1 :
吾輩は名無しである :
04/02/21 00:27 むかし清涼の夜半のこと、私がやつれ疲れて、すでに人の忘れた學問の おかしな珍奇な書物をあまた開いて、思いに耽つていたとき――― まるでうたたねでもするかのように、わたしが微睡んでいたとき、ほとほとと音が聞えた。 誰かがそつと私の部屋の戸をこつこつと―――叩いてでもいるかのように。 誰だろう、私は呟いた、「私の部屋の戸を叩いている―――それだけだ、何でもない。」 ああ、はつきりと私は思い浮べる、荒涼たる十二月であつた。
2 :
吾輩は名無しである :04/02/21 00:33
江戸川乱歩「乱歩Rが低視聴率で打ち切り必死らしい」
4 :
吾輩は名無しである :04/02/22 01:33
赤死病の仮面を読んだ。
最近見つけたんですが、
・ 速読
・ 論理的思考
・ 潜在能力開発(右脳開発)
・ 記憶力・脳
・ 文章力
・ コミュニケーション力
・ 受験
これらの技術を鍛える有用な本の紹介ページを見つけました!
しっかし、フォトリーディングって凄いですね。
この本買ってみて、一日3冊読めるようになりましたよ!
フォトリーディングとは、いわゆる、文字を画像といて右脳に送り込む方法で・・・
難しい話は自分で本を読んでみて欲しいんですが、速読さえ身につければ、
英語だろう数学だろうがプログラムだろうが司法試験だろうが大学受験だろうが・・・
どんな学問だろうが、研究者並に習得できると神田さんが言っています。
少なくとも一日一冊の本を読むことが可能だそうです。
どんな種類の本にも対応しています。
もしかしたら、年間1000冊も夢ではないかもしれません。
人にもよりますが、このプログラムを開発した人たちの中には
一分で原稿用紙数百ページもの文章を、70%の読解率で習得できるそうです。
http://www3.to/nouryoku
6 :
吾輩は名無しである :04/02/22 19:06
7 :
吾輩は名無しである :04/02/23 18:06
俺はどうしてもビートルズの I am the walrus を思い出してしまうビーオタ
8 :
吾輩は名無しである :04/02/23 18:33
ググッグジュブ!
9 :
吾輩は名無しである :04/02/25 15:25
9
10 :
吾輩は名無しである :04/02/29 14:06
詩がいいですね
>>11 >>1 は阿部保氏による「the Raven」の邦訳「大鴉」の一部です。
自分は物理学の「おかしな珍奇な書物」に携わるしがない院生ですが。
古本屋で見つけて、非常に感銘を受けたのです。
過疎スレ立て逃げで済みませんが、興味を持って頂けて非常に嬉しかったです。
著作権云々が無ければ全部うpしたいところではあります。
13 :
吾輩は名無しである :04/03/07 09:23
犯人はオラウータンだ
14 :
吾輩は名無しである :04/03/07 09:51
>>1 頑張れ。出来れば続きuぷキボン。
>>13 懐かしいな。モルグ街の殺人事件だっけ。
>>11 です。
なにげにクリックして読んでおもしろかったです。
ちょとづつでいいので続きウプキボンヌ
16 :
吾輩は名無しである :04/03/07 13:22
「 Lolita の Li」 は Poe の 「Anabel Lee の Lee」から来ている
17 :
吾輩は名無しである :04/03/07 14:06
>>16 もうすこし周辺事情を詳しく教えてくだされば幸いでつ…。
浅学なもので。
創元から文庫で出てるべ、福永武彦訳だが。
むかし清涼の夜半のこと、私がやつれ疲れて、すでに人の忘れた學問の おかしな珍奇な書物をあまた開いて、思いに耽つていたとき――― まるでうたたねでもするかのように、わたしが微睡んでいたとき、ほとほとと音が聞えた。 誰かがそつと私の部屋の戸をこつこつと―――叩いてでもいるかのように。 「誰だろう、」私は呟いた、「私の部屋の戸を叩いている――― それだけだ、何でもない。」
ああ、はつきりと私は思い浮べる、荒涼たる十二月であつた。 消えかかつている燃えさしは夫々に、床に影を描いていた。 私は夜明けをこがれた、―――死んだレノアの故にこの悲哀(なげき)――― 私は悲哀の慰めを本から借りようと、努めたけれど無駄であつた。 類も稀な輝くばかりの乙女よ、天人達はレノアと呼んでいるが この世では永遠に名前がない。
深紅のとばりの絹の悲しげに定めなくさらさらと鳴る音が、 私をぞつとさせ―――私の心をこれまでに覚えたこともない異様な恐怖で覆うた。 それで今、私の胸の動悸を静めようと、私は佇んで繰返した。 「私の部屋の戸を入ろうと懇願している、誰かが、―― 私の部屋の戸を入ろうと懇願している、ある夜更けの客が、―― それだけだ、何でもない。」
程なく私の心は強くなつた、それからもはや躊躇うこともなく、 私は言つた、「殿か、夫人か、失禮はお許し下されたい。 實際のところ、私が微睡んでいたときに、あなたは静かにおとのわれた。 いと密やかにあなたは私の部屋の戸をこつこつと――叩かれた。 それ故私はあなたの訪れを聞いたとも言われない程に。」 ――そこで私は戸をあけてはみたが―― ただ闇ばかり、何もない。
闇のなかをじつと覗いて、私はしばらくそこに立つていた、怪しみながら、怯えながら。 疑いながら、これまでに誰一人夢みたこともない夢路に迷うこの思い、 しかし静寂(しじま)も破られず、ひつそりとして音もない。 そのときに洩れた言葉は「レノア」と囁く聲ばかり、 私がこれをささやけば、木霊(こだま)もひくく呟いた、「レノアよ」と、―― その聲ばかり、何もない。
それから部屋に入ると、私の思いは私のうちに燃え上り、 すぐにまた前よりもやや音たかく、ほとほとと叩くのを聞いた。 「恐らく」私が言うのには、「恐らく私の窓の格子に何かがひそむ。 それならば何ものの隠れているか、その妖怪を探してみよう、―― 風吹くばかり、何もない。」
そこで鎧戸をさつとおし開ければ、はたはたと羽搏いて、 いにしえの神の世にふさわしい、堂々たる大鴉 入りきたる。 大鴉は會釋もしなかつた、一寸も立止り、じつとしてはいなかつた。 しかし貴族か貴婦人の風采で、私の部屋の戸の上に止まつた。―― きつかり私の部屋の戸の上のパラスの胸像の上に止まつた。―― 止まつて坐つた、何ごともない。
すると漆黒のこの鳥は、厳しくまた物々しい顔付で、 私の悲しい思いをまぎらして微笑へ誘えば、私はたずねた。 「たとえお前の冠毛は剥がれそがれてはいるけれど、きつと夜の國の磯からさまよい出た 臆病な、いろ青ざめてもの凄い、老いぼれた大鴉ではあるまい、―― 夜の冥府の磯でお前の立派な名前は何と呼ばれるか」 大鴉はいらえた、「またとない。」
この無様な鳥のこんなに鮮やかに語るを聞いて、いたく私は驚いた、 たといその答えは殆ど意味もなく――また相應しいものではなかつたが、 というのもまだこれまでに誰一人、 その部屋の戸の上に鳥を見る幸をうけたもののなかつたことは言うまでもない―― その部屋の戸の上の刻まれた胸像の上に鳥か獣か、 その名を聞けば「またとない。」
28 :
吾輩は名無しである :04/03/08 03:51
おぁようございます。 とりあえず半分ほどうpしました。
「またとなけめ」と鳴く鴉なんて見たこと無い
33 :
吾輩は名無しである :04/03/23 22:12
ふたたびはあるまじ
もう二度と!
35 :
吾輩は名無しである :04/03/24 17:26
アッシャー家の崩壊が好きだよ!
ポーって明晰な文章書いててもなんかカワイイよな。何故だろう。
「祖」だから。
私にとってポーの「祖」はホフマンだったりする
39 :
吾輩は名無しである :04/03/24 22:52
ポーの「大鴉」は、やっぱり日夏耿之介の方がいいんじゃないかな。
http://www.ne.jp/asahi/yagi/piano/syumi/1.htm さしも凄凄(せいせい)たる折柄 この剴切の答へありしうちにうち愕き、儂白ひけらく
「實(げ)に實(げ)に かかる一語こそ、正しく唯ある薄倖の人より耳にして
いまだに得忘れぬ言葉なれ。
その人 惨たる災殃うち重なり やがては、希望(のぞみ)を悼む誄詞ぞ
己(わ)が歌ごゑに かの鬱悒の疊句(くりうた)をこそ添へたりしか、夫れ、
「またと またとなけめ」 てふ疊句(くりうた)をば。
40 :
吾輩は名無しである :04/04/08 06:16
>>39 良いですね。脳みそ揺さぶられそうだ。
最早原著の方が「読み易い」のがなんともはやw。
この人の「黒猫」小学生の時読んでトラウマになりました・・・ 壁からねこが!!
42 :
吾輩は名無しである :04/04/11 10:23
ポー全集っていう全部で四冊のやつあったんだけど、買い?
>42 文庫のアレ?幾らよ
>>41 俺のトラウマはメイルシュトロームの渦。
子供の頃は動きのある水の流れが非常に怖かった。
川のざーざーいってる堰のとことかね。で、なんつうか、渦だ。
…実を言うといまでもちょと怖い。やめよう。
45 :
吾輩は名無しである :04/04/13 07:25
おまいらポーでは何が一番好きでつか。おりはアッシャー家の崩壊
赤死病の仮面対エレファントマン
48 :
吾輩は名無しである :04/04/14 01:09
自分はアラン・パーソンズ・プロジェクトのCD聴いて初めて興味持ったくちだから、 タール博士とフェザー教授の治療法が好き。今のところ。 ・・・まだ全集読破してないし、文庫本の挿絵眺めてる時間のほうが長いかも(笑)
50 :
吾輩は名無しである :04/04/14 23:03
創元推理文庫版の3巻の口絵は誰が書いているのでしょうか。 初刷分だけしか確認していませんが、あの巻だけ ハリー・クラークへのクレジットがないのですが……
>>49 そうです。半分版画目当てで買ったようなものかも。
>>50 文庫3巻(39版)の目次の前に口絵ハリー・クラーク都ありますが・・・。
>>51 どうもありがとう。増刷した際にちゃんと表記したんですね。
39刷って……ずいぶんと売れたんですね。今でも
世代を超えてポオの読者は連綿と育っているのでしょうか。
53 :
吾輩は名無しである :04/04/20 18:25
うわ、しびぃ
55 :
吾輩は名無しである :04/04/24 03:33
すいません、ポー初心者なんですが、一部の有名作品 (モルグ街、手紙、アッシャー)を読んで独特な世界観にはまりかけてます。 よろしかったら、読書ガイドをお願いします。 どういうものから読んでいったらいいでしょうか?
江戸川マルチネス
>>55 「ポオ小説全集」(創元推理文庫)を読みなされ。
\ │ / / ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─( ゚ ∀ ゚ )< ユリイカユリイカ! \_/ \_________ / │ \ ∩ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< ユリイカユリイカ! ユリイカ〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ | / \__________ ________/ | 〈 | | / /\_」 / /\」  ̄ / /
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60 :
吾輩は名無しである :04/04/25 17:26
ポオの作品って「ポオ小説全集」(創元推理文庫)の1から4までで全てなのか? ほんの一部だったら嬉しいのだが、それ以外の作品を見たことがない。
>>60 ロバート・ブロックの「ポオ収集家」を読みなされ。
そういわずに今教えてくだされ。
63 :
吾輩は名無しである :04/04/26 16:48
ネットの古本屋で注文した「ポオ小説全集」(創元推理文庫、詩篇付)が
今日届きますた。背表紙にポータソの肖像入りとそーじゃない版とが
あるらしーのですが、肖像入りのやつでした。ラッキー!
ところで
>>1 の鴉ですが
「ああ、はつきりと私は思い浮べる、荒涼たる十二月であつた。」
のお尻の決め文句が、
「ああまざまざと思い起せば、それは身を切るような十二月、」
と頭の方にもってこられてます。
訳者によって、だいぶ違うもんですね。
ちなみに1500円でした。
65 :
吾輩は名無しである :04/04/27 04:37
サリンジャはポーの直系。知ってましたか?
68 :
吾輩は名無しである :04/04/28 18:36
>>67 ああ、たしかポオが20台の頃に酔った弾みで手を出した女の孫だっけ。
「ポオ小説全集」(創元推理文庫)の1から4以外に ポオの小説が売られているかどうかご存知の方教えてください。
>70 全集があれば満足じゃないのか? 洋書でコンプリートってのもあるみたいだが。
72 :
アッヒャー家の崩壊 :04/04/30 10:18
>>60 >>70 前に全集でユリイカ読んだんだけど、何版かすっかり忘れてしまった。
今調べたら六巻本と三巻本とあるようだ。
六巻本の方がたくさん載ってるんじゃないかな。
『エドガア・アラン・ポオ全集』谷崎精二訳 春秋社、1969-1970。
タイトル エドガア・アラン・ポオ全集. 第1
内容細目 黄金虫,モルグ街の殺人,盗難書類,マリイ・ロオジェの秘密,「お前が犯人だ」,
黒猫,早すぎた埋葬,告げ口心臓,アモンティラアドの樽,穽と振子,細長い箱,
タア博士とフェザア教授の療法,統正科学の一として考察したる詐偽,実業家
タイトル エドガア・アラン・ポオ全集. 第2
内容細目 赤き死の仮面,メッツェンゲルシュタイン,アッシャア家の没落,ウィリヤム・ウィルスン,
奇態な天使,使いきった男,息の紛失,天邪鬼,ペスト王,ボンボン,ヴァルデマア氏病症の真相,鋸山物語,
エルサレム物語,四匹で一匹の獣,シェヘラザアデの千二夜目の物語,花形,ジュリアス・ロンドマンの日記
タイトル エドガア・アラン・ポオ全集. 第3
内容細目 ハンス・プファアルの無比の冒険,メエルストルムの渦,壜の中の記録,
メロンタ・タウタ,軽気球虚報,ゴオドン・ピムの物語
73 :
アッヒャー家の崩壊 :04/04/30 10:19
タイトル エドガア・アラン・ポオ全集. 第4 内容細目 リジーア,モレラ,モノスとユナとの対話,楕円形の肖像,妖精の島, アルンハイムの地所,ランダアの家-「アルンハイムの地所」の付録,ベレニス,エレオノラ, 沈黙,影,天蛾,影,群集の人,ド・ロムレット公,鐘楼の悪魔,悪魔に首を賭けるなかれ, フォン・ケムペレンと彼の発見,催眠術の啓示,ミイラとの口論,諜し合い,イーロスとチャアミオンとの会話, 角鹿,ちんば蛙,眼鏡,瞞着,一週間に三日曜,Xづくめの社説 タイトル エドガア・アラン・ポオ全集. 第5 内容細目 ユリイカー精神的ならびに物質的宇宙論,詩の原理,詩作の哲理,Bへの手紙, 言葉の力,家具の哲理,どうして小さなフラン人は腕を吊帯に掛けているか, シンガム・ボブ氏の文学的生涯,ブラックウッド風の作品の書き方,苦境,アストリア,メェルゼルの象棋さし,暗号術 エドガア・アラン・ポオ全集. 第6 内容細目 詩集,悲劇ポリシアン(戯曲・十一場) 韻文の原理,マアジナリア. ポオ年譜・ポオ著作年表:p.415-420
74 :
アッヒャー家の崩壊 :04/04/30 10:21
75 :
吾輩は名無しである :04/04/30 20:42
>>71 満足は満足なんですが、ひょっとしたらまだまだ他にもあるのじゃないかなと。
でも、ポオの作品って意外と少ないんですね。
>>72-74 ご親切にありがとうございます。
僅かですが読んでないものがいくつかあるようです。
上げていただいたリストを参考に図書館で読むか古本屋で探すか考えてみます。
全集って全部入ってんじゃないんだ……
「モルグ街の殺人」がよかったな。 ほかでは「黄金虫」が想像力をかき立ててくれる芽衣作。
ポーは神話を今に伝えることをずっと考えた人だった。シェリーが 「縛めを解かれたプロメテウス」で神話の蘇生を素直に試みたのに対し、 ポーは神話におけるある種の平衡が失われることへの恐怖・絶望・焦燥を 通じて逆説的に神話の存在を示そうとした。しかし狂気(恐怖・絶望・焦燥) を逆説的に用いることは高度な理性がなせるわざである。実際ポーは冷徹な 理性を通じて神話の存在を示そうともした。ポーの二面性(理性と狂気)は 神話の二面性(時間によって失われる面とそうでない面)に対応する。 時間によらない形式美が存在し、われわれが表面上知る神話の物語はその 形式美が紡ぎだす時系列であり、形式美が時系列の背後に潜む格好になって いるため、あたかも時系列が形式美を蝕むかのような印象を与える。ポーに おいて理性と狂気が不可分であるように、神話において形式美と時系列は 不可分なのである。
言語では意味するものと意味されるものが一対一に対応するが、 そのような関係は漫然と出来上がるものではない。一般には 意味するものと意味されるものが多対多の関係にあるとすべきで、 むろんそのような状態は言語として体を成していない。言語として 体を成していない状態が言語に昇華するにはカーネルが必要である ことが準同型定理によってわかっている。この場合のカーネルとは 意味するものだけが宙ぶらりんに存在してそれによって意味される ものがないようなもの、つまり形式的な記号の集まりみたいなもの である。そのカーネルで剰余群というものをつくりはじめて言語が 出来上がるのであるが、それ自体はなんら実際的な話ではない神話 とはまさに言語におけるカーネルなのである。神話=カーネルなく して言語はないのだから、ポーが神話にこだわったのは当然なこで あった。8匹のオランウータンを言語とするならちんば蛙はまさに カーネルであり、カーネル(ちんば蛙)なきあとの言語(8匹の オランウータン)は崩壊するしかなかったのでる。 ところで準同型定理のような代数学も形式的な記号の集まりみたい なものなので、それが現代の神話=カーネルになってると考えても よい。準同型定理をカーネルとする言語は相当パワフルな言語に違い なく、自然科学や社会・経済のルールを網羅する言語に違いない。 それから見れば古い神話をカーネルとする言語はあたかも八俣の大蛇 のように見えるに違いない。ポーが8匹のオランウータンにたとえた ように。三島が地球を囲む蛇にたとえたように。 それがわからんやつは腹切って氏ね。
81 :
吾輩は名無しである :04/05/23 17:28
創元の4部作は一応持っている。しかしこの人もやたらと短編の多い人だな。 フランスのモーパッサンやロシアのチェーホフみたいな人だ。こうまで短編 多いと全部読んでも全てを理解するのは相当に難しそうな人だ。 事実バルザックやモーパッサン、チェーホフあたりで多くの作品の内容を 忘れてきている。
83 :
吾輩は名無しである :04/05/23 23:37
今気付いたんだけど、江戸川乱歩ってエドガー・アラン・ポーのもじり じゃね?やべぇよ、明日オレこれ学校中に言いふらそうっと♪
そうだよ。もともとそういうこと。
85 :
吾輩は名無しである :04/05/23 23:45
横溝正史はヨコミー・ゾセイ・シーのもじりだよ
86 :
吾輩は名無しである :04/05/24 01:01
83は気づくのがおそすぎ
ポーは息が詰まる
88 :
吾輩は名無しである :04/06/10 02:02
メルツェルの醤油差し
89 :
吾輩は名無しである :04/06/10 07:05
本当の本物の天才だね。 群集の人、モルグ街の殺人、盗まれた手紙、ウイリアムウイルソン 黒猫。もし作家の寿命が300年あったら、大金持ちの生涯を 遅れたのに、実際は、40歳で極貧のなか、野垂れ死に。
90 :
吾輩は名無しである :04/06/10 07:21
うまくいきそうになると、それをぶっ壊してしまいたくなる っていう厄介な病気だったらしい。 死んだのも結婚式を翌日だったかに控えての半自殺でしょ。 だから何百年生きようが、破滅的な人生を生き続けたとおもうよw
91 :
吾輩は名無しである :04/06/22 06:04
>>91 判らんでもない。示唆するような詩もあったな。
城の窓を目に喩えたやつ。
滅びの美学
93 :
吾輩は名無しである :04/06/27 09:12
ポーの詩は結構素敵で、どろどろしたものがないのに、 小説だとどろどろしたとうに見えるのはなんでなんで しょうか?すごく疑問。ポーの作風ってどのようなもの だったのかな?二面性があるように感じるけれど、みなさん どづ思われます?
95 :
吾輩は名無しである :04/06/28 21:15
>>93-94 小説の中に詩が引用されてること、結構多くないっけ。
その辺からの感想としては両者は不可分だと感じました。
耽美的な詩の根底に流れるものと、生の感情を淡々と描いた小説、
結局は破滅的な情念に集約されてる感があります。
>>90 の「うまくいきそうになると、それをぶっ壊してしまう」てのは、言いえて妙だと思いましたです。はい。
96 :
吾輩は名無しである :04/06/28 22:02
ポーの訳者はだれがよい?
97 :
吾輩は名無しである :04/06/29 01:51
まずはボードレールの仏訳……というと気障に聞こえるかもしれないが、ボードレールの 評価がなければ、これほど世界的に読まれるようになっていなかったかもしれないのですね。 では、肝腎の邦訳でいくと、詩の訳は日夏耿之介を超えるものはまだないようです。 創元社版では福永武彦(旨みのある有名な詩のみ)、入沢康夫(その他すべて)の共訳で、 いずれも平明を心がけた(その分、少し物足りない気がしないでもない)訳詩です。 小説では、吉田健一、富士川義之、中野好夫、大橋健三郎といったところがお勧めか。 谷崎精二や佐々木直次郎は、ちょっと訳文が古めかしくなってきているキライあり
98 :
吾輩は名無しである :04/06/29 02:12
日夏っていいか?
99 :
吾輩は名無しである :04/06/29 07:05
「市民の言葉」で書かれた詩を日夏調で訳されてもねぇ…
100 :
吾輩は名無しである :04/06/29 07:14
をおぉ、100ぢゃあないか。
101 :
吾輩は名無しである :04/06/29 14:03
>89 実際には巷の大衆にはもっとファンはいたかもしれないと思ってる。 ポゥの短編は流通し始めたマガジンや新聞に掲載されてた。 それまで上流階級のものだった文学という娯楽が一般的なものに変わりつつあった時代だった。 しかしまだアメリカ文学界は派閥に支配されていて、 新人作家などは派閥のバックアップにより名を広めることができた。 そういうものに無所属一匹狼だったポゥは当時の派閥から支援もされず、作風のせいもあってか 異端児、キチガイ扱いされた日々。 また、その頃は良識的な道徳文学が◎とされてたから余計にポゥは表立った評価されなかったんだと思う。 当時の評論家も派閥や世相に気を使ってポゥを持ち上げたりはしなくともきっとコソーリ好きだった人はいたかも。
102 :
吾輩は名無しである :04/07/01 01:36
>>101 コソーリ好きだった人のことを想ってニヤニヤしました。
日夏耿之介ってのは
>>39 のだよね。
原文と見比べるに、少々違和感があるんだけどなぁ。。。
104 :
吾輩は名無しである :04/07/08 21:14
But stay! these walls- these ivy-clad arcades- These moldering plinths- these sad and blackened shafts- These vague entablatures- this crumbling frieze- These shattered cornices- this wreck- this ruin- These stones- alas! these grey stones- are they all- All of the famed, and the colossal left By the corrosive Hours to Fate and me? "Not all"- the Echoes answer me- "not all! Prophetic sounds and loud, arise forever From us, and from all Ruin, unto the wise, As melody from Memnon to the Sun. We rule the hearts of mightiest men- we rule With a despotic sway all giant minds. We are not impotent- we pallid stones. Not all our power is gone- not all our fame- Not all the magic of our high renown- Not all the wonder that encircles us- Not all the mysteries that in us lie- Not all the memories that hang upon And cling around about us as a garment, Clothing us in a robe of more than glory." うまく訳して
105 :
吾輩は名無しである :04/07/27 00:02
、、 neverΣ゚ ┃ more ( ( >
MXでクリストファーウォーケン朗読の「鴉」がある。 イギリスなまりだった。当時のアメリカってイギリスなまりだったんかな?
108 :
吾輩は名無しである :04/07/30 11:02
ポオ小説全集3を買ったんですけど、 「〜山奇談」の「〜山」の部分は何と読むんですか?最後まで分かりませんですた。
自己解決した。鋸山奇談。
111 :
吾輩は名無しである :04/08/14 12:40
あげ
112 :
吾輩は名無しである :04/08/14 13:06
>107 クリストファー・ウォーケンだって。 いいね。
113 :
吾輩は名無しである :04/08/14 14:13
ポオってとっつぁん坊やみたいな顔してるよな。
114 :
吾輩は名無しである :04/08/19 07:14
ポーの養父が アラン氏ではなく キシャポッ氏だったら エドガー・キシャポッ・ポー
彼にとつて、四十歳は既に老境であつた。 「彼は老いたる青年詩人として死歿したる人であつた。」 日夏耿之介なら言いそうだ。
116 :
吾輩は名無しである :04/09/11 21:55:23
創元推理文庫は文字が小さすぎてすぐ目が疲れてくる・・・(´*ω*`;)
117 :
吾輩は名無しである :04/09/19 18:11:11
118 :
吾輩は名無しである :04/09/20 06:05:22
四巻+詩篇まとめて買ったけど、作品数が多すぎて目がまわりそう。 まずこれを読め、ってお薦めありますか? 因みに黄金虫、モルグ、アッシャー、鴉、盗まれた手紙は読了済みです。
『メルツェルの将棋指し』が、毛色が変わってて面白い。
120 :
吾輩は名無しである :04/09/21 18:02:04
俺はギャグもの(?) ユーモア小説が好きだな〜 息なしの人の話とか
『×だらけの社説』だったか? アレも面白いね。
通俗小説家と純粋芸術家の両方を一人でやっているのは ポーぐらいだろうな
123 :
吾輩は名無しである :04/09/23 12:09:58
あの異様な詩論詩篇がイイが、長杉な気もする。
124 :
吾輩は名無しである :04/09/25 10:22:15
漏れら リジイア エラオノーラ
125 :
吾輩は名無しである :04/09/25 15:08:16
ポーよりビアスの方が好き
126 :
吾輩は名無しである :04/09/25 16:02:51
全然別物です
127 :
吾輩は名無しである :04/09/30 05:37:06
中公文庫刊の丸谷才一訳って、一般的には評判どうなの?あれ、わり と好きなんだが。 好みのハナシは、かなりベタだが「モルグ街」「黒猫」「黄金虫」。
若い頃の翻訳だし、別に悪くないんじゃない?
130 :
吾輩は名無しである :04/10/01 22:32:53
えるどらーど
131 :
吾輩は名無しである :04/10/04 12:55:24
黒猫って今読んでも面白いか?
猫の目のように気まぐれよっララララララランラン♪
134 :
吾輩は名無しである :04/10/04 21:01:45
ポーがポルノを書いていたらすごかった予感。
アッシャー家の崩壊
>>134 あーソレダ! ロリコンものだなきっと。
にゃあ
138 :
吾輩は名無しである :04/10/05 17:12:46
139 :
吾輩は名無しである :04/10/05 18:01:36
読みづらいよね。古いもんね。致しかたない
140 :
吾輩は名無しである :04/10/05 19:16:28
POEEEEEEEEE
読みづらいのはおまえの頭がわるいせいだ
142 :
吾輩は名無しである :04/10/07 10:26:41
命日
ドストエフスキーによれば E.T.A.ホフマンはポーよりもはるかに重要な作家である さすがにドストエフスキーはちがいのわかる男だ
ドストにネスカフェでも送ってやるか。もちろんゴールド ブレンド。
145 :
吾輩は名無しである :04/10/12 03:34:57
難しい漢字が多い。たすけてーーーーーーーーーー。こんな思いは僕だけじゃないはず。
>>145 別に分かりにくいのがいいとは言わんが、
簡単過ぎる文章は美しくないし、表現態様も限られる。雰囲気も出らん。
(もし、「黒猫」なんぞを読んでダメだったんなら、普通に国語能力不足)
難しい漢字が多いのが嫌なら、とりあえず翻訳ものはやめとけ。
国内ものでも戦前の作家は止めた方がいい。
村上春樹あたりか、思い切って宗田理みたいなラノベを読んどきな。
それでも読みたい!っていうなら訓練が必要だな。ご苦労なことだが。
新聞なり最近の小説読むなりして語彙を増やせ。硬い文に慣れろ。
それに平行して、国語の授業をまじめに聞くか、漢字検定の勉強でもするこった。
147 :
吾輩は名無しである :04/10/14 00:00:34
ポーの詩はどれもいいけど、「A Dream within A Dream が一番好きです。全ては夢に過ぎぬと綴ったあとで、最後に「我々の見たり見え たりするものはみな 夢の夢にすぎませぬか」と問う詩なのですが、足元の地面 が消えてふうっと落ちていくような快感があります
詩を褒められて、エドガー・ポーも 泉下で喜んでいることでしょう。
149 :
吾輩は名無しである :04/10/16 16:22:21
「アッシャー家の崩壊」ってどう読みますか? 論理的に読んでしまうんだが・・・
150 :
吾輩は名無しである :04/10/18 23:27:50
152 :
吾輩は名無しである :04/10/19 17:43:44
題名は忘れたが、ボートで海に乗り出して、大きな渦に巻き込まれる話があった。 主人公の乗ったボートはぐるぐる円周運動しながら、すりばち型の渦の傾斜を、ゆっくりと滑り落ちてゆく。 渦の出現時間は一定時間だけだから、ボートが渦のすりばちの底に達する前に渦が消滅すれば、助かる。 主人公はボートがすりばちの底に落ちてゆく速度を遅くしようと必死になる。 それで何をやるか? なんと、積み荷をポイポイ海の中に捨てて、ボートを軽くしようとするのだ。 アホか!と思ったが、この時代の物理学では、物体の重さによって落下速度が異なると信じられていたのだろう。 結末は避けるが、小説の中では主人公のこの作戦は効果が出るのだ。 実際にはありえない。
エーテルが信じられていた時代なんだから仕方ないな…… ポーは当時の科学思想に神秘思想を混ぜようとしたとかで、結構面白いことやってるな。
154 :
吾輩は名無しである :04/10/19 22:51:59
POEって本名なんかしら。 もしかしたら、POETやPOEMからのパクリ?
本名。
156 :
吾輩は名無しである :04/10/20 02:09:20
>>153 そんな物理がめちゃくちゃなの書いてるのに
推理小説のカリスマなんすね
157 :
吾輩は名無しである :04/10/20 02:15:09
物理学者が素晴らしい推理小説を書けるわけじゃない。
理系の香具師が好むSFだって内容は笑止だったりする。
本屋に売っているのは殆どが文系の書いたSF。 理系がSF書くと書店に置けない。
意味わかんねえ 森信者か。
>>156 別に例えばケルヴィン卿の物理がめちゃくちゃだと言って批判する阿呆なんていないだろう。
彼みたいな一級の物理学者がエーテル論者なんだから、科学考察に関しては時代を考えなきゃ。
まあポーにはそれ以外の魅力が満ちあふれているってことだな。
>>152 「うずしお」だか「メイルシュトローム」だかだな。
水の上だから浮力関係あるんじゃないか、と言ってみる。
テケリ・リ、テケリ・リ
諸星大二郎に出てき棚
>>理系がSF書くと書店に置けない。 アシモフ、ハインライン、クラーク 三大SF作家は三人とも理系だ
>>165 なんかそいつら冷戦期アメ公の典型って感じ
167 :
吾輩は名無しである :04/11/11 23:17:05
創元の「ポオ小説全集1」の 「名士の群れ」読んだんだけど あれって、馬鹿を村中でからかって遊んでたら 傷害おこしちゃったんで相手にするのをやめたって話なのかね?
168 :
吾輩は名無しである :04/11/11 23:21:17
星新一は東大農学部で理系
169 :
吾輩は名無しである :04/11/18 00:55:38
>>154 >アホか!と思ったが、この時代の物理学では、
>物体の重さによって落下速度が異なると信じられていたのだろう。
連想クイズです。
1、羽毛
2、鉛球
3、空気抵抗
4、ロビンマスク
5,にんじん
172 :
吾輩は名無しである :04/11/19 08:39:54
「名士の群れ」は黙示録のパロディー
莫迦だね、船のスピードを遅くするなら、 布を持って手を広げて大きな帆を作るとかして抵抗増やせばいいのに。 それか、反対側向いて漕ぐ。 もしくは、渦の中心に向かって火のついた薪をどんどん投げ捨てる。 そうだね、1万本くらいあれば効果は出るかな。 それで渦は消える。
名士の群れは笑ったな。 電車の中で読んでて噴出した。
175 :
吾輩は名無しである :04/11/21 20:58:44
江戸川乱歩の評論集『幻影城』の「探偵作家としてのエドガー・ポー」は なかなか興味深い.ポオの論理的・数学的構成に対するこだわりと, その観点から推理(探偵)小説が生まれる必然性を的確に述べていると思う.
176 :
吾輩は名無しである :04/11/22 10:27:16
>布を持って手を広げて大きな帆を作るとかして抵抗増やせばいいのに。 布を持ったまま吹き飛ばされる予感。 >それか、反対側向いて漕ぐ。 大渦にのまれてることを理解してないと思われ。 >もしくは、渦の中心に向かって火のついた薪をどんどん投げ捨てる。 そうだね、1万本くらいあれば効果は出るかな。 それで渦は消える。 はあ???
岩波文庫の対訳詩など眺めていると素人にも詩のリズムが伝わってくるようでよかった
178 :
吾輩は名無しである :04/12/08 21:51:39
ポーってほんとの天才だね。 極貧で最後は野垂れ死にした作家だが、 もしも人間の寿命が300年くらいあれば 大富豪で大文化人のトップ争いを演じている 大作家だと思う。いかんせん45歳で死んでは 報われないね。
179 :
吾輩は名無しである :04/12/08 22:01:51
大富豪で何の不自由もない恵まれた生活だったら傑作は書けなかっただろう
180 :
吾輩は名無しである :04/12/08 22:02:28
私は黒猫を推す。 これは極上の恐怖を味あわせてくれるよ。
「早すぎた埋葬」も
182 :
吾輩は名無しである :04/12/11 11:14:25
>>178 >いかんせん45歳で死んでは報われないね。
ポーが死んだのは40才前じゃなかった?
愛妻のヴァージニアは25才くらいで死んだ。
寒さのなか猫を抱きながら。
すみません、ポーかどうかすら怪しいんですが… 海で遭難した男たちの話のタイトル教えていただけませんか? 後に実際に同じ境遇に遭った連中が作品とまったく同じ行動をとったとかいう…
185 :
吾輩は名無しである :05/01/13 01:46:25
↑ 確かクジをひいて食べられる人間を決めるとかいう内容だったと思うのですが… お願いします
186 :
吾輩は名無しである :05/01/13 07:25:01
「ナンタケット島出身のアーサンゴードン・ピムの物語」 創元推理文庫ポー全集2巻
高校時代ALTの若いアメリカ人に、Poeの「The Raven」を朗読してもらったことがある。 高い声だったから想像とは違っていたけど、nevermoreの辺りはやっぱりぞくぞくした。 その人の話では、大鴉は小学生の教科書に必ず載るそうな。で、暗記させられたらしい。 ミステリ作家としてのPoeは未読で知らないが、詩人としてのPoeは愛してる。 とくに「Israfel」はいい。
188 :
吾輩は名無しである :2005/03/23(水) 18:48:41
Poo
鴉←で本来大型のカラスravenをいいます。 普通のカラスcrowは「烏」です 「大鴉」ってなんか嫌。ドラクエみたい
190 :
吾輩は名無しである :2005/04/04(月) 23:17:06
6
191 :
吾輩は名無しである :2005/04/08(金) 02:15:04
never moreの訳ってどんなのあります? 「もはや無い」「またあらじ」の2種類知ってるが、ほかにあるかな?
192 :
吾輩は名無しである :2005/04/08(金) 07:14:42
またとあらめ
ほかには?
194 :
吾輩は名無しである :2005/04/09(土) 08:53:46
またとなけめ
古語ばっかりかい
196 :
吾輩は名無しである :2005/04/26(火) 03:05:36
「柔軟材、レノアにしてみたら?」 「もはやあるまい」 「預言者め!」
197 :
吾輩は名無しである :2005/05/13(金) 20:44:47
198 :
吾輩は名無しである :2005/05/13(金) 22:01:38
「アッシャー家の崩壊」の登場人物は皆同一人物だという評論を読んだときは びっくりしたなぁ。 フロイトの世界を50年も先取りしてるすごい人だ。
Poor
200 :
吾輩は名無しである :2005/05/14(土) 13:51:00
ボードレールのおかげで、 なぜかポーはフランスで超前衛扱いされた。 英米ではコナン・ドイルやラブクラフトのような方向に継承されたが、 マラルメのような難解な詩がポーに発するというのも面白い。
201 :
吾輩は名無しである :2005/05/15(日) 21:30:01
継承するのはいいが、こがねむしからパクるなよドイル。
だからドイルは大衆小説家止まりなのです
204 :
吾輩は名無しである :2005/05/16(月) 00:47:53
なんかよく分からんのが多い(すみません) 「どうして小さなフランス人は腕を吊帯に掛けているか」は落語みたいですな
205 :
吾輩は名無しである :2005/06/09(木) 13:15:51
^
今わのきわに与えられる 慈父深い慰め! その様な物は、教父よ、(今の)私の問う所ではない。 この世の力が 私の罪の告白を聞き届け 許してくれようなどという たわけた事は考えもせぬ。 この世ならぬ驕慢の心のまにまに その罪業に耽ってきた私なのだ。 老いのたわごとや夢、幻に 身を任せているいとまはない。 そなたが希望と呼ぶ----あの 燃え盛る火! それは欲望から生ずる苦悶にすぎないではないか。 もし私に希望できるなら----ああ!それができるならば---- その希望は 更に清く----更に神聖な源泉から発するのだ。 老人よ、 そなたを愚か者と言うつもりはないが、 そのような希望が そなたから与えられるはずはないではないか。 タマレーンの冒頭。衝撃をうけた
207 :
吾輩は名無しである :2005/06/10(金) 10:14:46
ポーは訳文と英文を比べて読んでみ。ポーの良さがわかる。
Kind solace in a dying hour! Such, father, is not (now) my theme- I will not madly deem that power Of Earth may shrive me of the sin Unearthly pride hath revell'd in- I have no time to dote or dream: You call it hope- that fire of fire! It is but agony of desire: If I can hope- Oh God! I can- Its fount is holier- more divine- I would not call thee fool, old man, But such is not a gift of thine.
209 :
吾輩は名無しである :2005/06/22(水) 20:23:25
ポオの写真って何枚くらいあるの?
210 :
吾輩は名無しである :2005/06/23(木) 01:33:38
ディクスンカーの作品には、ポーが、死ぬ寸前の哀れなアル中ででてくる作品があるそうですが
その名を聞けば「またと無い」
いちおう創元の全集はぜんぶ読みました。でも内容はけっこう忘れている。
小説でいちばん好きなのは「アモンティリャアドの酒樽」かな?
ところで
>>1 の訳は、新潮文庫版ですね。私も同じの持ってます。
でも図書館でもっと古くさい訳を先に読んでたので、阿部訳でも現代的に感じたもんですw
しかしレノアとかリジイアとかアナベル・リイとか、女性のきれいな名前だけで
想像力をかきたてられるなあ。(私は女だけど)
212 :
吾輩は名無しである :2005/07/01(金) 11:13:14
>しかしレノアとかリジイアとかアナベル・リイとか、女性のきれいな名前だけで >想像力をかきたてられるなあ。(私は女だけど) そうだよねえ。こっぱずかしいくらいにロマンチックな女性名。それがポウの世界ね。 ところで、米文学の講義では、リジーアじゃなくてライジーアと教授は発音していた。 まあ、固有名詞なんでポウがどういう発音を意図していたかは、わからないけれど。
日本語で詩をかくと、そういう女性キャラの名前はどんなのがいいだろう。 〜子はいやだな
214 :
吾輩は名無しである :2005/07/03(日) 14:17:24
汐音
ルー・リードのRAVENは聴きましたかぁ?
ところで、アメリカ文学総合スレってないの?
218 :
吾輩は名無しである :2005/07/24(日) 22:25:06
i
219 :
吾輩は名無しである :2005/07/24(日) 22:30:40
英文学総合があるぞ。オーストリア文学とかスイス文学もドイツ文学 に包摂されるし。
あ、あそこはイギリス文学の話題だけじゃなかったんだ。 サンクス。
221 :
吾輩は名無しである :2005/08/03(水) 02:12:59
1は歌の正午
222 :
吾輩は名無しである :2005/09/03(土) 07:21:25
age
223 :
携帯より :2005/09/03(土) 09:19:31
ラヴクラフトによれば、ポウの結婚を断ったセアラ・ヘレン・ウィットマン夫人及び、プロヴィデンスの住民は泥酔したポウを嫌ったという。 最晩年に、悪寒を緩和する為に飲んだ酒がもたらした急性アルコール中毒による錯乱死の際にも、しばらくは路上に放置されていたらしい。 自分は、ポウの作品、殊に譚詩『ウラルーム』が好きでつ。
224 :
吾輩は名無しである :2005/09/03(土) 22:43:02
懐かしい。中学の時に黄金虫を読んでから惹かれて、創元の小説全集読破したなあ・・・ とにかく、語り口が上手いのと、オールマイティなのがすごい。まさに天才。 ポオと13歳のヴァージニアの結婚生活みたいなのに憧れるなあ。 というチラシの裏でした。
225 :
吾輩は名無しである :2005/09/03(土) 23:03:05
きみたち、ETAホフマンはすきかい?
226 :
吾輩は名無しである :2005/09/04(日) 17:28:29
ホフマンは黄金の壺しか読んだことないです 翻訳、ほかにあったら教えてください
227 :
名無し物書き@推敲中? :2005/09/22(木) 12:49:14
少し ばか
ポーといったら黄金厨
229 :
吾輩は名無しである :2005/10/11(火) 06:57:57
Nevermore
ポーと言ったらボードレール
231 :
吾輩は名無しである :2005/10/11(火) 21:31:52
ポーはゲイなんだゼ!!
232 :
吾輩は名無しである :2005/10/14(金) 21:30:54
江戸川乱歩ってエドガーアランポーをもじってるの?
233 :
吾輩は名無しである :2005/10/15(土) 15:29:10
The Ravenの冒頭のパラグラフ、 Once upon a midnight dreary, while I pondered weak and weary, Over many a quaint and curious volume of forgotten lore, While I nodded, nearly napping, suddenly there came a tapping, As of some one gently rapping, rapping at my chamber door. `'Tis some visitor,' I muttered, `tapping at my chamber door - Only this, and nothing more.' これの日夏耿之介訳を教えていただけませんでしょうか? 以前に持っていた本がどこかに行ってしまいここなら御存じの方がいらっしゃ るのではないかと期待してます。
半村良とイーデス・ハンソンの件は本当なの?
236 :
吾輩は名無しである :2005/10/16(日) 11:02:44
本人いわく偶然の一致です クインシー・ジョーンズ→久石譲 アーサー・C・クラーク→浅倉久志 ロード・ダンセイニ→団精二 ティプトリー→鳥居定夫 ウォルター・ミラー・ジュニア→水鏡子 アーサー・マッケン→朝松健 エラリー・クイーン→依井貴裕 エド・ウッド・ジュニア→江戸木純 クリント・イーストウッド→東森くりん 谷甲州→谷恒生
237 :
236 :2005/10/16(日) 11:04:25
あ、偶然の一致なのは 半村良←イーデス・ハンソン で、 236に書いたのは自認のものです
つか幻想という言葉が実にいい加減であるからして
240 :
吾輩は名無しである :2005/10/17(月) 08:01:51
「ポーはゲイだ」とよく言われるけど、 なにかこれという根拠があるのでしょうか?
241 :
吾輩は名無しである :2005/10/18(火) 01:31:24
age
グリスウォルドって人は、ポーが死んだ後に何をしたの? 誰か知ってたら教えて欲しい。
243 :
吾輩は名無しである :2005/10/21(金) 21:01:01
創元推理文庫ポー全集を買うか迷ってます。 振り仮名がちゃんとしてあるか心配だ。 無難に新潮文庫だけにしといた方がいいのだろうか?
うーん。ルビは最低限ついてるって感じかな。<創元 他の文庫と大差ないと思うよ。
245 :
吾輩は名無しである :2005/10/22(土) 09:58:51
>>244 レスどーもです。
新潮から出てる「黒猫」はストレスなく読めたけど。
大差ないなら大丈夫かな〜。
246 :
吾輩は名無しである :2005/10/29(土) 22:15:22
個人的なポーの季節に入ってきた。
247 :
吾輩は名無しである :2005/10/30(日) 00:00:37
シルベスター・スタローンが脚本家を目指してたころ、 ポーの作品に魅了されていたと云う話は意外だ。
249 :
吾輩は名無しである :2005/10/30(日) 01:03:50
>>233 むかし荒涼たる夜半なりけり……ってやつだね。
あの漢字を打ち込めと云うのはちと酷だよ。
調べてみたら講談社文芸文庫は絶版なんだね。
幸い学研M文庫の「伝奇ノ匣7」でまだ読めるよ。
こっちもシリーズが完結する前に絶版になる可能性があるし、
今のうちに買っといたほうがいいかも。
ウラリュームは絶対短編にしたほうが良かった。 詩にして墓をみつけるとこだけを肝にするより、 短編にしてゾンビの恐怖などを伝えて、話のまとめてきに墓のシーンをだすとか、 そうすれば、ポオの代表作の一つになれるほどの作品だと思うし、 シックス扇子なんかより単純で芸術的に完成されたものができたのに
250はバカ。 詩の方がジャンル的にも由緒があるし、 そこでこのイメジャリーを駆使したところが画期的なんじゃないか。 フォロワーの通俗作家とポーの違いに気付け。 よってハクスリーの指摘は不十分だ。 あれはポーを単にありがたがっていた時代には意味があったが、 現代では逆の問いが必要だ。 つまり、「なぜ卑俗でさえある通俗作家がフランス象徴派を生んだか」
252 :
吾輩は名無しである :2005/11/01(火) 11:49:29
>>251 なぜって……言語が異なるからさ。英語から仏語への翻訳ミス。
253 :
吾輩は名無しである :2005/11/01(火) 18:41:48
「卑俗」か? 明晰な文体で異常な世界を表現できたという意味では 文学史上に残る大天才だと思うが...
な? こんな風(
>>253 )にありがたがる奴が存在する限り、
ハックスリーの批判は一読を要するんだよ。
255 :
吾輩は名無しである :2005/11/01(火) 18:50:45
カポーティがノンフィクションを書いたのと同じことだと思うが...
横槍だけど、「卑俗」か「純文学」か、なんていう枠組自体が下らないねw
257 :
吾輩は名無しである :2005/11/02(水) 09:50:32
まあそれは「小説至上主義」を金科玉条にしてる日本文学にも問題があるんだけどね...
>>255 ちがふ。ポオのは、小説自体、詩自体が卑俗だってこと。
>>257 詩だって戯曲だって、卑俗で不純なものはある。
>255 カポーティってノンフィクション書いてたっけ?
260 :
吾輩は名無しである :2005/11/02(水) 11:19:01
『冷血』だよ。 動機不明の猟奇殺人事件を取材してるの。
261 :
吾輩は名無しである :2005/11/02(水) 12:20:39
>260 ばかなやつだな、もう一度読み直せ
262 :
吾輩は名無しである :2005/11/02(水) 12:36:40
ノンフィクションとノンフィクション・ノベルは手法が違う ノベルを付け足して欲しかっただけだから
263 :
吾輩は名無しである :2005/11/02(水) 12:42:09
ああそうか、ごめん。
the bellsの訳はなんとかならんものか。 「じゃんじゃんじゃん」とか「いんいんいん」とか
265 :
吾輩は名無しである :2005/11/03(木) 17:23:17
>>249 >
>>233 > むかし荒涼たる夜半なりけり……ってやつだね。
> あの漢字を打ち込めと云うのはちと酷だよ。
なんとか自力で見つけました。
むかし荒涼たる夜半なりけり いたづき羸(みつ)れ黙坐しつも
忘却の古学の蠧巻(ふみ)の奇古なるを繁(しじ)に披きて
黄(くわうねい)のおろねぶりしつ交睫(まどろ)めば
忽然(こちねん)と叩叩(こうこう)の款門(おとなひ)あり。
一応書き込んでみましたが、文字化けしてないか心配です。
雰囲気は良いのですが、しかし、これでは原文の方が分かり易いかも
ポーの価値がわからない人は今度オクスフォードで ポー(とエマソンとホーソーン)の学会あるから聞きにいきなよ。
「盗まれた手紙」 盗まれた手紙は手紙入れの中に入れてあったので却って気づかれませんでした・・・ って、あったら普通探すだろ!>手紙入れの中
手紙をそのまま外に出してた(どっかにつってた)んじゃなかったっけ
269 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 07:54:17
ポウが卑俗な作家なのは、ハクスリーに言われなくたって、 作品読めば誰だってわかることじゃないのか? ただ、ポウの英語は ただ、ポウの面白いところは、精神分析・精神医学を先取りしたような面がったり、はからずもフランスで象徴詩人にあがめられたりするところ。 フロイトより前に、ノイローゼ、強迫神経症、ネクロフィリア、ドッペルゲンガー等、あらかたの精神症例を全部作品化してしまったのがポウ。 もちろん20年来ポウ好きな俺は作品自体も好きだが。
270 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 07:55:29
ただ、ポウの英語は 19世紀の古い英語スタイルなんで (語彙の使い方とか)、それを格調と勘違いする読者も いるのだろうか。
むしろ、当時はまともな文化がなかったアメリカで、 あれだけのペダントリーを駆使して新鮮な作品を書いた衝撃が大きい。
273 :
吾輩は名無しである :2005/11/21(月) 14:56:01
>>271 つまり、所詮は鳥無き里の蝙蝠、田舎の名士ってとこかね。
274 :
吾輩は名無しである :2005/11/22(火) 00:05:22
ジャン・エプスタンの「アッシャー家の末裔」は必見だよな。
>>274 ロジャー・コーマンの「アッシャー家の惨劇」も中々いいですよ。
NHK「その時歴史が動いた」で、
「元寇とは、時代の最先端の、グローバル化を推進するためのものだった。
朝鮮がグローバル化を先導して、日本にも推進しようとした、
がしかし日本はその流れに逆らった、
そのため、日本は時代から取り残されることとなった」
とか、とんでもないクソ番組作ってるの観て払うの止めた。
何が悲しくて、反日捏造洗脳番組の製作に金払わなけりゃいけないんだと。
大体、元寇で対馬。壱岐の領民は朝鮮人に大虐殺された
それを追い払った日本は悪くて、攻めてきた朝鮮が正しかったとは何事だ
つぶれろNHK
-----------------------------------------
苦情はこちらまで
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1131967363/465 アンチNHKはコピペしまくってください
まず、右目を手で覆い、A点に顔を近づけて 近くでみてみましょう。 そしてゆっくりと目をはなしていってください。 ある程度離したところで、B点が見えなくなるようであれば あなたは緑内障の可能性があります。 すぐに病院に行って検査を受けてください B A ● ●
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1122108878/154- 154 :吾輩は名無しである :2005/12/02(金) 11:26:28
>>150 もしもし? ポオの「構成(=詩作)の原理」が前例だってわかってますか。
155 :吾輩は名無しである :2005/12/02(金) 13:26:04
>>154 ポーの詩論は半ばふざけて書いているようにしか見えないのだが
156 :吾輩は名無しである :2005/12/02(金) 13:35:06
ははあ、そいつぁ新説だね。
でも、ボードレールもマラルメも萩原朔太郎も真面目に受け止めたのよね、ポーの詩論を。
157 :吾輩は名無しである :2005/12/02(金) 13:44:51
ポーの詩論がジョークってのは定説だぞ
それを新説って…絶句
158 :吾輩は名無しである :2005/12/02(金) 13:50:25
「定説」ってだけでは、どこかの新興教祖みたい。誰の説だか出典挙げられる?
少なくとも、“The Poetic Principle”が冗談として受容されてこなかった歴史があるのは事実。
そしていまの問題は、萩原朔太郎がポーの詩論をおふざけとして読んだかどうか。
279 :
吾輩は名無しである :2005/12/02(金) 23:38:45
とりあえずRavenを丸暗記すること! そしてトイレや風呂場で暗誦すること! でも恥ずかしいので、誰にも気づかれないようにすること・・・。
九官鳥にNeverMoreっておぼえさせたら楽しいだろうな。 「彼女できるかなあ」 「NeverMore」 「預言者め!」
九官鳥は"m"の発音が出来ない
グリズウォールドって人がポーの死後、ポーのことを執拗に中傷したらしいね それで長いことポー像がゆがめられ、名声にかなりの損失を与えたとか 今では逆にグリズウォールド=クズが定説なのかな
ビデオでロジャー・コーマンの「忍者と悪女」を見ました。 邦題からして何だかなーですが、原題は「THE RAVEN」 なんと「大鴉」の映画化という神をも恐れぬ仕業です。 冒頭、いきなり鴉がしゃべったりするのですが、その後、 ヴィンセント・プライスとボリス・カーロフという二大ゲテモノスター 扮する二人の魔法使いの魔術合戦が始まります。 つまり、原詩とは何の関係もない物語。 でも、とんでもないところで「BEWARE」とか「NEVERMORE] とかいうセリフが飛び出して、ゲラゲラ笑いながら見てしまいました。
285 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2005/12/31(土) 01:56:41
>>278 構成の原理→The Philosophy of Composition
ユリイカ理解できる?
>>286 あれは作家本人がわからないまま
書いているから……
288 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/10(火) 14:30:26
創元のちんば蛙って、いま跳び蛙とかになってるな。
デュパン出ない>デュパン
赤死病の仮面マンセー
1、拡散 2、収縮 3、単一 4、生命
292 :
吾輩は名無しである :2006/02/20(月) 22:02:27
最近入手した朗読のCDがすばらすぃ。
だれかバカな俺に「アッシャー家の崩壊」解説してくれ。 アッシャー妹が地下に埋葬されたあとからなんか つじつまがあわない様な気がするんだよ。
>>293 まずどのようにつじつまが合わないと思うのか言ってごらん。
あれは一種の夢小説だからつじつまが合わないほうが当然だけど。
>>294 レスサンクス
妹が埋葬されたあと、アッシャー君の狂気が主人公にも乗り移りつつ
あるという文章から主人公が「マッド・トリスト」をアッシャー君に
読んで聞かせる夜(つまり最後の夜)の話しにつなげる部分。
つまりアッシャー君と時間を共有している時点からの
過去の話(みたいな描写)なのにあの夜にアッシャー君は死んで
主人公は館から逃げ出す。
説明メチャクチャでスマソ
>>294 自己解決したっぽいです。
なんか勘違いしてました。orz
298 :
吾輩は名無しである :2006/02/22(水) 12:31:33
>>最近入手した朗読のCDがすばら 詳しく
>>298 氏は書き込みの最中に息絶えたのか。
それはもしかしてヴィンセント・プライスと
ベイジル・ラズボーンが朗読しているやつ?
私も買おうかと思っているところ。
300 :
吾輩は名無しである :2006/02/27(月) 12:32:57
うぐぐ・・どこに売ってるのでしょうか?
エドガー・アラン・ポオ
死んだ(実は仮死状態)の恋人の墓地に毎夜かよって、その歯を抜いて帰ってくる 男の話ってなんてタイトルだっけ。 大昔に読んだんだけど、その時は意味がわからなかったので、もう一度読みたい。
303 :
吾輩は名無しである :2006/02/27(月) 14:16:19
ポーは男色家だとよく言われるが、セックス相手の男の名前って 誰だか判っているのでしょうか?
そんなの知ってどうする。
>>300 The Edgar Allan Poe Audio Collection
アマゾンで調べてね。
>>302 美女の名前をタイトルにした作品のうちの一つだよ。
毎夜、ではないと思うけど。
306 :
吾輩は名無しである :2006/02/27(月) 19:37:54
ベレニス…往年のわき毛女優・黒木香が愛読書にあげてたな、何故か
308 :
吾輩は名無しである :2006/02/28(火) 13:11:00
草原の1巻にのってるよう!
309 :
吾輩は名無しである :2006/03/01(水) 06:15:01
ポーは男色家だとよく言われるが、セックス相手の男の名前って 誰だか判っているのでしょうか?
310 :
吾輩は名無しである :2006/03/01(水) 15:34:24
311 :
吾輩は名無しである :2006/03/02(木) 03:49:25
ポーの伝記でお薦めはありますか? 洋書も含めていいです。
宮永孝『文壇の異端者』、八木敏雄『エドガー・アラン・ポオ研究』 あたりが基本かね。
313 :
吾輩は名無しである :2006/03/02(木) 12:36:04
ポーは男色家だとよく言われるが、セックス相手の男の名前って 誰だか判っているのでしょうか? ポーのスレだというのに、誰も返答出来ませぬか?
自分の事を棚に上げてはいけない。
315 :
五木元太郎 :2006/03/03(金) 08:12:22
羽澄不一が「ブルーギルはキスの味」の中で、ポーの「アナベル・リー」を訳している。
316 :
吾輩は名無しである :2006/03/03(金) 12:04:40
ポーは男色家だとよく言われるが、セックス相手の男の名前って 誰だか判っているのでしょうか? ポーのスレだというのに、誰も返答出来ませぬか?
自分の事を棚に上げてはいけない。
源泉は腐った劣等感だな。 くさい、くさい。
ポオの自筆を見てがっかりした。 学校で習う草書みたいで、綺麗にかいてるんだけど、かっこよくない。 ボードレールの自筆はかっこよすぎなんだけど
ムツゴロウも大好きポー
322 :
吾輩は名無しである :2006/03/09(木) 15:57:28
ムツゴロウは黒猫を暗記したから原書を読んで英語を勉強したそうな 中学か高校時
323 :
吾輩は名無しである :2006/03/09(木) 16:12:40
324 :
吾輩は名無しである :2006/03/09(木) 17:15:10
中学に黒猫が好きだから暗記して、たぶん高校時に黒猫の原書を読むことによって生きた英語を学んだ おかげで英語の授業は予習なしでもまったく問題なかったそうな
325 :
吾輩は名無しである :2006/03/09(木) 17:36:53
青春記な
326 :
吾輩は名無しである :2006/03/09(木) 19:26:52
ポーは男色家だとよく言われるが、セックス相手の男の名前って 誰だか判っているのでしょうか? ポーのスレだというのに、誰も返答出来ませぬか?
自分の事を棚に上げてはいけない。
329 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 14:24:06
八木敏雄っていう人の翻訳は、やたら逐語訳的で下手な気がしますがどうでしょうか。
メルヴィルも訳している人かな? 確かに古めかしくて癖があるかも。 ポーについては、富士川義之の端正な訳文が合っているとオモ。 でも、不条理の天使やタール博士とフェザー教授の療法みたいな笑劇には向いてない。
331 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 16:48:36
では詩はどなたの訳が愉しめる?ポーさんはボードレールさんより不人気なのか、まだ手に入りやすいところが有難いです。 ちくまじゃなくて、よかった。創元は馬鹿みたいな値段つけないしね。
332 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 19:09:44
詩は翻訳不可です。
詩情を持ち合わせないのだね。
334 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 19:24:56
そういわずに、ちゃんとコメントして頂戴。 好きな翻訳本を・・・
335 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 19:33:21
ポーの原文を読みなさい。 詩を翻訳してどうなる。
英語が読めるだけなんだ。
337 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 19:48:24
どの翻訳がいいかって、話題ふってんでしょうが。 なるほど、ここが盛り上がらないのは、そのせいか。
338 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 21:46:57
いい翻訳などないと言ってんだ。 日本語の通じない奴だな。
ではあなたは、日本語を上手くコントロール出来ない奴なのですか?
340 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 22:01:49
きっとそうなんだろうねえ。 いい翻訳などないーいったいその基準は誰が決めたんだ?何を基準に良いと悪いとを決めてるんだ? 第一アナタの意見は聴いてませんから。
まあ創元のポー全集が訳文イマイチなのは確かだ。 訳者もバラバラで統一感ないし。 今更日夏耿之介でもないしなあ。
無学を省みず横槍をw
>>338 氏は、「いい翻訳がない」という断言を、
どのような根拠からされているのでしょうか。
「詩は翻訳不可能である」という、ある種の単純なオリジナル信仰からなのか、
あるいは、主要な翻訳作品を読み比べた上での発言なのか。
上田敏の「海潮音」以降、詩の翻訳は、日本の文学シーンに無視し難い影響を
与えつづけています。
また、これは別の国の話ですが、ボードレールによるポーの翻訳が、
フランスの文学界に与えた衝撃なども考慮に値するエピソードかと。
私見を述べれば、翻訳とはオリジナルの劣化コピーではなく、
ひとつの創造だと思われます。
中原中也が翻訳したランボーを読んだことがありますか?
あるいは井上究一郎の一連の翻訳業を?
その上での発言であれば、耳を傾けたいと思います。
343 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 22:33:22
拍手だ、私もそう思う。翻訳家はただの翻訳機械じゃないっぺさ。
344 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 23:21:41
アメリカ人だろ、ポーはフランスなら解るが、謎?
>>344 一般論ですよ。
実はポーもふくめて、アメリカの詩についてはよく知らないのですw
失礼しました。
今創元文庫を開いてるのですが、
たしかに never more を『最早ない』と訳すのはいかがなものかとw
346 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 23:42:21
全然、謝ることないです。ま、ここじゃ、口の悪い方が偉そうに見えますが。
347 :
吾輩は名無しである :2006/03/13(月) 23:50:34
>>342 お前も翻訳は不可能だと認めてんじゃん。
海潮音が日本の文学界に大きな影響を与えたから何なんだ。
それがどうかしたのか?
詩の翻訳は不可能だという話とまったく関係がない。
>私見を述べれば、翻訳とはオリジナルの劣化コピーではなく、
>ひとつの創造だと思われます。
どこが私見なのかwめちゃくちゃありふれた翻訳論じゃんwww
恥ずかしいなぁ。
そういう現代思想かぶれみたいなこと言うのははもういい加減飽きたから
やめてくれよな。
で、あなたが認めるように詩の翻訳は不可能です。
詩人のなりそこないによるカスみたいな翻訳は、やるのは勝手ですが、
ポーの名を汚すみたいなので、ポーとは関係ない創造ということにしたほうが
ポーのためかもしれませんね。
348 :
吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 00:05:39
@@は相手にしないで、もっと気の利いた話をしましょう。ムー大陸さんの意見は情報という 意味でも参考になってます。続けて下さい。近くに本屋のないところに住んでる者には、なかなか 古い本は手に入りにくく、ましてや、実際に手にとって見る機会がないのが現状ですから、それぞれ の人の感想はとても面白く感じています。
>>347 やんちゃだねえw
>>348 いや、こういうやんちゃなヒトはそんなに嫌いじゃないですw
どうせ今日はいささかヒマを持て余しているのですw
いい機会なんで、翻訳の問題について、もう少し突っ込んで考えてみようかと。
つまり、「異なる言語の間で、いかに芸術作品の翻訳は可能であるか」という
ことについて、日頃私が抱いている漠然とした考え(というか妄想w)を
ちょっと整理して見たい。ウザイひとはどうぞスルーしてくださいな。
ごく単純なケースから出発すると、例えば"DOG"が「犬」に翻訳可能なのはなぜか?
これには一見単純な回答が与えられます。つまり、両方とも特定の種の哺乳動物に
対応している、と。
しかし、この回答から演繹して、芸術作品の本質的な翻訳は可能かと問えば、答えは
否定的なものとなるでしょう。この二つの単語は、異なる発音と、異なる文法システム
と、異なる文化的背景を持っている。共通するのは特定の哺乳動物を指しているという
ことだけです。これでは到底、詩の生命など伝えられはしない。
しかし、日常的な体験として、いかに稚拙で誤訳が多かろうと、翻訳された詩に
「何か」が感ぜられるのも事実です。もっとも、おそらく高いご趣味をお持ちで、語学も
堪能であらせられるであろう
>>347 氏は、そんな「何か」を鼻でお笑いになるでしょう。
ただし、文学史を紐解けば、ポーの翻訳が「正しい」か否かということは、さほどの
問題ではないことが分かる。重要なのは、ポーの作品が、翻訳を通して、複数の文化圏の
芸術に、決定的な影響を残しているということです。この事実が、はたして
>>347 氏の
おっしゃるように、「ポーの名を汚す」ことなのか否か、考えてみる必要があるのかも
知れません。
で、話を本題に戻せば、語の結びつきもニュアンスもリズムも韻もまるで異なる言語に 翻訳されたとき、一体詩の「何が」伝わるのか、という問題です。 今一度"DOG"と「犬」にもどってみれば、両者が互いに翻訳可能なのは、最小公倍数的な 「意味」を共有しているからではなく(この先は私の妄想ですがw)、逆に、両者ともに、 背後に"DOG"ならざる全てのもの、「犬」ならざる全てのもの、つまり、この言葉によって 言語化されない「全て」で構成される、闇と薄明が支配する巨大な領域を背負っているから ではないか。 おそらく、詩にしても小説にしても、あらゆる芸術は、言葉の表玄関からではなく、その 背後にひろがる、このおぼろでとりとめのない無辺の領域から生まれるのではないか。そして その瞬間、それぞれの言葉は、己の明るく照らされた領域をほんの少し広げることになる。 例えば"RAVEN"という単語は、ポーの詩によって、これまで未知だった領域を少し明るみに 出す。こうした変化は微妙でありながら、決定的に不可逆なものです。それは決して前もって 予想がつかず、その意味で理不尽とさえ言える。まあ創造とはそうしたものでしょう。
もちろんこの闇の領域は、決して汲み尽くされることがない。そして、おそらく言語芸術の
翻訳が行われるのも、この非言語とも未言語とも前言語とも言いうる、宇宙大の領域において
だと思う。この領域は、異なる言語体系を、正に言葉でないという理由によって包括するのです。
異なる言語は、共にこの領域に対して開かれてはいる。しかしそこにはあらかじめ決められた
いかなるつながりもありません。翻訳者は文字通り手探りで進んでいかなければならない。
これは、原書の作者が進んだ創造の道のりを反復することになるだろう。しかし重要なのは
この反復は、決してオリジナルの模倣ではなく、再びゼロ地点から始められなければならない
ということです。話がポーからそれて申し訳ないが、例えば二葉亭四迷の翻訳作品が今もって
感動的なのは、それが正確に訳されているか否かということではなく、苦闘の末に新しい
言葉を見出しているということです。しかしそれは原書に対して、決して恣意的な関係に
あるのではない。二葉亭はツルゲーネフと同じ闇に向かい合っている。そして異なるやりかたで
創造を反復しているのです。
さて、結論を言えば、「いい翻訳」は存在します。
言語外に拡がる無限の闇を通過し、その中で一度死滅し、ふたたび生まれるという過程を踏んだ
翻訳作品は、私の目から見れば全て「いい翻訳」です。
ふう、マスターベーション終了です。気持ちよかったです。
きっかけをくれた
>>347 さんに感謝です。
こうなるとどっちが荒らしだかわかりませんなww
>あらゆる芸術は、言葉の表玄関からではなく、その >背後にひろがる、このおぼろでとりとめのない無辺の領域から生まれるのではないか。 これは言語学?とか、そういう言葉を扱う学問の考えたなのかな?
いい翻訳などないとかかっこつけてる奴の方が ポモかぶれにみえるな。 不可能とか言って放棄しちゃうのはおこちゃまでちゅよ。
>>351 なかなか面白い妄想だが、それだけでは言葉の神秘主義で終りかねない蒙味さを抱えて
いるような気がする。
ムー大陸氏の妄想を勝手に翻訳・補足させてもらうと、こういう事ではないか?
文学作品の翻訳とは単なるトランスレーションではなく、原典をベースにした、創造的解釈である。
この場合原典は答ではなく、それ自体が、言語化不可能なものを言語化しようとする解釈の一つである。
翻訳家は、原著者が表現しようとした超言語的領域を原著者と共に望見しつつ、
異なる言語に移植する。
それは単なる機械的な移植ではないという意味で創造的な作業だが、
それでも原著者と同じ土俵に立っている訳ではない。原著者が選択した言葉が
ベースにあるというのが大前提だからであり、そこを踏み越える解釈は翻訳家の逸脱行為である。
355 :
吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 11:33:29
ポーの翻訳なんか山ほどある。 その中で良いもの悪いもの好きなの嫌いなの論じて何が悪い。 どうせこの馬鹿はかっこつけて英語もろくろくできやしないんだろうけどな。 お得意の英語で詩論ぶってみろよ。
中2が急に洋楽ききだしてイキがってるみたいなもんだろw
357 :
吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 12:17:54
不明な点があります。つまり最後の言葉は354サンの意見と言うことでいいのでしょうか? もう一つ、「それでも原著者と同じ土俵に立っている訳ではない」というのも354サンの意見 なのかよくわかりません。少なくともムーさんは「同じ土俵に立っている」ことを前提にしていると 読めますが・・もしよろしければ、説明していただけますか。
>この場合原典は答ではなく、それ自体が、言語化不可能なものを言語化しようとする解釈の一つである。
>翻訳家は、原著者が表現しようとした超言語的領域を原著者と共に望見しつつ、異なる言語に移植する。
的確なサマリーですなw
なるほどねー。
どうも私の表現は無意味に水増しされていけないw
>>357 いや、「それでも原著者と同じ土俵に立っている訳ではない」という表現は、
私の「しかしそれは原書に対して、決して恣意的な関係にあるのではない」
という部分に対応していると思いますよ。最後の部分もしかりです。
確かに”RAVEN”を勝手に「雀」と訳したらマズイわけだしw
ただ、その先の微妙な問題を、私の「妄想体系」で解き明かすのは
無理があるかも知れません。
なんせ私の言語学的素養なんて、はるか大昔にちょっとソシュールを
読みかじった程度ですから(しかもほとんど忘れてます)。
>>357 ありがとう。そういうツッコミを待ってましたw
354の最後2つの文は、ムー大陸氏に触発されつつの反論、私見です。つまり「逸脱行為」ですなw
ムー大陸氏の、翻訳家はゼロから出発するというのは明らかに言い過ぎで、
「dog」を「猫」と訳す自由は与えられていない。
そういう意味で、現著者と翻訳家を同列に並べることは出来ない。
これは翻訳家を軽視してる訳ではなく、翻訳というものの本来の性質です。
そもそも氏の所説では、言語の背後にある広大な準言語的領域を強調するあまり、
なぜ「dog」を「猫」ではなく「犬」と訳すべきなのかという文脈が読み取れない。
言語を突き詰めていくと、意味以前、論理以前のような混沌とした領域に打ち当たるのは確かだが、
それだけに、どんな結論にも飛躍的に応用出来てしまう危険があると思います。
ありゃ。長文練ってる間に、ムー大陸氏のレスと前後してしまったw 358の氏自身のレスで俺の言わんとしてたことはカバーされてます。 タイミングで粘着レスみたいになってスマソ。
自分は音楽関係が本職なので、「翻訳」について、 ムー氏の言わんとするところ、「演奏」という行為と置きかえて、 すんなり共感できたよぉ。
362 :
吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 13:42:26
>>349 ご自分の神秘思想をご開陳いただきありがとうございました。
同時に翻訳は不可能だという私の主張に全面的に賛成いただき
嬉しいばかりであります。
で、あなたがおっしゃってる「いい翻訳」とやらは私のいう
翻訳とはまったく別のようですね。
勝手に自分の論理にすり替えて語るあたり、まさにオナニーですな。
>重要なのは、ポーの作品が、翻訳を通して、複数の文化圏の
>芸術に、決定的な影響を残しているということです。
まったく重要でない。どうでもいい、そんなことは。
あなたにとってはポーの作品より文学史のほうが大切らしいけど。
重要なのは文学史ではなく、ポーの作品それ自体だ。
俺がなぜ詩の翻訳は不可能だと考えるか、それは実に単純なこと。
それは詩の生命である音声面、つまり韻やリズムや語感を伝えられないから。
これだけで詩の翻訳は不可能だというのに十分。
とりわけポーは音声面を重視した詩人である。
ポーがいかに自らの詩を計算して作ったか、「Philosophy of Composition」
を見ればわかる(お前はどうせ読んでないんだろうがw)
翻訳をするということは、このポーの芸術的な計算をすべて無視するということ。
ポーはお前の神秘思想を鼻で笑うだろうなw
大体なんでポーを読んでない奴が偉そうに自分の神秘思想を語っているのか、
語りたがりの自我の肥大ここに極まれり、か。
せめてポーの詩をすべて原文で読んでから語ってくださいや〜。
影響を及ぼさない、読まれない作品なんて、無に等しいな。 ボードレールの誤りだらけの翻訳の影響無くして、 今日ポーが我々日本人の一般読者にまで読まれる事態はあり得まい。
364 :
吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 14:11:09
イ ____ ―┼― ,、;;''"゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙'';;;、 . ノ _,::'゙::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ヽ /;;;;;;;;;;;;ハ;;;;i゙'、;;;;;;i゙'、;;;;;;;;;;;;;;;゙;、 ,,,、;;;;;;;;;;、、 _ノ _,,,,、/;;;;;;;;;;;'i;;/ ゙、;! べ;tー゙'、;;;;;;;;;;;;;;゙i,_,;ッ:‐'゙~~~゙゙゙'''‐、 ,;;'-‐、;;'!ii;;;;;;;;;/l7~ ゙ 〃⌒ヾ:;;i!;;;;;;;゙、У イ " `il,';、;;;;;i〃⌒ヽ ゙!i゙!;;lヽl;;! ―┼― !l゙l;;i!l _,,,_ r゙;//;;;! /! . ノ ゙ ゙l!l;! r'゙ ̄ l /r/;;;;;;;! // ヽ /;;\ ヽ、 / /;;;;;;;;;;;;;;;;;i. // _ノ /;;;;;;;;;;゙'ヽ、 ,、;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;ii;;;;i. ,:-〈/、 ,,;;'";;;;;;;;;;;/l;;;;;;;;;;゙''iー''" l;;;;;;;;;;;/l;;;;;;;l゙'、;;У. し' ゙i ,,,;;''";;::'',;';;;;;;;/,/'"~゙''-、! ゙'、)ヽレj''ー;-''~ , _ノ ,;';;;;;/,,,;';;;;;;;:'゙'''','ヾ,'''''ミーミヽ / // 7 / ̄ . !;;;;/ ,;';;;;;:''/ ァ'",二し‐フ 、゙'シ-''" / ゙''し;;;ジ ☆ !;i ,;゙;;/ ! ,;;l_/゙ (_、イ ゙ ,,-'''''゙゜ / ヾ、l;;/ ゙'、;;;;i、 ` ,ノ / ―――★ i;゙、 ゙゙゙゙゙l゙''''''~_ _,,,、、---、、,,,,_ ー‐-☆ ゙゙ !  ̄,/ l'ー-、、、、-‐‐'l,,,,,,,\,,,,,,,,,,,__ ,,、、、---‐‐''''''' ̄ ̄ ̄/ / ヽ / \  ゙゙̄'' ☆ ★ ゙ヽt――r'' ★
>>360 いえいえ、拙文を丁寧に読み込んでくださり、嬉しい限りです。
>>361 どうも。
でも、我ながら論理と感覚のバランスが中途半端かなあと。
>>362 こわくない。。。こわくないから(ナウシカ風に
>>363 ですよね♪
うざったいな。去れ、Nevermore!
はい。おさわがせしました、So long!
368 :
吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 14:35:36
やれやれ、362みたいな輩を半可通というのだろう。 多少英語が読めるというだけで、そこまで舞い上がってしまうそのオメデタさは痛いな。 自慢じゃないが、俺程度の語学力ではポーの原文を読みこなす訳にはいかず、 362以下の半可通であることを承知で反論しようw ちなみに俺はムー氏ではないよ。 まず、詩の生命が音韻、リズムにあり、それ自体を異言語に移植出来ないという事には同意。 そして、詩は翻訳不可能なものであるというテーゼも基本的に同意しよう。 そこで終わってしまうのならば、所詮日本人である362がポーを原文で読む行為など笑止千万。 たかだかスノッブな背伸び程度のお慰みだろう。要するに目糞鼻糞を笑うという奴だ。 なぜなら、362の主張によれば、英語を母国語とする人間は無条件に日本人よりもポーを理解出来るという事になるからだ。 例え発音も文法構造も異なる言語同士であっても、そこに一定のコレスポンダンスが成立し、 その共鳴を感じとるのがアナロジーやら創造力という能力である。 これは神秘思想ではない。文学や引いては言語そのものが成り立つ為の前提条件だ。 結論から言えば、優れた詩の翻訳は可能である。 それは原文の生き生きした響きそのものを伝える事は不可能かも知れないが、 それを異国の読み手に想像させうるような翻訳である。
369 :
吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 14:40:30
×創造力 ○想像力 です。
370 :
吾輩は名無しである :2006/03/14(火) 14:56:20
ムーさんが去ってしまうとは。ま、確かに品性ナシの輩が跋扈するようじゃ 他のところと一緒だろう。他人の意見が気に入らないからって、最後は罵声 を浴びせてふんぞり返ってりゃ、世話ないよ。 それでもポーの作品は日本語に翻訳されて、これからも出版されていくだろうから。 さあて、どの翻訳をよもうかな。
Ravenは怖さを出すためにDやBの音の単語を多用したらしい。 日本語で再現してくれる翻訳ないかな
ポーって今でいうサイコホラーや異常心理ものの元祖でもあるね。 天邪鬼の心理とか、ドストエフスキーにも先んじてたのが凄い。
推理・冒険物・象徴詩などもそう。 音楽でも似たようなもんだけど、60年代70年代のバンドは色々な実験的なことをしてジャンルの創始者なのが多かった。 一つのバンドが多様なスタイルをやってのけるのがザラだった。 未開発だからこそ色んな領域に分けることができたかんじで、 ある者が領域を分け、その追従者たちが1つのジャンルを追求するようになった
374 :
362 :2006/03/15(水) 01:28:03
>>365 逃げたか。
まあポーも読んでないのに反論できるわけないわなw
>>368 舞い上がる?
一体何に舞い上がってるのだろう?
俺は原文を尊重しないお前らの高慢を批判してるだけだが。
舞い上がってるのはお前のほうだろう。
もっと謙虚になれよ。
>なぜなら、362の主張によれば、英語を母国語とする人間は無条件に日本人よりもポーを理解出来るという事になるからだ。
は?まったく意味不明。
論理が飛躍しすぎてわけがわからん。
で、君も結局翻訳は不可能であるという俺の主張に賛成しているわけだ。
だったらそれでいいんじゃないの?
俺はそれしか言ってないわけだから。
詩の翻訳もどきにも存在意義はある、というのなら否定しませんよ。
まあそういう詩があるんだっていう紹介としての意義や、
注釈としての意義はあると俺も思うしね。
ただそれは原文とはまったく違うものなんだという自覚は絶対に必要。
それは作者に対する最低限の礼儀である。
で、いい翻訳ないかな。
だよねー♪
>>374 はてさて、どこから始めたものかw
いつから俺が「原文を尊重しない」人になったんだ?原文を尊重する事は翻訳の大前提であり、
原文から離れた恣意的な翻訳は逸脱行為であるという点で論者の意見は一致している。
>で、君も結局翻訳は不可能であるという俺の主張に賛成しているわけだ。
良く嫁。「(完全な)詩の翻訳は不可能である」という余りにも単純過ぎる見解を
条件付きで認めているだけだ。
そして、その種の原文尊重主義に忠実ならんとすれば、いくら語学力を磨こうが、
日本人が外国の詩を理解する事には限界があると言ってる訳だ。これ以上説明が必要か?
それに、「詩の翻訳は不可能」から「詩の翻訳にも意義はある」にいつシフトしたんだ?
「真に詩の魅力を味わう為には原文に就くべし」程度の事であればわざわざ論ずるまでも無い事だ。
まあわざとかも知れんが、その程度の読解力で詩を語ろうなんざおこがましいな。
378 :
吾輩は名無しである :2006/03/15(水) 10:48:17
あ、ムーさん、見捨てなかったのね、 371サンに誰かお答えを。人の意見にすぐ喧嘩腰になる人はスルーしてさ。
フフン、原文で読んでいるということが言いたいだけなのね。
380 :
吾輩は名無しである :2006/03/15(水) 12:54:42
俺は対訳で読むのが好き
ポーはボードレールの仏訳で読むとよい。
西條八十訳をみつけたよ。 一 わびしき夜更け、われ弱くくたびれごこち、 忘れられし教(をしえ)の奇しき巻々(まきまき)に、 こころ潜めつ、いつとなく、うつらうつらと睡(ねぶ)るとき、 にはかにかろく敲(たた)くおと、 誰びとか、いとひそやかに打つごとく、 我が室(へや)の扉(と)を、ほとほとと、 「こは賓人(まらうど)」と呟きぬ、「我が室の扉をひたうつは」―― 音のみ、かくて影はなし。 二 あはれさやかにおもひいづ、 冷(さむ)き十二月(しはす)の夜半(よは)なりき、 離ればなれの燃えさしの床に怪しきかげなぐる。 われ朝あけをひた恋ぬ、―― 書(ふみ)にもとめてわが憂さを遂(お)はんとせしもあだなりき。 憂さは誰(た)がため亡きレノア、―― まれの光のわが乙女、 天使が呼ばふ名のレノア、―― いま永遠(とことは)にその名なし。 十一 沈静(しづけさ)は、かくもまさしく語られし返答(いらへ)にやぶれ、 われはしもおどろき云ひぬ、「この鳥の云ふは何処(いづこ)か 不運なる主人(あるじ)に得たる唯一(ゆゐいつ)のたくはへ言葉、 そのひとはむごき浮世の災禍(わざはひ)に堰(せ)かれ、迫られ、 唄にさへこの畳句を繰返す、――希望(のぞみ)を送る輓歌(ひきうた)に この悲しげの畳句をくりかへしたる人ならめ。」 それよ、この、「また――またあらじ。」
ボードレールのはよいのだけれど、ボードレール自身の思い入れが強すぎるというか、 ポーよりもボードレール臭さが勝ってしまっている気もする。
384 :
362 :2006/03/15(水) 13:48:26
>>377 >原文を尊重する事は翻訳の大前提であり、
>原文から離れた恣意的な翻訳は逸脱行為であるという点で論者の意見は一致している。
論者って誰ですかー?あんたやっぱムー大陸だったの?
まあそれはいいとして、あんたやっぱ翻訳のことまったく理解してないみたいね。
恣意的な翻訳とかいってるけど、すべての詩の翻訳は恣意的なの。
恣意的翻訳は別に小林秀夫のランボー訳にかぎった話ではない。
すべての詩の翻訳が恣意的なのは音を無視せざるをえないから。
>そして、その種の原文尊重主義に忠実ならんとすれば、いくら語学力を磨こうが、
>日本人が外国の詩を理解する事には限界があると言ってる訳だ。
またもやまったく意味不明。
いや、意味はわかるが、なぜ急にそんな関係のない当たり前の話をしているのかがわからない。
「原文尊重主義」って何だ?原文を尊重するのは当たり前のことだろう。
日本人が外国の詩を理解することには限界があるのも当たり前。
で、お前は何が言いたいのかな?
つまり、お前は外国の詩を理解することには限界がないと言いたいのか?
まあそれはそれで一つの意見としては尊重しますよ。
ただそれが翻訳の話とどう関係あるのか。
そこに飛躍があると言ってるわけ。わかりますかー?
>それに、「詩の翻訳は不可能」から「詩の翻訳にも意義はある」にいつシフトしたんだ?
詩の翻訳にも意義はある、なんて書いてませんよー。
詩の翻訳もどきにも存在意義はある、とは書きましたけど。
よく読んでくださいねー。
385 :
362 :2006/03/15(水) 13:54:29
さて、ここまできて俺に反論してる奴らは、 「ポーをほとんど読んでもいない奴」 「ポーを英語で読む能力のない奴」 「そもそもポーを英語で読もうという気すらない奴」 に大別される。 つまり、ポーの原文を読んだことのない奴ばかりなのだ。 そういう奴らが俺の「詩の翻訳は不可能である」という極めて一般的な ごく当たり前の主張に対して突っかかってくることには理由がある。 そう、英語コンプレックスというやつである。 「英語ができない俺でもポーは理解できるんだ」というのを認めてもらいたいがために、 必死に翻訳だっていいじゃないかと主張する。 よくないのである。 何度もいうが、詩の生命は音にあるのである。 とりわけポーのように音声を重視した詩人の場合は。 そういう場合翻訳はただの注釈程度にしかならない。 俺が聞きたいのは、もし人に「お前はポーの詩を読んだことがあるか?」 ときかれたらどう答えるのか、ということ。 翻訳しか読んでないのに、厚顔無恥にも「ああ、あるよ」と答えるのか。 もしそうならもはや何も言うことはない。
何で詩の生命は音にあるんですかー?
ボードレールだってポーを誤解して持ち上げてる。
ポーを英語圏の読者が英文で読んだら、その卑俗性はわかる。
――と、オルダス・ハックスリーも言ってますね。
あ、
>>248 以下既出か。
なんせ「The Raven」なんか、小学生が教科書で読んで
暗記する詩だそうだし。
>>187 の話だと。
>詩の翻訳もどき でもいいから、良い翻訳を読みたい。
>>382 森鴎外も「またあらじ」だけど。どっちかがぱくったのかな?
>>384-385 一々注釈付けないと読み取れんのか?
「論者」とはこの場合、ムー氏と俺だ。
「その種の」原文尊重「主義者」とは、過度に原文を重視する解釈の立場を指す。
文脈から察してくれ。
原文を玩味しなければ詩を鑑賞出来ないというのであれば、英語的発想や英語的な微妙なニュアンスを
血肉化していない日本人は、英語詩の理解などハナから限界があるだろうという事。
しかし、そうした言語上の制約は詩を理解する上での本質的なものだろうか?
詩において音声的要素が大きな比重を占めるのは確かだが、優れた翻訳であればその音声的要素を
類推可能なレベルで日本語で表現する事も可能なはず。
例えば、「簡潔な文体」というものは、その表し方は違えど日本語にも英語にもフランス語にも
存在するだろう。
だからこそ、簡潔な英語を簡潔な日本語に置き換える作業が可能になる訳だ。
そして、その作業(翻訳)を通じて、簡潔に表現されているであろう原文の趣を想像する事も可能になる。
これで最後。 言語の差異について意識するのは重要だが、それにあまり縛られると、堅苦しい読書しか出来なく なるんじゃないか? ポーが自分の詩作について厳密な理論を適用した事はもちろん知ってるが、 言葉を享受する部分では、もっと奔放に楽しむ(楽しませる)人だったと思うぞ。 そもそもこのスレはポーの専門家や研究者だけが集まってる場所なのか? 脳内ルールの押し付けもほどほどにしろ。英語コンプレックス呼ばわりに至っては、 聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらいのアイタタ発言だな。 どこの研究室でくすぶってるのかは知らんが、リアルでは控えた方が良いよ。以上だ。
393 :
吾輩は名無しである :2006/03/15(水) 20:38:51
結局、どんな翻訳がみなさんの好みか、ということにはお答えナシ、ということですね。 原文で読め、という方との論争は最初から勝負がついてますよ。と言ったら、またぎゃあぎゃあ言い出しそうだけど、 こっちは翻訳本前提で「どの本で愉しんでました?」と聴いてるんですけどねえ。
偏屈を気取る奴ってどこにでもいるんだよね。
邦訳詩は、ベタだけど日夏耿之介のものが好み。 でもポーのというよりは、日夏耿之介の作品として好きなようです。 小説や評論・エッセーの類いは、特に好みの翻訳はないですねえ。
396 :
吾輩は名無しである :2006/03/15(水) 23:17:19
原文主義者がどの程度の実力かあやしいもんだ。 ためしに大鴉の韻律について講釈してもらおう。 スレも盛り上がるし、勉強にもなるし。 もちろんお得意の英語でな。
397 :
吾輩は名無しである :2006/03/15(水) 23:20:44
わかります。小説に関しては創元文庫で読んでましたが、特に感想は ときかれても・・・やっぱり、「詩」ですか、難問は。 日夏さんのものは嫌いではありませんが、他に上げろと言われると、なかなか。
398 :
吾輩は名無しである :2006/03/15(水) 23:24:02
岩波文庫の対訳は とっつきやすくて良かったな。 でも解説の人(自称詩人w)が馬鹿っぽかった
399 :
吾輩は名無しである :2006/03/15(水) 23:37:45
久しぶりにひっぱり出してきた。 加島祥造編の『対訳 ポー詩集』岩波文庫。 笑いどころは、例えば、69ページ、 Eldoradoとshadowの脚韻を説明した後、 「英詩では詩人は自分でこうした珍しい韻を思いつくと、 それを自慢する。」 自慢するってw
400 :
吾輩は名無しである :2006/03/15(水) 23:50:27
ああ、加島さん、そんなことを・・・そうか。 しかも、@@ッぽいだなんて、そんな、本当のことを・・・
401 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 00:03:56
他にもこのポエマー解説者加島氏は、 詩人としての私はどうたらとか この点は私の想像からのもので、なんの根拠もないw とか香ばしいコメントが散見されるんですけど、 なにものなんだ、この人?
402 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 00:08:21
私の頼りない記憶では、フォークナーの「サンクチュアリ」の訳者だったような・・・
っていうか
>>362 って、ホントにポーの詩を原書で読んでるのかねーw
ポーの愛好家or研究者なら、もう少し具体的なウンチクがあってもよさそうなもんですが、
オウムみたいに「翻訳は不可能」を繰り返すだけだし。
たぶん単なる荒らしでしょ。
しかも英語コンプレックスw
。。。と挑発してみるw
405 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 00:15:36
>>403 むう。実はなかなか偉い人なのか?
しかしこの香ばしさは凡俗のものには出せないものがあるよ。
マジ笑えるんですけど。
あんまり下卑たこと言わなくていい。
>>406 ごめんなさい。
この対訳自体はそんなに悪いものではないと思いますです。
でもnevermoreは訳さずそのままnevermoreってやってるなあ
408 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 00:24:22
うわあっ、ムーさん、またそんな。ま、ちょっと愉しみでもありますが。 他の翻訳についてもご存知のかたいましたら、一言、よろしく。
409 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 00:25:37
つか、ポオって詩も書いてたのねん。すいません、すいません。
410 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 00:27:46
大鴉って108行からなってるんだけど、 これってやっぱ煩悩の数から来てるんですか?
411 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 00:40:16
362、出てこいや〜 出てきて大鴉の音楽性について講義しろ。英語でな!
412 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 00:40:43
ついでだから、ボードレールとの関連性についても講義してくだちゃい。
Poe って、「ポー」「ポオ」「ポウ」「ポゥ」などいろいろな表記があるね。 原音ではどうのという話はこの際さておき、日本語での資料を探すときなど、ちょっと面倒。 ゲーテの「ギョエテ」と同じくらい風変わりな表記は、他にないのかな。 (ちなみに私の場合、字面の好みは「ポオ」で、実際に使っているのは 「ポー」だったりする。)
414 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 00:46:45
ポエ?プー?
いや、真面目な話、
>>362 が、数節でいいから例をあげて、
具体的に「翻訳の不可能性」を開陳してくれたら面白いと思うんだけどね。
このままだとヒール(悪役)としても鮮度が落ちる一方だと思うのだが。
っていうか、ぜひ無学な私めの蒙を啓いてくださいませw
>>362 様
416 :
362 :2006/03/16(木) 00:53:09
>>391 ふ〜ん、で、その原文尊重主義者とは誰のことを指してるの?
過度に原文を軽視している輩はいるが、過度に原文を尊重している
というのはどなたのこと?
まさか俺じゃないよね〜?
だって俺は原文を読めという当たり前すぎることを言ってるだけだしね〜。
>原文を玩味しなければ詩を鑑賞出来ないというのであれば
できないのであれば、ってできないよ。
当然できないよね?
まさかできるとでも思ってたの?
まさかねー。
後半も苦しいねー。
結局翻訳は不可能であるということを言ってるだけになってるしw
>>392 翻訳でポーを読むと堅苦しい読書になっちゃうだろうね。
内容ばかりに目が言ってその音声面のおもしろさがまったく伝わらないからね。
加島訳、ためしに見てみたらひどいもんだw
なんじゃこのAnnabel Leeはw
原文の見事なリズム、語感のかけらもない(当たり前だが)。
なんじゃこのRavenはw
「Nevermore」訳せよw(訳せるわけないよなー)。
こんなの読んでたら詩読むのが嫌になりそう。
ポーを原文で声に出して読むことの快楽を一人でも多くの人に知ってもらいたいね。
そんなに難しい英語でもないと思うのだが。
417 :
362 :2006/03/16(木) 00:55:16
で、俺に絡んでるやつらは、まず
>>385 の俺の質問に答えてねー。
翻訳しか読んでない状態で、人に「ポーの詩を読んだことある?」と
きかれたら、何と答えますか?イエスかノーで。
362キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
419 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 01:29:06
詩の完全な翻訳は不可能だ。 でも相対的に優れた翻訳、へぼい翻訳はありうる。 それだけのことだろ。 もともとあの訳は良いよね、あの訳はいまいちだなとか そういう話のふりにすぎなかったんだから。 で、英語堪能362の素晴らしき朗読体験から得た 大鴉の原詩の音楽性を解説してくれ。 大鴉じゃなくても良いぞ。全集手元にあるから。 解説は英語じゃなくても良いぞw
420 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 01:36:02
「翻訳は近似に過ぎない」 ガダマー
「芸術も近似に過ぎない」 ムー大陸
422 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 01:42:06
では、362が原詩を朗読することによって どれほどポー詩を深く味わえたか、ご高見をうかがっていこうではないか。 まず、ポー詩の韻律上の特徴はなんですか?
423 :
通りすがりの966 :2006/03/16(木) 01:44:32
>>417 通りすがりだけど、
ポーは新潮文庫の阿部保(?)氏の訳で読んだ。
ボードレールは堀口大学、鈴木信太郎で読んだ。
散文詩「巴里の憂鬱」は三好達治氏の名訳がある。
ハイネは片山敏彦氏の名訳があった。
ランボーの韻文詩には詩人の金子光晴氏の訳があり、
これはひとつのスタイルを持つ名訳だと思う。
ゲーテの「ファウスト」も高橋義孝さんの他、相良氏の訳も楽しんだ。
以上の作品を「おまえは読んだか」と聞かれたら自分は
堂々とイエスと答えてしまうんである。すみませんね。
424 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 01:52:31
こういう原詩原詩と 「わざわざ」言い散らす奴がどの程度原詩理解できてるか 興味深いところだ。 勉強にもなるしね。 じゃあまず歩格の特徴あたりから解説してみてくれ。
425 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 01:57:35
翻訳好きの俺より、どのくらい深く詩が味わえたか、 ぜひぜひご教示ねがいたいね。 一応原文はあるからどの作品でもかまわんよ。
426 :
362 :2006/03/16(木) 02:04:47
結局誰一人俺に反論できずに収束してしまったのは笑えるなw 挙句の果てにまったく関係のない話に変えてるし。 負け犬の遠吠えとはこのことか。
427 :
362 :2006/03/16(木) 02:07:43
428 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 02:11:04
馬鹿ほど勝利宣言したがるもの。
おまえの議論の勝ち負けなどこのスレの生産性になんの関係もない。
おまえは何一つ具体例をあげておらんではないか。
どう原詩を味わったのか、例をあげてみろよ。
自慢の英語力もまだ全然出てこないぞw
自信ないのか?
>>426
429 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 02:17:16
つーか相対的に「良い翻訳」はあるのだから 議論でも362はボロボロだよ。 くだらねえ抽象論ばっかいってないで せめてこのスレの生産的な発展に寄与しろよ。自慢の原詩力でw
430 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 02:21:00
Once upon a midnight dreary, while I pondered, weak and weary, Over many a quaint and curious volume of forgotten lore, While I nodded, nearly napping, suddenly there came a tapping, As of some one gently rapping, rapping at my chamber door. "'Tis some visitor," I muttered, "tapping at my chamber door― Only this, and nothing more." Ah, distinctly I remember it was in the bleak December, And each separate dying ember wrought its ghost upon the floor. Eagerly I wished the morrow;― vainly I had sought to borrow From my books surcease of sorrow― sorrow for the lost Lenore― For the rare and radiant maiden whom the angels name Lenore― Nameless here for evermore.
431 :
議論に使ってちょ :2006/03/16(木) 02:23:37
And the silken sad uncertain rustling of each purple curtain Thrilled me― filled me with fantastic terrors never felt before; So that now, to still the beating of my heart, I stood repeating, "'Tis some visitor entreating entrance at my chamber door― Some late visitor entreating entrance at my chamber door;― This it is, and nothing more." Presently my soul grew stronger; hesitating then no longer, "Sir," said I, "or Madam, truly your forgiveness I implore; But the fact is I was napping, and so gently you came rapping, And so faintly you came tapping, tapping at my chamber door, That I scarce was sure I heard you"― here I opened wide the door;― Darkness there, and nothing more.
432 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 02:25:17
362は原詩で読むのがそんなに大層なことと思ってるのかね。 んなことで威張り散らさんでも読む奴は普通に読むし、 外国語アレルギーの奴は翻訳読めば良いじゃん。 読まないよりは人生が豊かになる。 語学には得手不得手があるからね。 原文か、読まないか、っていう二者択一がバカバカしい。
434 :
362 :2006/03/16(木) 02:37:54
>>428 具体例
>>428 でもあげてるが?
Nevermoreを訳せないというのだけでも十分翻訳の不可能性の立証になるが。
具体例をあげてないのは、どうみても翻訳可能派のほうだねぇ〜。
頼むから「いい翻訳」の例を一つでもいいから見せてくださいや〜。
そもそもこの議論は「いい翻訳ありませんか?」という質問から始まったんだから、
まずは
>>331 さんに答えてあげなさいよ。
翻訳は可能だといってるくせに、誰一人として
>>331 さんに答えられないのはなぜ?
>>331 さんが無視されて泣いてるよw
>どう原詩を味わったのか、例をあげてみろよ。
翻訳の不可能性の議論とまったく関係ない。
論理能力の欠如。
>どう原詩を味わったのか、例をあげてみろよ。
感情的になるあまり議論をそらす。
馬鹿の見本。
435 :
362 :2006/03/16(木) 02:42:38
>>433 >362は原詩で読むのがそんなに大層なことと思ってるのかね。
まったく思ってない。
詩を原文で読むのは大層なことでも何でもなく、当たり前のこと。
原文か、読まないかの二者択一ではなく、詩に関しては原文しかない。
もちろん、原詩にインスパイアされた擬似翻訳はあってもよいが、
それは原文とは違うものなのだという自覚は絶対に必要。
これは原作者に対する最低限のモラル。
君たちには世の中には翻訳不可能なものがあるのだという意識が
決定的に足りない。
362は何がしたいわけ? おまえはかしこいね、よちよち、って頭なでられたいのか? 単にいばりたいだけなのか? ポーの詩について生産的な議論する気ないならどっかいけよ。 ま、その能力もなければ、ほんとは英語力もあやしいどっかの腐れ院生程度だろうけどな。
437 :
362 :2006/03/16(木) 02:47:23
ああ間違えた。 原文か、読まないかの二者択一ならいいんだ、それで。 ただ擬似翻訳にも紹介としての意義はあると思ってるから、 それで興味をもって原文に進むぶんには全然かまわないと思うよ。
438 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 02:51:18
>>437 じゃあ、さいしょから問題ねえじゃん。
加島訳よりゃ日夏訳の方が雰囲気でてるよねえ
とかその程度のふりだっただけだろ。
翻訳不可能性だのそんな抽象論、
翻訳者の日夜の努力に比べりゃ屁みたいなもんだ。
439 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 02:54:20
外国語の詩、仮に翻訳不可能でも、 それでも日本語に置き換えようとする。 そういう努力が外国語の理解を深め、同時に 日本語を豊かにするってことじゃないのかな。
440 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 02:57:56
翻訳不可能とかおこちゃま論ぶってる馬鹿は、 翻訳者がどれだけ訳文つくるのに苦労してるか (不可能だからこの程度でいっか〜なんて生やさしいもんじゃねえぞ、コラ!) どれだけ文学の世界広げるのに貢献してきたか、 ちったー考えてみろや。 てめえはそっちの意識が決定的に足りないんだよ、カス。
441 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 03:02:04
442 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 03:10:30
詩の翻訳不可能性の根拠を提示されたい。
443 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 03:10:31
がきんちょが翻訳不可能とか へらへらヌかしてるとぶんなぐってやりたくなるぜ! 百年早いよ。 柳瀬先生の翻訳本でも読んでみろよ。 じっぱひとからげに翻訳なんてとかヌかしやがると ヌっころぞ、ボケが!
444 :
362 :2006/03/16(木) 03:11:59
翻訳不可能だと認識したうえで翻訳を語るならまったく問題ないけどね。 俺に突っかかってきてたやつは明らかにその認識が足りなかったから。 >柳瀬先生 フィネガンズウェイクの翻訳と称して自身のオナニーを見せ付けた糞翻訳者か。
445 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 03:19:12
結論:「良い翻訳」はある。 (例):加島訳より日夏訳の方が良い。 むろん言語をうつすんだからイコールにはならない。 小学生でもわかる理屈だ。
もはや
>>362 には何も期待できぬので、申し訳ないが孤独に突っ走らせていただきますw
みんな振り落とされるなよっ
問題は、詩とはなにものかの予感なのか、
あるいは、そのなにものか自体の到来なのか、ということである。
詩を構成しているのは、当然ながら魔法の文字ではなく、
一つ一つを取ってみれば、ごくあたりまえに使われる単語である。
rappingもnappingもtappingも、それ自体には魔力はない。
では韻やリズムはどうか?
それらは、それら自身が神聖で犯されざるべきものなのか、
あるいは神聖なるなにものかを招き寄せるための依代に過ぎないのか?
詩とは堅固な身動きならぬ結晶体か?
あるいは詩人の霊感のそよぎかた一つで風向きの変わるエーテルであるか?
詩とは最終宣告か?
あるいは何かからの出発であるか?
話が噛み合ってないね。 年寄り達のエゴがぶつかり合って、加齢臭が立ち込めてる。 神聖な文学板の外でやってくださいね。
所詮2chの1スレなんだから、もっと気軽に話をすればいいのに。ポーの専門サイトでも あるまいし。翻訳でしか読んだことはないし、難しいことはわからないけれど、 ポーの詩・小説などが好きだというひとだって、ごくふつうにいると思う。 そこまで真剣に熱く語りあいたいのなら、米国のフォーラムでふたりで乗りこんだら どうでしょうか。
>>447-448 ごめんなさいね。
でも、もう誰も俺を止めることはできねー
かつて、アンドレ・バザンという名のフランスの映画評論家が、
画面の両側を切り取られ、せりふも吹き替えられて、テレビの小さな画面で
放映される映画について、こんなことを言っている。
「ミロのヴィーナスが両腕を失ったとて、その美が失われることがあろうか」
この美しい例えは、美の本質について示唆的ではないだろうか。
つまり、芸術における美の「本体」は一体どこにあるのか?
もちろん、映画は映画館で見るほうがよい。
もちろん、絵画は複製よりもオリジナルを見るほうがよい。
もちろん、アメリカ人がわざわざ苦労して日本語を覚えて、
福永武彦訳の「鴉」を読む必要はないわけですw
しかし。。。
>>が苛立ちをさそうのはなぜか?
多少英語ができることをひけらかすこと程度のことには罪はない。
問題は、彼がある種の死体愛好家であることである。
(でも、それは少しポー的な事態かも知れないw)
でも、美は、流れていくものだよ。
いかなる完璧な詩も、水漏れをおこして、あたりに、
はしたないまでに美を撒き散らして行く。
嗚呼ポエムでR
おやすみ。
>>が苛立ちをさそうのはなぜか?
↓
>>362 が苛立ちをさそうのはなぜか?
ムーさんおやすみ。 いろいろ勉強になりました。
452 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 04:09:41
>>449 止めることはできなくても
スルーならできると
念のために書いておく。
『対談集』として出版汁。ビッグビジネスのヨカソ。
>>450 そら、人を小ばかにしてかかってるからさ。。
>>416-417 391だが、めんどくさいからステハン名乗ったよw そんなに頻繁に書き込むつもりも“最早無い”が。
365の質問に答えておくと、翻訳しか読んでない状態で「ポーの詩を読んだ事が有るか?」
と一言聞かれたら、「有るよ」とだけ答える。専門家じゃないからそれで充分。
それ以上内容に突っ込んで話をする場合は「翻訳で読んでるんだけど」と補足するかもな。
それから、優れた翻訳の実例をという事なら、福永武彦の鴉、富士川義之の亡霊の宮殿を挙げておこう。
参考までに、ポーからも詩からも離れた所では、やはり福永武彦の「オイディプス王」を
見事な翻訳の一例として挙げておく。
それでこちらから質問だが、「“詩の翻訳は不可能”が一般常識」という主張の根拠として、
著名な詩人、評論家等の発言を複数例教えてくれんか?
又、自分の詩が外国語に訳されるのを拒絶している例等有れば、それも知りたい。
456 :
ちんば蛙 :2006/03/16(木) 08:01:14
↑ うわ、間違えてメ欄に名前入れちまったい。ちょー恥ずかしいーw
457 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 09:14:50
加齢臭、大いに結構。それが、実年齢のことだろうと、精神年齢のことだろうと 汚い、お下劣な、何の比喩にもなってない、ただの罵詈雑言を撒き散らす「餓鬼」 の文章読むより、よっぽどましです。 それにしても、ムーさんがいると、盛り上がるなあ。
458 :
大槻ケンヂ :2006/03/16(木) 14:10:26
お前らに乱歩を語る資格はない。
459 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 14:38:57
では乱歩を語る資格のあるケンジ君、その理由を聴かせてよ。 もう一つ、お前らって、誰のことだい?さらに、付け加えれば、もう少し、気の効いた 名前使えなかったのかなあ。
上の方で加島祥造氏について話題になってるからちょっと一言。 加島氏はアメリカの小説の翻訳者としては定評がある人だよ。 上で名が出てるフォークナーの他にリング・ラードナーとかデイモン・ラニアンとか マイナーな小説家を日本に紹介してくれた功績のある人。 アメリカのユーモア小説が好きな人間にとっては忘れ難い訳者だった。 今じゃあ田舎に引っ越して老子について語るすっかり浮き世離れしたような 人物になってしまったけど、昔この人のおかげでアメリカの小説に開眼した という人もけっこういるのではなかろうか。 まあ、今の柴田元幸氏ほど大量に翻訳してるわけじゃないけど、 加島祥造というと、アメリカの洒落た、都会的な短編小説を思い浮かべる人も 少なくないはず。 そういうわけで、いちおう小説の訳については評判がいいのだけど、詩の訳の方は どうかな。
461 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 16:17:40
そういえば、「サンクチュアリ」はあの人の訳で堪能した記憶がある。 それで詩集も買った記憶がある。ただその内容は記憶にない。その詩集が どこに行ったのかも、記憶にない・・・実家に帰ったときに探してみます。
こういう外国かぶれは大抵チョン
「こういう」って加島氏?
464 :
吾輩は名無しである :2006/03/16(木) 18:53:20
懐かしい言葉ではあります、「外国かぶれ」 加島情報、求むって、今更ねえ。 でも、463さんと同じ疑問は残る。
全集の3巻と4巻を買う予定なんだが、俺としては、ブロックの偽作を是非読みたかったな....
466 :
吾輩は名無しである :2006/03/21(火) 03:08:50
加島は荒地の同人だよ って荒地が今どの程度の知名度あるかしらんけど いちおう、日本の戦後詩の実践、理論の先導者と言われる人たち
468 :
吾輩は名無しである :2006/03/21(火) 17:51:00
469 :
吾輩は名無しである :2006/03/21(火) 21:48:07
そりゃあ、あんたも一緒じゃあ。 きったねえ言葉つかうな、気軽によう。
470 :
吾輩は名無しである :2006/03/22(水) 09:59:05
ポーは男色家だとよく言われるが、セックス相手の男の名前って 誰だか判っているのでしょうか? ポーのスレだというのに、誰も返答出来ませぬか?
どうでもいい荒れ方しとるな。 原文厨が消えたから、元の過疎スレに戻ったかw ネタ振りで独り言。 赤死病ってぺスト(黒死病)からの発想だろうけど、現代だとエボラ熱を連想するな。 それと、死病が蔓延する中、残された生存者が非生産的空間に立て篭って切那的な享楽に耽るが、 最後は死に覆われてしまうというプロットは、ロメロ監督の「DAWN OF THE DEAD」に影響与えてるだろうか?
人間なら大体そうなるとゆう発想でわ。
>470 最初にいっておくが私は誰だか知らない。 「ポーは男色家だとよく言われる」というが、具体的には誰の何という著作で 触れられているんだ? それらの出典のなかにこそヒントがみつかると思うが。 人に尋ねる前に、自分でそれら著作の註や文献目録はきちんとたどったのか? 自身の資料や経過くらいは最初に明らかにしておくべきだろう。
>>473 470はただの粘着コピペだから相手にしないのが良。
まあ敢えてマジレスすれば、ポーが男色家なんて聞いたことない。
微かに同性愛的な傾向が窺えるくらいは言えるかも知れんが、
その程度だったら、ポーに限った話じゃない。
475 :
吾輩は名無しである :2006/03/23(木) 13:21:30
創元のポー全集はあまり評判よくないそうですね。どこの全集がお勧めでせうか?
complete tale and poem 1200円
477 :
吾輩は名無しである :2006/03/23(木) 16:58:14
475の人、と同じで知りたい。 あ、もちろん翻訳で結構ですから。
全集って、谷崎精二の単独訳と、創元の3冊本しかないだろ?
479 :
吾輩は名無しである :2006/03/23(木) 18:07:55
創元のって、そんなに悪い?
>>479 ・訳者がバラバラなので、全巻を通して読むと、統一感が無く散漫な印象が残る。
・訳者単位で見ても、ポーの翻訳スタイルとして確立されていない(ように思える)。
・発表年代順というのは王道のようだが、ポーのようにジャンルが多岐に
渡る作家の場合は、思い切ってジャンル毎にまとめた方が良かったかと。
481 :
吾輩は名無しである :2006/03/23(木) 21:31:27
上の方、ご丁寧にありがとう。とにかくもう一度、自分なりに当たってみます。
482 :
吾輩は名無しである :2006/03/24(金) 12:34:05
創元は4冊でしょ。
483 :
吾輩は名無しである :2006/03/24(金) 13:00:23
478氏が3冊と言ったのは、以前出ていた、黒い箱入りの全集のこと でしょう。 古本屋でようくみる、8000円〜12000円くらいのアレさ。
484 :
吾輩は名無しである :2006/03/24(金) 18:22:15
ポーは男色家だとよく言われるが、セックス相手の男の名前って 誰だか判っているのでしょうか? ポーのスレだというのに、誰も返答出来ませぬか? 情け無き仕儀よのう!!!
自らを棚に上げて他を非難してはならない。
>484 トマス・シェパード (マリー・ボナパルトのポー論による)
487 :
吾輩は名無しである :2006/03/24(金) 21:06:19
男好きがどうしたってんだ。全然盛りあがらねえぞ。 他の話題、484出せ。
488 :
吾輩は名無しである :2006/03/25(土) 02:02:42
>>486 マリー・ボナパルトのポー批評、懐かしいね。
精神分析批評の古典だね。
489 :
吾輩は名無しである :2006/03/25(土) 02:09:48
>創元のポー全集はあまり評判よくないそうですね。 馬鹿か。 あれより豪華な翻訳陣は今では考えられない。超高レベル。 あれに入ってないものは、よそでさがすしかないが。
490 :
吾輩は名無しである :2006/03/25(土) 02:14:38
WEB上でタダで読める翻訳はチンケな日本語で 鑑賞に堪えない。
491 :
489 :2006/03/25(土) 02:24:00
すまん、青空文庫にあるポーの翻訳はまともだと思う。
492 :
吾輩は名無しである :2006/03/25(土) 12:35:39
489、 威張る莫迦とは一緒にされたくないってさ。 もう少し、まともな日本語使えってさ。 そういう輩が、褒めたってちっとも説得力ないってさ。
馬鹿がひねくれてら。
494 :
吾輩は名無しである :2006/03/25(土) 14:06:19
2chの馬鹿と対抗するためには ある程度キツイ調子でないといかん。
著作権のきれたものはネットで個人が翻訳してダレでも見れるようにしてもOKですか?
496 :
吾輩は名無しである :2006/03/25(土) 14:58:40
自分が莫迦じゃないと思ってる、その思い上がりのことを「莫迦」 と呼んだだろうよ。
497 :
吾輩は名無しである :2006/03/25(土) 16:01:57
せっかく原文厨が消えたと思ったら、今度は粘着馬鹿オヤジか。 いい感じに盛り上がってんなw 地下のポーも喜んでるだろうよ。
498 :
吾輩は名無しである :2006/03/25(土) 22:17:56
お前も少しは悦ばせてみろ。 タン壺の中でカッコつけんなって、お墓のポー先生が言ってら。
ポウもタン壷派だろ
500 :
吾輩は名無しである :2006/03/25(土) 23:17:38
まあ、過剰反応が過ぎましたな。
新潮文庫の佐々木直次郎訳は、 現在出ているもの(青空文庫の底本もこれ)と、 旧仮名時代(といっても戦後の版)のものと両方持っているのだけど、 文章がずいぶん違うんだよね。 いま出ている訳文は、 誰かが佐々木氏(1943年没)の訳に手を加えたものだとしか 考えられないのだけど、 この辺の事情について詳しい方がいらっしゃったら、 ぜひ教えてください。
502 :
通りすがりの966 :2006/03/27(月) 23:34:57
佐々木直次郎氏の翻訳は格調が高いと定評があるらしいですね。しかし、 これについては丸谷才一氏がその訳が直訳気味とかで異議を唱えていたと思う。 丸谷氏自身の訳は、中公文庫の「ポー名作集」で読めるはず。 でもちょっと問題なのは、ポー自身は総体的に言っていわゆる名文家とは いえないことだ。いくつかの作品は詩的凝縮性という点で名文の域に達して いるかもしれないが、他の多くの作品はむしろ悪文と言った方がいいかもしれない。 だから、忠実に訳すとその訳文も名文とは呼べないものになるはずで、 そうすると、訳者が下手だと判断されかねないことになるのだ。 うーむ。困ったもんです。 ポーの最後の、渾身の力をこめた名編「ユリイカ」の訳は、小説家牧野信一氏の 名訳がある。個人的には、けれども、そろそろまた別の人の訳が出てこないかな と思っている。
503 :
吾輩は名無しである :2006/03/28(火) 00:29:00
柴田-村上コンビがポーを訳したら どうなるか、ちょっと興味があるな。
504 :
吾輩は名無しである :2006/03/28(火) 03:09:50
エドガー・アラン・ポーを10回早口で言ってください。 日本のミステリー・推理小説の草分け・・・
↑ 釣りなのかマジなのか悩む。。。 ところで、ポーは結末の一句から逆算して、厳密な構成で制作 することになっているけど、「ぺスト王」とか「ボンボン」みたいな オチの無い行き辺りばったり風の作品を書いているのはどう理解 したらいいんでしょうね?
オチの無い行き辺りばったり風という計算。 構成の原理それ自体が作品。
つまり、構成の原理はポーさんのフカシということですか? 俺がもっともらしくデッチ上げた理論をあいつらマジで受けとめてやんのププw ポー=釣り師 ですね!
508 :
吾輩は名無しである :2006/03/28(火) 18:09:36
何?
自分にとっては、その二篇にはオチがある。「オチのツボ」が人によって異なるのだろうか。
510 :
通りすがりの966 :2006/03/30(木) 00:02:06
>>503 柴田-村上コンビだと原文よりずっとスッキリした文章になりそう。
ちなみに、たしかモルグ街の殺人かなんかとメエルストロームは
森鴎外が訳していて、鴎外先生、(というか、時代がそれを許した
というか)、原文にあまりこだわらずに訳しているようだ。訳文が
いわゆる鴎外流の名文に近くなっている(抜粋した数行しか読んでないけど)。
>>507 それはポー論ではとっくに指摘されてることよ。
通して四巻全部読むと確かに緩慢な感じはするな<創元 でも今から考えたら結構豪華な翻訳陣だよな。 自分は読みたい時に1〜2編拾い読みする程度なので結構楽しめてますが。
ポオの写真て、例の一枚だけ?
"democracy is a very admirable form of government?for dogs" 民主主義は、犬達にとってはすばらしい体制だ byポオ
"democracy is a very admirable form of government----for dogs"
516 :
吾輩は名無しである :2006/03/32(土) 17:46:12
>>505 >ところで、ポーは結末の一句から逆算して、厳密な構成で制作
>することになっているけど
詩とか、詩に近い小説とか、最初に結末の一句を思いついた小説はそうだろうが
それ以外もその方法でやろうとポーは考えていなかっただろう。
する必要も無い。
だから、ポーがその制作法による例に挙げた自作すらも、 実はそんな作り方はされてないことが既に論じられてるんですってば。
ゆえに
> 構成の原理それ自体が作品 (
>>506 )
ということになる。
今月岩波文庫からポーの新刊出るね。 あれは新訳なんだろうか。
>>519 表題は『黄金虫・アッシャー家の崩壊 他九篇』
だから、合わせて11編を収録。
岩波の新刊案内によると
「代表作を中心に、『ボン=ボン』『息の紛失』等、
パロディ物・ノンセンス物も収録した清新なアンソロジー」
ということだね。
521 :
520 :2006/04/02(日) 05:43:57
で、八木敏雄氏は以前、講談社文庫でポオの翻訳をを3冊 出しているのだけど、そこには「ボン=ボン」「息の紛失」 は入ってないから、少なくともこの2編は新訳と言っていいだろうね。 他の作品も当然、手を入れるだろうけど。
522 :
吾輩は名無しである :2006/04/03(月) 21:19:49
黄金虫やアッシャー家はもちろん名作だが、どうせならスフィンクスとか ヴァルドマアルとかちんば蛙とか妖精の島とかあまり脚光浴びない作品中心 にして欲しいな。 特に、ミイラとの論争とかシェヘラザードみたい馬鹿噺はもっと注目されて 良いと思う。
523 :
吾輩は名無しである :2006/04/04(火) 15:25:12
ミイラやシェヘラザードについては同感。 だが岩波文庫の近年の傾向としては、それは望めないと思う。 どこか地上波アナログの懐かしのTV番組名場面総集編のような中途半端さが 今の岩波文庫には感じられるから、 通好みの作品はちくまなどに期待をするしかないだろう。 そうかといってポー対訳詩集なども出すから、油断がならないのだけれど。
まあ11篇の中にボンボンや息の紛失が入るだけでも凄いやね。 あのポー独特の、笑劇(ファース)というのか、ブラックユーモア のような、単なる悪ふざけのような作品群をどう理解したらいいんだろう? ポーの鋭すぎる知性が高速回転した挙句に空回りしてるような不気味さが、 何とも言えないテイストを醸していて好きなんだが。
525 :
吾輩は名無しである :2006/04/04(火) 17:57:20
ポーのファン以外にも彼の多様な顔を紹介しようっていう編集なんだろうね。 岩波文庫も、2冊目の新訳くらいはそのうち出しそうだし、 1冊あたりの総ページ数は少なくする傾向があるから、 2冊目以降とかにあまり脚光を浴びてこなかった作品がもっと入るかもね。
その手のメタメタ・フィクションなら「ブラックウッド風の記事を書く方法」は?
ポーとアメリカってなんでかイメージが違いすぎる。
うん、実に。 アメリカ最初の職業作家といわれるブラウンは ゴシック・ロマンスの流れにある人だし、 ポオやホーソンも要するにそうだよね。 アメリカというと、即、明るい、というイメージを 抱きがちなんだけど、そうとも限らない。 別の流れもあるということだね。
529 :
吾輩は名無しである :2006/04/07(金) 00:30:24
こういう書き込みを見ると、ホッとするのは私だけ?
いや、俺もだぞ。
アメリカは時々そういう人間を輩出するんだよ。 ジョニーデップもアメリカ人らしからぬアメリカ人だし。
アメリカって不思議な国ですね。
日本で推理の元祖とか怪奇小説の面ばかり取り上げられるのは江戸川乱歩のせい? 海外のサイトやウィキペみても、まず詩ありきみたいなかんじなんだけど
534 :
吾輩は名無しである :2006/04/07(金) 14:23:14
その詩集ですが、文庫の阿部保氏の訳しか持ってなかったので、 さっき小沢書店の福永・入沢訳のを古本屋で見つけて買ってきた。 さて、どんなもんでしょうか。
>>533 外国語の詩を味わうのは……って
言い出すと話がループするからやめとくね。
それにそもそも詩というものが、よく読まれている国と
それほどでもない国とがあるのではないかな。
ちゃんと調べたわけではないので、責任はもてないけど。
>>534 小沢書店が倒産してからもう何年くらいたつかなあ。
詩集もずいぶんゾッキ本になってたなあ。
537 :
吾輩は名無しである :2006/04/08(土) 09:32:08
536. はい。本の下に判子が・・・ できれば、あのシリーズのマラルメが欲しいがほとんど見たことありません。 尤も、あのシリーズ自体、原本初版は新潮社のものだそうですね。 文庫は手軽でいいけど、たまに、こういう少し大きめの版で読むと、やっぱり 違いますな、何か、イメージがふくらむと言うか、同じ料理をいい食器で食した、 そんな気分です。
538 :
吾輩は名無しである :2006/04/15(土) 22:58:15
ほんっと2ちゃんねるの中年ジジイどもはキモいね。吐き気がする。 特に362。ここまで性格腐りきった生き物が存在すること自体、神の奇跡。 もはや文学がどうのこうのなんて、どうでもいい。何よりもまずは・・・ 362に、この世の中の誰よりも、陰惨極まりない死に方をしてほしい。
539 :
吾輩は名無しである :2006/04/15(土) 23:33:47
ほんと2ちゃんねるの糞がき、小学生どもはうぜーよ。 以下538と同文。
540 :
吾輩は名無しである :2006/04/18(火) 01:18:53
岩波文庫の短編集読み終わった人いますかぁ? オレは『曖昧の七つの型』買ったから後回し。 読後感報告してくれると助かるかと。
岩波の『黄金虫・アッシャー家の崩壊 他九篇』 『黄金虫』『アッシャー家の崩壊』『ボン=ボン』『息の紛失』 以外の七篇って何? 教えてえろい人。 Amazon や Google なんかではわからんかったとです。
私は週末に買う予定。 買ったらお知らせするので しばらく待たれよ。
543 :
吾輩は名無しである :2006/04/21(金) 16:54:21
皆さんは、同じ作品で違う翻訳家のものも読みますか?
余みたいけど売ってなかったりする。 昔の旧字体でかかれた黒猫黄金虫家にあったんだけど、 敬語がすくなくて、文章がひきしまってるかんじがする。 ドストエフスキーとかも古い訳のほうが良かったな
訳者によって作品に対する印象ががらっと変わることもあるしね。 気に入っている作品だけは、読み比べるよ。 映画で監督、脚本、俳優、ナレーターが異なるヴァージョンを見比べるみたいなかんじかな。
リジイアとかモレラとかあのへんは原文が一番良い。簡潔さがあって、ポオの文章力がわかる。 翻訳もうまいことされてて好きだけど
547 :
吾輩は名無しである :2006/04/24(月) 11:08:07
八木訳読んだけど、訳文はまあまあだと思った。 セレクション的には斬新でそこがよかった。 ただ、一編一編冒頭に解説を載せてるのはウザス。 オムニバスじゃないんだから、ああいうのは巻末に まとめて欲しい。 解説そのものも、訳者の主張が前に出すぎてて興ざめだ。
549 :
吾輩は名無しである :2006/04/29(土) 19:01:42
原文で読めないやつは書き込むべからず
>>542 買ったー?
『黄金虫』『アッシャー家の崩壊』『ボン=ボン』『息の紛失』以外の七篇まだー?
551 :
吾輩は名無しである :2006/05/02(火) 12:13:42
ボンボンが入ってたはず
マリーロジェロの怪事件読んだ。。。。 誰か解説してくれ ワケワカメ
「解説」って言いますけど、 "The Mystery of Marie Rogêt" のような作品の場合、 いわゆるネタバレになるんじゃないんですか?w ぼくはひとつのマナーだと思うから、ズバリは書けませんよwww ま Poeさんの妄想による犯人へのclueは、下の引用部分に含まれてると思いますけどね。 あ、言っておきますけど、あくまで物語のなかの犯人ですよ。 ほんものの彼女の死因は、まがまがしい手術のせいだったとかいうことじゃなかったですか? "An evening journal of yesterday refers to a former mysterious disappearance of Mademoiselle Roget. It is well known that, during the week of her absence from Le Blanc's parfumerie, she was in the company of a young naval officer much noted for his debaucheries. A quarrel, it is supposed, providentially, led to her return home. We have the name of the Lothario in question, who is at present stationed in Paris, but for obvious reasons forbear to make it public." (Poe. The Mystery of Marie Rogêt: A Sequel To The Murders in the Rue Morgue. 1850.)
554 :
吾輩は名無しである :2006/05/10(水) 10:48:31
オメエは牛涎にいればよい。
無粋な涎が一滴こぼれてますねw いまさら喋喋と弁ずるまでもないことですが、 "The Mystery of Marie Roget" は 実際に起こった事件を題材にしていますよね。 宿屋の女夫人による野暮な告白が、結局は真実だったのかか否かはしばらく措くとして、 せっかくのPoeさんの妄想による推理を、一見台無しにしてしまったのも、 そもそもこの作品が実話に取材したことが、仇となってしまったわけです。 ところがPoeさんとはいかなる人物であったか。 振り返って考えるてみるだに、彼はとってもやんちゃな悪戯っ子だったw 読者を煙に巻くことが大好きで仕方なかったのですねwww 精神分析学者R.D.レインの用語を借りれば、 Poeさんは「mystification」を好んだヴィジオネールということになるわけです。 そういえばPoeさんを賞賛したBaudelaireもmystificationの詩人でした。
556 :
吾輩は名無しである :2006/05/10(水) 16:26:43
スレ違い恐縮ですが、教えて頂きたいことがあります。 青春、朱夏・・・秋と冬は何でしたか? 中学校の時に習ったのですが、思い出せません。 宜しくお願いします。
で、ここからが本題です。 こういうmystificationの詩人が "Marie Roget" において見せたのは、 修辞法でいうところの「reticence レティサンス(闕語法)」だと、ぼくは思うのですね。 レティサンスについては、はるきさんもよく使いますし、たしか林達夫さんやStendhalなんかもこれをお気に入りでしたよね。 推理小説という視点でみると、たとえば木々高太郎さんが好んで使っていたじゃないですか。あのモヤモヤした修辞法ですw この作品を読んでぼくたちがいつも物足りなさを感じるのも、 Poeさんが、牛の涎の如くだらだらと思わせぶりな気の引き方をしておいて、 結局は何もはっきりとした答えを用意していないからではないでしょうかね。 このやんちゃな悪戯っ子は、実際のMarie Roget事件の真実が、 モヤモヤとした謎に包まれているということを逆手に取って、 みずからの作品世界のなかでは、レティサンスによって読者を煙に巻いた。 だってマリー・ロジェの「謎」という題名自体が、そのことを告白してるじゃないですか。 Poeさんにとっては、ぼくたちを煙に巻くことこそが一番大事だったのであって、 じつは事件の真相なんてどうでもよかったのだと思いますね。ぼくは。
559 :
吾輩は名無しである :2006/05/14(日) 00:00:39
すいません。大学の講義でポーを読まざるを得なくなり、 アッシャー家の崩壊を読んだんですが 何が言いたいんだか、さっぱり・・・。 だれか親切なお方、一般的な解釈を説明してもらえませんか・・・。
説明聞いてるヒマに、もう一回、 2ちゃんで時間浪費しているヒマに、もうニ回、・・・ 10回読めば馬鹿にもわかる。
561 :
559 :2006/05/14(日) 00:41:22
>>560 アッシャー家が直系の家族ということは、
もう自分と妹しか残ってなくて、
子孫を残すには妹と結ばれなくてはならなくなって
それが嫌で生き埋めにしたということでいいんでしょうか?
間違いなくこの解釈は違うとは思うけど。
562 :
吾輩は名無しである :2006/05/14(日) 01:14:58
はじめてポーを読みました。まだ「黒猫」しか読んでないのですが 江戸川乱歩はこのひとの名からとったのかな、と しょうもない事が気になっちゃうのです。
『黒猫』でポーが表現したかったことは何だと思う?
565 :
吾輩は名無しである :2006/05/14(日) 02:43:40
表現か、分からないな。殺した猫が主人公を絞刑史に「引き渡した」というところが ポイントですかね。黒猫は主人公の化身だったということ? 猫を「墓の中へ塗りこめておいたのだった」という終わり方は なにか意味がありそうですが、お手上げです。塗りこめて「おいた」とはなんでしょう?
アッシャー家の崩壊は家と一族が崩壊したというダブルミー人グ まぁ、駄じゃれです
567 :
吾輩は名無しである :2006/05/15(月) 03:18:27
>>564 猫の色が黒ってことじゃないの?
白とか茶色とか三毛とかじゃなくて。
568 :
吾輩は名無しである :2006/05/16(火) 01:20:32
忍者おたくの外国人が始めて日本にきて最初に発する一言 「江戸が、、あらん、、ぽー(←驚きのあまり発した”ぽ”)」
おもしろいこと言うね
570 :
吾輩は名無しである :2006/05/17(水) 11:52:19
559さん、まだ見てるかな。 アッシャー家は、メタ・ゴシックロマンという見方が一応主流だと思います。 没落貴族の末裔、廃墟、近親相姦を連想させる遺伝性の狂気、 双生児、古沼、雷光、地下墓など、ゴシックロマンお馴染みの設定で、 冷静な傍観者の定点観測的な記述で、より近代的な「意識のドラマ」に仕上がってる所が新基軸かと。 客観的(に振る舞っている)語り手が異常な状況を記述するというパターンは、 メエルシュトレームや落とし穴と振り子でも繰り返されます。
>>559 ではないけど、勉強になった。ありがとう。
ただ、ゴシック・ロマンスの「ス」を抜かないようにお願いします。
英語ではgothic romanceなんだから。
ポーは確かにすばらしい天才だが 推理小説の元祖だとか言って持ち上げすぎてるよ ポーが元祖なら、そのまた元祖はホフマンだと言いたいものが いくらでもある でも、ホフマンの書いた作品の背後にも多くの先人がいるわけで 「はじめてこのジャンルを開拓したのは誰々だ」 なんて主張してるやつはタダの馬鹿というのが結論
573 :
570 :2006/05/19(金) 20:32:10
>>571 レス来てたの気づかなかった。
ご指摘の通りです。お恥ずかしい
>>572 論旨はわかりますが、それも極論では。
どんな天才にも先行する作家や作品はあるでしょうが、
少なくても推理小説に関していえば、
ポーが開祖だと特定してもいいんじゃないでしょうか?
冒頭で謎を提示し、その合理的な解明のプロセスそのものを
作品として確立させたのはポーが最初だと思います。
天才探偵&凡人の語り手のコンビのように、
ホームズ物やポアロ物のような後代の作品で飽きるほど
繰り返されているフォーマットもポーの独創かと。
ポーの謎解きは合理的か?
575 :
吾輩は名無しである :2006/05/25(木) 10:11:00
>>574 マリーロジェの所でも出てるが、ポーの推理って
厳密には合理的じゃないね。
デュパンが友人の表情や仕草から何を考えていたかを
言い当てるところなんて、占い師が若い女を見て
「あんた恋愛のことでお悩みだね」っていうのと同じw
蓋然性を繋ぎあわせてるだけだから、毎回的中するなんて
あり得ない。
576 :
吾輩は名無しである :2006/05/25(木) 21:41:48
帰納的
559は米文学とは疎遠だった院生? ジョイスプロパーとか。
578 :
吾輩は名無しである :2006/05/31(水) 00:59:07
マリーロジェは読んでいると途中眠くなってしまって未だに読了していない。
キッズgooサーチ(子供達専用の検索ページ)
http://kids.goo.ne.jp/navi_top.html 例
1 「新しい歴史教科書をつくる会」は--->閲覧不可
2 「子どもと教科書ネット」 や 「つくる会の教科書採択に反対する杉並親の会」 のHPは-->閲覧可
★教科書検定を通過している教科書の公式サイトが 「有害サイト認定」 されている。
★教科書検定に反対する組織のHPが 「安全サイト」 となっている。
★「竹島」というキーワードで検索すると、竹島とは無関係な水族館が1件のみ検索される。
★「独島」というキーワードで検索すると、35,600件もの検索結果が表示されまる
★日本海 1件〜新日本海新聞のホームページのみ
★東海 トンヘ 733件
同趣旨の他のblogやサイトも軒並みフィルタリングされている
フィルタリングに偏向が見られる
今、日本の子供達が、我々大人が考える以上に危機的状況にあります。
コピペして広めて下さい
581 :
吾輩は名無しである :2006/06/26(月) 22:52:56
エドガー アラン・・ ,,. : ‐'' "´;;;;;``'ー- 、..,,_ /. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .ヽ, ,,./. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .\ 〃. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .ヽ , 彳. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/バ;ヾメ;:`ミ_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .゙、 //. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//:7- __ _ ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .ヽ ´/. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//_/ ̄ ゙、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .', 〃. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// / _,,._ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .゙, 《, ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∧ヾ、 ,;ii〃"゙`ミ;.i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .i| 、{. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ト〈、`゙,. , ´ ,._.,.,、,_ `゙|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .゙, i". ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;リヘソ,> Y! i〃 <.(;・),゙ゞノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .《 ポーーーー! ((. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;人"´`.:;;l l;.゙ `^''ーヾ`,リ!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .リ ソ. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;i r'(;. );:.. l |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .ヾ, ゞ. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;i┘ ヽヘ、;ハ ,) /!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .ゞ ヾ". ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヾ;: ,:; 人;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .((._ .`゙》. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;| :;;i 、-‐‐:v.‐-:、_ 〃;: !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .〃 .ノリ. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙、:;| `ヾニゞ‐;;;;ニフ j|;. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .{{ ((. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、 - ̄ ,./;:. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .ソ, _.)). ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ilヽ、._ ;,. ,.:-‐'"/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .ノノ 彡. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;》 \ニ ;`  ̄ . ::;〃─ン;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;
582 :
吾輩は名無しである :2006/06/26(月) 23:17:25
ポーの小説はいわばすべての推理小説の原点に思われがちだが実はそうではない。 パクリパクリ
583 :
吾輩は名無しである :2006/07/03(月) 11:11:07
前から思ってたんだがこういう↑訳解らん事書き込んだり作家こき下ろしたり する奴はいったい何なんだ? 好きで読んでる者からすればうぜえんだよ!
584 :
吾輩は名無しである :2006/07/04(火) 23:38:02
蛇にピアスでも読めカス
585 :
吾輩は名無しである :2006/07/05(水) 01:24:16
586 :
吾輩は名無しである :2006/07/05(水) 15:13:27
>>583 ポーなんてだめだよ
ドストエフスキーにしな
587 :
吾輩は名無しである :2006/07/06(木) 11:38:59
>>583 ドストエフスキーはいまだに読んだ事ない。
面白いのか?
588 :
吾輩は名無しである :2006/07/06(木) 13:11:04
>>587 『罪と罰』はポーのパクリだけどな。
殺人が起きて犯人が逮捕される。
589 :
吾輩は名無しである :2006/07/06(木) 13:25:33
>>575 >厳密には合理的じゃないね。
俺は長年、これをシャーロックホームズについて感じていた。
590 :
吾輩は名無しである :2006/07/06(木) 14:41:29
ホームズはスーパーマンだから
591 :
吾輩は名無しである :2006/07/12(水) 11:22:05
保守
592 :
吾輩は名無しである :2006/07/12(水) 22:13:22
>まるでうたたねでもするかのように、わたしが微睡んでいたとき まるでうとうとするかのようにうとうとするってどういう事?
595 :
吾輩は名無しである :2006/07/28(金) 14:51:11
大鴉
最近、小部数だけ刊行された平井功の訳詩集にポオの「讃歌」が載ってる 夭逝する数年前の18歳の作だそうだが、師匠譲りの雅語てんこもり
「壜の中の手紙」のオチがいまいちイメージできません ポー自身が「メルカトル図法」を引き合いに出している事を考えると、 地球は平面・四方形であり、船が流されるうち四隅のうちの一つにたどりついた末、 穴(排水溝みたいなの?)に落ち込んで乙。って話なのでしょうか? 南、南へと流されていくのに四隅に辿り着くとはおかしい話ですが、 船は始め南東南に向かっていたという記述があるし、 南東(地図でいうところの右下)の穴に落ちたのかな。 わかる方教えてください。
598 :
吾輩は名無しである :2006/09/11(月) 14:46:07
地球空洞説じゃない?シムズの穴とかいって、北極と南極に地球の内側に通じる 穴があると考えられてたらしい。
三浦つとむっていう新左翼の評論家が 「「盗まれた手紙」は唯物弁証法の教科書」って言ってたな。 個人的には、ややこしい場所に隠されてるはずだって思い込みのせいで 目に付く場所に隠されてるのが気づかない、っていうのが実感できないのだが...
600 :
ネルーシャッハの火見番 :2006/10/02(月) 22:52:48
間違ってミステリー板に書いてしまったポーの初心者です。 「構成の原理」を読んで疑問に思ったのですが ポーは創作の時に 先ずページ数と読者にどんな効果を与えたいか考え その後どんな調子にするか(美とか悲哀とか)と結末をどうするかを考案し 最後に具体的な場面小道具人物等は考えるとあったんですが 一体そんな観念的な創作方法は可能なのですか? 小説入門とかいくつか読んだ事があるのですが こういった創作方法は無かったような気がします。
ポーんのエッセイは話半分で読むべし
602 :
ネルーシャッハの火見番 :2006/10/03(火) 23:10:38
>>599 つとむの盗まれた手紙の本は名書とアマゾンに書かれてたけど
資本主義を当たり前田と思ってて
隠されてるのが気づかなかった物という
資本主義の次の段階を予言するための論法なの?
それとも主義主張を超越した哲学が書かれてるの?
>>600 実際にそうしたかどうかはわからないけれども、ポーなら
可能だろうと思わせる。
まあ、下手な詩ならもちろん可能。
しかし、すべてそんな調子で書くのは難しいだろうし、傑作ができるとは
思えない。
>>600 ひとつのアイデアとして、あんな形態のエッセイを書いたんじゃないかなあ?
いくらなんでも無理だと思う。
605 :
吾輩は名無しである :2006/10/05(木) 10:54:09
1さん2004年とかですね。。。乙です。。。 ポーの阿片な雰囲気と英文の流れが好きで、特に「Ligeia」が好きなのですが、 「ライジーア」だとばっかり思っていたら「リジーア(リジイア)」と訳す文庫も結構ありますよね。 「enya(エニャ)」が日本で「エンヤ」と呼ばれているのと同じくらいびびりましたが、 大学の文学部とかではどちらが優勢なのでしょうか?212さんは「ライジーア」ですよね イギリスとかアメリカとかヨーロッパでなんて発音されているかが知りたいのですが、 誰か情報あれば教えてください!
606 :
吾輩は名無しである :2006/10/08(日) 12:02:21
究極的には、原文の響きにどれだけ近いかなんて 大した問題ではないのでは、と横槍をいれてみるw どだい、文法も発音もまったく異なる日本語で表記・発音するわけだから。 「Ligeia」は正確にはライジーアかも知れんが、リジーアは十分許容範囲ではないかな。 英米以外のヨーロッパでは「i」をそのまま「イ」と読むのが普通だし。 というのは極論でしょうかw 誰か識者の意見をまつ。
とりあえず辞書的には両方の発音が可
608 :
吾輩は名無しである :2006/11/11(土) 21:12:04
609 :
吾輩は名無しである :2006/11/11(土) 22:38:57
>>605 日本語に訳すときには
日本語としての発音と字面が優先じゃないの?
ライジーアではダサいと思えば訳者はリジーアを使うでしょ。
611 :
吾輩は名無しである :2006/11/14(火) 13:36:11
612 :
吾輩は名無しである :2006/11/14(火) 22:30:05
わたしは目を開けた。月の光が淡く部屋を照らしていた。どうやら、妻を看病するうちに わたしのほうが眠りに落ちてしまったらしい。 部屋は静かだった、奇妙なほどに。わたしは不安になった。あれほど苦しそうだった、妻の呼吸の音が聞こえない。 静寂。「行ってしまったのか、いとしいひと」わたしは思わず叫んだ。 「ここにいるわ」このところ臥せってばかりだった妻は身を起こしていた。細い腕を私に伸ばし、指でわたしの顔をなでた。 「楽になったのかい」わたしは声をかけた。妻の様子は何か変だった、怖いような。 「胸を病んでいるのよ、もう助からないわ。」細い指をわたしの髪に巻きつける。 「わたしはあなたを置いていってしまう、ごめんなさい。でもわたしは死んだら、あなたを守る天使になるの。 いつでも見守っているわ。かわいそうなエドガー、つらいときは腕で頭を覆いなさい、そのうえからわたしが 羽で包んであげる。あなたはひとりじゃないのよ。いいひとを見つけて、あなたの幸せをわたしもみたい。」
613 :
吾輩は名無しである :2006/11/20(月) 23:23:04
↑ これポーの著作にあるのか? ラストのヴァージニアの台詞は有名だが その他はどこから持ってきたんだ?
ヴァージニアっていい娘だね。 でも結局エドガーはいいひとを見つけて幸せにはなれなかったんだよね? 美しくても悲劇は嫌いだ。
マデリンの美しい響きしかだめだったのね。
リジーア読んでぞっとした。 違う世界がまじってくる感じ。 ポーって本当にすごい。
618 :
吾輩は名無しである :2007/01/05(金) 19:58:45
619 :
吾輩は名無しである :2007/01/06(土) 00:31:27
[The Red Death] [The Barrel of Amontillado] [Metzengerstein] 上記の3作品をネット上で読みたいのですが、 どなたかご存じないでしょうか? 青空ネットにも掲載されていなくて…。
620 :
吾輩は名無しである :2007/01/06(土) 02:37:18
何でネット限定なんだ?
622 :
吾輩は名無しである :2007/04/05(木) 14:10:46
ポオ好きなのに誰もこないね
623 :
吾輩は名無しである :2007/04/06(金) 01:24:18
彼が男色家だとされるのは、どんな根拠ないし証拠があるからなのですか?
>>623 お前オスカーワイルドのスレにも来てるだろ
625 :
吾輩は名無しである :2007/04/10(火) 23:38:52
貧乳加藤葉子の乳首揉んだらビンビンに立ってた
626 :
吾輩は名無しである :2007/04/11(水) 10:20:40
>>623 他の誰かと勘違いしてんじゃない?
ポオはアルコール依存症で不能者 しかもロリコンだよw
627 :
吾輩は名無しである :2007/04/12(木) 00:40:33
貧乳加藤葉子の乳首揉んだらビンビンに立ってた 貧乳加藤葉子の乳首揉んだらビンビンに立ってた 貧乳加藤葉子の乳首揉んだらビンビンに立ってた 貧乳加藤葉子の乳首揉んだらビンビンに立ってた 貧乳加藤葉子の乳首揉んだらビンビンに立ってた
>626 ロリコンというより、ポーの寂しい出自からきた結婚。 ポーは3歳で両親を亡くしたから叔母やその娘、 従妹のヴァージニアに親しむしかなかった。 13歳のヴァージニアを妻にしたのも、離れなくてすむようにとの 切迫した感情からではないか? その愛妻が肺結核に倒れ、悲しみに沈みながらの看病で 酒に依存するようになった。・・・ 随分苦しい生涯だが、 にも関わらず素晴らしい詩や小説群を残したな。
ポーが生きた19世紀を考えれば アジアはもとより わが日本でも早婚ではあったな。 10代で嫁入りするのが普通、20歳過ぎれば大年増と呼ばれた時代だ。
630 :
吾輩は名無しである :2007/04/12(木) 01:08:28
>>628 日本の推理小説の端緒は江戸川乱歩だが、
江戸川が筆名にするほど心酔し尊敬したポーは、
いわば日本推理小説界のご先祖様みたいなもん。
感謝せんといかんかも。
631 :
吾輩は名無しである :2007/04/12(木) 01:37:30
別にロリコンを正当化する必要ないだろw ポーが偉大な作家である事は変わらんし
それ以前から短篇の方は読んではいたが、アナベル・リーを知ったのは実は、 リアルタイムで読んでいたBBBのせいなのは絶対の秘密。
633 :
吾輩は名無しである :2007/04/12(木) 20:07:20
加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ 加藤葉子は貧乳だけど乳首はデカイ
634 :
吾輩は名無しである :2007/05/06(日) 16:57:07
ポオ、大好きなのになんでこんな過疎ってんだ・・・
お前が大好きだから何なの?
会社で色々あって表賞されて5000円の商品券GET これで創元のポー全集を全巻買っちゃおうかな〜 ラヴクラフト全集を先に買うか迷うところだ
637 :
吾輩は名無しである :2007/05/16(水) 22:03:05
ちくまから新しく短編集が出たってのに、 この過疎っぷりは何なんだ。 取りあえず俺の感想としては、巻末の 評伝と解説はなかなか面白かったけど、 肝心の翻訳が今ひとつだった。 メエルシュトレエムの老人を俺語りにしたり、 黄金虫のジュピターを旧訳(丸谷)の古臭い 下男ロ調から救ったり等、工夫は見られる ものの、会話の生硬さと全体にこなれてない 訳文が気になった。
638 :
吾輩は名無しである :2007/05/16(水) 22:45:12
おにいちゃん? すきよ。
639 :
吾輩は名無しである :2007/05/20(日) 10:18:31
確かにさほど過疎る作家ではないと思うんだが・・ もっと盛り上げろよ
640 :
吾輩は名無しである :2007/05/20(日) 10:39:19
光文社古典文庫の翻訳が読みやすさではきわだっていたな。 そこが物足りないという意見もあるかとは思うが…
641 :
吾輩は名無しである :2007/05/20(日) 11:04:28
そうだよね。 なんでこんな過疎ってんだろ? 天才なのに
642 :
吾輩は名無しである :2007/05/24(木) 11:25:22
643 :
吾輩は名無しである :2007/05/24(木) 12:15:23
私見では、訳者によって、かなりばらつきがあると思う。
644 :
吾輩は名無しである :2007/05/24(木) 17:12:39
俺、創元版なら5回は読み返したな。 皆は?
645 :
吾輩は名無しである :2007/05/24(木) 21:57:10
俺は新潮文庫の2冊を2回読み返しただけ… 詩集は持ってないんだけどおすすめですか?
646 :
吾輩は名無しである :2007/05/25(金) 10:14:07
岩波文庫版の詩集は必携。 対訳だから、英語の勉強にもなるし、韻律もわかる。
647 :
吾輩は名無しである :2007/05/25(金) 12:57:01
アナベルリーは未だに暗誦できる。
岩波の対訳詩集は、ポーに限って言えば訳が酷すぎる 同じシリーズの他の詩人のはそれほどでもないんだけど
対訳だからいいじゃないか
650 :
吾輩は名無しである :2007/05/25(金) 23:59:58
対訳だって、訳文はよくなくっちゃ。
訳は読まない、という選択肢だってあるだろ
そうだね。 よくありがちな「原語で読めば」みたいなリクエストにも答えられるわけだ
とりあえず創元の「ポオ詩と詩論」買っとけば。
654 :
吾輩は名無しである :2007/05/26(土) 10:05:01
両方買っておいて損はないですよ。 かつて新潮文庫で出ていた「ポオ詩集」は戦前のひどい訳だったが。
対訳だから誤訳が明らかにわかっちゃうんだよな・・・
それはそれで楽しい
657 :
吾輩は名無しである :2007/05/26(土) 14:27:22
ちょっと話題から外れるけど、メルヴィルの白鯨って アーサー・ゴードン・ピムの影響受けてるのかな? それとも偶然似たのか?
658 :
吾輩は名無しである :2007/05/26(土) 21:48:09
アンバー
図書館で借りて来た草原文庫4集を初めて読んでます。 数編読んだだけですが、そのなかでは黄金虫が良かったです。 次点はちんば蛙です。 結構ナンセンスものが多いですね。嫌いではありませんが。 層減4集のなかでは、みなさんはどれがごひいきですか。
これから読むぜ
662 :
659 :2007/06/22(金) 14:07:13
図書館へ返却したので、数編未読がありますが、印象に残った 作品を挙げてみます。659に記した2編以外では、 長方形の箱、タール博士とフェザー教授の療法。 何が面白いのかよくわからなかったのが、アルンハイムの地所、 ランダーの別荘。 感想。初めて読んだにもかかわらず、このアイデア 知っている、とデジャブに似た感覚を持つ作品がありました。 長方形の箱なんかその例です。なんでですかね。 それと、すり鉢状のイメージ、壁に塗り込めるアイデアが 複数に出てくることに気づきました。飲み込まれ恐怖のような ものがあったのかな。
663 :
吾輩は名無しである :2007/06/25(月) 12:56:00
>>662 アルンハイム、 ランダーは、庭園に託したユートピア幻想をポーと共有しないと、
面白さが感じられないだろうね。
一見退屈なまでに静謐な風景でありながら、どこか死と崩壊の気配を
はらんでいるような、例えていえばメエルシュトレエムの中心のような
非情さが俺は好きだけど。
ポオあんまり読んでる人いないんだなあ 俺何回も読み直すほど好きなのにちょっとズレてんのかな
665 :
吾輩は名無しである :2007/07/09(月) 05:04:25
アッシャー家の崩壊イイ!あの雰囲気たまらん
幼 女
幼女と幻女はにている 漢字が
>>664 この作品のこの部分がたまらん、っていうのがあったらおせーて。
664じゃないが、ウィリアム・ウィルスンの冒頭がたまんねえー 現世にたいしてお前はもう永久に死んでいるのではないか? その名誉にたいして、その栄華にたいして、その燦然たる大望にたいして? そして、濃い、暗澹とした果てしのない雲が、とこしえにお前の希望と天国とのあいだにかかっているのではないか? 人間というものは普通は一歩一歩と堕落してゆくものだ。ところが、私の場合では、あらゆる徳が一時にマントのようにそっくり落ちてしまった。 死は近づく。それを前ぶれする影は、私の心をやわらげる。ほの暗い谷を歩みながら、私は世の人々の同情を―むしろ憐れみをと言いたいのであるが―切望している。 自分がいくらかは人間の力ではどうにもできない境遇の奴隷であったということを、私は世の人々に信じてもらいたいのだ。 これから語ろうとする詳しい話のなかで、私のために、広漠とした罪過の砂漠のなかにいくつかの小さな宿命のオアシスを、捜し出してもらいたいのだ。 以前にもこれほど大きな誘惑物は存在したではあろう。が、しかし、少なくともこんなふうに人間が誘惑されたことは前には決してなかった こんなふうに落ちこんだことは決してなかった、ということを認めてもらいたいのだ。 (これは誰でも認めずにはいられないことであるが。)とすると、こんなふうに苦しんだ人間はいままでに一人もなかったのであろうか? 実際、自分は夢のなかに生きてきたのではなかろうか? そして自分はいま、この世のあらゆる幻影のなかでももっとも怪奇なものの、恐怖と神秘との犠牲として死んでゆくのではなかろうか?
原文もおいときますね。thouは汝という意味です。 To the earth art thou not forever dead? to its honors, to its flowers, to its golden aspirations? and a cloud, dense, dismal, and limitless, does it not hang eternally between thy hopes and heaven? Men usually grow base by degrees. From me, in an instant, all virtue dropped bodily as a mantle. Death approaches; and the shadow which foreruns him has thrown a softening influence over my spirit. I long, in passing through the dim valley, for the sympathy — I had nearly said for the pity — of my fellow-men. I would fain have them believe that I have been, in some measure, the slave of circumstances beyond human control. I would wish them to seek out for me, in the details I am about to give, some little oasis of fatality amid a wilderness of error. I would have them allow — what they cannot refrain from allowing — that, although temptation may have erewhile existed as great, man was never thus, at least, tempted before — certainly, never thus fell. And therefore has he never thus suffered. Have I not indeed been living in a dream? And am I not now dying a victim to the horror and the mystery of the wildest of all sublunary visions?
虹の夢みた うっすい虹だったけど 黄金虫ってコガネムシのことか?
丸谷翻訳によるポーの論調がムカつく 「〜なんですよ」とか「〜じゃないかしら」って、どんだけw
ポーじゃなくてデュパンな
674 :
吾輩は名無しである :2007/07/25(水) 13:04:17
あげ
スフィンクスが理解しがたい
>>277 はウソだからね、みんな気づいてるだろうけど。
677 :
109 :2007/07/26(木) 20:07:12
創元の詩と詩論て買い? 小説が最高なんだがユリイカとか構成の原理とかおもろい? なんかつまらんつーかむずかしそうなんだが
678 :
109 :2007/07/26(木) 20:08:06
↑ 109じゃない 間違えた
>>677 創作とかに興味あればおもしろいよ>詩論
ユリイカは普通に作品としておもしろいと思うけど、
ポーの観念的要素が濃厚で、物語ではないから好き嫌いあるかも
白水のアメリカ幻想小説傑作集に入ってる選者訳の「妖精の島」 クソすぎ。 あの人の訳はいつもああなの? ポーだけ先にチェックして、嫌になってその時は本自体読むの やめたんだけど。
ポーいいねえ 翻訳だけどいいね雰囲気。
原文は意外と読みやすいので是非どうぞ
ピムを除けば短いので然程でもない。美文なので慣れると読んでいて楽しいしな。 それに、日夏訳の『大鴉』に比べればどうといこともない。
アナベルリイイイイイイイイイイィィィイィィィーー!!!!!
686 :
吾輩は名無しである :2007/09/08(土) 00:20:30
またとなけめ!
687 :
吾輩は名無しである :2007/09/08(土) 00:55:31
むかし荒涼たる夜半なりけり いたづき羸れ黙座しつも 忘卻の古学の蠧巻の奇古なるを繁に披きて 黄ねいのおろねぶりしつ交睫めば 忽然と叩叩の款門あり。 この房室の扉をほとほとと ひとありて剥喙の声あるごとく。 儂呟きぬ「賓客のこの房室の扉をほとほとと叩けるのみぞ。 さは然のみ あだごとならじ。」
688 :
犬スレ住人 :2007/09/08(土) 01:29:50
犬もからすも気ままだワン! 跳り起ち声ふりしぼりこの儂は、「禽よ、この言葉をこそ袂別の符ともせよ。 大雨風や夜の闇の閻羅の界の海涯にとたち還れ、 爾の心の譚りたる誑誕の印として、 かの黝き羽をな賂ひそ。 儂がこの閑情をな攪乱しそ。 扉口なる石像の上を郤退け。 儂が胸奥よりは爾の鳥喙をさり、 この扉口よりは爾の姿相を消せ。」 大鴉いらへぬ「またとなけめ。」
689 :
吾輩は名無しである :2007/09/08(土) 02:25:18
「金田一少年の事件簿」を思い出す作家だと思うのは俺だけですか
>>675 スフィンクスは黄金虫になれなかった虫のこと
儂は言ふ「預言者よ凶精よ しかはあれ儂が預言者よ 禽にまれはた妖異にまれ 人界をたち蔽ふ上天に是を誓ひ われ等両個を崇拝するかの神位に祈誓ひて是をまをす 哀傷を荷へるこの魂は 杳かなる埃田神苑に於て、 天人の黎椰亜と呼べる嬋娟しの稀世の佼女これを獲べき歟 、 天人が黎椰亜と呼べる嬋娟しの稀世の佼女これを獲べき歟。」 大鴉いらへぬ「またとなけめ。」
ゴシックローマンはルビがあってこそだな
693 :
吾輩は名無しである :2007/09/26(水) 19:14:28
ポーが大好きなので、英語の勉強にポーの作品を原書で読んでみようと思っているんですけど、 19世紀の英語って現代アメリカ英語とだいぶ違ってたりするんですかね?
ポーを読む分には問題ないと思うよ シェークスピアになると大変だが
695 :
sage :2007/09/28(金) 20:31:24
693>>変わらないと思います。 てか、韻を踏めばいいわけでもないと思う。。。。 カポーティは韻踏みを悪い癖だって言ってた。。 ポーは詩より小説の方が好き。告げ口心臓とか。。。。。
696 :
吾輩は名無しである :2007/10/03(水) 21:49:58
ポーの群集の人って、どうしたら読めるでしょうか? 詳しい人教えてくださいっ。
世間はバカばっかりだなとこのスレにくると分かる。 巨大匿名掲示板でここまで過疎とはね。 これだからジャパニーズは・・・
698 :
吾輩は名無しである :2007/10/04(木) 19:20:30
>>696 読んだらいいじゃん???
創元のポオ小説全集で出てるよ。
ジャン・エプスタン以降、良い映画が無い。
700 :
吾輩は名無しである :2007/10/09(火) 12:05:39
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701 :
吾輩は名無しである :2007/10/19(金) 10:29:20
過疎ってるなあ
702 :
大鴉 :2007/10/19(金) 18:37:20
カア〜
>>701 なら盛り上げて!大好きなのにここにくる度悲しくなる
704 :
吾輩は名無しである :2007/10/20(土) 23:15:34
アッシャー家の崩壊で、アッシャーと主人公が読んだ書物が挙げられているが、読んでみたくなりませんか? 自分はティークの『青い彼方への旅』を手にいれましたよ。まだ読んでないけど・・・
705 :
大鴉 :2007/10/21(日) 06:02:15
>>704 なんだろうね。
さても妖鬼はかなしびの衣にたばかり
国君の宝座を襲へば
嗟呼悼ましし愁毒の王にもあるか
あすの日の日のめも賭まじ
むかし燦爛と花立てる栄華の黄闥
いまはばくたる古き代とて
ほぬかなる一場の昔がたりとぞなれりける
絃のみだれや楽音や
幻のごと蠢ける
巨いなるもののかげをぞ見もやせめ
たぎち落つる激たんかと青ざめし扉を、 たえず
おそろしきくん集馳せいで
その笑いこうたれど帯笑むことの絶えても無き
706 :
吾輩は名無しである :2007/10/21(日) 14:54:53
私たちの読んだ書物――長年のあいだ、この病人の精神生活の大部分をなしていた書物――は、 想像もされようが、この幻想の性質とぴったり合ったものであった。二人は一緒にグレッセの 『ヴェルヴェルとシャルトルーズ』、マキアヴェエリの『ベルフェゴール』、スウェデンボルグの『天国と地獄』、 ホルベルヒの『ニコラス・クリムの地下の旅』、ロバート・フラッドや、ジャン・ダンダジネエや、 ド・ラ・シャンブルの『手相学』、ティークの『青き彼方(かなた)への旅』、カンパネエラの 『太陽の都』というような著作を読みふけった。愛読の一巻はドミニック派の僧エイメリック・ド・ジロンヌの "Directorium Inquisitorum" の小さな八折判(オクテーヴォ)であった。またポンポニウス・メラのなかの サターやイージパンについての三、四節は、アッシャーがよく何時間も夢み心地で耽読(たんどく)していたものであった。 しかし彼のいちばんの喜びは、四折判(クオートー)ゴシック字体の非常な珍本――ある忘れられた教会の祈祷書(きとうしょ) ―― "Vigilioe Mortuorum secundum Chorum Ecclesioe Maguntinoe" を熟読することであった。
707 :
吾輩は名無しである :2007/10/22(月) 01:16:12
マキャベリのベルフェゴールって探しても全然見つからないんだが・・・
佐々木直次郎の訳は読んでて、すんごい疲れる この訳者からポーに入ってたら、俺は読まなかったろうな
711 :
吾輩は名無しである :2007/10/23(火) 12:33:49
でもカッコイイから好き
712 :
吾輩は名無しである :2007/10/24(水) 18:42:57
713 :
吾輩は名無しである :2007/10/24(水) 20:44:44
714 :
吾輩は名無しである :2007/10/24(水) 21:22:05
715 :
吾輩は名無しである :2007/10/26(金) 13:50:51
[群衆の人]では何を訴えようとしたのでしょうか?
716 :
吾輩は名無しである :2007/10/26(金) 21:46:51
あれはあれだけのものさ。一言でいえたらそうしてる。
717 :
吾輩は名無しである :2007/10/26(金) 22:03:10
ヒント:笠井潔
719 :
吾輩は名無しである :2007/10/27(土) 20:17:57
知るかボケ
720 :
吾輩は名無しである :2007/10/27(土) 20:18:33
知るかボケ
いい年して今更告げ口心臓を読んだ 蟹工船以来だ、こんなに意表をつかれたのは 迫力あるねぇ
722 :
吾輩は名無しである :2007/10/28(日) 09:32:57
いい年って何だよ?
いい年こいて、今までポーを読んでない自分を恥じてるの。
>>723 恥じることは無い そんなのいっぱいいる
725 :
吾輩は名無しである :2007/11/02(金) 17:35:56
思えば、俺もいままでいかにゴミばかり読んできたことか・・
726 :
吾輩は名無しである :2007/11/02(金) 21:14:34
「月世界旅行」(原題:ハンス・プファールの無類の冒険) って文庫の訳に入ってるのありますか? 自分は子供の頃読んだ少年少女向けの本の中でしか 見たことないんですが…
727 :
吾輩は名無しである :2007/11/02(金) 23:36:08
創元のポオ小説全集1にでてるよ
100年以上前の人の発想としては天才的な小説ばかりだよね 江戸川乱歩が流行った直後から知ったよ
730 :
726 :2007/11/03(土) 01:10:08
ありがとうございます!! うちは百科事典1冊分くらいの厚さの洋書で ポーの全作品(詩も)収録はあるんですが… Dreamlandがすばらしいです。
731 :
大鴉 :2007/11/03(土) 01:53:23
>>729 機械訳にしても、ヒデーなw
好悪はともかく、黄眠堂。
在りし昔のことなれども
わたの水阿(みさき)の里住みの
あさ瀬をとめよそのよび名を
アナベル・リイときこえしか。
をとめひたすらこのわれと
なまめきあひてよねんもなし。
わたの水阿のうらかげや
二なくめでしれいつくしぶ
アナベル・リイとわが身こそ
もとよりともにうなゐなれど
帝郷羽衣の天人だも
ものうらやみのたねなりかし。
かかればありしそのかみは
わたの水阿のうらうらに
一夜油雲風を孕み
アナベル・リイそうけ立ちつ
わたのみさきのうらかげの
あだし野の露となさむずと
かの太上のうからやから
手のうちよりぞ奪(ば)ひてんげり。
732 :
大鴉 :2007/11/03(土) 01:55:23
帝郷の天人ばら天祉およばず めであざみて且さりけむ、 さなり、さればとよ(わたつみの みさきのさとにひとぞしる) 油雲風を孕みアナベル・リイ そうけ立ちつ身まかりつ。 ねびまさりけむひとびと 世にさかしきかどにこそと こよなくふかきなさけあれば はた帝郷のてんにんばら わだのそこひのみづぬしとて 臈(らふ)たしアナベル・リイがみたまをば やはかとほざくべうもあらず。 月照るなべ 臈たしアナベル・リイ夢路に入り、 星ひかるなべ 臈たしアナベル・リイが明眸俤(もかげ)にたつ 夜のほどろわたつみの水阿の土封(つむれ) うみのみぎはのみはかべや こひびと我妹(わぎも)いきの緒の そぎへに居臥す身のすゑかも。
733 :
吾輩は名無しである :2007/11/03(土) 22:55:23
Helen thy beauty is to me
734 :
吾輩は名無しである :2007/11/04(日) 16:17:47
アーサー・ゴードン・ピムだけポーの小説の中では異質だね。 厳密には未完でないんだろうけど、未解決な印象を残す結末といい、 途中のいきあたりばったり風の展開といい、構成の原理で語られる ポーの創作方法から逸脱している。
735 :
吾輩は名無しである :2007/11/04(日) 19:04:04
面白いけどね
736 :
大鴉 :2007/11/06(火) 02:56:40
たをやかに陪蓮(ヘレン)のきみは 古き代の尼夏(ニケ)の小舸にさも似たり。 波かをる海原しのぎうねうねと さすらひの羸(みつ)れやつれし人のせて ふるさとちかき水阿(みさき)かな けながくも浮世の波にうらぶれの われにしあればさく花のたけ髪きよき 昔たくみの面立や罔両(みづはめ)の女精の俤したはるる。 在りし日の希臘のひかり また在りし羅馬のさかり。 眺めやる杳けきをちにまかがよふ 窗辺にいより彳める神の聖像(かたち)か おん手には瑪瑙の燭のとぼしして 神の御国を天降(あもり)りけむ あはれまた美神の俤しぬばるる。
737 :
吾輩は名無しである :2007/11/06(火) 10:40:50
美しい訳だ。 どなたの翻訳ですか?
738 :
吾輩は名無しである :2007/11/06(火) 10:49:16
日夏耿之介
739 :
吾輩は名無しである :2007/11/09(金) 22:39:12
nevermore
740 :
吾輩は名無しである :2007/11/09(金) 23:06:17
夏目漱石とオモタ人いっぱいいるハズ
にしては叙情的すぎ。漢文感がない。
742 :
吾輩は名無しである :2007/11/10(土) 06:07:33
「早すぎた埋葬」が今だに一番恐い。
743 :
吾輩は名無しである :2007/11/10(土) 15:52:09
>>742 俺は「黒猫」。小学生の時読んで、トラウマになった。
黒猫の呪いよりも、主人公の異常心理が。。。
744 :
吾輩は名無しである :2007/11/10(土) 16:26:30
>>739 why?
日夏全集手放しちゃったんで、個人的にちょっと嬉しかったりしたんだが・・・
745 :
吾輩は名無しである :2007/11/10(土) 17:02:43
>>744 何故手放したの?探してみようかと思ってるんだが。
746 :
吾輩は名無しである :2007/11/10(土) 20:45:56
「ボン・ボン」にはまってしまった
阿部保って今年まで生きてたんだね。
748 :
吾輩は名無しである :2007/11/11(日) 04:23:26
>>745 置き場所がなくなったからだよ。
どうしても読みたくなったらまた買うでしょう、ということ。
749 :
大鴉 :2007/11/11(日) 04:34:52
[16]吾輩は名無しである [] 2007/11/04(日) 00:22:10 AAS 他スレでウザがられてる日夏耿之介ヲタのヒトでつか? わが世の数のうちにしも うきよのさがはみられざり ただかりそめのにくしみに 甘せんの愛をわすれてこととせず。 佗び人とてもことしぬび さきくくらしてあるなるを ただゆきずりのわがさだめ 緑葉のかなしみたまふぞなげかるる。 アハハハハハハハハハハ
ポーの影響を受けた日本の作家。 佐藤春夫、谷崎潤一郎、坂口安吾、稲垣足穂、江戸川乱歩、夢野久作、牧野信一、 三島由紀夫、花田清輝、埴谷雄高、中井英夫、澁澤龍彦 あとは?
小栗虫太郎、渡辺温、渡辺啓助、小酒井不木、大阪圭吉、海野十三、甲賀三郎、城昌幸、瀬下耽、木々高太郎、大下宇陀児…。
752 :
吾輩は名無しである :2007/11/12(月) 04:50:12
「落穴と振子」ってシュチュエーション・サスペンスの先駆的傑作だと思う。
>>731 さすが日夏先生、原文より読み辛い
だがそれがいい
ボンボンと悪魔の掛け合いワロタw ひゃっくりにまでコメントつける悪魔がいいね〜
>>752 落穴は空間、振子は時間のメタファー。
物理学と私というのが作品のテーマだお。
なんにも云わず黙って巽孝之の「アメリカの赤と黒」 (『世界文学のすすめ』岩波文庫)を読め。笑えるからw
ユリイカは面白そうだね。 この宇宙はビッグバンから始まったと書いている。 しかもある時点で収縮し始めると言う。 つまり、宇宙は無から始まり再び無に戻るという。 そして再びビッグバンが起こりというふうに無限に膨張と収縮を 繰り返す。 ビッグバンについては現代天文学の見解と同じ。 これは驚くべきことである。 彼はこの結論を科学的考察というよりある種の直感により得ている。
758 :
大鴉 :2007/12/22(土) 00:33:15
貴(あて)によろふも 武辺の伊達、 くがねのさとを尋(と)めてむとや うたくちすさみ 日かげまた 日向ひさしき旅寝なる。 さはあれど老い積みわたり 遉(さすが)にたけきもののふも こころの上に暗翳(かげ)きざすめり。 地の指す方や いづくに黄金の里と おぼしきもの露だもなき。 はてはちからも なえ果てけむ、たちもとほる 黒翳(かげ)なるものに邂逅(いであ)ひて くがねの郷(さと)と世に伝ふるは かげのきみ、 いづくならまし。 黒翳(かげ)いらへしは、 月界の 山さか越えて 死影(しに)の谿(たに)へといさましく 駒騎(の)り入るるすべもぞ佳(よ)き げにげに黄金郷(くがねのさと)を尋(と)めてましかば。
759 :
The Valley of Unrest :2008/01/15(火) 05:24:43
人間の住んでいない 無言の谷が 昔はほほえんだ。 人々は優しく光る星を頼りに 夜毎に、彼等の淡青の塔から 花の群を見張しようと 戦の庭に出かけた。 花の眞中に日もすがら 赤い太陽がものうげに横たわる。 いまは訪客は悉く 悲しい谷間の不安を告白するであろう。 そこには何ものも動かないものはない―― 怪しい孤獨の上を覆う 大氣の外は何ものも。 ああ、朧のヘブリディズのまわり 冷海のように慄えている木々は ふく風に揺られることもなく。 ああ、名もない墓に 揺れ、泣いている百合の上―― 無數の型の人間の目のよう よこたわる菫の上に―― 曙から夜更けまで、絶間なく 不安の空を、さらさらと流れる雲は 風たえて吹かれることもなく。 花は揺れる――その芳しい項から 永遠の露が、滴り落ちる。 花はなげく――細かな莖から 永久の涙が寶石となつて、降る。
760 :
Eulalie :2008/01/15(火) 05:25:12
私はひとり 呻吟の世界に住んでいた。 私の靈は澱んだ潮であつた。 艶に優しいユウラリイが花羞かしい花嫁となるまでは―― 髪の黄色いうら若いユウラリイが笑をふくんで花嫁となるまでは。 ああ 夜の星さえ 輝くばかりの麗人の 瞳に會えば光なく 深紅眞珠の 月の光で 霧の織りなす一片も 愼ましいユウラリイの、この上もなく繕わぬ巻毛には及ばない。 もう疑も――心痛も 消えはてた、 彼女の靈は吐息に吐息をかえす故、 日もすがら 空ふかく 明星は明るく強く輝いている。 またその懐かしいユウラリイ永遠にその保母めいた目を上げて―― またうら若いユウラリイ永遠にその菫のような目を上げて。
761 :
Ulalume :2008/01/15(火) 05:28:26
空は灰色にくすんでいた、 木の葉は皴より萎れ―― 木の葉はすがれ萎れていた。 私のいつとも記憶にない頃の 淋しい十月の夜であつた。 ウイアの霧に朧の中央地帶、 オウバアのほの暗い湖水のほとり―― ウイアの鬼のうろつくという森林地、 オウバアのじめじめとした山湖のもとであつた。 このあたりは昔、糸杉の巨人のように 聳える小路をとおり、私は魂をつれ 美しい私の魂の、サイキィをつれ、糸杉道をうろついた。 それは私の心がころがりゆく燒石の川のように 烈しいころであつた。 硫黄をふくんだ流れの絶えず、 極北のはてにある、ヤアネックを ころがり落ちる――北の極地の國にある ヤアネック嶽をころがり落ちるとき、 呻吟の聲あげる熔岩のようであつた。 ふたりの語らいはしめやかに靜か、 しかし我らの思想はしびれ萎れ―― 我らの思い出は頼りなく萎れていた。―― といえば、我らはその月の十月であるのも知らず、 また我らはその年のその夜とも心にかけず―― (ああ、その年のあらゆる夜のその夜よ) 我らはオウバアのほの暗い湖水にも心をとめなかつた―― (たとい昔我らはそこを旅していたけれど)
762 :
Ulalume :2008/01/15(火) 05:30:38
オウバアのじめじめとした山湖も、またウイアの 鬼のうろつくという森林地も、想い起こさなかつた。 さて今は夜もふけ、 星の時計の曙を示すとき―― 星の時計の曙をほのめかすとき―― 我らの道の果に水のような朧の光があらわれた。 それより怪しい新月は對の角をして昇つてきた―― 嫦娥のダイヤモンドを飾つた新月は 對の角をいただいて。 そこで私は語つた――「この女は月姫よりも情がある。 この女は吐息の空をわたり―― 吐息の世界に遊ぶ。 この女はうじの絶えない 雙頬に涙のかわかないのを見た。 空への通い路示そうと―― また空のレテの平和へ―― 獅子星座の星を通りすぎた。 輝く眼で我らを照らそうと 獅子星座を物ともせずに近よつた。 その煌めく目に愛をうかべ、 獅子星座の臥所をとおり近よつた。」 しかしサイキィはその指をあげて 語つた――「悲しくも、この星を私は信じない―― ああ、急げよ――ああ、我らは躊躇うまい。 ああ、逃げよ――我らは逃れよう、逃れねばならぬ故。」 恐れて女は語つた、地に曳く程に その翼を垂れ その羽が地に曳く程に 悲しげに地に曳く程にその羽を垂れ―― 身悶えて咽び泣いた。
763 :
Ulalume :2008/01/15(火) 05:31:17
私は答えた――「これは夢想にすぎない。 我らはこの震える光によつて進もう。 我らはこの透明な光を浴びよう。 その巫女めいた壯麗は 今宵、希望と美に輝いている。 見よ――それは、夜もすがら、天にゆらめいている。 ああ、我らは安らかに、その光に頼ろう、 必定それは我らを正しく導いてくれるだろう―― 我らを正しく導くに違いない光に 我らは安らかに頼ろう、 それは夜もすがら天にゆらめいている故に。」 か様に私はサイキィを宥めて接吻た、 また彼女を陰鬱より誘い出し、 女の躊躇と陰鬱にも打ちかつた。 そして我らが並木の果へ辿りゆけば、 墓の戸故に止められた―― 銘をきざんだ戸のために、 そこで私は言つた―― 「妹よ、何と記せる、この銘をきざんだ戸の上に。」 女は答えた――「ユラリウム――ユラリウム――これはあなたの今は亡いユラリウムの奥津城處。」
764 :
吾輩は名無しである :2008/01/24(木) 15:37:02
765 :
吾輩は名無しである :2008/01/24(木) 15:46:31
あの泉鏡花の「外科室」のモトネタって アラン・ポーの話って聞いたのですが・・ どれですか?
それは知らないけど、今日国枝史郎の『神州纐纈城』読んでたら、 『赤死病の仮面』からかなり影響受けてることがわかった。
>>765 知らないけど、さっき青空文庫で「外科室」読んでみた感じでは、
「約束ごと(The Assignation)」と似ているような。
「約束ごと」は雰囲気いいね。漏れは姉の中1英語の教科書で 「長方形の箱」を読んだのがポオ・デビューでした。 挿絵のキモさにそそられたが、内容もキモくてそそられた。 好きなのは「リジイア」と「アッシャー」。 お気に入りは岩崎美術社のポオ挿画集。 「エドガー・A・ポウと世紀末のイラストレーション 」 双書美術の泉(岩崎美術社/1986) ハリー・クラークのヴァルドマアル氏の挿絵が圧巻です。 ビアズリーの絵も好きだな。
別に768氏がどうこうではないんだけど、 世紀末耽美主義者としてのポーという受容は古いと思う。 「ユリーカ」「アーサーゴードンピム」「不条理の天使」「シェヘラザード千二夜」 「告げ口心臓」「沈黙」 この辺の作品がもっと注目されていい。
ラヴクラフトが称賛するこの作家の文庫版全集を買ってみた。 小説は奇をてらった発想のつもりらしい、実につまらない。 だが、詩、特に幻想詩に関して言えばブレイクに近いものはある。 率直な感想。
>>770 >だが、詩、特に幻想詩に関して言えばブレイクに近いものはある。
詩は翻訳では真価はわからないだろ。
772 :
吾輩は名無しである :2008/02/05(火) 14:33:39
文学的には詩人としての評価だろ? 小説家としては、どっちかというと異端というか こんにちのSF、ミステリー、ホラーなどの娯楽小説の礎を築いたが それらのジャンルは差別されてるからな この板でも
773 :
吾輩は名無しである :2008/02/22(金) 20:24:18
今日、黒猫を読んだんだけど、難しいですね。
775 :
吾輩は名無しである :2008/04/23(水) 08:08:29
おーい誰かいるかー 俺ポオ好きで創元の全集けっこう頻繁に読み返すんだが翻訳はやっぱ邪道? 英語読めそうにないからどうしようもないんだが全然違うもの? 原書読める人からすればあほくさくて翻訳なんか読めないんかなとちと気になった。 創元の文章でさえ重厚で雰囲気いいなあ!って感動するんだが。
776 :
吾輩は名無しである :2008/04/23(水) 08:52:59
>>775 俺も翻訳で読んでるけど、近いうち英語勉強しなおして原書で読もうと思ってる。
ところでどの作品が好き?
777 :
吾輩は名無しである :2008/04/23(水) 14:05:13
ラストシーンで暴れ馬に乗って炎上する館に突撃して馬の形の煙?が出る作品だけ強烈に脳裏に焼き付いている 中学以来読んでないおれ 最近読んだフエンテス短編集にポー的なものを感じた ポー愛読者はラテアメ好きそうだな ここの人たちは他にどんな作家を愛読してる?
778 :
吾輩は名無しである :2008/04/23(水) 15:18:00
>>776 人イターーー!!
好きなのたくさんありすぎてなぁ 大体好きw
暗号論とかはあんま読み返さないかな 筆頭はやっぱアッシャー家とか好きだなぁ
ピムの緊迫感は異常。
>>777 何でも読んでると思う。偏りそうな作家じゃないし俺はドストが好き。
みんなラグクラフトとか読んでそうな。初期はポオっぽいし。
779 :
776 :2008/04/23(水) 21:15:18
>>778 ピムはポーがその場の思いつきでどんどん書き進めたみたいで、彼らしからぬ作品だけど
凄く面白いよね。読み出したら止まらなかったよ。
ちなみに俺も大抵好きだが、特にベレニスが好き。
780 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/04/23(水) 21:17:40
矢張り「赤死の仮面」でしょうかねぇ(笑)
781 :
776 :2008/04/23(水) 21:18:20
>ラストシーンで暴れ馬に乗って炎上する館に突撃して馬の形の煙?が出る作品だけ強烈に脳裏に焼き付いている メッツェンガーシュタインだな。
782 :
776 :2008/04/23(水) 21:31:22
アッシャー家の崩壊に出てくる『狂える会合』という物語が気になるんだけど、 これって現存してるんですかね?
783 :
吾輩は名無しである :2008/04/23(水) 23:12:55
>>779 ベレニスいいな!てかつまらんの探す方が難しい。
ところで詩と詩論てやつ、あれだけは手つけてないんだがおもろ?
鴉とか有名なのは読んだことあるけどあんま詩の翻訳に興味ない。
だけど構成の原理とかユリイカ超読みたい。
どっこも売ってないんだよな〜セブンアンドワイは前にホームズ注文したら
状態悪いのキタからそれから見限った・・・
>>782 岩波文庫の訳注によると完全にポオの創作らしい。
785 :
776 :2008/04/23(水) 23:17:54
ボンボンとか名士の群れとかユーモア小説みたいなのはイマイチ理解できん。
ちびのフランス人は何故吊り包帯をしているのか? ユーモア系ではこれが一番好きだ。 訳が絶妙なんだろな。何度読んでも笑える。
787 :
776 :2008/04/23(水) 23:25:19
>>784 そうなのか。
アッシャーの愛読書はどれも実在するから、てっきり本当にあるのかと思ったよ。
スフィンクスとミイラとの論争が一番好きな漏れは少数派ですか?
789 :
吾輩は名無しである :2008/04/24(木) 10:59:55
一番か・・・いやスフィンクスは最高だが
790 :
788 :2008/04/24(木) 16:30:05
>>789 スフィンクスは、ポー作品のいろんなエキスがミックスされてて好きなんです。
ペストの猛威を逃れて安全地帯に退避するという状況は赤死病を思わせるし、
死の想念に取りつかれる主人公はアッシャーで、明晰な知性の持ち主である友人はデュパン。
河のほとりの静謐な風景は妖精の島に通じるし、博物学趣味や昆虫幻想は当然黄金虫ですね。
一方、ミイラとの論争はあのグダグダ感がたまらないです。
791 :
吾輩は名無しである :2008/04/24(木) 18:56:38
ポオって短編ばっかじゃん?んで最初ピム読んだら他の作品が短くて 寂しいからいつも読み返すときピム最後に読むんだぁ・・・
『狂える会合』はゴーティエ・ド・メッツの『狂乱する実相』の別題
793 :
776 :2008/04/26(土) 12:42:48
>>792 やっぱり実在したんですか?
じゃあ、岩波の訳注って一体w
794 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/04/26(土) 12:55:13
ゴーティエ・ド・メッツを調べて見ましたがまさに知る人ぞ知ると言ったような感じがしますねぇ(笑) 「世界の実相」という本に読む物を狂乱に陥れる恐ろしい事が書かれているということですねぇ(笑) ポオが知っていてもおかしくはありますまいねぇ(笑)
795 :
吾輩は名無しである :2008/04/28(月) 08:21:41
今度、ポーの本を買おうと思うのですが、どの訳のものがいいでしょうか? 本の値段や在庫状態などは問いません よろしくお願いします
797 :
吾輩は名無しである :2008/05/01(木) 01:48:09
日夏以外考えられない。 アッシャー家形崩るるの記が完訳されていればと 惜しまれる。
798 :
吾輩は名無しである :2008/05/01(木) 08:13:27
>>796 日夏は硬質で格調高いが、若者には理解しづらいかも。俺の場合、英語で読んだほうがストレスがない。
丸谷才一訳も格調高い。中公文庫だったかな。
谷崎精二(潤一郎の弟)訳は偕成社文庫。鄙びた感じ。悪くはない。
金原訳は現代風で読みやすい。岩波少年文庫で。
最近出た光文社文庫版がいちばん読みやすいと思う。
いろんな訳者で読みたければ、創元推理文庫版の全集。これもいいよ。
799 :
吾輩は名無しである :2008/05/01(木) 08:20:14
その他、中野好夫訳が岩波文庫から出ていたが絶版になったようだ。 八木先生の新訳に変わったが、未読。すまん。
800 :
吾輩は名無しである :2008/05/01(木) 12:36:12
796です みなさん貴重なご意見有難うございます 非常に参考になりました とりあえず、自分なりに検討してみるつもりです
803 :
吾輩は名無しである :2008/05/04(日) 08:10:28
Olde Hnickerがある時神に言った 「聖金曜日の晩餐に彼の偉大なるポー氏を招待したいのですが、宜しいでしょうか?」 神は言った 「なんだと貴様、敵対者の分際で物申すか」 悪魔は答えた 「畏れながら創造主様、ポー氏は貴方を愚弄したる故、御身の御前にて罰したく」 神は答えた 「ならば善い、但し晩餐は水曜日じゃ」 サタンの意思はそのように取り計らわれた ―アンブローズ・ビアス
804 :
吾輩は名無しである :2008/05/04(日) 09:45:41
>>796 >>801 短篇小説については798がほぼ妥当だと思いますが、
詩を読むなら、岩波文庫の対訳版をお薦めしたいです。
もっと古風な訳がふさわしいのであれば、日夏訳。
でも、日本語が難しすぎて私は好まない。
ただし、新潮文庫版の阿部訳はひどいからやめたほうがいいでしょう。
805 :
吾輩は名無しである :2008/05/04(日) 16:26:37
丸谷才一の訳文は、人物の会話が江戸時代の町人の会話みたいな臭みがあって、 個人的には好きじゃないなあ。 翻訳のクオリティだけでいえば、集英社から出てる富士川義之訳の短篇集がいい。 ただし収録作品が少ないので、ポー短篇を満遍なく味読するには、結局創元の全集がベスト。
806 :
吾輩は名無しである :2008/05/04(日) 16:54:45
ポーというとミステリ作家らの愛読本という意識しかなくて 読む気がおきないのですが、純文として面白いのでしょうか
少なくともアメリカ文学史上ではポーの影響を受けてない作家を探すほうが難しい
>>806 自分もそういう認識しかなかった。
江戸川乱歩の名前の元になったひととか
筒井康隆のようなSF作家が興味あったひとぐらいしか知らなかったけれど
「YAWARA]っていうマンガこのあいだ観てたんだけれど
そのなかで、プレイボーイの風祭信之助ってのが、柔を口説くのに
ボーのアナベルリイの詩を語ってた。
年の差の純愛で有名なものだったらしいね。
読んでみてあまりピンとこなかったけど、他の作品でたくさん使われたりしてるからでしょうか。
ボードレールを始めとして、世紀末の象徴派詩人に多大な影響を与えた
810 :
吾輩は名無しである :2008/05/04(日) 22:28:11
短編作家として アメリカは勿論のこと 世界レヴェルで最高でしょ。
ボードレールにも影響を与えてるのか、すごいね。 ドストエフスキーとポーでは、もしかしてポーのほうが古いの? って、ドストエフスキーより年上で、ほぼ同年ごろに活躍してるんだね。
ポーはフランス世紀末の詩人たちに多大の影響を与えた ボードレールはポーのほぼ全作品を個人で訳した。 自作:ポー翻訳:書簡が、2:1:2くらいの割合です。
だけれども、ボードレール、これも他に使われたりしているせいか あまりおもしろく感じませんでした。
814 :
吾輩は名無しである :2008/05/05(月) 13:46:59
それは、ただ単に、きみの読解力が未熟なせいだと思う。
ボードレールは、ポーの物語とは異なり、 「おもしろい」というのとは違うと思う。 まあ、若干の詩とアフォリズムは感動的だな。
816 :
吾輩は名無しである :2008/05/05(月) 15:14:20
フランス象徴主義に与えた影響という点では、ポーの文学史的評価は既に定まっているよ。 小説に関しては、ミステリーやSFのようなサブ扱いされているジャンルでは 影響が大きいものの、メインストリームでの扱いはどうかな。 ポーは元々ほら話やパロディで読者を煙に巻くのが好きな人だったし、 エンターテイメントとして純粋に楽しめばいいと思うよ。
ポーの別スレにも書いたのですが、R・ブロックが完成させた未完の『灯台』がポー小説全集に未収なのですが、邦訳はありますか?
819 :
817 :2008/05/06(火) 18:30:37
820 :
吾輩は名無しである :2008/05/08(木) 16:54:22
ポオ(笑)
821 :
吾輩は名無しである :2008/05/08(木) 19:14:15
↑ ユトリバカ
822 :
吾輩は名無しである :2008/05/08(木) 19:18:17
>>816 ポオの短編小説はドストエフスキイに少なからぬ影響を及ぼしている、と半世紀近く前に埴谷雄高がエッセイで書いていたのを記憶しているよ。
日本人はポオをちゃんと読んでいないから逆説的な異常な心理描写をすべてドスト氏のオリジナルなものだと誤解しているというような論旨だった。
823 :
吾輩は名無しである :2008/05/08(木) 20:04:52
>>822 「地下室の手記」で語られる水晶宮(ユートピア)を理由もなくぶち壊す天の邪鬼は、「鐘楼の悪魔」に出てくる悪魔にそっくりだもんな。
他にも、「天の邪鬼」や「黒猫」で描写される、しゃべってはいけない状況でおのれの秘密をぶちまけたくなるという奇怪な衝動については、
「罪と罰」でも再現されている。
まあこれらはパクリとか単純な影響というより、同質の精神傾向を持った文学者同士の、シンクロニシティに近いもんだと思うけど。
ロシアで出版されたポーの「グロテスクとアラベスク」だったか、 ドストが紹介文書いてるんだけど、結構微妙な書き方だったな。 幻想小説家としては、ポーよりもホフマンを賞揚してたし。 なまじ気質が近いだけに、微妙な距離感・違和感の方が大きいのかも知れない。
>>824 >なまじ気質が近いだけに、微妙な距離感・違和感の方が大きいのかも知れない。
そういう作家の例はいくつもあるとおもう
たとえば わが国の作家でいうと 三島由紀夫が太宰をあれほど毛嫌いしたことや
藤沢周平が周五郎の影響は受けていないと明言していることなど
>>825 石川淳と小林秀雄とか。合いそうで逆に合わない関係ってよくある。
ポーと似ている日本の作家って誰がいるかね。
三島由紀夫は上田秋成と比較してたけど、ピンとこないな。
827 :
吾輩は名無しである :2008/05/13(火) 12:04:43
S玄は嘘つき。 ポーやらラヴクラフトやらの「全集」を出版すると言いつつ、中途で途絶。 『灯台』も各版毎の異同にも全く触れず、差異を呈示していない。
828 :
吾輩は名無しである :2008/05/27(火) 16:57:39
江東マンション事件の犯人見てても思うが、この手の凶悪犯罪を犯す人間って、 やたら自己顕示欲が強いから、自分からペラペラしゃべってしまって、そこで足がつく。 まんま「黒猫」だね。
829 :
吾輩は名無しである :2008/05/27(火) 21:19:35
ポオの短篇には「告げ口心臓」なんてのもあったな
>>828 あの犯人以上にペラペラ喋っていた人間は山ほどいるんですが。
放送されないだけで。
>>830 意味不明。
この手の事件でしゃべりたがる人間はそりゃいっぱいいるだろうけど、
この場合は犯人が自分の犯罪を誇示したいがために、キモイ笑顔を
ふりまいて、早い段階から警察とマスコミのマークを受けてたってことが
ポイントなんだけどな。
これこそましくポーのいう天の邪鬼の心理だろう。
832 :
吾輩は名無しである :2008/05/28(水) 08:11:22
ましく
>>831 犯人が必要以上に話すのは、バレることへの不安感からくる補償行為。
自分ではないと強調する為に次から次へ喋らずにはいられないのだが、
端から見ると不自然であることには気が付かない。
一種の強迫観念にかられている心理状態。
834 :
吾輩は名無しである :2008/06/26(木) 04:50:52
あげ
俺様参上。
過疎らせんなハゲ共。
岩波文庫の『ユリイカ』は読みやすい訳だったね。 arithmetic を「算術」じゃなくて「算数」って訳してたり、アラを探せばそりゃ出てくるけど 全体的にはすごくいい訳だった。
838 :
吾輩は名無しである :2008/08/20(水) 08:59:01
ポーを読みたければどこの出版社の何を買うのがいいの?
840 :
吾輩は名無しである :2008/09/09(火) 02:30:55
中学時代はまって小説全集読んだなあ いやしかしヴァージニアとの純愛は泣ける だが、守護天使になることを約束した肝心の文章の原文がみつからんw
841 :
吾輩は名無しである :2008/09/10(水) 00:08:24
何年か前に詩と詩論を読んで記憶があやふやなんだけど、 詩の中でやたらと月を悪者みたいな恐れる存在みたいに書いてなかったっけ?
842 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/09/10(水) 00:36:59
>>840 『ちんば蛙』(差別語だ)も
愛の物語だな。
恋人たちの勝利。
読後感はめちゃくちゃいい。
ポーのなかでは(一応)ハッピーエンドは珍しいんじゃないかな?
843 :
吾輩は名無しである :2008/09/21(日) 17:10:48
アメリカの小学校の教科書には「The Raven」が載ってて アメリカンなら全員が知ってる詩らしいということを、聞いたんですが、 本当なんですか? この大鴉っていう、とんでもなく不気味な詩読んだらうなされること 確実な気になると思いますが。
、、 neverΣ゚ ┃ more ( ( >
845 :
吾輩は名無しである :2008/09/21(日) 21:22:12
江戸川乱歩>エドガー・アラン・ポー これ常識。
それは無いわ
847 :
吾輩は名無しである :2008/09/23(火) 03:07:08
ポッポポポポポポーーーーーーーーゥ ポッポポポポポぽっぽっぽぽっポーーーーーーーー なんてね。
俺様に挨拶は?新参共。
>>1 遅いけど乙。自分も古本で発見した訳だったので感慨深い、記念カキコ
往時の味わいが出てると思います
850 :
吾輩は名無しである :2008/09/29(月) 15:16:43
ポーの詩の最高傑作ってアナベル・リー?
851 :
吾輩は名無しである :2008/09/30(火) 00:07:23
黒ネコのタンゴじゃね
852 :
吾輩は名無しである :2008/10/02(木) 18:41:03
>>191 三年と半年も遅れて本当に申し訳ない
(この世に)二つと無い ともとれるらしい・・・
高校のときに島田荘司にはまってたことがあって、そのとき『北の夕鶴』か何かで 『アッシャー家の崩壊』にふれてるところがあったんだけど、気になって新潮文庫 版のを読んでみたら速攻で欝になった。でも傑作だと思った。文学と無縁な17歳 には重かったけど、つまらないとは思わなかった。十年たった今でも好きな作品。 創元推理文庫のも持ってるけど、俺の中では新潮文庫のがベスト。岩波のポー詩集 も俺にとっては永遠不滅の座右の書。 個人的に好きな作家の大江が最近ポーの詩に対する特別の思い入れを語ったのを知 って、わが意を得たとひそかに快哉を叫んだよ。
I was child, she was ahild.
告げ口心臓(The Tell- Tale Heart)が掲載or発表されたのは、 1843年の何月かわかる方いらっしゃいませんか
>856 ありがとうございます
小さい時読んだ黒猫くらいしか覚えてないかなー 「壁に塗りこめる」って言葉がトラウマ(?ってほどでもないか)になって 後に中島みゆきの「店の名はライフ」で「壁の階段は塗りこめてしまった」っていう 歌詞にどうしても不気味なイメージをもってしまったw
859 :
吾輩は名無しである :2009/02/02(月) 17:31:49
4・5月『ポー短篇集 I・II』(巽孝之訳)
↑新潮社の海外名作新訳コレクション
861 :
吾輩は名無しである :2009/02/03(火) 20:06:04
>>806 ポーは文学批評理論史にも欠かせない。新しい批評理論が出ると必ず俎上に上がるくらいポーの作品は研究されまくり。
研究者の中には手を出せずにポーを敬遠する人も少なくないとか。
862 :
吾輩は名無しである :2009/02/03(火) 23:55:08
>>806 読む気起きないなら読まなきゃいいじゃん。
863 :
吾輩は名無しである :2009/02/13(金) 04:23:59
小説を原文で読み始めたんだけど 独特のリズム・詩情があって なんか散文詩みたいね
864 :
吾輩は名無しである :2009/04/03(金) 12:37:57
当時同じ学校に通ってた(る)者だけどウィリアムは本当にポーを嫌っていたよ ポーは何か怪しい企みっぽく見せかけて頻りに彼を挑発して彼の気を引こうとしていたけど そういうのがウィリアムをさらにがっかりさせていたみたい ポーも薄々あるいははっきりとそれに気づいていたようにも思うけど それと同時にポーはすでに戻れない所まで来ていたことにも気づかされたんだね それが結局の所ポーの直接の死因になってるし
ヘイヘイヘイ! きたよきえよきたへきたきたへ! ウィリアム、ウィレムウィレムデクニンギョ! ウィーリアム。…ウィレムデクニンギョ! ウィリアム、ウィレムデクニンギョおどる! ウィレム・デ・クーニンデクニンギョおどる! おずおずおどおどおどるデクニンギョ! おどれぬ人形、オドラデクおどる! おどれやおんどれおどらにゃ損損! おどりおどるよ。――これぞオンドリの証明!
モルグ街〜は失敗作…だよね? まず第一に夫人の指に毛が絡まってたなら普通検視の時点で発見できるし… あれだけ暴れたなら部屋のそこらに毛が落ちてるだろうし… 飼い主に殺人を見られて何かまずいと認識する能力があるなら見られた時点で隠しても無駄なことくらい判断出来るだろうし… むしろ炉の中の上部にある煙突に瞬時に気づく動物って設定に無理があるし… なにより窓の釘のカラクリとそこから抜け出るってのがせこいというかがっかりというか… それで得意気に帰納法がうんたらしちゃうんだからさすがポーさんだよ
ポオは別に後世の人間に向けて書いたわけじゃないし、 おまえが己の才能で登ったわけでもないその高みから そうしてポオを見下せるのも、すべてポオに端を発する ことなんだけどな
いや誰にだとか後世だとかは全然関係ないってか作品自体の話だからね ちとパテ埋めが雑すぎるしインパクトもいまいち
人間の内面的、精神的なものを表現しようとしてるのはわかるんだけどそれにはまず表面に見えるストーリーがちぐはぐじゃどうしようもないわけさ
だからそれは後付けの理屈だろう 書かれた時代状況を考慮しなきゃ作品としての真価も わからないさ
作品の構成自体に時代の背景はさほど関係しない ポーと大体同世代のドストやトルストイは時代を超越して優れてるし 着目点や想像力はポーもそれなりに優れてるし推理小説の第一人者だけあって 影響受けた作家も少なからずいるけど全体の構成や仕上げの肉付けはてんで話にならん そのへんはコナンと大差ないよほんと
人間がこの世にいる限り好きなだけ意味や価値を引き出せる 作品と一緒にするなよ ポオの主眼はそんなところにないだろう
ん〜主眼だとか言われてもそんな無駄にもったいぶった大袈裟な話は一切してないし あくまで作の出来の話よ?結局物書きはそれがすべてだし? 君はポーの主眼とやらを何故だかわかったつもりらしいけどそんなのは本人すらわかってたかどうだか 少なくともポーの作品やその周囲からポーの主眼を見抜こうとするのはあんまり軽率過ぎる まあ参考までに君のそのポーの主眼とやらをちょっとやってみたまい
そんなもん雑誌を売ることに決ってんだろ
うん早い話が結局アルコールと阿片とハシシのためだな アルコールきれるとお手手ぷるぷる震えて何も書けなかったらしいし そらウィルソンにも愛想尽かされるよなロリコンだし
ちなみに罪と罰のスヴィドリガイロフはポーがモデルらしいよ 確かにまんまだよね
ちなみに罪と罰の誰も知らない裏話…スヴィドリガイロフはソーニャが生まれた頃に或女との間にできた小さいクリオネのような子供を亡くしてたらしい ウィルソン君はちゃんと見てたらしい
878 :
吾輩は名無しである :2009/04/10(金) 20:10:58
そういえば漱石が何処か山奥の温泉場で顔を赤らめながらポーの太った背中を流してたよ
879 :
吾輩は名無しである :2009/04/11(土) 14:32:59
少し上にポーの批判してる人いたけど、そもそも探偵小説としての完成度で評価されている人ではないからね。盗まれた手紙とか子供だまし以前の問題だし。 むしろポーの魅力は理路整然・理知的にクレージーな内容を語るという、いびつさにあるように思う。
880 :
吾輩は名無しである :2009/04/11(土) 15:50:09
まあ悪趣味、ゲテ専ってこったな でもいくら落っこちてもパクリはよろしくない 大鴉とか笑えないくらいひどい
881 :
吾輩は名無しである :2009/04/11(土) 16:11:33
その手段もまた寒気を禁じ得ないほど低俗だね。。 腐った豚の死骸やら墨壷に落ちた間抜けな鳩やらを細かく切り刻んで ねちょねちょした脂汗を滴らせて丹念に混ぜ合わせてミンチ状にこねこねしてるその不愉快な音、たちこめる悪臭。。 生では食う気はしないよなあ。。
うん。うまいうまい。
883 :
吾輩は名無しである :2009/04/11(土) 16:49:41
うんでも詩の構成の原理?だかで盗作でしたっていう自白は一応してるんだよね程度の低い暗喩で 偶然に依ってできたものは何一つなくてすべて意図的に計られたものなんだから まったく見せつけがましい酔狂だよね。。
でも文学界にも大衆にも受け入れられるよう意識して作ってるって自分で明言してるんだから筋の構成くらいはきっちりしないとね
キャプテンキッドの一部の宝は樹海のどこかに埋めてある
886 :
吾輩は名無しである :2009/04/11(土) 22:28:11
文学板にもこういうやつ来るんだな 肯定的な書き込みをねじふせるのになぜか必死になってるやつw TVタレントのスレにはよく出てくるけど・・・
モルグ街はポー自身が軽視していた作品だね。 細部がどうのこうのより謎と探偵と記述者などという安直な形式が作者にとっては恥だったのだよ。 ポーを貶すなら詩と詩論とユリイカを標的にしないと。 小説では初期のイン・フォリオ・クラブから系統的にやってもらいたい。
>うんでも詩の構成の原理?だかで盗作でしたっていう自白は一応してるんだよね程度の低い暗喩で 誤読。
衆は張り合いがないからつまらんってポーもよく洩らしてたがそれだけは事実だな
890 :
吾輩は名無しである :2009/04/12(日) 12:48:00
>>887 謎と探偵と記述者などという安直な形式ってw
ポーの良さが分からないとは文学センスが無い、と断言しても良いのでは(笑)おやはや(笑)
うんそうだね
わびしき夜更け われ弱くくたびれごこち 忘られし教(をしへ)の奇しき巻々に こころ潜めつ、いつともなく、うつらうつらと睡るとき にはかにかろく敲くおと 誰びとか、いとひそやかに打つごとく わが室の扉を、ほとほとと 「こは賓人」と呟きぬ、「わが室の扉をひたうつは」−− 音のみ、かくて影はなし
ポーってOK牧場の決闘のドク・ホリデーとだぶるんだが。
896 :
吾輩は名無しである :2009/04/20(月) 22:41:06
初ポーということで新潮文庫の「ポー詩集」(阿部保訳)を買ったんだが、 酷いなこれ。 全然洗練されてない文章だわ。 まぁ、原文を当たる切っ掛けにはなったけれど……
詩集を訳すには詩人しかいない 詩も書いたことのない翻訳家が訳してるのは早く廃巻になるべき
898 :
吾輩は名無しである :2009/04/20(月) 23:37:08
ヤパーリ日夏がサイコーってこと?
日夏訳は日夏を読むためのものであって、ポーを読むためものではない
900 :
吾輩は名無しである :2009/04/21(火) 02:06:53
確かに日夏は、大鴉やサロメ、批評随筆が面白い。自作の詩は『日夏耿之 介定本詩集』のみでよい。
901 :
吾輩は名無しである :2009/04/21(火) 02:39:50
明日ね、知識人がよくわかんないんだけど、今買ったら、文芸誌の昨日はたのしいです。おなかって何時?って何時?って古典系のおや、は無理難題
902 :
吾輩は名無しである :2009/04/21(火) 02:50:25
知識人の解らないことは、則ち世迷い言です。
>>899 そうだな。
まず、ポーの詩を読み内容を理解してから、
おもむろに日夏訳を読むべきと思われる。
904 :
吾輩は名無しである :2009/04/28(火) 22:27:36
黒猫しかよんだこと無いけど こんなにひとの気持ちがわかる作家はじめてだ でも、これが名作になるってことはほかのひとも 主人公の気持ちがわかるのかな? 「してはいけない」とつよく思うと、かえってしてしまう っていう行動が意思と間逆にいく狂気・・・ こんなのわかるの虐待されたひとくらいだと思ってたけど
905 :
吾輩は名無しである :2009/04/29(水) 01:41:42
そういう人に特に強く表れるのかもしれないが 多かれ少なかれみんな持ってる心理なんじゃないかね・・・
906 :
吾輩は名無しである :2009/04/29(水) 01:57:11
そうだね ダイエットしようとおもうとストレスで食べてしまったり・・・ でも虐待されてるととくに自分をコントロールできなくなるからさ 猫のせいにしてたけど ほんとうは猫関係ない
907 :
吾輩は名無しである :2009/04/29(水) 02:03:00
アナベルリー良いね だが僕らの愛、それは遥かに強い 僕らより年上の人の愛よりも 僕らより賢い人の愛よりも そして天上の天使も 海底の悪魔も 美しいアナベルリーの魂から 僕の魂を引き裂けはしない それは月の輝くごとに 美しいアナベルリーを夢見るから 星の昇るごとに 美しいアナベルリーの明い眸を見るから だから夜の潮が満ちるたび僕は寝そべる いとしく、いとしい、僕の命、僕の花嫁の傍に 海沿いの墓に 海の岸辺の墓に
短編集はじめて読みました。 ポーの文章ってなんかかっこいいですね。
909 :
吾輩は名無しである :2009/05/22(金) 10:19:30
キングクリムゾンの太陽と戦慄聴きながらポー読むと面白さ倍増だよ。
クリムゾンって知らなかったな。 1の詩は面白いっつうかしみじみする。ネバーモアって鳴くのね。
クリムゾンは「暗黒の世界」と「RED」も、ポーに合いそうだね。
912 :
吾輩は名無しである :2009/06/15(月) 12:09:41
大鴉 ポー訳詩集 加島 祥造著 港の人版 見たけど笑った。大鴉の扉に、決定稿とする、って麗々しく書いてあるけ ど、どちらか買えと言われたら、古書価十八万の日夏 耿之介訳 大鴉 野田 書房版 の方を選びます。
マリー・ボナパルトのポー論すら翻訳されていないとは(笑)如何な物です(笑)おやはや(笑)
精神分析(笑)だからでしょ
915 :
吾輩は名無しである :2009/06/16(火) 00:30:12
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
917 :
吾輩は名無しである :2009/06/16(火) 22:11:34
>>916 お狸様は昨夜の自演お疲れなのです
本日はお昼起床なり
918 :
吾輩は名無しである :2009/06/20(土) 13:28:07
新訳の短編集買ってきた。 結構ひどいね・・・。新訳した意味が分からん。
918の訳が読みたいな
920 :
吾輩は名無しである :2009/06/20(土) 22:03:15
岩波文庫の評論集はどんな内容なの? 買おうか迷ってるんだけど
「アッシャー家の崩壊」はそのまま「ポーの一族」じゃないかとショックを 受けた。中学生のころね。
923 :
吾輩は名無しである :2009/06/24(水) 22:51:02
数年前に創元のポー全集を買うことにした。 しかしいまだに進んでいない。 読んだのは「黒猫」「ウィリアム・ウィルソン」「宝島」 こんなところか。 でもこの人には、著名な長編がない。ほとんどが短編の嵐
おまえは帰れない
>>907 同じ箇所を、日夏耿之介はこう訳している。
ねびまさりけむひとびと
世にさかしきかどにこそと
こよなくふかきなさけあれば
はた帝郷のてんにんばら
わだのそこひのみづぬしとて
掾iらふ)たしアナベル・リイがみたまをば
やはかとほざくべうもあらず。
月照るなべ
揩スしアナベル・リイ夢路に入り、
星ひかるなべ
揩スしアナベル・リイが明眸(めいぼう)俤(もかげ)にたつ
夜のほどろわたつみの水阿の土封(つむれ)
うみのみぎはのみはかべや
こひびと我妹(わぎも)いきの緒の
そぎへに居臥す身のすゑかも。
http://imhere8128.seesaa.net/article/69900462.html
現在仏文の学生です。 英文の大学院でポオを研究するって大変すか? 英語の難解さとか、先行研究の数とか気になって
ポオを研究するのが大変かどうか知らないが、 人文系の大学院に進学することが茨の道であることは確定的に明らか あと、先行研究の数は多すぎても少なすぎても大変だよ
928 :
926 :2009/07/21(火) 12:58:57
やはりそうですか。就活もきついんで・・・
「君ねえ、士農工商文学士っていうんだよ」 俺の恩師のありがたい言葉
930 :
吾輩は名無しである :2009/07/31(金) 02:43:47
931 :
吾輩は名無しである :2009/08/31(月) 22:52:58
932 :
吾輩は名無しである :2009/09/22(火) 00:34:31
933 :
吾輩は名無しである :2009/10/11(日) 23:21:44
>>152 この時代の物理学では、物体の重さによって落下速度が異なると信じられていたのだろう。
19世紀で流石にそれはないんじゃないのか?
934 :
吾輩は名無しである :2009/10/11(日) 23:32:39
いつの時代の話をしてるんだwww 物理の歴史ナーンも知らんのね
935 :
吾輩は名無しである :2009/10/12(月) 13:08:49
釣り臭いけどw 物体の落下速度が質量に関わらず同じっていうのは、 浮力を考慮しない場合でしょ。 鼻くそと綿ぼこりでは、明らかに落下の速さが違うでしょ。 文系ってバカ?
936 :
吾輩は名無しである :2009/10/12(月) 13:36:28
「落体の法則」を見つけたのは17世紀の物理学者ガリレオ・ガリレイだぜ?w そんなことよりも、渦の例は流体力学の範疇だから 落体の法則なんて関係ないしw 空気中の落体に関係してるのは空気による浮力(そんなものほとんどないからw) じゃなくて空気抵抗だし お前らが出している説明ほとんどデタラメwww
<ポゥ・・ポゥ・・・
938 :
吾輩は名無しである :2010/01/29(金) 20:39:47
保守です
日本で一番最初に翻訳・出版されたポゥの小説と翻訳者を教えて下さい。
939の件、解決しました。どうもすみません。
942 :
吾輩は名無しである :2010/02/15(月) 22:04:18
フリーメーソンなの、この人?恐ろしいや
さうかな
944 :
アーマード・コアのファン :2010/05/26(水) 21:57:51
新潮社のヤツの表紙がクールでカワイイな
945 :
谷川浩司のファン :2010/05/31(月) 21:21:55
ポーは怖いなあ
風呂入ってなさそうだし
947 :
谷川浩司のファン :2010/05/31(月) 22:34:01
ポーって風呂入ってないの? ナチュラルで良いな
948 :
吾輩は名無しである :2010/08/07(土) 19:44:00
短編を読みたいんだけど、岩波文庫の2冊と新潮文庫の新訳2冊なら、どっちがいい?
青空文庫でいい
間違いなく買う価値ない
創元の3がダブってしまたw しね。 で、どーでもいーけどあの表紙は嫌い。汚れやすい。 角川にも一時期あんなかんじのがあったよなそーいえば。