1 :
吾輩は名無しである:
死を中心的テーマに構えている作品、
死が通奏低音のごとく物語に鳴り響いている作品、
そうしたいわば「死小説」とでも呼ぶべき文学作品を教えてください。
そして、その死の考察。
2 :
吾輩は名無しである:02/11/20 03:16
死ね。文学は文学者が死なないためのものだ。死ね。
4 :
吾輩は名無しである:02/11/20 03:26
ツェラン
6 :
吾輩は名無しである:02/11/20 03:31
重複してねえよ。
7 :
吾輩は名無しである:02/11/20 03:43
『死者の書』折口信夫
2ちゃんは取材費浮くよな
9 :
吾輩は名無しである:02/11/20 04:02
「死の勝利」 ダヌンチオ
10 :
吾輩は名無しである:02/11/20 04:16
トルストイ『イワン・イリッチの死』
臨終直前に思い浮かんだ、イワン・イリッチの「死はなくなったのだ」という諦観。
すると彼にとっての「死」とはきわめて観念的なレベルに昇華したということか。
う〜ん、難しい。
11 :
吾輩は名無しである:02/11/20 08:09
ooeの死者の奢りとかもそうだろうね。
12 :
吾輩は名無しである:02/11/20 10:23
太宰、梶井なども方向は違うが死が根底にあるのでは
13 :
吾輩は名無しである:02/11/21 00:07
サンテグジュペリの『人間の土地』。
うっすらと「死」を問題にしているような。
14 :
吾輩は名無しである:02/11/21 00:10
死の文学云々は多すぎて、このスレは無意味になる可能性があるな。
もう少し具体的なことならよかったのに。
15 :
吾輩は名無しである:02/11/21 01:23
初期吉村昭。
16 :
吾輩は名無しである:02/11/21 02:03
登場人物が一人も死なない作品についてなら色々あるかもね。
18 :
吾輩は名無しである:02/11/21 13:34
難しいよ。
19 :
吾輩は名無しである:02/11/21 14:00
>>17 太宰の小説は、死を如何に考えているのか? とかそう言う感じに、
特定の作家なり、作品なりに絞らないとスレとして
議論しようが無いでしょ?
20 :
吾輩は名無しである:02/11/21 14:06
「私にとって死とはモーツアルトが聴けなくなることです」
byアルバート・アインシュタイン
21 :
吾輩は名無しである:02/11/21 14:10
北野作品主要テーマは「死」だ! バロルロワイヤルとか。
22 :
吾輩は名無しである:02/11/21 14:15
大岡昇平の「野火」!
死んだ人間を食えるのか、
極限の飢えの中で、人間はどこまで己を裏切れるか、
死体に吸いついた山蛭を握りつぶして、
搾り出された血液を啜り上げる主人公の魂は、
確実に、生と死の狭間を漂い、打ちのめされ、萎縮しながら、
「生きる」ということにしがみつこうとしているのだ!
「死」は、「生」の極限状況の中で、考察すべし。
>1
アホ! 死を内的に孕まない文学なんぞ存在しないw
それは大衆小説か娯楽小説だけだ罠w
24 :
吾輩は名無しである:02/11/21 22:56
25 :
吾輩は名無しである:02/11/21 23:18
死を描いた作品
プラトニックセックス
飯島愛
ある意味田口の小説は死を内包するどころかそれ自体が死だが。
27 :
吾輩は名無しである:02/11/25 06:52
死の哲学が展開されている作品ってないかな?
28 :
吾輩は名無しである:02/11/25 06:58
>>1は、プライベートライアンみたいな映画か、チェチェンの首切り動画でも観とけ。
昨今の浮ついた文学を読むより、悲惨な現実の映像を観た方がよほど感慨深いものがある。
石うち死刑動画でもいいかも?
邦画の、秀吉や武蔵が幼い子供を殺すシーンでもいいかも?
31 :
吾輩は名無しである:02/11/25 13:41
ベン
33 :
吾輩は名無しである:02/12/04 22:09
雑談スレが荒らされています。
このスレ の 人からも言ってあげてください。
荒らさな い ように。
お願いし ます。
34 :
吾輩は名無しである:02/12/05 02:28
死
35 :
吾輩は名無しである:02/12/05 14:33
わたしが現存するとき死はない。死が現存するときわたしはない。
ゆえに死を恐れる必要はない。
って言ったヤシはアホちんやね。
36 :
吾輩は名無しである:02/12/06 19:02
トマス・マン「魔の山」
ただ愛のみが死よりも強いのだ。
37 :
吾輩は名無しである:02/12/06 23:01
ブランショ「私の死の瞬間」
川端のたなごころの小説集の中。題名失念。病院です。「その女は腹を割かれてはなやかな流し目をおくっていたーーーー」いや「腹を割かれた女はーーー」だったけな。
逆説的にこれは「死」を蹂躙し、おもちゃにしている----すっげーとおもたyo。そうしきの名人というのんもあったね。文学とは違うがマリーボナパルト(仏、精神分析)の「エロスとタナトス」はおもろいで。直截的な死についての言説
39 :
吾輩は名無しである:02/12/09 04:15
>>37 私の死の瞬間、なるものがあるだろうか?というお話ですか?
40 :
吾輩は名無しである:02/12/09 04:25
カフカの『城』
「死」に向かってはいるが、そこには決してたどり着くことが無い(死を自覚できない)という「生」の絶望を描いている。
41 :
吾輩は名無しである:02/12/09 18:09
死は自覚できるんじゃねぇの?自覚できないからといって絶望する必要もあるまい。
42 :
吾輩は名無しである:02/12/09 18:14
>>39 私の死の瞬間、なるものはあるって言うお話しです。
しかもその瞬間が滞留し続けている。という
死の瞬間の滞留つことは死に切れんということすか?んなわけないのはわかるけど端的にもっとなんか解釈できないの?
44 :
吾輩は名無しである:02/12/10 04:55
dyingということではないかね?つまり、死につつある、という。
生と死が入れ替わるようなスイッチ型の理論ではなく、
生きつつも死につつあるような、そんな様態。
でも、このことにどんな意義があるのかはわからん。
45 :
吾輩は名無しである:02/12/10 13:07
46 :
吾輩は名無しである:02/12/13 13:49
47 :
吾輩は名無しである:02/12/15 00:50
うpサンクス、ぶうと、これ明らかに著作権に関する万国条約(パリ条約だたけ?)違反ね。
まずこの小説を読み解くには何故「手稿は不在」でなければならなかったかのか、その辺考えねば。このコントは端的に言って予定調和に向かって投げられている。
「私」がさほど多くない「彼」についての言説の後、いや一気呵成と言うべきか、たどり着くところはあらかじめ予定された「手稿の不在」である。
「存在と不存在、勇気と怯懦、貴と賎、生と死、エロスとタナトス」その他諸々、生に付随する二律背反的なものの全てからつかのま蝉脱(せんだつ)した人々が感得する「軽るみ」を前にすれば、以降いったい書き留めるべき何があろうか。
二元論の狭間でたゆたう言説を記すものこそ「私」の手稿であった。
時の流れの中にあって普遍的な存在の巌(城)を同定し、人々はそれより軽く、悲しいかな、巌、土くれ、林、森、驟雨、風、これらが綾なす光彩の彼方で何者か、
歴史を語る事を許されたその者らが繰り返し綴る物語に報いるのは、たまゆら死への想念というよりむしろ直截的、予定された贖罪ではないのか。
48 :
吾輩は名無しである:02/12/15 01:19
The only certain thing in life is death.
Teke a look at my new toy
it'll blow your head in two, old boy.
Where you want to be? Won't you ever see?
49 :
吾輩は名無しである:02/12/27 01:00
埴谷雄高「死霊」
↑ひょっとして、もしかして、万万が一、マジ、ほんつによんだの?
本スレの死
52 :
吾輩は名無しである:03/01/05 19:02
「死霊」に出て来る分解の王国なんてどうなんだ。
お寒い
語諸兄、げんきだしていこうぜ。しはあかるい、かもね、つか、ばんみんきょうつうじゃんか。
(^^)
TSエリオットの荒地、曰く
breedinig Lilacs out of the dead land
とあるぞ。この死者の埋葬、語らずして何の死の文学か?
たれかほえろ、エリオット
age
58 :
吾輩は名無しである:03/02/10 01:09
ブランショなんて全部死の文学だろ
福永武彦かな
肝心の『死の島』は読んでないんだけど
俺の読んだ範囲ではものすごくサムイ、クサイ
映画だけど『鬼火』。
ある自殺した男の死の一週間前から始まる映画。
age
横光利一の「春は馬車に乗って」
hosyu
64 :
吾輩は名無しである:03/03/20 19:38
父上様、母上様、三日とろろ美味しゆうございました。干し柿、餅も美味しゆうございました。
敏雄兄、姉上様、おすし美味しゆうございました。
克美兄、姉上様、ブドウ酒とリンゴ美味しゆうございました。
巌兄、姉上様、しめそし、南ばん漬け美味しゆうございました。
喜久蔵兄、姉上様、ブドウ液、養命酒美味しゆうございました。又いつも洗濯ありがとうございました。
幸造兄、姉上様、往復車に便乗させて戴き有難うございました。モンゴいか美味しゆうございました。
正男兄、姉上様、お気を煩わして大変申しわけありませんでした。
幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、良介君、敦久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、
光江ちゃん、彰君、芳幸君、恵子ちゃん、幸栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正祠君、立派な人になって下さい。
父上様、母上様。幸吉はもうすつかり疲れ切つてしまつて走れません。
何卒お許し下さい。気が休まることもなく御苦労、御心配をお掛け致し申しわけありません。
幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました。
64は円谷が出場したオリンピックをしりましえん。まだこの世におりましぇんでした。
こないだ古本屋で¥100で文庫かいますた。さわきこうたろうです。円谷せんしゅのおはなしがありました。
かんどうしました。2チャンではっぴょうしました。おじょうずおじょうじ
66 :
吾輩は名無しである:03/03/25 00:07
67 :
吾輩は名無しである:03/03/25 00:18
フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』は、作品の語り手が死者。
死んでもなお語る語り手に、戦慄を覚えた。
映画だけど、ワイルダーの『サンセット大通り』も、
死者の回想で構成されている。
死者こそ饒舌なのだと思ってみる。
キノサキニテ?
ああ、ごめん、全然つまらない、ごめんなさいごめんなさい。
ほし
殻ageやめれ。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
73 :
吾輩は名無しである:03/05/05 17:43
心身の不自由は進み、病苦は堪え難し。去る六月十日、脳梗塞の発作に遭いし
以来の江藤淳は形骸に過ぎず。自ら処決して形骸を断ずる所以なり。
乞う、諸君よ、これを諒とせられよ。
平成十一年七月二十一日 江藤淳
偕老同穴、江藤淳
76 :
吾輩は名無しである:03/05/10 23:55
リンドグレーン著 「はるかな国の兄弟」子供向けですが、この本について
河合隼雄が文庫本「生きるための死に方」に書評を書いています。
76です。
>67さん、本当に「サンセット・・」は凄みがありますよね。
77です
>1 「死が通奏低音のごとく・・・」素晴らしい表現力ですね。しみじみおもふ。
小林秀雄だろう。
> 79
そっか、「モールツアルト・」ネ。
81 :
吾輩は名無しである:03/05/20 08:58
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
83 :
吾輩は名無しである:03/05/28 20:57
>死を中心的テーマに構えている作品、
>死が通奏低音のごとく物語に鳴り響いている作品、
>いわば「死小説」とでも呼ぶべき文学作品
というスレとのことで、う〜んムズカ。
とりあえずこれまで名前の出た主なものが以下、
パウル・ツェラン、『死者の書』折口信夫、「死の勝利」 ダヌンチオ、
『イワン・イリッチの死』トルストイ、太宰・梶井など、サンテグジュペリ『人間の土地』、
初期吉村昭、大岡昇平『野火』、「プラトニックセックス」飯島愛、
マン「魔の山」、ブランショ「私の死の瞬間」+全作品、川端のたなごころの小説集、
マリーボナパルト「エロスとタナトス」、カフカ『城』、埴谷雄高『死霊』、
T・S・エリオット『荒地』、福永武彦『死の島』、横光利一「春は馬車に乗って」、
フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』、ワイルダー『サンセット大通り』、江藤淳、
リンドグレーン「はるかな国の兄弟」、小林秀雄「モールツアルト」
そういえば野坂昭如に『死小説』という題の本があった。
『火垂るの墓』『ぼくの死の準備』『骨餓身峠死人葛』もこのテーマといえるカモ。
(もうちょっとでバタイユになれたのに‥)
>1
基調音か通低音かモロ出しかは別にして、
それを孕まないような文学は
存在しない
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
87 :
吾輩は名無しである:03/07/21 11:55
88 :
吾輩は名無しである:03/08/04 18:30
「美しい夏」チェーザレ・パヴェーゼ
「カラマーゾフの兄弟」(キリーロフ)ドストエフスキー
「鉛の夜」ハンス・ヘニー・ヤーン
>88
おいおい
「鉛の夜」ハンス・ヘニー・ヤーン
を出すなんてシブイじゃないか!
蕣
92 :
吾輩は名無しである:03/08/04 19:41
C ブコウスキーの一連の短編
93 :
吾輩は名無しである:03/08/04 20:18
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
96 :
吾輩は名無しである:03/09/06 10:58
益荒男がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ耐へて今日の初霜
散るを厭ふ世にも人にも先駆けて散るこそ花とふく小夜嵐
>89
引用者 ◆MoL5SgWyOE の肉声ハケーン!
>96
(・∀・)イイ!
98 :
吾輩は名無しである:03/10/23 09:19
?
100ですね?
101 :
吾輩は名無しである:04/01/16 21:05
そもそも「死」といいうものが、実体化され、対象化されるためには、
西洋形而上学における実在概念の、言説レベルでの内在化が不可欠であるわけですが、
日本ではそれはやはり、芥川龍之介あたりを待たねばならなかったのでしょうか。
この点で、「死」をめぐる国木田独歩の言説は、どのような位置づけが可能でしょうか。
102 :
吾輩は名無しである:04/01/16 23:20
脂肪の塊だよやっぱ
ツェラン、『死者の書』折口信夫、『死の勝利』 ダヌンチオ、
『イワン・イリッチの死』トルストイ、太宰、梶井、サン=テグジュペリ『人間の土地』、
初期吉村昭、大岡昇平『野火』、マン『魔の山』、志賀『城の崎にて』
ブランショ「私の死の瞬間」+全作品、川端のたなごころの小説集、
マリーボナパルト「エロスとタナトス」、カフカ『城』、埴谷雄高『死霊』、
T・S・エリオット『荒地』、福永武彦『死の島』、横光利一「春は馬車に乗って」、
フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』、ワイルダー『サンセット大通り』、江藤淳、
リンドグレーン「はるかな国の兄弟」、小林秀雄「モールツアルト」
野坂昭如『死小説』『火垂るの墓』『ぼくの死の準備』『骨餓身峠死人葛』
バタイユパヴェーゼ『美しい夏』、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
ヤーン『鉛の夜』、ブコウスキーの一連の短編、芥川龍之介、国木田独歩、
モーパッサン『脂肪の塊』
104 :
吾輩は名無しである:04/03/13 08:17
age
105 :
吾輩は名無しである:04/03/13 11:33
ケッチャム
「隣の家の少女」
106 :
吾輩は名無しである:04/03/26 00:07
川端、芥川が出たのなら
当然太宰、三島も‥‥
自殺という行為に及ぶほど
死のテーマって濃厚なのか。。。
107 :
カテハン ◆2tajBL3Q4s :04/03/27 19:35
ジャンケレヴィッチって正統派だ。レヴィナスよりも。
108 :
吾輩は名無しである:04/03/28 03:26
>107
レヴィナス以上?
興味があるんで詳細キボン
110 :
吾輩は名無しである:04/04/24 08:16
111 :
吾輩は名無しである:04/04/24 18:42
>>108 レヴィナスよりもジャンケレヴィッチのほうが神秘主義的でないという点。
112 :
VON・トーマス・マン:04/05/08 22:09
トルストイの「イワン・イリーチの死」。
これこそ本人が死を意識し始めた証拠ともなる作品。
あの作曲家のチャイコフスキーすら世界最高と絶賛した作品。
内容はなんの変哲もないが、ある日突然死を恐怖する作風に
こそ本人の意識の顕れ。
113 :
吾輩は名無しである:04/05/09 07:12
114 :
吾輩は名無しである:04/05/12 22:01
「死の壁」は小説ではないが、エッセイとしてはかなり深い。
「バカの壁」よりは読みやすかった。
115 :
みか5さい ◆NGaQPY3pmc :04/05/14 19:56
うつくしもの
みたひとは
しにます
みか
いっぱいよんでる
みか
いっぱいよんでる
みか
おしえないのw
「死」と「エロス」とはよく並列的に書かれるのだけれども、という事は
「エロ」のエクスタシーとは死の直前状況とよく似ているという事だろうか。
例えば強い達成感の瞬間はオーガニズムともよく似ているのだが、所謂
自身に神が宿ったと思える忘我の瞬間なのだろうと思えるのだけれど、
しかしこの時はまさに人間は「生」の発芽の方により近しい。
「死」と「生」は裏腹で同じものであるといえばそうなのだな。
「生」が発生した時に既に「死」に向かっているからだ。
散る瞬間の美は官能的だから。
ゼロに向かうのとゼロから生じるのは別に考えるべきだと思うけど。
似ているし近いけど最も遠い。瞬間だけを切り取ればね。
身近な者の死は人に立ち直れぬ程の喪失感を与える。
悲しみの極である。
しかし一度考え見れば、死のない生命はなく、死があればこそ生に限りない
いとおしみを感じさせるものである。
文学の生の煌きはまさにそこにあるのであり、一方死の不安やそれへのおののき
を作品のテーマとして感じさせるものも、やはり生への憧憬を含んでいる
ものと考えた方がよいと思われる。
119 :
吾輩は名無しである:04/05/22 16:12
『いのちの初夜』
北條民雄
ライ文学
地獄の底からの叫び声を綴った小説。死にゆく生命と向き合う姿。
この本は読んだ人間の表情を一変させる。
120 :
吾輩は名無しである:04/05/22 16:25
>>119 皺が10本は増えるがな。
今まで読んだ本であれほど苦痛に満ちた小説はなかった。
121 :
吾輩は名無しである:04/05/22 18:27
山田風太郎
『人間臨終図鑑』これは面白い
122 :
吾輩は名無しである:04/05/23 20:03
>>119 人間ではない人間となった自分の存在に苦悩し、人間でなくなった者が何故生きている
のか?
の問いには死を正面から考えるきっかけとなったよ。
死を諦観などというものではなく、甘美な誘いとして捉えた作品などと
いうものはあるのだろうか。
絵画などにはそうしたシュルレアリズムな傾向のものはあると思われるのだが、
文学として死は生を超えた素晴らしいものであるという主張を持ったものは
あるか。
死ぬ間際に本人が甘美な幻想の中で死を迎える、などというものはありそう
なのだが。つまり死こそが人間の到達点であり、例えば祭礼などでは死者を祭り
祝い、そのような方向の祭りもありそうではある。
125 :
吾輩は名無しである:04/05/23 21:47
ガイシュツだが、死の文学と言ったらやっぱりブランショだろうな
127 :
吾輩は名無しである:04/05/26 13:36
と書いたのももとよりかなり確信犯的である訳で、死の誘惑に満ちた小説
或いはその目的の為のものなどはないと思っているのである。
表面的に死がいくら甘美に描かれようが、それは生からの逃避としての死で
しかなく、生のない死自体に何の価値もありようがない。
死者がいかに荘厳な死を迎え、それが周囲の人間に感動を与えても、それは
その死者がいかに素晴らしく生きたか、という事を証明するに過ぎない。
祝祭で死者を祭るのは現在生きている人間の為の行為であり、その折の死者
との交わりはいずれ向かうであろう死の世界への恐怖からの退避行為なのである。
近松の心中物はまさに世の習いに逆らった愛憎を抱えた男女が死にまっしぐらに
というよりは螺旋的に向かっていく、死をモティーフとした決定的な作品で
ある訳だが、やはりそこには悲劇としての死があるばかりではなく一方
カタルシスとしての死の姿が描かれているのである。
よって発表当時その演劇を見た観客は登場人物と一緒に感情としては死を
一種の感情の昇華作用としておののいたであろう。
129 :
吾輩は名無しである:04/05/27 15:09
>>122 人間でない人間となったってどういうこと?
130 :
吾輩は名無しである:04/05/27 20:08
>>129 ライ病が不死の病であった頃のマジ話だよ。
ライ病患者はもはや「人間」でないとリアルに悟っていく過程はあまりに痛烈。
死らねぇ
>>116 それ、G・バタイユ。
>>123 インディアンの伝説からギリシアの神話。
ゴシック・ロマン、後期ロマン派、象徴主義の諸作。
オカルト、吸血鬼小説の数々。…etc。
133 :
吾輩は名無しである:04/07/02 19:59
テオフィル・ゴーティエ「死霊の恋」
134 :
吾輩は名無しである:04/10/05 02:17:34
日本のさっかだとだあれ??????????
135 :
吾輩は名無しである:04/10/05 06:17:18
乱歩は?
136番ゲットォォォッッッ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゜Д゜⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
137 :
吾輩は名無しである:05/02/17 07:30:42
fo
140 :
吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 12:41:04
ウホウホ
141 :
後家:2005/04/15(金) 00:52:58
人食いこそ究極のテーマ。武田泰淳「ひかりごけ」。
142 :
吾輩は名無しである:2005/04/15(金) 08:46:13
それなら「野火」大岡昇平もあげとくか。
143 :
Irene Adler:2005/05/02(月) 21:38:25
春は馬車に乗って
144 :
吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 23:09:22
往生伝とか・・・
145 :
吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 11:48:23
@
146 :
吾輩は名無しである:2005/06/17(金) 11:51:48
0
筒井康隆「死にかた」とかもアリ?
148 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 12:37:56
9
149 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 02:04:03
age
150 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 02:53:37
タナトス〜
151 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 11:33:46
^
152 :
無名草子さん:2005/10/11(火) 12:39:53
今年一年を振り返ってみたいな
153 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 23:52:54
やっぱ死って結構大きいテーマなんだなあ。
山口瞳の『江分利満氏の優雅なサヨナラ』。
吉行淳之介追悼編「涙のごはむ」も含めて、死に向かい続ける山口の
心境がこれでもかこれでもかって描写されてるよ。
文学はかつて「死の文化」と言われていたらしい。
156 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 12:53:02
タナトスは甘美だ。耽溺する
157 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 15:11:21
スピッツ草野正宗の書く詩は死の文学だよ
158 :
名無しでない:2006/02/03(金) 19:55:25
>>158 このスレそれまで落ちないとイイねって、つっこんでほしいの?
160 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 20:40:52
ノルウェイの森ってそうだよね
161 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 01:56:05
このテーマじゃやっぱ戦争文学がダントツだよ
162 :
名無しでない:2006/02/04(土) 22:41:06
>>159 ゴメン。書きこむところを間違えてた。つっこんでくれてありがとう
163 :
弧高の鬼才:2006/02/04(土) 22:44:18
バタイユの『死者』を読め
話はそこで終了だ。
な、わけねーだろカス
164 :
ロックオン:2006/02/04(土) 22:53:07
バタイユには死の甘美な香りがないな
165 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/19(日) 11:40:08
これ誰だと思う
保守
どうしよう。死の文学をいかんともできないうちにこのスレが死んでしまう
168 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:52:25
魔の山
「マルテの手記」
「イワン・イリッチの死」
170 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 12:23:17
死者
171 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/25(火) 13:57:10
チャンス
172 :
吾輩は名無しである:2006/06/09(金) 23:46:56
三島「豊饒の海」
173 :
吾輩は名無しである:2006/08/01(火) 13:43:04
ブランショ
174 :
吾輩は名無しである:2006/08/29(火) 00:24:27
“尊厳死”選んだ吉村昭さん、看病の長女に「死ぬよ」 2006年 8月25日 (金) 03:12
膵臓(すいぞう)がんで7月31日に亡くなった作家の吉村昭さん(享年79歳)の最期は
自らの尊厳で選んだ覚悟の死だったことを24日、妻で作家の津村節子さん(78)が
明らかにした。
津村さんによると、吉村さんは死の前日の30日夜、点滴の管を自ら抜き、
ついで首の静脈に埋め込まれたカテーテルポートも引き抜き、直後に看病していた長女に
「死ぬよ」と告げたという。遺言状にも「延命治療はしない」と明記していた。
家族は本人の意思を尊重して治療を継続せず、吉村さんはその数時間後に死去した。
24日に吉村さんの生家近くの東京・日暮里のホテルで開かれた「お別れの会」の席上、
600人の参列者を前に明らかにされた。作家の高井有一さんら4人の弔辞につづき、
あいさつに立った津村さんによると、吉村さんは昨春、舌がんと宣告され、今年2月には
膵臓全摘の手術を受けていた。
高見順 死の淵より
176 :
吾輩は名無しである:2006/11/29(水) 00:09:18
バタイユは偉そうなのに無知ですね。
177 :
吾輩は名無しである:2006/11/29(水) 05:43:31
「死の島」福永武彦
178 :
吾輩は名無しである:2006/11/29(水) 09:47:19
日野啓三『夢の島』は主人公だけではなく、現代文明の死も暗示されてる感じ。
179 :
吾輩は名無しである:2006/11/29(水) 22:30:40
榊 原 充 康 死ね!!!!!!!!!!!
180 :
吾輩は名無しである:2006/11/30(木) 00:57:40
死ねと叫ぶまでもなく人はみな死に逝く存在でありますが、なにか?
181 :
吾輩は名無しである:2006/11/30(木) 00:59:48
つか、誰だそれ>179 戦国武将みたいな名やが個人情報漏らしでアク禁ならせんか?
アホスレ認定印 byセ チガライ