)
95 :
sss:2006/05/13(土) 17:02:51
僕たちの失敗 その通りだよ。人生の失敗が、絵になるね。あれじゃ、主人公の将来の孤独な食卓は毎日ノーマルな納豆じゃないの
「開き過ぎた扉」が印象深い。自分の妹と知らずに恋人同士になって、
子供もできてしまう話。結局、事実を知った女の子が自殺してしまい、最終的には妹では
なく叔母にあたる人だった、というオチ。
最終的には殺した女のはらんだ子どもの父親は自分じゃなかった、というオチも強烈だったな。
登美子…!
99 :
sss:2006/05/19(金) 00:29:38
もっともっと自由を¨
読みました。
ある女子大学を、巣として育つ、学生は無秩序でどうしようもないl
次々と問題が起きる。普通じゃない。性の暴走。それは、止める事が
できない彼女らの夢想。結局、行き着くところはどこなのだろうか。
100 :
吾輩は名無しである:2006/05/19(金) 19:32:53
「人間の壁」って今読むとすごいサヨク小説だね。
30年前の短大生が読んでた作家ですねえ
おまえらいくつなんだよ
102 :
sss:2006/05/22(月) 22:29:25
哲学のある書物には、表現が古いとかくさいとかは、
あまり問題は無い。石川の作品は、時代の普遍性が
必ずしも、あるとはいえないかもしれないが、その
表現に、時代感覚があれば、それはそれで、いいの
ではないか?僕らは、その時代に、思いをよせ、読
み進むべきで、けして、新作ばかり読んで、満足が
いくだろうか・;
103 :
吾輩は名無しである:2006/06/24(土) 21:21:48
生きている兵隊 中央文庫 ルビ振ってくれ
読めない漢字が満載だ
104 :
吾輩は名無しである:2006/08/03(木) 04:01:38
源氏鶏太も面白い
105 :
吾輩は名無しである:2006/08/08(火) 20:15:00
新潮文庫、50冊ほど出てたと思うが…。
『青春の蹉跌』以外すぺて絶版とはね。
ネットでも絶版、入荷不可ばかりで手に入らないですね。
残念です。
108 :
吾輩は名無しである:2006/08/16(水) 16:40:43
カーチャンに「読書感想文書くのにいい本ある?」って聞いたら
蒼氓、人間と愛と自由、生きている兵隊 を紹介されたんですが
この中でみなさんのオススメはありますか?
109 :
吾輩は名無しである:2006/08/16(水) 16:51:14
その中では「生きている兵隊」しか読んだことないが…。
中学生か高校生か知らないけど、それで感想文書いたら先生もビックリするんジャマイカ。
どうせなら『人間の壁』の方が笑えると思う、
感想文を読んだ時の教師の反応がw
111 :
吾輩は名無しである:2006/09/14(木) 19:20:35
蒼茫、やっと中古屋で手に入れたよ。
昭和六十三年刷って書いてあるだけあって痛んでるけど。
112 :
吾輩は名無しである:2006/12/15(金) 04:50:09
「四十八歳の抵抗」はいいよ
ヘッセの「荒野の狼」の現代版のようだ
古本屋で
幸福の限界、泥にまみれて、若き日の倫理
洒落た関係、僕たちの失敗、誰のための女
独りきりの世界
を入手せり。
114 :
吾輩は名無しである:2007/01/17(水) 20:02:52
なんで山崎豊子があんなにもてはやされてるのに
達三は見向きもされないのかねえ
今、『生きている兵隊』読んでる。
すげえ。
116 :
吾輩は名無しである:2007/02/24(土) 01:42:05
青春の蹉跌を読んだ。
>>76じゃないが火サスだな、こりゃw
まさかすき焼き屋がラストの伏線になっているとは誰も考えないだろ。
あまりにもベタ過ぎて。他にも色々拙劣な設定もあるが、でも何故か
面白いw読み易い文体で形式的にまとまっている、というのもあるが、
各登場人物の立場に沿った心理描写が絶妙で、引き込まれるものが
確かにあるよ。オチとか細かい事は気にせずに読んだ方が、楽しめる
ような気がする。
ふうむ、全般的に好意的ですね。
忘れ去られつつあると思っていましたが・・
「人間と愛と自由」(エッセイ集)を読んだけど、啓蒙家って感じの人だね。
昭和の福澤諭吉を読んでいるような気がした。
映画の「アメリカンビューティー」を最近見たが、かなり雰囲気が似通ってる気がした。
生活の個別化を極限まで押し進めたような作品なんだけど、
こういうのはテーマとしてまだそれなりに新鮮味が残っているのかな。
国内でも案外評判いいみたいだし、こういうのが受けるならこの人の本が
再び読まれる日もくるかもしれない。
ハーケンクロイツのお皿が出てくるやつだっけ?
ヘンテコで、でもチャーミングな映画だったな、シニカルだけど、
結局やらないところなんかw不思議と楽観的というか、
現世肯定的というか。俺が観たのはもう何年も前だけれど、
あれを観ながら自分、いぜん太陽(雑誌)かなにかで見た、
バックシートで裸の男女がからみあっている写真、確か女が男の
ナニをグッと掴んでいるww、を思い出したりしてました。
でも似てるかなー、石川はもっとジャーナリスティックで古臭くって、
なにより作者本人の価値観世界観、基本的には揺らぎが無かった気が。
――男女間のあれやらこれやら系と、社会派っつーか、割と左がかった
系統の作品群との二つの顔。まーでもあんま覚えてないや、
昔ハマってて随分と読みもした筈なんだが、でもそれって概ね、
中学生位の頃のことだから。…つーか、子供の自分にとってこの人実は、
サガンや石坂洋次郎と並ぶ、恋愛小説家でありました(笑
ヒストリーチャンネルで動く石川を見た
金がないから大学が大変だったて言ってたけど、
だったら和田大じゃなくて国立行けばいいのにとオモタ
昔の東大と早慶の入試困難さの差は、今の東大と早慶の差より
ずっと大きかったのですよ。
(入試があったのは帝大じゃなくて、旧制高校のほうですが)
戦前の早慶大出身者は、今と違って、そんな勉強家でもなかった
はずです。
労働させずに大学にやる余裕のある家だったら、とりあえず
入れるぐらいの感じで。
ソウケイは三科目で入れるんだから東大とは難易度が違いすぎる
124 :
吾輩は名無しである:2007/04/08(日) 15:24:21
125 :
吾輩は名無しである:
だれか「最後の共和国」読んだ人いないかな?