Maurice Blanchot,L'ecriture du desastre

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933吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 12:39:20
>>927
トマを読みなさい。さあ、いますぐに。
934吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 14:49:29
そもそも928が本当にブランショの読者かどうかも分からないよ。
935927:2005/12/18(日) 20:07:00
お騒がせしてしまってすみません。。
でも、結局なにから読んだらいいのでしょうか?
よろしければ、ご教授くださいませ。
936吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 21:12:07
>>927
初心者だと「死の宣告」「最後の人/期待 忘却」 「私についてこなかった男」
とかはちょっとブランショしすぎて途中で本を投げ捨ててしまう可能性大。
「謎の男トマ」「アミナダブ」なんかは特殊な小説だけど、まだ“roman”だから
読みやすいと思いますね。
ちなみに俺はアミナダブが好き。
たしか「アミナダブ」はサルトルが「カフカ的手法を上手に模倣した作品」として
シチュアシオンでとりあげていたよ。(ちなみに俺はそこからブランショに入った)
937吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 23:14:02
>>929はいいな。文学板らしいユーモアと皮肉たっぷりの返し方で。久々に文学板らしいやりとりだと思った。
938吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 02:20:56
   ↑
こーゆーレスきもい
939927:2005/12/19(月) 20:12:29
>>936
ありがとう。
とりあえず赤い本を注文してみますた。
940吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 00:18:51
マウリス・ブランチョット。
顔をうつした写真を公表しないひと
941吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 01:47:09
「謎の男トマ」から入るのは正統派なんだろうけど
長さと難解さを考えると、「死の宣告」あたりからでもいいかな、
という気はします。
あとは『滞留』所収の「私の死の瞬間」という手も。

当方は評論から入りましたが。
942吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 03:30:56
なんの準備もなかったとはいえ「謎の男トマ」を読んで引き込まれなかった人は
いまはまだブランショを読まなくていいと思うよ。
他にも本はいくらでもあるんだから、たくさんいろんなものを読んで
ブランショは後のお楽しみにとって置いたらいい。
943吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 10:59:38
顔のない作家とは、彼の作品のイメージそのものですね

名前のない人物たち、登場人物の区別がつかない、、、
曖昧なあやふやな世界に堪能できないと思ったら
もう少し待って、他の作家を読んでからでもいいと思います
944sage:2005/12/26(月) 02:08:14
「謎の男トマ」は、小説的なところがある分かえって読みづらかった。
泳いでるシーンとか、会食のシーンとか、具体的な描写があるだけに、
他の哲学的な記述の部分とのミスマッチを感じて、頭に入って来にくい。

僕は「望みのときに」から入ったけど、逆にこのくらい一貫した抽象度
で書かれている物語の方が、最初から最後までふわふわした感じを維持して
いればいいので、読みやすい。その点は、「私についてこなかった男」なん
かも同じ。
945吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 09:34:00
蓮実がブランショ馬鹿にしてるってのは本当?
946吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 09:40:33
本当。昔雑誌で小馬鹿にしてた。
947吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 09:45:49
蓮実はサヨだから存在として許せないんじゃない?
948吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 13:21:11
>>947
どういう意味?
949吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 07:20:06
>>948
947じゃないけど。
戦前のブランショは右翼の論客としてジャーナリズムで活躍していたから。
戦後は一旦政治から撤退して小説家・批評家として活動。その後さらに
アルジェリア戦争をきっかけに政治的発言をするようになるんだけど、
そのときは一転して極左の立場に立ってる。

蓮実の見解はたしか(言葉はそのままじゃないけど)、ブランショは状況を見るに敏くて、
それにあわせて実に上手く言説を組み立ててしまう、それより止むに止まれず
愚鈍に書いてしまうサルトルの方が偉い、という感じじゃなかったかな。
これはブランショ特集の雑誌での話だけど、放蕩文学論でもバカにしてたな。
950吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 10:43:02
蓮實は、自分が御せない領域で、自分以上に鋭敏に振る舞える
批評家が気に食わないだけなんじゃないかと思う。

ブランショは、ドイツ文学や哲学にも、驚くほど詳しいから、
その種の素養のない蓮實は指をくわえて見ている他はない。

ちなみに、蓮實の崇敬するフーコーの方は、ブランショのことを
絶賛していて、ブランショ評価に関しては蓮實と正反対の立場。
951吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 14:45:01
>>947
蓮実が左翼ってことですか? それはありえないよw
952吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 21:54:59
たしか『近代日本の批評』の座談会かなんかで、浅田が、「だからブランショに
だまされた人はみんな馬鹿なんですよ」みたいなことを言って、それに蓮實が
はげしく同意していたような記憶がある。
953吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 07:51:15
フランスのエスタブってアンチユダヤ思想が多いから、
蓮實もその空気を共有しているだけじゃね?
954吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 14:04:33
アンチ・ユダヤ云々でブランショ批判するほど蓮実は馬鹿じゃないだろ。
ていうかブランショはそもそもユダヤ人じゃないしな。もちろんユダヤ系思想の
影響はあるけど。
955吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 16:12:21
まあ しょせん映画評論家ですから・・・w
956吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 17:51:39
> フランスのエスタブ
> エスタブ
> エスタブ
ださっ
957吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 18:11:19
>>955
それは映画批評家という職業に対する偏見だし、そもそも蓮実の本職は
フランス文学者だ。
958吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 18:33:50
本職ではないだろう。学生時代にやっていた程度。
まさか『凡庸な芸術家』がフランス文学研究だとか言うんじゃあるまいな?
959吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 19:06:08
蓮實んはバルトを絶賛!ブランショはゴミ扱いw
960吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 21:07:53
そもそも、類い稀な詩的表現力をもった大芸術家と小理屈を並べる文章しか
書けない人間とでは、物書きとしてのレベルが違いすぎる。
蓮実ごときとブランショを同列で語ることじたいナンセンスだよ。
961吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 21:10:01
映画を論じるには使いにくいという単純な理由と思われ
このあいだはじめて「謎の男トマ」を読みました。ブランショは初めてです。
この人のロマンの基底となっているのは、いわゆるタナトスの探求では
ないでしょうか?ただこの人の場合「死」への飽くなき憧憬を抱きつつも
それからは執拗に迂回していく際のある種快楽的な感覚の様相を記述していく感じ。
もしかするとこの人の本はそれだけのものなのかもしれない。
(まだトマしか読んでないからわかりませんが・・・)
集合体から切り離されたアメーバ細胞の抱え込んだ郷愁と個として生きることとの
アンビバレンツを美しい文体で綴ったといったところでしょうか?
あのなんともいえない心地よさの秘密はそこにあるのでは?
963まり ◆d8n7WoOMQ. :2005/12/31(土) 03:37:00
>>962
いわんとされているところは、なんとなくわかります。
わたしも哲学的な作家だとは捉えてません。むしろ、どちらかといえば、
プルースト的な散文詩人なんであって、う〜ん、アカデミズムとかのレベルで
なにかを語ろうとした小説家ではないとおもうんですよ。よい意味で、もっと
いいかげんというかw
例えば、ハイデガーがどうのこうのとか、すくなくともそういうのではないと
おもいます。
上でいわれているような、アカデミックな土俵で馬鹿にされてしまうみたいな部分も、
おかしなところでへんに買いかぶられ過ぎたところがあるから、そのことに対しての
反動なんだとおもうんですけど。。
小説家ブランショは本当はすご〜くクラシックで純な作家なんだとおもいます。はあと。
964 【だん吉】 【1063円】 :2006/01/01(日) 19:34:35
今年もブランショをよろしくおねがいします。
一年後は生誕100周年ですな。
ブランデーをちびちびやりながらブランショを片手に年を越しますた。
いい気分ですw
もちろん、手にしただけです。開いたりはしていません。
電気ブランをちびちびやりながらブランショを片手に年を越しますた。
いい気分ですw

案の定、ブランショ新スレ落ちたか…
ブランチョットと書かないからだ
970 :2006/01/09(月) 12:23:20
962で書かれている
>ただこの人の場合「死」への飽くなき憧憬を抱きつつも
>それからは執拗に迂回していく際のある種快楽的な感覚の様相を記述していく感じ。
とか
>集合体から切り離されたアメーバ細胞の抱え込んだ郷愁と個として生きることとの
>アンビバレンツを美しい文体で綴ったといったところでしょうか?
というのは、
非常に本質的なところを示しているとは思うのですが、
言葉に対するブランショの戦いというものを抜きにしては
大事なところに手が届かない気がします。
971 :2006/01/09(月) 12:43:37
963で書かれている
>アカデミックな土俵で馬鹿にされてしまうみたいな部分も、
>おかしなところでへんに買いかぶられ過ぎたところがあるから、
というのを、蓮實や浅田らの感想のことを指しているとしたら、
それは感想であり、印象批評にすらならない座談会でのコメントなので
「アカデミックな土俵」でのものとはいえないでしょう。

ただし、逆にそういう場所だからこそつい本音が飛び出したともいえ、
ブランショを必要以上に神秘化し、美化する風潮を揶揄した点では
一応の理解はできるものの、やはり彼らは当時読めていなかったと思われます。

というのも、ドゥルーズ支持者である彼らは、
デリダに対しても同工異曲の批判を座談会では当時していたのですが、
後にすっかり撤回するようになりましたから。
蓮實は単に反ユダヤ思想なだけだよ
そろそろ立ててもいい頃かと思いきや。。。
新スレってあったのか。。。
そしてもう落ちたのか。。。

では今度は「バタイユ、ブランショ、クロソウスキー」
のスレタイでお願いします。

>>973
バタイユスレは既に在るからイラネ。

ブランショはブランショで独立したスレを立ててくれ。
ブランショについての批評で良いものを探しております。
外の思考 / M・フーコー は読みました。
どうぞ諸兄おすすめの一品をご教示ください。
デリダのパラージュ。
977名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 01:35:54
新スレッド立てました。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1137169877/

>ブランショについての批評
フーコーの「外の思考」はすばらしいですね。
デリダの「パラージュ」は翻訳が進行中とか。

あと翻訳のあるものではレヴィナスのブランショ論がいいと思いますよ。
なんか懐かしい名だねぇ。今でも読まれてるのか?
980まで埋めると速やかにdat落ちするそうです
1000まで埋める必要はないんだそうで。
だから977で次スレってのはかなりスマートでしたね。
981975:2006/01/14(土) 04:25:07
>>976-977
レビナス、読んでみます。
仏語わからないので、デリダは邦版待ちます。
どうもありがとう。
誰も「レヴィナスとブランショ」買ってないの?