大藪春彦

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1名無し募集中。。。
語れ
2名無し募集中。。。:03/01/25 11:12
読み直してみようかと思って
3吾輩は名無しである:03/01/25 15:24
4吾輩は名無しである:03/01/25 15:52
死すべし
5吾輩は名無しである:03/01/26 03:02
前スレ以外と長持ちしたんだけどなー。
同じ四国で同年生まれの大江健三郎なんかよりよほどイイ。
6名無し募集中。。。:03/01/29 19:17
一応保全
最近の高校生大学生は読まないのかな
7ミステリ板住人:03/01/30 12:22
文学板に大藪スレとは嬉しい限り。
後ほど、使い回しお薦めリストなどアップしましょう。
晩年の作品ですっかりミソを付けてしまったが、
「復讐の弾道」「蘇える金狼」等全盛期の作品の迫力は忘れ難いものがある。
8名無し募集中。。。:03/01/31 20:00
やっぱ初期大藪の醍醐味っつったら復讐物につきるね
9ミステリ板住人:03/02/01 00:06
ここで大藪春彦必読作品リストを紹介する。
順不同
1 「野獣死すべし」
  暗い情念に彩られた青春ハードボイルド。第1作のみが
  持ち得る新鮮な感性が魅力を放つ。
  映画化作品はすべて逝って良し!
2 「蘇える金狼」
  ボリュームがあり読み応え充分なリーマンアクション。
  松田優作主演の映画もまあまあ良かった。
3 「戦士の挽歌」
  これもリーマンアクションだが2より娯楽性が強い。
  読み応えは充分。
4 ウインチェスターM70
  問答無用のピカレスクロマン。凄すぎ。
5 「長く熱い復讐」
6 「黒豹の鎮魂歌」
7 「傭兵たちの挽歌」
  いずれもA・クイネルも失禁するリベンジャーものだが
  特にスケールの大きい7がいい。
8 「凶銃ルガー08」
  拳銃放浪談の傑作。ある意味異色作。阿部寛主演の
  ビデオは逝って良し!
9 「みな殺しの唄」「凶銃ワルサ―P38」
  マカロニウエスタンを凌駕する殺しのバラードが炸裂
10ミステリ板住人:03/02/01 00:07
10 「獣たちの墓標」
   西条もの最高傑作。
   「ちゅらさん」もぶっ飛ぶ沖縄アクション

番外「赤い手裏剣」
   異色時代ハードボイルド。結構いい。
   市川雷蔵主演の映画は逝って良し!

個人的御薦め
「死はわが友」「奴に手錠を」
暗い情念が苦手な人向き。気軽に読める娯楽アクション。

女豹シリーズは逝って良し!大藪春彦は女性読者に媚びる
必要は無かったのに残念。
あの間抜けな主人公には引いた。

中期の処刑シリーズ以降の集団アクションものもいただけない。
大藪春彦の主人公は悪霊を守護神にひとりで戦い続けるのが
いいのだ。
11吾輩は名無しである:03/02/01 00:21
      ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      (    )  <  文字が多くて
      (⊃ ⊂)   \____________
      | | |
      (__)_)
        クルッ
       ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ( ・∀・ )彡< 1行目以降読んでません 
     ⊂    つ  \______________
       人  Y
      し (_)
12名無し募集中。。。:03/02/02 21:21
汚れた英雄なんかもよかれ
13ミステリ板住人:03/02/03 20:40
「汚れた英雄」はカー好き、レース好きにはお薦めだが、
カーに関する趣味に走り過ぎてるきらいがあって一般向きじゃないんだよね。
14吾輩は名無しである:03/02/03 20:41
ミス板の読書案内は案外ためになったりする。
15吾輩は名無しである:03/02/03 22:23
面白そうなスレが立ったと思ったのに・・・もういいや。
16鰯 ◆VuVTstpvAQ :03/02/04 14:00
>女豹シリーズは逝って良し!
激しく同意!
初期の文体のへボさは、辛いな・・・
17名無し募集中。。。:03/02/04 19:16
大藪の好きなとこは、小説の中で唐突に作者自身が登場して熱弁をふるってしまうとこ。
不器用さなのか、作品をどうでもいいと感じているのかしらんが、作者の熱さが感じられて(・∀・)イイ!!
主人公はあくまでもクールなのにね。
18ミステリ板住人:03/02/05 20:37
ミステリ板の大藪スレとリンク。
このスレの1はジョイスを持ち出しているが・・・
文学板住人の意見を聞きたいところだ。

http://book.2ch.net/test/read.cgi/mystery/965731888/
19吾輩は名無しである:03/02/05 21:23
あれ、前スレ落ちちゃったの?みみずんも今つかえないし。
20ミステリ板住人 ◆ExGQrDul2E :03/02/06 21:17
>>17
ガンとカー、偏向した国際観について語らせたらとまらないオヤジという
イメージが強いが、そこがまた何とも言えない魅力である。
主人公のクールさと作者の好物にかける熱さが程良いバランスで
読者を魅了するのだ。
21ななし:03/02/11 17:38
晩年の襲撃シーンの繰り返しは、どこから読んでも同じだった。
身も心もボロボロだったんろうなぁ・・・
徹底的な反権力の姿勢もよかった。
22ミステリ板住人 ◆ExGQrDul2E :03/02/11 17:50
「餓狼の弾痕」「暴力租界」等晩年の長編には、
全盛期を知るファンとしては泣いた。
最早や簡単なブロットを構想することさえ出来なかったのろうか。
晩節汚したという気もしている。
23吾輩は名無しである:03/02/12 02:35

■■■■■■■■■■■■■■■■DO NOT RESPOND!!■■■■■■■■■■■■■■■■

          現在、ミステリ板住人という荒らしが本スレッドに居座っています。

  映画板・特撮板・ミステリ板・文学板・アニメ板などがこの荒らしにより甚大な被害を蒙りました。

        当板の治安維持・荒らし撲滅のためにもレスを控え、徹底放置してください。

                住人の皆様のご協力をお願いいたします。

■■■■■■■■■■■■■■■■■JUST LEAVE IT!!■■■■■■■■■■■■■■■■■
24吾輩は名無しである:03/02/12 18:45
市川雷蔵逝ってよしぃ?

ミス板は映画を語るなこのヴォケ!
ペットボトルと一緒に回収されろ!
25吾輩は名無しである:03/02/12 21:08
>>22
「餓狼の弾痕」「暴力租界」は前衛小説。
ストーリーテリングに飽きた大薮が、ひたすら銃や車の事だけを書きたくて書いた
もの。同じ傾向はすでに「アスファルトの虎」後半に見受けられる。
晩年にいたっても精密な描写が出来た事から、単なるボケではないと見た。
小説としては破綻しているものを書いて依頼が来なくなったとしても、困らないほ
どの収入があったからこそ出来たのではと思う。
26吾輩は名無しである:03/02/12 21:09
ちなみに前スレでもそうした議論を展開したのだがあまり盛り上がらなかった。
>晩年にいたっても精密な描写が出来た事から、単なるボケではないと見た。
うーん、ファンとしてはそう考えたいんだが。
つまり、大藪先生は確信犯的だったとね。
しかし、晩年は長年にわたる暴飲暴食がたたり体のみか脳の方も・・・
という話も聞いたことがある。
若い頃から書いている大好きなガンとカーのことなら、
最早、条件反射でディテールまで書けたんじゃないかな。
「餓狼の弾痕」も「暴力租界」も恐怖のワンパターンで、
物語のプロットも糞も無い気がする。
つまり、既にアスファルトのタイガーの後半あたりから、
やられかけてたような気も。

28吾輩は名無しである:03/02/15 20:28
餓狼の弾痕ブックオフで買ってきた
29吾輩は名無しである:03/02/27 10:59
高校時代から二十台前半頃まではよく読んだな。飽きるのも早かった。
30吾輩は名無しである:03/02/27 23:22
「ヘッド・ハンター」は、1文字の無駄もない、完璧な文学と思う。
熟読すればするほど感嘆するほかない。
31吾輩は名無しである:03/02/28 00:39
>27
脳までやられたら99%書けません。
原稿量産機とまで言われた丹羽文雄がいい例です。まだ生きていますが何も出来なくなりました。
脳をやられても書けたとすると、やはり大薮は偉人ではないかと。
「ヘッドハンター」は大藪ハードボイルドの教科書だな。
この作品で頂点に達し、以後、筆力が衰えて行ったという感が強い。
少し地味めな作品のせいか、新書刊行当時からあまり話題にならなかったのが無念だ。

>>31
27は多少オーバーに書いているけど、
完全に脳をやられていて執筆活動にも耐えられないという意味ではない。
物語のプロットとか考える構成力とかはもう「あぼーん状態」だったのではないかと。
これは全盛期の作品群と読み比べれば良く理解出来ると思う。
ガンやカーのうんちくについては、
ボケ老人が昔の話や趣味の話になるとディテールに渡るまで多弁になるのと
似た現象のように思えてしまうのだ。

晩年の大藪先生は、自身の小説の主人公の如く悪霊を守護神にして「妄念」だけで
書き続けたような凄まじさは感じるけどね。

34吾輩は名無しである:03/02/28 22:40
>>32
「教科書」の意味を問う。
典型という意味なのか、標準という意味なのか。あるいは、それ以外の意味か?

35吾輩は名無しである:03/02/28 23:09
>>33
だから、大藪は若い頃からストーリーなんてどうでもよかったんだって。
ストーリーより文体にこだわる人だったんだから。
ボケたというよりも、考えるのが面倒になったんだと思う。いずれにして
も、晩年作品はあれで傑作だと思ってる。だってトンデモ学会にまで取り
上げられたんだから。
詳しくは「荒野からの銃火・大藪春彦マインド」を読んでくれればわかる
と思う。
教科書→これがハードボイルドだど!(文体も内容面も)
という感があり、まさにその通りだと思った。
ハードボイルドの創始者ヘミングウエィに最も近いスタイルと精神を
持った作家は、日本では大藪先生というのが俺の考え。
内容面について簡単に触れると、ストイックに目的を貫徹して行く
不屈の精神性の表現である。
今売れ線の大沢在昌や藤原伊織といった連中は、所詮、原点を忘れた
チャンドラー崩れな輩である。

37吾輩は名無しである:03/02/28 23:15
>>36
三浦浩や矢作俊彦はどうなの?あれも近いと思うけどなあ。
38吾輩は名無しである:03/02/28 23:30
>>36
よく分かりました。
私の意見は、「ヘッド・ハンター」は細部にこだわり、抽象の域に達している、というものです。
それを、ハードボイルドと言っていいものかどうか私には不明ですが、優れて文学的なものであると思います。
その点からすると、「汚れた英雄」も私は評価します。(最高傑作は「ヘッド・ハンター」だと思いますが。)
ヘミングウェイに近い作品という意見には賛成です。(たとえば、「老人と海」)
>だから、大藪は若い頃からストーリーなんてどうでもよかったんだって。
>ストーリーより文体にこだわる人だったんだから。
「野獣死すべし」「蘇える金狼」「復讐の弾道」等のクライムノベル
西条シリーズにしても、リベンジャーものにしてもストーリーを軽視した作家
ではないよ。ワンパターン気味の時もあるが、読者を楽しませる物語の構想にも
力を入れていた人だと思うぞ。
独自の文体の魅力は認めるが、決してそれだけの人ではない。
>考えるのが面倒になったんだと思う
これを頭の衰えというのだが・・・
>だってトンデモ学会にまで取り上げられたんだから。
俺はトンデモ本第1弾初版からのファンだが、
あのシリーズに大藪先生が登場するのは悲しいものがある。
>詳しくは「荒野からの銃火・大藪春彦マインド」を読んでくれればわかる
>と思う。
所持しており手元にある。大藪先生の読書傾向もわかる珠玉のエッセイである。








>三浦浩や矢作俊彦はどうなの?あれも近いと思うけどなあ。
何か狙って書いたハードボイルドな感じがする、あくまで形だけというか。
わかりにくい表現かもしれないが、
大藪先生は精神面からも素のままハードボイルドしていた感がある。
少年時の苛酷な引き揚げ経験によるものだろうか。


>>38
>優れて文学的なものであると思います。
同意
>「汚れた英雄」も私は評価します
前に書いたけど、少し趣味に走り過ぎた感があるのが残念な作品。
>ヘミングウェイに近い作品という意見には賛成です。(たとえば、「老人と海」)
まさに同意、禿同。




42吾輩は名無しである:03/03/01 04:00
>>39
>読者を楽しませる物語の構想にも
力を入れていた人だと思うぞ。

でもエッセイには、ストーリーなんて結局パターンだみたいな事が書いてあったよ。
文体のほうが自分にとって大事だって強調して言ってたはず。
それとも、それは大藪一流の冗談?そうは思えないなあ。
ストーリーを練ってたのは、単に要求されたからってだけだと踏んでいるんだけど。

>>40
ホントはハードボイルドじゃなくて、セルフ・インディペンデンス(@鏡明)って
言って欲しい気がするんだけど、ほぼ同意します。
ヘッドハンター読んでないような気がする。明日買ってきて読もう。大体は
読んでいるはずなんだけど、何故か抜けがあるんだよなあ。イカンイカン。
>>42
編集者からの要求にせよ、読者を楽しませる物語の作り手だったのは
過去ログで紹介した作品群からも明らかだと思うな。
君は大藪先生が「言葉」だけの作家だったと思うの?
「ヘッドハンター」は、派手なエンタメ性は無い代わりにハードボイルド
のエッセンスが凝縮されたような作品。
現在入手可能とすれば、ケイブンシャ文庫かな。
是非、無心で読んで欲しい。
44吾輩は名無しである:03/03/01 08:47
>>41
>前に書いたけど、少し趣味に走り過ぎた感があるのが残念な作品。

確かに、大藪作品には、「汚れた英雄」に限らずカー、ガン、サバイバル用品などについて詳細な解説がありますが、それは、よく読めば分かるように書いてあります。したがって、いったん理解すれば2回目を読むときには何ら抵抗となりません。
「汚れた英雄」は不完全な作品だとは思いますが、「野獣死すべし」「蘇える金狼」「ウインチェスターM70」「凶銃ルガー08」などと比較して、特に劣った作品であるとは思えません。

また、蛇足ですが、「ザ・ビッグゲーム」というノンフィクションも楽しい作品です。


45ミステリ板住人 ◆ExGQrDul2E :03/03/01 10:08
>「野獣死すべし」「蘇える金狼」「ウインチェスターM70」「凶銃ルガー08」などと比較して、
>特に劣った作品であるとは思えません。
劣るとは言わないし、力作だとは思うがエンタメとしての一般受けは弱い感じ
があるな。カー好き以外には薦めにくい感じがする。
上記の作品はエンタメとして一級品のクライムノヴェルだし、
「傭兵たちの挽歌」は和製冒険小説の傑作だ。

「ザ・ビッグゲーム」は、これまた大藪先生が大好きなハンティングレポートだよね。
まあこういうのもあっても良いとは思うが、人には薦めにくい。

46ミステリ板住人 ◆ExGQrDul2E :03/03/01 10:10
エッセイ「荒野からの銃声」で大藪先生自身が自己の作品スタイルに影響を
与えたと挙げている作品。
ショーロホフ「静かなドン」
オストロフスキ―「鋼鉄はいかに鍛えられたか」
レルモントフ「現代の英雄」
スチーヴンスン「マスター・オブ・バラントレー」
ヘミングウェイ「大きな二つの心臓の河」等のニック・アダムスもの
ハメット「赤い収穫」
チャンドラー「ロング・グッドバイ」
ロス・マクドナルド「動的」
マッギヴァーン「セブン・ファイル」
47吾輩は名無しである:03/03/01 10:29
大藪の精神を通過した男達は、社会に出ても一風違ったタフネスな
仕事振りで事を遂行していく人間になっていくと思う。根拠はないが。
48吾輩は名無しである:03/03/01 10:41
「マスター・オブ・バラントレー」 は、スチーヴンスンの傑作ですね。
善と悪の確執のなかで、いかに善が変質していくかを迫力ある筆致で描ききっていたと思います。
これは、スチーヴンスンのテーマではありますが、大藪作品とはやや異質ではないでしょうか。
影響を与えたというのは、そうかもしれません。
49ミステリ板住人 ◆ExGQrDul2E :03/03/01 11:04
エッセイにはこの作品のみ筆者のコメントが付されている。

突如ロバート・ルイス・スチーヴンスンが出てきたので、「宝島」などの楽しい
作品でしか彼を知らない人はとまどうだろうが、観念に生きる兄の悪霊に射すくめ
られて弟もまた悪霊と化していく物凄い心の相克を描いた「マスター・オブ・バラントレー」
は十九世紀最高のイギリス文学と思う。

小生、恥ずかしながら未読だ。
50吾輩は名無しである:03/03/01 11:14
レールモントフの「現代の英雄」は、「汚れた英雄」のなかで、主人公が愛読する場面が登場しますね。
作者が影響を受けた文学作品を作品の中にそのまま登場させるというのは、大藪らしいのかもしれません。
ショーロホフの「静かなドン」は昔、新潮文庫から8分冊で出ていたものの1冊だけ買い読みましたが、全部は読んでいません。
ハメット以下の作品については、文学板で語ることは控えておきます。
51吾輩は名無しである:03/03/01 11:20
スチーヴンスンの「マスター・オブ・バラントレー」は、岩波文庫から「バラントレーの若殿」という題名で出ています。
岩波は、予約・売り切り方式で手に入らない作品も多いのですが、今ならまだ書店で見つかると思います。
52ミステリ板住人 ◆ExGQrDul2E :03/03/01 11:31
>ハメット以下の作品については、文学板で語ることは控えておきます
残念だけどね。同意。

「マスター・・・」は、ずーっと気になってはいるがいまだに未読。
図書館とかも当ってみる。とにかく情報サンクス。
53吾輩は名無しである:03/03/01 13:45
彼はスティーブンソンをレールモントフを寝床で読んでいたね。
大薮春彦の文学的なものへの憎悪、そして、ハメットに見いだした詩を感じることだ。
54吾輩は名無しである:03/03/01 19:52
>>43
何言ってるの。言葉だけが大事なんだよ。大藪はそれをよくわかっていた、という事
だと思ってる。
小説にとって言葉だけが大事じゃなくて、何が大事なの?
全ての想念は、言葉から生まれるしかないじゃないの。
55吾輩は名無しである:03/03/01 21:34
>>54は結果だけがすべてだと言ってるのと同じだよ。
表現されうる言葉の凝縮性に己の文学を結実させようとしたわけだ。
銃を磨くように。
磨かれ、積み上げられた言葉によって顕在化された、暗い光芒を放つ観念こそ、大薮の文学だ。
>>43は、そして、大薮の文学に取り憑かれた者は、その不吉な観念の研ぎ澄まされた錬磨に響応するのだ。
青光る観念の油にまみれ、彼はその錬磨に命を賭けた。
確かに、彼は、己の文学に於いて、己の言葉のみを信用した。
銃やメカニカルなものに己を託すように。
生と死を賭ける契点としたのだ。
56吾輩は名無しである:03/03/01 22:55
>>54
違う。言葉だけが人間をはっきりと考えさせるという事。
そしてついに言葉は言葉だけじゃない世界をも示し得る。そういう意味。
大藪の小説は、自分に言葉だけで示しうるそれ以外の世界を教えてくれた。
「言葉だけ」は結果だけという意味じゃない。言葉は原初であり過程であり思考で
あり、そして結果であるという事。
「言葉」にこだわるのはいかにも文学板住人的だが、
簡単に言えば、「言葉」により紡ぎ出される「物語」の構築作業、
つまり読者を惹き付けるような面白い話を考えるのにも力を
注いでいたのが初期から全盛期だと思う。
俺が「餓狼の弾痕」を評価しない原因はこの辺にもある。
大藪先生はエンタメの巨匠でもあるのだから、
あくまで物語でも読者を楽しませて欲しいのだ。
58吾輩は名無しである:03/03/01 23:55
>>57
哲学の違いだね。でも構築の方向性という問題もある事をお忘れなく。板住の意見は
それ自体一つの見方だから別にいいと思うよ。
巨匠云々関係なく、大藪が書いたものであれば(ゴーストのはすぐわかる)ストーリー
破綻してようが何しようが、大藪が醸し出す何かで(一種の魔力と言えるよ、きっと)
味わえるから出来については何もいう事はないよ。
5955:03/03/02 00:01
言葉を超える世界があるのなら、言葉以前の世界もあるんじゃないだろうか。
言葉とは意識の顕在化なのでは思う。
確かに透徹された言葉は言葉自体を超える。
言葉を失うという表現がある。
大薮の文学はその地点から生まれたんじゃないだろうか。
言葉がすべてである、至上であるという観念は、言葉のみが、保証しうるということなのではないのか。
何を保証するのかということ。言葉ではない。
リズムというものは"間"をねぶり回すんだぜ。
大薮にとって言葉はマテリアリスティックなものだった。
何故か。言葉以前の様相を見たからだ。
60吾輩は名無しである:03/03/02 00:10
言葉があって初めて、言葉以外の世界が認識でき得るんだよ。
大藪はそこに敏感だったという事です。なぜなら、言葉が関係ない世界も
彼の中に強くあったからじゃないかと思う。そして言葉だけの世界も彼の中
に強くあった、と。
同様に、リズムも言葉があって初めて成り立つわけです(小説の話だからね、
念のため)。
マテリアリスティックというのはもしかするとある程度当たってるかもしれ
ない。エッセイを読む限りではそうでもないんだけどね。
61吾輩は名無しである:03/03/02 00:22
そうですね。
古典と呼ばれる文学はみな行間が浮き上がってくるからね。
俺は、言葉以前の世界の存在を互いに確認したかったんですよ。
あなたは、分かってるはずだからね。
62吾輩は名無しである:03/03/02 00:31
いや理解については自信ないよ。ただ感じるだけ。直感のみです。
文学理論も何もわかってないし。
ただ、大藪をエンタメの視点のみで語るのは非常にもったいないので、
あえてがんがってみますた。ゆえに「暴力租界」は個人的にブコの「パルプ」
と比肩する(以上といっても差し支えないが)傑作だと思ってるよ。
既出だが、ミステリ板大藪スレのスレ立て人は、
「餓狼の弾痕」をジョイスのユリシーズに例えた。
文学板住人の見解如何?
無論、巨人ジョイスに対する冒涜という意見もありで。
64吾輩は名無しである:03/03/02 00:42
いや。
感じるだけ?直感のみ?
俺はそれを言ってるんじゃん。
大薮をエンターテイメントとして読んでる人は、時間と共に忘れてしまうと言う人が多いよね。
でも、デモーニッシュな何かは記憶に残ると。
65吾輩は名無しである:03/03/02 00:44
ユリシーズについては柳瀬翻訳が出るまで待ってくれない?……無理だな、
あとどのくらいかかるかわかったもんじゃないし。
66吾輩は名無しである:03/03/02 00:47
>>64
「わかる」というのは、理論まで含めて初めてそう言えるのであって、その
裏付けがいまいち自信がないからそう言ったまで。
そうね、残るはずだよ。
67吾輩は名無しである:03/03/02 01:37


青春は屍を超えて

男達よ 闘いの荒野に死ね

 ―― 大藪春彦


68吾輩は名無しである:03/03/03 18:15
関係ないけど生島治郎死んだか
69ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/04 19:55
>>68
そう関係無くもない。
2人とも早稲田大学(大藪春彦・・・教育学部英文科、生島治郎・・・文学部英文科専修)
つながり。ワセダミステリクラブの関係者。
何よりも和製ハードボイルドので2大巨頭だった。

70ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/04 19:56
「大藪春彦マインド 荒野からの銃声」(角川文庫)。
現在では入手難の本のようなので、抜粋して紹介してみたい。
大藪先生のプロデビュー以前の執筆・読書について書かれた部分を
紹介するが、実は本や読書に関係しないエピソードの方がずっと
面白いという作家のエッセイにしては異色の作品である。
このあたりが、いかにも大藪先生らしいという気がしないでもないが。

高松一高時代 
・文芸部で、「裏切者としてのドストエフスキー」や
「社会革命家としてのイエス・キリスト」などの堂々かつ支離滅裂な大論文?
を発表していた。
・ (新聞部は潰され)僕は文芸部に移り、権力に属して革命を裏切った卑怯者としての
ドストエフスキーを書いた。
だが、その頃、僕の心に、若くして「現代の英雄」を残し、帝王に暗殺同然に決闘で
殺された天才レルモントフの姿が大きくのしかかってきた。
華やかにみやびな挙措と、内に荒れ狂う暴君の血を持つ
「現代の英雄」主人公ペチョーリンの姿は僕の偶像にさえなった。
・レルモントフの「現代の英雄」にかぶれていた。
・ ラディゲやショーロホフに傾倒し、「ドストエフスキーのノート」や、
社会主義者としてのキリストを考察した「ノート・イエス・キリスト」を
こつこつと完成させ、三島由紀夫の「卒塔婆小町」やジャン・アヌイの翻案
ものを演出・・
四国クリスチャン・カレッジ入学
・ ジュリアン・ソレルへのあこがれで、本気で牧師になろうと思った。
・ この学校での唯一の収穫は、図書館で初めて、チャンドラー、ハメットなどの
海外のミステリーやハードボイルド小説を知ったことだろう。
71ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/04 19:57
・ 戦後の太宰のキザな作品しか読んでいないかたは、戦争中空襲を受けながら書いた
「新釈おとぎ話」や「津軽」などをぜひ読んでもらいたいものだ。

大藪春彦入れ込み書評
「アフリカの雇い兵」 W・バーチェット 国元義郎訳 筑摩書房刊
(「週刊文春」昭和53年6月8日号掲載)
*とうに絶版だろうが、この本が大藪先生のリベンジャーものの
最高傑作「傭兵たち挽歌」執筆のきっかけのひとつになったのではないかと思う。
72吾輩は名無しである:03/03/04 20:02
勉強になるなあ
>>72
嫌がらせならやめてくれないか。
俺の自作自演とか騒ぐ材料にでもする気だろ。
やり方が卑怯過ぎるぞ、書くなら大藪ネタで来い!
74吾輩は名無しである:03/03/04 21:01
>>71
それは「お伽草子」の事か?それともまた別の太宰作品か?
戦時中の太宰は……と解説しようと思ったがスレ違いなので控える。
あと「傭兵たちの挽歌」な。
いろいろ紹介ありがとう。荒野からの銃声も含めて、最近大藪作品も、
すこしずつに留まってはいるのだが、しかし手に入りにくくなっている。
徳間ががんばって復刻しているようだが、いかんせん全集でも出ない事
には網羅するのは無理だろう。思い切って徳間が出せばいいと思うのだ
が、なにしろ今はアサ芸でやっとこ息をついている状態だしなあ……。
大藪も徳間康快も鬼籍に入った現在、どこかから全集がでるといいと思う。
国書刊行会ではダメだろうか。売れると思うのだが。
75吾輩は名無しである:03/03/04 21:02
>>73
素直に感心してるだけだろ。神経過敏になっているのはわかるが、そんなに怒るな。
思うツボだ。
>>72=>>75なら申し訳ない失礼した。
もしそうでないなら、単なる抜き書きのレスに対して
勉強になった、という感想は不可解なものはある。
このスレではコテハンを維持したいので、
大藪作品の主人公のように悪霊が守護してくれるといいのだが(W

抜き書きは、原文どおりだが、「新釈おとぎ話」=「お伽草紙」で間違い無いと思う。
大藪先生は戦時中の太宰の執筆活動を高く評価している。
大藪春彦全集の企画は、国書刊行会ではカラーが違い過ぎて無理だと思う。
あそこは海外の古典ミステリとかなら発掘・初訳にまで熱心だけど、
国産ハードボイルドの大家に詳しい人材はそれこそいないんじゃない?
角川は駄目なんだろか?一時期、大藪先生が随分儲けさせたと思うけど。

77吾輩は名無しである:03/03/04 21:30
>>76
社長が変わっちゃったからね。ちなみに72=75じゃないよ。
大もうけしたはずの春樹さんもまだムショなんで、春樹事務所で出すにしてもシャバ
に出てきてからじゃないと厳しいかな……。
角川書店と春樹事務所の版権の問題とかも絡んで来ない?
やはり角川書店が所有しているのだろうか。
79吾輩は名無しである:03/03/04 21:59
もちろん持っているでしょう。あと光文社もいるし。
まだ売れていれば多分揉めるだろうね。もっとも角川は団鬼六を一旦文庫に入れて
おきながら、それを排除した歴史があるので、非合法な思想の大藪作品が売れなく
なったならば手放すかもしれない。今は大して売れていないんだろうから、話し合い
によっては出せるかもしれない。本当は版権云々なんてケチくさい事いわずに、歴史
にその名を残す意味で全集編纂に取り組んでくれたらいいことなんですが。
遺族を巻き込む形にしないと、やっぱ厳しいかな……。
80吾輩は名無しである:03/03/04 22:04
やはり、徳間書店・大藪春彦活劇選集に如くものはない。
ニ段組で、ボリュームがあって、コンパクトで、読みやすい。
紙はあまり良くないが、製本はしっかりしていた。
81吾輩は名無しである:03/03/04 22:11
新評社「大藪春彦の世界」(昭和54年9月)は手に入らないでしょうか。
以前持っていたのですが、蔵書を処分したときに、捨ててしまいました。
今思い出しても、面白い記事が載っていたように思います。残念・・・
82吾輩は名無しである:03/03/04 22:15
探しているのは、神保町にないの?
OHSは最新のまで網羅してないでしょう?「租界」まで入れてくれないと
不満だなあ。
83吾輩は名無しである:03/03/04 22:18
http://203.141.139.78/~omni2/search.php
ここで探したら一件あった。
84吾輩は名無しである:03/03/04 22:19
ゴメンゴメン、ここ。
http://203.141.139.78/~omni2/sinput.htm
85吾輩は名無しである:03/03/04 22:25
あとスーパー源氏
http://www.murasakishikibu.co.jp/oldbook/sgenji.html
で探したら3件あった。81が探しているのはそのうち2件。
86吾輩は名無しである:03/03/04 22:33
>>82
大阪ですので、神保町はちょっと・・・

>>83
>>84
>>85
意外にあるものですねえ。ありがとうございました。
地域にもよるだろうが図書館でも冷遇される大藪作品。
88吾輩は名無しである:03/03/05 07:03
ミス住先生はためになるのでこれからも手ほどきをお願いします。
89吾輩は名無しである:03/03/05 07:17
亀頭が入っていく瞬間が好きです。
http://homepage3.nifty.com/digikei/index2.html
90吾輩は名無しである:03/03/05 21:49
>>88に同意。ヲチャに負けずに色々教えて下さい。
>>51
こんなのもある。
スティーヴンソン作品集6「バラントレイの若殿」文泉堂出版 99年3月刊
92名無しの掟:03/03/08 09:37
「ヘッドハンター」を評価している人が意外と多いので、嬉しく
なってしまったよ。

個人的なベスト10を選ぶとすれば、
「ヘッドハンター」(大藪春彦にとっての理想が結晶化した名作)
「野獣死すべし」(青春のエネルギー充てん率400%)
「汚れた英雄」(限りなく純粋で野蛮な青春文学)
「蘇る金狼」(今の時代にこそ必要な書かも知れない)
「処刑の掟」(サヴァイバル小説のバイブル)
「傭兵たちの挽歌」(大藪の家族に対する愛が感じられる名作)
「アスファルトの虎」(批判も多いが美味しいところが全部入っている)
「戦士の挽歌」(安土穣と共に最も背の高い主人公による「蘇る金狼」現代版)
「西城秀夫シリーズ」(彼の内面が意外と細かく描写されているのに注目)
「星島弘シリーズ」(「金より物」という大藪哲学を反映した作品)

あと、「非情の掟」「復讐の掟」「黒豹の鎮魂歌」「長く熱い復讐」「孤剣」
それに「矢吹貴シリーズ」等々、キリがないな。シリーズを作品別にしたら
さらに収拾がつかない(笑)。「荒野からの銃火」も必読だし。
93吾輩は名無しである:03/03/08 11:29
ヲチャで悪かったな。
ところで、favoriteに"血の来訪者"をあげてる人いないね。
これは、伊達邦彦が悪霊として再臨した作品。
94名無しの掟:03/03/08 12:22
「野獣死すべし」の匂いがする最後の作品だね。三部作のラストとも
言われている。知佐子の美貌が死によって破壊されていく描写は、
作者の虚無感を良く表していると思う。

この作品以降の伊達邦彦は、ある意味「別人」だよね。
95ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/08 17:50
「血の来訪者」も十分に面白い作品ではある。
しかし絞り込んで行くと落ちるな。
雑誌連載時から警視庁の介入があったり、予定より早い連載終了になったりして、
大藪先生自身には満足が行く作品にはならなかったようだ。
先生が青年時代憧れたジュリアン・ソレルのイメージを持つ伊達邦彦は、
この作品が最後だと思う。
後のエンタメ色が強い作品に登場する伊達邦彦は、
例えて言えば大藪流ジェームズ・ボンドという感じがする。

大藪先生御自身が自選べスト作品を記した文章にはお目にかかったことがないが、
「野獣死すべし」「汚れた英雄」「傭兵たちの挽歌」「ヘッドハンター」は、
確実にランクインするだろうと思う。
私としては「汚れた英雄」と「ヘッドハンター」は先生の趣味が全面に出過ぎた
感がありエンタメ性が弱いので推薦作から外すことが多いけど、
力作なのは間違いないと思う。
96ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/08 18:09
「宣戦布告」がベストセラーになった麻生幾が
最近ドキュメントを書いている「三菱銀行強盗殺人立てこもり事件」。
犯人の梅川(警官隊により射殺)は大藪春彦ファンだったとか。
この事件を映画化した「TATOO(刺青)あり」(ATG・高橋伴明監督)では、
犯人役の宇崎竜童が大藪作品を買いに行くシーンがある。
本屋のオヤジが原田信雄。

しかしこの事をもって大藪作品を批判するのは妥当ではない。
時代を遡れば、昭和30年代の小松川女子高生殺人事件の犯人の第三国人の
少年(後に死刑)は、ドストエフスキーの「罪と罰」を愛読していたのは有名な話だし、
後に集団リンチ事件や山荘立てこもり事件を起こす昭和40年代の赤軍派グループの愛読書は
同じくドストエフスキーの「悪霊」だったとか。

優れた文学は「悪書」の一面を持つのであろう。
またこの「悪書」たる面も魅力か。
97名無しの掟:03/03/08 21:26
まあ、大藪を読んで銀行強盗をやる時点で終わっているね。大藪春彦という作家と、
作品の本質を理解していない証拠。
98ヲチャ:03/03/08 23:02
最初から、成功するつもりなんてなかったのではないだろうか。
そのような最期をむかえることで、彼は、目的を果たしたのかもしれない。
ところで、大薮の短編はいいね。
雨の降りしきる夜更けに、暖かい布団にくるまっている。
すると、遠くで、もの悲しい叫び声のようなサイレンの音が聞こえてくる。
さては、大薮の産み出した孤独な魂が、また、ひとり・・・
などと、ふと思ってしまう時がある。
99名無しの掟:03/03/08 23:21
まるで「アルジャーノンに花束を」の最後みたいに、どんどん文体が衰弱して
いきながらも銃や車の描写は衰えない。そして絶筆。彼に相応しい最後だと思う。

大藪短編の主人公たちの多くは若くして死んでいくわけだが、しぶとく生き残った
奴らが長編の主人公になるという意味のことを、文庫の後書きか何かで読んだ
記憶がある。
100吾輩は名無しである:03/03/09 00:02
「ヘッド・ハンター」を、ダニエル・デフォーの「ロビンソン・クルーソー」と比較してもおもしろいです。

クルーソーは、無信仰の荒くれ者で、孤島に漂着して、あらゆるものを利用してしぶとく生き抜いていく。
高熱の悪夢の中に現れた神により信仰に目覚める場面もあるが、むしろ、神でさえサバイバルのために利用しているように思えてならない。
生活のための細部のこだわりと、合理的な生活設計・不屈の努力。クルーソーは生きるために生きているのであって、このことは何も意味をなさない。
杉田(だったか? 本が埋もれてしまってすぐみつからない。)も、一見、トロフィーのために生きている。
しかし、それは本質的なことではなく、周到な準備と、自然との闘い。細部へのこだわり。目的達成のための合理的な思考。不屈の努力。
最後の取ってつけたような、悪漢とのドタバタ劇も似ている。
(違うのは、フライデーの有無ぐらいか。この違いは大きいかもしれません。)


101ヲチャ:03/03/09 00:17
生き残った者は皆、人間を超えているよね。

大薮は銃や車のような無機物に己を化したかったんだろうか。

悪霊と無機質な鋼鉄。
幼少期の絶望的な労働と大陸の不吉なほどの巨大な夕陽。
彼ほど語らなかった作家もいないのではないかと思う。
人間的な観点から見て機械って怖いよね。
やはり大薮のエンターテイメント性は一面的に推し量るには余りあると思う。
102吾輩は名無しである:03/03/09 00:44
どうでもいいけど、先生が書く物語の主人公達は殆ど米を食べませんよね。
ハムとかソーセージとかステーキとかポテトとかばかり。
103吾輩は名無しである:03/03/09 01:18
このスレ、多分書いてるの全部同じだ人だと思う。
空しくありませんか?
104吾輩は名無しである:03/03/09 04:37
>>103
いや、自分も含めて3人はいるはず。
自分一人ではこんなに大藪について語れません。
105吾輩は名無しである:03/03/09 04:44
>>102
子供の頃、肉が満足に食えなかった先生を苛めるなよ。ポテトは、多分洋風の食事
に憧れたからなんだろうな。ところでイワシの黒パンサンドって美味いのかな。
君はイノシシの肉を食って鼻血を出し、どこまで止血せずにいられるかという実験
でもしてなさい。
106名無しの掟:03/03/09 07:22
>>100
私も少年時代に「ロビンソン・クルーソー」を愛読しました。だからこそ、
大藪小説のサヴァイバル・シーンに惹かれるのかも知れませんね。個人的には
“フライデーの不在”というのはとても重要だと考えています。杉田は肺炎で
死にかけた時に傭兵時代に殺したゲリラたちの顔が次々と浮かんできても、
泣きながら神に許しを請うようなこともしない。目覚めた時に真っ暗だったので
「地獄に堕ちたのか?」と考えるくらい。ゴルゴ13もびっくりの精神力。

>>102
大藪自身の飢餓体験が、彼を肉食礼賛の食生活へ向かわせたのだと思います。
晩年近くに「アスファルトの虎」で、捕虜体験で肉食に偏っていた食生活を
反省して和食も積極的に取り入れる主人公が登場したのも、大藪自身の
闘病体験からでしょう。それでも伊達邦彦だけは“野菜を無視して肉だけ”
というスタイルを貫いているのが微笑ましい。
107ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/09 09:48
>>103はくだらないレスを書く自分自身が空しくないのだろうか?(w
まあこのテの者は地獄へ放置するとしよう。

伊達邦彦シリーズでは「日銀ダイヤ作戦」「マンハッタン核作戦」等、
単発では私的お薦め作品に挙げた「奴に手錠(ワッパ)を」「死はわが友」等
このあたりの気軽に読める政治・社会情勢に関する情報量を取り込んだ
エンタメ、アクション小説の類を書かせても大藪先生は第一人者だったと思う。
極論すればリアルな筆致による大人の童話を語らせても名人級である。
文学板のスレではあるが、非常に優れたエンターテナーだった点も再度確認して
おきたい。

「ヘッドハンター」も序盤から密猟者とのマンハンティング合戦のような
展開にすればエンタメとしては面白くなっただろうが、
そうでないのが良いとも言える。
108ヲチャ:03/03/09 09:59
これを全部ひとりでレスしているとしたら、
ヘッドハンターなみだな。
すごいよ。
「ヘッドハンター」をヘミングウェイを引き合いに出して語ってくれる人が
いるのは何か嬉しい気がした。
しかし「餓狼の弾痕」が文学的に見えてしまう・・・という事実は
少し悲しい。
110吾輩は名無しである:03/03/09 10:14
ヲチャはかきこまないんじゃなかったのか?
111ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/09 10:25
自分としては大藪作品について語るならヲチャーでも誰でも大歓迎。
大藪作品の主人公なら、頬に不敵な笑みを浮べつつ、
48時間の連続投稿も可能なのだろうが。
もちろん、食糧としてボロニアソーセージとバター入りのコーヒーは不可欠だが。
112吾輩は名無しである:03/03/09 10:30
ミス板のほうが懐が深いな。おぬし男だな。
113ヲチャ:03/03/09 10:38
>110
どういう意味だい?

「老人と海」「ヘッドハンター」は主人公の孤独な息づかいが、
通奏低音として全編に貫かれている点で共通していると思う。
その息づかい、つまり自意識は、闘争に於いて世界一般から孤絶している。
114ヲチャ:03/03/09 10:54
俺は>>55だが。
ミス板ヲチャに負けるなってレスあったが、かってに俺のことかと思ったわけ。
ミス板、いろんなところで噂やその姿を見かけていたが、
こうやって話せて嬉しいね。
まして大薮について語れるなんてね。
ところでソーセージとコーヒーが欲しくなった。
短編でも読んで。
「自爆」あたりにしよう。
115吾輩は名無しである:03/03/09 14:07
デフォーには、十八世紀のイギリス人=敬虔なキリスト教徒という限界があると見方もあるでしょう。
しかし、その宗教観は当時の社会向けのおざなりなもののような気がします。
特に、「モル・フランダース」や「ロクサーナ」のような、ピカレスクロマンでは、
女主人公が売春行為や窃盗等にはしり、「必然性が極度に凶悪な犯罪をも合法化」するのだと言っています。
自分が生きていくためには、場合によっては、盗みもしなければならないし、相手を殺しもしなければならない、
というデフォーの考え方は、大藪の主人公に驚くほど近いのではないかと思います。
116ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/09 14:22
ダニエル・デフォーと大藪春彦の比較も面白いが、
文学板住人には是非、大藪先生が愛読したロシア文学やスタンダール
との比較論をお願いしたい。
大藪先生は日本のお家芸とも言える私小説は嫌いらしく、
痴情小説と斬り捨てている。
ゆえにこれほど自己の趣味を作中に取り入れながら、
私小説的にならなかった作家も珍しい気もする。
117吾輩は名無しである:03/03/09 14:25
>>115
べつにそんなのデフォーに限らないだろー 当時の社会情勢を考えれば、
おざなりの宗教観でも一応教会の言うことに同調しなければならなかったわけだし。
それにデフォーに限らず、ピカレスク小説ではないとは言うものの
“生き残り=冒険”という意味では「トム・ジョーンズ」(フィールディング)
や、悪漢の出てくる小説を書いたリチャードソン(「クラリッサ」「パミラ」)
にだって、当時の宗教観から逸脱する登場人物が出てくるんでないの?
118吾輩は名無しである:03/03/09 14:26
またデフォーには、1665〜6年のペストと大火に見まわれたロンドンを描いた「ペスト年代記」があります。
ここでは、毎週ごとの死亡者数がうんざりするほど克明に出てきますが、
このような、現実に対する態度は、数百年の時代を越えて、カミュの「ペスト」と相通ずるものがあります。
カミュの描く人間の不条理性は、現代という時代において、
デフォーの時代よりいっそう顕在化しつつある、世界と人間存在の疎外とその中でのあり方を示すものと言えます。
デフォーのなかにその萌芽を感じるのは私だけでしょうか?
119吾輩は名無しである:03/03/09 14:33
>>116
>>117
すみません、118を書いているうちに出ていたので、気づきませんせんでした。
もう少しで終ります。
120吾輩は名無しである:03/03/09 14:37
tu-ka, Defoe sure de yan-nayo.
118 ha 大藪 to nan-no kannkei ga?
121吾輩は名無しである:03/03/09 14:39
続ける元気がなくなってきたので、はしょります。

要するに何が言いたかったというと、ヘミングウェーの「老人と海」と「ヘッド・ハンター」
との関係を、デフォーとカミュを媒介として説明したかったのです。
長くなってすみませんでした。
122吾輩は名無しである:03/03/09 14:49
まだ、うまく整理できていないので、出直してきます。
123吾輩は名無しである:03/03/09 14:56
>122
興味深いね。おもしろかったよ。
124吾輩は名無しである:03/03/09 15:16
これ以上馬人の猿芝居は見たくないんだが。自演はやめろ。
125122:03/03/09 15:23
別人だよ。
なにを怖がってるんだい?
126吾輩は名無しである:03/03/09 15:24
大藪の主人公を“サヴァイヴァル”という観点からロビンソン・
クルーソーと比較して、「老人と海」と「ペスト」に出てくる大自然(神)
との闘いと生き残りというテーマに類似形を見つける? ふーむ。
初発のアイデアは単純な気がするが、おもしろい論文になりそうな気も
するものの、ちょっと題材の選択が恣意的すぎませんか?
127吾輩は名無しである:03/03/09 15:26
>>125
嘘はやめろよ。
128吾輩は名無しである:03/03/09 15:30
>>126
自分でも、少し強引な気がします。
しかし、「老人と海」と「ヘッド・ハンター」を直接結びつけ、説明する作業も難しいのでは?
観念的になりすぎるのではないでしょうか。
129125:03/03/09 15:37
君の思いこみは、まるでロビンソン・クルーソーだね。
独りぼっちで寂しいのかい?
130ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/09 15:50
文学板住人らしい観点の分析で興味深く読んでいます。
ヘミングウェイの「老人と海」は自分にとってマイベスト10の1冊であり、
これと大藪先生の「ヘッドハンター」が比較されるのは何か嬉しい気がします。
変な荒らしは大藪作品の主人公の如く鋼鉄のような意思で排除して、
続けて行きましょう。
131吾輩は名無しである:03/03/09 15:53
もう1点、
デフォーとカミュを媒介にして説明がつけば、116が言うようなドストエフスキーとの関連も容易に説明できるような気がします。
132吾輩は名無しである:03/03/09 16:01
おおー懐かしい、大藪春彦・・・!
さっき見つけてスレ読んできたけど「ジュリアン・ソレル(スタンダール『赤と黒』の
主人公)に憧れて牧師になろうとした・・・」みたいな事、エッセイで語っていました
よねー。
133吾輩は名無しである:03/03/09 16:01
あーちょっち待ってくれよ、
伊達邦彦って大学(早稲田だっけ)に入る前に、牧師になるために
神学校に通ってなかったっけ?「ヘッド・ハンター」とは無関係で
スマソだが、そこに大藪の宗教観をかいま見ることはできないんだろうか?
大藪も若い頃、ロシア文学の熱心な読者だったらしいし。
大陸で受けた幼児体験が、宗教的な信仰に結びつく要素はなかったのか?

「老人と海」には、絶対に動かしようのない、この世を支配している
原理とかシステムがあることを、人間の社会の目の前に如実に
顕してやろうという意図があるだろうと思う。ヘミングウェイはそれを
抽象的な“自然”として形象しているんだろうが、それは世俗化された
カトリックやプロテスタントなどの信仰とは異なるもっと原始的な
感情であり、人間に大らかな恵みを与えてくれると同時に、不条理な
困難さを押し付けてくるアンビヴァレンツな観念的ななにかとして
近代人間社会に対峙させて描こうとしているんだろうな。「老人と海」は
「白鯨」に比べればずっと単純な作品だとは思うが。
134吾輩は名無しである:03/03/09 16:34
私も、「ジュリアン・ソレル(スタンダール『赤と黒』の主人公)に憧れて牧師になろうとした」
しか知りません。
大藪がスタンダールをどう読んでいたのか? 宗教観はどうだったか?
は作品を通じて想像するしかないのでは・・・
135吾輩は名無しである:03/03/09 16:46
「老人と海」は確かにある意味単純でシンプルですが、
シンプルであるが故に図式化されやすく、観念的にならざるを得ないと思います。
136吾輩は名無しである:03/03/09 17:05
大藪氏と大学同窓だった室岡博氏が「大藪春彦の世界」(新評社 '79年)所収の
「『青炎』創刊の頃」というエッセイに大藪氏の学生時代の姿を書かれておられます。
以下、引用。

「これまた、色男というにはほど遠い、ノートルダムのせむし男を一寸ばかりよくした
程度の奴だが、(大藪ココで激怒する)ものすごく女にもてて、頼りにされていて、常時
2,3人の女子学生を周囲にはべらせていたその才能には呆れるばかりであった。
(中略)
 さて、彼の内輪をあばくようなことばかり書いてきたが、彼の名誉のためにも書き落と
してはならないことが一つある。それは彼がものすごい読書家であったということだ。

枕もとのしみだらけの壁には数百冊のペーパーバックが積み重ねられ、蚕が桑の葉を
食うように、凄まじい勢いで読み飛ばしていた。ハメット、チャンドラー、ロス・マクドナルド
スピレーンなどという聞きなれない名前を教えられたのも彼の下宿であった。

勿論、我々が読んでいたロシヤ、フランス、ドイツの翻訳物はほとんど目を通していたし、
日本文学も相当なもので、目を赤くはらして学校に出てくるのも、あながちアルコールの
せいだけではなかった。 ・・・・」

やっぱり人一倍の努力家・読書家だったみたいですぞ。
137吾輩は名無しである:03/03/09 17:25
いや、「ヘッド・ハンター」とカミュの「ペスト」を
結び付けることのほうが、観念的で細い糸のような気がするが。
138吾輩は名無しである:03/03/09 17:34
>>137
確かに細い糸かもしれません。
少し頭を冷やして、問題を整理し、出直してきます。
139名無しの掟:03/03/09 18:43
>>111
>大藪作品の主人公なら、頬に不敵な笑みを浮べつつ、
>48時間の連続投稿も可能なのだろうが。
>もちろん、食糧としてボロニアソーセージとバター入りのコーヒーは不可欠だが。

「唇に微笑 心に拳銃」の若林なら、レモンを齧りながら80時間以上の
カキコが可能でしょう(w

>>133
>も伊達邦彦って大学(早稲田だっけ)に入る前に、牧師になるために
>も神学校に通ってなかったっけ?「ヘッド・ハンター」とは無関係で
>もスマソだが、そこに大藪の宗教観をかいま見ることはできないんだろうか?

「荒野からの銃火」に、「少年時代から神についての関心が強く、
本気で牧師になろうと牧師養成所に入ったが、そこにいた神父たち
(原文では“牧師”と“神父”がごっちゃ)が昼休みに妻と寝るため
自宅に戻ったり、同性愛にふけったりする奴らばかりで、キリスト教に
愛想をつかした」という意味の記述があります。やはり大藪は純粋者
だったんでしょうね。

「野獣死すべし」における伊達邦彦の過去というのは、かなり大藪本人の
実体験と重なっているみたいです。
140名無しの掟:03/03/09 19:15
>>139
133氏の文章を引用する時にコピペを失敗して妙なゴミがついてしまいたました。
申し訳ありません。
141ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/09 19:27
あくまで感覚的にとらえたものなのだが、
石原慎太郎の「太陽の季節」「処刑の部屋」といった初期作品を
読んだ時に、なぜか大藪春彦を読んだ時と似たテイストを感じた。
経歴、思想等あらゆる面で対極にあると思われる両者だが、
都知事70歳、存命なら大藪先生が68歳。
敗戦による焼け跡を見た男に共通する何かがあるのか?
とかふと思う。文学板住人諸氏の審判を仰ぎたい。
142吾輩は名無しである:03/03/09 20:24
>>141
年譜(秋山狂介氏編)を見ると石原氏たちと活動していた形跡が残っています。

昭和34年(1959)     24歳

日米安保条約調印の前年である。
すでに大学は退学同然であった春彦は、この年の終わりに、大江健三郎、
石原慎太郎、寺山修司らと共に安保反対のアピールを出している。
しかし、お祭り騒ぎにいやけがさしてやめる。

143ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/09 20:49
「荒野からの銃声」巻末の年譜ですね。
詳しい事情はわからないが、
この時点で石原慎太郎たちとは袂分かつ形になったのだろうか。
144名無しの掟:03/03/09 21:04
>>143
たびたび書き間違えているようなので一言。正しくは「荒野からの銃火」です。

角川文庫初版を無意味に2冊持っていたりします。
145142(=136):03/03/09 21:07
私は新評社の「大藪春彦の世界」巻末の年譜からでした。
「荒野からの銃火」手元にないので探してまた読みたいです。
146ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/09 21:20
>>144
失礼しました。
同じく角川文庫「大藪春彦語る 男たちよ闘いの荒野に死ね」は
お持ちですか?
小生、買い損ないました。まさに痛恨の極みです。
お持ちでしたら、是非簡単な内容紹介などお願い出来ればと思うのですが。
147名無しの掟:03/03/09 21:56
>>146
大藪春彦“だけ”は熱心に読んでいたので、持っています。押し入れの奥にあるので、次の休みまでに引っ張り出しておきます。
>>147
無理言ってすいません。
御都合がついた時でいいですから、対談相手とかだけでも教えてくださいな。
149名無しの掟:03/03/09 22:49
私も十数年前に読んだきり、段ボールに入れて封印したままになっています。
「荒野からの銃火」の方が面白かったものですから。宗教団体の代表者とか、
かなりユニークな人選だったようですけど具体的な名前がさっぱり……。

この中の誰かとの話で極真空手の大山倍達の話題になった時に、「空手なんて
怖くないですよ。急所を一発蹴れば良いんです」みたいなことを言っていた
ことくらいしか憶えていません。書いてて読みたくなってきたので、
今度の休みは大掃除です(w
150142(=136):03/03/09 23:16
「男達よ闘いの荒野に死ね」は私の記憶だと、五木寛之氏、平岡正明氏との
対談があったのは憶えています。 特に平岡氏との筒井康隆「大いなる助走」
についての「大藪さんだったらどうしますか?」「ま、やりますがね」などという
会話が面白かった。
151名無しの掟:03/03/09 23:42
>>150
そうそう、「東大滅びて早稲田が残る」という小見出し(?)とかもあった
ような気がします。
大藪春彦関係のサイトを2つほど紹介しておきます。
いずれも既読・未読作品のチエック等にも便利なサイトです。

ttp://homepage1.nifty.com/~hiropon/oyabu.htm
ttp://www.alles.or.jp/~rock/
153吾輩は名無しである :03/03/12 10:34
>>103 のから急に書き込みが増えたような気がするが・・・・・・
空しくないですか?
154名無しの掟:03/03/12 19:03
>>148
あれから押し入れを探したんですけど、どうしても見つからなかったので
古本屋で探したら初版を手に入れることが出来ました。同じくどこへ
いったのか不明の「男の掟」も初版で入手。さらに「汚れた英雄」全4卷も
初版が見つかりました。「汚れた英雄」は読み飛ばし用として別に全4卷
購入しました。10冊で1,050円は安かったです。以下、簡単すぎる内容。

第一部が「冒険を語る」で、三浦裕一郎、西丸震哉、小池一雄、
佐藤修、谷恒生、さらに高橋国光や北野元ら当時のトップレーサー
たちとの対談。
第二部は「社会、人生を語る」で、五木寛之、吉行淳之介、篠田正浩、
久保継成との対談です。
第三部が「大藪春彦インタビュー」で、井口民樹、大下英治、平岡正明が
インタビューしています。

尚、以前に「東大滅びて早稲田が残る」とか書きましたが、正しくは
「人類滅びて、ワセダが残る」でした。これは篠田正浩との対談の
タイトルです。個人的には、同じ焼け跡派である五木寛之との対談が
色々な意味で面白かったです。
>>154
レスありがとうございます。
「汚れた英雄」2セット、「男の掟」(角川文庫ですか?)、
「男たちよ闘いの荒野に死ね」が消費税込みで1050円だとしたら、
本当に羨ましいです。
小生、いまだに「男たちよ…」との新古書店での出会いは無く、
「汚れた英雄」や「アスファルトの虎」の欠落している巻も入手できない状態です。
「男たち掟」は所有しています。ノワールと言ってもいい作品、
期待以上の出来栄えだった記憶があります。読みごたえ十分です。

「男たちよ…」の内容紹介ありがとうございます。
有名人の名がずらっと並んでいますが、第一部の佐藤修、第二部の久保継成
第三部の井上民樹、この人たちは誰ですかね?
肩書きだけでも教えてもらえませんか?手掛かりにして検索してみます。

大藪先生と五木寛之との対談か、読みたいなあ。
実は小生、五木寛之作品に凝った時期もありました。
大藪ワールドよりはかなり甘目ですがね。
156名無しの掟:03/03/14 07:59
>>155
購入したのはすべて角川文庫です。「男たちよ〜」については運良く
初版を入手できましたが、大藪春彦の文庫だけで天井までの棚3つ分
くらいを置いている大型古書店でも1冊しか置いていませんでしたから、
運が良かったと思っています。

尚、私の妻がネット上のオークションや古書販売を検索してみたら、
ttp://www.easyseek.net/i_detail.php3?i_no=4048259&c_no=218
を発見しました。600円は高いですね。

佐藤修は昭和8年北海道釧路生まれ。高校の体育教すぃ(ぉぃ)から
現在は貸しビル業経営。北米の猟とアイヌの単独猟をミックスした
新猟法をあみだした有名なハンターだそうで、久保継成は昭和11年
生まれで東大大学院博士課程修了。第二代霊友会会長で「こんにちは
お釈迦さま」などの著書があるそうです。井上民樹は昭和9年生まれで
早稲田出身。「週刊サンケイ」などの記者を経てフリーライターと
なった人のようです。著書は「小説森進一」「容疑者・斎藤正男」
などだそうです。
>>156
丁寧なレスありがとうございます。なんとも凄いメンツですね。
読みたいなあ、入手に努力したいと思います。

以下は、156さん他>>all
大藪作品の未読長編をチエックしてみた(ウエポンハンター星島シリーズを除く)
のだが、「凶銃の罠」「獣を見る目で俺を見るな」(読んだかもしれない)「戦いの肖像」
「沈黙の刺客」(これも読んだかもしれない)「謀略空路」「狼の追跡」。
「戦いの肖像」と「謀略空路」は随分前から文庫化されていた記憶があるが、
いまだに未読。
この中で、大藪ファンならこれは読んでおけというのはある?
158名無しの掟:03/03/14 22:42
>>157
大藪ファンなら、全部読まなくてはいけません(w

「凶銃の罠」は、「アスファルトの虎」の高見沢がいかにして“自由”に
なったかという話です(でも、ヤクザ連中とか、彼の暗い過去を知る者が
まだまだいると思うんだけどなあ)。

「戦いの肖像」と「謀略空路」は、共に面白いですよ。特に前者はあの
「唇に微笑 心に拳銃」と非常に似ています。とか書いていたら、
ttp://www.remus.dti.ne.jp/~hiroic/MOM2/MOM0209-3.html
こんなところを見つけてしまいました。

「狼の追跡」は、何と「元力士で特殊部隊員」という経歴の主人公が
登場します。
15930-06:03/03/15 02:42
私の宝物は「蘇る野獣」です。問題小説増刊の追悼特集ってやつ。
大藪先生がきっかけで船戸や吉行や筒井やヘミングウェイを読む
ようになった...以前テレビの「知ってるつもり?」で平岡正明が
「男にとって大藪は、どんな美女よりも素晴らしい」と言って
女性ゲストを困らせてたのを思い出した。
160名無しの掟:03/03/15 06:55
>>159
「知ってるつもり!?」のビデオは、私も大切に保管しています。1時間で大藪春彦と
いう作家を紹介するのは無理がありましたが、それでも今まで私が知らなかった
情報もいくつかあり、非常に興味深かったです。
>>158
濃いサイトがあるもんですね。これも大藪作品が持つ魔力がなせる業でしょう。
>「狼の追跡」は、何と「元力士で特殊部隊員」という経歴の主人公が
>登場します。
噂には聞いていました。
この話を知った時、「餓狼の弾痕」を読んだ後だったこともあり、
思わず目の前が暗くなった記憶があります。
「知ってるつもり」
日本テレビ系 司会関口宏・水野真紀(美紀ではなく、いわんや晴郎でもない)
既に終了した番組ですが、私も大藪春彦を取り上げた回を見ました。
泣かせの演出を狙い過ぎて評判が悪かった番組で、ミテリファンとしては、
江戸川乱歩の回など、「芋虫」という傷痍軍人が登場する作品をことさらに強調して、
乱歩=反戦思想を持った作家のように歪曲して描かれており、怒りさえ感じたものです。
従って、大藪春彦の回にも懸念があったのですが、いつもとは異なり泣かせどころか、
大藪先生の生涯そのものが一編のハードボイルド小説かの如く描かれており、
とても興味深く見ました。
アシスタントの水野真紀ちゃん(東洋英和女学院短大卒)が、
大藪先生の本を事前に読んでみたらしく、「女性の気持ちが全く無視されているようだ」と
非常に不快そうでした。
若い頃の真紀ちゃんに伊達邦彦シリーズに出て来るような令嬢の役で、
大藪作品の映像化作品に出演して欲しかったなあ。
そう言えば、小生、寡聞にして、女性の大藪ファンは見たことも、
聞いたこともありません。
ゲストは大藪先生と早稲田で同じ頃在学(政経学部)していた写真家浅井慎平、
「学内の有名人だった。「野獣死すべし」でデビューした時は彼がいる教室まで
 本人を見に行った。」と語っていた記憶があります。
163名無しの掟:03/03/15 18:18
>>161
確かに「元力士で特殊部隊隊員」とだけ書くと強烈ですが、
主人公の生い立ちによってその経歴が荒唐無稽なものでない
ように描かれています。

>>162
いのまたむつみ氏は、女子高生時代から大藪春彦のファンだった
そうです。確認のために検索していたら、こんなところがヒット。
ttp://halka.hp.infoseek.co.jp/yogo102.html
「岩井志麻子」の項に笑ってしまいました。
164ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/16 13:21
>>163
女性の大藪春彦ファンっているんですね。正直言って驚きました。
ただし、岩井志麻子は「なるほど」と言う感じです。
自作「ぼっけえ、きょうてぇ」を地で行くホラーな人のようですから(w

大藪春彦作品では、女性はガンとカーより価値が低い小道具程度の扱いに
読めます。大藪先生は実生活では非常な愛妻家だったらしいですけどね。
晩年は奥さんのことを「ママ」と呼んでいたとか。
165名無しの掟:03/03/16 18:42
>>164
「野獣死すべし」や「汚れた英雄」を読めば、大藪春彦が母親や妹や妻に対して
どれほど深い愛情を感じていたかがわかりますよね。

銃に関しても、作品中では奪った猟銃を犯罪に使うシーンは出てきても
エッセイでは「銃口は絶対に人に向けるな」などマナーに関して熱心に
語っていましたし。
166ヲチャ:03/03/18 21:37
>女性の気持ちを無視している。

そんな単純なものではないんだよね。
女性のみならず、現れては消えてゆく者達の、書かれてはいない感情を、
心に織り込みながら読み進めて行くと、
言葉としては表現されない、主人公の、凄絶な静かさを湛えた、心の内の"なにか"を感じる。
表面は華やかな虚飾に纏われていようが、
飢えたような、絶望的な相貌はただ前方に向けられているのみ。
その瞳には、ただ一人の人間の姿も見いだすことはできない。

蛇足だが、ヘミングウェイも女性には不人気だと何かで読んだことがある。
167ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/18 21:46
>女性の気持ちを無視している。
水野真紀がこう言う気持ちはわからないではないんだが。
>その瞳には、ただ一人の人間の姿も見いだすことはできない。
これも筆舌尽くし難いような壮絶な引き揚げ体験と家庭事情のためだろうな。
>ヘミングウェイも女性には不人気だと何かで読んだことがある。
ふーん、やっぱりな、ヒロインは結構出て来るのに、なぜか納得してしまう。
ヘミングウェイの本領は、やはり「老人と海」や短編「殺し屋」あたりに
発揮されている気がしてならないのだ。




168ヲチャ:03/03/18 22:42
"男だけの世界"という傑作短編集がありますよね。
女性に不評な理由として、女性の描かれ方がマッチョイズムと相対称する形で構成されているので、
感情移入するには魅力的でない、との理由があげられていました。
ウーマンリブ等の時代状況もあったのかもしれません。
大薮の場合、脆弱な、時として人間の最も弱々しい部分を無条件にさらけだしてしまうような、
女性という"剥き出しの存在"が、無情に巨大な長刀で閃断されてしまうということ。
そこに、深い絶望的な虚無が荒涼たる原野に風をおこしているさまを見ます。
169吾輩は名無しである:03/03/18 22:50
平井和正の解説によると、あまりにも平井が遅筆なものだから、婦女子のファンが
自作の後書きにまで宣伝するところの大藪に乗り換えるという投書が結構来たそうだ。
いわく「障害物さへ取り除いてやれば」女性でも面白い小説として感じる人もかなり
いるらしい。
170ヲチャ:03/03/18 23:19
そうかもしれませんね。
男が"鋼鉄の処女"に惹かれるように。

ゴッドファーザーなんかは、女性にも大変人気があります。
つまり、その作品が女性をどう見ているのかということではないでしょうか。
171名無しの掟:03/03/18 23:48
昔の恋人は格闘技をやっていたわけでも男勝りでもない普通の女の子
でしたが、私が愛読していた大藪春彦の文庫を一緒に読んでいました。

現在の妻も私が持っている大藪の作品はほとんど読んでいたのですが、
たまたま押し入れに入れたままだった「汚れた英雄」は未読だったために、
先日買ってきた時に2日で全巻読破して「面白かった」と言ってました。

妻の場合、女性の描き方に関しても特に不快感はないとか。まあ、
西村寿行の「死神シリーズ」が好きらしいし(w
172ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/19 00:09
うーん、初期のジュリアン・ソレル風伊達邦彦やどことなく母性愛をそそる感がある
汚れた英雄の北野を女性が許容するのはわからないでもないんだが・・
「蘇える金狼」の朝倉は目的貫徹のためアバズレとはいえ
何の恨みも無い女子高校生を絞め殺し、「ウインチェスターM70」の登川も
医者を誘拐する際に暗い顔を知られた可能性を封じるために医者の愛人の
看護婦を絞め殺す。

男の俺でも初読の時は思わず引いたけどな。
173ヲチャ:03/03/19 00:09
いいですね。素敵ですね。
でも"おもしろい"以上の何かを感じるのは男性ということなのでしょうか。
現に、このスレに女性のカキコミはまだ見あたりませんね。
174173:03/03/19 00:12
↑>171に向けたレスです
175ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/23 14:14
大藪先生がみずからその作品スタイルに影響を与えた1冊に挙げている
「バラントレイの若殿」を入手。文泉堂のスティーヴンソン作品集6です。
どのあたりが大藪作品へ影響を与えたのかにも留意しながら読んで行こう
と思っています。

日本テレビ深夜0時55分から放送される
ドキュメント03「黒い捜査 現職警部の覚醒剤事件」
テレビ欄の紹介を読む限りでは、どこか大藪作品を想起させる
ハードボイルド(?)な事件に見えます。
ビデオ録画でもしてみたらいかがでしょうか。
大藪作品で悪徳警官が登場するのは、「血の罠」「汚れたパトカー」(短編)でしたかね?
いずれも小品ながら印象深いものがあります。
176名無しの掟:03/03/23 18:11
>>175
「汚れた英雄」で北野晶夫が淑子からレルモントフの「現代の英雄」と
共に手渡され、夢中になって読み耽って「外面の繊細さと内面のしぶとさ」
という、おそらくは大藪春彦にとっての理想であったと思われるスタイルを
身につけることになりますよね。若い頃の読書というのは、わずか一晩で
生き方を変えさせてしまうことすらあります。

悪徳警官と聞くと、「非情の掟」に出てきた3人組を思い出します。
西城秀夫シリーズの「曠野に死す」でも、反戦協会に潜入するために
悪徳警官を平然と始末するシーンが出てきましたね。
悪徳警官が主役になるのは「血の罠」「汚れたパトカー」だったと思うのですが、
他にもありましたっけ?
脇役では、西城秀夫のエアウェイ・ハンター・シリーズ
「獣たちの墓標」に登場する沖縄の悪徳警部が記憶に残ります。
178名無しの掟:03/03/23 22:14
>>177
ものすごく大まかに「悪徳警官」でくくると、西城秀夫とか白鳥雅也とか島崎徹も
含まれるかも知れませんね(w
>>178
うまい!彼らこそ本物の「ワル」かも(w
180吾輩は名無しである:03/03/26 20:00
短編いいね。
流れ者。凶銃。
何度読んでも厭きない。
銃を手にとっているみたいだ。
大薮の短編はもっと評価されるべきだと思う。
短編は「大藪文学」と言っても過言では無いのでは?
どの作品も無駄が無く引き締まった感じがする。
一般的にはあまり話題にならなかったのが残念だ。
青春小説風の作品群もいいが、前に触れた「汚れたパトカー」なんかは
時代を先取りしていた感さえある。
しかし、大藪先生の長編におけるガンとカーの長広舌の
なんとも言えない陶酔感も捨て難いが。

182名無しの掟:03/03/26 21:19
短編は「若き獅子の最後」や「自爆」が印象に残っています。「トラブルシューター」や
「名のない男」といった読み切り連作も、テンポが良くて気に入っています。
183吾輩は名無しである:03/03/26 21:25
自爆は俺もかなり気にいってます。
"屍を越えて"の殺し屋も印象に残っています。
自分は連作短編ですぐに思い浮かぶのは「探偵事務所23」。
大藪作品をハードボイルドミステリと言う場合もあるが、
ハードボイルドミステリの一番オーソドックスな物語パターンである
探偵を主人公にした大藪作品は少ない。
この連作も悪くは無いが、法の縛りを受ける探偵という主人公ゆえに、
大藪作品にしては物語展開がやや窮屈な感じを受けた。
職業上、敵方皆殺しというわけにもいかないしね。
遂にと言うべきか、続編「独狼の掟」のラストで主人公の私立探偵田島英雄は
他の大藪作品の主人公と同様にターミネーター化し、以後このシリーズは書かれることは
無かったのだった。
185名無しの掟:03/03/28 07:48
>>184
>探偵を主人公にした大藪作品は少ない。

イメージ的に、もっとあったような気がしたんですけど、確かに
「孤狼の掟」の田島と「傭われ探偵」(「雇われ探偵」)の津島
くらいしか浮かんでこないですね。

やはり日本では「銃を持った探偵」という設定に無理がありすぎる
のが原因でしょうね。探偵にするくらいなら、いっそ秘密捜査官や
特務機関員といった設定の方が大風呂敷をひろげやすいですし。
186吾輩は名無しである:03/03/28 11:30
光文社文庫、伊達邦彦全集、最終刊収録の油絵を見たことはあるかい?
187名無しの掟:03/03/29 07:30
>>186
大藪春彦が作品の中とは違い、芸術を心から愛していたことが良くわかりました。
188ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/30 11:03
大藪先生が自身の作品スタイルに大きな影響を与えたと認め、
19世紀最高のイギリス文学との賛辞を送るロバート・ルイス・スティーヴンソン
の「バラントレイの若殿」(原題 The Master of Ballantrar)を読了。
日本ではスティーヴンソンは「宝島」で有名な作家ですが、
本作はむしろ「宝島」と並んで日本ではスティーヴンソンの代表作とされる
「ジキル博士とハイド氏」の作風に近いテイストです。
しかしながら、「宝島」に通じるような冒険小説の要素もあり、幼少時に「宝島」が
愛読書の1冊であった私をこの点でも十分に堪能させるものがありました。
時代劇のような邦題が、今少しなんとかならないかと思いましたが、
あとがきを読むと、原題にあるMasterは単なる「主」という意味ではなく、
本作の舞台となるスコットランドでは子爵もしくは男爵の長子=世嗣もしくは若殿
を意味しており、他に適当な邦訳が無かったようです。
しかし、ストーリーから見れば、「バラントレイの主(あるじ)」でも
別に差し支えないように思います。
物語は、スコットランドの名門バラントレイ家の兄弟
(兄ジェイムズ=若殿と弟ヘンリー=殿)の長年に渡る確執を同家に仕える
執事マケラーの眼を通して描いた鬼気迫るような歴史ロマンです。
知的な美男子ながら「悪」そのものの若殿こと兄ジェイムズは、
いかにも大藪先生好みなキャラで、初期の伊達邦彦像への影響さえ感じさせるものが
あります。
189ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/30 11:04
特にジェイムズが海賊の首領に成り上がって行く「第三章 若殿の放浪」は、
大藪作品を読むかのような非情なタッチで貫かれたスリリングな物語展開で
息も吐かせぬものがあります。
この章だけ読んでも、大藪先生が本作に魅了されたのが納得が行くものがあります。
また物語自体が、ジェイムズ対ヘンリーという兄弟の直接対決という構図を極力避け、
弟ヘンリーの仕える執事マケラーがヘンリーを守護するかの如く、悪の化身のような
兄ジェイムズと心理戦を繰り広げるという趣向も面白いものがあります。
マケラーが次第にジェイムズが持つ言わば悪の魅力に魅せられて行く展開も非常に
説得力を持って書かれています。
このあたりにも、悪を悪として単純に断罪することを好まず、むしろ悪のみが持ち得る
魅力というか、魔力に着目して行く大藪作品と共通する思想性を感じます。

大藪ワールドの原点のひとつではないか、とも思える「バラントレイの若殿」。
是非皆さんに読んでもらいたいのですが、入手難です。
私も岩波文庫は手に入らず、致し方無く文泉堂出版の昭和23年版の再刊で
読んだため、旧かな・旧漢字はやはり読みずらい感がありました。
190名無しの掟:03/03/30 18:59
おそらくは、大藪春彦自身にも大きな影響を与えたのではないでしょうか。
「野獣死すべし」や「汚れた英雄」に描かれた主人公たちの青春時代の描写は、
もちろん脚色はあるでしょうが基本的に大藪自身の青春そのものであったのでは
ないかと私は考えています。
191吾輩は名無しである:03/03/31 16:02
公式指定絶対反対。何で問題ばかり持ち込む?
192吾輩は名無しである:03/03/31 16:13
ヲチャは2ちゃんから出て行けよ。
193ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/03/31 18:21
「…だがお互いに共通した気性をもっていることを忘れちゃいけないよ。
つまりいづれも観念というもののために生きているのだ。」(原文は旧漢字・かな使い)
(「バラントレイの若殿」第九章における若殿ことジェイムズの執事マケラーへの告白)
「…観念に生きる兄の悪霊に射すくめられて弟もまた悪霊と化していく…」
(「荒野からの銃火」における「バラントレイの若殿」紹介文の一部)

大藪作品の主人公は伊達も北野も西城も皆この「観念」に生きる男だと思う。
そして大藪先生自身もだ。
先生の「死」はまさに自己の「観念」のみに生きた男の「自爆」だったのか?
194吾輩は名無しである:03/03/31 18:24
■■■■■■■■■■■■■■■■DO NOT RESPOND!!■■■■■■■■■■■■■■■■

          現在、ミステリ板住人という荒らしが本スレッドに居座っています。

  映画板・特撮板・ミステリ板・文学板・アニメ板などがこの荒らしにより甚大な被害を蒙りました。

        当板の治安維持・荒らし撲滅のためにもレスを控え、徹底放置してください。

                住人の皆様のご協力をお願いいたします。

■■■■■■■■■■■■■■■■■JUST LEAVE IT!!■■■■■■■■■■■■■■■■

195吾輩は名無しである:03/03/31 19:30
>>193
よくわからん。説明キボンヌ。
>>195
こういう解釈の問題は文学板住人の方から先に聞きたい。
「観念」という言葉をどう把握するかだと思うが。
文学板大藪春彦スレ過去ログ ( )は最終的なレス数。
大藪春彦で何が悪い!(179)
http://mentai.2ch.net/book/kako/972/972876958.html
198名無しの掟:03/03/31 22:56
>>197
うーむ、このスレの129氏は本気で書いてるんですかね。まあ確かに今の若い人たちには
大藪春彦の過酷な体験を想像することは難しいかも知れませんね。

そういう私(今年で40)も、戦争中や戦後の苦労は親から聞いただけなわけですが(w
>>198
私も戦争体験や焼け跡経験は無いですけど(w、
読んだ限りではネタではなくマジレスだと思います。
若干関連しますが、このスレにも、
「大藪春彦の作品からガンとカーを除いたら、何も残らなくなる。」
「反社会的・反道徳的な悪書である。」
といった風なデビュー時や全盛期の売れっ子作家時代に大藪先生に
投げかけられたような批判をマジで書く人が現れると面白いと思うのですが?

私は純文学、ミステリ等のエンタメ、ノンフィクションの類等幅広いジャンルに
わたり読みますが、大藪作品のテイスト(特に初期)は、むしろ純文学に近い
ものを感じます。
また、ジャンルを問わず大藪先生ほどワルを主人公にして書くのが巧い作家を知りません。
ワルをビビッドに描けるがゆえに、いろいろな誤解を受けた可能性も大です。
200吾輩は名無しである:03/04/01 20:09
青春は200を超えて
201吾輩は名無しである:03/04/04 16:37
大藪イズムを継承する作家はいますかね
202名無しの掟:03/04/04 23:52
>>201
どうでしょうねー。大藪作品の根っこは、あの過酷な引き揚げ体験にあると
私は考えていますから、ああいう作家&作品はもう出てこないんじゃない
ですかね。

笑われるのを覚悟で書きますが、私的にはあの簡潔な文体は夢枕獏あたりに
引き継がれているような気がします。あとは柘植久慶かな。
203吾輩は名無しである:03/04/05 16:54
良スレage
204ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/04/06 01:08
>>202
俺も大藪春彦は自己の引き揚げ体験を初めとした
戦中・戦後という時代の中に現れた不世出の作家だと思う。

夢枕獏の「神々の山嶺」を読んだ時、どことなく大藪テイストを感じた。
主人公のクライマー羽生はまさに大藪先生好みの「自己の観念に生きる男」だ。
ただしウエットに過ぎる。
大藪先生がクライミングに興味があれば、きっとこのような山岳小説を書いていたと思う。
ただしヒロイン抜きで山岳の自然の猛威と対決するといった「ヘッドハンター」風の
ストイックな作品になったと思う。
本物の傭兵だった柘植久慶にも共通するものは感じないわけではないが、
初期や晩年の作品より、文体も含めてエンタメ色が強かった中期以降の大藪テイストに
似てる気がする。
20530-06:03/04/08 02:40
話はコロっと変わるが
若き日の大藪先生が映画「野獣死すべし」に出演しているぞ
酒場で花売りの老婆に「金をやるから踊れ」というシーンの初めに
カウンターでグラスを呷ってるぞ
びっくりしたよ、あれはどう見ても先生ご本人だ
仲代達矢主演の「野獣死すべし」かな。昔見たけど気が付かなかったなあ。
大藪先生がヒッチコックまがいのようなことまでしてたとは・・・意外だ。
近所のビデオ屋には現在は在庫無しで確認もままならないのが残念だ。
前はあったんだが、今は松田優作バージョン(もっとオーソドックスに作って欲しかった)
木村和也バージョンしか無い。
207名無しの掟:03/04/11 19:20
今日、鹿児島で花火工場の爆発事故があったのですが、瞬間的に
「奴に手錠を…」の白鳥雅也の生い立ちを連想したのは私だけでは
なかったはず(亡くなった方々の御冥福をお祈りいたします)
208ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/04/11 23:04
未読だった2冊の大藪作品を読了。
「狼の追跡」
本作の主人公安土穣は元力士という異色の経歴の持主として
設定されているばかりではなく、大藪作品の主人公中、唯一の醜男ではないだろうか?
まだ描写力は確かなものが感じられるが晩年の作品のせいか、
設定は面白いのに主人公が間抜け過ぎで白ける。
本当に「ロボ=狼」と呼ばれた腕利きの特殊部隊隊長だったのかと
疑わしくなるくらいだ。
主人公は大藪作品らしい自己の観念に生きる男ではある。
「…唯一残された帰属する対象は家族だった。それも妹・菊江の一家だけ。
 後は自分の意志を尺度とした哲学を信じた」
愛する者を奪われた「観念の鬼」のスパークぶりといった風な「傭兵たちの挽歌」並の
物語を期待したのが誤りだったかなあ。

「謀略空路」
暗い情念が苦手な向きに最適なアクション小説。
クライマックスには戦車やバズーカまで登場し、まずまず楽しめるものがある。
「死はわが友」や「奴に手錠を…」、伊達邦彦シリーズの諜報員ものと同じ系列の作品。
209吾輩は名無しである:03/04/13 23:06
避難所はここですよ。
210吾輩は名無しである:03/04/13 23:51
良スレだ、ageておこう
211ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/04/13 23:52
>>209
悪霊にエスコートされ地獄に行け(w
とか書いてみる。

「戦いの肖像」ゲットしました。ランキング表の訂正までには至らないまでも
期待出来る気が。
212吾輩は名無しである:03/04/14 00:01
>>211

感 想 文 じ ゃ な く て

文 学 論 を 書 い て み ろ
213吾輩は名無しである:03/04/14 00:06
ここは隔離スレとなりました
214ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/04/14 00:07
>>212
オマエガナー(w

大藪先生はエンタメの大家だぞえ。
215吾輩は名無しである:03/04/14 00:14
>>214

そ れ な ら ば
一 般 書 籍 板
に 逝 け よ
216吾輩は名無しである:03/04/14 00:26
>>211

文 学 論 は ま だ で つ か
>>215
スレを最初から読め。大藪春彦作品は「文学」としても語れるのだ。
218吾輩は名無しである:03/04/14 07:53
感 想 文 の
発 表 会 は
こ こ で つ か ?
219吾輩は名無しである:03/04/14 08:51
そんなことどーでもいいから
ビョンシンチム踊ってくれ、ミス板よ。
220吾輩は名無しである:03/04/14 11:59
良スレったって、単なるコテハン占有スレだろ?
221吾輩は名無しである:03/04/14 13:01
>>220
占有してるコテハンにとっては良スレ
222吾輩は名無しである:03/04/14 13:10
ミス板のバカっぷりはここでも楽しめます。
ttp://tv2.2ch.net/test/read.cgi/kin/1049509663/

投票にも行かず一日2ちゃんかよ。
223吾輩は名無しである:03/04/14 14:03
>>222
えっ?! 投票権がある年齢なのか?? …登校拒否の工房かと思った
224吾輩は名無しである:03/04/14 15:19
>>222
いったい、いくつなんだ?
225吾輩は名無しである:03/04/14 15:34
30代後半らしい。
226吾輩は名無しである:03/04/14 16:03
在日だから投票権なんかありません。
ミス板よ、ハングル板が君を待っているぞ!
227吾輩は名無しである:03/04/14 16:48
>>226
じゃ、あれは火病か?
228吾輩は名無しである:03/04/14 17:05
もちろん♪
229吾輩は名無しである:03/04/14 17:42
本人が来たら直接聞いてみ? 俺はもう行かなきゃいかんが。
諸君らにとっては珍しいだろうが、
ハングル板ではこんな奴しょっちゅう見かける。
230吾輩は名無しである:03/04/14 17:48
>>229
聞いたら、ヲチャ扱いされそうだな。
遠慮しておこう。
231吾輩は名無しである:03/04/14 18:35
>>211

文 学 論 は ま だ で つ か

マチクタビレター マチクタビレター チンチンチンチン (AA自粛)
232吾輩は名無しである:03/04/14 20:32
このスレ読んでたらミス住に同情したくなってきた。
ここまで粘着質的に嫌がらせをすることはないだろう。
そのお陰でスレも駄目になりつつあるし・・・。
233吾輩は名無しである:03/04/14 20:33
ほら出てきたw
234吾輩は名無しである:03/04/14 20:41
きもいストーカー女がか?(w
235吾輩は名無しである:03/04/14 20:46
ミス住がんばれ、これからももっともっと高尚な意見を聞かせてくださいね
236吾輩は名無しである:03/04/14 21:40
>>232
誰?
237吾輩は名無しである:03/04/14 23:23
>>232みたいなヤシは自分では絶対大藪を語らないんだよね。
なんでだろ〜
238吾輩は名無しである:03/04/14 23:36
>>237
そういうおまえも語らないw
239吾輩は名無しである:03/04/14 23:42
>>238
そ、だからどっちも同類ってことよ。
アンチが語らないのは当然としても、アンチアンチが語らないのは不思議だよねえ〜。
このスレが大事なら大藪の話題をふってスレを立てなおせばいいのに。
とくに理由もなくミス板をかばうヤシといえば・・ねえ。
240ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/04/15 00:03
ヲチャーという変質者荒らし集団に粘着されており、真面目な大藪ファンに御迷惑
をおかけしてすいません。

1 スレタイに関係無いことばかり書く(というかこれしか書けない)
2 参加者を不快にさせるため自作自演を騒ぎ立てる

以上の1、2はヲチャーと判断してよいと思います。
対策は無視するしかないです。

今後は私の方もレスの仕方に留意しますのでよろしく。
241吾輩は名無しである:03/04/15 00:33
   ↑  ↑  ↑

>>239
タイミングよく、なんか現れたな。
242吾輩は名無しである:03/04/15 00:49
>>240

早  く

文 学 論 を 書 け
243吾輩は名無しである:03/04/15 07:50
ここは雑談をするところか?
244吾輩は名無しである:03/04/15 09:18
御高説拝聴したく、お待ち申し上げております。
245吾輩は名無しである:03/04/15 13:17
漏れは通りすがりのハングル板住人だが、過去のカキコ見てると、ミス板ってこういう奴じゃん。
 
・知識もないのにエラソー。「教えてやっている」という態度をとる。
・都合の悪い反論は無視。
・いよいよ追い詰められるとキレる。
・論破されても嫌われてもまた出てくる。
・何かというと「〜するのは俺の自由だ」「〜したから謝罪しろ」

上の症状ってミス板の個人的な病気だと思っている奴が多いみたいだけど、2chに
出てくる在日共通の傾向なんだよ。というかこれだけ典型的な症状が揃ったら、
もう間違いようがない。ハン板にも似たようなコテがいるしね。
日本人だと思うと相当異常だが、チョンだとこれぐらいフツー。
嘘だと思うなら、ハン板にこいつが出てくるスレを貼って聞いてみ? まあ十人中十人が
「こいつはチョンだ!」って言うぞ。
だからヲチャの諸君もこの線で責めるように。
漏れも招かれざる客だろうから帰ることにするが。
246吾輩は名無しである:03/04/15 14:38
>>245
ミス住と同等、いやそれ以上に気持ち悪い。
マジ死んで欲しい。
247吾輩は名無しである:03/04/15 15:57
>>246
そんなレスを書きこまれるようになったのは、
ミステリ板住人がいるからだ。
248吾輩は名無しである:03/04/15 18:39

>>240

文 学 論  ま だ ぁ ?

マチクタビレター マチクタビレター チンチンチンチン (AA自粛)
249山崎渉:03/04/19 23:04
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
250名無しの掟:03/04/25 23:39


   ( ・∀・)   | | ガッ
 と    )    | |
   Y /ノ    人
    / )    <  >__Λ∩
  _/し' //. V`Д´)/
 (_フ彡        /  ←山碕

251吾輩は名無しである:03/04/28 20:05
大藪春彦伝説 遥かなる野獣の挽歌(バラード) 著者 野崎 六助

はどう?
252吾輩は名無しである:03/04/28 20:26
しらん
253名無しの掟:03/04/29 07:17
>>251
まだ読んでません。老後の楽しみにとってあるので(嘘
254吾輩は名無しである:03/04/29 23:26
良スレだ、ageてやろう
「戦いの肖像」は、まさにオトナの(男のかな)童話の世界という読後感を持った。
楽しい作品だが、ワンマンアーミーものが好きな私としては主人公が比較的早くグル―プ
を結成してしまう点に少し不満が残る。
棚に入れる時、目についた「ヘッドハンター」を思わず手に取ってしまった。

256ミス住のママン ◆MAMAlebvkM :03/05/05 08:16
はいはい、そんなことはいいからお薬飲んで。
明後日は先生の診察受けに行くんですよ。
257bloom:03/05/05 08:21
258名無しの掟:03/05/05 18:46
>>255
大藪作品の主人公たちはローンウルフが基本であり、犯行の内容で
やむを得ず仲間の手を借りたとしても、「野獣死すべし」のように
犯行直後に始末しています。そうでなければ、他の仲間たちを
半殺しにしてでも自分をボスとして認めさせ、服従させている。

そういう意味で、「処刑戦士」や「処刑軍団」はかなり異色と
言えるのではないでしょうか。リーダーは存在しますけど。

個人的には、私もワンマンアーミー的な主人公が登場する作品の
方が面白いです。「ヘッドハンター」の杉田淳は、作者自身が
「人間であることを突き抜けてしまっているような気がする」と
語っているように、狂気寸前の凄まじいヒーローであると思います。
259吾輩は名無しである:03/05/06 01:03
>>258
杉田が狂気(凶器ではありますが)なのではなく、
その世界が壁に閉ざされた意味をもちえない場所のような気がしますが・・・
異邦人には違いないでしょうが。
「戦いの肖像」より
「でも、あなたにはちょっぴり失望ね。独り狼の気概はどこに行ったの?」
という本作のヒロイン(と言ってもすぐに殺されてしまう)の台詞に、
ワンマン・アーミーものが好きな俺はちょっぴり同感してしまう。
作者もこういった反応を懸念したのだろうか、先の台詞に対して主人公水島は、
「仕方なかった。だが、全面的に屈服したわけではない。いまに俺があのグループの
 リーダーにになってみせるよ」
と答えて、違った形での男の気概を示してはいる。

本作の場合、米軍空母を乗っ取り、核で日本政府を脅迫、
最終的に洋上にユートピア(男の?)を作らせてしまうという。
昔ヒットした漫画(と言っても本作がずっと先行しているのだが)のような
オトナの童話ゆえに、単独犯ではあまりに説得力を欠くと作者は考えたのだろう。
後半部分は犯行が分業体制化し、主人公の水島の存在感が薄い感じがするのが
少し残念な気がする。
「ヘッドハンター」
再読(実際は通しでは三読目くらい)したが、あらためてハードボイルド小説としての
完成度に感心させられた。
余剰部分を極限まで削ぎ落とした簡潔にして的確な文章により、最早、人間世界からの
突破者と言ってもいい杉田淳の闘い(ハンティング、密猟者一味とのバトル)が見事
に活写されている。
前にも一度このスレで書いたことがあるが、全編を密猟者一味とのバトルを主に描く展開
にすれば、よりエンタメ性は高められ、大藪ファン以外にも一般受けする作品に仕上がった
とは思う。
しかし本作は、エンタメ性を高めることを多少犠牲にしても、ハードボイルド小説としての
完成度を優先して正解だったように思う。
むしろワンマンアーミーもの好きな私でも、本作に関しては、
核爆弾まで保有する敵方を壊滅させる展開が蛇足のような気さえしてしまう。
徹頭徹尾ストイックなハンティングという行為を描くのみのハードボイルド小説でも
良かったかなという気もしている。
とにかく、主人公杉田淳とアラスカの雪原、オーストラリアの原野を、共にハンティング
しているかのような臨場感が秀逸である。
262名無しの掟:03/05/08 18:29
>>261
>徹頭徹尾ストイックなハンティングという行為を描くのみのハードボイルド小説でも
>良かったかなという気もしている。

そうですね。個人的には一般受けなんてクソ喰らえで、大藪ファンなら
目当てのトロフィーを手に入れるためには酷暑の砂漠から極寒の荒野まで
彷徨い歩き、命がけで断崖を這い登り、何日も狭いテントでじっと
チャンスを伺うという主人公の強靱な精神力と体力、さらに仕留めた獲物を
解体して貪り食う描写や、目的を達成した後に一人でひっそりと祝杯を
あげるシーンなどに狂喜しなくてはいけません。

手に入れたトロフィーや毛皮を持ち帰るために密猟者たちを皆殺しに
して馬を奪い、自分の獲物を横取りしようとしたヘリの連中を殲滅させ、
さらには自分に重傷を負わせてレコード級のトロフィーを奪った男を
殺すだけでなく、彼のプルトニウム製造工場の関係者数百名を殺し、
核爆発によって工場ごと消滅させるといった描写は、杉田淳という
男が何を目的に生きる男であるかを表現する手段のひとつに過ぎないの
ではないでしょうか。

私個人は、「ヘッドハンター」は、「戦いの肖像」と同じく“男の童話”
なのだと考えています。
263吾輩は名無しである:03/05/08 20:36
良スレだ、ageて知らしめねば。
>男が何を目的に生きる男であるかを表現する手段のひとつに過ぎないの
>ではないでしょうか。
全面的に同意。まさに禿同。
>私個人は、「ヘッドハンター」は、「戦いの肖像」と同じく“男の童話”
>なのだと考えています。
なるほど。杉田のような「自己の観念のみに生きる男」(大藪作品のヒーローの典型)は、
仮にスケールダウンして実在しても、世間からは「逝っちゃてるヤシ」と言われるだけ
なんだろうな。特に日本では。
物語構成の関係もあるけど、「ヘッドハンター」や「傭兵たちの晩歌」の舞台が
外国なのが、なんかわかる気がする。
国内だと、最後にゃオトナの童話になるか、自爆するかしかないような。





265名無しの掟:03/05/08 21:31
>>264
>物語構成の関係もあるけど、「ヘッドハンター」や「傭兵たちの晩歌」の舞台が
>外国なのが、なんかわかる気がする。

伊達邦彦も西城秀夫も北野晶夫も、みんな最終的には海外へ飛び出して
行きましたね。日本国内で暴れ回った主人公たちも、ラストシーンでは
海外に高飛びしたりハンティングしていたり。

国内だけのストーリー展開で迫力のある物語にしてみせたのは「非情の掟」
のようにごく一部に過ぎないのではないでしょうか。その主人公の島津浩も、
最後には血の月に照らされた海に姿を消してしまいます。
266吾輩は名無しである:03/05/08 22:58
ageて、このスレを知らしめることにする。
267吾輩は名無しである:03/05/08 23:53
保守
268吾輩は名無しである:03/05/09 13:55
まだいたのか
269吾輩は名無しである:03/05/09 21:09
  
270吾輩は名無しである:03/05/09 23:32
良スレだからageちゃうぞ
271吾輩は名無しである:03/05/09 23:35
コテハンスレかよ
272吾輩は名無しである:03/05/10 11:44
初めてこの板にきましたが、大藪ファンが多くて感激。
>>155
「追悼特集 大藪春彦の世界」は読みましたか?
「男たちよ戦いの荒野に死ね」未収録の三島由紀夫との対談は面白いですよ。
ここで有名な
三島「表紙の山本富士子さんの顔をライフルでぶち抜いているという話は聞いて
いるんです(笑)
大藪「大昔のことです。若気の至りで・・・(笑)」
という会話があったんですね。
奥さんのエッセイも良いし、なによりも西村寿行の追悼エッセイが良かった。
西村・大藪が会ったことは一度だけ。その席で両者は酒を飲みながら大喧嘩に
なりかける。


273吾輩は名無しである:03/05/10 11:53
当時、大藪さんといえば、すでに作家として確固たる地位を築いた押しも押されぬ
大作家。一方、私はデビュー間もない新人であったが、威勢だけはよかった。
(略)銃については私も誰にも負けない自信があり、いつしか狩猟の話に移ってい
った。(略)
「射撃の腕比べで私と勝負しろ」(略)大藪さんは私に挑んだ。大喧嘩になりかけた。
274吾輩は名無しである:03/05/10 12:02
(略)大藪さんにはパートナーが必要ない。それは孤高な姿勢に見えるが、強烈な
自我を含羞に包んで隠しているに過ぎない。(略)
私の小説とは明らかにちがう。むしろ相容れないといっていい。接点も無い。
共通する世界が違うのだからお互い歩み寄る必要が無い。
だとすれば、あの時、喧嘩をしておけばよかった。徹底的にぶつかり合えば、共に
お互いの存在を認め合う飲み仲間になれたかもしれない。(略)
殴り合えば痛みが分かる。同じ痛みを共有すればそれだけで友人だ。
大藪さんへの思いはそれだけだ。
もしかしたら痛飲とともに同じ時間を共有できたかもしれない巨人の早すぎる死だけが
残念だ。
繰り返すが、あの時喧嘩をしておけばよかった。それだけである。

275吾輩は名無しである:03/05/10 12:14
ちなみに、場は数十年前の徳間書店が主催する年末パーティー。
これ以後、両者は会うことは無かったようですが。
このエッセイが読めただけでも買った意味があったな、と。
ちなみに龍子夫人のエッセイには、例の「知ってるつもり」に出た、ベッドで2人が
座っている写真が使われてまして、大藪氏の異常な凝り固まりのエピソードが面白く
語られています。
たとえば、
「お龍ちゃんコッペパン×個買ってきて」と言われ、
「でも10個は多いでしょ」と言い返すと、
「いや、100個って言ったんだよ」→龍子夫人腰を抜かす
その他、結婚のエピソードなども面白いのです。古本屋で探してみてください。
276吾輩は名無しである:03/05/10 12:31
ちなみに風戸潤氏によると、ステーキ屋での大藪先生の注文はキロかポンド、
「サーロイン3キロ」と言う具合に注文し、ウェイターは
「300グラムですか?」と聞き返されたりしたそうです(大藪先生激怒)。
277吾輩は名無しである:03/05/10 17:16
スレの住人が増える事を期待してage
278名無しの掟:03/05/10 18:37
>>276
エッセイなどで本人が語っているように、若き日の大藪春彦は
売れっ子作家ゆえに極端な睡眠不足が続き、それをアルコールと大食に
よってカバーしていたようです。身体を動かす職業ならともかく、
座って小説を書き続けるという仕事では健康を害するのは時間の
問題だったわけで……。

それにしてもステーキ3キロは凄いですね。私は若い頃に1キロの
ヒレステーキを食べたのが限界でした。ウエイターが思わず
聞き返すというシーンは、「野獣は甦る」にも出てきますね。

大藪小説に関する大食のデータは「別冊新評 大藪春彦の世界」の
「大藪作品を量的に分析する」に出てきますが、実は主人公たち
よりもほんの端役たちの方がトンデモな量を食べていたりしますね。
279吾輩は名無しである:03/05/10 22:45
今夜もageます
280吾輩は名無しである:03/05/10 23:52
>>279
良スレだ、協力しよう
281吾輩は名無しである:03/05/11 00:37
エアウェイハンターシリーズ「獣たちの黙示録第一部」はどうですか?

追悼特集「大藪春彦の世界」のなかで、北上次郎が理解に苦しんでいます。
北上次郎の書くものはわりと納得できるので、再読しようと思って本棚を探してみたが、
「第一部下」しか見つからなかった。
確か上下とも買って読んだはずだが・・・
282吾輩は名無しである:03/05/11 01:56
   
283吾輩は名無しである:03/05/11 11:47
から揚げしないで何か書いたら?
無理に上げたってレスつかないよ。
284吾輩は名無しである:03/05/11 16:13
283に同意。
最近、やたらに上がってるけど、なんかレスほしさが鼻についてウザイよ。
28530-06:03/05/11 16:38
あの追悼特集を書店で見つけたときは
「ヴおおぉぉ〜!!」って叫んだよ
保存用と読書用に二冊買っちゃったよ・・・

もうこんな作家は出てこないだろうな・・・
286名無しの掟:03/05/11 18:39
>>281
「獣たちの黙示録」に関しては、国境で宙ぶらりんになっている
西城が可哀想な気もするけど、ケイブンシャ文庫のあとがきで
引用されている作者の言葉通り、「東側に潜入した西城が生きて
帰るのは困難」というのは事実でしょう。いくら不死身の西城でも、
当時のソ連に潜入してKGBの要人暗殺にクレムリンの大物亡命者との
接触、偽ドル原板の破壊といった数々の困難な任務をすべてクリア
して生還する確率は、限りなくゼロに近いと言えます。作者が
西城を殺したくなかったために、作品を中断したままにしていた
という説を私も支持したいです。

ちなみにこの作品では、ローストビーフ5キロとレンガ2本分の
ケーキを平らげるスピロスや、クードゥの肝臓2キロと肋骨付き
バラ肉5キロを胃におさめる黒人キャンプスタッフたちが登場
します。私の知る限り、大藪小説における大食チャンピオンは
彼らですね。
空上げもいやがらせなのでストイックに黙殺しましょう。

「獣たちの黙示録」に関しては、ソ連をはじめとした東側共産圏の崩壊という
壮大なノンフィクションを、大藪先生の筆力をもってしてもフォローしきれない部分
があり未完に終ったのが真相らしい。
288名無しの掟:03/05/11 20:22
>>287
「連隊旗奪還作戦」みたいにアッサリ終わらせるしかなかったかも知れませんね。
または、あのラストで捕らえられた西城が、ソ連崩壊後に自分を裏切って
情報を流した相手に復讐するという展開も面白かったかも知れません。
>>288
大藪フリークとしては認めたくない事実なんだけど、
>または、あのラストで捕らえられた西城が、ソ連崩壊後に自分を裏切って
>情報を流した相手に復讐するという展開も面白かったかも知れません。
晩年の大藪先生には、ここまで書き切る体力も構想力も既に無かったような・・・
あれはあれで評価する人もいますが、「餓狼の弾痕」や「暴力租界」のように
ならないで良かった気もしてます。


290吾輩は名無しである:03/05/11 22:08
「今なぜか大藪春彦」この詞、現在でも通用しますね
291名無しの掟:03/05/11 22:19
>>289
これは大藪ファンの贔屓目というか半分ギャグなんですけど、
「餓狼の弾痕」の凄まじいワンパターンは、「エヴァ」の
「惣流・アスカ・ラングレーです!」の吐き気を催すほどの
リフレインに通じるものがあるのではないかと考えています。



∀・) 半分ギャグですからね。
292吾輩は名無しである:03/05/11 22:29
時代劇板で泣かされて逃げ帰ってきたのか?
大藪春彦的な世界とは程遠いな。
293吾輩は名無しである:03/05/12 00:30
泣くな弱虫
このスレも大藪春彦を読んでいるヲチャ=荒らしが出て来ると面白いし、
歓迎するんだが、スレ荒らし・コテ叩きだけしようというのは無理なんだよね。

大藪春彦は馴れ合いを拒否する作家なので、苦手とする人が多いせいか、
レスはそこそこ付くんだけど、ミステリ板でも租界状態(暴力租界ではない(w )。
ミステリ板でも人気があるハードボイルド作家はやはり大沢在昌かな。
大藪ファンの俺には、ちゃんちゃらおかしくて読んでられない感じだけど。
295吾輩は名無しである:03/05/12 07:50
>>294
失せろ
ストイックかつベタに選んでみた大藪作品ベスト10(順不同)
 1 野獣死すべし
2 蘇える金狼
3 傭兵たちの挽歌
4 ヘッドハンター
5 汚れた英雄
6 餓狼の弾痕
7 狼は復讐を誓う
8 ウインチェスタ―M70
9 復讐の弾道
10 青春は屍を超えて(短編集)
297名無しの掟:03/05/12 20:31
>>296
私にとってのベスト10は、>>92に書いた通りです。「ウェポン・ハンター」シリーズや
「戦士の挽歌」、それに「アスファルトの虎」といった後期作品も、初期や中期の
作品とはまた違った魅力があると思います。

「モノマガジン」とのタイアップ(?)から生まれた「ウェポン・ハンター」シリーズ
は、大藪春彦の「金よりモノ」という哲学が根底にある傑作ですが、デビュー
当時からのファンの評価はどうなんでしょうね。

# 唐突に関係のない話ですが、ミレーヌ・ドモンジャンって伊達邦彦と北野晶夫と
いう大藪作品の2人の大物とベッドを共にしているんですよね。
298吾輩は名無しである:03/05/12 20:57
また、逃げ帰ってきたのか。
ウェポン・ハンターシリーズは文庫書き下ろしで期待して読んだが、
軽い感じを受けた。
物語全体にエアウェイハンターシリーズのような重量感を欠く気がするのだ。
もちろん気楽に読めるエンタメという点では及第点だとは思うが。
初期・中期の暗い情念に彩られた大藪ワールドに魅せられた者には、
やはり不満が残るところかな。

御存知かもしれませんが、ミレーヌ・ドモンジョというフランスの金髪美人女優が
いた。

300吾輩は名無しである:03/05/12 22:06
300



















301吾輩は名無しである:03/05/12 22:15
>>294
そういうこと言うんだったらミステリー板に逝って
人気が出るように努めてみればいいじゃん。
そもそもこのスレ、この板にあるのが違ってんだから。

大藪春彦「餓狼の弾痕」
http://book.2ch.net/test/read.cgi/mystery/965731888/l50

あるいは一般書籍板にでも逝ってくださいよ。

大藪春彦の本について語るスレッド
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1019823144/l50
302吾輩は名無しである:03/05/12 22:27
なんで文学板にあるのかさっぱり分からんスレだな。
303吾輩は名無しである:03/05/12 22:30
>>301
ミス住さんはヘタレなので、決してミス板には行きません。
クリスティスレでの論争時、今後はミス板で決着をつけるなどと
言いながら自分がどうあがいても勝てないことをようやく悟ってか
全く近寄っておりませんので(w
だいたいミス板に行っても住人からは徹底放置されるばかりだし
削除人からも完全にマークされてるし、ガタブルするばかりです。
304吾輩は名無しである:03/05/12 22:31
このスレも何故あるのかさっぱり理解不可能。

決定版 吉村昭スレ
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1044759773/l50
大藪春彦スレが文学板にも存在するという意味は、
現代において「文学」というものをいかに把握するかという問題に
かかっている。
なんて言っても、読書習慣が無い荒らし君たちにはちんぷんかんぷんか(W
「読んでる荒らし」が登場するとマジで盛り上がるんだが。
306吾輩は名無しである:03/05/12 22:48
>>305
クリスティスレでクリスティを読んでる荒らしが登場しても
「荒らしと議論する気はない」と逃げ出したのはなぜですか?
簡単、私はクリスティより大藪春彦の方が文学的と考えている。
クリスティはミステリ作家にしては人間ドラマが書けるという程度の人。
荒らしがどうこうでなく、文学板で真面目に語るにふさわしい作家ではない。
私のレスもそうなってるはずだ。

さて大藪春彦はなぜ文学的といえるのだろうか?
308吾輩は名無しである:03/05/12 23:02
>>307
ではなぜ負けが確定するまでは議論を続けていたのですか?
負けが確定したから荒らし認定して逃げ出したのですよね?
309吾輩は名無しである:03/05/12 23:04
>荒らしがどうこうでなく、文学板で真面目に語るにふさわしい作家ではない。
該当スレではあなたの認定する荒らしさんが登場するまで、喜々として
クリスティに関するレスをつけている「ミステリ板住人#love」がいますけど何か?
310名無しの掟:03/05/12 23:09
>>299
>ウェポン・ハンターシリーズは文庫書き下ろしで期待して読んだが、
>軽い感じを受けた。

星島弘は強靱な精神と肉体の持ち主ではあるものの、過去の主人公
たちのような超人的な強さではありませんね。途中から病によって
突然身体がマヒしたりもする。「黒豹の鎮魂歌」の新城も脳内に
残った手榴弾の破片によってたまに激しい頭痛の発作に襲われる
ことがありますが、一時的とはいえ全身が動かなくなるという
設定はかなりショッキングでした。このシリーズでは、精神力や
知力や体力だけでなく、道具を用いて生き延びるシーンが良く
出てきました。「モノ・マガジン」絡みということもあった
でしょうが。

また、「オメガ・ワン破壊指令」だけがアナザーストーリーと
いうか、シリーズの他の作品との間に矛盾が生じますね。

>初期・中期の暗い情念に彩られた大藪ワールドに魅せられた者には、
>やはり不満が残るところかな。

星島の場合、戦争に巻き込まれたのではなくカメラマンとして
名を売るために自分から戦場へ赴きます。「アスファルトの虎」の
高見沢優も、事故の後遺症によってボディ・ビルダーになるという
夢を絶たれたことからヤケクソでベトナム行きを希望します。
年齢的に第二次世界大戦を体験しない主人公たちですから、やはり
伊達邦彦のような暗い情念を求めるのは無理なのかも知れません。
311吾輩は名無しである:03/05/12 23:14
活発な意見交換が行なわれているのでageてみる。
312吾輩は名無しである:03/05/12 23:38
>>311
正直に言え。いつも空ageしてるのお前だろ!
>年齢的に第二次世界大戦を体験しない主人公たちですから、やはり
>伊達邦彦のような暗い情念を求めるのは無理なのかも知れません。
うん。引き揚げも焼け跡も知らない世代。
すると戦中派の大藪先生は書きながら、星島や高見沢にはジェネレーションギャップを
感じていたかも。
これをいくらかでも解消するためのベトナム行きかも。

314吾輩は名無しである:03/05/13 00:12
      働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  
    働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  
  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
    働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  
働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
   働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
     働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  
   働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け  働け
315吾輩は名無しである:03/05/13 00:22
一日十分働いたあと、こうしてこのスレを見ている。
おっと、もう寝る時間だ。
316吾輩は名無しである:03/05/13 03:04
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け    
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け           働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け ミステリ板住人 働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け           働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け働け
317吾輩は名無しである:03/05/13 08:33
>308-309に答えてもらってませんが、
そんなに痛いところを突かれましたか?
>308-309に答えてもらってませんが、
>そんなに痛いところを突かれましたか?

ふざけるな。私がその程度の質問に答えられないわけがなかろう。
いくらクリスティも大藪晴彦もぜんぜん読んでない、各種ガイド本のみで
得た知ったかぶりの知識だとしても、だ!! 私は自己愛性障害なので
自分のミスを認めることはできないのだ。その点に心して私にレスしたまえ!

ミカージョ(;´Д`)ハァハァ 私のトリップを見てくださいミカージョ。
#mikaなのですよ(;´Д`)ハァハァ
319名無しの掟:03/05/13 11:25
>>313
>うん。引き揚げも焼け跡も知らない世代。
>すると戦中派の大藪先生は書きながら、星島や高見沢にはジェネレーションギャップを
>感じていたかも。

伊達邦彦や北野晶夫と同じタイプの主人公が、はたして現代の若者
たちの中から生まれるのかといえば、そんなこたーないわけで、
団塊の世代の石川克也は医者たちから奴隷以下の扱いを受け、
挙げ句にそうやって苦労して稼いだ金が銀行倒産で霧散して
しまうという大打撃を、殺人者として覚醒する動機にしています。

「狼の追跡」の安土穣はかなり若い主人公ですが、彼の場合も
外国の特殊部隊で実戦を体験しています。もはや、高見沢優の
ようにベトナム戦争経験者も年齢的に主人公になるのがキツイ
時代になっていたわけで……。そして穣が再び戦いの世界へ戻る
きっかけは、愛する者を取り戻すというものでした。

現代においても、戦う理由はいくらでもあるわけですが、戦うだけの
精神力、体力、能力を有した主人公をいかに描くかということの
方が大変だと思います。
320吾輩は名無しである:03/05/14 02:24
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年                    無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年   ミス住は現代の三重苦   無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年                    無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 
無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 無職童貞中年 

>>319
激しい学生運動があった団塊の世代は、まだ若者にとり「戦いの時代」だったらしい。
戦中・焼け跡世代の「戦争」に相当する共通体験が、団塊の世代にとっては、
安保闘争等に代表される学生運動だそうです。
日本にもまだ怒れる若者が存在した時代、この世代までは大藪作品の主人公も設定しやすい気がする。

さて、その団塊の世代、第一次ベビーブーマーの石川が活躍する「戦士の挽歌」。
自分はこの本で製薬業界におけるプロパーの実態を初めて詳しく知ることができた。
本書に限らず、大藪作品の情報小説としての魅力も、もっと評価されても良いと
思っている。

>現代においても、戦う理由はいくらでもあるわけですが、戦うだけの
>精神力、体力、能力を有した主人公をいかに描くかということの
>方が大変だと思います。
同意。大藪先生が御存命だったら、主人公のキャラ造型に苦労したと思うよ。



>>319
このトリップに変えますのでよろしく。
323ミステリ板住人 ◆I.H50VN5DQ :03/05/14 08:58
>>319
今度から私のトリップはこれです。
上のは偽物。
324吾輩は名無しである:03/05/14 09:17
一応参考までに「読んでる荒らし」に対するミス住の返答
Ernest Hemingway/ヘミングウェイを読む
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1048058814/l50

743 :ミステリ板住人 ◆Bj2i4i/9Ns :03/05/14 06:33
>>742
>なあ、ウェスタンを語ろうってのにアーネスト・ヘイコックもルーク・ショートの名前も
>挙げられないミス住さんよ。
笑ったよ。君が真面目に他人のレスを読んでいないことがよくわかった。
>ハヤカワ文庫「駅馬車 西部小説べスト8」(アーネスト・ヘイコックス他 三田村裕訳・編)
>を手にとっていただきたいと思う。
>あんた、どこかからパクってきただけで、実はスタークを読んじゃいないんだろ?
>ゴアズは『ハメット』を読んだ程度で、レナードはほとんど読んでないと踏んだが
>どうだ?
これも大藁だったぞ!
俺はスターク(ウェストレイク名義含む)、ゴアズ作品(角川時代から)の愛読者であり、
レナードもそこそこ読んでる。
ここはヘミングウェイスレなので話しはここまでだ。
ミステリ板のハードボイルドスレ来いや。
さもなくば、恥をかいたところで消えろや。

まあ答えられない問題が出たら「スレ違いだ」で済ませる訳だから負けはしない罠(逃げた、とも言う)
大体「ミステリ板のハードボイルドスレ来いや。」なんて言ってるくせに誘導は出来ないのね。
コピペしかできないスレ荒らしかあ、なんか寂しいんだよな。
大藪先生はデビュー当時・全盛期は人気もあったが、
相当な批判も受けた人なので、攻め所はあると思うのだが。
文学板にスレが見つけた時は、批判勢力も出て来ての議論を盛り上がりを
期待していたのだけど、読んでる人は賛美者という感じだな(無論、俺もだが)
一般書籍板もミステリ板も租界状態でマンセースレ状況。
ここでは批判派登場による「議論」を期待しているのだが。
326吾輩は名無しである:03/05/14 23:20
ハードボイルドって逃げることなのか?
大藪春彦を読んでる荒氏、いないかなあ?
毒がある作家でありそこが魅力でもあるので攻め方はあるのに。
とにかくバカな荒らしばかりでは盛り上がらないよ。
328吾輩は名無しである:03/05/15 19:16
いや、読んでる人はいるだろう。
ただ、あんたと語り合うのが嫌なだけで。
コテハン同士で馴れ合ってるスレでは盛り上がりようもない。
>いや、読んでる人はいるだろう
つまりそういうアンタも読んでいないと(w
ではなぜここに来てるのかな?

「大藪春彦は板違い」というのは攻め口としては悪くない。
議論を展開して行けば、「現代において文学とは何か」という問題まで
語れると思う。ただ、アンチが328のようなバカばかりではどうしようもないのだが。

石原慎太郎の反社会的な作品として有名な「完全なる遊戯」を再読したが、
これは大藪タッチでも書ける世界観なんだよな。
政治的信条というか生き方そのものが対照的な2人の作家だが、
同時代と言って良い範囲内にあるせいか、前から何か共通するものを感じて仕方ない。
330吾輩は名無しである:03/05/15 23:07
コテハン同士で馴れ合ってるスレでは盛り上がりようもない。
331名無しの掟:03/05/15 23:26
>>330
ウザかったら申し訳ない。大藪について誰かと語る機会ってあまりなかったもんで。
332吾輩は名無しである:03/05/15 23:39
>>331
ミステリー板のスレに行った方が色んな人と話せるよ。
今のところ、文学板でなければならないような展開にはなっていないし、
あんまりここにこだわるメリットないんじゃない?
>>332
そういうアナタは大藪春彦を読むの?(まずこの質問に回答すること)
ベタだが仮に「人間が描けているのが文学の名に値する」とすれば、
大藪作品に「文学」の名に値するものは多い。
アナタが考える「文学」とは何だ?(必ず回答されたし)

331さんは読んでない人間の嫌がらせを気にする必要は無いと思う。
334吾輩は名無しである:03/05/16 00:19
>>332
>今のところ、文学板でなければならないような展開にはなっていないし、
確かにそうだが、ミステリー板では、大藪に対する先入観にしばられるような気がする・・・
(333続き)
大衆文学といえども、主人公は人間だから、人間が描けていなくては
話にならない。だが、大衆文学の描く人間とは所詮、
義理人情だのお涙頂戴のレベルなのだ。
誰もがそこらで体験する、日常的なレベル即ち「卑俗」である。

アナタ方文学板の住人さん達が読む文学とは
まったく次元が違うということは、いかなバカの私でも
わかっている。私は、その深甚さや妙味を感得する感性も
そこに孕まれる哲学を理解する知性も、持ち合わせていない。
だから、
文学板住人の皆さんに嫌がらせをするしか、しかたがないのである。
336332:03/05/16 00:27
興味もないのにこんなところ覗くものか。
初めて読んだのは図書館で偶然見つけた「傭兵たちの挽歌」。そこから一気に棚ざらえだ。
ミステリー板でのアナタの所業を知っているから、ここでアナタと「議論」の類を行うつもりは毛頭ない。
どうしてもというなら、ミステリー板のスレで語り給え。論じるに値するレスを執筆できればお相手しないでもない。
書店の「文学」のコーナーにはまず並んでいない大藪作品が文学板を語るべきとあえて主張するならば、その立証責任は
アナタの側にある。その論証がいまだになされていない以上、こちらが先に意見を披瀝する必要を感じない。
そもそも匿名掲示板で回答を強制されるいわれはない。読むのもレスするのも個人の自由だ。

>名無しの掟氏
別にここを去れとか、このコテハンを相手にするなとか炊きつけるつもりはない。
ただ、このコテハンの主観的意見ばかり聞いていては視野が狭まる一方だから、
ミステリー板のスレ(少なくともこのスレより人口は多い)にも行って、
色んな人と語り合った方があなたも楽しいと思うよ。
337吾輩は名無しである:03/05/16 00:31
>>329
石原慎太郎の初期の作品は、登場した当時は社会的に衝撃をあたえたかもしれないが、
今読むと、古さが鼻についてしまい個人的にはあまり評価できない。
大藪の初期の作品は、今読んでも古さを感じないが・・・
(335の続き)
私に読めるのは、易しい言葉で書かれた小説、
推理小説、娯楽小説、大衆小説だけなのである。
唯一、文学板に関係あるのはヘミングウェイで、なにしろ文体が短く
読みやすいハードボイルドだ、あれなら私にも語れる。
本の後ろの解説をそのまま引っ張ってきて書き写すレスが
私は得意だ。

大藪晴彦も石原慎太郎も、文学板で語るに足りぬ内容であるのは
おぼろげながら私にもわかるのだが、それしか語ることができないから
このスレに粘着して、他者のレスに因縁をつけて自己主張するしか
他に方法がない。時代劇板では、それで散々に叩かれた。
追い出された。
339吾輩は名無しである:03/05/16 00:40
>>336
>こちらが先に意見を披瀝する必要を感じない。
では、大藪についての意見をお持ちなのですね。それは(もし、論ずるとすれば)
ミステリー板でされるのですか?
それとも、文学板でされるのですか?
横レスですいません。
(338続き)
石原慎太郎は芥川賞一篇で終わり、後は繰り返し自己語りのDQN,
大藪晴彦は完全な大衆小説、そういうことは聴いて知っている、
いくら私でも、40になるのだから、バカではないのだから。

自分に丁度合う程度だから語りたいのだ。板違いだとしても
他には無いのだ私には。アナタ方とは違う、読書量も少ないし、
範囲も狭くて偏っている、知識も曖昧で自説など無い、
他人の意見や論評の受け売りか、他人のレスにいちゃもんを付けるか、
私に書けるのはそれだけだとわかっている。
341吾輩は名無しである:03/05/16 00:47
>>336
愚問でした。ミステリー板で語るとのことですね。
論じるに値するレスに対してしか、意見はお聞きできませんか?
>>339
私の方式を、盗んでもらっては困る。
それは私の特徴的なやり方だ。「ではアナタは〜」と
スレ番号やコテハンを名指して、相手の感情を逆撫でするようなレスで
煽る。感情的になった相手がレスをすれば、大喜びでそれにまた
毒ガスのようなレスを付ける・・・・それは、
私の専売特許だよ、「横レス」クン、わかったかね、
人の真似をするのはやめたまえ。
>339=341

それは、私の特徴的な方法だよ。盗むなw
極めてイヤらしく、生臭い魚の臭いのする自分の皮膚を相手に
べっとりひっつけて、相手の吐き気を誘うように、
レスをさせようとする。嫌味レス作戦というんだよ、私が
どの板からも嫌われ追い出された原因がそれだ。
私の方式を盗作するのはやめろ、横レス名無しくんW
>>336 さん
339=341のレスに答える必要は、全くない。
私のいつもの方法だけを真似た別人のレスに、答える必要は全然なし。

私も、大藪晴彦が文学板で語るタマでないことぐらい
わかっている。一般書籍板かラウンジかで語るのが適当だとは
充分わかっている。
345吾輩は名無しである:03/05/16 01:00
>>342
あなたが誰かは知りませんが、「荒らし」であることは私にも分かります。
336さんの大藪についての意見をお聞ききできればと思ったのです。
もし、感情を害する発言であったとすれば、謝ります。
346吾輩は名無しである:03/05/16 01:03
>>345
いいんじゃないの、べつに謝らなくても。
荒れているスレで横レスする必要もないわけだが。
一般書籍板かミステリ板へでも逝けば、
「ミステリ板住人」と一緒に。その方が似合いだと思われw
347吾輩は名無しである:03/05/16 01:08
>>346
じゃあ、あなたはなぜこのスレにいるんですか?
348吾輩は名無しである:03/05/16 01:14
荒れてるスレで
わざわざ横レス入れる妙な人間がいるもんだなーーー、と
覗いてみただけ。それで、思ったことを>>346 に書いただけだよン。
いるわけじゃないよン、君とちがってw
349吾輩は名無しである:03/05/16 01:18
>>348
よく分かりました。
ひどい荒らしだったので、よそごとながらつい感情的になってしまいました。
気を悪くされたのならお許しください。
大藪については興味があるのですが、なかなかぴったりくる意見に出会えません。
私も、ここに棲んでいるわけではなく、ときどき覗く程度です。
>>349
勝手に吠えな。相手してやるほど暇じゃねーのよW
351吾輩は名無しである:03/05/16 15:06
大藪の文学性って何か?
ストーリーの表層は他板で語られるにしても、根本に流れる思想はどうか 
またその表現はどうか
大衆文学としての娯楽性だけでなく、大衆に何を与えたのか、何も与えなかったのか

そこらへんどうでしょう

352ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :03/05/16 16:41
>>351
私は、時代劇板のことで精一杯なのだ。
大藪春彦のことを語りたくば、適切場所に行かれるが良かろう。
353吾輩は名無しである:03/05/17 00:48
>>351
少し、大上段すぎません。
もう少し、切り分けないと、議論のとっかかりをつかみ難いです。
354吾輩は名無しである:03/05/19 00:29
魂の糧
355吾輩は名無しである:03/05/19 20:48
大藪ワールドについて語りましょう。
個人攻撃はよくないです。
356吾輩は名無しである:03/05/19 21:12
>>355
ならさっさと語れ。
357吾輩は名無しである:03/05/25 10:43
  ∧_∧   
 ( ・∀・)/< こんなのみつけたっち♪

【低脳】ミステリ板住人抹殺スッドレ【無知】
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1053746889/
358山崎渉:03/05/28 09:09
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
359山崎死すべし:03/06/01 22:58
              ∧_∧
( ゚д゚)  ;y=ー     (  ^^ )・∵. ターン
(| y |\/     =〔~∪ ̄ ̄〕
           = ◎――◎  
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ