堀辰雄について語り合いましょう。
僕は「大和路・信濃路」が好きなんですが・・・。
風立ちぬ
漏れも何処か遠くに逝きたい....
聖家族
鼻汁ぢゅるぢゅる辻朋季ごっくん
age
6 :
ごはん ◆NjaujxTGn. :02/12/07 20:25
あれー?
前にあった堀辰雄スレ流れちゃったみたいだね。
密かに書き込んでいたのに・・・。
「ルーベンスの戯画」age
訂正「ルウベンスの戯画」・・・(恥
この前上野の美術館でルーベンス観て来たんだけど、
堀を思い出した。
俺の中ではタイムリー。
age
9 :
吾輩は名無しである:02/12/07 23:10
今「美しい村・風立ちぬ」読んでます
自然描写が美しいですねー
思わずうっとり溜息
堀辰雄読むの初めてなんだけど
ちょっとはまってしまいそう
次は「大和路・信濃路」読んでみよっと
訂正も間違ってた・・・鬱。
「戯画」じゃ意味通じねえよ(苦藁
>>9 自然描写、美しいけど非常に理知的なんだよね。
「大和路・信濃路」は未読なので、これを機会に読んでみまつ。
「大和路・信濃路」は自然描写がきれいですよ。
ただこの文の感想を書けといわれたら書きにくいんですが・・。
あとは、メジャーなところで「聖家族」とか「菜穂子」なんてのもいいっすねえ。
ぼ、ぼくは岡高の嫌われ者なんだな。ぢゅるぢゅるごっくん。
13 :
吾輩は名無しである:02/12/08 21:20
「やっぱり
>>1さんだ。」思わず都築明は立ち止まりながら、ふり返った。
∧__∧__∧
(・∀・ = ・∀・)
( )
| | |
(__)_)
agegegge
15 :
吾輩は名無しである:02/12/09 23:56
先日行ってきました。富士見高原療養所。
今は総合病院になっていますが、当時のサナトリウムの一画は保存されてありました。
事務員の人に案内され鍵のかかった資料室を開けてもらうと
古いベッド、壊れそうな椅子、錆びたバルコンの手すり、朽ちた窓の木枠、
窓外の南アルプス・カラマツ林などに目を奪われました。
無造作に置かれてある入院名簿を繰ると、矢野綾子の名があり
「経過」の欄に「死亡」と書かれてあるのを見てキュンとなりました。
・・・。
17 :
吾輩は名無しである:02/12/11 00:02
ふーん。まだ残ってんだね。
18 :
吾輩は名無しである:02/12/13 13:56
19 :
吾輩は名無しである:02/12/16 09:22
「燃ゆる頬」なんてどうよ。
最後のシーンが印象的でけっこう好きなんだけど。
20 :
吾輩は名無しである:02/12/16 11:04
21 :
吾輩は名無しである:02/12/31 18:01
日本語がお上手ですね。
22 :
吾輩は名無しである:02/12/31 19:12
自分の投げた煙草が女学生をを火だるまにしちゃう話が好き。
タイトルが思い出せないけど。……
23 :
吾輩は名無しである:03/01/09 15:51
もうすぐ重版するだろ岩波で
24 :
吾輩は名無しである:03/01/09 15:51
やっぱ、ロマンチストな男性が読むのかね
(^^)
27 :
吾輩は名無しである:03/01/22 20:02
山崎渉(^^)
28 :
吾輩は名無しである:03/02/03 15:02
信濃路を読んだんだけど「辛夷の花」って可笑しいね。
堀たっつぁんってユーモアもあるんだな。
29 :
吾輩は名無しである:03/02/13 23:32
堀辰雄の小説は難しいけど、タイトルに惹かれてつい読んでしまう!!
30 :
吾輩は名無しである:03/02/17 22:45
「菜穂子(他5編)」岩波文庫で重版されたねage
31 :
吾輩は名無しである :03/02/25 09:42
文庫本では出てないけど「風立ちぬ」の後日談にあたる「おもかげ」(だったと思う)が堀辰雄全集の中に収録されてた。
32 :
吾輩は名無しである:03/03/15 02:50
「菜穂子」好き。
堀辰って淡々としてるけどいろんなこと見透かして、ほんとは強い人だったんだろうな。
33 :
吾輩は名無しである:03/03/15 22:40
この人お茶の水のキンカ出身だっけ?
34 :
吾輩は名無しである:03/04/10 21:13
自分の投げたベッドが収録されてたほんとは強いタイトルは難しいけど、好き。
35 :
吾輩は名無しである:03/04/10 21:45
>ほんとは強い人
禿胴! あの戦争中、大部分の文学者が戦争肯定、戦争讃美の流れの中で自
己を喪失していったが、それをしなかったのが堀辰雄だった。「菜穂子」は
失敗作だと俺は思うが、あの作品は当時としては非常に反時代的な小説で、
「大和路、信濃路」にまとめられた諸文章も天皇讃美に収斂される日本回帰
の風潮とは無縁な、西欧文学の根底に流れるものと相通じる普遍的なものを
それらの旅先の寺院や自然に見出そうとした姿勢を伝えるものだ。
今年は没後50年にあたる。多恵子夫人はご健勝と伺っているが、ぜひ立原
道造記念館や軽井沢高原文学館あたりが音頭をとって顕彰行事を行ってもら
いたい。そこで多恵子夫人に没後50年に思うことなど語ってもらいたい。
>>15 NHKの番組でもやってたよね。
それにしても上がらないスレだな
37 :
吾輩は名無しである:03/04/16 23:57
age
age
39 :
吾輩は名無しである:03/04/18 06:22
辻は蓄膿症。
40 :
吾輩は名無しである:03/04/18 23:24
若禿げ始まってブンガクどころじゃなくなった
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
42 :
吾輩は名無しである:03/05/03 23:53
江藤淳は評価してなかたらしい
43 :
吾輩は名無しである:03/05/04 02:56
江藤の「昭和の文人」での堀批判は少し無理がある。牽強付会なんだな。
しかし、その江藤の絶筆は「幼年時代」。「昭和の文人」で叩いてゐた堀の小説
と同名だった。何とも皮肉な感じがする。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
45 :
吾輩は名無しである:03/06/09 23:17
マスコミの盗聴、盗撮は許されるのか?
http://natto.2ch.net/mass/kako/974/974478132.html 489 名前: 文責:名無しさん 投稿日: 2001/04/11(水) 17:25
一般人なのに盗聴される、じゃなくて、「一般人だから盗聴される」んじゃないのかな?
基本的にネタ集めのためにやってんなら、有名人のネタを盗むと、有名人は告発できるし、
そんなことされても当たり前だと思われるので告発しても信じてもらえる。
そうでない人は、ここの途中の書き込みにもあったように「電波」扱いされるだけ。
ただで、ネタを仕入れるんなら、一般人に限るでしょう。
マスコミは自分らの無能さを恥じてほしいです。
ちなみに私が盗聴されはじめたのは、芸能人にストーカーされ始めてからでした。
そこからマスコミに広がって行った。
だから余計「妄想」とか思われそう。
友人に話したら完全に病気扱いされた。ストーカーって言葉がない時代だったしね。
書いておいておいた小説のネタが、他人の原作でドラマ化されたときにはきれまくっ
たなあ。(一度や二度のことじゃないけど)
46 :
吾輩は名無しである:03/06/10 00:36
コピペ野郎がサルベージしてくれたおかげで、このスレに気づいたよ。
短かいやつだけど、「木の十字架」なんか好きだな。
信州へ引っ越して来ました。
図書館で信濃路文学散歩を借りてきて読みふけってます
堀氏のは9件載ってましたよ。
信濃毎日書籍出版から出ているフォトエッセイです。
お暇な方は手にとって見てはいかが
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
age
流れを意識した文体ってのが、よく伝わってきますよね。
一人称であっても書き手と主人公との距離をとっているのが、
より流れを引き立たせる働きをしているように思えます。
うん。いい感じです、堀辰雄。
最近の作家でこういう作風の人はいないのかな?
「風立ちぬ」好きなんですが・・・
小声でしか言えません
でもね
「あのとき自然なんぞをあんなに美しいと思ったのはおれじゃないんだ。
それはおれ達だったのだ。
まあ言って見れば、節子の魂がおれの眼を通して、
そしてただおれの流儀で、夢みていただけなのだ。」
ただ単なる心理主義を通り越した、
リルケ流の幻想を感じるのはオレだけですか?
富士見の病院、いまでもあるんだね。
公式HP(
http://www.lcv.ne.jp/~kougen/title.htm#menu)には歴史資料館のコーナーもあります。
以下その中からのコピペです(一部改行を入れています)。
堀辰雄は昭和5年に喀血し、翌年4月富士見高原療養所に入院する。
彼は病院の規則を破るような勝手な振舞いが多かったらしく、
担当の医師から苦情が出るたびに、正木は「堀さんは病気をたのしんでいるんだよ。
だからそう真剣に心配しなくてもいいさ」と、医師のほうをなだめすかしていたという。
入院して3ヵ月足らずで治療半ばのまま、療養所を飛び出した後『恢復記』を執筆しているが、
これは彼が経験した病気との死線をさまようような苦しい闘いをそのまま扱った作品である。
それから5年後の昭和10年、今度は婚約者矢野綾子に付き添って、再び高原療養所を訪れる。
正木は、療養所の秩序が乱れるからといって付き添いを断わったが、
堀辰雄は強引に居座ってしまう。矢野綾子の病気は意外に重く、しだいに病状が悪化し、
彼は重態となってゆく愛する人の便器の始末までしていたという。
しかし、せっかくの彼の献身的な看病も、ついに報われなかった。この年12月、綾子は死ぬ。
『風立ちぬ』は彼女(小説では節子)とのサナトリウムでの日々を想起し、翌年執筆をはじめ、
昭和13年に完結した。これは矢野綾子への鎮魂の書である。と同時に彼自身の鎮魂の書でもあった。
(
http://www.lcv.ne.jp/~kougen/rekishi_1.htm)
<療養所の秩序が乱れるからといって付き添いを断わったが、
堀辰雄は強引に居座ってしまう。>
なるほど、そうだったのか。
他の患者には付き添いがいないのに・・・変だと思ってた。
みんな書いているけど、堀は、良い意味でも、悪い意味でも、
ほんとうに意志が強い人だったみたいだね。
「風立ちぬ」は私小説じゃないから、
現実の堀と作品の中の「私」とのギャップがおもしろいね。
そのギャップにこそ堀の創作の秘密があるのだろう。
誰かが「日本語が…」と書いていたけど、
「風立ちぬ」の翻訳体を、リライトしたら、楽しそうだな。
鼻汁ぢゅるぢゅる辻朋季ごっくん
へえ〜辰つぁんて結構強情な人だったんだね。
表面的にはもっと大人しい人なのかと思ってた。
57 :
吾輩は名無しである:03/08/11 12:57
堀辰雄没後50年の企画展示を、立原道造記念館でやっていますが。
あまりにも立原&堀の絆がつよすぎて、師弟愛を超えた
同性愛なんじゃないかと思うほどですがどう思います?
立原氏とは、じゃなくて
堀氏の性格的なものじゃないですか?
>>51 遅いようですが、私もそう思います。
それに堀自身リルケに親しんでいたようですしね。
堀の作品は根底に「日本のかなしみ」が流れていますよね
(川端の受け売りなんですが)、そういうものが作品自体に
淡い幻想を漂わせ、引き立たせているように感じられます。
>58
そうかもしれないですね。(参考「燃ゆる頬」「聖家族」)
61 :
吾輩は名無しである:03/08/14 07:39
「風立ちぬ、いざ生きめやも」は誤訳。
「風立ちぬ、 今は秋 、今日から私は、心の旅人」が正しい。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
65 :
吾輩は名無しである:03/08/17 03:17
agemasu
66 :
吾輩は名無しである:03/08/31 18:14
>46
「木の十字架」いいですね。
67 :
吾輩は名無しである :03/08/31 19:11
>>63 なんか 雰囲気が ないような ・・・ ?
保守
保守。
71 :
吾輩は名無しである:03/10/26 22:59
保守
72 :
吾輩は名無しである:03/11/27 00:43
映画の風立ちぬを知らない世代ですが風立ちぬは好きですね
あと堀辰雄の詩も好きです
73 :
吾輩は名無しである:03/11/29 19:44
このふとは癖がない
74 :
吾輩は名無しである:03/12/09 21:24
奥さんの堀多恵子さんの若い頃の写真を
本で見たけど、めっちゃ好みのタイプ。
昔、「浄瑠璃寺の春」を見て、岩船寺から浄瑠璃寺に至る当尾の路を一人旅で歩きました。
途中に有る「笑い仏」の石仏は見ものですよ^^)。小春日和のうらうらとした田舎道を
歩いたことは今でも、いい思い出です。
76 :
吾輩は名無しである:03/12/27 16:36
あげ
77 :
吾輩は名無しである:03/12/27 18:13
いざ生きめやも
78 :
吾輩は名無しである:03/12/27 18:57
いざ男やもめ
79 :
吾輩は名無しである:03/12/29 08:17
毎年、追分の文学記念館で多恵子さんの
講演をやってたと思うんですが、今も
やってるんですかね?一度行ってみたいっす。
80 :
吾輩は名無しである:04/01/01 19:00
鼠」っていう小説が近親相姦気味でエロ慰
81 :
吾輩は名無しである:04/01/05 23:24
著作権消滅したんでage
82 :
吾輩は名無しである:04/01/06 05:58
『風立ちぬ』読了!!
なんかもう頭が真っ白です。
日本語も綺麗でスラスラ読めました。
ところで堀辰雄はあまり評価されていない作家さんなんですか?
>>51さんみたいに小声でしか好きといえないような。
83 :
吾輩は名無しである:04/01/22 00:00
昨日の日経に関連記事が載ってたよ
生誕100年の話も載ってた
84 :
吾輩は名無しである:04/01/22 18:55
>>74 確かに。美しいというより可愛らしいといった感じですよね。
矢野綾子さんとはちょっと違ったタイプの美人か。
85 :
吾輩は名無しである:04/02/25 03:29
age
86 :
吾輩は名無しである:04/03/24 00:29
ag
87 :
吾輩は名無しである:04/03/24 12:57
>>82 確かに最近は読まれていないようだが、後世に殘る作家だよ。
,.-‐ """''''''- 、
/ \
/ ノりノレりノレノ\ i 私は菜穂子
i ノcニつ ⊂ニュ ミ | 大麻の吸いすぎで
ノ | <@ ミ @ヽ. | | 胸を患ってしまったの・・・ブヒッ
イ | (o_o. | |
ノ ! ノ u 丶. ! ヽ
彡 ! (つ ! ミ モグモグ・・
ノ 人 " 人 ヽ
ー '''" | '''ニ='〒 "'''ー''
「世界の中心で(ry」があれだけ売れるんだから、風立ちぬネタも
まだまだ古びてないよな。
著作者死亡の翌年から数えて50年有効だから、昨年末で切れてるはず。
92 :
吾輩は名無しである:04/07/31 23:40
今年は生誕100年か。。。「せかちゅう」のヒットで、もっと再注目せれても
いいとおもんだが。
93 :
吾輩は名無しである:04/08/04 01:35
いつのまにか風立ちぬも新潮文庫の100冊から消えてたんだな。残念。
それにしても奥さんの多恵子さん、旦那に早くに先立たれた後
女ひとりで生きていくのなかなか大変だったろうなぁ。
この季節になると信濃追分の記念館に行きたくなる。
94 :
吾輩は名無しである:04/08/04 01:50
「風立ちぬ」は、古文板でボロクソに言われてるね。
第一。フランス語からの訳自体が間違い。
Le vent se leve, ... il faut tenter de vivre !
訳すると、「風が立つ。・・・生きようと努めなくてはならない!」
「風が立った。さあ、生きよう」とは、かなりニュアンスが違う。
第二。文語が「ナンチャッテ文語」。
いざ生きめやも。
「生きめや」は反語で、「生きるだろうか。いや、生きない」の意味になってしまう。
しかしこういうことは全て承知の上で、わざと書いていたのだろうな。
95 :
吾輩は名無しである:04/08/08 00:33
「菜穂子」って未完だよね?結末に関する創作ノートとか残ってないのかな?
>>93 大変だったろうねえ
堀夫妻の人生ってドラマチックだよねえ
浅間山が本格的に暴れだしたら
堀文学館や油屋旅館は無事ですむのだろうか。とても心配だ。
>>94 この件は昔から言われている。
確かに訳は変だし、文法も変だけど「風立ちぬ、いざ生きめやも。」じゃないとならない気がする。
おれは『麦藁帽子』が一番好きな作品だけど。
それにしても生誕100年も没後50年も話題にならないなんて堀辰雄も終わっちゃったのか・・・寂しい。
99 :
ラジオ実況板から来ました:04/10/06 02:28:52
>>99 朗読の人は「距離おいて読んでる」て言ってるけど
あっさり、でも丁寧で良かった。BGMが鬱陶しい。
菜穂子がけっこうはしょられててちっと不満
101 :
吾輩は名無しである:04/12/13 15:59:31
明日14日(火)23:00〜 NHK衛星第二
◆コイバナ 本当にあった純愛物語
小説「風立ちぬ」の作者・堀辰雄が実際に体験した
純愛の物語を彼の手紙やイメージ映像、軽井沢での
ゲストトークでひもときながら、せつないまでの恋
を描いていく。(〜長野県・軽井沢町で録画〜)
102 :
吾輩は名無しである:05/02/06 14:47:48
療養所取り壊されるっぽいね。
一回行っとくか・・・
103 :
吾輩は名無しである:05/02/06 16:14:11
遅スレだが、江藤淳の批判に対しては、
吉本隆明が堀辰雄弁護論を書いてたね。
104 :
吾輩は名無しである:05/02/12 15:44:08
江藤淳の批判の原因が本当だったら、
堀辰雄って最低なヤツだったんだな。
105 :
吾輩は名無しである:05/02/13 09:18:50
うん、江藤淳の批判の一つに堀辰雄の小説は
国籍不明だ、ってのがあるけど、それって、
ずーっと昔の日活の小林明なんかの無国籍映画
っぽいよね。
>>104 憶測で個人を誹謗中傷する江藤淳こそ最低なクズ野郎だ。
堀をけなして中野重治を持ち上げてるけど、あの駄文を中野が生きてて
読んだら激怒するだろうよ。
所詮は業界の寄生虫に過ぎん批評家風情が思い上がった真似するから
あんな惨めな死に方する羽目になったんだ。
ざまあ見やがれ。
>>104 憶測で個人を誹謗中傷する江藤淳こそ最低なクズ野郎だ。
堀をけなして中野重治を持ち上げてるけど、あの駄文を中野が生きてて
読んだら激怒するだろうよ。
所詮は業界の寄生虫に過ぎん批評家風情が思い上がった真似するから
あんな惨めな死に方する羽目になったんだ。
ざまあみろ。
>>104 ハァ?最低なのは憶測で故人を誹謗中傷する江藤淳の方だろが。
堀をけなして中野重治を持ち上げてるけど、堀の親友だった中野が
生きててあの駄文を読んだら激怒するだろうよ。
贔屓の引き倒しもいいとこだ。
ま、奴があんな惨めな死に方したのも因果応報だな。(w
109 :
吾輩は名無しである:05/02/14 03:09:25
>>104 ハァ?最低なのは憶測で故人を誹謗中傷する江藤淳の方だろが。
堀をけなして中野重治を持ち上げてるけど、堀の親友だった中野が
生きててあの駄文を読んだら激怒するだろうよ。
贔屓の引き倒しもいいとこだ。
ま、奴があんな惨めな死に方したのも因果応報だな。(w
110 :
吾輩は名無しである:05/02/15 14:36:37
あの批評は本当に根拠LESSで推測なのか。
江藤淳がそんなことやるんかな?
111 :
吾輩は名無しである:05/02/15 14:54:46
江藤クラスの評論家は多分しないとは思うけどね。
ただ、堀辰の母親は下級官吏の家で下女をしていた時に、
その下級官吏の手が付いて生まれたってのは事実だし、
それをネタに堀辰の母親がカネをせびってたのも周知
のことだろうが。
さらに、堀辰がそのカネで芥川龍之介の取り巻きの一人
になれたのも事実じゃないんかい?
112 :
吾輩は名無しである:05/02/15 15:00:59
まあ、誰でも自分の出自は選べませんからね。
ただ、その出自を恥に思うか、利用するかは
文学者により様々ですよね。
芥川龍之介も自分の出自をいつもネガテイブに
意識してたらしいから、その点じゃ堀辰雄と
同類でしょうか。
113 :
吾輩は名無しである:05/02/16 15:15:21
>>110-111 出自を言うなら、江藤淳は水俣病被害拡大の元凶、元チッソ社長江頭豊の甥だろうが。
他人の出自をとやかく言えた義理か。
そのくせ自分の著書のタイトルに「幼年時代」とかつけてるし、あれだけボロクソにけなした
作家が使ったタイトルを自著につけたりはしないよな、普通の神経持ってたら。
まあ自殺するような男だから、頭おかしい所あったんだろうけど。
114 :
吾輩は名無しである:05/02/17 12:51:56
そんだね、自分の生まれは選べんからな。
でも、江藤淳のあの評論の通りだったら、
堀ってバカ息子だったんだな。
115 :
吾輩は名無しである:05/02/20 19:39:43
馬鹿息子かどうかは知らないけど、
情緒だけの作家だったな。
116 :
吾輩は名無しである:05/03/02 01:18:34
>>113 なるほど、大塚英二も江藤淳の精神の不安定さを指摘してたな
結局、江藤は生涯において堀に都合よく自分を重ねていたんだろう。
十代の頃は熱烈な愛読者で、評論は初めてからは、出目を隠くしている
自己嫌悪を過剰に堀にぶつけてみたり、そして晩年は自分の「幼年時代」を
書こうとしたり。。。江藤って気の毒な男だったんだよ
となると、西部邁先生が書かれた追悼文こそ、江藤淳にふさわしい弔辞ですね。
119 :
吾輩は名無しである:05/03/05 10:26:21
辰っちゃんが妾腹とはね。
120 :
吾輩は名無しである:05/03/12 21:46:52
つまり、結局は最後は自殺した江藤と、
病苦にあっても「自分が自殺したら、自分の作品もみんな死んでしまう」といって自殺を拒絶した堀辰雄は
相容れぬということだな。
どっちが健全な人格の持ち主かは、言うまでもない。
どっちが歴史に残る人物であるかということも、言うまでもない。
どっちが多くの人の心をひきつけているかということも、言うまでもない。
121 :
吾輩は名無しである:05/03/13 13:17:06
「聖家族」のモデル、片山広子(松村みね子)の作品集成『燈火節』が
読めるようになったのはまことに喜ばしいことですね。
私は○十年、この本を探していたもんで。
122 :
吾輩は名無しである:05/03/13 18:49:46
メカケ腹という出自によるルサンチマンでダメ人間になったってことか。
123 :
吾輩は名無しである:05/03/17 11:47:35
吉本隆明が「『食』を語る」って本で堀辰雄弁護論と江藤淳批判を語ってるぞ。
知らなかったな、江藤淳も昔は堀辰雄が好きだったとはな。
124 :
吾輩は名無しである:05/03/17 20:49:31
ああ、オレも読んだ。
同じ東京下町出身の芥川龍之介や立原道造にも触れてるね。
お、面白そう。俺も読んでみよう
ところで、江藤はある対談で「軽井沢があんなに軽薄な街に
なってしまったのは堀のせいだ」みたいな
ことを言っていたが、これも大きな間違い。
あのイメージを軽井沢に持ち込んだ張本人は
ズバリ、堤義明容疑者でしょw
126 :
吾輩は名無しである:05/03/18 11:17:18
その「食を語る」って本で吉本が、堀辰雄は夏目漱石の弟子筋になる、
ってなことを言ってるが、これはほんと?
127 :
吾輩は名無しである:05/03/18 18:47:21
夏目漱石−芥川龍之介ってラインは聞いたことあっけど、
堀辰雄もそうだったんだ?
で、堀は芥川とご一緒に軽井沢へ、と。
128 :
吾輩は名無しである:05/03/18 21:42:11
つまり吉本は・・・
夏目漱石−芥川龍之介−堀辰雄
というラインのことを言っているのでしょう。
ただ、堀辰雄が夏目漱石について何か
語ったことあったっけ?
129 :
吾輩は名無しである:05/03/20 11:16:54
その夏目−芥川−堀のラインなんて無いんか?
130 :
吾輩は名無しである:2005/03/21(月) 19:31:09
芥川は夏目の弟子。堀は芥川の弟子。
131 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 03:06:47
軽井沢に入り浸ってるイメージがあるけど、
滞在費だって結構バカにならんだろうに。
辰っちゃんはそんなに儲かってたのか。
132 :
吾輩は名無しである:2005/04/02(土) 18:49:48
だからー、江藤センセは辰ちゃんの資金捻出法をダ
シに辰ちゃんを批判してんのよ。
で、123サンのカキコの通り、その江藤センセの
辰ちゃん批判に対して、吉本御大は辰ちゃん擁護の
反批判を展開してるって訳よ。
立ち読みモードでもいいから、ちょっとばっか目を
通したら。
133 :
吾輩は名無しである:2005/04/02(土) 22:56:44
吉本は東京(下町)で生まれ育った作家の苦しみを
痛いほど理解しているな。
堀は東京出身がゆえに、学生時代の作品「水族館」ですでに、
東京の都市生活の空虚さを指摘しており、
その後のモダニズム・プロレタリア文学の波に対して
まったく関心を示さなかった。(他には永井荷風など)。
堀は抒情作家どころか、実際は同時代のヨーロッパ文学を吸収して、
かなり冷徹な視線を獲得していた作家だったから、
モダニズム・プロレタリア作家達とは違い、
その後の戦争の祭りムードに飲み込まれることなく
反戦の姿勢を(静かに)貫ぬき通した。
たまらなくクールでタフな男だ(体弱いけど)。
134 :
吾輩は名無しである:2005/04/03(日) 20:04:55
堀辰雄再評価を望む。ちなみに文学的潮流では、夏目―芥川―堀―遠藤(周作)になっています。潮流を発見することは実力次第で、楽しい作業なので暇があればやります。
135 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 21:51:20
134サンよ、その文学的潮流ってのは具体的には何なの?
文体が似てるとか師匠/弟子関係みたいなもんか?
136 :
吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 00:31:48
確かに堀―遠藤は無理があるよな。
芥川―堀が師匠ー弟子関係であることは間違いないが。
137 :
吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 19:46:28
狐狸庵先生はその昔に流行った括りで言えば、
第二次戦後派だよな。
そんな戦後派の連中でも未だ師弟関係って
通用してたんか?
まあ、強いて言えば文壇デビューへの引き糸
ぐらいじゃないん?
森厳だとか、悲愴だとか、
云へば云へる光景だが
実際、私達は
戯れつつある 二人の小児に等しい
139 :
吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 15:44:12
>>133 「文学者もまた戦争に協力すべきかどうかということが話題になり
文学者がなにかにつけて情報局あたりで邪魔ものあつかいされている
ことをよく知っている私は、保身の術からも、時としては国策に
協力した作品を書く必要があるのではないかということを口にした。
すると堀君は言下に、もの静かではあるが断乎とした調子で、
そんなことは、到底自分にはできないと云った。
(略)堀君は終戦後、自分は戦争中は大いに抵抗したというようなことを
少しも書かなかったが、当時私の知っていたどの文学者よりも
立派であったことを遅まきながら書いておきたい。」
(河盛好蔵『堀辰雄全集』「二つの思ひ出」)
140 :
吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 16:56:53
多恵子あげ
141 :
吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 22:48:37
菜穂子がいい
142 :
名無し娘:2005/04/25(月) 22:20:37
浅はかな愚民たちよ。作家論ばかり語って、時代に乗り遅れているのではないか?
肝心なのは、従来の「読み」を打破し、自ら新しい境地を切り開くことにあるのだよ。
ムフフ。
143 :
吾輩は名無しである:2005/04/26(火) 23:16:41
↑ベタでーすベタでーす
クリストファー・クロス
最近国語の資料集読んでて知りました。
ブックオフ言ったら105円で並んでたので購入。
情景描写が流暢ですねぇ。
一番好きな作家になったかもしれない。
でもこのスレ人少ないようで・・・人気ないんですか?
人気ないことはないよ。
ただ、論争好きが集う2ch「文学」では、
平和主義な堀辰雄はあまりに味気ない存在だろうな
147 :
吾輩は名無しである:2005/05/15(日) 08:43:47
高校時代に「風立ちぬ」を読んで以来大ファンです。
「曠野」もお気に入りだったのですが、最近神西清(堀のお友だち)訳の「犬を連れた奥さん」を読み返すと、そっくりのフレーズがあって、やや興ざめしました。
ああいうパクりは何だかなぁ、と。
でもやっぱり好きです、堀辰雄。
148 :
吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 23:48:22
>>147 堀の残した書簡読んだことありますか?
堀は神西訳のチェーホフの小説を神西本人から
借りていたが、ある日宿泊先の旅館(油屋)が火事に
あい、焼失してしまった。数日後、堀は神西に詫びる
どころか、また同じ物を送ってくれ、と手紙で催促したw
149 :
紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/06/06(月) 23:16:10
掘が奥さん(掘多恵子さん)にあてた書簡をまとめた
『堀辰雄 妻への手紙』というのが
新潮文庫で出ています(今は品切かも)。
なかなかいいですよ。奥さんが晩年の掘の療養生活を
綴った手記も一緒に載っていて、こちらもとても美しいです。
150 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 01:36:38
昭和十三年二月四日付けの多恵子さんに宛てた
プロプーズの手紙はいつ読んでも泣けてくる。
ある意味、作家堀辰雄の最高傑作といってもおかしくないほどだ。
151 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 16:05:58
江藤淳詩ね
あ、もう死んでるかw
まったく、なんで堀さんみたいな人が早くに亡くなって、
江藤みたいなクソが平成の世まで生き延びるのかな。
憎まれっ子云々だ。
152 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 18:02:11
>>150 なんて書いてあるんですか?
よろしければ、さわりだけでも教えていただけませんか?
153 :
吾輩は名無しである:2005/06/12(日) 02:58:32
「佐藤春男、横光利一、伊藤整らによるモダニズムの実験は、彼らが晩年に
至ってそれぞれの形で日本的なものへの必然的回帰と見られる転向をしたことに
よって、その意義が失われた。(・・・)彼らの名はいづれ忘れられるときが
来るかもしれないが、堀辰雄だけは、その中で違っていた。明治維新以来叫ばれて
きた東と西の長所をとるという困難な理想は、堀の中にその優れた実行者の
一人を見出したと言えるわけである。」ドナルド・キーン
154 :
吾輩は名無しである:2005/06/16(木) 22:17:25
風太立ちぬ
,へ_,,__へ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
彡● ●;;;;;;;ミ
|/▼ヽ;;; ;;;;;ミ
ヽ_^__ノ,,,,;;;;;;;;ミ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミ
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミ
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し′|;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、;;;;i
. |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|`^′
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|;;;;;;/ ヽ;;;;;|
ノ;;;;;」 ノ;;;;;|
比/ `
155 :
吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 13:55:02
麦秋
156 :
吾輩は名無しである:2005/06/26(日) 09:49:35
避暑にふさわしい軽井沢や信濃追分の季節もまもなくですね
157 :
吾輩は名無しである:2005/06/26(日) 18:52:58
私のおじいちゃんが、明治35年生まれ、堀辰雄さんが、明治37年生まれなので、
親近感あります。とは、言っても私のおじいちゃんも、1991年老衰のため、
89歳で亡くなりました。
158 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 08:36:52
風が立った。さあ、生きましょう。ですかね。
159 :
吾輩は名無しである:2005/07/04(月) 21:14:15
ル ヴァン ス レーヴ イル フォ タンテ ドゥ ヴィーヴル.でしょうね。
160 :
吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 02:46:45
なにがおもしろいの? こいつの作品
読むのめんどくせーし、きもいし。だらだら
つまらん
>>160 きみ、けなすにしても、もうすこしマシなけなしかたは
ないのか?
「きもい」なんてことばを無反省につかえる奴には、
小説のよしあしなんぞ、わからんだろうねぇ。
162 :
吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 23:36:30
163 :
吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 03:23:01
滅多にキモイなんて使ってねえよ
これを面白いといってるようなお前らは喋ったら全然面白くないだろう
口を開けば「風景描写が美しい」などと
それからバッハのフーガだの田園だの
クラシック聞かん奴はそこで若干おいていかれるし、
知らなくても楽しめるとかぬかすアホがいるが、気にせず読んでいく
ような小説でもねーだろ こいつ自身は緻密に書いてるんだから
なんですか インテリむけですかwww
164 :
吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 20:06:38
キモイおじさん、こんばんわ。
中二の暑い夏の日に、ガリガリ君とカールのチーズ風味を食べながら
「風立ちぬ」を読破しました。課題図書の割にとても面白かったので
菜穂子とかその他の代表作もその夏に読んじゃいました。
そんな私もインテリなんですか?
165 :
161:2005/07/06(水) 23:37:48
>>163 きみ、なかなかできるじゃないか。せめてそのぐらい
具体的に批判しなくてはねぇ。
きみの批判、一理あると思うよ。
というか、きみ、実はインテリだろww
>>164 「風立ちぬ」を課題図書か。なかなか気のきいた学校だ。
中二であの本を「課題図書の割にとても面白」いと評した
あなたもずいぶん気のきいた学生だったんだねぇ。
166 :
吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 17:01:30
結局あの作品の主題は愛ですか生死ですか?
167 :
吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 20:16:30
風太立ちぬ。か。うーむ。面白い!
168 :
吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 22:04:54
主題は、不幸の中の幸福(地獄の谷から幸福の谷へ)
169 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 21:09:46
170 :
吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 12:11:55
体が弱く本当に早死にしてしまったから、名作なのでしょう
長生きしていたら、叩かれますわね
171 :
吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 01:34:31
・・・どうだろう
とりあえず48歳まで生きたわけだから
あの時代の作家としては、早死にが売りに
なる程じゃないな
立原道造とか中原中也ならわからなくもないが・・・
172 :
吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 07:16:30
173 :
吾輩は名無しである:2005/07/26(火) 17:46:33
『風立ちぬ』の主題は「生と死と愛」だろうが、
どれか一つをとるとしたらやはり「生」だろうな。
この作品においては、「死」と「愛」はともに「生」を後押しする役割を担っている。
堀の(意外と)強靭な精神がこの作品からはよく分かる。
(そのほかでは、あのリルケの言を引用した、戦争に対する文学者のあり方といった発言でもうかがえる。)
ところで、キモイとかいってた人は、
>これを面白いといってるようなお前らは喋ったら全然面白くないだろう
などという文法的にも口語的にも意味の通じにくい誤用表現を使って、
挙句の果てに、
>なんですか インテリむけですかwww
などと意味の分からないことをつぶやくという文学板には恥ずかしい人物だな。
バッハのフーガや田園交響曲ぐらいでおいていかれるような人間は、
もとから「本」「小説」といったものそのものにおいていかれているだろうから、
心配する必要はない。
クラシックが好きかどうかはともかく、クラシックが出てきた時点でついていけないような人間は、
もとから文学には向かないんだから違う物事に時間を使ったらいいと思う。
(言うまでもないことだが、文学に向かない人=低俗、駄目人間とは言っていない。)
>>173 はげどー。
フーガを知らないような香具師にブンガクを語る資格はない!!
かどうかは知らんが、
少なくとも堀さん批判はしてもらいたくない
175 :
ゆい:2005/07/29(金) 06:09:40
堀辰夫さんファンは隠れロリ好きが多いとか
176 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 14:55:02
>>175 ことの真偽はともかくとして、
堀「辰夫」と書くような奴に言われたくない。
ゆい逝って良し!
177 :
ゆい:2005/07/31(日) 21:08:38
ねらってました ごめんなさい
『風立ちぬ』のテーマは、「健康」だと思ってたYO!
179 :
吾輩は名無しである:2005/08/12(金) 13:35:07
>>172 遅まきながら読んだ。
まさか宗瑛を主人公とした本が講談社などという大出版社からでるとは…。
江藤淳の堀辰雄批判が批判されていて、面白かった。
江藤のヤツが、階級とか、特権意識とかのかたまりだったことが指摘されてるね。
前に誰かが、
>つまり、結局は最後は自殺した江藤と、
>病苦にあっても「自分が自殺したら、自分の作品もみんな死んでしまう」といって自殺を拒絶した堀辰雄は
>相容れぬということだな。
>どっちが健全な人格の持ち主かは、言うまでもない。
>どっちが歴史に残る人物であるかということも、言うまでもない。
>どっちが多くの人の心をひきつけているかということも、言うまでもない。
と書いてたけど、まったくその通りだと思う。
江藤淳が「日本の知」といわれていたという事実は間違いなく日本史上の汚点で、
同じ日本人としても恥ずかしい。
江藤淳、はやく存在そのものも忘れられればいいのに。
自殺を勝手に美化してんじゃねえ! 低俗な馬鹿野郎!(詳しくは「江藤淳」「自殺」でググればわかる)
180 :
吾輩は名無しである:2005/08/12(金) 13:39:12
http://www.shinrankai.or.jp/jinsei/jin07.htm ↑たとえば、ココとか。
こういう、名のない、おそらく「低学歴」な人々のほうが、江藤なんかよりよっぽど立派な考えかたでもって生きている。
妻に先立たれて、「え〜ん」と泣いて、「病気が辛いよ〜」と自殺した江藤ってwww
まあ、意志の弱い一人間としての姿はあらわしているが、知識人とはとうてい言えないねw
江藤が知識人だったら、日本人の50%以上は知識人になるだろうねw
江藤、逝って良し!(あ、もう逝ってるかw 良かった、こんなやつのために年金払わずに済んで)
それいいすぎ
>>181 いや、江藤淳は堀さんの人格を否定するような発言をしているんだから、
堀ファンのおれたちがこれぐらい言ってもいいんじゃない?
だが俺たちは堀辰雄ではない
なんか、文学的な展開になってきた。w
代理戦争かな?
185 :
吾輩は名無しである:2005/08/12(金) 23:13:50
186 :
吾輩は名無しである:2005/08/13(土) 03:02:50
関東大震災で自らが死にかけ、その後三日かけて母の水死体を探し続けた。
病気の婚約者のために、看護婦の仕事であった下の世話をも受け持って
看病をしたが、報われることなく愛する女を失う。
そのような生々しい実体験をあえて旧来の「私文学」では語らず
「詩的な鎮魂の文学」まで昇華させた堀の作品を「フォニー」と批判した
マッチャ気取りの江藤。悲しいほどにチキン野郎です。
187 :
吾輩は名無しである:2005/08/13(土) 03:04:18
マッチャ気取りの・・訂正・・マッチョ気取りの
188 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 09:43:16
多恵子さんは今もご健在?
>>186-187 同意です。堀さんってじつは江藤なんかよりずっと
強い人ですよね。
>>188 1999年6月号の雑誌「太陽」に
多恵子さんは立原道造記念館の館長だと
書かれています。だから少なくともこの年までは
ご健在だったはずですが、今は・・・?
190 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 10:58:09
健在だったら堀辰雄の妻というだけでなく
昔の文壇をリアルタイムで知ってる数少ない貴重な人ですね
191 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 12:07:51
モーリャックや折口信夫に興味がわいた
192 :
吾輩は名無しである:2005/08/31(水) 23:43:08
三島由紀夫曰く、「精神構造が政治家なんだよ。」しかし、それは堀辰雄の本質であって、そんな点も参考になる。
193 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 09:29:34
>>188 多恵子夫人は毎年9月くらいに追分の記念館で講演してたよね。
今もご健在じゃないのかな。亡くなったら訃報記事が新聞に載ると思うし。
ところで夫人の名は「多恵子」と「多恵」、二つの表記をみかけるんだけど
どちらが正解?片方はペンネーム?
194 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 23:57:47
>>193 去年8月に生誕100周年の講演が開かれましたね。
旧姓は加藤多恵子だから、堀多恵はペンネームぽいですね。
ところで堀も住んでいた荻窪にある夫人の実家って
今はどうなってんだろう?
書簡集みたら「杉並区成宗1−×ー×」と書いてあった。
195 :
吾輩は名無しである:2005/09/04(日) 10:51:34
8年前に「青春18きっぷ」の余りを使って追分に行ったっけなー。懐かしい。
多恵子夫人、昔の若い頃の写真を見ると可愛いよね。いつも二コ二コ顔で写ってて。
う〜ん、可愛いけど、むしろ、思慮深そうな人だよね
198 :
吾輩は名無しである:2005/09/05(月) 22:10:57
>>196 多恵子さんは敬虔なプロテスタントだそうだ。
「もしお前がカトリックだったらオレも入信していただろうに」
と辰雄は生前言っていたと、夫人が遠藤周作との対談で話してました。
堀辰雄の書く古代小説が読みたかった
200 :
吾輩は名無しである:2005/09/26(月) 02:47:10
>>194 堀が嫁の実家で生活してた時期、近所に井伏が住んでいたのに
独身時代ほどの交流がないのが気になる。
文壇からできるだけ距離を置きたかったんだろうか。
201 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 19:27:41
去年出た片山広子さんの本、教えてください。
高校だかの国語の教科書か資料集で断片を読んだ時に気になり、
旅の際に読んだけれども、場面場面であれこれと情景を想像しながら
読んでしまったので、ただでさえかなりの遅読なのに酷い事になった。
このスレに遭遇したのも巡り合わせという事で、
数年ぶりにまた何か読んでみようかな。
203 :
吾輩は名無しである:2005/11/05(土) 14:03:20
風邪ひいた。今は秋
204 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 21:45:21
age
205 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 16:54:57
206 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 23:42:56
死のかげの谷啓
208 :
吾輩は名無しである:2005/12/23(金) 00:56:35
矢野綾子の父親を看取ったのは実は多恵子さん。
堀の書簡集によると
堀と多恵子さんが結婚する際に
矢野綾子の父親は、自分が仮に急死しても、次女の良子が寂しい思いをしないで
済むように、多恵子を養子として迎え入れようとしたらしい。
>>198 なぜカトリックなら入信?
自身が影響を受けたモーリャックあたりの影響だろうけど
根本的にどういった理由があるんでしょうかね
210 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 23:49:59
>>209 「風立ちぬ」や「木の十字架」に出てくる軽井沢の聖パウロ教会が
お気に入りだったから?
いやいや、常に枕もとに置いていたグレコの「受胎告知」への偏愛とマリア崇敬。
プロテスタントを否と考えていたわけではないんですね。カトリックになじみがあっただけで。
軽井沢の教会の神父さんとよく話してたそうだし。
212 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 10:08:33
213 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 01:10:28
>>211 遺作「雪の上の足跡」だと日本の神々とキリスト教の間で揺れながらも
、それでも自分は最後にキリスト教を選びたい、みたいなこと書いているね。
あれだけの取材旅行をしながら、日本の古代ものを結局書かなかった理由は
病気だけとは言えないみたいですね。
214 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 16:39:28
綾子かわいいよ綾子
hosyu
216 :
吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 00:41:09
立原道造は、エッセイか何かで師匠堀に決別宣言したんだよね。
でも死ぬ間際にそれを後悔したことを日記に書いている。
素晴らしき師弟愛!ですかね
いざ、生き寡婦
もうすぐ立原道造の命日だな。
219 :
吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 21:43:14
芥川−堀−立原−・・・−オレ
そんな自己満系譜
>>219 堀、立原、福永あたりを好む人は多かれ少なかれそんな感じじゃね〜の・・・
221 :
吾輩は名無しである:2006/03/06(月) 10:32:26
つよそうな名前なのに病弱。
ホリ・ススム
223 :
吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 21:24:59
224 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 20:58:18
正直泣けた
225 :
吾輩は名無しである:2006/04/14(金) 18:59:04
かっぜたちぬぅ〜・いぃまぁわぁあ・き
きょうぉからわたしぃわ・こ・こ・ろ・の・たびぃびと〜
226 :
吾輩は名無しである:2006/04/14(金) 19:03:11
見掛けは、軟弱そうなのに実は強い意志信念の人
227 :
吾輩は名無しである:2006/04/20(木) 21:05:12
この人、生き方がかっこよすぎ!
228 :
吾輩は名無しである:2006/05/14(日) 15:38:00
綾子萌え
229 :
吾輩は名無しである:2006/06/02(金) 22:40:33
1953年
五月二十八日 死去
三十日 追分の自宅で仮葬
六月三日 東京芝の増上寺で、川端康成が葬儀委員長として告別式を執行
230 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 22:23:01
顔ブサイクすぎ
愛嬌のないロナウジーニョみたいだよな
それであんな小説書くから
ずいぶんイヤがられたろうね
あんな顔しやがってとか
どんな顔して書いてんだとか
あんな顔だからだろとか
231 :
吾輩は名無しである:2006/06/23(金) 23:18:23
私は堀辰雄についてまだあまり知らない者です。彼の作品の鼠を読んでみたいのです。短篇のためかそれが題としての一冊の本は見つかりません。どの本の中に入っているのですか?教えてください。
232 :
吾輩は名無しである:2006/06/23(金) 23:31:49
>>231 『ザ・堀辰雄―全小説全一冊 』堀辰雄著・第三書館刊・¥2100
233 :
吾輩は名無しである:2006/06/23(金) 23:47:02
234 :
吾輩は名無しである:2006/07/18(火) 22:47:34
少女趣味小説。生まれは猥雑な江戸っ子。
>>234 3、40年前のマルクス主義全盛期の評価ですね。
236 :
吾輩は名無しである:2006/07/26(水) 22:06:28
>>234 わー、生きる化石発見!!
軍人さん、これから御国のために頑張ってください
237 :
吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 13:43:05
堀辰雄に人々は何を読むか?
サナトリウムでコホンと咳をするような生活に対する憧れ。
238 :
吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 13:58:04
「風立ちぬ」って軽井沢を舞台に設定したお芝居って感じ。
すべてが作り物じみてる。よく書けた作り物だが。
239 :
吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 16:11:24
福永武彦とどっこいの少女漫画やね。
240 :
吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 16:18:16
今ならラノベ
>>237 神と神々
キリスト教的一神論と日本的汎神論
実存の目覚めと諦観の美
244 :
吾輩は名無しである:2006/08/18(金) 10:12:25
あげますよ?
245 :
吾輩は名無しである:2006/09/02(土) 00:13:52
奥さんの多恵子さん健在なんだよね
数少ない近代文壇の生き字引だ
246 :
吾輩は名無しである:2006/09/02(土) 00:59:11
軽井沢の雰囲気をメッタメタにしちゃったのは掘の小説のせい。
247 :
吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 22:13:35
>>246 それ良く言われるけど誤解だね。もう少し戦後史を学んだほうが良いよ。
それから、戦前から軽井沢に別荘もってる爺婆に聞いてみるといいよ。
ヒント>プリンスホテルと堤財閥
248 :
吾輩は名無しである:2006/09/07(木) 11:40:32
>>246 はいはい。もう少し勉強してから来ようね。
ジョン・レノンにも責任がある。ww
250 :
吾輩は名無しである:2006/09/07(木) 16:34:22
>>246 戦後メッタメタによくなったよ軽井沢の雰囲気は
大衆化されて
251 :
ひみつの検閲さん:2024/12/19(木) 03:33:14 ID:MarkedRes
>>238 >「風立ちぬ」って軽井沢を舞台に設定したお芝居って感じ。
( ´,_ゝ`)プッ
読んでないなおまえ。
『風立ちぬ』の主要舞台は軽井沢だけじゃないのにね。
きっと伝聞や雑誌新聞のコラムなんかで得た三流知識でしか物事を判断できないんだろうね。
254 :
吾輩は名無しである:2006/09/22(金) 21:26:34
雪の降る夜に療養所を飛び出した菜穂子が圭介との待ち合わせに選んだ
「ジャアマン・ベエカリ」は、銀座の鳩居堂の真裏(すずらん通り沿い)に
あったが、1945年の空爆で焼けてしまったそうだ。
255 :
吾輩は名無しである:2006/09/23(土) 22:43:35
「あ、菜穂子さんだ」そういて都築明は、……だったかな。いい一行目だ。
256 :
吾輩は名無しである:2006/09/23(土) 23:42:51
おまえら、
軽井沢のことは、
東太郎に訊け。
『麦藁帽子』読めよ。
258 :
吾輩は名無しである:2006/09/30(土) 00:20:36
風立ちぬを読んでいるが……
ジッドの狭き門並の苦痛を感じる
259 :
吾輩は名無しである:2006/10/05(木) 22:33:06
堀辰雄はジッドの「田園交響楽」「贋金つくり」に影響うけているね。
260 :
吾輩は名無しである:2006/10/14(土) 21:14:05
ジッドの影響といっても表面的なものではないですか?このスレでは
言及されていませんが、堀辰雄は習作時期から初期の同人誌にかけては
かなり剽窃めいたことを多くやってて(明確ではないが自身も認めていた
フシはある)堀のエッセイで言及された作品ととその同時期に書かれた
作品の一部があからさまに似てしまっているのは読めばわかります。
(反論したい方は習作とコクトーの小説と比較して読んでみてください。)
そこから先に行かなかったのか行けなかったのかは別のこととして
評価しにくい人ですね。ちなみに大岡昇平は堀が大嫌いで「菜穂子」は
ロマンとしてはこうではならないと「武蔵野夫人」を書いたそうだけど、
それも大岡の作品としては???というレベルで、堀ってなぜか文学的な
評価が決まらない不思議な人です。
に
261 :
吾輩は名無しである:2006/10/15(日) 13:50:17
コクトー、プルースト、ジッド、モーリヤック、リルケ、中原中也、
立原道造、と書けばいかに堀辰雄が作家としてではなく、編集者として
目利きだったかがわかる。(いずれも日本においてそれらに注目をあつ
めさせたのは堀だった。)傾向はあるがそれでも立派なものではないだ
ろうか。ただし編集者が傑作を残せるかは別の話で、その点で堀の評価
があやふやになってしまうのではないでしょうか。
262 :
吾輩は名無しである:2006/10/16(月) 12:01:51
ホリタツの小説はなんで国籍不明なんよ?
263 :
吾輩は名無しである:2006/10/16(月) 20:59:43
264 :
吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 23:56:17
きつい言い方をすれば堀辰雄の小説が無国籍風なのは、そのとき
そのときに海外の作家を安易に模倣していることが一点。もうひとつは
小説にあるまじきことだと個人的には思うのですが、形容詞にたよって
描写をすることが多すぎる。最後にあの学生の翻訳文のような文末表現。
これらが、摩訶不思議にも無国籍風な味をだしているのかも。蛇足かも
しれないが、雑踏がまるであらわれない点、風俗が偏っている点もつけ
加えたい。「菜穂子」の冒頭の銀座だったかの雑踏描写を見よ。すかすか
です。
265 :
吾輩は名無しである:2006/10/22(日) 07:22:56
>>264 風俗描写しようとしてるだけで誉めてやれよ
一番難しいんだから
日本近代文学に風俗描写なんて殆どないからね
これは所謂オタクの一流大学文学部出身の低能連中が
主に日本の小説を担った事による不幸なんです
266 :
吾輩は名無しである:2006/10/22(日) 08:37:51
風俗描写の点が誤解されているようですね。堀のいわゆる軽井沢
とかちゃらちゃらしたと思われる部分が堀の描いた風俗なわけで
そのくらいの風俗描写はどこにでもある。偏っているというのは
そういう意味です。ついでに言えばそうではないもがあっても
それは風俗の描写ではなく、「絵画的」な自然描写に行ってしま
っている。
267 :
吾輩は名無しである:2006/11/15(水) 21:36:20
胸部定期検査
268 :
吾輩は名無しである:2006/11/16(木) 19:57:40
一流大学文学部出身の芥川龍之介に尻尾を振ってたのは
堀辰雄だよな。
やっぱ、妾腹はゲスなのかね。
269 :
吾輩は名無しである:2006/11/16(木) 20:07:05
そうそう、妾腹だったね。
たしか堀の母親は小役人の家の住み込み女中で、
その小役人の手が付いてできたのが堀だよね?
その母親は堀をネタに小役人にお金を無心して
堀を育てたという美談つーか醜聞の持ち主と。
270 :
吾輩は名無しである:2006/11/16(木) 21:15:36
小役人でも女中や妾持てたのか
やっぱり裏金ですか
271 :
吾輩は名無しである:2006/11/17(金) 09:24:49
持てたんだろうな。
そんだけ堀の母親の実家が赤貧洗うがごとくで、
三食付きの女中でも御の字だったかもな。
272 :
吾輩は名無しである:2006/11/17(金) 09:35:59
もういいじゃんかよ、やめようぜ堀が妾腹って話題は。
江藤淳が正しければ堀辰雄はゲス野郎だし、それで
いいじゃんかよ。
みんな、堀辰雄の小説のカキコをもっとお願いします。
273 :
吾輩は名無しである:2006/11/17(金) 09:40:57
はいはい。
せっかく面白くなってきたのによ。
274 :
吾輩は名無しである:2006/11/19(日) 01:29:32
現在も多恵子さんご健在なのは凄いな
275 :
ひみつの検閲さん:2024/12/19(木) 03:33:14 ID:MarkedRes
276 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 15:24:53
世の中一般の評価として
堀>江藤
は普通だろうな。
母を早くになくし、結核に苦しみながらも、「自殺」を拒んだ堀と、
妻がなくなった途端自殺をした江藤と。
その仕事も人間性も、どちらがより愛されるかは言うまでもないな。
50年後に人の悪口満載の江藤の評論がどれだけ読まれてることやら…
277 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 15:44:46
江藤って結局何がやりたかったの
278 :
吾輩は名無しである:2006/12/09(土) 15:57:19
>>277 2ちゃんねらーと一緒。
自分の鬱憤を晴らすために人の悪口の垂れ流し。
279 :
吾輩は名無しである:2006/12/11(月) 08:38:45
じゃあ、批評家って誰のために書いてたの。
>>279 自分の為にきまってんじゃん
いろはのい
281 :
吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 13:38:26
江藤は自分の為に鬱憤を晴らすべく堀辰雄の悪口を
垂れ流したと。
ほんでも、その悪口の内容にウソは無いと。
堀辰雄が妾の子供として生まれたのは周知の事実だが
江藤の堀辰雄批判はその点に拘り過ぎてないか?
上のほうのスレにもあったが、誰でも親は選べない
からな。そこを責められても防御つーか、反論の
しようがない。
282 :
吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 15:18:55
差別って、そんなに辛いの? 俺豪族なんだけど
>>282 俺は殿上貴族だからどーもよく分からんな。
殿上貴族!? それすげんじゃねー
285 :
吾輩は名無しである:2006/12/19(火) 11:58:08
辰っちゃんは妾腹ってことを恥てたんだね。
で、自分の生活とか世界とは雲泥の違いの
空間を憧れでもって書いたんだ。
だから、辰っちゃんの小説は国籍不明さなんて
批評されるんだよ。
堀辰雄の小説って、本当に素晴らしい。病院嫌いのおいらだけど、病院の外の風景があんなにも美しいものならもう少し、病院に入っていようかって、誰か迎えに来てくれる人が町田に来るまで…w
287 :
吾輩は名無しである:2006/12/19(火) 17:49:51
僕も堀辰雄は出自を恥として強く意識してたと思う。
小役人の実父から認知されておらず、私生児として
登録されていたのが理由の一つかも知れない。
中国には登録されてない人いっぱいいます。恥じゃないです。あなた中国人馬鹿にしてますか? 足の無い人が道端でもだえてるのですよ、観光客相手に、ゴミみたいに。
289 :
吾輩は名無しである:2006/12/20(水) 08:19:35
チャンコロと光輝ある日本人を同ラベルで騙るな。
290 :
吾輩は名無しである:2006/12/20(水) 08:39:43
まったくだな。あんな汚いシナ人と天才を同レベルで語るとは。
291 :
吾輩は名無しである:2006/12/20(水) 12:28:28
おい、おい、急に差別助長のスレと化したな。
285と287両氏の言うように堀辰雄の恥意識つーか、
被害者意識こそ堀文学の根底に在る。
もしかしたら285氏も指摘したように彼の無国籍風小説も
他の多くの作家のように現実生活からの逃避として、
自分の解放すべく書かれたのかも知れない。
292 :
吾輩は名無しである:2006/12/20(水) 18:08:50
あれか、堀辰雄はチャンコロだったんか?
チャンコロじゃないですよ 堀さんに憧れたのは三島と江藤 だよね 被害者意識かぁ
294 :
吾輩は名無しである:2006/12/21(木) 08:55:18
芥川龍之介の為文館のご主人への手紙には、
堀は母親の話題が殊の外嫌う云々の件が読める。
これからの類推だけども、出自も含めて母親の
ことも恥じていたかもね。何回も役人の家に
金銭をせびりに出かける母親。しかし、軽井沢
に行くには、そんな軽蔑すべき母親がせびって
きたお金がどうしても必要なので、恥ずべき
行為とは解っているが、どうしてもそんな母親
を止められない。そのアンヴィヴァレンツで
堀の心はいっぱいだったんだよね。
295 :
吾輩は名無しである:2006/12/23(土) 21:36:04
おっと、詳しい旦那が出てきたね。
ほんじゃ、その後をオイラが続ければ、
母親が亡くなった後も堀は母親と結婚
していた職人である義父に実父の役人
の家に行き金銭をせびるべく指示して、
いる、それも軽井沢からである。
もちろん、軽井沢滞在の資金に供する
為である。
ここまで来ると294氏が指摘する
アンビバレンツを堀は何処かに捨て
てしまったらしい。
せびりというか、一種の脅迫の常習化
が見られるようになった。
296 :
吾輩は名無しである:2006/12/25(月) 10:33:50
脅迫って言うけど、実父の役人は脅迫されて
金銭を渡したんじゃないかも知れないよ。
だって、遊びで女中に手を出して堀が生まれ
んだろうけど、それでも血を分けた子供なのは
確かなんだろうから、不憫に思っての金銭かも
知れないじゃん。
297 :
吾輩は名無しである:2006/12/28(木) 22:29:06
だけんど、不憫に思っての金銭なら
フツー本人に直接渡たすだろが。
なーんも関係のない職人になんぞ
託さないとオレは思ったな。
298 :
吾輩は名無しである:2007/01/02(火) 19:16:28
やっぱスレが停滞してるよ。
もうこのスレ閉じようよ、読んでると堀辰雄ってただのスノッブじゃん。
停滞でも、菜穂子という処女をどうするかという問題は変わらないっす
300 :
吾輩は名無しである:2007/01/03(水) 09:50:18
どこが停滞してんだよ?
これからじゃん。
301 :
吾輩は名無しである:2007/01/05(金) 08:46:52
どこがって、この停滞がオマイ見えねーのか?
仲良しクラブのお喋りの時は続いていたけんど、
話題が妾腹がらみになると急に停滞だろが。
もうこのスレ止めようや。
堀辰雄の俗物性も提示されたことだし、彼の要点
は提出されたじゃん。
302 :
吾輩は名無しである:2007/01/06(土) 04:22:46
辰雄は偉大
303 :
吾輩は名無しである:2007/01/06(土) 11:48:36
偉大ってオメー、堀タツは政治屋じゃねーんだからさ。
まぁ、考えようによっちゃ、堀タツは政治屋もビックリな
俗物だったってんなら、"堀タツは偉大"ってのも解るよな。
304 :
吾輩は名無しである:2007/01/06(土) 12:53:29
池谷信三郎って知ってる?スレ無いから人気無いのかな?
当時は堀と同系列で語られることが多く、堀より人気もあったらしいが?
305 :
吾輩は名無しである:2007/01/06(土) 13:34:38
堀辰雄は大したタマだと思いますよ。
妾腹の堀辰雄は義父をして実父に
金銭をたからせていたわけですからね。
それも軽井沢から葉書で義父に命令
してるんですからね。
まさに偉大なる俗物小説家ってとこですね。
その辺りを物語化すれば評価にたる作家
になったでしょうに。
306 :
吾輩は名無しである:2007/01/06(土) 16:19:22
>>305それぐらい当たり前なのでは?養父だって父親に代わりない訳だし。父親なら息子に金取られても文句言わないだろ。
307 :
吾輩は名無しである:2007/01/06(土) 19:47:11
俺はちょい違う感じを持ってるんだ。
堀辰雄は乳飲み子の時に母親といっしょに
実父の義弟、果ては実父から生家から
追い出されたんだよね。
その後、堀辰雄が小説家を目指している頃、
彼は数回生家を訪れ、実父に生活資金を要求し
その都度実父から断られている。
まあ、これは江藤淳の調査に拠るところなんだが、
これが正しければ、実父がお金を渡すには要請、依頼
以上の何らかの圧を使っただろね、と俺は感じてるよ。
もちろん、エトジュンの調査が正しければという
大きな前提が必要なんだが。
実父は辰雄が6歳ぐらいの時に亡くなってるはず。
父親は広島だか郷里に妻子残してたと思うんだけど
死後家はどうなってたんだろう。
あと本の年表みたいなので、養父が亡くなるまで養父が
義理の父親だとは知らなかったと書いてあったんだけど
これはデタラメ?
苗字が違うから変だとは気づくよね。
309 :
吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 15:20:17
なんだ、上のカキコのようにやっぱ堀辰雄ってメカケの子供だったんだ。
ぼくは面白半分の嘘っぱちはと思ってたのに。
310 :
吾輩は名無しである:2007/01/09(火) 00:53:57
大和路・信濃路の読書感想文を書きたいのですが・・・
書き方を教えてください
むしろどんな話か知りたいっす
312 :
吾輩は名無しである:2007/01/09(火) 12:50:42
堀辰雄は妾の子よ。
それがどうした、え?
それで彼の作品が高まったり低まったりするわけでもないだろうが。
菜穂子やニレの家しか読んでないが、大江の蔓延の妻の名前、菜摘だね。ずっと意味わかんなかったけど、やっと繋がった
314 :
吾輩は名無しである:2007/01/10(水) 08:41:50
いやー、堀が妾腹だということと彼の作品との関係とか
その影響がどうなんかなー?なんて思ってんのよ。
妾腹で貧乏職人の小倅が軽井沢の芥川の周辺を漁り廻る
図なんぞその最たるものだろうが。
315 :
吾輩は名無しである:2007/01/10(水) 08:48:24
菜穂子の、森なんとかっていう登場人物は芥川がモデルなんでしたっけ?
316 :
吾輩は名無しである:2007/01/10(水) 13:47:33
出自とその作品への影響なんてプロの評論家の
やることだろうが。
2チャンでそこまでは期待すんなっての。
せいぜいメカケの子供だから上昇志向のかたまりだったってとこかな。
で、これが名を成した芥川龍之介とかお金持ちでいっぱいの軽井沢に
繋がるってとこかな。
317 :
吾輩は名無しである:2007/01/16(火) 22:13:06
おお、まだ妾の子話が続いてるな、つーか、
まだメカケ話をやってるの、ってとこかな。
そいと、もうこのスレ止そうや。
第一、カキコが全然ないじゃん。
318 :
吾輩は名無しである:2007/01/17(水) 11:59:50
いいよそいでも。
惜しくもないスレだもんね。
319 :
吾輩は名無しである:2007/01/17(水) 12:48:34
で、池谷信三郎とは仲良かったの?
320 :
吾輩は名無しである:2007/01/17(水) 18:05:16
そりゃわかる。
惜しくもないし、クソでもないスレだよな。
ほんでもここまで来たんだから、行くとこまで
行こうや。
321 :
吾輩は名無しである:2007/01/19(金) 13:12:02
行く処までって言うけど、
もうその行き止まりまで来てるでしょうが。
と、カキコしたところで、堀辰雄を今でも好きな
吉本隆明の「とほくまで行くんだぼくらの好きなひとびとよ」
を思い出しちまったぜ。
322 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 23:33:15
>堀辰雄を今でも好きな吉本隆明
妾の子へのコンプレックスより、震災後の東京下町で純文学に生きることの苦悩が
堀にとって大きな問題だったんじゃないかな。同じ下町出身の吉本隆明もその点に
同情してる。師である芥川の自殺の一因もその葛藤にあるし。
オレも両国育ちだけど、浅草サンバ・カーニヴァル見ると鬱になって、
倉敷の大原美術館にグレコの絵を見に行きたくなるよw。
323 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 23:40:06
信州の透きとおった清冽感がいまだに残っていますね。小説の内容はほとんど覚えていないけど〜〜〜
324 :
吾輩は名無しである:2007/01/25(木) 20:15:16
>>322 仲間よ!
堀さんの「十月」読んで倉敷まで出かけた俺。
325 :
吾輩は名無しである:2007/01/25(木) 22:04:16
せめて、同志よ!にしろや。
326 :
322:2007/01/27(土) 16:18:08
別に仲間よ!でもいいじゃん。
倉敷から帰ってきた堀にばったり会った中野重治の話
丸岡 旅行がむりだったのにグレコのために遠いところまで行きましたね。
中野 銀座でかれにばったり会ってお茶を飲んだら、かれはちょうど倉敷から
帰ってきたところで、やはりむちゃなやつだと思ったけれども、
いきなりグレコの大きな絵(受胎告知)を広げた。
かれはしゃべっているところからは文学青年ということがわかると
いうような話し方はちっともしなかったけれども、そのときはもういきなり
テーブルの上に広げてグレコのことを言っていた。
亡くなるまでこの白黒の印刷物を大切に枕下の壁に掛けていたらしい。
ルーヴェンスの偽画かと思った。
ウチノベットハタイソウギイギイシマス サヨナラ
329 :
吾輩は名無しである:2007/02/11(日) 21:51:20
堀との恋仲のうわさがあった宗瑛??
330 :
吾輩は名無しである:2007/02/12(月) 01:21:52
堀の神髄詩にあり
331 :
吾輩は名無しである:2007/02/12(月) 07:13:40
ホリタツみたいな俗物人間には詩神も呆れてるよ。
軽井沢というか信濃追分。
あそこはいいところだよ。
追分村にはお金持ちはいないよ。
333 :
吾輩は名無しである:2007/02/13(火) 13:12:28
だけどお金持ちを気取った貧乏人のこ倅堀辰雄が
その"いいところ"に居りびたって"良くないところ"
にしてしまったと。
信濃追分駅で加藤周一と矢島翠を見かけたことがある。
335 :
吾輩は名無しである:2007/02/13(火) 23:32:48
また登場かよ、江藤淳の末裔。
堀辰雄・・・幾多のクライシスを乗り越え、生きて生きて生きぬいた人生のウイナー。
江藤淳・・・生涯嫉妬の日々。人生のルーザー。
336 :
吾輩は名無しである:2007/02/14(水) 21:40:54
但しカネの亡者としての勝利者だぜ。
いかにも妾腹らしい勝利だ。
337 :
吾輩は名無しである:2007/02/14(水) 21:41:28
但しカネの亡者としての勝利者だぜ。
いかにも妾腹らしい勝利だ。
338 :
吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 09:27:20
なにダブル・カキコしてんだよ。
いいじゃんかよ、誰だって程度の差はあれお金の亡者でしょう。
まあ、堀サンの場合は過度にお金に執着したし、その小説とは
正反対に超俗物だったってことだよね。
339 :
吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 18:37:42
悪かったな二重カキコ。間違っちまったんだよ。
何でオレが人様のチョンボを誤るんじゃい?
340 :
吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 23:56:11
戦前の堀はかなりの貧乏だよ。奥さんがその苦労話をよく語ってるし。
夕飯が凍った白菜のおひたしだけだった日もあるそうだよ。
時局に合わせたおべっか小説・評論をいっさい書かなかったからな。
江戸っ子故の浪費癖、限定版やリッチな装丁、下準備の異様な長さとか、
ディレッタントのこだわりのせいで逆に貧乏になったと。
おとなしく、阿佐ヶ谷で井伏や文学者連中とつるんでなあなあと暮らしてたら、
戦時中あんなにひもじい生活しなかったろうな。
341 :
吾輩は名無しである:2007/02/17(土) 09:34:10
なるほどな、実父にたかって得たカネなんぞ泡銭だもんな。
若い時に染まったそんな浪費癖を洗い流すことが出来なかったと。
まぁ、テメーで蒔いたタネだからな、テメーで刈るしかないよな。
342 :
吾輩は名無しである:2007/02/17(土) 15:36:43
>テメーで蒔いたタネだからな、テメーで刈るしかないよな
それって堀の生き方そのものだな。貧乏で病弱なのに貴族的ノーブルな生き方に
憧れたために、売れない高尚な文芸雑誌を立ち上げたり、戦後若い連中のために
奔走したりして「ノブリス・オブリージュ」まで行っちゃったし。
華族の世界に憧れた庶民出の堀を、身分知らずの放蕩息子だと責める
没落華族出の江藤の奇妙なプライドや卑劣さとは正反対だよ。
そもそも好みはあれど文学者として一定の評価を得ている堀さんと
所詮は自殺の道にはまったクソ(自称)評論家とを比べること自体間違い。
つーか、江藤なんてもう誰も読まないだろうな。『漱石〜』云々もそのうち見向きもされなくなるだろう。
344 :
吾輩は名無しである:2007/02/17(土) 18:43:00
>時局に合わせたおべっか小説・評論をいっさい書かなかったからな。
これが堀辰雄なんだろう。
こういう堀辰雄の弟子は多いんじゃないか。
345 :
吾輩は名無しである:2007/02/18(日) 09:29:00
"いっさい書かなかった"つーか、売文家としての需要が無かったか、
枯渇しちまってマジ書けなかったってのもアリじゃん。
346 :
吾輩は名無しである:2007/02/18(日) 11:37:08
ああ、まさにホリタツの戦後の物書きとしての軌跡を追えば
そのオソマツさは明瞭だわな。
ヘー、終戦後のホリタツ・ブーム知らないんだ。
戦前は文学好きの間でしか知られていなかったのに、
戦中に陸、海軍の予備学生たちや工場で働く女学生たちの間で広く
堀の作品が(密かに)回し読みされたんだよ。
それで46年7月に小作品集、11月から作品集全6巻が角川から発刊されて
バカ売れした。他の出版社からの注文も殺到。
小林秀雄も追分まで足を運んで直々に執筆依頼している。
一気に貧乏からお金持ちになったホリは、「四季」を再刊し
季刊「高原」を創刊。ついでに本を買いまくり家まで建てちゃったw
ただ体はもうボロボロ。寝たきりの日々で作品を書ける状態ではなかった。
348 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 11:59:10
まぁ、そのブームとかを知ってるのは、
棺桶に片足を突っ込んだ団塊世代の
ヴォケだけだろうな。
349 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 21:18:32
>>348 おれ団塊ジュニアだけど知ってる。堀辰雄は好きな作家の一人だから。
ていうか、仮に体験した世代で判断するにしても「団塊世代」はおかしい。
団塊世代は1950年前後の第一次ベビーブームで生まれた世代。
おまえヴォケだな。
350 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 21:34:51
堀辰雄のことは、中村真一郎がいろいろ回想しているよね。
351 :
56:2007/02/19(月) 22:55:01
>>12 全集持ってて半分同意って、度量があるね。
俺もユイスマンスやグラックはすごく好きなんだけど、
マルドロールは読んでて眠たくなったな。
352 :
吾輩は名無しである:2007/02/20(火) 08:26:40
349
俺も読み物でそのブームを識った。
そのブームの時だよね、三島由紀夫が
文芸春秋での川端康成との対談で
「ああいうブームがスノッブ作家にはあるからね。
その中でも堀辰雄はひどいもんで、何故あんな
作家がいまさら出てくるんだろうか。」(パラフレーズ)
ってなこと言ってるね。
もっとも、俺んちにも祖父が買った堀辰雄全集があるけどね。
353 :
吾輩は名無しである:2007/02/20(火) 08:47:24
熊さん 「ヌル山のお母さんは柔道着を何で洗っていたんですかね?」
大家 「そりゃおまいさん、あっちの人だけに、テーハーミングーだろうよ」
お後がよろしいようで・・・・・・・・
354 :
吾輩は名無しである:2007/02/20(火) 14:08:48
えッ、チョーセン人ってか?
ああ、チョーセン人だよ。
へー、チョーセン人かと思ったよ。
なーんだ、チョーセン人なんだ。
来板記念カキコだっせ。
ほな、サイナラ。
>>352 三島由紀夫は学生時代に堀辰雄の作品が大好きだったんだよね。
友人に宛てた書簡の中にも、僕が今最も好きな作家は堀辰雄ですって書いてるよ。
江藤淳も一時期は堀辰雄に夢中だつたし、なんか似てるね。
自己否定しないと戦後を生きられなかった惨めなこの二人。
(でも結局、自殺したけど)
>>355 堀辰雄から離反 →みじめな自殺
無理に自分を装うとそうなるんだろうね。
いいじゃん、堀さん。俺は好きだよ。
357 :
吾輩は名無しである:2007/03/03(土) 17:54:46
谷崎、三島、川端、春樹当たりが好きな中三ですが、堀辰雄の「風立ちぬ」って面白いですか?
今度読んでみようかなと思うのですが。
358 :
吾輩は名無しである:2007/03/03(土) 17:58:30
まず、自分で読め。
マジレスすると、又聞きは駄目だよ。
折口信夫『かげろふの日記』解説
「原作が難解なと言ふより、日本の中世の女ぶみが、如何に書き綴られて、
こんな表現をするのか、我々は昔から、其理由を解きかねて来た。
其を堀君は、ちつとも読む人の心を混濁させることなく、書き方は原文から、
一間づゝ遅らせるといふ行き方で、考へは其に反して、一間もふた間も進めて行つてる、
と言つたぐあひに書きあげてゐる。事実、私は驚嘆した。堀君の詩人としての才能の上に、
更に何かゞあることを感じて、尊敬を新にしたのは、其為であつた。」
360 :
吾輩は名無しである:2007/03/10(土) 13:19:33
>>357 「風立ちぬ」は日本のサナトリウムものの古典。
村上春樹の「ノルウエーの森」にも影響を与えている。
ちなみに春樹の奥さんは高校時代に読んで、
「健康は大切なんだなぁ。」と、かなり天然な感想文を書いたらしい。
361 :
吾輩は名無しである:2007/03/13(火) 15:14:36
>>360 直子との絡みですね。
春休みに読んでみようかな・・・
堀辰雄はどういう人の影響を受けていますか?
362 :
吾輩は名無しである:2007/03/17(土) 14:55:19
芥川の弟子。だが近代の日本文学からの影響をあまり受けず、もっぱら
同時代のヨーロッパ文学を好む。とりわけ「風立ちぬ」でもその詩が
引用されているリルケは堀の大のお気に入り。
執筆中はカトリック作家フランソワ・モーリアックを好んで読んでいるが、
その影響は三年後の「菜穂子」に如実に表れる。
363 :
吾輩は名無しである:2007/03/18(日) 17:35:08
堀辰雄と吉川英次はまだ奥さんが健在で凄い
364 :
吾輩は名無しである:2007/03/18(日) 18:35:01
ヨーロッパの文学はよく分かりません。芥川の小説はいくらか読みましたが、結構違うものですよね。
日本の作家では誰と作風がよく似ていますか?
365 :
吾輩は名無しである:2007/03/19(月) 21:31:38
誰とも似てないよ。オリジナルで孤高な作家。
153 :吾輩は名無しである :2005/06/12(日) 02:58:32
「佐藤春男、横光利一、伊藤整らによるモダニズムの実験は、彼らが晩年に
至ってそれぞれの形で日本的なものへの必然的回帰と見られる転向をしたことに
よって、その意義が失われた。(・・・)彼らの名はいづれ忘れられるときが
来るかもしれないが、堀辰雄だけは、その中で違っていた。明治維新以来叫ばれて
きた東と西の長所をとるという困難な理想は、堀の中にその優れた実行者の
一人を見出したと言えるわけである。」ドナルド・キーン
366 :
吾輩は名無しである:2007/03/19(月) 21:37:03
ストマイ以前の…
367 :
吾輩は名無しである:2007/03/20(火) 22:56:28
では、堀辰雄を読むことは日本的な雰囲気を残しつつもヨーロッパ文学への入り口になりそうですね。
368 :
吾輩は名無しである:2007/03/21(水) 16:21:24
>>362 プルウストを忘れたらいかんよ。
プルウスト
リルケ
モオリヤック
この三人は落とせない。
ウ! オ! …うぅうう〜
370 :
吾輩は名無しである:2007/03/22(木) 02:37:10
>東と西の長所をとるという困難な理想は、堀の中にその優れた実行者の
>一人を見出したと言えるわけである。
でも遺作「雪の上の足跡」を読むと西洋と東洋の狭間で苦しんだことがわかる。
一番弟子の立原は、戦時中に国粋主義に陥ってすぐ息絶えたし、一方、
二番弟子の野村少年は戦後にカトリックに帰依してすぐ息絶えたし。
そういう意味でも「神と神々」の探求は堀にとってのライフワークだったのかも。
371 :
吾輩は名無しである:2007/03/30(金) 23:59:35
「風立ちぬ」の文庫本に続編「おもかげ(麦秋)」が収録されないのは
残念だ。もしかしたら多恵子夫人の意向かもしれないが。
>>371 あれは明確な意味での続編ではないからね。
「菜穂子」と「楡の家」のような、強い結びつきはない。
集英社文庫なんて、「美しい村」もはいってないんだぜ?
まあ、「風立ちぬ」はそれで完結してるからいいんだろうけどな。
今週、ヒストリーチャンネルの「文學道中」
という番組で堀辰雄が取り上げられてる。
375 :
吾輩は名無しである:2007/04/21(土) 18:58:20
376 :
吾輩は名無しである:2007/05/16(水) 22:07:25
たっちゃん
今なら、タッチかな
378 :
吾輩は名無しである:2007/06/06(水) 08:41:55
顔って読んだことある?探してます!!
「燃ゆる頬」が個人的には好きだったが…
379 :
吾輩は名無しである:2007/06/08(金) 00:58:12
「楡の家」「菜穂子」「ふるさとびと」三部作を読んだが
未完なのが惜しいな。
これからの時期は「麦藁帽子」ですな。
381 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 01:18:34
「菜穂子」の中に「風立ちぬ」の二人がゲスト出演しているの気づいた?
あーひと月くらい万平でダラダラ過ごしたいぜ。
383 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 21:29:28
阿佐ヶ谷・荻窪の井伏一派から距離を置いたたっちゃんは素晴らしい。
385 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 22:24:59
明日のテレビ東京 午後1時半から
映画「風立ちぬ」 主演:山口百恵 三浦友和
録画!録画!
386 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 02:11:39
>>381 「菜穂子」のサナトリウムに出てくる患者カップルが「風立ちぬ」の二人と
想像するのも楽しいですね
387 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 19:04:57
中河与一とは交流とかあったのかな?
389 :
ゆみ:2007/08/25(土) 22:57:34
辰雄愛してる。。。
あぼーん
あぼーん
392 :
ゆみ:2007/08/25(土) 23:06:31
辰雄の作品は7歳の時初めてみました。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
397 :
ゆみ:2007/08/27(月) 06:28:16
今では辰雄を愛していますよ。
398 :
ゆみ:2007/08/29(水) 00:14:37
誰かいませんか?
シチュは先輩の部屋がいいです
ちなみにキャミとショートパンツです
399 :
ゆみ:2007/08/29(水) 00:20:49
先輩・・・先輩の部屋にこれて嬉しいです(////)
先輩の部屋、結構整ってますね
男の人の部屋って、もっと汚いのかと思ってました
オシャレな感じで好きです♪
(部屋を見回しながら)
400 :
ゆみ:2007/08/29(水) 04:29:53
いませんか・・・・
ずっと待っていたのだけど
(以下、空室です)
401 :
ゆみ:2007/09/01(土) 06:36:03
誰もいませんね。
>>401 ゆみ・・・とんでもなく誤爆してないか?
403 :
吾輩は名無しである:2007/09/02(日) 12:36:52
やっぱヴァギナがイチバンだっしゃろ?
堀の辰チャンもヴァギナが好きやった、アヌスもでしたがな。
404 :
吾輩は名無しである:2007/09/02(日) 20:22:38
>>403 ホリタツのスレじゃ言わずもがなだろうが、
ホリタツの二穴(ふたあな)好きについては、
かの吉行淳之介も題材にしてるよね。
イメージを壊すよね。
405 :
ゆみ:2007/09/05(水) 21:36:33
>>402 私は誠心誠意精一杯このスレに書き込んでおります
堀辰雄のスレに
ありがとうございます
>>403 両方とも素晴らしいですね
>>404 素晴らしいです
406 :
ゆみ:2007/09/05(水) 22:18:28
そもそも辰雄の作品は読んだことがありません
今度購入しましょう
407 :
吾輩は名無しである:2007/09/06(木) 23:23:54
たっつん
408 :
ゆみ:2007/09/09(日) 20:33:46
ここは人がいないですね
いつもいつもいないです
空き家だらけの村のようです
409 :
吾輩は名無しである:2007/09/18(火) 20:41:28
麦秋とおもかげ
410 :
ゆみ:2007/10/01(月) 03:03:00
あら久しぶりにきたらあぼーんだらけ・・・
誰がどんな書き込みを?
411 :
ゆみ:2007/10/08(月) 18:32:51
おおおおおおおおおおおおおお
みなぎってきたあああああああああア
412 :
ゆみ:2007/10/11(木) 11:25:14
すべての国民にアナルを
あーーーーー
アナルを
あーーーーー
全ての兵隊に白旗を
あーーーーー
白旗を
あーーーーー
ベベベンベベベンベン
だばーーーーっ
413 :
みちるの友:2007/10/11(木) 11:31:29
>>ゆみさん
可愛らしい方ですね(笑)そんなにアヌスが好きなんですか?
414 :
吾輩は名無しである:2007/10/11(木) 12:27:22
前北海道知事、任期中何もしなかったくせに
今は小説書いて文化人気取りか。
415 :
ゆみ:2007/10/11(木) 12:39:46
>>413 まあまあだな
アナルは5番目に好きだわ わふふふ
>>414 私の竜田揚げのわるぐちいわないで欲しいわ
416 :
ゆみ:2007/10/31(水) 12:33:23
誰かかいてくださいまし
417 :
ゆみ:2007/11/06(火) 19:58:24
文文文文文文文
私の文
撒き散らす文字
そして黄ばんだ原稿用紙
折れた鉛筆
消しゴムの墓
418 :
ゆみ:2007/11/07(水) 21:03:51
練り消し作ったあの頃
419 :
ゆみ:2007/11/21(水) 01:59:36
証明になってやるから
俺を使え
420 :
ゆみ:2007/11/25(日) 05:06:50
sksklsl@アs:;sc;c;c:;c:アd:;アsm、香@:アd:あd:あs:s:klだ:あd
ドアドア祖青アdpsパオsかwぽdkj@」くぁwkd@」qwkd
ららら・ ズズズズズずずずずずずずずずぞどどどどどどどどd
ばばばばばえらflvpcvdx;あmf
つなぎあわせつなぎあわせつなぎあわせつなぎあわせ
らららら いえいはりとそのほかとゆめとはかと
ぐぐぐぐぐぐ ハンバーグランチじゃ!!!!
421 :
ゆみ:2007/11/25(日) 05:07:30
お お おおおお おーーーーーーーーーー
スッキリ!!!!
422 :
ゆみ:2007/11/25(日) 05:08:56
誰かおらんのか?
みみみみみみみいいみいみみみみみ00009
おやすみ^^
423 :
ゆみ:2007/11/25(日) 05:10:44
どうぞここから 堀さん関連の話に戻ってください
スタート
初期短編が好き。むしろそれ専攻だった。
425 :
吾輩は名無しである:2007/12/01(土) 08:43:05
age
426 :
ゆみ:2007/12/07(金) 21:00:29
427 :
ゆみ:2007/12/13(木) 22:52:17
保守ってかれこれ数ヶ月
全然人はこないな
428 :
424:2007/12/13(木) 23:23:35
じゃ、今度読み直したらその時はよろすく。
他のスレばっか書き込んで専攻作家放置続行中だったお
429 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 11:50:53
堀さんの初期短編といえば、
「鼠」がセンター試験に出題されたことがあったな。
430 :
吾輩は名無しである:2008/03/01(土) 21:22:24
保守
431 :
吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 22:17:33
たとい我、
死の影の谷を行くとも災いをば恐れじ。
汝、我と共にいませばなり。
432 :
吾輩は名無しである:2008/05/06(火) 16:47:47
・
・
・
どこへ行っても野薔薇(のばら)がまだ小さな硬(かた)い白い蕾(つぼみ)をつけています。
それの咲くのが待ち遠しくてなりません。これがこれから咲き乱れて、いいにおいをさせて、
それからそれが散るころ、やっと避暑客(ひしょきゃく)たちが入り込(こ)んでくることでしょう。
こういう夏場だけ人の集まってくる高原の、
その季節に先立って花をさかせ、そしてその美しい花を誰にも見られずに散って行ってしまうさまざまな花
(たとえばこれから咲こうとする野薔薇もそうだし、どこへ行っても今を盛(さか)りに咲いている躑躅(つつじ)もそうですが)
――そういう人馴(ひとな)れない、いかにも野生の花らしい花を、
これから僕ひとりきりで思う存分に愛玩(あいがん)しようという気持は
(何故(なぜ)なら村の人々はいま夏場の用意に忙(いそが)しくて、そんな花なぞを見てはいられませんから)
何ともいえずに爽(さわ)やかで幸福です。
どうぞ、都会にいたたまれないでこんな田舎暮(いなかぐ)らしをするようなことになっている僕を
不幸だとばかりお考えなさらないで下さい。
433 :
吾輩は名無しである:2008/05/28(水) 21:33:58
雨が降り出した。そうしてそれは降り続いた。
とうとう梅雨期に入ったのだった。
そんな雨がちょっと小止みになり、峠の方が薄明るくなって、
そのまま晴れ上るかと思うと、
峠の向側からやっと匍い上って来たように見える濃霧が、
峠の上方一面にかぶさり、やがてその霧がさあと一気に駈け下りて来て、
忽ち村全帯の上に拡がるのであった。
どうかすると、そういう霧がずんずん薄らいで行って、
雲の割れ目から菫色(すみれいろ)の空がちらりと見えるようなこともあったが、
それはほんの一瞬間きりで、霧はまた次第に濃くなって、
それが何時の間にか小雨に変ってしまっていた。
私はその暗い雲の割れ目からちらりと見える、
何とも言えずに綺麗な、その菫色がたまらなく好きであった。
そうしてそれは、殆んど日課のようにしていた長い散歩が
雨のために出来なくなっている私にとっては、
たとえ一瞬間にもしろそれが見られたら、
それだけでもその日の無聊(ぶりょう)が償われたようにさえ思われた程であった。
――「おまえの可愛(かわ)いい眼の菫、か……」
そんなうろおぼえのハイネの詩の切れっぱしが私の口をふと衝いて出る。
「ふん、あいつの眼が、こんな菫色じゃなくって仕合せというものだ。
そうでなかった日にや、おれもハイネのようにこう呟やきながら
嘆いてばかりいなきゃなるまい。――
おまえの眼の菫はいつも綺麗に咲くけれど、
ああ、おまえの心ばかりは枯れ果てた……」
そんな鬱陶しいような日々も、
相変らず私の小説の主題は私からともすると逃げて行きそうになるが、
私はそれをば辛抱づよく追いまわしている。
434 :
由希:2008/06/05(木) 00:09:21
風立ちぬはよかった
そして、俺が出入りするスレは何故、過疎スレばかりなのか
435 :
吾輩は名無しである:2008/06/19(木) 23:33:14
堀辰雄、偉大な作家だと思うけど
バブル以降、日本社会との相性がとことん悪くなっちゃいましたね。
「風立ちぬ」すら今では、文庫本の名作・百選から消えちゃった。
残念だ。
その程度の受容か
437 :
吾輩は名無しである:2008/06/20(金) 23:15:57
百恵・友和主演映画「風立ちぬ」が約30年前だろ。
あの頃までは割と女子学生に読まれていたらしいが。
「美しい村」の描写が美しすぎて来ました
あれほど書けるようになりたいなぁ……
439 :
吾輩は名無しである:2008/06/24(火) 23:06:19
440 :
吾輩は名無しである:2008/06/24(火) 23:07:06
441 :
吾輩は名無しである:2008/07/05(土) 12:37:37
夏
突然、私の窓の面している中庭の、
とっくにもう花を失っている躑躅の茂みの向うの、別館の窓ぎわに、
一輪の向日葵が咲きでもしたかのように、
何んだか思いがけないようなものが、
まぶしいほど、日にきらきらとかがやき出したように思えた。
私はやっと其処に、黄いろい麦藁帽子をかぶった、背の高い、痩せぎすな、
一人の少女が立っているのだということを認めることが出来た。
……誰かを待っているらしいその少女は、
さっきから中庭のあちらこちらに注意深そうな視線をさまよわせていたが、
最後にその視線を、離れの窓から彼女の方をぼんやり見つめていた私の上に置いた。
そんな最初の出会の時には、
大概の少女たちは、自分が見つめられていると思う者からわざとそっぽを向いて、
自分の方ではその者にまったく無関心であることを示したがるものだが、
そんな羞恥と高慢さとの入り混った視線とは異って、
私の上に置かれているその少女の率直な、好奇心でいっぱいなような視線は、
私にはまぶしくってそれから目をそらさずにはいられないほどに感じられたので、
私はそのときの彼女――最初に私の目の前に現れたときの彼女に就いては、
そのやや真深かにかぶった黄いろい帽子と、
その鍔(つば)のかげにきらきらと光っていた特徴のある眼(まな)ざしとよりほかには、
殆んど何も見覚えのない位であった。……
この時期におすすめ
「麦藁帽子」
443 :
吾輩は名無しである:2008/07/08(火) 00:05:21
風立ちぬの続編「おもかげ」もこの時期お勧め
444 :
吾輩は名無しである:2008/07/13(日) 20:06:20
しかし私は最初のうちはその少女を、唯、そんな風に私の窓からだの、
或いは廊下などでひょっくり擦れちがいざま、
目と目とを合わせないようにして、そっと偸(ぬす)み見ていたきりであった。
そんな具合で、
私は彼女の顔を、まだ一度も、まともに眺めたことがなく、
それに私の見たときは、いつも静止していないで、
しかもそれぞれに異った角度から光線を受けていたせいか、
見る度毎に、その顔は変化していた。
或る時は、
そのやや真深かにかぶった黄いろい麦藁帽子の下から、
その半陰影のなかにそれだけが顔の他の部分と一しょに溶け込もうとしないで、
大きく見ひらかれた眼が、きらきらと輝いていた。
またそんな帽子をかぶらずに、
庭園の中などで顔いっぱいに強い光線を浴びながら、
まぶしそうにその眼を半分閉ざしているおかげで、
平生の特徴を半分失いながら、
そしてその代りにその瞬間までちっとも目立たないでいた脣だけが
苺のように鮮かに光りながら、
ほとんど前のとは別の顔に変ってしまうこともあった。
そのうちに私たちがやっと短い会話を取り交わすようになり、それと共に、
屡しば、私は彼女の顔をまともから眺めるようになったのにも拘らず、
彼女の顔がなおも絶えず変化しているのに愕いた。
445 :
吾輩は名無しである:2008/07/14(月) 22:33:20
↑君が「美しい村」に感動したのはよーくわかった。
さぁ、タッチャンの他の作品もどんどん読みたまえ!!
446 :
424:2008/07/29(火) 15:58:20
立原道造は「風立ちぬ」の一体何に
あそこまで堀の危機を感じて絶望したんだろうと思うけど
でも確かに初期作品派の自分には
「風立ちぬ」あたりは正直燻し銀すぎて反応速度が鈍る。
やっぱり「聖家族」頃が好き。
堀辰雄を好きな人は、家族や親しい人の死を経験していたり、若しくは自分が病気に侵されていたりする人が多いのですか?
そんな事はないだろう。
449 :
吾輩は名無しである:2008/09/24(水) 18:48:49
>>447 自分が病気だと
堀辰雄読んでる場合じゃないんじゃないか?
>>447 親戚の年配者の話では、よく読まれた時代があったという。
結核が恐れられていた頃からずっと。
451 :
吾輩は名無しである:2008/10/04(土) 21:21:44
だから何?と言いたくなるような作品が多いNE☆
452 :
吾輩は名無しである:2008/10/13(月) 00:36:46
宮崎駿監督の講演会「方丈記私記と私」での発言。
「教養とは知識の集積ではない。例えば堀辰夫はある尊敬する女性作家に
更科日記を勧められて読み始めた。最初は理解しにくかったが、何度も丹念に
読むうちに、平安時代を生きた一人の女性の心情がはっきり分かる瞬間がある。
教養とは何度も読むうちに行間に漂う何かを読み取る体験だ。」
ちなみに宮崎駿の別荘は「風立ちぬ」の舞台である長野県富士見町にある。
453 :
吾輩は名無しである:2008/10/18(土) 15:42:40
今は秋。「風立ちぬ」でも聴こうかな、いや読もうかな。
454 :
吾輩は名無しである:2008/11/16(日) 00:15:14
へー、宮崎駿って堀辰雄が好きなんだ。
455 :
S字結腸 ◆kapwcKvnKE :2008/11/16(日) 00:18:38
なんとなくわかるよな。右翼は堀辰雄好きだもんな。
江藤淳とか三島由紀夫とかさ。皆堀辰雄好きじゃん。
456 :
吾輩は名無しである:2008/11/19(水) 23:18:57
逆だろw 駿は左翼
江藤淳とか三島由紀夫とか右翼色が濃くなるにつれて
堀辰雄を嫌いになっていった。
457 :
川俣軍司 ◆kapwcKvnKE :2008/11/20(木) 11:08:10
宮崎駿は右翼だと思うな。日本人の十分の一が見るんだからさ。
>>456 嫌いにはなっていないんじゃない?三島は。
三島は、安易に過去に影響されたものを否定する人じゃないよ。
459 :
吾輩は名無しである:2008/11/20(木) 11:47:30
よんでると恥ずかしくなるときがある。
>455−457
な〜にをイってんだか。イデオロギー無関係、
ちった文学史を勉強したらどうだ。ほとんどアホじゃねいか
461 :
吾輩は名無しである:2008/12/11(木) 21:50:24
確かに右翼は堀辰雄が好きってw
遺作「雪の上の足跡」読めばわかるよ
ショートサーキットな奴だな。
463 :
吾輩は名無しである:2008/12/13(土) 23:06:10
安易にクリスチャンになりたがる作家でもなければ
安易に転向する作家でもなかった。
生涯「日本の神」と「西洋の神」の狭間で愛を叫び続けた希有な作家。
堀辰雄と太宰治は全く接点がありませんよね?
同じ時代の作家だけど・・・
465 :
吾輩は名無しである:2009/01/20(火) 21:19:57
ありますよ。井伏鱒二のエッセイを調べなさい。
太宰「堀さんて前歯かけてるのね。容姿にもっと気を使えばいいのに。」
井伏「お前が言うなw」
太宰「・・・(ショボン)」
466 :
吾輩は名無しである:2009/02/07(土) 00:32:44
加藤周一が死んで多恵子さんも悲しんだんだろうな・・・。
467 :
吾輩は名無しである:2009/03/02(月) 16:48:07
>>466 スレチかもしれんが、「高原好日」や「私にとっての二〇世紀」が文庫本化されて、本当に加藤周一が亡くなったんだと実感する
468 :
吾輩は名無しである:2009/04/28(火) 23:41:44
夏が来れば思い出す〜
「風立ちぬ」を読んだ17才
469 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/29(水) 23:28:56
>>463 私は堀辰雄は暢気な西洋かぶれに過ぎないと思ってる。
加藤周一にもそれを感じるだんけど(それを対象化する視点は加藤自身にあるから、まだ堀辰雄に比べたらましなんだ)。
まあ西洋かぶれだから書いたものを貶めることもできないんだけどね。
オイオイ、「かげろうの日記」「曠野」「姥捨」などの王朝時代の物語や
珠玉の随筆「大和路・信濃路」を知らないで、そんなこと言っているのか?
恥ずかしすぎだろ。読んでみたら?折口信夫が「堀君を尊敬する」と言った
理由がわかるよ。
471 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/30(木) 22:57:01
>>470 たぶんそういう反論がくると思ったよ。
ああいう王朝物とかは西洋かぶれの奴の美意識で書かれてるんだよ。ちゃんと子細に読んでみなよ。
あとさ、軽井沢(といっても沓掛じゃなくて追分ね。)に君は行ったことあるかな?
堀辰雄は江戸時代の追分宿の雰囲気みたいのをほとんど捨象して描写してるんだよね。
たとえばあの堀辰雄が気にいっていた追分の寺(名前失念した)を堀はヘンに美的に表象してるんだが、
実はあの寺は永井荷風が好きだった三ノ輪の浄閑寺みたいな投げ込み寺で、
境内に踏み込むと墓地がけっこー目に立つ。
だからあの墓地にはかわいそうな生き地獄で若死にした飯盛女の無縁墓がいくつもいくつもあるんだよ。
堀辰雄も知らない訳ないのに、なんかそういう一切捨象して追分の高原ぽさを描写してる。
それにちょっと相似してる例で北園克衛がいるんだけど。
この人、戦時中に日本回帰するんだけど、いかにも北園らしい日本回帰。
バカな西洋人が喜びそうな日本の意匠、文物なんかを褒めたたえてるんたよな(日本刀とかw)。
まあ君は美意識が美意識ということの意味がよく分からないらしいなw
追伸:荷風が追分を描写したら、もっと違う感じになって、追分の江戸の臭みなんか描写したろうな、
たぶん。
472 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/30(木) 23:16:02
有島武郎が死んだ軽井沢ならヨーロッパ的(?)描写が辛うじて可能なんだよね(行くと分かるよ)。
追分は違うんだよ。宿特有の臭みがあるんだな。今は薄らいだが、それでもその臭みは微かに存在する。
まして往時、堀辰雄の頃ならなおさらそうさ。
堀辰雄はそういう臭みを一切捨象してる。寺もどこぞの気取った教会なんぞのように描写されてるしw
ありゃあお笑いだぜw追分の投げ込み寺が、堀辰雄にかかると美しい風景物になっちまう。
それもヨーロッパ高原田舎風(!)
まあどうでもいいけど。ちなみに君はコクトーとか好きなのかな?
私はコクトー退屈でつまんないんだよね。
あんまり関係ないが、モジリニアニーの描いた絵にコクトー像があるけど
コクトーのつまんなさみたいのが顔ににじみ出てたな。
「モジリアニーも退屈」って反駁されたらまあ仕方ねえが(もっともだから)。
>>470 この文章を澁澤、神西清の名前に変えても同じ事でしょう(笑)ちょっとでも西洋被れの作家を武陽は批判したいだけでは(笑)おやはや(笑)
474 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/30(木) 23:32:58
>>473 澁澤は退屈なんだが、堀辰雄とはまったく違う。
澁澤にそういう西洋かぶれはないよ。意匠として西洋を弄んでる感じ。
澁澤には日本もヨーロッパも東洋も××もある意味、等価値なんだよ。
だから日本について書いたときヨーロッパ的(少々曖昧だが)美的表象がない。
堀辰雄はヨーロッパ的な(と本人ないし当時の暢気な文学オタクが思い込んでる)美意識とか教養とかで
日本を眺めるのさ。
澁澤にはないね。少なくとも晩年にはない(日本回帰じゃないと思うね)。
澁澤は趣味の人。だから狸=唯物論者顔コテのように澁澤にやたら依拠するのは、
他人の趣味を鵜呑みするバカさを見るんだよねw
ああ澁澤に若干批判的でもバカだと思うよw
澁澤は趣味の人なんだからw まともに取り上げてるオマエのバカさがお笑いなんだよw
きゃはは
プーw
そもそも西洋文化の影響を蒙らなかった作家なぞ露伴と鏡花しかいない、と篠田が書いておりましたけれども、それもその通りでしょう(笑)おやはや(笑)
476 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/04/30(木) 23:54:37
>>475 やっぱりバカだよね。
ここでのお題は“西洋かぶれ”ね。それも浅薄なね。
ここでの私の一連の書き込みは
“堀辰雄はキリスト教にも染まらず日本の神と西洋の神の狭間で云々”とかいうレスに対しての反駁。まあいいけどさ。
どうでもいいけどいいかげん澁澤を近現代文学の理念型だか基準みたく
引き合いに出すの止めたら?
澁澤の趣味の後追いが好きらしいけど、いかにもあんまし本読まないヒマ人の気取りみたいで恥ずかしいよ。
おやはや(笑)そうでしょうかねぇ(笑)他の作家の西洋かぶれなんぞもなかなかのものだったのでは(笑)おやはや(笑)
そもそも「西洋かぶれ」なんぞというのはレッテルであって、良いようにつけたり張り替えたり出来る物なのですよ(笑)それを貼り付けた時点で思考停止、という代物でしてねぇ(笑)
武陽さんの「反駁」とやらはただのレッテル貼りに見えますよ(笑)おやはや(笑)
武陽さんの発言の骨子を要約してみますと、実際の風景を描けていないからいけないと言う事になりましょうかねぇ(笑)
なるほど一理はあるとは思いますが、特に小説においては実際の風景を描く必要は無いわけですよ(笑)実際の風景や事実が読みたいのならば実録を読めばいい話で、小説をそういう読み方に使ってはいけません(笑)
ヒマ人文学と言われますけれども、事実は反対なのですよ(笑)ヒマ人のやるのがおしなべて文学なのです(笑)文学戸いうものは気持ちがいい人はやってはいけない決まりなのですよ(笑)おやはや(笑)おやはや(笑)
ですから、それを以って堀を西洋かぶれだとレッテル張りするのは聊かなのでは(笑)おやはや(笑)
イマジナリー・ワールド
480 :
吾輩は名無しである:2009/05/19(火) 13:16:34
2010年公開映画『聖家族〜大和路』
原作:堀辰雄
監督:秋原正俊
主演:片桐仁
岩田さゆり 末永遥 秦みずほ
谷本安衣 丸尾みゆき
堀ちえみ
他
※5/15スケジュー ル確定出演者、敬称略
堀の西洋かぶれってヤツはそもそも最初からだよ。
初期の作品の描写なんてほとんどコクトーの翻訳ってのもあるぞ。
もっともコクトーを日本で最初に翻訳発表したのは堀であるんだが。
>>481ほかへ
私が“西洋かぶれ”と言うのは、“西洋”の文物、あるいは物の見方や美意識を無批判に受容して一体化しちゃう人間のこと。
それだから漱石や鴎外などの優れた近代作家は西洋かぶれではない訳。
いってること分かるかな?
また堀辰雄が日本のけと書いても、それが西洋の美意識を無批判に受容した挙げ句の産物ならば、
それは“西洋かぶれ”なのさ。
484 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 01:26:24
>>482 もうそろそろいい加減にしろよ。
自分のやってきたことは分っているだろ?
>>481だが。
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s。見当はずれなレスすんな、ボケ。
486 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/22(金) 22:50:32
>>486 おまえの“西洋かぶれ”の定義なんて誰も関心ねえんだよ。
おまえさん中心に世の中まわってるとでも思ってんのかね。
ビョーキだな。文句言われたくなけりゃ、堀に即して具体的に例をあげろよ。
武陽の思考パターンの典型だね。
堀が書いていない事柄を、敢えて書かなかったと極め付けて作家を判断。
コイツによると、堀は日本的なものを敢えて書かなかったそうな。
ことの事実(堀作品そのもの)から批評せず、勝手な自分の知識を持ち出して、思い込みから判定するだけ。
いつものコイツの思考パターンなんだよね、
たとえば、コイツのよく書くこと、
「自分の書いていることは正しい。ロムっている奴に向けて書いている。ロムっている奴には私の書いているものはわかる」
それを誰が評価できる?
出来はしない。
出来はしない事柄を見つけてきて自分の味方につける。
「ないものねだり批評」といつも言ってやっているよ。
それにね、コイツが堀をどう評価しようが勝手。別にかまわないだけどさ。
この言い草は全くセンスなしなんだよ。とくに学問的にね。
やっぱり文体ができていないやつが、ちょこっと書いてみただけでは、淡泊で幼稚な物言いにしかならない。
359 :吾輩は名無しである:2007/03/10(土) 01:41:49
折口信夫『かげろふの日記』解説
「原作が難解なと言ふより、日本の中世の女ぶみが、如何に書き綴られて、
こんな表現をするのか、我々は昔から、其理由を解きかねて来た。
其を堀君は、ちつとも読む人の心を混濁させることなく、書き方は原文から、
一間づゝ遅らせるといふ行き方で、考へは其に反して、一間もふた間も進めて行つてる、
と言つたぐあひに書きあげてゐる。事実、私は驚嘆した。堀君の詩人としての才能の上に、
更に何かゞあることを感じて、尊敬を新にしたのは、其為であつた。」
491 :
吾輩は名無しである:2009/05/24(日) 22:39:04
>>359こういうの読んじゃうと、舞踊とかいうのは安っぽい素人田舎芸だなwww
492 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/24(日) 23:59:36
>>491 折口信夫の『死者の書』読んだことないでしょ?
あれ読むと一ひねりした西洋かぶれってのが、折口にあることが分かるよ。堀辰雄の“美意識”を折口が評価するのも無理ないんだよね。
>>492 おまえさ、他人がさんざ言ってることをさぞ自分のことのように
よく言えるな。ホントニワカなんだね。他人ごとながらこっちが
赤面するわ。
494 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 13:54:58
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59sへ
覚悟はいいな
>>493 意味が分からない?
今回は折口に批判的な形で言及したけど、私は折口フリークなんだよ。
折口を好きということに対する廉恥心が今の私には多分にあるんだよな
496 :
吾輩は名無しである:2009/05/27(水) 00:29:53
誰も聞いていないのに「私」語りの好きなオナニー芋姉ちゃんだな。全くw
>>496 よ、ストーカー!
お前さーマジで生身でのストーカー前歴あるだろ?気持ちわりいな
498 :
吾輩は名無しである:2009/05/27(水) 00:41:27
もうそういうのいい加減にしろよ、武陽。
>>495 わたしも折口と堀の作品が大好きです。
折口フリーク... なんか面白い表現ですね。
「西洋かぶれ」であることに対する廉恥心が
今のあなたには多分にある、ということですね。わかりますよ。
二律背反的というか、余りに文学的というか、実に面白いと思います。
是非これからも堀辰雄のスレに書き込みしてください。
自演乙
504 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/27(水) 23:17:25
506 :
吾輩は名無しである:2009/05/28(木) 11:27:57
毒にも薬にもならない小説。
花鳥風月を愛でるだけ。
「日本的な、あまりに日本的な」小説家といえよう。
堀辰雄はフランスのある時期の小説の紹介者としては有能だった。
ただその影響を受けて書かれたものはどれも未消化なものばかりだった。
内容を見れば取るに足らない。しかし、
ポストモダンの論客たちの対象と堀が興味を持った対象は同じだった。
堀が興味を持った小説が極めてモダンなものばかりだったからだ。
あの時期(昭和初年代)にしては頑張ったヤツじゃないだろうか?
と無理矢理っぽく褒めてみるか・・・
まず毒になる小説を教えてもらおうか。
次に薬になる小説もな。
↑どちらのおえらーい方ですか?
言ってることがチンプンカンプンですが、偉そうだからきっと偉いんでしょうねw
510 :
吾輩は名無しである:2009/07/06(月) 00:49:46
511 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 23:28:48
昨日の朝日新聞で堀多恵子さんが御健在であることを確認!!
512 :
吾輩は名無しである:2009/09/12(土) 11:34:43
「燃ゆる頬」の続編の「顔」は どんな感じ?
聞いてどうする、読め!
514 :
吾輩は名無しである:2009/09/16(水) 04:06:46
奥さんの多恵子さんてまだ存命なんですよね?
すごい・・・何歳なんだろ
今では伝説になってる色んな作家にも会ってるだろうし
近代文学の生き字引だ
515 :
吾輩は名無しである:2009/09/16(水) 04:10:31
516 :
吾輩は名無しである:2009/09/16(水) 04:11:59
↑現在のお姿の写真付き
517 :
吾輩は名無しである:2009/09/17(木) 10:12:40
"お姿"ときたか。
まぁ、堀多恵子のよさは、
旦那のように妾腹出だってことを
生涯ウジウジと恥じる、
なんてことから自由だってことだよね。
518 :
吾輩は名無しである:2009/09/18(金) 22:39:44
>>517 堀辰雄がそんなにメカケの子ってことに拘泥してたとは識らなかった。
嫡子とかメカケの子とかは本人には如何ともしようがないだろうに。
それが原因なんだろうか、堀作品が昔の日活活劇映画みたいに国籍不明なのは?
519 :
吾輩は名無しである:2009/09/21(月) 22:28:41
>>518 たしかにさぁ、堀さんの作品って無国籍つか、
これって何処の国の話?って感じだよね。
ほんでも、そこが堀さんの小説のおもしろいとこじゃん。
デラシネつか根無し草の小説だから読めるんじゃん。
師匠の芥川が小説と根っ子(東京下町・日本)の関係に
苦しんで死んじゃったから、堀は根っ子に絡まれるのを
意図的に避け、形而上の世界や魂の領域に入っていった、
と中村真一郎が言ってたね。
例えば浅草カーニバルに耐えられない下町っ子が
地方で農民・エコロジストになるみたいな感じじゃないか?
521 :
吾輩は名無しである:2009/09/23(水) 21:16:29
>>520 >>地方で農民・エコロジスト・・・
堀辰雄は自分の磁場を持たなかった、捨て去ったって意味では
519氏の言うように根無し草でしょうから、農民というよりは
現実逃避のエコロジストですかね。
>>堀は根っ子に・・・
その根っ子というのは、母親が役人の情婦として金銭を稼いでいて、
自分はその役人の子供だったってことでしょうか?
522 :
吾輩は名無しである:2009/09/24(木) 12:00:22
>>520 そりゃ、出自つか自分の"根っこ"を恥じてんだもん、
書こうたって書けねーよな。
たださぁ、今頃ここでカキコしても詮無いってもんだが、
518さんの言うとおり、
誰だってテメーの出自は選べねーってことを、
もうちょい堀さんがさぁ、自覚的つか前面に押し出せていればな。
江藤淳には嫌われてるらしいが、吉本隆明にはすかれてるんだってな、
堀さんって。
『昭和の文人』は江藤「『幼年時代』の虚実」つー文章において、
その辺りについて。1952(あえて、西暦に直してやるおれww)から
1954までの一時期にハマってたなんてこと云っている。…がしかし
くだんの作品につき――自身の出自、知ってたクセに云々的なことをも、
ねちっこくww そんなやつだ。
524 :
吾輩は名無しである:2009/09/25(金) 13:19:29
520氏が書いたようにやな、
出身を恥じてたからこそ堀作品が出来たとも言えるんとちゃうん?
けつまくって、妾腹で何が悪いねん、って開き直ってたら
あの作品はでけへんかったと思うわ。
525 :
吾輩は名無しである:2009/09/26(土) 04:01:57
>>522 >>江藤淳には嫌われてるらしいが、吉本隆明にはすかれてるんだってな
江藤淳の『昭和の文人』読んだが、江藤の堀辰雄への嫌悪感って
異常というか、なんかエキセントリックだよ。
吉本隆明が指摘してるように、江藤は若い時、堀辰雄にいかれたって
過去があるんで、江藤の嫌悪感って一種、近親憎悪的かもな。
>>524 >>あの作品はでけへんかったと思うわ。
かもな。
526 :
吾輩は名無しである:2009/09/26(土) 04:03:30
>>522 >>江藤淳には嫌われてるらしいが、吉本隆明にはすかれてるんだってな
江藤淳の『昭和の文人』読んだが、江藤の堀辰雄への嫌悪感って
異常というか、なんかエキセントリックだよ。
吉本隆明が指摘してるように、江藤は若い時、堀辰雄にいかれたって
過去があるんで、江藤の嫌悪感って一種、近親憎悪的かもな。
>>524 >>あの作品はでけへんかったと思うわ。
かもな。
527 :
吾輩は名無しである:2009/09/29(火) 22:51:48
そもそも、自身の出自をたいして気にしていなかっただろ堀は。
堀の出自に過剰反応してカキコミしている人の方が実は・・・。
(がんばれ、江藤みたくなるなよw)
現代の作家だったら、自分の恥ずかしい出自を
「ラッキー!」って喜んで告白するだろうな。
作品の内容や質と自身のプライヴァシーを結びつけて論じるのはあまり好きではない。
堀さんが奥さんに宛てて書いたラブレターってどの本で読めるか誰か教えて
530 :
吾輩は名無しである:2009/10/05(月) 21:54:15
筑摩書房 全集
図書館で読んでね。
やっぱり全集読むしかないか…
答えてくださった方、ありがとうございました
江藤淳のは嫌悪感じゃなくて歪んだ愛情だろうよ。
本当に大嫌いだったら己の自伝によりにもよって「幼年時代」なんてタイトルつけるわけがない。
534 :
吾輩は名無しである:2009/12/05(土) 01:56:29
節子の命日もう過ぎた?
535 :
吾輩は名無しである:2010/03/20(土) 02:25:30
堀さん・・・・人気ないのね。
536 :
吾輩は名無しである:2010/03/21(日) 08:30:38
俺は好きだぞ
最近読んでないが
537 :
吾輩は名無しである:2010/03/22(月) 16:43:36
かういふ箇所(自然描写)で長所を見せる堀氏は、氏自身の志向してゐたフランス近代の心理作家よりも、
北欧の、たとへばヤコブセンのやうな作家に近づいてゐる。
人は自ら似せようと思ふものには、なかなか似ないものである。
三島由紀夫「現代小説は古典たり得るか 『菜穂子』修正意見」より
539 :
吾輩は名無しである:2010/04/15(木) 00:07:08
>>538 立ち読みしたけど、これといった新情報がないね。
矢野綾子タンのこともっとしりたいな。
日記や手紙が残存しているはずなんだけど、
多恵子さんが公開したくないみたい。
>>539 538だけど、質問していいかな?
この人脈図に名前が載っている、一昨年亡くなった加藤周一さん、戦後すぐの頃まだ医師だった時代に
堀辰雄さんの主治医だったって本当だよね?
かつて、中村真一郎さんのエッセイを読んでいた時に、加藤周一が堀さんに結核の特効薬・ストレプトマイシンを
軽井沢に打ちにいっていたから・・・・・とかなんとか書いてあった。
そして、この加藤周一さん、あの大御所女優・加藤治子さんの古くからの友人だったんだよね?
541 :
吾輩は名無しである:2010/04/15(木) 23:30:08
加藤周一が堀辰雄の主治医だったったのは本当。
フランス留学中も手紙で奥さんに治療のアドバイスをしていたが、
葬式には出席できなかった。
一方、加藤による「菜穂子」論に対し、堀辰雄は「このような理解、解釈を
してくれてありがたい」と感謝の手紙を残している。
>>541 540です。どうもありがとうございました。538でもあるんですけど、雑誌「新潮45」で
堀辰雄さんの評論を見かけたので、つい書きこんでしまいました。最近、ああいう雑誌に
ああいう文学的論文が載る事、極めて少ないので珍しいと感じたのです。
ここは専門的なスレですけど、堀さんのスレがあるとは思いませんでした。びっくりでした。
ところで、私が初めて読んだ堀さんの作品は「菜穂子」なのです。堀さんの気性、荒々しいもの
感じました。そうして「風立ちぬ」を読むと違った感じを受けました。
戦争中、多くの作家達が恭順の意を示して、政府・軍部に協力的な態度であったのに反して
堀さんがそういう態度でなかったのは、本来、精神的には「益荒男」ではなかったか、と思うのです。
20歳前後から生涯病身であっても、精神的には強靭な強さがあったと思うのです。
544 :
吾輩は名無しである:2010/04/17(土) 21:09:15
奥さんがなくなったらしい
まだ生きてたことに驚き
>>544 今確認しました。やはり死去されたようです。
でも、月刊誌「新潮45」4月号に論文書かれた秦郁彦さん、今日の事を予想されて
堀さんの事と堀さんの周辺の関係者を忘れないで欲しい、という意味で論文書かれたのでしょうか?
546 :
吾輩は名無しである:2010/04/18(日) 01:34:21
加藤周一が亡くなり、ついに堀多恵さんも。。。
堀さんをよく知る人がついに消えちゃいましたね。
今後は本の中だけしか会えないのね。
これから「おもかげ」を再読しよう。合掌。
女優の加藤治子さんは、直接、堀さんの事知っておられるだろうか?
昭和20年代の半ばから、加藤周一さんと親交があったと言われているけれど・・・・。
548 :
吾輩は名無しである:2010/04/18(日) 11:57:17
奇しくも多恵さんが亡くなった翌日の4月17日は、堀夫妻の結婚記念日でした。
幸福の谷ってどこにあるんだろといきなり思い立ち、
検索してたら多恵子夫人の訃報を今知った・・・。
ああ、講演聴きに行けば良かった、と思ってももう遅い・・・
若い頃の昔の写真、可愛いね。笑顔がすごくいい。
外見が個人的に好みでした。どうぞ安らかに。
(-人-)
551 :
吾輩は名無しである:2010/04/22(木) 04:07:29
なんかの文芸雑誌に長文の追悼論文が出ないかなあ
加藤周一さんも一昨年に亡くなってしまっているから、丁度節目で、なんらかの
堀辰雄特集やるべきだと思うよ
553 :
吾輩は名無しである:2010/04/23(金) 00:32:05
堀辰雄、矢野綾子に関する未発表の資料がいよいよ公開される!?
直筆の手紙・・・日記・・・・
554 :
吾輩は名無しである:2010/05/16(日) 11:13:47
アポロ月面着陸=風立ちぬ
金沢にある室生犀星記念館に行って来た。
堀夫人のトーク映像も結構長くて見応えあったよ。
>>555 うらやましい。自分は堀辰雄記念館にも行ったことない
岩波の図書に河島英昭の書いた堀多恵さんとの思い出雑記が載ってる。
ちなみに、内田芳明が加藤周一についても書いてる。
557 :
吾輩は名無しである:2010/07/13(火) 20:36:14
先日、信濃追分の記念館に行ってきたよ。
矢野綾子さんの写真が印象的だった。
「風立ちぬ」は何度読んでも素晴らしい。
その前には、「大和路」を手にしながら奈良の秋篠寺の伎芸天女を見てきた。
誰よりも自分の感性に一致する作家だ。
>>556 岩波の「図書」についての情報ありがとう。
早速取り寄せて読みました。堀多恵さんの追悼文、どの雑誌にも出ていなかったから
寂しく感じていたところでした。1940年代から1950年代初めまでの文壇についての
生き字引のような方だったのに、と思っていたのです。
本当にありがとうございました。
スレ落ちしない為に
てすと
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てすと
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少なくとももう四半世紀は読んでないと思うw ぶっちゃけ覚えてない
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てすと
>>558 いえいえ、偶然見つけたので書いたのです。1ヶ月ぶりに思い出して再読しました。こちらこそありがとうございます。
てすと
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てすと
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てすと
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てすと
試験
堀辰雄さんを中心にした文学グループの詳細を知っているのは、加藤周一さん繋がりの加藤道夫さんの
奥さんだった女優の加藤治子さんと、福永武彦氏の息子の池澤夏樹氏の二人ぐらいかな、現存している方では。
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580 :
吾輩は名無しである:2010/08/31(火) 20:05:08
松田聖子の「風立ちぬ」の方が世界観としては優れている気がしてならない。
その味を思い出せない。釣りたてを何度も食ってるはずなんだが。
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てすと
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てすと