1 :
古井スレ存続委員会会員:
削除人の仕打ちに抗議したい。早々と消しすぎだ。大西スレもそういう目
に合っているし……。
前スレのURLを失念しました。
>>2-10 までの間に、保存していらっしゃる方はURL書き込みの方、
ご協力お願いします。
では、仕切りなおしと行きましょう。
2 :
吾輩は名無しである:03/08/25 21:23
2ゲット
3 :
吾輩は名無しである:03/08/25 21:44
事情はわからないが、
清水博子を女にしてくれてありがとう。
このスレは存在すべきだと思う的カキコ。
>>5 ありがとうございます。
今後失念せぬよう、今から保存しておきます。
……と思ったらだまされてしまいました。
どなたか、よろしくお願いします。
8 :
吾輩は名無しである:03/08/25 22:21
11 :
吾輩は名無しである:03/08/26 12:27
>目を瞠った一節にどんなものがありますか。
それも興味あるところではございますが
わたくし、古井の作品に出会い衝撃を受けて以来、
他の作家の本(というより文章が)
もの足りなくて読めなくなってしまいました。
かといっていつまでも古井を再読しているのも
辛うございます。
古井好きならこれはハマるぞ、という作家なり作品なりが
ございましたら、あわせて紹介していただけないものでしょうか。
ああ、わたくし、古井以外、たいして(というかたいした)本は
読んでおりませんので、遠慮なくどんどん挙げていただければ
幸いでございます。
長くなりましたが、古井好きの皆さまの力をお借りしたく
よろしくお願い申しあげます。早々
ああ、ちょっとニュアンスが違ってしまいました。
古井好きならこれはハマるぞ、というより
古井なみに衝撃や影響を受けた本といいましょうか、
要は古井好きの方の、他の愛読書を
教えていただきとうございます。
よろしくどうぞ。
>>12 とりあえずムージルとブロッホじゃない?
私には読めなかったけど。
>>10 目を瞠った一節、ではありませんが、
古井の作品のなかで、主人公が長年、奥方に喰わせてもらっていた、
と錯覚するくだりを幾度か目にしまして、なぜそのイメージが
くり返し語られるのか興味深く思いました。
>>13 ムジールはわたくしも読めませんでした。
訳とはいえ、敬愛する古井の文章を完読できず慚愧に耐えませぬ。
それでブロッホを試みる自信を喪失していまいました。
ちなみにわたくし的に晒してみますと、ジャンル違いかと存じますが
高村薫の『照柿』に説明不能ですが古井的匂いを嗅いでしまったのです。
こんなわたくしですが、今後ともよろしくお願い申しあげます。早々
>>11 やっぱり徳田秋聲を読む事が、古井文体について考える際に必須ではないのかと
思われます。
複文の作り方なんか本当に似てますよね。ジュンク堂のイベントでも触れていた
事ですし。『////古井由吉////』のレス599も参考になるのではないでしょうか。
「表現ということ」
現実に身のまわりにあるもの、目に見た覚えのはっきり残るものを、
微に入って立体的に描いていくのは、技倆さえたしかに我が物にしていれば、
すいぶん楽しいものにちがいない。
しかし作家はいずれどこかで、白紙に向うようにして、
描写の要請に立ち向うところに来る。
むろん誰が要請するわけでもなく、ほかならぬ自分の
書きすすめてきた小説が要請するのだ。
その時、描写というのはかなりいかがわしい性格を帯びる。
つまり、対象をいきいきと思い浮べようとすることと、
それを綿密に描こうとすることとが、相前後してではなく、
同時に、相携えて行なわれる。
描きながら、描く対象を生み出していく、というところがあるのだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__ _
/ __`ll / __`ll
|/,,゚Д゚) |/,,゚Д゚)
|つ,=o┷ .|つ,=o┷
\|田∃ \|田∃
∪∪ ∪∪
「私の文学的立場」
ほとんど一文章ごとに、
私は自分にとって書くのがつらい事と、
それほどでもない事とを、書痙(物を書こうとすると
ケイレンを起こす病気)ぎみの右手でもって感じ分けている。
そして感じ分けてどうするかと言えば、
書きづらいことのほうへ重い舵を取っていくことにしている。
そうすると、私にとって物を書くいとなみはいよいよ怪しげになり、
現実と非現実の間からウサン臭い気が立ちのぼってきて、
私の手はいよいよ書痙に傾いていくが、
しかしその分だけ、私は右手で物を考えているようだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Λ_Λ
( ・∀・)
_φ___⊂)__
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
|愛媛みかん|/
誰か宇多田に仮往生すすめて。
マーゴール・ミッサービーブ! デエーッド!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Λ_Λ
( ・∀・)
_φ___⊂)__
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
|愛媛みかん|/
今日「妻隠」読んで思ったんだが、
由吉って大谷崎に似ていないかな?
話の内容や文体っていうより由吉自体が谷崎に。
資質自体が。なんとなく。
21 :
吾輩は名無しである:03/08/30 00:59
奥泉はどうよ?古井をリスペクトしてるで。
あとは宇タ田ヒカルかな。
>>20 う〜ん、それはどうかな?
質が全然違っていやしないか
23 :
吾輩は名無しである:03/08/30 12:38
伝説の美香語録
「私は宮本輝の生まれ変わりだ」
「私に文学を感じない奴は二度と文学の本質に触れられない」
「小説は全部ノンフィクションですよ。私はそういうウソとかつけないんです。
作り事の小説を書いても人の心を揺さぶらないでしょう」
「工藤はカスの作家。工藤に負けるやつは人生終わりだ」
「オイディプスの両目潰しはいつか真似してみたい」
「本当の文学は平野啓一郎でもなく村上春樹でもなく美香にある」
「中上健次に島尾敏雄・・私の選ぶ文学は最高にcoolだ」
「300人で図書館借り切って読書会したことあります」
「2ちゃんの書き込みだけじゃなく、全てにおいてノンフィクション」
「美香の文学はタイム・カプセル。30世紀の人間を驚かせますよ。逆に、今の
奴らには少し高級すぎたかなって反省もある(笑)」
>「私は宮本輝の生まれ変わりだ」
まだ死んでねーよ
仮往生伝試文の復刊まだ〜?
26 :
吾輩は名無しである:03/08/31 03:44
古井ってすごく日本文学的な存在だと思う。前にフランス人の女性翻訳者が
古井を読むと、日本文学の古典を読みたくなる、とインタビューで言ってた
けど、この人、日本文学が本当に好きなんだな、と思った。きれいな人だよ。
嬉しかった。
27 :
吾輩は名無しである:03/08/31 10:33
あの〜、この人の研究本を和田勉が書いてるじゃないですか。
あれってお笑いマンガ道場の和田さんなんですかね??
>>27 全くの別人でちゃんとした研究者。
たしか九州大の先生だったはず。
なんかほっとしたw
サンクス。
和田勉をバカにするな!
がはははは
31 :
吾輩は名無しである:03/08/31 15:20
早稲田じゃなかった?
「翻訳から創作へ」
外国文学者の文体とは、日本語の微妙な勘をすくなくとも
一度は失いかけたことのある人間の文体であるように私には思える。
それはほかでもなく、外国語の文章を一語一語たどって読みこむ
という作業が長く続いたせいであり、そしてそれよりも厄介なことには、
外国作家の文体にまがりなりにも魅惑された結果である。
だいたい、かりそめにも外国語の文章の魅力に触れて、
そして母国語の微妙な勘をまったく損なわれずに済むなどということは、
ヨーロッパの言葉と日本語というようなおよそ異なった言語の間では、
あり得ないことなのだ。
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
∧∧´∀` )
(゚Д゚)⊃ )
Uヾ | |
(/U__)_)
「翻訳から創作へ」
そのころ、私はいちいち苦労させられる翻訳者の恨みもあって、
西洋的な表現の構築にたいして拒絶的な気持に傾きがちだった。
長いセンテンスをぎごちなく訳しながら、文章の論理の節を取り払って
日本の古文の語りの調子に流してしまいたいという誘惑に
しきりに駆られた。というよりも、
いくつもの従属節をひとつの表現の構築にまとめかねていると、
日ごろは縁遠くしている古文の調子が私の中でふとよみがえりかけるのだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
-=∧∧ ∫ . ≡∧ ∧
-=⊂(,,゚Д゚) ⌒ ⊃ ≡Σ(゚Д゚; )
--==∪ / ⊂⊂丿
-=∪ ≡ ⊂⊂ノ〜
34 :
吾輩は名無しである:03/09/01 21:45
f
35 :
吾輩は名無しである:03/09/01 22:00
仮往生伝試文持ってます。大好き。古井さんはこういうものをもうひとつ
書いてからでなくては死んではいけないと思う。まさに、源氏物語以来
の日本の古典が織り込まれてる。読むと体の芯から熱くなってわけわかんなく
なるよ。
37 :
吾輩は名無しである:03/09/01 22:43
高校生くらいの時に正価で八重洲ブックセンターで買った。たぶん、
出版まもないころだったのだろうと思う。難解で知的には完全に咀嚼
できなかったけど、大興奮してよみました。ある意味で疲れもする
から、滅多に読み直さないけど、仮往生を読んだときの気分は本当
に独特だから、読んでないときもその気分を思い出して興奮してます。
本当は福田和也が絶賛しててから慌てて古本屋に走ったくせに(ボソ
39 :
吾輩は名無しである:03/09/01 23:01
その頃、柄谷を読み始めて、古井を知ったの。それで、初期の古井を
読んで、好きになった。だから、柄谷のせいで、買ったとはいえるか
も。でも、今は、柄谷は柄谷、古井は古井で大好きです。真の日本
文学とは仮往生伝試文のこと。読まない人は日本人に生まれた特権
を放棄している。
復刊すべきだよな。絶対に。
江藤淳はこの人フォニーだっていって嫌ってたけど、
どこがフォニーなんだろ?
いまいちピンとこないなあ
「やや鬱の頃」
(「水」を)書きながらまたこんなことを考えた。
自分の性向はどうやら短いほうの作品にあるようだが、
さりとて短篇というものに固執する了見もない。
短篇の手際といわれる、物を決める目は、
実際の人間関係の中に置いて想像すると、好きなものではない。
物の実相を見ているようでも、実際には我意の強さを人に困惑され、
いたわられ、そのことに当人はいよいよ気がつかない、
とたいていはそのようなものだ。
そうしておのずと煮つまる我意は、作品の内ではそれがきわまって
無私の風が吹くがごとくに見せかけることはできても、
本人の中では一段とまた荒れまさって、
身近の人間にろくな力を及ぼさない。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧ ∧
(,,゚Д゚) ∧ ∧__
( ) /(゚ー゚;*) /\
〜| | /| ̄∪∪ ̄|\/
U~~U |____|/
 ̄ ̄ ̄゛゛'' ̄ ̄ ̄゛゛ ̄゛ ̄ ̄゛ ̄ ̄゛゛ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛゛ ̄゛゛
この夜、凶なきか。日の暮れに鳥の叫ぶ、数声殷きあり。深更に魘さるるか。
あやふきことあるか。
独り言がほのかにも韻文がかった日には、それこそ用心したほうがよい。降
り降った世でも、あれは呪や縛やの方面を含むものらしい。相手は尋常の者と
限らぬとか。そんな者にあずかる了見もない徒だろうと、仮にも呪文めいたも
のを口に唱えれば、応答はなくても、身が身から離れる。人は言葉から漸次、
狂うおそれはある。
そう戒めるのも大袈裟な話で、私は夕刻から家を出て、蛇がくねるのに似た、往年
の流れの跡と聞く道路を、最寄の電鉄の駅へ向かっていた。この夜というほどの一夜
ではない。日没が夜の重さに続くような暮らしでもない。鳥は町でもけっこう鳴いて
いる。近くには林がまだわずかばかりあり、椋鳥だか、塒に帰った群れがやすむ前に
躁いでいる。耳を遣れば暗さのまさる中で何事か異変のありげな乱れ方だが、それで
も車の往来の音に紛れ、際立って呼ぶ声もない。どのみち、あらかたの事柄にたいし
て、聞いていても聾唖に近い声だ。
車はたそがれると、赤系のものからみえにくくなるという。どの程度、目からうせ
るものか。
空には雲が垂れて東からさらに押し出し、雨も近い風の中で、人の胸から頭の高さ
に薄明かりが漂っていた。顔ばかりが浮いて、足もとも暗いような。何人かが寄れば
顔が一様の白さを付けて、いちいち事ありげな物腰がまつわり、声は抑えぎみに、眉
は思わしげに遠くを伺う、そんな刻限だ。何事もない。
ただ、雲が刻々地へ傾きかかり、熱っぽい色が天にふくらんで、頭がかすかに痛む。
奥歯が、腹が疼きかける。たがいに、悪い噂を引き寄せあう。毒々しい言葉を尽くし
たあげくに、どの話も禍々しさが足らず、もどかしい息の下で声も詰まり、何事もな
いとつぶやいて目は殺気立ち、あらぬ方を睨み据える。結局はだらけた声を掛けあっ
て散り、雨もまもなく軒を叩き、宵の残りを家の者たちと過して、為ることもなくな
り寝床に入るわけだが。
夜中に、天井へ目をひらく。雨は止んでいる。とうに止んでいた。風の走る音もな
い。しかし空気が肌に粘り、奥歯から後頭部へのほうへまた、降り出し前の雲の動き
を思わせる、疼きがある。わずかに赤みが差す。
雲の中には目がある。目が、見おろしている。小児の頃に、雨雲の寄せる暮れ方、
膝に疼きを溜めて庭から仰いだ。夢の中のことだったかもしれない。何者か、雲のう
ねりに、うつ伏せに乗っている。身は雲につつまれて幾塊りにもわたり、雲へと沸き
返り地へ傾き傾きかかり、目は流れない。いや、むしろ眉だ。目はひたすら内へ澄ん
で、眉にほのかな、表情がある。何事か、忌まわしい表情を持っている。憎みながら
促している。女人の眉だ。そのさらにおもむろな翳りのすすみつれて、太い雲が苦し
んで、壁の奥から熱いものを滲ませる。
/⌒ヽ
/ ´_ゝ`) ――虹が出ているような、静かさですね。
| /
と__)__)
そのうちに天頂は紫に飽和して、風に吹かれる草の穂先も、見上げる者の手の甲も夕
闇の中で照り、顔は白く、また沈黙があり、地の遠く、薄明のまだ差すあたりから、
長く叫びがあがり、眉がそむけぎみに、ひそめられ、目が雲中に失せて、雨が落ちは
じめる。
51 :
吾輩は名無しである:03/09/15 18:10
おい、講談社の社員諸氏よ、たのむから「ファウスト」なんて
出してるヒマと余裕があるなら、『櫛の火』とか『仮往生伝試文』を
文芸文庫に入れてくれよ。あと『水』が品切れになっているのは怠慢じゃないか。
あれに収録されてる「狐」とか「衣」とか、大好きなんだよ、俺は。
ついでに川端康成の『再婚者』とか『たんぽぽ』とかもさっさと重刷してくれ。
こういう傑作が容易に読めないのは、それこそ十代、二十代の若い
読者にとっても不幸だぜ。俺は二十代だが『櫛の火』の主人公は二十五歳だし、
全然共感して読めるよ。マルクス・アウレーリウスも言ってるだろ?
大衆に媚びず、卑俗に堕さず、新奇をてらわず、だ。頼むぜマジで……。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
( ´∀` )
/, /
(ぃ9 | __i
/ /、 l__l
/ ∧_二,/_/
/ /
/ \
『槿』読了。くぉぉぉぉぉぉ。こんな……。こんなスゴイの初めて!
……あ、いや……その何ていうか……。こうなると、もうバッチリです。
もうスゴ過ぎですよ古井由吉様……。ふ〜、これって恋……?
いや、最初は結構だらだら読んでましたけどね……なんだか逸脱が多いなあ、と。
読み終わった今も(もう一度読めば印象変わるかもしれないけれど)あの女将という
登場人物は要らなかったんじゃないか、とか。もう少し引き締めて四分の三ぐらいには
なったんじゃないだろうか、とか。は、思いますけれども。けれどもね。
伊子と國子が実は知合いだったと判明する16章以降は、それまでに出てきた伏線が
すべて効果的に絡んで、密度も高くて、一気に読んじまいましたよ。
なんと一番最初の章に出てきた、伊子の不意の訪ねかけも、ちゃんと伏線だったのね。
國子とは現実には交接しないけれども、彼女の克明な妄想の中では身を合わせている、
という趣向も厚みを持って書かれてますね……下手すると安易な幻想風味にしかならない
ところを、ひりひりするあの最佳境の対話場面に至るまで、重い緊張を損なわないで、
ねばりづよく書いてらっしゃいますこと……いや凄過ぎですマジで。
石山がかつて杉尾をよそおって國子に電話をかけていたことが判明する
最後の章も、これ以外はありえないですね……19章で杉尾に対するいわれない
噂の存在が明らかになり、20章でそれに関わりある國子の妄想が伊子を介して語られ、
22章で、その妄想の前後に石山が関わっていたらしいことが分かり……という流れも完璧。
松浦寿輝の解説もいい。「いつ」の問題のはぐらかしは、むしろ作為があざといと思って、
そこを好意に評価しているのは一点同意できなかったけれど、小道具の緊密な用いられ方とか、
周到な作劇術とか、よく読んでるなあ、っつう感じでございます。
再読を促される良い解説でした。
んで、この密度で1700円ですからね。似たような値段でノベルズとか手に取りたがる
同世代のやつらの気持が理解できませぬ。などとつまらないことを言ってみる。
これ(文芸文庫版)も早々と品切れになるのかな。許されざることですわね。
9月27日の朝日新聞に「頸椎後縦靱帯骨化症」の記事。
首の骨の内側の靱帯が硬くなり、脊髄を圧迫する病気。
手術方法は、首の前方から骨と靱帯を削り取り、人工骨か
腰の腸骨の一部を取って入れる。
これ古井氏が、10数年前にやったやつかな。
正確な病名どっかに書いていたっけ。
まあ、今新作を心待ちしている作家は、古井氏ぐらい。
病気とうまくつきあいながら、もっと書いてくれることを期待するのみ。
ageとsageの堺にほのかに見えるスレッドが匂ってきた
>>55 そうだ、以前にも手術やったやつじゃないか・・
心配だなあ、頚椎とか微妙な部分だけに。
>まあ、今新作を心待ちしている作家は、古井氏ぐらい。
禿同意。
>>54氏の『槿』読後興奮も覚えがあるよ、ほんとに読ませてくれる
作家。快復を祈りたい。
俺は新潮文庫版『槿』を100円でゲットしてから読んでないけど、
積ん読しているのを片づけたら、やっつけてみたい。
真っ先にやっつけんかい!
──虹、空に掛かる、あれを朝方に見たことはないか。
──さて、朝焼けのひどいのなら。人を起こそうかと思ったほどでしたけど、この
世の終りではあるまいし。
──眠っていなかったんだな。
──眠っていたんでしょうね。話しかけられて答えては、時間がひとまとまりずつ
飛んで、人の顔も変っていきましたから。自分も起されるまで眠ってしまおうかと、
窓辺に出たんです。膝が固くなっていた。目の隅に掛った髪を、ひとすじつまんだら、
白いんですよ。その白髪までが、赤く染まって。
──雨が降り出した、まもなく。
>>59 今「蹴りたい背中」読んでます。
その次にリルケ「マルテの手記」読んで、
その次に貫井徳朗「慟哭」読んで、
その次に大西「神聖喜劇」読んで、
その次に「東欧SF短編集」読んで、
その次にシモン「三枚つづりの絵」読んで、
その次に「猛スピードで母は」読んで、
その次にクッツェー「恥辱」読んで、
その次にグイン「空飛び猫」読んで、
その次に「『論理哲学論考』を読む」を読んで、
そうこうしているうちに阿倍の「シンセミア」が発売されるので読んで、
その次に読もうかと思っています。
約4500ページ読んでから、ということになります。
あ! あとスティーブン・ミルハウザー「イン・ザ・ペニー・アーケード」も読まなきゃ!
「en-taxi」第三号の表紙に大きく古井由吉の名が!……と思ったら遺影かよ。
いま『楽天記』を読んでいて、本棚には
『哀原』『槿』『白髪の唄』『聖耳』『忿翁』『木犀の日』があるのですが、
やっぱり流れとしては次は『白髪の唄』を読むべきでしょうか?
65 :
吾輩は名無しである:03/10/06 19:11
>>64 読後感のまま好きに読めばいいと思うけど。
もしその本棚にないものを挙げるなら『山躁賦』が良いと思う。
>『白髪の唄』
作中人物の藤里が日々ドイツパンをかじる話が書かれているでしょう。
近在のパン屋にないもので、とっさにそれまで食ったことがあるかどうか覚束ず、
ちょうど休日だったので吉祥寺まで買いに行ったんですね。
それで井の頭公園で彼のことを思い浮かべながらかじってみたらどうだろう、
思わず、ああ成る程、なんてつぶやいている。いやあ、参った。皆さんもお試しあれ。
>>64 木犀の日読んで気に入った短篇が書かれた時期の作品をあらいざらい読むってのもアリかと。
それはともかく、みなさん小コレクターですね。
古井に関しては小コレクターにならざるを得ませんね。
ところで僕は
>>64なのですが、『山躁賦』、手に入りませんねえ。
図書館にもなかったです。
>>67 短篇連作のくくり受けるのかな、あれは。
くたびれることや趣味に合うかは別問題にしても、一読の価値はある!(断言)
気が向いたら図書館に取り寄せてもらうと良いかもしれない。
古井が出版した本をためしに書き出してみた。全部でないので注意。
罰当りなほどへらした仕事の量、とかどこかで書いていたが、
どこをどう間違っても寡作とは言えないねえ。
再版に作品を絞るのも難しいんじゃないかと思う。
60年代 ブロッホ、ムージル翻訳
刊行本 (『誘惑者』『愛の完成』『静かなヴェロニカの誘惑』)
70年代 杳子;妻隠 行隠れ 雪の下の蟹;男たちの円居 水
刊行本 円陣を組む女たち 櫛の火 聖 女たちの家 哀原
夜の香り 栖 椋鳥
80年代 親 山躁賦 槿 東京物語考 招魂のささやき
刊行本 裸々虫記 眉雨 夜はいま 日や月や ムージル観念のエロス
長い町の眠り 仮往生伝試文
(82年作品集全七巻 87年『愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑』改訳)
90年代 招魂としての表現 楽天記 魂の日 半日寂寞 陽気な夜まわり
刊行本 神秘の人びと 白髪の唄 木犀の日 夜明けの家
2000年以降ではご存知の通り『聖耳』と『忿翁』が既刊
そういや石川近代文学全集に書き下ろした作品(長い町の眠り)を
むこうで勝手に《最新書き下しエッセイ》と銘打たれて苦笑したとか言っていた。
古井って同じことを書くにしても、年を経て全く異なる書き方してくれるものだから
それこそ一節一節のコレクターになっちまう。楽しいんだよ。
70 :
吾輩は名無しである:03/10/11 12:41
『槿』読了。
>>54の言うとおり、確かに凄かった。良かった。
まあ、途中で中だるみしてる部分も見受けられたが。
しかし総体的に見て、傑作であることには変わらない。
谷崎賞の作品って、面白いのが多いよね。
72 :
吾輩は名無しである:03/10/12 02:25
禿導
73 :
吾輩は名無しである:03/10/22 01:31
74 :
吾輩は名無しである:03/10/22 01:41
清水博子ファンクラブ会長
>>69 >一節一節のコレクターになっちまう。楽しいんだよ
古井読みの心理を衝いている表現だなぁ…w その通りだよw
気になるんで書き込んでみるけど
おまえらの持ってる仮往生の状態はどうなのよ?
函付き?帯付き?状態は美?初版?
で結果いくらで買ったのよ??
もれ
函付き 帯なし 状態並の薄ヤケ 初版
2500円也
>>77 ハトロン紙にくるまれた函付き、
本自体にもハトロン紙のカバー付き
帯あり、美品、初版
神保町小宮山書店のシール付き、
エンピツ書きによれば2500円也
って、なんでそんなことが気になるか。
そりゃ、見つけたときはうれしかったさ。
>>78 >小宮山書店のシール付き
って剥がすと、本が破けるから付けたままにしてるの?
>>77 >>78 あのさオレの仮往生
本体の表紙に黒い斑点がまばらにあるんだけど
お二人の仮往生の白布の表紙にも付いてる?
カビかなぁなどと思っていてちと心配。
いいなあ俺も欲しいなあ
>>80 俺のは第四版だが表紙の装幀にあるね、そういう斑点が。
黴ではないと思うよ。
古井由吉「力の世界にあること」
書くことがあるうちはまだ駄目なのだと以前から考えている。
書くことが思い当たるうちは、表現はまだほんとうに真剣ではない。
発想が底をついて、しかも表現意欲だけが動いているという
状態があるはずだ。その時、私は自分の有りようから、
世間の中に有る、血縁の中に有る、あるいはただ椅子の上に坐って有る、
その有りようから僅かな言葉を掴み出すかもしれない。
その時がやって来るまでに、私はすくなくとも、日常の取りとめもない
意識の断続の中で、自分が端的に有るその有り方への感覚を
いくらかでも磨き澄ましておかなくてはならない。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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>>82 レスさんくす
安心したよ、ありがと
しっかし仮往生、四版まで刷られていたとはすこし驚きだなぁ
85 :
吾輩は名無しである:03/10/27 23:46
某アンソロジーに収録されていた『先導獣の話』という短編を読んだ。
鳥肌がたった。
>>83 なんという・・・あああああ、もう、
その断章に出遭っただけで、2chに踏み迷ったかいがあるというもの。
UPしてくれた83さん、ありがとう!!
>>82 >>84 四版じゃないだろう、まさか。初版第四刷のことだろう?
古井さんだもの四刷くらいはいかなくてどうするっ(怒
そう。
>>82 は四刷の意味です。発行日は九〇年二月十三日。
『槿』の函つき単行本が新装開店のデパートの古本コーナーで百円で売ってた
何かすごく悲しかった。買ったけど
吉井さんの文体好きです
俺の中では梶井に匹敵するくらい双璧を成しています
小説にとっての重要なものとして虚構性を第一に考える者ですが、
しかし虚構性を切り詰めるだけ切り詰めたところで、またなにか、
虚構性がむいてあらわれるんじゃないか。みたいなこと言っていた気がする。
書くことがつきたところからが小説家の器が問われる、みたいなことも。
例によって、唸らされた覚えがあるなあ。
>>89 いくらなんでも古井と梶井じゃ共通点ないと思うけどね。
双璧という言葉を使っているのだから似ているから好きという訳でもなかろう
92 :
吾輩は名無しである:03/10/30 13:39
>>91 誰も同じように好きなんだろなとは思っていないよ。しかしさ、古井と双璧をなすにしても、
梶井はないだろ梶井は。時代も違う、描く対象(描く者もまた対象となり、また対象とされた
描く者もまた対象と・・・略)だって全く異なる。一体、双璧をなせばいいのかと小一時間。アホかと。
「古井の文体」というけれど、上にも挙がっている『山躁賦』以降の作品を読んで、
まだ文体とやらの上にアグラかけるのかとね。訊きたい。
ところで、文芸誌の類に疎くてかたじけないのだけれど、最近古井はなにを書いているのですか。
いやは、あげちった。スマソ
「青い眼薬」、最新の群像見たら載ってなかったけど、完結した?
それとも、休載なだけ?
>>96 本当だ。まだ完結していないと思っていたのに。
古井由吉にたいする評論でお勧めなものを教えて下さい。
98 :
吾輩は名無しである:03/11/03 01:20
>>97 蓮實重彦の『文学批判序説』に入っている古井論は非常に懐かしいテマティックで
割りと楽しく読めたような気が……あとエピゴーネンの渡辺直己が『かくも繊細なる
横暴』で古井論を書いているはずです、これは俺も読んでないけどねw
ってか、たまにはあげとくか。
>>98 レスさんくす
渡辺のは行きつけの古本やでみかけたことがあるので
手に取ってみます。
吉井由香 「仮往生伝試文」
と書いてあってひどくびっくりした。
あれはどこのサイトだったか。
115 名前:古井由吉(最新コラム) [sage] 投稿日:02/08/09 19:57 New!!
『驚きながら』 ――「週新」8/8号より――
変わるという当たり前のことに、人の心がなかなかついて行けないのは、往古
からのことであったらしい。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、と平家物
語は冒頭に歌いあげているが、その悟りの裏には、世の有為転変というものは、
考えても考えても、考え抜けないものだ、という歎きもふくまれているようだ。
ついこの前の日々が過ぎ去る、永遠に過ぎ去って失せる、これはどうしたこと
か、誰にも考え抜けないことだ、と歌った詩人もある。
万物の実相は生成変化であり、永続する正体というものはないのだ、という考
えも古代からある。これが悲観かと言うと、かならずしもそうではない。人の活
力を盛んにする見据え方にもなる。
一方では、変わらぬことへの驚きもある。私などは老境に踏み入りつつある今
でもしばしば、二十歳前の頃とまるで変わらぬ心で歩いている自分に気がつくこ
とがある。心ばかりか、歩き方まで変わらない。少年の私の背つきが今になって
まざまざと見える。
これはどうしたことか、とここでも叫びたくなる。これまで歳月に沿って、歳
月にはなかなかの忠実を尽して生きて来たというのに、その歳月には触わられな
かったような自分が、ここにいるではないか。
とある角を折れる。すると、これまでに幾度も同じ角を同じ心と同じ体で曲が
った自分を、これからも繰り返し同じ角を曲がる自分を、見る気がする。かなら
ずしも、反復に苦しむばかりでない。少々寒いが、自足の念も生じる。
変わる変わらぬは所詮、人には考えきれぬ不思議だ、と私はにらむ。しかし、
変わったと驚く時、変わらぬと驚く時、それはどちらも、生きる心の改まる、更
新の契機となるのではないか。人間は驚きながら生きる動物である。
>>98 『かくも繊細なる横暴』売り切れてた・・・・残念です
107 :
吾輩は名無しである:03/11/10 19:01
>>106 値段のわりにはいまいち。
作品読解には役に立つかな。ただ、秋声やムージルと絡めたりとかすりゃ面白いのにしてないからちょい浅く感じる。
あと、年譜がわりと詳しくていい。
まあ、買うなら古本屋で買ったほうがいいだろう。
>>107 レスありがとう。
古井関連の評論で上に挙げられている本以外では
あと内向の世代論ぐらいしか知らないのですが
他にも評論集があるのでしょうか?
また良かった評論があれば教えてもらえないですか?
109 :
吾輩は名無しである:03/11/10 20:39
>>105 渡部直己だったら『読者生成論』で「山躁賦」論も書いてるよ。
『かくも繊細なる横暴』のほうは何となく、後藤を褒めるために
古井をけなす、ってかんじだった。
そのくせ後藤論は枚数も内容的にも薄い、、、
俺も探してんだけど、なくてねえ
論じにくいのかもね、深すぎて(笑
まあ、和田勉も悪くはないよ
ただ、値段が値段だけに期待を強くしすぎると拍子抜けする部分もあるってとこ。
他の評論か。
この和田勉の本の中で、これまでの古井作品の批評を取り上げたりして、一覧にもしてたな確か
ちょい手元にないんでおぼつかないが
お役に立てずスマソ
>>109 あ、やっぱ渡部直巳の、そう思った?(w
>>111 スゲーどうでもいいことだけど、
渡部直巳、でなくて直己です。そこんとこヨロシク。
渡部直己のはおれも読んだけど、論それ自体としては、古井由吉論の方が面白いし、
濃い気がしたな。後藤に関しては、今までにない視点もいくつかあって面白かった
けど、やっぱり薄い。後藤に関しても古井論並みの濃さで論じてほしかったが。
114 :
吾輩は名無しである:03/11/10 22:14
まあ、あれは金井美恵子を持ち上げるために書いた本だしな。
115 :
吾輩は名無しである:03/11/13 02:31
>>15 おお、このスレの主ともいえる古井(略)会員さまに
レスを頂いていたとも知らず、お詫びの言葉もありませぬ。
徳田秋聲の『新世帯/黴』(福武書店文芸選書・解説古井由吉)を
幸い古本屋で見つけ、条件反射的に購入しておりましたので
それを読んでみることにいたします(古い人が書いた小説は
どうも気が進まないのでほっといておったのですが)。
ああ、それからどうでもいいことでしょうが、
嫌いな作家スレに古井(略)会員さまが
古井由吉の名を挙げていたのを見て
快哉を叫んだわたくしであることを付け加えておきます。早々。
>>115 日本語と日本語化以前との襞を分け入るような古井の筆致に慣れていると
その二作は平成にまで至る口語体の確立だとか抜きにして面白いと思いますが。
新所帯に「妻隠」、黴に「山躁賦」を感じてもおかしくないと。どうでしょう。
>>116 web.archive.org/collections/web.html
Googleのキャッシュは消えましたか。ここの利用をすすめます。
他の人には内緒ですよ。
>>118 うほっ ありがとう
googleしか知らんかったよ
めちぇ凄いやんか!!
早速ローカルに保存しときました
>>118 web.archive.orgの使い方が解らないのですが、教えていただけませんか?
恥ずかしながら英語が全く読めません。
121 :
仮往生伝試文:03/11/19 23:22
厠の静まり
──されば、まことに最後に思ひ出でむこと、かならず遂ぐべきなり。
今日は入滅という日に、寝床の中から弟子に命じて、碁【木平】を取り出させ、
助け起き直らせてそれに向かうと、碁を一【木平】打たん、と細い声で甥に当たる
聖人を呼んで、呆れる弟子たちの見まもる中、念仏も唱えずに石を並べはじめる。
たがいに十目ばかり置いたところで、よしよし打たじ、と石を押しやぶり、また
横になる。
122 :
吾輩は名無しである:03/11/20 23:12
>>120 118ではないが、web.archive.orgの検索窓に
>>116にあるアドレス www.lib.juen.ac.jp/staff/suzuki/shoshi.html
をコピペしてボタンをクリック。んで、出てきた日付のいちばん新しいのを
クリックすると、あら不思議。
どういう仕掛けだか知らねど、復活しただや。
おらあも、びっくりこいただよ、
>>118san
って、教えちゃまずかっただか?
a
この秋から冬へ移る季節には山躁賦が良いかなぁと思う
あんまり話題になってないけど
男たちの円居、読んだ。話の季節はちょうど今。
もちろん古井的なんだけど、非古井的にエンタティンメント
しているところもあって、迫力ある山岳小説になっていた。
>>122様、ありがとうございます!
かなり使えるサイトですねえ。
>>110 107はちなみに古井由吉論購入しているの?
むちゃ高いやんか、この本。7000円って・・・
>>127 もちろん購入してるよ。だからつい評価が辛くなりがちになってしまう^^;
>>112 そうだったな。スマソ。
1987年刊行『フェテイッシュな時代』古井由吉×田中康夫対談(トレヴィル刊)
古本屋で見かけて買った。田中康夫がSMプレイの相手とのツーショットを
「フライデー」に激写された事件の直後の対談らしい。
どうやら、
元河出書房の編集者である本田某氏が、講談社に物言いたくて憤懣やるかたない
田中に持ちかけて、時宜を逃さず作った本…という趣き。SMプレイの相手が
フライデーに喋ってしまった後なので、田中は当然のごとく事実をより詳しく暴露
する手法に出て、事細かに己れのセクースライフをくっちゃべる手法・・話題騒然
の時期だったろうから
相当数売れた企画本と思われる。
対談相手に古井氏をもってきたところが、たくまざる仕掛け。古井氏は、企画者の
意図にはノセられず、終始「作家古井由吉」のスタンスを崩さず、さりげなく
書き手としての凄いようなセリフを吐いたりしている。
結果、
田中康夫の浅薄で躁的な饒舌がやたら目立ち、田中の本質は作家でも文学者でもなく、
要するに「”田中康夫”という商品を如何に高く売るか」が関心と目的の全ての
パフォーマーにすぎないということが、如実に見える。石原慎太郎と同質なわけだ。
少しでも高く売れそうなジャンルがあれば、
そっちへ向かってホイホイ動いていき、その為には政界だろうと大震災だろうと
知事の椅子だろうと脱ダムだろうと、なんだろうと利用してはばからない。
今はそれぞれ保守と民主とに擦り寄っている石原と田中康夫だが、
もし、時流が共産主義であればそれに、もし自分がより売れそうなのがネオナチ
であればナチズムにでも、歓んで身を呈するはず・・どれほど奇麗事を
並べてみせようと、その根源の動機はしたたかなナル&エゴにすぎず、文学家とは
もって非なる質である。
そのことをハッキリと炙り出してみせている本として、貴重。
さっき仮往生伝試文をネット注文したですよ。1500円。
在庫確認後、請求メールってことなので、期待せずに待ってみます。
注文を受けました仮往生伝試文につきましては在庫を確認しております。
メールが132さんに届くことを祈りつつ。
そして、いちゃもんとも対話ともつかない書き込みがびっしりとなった本が届くことを期待しつつ。
やっぱり、一筋縄でいかない作品とはいえ、手放されるにしても、
読みの試みがなされてからであって欲しい。手前勝手な心持ではありますが。
今、「魂の日」一日一篇ずつ読んでいます。
そそくさと読むならつややかな言葉の群れが、つーっと流れていってしまうので、
私にはこれくらいのペースがちょうど良いようです。
在庫確認メールキター(AA略 !!!
送料入れて2015円ですってよ!
僕としてはきれいな本の方がいいです……
過去ログでは図書館の「おさがり」を狙うべし
とかあったような気がしますけれど、
まあ本は値段じゃないから。
とか憎まれ口の一つでも叩いてやりたいところですね。
おめ!
読んだら感想書きにまた来てくださいな。
>>134 状態はどういう記載だったの?
初版 帯有り 並上 とか??
初版・函・帯 だけで、状態の記載はありませんでした。
まあボロボロでもいいですよ。ゆっくり読めるんだし。
今朝、郵便局で入金してきました。
領収書をファクスして急かしてしまいました(急ぎの方はそうしろと書いてあったので)。
近所の図書館には以前、あったのですが、
いわゆる「借りパク」をした馬鹿者がこの板にいました。
本当かどうかわかりませんが。
それにしても良心的な値段ですね。
そんな書店がたくさんあって、ひいては広く読まれてほしい。
借りパクした人には、夜間返却口に放り込んでほしい。
勿論、それは試文だけに限った話じゃなく。
>ゆっくり読めるんだし
同意すること首ガクガク状態。誰かコルセット頼みます。
それで仰臥を強いられて「硝子戸の中」など読み返したいんですよ。
不謹慎ですが。
>仰臥を強いられて「硝子戸の中」など読み返したいんですよ
同意失禁。不可抗力の読書の機会が欲しい。
本はなかなかどうして読めないものですね。
良心的な値段ですよね。
ある古本屋サイトに寄ってみたところ、帯ありと帯無し(こっちは1000円でした)の
二冊だけあって、即座に予約ですよ。
次の日行ってみたら、帯無しも無くなっていたので、物凄くラッキーだったみたいです。
ところで今、『槿』を読んでいるのですが、凄いですね。
上手く言えませんが、いつの間にか、自分が文章そのものにぴったりとくっついて、
息を詰めて進行していく、といったような緊張感が、心地好いです。
古井の言葉を借りれば「追っつけ」るが辛うじて近いのかしら。
体感(体感としか言いようが、ない)の是非はともかく、この作家の本を手にしていると、
夜が長くなりますね(笑)
芸とでも呼ぶしかない、記憶を手繰り寄せていく筆致がありますけれど、
堂に入っているというか、筆運びに有無を言わせない力のように働いているものがあって、
その運ばれ方に、なんでそうまでして書くんだよ! と内心では「訝り」つつ、
気が付くと頁はめくられている……。
作品にもよりますが、大体いつもそんな感じです。いやはや、まったく。
今更ですが、『槿』の再販には惜しみなく祝杯あげますよ。
恥じずに言葉を(物語を)紡ぐことと向き合える傑作が、新しい読者を得続けることに
まさか異論はありますまい。
そのような時が来るかは知りませんが、いつか後輩に薦めてみたいものです。
試文が到着しました。
きれいです。汚損はほとんどありません。
本にパラフィン紙がかかっています。
古井作品に関してはついついコレクター化してしまい、
本読みとして善いことなのだろうかと考えることもままありますが、
とりあえず今は、現物を眺めて喜びをかみしめたいと思います。
早いですね、届くの。しばらくは積読になるのかな。余計なお節介か。
試文は、美装本の部類に入るかと思います。
ところがあまり、自分の趣味でなかったりします。
しかし本棚にあるのは、タバコの脂が難点で、ちょっと他人様には差し出せない。
なんたる読者。情趣に欠ける。皆さん、すみません。
>いつか後輩に薦めてみたいものです
つまり、講談社さん品切にしてくれるなよ、と切に願うわけです。
誰からもツッコミなさそうだから、自己レス。
>>141 >古井作品に関してはついついコレクター化
仮往生以外だとなにがコレクター的な書籍になるんだろう?
グリム童話の絵本とかか??
筑摩のムージルと岩波のムージルを照らし合わせて
翻訳の変化にニヤリと笑う人は
立派なコレクターだと思います。
145 :
吾輩は名無しである:03/12/08 00:35
おまいら、古井由吉ってたまにヘタなホラー小説よりガクブルな描写とかあると思いませんか? 漏れ、「栖」がやたら怖かった。。。
だって本当はホラー作家だもの。純ホラー。
人間を根底から考えてみるくらい怖い話はないよ。
人がわけのわからんものに殺されるとか追いかけられるなんてのは全然
怖い話じゃないし。
147 :
吾輩は名無しである:03/12/09 14:26
群像連載の『青い眼薬』が完結age。
あぼーん
書評付というのがいいな。それは付加価値があるだろう。
しかしどうして1985年なんて間違うかね。
152 :
吾輩は名無しである:03/12/21 15:20
「神秘の人々」
「山躁賦」
「眉雨」などが近くの古書店に在ったんですけど買いですかね?
全て千円前後だったんすけど。
ある時に買っておかないといつのまにかなくなるのが古本というものだ。
しかも古井だ。ブックオフでも容易には見つからない。たまにあると「杳
子・妻隠」で既に買ってあったりする。神保町まで行くのが苦痛じゃなけ
れば別にいいのだが。
>>153 有難きお言葉に感謝。
腹をくくり、男らしく三冊まとめて買っちまいます。
ただ「神秘の人々」はパラ読みした感じだとかなり難しそうな内容だったな〜
読める自信がねえ・・
仮往生落としたぜ〜
156 :
吾輩は名無しである:03/12/27 00:31
――咳の中に仏がいる。
そんなことを思った。喉仏、だろうか。埒もない連想である。
暑い夏だった。その盛りに風邪をひいた。夏風邪というのはけったいなものだ。
暑さがよけいにこたえる。のべつ脂汗ようのものの滲む肌に、寒気がかすかに走る。
外気の重苦しさと肉体の重苦しさとの境目に、薄氷のように張る。
『咳花』
157 :
吾輩は名無しである:03/12/29 00:56
河出の作品集全7巻、
ブックオフで2100円で入手。
ほとんど読んだ感じのない美本。
ぎゃっはっは、バッカじゃねーのブックオフ!
158 :
吾輩は名無しである:03/12/29 00:57
つーか、ブックオフに叩き売った奴がバカだな。
>>102 そこは特別。光堂は異常に高いことで有名な古本屋。
161 :
吾輩は名無しである:04/01/05 02:51
帯とか文庫本の後ろとかに
あらすじや煽りの文章が書いてありますけど、
古井さんの本の場合、編集者(かな?)が苦労して書いているのが
手にとるようにわかって、読んでいて笑ってしまいます。
私にとっては、それを読むのも古井本を手にする楽しみの一つ。
お、無難にまとめたな、とか、〜の金字塔であるといった感じで
手放しに称揚してみたり。
3日付朝日に載ったエッセイのプロフィールにもクスり。
いまだかつて感服したコピー(?)には出会ってません。
あらためて手持ちの本のそれを見てみると笑えるのでは。
古井スレ的初笑いということで……。
162 :
吾輩は名無しである:04/01/05 19:28
シモンがドイツ語で書いていたら古井に訳して欲しい。
163 :
吾輩は名無しである:04/01/07 02:25
古井文体のシモン……
ちょっと興味あるな
164 :
吾輩は名無しである:04/01/09 20:58
もう疲れた。古井が死んだ後の全集買おう。
まだ俺は若いからな。
>>164 死んだ後でも長い事出ないかも知れない。日経平均2万円台、1ドルが110
円台にまで復活すればわからないけど。
おそらく一万部も売れないからペイしないし、それ以下の部数で出すと大変な
価格になってしまうし。もし出たらそれはオンデマンドかも知れない。やはり
高価格になると思う。
いずれにしても、古井を取り巻く環境は厳しいと思われます。
166 :
吾輩は名無しである:04/01/11 19:40
仮往生伝試文、文庫化age
168 :
吾輩は名無しである:04/01/11 20:12
>166
ソースお願いします。
リーク?
最近オークションで落としたのに…_| ̄|○
俺の六千円…
俺年末にEASYSEEKで600円で買ったYO!
(?゚Д゚)
173 :
吾輩は名無しである:04/01/12 19:37
なるほど。
ところで吉井由吉って誰やねん。
「古井」でオートシーク登録している人にはメールが来ないわけですね。
なるほど
だから気づかなかったのか〜
俺は仮往生伝試文限定だったからラッキ〜
177 :
吾輩は名無しである:04/01/13 00:21
古井由吉『ムージル 観念のエロス』岩波書店を手に入れた。
おもしろそう。
EASYSEEKはいいね。俺も使ってる。
オートシークは便利だ。
ずっとオートシークで「古井由吉」で登録してたんだけど「吉井由吉」とは・・。
まさか「仮往生伝試文」が600円あったとは・・。(´д⊂
ブクオフ等でも、「ふ」の欄を探しても全く見当たらないと思ったら、
「よ」の欄にひょっこりあったりするな。
で、『彼住生伝試父』の文庫化情報まぁだ?
185 :
吾輩は名無しである:04/01/14 17:31
仮往生、とてもきれいな状態のものが3500円でありました。
とりあえず古書店の親父さんにはとりおきをお願いしておきました。
買いでしょうか。
それとも吉井の600円版が出るまで待ちでしょうか。
ちなみに、まだ2年ほどは文庫化はないと思っています。
迷いましたが、
探し続けるのもめんどうだし早く読みたいので、
これからまた買いに行くです。
ちなみに俺は「吉井由吉」でもあらゆるところを調べました。
EasySeekはもちろんのこと日本の古本屋などにも、
吉井由吉作品がたくさんありました。
仮往生はありませんでしたが、
いろいろと探してる人は見てみてはいかがでしょう。
連続失礼しました。
188 :
吾輩は名無しである:04/01/15 23:27
芥 川 賞 選 考 委 員 古 井 由 吉
逆 賊 吊 る し 上 げ
娘 に 甘 い セ ク ハ ラ お や じ
ま吉井由吉『山躁賊』には座蒲団。まだあるかな。
春には単行本でるのかな。予定組まれているといいな。
最近新潮文庫見ないけどみんな絶版になっちゃったのかなあ
あるうちに買っとけばよかった
美香は創価学会員なのかなあ
そうだ青い眼薬はまだか
仮往生伝、あるところにはあるよ。小まめに探してたら、そのうち出会うよ。
私という白道を古本屋でみかけたんだけど
どういう内容ですか?論評もとむ
(
>>194・・・漱石好きなら・・・買ってもいい・・・小説ではない・・・)
>>188 それはどうも違うようだぞ。少なくとも金原の受賞には反対したという事だ。
もしこれを見ていたら世田谷の用賀方面に向かって「ごめんなさい。お詫びに青い
眼薬が出たら真っ先に買いますのでどうか許してください」と言いつつ頭を下げて
おくように。
197 :
吾輩は名無しである:04/01/20 21:59
198 :
吾輩は名無しである:04/01/20 22:00
古井だってりさタンでハァハァしてるよ
ハァハァと文学的評価はきちんと分けて考えているのだ。
ただしパーティでお互いが会ったらどうなるかは知らないが。
綿矢を推していたら笑える
201 :
吾輩は名無しである:04/01/22 19:03
そろそろixion再来キボンage
202 :
37歳無職童貞自殺志願者:04/01/23 19:47
俺はジプレキサにいい思い出しか無い
初めてこれ処方された時、急に仕事ができるようになって、
全くできなかった仕事が普通にやれるようになった
203 :
吾輩は名無しである:04/01/29 20:38
後生だから、古井スレを荒らすのだけはやめてくれ。
ぶっちゃけ芥川賞を誰が取ろうと知ったことじゃないし、
むしろ話題になるのは文学のためにはいいことに
違いないとは思わないでもないけれど、古井さんが反対
してくれたのは、嬉しかったな。
落ちるなよぉ〜
青い眼薬の情報ないですかね?
「椋鳥」という短編集を、
ブックマーケットというマイナーな新古書店で100円ゲット。
埴谷のような装丁ですね、これ。
文体も普通というか、仮往生以降のものしか読んだことなかったので、
ちょっと不思議な感じがします。
age
209 :
古井スレ存続委員会会員:04/02/10 16:21
なんと綿矢支持だったとは!
正直言って驚愕しました。
まだいたんだ。
ここ半年で俺だいぶ古井読んだよ。
セクハラ爺全開でいいじゃない。
211 :
古井スレ存続委員会会員:04/02/10 17:07
>>210 古井スレがなくなるか、それとも私が先に死んでしまうか。
はたまた2ちゃんそのものがなくなってしまうのか。
といったところです。
あぼーん
213 :
吾輩は名無しである:04/02/11 01:36
支持してるってことになるんですか。あのコメントは。
214 :
吾輩は名無しである:04/02/11 01:43
かなり穿った読み方をしても、あれは支持の表明と言えると思います。
蛇のほうには一言も触れず。
チンコマンコいう文章に厳しいのは輝よりも古井氏なのかと。
輝が蛇を支持してた。驚き。
215 :
吾輩は名無しである:04/02/11 01:49
「蛇にピアス」よりも「蹴りたい背中」のほうが良い作品だとは思いますが。
がらんどうの背中という意味は?
216 :
吾輩は名無しである:04/02/11 02:19
>「蛇にピアス」よりも「蹴りたい背中」のほうが良い作品だとは思いますが。
あ、俺だけじゃないんだ。良かった。
がらんどうの背中は、心ここにあらずの背中、では浅すぎ?
文中のがらんどうの瞳と対応してるんだろうけど……。
217 :
吾輩は名無しである:04/02/11 09:23
古井先生、もう綿矢のマンコと仲良くなってたりして。
こんな糞板でもちゃんと吉井スレがあるんだな。
蛇にピアスは冒頭二行で読むのをやめた。
芥川賞受賞作なら全体としては一定のレベルにあるのだろうが、
わたしはこれじゃあ読んでやらないよ、って処。
誤記スマン。Zaurusなんで。
糞板に吉井スレ!わたしはこれじゃあ読んでやらないよ!糞板に吉井スレ!
糞板に吉井スレ!わたしはこれじゃあ読んでやらないよ!糞板に吉井スレ!
糞板に吉井スレ!わたしはこれじゃあ読んでやらないよ!糞板に吉井スレ!
迷惑でしょうから3行でやめます。
古井はインターネットに無縁ですかね。眼の酷使は禁忌でしょうが。
青い眼薬という言葉の初出は『神秘の人びと』でしたか。楽しみですね。
222 :
吾輩は名無しである:04/02/14 07:09
糞レスするから糞スレになる。
糞スレ増えると糞板になる。
──午後まで土砂降りだった。晴れ続きだったのに。肌着まで染みは通る、足もと
はもう滲めなこと。どうしても、雨にかからないわけにはいきませんから。それに、
あの降りの中で、なにかの拍子に、傘をさし忘れているのね。おそろしそうな顔して
見てる人がいた。でもこれぐらい降ればいっそ、何も区別もないようで。一度だけ気
色ばみましたけど。ついてないな、と天を仰いで手放しに滅入られたので。悪うござ
いました、と笑ってしまって。
──ぼやくんだな。困ったところで。
──心得がないんですよ、近頃。雨でも降ればなにかと、手間取りますし。早く放
免されたい一心で。
──流れが滞ると、子供っぽくなる。
──ああ、そう言えば虹、出てましたよ。あの帰りに。皆、陽気な顔をして、がや
がや指差してました。あたしも、いっとき気が抜けて、感心して見上げてましたっけ。
あの降りにしてはずいぶん、あどけない色合いだなと思って。煙突のむこうから立っ
て、高台の上へ、淡いのでしたけど。
──あどけない、なるほど。
──あの朝ならもっと、凄いのが立ったでしょうね。黒い虹とか。
──紫一色とか。
──同じことですよ。空があれだけ焼けては。西の方まで赤かった。日の暮れまで
ひとりで寝過したのかと思ったほどでした。朝の空気を吸おうとして、二階の雨戸を
細くあけたそのとたんに……。
──二階の雨戸……。
──部屋にいろいろ小物が押し込まれてました。衣裳部屋にもなっていて、物と物
の間を分けて、女たちが三人、小さく丸まって眠ってました。空が赤すぎるので自分
でも気が引けて、雨戸を閉めて振り向いたら、目をくらまされた真暗闇の中に、戸の
隙間から光が洩れていたんでしょうね、三方から皺々の顔が、こちらへ首をもたげて、
赤く染まっていた。大きな目をひらいているの。昨夜まで自分ももじきに死ぬような
ことを言っていたのが、あたしを気味悪そうに見て、雨になるのかね、そうたずねる
の。
──あなたの顔も、赤く焼けていた。
──雨戸を閉めた上に、空のほうへ、背を向けていたんですよ。
──輪郭が、赤く縁取られていた。
──女達の目がおずおずと、こちらに集まってました。つい眠ってしまったのを、
咎められた気がしたのかしら。あたしの意向を、うかがうみたいな声でした。やっぱ
り雨になるのかね、と。知りませんよ。
晴れた日に街を歩くうちに、視野が左右から狭まり、正面からも輝きが拭い取られ
た。連夜の不眠のせいらしい。陽が翳ったわけでもなく、伏せた瞼のすぐ上から、白
光が渦巻いた。周囲の騒音が、内へ傾きかかり、その乱入を支えていると、時もあろ
うに、腹の底から疼きがあげていた。頭はその苦痛に関わりなげに、どこからそんな
像が来たものか、引かれていく者たちの、従順な鬼気を浮べていた。
そのまま姿勢は崩さず、街をまた歩いて、通りがかりのホテルに回転扉から入り、ひ
ろいロビーを横切ってエレヴェーターに乗り、箱の唸りを遠い風と聞いてラウンジま
で昇り、人の少ない化粧室に入った。ゆっくりと用を足すにはこういう場所に限る。
とそれだけのことだが。
清浄な厠の内の、青いタイルを張った側面の壁に、腰掛けた便器の上から、うなだ
れた首をよじ向けると、細かい葉と、そして枝が浮んで次第に密に繋り、眼球の内の
刺激から来る虚像には違いないが、黒々と林立する幹の影も伸び、壁にそって見あげ
るにつれ、一斉に生い育って鬱蒼とした森林となり、厠はおろか建物全体を覆いこみ、
その外までひろがった。樹冠の間にのぞく空はほの白く、日没過ぎか、それとも払暁
か、雨が落ちはじめた。太鼓の音が聞えていた。もう久しく打ち鳴らしている。
同じ森林の続きの、こちら側の綾を越して、ひときわ鬱蒼とした窪地を渡り、またゆ
るやかに盛りあがる陵の向こう、敵方の麓からわずかずつ進んで来て、もうさほどの
隔りもない。物に憑かれて打ちまくってきたのが、いまではともすればとろとろと、
まどろむような緩慢さになりかけては、はっと鞭打たれてまた狂おしく打ち続ける。
それでも、まもなく力尽きて頽れそうな疲れの色はあらわで、遠方を威嚇する音の裏
に、我身の、命を訴える声が混った。女らしい。まわりに大勢の男が集まって見守り、
狂い抜くよう、凶器を地に衝いて責めている。
何事か、陰惨なことが為されつつある。人を震わすことが起りつつある。
あるいは、為された、すでに起った。
過去が未来へ押し出そうとする。そして何事もない、何事のあった覚えもない。た
だ現在が逼迫する。
逆もあるだろう。現在をいやが上にも逼迫させることによって、過去を引き寄せる。
なかった過去まで寄せて、濃い覚えに煮つめる。そして未来へ繋げる。未来を繋ぐ。
一寸先も知れぬ未来を、過去の熟知に融合させる。吉にしても凶にしても、覚えがな
くてはならない。熟知の熱狂が未来をつつみこむまで、太鼓を打ちつづけさせる。雨
の降りだしたのは、もうすぐ手前の兆しだ。
敵の出陣前の太鼓の音を、窪地ひとつの未来を隔てて、我身の熟知の内から聞く。繁
みの底に隠れうずくまり、役として、ひたむきに耳を傾ける。半日、一日、そして打
ち手の精が細り、命を尽しはじめ、ここに極みを打ちこみ叩きつのる音が、ひとつな
がりに響きながらえ、窪地に満ちて、みずから轟き渡る頃になると、こちらも地に跪
いて頽れるばかりに頭を垂れ、結んでいた口をゆるくひらいて、もはや音の出所に向
かってではなく、窪地のひろがりに添って、あまねく耳を澄ます。
234 :
吾輩は名無しである:04/02/26 23:19
頑張ってるね!折角なのでageとくね!
ちょっとお邪魔です。探し物があってこの板に来ました。
初期の短編などと、『槿』あたり読んでました。
「優駿」では、最初に「こんな日もある」を読みます。いいですね。
236 :
吾輩は名無しである:04/03/02 15:14
今日、町田の古本屋で仮往生伝試文みたよ。
2000円、状態◎。
俺は持ってるから買わなかったけど、
他の古井の著作、聖耳、神秘の人びと、眉雨をかった。
合わせて4000円なり。
237 :
吾輩は名無しである:04/03/02 23:15
仮往生伝試文の文庫って本当に出るのですか?
この作家、難解な言い回ししてるだけで中身からっぽだよね。
240 :
吾輩は名無しである:04/03/03 11:36
からっぽってかわいいね。かーらかーら由吉さんの笑い声蝋燭ゆれる錦絵屏風
241 :
吾輩は名無しである:04/03/03 12:13
からっぽではないと思うが、きわめて抽象的だよね。一言二言に還元できない。
読み終わったあとは、奇妙な読後感が残る
242 :
吾輩は名無しである:04/03/03 13:28
「眉雨」はそうですね。一行一行が「詩」のように思える。ですからつながりとかは
気にならないのですが。
243 :
吾輩は名無しである:04/03/03 16:03
244 :
吾輩は名無しである:04/03/03 19:47
「髭の子」という短編も好きです。病人と髭の話ですが読み終わった後に
切ないような余韻が残りました。
245 :
吾輩は名無しである :04/03/03 22:50
文藝文庫の短篇集で「陽気な夜まわり」を読んでるんだけど、
日常のちょっとした狂いがどこから生じたのか、一時間前か、三日前か、
それとも一週間も溯らなければならないか(正確じゃないですけど)、というのはやっぱり怖いですよ。
死にそう。
「楽天記」にも出てきましたね、この話。年寄りの雪山遭難。
爺々の日記 詰らない
248 :
吾輩は名無しである:04/03/06 23:49
古井さんの本は絶版が多くて残念です。
249 :
吾輩は名無しである:04/03/06 23:54
あたりまえじゃん。だれがこんなやつの本買うんだよ。
250 :
吾輩は名無しである:04/03/07 00:01
え、あなたがさっきお買いになっていたではありませんか。
251 :
吾輩は名無しである:04/03/07 00:09
>>247 一万二千円か・・・
足もと見やがって!!こんな状況を見ると心底「仮往生〜」の文庫化を願うな。
どこの出版社でもいいから出せ!そこそこは売れるはず!
ここまで話題になっても文庫化されないとこ見ると由吉が文庫化を拒否してるんだろうか?
それとも・・・
252 :
吾輩は名無しである:04/03/07 01:20
文芸文庫が「槿」出したけど、ということは古井はまだ出す気があるってことかな。
というか、「青い眼薬」はいつ出るんだ。
253 :
吾輩は名無しである:04/03/07 20:05
作者がOKしないと出せないんですか。
254 :
吾輩は名無しである:04/03/10 19:43
>>252 『夜明けの家』:群像2月号完結→4月発行
『聖耳』:群像7月号完結→9月発行
『忿翁』:新潮1月号完結→3月発行
なので1月号完結の『青い眼薬』は今月中に出てもよいかなと。
255 :
吾輩は名無しである:04/03/16 00:09
女たちの家(単行本)、800円。
楽天記(単行本)を1500円で見つけたんだけど、
これって買いですか?
>>255 とにかく古井の本は見つけたら買え
絶版ラビリンスだから
今買わないと高ーい全集を10年後につかまされるぞ!!
257 :
吾輩は名無しである:04/03/16 00:40
258 :
吾輩は名無しである:04/03/21 19:10
「女人」を読んで、SF設定でまったくSFしないという古井由吉を発見した。
259 :
吾輩は名無しである:04/03/22 03:43
ふだん映画や音楽漬けであまり小説は読まないのだけど、
おととい変な夢を見て、ちょっと気になったので、書棚で眠っていた「妻隠」を読んでみた。
あまりに夢の内容や感触と酷似しているのでビックリした。
小説を読んでこんなに興奮したのは久しぶりです。
260 :
吾輩は名無しである:04/03/22 03:45
>>259 以前その本を読んだ事を忘れていたのでは?
261 :
吾輩は名無しである:04/03/22 12:41
>259
由吉さまご本人ではございませんか?
262 :
吾輩は名無しである:04/03/22 14:08
>>259 由吉さま、「仮往生伝試文」の文庫を御願いします!
>>259 古井っち。『仮往生伝試文』もそうだけど、『楽天記』どうにかならん?
>>260 いえ、間違いなくはじめてです。
古井自体はじめて読んだので。
>>261-263 笑ってしまった。もちろん違いますって。
「絶版ラビリンス」な人ってことすら
ここを読んではじめて知ったくらいだし。
でも、これほどすんなり、水を飲むように入ってくる文体というのも
(小説嫌いの)自分にとっては珍しいので、相性はいいのかもしれません。
これからしばらくは古本屋に足繁く通うことになりそう。
このスレもいろいろ有用そうなので、ROMらせてもらいます。
僕は「夜はいま」がスリリングでいいなあ。
あと、ラスト一文の余韻の残し方がすげー。
マネしたくなるよ、あれは。
っつうことで、「夜はいま」のラストの決め方ですが、
他の作家さんで(この作品以前の作品)同じ決め方を
している作品はあるのでしょうか?
誰か詳しい人、見つけたらレスして下さい。
よろしく。
267 :
吾輩は名無しである:04/03/26 20:18
新潮文庫の『楽天記』とか『くしの火』とかって、
なかなか手に入らないね。
古本屋でどのくらいの値段で売られてるの?
ハードカバーだったら売ってる店もあるから
そっちにしようか迷ってるんだけど。
一昨日、うらぶれた古本屋で『楽天記』20円でゲト!
269 :
吾輩は名無しである:04/03/26 20:32
>>268
うおー、いいなー
うらやましー
>>267 2冊ともブクオフで購入。
楽天は100円、串は150円
ちなみに2冊とも人に贈った。
>>270 ありがとう。俺の誕生日覚えてたんだ。
届くの楽しみに待ってるよ。
由吉ちゃんねる
273 :
吾輩は名無しである:04/03/31 16:17
今日、『椋鳥』を500円で購入。
割ときれいな本で運がよかった。
274 :
吾輩は名無しである:04/03/31 18:28
読んでいて疲れる。だめですね、この人。
275 :
吾輩は名無しである:04/03/31 20:27
初めて買った古井作品は「櫛の火」で、古本屋で50円だった。
今まで読んだことのない作家の本を買おうと思い、50音順で作家名を見ていって
「古井?2chでスレたってたなー」ってくらいの軽い気持ちで購入。
あのテンポに慣れるのに時間がかかったけど、出会えて良かった。
276 :
吾輩は名無しである:04/03/31 22:55
櫛の火←なにこれ田舎くさいタイトル
田舎くさくて良いジャン。
ある意味、田舎臭い作家なんだからさ。
278 :
吾輩は名無しである:04/04/01 00:00
279 :
吾輩は名無しである:04/04/01 20:06
『櫛の火』ほしいなあ。
なかなかみつかんないよ。
276みたいなひとが
たまたま持っていたのを
どんどん売りに出せば助かるんだけどね。
280 :
吾輩は名無しである:04/04/02 03:34
267だけど、用事でどこかに行ったらブクオフや新古書店を必ずチェックする
ようにしてる。
あとは古井の名前があったら迷わず買う。それだけだね。
文庫で欲しい、なんて言っているといつまで経っても読めないしね。
ハードカバーで買ったら文庫も見つかったなんて事もよくある事だよ。
「日本の古本屋」をいま見たら「椋鳥」文庫500円、「槿」文庫が840円、
ハードカバーでもちらほら3ケタ台があるけど、あとは1000円以上してるね。
スレの
>>170-187 の方で出てきた吉井由吉でも検索したけど、
あんまり安くはないね。
ごめん、おれ270だった。
で、eazyseekの方も文庫で安いのは「杳子・妻隠」くらいのようだね。
ハードカバーなら安く買える事もあるようだけど。
でも3ケタ台で妥協するなら、easyには結構あるよ。
おれは本屋巡りが好きだからあまりこういうのはつかわないけどね。
やっぱeazyか……。
284 :
吾輩は名無しである:04/04/02 23:44
おれも古本やめぐりがすきだから
こつこつ探すよ。
復刊ドットコムの仮往生伝試文復刊希望票が91票までいってるから、
まだ入れてない人は投票して100票いかせちゃおう。
馬事公苑
書店であまり本を見かけないが 読者層は狭いが深い
288 :
吾輩は名無しである:04/04/06 19:34
<285
投票しました。100になーれ。
289 :
吾輩は名無しである:04/04/06 20:18
正直、古臭い作家だよね、もはや・・。
言語感覚がうとい感じ?
今ならフランス物の翻訳をやっているよーな人の
文体が一番いけてるね。
290 :
我輩は名無しである:04/04/06 21:58
>289
古井の文体をよくもまぁ、軽々しく言うね、どあほう。
291 :
吾輩は名無しである:04/04/06 22:09
地の文に一人称二人称三人称を溶け込ませただけの読みづらい視点。
話にならない。キャラの振り分けもできないくせに何様のつもりなんだろう。
この雑魚は。
293 :
吾輩は名無しである:04/04/06 23:12
田口ランディ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
>>(超えられない壁)>>>>>>>>>>>>>>>>>古井由吉
294 :
吾輩は名無しである:04/04/06 23:13
あんれー、ふるいのはお名前だけでありんす♪
鈴をブラさげて登山
2ヶ月でピアノ卒業
297 :
吾輩は名無しである:04/04/10 20:04
>>297 某スレでも訊いていませんでしたか。
そのサイトでの購入はアマゾンを通してのものになりますから、
アマゾンに在庫がなければ、買えません。
299 :
吾輩は名無しである:04/04/10 20:18
>>297 あなたのおっしゃるとおり、
他のところでも聞いています。
どうしても知りたかったもので、すみません。
丁寧なレスありがとうございました。
>>299 上のほうでも触れられていますが、
再版なり新装刊なりの運びになれば素敵ですね。
去年『槿』が文庫化されましたけれど、
僕は近い時期に書かれた『親』に描かれてある彼が好きで、
あれは文庫化されんのかなー、と思っています。
301 :
吾輩は名無しである:04/04/11 03:05
古井の文章からはエクリチュ―ルの生々しい胎動が聞こえてこない。
エクレア
303 :
吾輩は名無しである:04/04/11 11:09
このスレ読んでると、結構『楽天記』って古本屋でみかけるものなのかな?
昨日、自分も単行本『楽天記』新潮社の初版本を500円でゲットしました。
これから読みます。
304 :
吾輩は名無しである:04/04/11 20:41
綿矢りさ>>>>>>>>>>>>>>>>古井由吉
世間の評価
305 :
吾輩は名無しである:04/04/11 21:11
古井由吉>天道
306 :
吾輩は名無しである:04/04/12 08:51
このスレに触発されて「よう子」を読んでみました。
面白かったです。この人の文章は独特ですね。
よう子には、いわゆる「まともな生活」ってやつが盲目的な形式の反復
というおぞましいものにしか見えないんですよね。そういう状態に堕する
ことなく生き延びていこうとするならば、バランスが崩れるはじめるギリギリの
ところで自己をキープし続けるしかなく、そのためには、自ら神経症的な状態に
陥るしか手立てはない・・・ってこと?
不器用すぎる有り様ですが、これが文体の特質と重なるような気がします。
手垢にまみれた技術の使用は、まさに文学上の盲目的な形式の反復であって、
絶対に避けたい。かといって言語感覚やレトリックで「硬直」を切り崩していく
ような天才肌でもない。このような、自意識と作家の資質のうえでの不器用さが、
あのような精緻極まりない(別の言い方をすれば神経症的な)文章を
書かせるのではないでしょうか?
まだ、一作しか読んでないんで、わからないですけど・・もう少し読んでみます。
308 :
吾輩は名無しである:04/04/12 19:49
なんとなく良いなあという感じで古井さんの本を読んでます。
文章のリズムが自分にピッタリで心地よいんですね。どういう具合に
書かれているんだろうとかは考えたこと無いんですけど。
310 :
吾輩は名無しである:04/04/13 10:22
同感です
港の杳子横浜横須賀〜♪
>>307 才能もだよ。
綿矢りさはまだ20歳なのに、2作品で150万部を売り上げた。
古井なんて爺には不可能だっつーの。
才能もないのにあれほど売れるか?
面白くないものが売れるわけがない。
勝者は綿矢。
作家として一生勝者になれないのが古井。
わかった?w
>>311 そうなるとまたずいぶん印象が違いますね。
>>いや、単にこのスレにはあなたは・・・・・・
>>312 その手の釣りは・・このスレではどうも・・・・苦笑
内向の世代は内角をズバッと突くんじゃに
318 :
吾輩は名無しである:04/04/14 15:37
全然読んだことない人だったんだけど、たまたまここ見たら『槿』っていうのが
いいらしいんで、大学の帰りに古本屋で買ってきたら『栖』だったyo!
紛らわしい題名つけんなよ、200円だったけど。
ところでこの小説はどうなんですか。
319 :
吾輩は名無しである:04/04/14 15:38
>>318 『聖』を読んでからのほうがいいんでない?
320 :
吾輩は名無しである:04/04/14 15:55
>>319 続編ってことなんですか。
なんか俺には高級すぎるみたい・・・
321 :
吾輩は名無しである:04/04/14 16:14
>>320 『聖』『栖』『親』の三部作になってます。
俺も初めて古井読んだときは(『杳子・妻隠』)「高級」というか
「次元が違う」って思ったけど、
一、二年くらいたって再チャレンジしてみたら面白くて、
卒論に選んだりもしました(『夜明けの家』)。
まぁあきらめないで頑張って読んでみて下さい。
>>312 教授の研究室に迷い込んで、
田舎出の新入生がワアワア泣き喚いている図、だな。滑稽。
>>318 どうなんだと訊く前に、読め。読んでわからなきゃ、それまで。
縁がないということだ。
マンガや綿矢は312のようなバカにも読めるが、
古井はそうはいかない。
323 :
古井スレ存続委員会会員:04/04/14 18:22
最近スレの伸びがいつになく激しいですね。ここ2週間で50レスついてビックリ
してます。芥川賞の時期でもないのに……。
これはなんでしょうか。古井が更なる再評価をされるという前触れなんでしょうか。
いずれにしても古井を読む人が増えるのは喜ばしい事です。何故ならば、今まで知ら
ずにいた"読み物"ではない小説の世界、という不思議を体感できるからです。
言いすぎでしょうか?
324 :
吾輩は名無しである:04/04/14 18:23
レスが増えているのは わしが時々書き込みしてるんじゃに
326 :
吾輩は名無しである:04/04/14 19:11
わしもおなじじゃに
古井先生と同時代を生きている奇跡を
噛み締めんといけんじゃに
古井先生が 文体に 〜じゃに を使ったりしたら面白いが
カリオストロの城伝試文
銭湯獣
ふルイルイ
夢とうつつを彷徨うんじゃに
333 :
吾輩は名無しである:04/04/15 19:56
そういえば古井さんの小説は時間の壁が無いですね。
自然にするりするりとトキを超えている。すごい。
もうすぐ復刊交渉はじまるぞい
青い山脈/\
/ \
青い眼薬
(●)
いま古井があたらしい
337 :
吾輩は名無しである:04/04/15 21:51
初期の作品を読みたい。
エンジンを組む女たち
339 :
吾輩は名無しである:04/04/15 22:23
自選短篇集の『木犀の日』のなかで
一番いいと思う短篇って何?
「先導獣の話」は印象的だったけど。
340 :
吾輩は名無しである:04/04/16 00:27
「先導獣」はすごいですね。鋭くて刃物を突きつけられるような感じがします。
全部すごいなあと思いますが「眉雨」が好きです。大声で朗読すると何となく
いい感じがします。
>>340 眉雨って山荘府や仮往生と比較すると物足りないなぁ
342 :
吾輩は名無しである:04/04/16 12:32
「眉雨」よりもすごいんですか。読んでみたいなぁ。
木曜日は?
>>342 実験的なところが先走っていて
それ以後の幻想?作品を知っているとどうも受け付けない
346 :
吾輩は名無しである:04/04/16 17:20
仮往生復刊期待あげ
古井先生の作品全部文庫本で安く出してくださいじゃに
348 :
吾輩は名無しである:04/04/16 19:49
刺激が少ないのでダメだ、この人。
今日 白髪の唄 を家で発掘しました
読みますじゃに
350 :
吾輩は名無しである:04/04/16 21:07
あと2票です。
351 :
吾輩は名無しである:04/04/16 21:19
>>347 河出が「古井由吉作品」を全巻文庫にすればだいぶカバーできる。
部数限定で出せばそこそこいけるんじゃに、、、その場合
限定261部(フルイ)か 限定4491部(ヨシキチ)がよさげじゃに
2614491部だとさばけんじゃに
>>352 >限定261部
少なすぎ。1冊1万とかじゃないと採算取れへん
シリアルナンバーの261と4491はレアーじゃに
説明するのは無粋だが数字は当て字
352で既に説明してるけどな
>>355もわしの作品じゃに
わかってもらえたか不安で不安で、、、ゆめとうつつをさまよったんじゃに
358 :
吾輩は名無しである:04/04/17 00:28
わしはわかったじゃに。すんごいじゃに♪
359 :
吾輩は名無しである:04/04/17 01:01
内向age
仮往生は始終古文調みたいなので理解できるか微妙だ
なぜか古井先生のスレ盛り上がってますね
いわば絶版や品薄で慢性的な飢餓状態にあるんじゃに
363 :
吾輩は名無しである:04/04/17 01:54
>>じゃに
おまえ、くだらないことばっかりいって、
うるせえんだよ、くずが
古井の作品名をもじってくだらないこといったり
周知のことをうるさく繰り返したりして
ばかじゃないのか?
きえろ、こんな文なら
このスレあげてくれないほうがましだ
また本人が書いたとか言う予感
>>363文句ばっか言ってねえで お前さんが盛り上げてみろや
あんまりつまんなくすんなよ
古井スレ存続委員会はスレ1の頃からどんな形でも書き込みしてくれる方を
応援しています。じゃにも当然応援しています。
そういえば昭島人さんは今ごろどうしているのだろうか。
>>363どこにでもこういう頑迷なのがおる
許してやれ
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている。
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある。
手始めにこの作品から読んでいただきたい
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょう。
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている。
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある。
手始めにこの作品から読んでいただきたい。
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょう。
370 :
吾輩は名無しである:04/04/17 02:19
すまんじゃに
みんな
じつはわしがかいたとじゃに
どうしてもこのスレもりあげたかったとじゃに
堪忍しておくれやす
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている。
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある。
手始めにこの作品から読んでいただきたい。
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょう
楽天記もなかなか見つかりませんな
1995年初版ですでに絶版、、、
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている。
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある。
手始めにこの作品から読んでいただきたい
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょう
>>370いいやわしじゃに書いたのは、、、
堪忍しておくんなまし
375 :
吾輩は名無しである:04/04/17 02:24
>>昭島人
『楽天記』絶版じゃに
いいかげんなこというな、このボケ茄子やろうが
一番手に入れやすいのは文芸文庫の2冊と
新潮文庫の『ようこ・妻ごみ』じゃに
ばあたれが
別に悪いことしたわけじゃなし
またマイナーに戻すのもなんだな
377 :
おしえてちょ:04/04/17 02:24
知識を晒けだすことを 熟語でなんていうんでしたっけ?
トリップがないから誰がだれやらわからんじゃに
しかしこれこそ古井的ワールドなのか
379 :
吾輩は名無しである:04/04/17 02:26
ちんぽじゃに
昭島市と関係あるんですか
381 :
吾輩は名無しである:04/04/17 02:26
>>知識を晒けだすことを 熟語でなんていうんでしたっけ?
ちんぽじゃに
382 :
吾輩は名無しである:04/04/17 02:28
>>昭島市と関係あるんですか
おおありじゃに
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている。
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある。
手始めにこの作品から読んでいただきたい
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょう
だから絶版だってんだよ。
なんども同じこと書き込むな基地外!
じゃにです
じゃには不滅です それは お役 があるからじゃに
古井作品を存分に読めるようがんば
368,369,371,373では句点の打ちかたがそれぞれ違いますね。
では、仕切りなおしと行きましょう。
ズイブンと細かい所を見てますな
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている。
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある。
手始めにこの作品から読んでいただきたい
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょう
軽い祭りだな
>387
たしかこのコピペの先年の版は、しまいの句点が削られたものであったと
記憶しています。どうだっていいことなんですが(苦笑)。
別々の人がコピペした、、、ということなのかな
392 :
吾輩は名無しである:04/04/17 02:55
仕切りなおしか
じゃあいくじゃに ちちち ちんぽじゃに
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている。
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある。
手始めにこの作品から読んでいただきたい
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょうじゃに。
あわわわぜんぶかたりじゃに
全開でいくじゃに
395 :
吾輩は名無しである:04/04/17 02:58
>>384 わしは基地外じゃないじゃに
おまえが基地外だろうじゃに
青い眼薬早く出版してください
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されているじゃに。
彼の作品を読んで再評価しようじゃに。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にあるじゃに。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品があるじゃに。
手始めにこの作品から読んでいただきたいじゃに
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょうじゃに。
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されているじゃに。
彼の作品を読んで再評価しようじゃに。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にあるじゃに。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品があるじゃに。
手始めにこの作品から読んでいただきたいじゃに
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょうじゃに。
本家じゃにです
すごいことになってますね
コピペでじゃにしたりなぜか京言葉でわびたり、、、
なんもない 迷わずいくきゃないじゃに
話はだいぶ戻りますが『木犀の日』で好きなもの、ということで
「背中ばかりが暮れ残る」を挙げたいと思います。
陽気な夜まわりという作品集がありました。収められている作品の
書かれた時期に幅があり、感触も各篇ではそれぞれ異なるのですが、
この最後の一篇で、各篇が異なる場所で異なるひろがりをもっていたのに、
輪郭から全体が渺として、すこしおおげさに言えば書きもの机を前にしての
無限ですか、そういったものを覚えてふるえたことがあります。
とりわけ感懐ぶかい一篇ですね。
401 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:13
話はだいぶ戻りますが『木犀の日』で好きなもの、ということで
「背中ばかりが暮れ残る」を挙げたいと思います。
陽気な夜まわりという作品集がありました。収められている作品の
書かれた時期に幅があり、感触も各篇ではそれぞれ異なるのですが、
この最後の一篇で、各篇が異なる場所で異なるひろがりをもっていたのに、
輪郭から全体が渺として、すこしおおげさに言えば書きもの机を前にしての
無限ですか、そういったものを覚えてふるえたことがあります。
とりわけ感懐ぶかい一篇ですねじゃに。
402 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:15
あわわわぜんぶかたりじゃに
全開でいくじゃに
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されているじゃに。
彼の作品を読んで再評価しようじゃに。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にあるじゃに。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品があるじゃに。
手始めにこの作品から読んでいただきたいじゃに
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょうじゃに。
404 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:16
あわわわぜんぶかたりじゃに
全開でいくじゃに
405 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:16
本家じゃにです
すごいことになってますね
コピペでじゃにしたりなぜか京言葉でわびたり、、、
なんもない 迷わずいくきゃないじゃに
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産はじゃに。
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
409 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:33
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
410 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:34
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
キーボードを見ないで山躁賦と入力するスレ
1 名前:吾輩は名無しである :04/04/17 12:16
三層負
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
413 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:42
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
414 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:42
さて、仮往生伝試文復刊の交渉開始まであと一票なんだが。
たぶん文庫本じゃ読む気しないぞ。
そのまま復刊すればいいと思うんだけどな。あのバブルな負の遺産は。
415 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:42
本家じゃにです
すごいことになってますね
コピペでじゃにしたりなぜか京言葉でわびたり、、、
なんもない 迷わずいくきゃないじゃに
416 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:49
ちちち ちんぽじゃに
417 :
吾輩は名無しである:04/04/17 03:50
>>じゃに
おまえ、くだらないことばっかりいって、
うるせえんだよ、くずが
古井の作品名をもじってくだらないこといったり
周知のことをうるさく繰り返したりして
ばかじゃないのか?
きえろ、こんな文なら
このスレあげてくれないほうがましだ
418 :
吾輩は名無しである:04/04/17 04:07
あわわわ わしじゃないじゃに
だれかのかたりじゃに
投票しといたよ♪
421 :
吾輩は名無しである:04/04/17 16:14
この本は復刊交渉予定になっています。
登録日 2000/05/29 00:32:18
4年かけてついに100票達成したんですね。
復刊してくれるとうれしいなー。
しかし四年で百票だからなあ。
弱い気がするなあ。
お互い少ない愛読者なんだから貴重だな
無粋はやめて楽しく行こうや
426 :
吾輩は名無しである:04/04/18 00:11
んだな。
427 :
吾輩は名無しである:04/04/18 00:16
だね。
大体にして古井由吉っつう小説家を知ってる事だけでも貴重だわな。お互い。
ましてやその人の作品を読んでるとなるとさらに貴重。
さらにその小説に感動したなんて人は一生会うことが出来ないくらいのもんよ。
楽しく、深く行きましょうや。
ところで「日や月や」読んだ人いる?かなり痺れたんだけど
たしかに 周りで古井由吉知ってる人は一人しか知りません
429 :
吾輩は名無しである:04/04/18 02:36
「杳子・妻隠」は日本ジャーナリスト専門学校 文芸創作科で毎年必ず
読ませていた。いわば教科書。
したがって毎年100〜150人は古井さんのことを知ることになる。
でも、なぜか学生にはこの作品だけ避けられるw
他の定番必読書、冥土・旅順入場式、風の歌を聞け、砂の女、
十九歳の地図の感想文ばかり書きたがる。
一般受けしないことにも価値さえ感じてしまわんでもない
復刊じゃなくて文庫に入れて欲しいんだけど
なんかさびれた
ブレイクさせるチャンスを逸したの か?
ブレイク工業
常連になってる古書店で何気に古井が好きな素振りみせてたら、
今日来店した際に鬼のように古井の本が仕入れてあってワラタ。
でも仮往生伝試文が無かったのには残念。
__ __
/ ヽ___ノ \
/ \
\/| |\/
| 仮 往 生 |
| |
| |
| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
437 :
吾輩は名無しである:04/04/23 12:53
仮往生はもう乾いてるかな。洗濯したのね。早く発売して下さい。
438 :
吾輩は名無しである:04/04/23 20:44
>>436,437
おまえじゃにだろ、
くだらないことかいて、自分で解説入れるのがおまえの手口だもんな
なんとかならないかな、そのセンスの悪さ
「仮往生伝試文」とはタイトルがいいよな。
いわゆる「往生伝」に対する「仮」であり「試文」である、と。
>>438しかし了見の狭い椰子がいますな
こういうのがここを廃れさすのだろう
勘違い多し
>>438 他人に講釈たれるより自分で何かやってみ
443 :
吾輩は名無しである:04/04/24 09:43
437は私が書いたんじゃに。センス無いんじゃにー。
手口という言葉を使うこと自体かわいそうな人なのだろう
きっと頑迷で短気なんでしょう
「仮往生」の復刊が望まれてるのはわかったんだけど
それに勝るとも劣らない傑作というと何になるんだろう?
「円陣」もいいと聞いたけれども。
槿は?
448 :
吾輩は名無しである:04/04/25 00:05
青い山脈/\
/ \
青い眼薬
(●) くっだらねえな、こいつ
449 :
吾輩は名無しである:04/04/25 00:09
>>カリオストロの城伝試文
>>エンジンを組む女たち
>>港の杳子横浜横須賀〜♪
くだらねえよ、こういうことかくなよ。ゴミ野郎。
450 :
X ◆sJh8mwqDUo :04/04/25 00:29
447氏が挙げた『槿』は福武文庫で出てたけど文芸文庫に入ったんで
今のうちに入手したほうがよいね。『円陣を組む女たち』は絶版か…。
中公文庫の『円陣を組む女たち』の解説は清水徹で
処女作の『木曜日に』の引用から書き起こしている。
この作家には《水》のイメージが濃厚だと言っている。
(裏表紙には埴谷雄高の文章もおまけに付いている)
集英社文庫の『山躁賦』の解説は渋沢孝輔で
同じく『木曜日に』の引用から始めている。
で、この作家には《山》のイメージが濃厚だと言う。
451 :
吾輩は名無しである:04/04/25 00:37
じゃにも
じゃにに文句つけてるやつも
2人ともきえろよ
どっちもくだらねえじゃないか
おまえら美香とおなじくらいに邪魔なやつらだよ
文句も内向してますな
釣られすぎ
純朴ですな
ゴミとか芸の無い文言よりよほど面白いが、、
文句いいは文句ばっかたれてるだけだった
455 :
吾輩は名無しである:04/04/25 01:27
陰気ですね
457 :
吾輩は名無しである:04/04/25 10:31
古井由吉のモチーフで、
水のテーマに山のテーマか、なるほど。
あとタイトルでよく夜というのが使われてるね。
夜明けの家、
陽気な夜まわり、
夜はいま、
夜の香り、
など。
綿矢りさのこと褒めてたら古井由吉の本を読んだ。ようこ。
正直、鬱陶しいばかりでどこが面白いのかわからない。
459 :
吾輩は名無しである:04/04/25 12:33
>458
古井由吉を『杳子』から読み始めるのはいい選択肢じゃない。
昔ならいざ知らず現代ではあの「内向性」が受け入れにくいと思うよ。
『木犀の日』なんかの短篇集から読むのがいいんじゃないかな。
自分は木犀の日から読んでますが、どれも難しくて内容があまり理解できない。
それでもおもしろいとは感じるんですが。
461 :
吾輩は名無しである:04/04/26 01:42
古井由吉はうねるような文章によって生の「際どさ」をえぐってくるから
確かにすんなりとは読みにくし内容もつかみにくいかもしれない。
その「読みにくさ」が古井らしさといえばらしさなんだと思うよ。
462 :
吾輩は名無しである:04/04/26 01:53
つまらない事ですが、さすが文学板は「読みずらい(づらい?)」なんて
書きこみしないんですね。
463 :
吾輩は名無しである:04/04/26 17:41
読みづらい、が正しいです。
読む+つらい(辛い)なので。
464 :
吾輩は名無しである:04/04/26 21:26
え、ほんと??
どっちが正しいの??
465 :
吾輩は名無しである:04/04/26 21:29
刺激が足りません。この人は。
466 :
吾輩は名無しである:04/04/26 21:32
>>465 刺激が足りないと感じたら他の作家を読んだほうがいい。金原とか。
467 :
吾輩は名無しである:04/04/26 21:44
講談社文芸文庫ってカバーがすべすべしてるよな。そんで、そこから出てる、古井や小島や
倉橋やフォークナーや、中上や。、、とにかく
内容まで、すべすべしててアッケナイよな
468 :
吾輩は名無しである:04/04/26 21:50
469 :
吾輩は名無しである:04/04/26 22:19
>>467 いや、フォークナーはぜんぜんすべすべした感触はないよ
あっけなくもないし
470 :
吾輩は名無しである:04/04/26 22:48
>>469 禿同
フォークナーはざらざらしてるわな。
>>467 ほんとにそれらの作家読んでるか?
中上もすべすべしてない
ごわごわした感じだぞ
古井由吉はドイツ文学者だったから
ゲルマンっぽい雰囲気があると思う。
472 :
吾輩は名無しであるsage:04/04/27 00:09
>>470 467はちゃんと読めてないんだろう
おれは小島信夫もさらさらとはいえないと思う
もちろん、中上、フォークナーはいうまでもないが
そもそも古井だって「さらさら」っていうのとはニュアンスが違う。
むしろ「ゆやーんゆよーん」って感じかな。
474 :
吾輩は名無しである:04/04/27 00:46
フォークナーは英語でよめば
よくわかるけれど、
さらさらしたところはまるでなくって、
かなり複雑な感じだね。
あっけないというのも違うなあ。
472のいうように470の読みは的外れだと思う
475 :
吾輩は名無しである:04/04/27 02:37
>>473 さらさらよりは「ゆやーんゆやーん」のほうがまだ近いな
476 :
これが正解:04/04/27 04:30
フォークナー → ザラザラ
中上 → ギトギト
小島 → ギザギザ
477 :
吾輩は名無しである:04/04/27 13:45
すごいすごい。確かに「やゆーんやゆーん」って感じです。
フォークナーを英語で読んじゃうなんてすごいインテリ。テリテリって感じ。
中原中也
>>477 >>フォークナーを英語で読んじゃうなんてすごいインテリ」
いや、趣味で読んだわけじゃないです。
英文科だったから、短篇をいくつか必要があって読んだだけです。
ただ、それでもフォークナーの文体および物語(サーガ)が
一筋縄でないのは明らかで、たとえば文体を例にとれば、
同時代のヘミングウェイやフィッツジェラルドにくらべて、
ずいぶん複雑(cpmplicated sentenses)なものといえます。
乏しい知識で似たものを探すなら、ヘンリー・ジェイムズなどが
近い感じに思われますね。
480 :
吾輩は名無しである:04/04/27 21:29
杳子に萌えて、短編集に挫折した私に槿は読めますか?
読めぬでしょうな。
そうですか、残念です。
中上も枯木灘に興奮して、千年の愉楽に挫折してから読んでないんだけど。
>>482 読んでみればいいじゃないですか。
「そうですか」って、あなた、何のために本読んでるの。
ブクオフで美麗な「魂の日」を購入。10ページ目に栞が。挫折したのかな…
485 :
吾輩は名無しである:04/04/27 23:03
つーか、読めるとか挫折とか、そんな低レベルな話このスレですんなやw
実際途中で放り出す椰子が多いようです
綿矢の本より売れてない
488 :
X ◆sJh8mwqDUo :04/04/27 23:24
読書に途中下車はつきもの。どうぞご自由に乗り降りしてください。
古井電車は急行でも快速でも特急でもなく各駅停車なので、ご遠慮は無用。
この電車は「ゆやーんゆよーん」というリズムで動いてますので
その揺れ方に感性がはまってしまうとなかなか降りたくなくなるもの。
489 :
弧高の鬼才 ◆W7fyJoqOQ. :04/04/27 23:34
セカイは一つではないということだわっ
すべての文学を許容する体質の人はおらんのじゃよ
で、講談社文芸文庫は、すべすべしてほお擦りしたくなるね。
そんで、古井。古い、いかめしい、すがすがしい、まどろみ。
変拍子、それなりに超絶。
てことで、プログレですね。70年代のプログレ。サムラママスとかルネッサンスとか
490 :
吾輩は名無しである:04/04/28 03:54
>>489 > そんで、古井。古い、いかめしい、すがすがしい、まどろみ。
> 変拍子、それなりに超絶。
> てことで、プログレですね。70年代のプログレ。サムラママスとかルネッサンスとか
よくわからんけど、なんとなく納得。
「水と山のイメージ」とか「錯綜する現実と非現実」とか
テマティックなレベルでもプログレしてる気がするし。
491 :
吾輩は名無しである:04/04/28 03:57
あと下世話なことを言うと
リスナー(読者)が「知性」を指向してしまうとことか。
492 :
吾輩は名無しである:04/04/28 07:52
野川 古井由吉著
講談社・05月31日・2,310円・ISBN:406212341X
誰でもそれぞれの死後を今に生きている。戦後半世紀余の時間を往還し死者と生者の混交する世界と日常の中の永却を描く。
野川ってなに?青い眼薬改題?
難解との評判から、おそるおそる『仮往生伝試文』を昨夜、読み始めました。
まだ「厠の静まり」しか読んでいませんが、
お ー も ー し ー ろ ー い ー !
古井氏の文体もリズミカルで生き生きとしているし、
古文も難しいわけではないし。
続きが楽しみです。
近くの古書店に「仮往生伝試文」を発見!!
すでに一冊持っているんだが、保存用にもう一冊買っちゃうかな?
けど持っているのに1800円出すのは無駄だわな〜
やっぱり放置しといて、持っていない誰かに譲るのが筋だろうね〜
>>494 読者を増やすためには譲るのがいいだろうね。
496 :
吾輩は名無しである:04/04/29 00:41
忙しかったので母親に古井由吉でインターネットで適当に取り寄せておいてくれ
と頼んでおいたところ、本日『山躁賦』と『楽天記』が届きました。
どちらから読んだほうがよいですか?
ようこ・妻隠とアサガオは読みました。
>>496 読みやすい方からいくなら楽天
ゆあんゆよんを楽しみたいなら山躁で
古井は過大評価されている
>>496 『山躁賦』を入手したなんてうらやましい。
古井と大江をこれから少し読んでみようと思ってて
知人から『山躁賦』がいいと教えられたので。
500 :
吾輩は名無しである:04/04/29 13:59
この夜、凶なきか。日の暮れに鳥の叫ぶ、数声殷きあり。深更に魘さるるか。
あやふきことあるか。
独り言がほのかにも韻文がかった日には、それこそ用心したほうがよい。降
り降った世でも、あれは呪や縛やの方面を含むものらしい。相手は尋常の者と
限らぬとか。そんな者にあずかる了見もない徒だろうと、仮にも呪文めいたも
のを口に唱えれば、応答はなくても、身が身から離れる。人は言葉から漸次、
狂うおそれはある。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧ ∧
(,,゚Д゚) ∧ ∧__
( ) /(゚ー゚;*) /\
〜| | /| ̄∪∪ ̄|\/
U~~U |____|/
 ̄ ̄ ̄゛゛'' ̄ ̄ ̄゛゛ ̄゛ ̄ ̄゛ ̄ ̄゛゛ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛゛ ̄゛゛
古井さんって処女作品を書いたのは何歳のときですか?
1968年1月、『白描』に「木曜日に」を。由吉30歳。
>>502 30歳のときですか。
意外と遅咲きだったんですね。
でも、それを聞いて、なんだかこちらも勇気が湧いてきました。
504 :
吾輩は名無しである:04/04/30 18:22
今日、ブックオフで『ふん翁』ゲット。
1000円なり。
ワラタ>ふん翁
506 :
吾輩は名無しである:04/05/02 00:17
フンって漢字だせないのよ
507 :
吾輩は名無しである:04/05/02 00:49
忿翁
508 :
吾輩は名無しである:04/05/05 01:20
30歳までは何をやってたんでしょう? 翻訳?
509 :
吾輩は名無しである:04/05/05 01:38
大学教員やりながら、紀要等に論文(ムジールやブロッホについて)を発表。
あとは翻訳。
白描の会の同人になったのも30ちょい前くらいだからな。
へー30前で翻訳をやってたとは。ドイツ文学者・翻訳者の道に未練はなかったのだろうか。
511 :
36歳節約ママ ◆yh8F30D4Iw :04/05/06 23:55
,.-‐ """''''''- 、 /)
/ \ ( i )))
/ ノりノレりノレノ\ i |‐―|
i ノcニつ ⊂ニュ ミ | . |:::::::::|
ノ | <@ ミ @ヽ. | | |:::::::::|
イ | (o_o. | | |:::::::::| 古井?
ノ ! ノ u 丶. ! ヽ /:::::::::| くっだらないねえ。
彡 ! (つ ! ミ /:::::::::/ あんたたちばかあ?
ノ 人 " 人 /::::::::::ノ
ー '''" | | _/::::::::::::/ モグモグ
/::|`─-─´.|::\::::::::::::::/
なんで三浦哲郎のスレないの?
513 :
吾輩は名無しである:04/05/09 11:03
>>493 『仮往生伝試文』
>お ー も ー し ー ろ ー い ー !
とのことですが、何とか入手して読みたくなりました。
514 :
吾輩は名無しである:04/05/10 21:05
明日「円陣を組む女たち」トーチャクヨテー!
515 :
吾輩は名無しである:04/05/11 17:12
トドイター!ということで、早速「円陣を組む女たち」を読んだが、
素晴らしい。初版S49.3.10、再版S55.7.15ということなんで
絶版も仕方ないのか。文庫カバーに埴谷雄高のコメントも付いてるのに。
感性が古いよね。叙述の形式を疑ってかからないとこが退歩人。
517 :
吾輩は名無しである:04/05/11 17:51
退歩人っていいね☆
518 :
吾輩は名無しである:04/05/11 19:38
いい言葉です。古井さんマンセー。
519 :
吾輩は名無しである:04/05/11 19:51
「円陣を組む女たち」、
今見てみたらおれのは初版だ。
2月くらいまえに200円で見つけたのだが、
そのときは嬉しかったな。
520 :
吾輩は名無しである:04/05/11 20:06
良かったね。
521 :
吾輩は名無しである:04/05/12 17:27
522 :
吾輩は名無しである:04/05/13 19:41
早稲田大学の青空市で『山躁賦』(初版・函・帯・450円)、平野書店で
『仮往生伝試文』(初版・函・2000円)ゲット!
たまには授業受けに行くのもいいもんだと思いますた。
あの界隈には古井本は多い気がするなあ
>>523 『山躁賦』・・・函に少々シミが有りますが、本の状態は良好です。
『仮往生伝試文』・・・函、本体共に極美品です。驚いたことに、注文カード
までさしたままでした!
>>524 あの界隈なら大体どの古書店でも2、3冊は見かけます。
でも、まさか『仮往生〜』にお目にかかれるとは思ってもなかったので、
驚いてのけぞった拍子にブリッジをしてしまいますた。
>581 :吾輩は名無しである
>案外、古井由吉ってヌーヴォー・ロマンだったりする。
>方法論の本質が近い。
別スレから引かしていただきました。
『ムージル観念のエロス』はお読みになりましたか。
「アンチロマン」を掴もうとするとき、アンチロマンそのものを観じようとするよりも、
ロマンについて思いをめぐらせたほうがずっと、身近に察することができる、
といったことが述べられていたような覚えがあります。
一般的に、(こう言っても良いならば)公的に、「アンチ-《〜外に》ロマン」が
「サン-《〜なしに》ロマン」と思われがちなのは作者をかく(隔?画?匿?)す叙述の形式上、
仕方ないことなのでしょうけれど、一読者として向かうには試み(あるいはこう言っても良いならば
失敗)の痕跡を追って本に向かう限りにおいて、はじめて叙述のひろがりの中で、それこそ自由に、
親しむことができるのだと思います。
でもそんなことは酔っぱらってる今どうでもよくって、はやっく野川読みたいっス!(←これを言いたかった)
527 :
『眉雨』p.136:04/05/18 23:48
ドウモ〜〜〜ッ!!お〜o(⌒0⌒)oは〜♪ハジメマシテ〜〜〜ッ☆☆(*⌒ヮ⌒*)
私は21歳のOLしてるのぉ〜〜〜っ♪(#⌒〇⌒#)キャハ
うーんとー、私ka-kunがすっごくすっごく大好きでー、\(⌒∇⌒)・BR>探してたら(◎_◎)なんσ(^_^)とっ!☆彡(ノ^^)ノ☆彡ヘ(^^ヘ)☆彡(ノ^^)ノ☆彡
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メル友に、なってσ(^_^)くれるよねっ。(*^-^*) お・ね・が・い♪(* ̄・ ̄)ちゅ♪ッ
え?くれないのぉ〜?(;¬_¬)そんなのいやい♪(#⌒〇⌒#)キャハ や〜〜、
なってくれなかったら、( `_)乂(_´ ) 勝負! \(^o^)・BR>☆○(゜ο゜)o ぱ〜んち、☆(゜o(○=(゜ο゜)o バコ〜ン!!♪(#⌒〇⌒#)キャハ ( ゚▽゚)=◯)`ν゚)・;'パーンチ
(>_<) いてっ!ダメ!! ゛o(≧◇≦*)oo(*≧◇≦)o″ダメ!!
(☆o☆)きゃ〜〜(@_@;)やられた〜〜(o_ _)o ドテッ !
(+_+) 気絶中。。。。・゚゚・o(iДi)o・゚゚・。うぇぇん <(゜ロ゜;)>ノォオオオオオ!! (゚□゚;ハウッ!
なあんて(#⌒▽⌒#)こんな♪(#⌒〇⌒#)キャハ 私っ!σ(^_^)だけど、(///▽///)
お友達σ(^_^)になってm(_ _)mくださいませませ♪('-'*)フフΣ(ll◎д◎ll)
ということで。(^-^)vじゃあね〜〜〜♪(⌒0⌒)/~~ ほんじゃo(゜▽゜ヽ)(/゜▽゜)o レッツゴー♪
それでは、今から他の掲示(゚□゚;ハウッ!板も色々見てきまーすC= C= C= C=┌(.^)┘
(*^-^*)ノ~~マタネー☆'.・*.・:★'.・*.・:☆'.・*.・:★
528 :
高橋源一ROU:04/05/18 23:58
うっ
さすが古井さん、
やはりぼくには超えられそうもない。
529 :
吾輩は名無しである:04/05/19 08:31
すごい裏技をお持ちなんだと。
でも顔文字が上手ですね。見ているとほんわか和みます♪
>>527 Splendid! It is impossible for me to transcend Hurui's prose.
保守
532 :
吾輩は名無しである:04/05/24 09:25
ようこ
がみつからないよお
533 :
吾輩は名無しである:04/05/24 12:13
>>532 「ようこ」は探しやすいんじゃないかな
家の近くの古本屋で100円で売ってたし
俺も近所の古書店で100円で売っているのを見かけた。しかも二冊。
535 :
吾輩は名無しである:04/05/24 12:50
「ようこ」もよかったけど「妻隠」は最高だった
結局、最初の二作品を超えられないな・・
よーこ、妻隠のカッコつけた文章が大好き!
杳子タソ(´Д`;)ハァハァ
復刊ドットコム、仮往生伝の交渉はどうなったのかな?
『野川』購入したYO!
542 :
我輩は名無しである:04/05/30 22:17
『野川』、相変わらず装丁が綺麗でしたな。
これは、青い目薬だかなんとかといって連載していた奴かね?
ようやく給料日だ。 仕事帰りに「野川」買うぞぅ。
『野川』読み始めたけど、やっぱのっけから面白い!
まあきっとこれで野間文芸賞受賞でしょう。
読んでいないけど、野間文芸賞まず間違いないですね!
でかいよね。菊判っていうの?仮往生伝試文みたいに。
しかし同じ様な題材で同じ様な表現方法で同じ様な視点で・・・
そらゃあファンなので出れば買うけど、というか買ったけど・・・
そらゃあ一文字一文字追っていくのが楽しみなんだけど・・・
こうまで作品に発展性がないとなぁ
福田和也が作家の自己模倣を激しく糾弾してたけど
今の古井をどう評価してるんだろ?
確かにマンネリとはいえその文体に緊張感を感じるし
今以てなんとも言えない雰囲気にクラクラと酔えはするんだけどさ
548 :
吾輩は名無しである:04/06/06 10:32
『野川』もう買われた人いるんですね。
読みすすめられている方、また感想おねがいします。
549 :
吾輩は名無しである:04/06/06 13:37
読んでいないけど、ノーベル賞まず間違いないですね!
550 :
吾輩は名無しである:04/06/06 13:40
読んでいないけど、沢村賞まず間違いないですね!
551 :
吾輩は名無しである:04/06/06 13:43
読んでいないけど、上方お笑い大賞まず間違いないですね!
552 :
吾輩は名無しである:04/06/06 13:50
読んでいないけど、こどもおだきゅう沿線文学賞まず間違いないですね!
じゃに、おまえ、またくだらんレス連発するなよ。
せめてさげろ。
しかし、ほんとくだらんねおまえって。
『野川』、今までの集大成(?)って感じがする。
『槿』のような濃密な官能描写あり、
『楽天記』『白髪の唄』以上に深まった生/死への認識あり、
そして何より「空襲」についての言及が(渡部の批判に応えたのか)
過去のどの作品より一番多いんじゃないかな。
俺としてはマンネリとか自己模倣とかは全然感じませんでした。
つか、ごめんなさい、俺が賞の名前なんか最初に出したばっかりに・・・
555 :
吾輩は名無しである:04/06/06 16:57
読んでいないけど、ジャンプ小説大賞まず間違いないですね!
新潮で新連載開始だってさ。
557 :
吾輩は名無しである:04/06/08 00:20
文芸誌社で働いてるとは思えないWEB担当を
逆剥ぎにしようぜ
完全に終わっとるな、こいつ。
560 :
吾輩は名無しである:04/06/08 02:52
読んでいないけど、ボーン上田賞まず間違いないですね!
今日このスレの存在を知った。
寝そびれた初夏の早朝。
仮往生伝って手に入りにくいのか・・・。
出た時に無理して買っておいて良かった。
ムー汁やらブロッホやら読みたくて、だいぶん探してたのだが
岩波絶版とかで、半ば諦めつつかれこれ数年経って
血クマ世界文学大系のでっかいので見つけた。100円。
新潮社担当・・・半端はダメだ・・・。
562 :
吾輩は名無しである:04/06/08 07:52
それは良かったですね。ムージルの小説は見つけにくいです。
今日の日本経済新聞の最終面は古井由吉さんが書いてましたよ。
老齢と記憶、そして小島信夫の「馬」(かな、たぶん)の
話だったね<日経
いつものように飄々と
復刊ドットコムから『仮往生伝試文』復刊の投票者向けにアンケートが来てた。
こういうアンケートに答えてくれる人が多いほうがなんとなく復刊の望みも大きくなりそうだし
できるだけみんな答えよう。
567 :
吾輩は名無しである:04/06/16 23:54
復刊して欲しくないのでアンケートに答えたくない
一部の人間の間で読み継がれていけばいいじゃん
卑しい。余りにも卑しい。処置無し。
復刊ドットコムで投票してから、他の古書店で見つけて手に入れたんです。
アンケートにはどう答えればいいのでしょうか。
>569
手に入れてなかった自分ならどう答えたか
考えつつ答えてみてはいかがでしょう。
そうしまつ
>>557表記が直って居ますね。
ファイル・ネイムはそのママ(yoshii.html)ですが。
全然流れと関係ないが、映画化された「杳子」見た事ある人いる?
574 :
吾輩は名無しである:04/06/24 08:04
>>547 自己模倣? 全然ちがうぞ。
古井文学は全体として壮大な交響曲のようなものだ。
長篇一つとってみても、構成する各章は独特のつながり方で響き合うのが特徴。
以前どこかで聴いたような旋律?…と感じるとすれば、
通低している基調音が初期から現在に至るまで一貫して揺るがないせいだ。
しかも
音色はどんどん深みを増してゆくばかり・・・。凄い
575 :
吾輩は名無しである:04/06/24 13:29
年をとっただけだろ・・・。もういい。
>>574 以前どこかで聴いたような旋律?…と感じなけれりゃ
あたま湧いてるやろ?
577 :
吾輩は名無しである:04/06/24 18:35
今日、ブックオフで『野川』ゲット。
1100円。
発売後、1ヶ月で半額の『野川』を購入できるとは
思わなかった。
ブクオフおそるべし。
>>572 漏れがメールで問い合わせって形でからかった翌日に表記直されてたよ。
返事はこなかったけどねw
大出版社としてのプライドがあったんじゃない?
さっき父と、マンションの夜まわりに行ってきました。
陽気な夜まわり。
『野川』読了。
相変わらず、すばらしい。「出し入れ」というか、時、挿話、想念の移り方見事。
ラストは極まりすぎ、というぐらい。「熊手」「埴輪の馬」この辺が好き。
一点、「睡蓮」の使い方が、疑問。
最終章「一滴の水」で、
「私」の家には「細長い白い水槽に睡蓮、そして目高が泳いでいる」事がわかる。
「睡蓮」の章で、40年前の内山の下宿には「黒い水鉢に睡蓮、そしてメダカ」とあった。
この「睡蓮」の章では「勘八雲」「睡蓮」が「内山」の話を導くのだが、
p118の「睡蓮の花がつぼんで」が唐突な感じ。ここ以前に「水槽の睡蓮」を出しておいた
ほうがよいのでは。
最終章では「白い水槽」は、「石棺の形に似ている」となるわけだが。
素朴な疑問ですが、古井さんの作品。
凄いとおもいつつ(世間的評価も込みで)、最後まで読みきれないのですが、
皆様は、その、どのあたりに最も魅力をお感じでしょうか。
やはり天才的な描写と何も起こらない陰鬱さ(確信犯的な)、
と云ったあたりに、落ち着くのでありましょうか。
俺も古井本は一冊数ヶ月かかるなあ。
文章があまりにも濃密で、長い時間読んでいられないというのがあるかな。
でもなぜか読みたくなる。
俺も最初に開いたときには、止めてしまったりするけど
「古井けはい」というか、そういう精神状態になると一気に読める。
元来美文が云々とか考えず、没入して読む人なのですが、なんちゅーか・・・情景の中で、
髪の毛一本抜けてもその気配で「ぴくっ」となってしまうような緊張状態というか。
で、その緊張状態が濃くなりすぎて、ここじゃない向こう側?が見えるような
感じがすごいなあと思うのです。
あほぼんな文章ですが。
群像
古井由吉+平出隆「小説の深遠に流れるもの」
>>573 見たぜ。ぴあに載ってた写真の杳子=石原初音が
イメージに合致したので。
まあ出来は言うまい。俺は石原初音を見に行ったのだから。
彼女のおっぱいを見て、原作の
蒼白い乳房が重たげに揺れ云々の
描写を思い出したことだけ覚えている。
>「古井けはい」というか、そういう精神状態になると一気に読める。
だよね。仕事忙しいと手が出ない。
昔、暇なときに手持ちの古井作品一気読みした。
至福。
飯喰ってても古井のフレーズが頭かけめぐってんの。
このまま気がふれたらいいと思った。
あやうく社会復帰できなくなるところだったぜ。
いくつかある『野川』レポ参考になる。
買ってみようかな。
日曜日(7月11日)の毎日新聞朝刊の書評に「野川」のレビューが乗ってたね。
589 :
吾輩は名無しである:04/07/14 00:50
>>588 同じ日の読売にも書評載ってた。
評者は川上弘美だったかな。
592 :
吾輩は名無しである:04/07/14 19:01
今回の書評。
松:読売新聞(川上弘美)
竹:朝日新聞(青柳いづみこ)
梅:毎日新聞(高井有一)
という感じを受けましたが、どうですか?
593 :
吾輩は名無しである:04/07/14 19:02
なんかおもろい作家のスレが上がってきたな。
初期のがよかったよ。
前週(7/4)の日経には樋口寛氏による書評が載って居ましたよ。 <『野川』
>>578 実は私もメイル(少しフザケタ感じでしたが)を出しましが、無視されたようです。
>>595 樋口覚氏の間違いです。大変失礼を致しました。
古井さんの小説よんだことないけど、ファンです。
>>597 その気持ちわかる。俺も前はそうだった。
>>592 書評の場合、与えられた字数(枚数)次第で書き方も違ってくるから
一概に比較はできないと思うが・・・
あえてその3篇で言えば
松:朝日新聞(青柳いづみこ)
竹:讀賣新聞(川上弘美)
梅:毎日新聞(高井有一)
あくまで「書評として」。
川上は同じ書き手としての顔が出過ぎ。
>>594 >「死者」の「代弁」は政治的行為だ。それ故、「文学」にとって「躓きの石」でもあった。それを知るが故に、
>古井由吉は「戦後」の政治・文学空間への、異議申し立てとして、この『野川』を書いた。
>もっとも「政治」と遠いと思われた「内向の世代」の代表が、半世紀以上の時をかけ、「戦後」を「清算」しようとする
>あらゆる動きに抗して、この小説を書いたのである。
源ちゃん、ちょっと我田引水的勇み足でないかい? 情熱はわかるが
601 :
吾輩は名無しである:04/07/27 20:18
杳子
萌えたけど途中で主人公とさっさとやっちゃっててショック
602 :
吾輩は名無しである:04/07/27 23:44
うおーーー。
本日、『山躁賦』(初版・函・帯あり、状態よし)
ゲットしました。840円なり。
嬉しすぎる。
603 :
吾輩は名無しである:04/07/27 23:50
>>602 傑作なんですか?
俺は円陣・・が読んでみたい
そういやちょっと前になるけどブックオフで眉雨を百円買いしたよ。
背焼けしてる以外わりときれいなやつだった。
置いてあったのが吉本ばななの隣だったので危うく見逃すとこだった。
新潮のと同じ読み間違いをする人がけっこういるんだね。
円陣……は僕も読んでみたいけどなかなか見つからないね。
今日古書展で状態も良い仮往生が1000円で売ってたけど
なんか安いね。
文庫化でも決まったのかな
606 :
吾輩は名無しである:04/07/28 22:41
日曜日にBSの週刊ブックレビューに出るよ。
源一郎の日記読んで野川読んでみたくなった。
古井はやっぱり円陣、杳子/妻隠が好き。
607 :
吾輩は名無しである:04/07/28 22:47
録画しよう。情報ありがとう。
608 :
吾輩は名無しである:04/07/30 00:53
>>606 まじすか。
おありがとう、ぞぜえますだ。
先生の御尊顔を…。
609 :
吾輩は名無しである:04/08/01 08:59
週刊ブックレビュー録画したさね。
何か、古井由吉が喋った後って不思議な余韻が残るな。
静寂の間に何かが響いているような・・・
610 :
吾輩は名無しである:04/08/01 13:39
≫609話の内容を教えてください。観たかった
この人の作品を読んでみたいと思っているのですが、代表作というと
どの当たりになるのでしょうか?
ぐぐりなよ
とりあえず文芸文庫に入ってるのから読めば
いいのではないかと。
614 :
吾輩は名無しである:04/08/02 00:00
最初に読むなら「杳子」で。カップリングの妻隠も名作。安いし。
ブックレビュー見て、野川読みたくなったけど、最近この人の
本を読みとおす気力がないのでためらってる。
最近の古井作品の中では、一番良いのかな。
>>612-614 レスありがとうございました。
まず「杳子」を読んでから、文庫に入っているものを読んでみようと思います。
奇遇にも今日、古本屋で状態の良い「櫛の火」新潮文庫を400円で買えたよ。
古井大明神に感謝!
洩れなんか100円で買ったもんね!
最近、頑張りすぎじゃない?
のんびり長生きしてほしいよ、ホント。
土曜日の日経朝刊文化欄に阿川弘之らとともに顔写真付で登場。
新潮社は文庫とか復刊よろ。 いまなら普通以上に売れるゾ。
620 :
吾輩は名無しである:04/08/12 19:51
「櫛の火」の代金、本日1740円振り込みました。
>>620 高っ!
俺は先日、350円でハードカバーの初版本『櫛の火』を
手に入れましたよ。
ボラれました
・・・。
>>624 仮往生伝試文 初版・函擦れ・帯千切れ・本体クロス少染み
古井由吉/河出書房新社/1989発行/\17,000
本光堂
こんなんうっかりだまされ購入する奴のことを考えれば・・・ね?元気出せ!
仮往生伝は去年1500円で買った(・∀・)
628 :
吾輩は名無しである:04/08/15 02:17
古井翁はサイン会などはやらないんだろうね??
「野川」まだ読み始めだけど、いい。
青い眼薬を塗れ、は今の私にもしみる。
「櫛の火」来ました。なかなか綺麗な本でした。
>>624 オークションでも仮往生は壱マン以上するね。
お金ないから読みたくなったら図書館で借りています。
励ましをありがとう!!
もう泣きません。
>>628 ぼくもまだ「野川」は買ったけれどまだ読んでいません。
時間が出来たらゆっくり読みたいと思います。
632 :
吾輩は名無しである:04/08/17 07:53
おれは、仮往生はブクオフで900円で買ったよ。
自慢だけどね。
634 :
吾輩は名無しである:04/08/17 19:38
>>620 俺なんか『槿』函つきと
新潮現代文学(聖・男たちの円居・妻隠・谷・池沼・街道の際・畑の声・駆ける女・夜の香り)
を共に三百円で
そんでもって芥川賞全集8(杳子とその選評)を百円で手に入れた
作品で盛り上がれYO!
でもコレクター的な話題になっちゃうのは仕方ないんだよね……。古井作品に関しては。
>>634 池沼ってネタかと思ったら小説の題名になっていたのか!
古井は最近でも『忿翁』とか『聖耳』みたいな題名つけるから池沼は字面が気に入ったんだろうな
復刊ドットコム見に行ったら仮往生伝ばかり投票されているが、あれは文庫にしてはいけない
作品だし(福田が点数つけたりするからあわてて書店の在庫を求めて買いに行ったが、あれは
工芸品と言った方がいい)、かといってちょろちょろ出せば興味本位の奴らは立ち読みで
挫折するに決まっているから予約限定販売でも交渉しないと復刊難しくないかな。
円陣の方に投票がほとんどないのがなんだかなあ、というよりそれこそ古本で手に入るんだろうけど。
むかし蓮實によって仮往生伝を教えられたのを思うと隔世の感があるな。
http://www.google.co.jp/search?q=cache:bzHdq__P7soJ:pyon.2ch.net/book/+仮往生伝試文 柄谷&hl=ja
>>634 あまり古井さんとは関係ないのですが
オークションで芥川賞全集7を1800円で買った。
丸山健二「夏の流れ」を読みたいがために・・・。
「杳子・妻隠」は文庫で購入しました。
>>637 芥川賞全集はブックオフにあった場合1〜11(石川達三から村上龍らへん)
までが100円で、それ以降は何故か元値の半額で売ってやがる
ただ、大江、清張、安岡、小島、都知事、開高、吉行、庄野、遠藤が入った5巻は見たことがない
てか、すごい面子だな5巻・・・ちょっとずれて堀田と安部公房が入ったら芥川賞ベスト集だな・・・
古井由吉集 新鋭作家叢書の収録作品おしえて
>640
木曜日に,先導獣の話,円陣を組む女たち,不眠の祭り,杳子,妻隠 ,言葉の呪術
>>639 遅まきながら『野川』読んでいるところ。冒頭から、ハマッた。
「――眼を打ち開いて眺めよ。青い眼薬を塗れ。
青い眼薬が、言葉だけでも眼に染みた。軟膏状の物らしい。あるいは香油であって、眼に差す
のかもしれない。青でなくては眼は澄まない、と思った。出立か出陣か、一隊に気合いを掛ける
族長の声と聞いた。行く手に砂漠がひろがった。
――虚無の外套を纏い、滅却の盃を干し、消失への欲求の胸当てを着け、非在の頭巾を被れ。
絶対無条件の断念の鐙に足を掛け、何ひとつ無き境へ決然と駒を進めよ。中心の内にあろうと中
心の外にあろうと、下へ沈もうと上へ漂おうと、万物の一体に付いて、脱・生成の帯を腰に巻き
つけよ。
そして、眼を打ち開いて眺めよ、青い眼薬を塗れ、と励ます。
八百年ほども昔に生きたイスラムの神秘家詩人の、「七つの谷」と題する記から、おそらくい
くつかの言語に谺して、二十世紀になりドイツ語に訳され、断片として私の耳にまでようやく届
いて来た声である。 …… 」
つーかね・・・
ど田舎の我が家周辺では野川売ってなかった・・・。
結局amazonでちうもんしたけど
所詮地方の書籍在庫状況ってこんなもんだけど、
いまだにいんすこーるとか山積なのに
こういう本が置いてすらないってのが何だか悲しいわね。
646 :
吾輩は名無しである:04/09/17 01:16:07
神保町で『夜はいま』購入あげ。
1500円。
647 :
吾輩は名無しである:04/09/17 07:27:52
ど田舎の更にど田舎なので野川は流れてます。「野川」を買いに東京に行くわ。
648 :
吾輩は名無しである:04/09/17 07:48:42
『野川』を買いに東京いきか。
大変だな。
だけど、アマゾンとかじゃ駄目なのか?
交通費かかるだろ?
つうか、そもそも釣りかな?
649 :
吾輩は名無しである:04/09/17 07:58:32
やや、お恥ずかしいです。643を読んだらすぐにでも読みたくなったのです。
交通費は300万ほどかかりますが。
中国の山奥とか?
駄菓子屋のお釣り20万円と一緒だろ
652 :
吾輩は名無しである:04/09/20 23:47:12
すいません。親父ギャグでした。「野川」読み始めています。
古井さんってすごいな。
653 :
吾輩は名無しである:04/09/21 01:46:20
まだ、具合わるいの
654 :
吾輩は名無しである:04/09/21 04:58:12
>652
おいおい、おまえ、じゃにだろ。そのくだらなさ。
おまえくるとスレ荒れるから消えろ。
655 :
吾輩は名無しである:04/09/21 17:33:11
ひととせの 東京の声と音 古井由吉著
日本経済新聞社・10月22日・1,890円・ISBN:4532164850
永遠に普請中の街・東京。死との境界があいまいになってしまった生の実感を「聴く」ことによって再びたぐり寄せていく随想集。
656 :
吾輩は名無しである:04/09/21 21:35:49
おっ、まじ?
野川に続いてうれしいな
657 :
吾輩は名無しである:04/09/22 21:38:03
>654
じゃにじゃないじゃにー。くだらなくてゴメンナサイ。古井サンのファンじゃにー。
消えろと言われて傷ついたじゃにー。
古井氏が冗談を言うと、どんな感じになるのだらう。
659 :
吾輩は名無しである:04/09/23 08:45:18
そ、そ、それは ひ、ひみつのアッコちゃんなんて 古いのはよしきちれ
660 :
吾輩は名無しである:04/10/03 12:49:01
こんなするもんかね・・・?
ずっと通ってる古本屋には2200円であったが。
>>660 高すぎるw 仲間で入札して高値をつけ
第三者をつりあげて買わせる・・よくある手口。
ヤフオクは悪質業者の狩り場というが、本までやってんのか…
664 :
吾輩は名無しである:04/10/05 21:45:17
重版かよ。文庫で出せ
印刷所の情報を提供したのは洩れでつ。
666 :
吾輩は名無しである:04/10/05 22:22:41
>>663 俺も今復刊.comで確認してここにカキコしようとしたんだけど、君に先越されちゃったね。
いずれにしろめでたいな。絶対手に入れるぞ!
重版というか文庫じゃないのかな
あの質感は失われちゃうけど
とうとうやったな、おい。
仮往生伝試文。
こりゃあめでたい。
どーせ初版本しか興味ないけどな。
>>669 おいおい、問題は内容だろが・・・・・・仮にも文学板のレスでそれは酷いよ。
671 :
吾輩は名無しである:04/10/09 10:28:05
河出かあ。俺も文庫だと思う。
いいタイミングでこの際売りたいんじゃないの?
「重版決定」でも文庫の可能性があるの?厨でごめん。
復刊だからねー。本は出るけど形式は決まってない。
675 :
眉雨:04/10/13 17:56:35
>>233 からの続き
林の中をひたひたと寄せる敵の軍勢の足音を、先取りして聞いている。いよいよ間近
に迫った事態を、実現するよりも先に、現実よりもなまなましく聞き取り、聞き奪っ
て、阻止する。身の内の恐怖を、血のにおいよりも濃く煮詰めて凝固させ、その中に
敵の来襲を封じる。敵は果てしなくも寄せながら、繁みの底にただひとりうずくまり
こむ者の恐怖の力に呪縛されて、いつまでも実現に到達しない。熱狂に堪えかねて大
きく開いた口からは、叫喚もあがらない。
676 :
眉雨:04/10/13 17:59:51
聞き取り、うずくまり、抑えこむ、その恐怖の力にしかし、やがて手応えがわずか
ずつ薄れてきた。思わず、地につけていた額を起して、前方を見た。稜線の上に、雨
空を背負って、白装束の人が立ち、こちらを眺めていた。敵側の陵だ。あの陵上から
は、こちらの稜線は見えようが、それよりも下った、しかも森林の下草の中に潜む姿
は見えるはずがない。実際に漠とひろく眺めるだけで、視点は定まっていなかった。
しかしこちらこそ、ここからは見えるはずもない姿を、見てしまった。そしてつかの
までも、見られたと感じた。聞く者として、見られたにひとしい。迂闊にも、敗れを
ひとつ取った。急いで額をまた土に埋めて、両手に草の根を握りしめ、耳をひときわ
ひそめたものの、太鼓の音も軍勢の寄せるさざめきも聞えず、恐怖の充実はすでに弛
んで、その中をいままでとは別の、遠くから送られた恐怖の風が吹き抜け、陵上の姿
が伏せた目に見えのこった。やがてその脇にもう一人立ち、また二人左右に加わり、
林の中から続々と現われて、白装束が男ともつかず女ともつかず、長い台状の陵の上
に一列、何百人と並んで、背後の木の枝に登る者もあり、揃って静かに、見つめるで
もなく、まして睨むでもなく、ゆるやかにひらいた目を、瞬きはせず、眉はややひそ
めて、それぞれ正面遠くに遣ると、視線はこちら側の陵上をあまねく差し、さらにそ
れを超えて森林の梢にも張りつめ、いっとき雨の止んだ白さの中で、さらに垂れる黒
雲のように、草の穂の上にまで力を掛けてきた。
677 :
眉雨:04/10/13 18:07:04
まだ敗れてはいない。破られてはいない。大勢の像に、目の内を侵されたとは言う
ものの、二度と面はあげていない。その方角をまともに仰いだが最後、直接には見え
なくても、生身ひとつ、数百の目の力を受けて、たちまち千切られる。ありたけの精
を耳に集める。聞くことによってまだ、刻々、像の圧倒を凝固の内に封じている。し
かし、遥かな唸りに似た、衆の声が渡ってきた。謡っていた。一斉に低く謡い出して、
節には束ねられずに、長くうねり続ける。陰気におごそかに、何物かの到来の先を払
うように、地を粛ませながら、行く先、触れる先から、同じ唸りを誘い出す。ふわり
と頭が上がり、目は伏せたまま、からだが起きた。痺れた足が地を踏みしめて立ち、
強くうつむきこんで、耳から先に、最後の迎撃に向かう戦慄につつまれて、森林の中
を登り出した。やがて稜上にただひとり身を晒らし、窪地に満ちて寄せる大きな唸り
の、その中心とおぼしき方角に向かって、首を刎ねられる贄の形に跪いて頭を垂れ、
渾身の精を耳へ傾けた。
678 :
眉雨:04/10/13 18:23:31
敗れ方がある。敗れることが、つまりは役目だ。敵の衆の望むその前で、このひろ
びろと流れる唸りを、一心に聞き取って見せる。敵もここを先途と声を深める。唸り
は幾波も重ねて急になり、満ちに満ちきって内へ轟き、その天井からもうひとつ、細
い音となってあふれようとするその瞬間、その細みから、唸りの全体を抱きこんで前
へ頽れ、耳を立てたまま息絶える。日を掛けて正しく葬り了えるまでは敵方に対して、
すべての呪術を聞き取って阻む、浩大な耳となって地上に留まる……。
679 :
眉雨:04/10/13 18:34:06
680 :
眉雨:04/10/13 18:35:49
水、読了
本を読んで震えがきたのは久しぶりだ
お勧めがあったら教えてくれ
杳子、木犀の日、読了済み
アサガオ、野川は所持しとる
682 :
吾輩は名無しである:04/10/19 22:35:52
楽天記かな。
杳子系も守備範囲なら
櫛の火
聖、栖、親、の三部作
で、水の何で震えがきたの?
俺の中では水って印象薄いんだよね。
でも古井のジイサンは墓に持っていくなら
水だとかつて言ってる
そのへん、ちょっと語ってよ。
>>682 楽天記とりあえず古本屋で探してくる。
生と死、動と静、これが水を仲立ちにして
さらに古井氏の文章のおかげで心に響いた。
特に弟の最後、
九日目に・・・と言うくだりを読んだとき、
心臓が止まりそうになったよ。
なんか、すごい。
あんまりうまくいえないけどね。
684 :
吾輩は名無しである:04/10/21 09:39:58
686 :
吾輩は名無しである:04/10/21 11:13:34
>>683 サンクス
もう一度、読み返してみよっと。
687 :
吾輩は名無しである:04/10/21 13:08:55
688 :
吾輩は名無しである:04/10/23 23:38:38
新刊アゲ
長生きしてね
690 :
吾輩は名無しである:04/10/26 02:31:58
復刊はたまに酷いのがあるからな
紙質がわるく装丁はインチキ
値段は5,6千円なんてんじゃねえだろうな
仮往生伝
これくらいの値段じゃないと採算合わないんだろうな。
何しろ希望者は120人・・・・・・。潜在的購入希望者はもっと多いと思うんだが。
10年以上前で3000だったからそれでいいんじゃないの。
嫌ならかわなきゃいいじゃん。
694 :
吾輩は名無しである:04/10/28 03:20:11
オリジナルの装丁でない方がいいです
あの筋斗雲みたいな変な雲が各章の扉に出て来るのは
抹香臭くセンスが悪い。
定価 3,990円 〔税込〕 _| ̄|○ ウンコデヨカッタノニ……
696 :
吾輩は名無しである:04/10/28 19:06:06
おー復刊出たのか!
>>693 誰も嫌だなんて言ってねえじゃん・・・・・・。せめてもう少しオトナな態度でいこうよ。
>>697 前半烈しく同意だが、「オトナな態度でいこうよ」というのはどうかと。
うん。我ながらこの言葉回しと変換はどうかと思った。
700をとったら往生できると聞いたのじゃが。
声 ま ぎ ら は し ほ と と ぎ す
木枯らしちんぽー
702 :
吾輩は名無しである:04/10/31 07:48:53
「仮往生伝試文」予約しちゃった
楽しみだ
703 :
吾輩は名無しである:04/11/05 21:08:24
読めないよ?
704 :
吾輩は名無しである:04/11/09 15:32:37
仮往生も良いけど、「聖」三部作も復刊してほしいね。
706 :
吾輩は名無しである:04/11/09 17:30:34
「親」という作品。大雑把に言うと、サエの回復の
道程が描かれています。
ああ、病院入るところで終わっちゃったもんね……
気分が悪い!「親」読まなきゃ!って古本屋行かなきゃ。
708 :
吾輩は名無しである:04/11/11 10:54:49
「親」って、三部作の掉尾を飾る作品なのに
文庫化されていないんだよね。
709 :
吾輩は名無しである :04/11/14 00:10:44
酷い話だな。
それ以前に聖・栖が手に入らないというのが問題だ!
でもそんな本はたくさんあるんだろうね。
710 :
吾輩は名無しである:04/11/14 01:30:56
聖、栖の単行本は比較的容易に見つかるん
だけど、文庫はね。
もう、本当にしんちょーは犯罪的だな。
711 :
吾輩は名無しである :04/11/14 23:01:42
ブックオフで聖栖文庫版が100円で手に入った俺は物凄くラッキーだったわけですね。
なにしろ違う出版社から出た2冊を一冊に纏めたんだから、お得感は更に10倍という感じですね。
今めったに無いよね、そういう文庫本。
712 :
吾輩は名無しである:04/11/15 19:27:37
そういう文庫本が欲しいですね。ラッキーでした。良かったね♪
713 :
吾輩は名無しである:04/11/16 13:24:09
「仮往生伝試文」高すぎだよ。
3990円って馬鹿にしてるか、河出!
こんな高くするから売れねえーんだよ。
714 :
吾輩は名無しである:04/11/16 18:01:12
4000円だともっと高い雰囲気だけどね。でもまあ、ちょっと読みたいね。
715 :
吾輩は名無しである:04/11/16 18:19:18
こんな高いと結局手に入れないで図書館で済ませてしまいそう
716 :
吾輩は名無しである:04/11/16 20:08:41
うーん、確かにもう少し安いとね。でもさ、きっと素晴らしいのよ♪
古本で1000円ぐらいで転がってる事有るから
高いと思う人はそっちもあたってみれば
前々スレから再版・復刊しろと喚き立て
復刊すれば高いと不満
いや復刊嬉しいよ。けど4千円て、マイナーな専門書とか洋書の値段では・・・と。
小説一編の価格として、不適当な気がする。買うけどさ。
>>718 「客観的」な「日本人」ですねー!師匠と呼ばせてください!
721 :
吾輩は名無しである:04/11/18 00:14:08
ここの年齢層が想像できない。文学部の学生さんとか?自分は34ですが。
俺は19で国文科の学生です。でも、今まで一度も書き込んでない。
ヴォキは27歳だむ。
724 :
吾輩は名無しである:04/11/18 00:34:53
若ぇーな。そして渋いな趣味が・・・
こんな高いのボッタクリだろ。
せめて値段半分にしろ!
俺は31歳。文庫でないのなら、中途半端な軽装版で出されるよりは、
少々高くてもそれなりに豪華な装丁であれば俺は不満は無いが……
しかし、福田の本とかでちょっと興味を持ったくらいの読者が気軽に
手を出せる値段ではない、明らかに少数のマニア向けなのは残念。
もっとたくさんの人に読まれていい作品だと思うのだけれど。
やっぱ文庫がよかったなあ。
>>726 しかし講談社文芸文庫なんて、文庫のくせに2000円近くするからね。
埴谷の死霊なんて、全部集めたら5000円かかる。文庫で。
下手したらそうなってた可能性もあったから、まだましかも。
>>727 ま、たしかに上下でそれぞれ1500円ずつとかだったら
あと千円払うから単行本出せやコラと言ってただろうな。
河出はフィネガンの文庫を1200円くらいで出してたので、
そのくらいで出ないかなと期待してたのだが。
なんにせよ出ないよりはマシということで。
729 :
吾輩は名無しである:04/11/18 10:41:16
>726
あなたの父ぐらいの年代ですが同意見です。
730 :
吾輩は名無しである:04/11/18 16:28:38
僕は23才です。
やっぱり高くても、一冊の本として読みたいのです。
だから、もう予約してきました。
フィネガンにしても、
出来れば文庫三冊でなくて、
高くても一冊がよかったです。
この手の本は本までひっくるめて作品だと思うのです。
ジョイスもnovelではなくてbookだ、と言っているように。
731 :
吾輩は名無しである:04/11/18 21:27:07
皆様方、すごーっくお若いんですね。でもね、我輩は古井サンに近いんだよ。
だってさ、古いもんね。よろしくね♪
26。ソフト開発で起業のお手伝い。
studio voiceの文学特集で古井氏のいんたびう読んだのがきっかけ。
たまたま入った大阪の古本屋に往生伝初版があった。ラッキ-だった。
734 :
730:04/11/19 00:02:56
ずいぶん多彩な年齢層なんですね。
僕は皆さん同年代くらいだと思ってたんですけど。
でも考えたらそんなわけはないですよね。
そもそも、古井はおっさん好みの小説家だ。
736 :
吾輩は名無しである:04/11/19 08:06:24
はーい、おっさんでーす。「ひととせの」って良いね。うまく言えないんですが
なんかしんみりしてきて。
いやでもね、仮往生が文庫で1000円くらいで出るのも何か違うんだよね。
「作家の値打ち」のせいで神格化されすぎちゃって、
古井作品を一冊もよんだことのない人たちが飛びついて
「何これ!?」とかってなるのは悲しいよ。
だから気軽に手を出せない価格が妥当だと思う。
若い人には申し訳ないけど、読みたければ発売時に買っておけよ、という感じ。
ときに、今日は古井氏の誕生日らしいね+
古井さんおめでとー
意外だが、まだ67歳なんだな。
741 :
吾輩は名無しである:04/11/19 18:33:21
お誕生日おめでとうございます♪
どうか、いつまでもお元気で♪
古井作品を一冊もよんだことのない人たちが飛びつくというのはいいことじゃないか
そのなかで少数でもいいから古井ファンになってくれれば。
安いに越したことはない。いくらなんでも4000円は高すぎ。
743 :
吾輩は名無しである:04/11/19 18:49:00
ハピバースデー
744 :
吾輩は名無しである:04/11/19 19:24:22
>742
ホントにそうだね。日本語を極めたお方だと思います。
図書館とかで目に留まったらいいかもね♪
>若い人には申し訳ないけど、読みたければ発売時に買っておけよ、という感じ。
あんた酷いこと言うね。
17のクソ餓鬼は古井先生の本読んじゃダメですか?
読んじゃダメってことはないけど、
年を重ねないと判らないことも多いかもしれない。
かく言う漏れも20半ばのボンだが、
40、50になって再読した時に
きっと何か感じるところがありそうで今から期待している。
748 :
吾輩は名無しである:04/11/20 02:39:34
若い時こういうの読んでショック受けるのも大切だと思うな
'腑に落ちる' 感がおもしろい。
先日、運良く人から3,000円分の図書カード貰って、
やっと『野川』をゲットしたばかりなのに。
エッセイはまだ買ってないし、仮往生伝は4,000円もするし、
貧乏人にはキツイよ。
復刊ドットコムは税込み3675円となってるな。
予価と書いてるけど。
貧乏人は図書館にリクエストしなさい
753 :
吾輩は名無しである:04/11/25 20:58:30
はーい。貧乏人ですよー。でもさ、古井さんの本は手元に欲しいな。
というわけで節約一直線です。
東京の声と音、読んだ方 感想求む
このひとの場合、肝はあの日本語の曖昧さを最大に生かした
魔術的な文体だと思うんですが、翻訳が難しそうですね…
海外での翻訳事情はどうなんでしょうか…?
何かっていいのかわかんないんで
近くの古本屋にあったのでエッセイ買おうかと思うんですが
初心者にどうでしょうか
気に入ったら仮往生伝試文も考えてみようと思うんですが
講談社文芸文庫あたりで適当に見繕うが吉。
古井文体は是非小説で。
そういえば、文藝春秋に何か書いてたね。
理想の死に方特集、「もう死んでいる」っていう題だったかな
「楽天記」のdeadづくしの文章は面白かった
762 :
吾輩は名無しである:04/12/14 21:31:38
>760
その題に惹かれて今日買ってきました。さっき拝読しましたがとても誠実な
印象を受けました。これは切り抜いて保存したいなあと思っています。古井さん
どうかいつまでもお元気で♪
67歳だもんまだまだ
764 :
吾輩は名無しである:04/12/14 22:38:23
文藝春秋よんだよ。
古井節サクレツでいいね〜。
「おれはもう死んでいる」って自己言及的北斗の拳か!?
765 :
吾輩は名無しである:04/12/14 23:09:23
「おれはもう死んでいる」流行らないかな〜
『仮往生伝試文』は今日発売なのですね、age.
>>766 本屋の書棚で発見し 思わずお辞儀をしてしまった。
俺も一昨日、本屋に入荷してるの見てビックリしたよ。
でも、神保町で山積み、まるで売れた形跡無し。大丈夫なのか?
うわ、今日だったか
金ねえよ!
給料日まで棚にあればいいが…orz
大阪で買い占めてくれるなよ、おまいらw
>>769 そういうときはね、amazonとかで配送までに1〜3週間かかる商品と一緒に注文しとけばいいよ。
771 :
吾輩は名無しである:04/12/18 12:59:01
>>769 770のやり方はいまいち。
bk1でコンビニ振込みにすればよし。
本はすぐ来るし、支払いは給料日後でいいでしょ。
>>769 771のやり方はいまいち。
単純にカード支払いにすればよし。
773 :
吾輩は名無しである:04/12/18 17:37:43
仮往生買ったよ♪わくわくするよ。まだ読んでないけど。嬉しいな♪
買って満足♪古井の本
775 :
吾輩は名無しである:04/12/19 01:42:39
今日仮往生買いました
何というか本当にうれしいです
本でココまでの満足感を味わったのは初めてです
776 :
吾輩は名無しである:04/12/19 04:05:37
nk
777 :
吾輩は名無しである:04/12/20 02:21:54
古井さんがモブに介護されてる夢を見た・・・orz
なんかこのスレに乗せられて
仮往生かっちゃいました
積ん読にしないようにがんばりま
日経新聞毎日曜の読書欄内のコラム「半歩遅れの読書術」。
>来月の執筆者は作家の古井由吉氏です。
新年が待ち遠しいです。
まだ少ししか読んでないんですけど
ほとんど前知識無くて読んでるんですが
なんでいつも途中から日記になるんですか?
エッセイと小説の中間だから
782 :
吾輩は名無しである:04/12/22 22:15:58
おまけなんだおっ!夕刊に笑った顔が出てたおっ♪書くのは憎いからだおっ♪
>>782 島田雅彦のあれだな。
賞の類はすべて断ってるとか。
785 :
吾輩は名無しである:04/12/23 20:44:41
あれです。笑った顔がキュートでしょ♪
気になっちゃったんですよね
古井さんでは珍しいことではないんでしょうか
そうだとしても何でかなあ、と
787 :
吾輩は名無しである:04/12/24 13:01:26
今、『行隠れ』読んでます。非常に良い。
何故か『雲の下の蟹』『妻隠』『親』『白髪の唄』『先導獣の話』があるんですが特にオススメの作品ありましたら教えて頂けませんか。
それともむしろ最近の作品に飛ぶべきなんでしょうか?
図書館で2度借りて読んでたけど、やっぱ
買っちゃったよ、往生伝。ちょっと分厚くなったか?
>>788 いいよね〜、『行隠れ』。俺の中では一番好きな作品かも。
上記にあがっているリストでいうと、『親』は
『聖』と『栖』とから続く3部作の最後ですよ。って知ってるかもしれんが。
上記の作品を読んでいないのであれば、『先導獣』から、
読み始めればいいんじゃない。
>>789 親切にありがとうございます。
自分としては『いつか絶対読もうと思っていた作家』という位置付けで、
古本屋で見次第買ってただけなんで全く知りませんでした。
さっき『行隠れ』読み終わったんですが、小説にしか出来ない事味わわされた気がします。
ちょっとしばらく古井由吉にどっぷり漬かろうかという気になりました。
791 :
吾輩は名無しである:04/12/27 21:57:44
いいですよねー。古井由吉様・・・
何回も繰り返し読み返してます。皆様、良いお年を♪・・来年も宜しくね♪
崇拝の対象になりつつあるな
今日、久方ぶりに新刊書店にいったけど仮往生伝は3500円かよ。。
それだけ値段張るなら箱入りにしてくれても良かったんじゃないのかい?
どうでもいいことだが。
まぁ、年内には買って、正月に読みます。
794 :
吾輩は名無しである:05/01/04 10:31:41
初期短編集「哀原」の話題が出てこない・・・。
やっぱマイナーなのかな。
795 :
吾輩は名無しである:05/01/04 13:58:38
マイナーじゃなくてマイウーです。でも「哀原」って知りませんでした。
すごくいい題だと思います。
読んだことない・・・
探してみよう。
いい題ってのは禿同。
797 :
吾輩は名無しである:05/01/05 08:28:29
原っぱにいたよ、風に吹かれていた、年甲斐もない・・・
冒頭みたいです。ネットで見ただけですが・・読んでみたいな。これはすごいな。
復刊・仮往生読破された方いますか?書店で飛ばし読みして、何かあまりそそらない
雰囲気だったので買うのを保留。(かわりに忿翁を買った)「小説らしい形式」に自分が
とらわれすぎてるのかもしれないが・・・福田の評価って妥当なのかな。
イイ!という人の感想を聞いてみたい
聖なるものを訪ねて 古井由吉著
集英社・01月26日・2,415円・ISBN:4834251012
昭和から平成へ。激しく揺れ動く時の流れの中に、いかに身を置き、
どのように考えたのか。旅をとおしてとらえた一人の作家の心の軌跡。
800 :
吾輩は名無しである:05/01/12 03:12:36
>>798 仮往生いいですよ
ニヤリとさせられたり、ふふーんと思ったり
現実と空想(過去)の境目がなくなったり
でもやっぱり僕の中では水が一番いいですね
福田を気にする必要はないんじゃないでしょうか?
妥当も何もないと思います
仮往生と同じ点のねじまきは僕にとってたいした作品じゃないですし
>>800 おお、有難う。やっぱ飛ばし読みでは味わえない何かがあるんですね
このスレの皆さんは今、じっくり読み進んでる最中なのだろか
「楽天記」が大好きなんで、ああいう感じの長編だろうと勝手に思っていた
「水」は未読だな、そちらから読んでみようかな・・・
802 :
吾輩は名無しである:05/01/12 19:50:32
私もじっくり読んでます。往生話なのにカーンとした明るさを感じます。
それでかえって往生のことを考えてしまう。とても面白い作品だと思います。
803 :
吾輩は名無しである:05/01/12 19:55:04
2ちゃんで古井由吉ばかり話題になり後藤明生が話題にならないのは、福田和也の読者ばかりで柄谷や蓮実の読者がいないという事だろうか?
いや、単に古井さんのほうが愛されてるということではないだろか
(福田経由なのは「仮往生伝試文」くらいじゃない?)
そんな福田を気にしてるもんですかね
福田がどう思うと僕はどうでもいいです
>>803 後藤氏は亡くなってるし、そもそも本が手に入りづらいというのもあるんじゃないか
807 :
吾輩は名無しである:05/01/12 22:45:15
おれは後藤も古井も読むが、
どちらかといえば、古井のほうがすきだな。
といっても、どっちも好きなのだが。
古井ばかり、話題になるというけど、
どっちも話題にはなっていないと思うのだが・・・
仮にそうだとしてもそれは
後藤が往生していて、
新刊が出ないというのが大きいな(昨年一冊でたけど)
毎年年末にギャロップが臨時増刊号として競馬のその年の重賞競走の成績と G1にはライターが文章を寄せるものを出している。
古井由吉も寄稿していたのだが 他のはエッセイ調に自分の思い入れなり内面のドラマなり目につく出来事を書くのだが
古井はその競走までの各馬の道程と当日の馬場状況、競馬の展開を何の面白みもなく書き連ねていくのが恒例であった。
それは公式記録のような文章であるのだが、毎年それを読むのが楽しみだった。
古井由吉は相当な競馬好きなんですね。ちょっとG1だから買いました、頼まれたから書きましたではない文章です。
809 :
吾輩は名無しである:05/01/16 12:28:25
>>808 と言うよりも競馬雑誌『優駿』に「こんな日もある」っていう
エッセイ連載してるよ古井は。ほぼ毎週末馬券買ってる。
芥川選評が楽しみだ。
810 :
吾輩は名無しである:05/01/16 14:34:11
そうすると、ニ馬身ほどの差だななんてお考えになるのかな。
今回のレースは馬場も安定していて天候も崩れず、
一番人気が順当に勝ったレースでしたね。
ホワイトロックは出だしは良かったけど、いかんせんスタミナがなく、
最後の直線でモーヲタアベチャンに差された。
812 :
吾輩は名無しである:05/01/16 21:33:21
この人の小説って古いよねw
813 :
吾輩は名無しである:05/01/16 21:48:59
そうかな、古いのは名前だけかなと思うけどな♪由様ステキ♪
杏子までしか読んでない俺は話に入れまそん
>>809 優駿に書かれて居るのですか。今後は読みます。
古井先生にはシラオキ系などの古い牝系についてまったく面白くもない文章で書き連ねて欲しい。
816 :
吾輩は名無しである:05/01/17 06:52:52
「折々の馬たち」は古井ファンより馬好きにお勧めかと。古い馬ばっかだが
817 :
吾輩は名無しである:05/01/17 08:15:37
こんなもん売れないよ。
>>11 古井の本質はその思想的な背景にあると思う。
その意味では資本論がお勧めです。
820 :
吾輩は名無しである:05/01/20 15:56:21
おい!!大ニュースだ
今日本屋行ったら、仮往生復刊されてたぞ!!
ちったあこのスレ嫁。
>>820 それ本当か!あの幻の傑作が!?
・・・コドモか君は。
こりゃあ大ニュースだわw
824 :
吾輩は名無しである:05/01/23 23:32:45
>819
11ではありませんが、古井氏の書かれたものに今はまってます。
資本論は読みにくそうですがちょっと読んでみようかなと思いました。
実はさ、古在由重というマルキストがいてさ、安い古本に飛びついて
しまったのよ。800円也。ちょっと見にてるでしょ。
ええ、古井ってあっちのほうも造詣が深いのかあ。やっぱやるなあ、てなわけ。
帰るとすぐにコーヒーいれて、きょうはいい買い物をした。明日も晴れだろう。
とかね。
で、しばらく読んでると認識論あたりの言説が延々と。結構硬いなあ。初期の
論文かなあ。
...よかろう。
...なのだ。
えらくタカビな態度。バカボンみたいだなあ。
明日の哲学ねえ。え、教育の開放?なんかへんだな?恥ずかしながら120頁
あたりで気づいたわけだ。
いいかげんなネタをつい振ってしまったんだが、マジレス付くとはおもわなんだ。
お許しあれ!
827 :
吾輩は名無しである:05/01/24 03:08:25
>817
>818
以前はベストセラー作家だったこともあるのだ。
いつさ?杳子のときか
「別れぬ理由」の時じゃない?
あれ?「別れる理由」か?
>>829 古井の著作で?小島信夫じゃなないのかそれ
831 :
吾輩は名無しである:05/01/25 19:47:46
>826
ややっ、ネタだったんですか♪確かに似た名前ですね。自分も山田太一と山田洋次を
間違えます♪
832 :
吾輩は名無しである:05/01/25 23:34:11
木曜日にとかを今、読んでますが、難しい。
833 :
吾輩は名無しである:05/01/26 02:28:45
初期の頃の短篇を今名前を変えて出せばきっとベストセラーになる、と
柄谷がまあ、ちょっと皮肉っぽくいってたよなあ。
おまいら、2月5日に神田の東京堂書店でサイン会あるそうですよ。
836 :
吾輩は名無しである:05/01/26 11:39:24
行く!何曜日だ?
まだ、数冊読み始めたばかりのビギナーだから、
恥ずかしいけど…
837 :
吾輩は名無しである:05/01/26 20:00:38
友引です。早駕篭で行っても三日三晩はかかる。誰かのご報告をお待ちしマース。
>>835 情報ありがとう。行きたいなー。このスレの人達も混じっているのかと思うと
なおさら行きたい
こんなときほど地方(仁義なき)にいる自分がもどかしい時はない。
東京に帰りたいぃぃぃっ!
味噌の国に居る自分は行くべきか?土曜日だろう、頑張れば行けないこともないが。
この機会逃したら、もう次はないかも・・・(不謹慎スマヌ)
サイン会に行かなくてもサインくらいもらえるじゃん
時間は14時〜16時、6階大会議室にて。
要整理券との記述があるものの、配布時間については書いていませんでした。
整理券不要なくらい空いてるって事は有り得ないかな?
サイン会に足を運ぶような熱心な古井ファンってどれだけいるんだろ。
ミリオン作家飯島愛のサイン会で200人だったから、
『野川』が3刷2万部のじいさんには50人いないよ。
17時半ごろに行っても並ばずに済むね。
844 :
吾輩は名無しである:05/01/26 21:52:48
そうなのか。ちと寂しいね。
ではでは駆けつけたほうがいいのだろうね。ウマの縫ぐるみでも持ってね。
ちょっとドキドキするよね。目の前にご本尊が現れるのって。
845 :
吾輩は名無しである:05/01/26 22:01:33
俺も行きます。
ようこしか読んでない漏れは行ってもいいのでしょうか
(・∀・)イイヨー!!
漏れも行こうかな・・・
他の作家なら( ´_ゝ`)フーンって感じだが
古井のオサーンだけば別。
849 :
吾輩は名無しである:05/01/27 00:40:23
自分のような、超初心者でも、馬鹿がバレルのさえ恐がらなければ
行ってもいいかなあ。。。
動く古井さん、拝んでみたいし。
おれはスーツ着ていくよ。
「大ファンです。」とか言うの?チミ達
多少は気の利いた事言ってこいよ
852 :
吾輩は名無しである:05/01/27 03:14:45
「作家の値打ち」のおかげで俄かファンが増えて印税がっぽりですね
仮往生伝試文の印税は馬券に消えたんですか?ニヤニヤ
こう云え
853 :
吾輩は名無しである:05/01/27 03:24:47
トンクスw
サイン会じゃなかった。講演&サイン会だった。
整理券については各自電話して聞いてみてくれ。
855 :
吾輩は名無しである:05/01/27 05:14:57
>>851 ほかに何て言えばいいんだよ〜「タップダンスシチー引退撤回ってどうなんですかね」とでも?
857 :
吾輩は名無しである:05/01/27 09:05:46
講演内容って馬券の買い方でしょ?
858 :
吾輩は名無しである:05/01/27 11:07:23
古井先生が馬主だったらどんな名前をつけるんだろうね。
859 :
吾輩は名無しである:05/01/27 11:19:25
ジルジルムージル
860 :
吾輩は名無しである:05/01/27 13:46:45
花粉症みたいでなんてステキな名前なんだ。
ヨシキチカンドー
861 :
吾輩は名無しである:05/01/27 14:19:32
当然馬は特性のない馬
未勝利のまま引退
ていうか、仮往生って売れてるのかね
ほんのごく一部だけだろうなあ
863 :
吾輩は名無しである:05/01/27 18:04:32
買ったよ。ヨシキチっていい名前だにゃあ。
865 :
吾輩は名無しである:05/01/27 20:17:59
フルウララっていうんだよ。美味しそうだよね。
ムジールの「愛の完成」発見!
867 :
吾輩は名無しである:05/01/28 00:13:20
ええ、本とに初心者が行って、いじめられませんか?
恥ずかしいな、でも行きたい。
若い女が行ったら食われるぞ。
古井氏になら寧ろ喰われたいな。
相手にしてくれないだろうけど。
870 :
吾輩は名無しである:05/01/28 03:04:57
古井のセクハラはマジで有名
2大セクハラ老人
芸能界の森繁久彌と文学会の古井由吉
872 :
吾輩は名無しである:05/01/28 10:32:46
え〜、「なんだこいつ、よくわかっていないのに来やがって」とか、
「こんな娘っコ、古井の事などわかってないのにミーハーだな」とか・・・
873 :
吾輩は名無しである:05/01/28 14:25:35
そもそも数人しか集まらないから大丈夫
今、整理券もらってきました。
新作買った人先着100名様とのこと。
丁度すぐあとにもう一人申し込んでました。
875 :
吾輩は名無しである:05/01/28 21:21:52
新作、ってどれのこと?
100人いるのなら、ビギナーが行っても、まぎれて恥ずかしくないかも。
876 :
吾輩は名無しである:05/01/28 21:32:08
「聖なるものを訪ねて」
古井さんと東京競馬場の4コーナーの芝生席で弁当を食いたい
878 :
吾輩は名無しである:05/01/29 16:20:50
楽しそうだにゃ。アミーゴ♪
>>874 ありゃーそうなんだ。遠隔地にいる者が当日かけつけても無駄そうだな
ショボーン
880 :
吾輩は名無しである:05/01/29 17:06:22
ダイエーの先着100名様みたいだにゃー。
>>879 東京堂で新作が百冊売れる事はないと思うんで、
予約無しでも早めに来れば大丈夫でしょう。
不安なら前日くらいに整理券どれくらい捌けたか聞いてみては?
874がやや誤解招きそうなんで訂正。
誰でも参加可能で100名まで。
但し東京堂で「聖なるものを訪ねて」買った人は整理券がもらえる。
ところで「仮往生伝試文」すごい。大好き。
879じゃなく881です。すいません。
884 :
吾輩は名無しである:05/01/29 22:29:20
>882
仮往生すごいよね。ほんとすごいよ。涙がでちゃうぐらいです。
885 :
吾輩は名無しである:05/01/29 22:45:33
だって女の子なんだもん
886 :
吾輩は名無しである:05/01/30 00:44:03
東京堂って、どの辺だっけ?
>>886 すずらん通りの真ん中らへん。
或いは三省堂の裏口近く。
888 :
吾輩は名無しである:05/01/30 02:27:47
ありがとう!
じゃあ、竹橋のほうから行ったら、すずらん通り左側なんだね。
行くぞ!
889 :
吾輩は名無しである:05/01/30 19:17:13
行ってらっしゃいませ。すずらんなんて由様にぴったんこ。涼やかな風にゆれる音。
890 :
吾輩は名無しである:05/01/30 21:18:33
たららんたららん。聖なるものを訪ねてはもう発売されてるの?
絶賛発売中
892 :
吾輩は名無しである:05/01/30 22:33:00
どうもありがとうございます。
893 :
吾輩は名無しである:05/02/01 18:06:13
本日、『楽天記』『長い町の眠り』『日や月や』
『椋鳥』『古井由吉 全エッセイ』のTとUをゲット。
あわせて3500円だったよ。
895 :
吾輩は名無しである:05/02/01 19:14:20
ああ、本当ーに羨ましいなあ。「日や月や」とか「椋鳥」が読みたいよー。
それに安いね。大吉だあー♪
女の子の部屋に チンチンたてて上がり込んだとする。
その部屋の本棚に古井由吉の書籍が並んでいたら
セックスは後回しにして 古井先生について語らうな。
そんな恋がしたい。
セックスへもっていくために語らい、
セックスしてから語らう。
あまり語らいすぎると、性愛につながりにくくなるような気がする
付き合う異性とは趣味嗜好がちょっとずれてたほうがイイ。
>>898 食い物のレベルだけは合わせた方が良い。
古井を読むような子なら付き合いたいなあ
900 :
吾輩は名無しである:05/02/03 10:49:01
サインをしてもらうのは常識から言えば新刊なんだろうけれども、
自分は『山躁賦』が死ぬほど好きなのでこちらにしてもらいたい。
大丈夫だろうか。
全部好きなので全部にサインしてもらいたい。
大丈夫だろうか。
往生伝の旧版初版を持ってこうかと思ってた。
講演&サイン会、東京だけなんてずるいぞ。
せめて全国の政令指定都市でやってくれないかな。
うちの街の古本屋なんて先生の本が入荷したら、そく完売だぞ。
『聖なるものを訪ねて』だって、純文学、新刊本であの定価格にしては
売れてるほうだし。
全国的に需要があると思うのだが。。
紀伊国屋書店あたりで考えて欲しい。
>>903 同意。中部地区でもやってくれー。古井氏ゆかりの土地でもあるし
「雪の下の蟹」の舞台になった金沢でもやってくれ
初版持って行くから
歳を考えろ歳を。
小島信夫もやってくれ
そうすれば歳を言い訳にできない
908 :
吾輩は名無しである:05/02/04 06:01:53
整理券もらわなくても大丈夫だよな。
百人なんて集まる筈ないから。
『行隠れ』を持っていこう。
>>908 行隠れすげぇ好きだけど古本持って行くわけにも行かないし・・・
おとなしく新作か仮往生伝試文持っていきます。
910 :
吾輩は名無しである:05/02/04 10:57:35
909さんの仮往生伝は新版ですか?
私は旧版のを持っていこうと思って
いたのですが、やはりマズいですかねぇ…
旧版は旧版で嬉しいんじゃないかと勝手に妄想。
新版仮往生を持って行きたいのだが、
お客様申し訳ありません、サインは新作のみということで…
とか言われたら鬱なので新作持って行きます。
913 :
吾輩は名無しである:05/02/04 20:09:20
いよいよ明日ですよね。古井先生は今頃顔パックなどをされていると思います。
いいなあ。地方在住のオイラは指くわえて誰かがレポしてくれるのを待ってるよ
915 :
吾輩は名無しである:05/02/04 21:02:28
まー、そんなこと言わないの。レモンパックしましょ♪キュウリのほうが良いかな♪
>>910 俺の「行き隠れ」は古本屋で買ったもので・・・
古井さんに金の入らないのにサイン貰うのはまずいかなって思って。
緊張して眠れねえよ
もう出かけて並んでようかな
918 :
吾輩は名無しである:05/02/05 09:20:28
気が早いな(笑)
919 :
吾輩は名無しである:05/02/05 13:43:56
会場から記念カキコ
920 :
吾輩は名無しである:05/02/05 16:38:09
羨ましい。後で詳しく教えて下さい♪
921 :
吾輩は名無しである:05/02/06 19:45:40
「聖なるものを訪ねて」の帯に書かれている文章がいいなあと思いました。
・・旅はまだ続いている。果ても見えない・・・
古井先生の日常がわかって楽しいエッセイです。
ドイツ語では退屈とは長い時間langweilという言葉で、
古井さんはこの単語が非常に好きらしく、
小説とは本来長い時間を過ごさせるようなもの、
つまり「退屈」なものなのではないか。
そういう訳で、本日の「退屈」は如何でしたでしょうか。
、と締められていました。
その言葉通り非常にlangsamな語り口で、
古井さんの本もこんな感じだよなぁという講演会でした。
昨日行かれた皆さん、乙でした。僭越ながらちょっとしたレポ。
講演は始めの45分くらいで、あとの時間はサイン会。
客層は8割男性、2割女性といったところ。
長年古井ファンをやっているらしき老年の男性ファンが
「若い方も結構居てびっくり」と言った様に、若い人の姿もちらほら。
出版業界関係の人か、挨拶しあっている人達も。
サインの時、女性が三人続いてサインをしてもらう事があったのだが、
古井さん、突如満面笑みで声出して大笑い。
女好きっていうのは本当なんだな、と。
話の内容が922さんも書いている様に、
古井さんの本がそのまま講演になったみたいだな、
という印象を自分は受けました。
心地よい「退屈」でした。
924 :
吾輩は名無しである:05/02/06 21:29:12
自分も「退屈」しとうござんした。古井さんだと女人好きという感じ。
行ったみなさんいいなあー。私も行けばよかった。
男性ファンが多いのですか。
良かったね
>突如満面笑みで声出して大笑い
レポどーもー。いいなあ見たかったなコレ
928 :
吾輩は名無しである:05/02/07 08:49:43
のっけから「実はここに来る途中、心臓が止まりそうになりました」と言い出して、
とうしたのかと思っていると、「私の本がベストセラーの一位になってるんですよ。
まあ、私の場合スタートダッシュだけなんですが・・・。
競馬で言う「逃げ切り」が出来ないんですね。おそらく、今回もそうだと思います」
皆、古井さんらしいなぁ、と思いながら会場は穏やかな笑い声につつまれますた。
929 :
吾輩は名無しである:05/02/07 08:57:08
競馬でたとえるとは
そんなにすきか
>>928 普段スタートダッシュが足りないんじゃなかった?
それが東京堂の売り上げは聖なるものを訪ねてが一位になってるから、
税務署がこれ見たら申告疑うんじゃないか。みたいな流れだった。
今後は毎回サイン会仕組まれるかな
若しくは「古井由吉リサイタル」「古井由吉ディナーショー」
932 :
吾輩は名無しである:05/02/07 12:18:28
古井由吉の「絶対当たる!必中馬券講座」
933 :
吾輩は名無しである:05/02/07 16:04:53
逃げ切るぞ 先頭はしれ フルウララ
古井先生頑張ってちょ。
934 :
吾輩は名無しである:05/02/07 17:15:55
フルウララ、ワラタ。
なんか可愛いね。
935 :
吾輩は名無しである:05/02/07 21:20:51
ああぁ、ちょっとお恥ずかしいぃ。古井先生どーもごめんなさい・・・
936 :
吾輩は名無しである:05/02/07 22:21:41
さんそうふで古井デビューしました。
状況がイメージできず、挫折しそうです。
937 :
吾輩は名無しである:05/02/09 21:46:47
挫折しないで下さい。大丈夫ロスタイムがあります。
その本はまだ拝んでないんですが絶版ですよね。頑張ってね。
さあ コンビニ行って先生の芥川賞選評を読みましょう
939 :
吾輩は名無しである:05/02/11 01:36:07
古井氏、芥川賞選評を読みました。
毎度のことながら、と言うほど芥川賞の選評に触れているわけではないのですが、
氏の文章にはやは、りハッとさせられます。
選評、他人の作品について述べる、しかも字数に制限、このような制約の中でも、
否、むしろ制約の中であるからこそ、氏の文章の輝きを改めて感じることができるのでしょう。
受賞作はこれから読もうと思っています。
氏が推した作品ではないようですが、願わくば輝きを感じることが出来るものでありますよう。
長文失礼。
940 :
吾輩は名無しである:05/02/11 19:17:03
読んできました。同じくハッとして時間が止まった。医者が切り裂くときの
感情を考えた。古井先生は手術されたこともあるようで実感がこもってるなと
思いました。
>>941 いや、どちらでもいいんだよ
しらべてみ
去年の新潮六月号の島田・源一郎との鼎談 面白いですねえ。
944 :
吾輩は名無しである:05/02/13 07:14:48
ああ、残念ながら絶版ですねえ。ちょっと読みたかった。
壁|ω・) オジャマシマス・・・
2005/02/05(講演会)
・構造主義
・色即是空 空即是色
・神秘学 / 宗教画
・[ 聖 ] = 恐ろしい、畏怖 (≠ 恐怖)
「陰陽 忘れる」
・多重人格 / ペルソナ
能 / 面
・自然主義 / 私小説
・退屈
壁|彡 サッ
> 「陰陽 忘れる」
「陰陽和する」だと思ってた…
>>946 ゴメン、意味わかってなかったョ (/ω\)ハズカシーィ
なるほど、確かに「わする」って古井のオッチャン言ってた。
>陰陽和する心也
>
>能を演ずる場合、昼ならば陽気であるので陰気気味にやることで陰陽の気が和合して
>成功しやすくなり、また、夜ならば陰気であるために浮き浮きと陽気に演じることで陰陽
>の気が和合するので成功しやすくなる、ということ
>
http://homepage1.nifty.com/haruakira/onmyoudou/f_14.html フムフム、能もなかなか興味深い
「陰陽和する」 → 人間は本来多重人格 → 能 → 面(顔)を奪われつつある
って話だったかな、なんとなく思い出してきた
948 :
吾輩は名無しである:05/02/16 22:12:26
面白そうなお話でしたね。話に乗れずお寂し村。オッチャンって可愛い呼び方。
949 :
吾輩は名無しである:05/02/19 01:37:04
この人の本難しすぎる。
何がなんだかさっぱりわからない。
ただ文体から凄味は伝わってくるのですが。
仮往生伝試文も読めない馬鹿がこんなとこ来るなよ
ロブ=グリエさえ読めない低能の集まりスレ
>>950 グリエに『覗く人』を書かしめたのは、誰の何?
人→×
ひと→○
ね。それも知らずにグリエを引き合いに出す低能は去れ。
>>952 奥純やブロック・ミシェルさえ読んだことない馬鹿なんだな
NAMや重力の主要メンバーとして活動していた自分にとって
定能などと言われることには慣れているが
ろくな読書もしてない馬鹿が吠えるのはみっともないからやめとけよ
定能→×
低能→○
ね。馬鹿の次元に合わせてやったぞ。感謝しろ
えーっと、まず順序として、
グリエを引き合いに出すなら、
951の質問に答えてくれないかな。
ろくな読書もしてない馬鹿が吠えるのはみっともないからやめとけよ
>>953 ちょっと話はずれるが、その奥純の本は良いの? 前から気になってたので、
良い本なら読んでみようと思うのだが。
>>955 奥純やブロック・ミシェルに書いてあるでしょ
その根源のイジドールを御存知ですか?
低能というは実感していますが、あなたに指摘されるほどでもないかと
>>957 ロブ=グリエに関心のある方なら読んでいるでしょいうけど
?マークですかね。絶版だからといって定価以上の価格で買う価値はないと思います
篠田一士や浜田明のロブ=グリエに関する書物よりは、断然に読みやすく
有効であると思いますが
ちなみに、自分の通っている古本屋には、奥純の「アラン・ロブ=グリエの小説」は800円であります
自分は日本人のロブ=グリエ論の本格的な最初の書物は奥純だったので、愛着がありますが
ロブ=グリエ論の決定的なものとは言えないと思います
しかし、ロブ=グリエ初心者だった時に読んだ感想では随分、助かりましたというのが正直な感想です
ヌーヴォー・ロマンについては一通り理解できますし、自分にとっては初歩的な問題は解決してくれました
シモンやサロートやビュトールについても概要は分りますので
素晴らしい本とは言えないでしょうが、自分にとってはロブ=グリエ関連の本の中では
最も分り易かったです
イジドールねぇ・・・。
君、シュルレアリスムスレや阿部スレにもいたね。
デュシャン、ロートレアモン、マン・レイ・・・。
知識のひけらかしというか、この人知ってるか? ってだけだな。
あと、958の書き込みを読む限りだけど、
もう少し日本語を勉強したほうがいいね。
現在勉強中だったら失敬。
古井をこれから読もうとしている人もいるんだから、
そんな脊髄反射的に「読めない馬鹿は来るな」っていうのはどうかと思うよ。
何の憂さ晴らしかストレス発散か知んないけど。
>>959 イジドールってデュカスじゃありませんけど?
君、シュルレアリスムスレや阿部スレにもいたね。
デュシャン、ロートレアモン、マン・レイ・・・。
知識のひけらかしというか、この人知ってるか? ってだけだな。
は意味不明です
「読めない馬鹿は来るな」っていうのは自分ではありません
>>950と
>>952以外にそのようなレスはしているのでしょうか?
>>958 どうも。そうですか、古本屋で見つけたら読んでみることにします。それにしても800円とは
お安いですね。
もう一つ質問で恐縮ですが(スレ違いなのでこれで最後にします)、ロブ=グリエ論もしくはヌーヴォーロマン論で
「決定的」と言えるようなのは何かありますか? ヌーヴォーロマンスレの方でお答えいただけても結構です。
スレ違いですいません。
あっはっは! マジで馬鹿だ。
963 :
吾輩は名無しである:05/02/19 03:55:58
スレ汚しはまとめて去れ
たまにはこれぐらい盛り上がった方がいいよ、このスレは。
比較的に和やかに古井ヲタ同士でやってきたし。
荒らしてるわけじゃないしな。
965 :
吾輩は名無しである:05/02/19 04:00:40
あっはっは! マジで馬鹿だ
966 :
吾輩は名無しである:05/02/19 04:02:08
「読めない馬鹿は来るな」っていうのは自分ではありません
>>950と
>>952以外にそのようなレスはしているのでしょうか?
おいおい・・・。
967 :
吾輩は名無しである:05/02/19 04:03:17
950 :吾輩は名無しである :05/02/19 01:44:46
仮往生伝試文も読めない馬鹿がこんなとこ来るなよ
ロブ=グリエさえ読めない低能の集まりスレ
>>959 検索しました
シュルレアリスムスと阿部スレ全部を
妄想もいい加減にしてください
一切、レスはしておりません
>>961 ヌーヴォーロマン専攻していましたので主要なものは大抵読んでいますが
これといった決めてはないですね
鈴木重生のヌーヴォーロマン論にしても、納得いかない部分が多いです
奥純は正統派といったところですかね。ブロック・ミシェルのほうが奥が深いですが
年代を考慮すると奥純のほうが馴染み易かったです
個人差はあるでしょうけど、ヌーヴォーロマンにおいて、決定的なものはないと思います
ノルウェーのカウリスマキという批評家のヌーヴォーロマン論が最も質が高いとか聞きましたが
なかなか手に入れるのは難しいようです。自分も借りて読み本棚に並べておきたいと思い
探しましたが未だに入手不可能です
カウリスマキというのは蓮實や浅田絡みでよく出てくる映画監督のアキ・カウリスマキとは違いますので
念のため。それにしてもヌーヴォーロマンはお金がかかりますね
シモンを集めるだけで((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブルです
ちなみに950は自分ではありませんから
マジで馬鹿だ
950 :吾輩は名無しである :05/02/19 01:44:46
仮往生伝試文も読めない馬鹿がこんなとこ来るなよ
ロブ=グリエさえ読めない低能の集まりスレ
「読めない馬鹿は来るな」っていうのは自分ではありません
>>950と
>>952以外にそのようなレスはしているのでしょうか?
ちなみに950は自分ではありませんから
適当に書いただけなのに。
どっかIDでるとこで出しとくか?
流れが悪くなりそうなんで。
ちゃうよ
どっか探してくるや。
だんだん敬語になっているのも阿部スレと同じだな。
>>950は「馬鹿は来るな」と書いた。
>>951は950に質問した。訂正の952で「低能」と書いた。
>>953は「低能と言われることには慣れている」と書いた。
これでまず、950=953であることがわかる。
>>955は「951の質問に答えてくれないかな」と書いた。
>>958は953に書かれた奥純などを再び書いている。さらに、まだ「低能」にこだわっている。
これで958も同一人物であることがわかる。
また、
>>958が質問した「イジドール」について
>>959が反応し、
>>960が質問者としての発言をしている。
さらに960と968では、阿部スレと同一人物ではないかという959の疑問に反応している。
∴950=953=958=960=968
>>958で
「低能というは実感していますが、あなたに指摘されるほどでもないかと 」と書いている。
ちなみに
>>955には「低能」とは一切書いていない。
もうやめとけってw
>>979 何それ。
IDなんて携帯使えば一人二役できんじゃんwww
バレてんだからもういいよ。
俺ももうこのスレに書かないからさw
981 :
吾輩は名無しである:05/02/19 04:52:56
爆笑
>>978 NAMの人がいてそういう話題になっていたからです?
それを受けて自分は低能だと紹介し意見を述べたまでですが
>>979 自分は仮往生伝試文もロブ=グリエも読めていると思っていますので
実際にその分野で困ったことはありませんが?
>>982 そういうことじゃなくて、、、
2ch初心者か
低能というは実感していますが、あなたに指摘されるほどでもないかと
983は980をスルーして、
982を「2ch初心者」にして、
おしまいおしまい。
あーあぶなかった。なんとかごまかせた。なんてねw
>>983 初心者とか初心者でなかろうと無関係だと思いますが?
2ちゃんねるというところは年功序列体質なのでしょうか?
そもそも、あなたの思想が伝わりませんし
仮往生伝試文などはそんなに珍しがるものなのでしょうか?
>>984 実際にそう思っていますし
それで間違いいと思います
この板に限らず嫌なレスが多いですね
なぜ板によってIDというものが出たり出なかったりするのでしょうかね
忙しそうですねwww