1 :
吾輩は名無しである:
彼女は三島由紀夫とゲーテがお気に入り
2 :
吾輩は名無しである:03/04/28 20:39
| | ガガガガガッ .人
( ・∀・) | | 人 < >__Λ∩
と ) | | 人 < >__Λ∩Д´)/
Y /ノ .人 < >__Λ∩Д´)/ / ←美香
/ ) .人 < >__Λ ∩Д´)/ / ←工藤伸一
_/し' < >_Λ∩Д´)/ / ←白石昇
(_フ彡 V`Д´)/ / ←ころにゃん
/ ←ミステリ板
3 :
吾輩は名無しである:03/04/28 20:41
アチョー
Oノ
ノ\_・’ヽO.←西本
└ _ノ ヽ
〉
4 :
吾輩は名無しである:03/04/28 20:43
ファウストは10さいのころか読んでたそうだ!恐れ入ったか!
5 :
吾輩は名無しである:03/04/28 20:45
ひどい!智タンをけるな!
6 :
吾輩は名無しである:03/04/28 21:12
ヾ''" ~`ヽ
/ _,,,... ヽ;: /""ヽ ヽ このひろゆき様が
>>2getだぁ!!
/ ;'" "\ l /;:;;:::-'''ヽ, i 文句あっかぁ!?
/ /::::::::-'''''"~ ヽ, .|
/ /;:;;:::''' ヽ ヽ
>>1、わしの掲示板に糞スレ立てんなぁ!!
| | ヽ |
>>3、またわしのサーバー重くしてんじゃねぇ!!
/ ;/ 、 ,/ ヽ i,
>>4、わしの掲示板でいちいち爆破予告すな!!
/ ;:;:ヽ \, / ヽ i,
>>5、またYahoo!BBか!!また規制するぞ!!
i / )( \, 、 ,/ , ヽ ヽ
>>6、わしに告訴するなんてイイ度胸してんじゃねぇか!!
| | ⌒ ,,___\l,::,l/___| |
>>7、IP公表してやるから、覚悟してろ!!
| |. ー-ゞ'-'">><ー-ゞ'-'"'| |
>>8、しょーもない自作自演すんな!!
| ;:| '""^ 、 | |
>>9、わしのグロAAコピペしてんじゃねぇよ!!
| ヽ. ゝ( ,-、 ,:‐、) | |
>>10-1000、わしのおかげで2ちゃんねるが
| /ヾ.. / ヽ | | 存在するんだ。ひれ伏せアホどもが!!
| | ./ゝ二ニニニニ二、 | |
.. | `、ヽ へ"\┼┼┼ノ/ / |
7 :
吾輩は名無しである:03/04/28 21:29
存在自体文学だ・・・
8 :
吾輩は名無しである:03/04/28 21:36
,,,...、,ィ-- 、,,,,,___
,,ィiii;:;:;:;:iii;:;:;:;:i;:i;:;:!;:!;:;:;:l、,,_
r'":;:;:;:;:;:;:;:ヾ;:;: 彡ノノ'ヾ、;:;:;:i!
|:;:;:;、ゞゞゞ'7''"~ `l;:;:;i!
l:;:;l ヽ、 l;:;:;:ミ
l;:;:| ,,....、 __,;;;;;;;,,,,,ヾ;:;-、
ヾl,r"‐''''―、,-r'",..,、 i!`T")| あれから
l^ーi '"' ’'` ノ ヽ、,,,...-‐' j! |
i! :; `''ー'''';:',, ,,, ) : |ー'" 色々悩んだりもしたけれど
ヽ-l ,,.;:;::;;;;:,,,,, |
ヽ i '"ー''''"~~`' / ,,.!、_ 田代は元気です。
`ヽ、 "" ''' ,,.:'"/' :ヽ
j^'ー--‐''".ィ'ン" `ー-、
9 :
吾輩は名無しである:03/04/28 21:49
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::\
(::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::\
/::::::::::ワノ::::::::ノ::::::::ヽ:人::::::::::ヽ:::::::::::::::)
(::::::::::/:::ハ):::ノ::::ノ ) ノノヾ::::::::::::丶::::ヽ
(:::::::::/ 彡 ノ ノ :: 彡:/)) ::::::::::)
(::::::::::/彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::)
(:::::::/ ヽ / |:::::::::)
| ::: -=・=- -=・=- ::: :::)
|:/ ノ ヽ ヽ|ヽ
|/ .⌒ ` ..| |
( (● ●) )
( 馬 / :::::l l::: ::: \ 鹿 . )
( // ̄ ̄ ̄ ̄\:\. .)
\ )::::|.  ̄ ̄ ̄ ̄ | ::::(: /
\ ::: :::::::::\____/ :::::::::: / <僕をイケメンにしてください
(ヽ ヽ:::: _- ::::: ⌒:: :::::::: -_ ノ
\丶\_::_:::::_:::: :::::_/:::: /
| \ \ ::::::::::: :::::::::: ::: :: __/ |
 ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄
10 :
吾輩は名無しである:03/04/28 21:49
_ -───- _
, '´ `ヽ
/ \
/ ヽ
/ __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l 変えました。
| | | |
| ! | |
| │ 〈 !
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l |
| | /ヽ! | |ヽ i !
ヽ { | ! |ノ /
ヽ | _ ,、 ! , ′
\ ! '-゙ ‐ ゙ レ'
`! /
ヽ ゙  ̄  ̄ ` / |
|\ ー ─‐ , ′ !
| \ / |
_ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _
_ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_
11 :
吾輩は名無しである:03/04/28 21:51
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::\
(::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::\
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(::::::::: ::::ヽ
(::::::: ::::::::::)
(:::::::::: 彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::)
(::::::: ヽ / :::::::::)
| ::: -=・=- -=・=- ::: :::)
|: ノ ヽ |
| .⌒ ` ..| |
( (● ●) )
( 馬 / :::::l l::: ::: \ 鹿 . )
( // ̄ ̄ ̄ ̄\:\. .)
\ )::::|.  ̄ ̄ ̄ ̄ | ::::(: /
\ ::: :::::::::\____/ :::::::::: / <シュキンヘッドにしたよ
(ヽ ヽ:::: _- ::::: ⌒:: :::::::: -_ ノ
\丶\_::_:::::_:::: :::::_/:::: /
| \ \ ::::::::::: :::::::::: ::: :: __/ |
 ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄
12 :
吾輩は名無しである:03/04/28 21:51
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(::::::::: ::::ヽ
(::::::: ::::::::::)
(:::::::::: 彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::)
(::::::: ,,-‐‐- ヽ / ,,‐-‐-、 :::::::::)
| ::: 、_( o )_,: _( o )_, ::: :::)
|: ノ ヽ |
| .⌒ ` ..| |
( (● ●) )
( 馬 / :::::l l::: ::: \ 鹿 . )
( // ̄ ̄ ̄ ̄\:\. .)
\ )::::|.  ̄ ̄ ̄ ̄ | ::::(: /
\ ::: :::::::::\____/ :::::::::: / <目を見開いてみた
(ヽ ヽ:::: _- ::::: ⌒:: :::::::: -_ ノ
\丶\_::_:::::_:::: :::::_/:::: /
| \ \ ::::::::::: :::::::::: ::: :: __/ |
 ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄
13 :
吾輩は名無しである:03/04/28 21:52
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(::::::::: ::::ヽ
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(:::::::::: 彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::)
(::::::: ,,-‐‐- ヽ / ,,‐-‐-、 :::::::::)
| ::: 、_( o )_,: _( o )_, ::: :::)
|: ノ ヽ |
| .⌒ ` ..| |
( (● ●) )
( / :::::l l::: ::: \ . )
( // ̄ ̄ ̄ ̄\:\. .)
\ )::::|. ++++ | ::::(::: /
\ ::: :::::::::\____/ :::::::::::::: / <これで俺もサップだ!ガハハハ
(ヽ ヽ:::: _- ::::: ⌒:: ::::::::: -_ ノ
\丶\_::_:::::_:::: :::::_/::::: /
| \ \ ::::::::::: :::::::::: ::: :: __/ |
 ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄
14 :
吾輩は名無しである:03/04/28 21:53
/ \
( \
/ )
( ヽ
( :)
( )
( ,,-‐‐- ,,‐-‐-、 )
| 、_( o )_,: _( o )_, )
| |
| . ..| |
( (● ●) )
( . )
( / ̄ ̄ ̄ ̄\ .)
\ |. ++++ | /
\ \____/ / <しわを無くし顔全体の毛を脱毛、そして鈴木その子より白い肌
( ノ
\ /
| \ \ __/ | これぞ文学的美白イケメン
 ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄
15 :
吾輩は名無しである:03/04/28 22:49
うわあああああああああん 荒らすなよ!
智タン可哀想じゃないか!
彼女はクラシックだけじゃなく文学にも詳しい知性的な女性だって言いたかっただけなのに
16 :
吾輩は名無しである:03/04/29 11:41
語ってくれよう
17 :
吾輩は名無しである:03/04/29 12:09
ドストエフスキーもすきみたいよ 彼女自体もロシアンっぽい
18 :
吾輩は名無しである:03/04/29 12:29
─┼─
/| ─┼─ ──
/ │ / ───
│ / ────
| ___ | / | __|_ \ / ヽ
| /  ̄| / ̄\ | | | ─┼─ \/ |
| ( |/ ___| | | __| / ̄∨ ̄ヽ / |
ヽ_ノ \ /| \ノ\ \ レ \ノ\ \ノ丶 ノ (___ / ○
19 :
吾輩は名無しである:03/04/29 12:34
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20 :
吾輩は名無しである:03/04/29 14:50
誰?
デビル西本
23 :
吾輩は名無しである:03/04/29 17:30
確かに人の心を惑わす悪魔的な美しさがあるかもしれない
北欧美人に通じるものがある そこがまた文学なんだよ!わかる?
ダンプ西本
キューティー西・・・。
ライオネル西本。
>23
つまり観察対象としてってことですね?
あなたが彼女をモデルに小説でも書けば、或いは文学足りうるのかもしれません。
でも板違いですよね。
27 :
吾輩は名無しである:03/04/29 18:18
いつかは文章力を鍛えて絶対に書きますよ!
彼女ほど魅力あるモデルはいませんからね
その日までがんがリマス!
28 :
吾輩は名無しである:03/04/29 18:19
しかしなんでプロレスなの?彼女ごつく見えるけど実際はすごい華奢な人だよ
西本はエロス 走れエロスだ
ぃゃぁ、細くはないさ。
山男にゃ惚れるなよってこった。
>>27あの画像をみるかぎり、なかなか芯の強そうな顔をしていらっしゃる。
西本さんに私を魔性のスリーパーで締め上げてほしいと思うのです。
でしょでしょ!?凛々しくて素敵でしょ?
これだから女性ファン多いんでつよ サイン会のときにゃもう大変!
智さんは物語性のある女性だからどうにか登場させたいんですがね
名前変えて
彼女は魔性の女 恋多き女・・・らしいです
でも板違いだよね
西本さんの鋭い視線がセクシーでもう我慢できない!
でも板違いだよね
33>認めます 確信犯ですからw
30>確かに最近少しおふとりになられたようです 二の腕ムチムチw
楽団の人からもうあと5キロは太ってくれって言われたらしい
デビュー当時は本当に池田理代子の漫画に出てくるようなストイックな
美青年って感じだったんですよね
34>ファンに接する時の気さくで優しい表情と
指揮してる時の鬼神のような激しさのギャップがたまりまへん
西本智実さんが汗まみれで激しく棒を振りまわす動画くらさい。
写真よりも実物見るべきだよ 本当に綺麗だから!
つまらん煽りに毎回マジレスしていただきありがとうございます。
あなたは清く優しいお方ですね。
私も今日から西本さんのファンになります。
あおりだったの?!いやあてっきりマジで萌えてくれてるんだと思ったよ
自分の常駐板と同じ様な流れだったからね(苦笑
久々にいろんな話できて楽しかったよ・
ま クラファンと言うより私はミーハーだから
それよりもこの板にもファンが増えてくれて嬉しいな
この板はロリコン、アニヲタが多いですからファンを増やすのには
適していないかもしれません。
私は熟女ものや女教師もののAVが好きなので、西本さんはアリです。
っていうか好きです。またお暇な時にでもいろいろと教えて下さいませ。
では。
まあわたしもぶっちゃけエロ話は好きなほうです
炉理アニヲタ多いのは私の居る板も一緒ですよw」
西本さん ふぶきあんなに似てるっていわれてるみたい
西本さん自身に本を書いて欲しい 結構表現力文章力ボキャブラリー豊富
みたいだし・・・結構頭いいみたいよ まあアホじゃ指揮者は務まらないかw
>>44 アフォな指揮者は山のようにいますよ。
つーか、漏れでも指揮者務まってますんでねェ・・・(笑
誰!?有名なお方でつか?
これだから隠れボイン指揮者は(ry
ロサ・ギガンティアー!!
だれそれ?女指揮者?隠れボイン?
▲西村知美さんは文学ですか?▲
彼女はマンガ「パタリロ」がお気に入り
智タンお休み また明日!
>>48 ロサギガンティア(白薔薇さま)は百合小説『マリア様がみてる』のキャラだろ。
他にロサ・キネンシス(紅薔薇さま)とロサ・フェティダ(黄薔薇さま)がいる。
この小説、下級生が上級生を「〜お姉さま」って呼ぶんだ。
このスレ的に言うと、さしずめ「智実お姉さま」って感じか。
きっと智実お姉さまも大好きに違いない。
53 :
吾輩は名無しである:03/05/01 03:30
百合小説って何ですか?
でも世間では智さんノン気でとおってるみたいよ
私もノン気で通っています。。
自分からかみんぐアウトする演奏家って居ないよね
したらしたで色んなしがらみでやり辛いと思う
で、友人に写真みせたら「こりゃビンゴだ 間違いない」ってw
失礼なやつや・・・
智さんは素敵なお姉さまですよ 気さくだし
いつも「キティの美香ちゃんスレ」といっしょにあがるのが気になる
タトウーは興味ない 可愛いのは認めるが やっぱり 智タンがいい
西本さんは凛々しくてそれでも儚げで透明感のある存在感がするなあ
彼女は銀色夏生の「夕方らせん」の「走る部屋」の悪魔のように美しい「あいつ」と
イメージ重なる 北海道好きって言うところも
仁川高丸の「キス」のバイセクシャル娼婦タン。。。
銀色夏生の作品がにあう人だ 彼女は文学じゃないけど 五木寛之の描くロシアモノは読んだのだろうか
五木ファンとしてはきになりますな 情報求む
西本トモミスカヤ
五木ひろしは歌うんじゃない?演歌好きらしいから
音域狭いからあまり歌は歌わないみたいだよ
低くていい声してるのにと思うけど
68 :
吾輩は名無しである:03/05/03 08:21
67>う〜ん残念 山口百恵とか歌わせたらさぞかし巧いだろうに
68>おいらは女なので必要ないっす
暇だからトモミタンのリレー小説祭りでも開催するか
ルール:百合、ポルノ厳禁!
ではスタ〜ト〜♪
彼女は雨の降り止まないモスクワ市街を歩いていた
一人うつむき涙を流しながら・・・
昔の恋人を忘れようとして この街に来た
だけども思い出すのは楽しかったあの日のことばかり
「帰りたいなあ」そう誰に言うでもなくつぶやいた
その時 彼女のポケットの携帯がなった
「誰やろな メールかな」日本にいる友人からだと思い
涙を拭き受話器をとった
画面には「コギャルヌキヌキ!即ヤリタイ!」の文字が・・・
「出会い系サイトじゃないか !!!」そう思った瞬間今までこらえていた
悲しみ、怒りがマグマのように噴出していった
そして人目はばからず「おのれ〜!悪徳業者め!日本に帰ったら
2ちゃんでF5アタックしてやるで〜!」と叫んだ
年老いた老夫婦が振り返りはしたが 何もいわずに通り過ぎていった
石畳に冷たい雨音が滴り落ちるモスクワの夜更けであった
次の朝 智実はホテルのルームサービスを取りながら公演の疲れを癒していた
今日は休み 日本に帰るには早すぎる 友人と会ってもよかった
少し グム商店街を回って買い物をすることに決めた
昨日の事は雨上がりとともに忘れてしまった いや忘れていたかった
得体の知れない喪失感と引き換えに瞼の腫れと倦怠感が気になる
泣きはらした顔で友人と会うわけには行かない
もう一回顔を洗ってから行こう とタオルをもって洗面所に向かった
ふと自分の顔を見る 化粧気の無い白い肌、雀斑が目立つ
冷水が肌に痛い 何かを振り払うように念入りにしぶきを浴びる
鳶色の瞳にコンタクトを入れる その瞬間ぼやけていた視界があからさまになった
目に飛び込んできたのは見覚えの無い懐中時計
「私こんなの持ってたっけなオケの人のをかっぱらってきたのだろうか
昨日はだいぶ酔っていたし・・・・」「それにしても高級そうな時計やな」
その時、ふいに懐中時計の蓋が開き、オーロラのような光が内部から漏れた。
「なんや、この仕掛け。レーザーなんか?」
覗き込んだ智実の目に驚愕の光景が飛び込んだ。
懐中時計の中には、4年前の、今よりはいくらか痩せている自分と恋しい人の姿があったのだ。
「うわ〜!ミニアチュアやんか。って、ゆうとる場合か、なんや、これー!」
酔うにもほどがある。
自分はこんな幻覚を見るほどに、恋しい人のことを憶えていたかったのだろうか、
もう忘れられたと思っていたのに。
不覚にもにじんだ涙をぬぐった智実の耳元に、かすかに囁く声があった。
「もしもし、智本体さん?うち、ミニキャラ智やけど」
「うあぁぁぁあ〜〜〜!なんや、おまえ!」
智実の目の前にいたのは、7センチほどの、4頭身智タンだったのである。
82>ウホッ展開・・・
一瞬頬をつねった 夢じゃない!いよいよアル中前奏曲の始まりであろうか
彼女の脳裏に昨日振ったばかりのショスタコービッチの「革命」が流れた
おそるおそる自分の分身に話しかけてみる「あんた どっからきたんや?私の分身なだけあって美人やなア
」「ウホッいい女・・・」などと動揺して意味の無い言葉を発する智実。
こっ、この現実を受け入れるべきなんだろうか。ていうか、これって現実なのか?
視覚と思考が一瞬乖離しかけた智実に、眼前の映像が追い討ちをかけた。
「あのな、自分がヘンになったて思わんといてな。
私かて、自分が狂気の産物や思ったら気ィ悪いしな。」
なんや、コイツ、ちょっとかしこいんちゃうん。
幻覚にしても、これだけ喋れるいうことは、脳は正常に働いてるらしいな、と
智実は少し落ち着きを取り戻した。
しかし、冷静に対峙すると、7センチの自分と向き合うという光景は、
やはり、現実とは認め難いものがあるのである。
「う〜〜ん、どうしたもんやろ」
買い物どころやのうなったな・・・。智実は深いため息をつくのだった。
しばらくして「智ちゃんみ〜つけた!」と背後から明るい声が響いた
彼女はロシア在住の日本人の友人である 留学時代の戦友でもある
智実は「しまった!やつめ よりによって約束の時間より早くきよったな」とうろたえつつ
何とか体裁をとり繕う
いやあ@@(適当な名前良かったら入れてくらさい)もう来てたん?昨日は雨だったのにいい天気やなあ」
指揮棒をスイングするふりをしてミニチュア智さんをジャケットのポケットに隠した
「よ〜し!ママ 紅茶でも奢っちゃうぞ〜 とりあえずお茶しない?」
智実は明るいロシアの陽光の中に友を連れ出した。
(まあ、狭い部屋の中で、7センチの自分と会話しとるよりは健康的やろ)
それはそうだ。
ロシアの紅茶は寒さに耐えるカロリーを摂取するためだろうか、とにかく甘い。
しかし、住み慣れると不思議なもので、この甘さが疲れた心身を癒してくれる。
まさに極上の甘味なのだ。
智実も気持ちのよい散歩でうっすらと汗をかきながら、
「喉かわいたな、ここらのテラスでお茶にしような」と友に声をかけた。
もう、すっかり頭から消えているミニキャラ智タンが、
ポケットに入れられる時、素早くミニキャラ恋人の手を掴んで一緒に潜り込んだことに
気付かなかったことが智実の不幸だった。
まあ、、、この展開で、悲劇になるとも思えないが。
(その頃、ミニキャラ恋人たちは本体智さんのポケットの中で
二酸化マンガン、酸化マンガン、ホーマンチェチェ♪などと踊っていた。
懐中時計の中にいたんじゃないのか、どこで覚えたんだ、振り付けを。どーこーで。)
煉瓦造りの洒落た喫茶店の中 二人は留学時代の思い出話に花を咲かせ、
時にはBGMを聞き入りながら紅茶とビスケットを楽しんでいる
ミニ智タンはポケットの内側から恨めしそうに様子を伺っていた
「昨日から何も食べてないのに・・・ぐすん めっちゃ悔しいわ」
不意に「ビスケット食いたい ビスケットオ〜!甘いものは好きじゃないけど勘弁したるわ!」と声がした
とたんに顔面蒼白になる智実(ヤバイ ヤバイよ こいつの事忘れてた!)
「何?今なんか言った?ポケットの中から声しない」と友人が首を傾げる
「いやあ 新型のマトリョーシカがね・・・あはは 故障しちゃって」
「気にせんといて ぶん殴れば直るから」とポケットの中の分身に2、3発
鉄拳を食らわせた
「痛いわボケ!」とミニチュア智さんが声を荒げる
「ねえ見せて見せて!」と友人がせがむ
88>想像すると可愛い!文章巧いですね
ミニチュア智さんが智実の人差し指をガブリと噛んだ。「あいた〜〜〜〜!!何すんねん!!!」
店内に響き渡る絶叫。一斉に振り返る客。
(どうしちゃったのかしら?忙しすぎておかしくなったのかな?)
友人はいつもの冷静沈着な智実とはかけ離れた様子に不安の色を隠せなかっ
「ねえ 智ちゃん しばらく静養とったらどうかな?色々立て込んでて忙しかったでしょ?」
「いや〜これには海よりも深いわけがあってな・・・私自身は絶対大丈夫!今は仕事に穴あけられんし。
今度その最新型マトリョーシカもといロシア版アイボを改めてみせるわ。
それよりも最近どう?彼氏とはうまくいってるん?」とさり気にやり過ごし
一口分にちぎったビスケット(まあスコーンのようなもの)
をポケットに放り込んだ ポケット内の恋人たちは分け合ってそれを食べている
ポケットの中からゴゾゴゾ ボリボリという音がする「ぎえ〜!コイツ食ってるよ
幻覚は物を食うのか・・・ 嗚呼 私の指揮者人生ももう終わりだ」と虚ろな表情で窓の景色を眺めた
と、その時ウェイトレスがロシア語で何か友人に話しかけた どうやら
「ご注文は以上でよろしいですか?」と尋ねているようだった
友人は流暢なロシア語で「結構です」と答え伝票を持って店を出ようとしたその時
「ちょっと待った!ビーフストロガノフとボルシチ追加!!」←(本人よりも巧いロシア語で)と声がかかった
「何で?!智ちゃんさっき大きいピロシキ食べたばっかりじゃないの まだ
お腹空いてるの?」「う、うん 朝ごはん食べて来なかったから」
言うまでも無い 智実の分身の仕業である
注文したはいいが、、、
(こ、こいつ、ポケットの中でどうやってボルシチ喰うつもりや)
考えるのよそうかな、とつい自棄になりかけた智実の目に
さらに考えるのを止めたくなるような光景が入ってきた。
テーブルの上でミョーなダンスを踊る恋人たちである。
ただし、7センチ、4頭身の・・・。
(あう〜!こいつら、ペアで来てたんかいー!!)
懐かしく愛しい恋人への追憶、、なんて言ってられるかー!
智実は慌てて能天気な恋人たちを両手にすくい上げ、ポケットに戻そうとしたが、
時、既に遅し。
智実の異変に注意深く様子をうかがっていた友の目を逃れられるわけもなかったのである。
「あら〜っ!可愛い♪これなの?ロシア版アイボって」
(あかんっ、指揮者西本、こんな分裂症?やとバレたら万事休すや!)
もしもし。智さん。それ、分裂症とは言わんと思うぞ。
ともかく、智実の人生において最大の危機なのは間違いのないところであった。
人間、できれば、もう少しシリアス且つクールなシーンで危機を迎えたいものだが、
踊るミニキャラ智タンによって追い詰められるのもまた人生であろう。
友がミニキャラの可愛さに目を奪われ、
額に蒼線の入った智実の顔色に気付かなかったのがまだしもであった。
「ずいぶん精巧なのねー、動きもなめらかだし。欲し〜い!どこで売ってるの?」
(それがわかれば返品しとるわ・・)
足元が崩れそうになるのをこらえながら智実は取り合えず、
友が絶対に買いに行けない所はどこや、と思いをめぐらした。
・・・・・・・・・・
「・・・NASA」(おい(-_-;))
「え?!NASA?アメリカの?」
「うん、実はな、誰にもゆうたらあかんで。これ、開発中の
医療介護ロボットの最新モデルやねん。私、秘密モニターしてるんや」
「うそー!あ、でもだから智ちゃんに似せてあるのね?!」
「そうっ!そうやねん!」(な、なんとかここはごまかせそうや)
ミニキャラ智タンはなにか言いたげに口元をひきつらせていたが、
ロボットにされて、どうやってボルシチを喰おうと、
これはこれで、そんな目先のことしか考えていないのだった。
本体、ミニキャラ、君らの未来はどう開けるのだ!?マジメに考えんかい。
その時、完全に機密モードになったテーブルの上にビーフストロガノフが置かれた。
ミニ恋人が皿の上に身を乗り出す。
(あかんっ!カレ、これが好物やったんや)
「え?ロボットなのに食べるの?」
「そこが最新鋭なんや。食べ物のな、食べ物の、、塩分とか脂肪分の分析もしよんねん!」
「へえ、凄いのね」
「言うたらあかんで。企業スパイなんてどこにおるかわからへんからな」
「わかった。智ちゃんも早くそれしまった方がいいんじゃない?」
「ん、こっちの方にボルシチサンプルで分析させてからな」
危機は回避された。
少し落ち着いて原因を究明したほうがいいだろう。
智実はようやく、シリアスな国際的指揮者の(-_-;)、、もとい顔に戻ろうとしていた。
まずはあの懐中時計だ。
全ては、昨日までなかった、あの懐中時計から始まったのだ。
(あの懐中時計、どこかで見た記憶がある。)
智実の脳裏に、一閃ひらめくものがあった。
「うわぁ!可愛い〜!このお人形さん ボルシチ食べてる〜
「面白〜い キャッキャッ」智実の心配とは裏腹に友人は目の前の
「ロボット」を見て純粋に楽しんでるようだった
(@@はそういや昔から楽天家で雑な性格だったんだよな とりあえずこいつらは
幻覚ではないということや 良かった 私はまだ狂っていない)
と安堵の色を見せたが それもつかの間
見る見るうちにテーブルに置かれる皿の量 再び奈落の底に突き落とされたような表情になる智実。
友人が面白がってどんどん料理をオーダーしたのだった
ミニキャラ智タンと元恋人は小気味いい食べっぷりで皿を空にしていった
「何てことだ・・・」「大丈夫よこの子達の食べた分はみんな払うか♪」
[そんな問題じゃないやろ 頭痛い・・・」
智実は心の中でつぶやいた
”お母さん 貴方の娘は今 異国の地で人生最大のピンチを迎えています”
おお!何とか話つながり(?)ましたねw
それにしてもあの時計はどこかで見たような・・・
ドイツで買ったのだろうか いいや それとも北欧の時計屋で
買ったやつだっけ・・・思い出せそうで思い出せない・・・」
退屈をもてあましたのかミニ智タンはジャケットの裾を引っ張って「もうホテルに戻ろうよ」
と言った
確か智タン澁澤龍彦もすきだって言った気がする 偶然にもスレが隣にある
「そうやな・・・」
テーブルに積まれた皿の料理がミニキャラの容量の中に納まったという不条理を
もう見たくない気がした。
こいつらの腹はどこか外宇宙銀河系のブラックホールにでも直結しとるんやろ・・
そう思おう・・・
智実はNASAの機密を堪能したらしいお気楽な友と別れ、
ホテルへの道を急いだ。
ポケットがずっしりと重いのが現実の重さに重なった。
(こいつらは〜。やっぱり、しっかり食うてるやないか。食べさしてへん子みたいにもー!)
「頭痛いわ、ほんまに」
智実は揺れる記憶の中から、何かを引き出そうと足掻いていた。
「パリだ!」
ふいに智実は声をあげた。
ポケットの中に動揺が走るのがわかった。
覗き込むと、小さな四つの瞳が先ほどとはうってかわった暗い光を放っているのだった。
「パリやな?そうやろ」
智実は潜めた声で、今朝突然現れた現実への侵入者たちに問うのだった。
「あれは私の誕生日やった。」
「そうだ、智はまだ20代、美しかった」
恋人が答えた。シリアスな表情を見せる彼はなかなかいい男だった。4頭身だったが。
「トシはいいっちゅうねん」
20代最後の誕生日、恋人と訪れたパリ。その蚤の市で彼が買ってくれたのが
あの懐中時計だったのだ。
友と別れ、買い物を済ませた後 ホテルに戻って必死に記憶の糸をたどろうとしていた
気がついたら6時を回っていた タバコに火を付けソファーに座り
「あの時計は・・・そうだ!思い出した 私の元彼からのクリスマスプレゼントじゃないか
喧嘩別れしてもう捨てたのに何故ここにあるのかな・・・」
なんともいえない甘い感傷が彼女の胸を揺り動かす。
でもクールな彼女らしく現実的な思考に摩り替えす
もしかしたらオカンが部屋の掃除してる時に勿体無いっていってまた取り出したのかもしれへん
103さんのパターンイイ!
続き
あの頃は良かった・・・若かったし 色々衝突もした
でも考えたらいい思い出だ・・・感傷に耽って
シャワーを浴びた後、ワインを飲もうとしたら 無い!
ミニチュア智さん&恋人が仲良く晩酌しているではないか
「あほんだら〜!!!このワイン高かったんやで!」
「チーズまで食いよる!」思わずヒートアップする智実
「クスッ」ミニチュアの恋人が笑った「何がおかしい!?」
「お前は相変わらずだな」
近くで見るとより端正な顔をした恋人なのだが食べカスを口の周りに付けたまま
そんな台詞を言われても説得力が無い しかもこまわり君ばりの4頭身。
「あんたらは〜〜〜」
智実の声が低くなった。
「自分らの立場わかってんのか!人のワイン飲んどる場合か!」
ミニ智&彼はほんのり染まった顔で智実を見上げると
「まあまあ本体も一杯、これがホントの三身一体や〜♪」
などと言いながらグイグイと智実が楽しみにしていた秘蔵ワインを空けていくのだった。
「あかん、こいつらブラックホールやった」
憤る前に、確かに一杯いっとく方が賢いかもしれん。
自分が分裂しているという重大な疑問の解明より、高級ワインを選んだあたり、
人生には、たいした悩みなど存在しえないのかもしれない。
数分後、大小の智さんが肩を組み意気投合(どうやって組んでるんだ、とは突っ込まないでほしい)
さすが同じ人格や、気が合うなあとミョーな感心をする彼と3人で酔いつぶれという
想像するとシュールな情景が繰り広げられたのであった。
蔵版より見参いたす ワラけますた
次の朝 ひどい胸焼けと頭痛で智美は目を覚ました。
「ミニ智 悪い 胃薬取ってくれないかあ?」
いつしか自分の分身をそう呼ぶようになっていた
「しゃあないな いくらイケル口だといって節度無く飲むなんて・・・
そんなのいい大人のすることやないで〜」といってミニ智は
トランクに潜り込み●田胃散を両手で智実の方に放り投げた
「最悪や・・二日酔いなんてめったにならんのに・・・」智実はまだアルコールが抜けきらない体でやっとの事
ベッドから這い出して手帳を取る
「ん?今日は5月XX日・・・?」
ガ━━━━(゚Д゚;)━━━━ン!
しまった!!今日はテレビの取材や 雑誌の取材もあるし
こいつらのせいですっかり忘れてた」
一気に酔いのさめた智実は破竹の勢いで着替えを済ませ、身支度を整えた
ミニ恋人はその様子をニヤーっと怪しげな笑みを浮かべながら
見つめていた ミニ智は「何にやけてるん?」と訊ねた
「いや・・・前よりも肉付き豊かになっていい体してるな〜って思ってさ グフフ」
ゴツン!
「お前はアホか〜!」ミニ智の天誅がミニ恋人に直撃した
「4年後の自分」にシットするミニ智。
(嫉妬というより、本気で「アホか!」と思っているのかもしれないが。)
なかなか可愛いところがあるな、と智実は客観的に見てもけっこう
お似合いな二人を微笑ましく思った。
彼本体は今頃どうしているのだろうか?
このミニ彼の恋人は確かにミニ智であって私ではない。
ていうか、いくら見かけにはこだわらんといっても7センチで4頭身じゃな・・。
その時、性急にドアをノックする音がした。
「あかん!マネージャーや、おまえら隠れろ!」
ミニ恋人達は、その声に懐中時計の中に飛び込んでいった。
瞬間、二人の体はくにゃりと歪んで縮んでいったように見えた。
不思議なことに、大きさの概念が懐中時計の中では少し狂うようだ。
7センチある二人が時計の空間の中ではさらに小さくなり、その代わり、
4頭身から、実際の頭身に戻っているのだった。
「なんにせよ、この時計に秘密があるんやな・・・」
智実は、フタをぱちっと締めると、
思い出の、そして厄介の種となった懐中時計を、大切にポケットにしまい込んだ。
乗り心地の良い静かな車内、智実はフッと睡魔に襲われた
取材場所はモスクワ郊外の某高級ホテル
「西本さん、着きましたよ」とマネージャーに起こされ、寝ぼけ眼で「牛はのろのろ歩くけど肉は美味いんだよな」
とわけの分からない返答をする(彼女大丈夫かしら?)マネージャーに一抹の不安がよぎる
ポケットの中のミニ恋人たちはこっそりと時計から出てこっそりとホテルのゴージャスな内装に見入ってる様子だった
面白いですねその内 私も参加します
「貴方にとって音楽とは何ですか?」「指揮者になったきっかけは?」
同じように繰り返される記者からのこの手の質問に彼女はいささか辟易していた
でも智実は美しい毅然とした表情でこう答えた
「私にとって音楽とは言葉の延長線、言葉以上の言葉です。」(自分で書いてて照w)
つまらない質問に内心退屈している智実本体以上にポケットの中の「住人」は
暇をもてあましている様子である ティーカップのコーヒーが冷め始めていた
116 :
動画直リン:03/05/04 17:02
退屈ながらもスムーズに取材が進む中、智実は何かが起きるのを予感していた
平穏な日常より波乱の日を望んでしまうのはヒトという
特殊化した動物の性だろうか。
昨日、記憶の底からふいに現れた懐中時計は
智実の密かな願望の象徴かもしれなかった。
「ああ ひょっとしたらすべて夢だったのか・・・(にしても
リアルだったが)
それにしても本体恋人は今どこにいるんだろう
別れたけど 心の奥底で少しは好きだったのかな・・・」
一日の仕事を終え 智実はホテルにチェックインした
部屋に戻り一息をつく ソファーに座りタバコに火を付ける
一番落ち着く瞬間だ
とりあえずもうすぐ帰国だ たった二日だけど色んなことがあったなと今までの事を
回想して思わず笑みがこぼれる そしていつの間にか心地よい眠りに引き込まれていった
(タバコの火はけしましたw)
って、ちょと待て。いいのか、このまま平穏に終わって。
7センチの恋人達はこのまま、終生、智実のクローゼットで暮らすのか。
めでたしめでたしでは日本昔話になってしまう。
眠り。それは心の扉が開かれる時でもある。
過去の自分と恋人を招来したものは、いったいなんだったのだろう。
潜在意識の中で、智実は過去に向かいつつあった。
121 :
動画直リン:03/05/05 10:21
4月のパリ。
腕に抱えきれないほどの薔薇を持って、約束の街角に佇んでいた恋人。
それが誕生日の贈り物だと思って駆け寄った智実に
恋人は悪戯っぽい目で小箱を渡したのだった。
「えっ、これ何?」
「開けてみて」嬉しそうな彼の笑顔にうながされて箱を開けると
そこにあったのは智実がコレクションしている懐中時計だった。
精巧な彫刻で飾られた繊細な金の懐中時計。
智実がフランスで欲しいなと思っていた、イメージどおりの美しい品だった。
それを一番愛しい恋人から贈られる幸せ。
智実は(今が一番幸せだ、できるならこのまま時よ止まって)と恋人の胸に顔を埋めるのだった。
(・・で、その念で、その時空が停止したまま現在に来た、、、
なんてオチじゃないだろうな・・・(-_-;))
(ぎ、ぎくぅ(^_^;))
だが美しい時は止まってはくれなかった。
帰国後、急に仕事が増え、二人だけの時間が減っていくにつれ、
親しく仕事を共にするスタッフへの彼の嫉妬は
智実が疲れを感じるほどのものになっていった。
もともと仕事のメールさえもチェックするほどに独占欲の強い恋人だった。
それを嬉しいと感じていた智実も、仕事に支障が出るようになると
なぜ、私を、私の愛情を信じてくれへんの、、と情けない思いに駆られることもあるのだった。
それいいっすねvアイデアが浮かばなくなってw
モンマルトルの丘 沈み行く夕日 人影の少なくなった紫色に染まる街角
で二度目の口づけを交わそうとした その時何故か
「おい!起きろ」と声が聞こえた
チッいいところだったのにと不服そうな顔でムックリ起き上がる
目の前には自分と鳶色の大きな瞳と白い肌を持つ同じ顔の女がいた
「うわわわわ!ドッペルケンガ〜や〜〜〜!!」
驚くのも無理も無い ミニ智の存在に忘れかけていたのだから
「なんや!人を化け物扱いしよって!寝タバコは危ないから注意したのに」
「真夜中にあんまりデカイこえだすとキ○害と思われるの落ちやで!きいつけや」
とまたチッチャイ分身に説教される智実。
唐突やったな・・・
記憶を遡りながら、智実はあっけなかった別れの苦さを思った。
きっかけはスタッフとの挨拶にすぎない握手だった。
それを見た恋人は、もう許せないと激昂し、メール一通だけで自分を捨てたのだ。
なぜ、そうなるのか智実には信じられなかった。
これは現実なんか?感覚が麻痺していくような哀しみの中で
智実は今度こそ、時が戻ってほしい、何もいらない、幸せな時に戻りたいと泣いた。
やはり 時や季節も変わると人も変わってしまうのかと涙した夜もあった
彼の愛情が負担となって 自分から別れを切り出したのだ
あ!126さんと話が「分裂」しちまったい(^_^;)
うををwいえ おいどんのはなしはいいでつよ
127さんと接続しませう
えーと、恋人の拘束についていけなくなった智実が
彼の激昂をきっかけに、自分から別れを決意し、しかし
その哀しみと喪失感に苦しむ、、つー経緯でいいでしょか。
はい よろしかです いい展開でつね!
ではいきます
気がついたら朝だった 耐え難い孤独感が彼女を襲う
行きなれた国とはいえ一人で目覚める朝はいつも寂しい
「ミニ智?ミニ@@いる?」と声を掛けてみた
(その時、恋人たちは♪燃焼系燃焼系アーミノ指揮〜♪などと歌いながら回転していた。
そのCMどこで見たんや!あんたらほんまに懐中時計の中におったんか!指揮って違てるし・・)
ワラタ
智実は分身たちをさも愛しそうな眼差しでみつめ
「これから朝ごはん食べようか?」といった
そしてルームサービスで朝食を頼んだ
とたんに目を輝かせる分身たち「昨夜はウチラの事ほったらかして
勝手に一人で泣きながらがーがー寝てしまって こっちは腹ペコやで〜」
とミニ智はむくれる が、その表情は三十近い女とは思えぬほど愛らしい。
「わかった 好きなだけ食べや」と智実本体は笑って申し訳なさそうに答えた
「それから明日日本に帰るけど一緒に付いてくる?」と聞いた
135 :
動画直リン:03/05/05 14:56
「連れてってくれへん気やったん?」
意外、という顔で答えるミニ智タン。
ロシアに置いていかれて彼等がどうして生きていけるだろう。
「まあ、置いてったらマズイな・・・。人に見られたらロシア7不思議の筆頭にされてしまう。」
(智さん、それだけではすまんと思うぞ。)
しかし、空港手荷物チェックでレントゲンの中にミニ骨格が出現したら・・・
それも2体。それも動いてじゃれあってたりして。
見せてください言われるやろな・・・
智実は新たな難関に頭を抱えるのだった。
とりあえずは不審な金属じゃないし「ピンポンピンポン♪」となる事は無いだろうなあ
(・・・・・う〜ん・・・・・マジでヤバイで・・・どうしよう・・・)
「このパンとスープ食べないならもらっとくで」悩んでいる本体と対照的に
分身たちはホテルの朝食をガンガン食べまくっている。
「このサラダも美味いなあ」ミニ恋人もご満悦の様子である
布にかぶせるって言うのはどうだろう それとも懐中時計の中に隠れてもらうとするか
(よし! 決めた!そうしよう なんてったって収縮(?)じざいやしな)
「さ〜てと♪!食べるとするか」と頭を上げたがテーブルの上にあるのは空の皿ばかり
(・・・・・・・・・・(・A・;)ポカーン・・・・無い)
しばらくして朝食の追加をしたのは言うまでもなかった チャンチャン♪
朝食を終え、明日に備えて荷物をまとえる智実。
ミニカップルたちは手伝っているかと思いきや遊んでいる
そして本体の変えの下着を抓み「なんや こんな派手なのを持ってるんか?w」
と4年後の自分に向かって暴言を吐くミニ智実
さすがの温厚な智実もその一言でブチ切れですよ。(吉野家調)
蝿叩きを振りまわし(どこにそんなものがw)ドタバタと分身は追いかけている
ミニ恋人は「あいつは昔から朝は機嫌悪いんだよな 止めようと思ったけど
止めた!とばっちり食らうのは嫌だ」とつぶやき傍観者に徹している
(こんな事で明日発てるのか?)
追加注文に(この東洋人どれだけ食うんだ)と呆れた顔のボーイ、
それを見て、智実はさらなる問題点に気付いた。
(う・・食費や!)
こいつらの自分の体積無視した食欲、どうする(・・;)
・・・稼がなあかんな・・・
私は一家の主か。
過去の自分と恋人を養うという不条理なハメになった智実は
くそ!意地でもこいつらの出現のナゾ解決したる!と決意したのであった。
139は138の後に入れてくだされ(^_^;)
あ、ちごた。前や。
あ わかりやした!w何とか上手くつながりますね
すれ違いもまた楽し。
一通り荷物をまとめ終え智実は分身たちに真面目な顔をして言い聞かせた
「いいな!空港に着いたら絶対に懐中時計から出たらあかん。」
「これだけは絶対に守ってな」コクンとうなずくミニカップル。
まだ昼前だったので ミニ恋人たちを連れて散歩する事に決めた
チェックアウトする時に 例のボーイさんと目が会い向こうは
パッと反らした。(そりゃそうだ。w)苦笑しながら外に出た。
5月の日差しがまぶしい
「あれ?ひょっとして西本智実さんですか?」
という若い女の声が聞こえた。「はいそうですけど」
振り返ると年のころは18位のロシア娘が立っていた。
「私ファンなんです〜!まさかこんな所で会えるなんて思っても見なかったわ」
「あ、これ可愛いお人形さんですね」ギクッ
顔に縦線が入る智実 「おっとっと!これはねまだ試作中のロボットだから
触っちゃ駄目」反射的にニコっと作り笑いする
何事も無かったようにサインをして握手をかわす智実。
何とか世界的指揮者の威厳を崩さずに済んだ様である
やれやれ・・・と胸をなでおろした智実の両脇で
ミニ恋人達はコサックダンスを踊り、ロシア娘に別れを告げていた。
「あんたらな〜〜〜・・・」
人の苦労わかっとんのか!そんな踊りたいんなら、興行したろか!
一瞬客来るかもと思ったが、あかん、自分を見失うなと自らに言い聞かせ、
智実は歩き出した。
145 :
動画直リン:03/05/05 19:07
しばしの間三人(?)は宝石やブティックのウィンドウショッピングを楽しんだ。
日本の春に比べまだ肌寒いとはいえ、あちこちに花が咲き始めている
「そういえばお前もう33になったんだよな」とミニ恋人が言った
「まだ誕生日覚えててくれたの?」と智実が半ば驚いて聞いた。
「あの指輪お前に似合いそうだ」ビシッと小さな指で指したその先には
日本円に換算すると10万は超えるであろう上品な銀の指輪だった
「金ならある」とミニ恋人のちっこい上着のポケットから更に小さい
札束が出てきた。唖然として言葉を失う智実。
「ごめんよ 俺がこんなに小さくなければ
あんな指輪の一つ買ってやれるのに」
しょげているミニ恋人に向かって彼女はいった
「ううん 気持ちだけで十分や 嬉しいよありがとう
それに@@は付き合ってる間に物だけじゃなくていろんなものをくれたしな」
ミニ智は便乗して「私はあいにく持ち合わせの金が無くてこれで勘弁してや」と
小さなブーケを渡した
智実はうれしさのあまりミニカップルを抱きしめてこれでもかと言うほど
頭をくしゃくしゃに撫でた。
147 :
動画直リン:03/05/05 19:56
こんなに温かい気持ちになったのは久しぶりだ
最近の私は仕事に追われ花を愛でる余裕すら忘れていた
小さな白い花のブーケを手に取り見つめながら
市場の方に向かった
149 :
動画直リン:03/05/05 21:13
智実を驚かせた闖入者たちも、気心が知れてみれば可愛い存在だった。
過去の自分と昔愛した人なのだから無理もない。
「しかしなあ」
なぜ、こんな珍妙な形での再会となってしまったのか。
それも恋人だけとならまだしも、
過去の自分が現在の自分と同じ次元に現れるとはどういうことだろう。
「なんとかパラドックスとかに引っかかるんじゃないのか?」
SFジャンルに暗い智実でも、現在の異様さは感知できるのだった。
151 :
動画直リン:03/05/07 11:26
(市場が出たついでに、お気楽ミニ智タンが市場のトマトだのに紛れ込んで大混乱、
市場と智タン本体、阿鼻キョーカンという展開になると嬉しい(笑)けど、
そこまでお笑いにすると収拾つかなくなるので止めときます。)
153 :
動画直リン:03/05/07 11:32
152はウホッ!いい展開 ですけどおいらが続き書くとドリフのような事になっちまうので自粛しまつw
智実は色々と考えながら市場を歩いていた
(自分の分身がどうして現われるんだろう?初心に帰れとの神のお告げだろうか?
いいや 私はいつも初心に帰ったつもりで精一杯仕事をしているはずだ
何故?)
ムニュ〜
不意にミニ智が智実本体の頬を引っ張った
「何すんのや! 大人しくポケットに入っときって何べんもゆうたやろ!もう!」
「こんなに仏頂面しとったらロシアンマフィアにからまれるわ
日本のヤンキーより怖いんやで〜 カツアゲされたくないなら 笑顔 笑顔♪」
と小さいマイ指揮棒を振り回してはしゃぐミニ智。
(なんでコイツは極楽トンボなんだ 私はこんなに楽観的じゃないはず・・)
意を決して智実は聞いた。
「そういえば ずっとききたかったんやけど なんであんたらは私の前に現われたの?」
・(・・・・ガビーン・・・・こいつ等聞いてないし・・・)
ミニ智たちは新鮮で美味そうな果物や通りすがりの大きな犬に目を奪われてすっかり
観光気分の様子。
(この調子で日本にまで行ったらどうなるんだろう 家族にはどう説明したら・・)
考えすぎてもアホくさいわ・・・明日の飛行機の中で読む本でも買うとするか
↑
智タン本人も結構楽天的かもw
長すぎてゴメソ(-_-;) パソ初心者なんで改行なってないし気をつけます
156 :
動画直リン:03/05/07 23:58
お気楽な分身どものアタマをヨシヨシと撫でつつポケットに押し込み
「おとなしくしときや・・しばくで」と低音で注意を与え(大阪ではドスを効かせるともいう)
本屋に立ち寄った智実だった。
ロシア語は日常生活には困らないレベルではあるが、
小説を読みこなすのは少しきつい。
綺麗な絵本とか挿絵入りの詩集でもあればな、と見渡した時、
智実は古びた装丁の1冊に目を奪われた。
表紙に描かれてある華麗な装飾の懐中時計、それは今ポケットに入っているものと
瓜二つではないか。
思わず手に取り裏表紙を見た智実はあやうく声を上げるところだった。
そこに描かれていたのは、
蓋を開いた懐中時計の中に住む小人の絵だったのである!
「なんで・・・なんで この時計とこいつらが載ってんの?」
驚きを隠せない智実はポケットの中の住人に向かって問い詰めた
「いったいこれはどういうことなん?」
途端に表情が変わるミニ智。 「・・・実はな・・・」
「この本の中には今の私の連れ合い あんたの元彼ともいうな・・
その 今まで一緒に過ごしてきた全ての事、それからこれからの事が書いてあるんよ」
「つまり現在進行形の日記 見たいなもんかな」
「うっ・・・」 あまりの現実離れした展開に本体は言葉に詰まった
(全部って・・・あんな事やこんな事 うわああ 見たくない!!!)←心の声
智実はまだ半信半疑で懐中時計と本を見つめて呆然と立ち尽くしていた
あ
「あ」ってなに(笑)
いよいよ物語は核心へと迫っていく。
智さんの運命を創るのはキミだ!
さあ、集え!「西本さんは文学だ!」スレに!
(最近書き込みがないのでちょっと煽ってみました。)
誰でも自分の心の中に指針を持っている。
ゲーテは若き日、自分のドッペルゲンガーを見たという。
強い自己願望の実現意欲が、眼前に己の姿を浮かび上がらせるということは
あるのかもしれない。
智実も、厳しい現実にくじけそうになる度に、
それを乗り越えた先に自分を待っていてくれるだろう人々の顔、
そして夢を現実にしていく自分自身の姿を脳裏に描き、
どん底から立ち上がってきた。
それらの映像は時に、それが現実なのではと錯覚するほどにリアルだった。
だが、それが具体化し、物質化するということなど有り得るのだろうか。
この本を著した者がもし在るとすれば、それは何者なのか。
理性を取り戻した智実は奥付を見ようと、性急にページをめくった。
162 :
吾輩は名無しである:03/05/22 23:37
うん?おもろ・・い!で??
続き書けないぽ・・・
誰か書いてぽ・・・
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ