百合子さん繋がりの初心者で、あまり戦後派に強くない身で恐縮ですが、
みなさん、色々ご教示下さい。
2 :
吾輩は名無しである:02/11/13 16:49
3 :
吾輩は名無しである:02/11/13 16:52
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
4 :
吾輩は名無しである:02/11/13 16:55
大学時代、一時期流行したなあ、Q・・・
5 :
吾輩は名無しである:02/11/13 16:55
6 :
吾輩は名無しである:02/11/13 16:56
どの著作が一番著名ですか?
7 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:00
>>5 「『愛』のかたち」です。
あの人ががまんできず、その辺で脱してしまうんですが、
「私の小説にこんな汚い言葉を書くなんて!
以下、Qと表記」っってことで、Qと(ワラ
長編では、やはり「富士」ではないでしょうか。
彼の長編は結末が弱いことが多いみたいだけれど、
これはビシッとキマッてます。
これも「海」連載だったんだよね。
>>6 たくさんあるよ。
作風がどんどんかわるから、代表作っていってもなあ。
10 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:03
ごはんタンキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
11 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:03
ということは、彼は時期によって書きたいものが変わってきたんですかね?
>>8 でも、最初と最後のつじつまがあってないよね、富士。
『貴族の階段』が好きだった。
没落していく家の話。
15 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:07
文壇内ではどういう位置付けなんですか?
作風が変わる作家って、評価が分かれるんじゃないですかね?
>>14 はじめまして。
アレもいいね。
でも武田の中ではあんまり好きじゃない。
武田は北一輝に非常に興味があった。
誰か、北に詳しい人いる?
>>15 時代とともに、変化していく作家。
経済や政治にも興味があった。
そのとき、そのときの日本をアクチュアルに捉えていたよね。
評価はいつも高かったと思う。
いろいろ選考委員もやってるし。
18 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:11
わりぃ、北はしらないよ。
19 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:12
初心者なんで・・ 最初に読むとしたら、どれがお勧めですか?
人によってお薦めもかわるからなあ。
「蝮のすえ」「『愛』のかたち」「もの食う女」「異形の者」
あたりかな?あまり長くないし。
他何かある?
ああ、忘れてた。
「ひかりごけ」、これ最強w
22 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:16
てゆうか、ごはん詳しいね。待ちわびてたのかな、このスレを。
23 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:17
じゃあ、読んでみますね。図書館で借ります。サンクスごはんさん!
>>22 いや、たまたま来たら、たってたから・・・
なんか、すごいタイミングだw
うまいビールあって、飲まずに通り過ぎられますか?
25 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:21
>>24 雑談スレにもきてね。
でも、武田って「蝮のすえ」が代表作だとずっと思ってたんだけどね。
割と違うのかな? 意外だ!
長篇
司馬遷・・・戦前の評論・これ最強!
風媒花・・・現在をリアルタイムで描いた政治小説。ふざけんなよby竹内好
快楽・・・姉さま、わたしを食べて(はぁと
富士・・・ノー・コメント
目まいのする散歩・・・マタ〜リ
>>25 代表作です。
でも代表作すごく多いんだよ。
その点、他の戦後派と違うよね。
28 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:23
ものくう女
29 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:23
>>26 ごはんはわかりやすいように、グラフで示してくれ。コメント付で。
>>26 図式化苦手だよ
どういうグラフにするの?
誤爆!
30のリンクは29でした
32 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:25
武田って、他の戦後派より偉いの?
33 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:26
>>32 そっちがえらいとか、そういうの苦手・・・
競争とかw
ただ、後々残る戦後派っていえば、埴谷雄高と武田でしょう。
小説家としては、武田。
ああ、武田が最強だっていってるようなもんだ(苦藁
何だよグラフって(w
そういうのは雑談スレだけで勘benn
ひかりごけ ☆☆☆☆☆
風媒花 ☆☆☆☆☆☆
「愛の」かたち☆☆☆☆
蝮のすえ ☆☆
森と湖のまつり☆☆☆
読んだことあるものだけ。
え? 俺に訊いてない?
36 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:28
大岡は?
37 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:29
>>35 いや、いいよ。ナイス! ついでに、コメントも。
>>35 ああ、森と湖、忘れてたよ。
でも、あれって武田初心者には薦められない
>>36 大岡はイイね!
大岡も残る作家だ。
マスター、風媒花の評価高いんだね。
俺もそうなんだけど。
40 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:31
そういやあ、佐藤春夫って戦後派に入るんだっけか?
42 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:33
ごはんのフラフキボンヌ!
フラフって何?
むしろごはんに『ひかりごけ』の感想を聞きたいというか、
それに触発されたのかを問いつめたい。
45 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:34
グラフじゃないの?
>>44 ひかりごけは難解。
未だにちゃんと読めている自信がない。
風媒花の話しない?
47 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:37
何気に良スレのよかーん
読んでる人が多そうな「もの喰う女」の話しない?
いちおう食べる話だし(w
49 :
吾輩は名無しである:02/11/13 17:41
文芸文庫か。それはあの女も読んでいるはずだ・・・
喫茶店の房子。
喫茶店勤めの女の子に食い物を与えつづけてモノにした訳だが・・・
すごい伸びですね!
みなさんありがとう。
おかげさまで今日は2チャンいりびたりで仕事にならない、、、
「もの喰う女」、百合子さんスレにも書きましたが、
彼女だけじゃなく、泰淳の観念的なインテリ特有の天然にもびびった。
「讃美歌を歌えと命令した」とか。
これに限らず、百合子さんものは面白いですね。
「風媒花」の蜜子もいい。
彼女に興味持たれたら、みなさん、百合子さんの著作の方も是非。
ごはんにビールを飲ませるようなものか。
>>54 あぁ〜、ビールさえありゃあ、どこでもついてっちゃいます。
何でマスターにばれてんだ?俺の性格・・・(苦藁
密枝もいいなあ。
でも快楽の姉がいいでつ。
喰われたいでつ。
で、ひかりごけの話なんだけど、
大岡の『野火』では食人を踏みとどまって救済になってるけど、
そうしないで重くするのがこの人らしい。
構成も面白いし。
花ちゃんの写真集を見たくなってきた。
あ、ごめん、密枝でした。失礼しました。
神保町のランボー(現ミロンガ)っていうカフェが
戦後派作家の溜まり場になってたみたいで、
ここで、実家の没落と敗戦で困窮してた百合子さんが女給をしてた。
そこでの出会いに題をとったのが、「もの喰う女」みたいです。
では、今日のところはいったん消えます。
みなさん、今後ともよろしく。
>>59 さすが!今後もよろしく。
>>58 食人もあるけど、武田のテーマの一つとして、
被害・加害問題があるでしょう?
森と湖なんかでもそうだけど。
〜新潮文庫版『快楽』(下)、後ろの紹介文より〜
たとえ女と交わっても覚楽してはならぬ。覚楽なければ不犯なり
――厳しい戒律のなかでうろたえ、模索する青春の魂。
教団活動と左翼運動の境界に身を置く「赤い坊さん」柳は
教団及び革命団体の分裂抗争に巻きこまれる……。
(以下略)
とにかく、エロい。お薦めでつ。
そういや戦争時の中国を女に喩えていたな。
ではまたね!
>>62 「数回の離縁、数回の姦淫によって複雑な成熟した情欲を育まれた女体」
ってやつですね。
文芸文庫「性の根源へ」の解説にも、引用されてました。
では、今度は本当にごきげんよう。
64は僕じゃないです。
去る前に、簡単な武田の代表作一覧を作っていきます。
参考にしてね。
>>59 関係ない話ですみませんが、百合子さんがあそこで女給していた話、
初めて聞いたもので…。ランボーって、アルゼンチンタンゴばかり
かけていたのでしょうか、ミロンガみたいに。
(ミロンガ、残念なことに近年改装してしまったけれど。)
しかし、カフェーの女給って、あなた…遊郭スレにはそのジャンル
挙げなかったけれど、給金はほとんど出なくて、お客さんとのおつき
合いで稼ぐ処だったわけでしょ。…何かショック。
会へ行く道 1941年(29歳)
司馬遷 1943
審判 1947
秘密
蝮のすえ
もの食う女 1948
「愛」のかたち
未来の淫女 1949
風媒花 1952
ひかりごけ 1954
森と湖のまつり 1955
士才商魂 1957
貴族の階段 1959
秋風秋雨人を愁殺す 1967
富士 1969−71
目まいのする散歩 1974−
以上ざっとですが、この辺りだろうと思います。
このくらい読めば、一応武田通ぶれるんじゃないかとw
何かあったら訂正してください。
ではさようなら。
70 :
吾輩は名無しである:02/11/13 18:40
読んでミマツ☆
>>68 あっ、「異形の者」(1950)抜けました。
評論は面倒なので、司馬遷以外抜きました。
72 :
吾輩は名無しである:02/11/13 18:57
泰淳スレあったんかい!
気づかなかった。
で、
富 士 の 話 題 は ま だ で す か ?
73 :
吾輩は名無しである:02/11/13 18:59
うん。まだっぽい。
74 :
吾輩は名無しである:02/11/13 19:00
やっぱり、富士だよね。
>>67 ということは、三島や埴谷も兄弟なのか・・・
76 :
吾輩は名無しである:02/11/13 19:18
じゃあ富士は最後にとっとくか。
77 :
吾輩は名無しである:02/11/13 20:32
すげえ。立ったばかりでこのレスの伸びよう・・・
またごはん祭か。
代表作っていうけどこの量じゃなあ。
>>68全部読んだ椰子って一体何人いるんだ、文学板w
78 :
吾輩は名無しである:02/11/13 20:51
「十三妹」っていうのが、シスタープリンセスのもとネタと聞いたけど...ガセ?
79 :
吾輩は名無しである:02/11/13 21:02
80 :
吾輩は名無しである:02/11/13 22:24
>>77 秘密と秋風秋雨人を愁殺す以外は全部読んだ。
一応坊主つながりで読んでみたまでだけど。
82 :
吾輩は名無しである:02/11/13 22:56
えーと、「ひかりごけ」では「野火」批判を
そして「富士」では太宰批判をやっていたな。
顔に似合わずけっこう戦闘的なのね。
>>79 シスタープリンセスとは、ある日、突然、妹が12人できてしまう、
という設定のアニメ。
通称「シスプリ」。
インド夜想曲を聴きながら逆さまゲームをしたいと供述してみる。
>>75 百合子さんはパンパンじゃないYO!プンプン!
兄弟は堀田善衛でつw
>>80 百合子スレの29さんですか?
>>81 見ました。いい仕事してますね。がんばってください。
>>82 自己を最下底者として設定し、そこから批判するのが武田式でつ。
>>81 カフェの女給でなくウェイトレスで安心。
『富士日記』は愛読書で、百合子さんに固定的な
イメージを描いていたので…。
それにしても、ひと昔前の日本文学専攻の学生って、
『ひかりごけ』と『野火』を対にして読まされるような
イメージがありましたが、今はそうではないのですか。先生たちの興味が移ってきたということなのかなあ。
>>86 まぎらわしい書き方をしてしまって、ごめんなさい。
この頃のことは、百合子さんも「遊覧日記」の「あの頃」に書いてますね。
ただ、「未来の淫女」読むと、色んな意味で、かなりギリギリではあったみたいですね。
泰淳が託し、読み取りたがった意味性による、誇張や虚構化もあるとは思うけれど。
「鬼姫の散歩」や「富士日記」で百合子さん自身も書いてる、
プールで子供を置き去りにしちゃった件とか、
泰淳が酒を飲ませたがらなかったことなどを見ても、
天然、ヴィヴィッドな元気さと、無防備なセンシティブさの触れ幅の大きさで、
泰淳と会うまでは結構大変だっただろうな、とも想像します。
では、お詫びに「身心快楽」あとがきの、百合子さんの文章から。
歌の好きな人ではなかったが、たまに歌うこともあった。
酔うと寝ころんで「どこまで続くぬかるみぞ」という軍歌を、よく歌った。
体力があったころのことだ。読経の修練をしたことのある、力の入った、
張り上げない、低い声で、くり返し、ていねいに歌っていた。
「懐かしのメロディー」などで、どんな歌手が歌う歌よりも、
武田の歌う「討匪行」は、本当の兵隊ー将校ではなく一兵卒、
が歌っているようだった。革臭く、泥臭く、汗臭く、ゲートル臭く、
精液臭く、兵隊の苦しさや哀しみがこもっていた。
聴いていると部屋の中まで、果てもなく暗く、雨が降りつづいているような気がした。
88 :
吾輩は名無しである:02/11/14 18:05
ここはコテハンオールスター大会日本文学編ですか?
>カフェの女給でなくウェイトレスで安心。
う〜ん、ウェイトレスなんて言葉当時ないし、やっぱり「女給」じゃない?
ただ、百合子さんはそういうのではなかったと思うけどね、武田の作品みる限り。
で、お金ないから、いつも貧乏でボロボロの服を着ていたわけで・・・。
>それにしても、ひと昔前の日本文学専攻の学生って、
>『ひかりごけ』と『野火』を対にして読まされるような
そうなんですか?
片方だけでも、お腹いっぱいw
90 :
吾輩は名無しである:02/11/14 19:11
5郎タンはもう雑談スレには書き込まないのだろうか。。。寂
91 :
吾輩は名無しである:02/11/14 19:14
あの女に攫われたからね。合掌。
92 :
吾輩は名無しである:02/11/14 19:15
拉致された・・・淋
93 :
ごはん@酔っ払ってきたのでCMです。:02/11/14 19:25
〜『蝮のすえ』冒頭より〜
「生きて行くことは案外むずかしくないのかも知れない」
私は物干場のコンクリートの上に枕を置き、それに腰をすえて陽にあたっていた。
陽の射さぬ裏部屋へ出て、毎朝そこで日光浴をした。鶏が二羽、いつも枯れた菜や飯の残りを、その隅でつついていた。
(中略)
「ともかく、みんなこうして生きている以上は」私は会元里の家々の屋根を向うに、
白々と迫った映画館の壁を視力の弱った眼で見つづけていた。
壁はギラギラ光り、冬の青空の中に浮び出ていた。
「戦争で負けようが、国がなくなろうが、生きていけることはたしかだな」
94 :
吾輩は名無しである:02/11/14 21:37
218 :吾輩は名無しである :2001/04/14(土) 03:13
泰淳の畢竟の作品は武田百合子である。
しかし、戯曲としては ひかりごけ がある。
極限状況の人間生存の根本問題の表現形態としては大岡昇平の野火と対比できる。
昇平の根本には近代的知性への信頼があったが、泰淳は人間の原罪を深淵の暗黒ととらえた。
泰淳の沈みかけた精神の復活願望は百合子夫人との出会いにより物象化された。
泰淳と百合子が二人で食べたトンカツの味は人間復活の味であった。
安吾の桜は戦後文学的要素の強い作品でもあるか゛、今から見ても現代的な女性像を完成させている。
安吾にとって女性とは愛おしくも永遠に対立する猥雑な存在でもあった。
そして、読者というものは作家の女性像を世界像として誤読する癖がある。
こんなインチキ作家有難っている奴らって
きっと実生活でも偽善臭い鼻持ちならないクズなんだろうな。
もっと真面目な本読みなよ。
96 :
吾輩は名無しである:02/11/14 22:29
「人間とはつまらないものですね」
「なんにも悪いことしてないのにね」
「勇気を持って進め」
「富士」の永劫回帰
>>94 安吾スレのコピペですね。
ありがとう。
スレ違いですけど、「桜」の女、世界像でもあると思う。
安吾の唯物主義っぽいところは、観念を直線に突き詰めた果てって感があります。
>>97さん
「富士」読まれましたか?
俺は、確かに96の三つのフレーズ、印象深かったですね。
基調低音というか、うなずける。
>>95さん
観念的なインテリ臭が鼻に付くとかかな?
もう少し詳しくお話いただけませんか?
100 :
吾輩は名無しである:02/11/15 01:16
100をとるとバカにされないから気分がいいわ。
101 :
吾輩は名無しである:02/11/15 04:31
96の引用センス悪い。
それじゃほんと金八だw
94は80の文章を自分で貼ったんだよね?w
なんでそんなことすんのかよくわからないけど
>>94って
>>80さんの文章なの?
さすが!
>>93(ごはんさん)
「蝮のすえ」、「もの喰う女」前後の時期ですよね。
この頃の泰淳らしい文章ですね。
確かに泰淳、生活者から程遠い浮世離れぶりに無意識に淫してる、、、っていうより天然なところ
あるけれど(でも、当時のインテリ階層であるかぎり、否応なくそうなっちゃうところは
あると思う)、いい意味でうぶでナイーブっていうか、素直ですね。
で、この人も、安易な韜晦をせず、愚直に、徹底的に掘り込んでいく感じ。
「富士日記」読んでても、生活人にははるかに距離と断層があるというか、
はっきり言ってほとんど生活無能力者なんだけれど、
そこから浮世を引いた目線で観察すると同時に
ヒューマニズムへの懐疑にのみ淫することなく、
構造や観念と、現に生きていくことの距離や多重性の体感を獲得し
そのまま視点の振幅運動に耐えようとする時、
仏教や、目の前にある生きた希望としての百合子さんが重要だったんだな、とくり返し思うところ。
百合子さんスレで、「未来の淫女」以降の百合子&鈴木家もの、
「花と花輪」をお勧めいただいたんで、早速探してみようと思います。
104 :
吾輩は名無しである:02/11/15 21:32
ごはんイラネ。・゜
94の文章書いたヤシってノイローゼでつか。
>>95 インチキとか不真面目とか言う前に本屋行って中公文庫見てみろよ。
カバーイラスト&挿画に鶴田譲治だぜ。時代はずっと先行ってんだよ。
歳は取るもんだな、お互い。
107 :
ごはん ◆NjaujxTGn. :02/11/16 12:56
>>102 なんか俺来ると荒れそうなんで、そろそろこのスレからは消えようかと思ってます。
折角レスいただいたので、一応これだけ。
>確かに泰淳、生活者から程遠い浮世離れぶりに無意識に淫してる、、、っていうより天然なところ
>あるけれど(でも、当時のインテリ階層であるかぎり、否応なくそうなっちゃうところは
>あると思う)、
武田はものすごく意識的な作家だよ。というより、戦後出て来た作家のなかで、最も意識的な作家だった。
私小説の否定から出発したのが戦後派の一般的傾向だけど、
そのなかで武田は、日本の現実というものを最もよく捉えていた。
それを表現する形式として何が最も適するか、私小説的狭隘さを否定したい自己と、否定できない自己との間で格闘した。
そうやって生まれたのが、「秘密」「蝮のすえ」で、これが彼の戦後の出発点。
埴谷雄高もいうように非常に観念的な作家だ。
しかし、自らの方法意識を食い破るデモーニッシュなものがもたげてきて、作品を突き動かしてゆく。
そこが、5郎さんのいう「天然さ」にもつながると思うけどね。
では、皆さん、雑談系スレで会いましょう!じゃ!
108 :
吾輩は名無しである:02/11/17 11:39
ごはんさん、逝かないでage
109 :
吾輩は名無しである:02/11/17 11:43
ひかりごけ、よかった
>>107(ごはんさん)
>私小説的狭隘さを否定したい自己と、否定できない自己との間で格闘した。
俺も、ここに自覚的な作家が好きだし、興味ひかれます。
どうしても、構造やテーマが先立っている小説には、乱暴な大味さを感じることが多くて、
(「書くこと」を括弧に括っちゃってる感じの作家も、またコインの裏表と感じる)
資質や生理に引っ張られた読書に傾きがちなんだけれど、
そこにフィティッシュに淫しているような箱庭感にも、また抵抗がある。
持てる資質や角度に限界があるのは誰も同じだけれど、
そこに対する(自己肯定を含んだ)謙虚さと、緊張感を持った作家が好きだ。
肌で体感していることが、ゴロンと出たような文章が好きで、
そこから見ると、泰淳は俯瞰的、観念的にどうしても感じる。
そこが梅崎、椎名などの庶民派にくらべると、
「左翼貴族」と揶揄されるところでもあるのだろうけれど、
不思議と、俺は嫌いじゃない。
収拾付かないまでに愚直に誠実に掘り込み、
尚且つ煮詰まらない、仏教的な明るいニヒリズムのバランスなんだろうなあ。
曖昧な印象論みたいなのばかりで、ごめんなさい。
囲碁、具体的に読み進めていこうと思いますので、今後ともご教示よろしくお願いします。
>>80さん
失礼しました。
>>111 スミマセン。ミスった、、、
「以後、よろしく」です。
112 :
吾輩は名無しである:02/11/17 13:20
>>110 >「左翼貴族」と揶揄されるところでもあるのだろうけれど、
そうなの?
ソースきぼんぬ
113 :
吾輩は名無しである:02/11/17 13:43
80=103さんって詳しそうですね。
「異形の者」ってどう思いますか?
別に他の作品についてでも構いませんが。
114 :
吾輩は名無しである:02/11/17 14:49
ごはん、富士はいつよんだ? 学生時代? きかせて。・゜
116 :
ごはん氏ね:02/11/17 19:04
玉子かけられて溺れて氏ね
117 :
ごはん死ね ◆60MHAMFIzY :02/11/17 19:05
喉に焼きタラコ詰まらせてコンビニ逝け
わかりました
逝ってきます
119 :
ごはん死ね ◆60MHAMFIzY :02/11/17 19:07
120 :
ごはん氏ね:02/11/17 19:07
すき焼きの最後に鍋に投入されて火傷して氏ね
121 :
ごはん死ね ◆60MHAMFIzY :02/11/17 19:10
ごはんは垂直に箸を刺されて供えられろ
わかりましたが、
どれで死ねばいいんですか?
みなさんで決めて。
結果はバースレかドキュソ勘弁スレに書いてー
123 :
ごはん氏ね:02/11/17 19:11
タッパーに入れられて冷凍庫で凍えて氏ね
124 :
ごはん死ね ◆60MHAMFIzY :02/11/17 19:12
>>122 荒らしてすまなかった。ただ、ごはんに死んで欲しかったんだ。じゃ、勘弁スレに書くよ。
125 :
吾輩は名無しである:02/11/18 12:19
age
>>112さん
はっきりとソースがってことじゃないんだけれど。いいかげんでごめん。
ただ、戦後派について、こういう揶揄は、確かによく聞きます。
どこかのスレッドでも見たかな、、、
>ごはんさん
俺としては、少しくらい荒れたっていいから、是非また書き込んでいただきたいです。
個人的な、我が侭ですが。
127 :
ではお言葉に甘えて:02/11/18 12:39
5郎は三井ゆりに骨の髄まで吸い取られて氏ね。
128 :
吾輩は名無しである:02/11/18 12:41
>>127 よせよ。
「ごはん死ね」はごはんのふぁんだからいいけど、
5郎タソはまずいよ。いじめだって。
よします。心にもないことを書き込むのはつらいものと知った、暇な平日の昼間。
130 :
吾輩は名無しである:02/11/18 19:38
「ひかりごけ」卒論でやったので、恥ずかしげもなく自分なりの意見をば。
・「ひかりごけ」は実話
北海道の羅臼村の郷土史に「ひかりごけ」のモデルとなった事件が記述されている。
実際に武田泰淳も実際に出かけていて、案内人の人も実在。よって冒頭部分はほぼ事実そのまま。
・「海神丸」も実話がモデル
「野火」とともに比較される野上弥生子の「海神丸」も実話を元に書かれた。
ただし、実際に行われた食人を「ヒューマニズム」が邪魔して止めてしまう、という美談にしてしまっている。
「ひかりごけ」のモデル事件とは別の事件だが、まるで嘘みたいに関係人物が似ており、さらにその立場が逆転してしまっているので、興味のある人は文献を当たってみて下さい。
なので、よく言われている「ひかりごけは海神丸のパロディ」というのは、ちょっと違う。(意識はしていたと思いますが)
・「野火」は批判していない
一見「野火」批判を展開しているように思われるが、武田泰淳は文庫版「野火」解説を執筆しており、高い評価をしている。
むしろ、食人のみをセンセーショナルに取り上げた同時代批評について批判的。
・「罪の重軽」比較の仕掛け
「海神丸」と「野火」で行われた罪悪を5つに分けてその重軽を比較してみせるが、そのなかに「人殺しはしないが食人はする」という、どちらの作品にもない「罪」がこっそり入れられている。
そして、その結果「比較するのが馬鹿馬鹿しい」という結論を出していることが重要なポイント。
つまり、そうした結論を導き出すための作者の意図がそこに見える。
・批判されているのは「読者=世評」
ここまでの部分で説明されたこと、つまりは「罪の比較など馬鹿馬鹿しい」という結論を「読者」にわかりやすく理解させるために「戯曲」という「リアリズムに縛られない形式」を選択している。
つまり、先に発表された「野火」のカニバリズムに対してのみセンセーショナルにあげつらい、「野火」の文学性を軽視した「世評=読者」が標的。
・「戯曲部分」は冒頭部分の書き換え
詳しく書くと長くなるので、皆さんで読み直してください。
131 :
吾輩は名無しである:02/11/18 19:39
・「海神丸」「野火」「ひかりごけ」の共通点と相違点
「神=絶対的存在」と「世界」、また「罪」と「赦し」という点で見ると3作品には共通点と相違点が見られる。
「海神丸」は「神=絶対的存在」に守られたヒューマニズムにあふれた「世界」。ゆえに「罪」を後悔することで「赦し」が得られる。
言ってみれば「ユートピア的世界」。ちなみに、ここでの神は「金比羅様」。
「野火」は「神=絶対的存在」など存在しない、いわば「現実の世界」だが、主人公が自らを「神=絶対的存在」になぞらえることで、自らの「罪」を自らが「赦し」てしまう。
つまりは「エゴイズム的世界」。
ここでの神は「キリスト」。
「ひかりごけ」も「野火」と同様「神=絶対的存在」のいない「現実の世界」だが、船長は自らを「神=絶対的存在」になぞらえることができず、自らの「罪」を「赦す」ことも「赦される」こともない。
「野火」以上に「より現実的な世界」。
ここでの神も「野火」同様「キリスト」ですが、「野火」とはちょっと違うとらえ方がされています。
「野火」のように「赦す」存在(=絶対的存在)である神ではなく、キリストであると同時に罪人でもある、つまりは絶対的存在の否定が行われています。
武田泰淳の絶対的なるものへの否定は、他の作品にも散見できるように、ここでも明確に出てきています。
・「ひかりごけ」の灯
以上の自分なりの考察から、灯=罪であり、全員に「ひかりごけ」の灯がともるのは、つまりはキリスト教における「原罪」の表現であると考えます。
「原罪」の考え方は、「絶対的存在の否定」ともとれます。
そうすることで、船長による「裁判の否定」や、「あのときも、今も我慢している」という難解な発言は理解可能なのではないでしょうか?
・結論
最終的には「絶対的存在の否定」という武田泰淳の思考と、「野火」に対する世評への反発から書かせた作品だと私は思うのですが、皆様はいかがでしょうか?
なんか、まとまりがなくなってきましたが、何となく書き込みたくなったので。
>「罪の比較など馬鹿馬鹿しい」という結論を「読者」にわかりやすく理解させるために「戯曲」という「リアリズムに縛られない形式」を選択している。
>つまり、先に発表された「野火」のカニバリズムに対してのみセンセーショナルにあげつらい、「野火」の文学性を軽視した「世評=読者」が標的。
このあたりについて、似たような論や、参考にした論文はありますか?
それとも、まったくのオリジナルですか?
>・「戯曲部分」は冒頭部分の書き換え
これは違うと思います。
単に書き換えというだけなら、こんなに長い前置きはいらないと思います。
あまりにレヴェルの高い卒論で驚きました。
他の作品についてもいろいろご教示いただければ幸いです。
133 :
吾輩は名無しである:02/11/18 20:12
>>126 いろいろ雑多で、むしろ泰淳的かモナー(藁
ポリフォニックなスレだー
>「罪の比較など馬鹿馬鹿しい」という結論を「読者」にわかりやすく理解させるために「戯曲」という「リアリズムに縛られない形式」を選択している。
>つまり、先に発表された「野火」のカニバリズムに対してのみセンセーショナルにあげつらい、「野火」の文学性を軽視した「世評=読者」が標的。
>このあたりについて、似たような論や、参考にした論文はありますか?
>それとも、まったくのオリジナルですか?
この部分についてはオリジナルですが、武田泰淳による「野火」解説を読んでの感想と、当時筒井康隆の断筆騒動があった時期なので、そうした「深読み」をしてしまったきらいはあります。
当初は高野斗志美(だったかな?)の「ひかりごけ論」にかなり影響されていたのですが、徐々に離れてこんなになってしまいました。
>・「戯曲部分」は冒頭部分の書き換え
>これは違うと思います。
>単に書き換えというだけなら、こんなに長い前置きはいらないと思います
この部分についてはそうかもしれませんね(無責任ですが)
個人的には冒頭の部分を「論評」と見なしていて、創作動因についてはここで述べられていると感じたので、「戯曲」部分はその「文芸化」であると思っています。
作家の創作動因とその作品への昇華という面から見ても「ひかりごけ」はとても興味深い作品だと思います。
ぼくの卒論は「海神丸」→「野火」→「ひかりごけ」という3作品を「カニバリズム文学」と勝手に命名し、その進化の過程を検証するとともに、いわゆる「ヒューマニズム」の限界を探ろうという意図でしたが、あまり成功したとは思っていません。
他の作品についてはどなたか別の意見が個人的には聞いてみたいですが、いかがでしょうか?
135 :
吾輩は名無しである:02/11/19 17:23
5郎タソよ、この人めちゃめちゃ面白いこといってるぞ。
すごいですね〜!じゃなくって、ちゃんと批判汁!
>個人的には冒頭の部分を「論評」と見なしていて、創作動因についてはここで述べられていると感じたので、「戯曲」部分はその「文芸化」であると思っています。
この部分に関してはまだよくわからないけどね。
俺も自分の意見整理しとくわ。
まあ、たいした意見なんか出ないけどー
136 :
吾輩は名無しである:02/11/20 19:31
5郎タソ! 美香応援スレ立ててよ!
>>135 こういう文脈で、ちゃんとレスをつけるのは、俺の手には余ります。
せめて、ひかりごけと野火、読み直してみないと。
周辺の批評等にはほとんど無知だし。
素人なりの印象批評のようなことしか言えないけれど、期待せず気長に待ってみて下さい。
>>136 これだけ雑多な人達が集まる場だと、穏当に収拾つけるのは難しいですね。
匿名の自由さはいいし、喧嘩もいいけれど、
存在まで否定してしまうようなやり方は、そこにあまりにも無自覚に
自分本位な我が侭が感じられて、しかもそれをルールや大義名分のように振りかざされると
ちょっとうんざりしてしまいます。
正しい、間違いや、単一の競争原理だけじゃなく、
それも含んだ人間の幅を丸ごと飲み込み許容するのが、文学だと思うから。
世界は、自分をたやすく特別と思わせてはくれないくらいに広く、
「おかしい」と否定しなければならないほど狭くはない。
これを体感させることは、文学の大きな効用だと思うから。
偽善的と感じられる方もいらっしゃるかもしれないけれど、
微妙で突っ込んだ話がしたいからこそ、丁寧なプロセスを踏みたいを思っているだけだし、
その方が、俺としては、自由や開放感の近道なのだけどね。
(もちろん、そうすることで零れ落ちてしまうことがあることも、承知ですが)
スレ違いの意見、失礼しました。
私は「審判」で卒論を書きます。
マイナーな作品なのですが…。
いまだいぶと煮詰まってます。
皆様の意見が聞ければ、と思って来ました。
139 :
吾輩は名無しである:02/11/26 15:10
>>138 「審判」、めちゃめちゃ有名だと思うぞ。
武田の戦後最初の小説だし、(「才子佳人」は戦中の書き直しだから除くとして)
そういう意味でも重要な作品だよね。
どんなモチーフでやるのか、今のところ参照している参考文献など、
具体的に書いたほうが、みんなレスつけやすいと思うよ。
140 :
吾輩は名無しである:02/11/27 17:13
>>134 カニバリズムは、堀田善衛「橋上幻像」や遠藤周作「深い河」でも、部分的に
取り扱われています。
>>138 「審判」は「罪」「裁き」といった泰淳の原点に関わる問題を含んでいるので、
「ひかりごけ」はもちろん、他の作品も幅広く読んで位置付けを考えるとよいかと。
卒論の途中成果などもよければ教えてね。
141 :
吾輩は名無しである:02/12/02 00:34
さて富士の話をばそろそろ。。。
142 :
吾輩は名無しである:02/12/02 01:10
>>141 「富士」では、一条実見が個人的お気に入り。
ものすごく頭が良くて、でも間違いなく異常で、しかも本人もそれを自覚してる、
という点で「ハンサムな上に危険じゃないレクター博士」と位置付けてます。
143 :
吾輩は名無しである:02/12/02 01:47
反動的だとの誹りを覚悟した上であえて言えば、三人称と一口にいっても、
畢竟私が書きうる(あるいは捉えうる)多なる言葉にすぎない。
そうしたまなざしで『富士』を読み返すと、作者が統一的な人格をもった
しかも人格者として振る舞い続けられていたことが不思議でならなくなる。
144 :
吾輩は名無しである:02/12/02 09:46
院長先生萌え&燃え〜〜〜〜♪
146 :
吾輩は名無しである:02/12/13 10:58
落ちかけてたじゃねーかゴルァ!!
おまんらめまいのする散歩でもしやがれ!!
147 :
吾輩は名無しである:02/12/19 14:48
偉業の悲しみ
作品としては「貴族の階段」と「快楽」「ひかりごけ」が面白かった。
「滅亡について」の文明批評ふうのエッセイもいま読んでも刺激的。
泰淳は浄土宗だけど、日本の作家にありがちな情緒的に親鸞あたりを語ってしまう連中と違って、
仏教の無常思想の物理的な側面を強調している。
埴谷、武田、三島の仏教(あるいはインド思想)理解というのを比較して調べていくと、
むちゃくちゃ面白そう。
日本の作家では珍しく、この三人にとって仏教は救済論ではなく、
意識論・存在論としてとらえられていたように見える。
149 :
吾輩は名無しである:02/12/21 02:11
泰淳は天の人。百合子は地の人。
天と地との間に富士があった。
富士は未だ煙の絶えぬ不死のお山。
霊峰の麓での現世的生活を記す百合子を
泰淳はいとおしいしむ。
150 :
吾輩は名無しである:02/12/21 10:36
>150
いや、面白いですよ。というより私は、泰淳については存在自体がマンセーなんですが。
『富士』は凄い作品だし、もっともドストエフスキー的な思想的ダイナミズムがあると思う。
埴谷の代表作が「死霊」ということであれば、泰淳は『富士』なのでしょうね。
でも、ちょっと混沌としすぎるているような。
その混沌の印象が、もう一度再読したときに、霧が晴れてくるように見渡せるのかどうかというあたりで、
書くことを個人的に控えているだけなんです。
もう一度読んでみないとわからんぞというのが正直なところです。
泰淳は日本の作家の中では、もっとも強力に「文章で記憶や外界イメージを客体化することによって、主体の自由を表現した作家」のように思います。
「精神の自由」なんてことをいうと、およそ日本の作家で誰の名前があがるのか、ということになってしまうけど、
泰淳と大岡は、そんな抽象的な言葉にもふさわしいような気がします。(まあ他に、埴谷も漱石もそれぞれの精神の自由を主題とはしているのですが、暗がりへの叙情が入っていたり、ドストエフスキーの闇が翳っていたり)
こういう明るくて強度のある精神のスタイルを残してくれただけでも、泰淳の偉業といえるような気がします。
つまり最近まで純文学空間に生き延びていた、めじめした雰囲気的な情緒と甘えと仄かな暗がりと貧乏臭さを、文学的「深さ」に置き換えるような文体の詐術とは無縁の作家だった。
(まあ、実はこの路線でも好きな作家はいるんですけど。上林暁が嫌いじゃなかったりしてw)
泰淳の精神に触れるだけで、軽やかになれる。
馬鹿な空想ですが、泰淳がパソコン、ワープロを持っていたらなあ、と思います。
あの膨大な量の小説を書き直しして推敲していくのは、それこそ命が縮まる行為でしょう。
『風媒花』も面白いですが、「貴族の階段」の方が詩的イメージがあるように思う。
私は「貴族の階段」から泰淳入門したという、あまりどうでもいいような個人的記憶もあるので。
まーた、はた迷惑な長レスしてしもた。スマソ。
>>151 ご丁寧にありがとうございました。
ご意見参考にしながら、これからも自分なりに考えていきたいと思います。
私が一番面白いと思う作品は『富士』なんですが、やはり難解で判りにくいです。
そのうちじっくり読み込んでみたいと思う作品のひとつ。
『貴族の階段』に関しては、私は個人的にあまり評価しません。
先行研究でも論じられていたように記憶しますが、語り手を女性に限定した段階で、
書かれる内容が制限されてしまっている。
やはり思想的には浅いと思うんですね。
素材が面白いだけに、おしい気がしてしまう。
(確か武田がアレを書いたとき、数人の作家がやられた!って言ったんじゃなかっけw)
まあ、どこを評価の基準に持ってくるかということによると思いますが。
『風媒花』は二笑亭さんがいう言葉を使っていえば、
「詩的イメージ」を削ぎ落とすというところにこそ、作品のモチーフが関っていると考えます。
今後ともよろしくご指導ください。
153 :
吾輩は名無しである:02/12/22 14:20
富士はじっくり読み込んでも良く分からなかった。
154 :
吾輩は名無しである:02/12/22 16:26
でも単純に面白い作品ですよね、「富士」は。
あの相米慎二が、その映画化を企画をしていたらしいですし。
155 :
吾輩は名無しである:02/12/23 19:06
この人って確か東京帝大支那文学科中退だったよね。
中文出身の左翼って、竹内好とか高橋和巳とかとにかく他の左翼と違う独特の感性
を持っていると思う。
単純にマオイストってわけでもなさそうだし。
その辺に詳しい人の解説を是非キボン。
156 :
吾輩は名無しである:02/12/25 09:42
>「新・東海道五十三次」での百合子さんがおもしろすぎ。
>そして私は「富士」「快楽」が好きです。
>文章は下手だけど、凄い。
↑の「文章が下手」って武田泰淳と百合子さんのどちらのことを指してるんでしょうか?
武田泰淳が文章下手だとは思えないんだけど・・・
157 :
吾輩は名無しである:02/12/25 12:05
武田を文章ヘタと思うやつは素人。
>>155 高橋は世代が違うからとりあえずおくとして、
竹内、武田は日本浪曼派を通ってるということもあるでしょう。
私もよく知らないので、どなたかに教えていただきたいところですが、
非常にユニークな思想を持ってますよね。
ところで武田は北一輝に関心を持っていたようですが、
誰か詳しい方がいらっしゃいましたら、教えてください。
>>156 >>167 文章が下手っていう基準をどこに置くかでしょうね。
確かに泰淳の小説は構成が破綻しているものが多い。
所謂よくできた小説、みたいなものは書かないわけですよね。
私はそんなものこそつまらないと思うわけですがw
160 :
吾輩は名無しである:03/01/01 13:36
今だ!160ゲト
再編集した全集の出版は実現するんでしょうかね?
期待してるんだけどなぁ・・・
162 :
吾輩は名無しである:03/01/03 11:41
>>161 まじっすか?
新たに何が入るんだろう・・・
詳細きぼん!
163 :
吾輩は名無しである :03/01/14 00:40
百合子さんスレ、消えました?
164 :
吾輩は名無しである:03/01/14 00:42
165 :
吾輩は名無しである:03/01/19 14:49
二笑亭たんまだー?
166 :
吾輩は名無しである:03/02/06 02:34
どれどれあげとくか。
167 :
吾輩は名無しである:03/02/11 06:58
あの、ダイボって何ですか?大謀網のことでいいの?
短編の「歯車」は、はげしく期待ハズレなわけだが...
杉さん(・∀・)イイ!!
↓リスト追加よろ!
『蝮のすえ』
『審判』
『非革命者』
『才女』
アゲテ(・∀・)イイ?
171 :
吾輩は名無しである:03/02/15 04:51
泰淳とは、何ものぞ。
百合子の配偶者なり。
百合子を見出し、百合子を育てた。
それだけなら、泰淳、さびしくはないか。
さびしくはない。
女を育てるは、古来、男の最大の快楽なり。
172 :
吾輩は名無しである:03/02/15 04:55
f
『非革命者』のぼろぼろ杉さん萌え。(*´∀`)
175 :
吾輩は名無しである:03/03/05 02:40
超初心者ですみません。「泰淳」って、なんて読むんでしょうか。
たいじゅん?んなわけないですよね。
たいじゅんです
いいなぁ、百合子さん。
178 :
吾輩は名無しである:03/03/24 22:10
age
179 :
吾輩は名無しである:03/03/24 22:15
からあげしないでなんかかけやゴルア
180 :
吾輩は名無しである:03/03/24 22:32
181 :
吾輩は名無しである:03/03/24 23:23
-----------------滅亡-----------------
182 :
吾輩は名無しである:03/04/13 18:02
武田読んでる人ってホントにいるのかな?
いま「富士」読んでます。古本屋で100円で売ってたんで。
この板のコテには大人気
ごはんは武田マニア
181に爆笑
この人の作品を読んだことがなかったので、とりあえず『十三妹』から
読み始めましたが、なんか読んだ感じ、薀蓄くさってシバリョウくさい。
新聞小説はこんなものなのかしら。
さっさと終って『ひかりごけ』にいくか・・・。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
187 :
吾輩は名無しである:03/05/13 23:55
『快楽』を第一巻第二巻各100円で手に入れたのですが、
これって面白いですか?禿しく期待しているのですが。
読んだら?
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
保守
191 :
吾輩は名無しである:03/06/14 00:25
ゲラク
閑散としちゃったなあ、このスレ。
53レス目の頃が懐かしい・・・。
193 :
吾輩は名無しである:03/06/14 00:58
武田百合子ってすごくない?
194 :
吾輩は名無しである:03/06/14 01:08
泰淳は武田百合子がいなかったらなんにも出来ない。
よかったねえ。
195 :
吾輩は名無しである :03/06/14 01:14
『十三妹』はどうですか?
196 :
吾輩は名無しである:03/06/14 01:15
来月講談社の文芸文庫からエッセイ集でるみたいですね。
北大時代、毎回黒板に楷書で「武田泰淳」と書いてから
講義を始めたという逸話がある。国文の某先生が言ってた。
だから何なんだ、というエピソードではあるが(w
このスレの立て方はイイ
応援汁
199 :
吾輩は名無しである:03/06/14 03:01
「ひかりごけ」女子にとっては萌えにくい作品だった
200 :
吾輩は名無しである:03/06/14 10:08
>198
禿同。俺も>1が大好き。
201(σ^∇゚*)σ ゲッツ!!
202 :
吾輩は名無しである:03/06/14 11:37
まあ、下手に出られれば誰だって気分いいからな。
203 :
吾輩は名無しである:03/06/16 02:57
頭の回転は速かったらしい
三島由紀夫がマッハ5なら武田はマッハ5・5位、野間宏はマッハ0・2
たしか埴谷が書いていた。
204 :
吾輩は名無しである:03/07/15 05:09
文芸文庫から心身快楽が出たのに書き込みなしか。
お前らそれでも武田泰淳ファンか?
207 :
吾輩は名無しである:03/07/15 15:39
心身快楽発売記念age
ガイシュツだけど『身心快楽』ですよ。
209 :
吾輩は名無しである:03/07/15 18:46
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
あわあわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ
がががががががががががががががg!!!Q
俺が間違いなぞおかすはずないんじゃああああああああああああああああ!!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
あへえええええええええええええええええええええええええ
げいりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
よよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよy!!
211 :
吾輩は名無しである:03/07/15 20:12
212 :
吾輩は名無しである:03/07/15 20:17
>>209-210 余計なこと言ってごめんよ。
でも今日からキミも司馬遷ってことで、どう?
214 :
吾輩は名無しである:03/07/23 21:47
滅亡について
215 :
吾輩は名無しである:03/07/24 16:29
古本屋で武田百合子の富士日記買ったけど
どの巻も今出てる改版より100ページほど少ないんだよね。
改版って内容追加されてるの?気になるで教えてください。
>>215さん
遅レスですが。
文庫改版の方は持ってないんだけど、旧版も単行本からカットされてる部分は
特に無かったと思う。
ページ増は、多分級数大きくしたんじゃないでしょうか。
文庫の富士日記は文字が相当でかいからね
(^^)
>>204 このシリーズ高いよな。
文庫のくせに1000円以上しやがる。
私は26才の主婦です。最近見つけたところに『新宿のDREAM』嵌まっております。このサ
イト実はダンナが自分で見つけて『私に行って来いよ!』って言うので行ったらイケメ
ン食べ放題!ところが必ずダンナは今日何人食べた?その後のダンナとのセックスがた
まりません。でも、やっぱり新宿の店は刺激が・・・どなたかお相手して下さい。一週間に
3〜4回行っております。この店に来ている女性はお嬢様系が多いので他の人に目を向け
ないでね!私は栗毛色のストレート身長156cm目はパッチリです。
http://www.interq.or.jp/hot/dream/
最近くだらん宣伝が多いな。
文学板まできてそんなもん宣伝すな
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
224 :
吾輩は名無しである:03/08/16 03:33
埴谷雄高『死霊』
大西巨人『神聖喜劇』
武田泰淳『富士』
どれが一番面白い?
読後感がいいのはやっぱり「富士」だな、この中じゃ。
226 :
吾輩は名無しである:03/08/18 00:57
富士は恐らく日本最高の登山小説だろう
あぼーん
>>224 全部読んだが、それぞれ甲乙つけがたい傑作で困る。
それぞれが天(精神)、地(社会)、人(身体)の象徴だと思う。
229 :
吾輩は名無しである:03/09/02 19:37
わたしは我慢しているんです。
230 :
吾輩は名無しである:03/09/03 17:51
このスレであんまり話題になってない
「目まいのする散歩」読んだけどいいね
マターリした晩年の武田夫婦の雰囲気がとても心地良い
231 :
吾輩は名無しである:03/09/12 20:57
まあ泰淳の方はマターリというかヨイヨイだったわけだが
232 :
吾輩は名無しである:03/09/28 11:53
百合子さんて美人でしたね(若い頃の写真で...)
晩年はグラデメガネ常用だったのかなー
ヒョウ柄、似合いそう
233 :
吾輩は名無しである:03/09/28 13:40
めまいは怖い「小説」だよ。
234 :
吾輩は名無しである:03/09/28 16:26
>>232 百合子さんのセンスってダイナミックですよね。
ヒョウ柄が、下品にならずかといって上品ってわけじゃなく
よくわかんないけど似合いそうな感じ。
235 :
吾輩は名無しである:03/09/28 21:49
新・東海道五十三次の写真は,衝撃的。
236 :
吾輩は名無しである:03/10/01 16:11
文壇のベストカップルage
マガジンハウスの新雑誌『クウネル』に、花さんのインタビューと夫妻の写真が掲載。
初めて見るカラー写真もあって、嬉しい特集。
1ページ目の写真の、泰淳の指がイイネ!
238 :
吾輩は名無しである:03/10/13 10:09
>237
わっ早速探しに行ってみます〜ありがとう!!
花さんのだんなさんは『ワンちゃん』ですよね?
エッセイにたまに出てきて気になっています
239 :
吾輩は名無しである:03/10/13 17:13
240 :
吾輩は名無しである:03/10/16 02:16
鶴見俊輔が書いてたんだけど、武田はベトナム戦争時代、「死臭のカン詰め」を売ってはどうかという
提案をしてたんだねw
「このヴェトナム戦争の時代に、小説家武田泰淳と対談する機会があり、そこで武田は、死体の臭気を
かんづめにして売り出すことを提案した。政治家に、そして政治にまきこまれているわれわれ自身の間
に、人はやがて死ぬということを思いおこさせる、そのことが政治についての一時の勝ち負けをこえる
見方をつくるだろうと、彼は言った。
武田:死骸というのものは、生きている人間にとっては困ったものなんです。というのは、
もっとも愛国的な抵抗者の死骸でも、馬の死骸でも、臭いは同じなんです。運ぶか焼くか
しなければどうにもならないものです。もしそのカン詰めを売ったら、戦争というのはすごい
臭いのするものだ、こんな臭いは戦争でなければ嗅げない。そう思ったら、二度とやりたくない、
ということになる。
(武田泰淳・鶴見俊輔「国家と政治死」、『現代の眼』1968年11月号)」
鶴見俊輔「アメノウズメ伝」平凡社
「ひかりごけ」は、同じ題材を合田一道が、当事者の船長に語らせるという形で
ノンフィクションにまとめてるけど、(「裂けた岬 難破船長食人事件の真相」)
その中でひかりごけの、特に裁判で我慢してますとかいうシーンについて、なんだそりゃ
とか船長が言ってるw まあひかりごけはあくまで小説でノンフィクションじゃないからね。
241 :
吾輩は名無しである:03/10/20 20:51
「クウネル」読んだよ。5郎さんありがとう。
みずうみで泳いでる百合子さんがよく
「あの女すげえ」って言われてたというはなしに笑った
ひかりごけ・海肌の匂い・異形の者・流人島にて(新潮文庫)を読んだけれど、
どれも書き出しが火曜サスペンスというか、ベタな推理物みたいでちょっと……。
おかげで私の頭の中ではひかりごけの船長が古谷一行になりつつあります。
どちらかといえば「世にも奇妙な」のテリトリーなんでしょうが。
泰淳!ミの男根が欲しいかね?
244 :
吾輩は名無しである:03/11/27 19:29
司馬遷が一番好きだなあ
245 :
吾輩は名無しである:03/11/28 20:58
野間はだめだが、泰淳は良い。という方いるか。俺はそうだ。
246 :
吾輩は名無しである:03/11/29 09:39
中公文庫の富士をアマゾンで買ったぞ、わくわく
247 :
吾輩は名無しである:03/11/30 10:48
age
248 :
吾輩は名無しである:03/11/30 19:37
「司馬遷」中に「史記は人間の天文学」であるといった主旨の文がある。
絶対者なら絶対者、臣下なら臣下それぞれの軌道を持った人間たちの軌跡を辿る
そこに史記のおもしろさがあるというものである
これはまた同時に武田の小説にも反映されているのではないだろうか
少なくとも望遠鏡から星を観察するように描かれたのでなければ
無常観と人間の極限が同居した「富士」はつくられなかっただろう
249 :
吾輩は名無しである:03/11/30 23:56
犬が見た星?だっけよんだことある?
なになに?どうしたの?
横レスだけどその犬が見た星って何??
251 :
吾輩は名無しである:03/12/01 23:19
13妹
252 :
吾輩は名無しである:03/12/03 00:02
一切の感傷を排した諸行無常
253 :
吾輩は名無しである:03/12/03 02:02
「もの食う女」と、「史記の世界」は面白かったし感動もしたけど、
セックスを異常に拒否する女の話とか、禁欲的な坊さんの話は、ちょっと気持ちわるかった。
254 :
吾輩は名無しである:03/12/04 19:13
ひかりごけ、新潮のカバーがいやなんだけど。
士魂商才はあまり評判良くないのかな?
読んでみての感想だけど武田の作品に共通する無常の要素が形を変えて
表現されているような気がした。
255 :
吾輩は名無しである:03/12/05 23:57
net上に武田泰淳の情報ってほんと少ないな
研究者のサイトもないようだし
もう読まれてないのかな・・・・・・
>>255 泰淳、読んでますよ。読まれてなくないよ。
257 :
吾輩は名無しである:03/12/06 12:41
武田泰淳
エッセンス
げっと
258 :
吾輩は名無しである:03/12/06 16:14
武田泰淳は、パチモンだ。
ベタなミステリ風の話、雑な文章、すかした仏教精神、もったいぶった「苦悩」表現
あらゆる面が戦後派の醜悪な面を晒している。
なにが快楽だ、今読むと古臭くてかなわん。森と湖のまつり、長く、冗長、中身すかすか。
一見奥深そうで、実はその底にあるのが鴨長明程度のパチモンの隠棲主義。
こんなもの読むより、色川さんの小説のほうが、百倍は説得力あるよ。
259 :
吾輩は名無しである:03/12/06 18:14
261 :
吾輩は名無しである:03/12/07 12:51
色川武大さんでしょ
, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,
,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。
_no _no _no _no _no _no _no _no _no_no _no _no _no _no _no
_l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0
_| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
r、r.r 、|::::: |
r |_,|_,|_,||:::::: /' '\ |
|_,|_,|_,|/⌒ (・ ) (・ )| ハァ?
|_,|_,|_人そ(^i ⌒ ) ・・)'⌒ヽ
| ) ヽノ |. ┏━━━┓|
| `".`´ ノ ┃ ノ ̄i ┃|
人 入_ノ´ ┃ヽニニノ┃ノ\
/ \_/\\ ┗━━┛/|\\
/ \ ト ───イ/ ヽヽ
/ ` ─┬─ イ i i
/ | Y | |
264 :
吾輩は名無しである:03/12/13 21:23
>>250 「犬が星見た」はたしかロシア旅行記だったか。
犬=旅行に同行した百合子
星=武田をはじめとするAA文学者たち
犬が星を見上げるように・・・
265 :
吾輩は名無しである:03/12/15 20:57
266 :
吾輩は名無しである:03/12/16 03:42
実家の書庫に『快楽』あったんですが、コレ、面白いですか?
泰淳さんのは『風媒花』、『富士』、『ひかりごけ』、『愛のかたち』を読んで、
どれも興味深かったですが。
267 :
吾輩は名無しである:03/12/16 03:44
「蘆州風景」が好き。
269 :
吾輩は名無しである:03/12/21 10:56
「才子佳人」読んだんだけど、どうしてソウケイではなく転華夫人が死んだのか、
また最後のソウケイの独白がナニを意味するのかよくわかりません。悲劇的な美女の物語
という枠さえも相対化されてしまう、というのがこの話の根幹なんでしょうか。
270 :
吾輩は名無しである:03/12/23 23:37
蝮のすゑ、凄すぎる!!!
271 :
吾輩は名無しである:03/12/30 08:53
「異形の者」にしろ「貴族の階段」にしろ、武田の小説はほんと構成というもんが考えられてないね。
272 :
吾輩は名無しである:03/12/30 11:06
構成なんて如何でも良いじゃん!
274 :
豊潤たる泰淳文学:04/01/02 07:07
テーベス百門の大都にして独逸衛生学の泰斗は林檎を煮沸した後に食し、
余の妻の美しきこと白磁に似たりとのたもうた。
舶来苺ジャムを舐めて胃病を患った恐妻家は我輩は猫であると嘯くも
医師厳禁の卵ご飯を食して落命した。
うぶな文学青年をかどわかしてトンカツを馳走になった美少女は、
今もなお2chの厨坊が指を走らせて、亭主の酔狂を語らさんとす。
275 :
吾輩は名無しである:04/01/03 10:57
目まいのする散歩を読んでる
なんて、のんびりしてるんだろう
泰淳は意外と気弱なとこがあるのかね
他のエッセイなど読んで、今の内気な青少年(いわゆるオタク)に
通じるところがあると思った
「嫌われないようにする」というくだりとか
276 :
吾輩は名無しである:04/01/06 10:59
オレも、最近、泰淳ちゃんにハマっている。
とにかく「目まいのする散歩」がスゴイ。
毎日、寝る前に、「鬼姫散歩」や「貯金散歩」など
気に入ったところを繰り返し読んでいるが、飽きない。
「富士」は、いかにも読者サービスしてますよって感じが強すぎて、
オレには面白くなかった。
「目まいのする散歩」は読んでると本当にめまいがする。
泰淳ちゃんはこの一冊だけで不滅だ。
目まいのする散歩はいいよね
のんびりした文章の中に異様なものが紛れ込んでるのが凄い
トラックと電柱にすり潰された子供や、ガス中毒の話とか。
それも泰淳のとりとめのない思考の流れのなかに埋没していってしまう
逆に苦手なのが「愛のかたち」小説内小説になるところあたりから、
どうも書生芝居っぽく思えてしまう。野間宏みたいな感じ。
278 :
吾輩は名無しである:04/01/07 10:17
武田さんは、繊細な、臆病な神経を持ちながらどうしてこれほど雄大な人物なんだろうなあ
279 :
吾輩は名無しである:04/01/07 10:51
女賊の哲学
ってどの本に入ってるんですか_?
富士を「読者サービス」と言い切れる該博な知性が欲しいものだ。
281 :
吾輩は名無しである:04/01/08 00:07
誰か
>>279の質問に答えやりなよ かわいそうじゃないkn
283 :
吾輩は名無しである:04/01/08 23:05
目まいのする散歩は傑作だ
泰淳こそは優れた散文家というに相応しいだろう
284 :
吾輩は名無しである:04/01/09 18:04
過去ログを読んでいて
横光→武田泰淳→小島信夫→後藤明生
とつながっているという言及があるんですが
どういう意味かわかります? 小島と後藤の類似はわかりますが、
武田から小島への継承というのはどんなものなんでしょうか。
仏教つながりで森敦はどうよ?
286 :
吾輩は名無しである:04/01/09 23:14
>>284 構造的なものじゃないかな。いや詳しい事はわからんが。
287 :
吾輩は名無しである:04/01/10 12:57
泰淳って史記以外に何に影響受けたんだろう・
おい文芸文庫、風媒花と蝮のすゑが絶版ってどういうこった!!
289 :
吾輩は名無しである:04/01/12 17:54
もってるから図書館にはイラネ
291 :
吾輩は名無しである:04/01/17 07:49
後藤明生は司馬遷を読んで衝撃を受けた
292 :
吾輩は名無しである:04/01/17 12:39
でも後藤と泰淳って繋がりあるか? そこが疑問
どこに影響受けてるのか、わかんない
293 :
吾輩は名無しである:04/01/17 23:47
私も政治という観点から文学者を云々するのはあまり好きではないが、武田泰淳の政治的センスは戦後派の中でも群を抜いて冷静だったのではないか。
中国文学に造詣が深く、悲惨な戦線を経験してきたにも関わらず、「政治家の文章」というエッセイをものしたこと。痛罵一辺倒でない、戦中の政治家・軍人の
心理をその文章から巧みに導く彼の筆致は今読んでも新鮮である。
そして私が一番感心したのは体験記録を集めた「南京〜」に彼がよせた前書きである。彼はひたすら一様に残虐非道な日本軍の行動を描写する元兵士の記録をさして
「 この種の書物が自己反省の資料として公表されるのに、私は賛成であるが、この手記集を読んだあと、少なからぬ不安と不満が私の胸のうちに残った。
はたしてこれが、心を改めた人の、いつわらない真情であろうかと迷った。これらの手記はいずれも口をそろえて、同じようなドギツイ単語、きまりきった形容詞で、
自分たちの配属された日本軍の残虐性をののしっている。ののしること自体が悪いとはいわない。ただし、早いところ、できるだけ極端な言葉を使って、
軍や自分のかつての醜い行為をののしることを競いあうことによって、現在の自分の反省ぶり、改心ぶりを認めてもらおうとする、あせり、性急さが多くの手記にあった。
しみじみと罪を認めたというよりは、罪を認めたと他人に認めさせたい、欲望のほうが先にちらついていた」
鋭い言葉じゃなかろうか。
294 :
吾輩は名無しである:04/01/17 23:47
訂正
「三光」にたいする批判を引用しました
295 :
吾輩は名無しである:04/01/20 18:54
武田は教条主義的な左翼にならなかったとこが偉い
やはり中国文学者は、一味違う。
中国は教条主義的な左翼国家じゃないか
297 :
吾輩は名無しである:04/01/21 19:03
それが不思議だ あれだけ傾倒してたら中国シンパになりそうなものを
298 :
吾輩は名無しである:04/01/23 21:33
馬鹿ね 中国趣味と 盲目的親中国 勘違いしてるのって
299 :
吾輩は名無しである:04/01/23 22:23
ところで富士以外におもしろい長編ってあるの?
300 :
吾輩は名無しである:04/01/23 22:29
>>299 森と湖のまつり
貴族の階段はおもしろい。明日買え。
301 :
吾輩は名無しである:04/01/23 22:48
>>300 今アマゾンでどっちも頼んじゃいましたよ!!
それにしても、泰淳って意外と寡作、ていうか、売ってる本が少ないんですかね・・・・・
302 :
吾輩は名無しである:04/01/23 23:23
大概,絶版だね。
ほとんどの戦後派がそうだけど。
武田って近代以降の中国文学にも傾倒してたの?
司馬遷のあたりの時代だけじゃなくて?
304 :
吾輩は名無しである:04/01/24 01:09
305 :
吾輩は名無しである:04/01/24 01:22
306 :
吾輩は名無しである:04/01/24 18:41
泰淳、同時代の中国文学も読んでたみたいだから、
現代中国文学案内みたいのかいてくれればよかったのに
それか中国文学会のテキストが手に入れば・・・・・・
泰淳のバックグラウンドに興味あるんだけど
中国文学の概説書ってほとんど古典ばっかりなんだもん。
泰淳エッセンスに当時の作家についてちょっとだけ言及してあるけど・・・・・・
307 :
吾輩は名無しである:04/01/25 12:07
あ き ら め ろ
308 :
吾輩は名無しである:04/01/26 17:26
おい!武田泰淳オタがいろんなスレに書き込みしてるぞ
ほとんど1行レスで武田泰淳の名前を出すだけの内容のない書き込み
どうにかしろ
309 :
吾輩は名無しである:04/01/26 17:39
>>308 今その武田フリークをストーキングしてたんだけど、全然追いつけないw。
310 :
吾輩は名無しである:04/01/26 17:49
泰淳の作品のベスト5を教示できる者はいないかな?
泰淳の作品のベスト5を教示できる者はどこにもおらんのか?
この時間帯にいる人間で誰もまともに語れないわけか・・・
>>310 今、徘徊してる武田泰淳オタじゃ語れないと思うよ。
ほとんど意味のない空揚げ同然だから。
314 :
スレ汚しすまんが:04/01/26 19:14
一行オタ野郎に一言。
武田泰淳は、確かにあまり知られていない。
とはいえ、お前の行為は泰淳の名に泥を塗っているだけだ。
樹海に逝け!!
315 :
吾輩は名無しである:04/01/26 20:59
>>310-312 どうしても5つにしぼれなかったんでベスト10でいい?
『司馬遷』
『秘密』
『蝮のすえ』
『「愛」のかたち』
『もの喰う女』
『未来の淫女』
『風媒花』
『ひかりごけ』
『快楽』『富士』
次点『異形の者』
『秘密』以外は一般的に代表作と言われているものだから、
それほど的外れなセレクトではないと思う。
他の人だったら『めまいのする散歩』『貴族の階段』『審判』あたりを入れるかもしれない。
310さんんは何が好きですか?
>>314 知られてると思う。だって文芸文庫や中公文庫ででるし。
>>306 『中国文学月報』あたりをみてみては?
復刻も出てるしそんなに手に入らないものじゃないと思う。
317 :
吾輩は名無しである:04/01/26 22:00
ごはんさん=ライチ 戻ってきてくれたんだね!!
またここに書き込んでください!やっぱり各スレに呼びかけた甲斐があった
>>315 >だって文芸文庫や中公文庫ででるし。
どっちもマイナー文庫じゃないか・・・
319 :
吾輩は名無しである:04/01/27 06:47
文芸文庫や中公がマイナー?
狭い読書世界だな
320 :
吾輩は名無しである:04/01/29 18:25
武田泰淳もっと読みたいのに、ぜんぜん読めない。今手に入るのは氷山の一角。
まるで博物館の大倉庫から2,3個だけ拝観させてやろう、みたいな状態だ。
>>315 教示してくれてサンキュー。読んだことがあるのは
『ひかりごけ』『富士』『司馬遷』『蝮のすえ』『「愛」のかたち』『もの喰う女』
あとは『滅亡について』『混沌から創造へ』『目まいのする散歩』ぐらいかなあ。
だから大したことは言えない。でもやっぱ『富士』が良かった。
知人からは『愁風愁雨人を愁殺す』だったかを勧められたことがあったよ。
322 :
吾輩は名無しである:04/01/29 18:55
武田泰淳の小説の構造について三国志でおなじみの井波のリツコさんが
「中国的レトリックの伝統」のなかの「武田泰淳と中国文学」において
わかりやすい説明をしていた。
確かに泰淳の小説は三国志や西遊記などに似ている。またしっかり司馬遷の
姿勢を継承している。
でも泰淳の文体そのものについて語られたのを聞いたことがない。
とりあえず気付いたのは直前まで描写していたものに独特の呼称をつけることだ。
323 :
吾輩は名無しである:04/01/29 19:00
∩___∩
/ ノ `──''ヽ マジかよ
/ / | ∩___∩ あいつ道端でQしたって
/ (・) | / ヽ
__| ヽ(_● | ● ● |
\ |Д| | ( _●_) ミ
彡'-,,,,___ヽノ ,,-''"彡 |∪| __/`''--、
) |@ |ヽ/ ヽノ ̄ ヽ
| | ノ / ⊂) メ ヽ_,,,---
| .|@ | |_ノ ,へ / ヽ ヽノ ̄
| |_ / / | / | | ヽ_,,-''"
__|_ \\,,-'"\__/ / ,────''''''''''''''"""""""
~フ⌒ ̄ ̄ ~ヽ ヽ  ̄ ̄"""'''''''--、""''''---,,,,,,__
/  ̄''、|ノ )ヽ
___/  ̄ ̄) / |___
324 :
吾輩は名無しである:04/01/30 21:54
武田泰淳初心者のわたしですが、今日古書店で、
講談社の『武田泰淳作品集』全四巻・箱なし、が4千円ジャストで
売ってましたが、これは適正価格なのでしょうか?
ネットで検索したら、箱つきで5千円とのことでしたが。
高い。俺はブッコフで400円で買った。箱月。
326 :
吾輩は名無しである:04/01/31 13:47
渋谷のブックファーストで「武田夫妻の本」というコーナーが
あってびっくりしました。下手すると百合子さんの本の方が売れて
るんじゃない?いや、それもいいこと(よくはないか。「風媒花」
絶版ですって!っつたくもー)だと思うけど。ところで、「めまい
のする散歩」に出てくる「吉祥寺に住むのクラシック音楽の好きな
大学教授」って丸山眞男のことだったんですね。最近、気がついた
(この間まで私吉祥寺にすんでいたのに)のですが、仲よかったそ
うで(吉祥寺仲間で竹内好さんとか埴谷雄高さんとか)―このメンバ
ーの家族包みの付き合いって凄い(けどいいなー)と思いました。
327 :
吾輩は名無しである:04/01/31 20:26
>>326 何 そ の 駄 文 ? て か こ の ス レ 糞 素 人 の た め の 世 界 文 学 入 門 ス レ ッ ド か よ w
レ ベ ル 低 す ぎ こ っ ち が 恥 ず か し く な る
回 線 切 っ て 首 つ っ て 死 ね よ 。 ど う せ 誰 も 悲 し ま な い し
328 :
吾輩は名無しである:04/02/01 19:58
>327
326です。レベル低くてすみません。つい、この間
「めまいのする散歩」読んでいて気がついたので、書
きこんでしまったのです。気を悪くされたらごめんなさい。
ぜひ、玄人のレベルの高い話を教えて下さい。(首はくくら
ないけど。
ハイ、ドウドウ。
330 :
吾輩は名無しである:04/02/01 20:40
貴族の階段読んだ。おもしろかった。
次なに読めばいいの。
>>328 『目まいのする散歩』はたしか百合子さんが代筆してたんだっけ?
(>327は放置でいいからねー。あちこちで見っから。)
でもこういう夫婦っていいよなー。
>>330 何からでもいっちゃってくんさいな。『富士』オススメだけど。
332 :
吾輩は名無しである:04/02/01 22:35
ちょっと質問しますよ。
この人の小説で、主人公が女におっぱいすわせてって頼むやつ、
タイトルがわかりません。
教えて。
333 :
吾輩は名無しである:04/02/01 22:40
百合子さんの写真をたまたま見たんだけど。
なんか昔のハリウッド女優みたいだねー、日本人離れした。
なんで内気でシャイで坊さんの泰淳にあんないい娘が
ついてきたんだろうか。
337 :
吾輩は名無しである:04/02/02 20:23
「(三島が)「憂国」を書く動機はいつごろ萌芽したのか
という問題である。・・・二・二六事件に強く意欲を示し
たのは文学的ライバルと意識した武田(泰淳)が(「貴族
の階段を)書いたことによるのであろう。」
「三島由紀夫の生涯」安藤 武より
338 :
吾輩は名無しである:04/02/02 20:45
武田の文芸文庫で出てる随筆集に三島の事が書いてある。
本当に三島のことを理解していた。武田は。
埴谷雄高>>>>>>>>百合子>>>>>>>>武田泰淳
友達とは言っても実力は違いすぎた
340 :
吾輩は名無しである:04/02/03 07:03
それで? 別に如何でも良いよ。
自分が好きだということが一番の問題。
でも大変だね、人の意見に左右される人って。
まだ評論と「史記の世界」しかよんでないが、「僕的」にはかなり好き。
お前の意見なんて誰も聞いてねーよプゲラ
342 :
吾輩は名無しである:04/02/03 07:27
なに?悔しいの?
343 :
吾輩は名無しである:04/02/03 07:54
つーかさ 友達が言ってたから何?
345 :
吾輩は名無しである:04/02/03 09:03
↑ 恥ずかしいの?
346 :
吾輩は名無しである:04/02/03 18:50
>>339 そういう不等号やめろよ。そういう決め付けは人を不愉快にするんだよ。
卑しくも武田を読むものならそういうことには気を使わなくてどうするんだ。
おまえはそうやって書き捨ててるのかもしれないが、嫌な気分になるんだよ。
性根の腐った奴だね。おまえは。たとえ匿名掲示板でもおまえみたいなやつは許せないよ。
347 :
吾輩は名無しである:04/02/03 18:56
「快楽」は3流エロ小説。
348 :
吾輩は名無しである:04/02/03 19:05
「貴族の階段」は一流官能小説。
349 :
吾輩は名無しである:04/02/03 19:06
>>346 はいはい、とっとと頭禿げ上がって死んでくださいね。
武田泰淳なんて10年後には百合子の夫としてしか存在価値なくなるよ
本は古本屋でしか手に入らなくなるだろうね
これが現実
351 :
吾輩は名無しである:04/02/03 20:48
>>350 存在価値なくなるのはおまえの萎み干上がったちんぽだよ
352 :
吾輩は名無しである:04/02/03 21:33
>卑しくも武田を読むものならそういうことには気を使わなくてどうするんだ。
武田読んでも信者じゃないんで
信者じゃないんで別に許されなくても良いよ。
そういっしょくたにされると、なんだかっとってもかわいそうな気になるよ。
なんていうかやりきれないね。
>>334 315さんどうも。そういわれたら読みたくなった。
『秋風秋雨人を愁殺す』はちくまの文庫版日本文学全集で読めるね。
(あと『士才商魂』→『士魂商才』じゃなかったっけ?)
中公文庫の『十三妹』も買ってはあるんだけど積読状態。
「ひかりごけ」は日本の戦争責任を問う作品なの?
なんていうか底が浅いよね。
355 :
吾輩は名無しである:04/02/04 06:42
そこが浅い?具体的にどの辺?
ただの感想?それとも君なりの確固たる評論でもあるの?
武田泰淳が生きてたら確実に創価学会に入っていただろう
スルー、スルー、するー。
異形の者なんて創価臭がぷんぷんするね
359 :
吾輩は名無しである:04/02/04 13:52
なんかあわれだな
うん、武田泰淳は哀れだな
お前裸子根よ
うほほーい
363 :
吾輩は名無しである:04/02/04 19:07
「ひかりごけ」が戦争責任?
日本に来て日が浅いのかねえ・・・・まず日本語をしっかり覚えてから口ききなww
おまえが武田を読むなぞ、それこそ未来永劫速すぎる(藁
うわっ武田泰淳オタって性格悪!
365 :
吾輩は名無しである:04/02/04 19:16
武田文学を擁護するからには、鬼にも悪魔にでもなるのさ・・・・・・
武田泰淳を擁護してる人
いつも上げてるよね・・・
もしかして擁護派を装った荒らし?
367 :
吾輩は名無しである:04/02/04 22:18
とかなんとかいってスレ違いの話題を続ける困ったちゃん
↑嵐確定
つーか、相手してる時点で荒らしと同類か荒らしの自作自演決定なんだけど
無視できないなら武田スレに来ないでね。
370 :
吾輩は名無しである:04/02/06 18:25
他人の評価がどうとか、十年後の評価がどうとかって、どうでもいい
今自分が面白いと言う刹那の感情で十二分だ
後悔があったらそれはそれでいい
武田先生はその雄大な作品に似合わぬ
謙虚で控えめな姿勢。その人格が文章ににじみ出ておる
いつから作家は偉そうになったんじゃろう。
373 :
吾輩は名無しである:04/02/06 18:46
人格は超1流。
小説は3流。
>>373 おまえには斉藤孝がふさわしいな。
最強の日本語プリントでも涎たらして読んでな。お似合いだ。
375 :
吾輩は名無しである:04/02/06 23:51
ねちねち下げてみっともない
それでも武田読みか
まあ下げ荒らしには何を言っても無駄か
武田泰淳が理解できない粘着ひっきーは今日も
構って欲しくてひっしにあげてますww
377 :
吾輩は名無しである:04/02/07 12:18
といいつつ下げ粘着が荒らしています
>>377このレス読んでると笑える。笑いがこみあげてくる。
ぷぷ、ぷぅ〜ぷっぷっぷぷ・・・・・て感じで。
必死・・・・・・なんだろうなあ、こいつは。
君さ、
>>375を書き込んでからずっっっっと張り込んでるみたいだけど、
たった十数分でレスしてくるなんて、ちょとキモーイよ。
ひきこもってないで、外にでなよ。
泰淳みたいに散歩しないと、一生、幸せな奥さんもらえないよ?
今、君顔真っ赤でしょ。ま、傷づく事を恐れずに、2chにへばりついてないで、
外に出て新鮮な空気を吸うことだ。
そうすれば、
「生きていく事は案外むずかしくないのかもしれない」ことが、わかる日がくるさ。
379 :
吾輩は名無しである:04/02/07 12:28
なに 頭にきたの そんな長文かいてきて
ちっちぇーなー
あ、怒ってる、怒ってる
半泣きになってるよコイツwwwwwwwwwww
ディスプレイの向こうに、お前の赤く火照った顔が見える、見える見えるよー(プゲラ
381 :
吾輩は名無しである:04/02/07 12:32
やはりね、下げ粘着厨でしてか。
じゃ スルーで
>>381 上げ荒らしのおまえに言われたくねえな
ガキは武田は百兆年早い。消えうせな
いつからこのスレはこんなんになってしまったのか
385 :
吾輩は名無しである:04/02/07 13:34
あ、怒ってる、怒ってる
半泣きになってるよコイツwwwwwwwwwww
ディスプレイの向こうに、お前の赤く火照った顔が見える、見える見えるよー(プゲラ
386 :
吾輩は名無しである:04/02/07 13:35
あ、怒ってる、怒ってる
半泣きになってるよコイツwwwwwwwwwww
ディスプレイの向こうに、お前の赤く火照った顔が見える、見える見えるよー(プゲラ
387 :
吾輩は名無しである:04/02/07 13:36
あ、怒ってる、怒ってる
半泣きになってるよコイツwwwwwwwwwww
ディスプレイの向こうに、お前の赤く火照った顔が見える、見える見えるよー(プゲラ
上げても下げてもいいけどあらしはやめれ
ほっとけよ。どうせ暇な中学生だろ。
サゲさげ。
エレベーターかお前は
今頃上げ荒らしは蒲団にこもってびーびー泣いてるよ
そして上げ嵐はいなくなった
されど下げ嵐は根付いた
上げ荒らしはみっともないね。
上げで粘着すればいいものを、妥協して下げてこのスレの住人の振りしてる。
みっともないったらありゃしない。武田読む以前に日本語学校行けよ
age
>>394 メール欄につれるかななんて書くとは小心者め
惨めな罵倒合戦をここでやんないでくれるかな?厨房さんたち。
ありゃりゃ? 何で荒れてんの?
398 :
吾輩は名無しである:04/02/07 23:43
釣れてんじゃんか!
スルーできないねかよ
315 :吾輩は名無しである :04/01/26 20:59
>>310-312 どうしても5つにしぼれなかったんでベスト10でいい?
『司馬遷』
『秘密』
『蝮のすえ』
『「愛」のかたち』
『もの喰う女』
『未来の淫女』
『風媒花』
『ひかりごけ』
『快楽』『富士』
次点『異形の者』
『秘密』以外は一般的に代表作と言われているものだから、
それほど的外れなセレクトではないと思う。
他の人だったら『めまいのする散歩』『貴族の階段』『審判』あたりを入れるかもしれない。
310さんんは何が好きですか?
>>314 知られてると思う。だって文芸文庫や中公文庫ででるし。
>>306 『中国文学月報』あたりをみてみては?
復刻も出てるしそんなに手に入らないものじゃないと思う。
321 :310 :04/01/29 18:45
>>315 教示してくれてサンキュー。読んだことがあるのは
『ひかりごけ』『富士』『司馬遷』『蝮のすえ』『「愛」のかたち』『もの喰う女』
あとは『滅亡について』『混沌から創造へ』『目まいのする散歩』ぐらいかなあ。
だから大したことは言えない。でもやっぱ『富士』が良かった。
知人からは『愁風愁雨人を愁殺す』だったかを勧められたことがあったよ。
うわ、今度はコピペ爆撃か。
荒らしは逆切れするとやることが凄いなあ。
402 :
吾輩は名無しである:04/02/08 09:55
あ、怒ってる、怒ってる
半泣きになってるよコイツwwwwwwwwwww
ディスプレイの向こうに、お前の赤く火照った顔が見える、見える見えるよー(プゲラ
おいいい加減にしろ!お前他のスレに一行レスしてたやつと
同じやつだろ。武田泰淳になんか恨みでもあるのか?
氏ねよ。豚。
>氏ねよ。豚。
なんで美香粘着がこんなとこにいるの? 回線切って首つって死ねば。誰も悲しまないし
毛沢東 詩とその人生
406 :
吾輩は名無しである:04/02/08 18:18
武田は人民中国シンパだ。
あの左翼野郎!!今となっちゃ高橋和己とともに、日本文学の汚点だな・・・・・・
あいつはマオイスト、文革を賞賛した人非人・・・・・
氏ねよ豚
408 :
吾輩は名無しである:04/02/08 18:56
生臭坊主
美香と同レベルの作家だな。創価学会だよ!
410 :
吾輩は名無しである:04/02/08 19:00
左翼で創価学会員かよ。
最悪だなw
危ない情報の交換は、
「裏2ch」でやってちょうだい。画像やデータが豊富にあります。
見方は
1.書き込みの名前の欄に
http://fusianasan.2ch.net/ と入れる。(裏ドメイン名)
2.E-mail欄に、girls と入れる。(カテゴリー)
3.本文にIDとパスワードの guest guest と1行目に入れる。
それから書込みボタンを押してね。
4.タイトルが「ようこそ 裏2ちゃんねるへ(笑)」に変わればOK
5.サーバーが重いと2chに戻ってくるけど、くじけずに何度も挑戦。
うまく行くと、目的のページにつながります。
6.家庭の電話回線よりも、企業や学校の専用回線からの方がサーバートラフィックの
都合上つながる確率が高いです。
(注意!)全て半角で入れること!!!!
23:00〜03:00の間はつながり難いです!何度もトライ!
http://fusianasan.2ch.net/←は、裏ドメインの為「直リン」で飛んでも
「404そんな鯖無いずら」になります。入り口は「表2ch」のCGIだけです。
レスがつくのはよいことだ
そうだそうだ、なんだかんだいって、みんな僕のことが好きなんだよ。
そうだろ、そうだろお?
武田泰淳は好きだがお前は嫌いだ
415 :
吾輩は名無しである:04/02/09 09:19
ついにここも粘着の溜まり場になったか。はぁ〜あ、残念だけどお気に入りから削除しとくわ。
武田泰淳は日本からもずれているが中国からもずれている。
風媒花・・・
>>416 気の利いたことを言おうとしたが、本質を理解する知性に欠けているので
見事に的外れな見解が露になり、結局残ったのは自分では気の利いた文だと思っているらしい
惨めな自己陶酔だけ、という格好の例となるレス。
感じ悪いスレ
あぼーん
おい!!荒らし!!いい加減にしろよ!!
こんな気分悪いAA貼り付けて何が楽しいんだよ!!
ひきこもって一日中粘着してんじゃねえよ!!
武田泰淳スレに失礼だと思わないのかよ!!
お前みたいな奴はとっととアク禁されてろよ!!この糞厨房!!
見苦しいレスすまん。だがこのスレ初期からロムっているものとして許せない
422 :
吾輩は名無しである:04/02/09 19:53
あ、怒ってる、怒ってる
半泣きになってるよコイツwwwwwwwwwww
ディスプレイの向こうに、お前の赤く火照った顔が見える、見える見えるよー(プゲラ
>>422 おまえには斉藤孝がふさわしいな。
最強の日本語プリントでも涎たらして読んでな。お似合いだ。
424 :
吾輩は名無しである:04/02/09 20:19
荒らしてる奴、IP抜くよ?
一橋大から書き込んでるおちゃめさん、だ〜〜れだ??
425 :
吾輩は名無しである:04/02/09 20:46
ぷぷぷッ
てめえT教授におこられてた糞野郎だろ!!
藁って笑ってうんちもれゃうよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜vvvvv
今荒らしてるやつ武田泰淳読んだことあるのか?
感想書いてみろ
荒らしに餌やるな厨房
428 :
吾輩は名無しである:04/02/09 22:44
保守
あぼーん
あぼーん
432 :
吾輩は名無しである:04/02/26 00:20
433 :
吾輩は名無しである:04/02/26 00:28
なんでこのスレこんな風になってるの?
武田の作品はどう読んでいくべきだろうか?今、すごく興味があるんだけど。
434 :
吾輩は名無しである:04/02/26 13:09
「百合子さんは何色」という本を売っている
オンライン書店ありませんか?
435 :
吾輩は名無しである:04/03/01 21:26
>>432 レス見て、その本欲しくなった。買いに走ろうと思う。ども。
これから「富士」と「富士日記」を読もうと思っているのですが、
どっちから読んだ方がいいとかってあります?
富士から嫁
437 :
吾輩は名無しである:04/03/01 23:54
富士から読んだほうがいいよ、富士日記はそれだけでも楽しめるけれど
富士執筆中のエピソードも入ってるから、
エピソード読んでからだと、富士をすなおによめないんじゃにかな?
いや悪い意味じゃなくてね
438 :
吾輩は名無しである:04/03/02 22:12
439 :
吾輩は名無しである:04/03/02 23:11
なんか上の目障りな絵のせいで開きたくないスレだけどやっぱり富士は武田の到達点なのかなあ。あれほどのスケールと、カタルシス、思想性と人物や場所の現実感が備わった小説はほかに見られない。
>>435 写真も作品も他人によるエッセイも、再録ばっかり。
新しい文章も、
木村っていう人のレビューはつまらないし(5冊全ぜんぶ書いてる)、
野村っていう人のエッセイは、食べ物に着目したのに平凡。
堀江はわけわからんし、
坪内は交遊記だし、
長野はうっすいエッセイ。
川西政明「武田対淳の作品のなかの百合子像」は
初期にしぼられている。
初めての特集ってわりには今ひとつ。
すごく楽に、安くつくった感じ。
編集 西口徹 大西香織
>>440 まだ買いに走ってなかった。
再録が多いんですか。レス読むと買うのを迷う内容のようですね。。
書店でパラパラと見てみます。情報ありがとう。
>>441 自分はがっかりしました。
弟さんのインタビューは「百合子さんは何色」より詳しいですが、
花さんのはすごく少ないですし。
百合子についてのエッセイ・評論は、書かれた時期が古すぎる。。
それでも、今のエッセイの書き手がもっといい人たちだったら、こんなに文句言わなかったかも。
川上弘美の百合子誉め(による金稼ぎ?)には飽きた!
すぐれた小説家だった泰淳についてはほとんど触れられていないです。
無視されているようにも感じるくらい。
百合子好きには、避けたい人物なのか。
>>442 何度もレスをありがとう。
本を買うのは見送ろうかと思いはじめました。
>川上弘美の百合子誉め
誉めてますね。書いている事は分からないではないから、静観中(^^;
>すぐれた小説家だった泰淳についてはほとんど触れられていないです。
素直〜に百合子さんに焦点をあてた本なんでしょうね。再録ばかりよりは、
身近な存在の泰淳さんに触れる所があっても良さそうなのにね。
とても参考になりました。どもです。
汝の母を!
445 :
吾輩は名無しである :04/03/31 00:37
必要なスレだと思うので上げておきます
必要かどうかは君が決めることじゃない
447 :
吾輩は名無しである:04/04/04 00:46
才子佳人もいいぜ!
448 :
吾輩は名無しである:04/05/13 00:57
マリちゃんあげ!
449 :
吾輩は名無しである:04/06/16 18:46
もりあがってほしい
450 :
吾輩は名無しである:04/06/16 19:14
\ /
・ \ /
;(●)llll((●);
(●)(●)(●)(●)
\__ (●)(●)●)●)(●)__/ カサカサ
(●)(●)(●)(●)(●)
__(●)(●)((●)((●)(●)__
/ (●)(●)(●)(●)(●)(●) \
_ (●)(●)(●)(●)(●)(●)_
/ (●)(●)(●)(●)(●)(●) \
_(●)(●)●)(●)(●)(●)_
/ (l●)(●)(●)(●)(●l;) \
| . (l;●)(●)(●)(●)(●) |
| . (0●)(●)(●)(●)O) |. カサカサ
,;; (:●)●)(●)(●;) 。
(о●)(●)●0)
( ;●ξ●:)
。 ・
451 :
吾輩は名無しである:04/06/26 00:45
『後藤明生が日本近代文学との戦い』(柳原出版)の中で、
梅崎春生の『幻化』と比較しながら『目まいのする散歩』について語ってるね。
『幻化』→モノローグ・物語的・叙情的・空間を時間化した小説
『目まいのする散歩』→ダイアローグ・反物語的・反叙情的・時間を空間化した小説
452 :
吾輩は名無しである:04/06/26 12:20
時間を空間化した小説って!?
453 :
吾輩は名無しである:04/07/03 23:07
「目まいのする散歩」は素晴らしい。
ここまでくると殆どジャンル不詳だしな。
454 :
吾輩は名無しである:04/07/04 23:58
『富士』でしょう。
これなしに泰淳は語れない。
455 :
吾輩は名無しである:04/07/13 21:37
やっぱ『快楽』よね。
456 :
吾輩は名無しである:04/07/14 00:36
文芸文庫『蝮のすえ 「愛」のかたち』ゲット。
457 :
吾輩は名無しである:04/07/27 05:58
うーん
458 :
吾輩は名無しである:04/08/06 09:26
「富士日記」を、半分位読んだ所。するすると読んでます。先を早く読みたくなる感じ。
でも、物語が語られ始める最初の20ページ位の情景描写の所は、あまり面白いと
思えなかった。桜の色がうんぬんかんぬん、どーしたこーしたの辺り。
この調子でずっといくのか?、読むの辞めようか。。と思い悩む内、幕が上がって
それからは一気読み。何なんだ。
>>459 「富士日記」じゃなくて「富士」のこと?
>460
yes。逝ってくる。。
462 :
吾輩は名無しである:04/08/29 03:52
一条さんがやってくるわよage
読み終えたわよ
煙突のシーンが好きだった。
物理的には相手の近くにいけるのに、理解が及ばず的確に対処できない。。
打ちのめされる。。っていう情景描写が、両者の心の距離をもうまく描いている感じ。
一条さんといえば、現実世界の宮様は好きでも嫌いでもないんだけど、
この1代目の人ってどんな心理状態で自分を築いていったんだろ。。と
柄にも無い事を考えてしまった。好きでも嫌いでもないのに変わりはないけど。
ラストもちょっと唐突な感はあるけど何だか心に残る。
機会があればまた読むかも。>泰淳
2つ目に読むのにオススメの本ってありますか?
464 :
吾輩は名無しである:04/09/19 15:38:37
この人は、左翼運動に身を投じた割には、
川端、三島を評価してるのが意外。
思想的には、よくわからん人だ。
465 :
吾輩は名無しである:04/09/23 20:01:18
「富士」の次は「快楽」。
「貴族の階段」は読まなくていい。
466 :
吾輩は名無しである:04/09/24 16:04:42
読まなくていいかどうかは君がきめることぢやない
頭がいい、回転が速い<武田
468 :
吾輩は名無しである:04/09/24 19:38:41
君がきめることぢやないかどうかも君がきめることぢやない。>466
そしてこのレスもまた読まなくてもいい。
しかし泰淳の小説は良し悪しがはっきりしてるな。
469 :
元トラック運転手:04/09/24 19:40:00
「快楽」も読まなくていいよ。
470 :
吾輩は名無しである:04/09/24 19:42:27
どういう理由でだい?>469
風呂敷ひろげ杉て収拾つかなくなった典型的な失敗作。
ところどころ挿入されるエロばなしも噴飯もの。
武田は小器用に小さくまとまったものを書く作家じゃないからな。
それは武田に限らず戦後派作家全般的にいえることだと思うけれど。
作品としてのまとまりよりも、書くという行為を通して一体何ができるか、
その可能性を追求しているわけで。
そういうことがわからないと武田は理解しにくいかもしれない。
『快楽』が「失敗作」というなら、『富士』の方がよほど「失敗」しているよ。
最初と最後のつじつまも合ってないしね。
とはいっても武田は中国文学の影響を濃厚に受けていて、
典型的な人物を創るのは上手いし、ストーリーもドラマチックに展開させるから、
結構面白く読めるんじゃないかな。
473 :
吾輩は名無しである:04/09/25 00:42:27
>>472 naruhodo。
『富士』の最初と最後のつじつまってどういうとこだっけ?
忘れてしまって・・・トホホ。
474 :
吾輩は名無しである:04/09/25 12:11:37
>>473 ネタバレになるからやめて!!
俺、まだ「富士」読んでないんだよ。
話は変わるが、武田と仏教とのかかわりについて
詳しい人はいない? この人の家は浄土教だよね。
ってことはやっぱ法然の著作からの影響は大きいの?
誰も答えられないのか?
しょぼいな。
もりあがらんね。
477 :
吾輩は名無しである:04/10/08 19:48:19
age
話は変わるが、武田と仏教とのかかわりについて
詳しい人はいない? この人の家は浄土教だよね。
ってことはやっぱ法然の著作からの影響は大きいの?
誰も知らないの?
ごめん、ぼくしらないや
きみもたべるの?うんこ
481 :
吾輩は名無しである:04/11/05 04:24:39
いま「貴族の階段」読んでます
この作品を読む前、かなり昔にドラマ化されましたが、なんとなく違和感あったのを憶えてます。
(義人が高嶋兄だった・・・)
原作を読み始めたのはほんの数日前で、武田泰淳「初心者」です。
原作は漢字が少ないせいか軽い感じがしますが、当時の「女学生」や華族の雰囲気を伝える上で効果をあげてる印象がありますね。
妙なイデオロギー臭が少ない分、社会背景などが割とすんなり納得しやすいような。
これ読み終わったら「士魂商才」読もうかな。
482 :
1@CLIE ◆GodOnnDc.o :04/12/03 15:11:03
神です
483 :
吾輩は名無しである:04/12/22 18:20:31
上海の蛍、講談社は文芸文庫に至急入れるべし!
484 :
吾輩は名無しである:05/03/03 01:34:44
保守
そうだ武田泰淳を忘れちゃいかん。
ひかりごけ、くらいは読もうぜ。
486 :
吾輩は名無しである:05/03/04 16:19:34
ひかりごけ読んだんだけど、人肉を食った人にしか出ないと言う
光の輪が最後にはその場にいる人間全員にでるのはなぜ?
意味がわからんのだが、誰か説明してくれ
487 :
吾輩は名無しである:05/03/04 19:24:45
日本人は皆戦争の共犯者
488 :
吾輩は名無しである:05/03/04 22:54:01
人肉を食った人間にのみ光の輪が出るって書いてあるんですが、
489 :
吾輩は名無しである:05/03/04 22:56:38
戦争責任とか言われると、わざわざ持ってきた
人肉を食うという主題が意味なくなると思うんですが。
というかそれが重要なので論考が山ほどありますが。
とりあえずあなたの考えを述べないと誰も反応しないと思われ。
491 :
489:05/03/05 03:03:16
人肉を食うことでしか生じない光の輪が、なぜ人肉を食った
ことのない人間にまで生じたのかがわからないというだけのことです。
みんな戦犯だからその罪によって光の輪が点いてしまうというなら、
武田がわざわざこの小説の核にした「人肉を食う/食わない」ということ
のインパクトが台無しになってしまうんじゃないですか。
戦争責任がある人間に光の輪が点き、罪ある人間には皆光の輪が点く
となると、人肉食い持ってきた意味がよくわからなくなるんですが。
キリストとかいう言葉が出てくるあたり、原罪なんていうものが主題
になってるのはわかりますが、じゃあなぜ武田はわざわざ光の輪は人
肉を食った者にしかでないと書いたのかがわからないんです。
人肉を食ったものに出る、ではなく罪ある人間に出る、と書いたら
わかります。つまり、私が言いたいのは
「筋が合ってないじゃないか?」という至極素朴な疑問です。
492 :
吾輩は名無しである:05/03/05 03:23:28
船長が人肉を食ったのは戦争という状況のせいだから
いやまて、その部分だけ読んでもそりゃ分かんないぞ。包括的に読まないと。
何故人肉を食っていないのに光るのか、という問題があるのだから、
ではなぜ光を見ることの出来る人間と見えない人間がいるのか、ということになるだろ。
非常に陳腐な纏め方をするが、あれは人肉食というショッキングな題材を利用した命についての問だよ。
人肉食という表層だけ見てたら何にも得るところなんてないでしょ。泰淳は人肉食を否定する人間を否定しているし。
494 :
吾輩は名無しである:2005/04/22(金) 18:53:54
「ひかりごけ」に登場する校長先生は、私の中学の校長だった人です。描写されているとおりの
人でした。名前は伏せます。人肉喰いは実際にあった出来事です。取材以後も泰淳とは手紙での
交流があったそうです。その校長も20年位前に亡くなりました。「ひかりごけ」は映画化され
ました。船長役は三国錬太郎でした。素晴らしい演技で今も記憶に残っています。
495 :
吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 07:08:40
映画「ひかりごけ」では、裁判で裁かれる船長役の三国錬太郎の首に光の輪があります。
そして、検事、弁護士、傍聴人、その場所にいる全員に光の輪があります。それがこの
映画のラストだったと思います。それにしても、この映画は素晴らしかった。原作を凌駕
しているというのが個人的感想です。三国錬太郎というのは物凄い役者だと思いました。
人肉食の否定には、自分が食物と化し、食われるという事実への感覚的忌避もあるのかね。
497 :
吾輩は名無しである:2005/04/29(金) 22:22:26
人肉を忌避しなかった佐川一政氏にそのあたりの事を聞いてみたい気も。
498 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 18:59:06
なんかの雑誌で武田花さんのお姿を拝見し、月日の経つのを感じた。
泰淳が亡くなってから、来年で30年になるんか。
ちくま文庫全集の泰淳無くなったんだね。知らんかった。あれは是非残すべきだとおもた。
500 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 22:26:07
「目まいのする散歩」が印象に残るのは、死ぬ直前の人の中にはこんな状態にな
る、というリアリティがあるからだ。詩人の金子光晴も、死ぬ直前のエッセイで、
ときどきいつの間にか眠っていてふと目覚めるのだが、眠っていたというよりは
意識がなかったような不気味な後味の悪さを語っている。眠っていたのではなく、
失神していたのだろう。その後すぐに死んだから。
501 :
吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 07:20:58
「司馬遷 史記の世界」、27歳で構想、戦争の真っ只中31歳で刊行。
そんな若い時に書いたものとは。泰淳はすごいやつだったんだな。
502 :
N:2005/05/05(木) 20:19:47
20年以上前に発行の新潮文庫版『風媒花』 を、未だに定期的に繰り返し読む。
巻末の三島由紀夫による解説も最高。
俺の中で全小説のベスト10に入るかもしれん『風媒花』 は。
ベトベトっとする読後感が何故かいいのだ。
つくづくこの作家の作品の大部分が絶版になっているのが悲しい事だ。
503 :
吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 11:06:14
武田泰淳は品格のある、大きな作家だった。昔はああいう文学者がたくさん
居たんだね。あの頃が懐かしい。じいさんの繰言だけど。
504 :
N:2005/05/23(月) 13:24:12
森と湖の祭り、久々に再読した。(前半だけだけど)。
こういう良作品が今や絶版なんだからなア・・。
片や同世代作家の三島のは元気にほとんどの作品が残っていて、しかも全45巻
の全集まで刊行中である。
武田文学も決して三島に劣るわけではないのに、最後は「作家」としての人気度
がものを言い、作品が絶版になるかならないかの明暗が分かれるんだろうな。
三島や太宰の文学もいいけど、武田も読もうぜ。いいぜ。
506 :
吾輩は名無しである:2005/05/31(火) 12:29:52
9
507 :
吾輩は名無しである:2005/05/31(火) 16:17:28
武田信玄の孫なんだってね
508 :
吾輩は名無しである:2005/06/20(月) 22:32:32
武田は、三島の美学を侮蔑していたし、三島は武田のそんな眼差しを最も恐れ
ていたんじゃないかな。三島のあの意味ありげな自決を、武田は、深く嫌悪し
ていたようだったし。そもそも武田と三島は最も対極的な存在だと思う。作家
として、どちらがどうとは、言いがたいけど。人間としてのスケールは三島は
武田にとても及ばないと、個人的には思う。
『富士』を読んだ。
面白いのは確かだが、
常軌を逸した設定、観念的饒舌、などの意匠が、
あまりにもドストエフスキーに似ているのが気になった。
なんとなく、そう感じた。
>>508 「三島由紀夫氏の死ののちに」は、面白いね。
三島を泰淳らしく批評している。
泰淳は、司馬遷の「生き恥を晒した生」を肯定するから、三島の自決は
ひ弱で幼く感じたんでろうね。
「三島由紀夫氏の死ののちに」は、皮肉たっぷりの凄みのる文章で、泰淳
の怖さを感じたよ。
512 :
吾輩は名無しである:2005/07/07(木) 22:47:07
すまん、511だけど誤字脱字が少々。酔っ払って書き込んだので、勘弁。
ちょっとした「生き恥」ね。
513 :
吾輩は名無しである:2005/07/09(土) 21:20:21
三島が死んだ1970年の11月に対談してるね
514 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 19:40:42
武田泰淳著「わが子キリスト」が講談社文芸文庫から新刊。
明日、買いにいこう。
515 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:04:46
ちょっとまてよ!おい!
100円で投売りされてる全集に入ってるぞ!
516 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 11:44:41
そんなもん
517 :
吾輩は名無しである:2005/09/06(火) 20:22:23
「戦争によってある国が滅亡し消滅するのは、世界という生物の肉体のちょっとした
消化作用であり、月経現象であり、あくびでさえある。世界の胎内で数個あるいは数
十個の民族が争い、消滅しあうのは、世界にとっては、血液の循環をよくするための
内臓運動にすぎない。この運動がなくなれば、世界そのものが衰弱し、死滅せねばな
らぬのかもしれない。私達人間は固体保存の本能、それが発達して生まれた種族保存
の本能のおかげで、このような不吉な真理をいみきらい、またその本能の、日常的な
はげしさによって、滅亡の普遍性を忘れはててはいるが、しかしそれが存在している
ことはどうしても否定できない。」 (「滅亡について」 武田泰淳 )
講談社文芸文庫「わが子キリスト」の解説に引用されていた泰淳の一文。
今の時代には許されないような文章だけど、なるほどなあとも思う。
泰淳さん「遺言なんか、書かないよ。」
(竹内)好さん「遺言を書いておかないと、あとの人が困ることが
ある。ちゃんと遺言を書いて残しておくのが親切というもんだよ。」
泰淳さん「死んでしまえば、なんにもないんだ。遺言なんか
いらないよ。」
好さん「自分は死んでしまえば分からないにしても、生きているあいだ
の責任はある。あとに残る者がある以上、その人たちのために
遺言は書いておくべきものだと思うよ。」
泰淳さん「もともと何もないんだ。遺言なんていらないさ。」
「武田泰淳さんのこと」竹之内静雄
519 :
吾輩は名無しである:2005/09/18(日) 18:25:24
元祖伏目族。伏目からの一瞥で相手の全貌を射抜く。
520 :
吾輩は名無しである:2005/09/30(金) 22:34:29
誰でも気づいているのは、彼が中途半端な小説―「文学的」とはいえないような―しか
書きのこせなかったということであるが、そのことで彼を批判したり惜しんだりするの
は馬鹿げている。今日、武田泰淳を読むことに意義があるとすれば、あれほど「文学」
や「内面」や「宗教」について語った彼が、それらを根本的に拒絶していたということ
にある。
しかし、泰淳がそのような「宗教」を拒絶していたとしても、なお彼の「仏教」がニー
チェのいうニヒリズム・デカダンスの産物であることに変わりはなかった。彼の「仏教」
もまた巨大な転倒に発している。 柄谷行人 「武田泰淳の評論」より
10月5日は武田泰淳の命日。でも転倒を経ている武田の仏教からすると、日本的救済
仏教における命日の仏事など単に無意味でしかないのだろう。
柄谷には武田は合わなかったようだね。
全くわかっていない。
522 :
520:2005/10/01(土) 08:07:48
武田泰淳は「文学」「内面」「宗教」といった制度的なものの外部で思考し
物を書いている。それ故、おのずとその小説も「文学的」(制度的のものと
しての)とはいえない中途半端なものにならざるを得ない。これは、柄谷の
独特な言い回しで、否定ではなく賛辞だと思う。彼は、戦後文学派の作家の
なかで島尾敏夫と共に、武田泰淳を最も評価している。
523 :
吾輩は名無しである :2005/10/09(日) 12:03:51
写真も作品も他人によるエッセイも、再録ばっかり。
新しい文章も、
木村っていう人のレビューはつまらないし(5冊全ぜんぶ書いてる)、
野村っていう人のエッセイは、食べ物に着目したのに平凡。
堀江はわけわからんし、
坪内は交遊記だし、
長野はうっすいエッセイ。
川西政明「武田対淳の作品のなかの百合子像」は
初期にしぼられている。
初めての特集ってわりには今ひとつ。
すごく楽に、安くつくった感じ。
編集 西口徹 大西香織
524 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 10:06:30
百合子さんは、石田えりにチョト似てる。
525 :
吾輩は名無しである:2005/10/26(水) 20:28:23
「汝の母を」を読みたいんだけど,何に入ってる??
526 :
吾輩は名無しである:2005/10/26(水) 21:33:08
>「文学」「内面」「宗教」といった制度的なものの外部で思考し物を書いている
「内面」の外で書いているというの、実作を示してくれないか?
宗教と文学はうなづけたが、内面は見落としていた。もしくは参考になる批評など。
「ひかりごけ」の題材を他の作家が書いたら、もっと内面的な小説に
なるんじゃないかな。極限情況のなかで、登場人物達が家族、友人、
恋人等の事とか、暖かい家の中でくつろいでいる自分とか、そんな事
を思う浮かべ、内面的な葛藤をしている様子を描くような気がする。
「ひかりごけ」は、生き延びようとする人間の本能につき動かされた
登場人物達の身体と意識の、互いを喰らい合おうとする様子が、ぶっ
きらぼうに、ごろんと投げ出されている様に思った。
528 :
吾輩は名無しである:2005/10/31(月) 04:22:55
森と湖の祭り、いいです。
529 :
吾輩は名無しである:2005/11/01(火) 04:35:23
泰淳和尚
530 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 16:00:43
>>527だがそれがいい小説っつーか戯曲だった気が
532 :
527:2005/12/05(月) 22:25:35
>>531 戯曲だったね。泰淳の代表作のひとつではあるけど、評価について
どうなのか、なんとも。映画も見たけど、個人的には、映画の方が
印象深かったような。
>>532 個人的には泰淳のひかりごけの戯曲はこういうことがありましたよ、
てな感じの記録的なもので、二次創作される事が前提としてあったんじゃないか。
という風に認識していたのである。だから敢えてああなんじゃないかしらん。
映画があったってのは初耳なのである。
534 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 18:06:06
泰淳は「富士」一冊読めばよろしい。
535 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 22:48:37
ひかりごけは名作だよ。あれ読んで衝撃受けない奴はどうかしてる。ヘビーすぎる。
536 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 00:03:30
奥さんのほうが好きだ。
537 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 18:33:34
「本格泰淳」そろそろ始めようか。
538 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 19:39:48
----泰淳は「富士」一冊読めばよろしい。
言いたいこと解るような気もしますがwww
他のもいいよ^^
「司馬遷」があるではないか
540 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 18:59:14
「富士」は読んだ事ないから何とも言えんけど、「司馬遷」はよかった。
541 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 21:28:01
age
542 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 21:15:17
おまえら泰淳をもっと褒めろ。
543 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 21:41:08
マンセー
544 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 22:23:18
戦後派の文学者の中では一番尊敬申しあげております。リタイアして
自由な時間ができたら、もう一度じっくり読んでみたい。
545 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 16:13:49
そのとおり。
泰淳は三島、中上を超えている。
構成は破綻しているが。
546 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 21:36:26
チマチマした物語ばかり書いている昨今の若い作家は、泰淳先生の
広大な茫漠さを見習ったほうがよろしい。
547 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 23:00:22
やっぱ司馬遷の人だから、日本的な箱庭小説には合わないんだよ
スケールがでかくて
548 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 15:43:14
破綻してますねぇ^^そこがいいんですねぇ^^
中上超えてるかどうかは、わからないです、あの方も独特に破綻してるし^^
二人とも好きです^^
で、泰淳さんは、スケールがでかくて繊細で小心なとこが、僕のツボです^^
あの人の小説可笑しくて^^
549 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 15:56:26
↑ あなた、なんか、私に似てます。
おまえら評伝はスルー?
551 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 22:18:40
川西政明の泰淳評伝まだ読んでいない。アマゾンで注文したわ。
552 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 23:08:44
川西って人知らなかったので、ちょい調べてみたら、
ー滅亡についてーで解説書いてる人ですね^^
泰淳についてあんまり知らないので、読んでみたいですが、
新刊ではいいです^^古本屋で会いましょう^^
549さん^^ 似ている本の読み方の方がいてうれしいです^^
553 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 12:12:46
↑ いちおう関場先生の姉妹サイトやってます。
554 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 21:59:42
評伝、誰か読んだ人いるんですか。
555 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 17:46:10
関場先生って^^;誰^^;フルネームで教えて
評伝で何か意外な資料とかありましたかぁ
556 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 22:12:22
557 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 16:24:20
↑若いねぇ^^ご近所さんだし^^
名鉄本線付近に住んでます^^
558 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 19:36:20
「武田泰淳伝」、川西政明の取材力が凄い。卒論で泰淳を
扱う学生には欠かせない書物。
559 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 00:47:38
あーーー寂れてる^^;
関場先生は有名な2ちゃんねらーだよ。
ただのでんぱ。
562 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 13:42:24
わああああああ^^;
革命って言葉には気をつけます^^;
563 :
吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 23:32:29
なんか話題を振ろうと思っても、、、^^;
このスレット最初から読むと大体でてるのねぇ^^;
やっぱり本なんか出ないと、、、、誰かぁ^^
564 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 19:12:51
このスレの住人、一桁くらいしか、いない様子。
でも、細々と続いている。
565 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 19:26:12
ミスしちゃった。
566 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 20:57:37
俺が『続 快楽』書いてやろうか?
いや、いい。
568 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 00:48:52
遠慮はいらん
569 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 10:01:51
本当にいいですから。やめてください(泣)
570 :
吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 18:28:04
泰淳文学の系譜に繋がっている若い作家はいるんですか。
僧侶で作家といえば玄侑宗久がいるけど、違うような感
じがするし。玄侑は好きな作家だけど。
後藤明生とか。
開高健あたりも影響うけてるだろうな。
572 :
吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 12:24:57
あぁ^^;せっかく話題振ってくれたのに入っていけない^^;
最近の人の作品よんでないなぁ^^;
後藤明生から泰淳知ったので僕^^
若い作家の人僕もしりたいです^^
ぜひ読んでみたい^^
573 :
吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 12:34:52
富士ってすごい?
574 :
吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 12:35:56
ピエール瀧の富士山とどっちがすごい?
575 :
吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 21:44:27
576 :
吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 22:38:13
そ、そ生きてて最近の人が知りたい^^
ここ来る人ってやっぱり読む作家、年配の人
多いのかなぁ^^人のこと言えんが^^;
45万部のベストセラー『嫌韓流』の第2弾
『嫌韓流2』発売中
駄作か傑作かは、買って自分で確かめよう
578 :
吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 16:08:09
俺が『続 快楽』書いてやろうか?
579 :
吾輩は名無しである:2006/03/15(水) 16:58:17
うん^^書いて^^レスなしよりいい^^
僕読む^^
580 :
吾輩は名無しである:2006/03/15(水) 17:19:37
柳は全てを懐疑した。
彼は自らを辱めるために司馬遷の真似をしようと、
鋏を引き出しから取り出した。
そして……
わが子キリスト読んだんだけど、なんか死霊の挿話に出てきそうな話だな。
「〜のだ。」という文の多用がそういう印象を与えるのかな
582 :
吾輩は名無しである:2006/03/22(水) 21:56:01
むしょうに、「富士日記」を読みたくなるときがある。
583 :
吾輩は名無しである:2006/03/30(木) 19:26:13
おまえら泰淳をもっと褒めろ。
584 :
吾輩は名無しである:2006/04/03(月) 22:46:10
武田夫妻のゆかりの場所、神田のミロンガに行ったけど、混んでいた。
数年前に行った時は閑散としてたんだけど、昭和30年代を懐かしむ
人が訪れているのかも知れない。
>>583 泰淳ファンは老齢化し、若い人達が泰淳の作品に触れる機会もなくな
りつつある。絶版になった文庫も多い。泰淳ファンそのものが過疎化
しつつあるんだろうね。ここの住人も数える程度に思えるし。寂しい
ような、これでいいような。もっともっと、評価されていい作家だと
思うんだけど。
諸行無常ってことで、泰淳もこれでいいと思っているかもしれない。
586 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 07:48:08
いま新品で買える泰淳の本教えて。ぜんぶ。
587 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 08:52:33
Amazonで検索しろ
588 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 09:20:08
オマエガナー
古本屋でたまたま買った富士、よかった
590 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 09:48:34
お前がな、って決まり文句にしても意味がわからねーよ
591 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 13:21:35
で、おまえに泰淳わかるの?
592 :
吾輩は名無しである:2006/04/20(木) 19:32:01
いま新品で買える泰淳の本教えて。ぜんぶ。
「富士」読み終わった!おもしろかった。
クライマックスでは登場人物(庭京子、大木戸婦人、中里里江とか)の
収拾がつかなくなっているところがあるけど、
なんか凄みがあるね、この作品。
秩序から秩序崩壊へ。カオスとカタストロフィ。そんな感じw
594 :
吾輩は名無しである:2006/05/13(土) 00:55:59
乙
595 :
吾輩は名無しである:2006/05/16(火) 15:58:27
もっとT・Tの小説を読めよ。
596 :
吾輩は名無しである:2006/05/27(土) 00:49:54
「蝮のすえ」って、なんで「蝮のすえ」ってタイトルなんでしょうか?
「蝮のすえ」っていう響きがもたらす印象は、なんとなく作品に上手く
とけ込んでいるきがするんだけど、肝心の意味がわからん。
ていうか、何もわかってないんだろうな。頭悪い。
だれか教えてプリーズ。
蝮の裔(すえ)
598 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 13:39:59
泰淳全集をただでもらいました。全21巻中別巻三冊除く一巻〜十八巻18冊。
快楽の巻の解説は柄谷行人だった。
599 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 13:46:29
おまえには無用。
漏れによこせ。
600 :
吾輩は名無しである:2006/06/30(金) 15:04:46
おまえには無用。
漏れによこせ。
601 :
吾輩は名無しである:2006/07/12(水) 13:21:44
泰淳全集をただでもらいました。全21巻中別巻三冊除く一巻〜十八巻18冊。
快楽の巻の解説は柄谷行人だった。
602 :
吾輩は名無しである:2006/07/12(水) 13:26:07
おまえには無用。
漏れによこせ。
鎌田の「知里真志保の闘争」読んでから泰淳読んでみたくなったから
ブコフで新潮社の日本文学全集の奴を買ってきたぉ
まず「森と湖の祭り」を読むょ
みんな、闘争しなくなって、こんな情況に・・・
たまたま古本屋で『地下室の女神』を買って
「独裁者と共に」「おとなしい目撃者」読んで何か泣けてきた。この作家イイナー
606 :
吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 20:56:51
昭和43年9月6日(金)曇り後晴れ
東京を五時に出る。九日朝に帰るので、食料はあり合わせだけつむ。東名道路
三百円。売店でシューマイ弁当二箱四百円。売店のベンチで食べ、弁当につい
ている無料茶券でお茶を買って飲む。野鳥園前にとめ、二十分仮睡。私は今日
もイビキをかいていた由。山北の民家の垣に立葵が咲いている。九時前着。隣
のTさんの家は雨戸がぴったり閉じられている。昼、ごはん、ハンバーグステ
ーキ(主人)塩鮭茶漬(私)。昼過ぎから五時まで、主人も私も眠る。管理所
へ新聞代支払う。千百七十円。ネズミは風呂場の石鹸と台所の石鹸を食べるよ
うになった。庭のうるしが紅葉している。松虫草と萩の盛り。台風のあと、テ
ラスの前の水ならの木の枝が沢山折れている。羊歯は黄ばんできた。夜、ふか
しパン、玉ねぎスープ。 「富士日記」より
38年前の武田夫妻の日記、その当時の私は、おばかな少年だった・・・・
607 :
吾輩は名無しである:2006/09/07(木) 00:36:30
泰淳全集をただでもらいました。全21巻中別巻三冊除く一巻〜十八巻18冊。
快楽の巻の解説は柄谷行人だった。まだ全然読んでいません。
608 :
吾輩は名無しである:2006/09/07(木) 14:05:08
俺が『続 快楽』書いてやろうか?
>>606それ続けて毎日貼ってくれると楽しいんだけどな
奥さんが茶漬け食ってる前でハンバーグ食べるのはどうなんだろうね
昭和43年9月8日(日)曇り、朝のうちは晴れ
朝、ごはん、大根味噌汁、ハム、さつまいもから揚げ、のり。
朝のうち陽があたる。背中に陽をあてながら、ふとんカバーのかけかえ。明朝
帰るのでクリーニングに出す毛布などまとめておく。夏物と冬物を入れ替える。
昼、皿うどん(とり肉を入れる)。
三時、チーズケーキ(自家製)。
中略
主人のつかいで、大岡さんに雑誌「自由」を持って行く。ついでに私の作った
チーズケーキ、二切れを。昨夜おわけした皿うどん(インスタント皿うどん)
は作ってみたら、おいしかったとのこと。
夜、卵の焼飯、スープ、貝柱ときゅうり酢のもの。
夜、星は出ない。東京は今日、大雨の由。大型台風十三号が小笠原の方にある
らしい。
テレビで。鳴沢村街道にて、今日トラックと軽自動車衝突、一人死亡三人重態。
今年、石和、勝沼のぶどうは、天候がわるく減産と味が落ち、市場での評判は
わるい。戦後最大の損害だとのこと。今年のマスカットは酸っぱくて東京での
評判が落ちたとのこと。以上。
山梨日日新聞。中央公論の甲府講演会に来甲予定の遠藤周作氏は交通事故のため、
芥川氏に変更。
この後9月22日まで日記は中断しています。日記の貼り付けは、これで御仕舞
にします。
611 :
吾輩は名無しである:2006/09/09(土) 13:04:59
なんで快楽復刊されないのかね?しょうも無い現代作家の作品文庫落としてるぐらいならせいと!!!!!!
612 :
609:2006/09/11(月) 13:01:05
>>610 変なこと頼んでしまってごめんなさい。
でも富士日記を読んでみようという気になったのでありがたかった。
613 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 00:46:29
>>611 禿同。あれこそ泰淳の最高傑作だよな。
新潮社も、『バカの壁』みたいなクソ本を散々売ったんだから、
いい加減金儲けはやめて、文化の保存に目を向けてほしいよ。
『快楽』なんて、本屋に並んでて当然の作品だろうに。
614 :
天皇:2006/09/15(金) 01:25:06
『快楽』は品切れにしてはならぬ
615 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 01:30:38
昭和44年2月3日(月)終日雨
朝、しらす、梅干。
湖が氷結したとのこと。スケートを手入れ。
昼、冬瓜の煮物。もらいものの鮭。
午後から東京。道路凍結してすべるすべる。ガソリンスタンドで灯油買う。
ガソリンスタンドの若い人、オールバックがにあうかとしつこくたずねてくる。
にあうといわないと、返さないといった雰囲気。怖くなってにあうという。
夜、途中でおにぎり。
帰ると主人に叱られる。どうして連絡しないのかと。家の前で仁王立ち。
おみやげのタイヤキ冷める。
深夜、フェラチオ。
616 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 01:41:27
昭和44年3月3日(火)雨、のちはれ。
朝、トーストとバナナ。牛乳を温めたもの。
昼、ナスの煮物。鳥のそぼろ。やわらかいご飯。
夜、大岡氏からもらったハムのステーキ。木の芽の天ぷら。
庭師の田中さんに誘われておひなさまを見に行く。小さな家。狭い玄関なのに
大きな犬がのっそりと寝ていて驚く。犬はちらりとこっちを見て、あくびをする。
甘酒をいただく。田中さんは酔って昔の話をたくさんする。
おひなさまは五段飾り。どれも小さく、それでいて、大きく見えて不思議な気持ちになる。
夢を見そう。たくさんのおひなさまに襲われている夢を。
帰宅十一時。フェラチオ。二度。
617 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 18:57:33
シンサンメイの表紙に付いて。
618 :
吾輩は名無しである :2006/09/17(日) 16:57:04
今「ひかりごけ」で卒論作成中。
この作品を読んだ時の戦慄は今でも忘れられない。
はじめて「身の毛もよだつ」って感覚が分かった気がする。
存在そのもが罪である。それは、裁きの問題ではない。
と、泰淳は「ひかりごけ」で言いたかったのかな。
620 :
吾輩は名無しである :2006/09/20(水) 14:00:53
成る程。難しいなぁ。
私は「殺人によって人間の歴史は紡がれてきた」
ってことを言いたいのかな、と思った。
621 :
吾輩は名無しである:2006/09/28(木) 22:18:13
>>618 どんな卒論になるの。ちょびっと教えて。
622 :
吾輩は名無しである:2007/01/07(日) 23:52:17
滅亡について
623 :
吾輩は名無しである:2007/01/07(日) 23:59:19
人殺しが人殺しを裁けるかよ。
この前も死刑が執行されたよな?
あれも殺人だよ。人殺しだよ俺もお前も。
624 :
吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 00:02:00
「富士」は?
625 :
吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 00:06:34
永山則夫を殺したんだよね僕らは。
626 :
吾輩は名無しである:2007/01/09(火) 22:14:08
すべてこの世は、生々流転。
627 :
吾輩は名無しである:2007/01/20(土) 05:54:37
【求人募集中】
「富士」を
ツッツクことの出来る勇気のある方…。
628 :
吾輩は名無しである:2007/01/20(土) 06:19:58
【求人募集中】
「富士」を
ツッツクことが出来る勇気のある方…。
629 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 17:02:18
吉本が高く評価している。
630 :
吾輩は名無しである:2007/01/24(水) 13:41:36
ああ、俺も読んだけど、これかな?
「この二人(武田泰淳・太宰治)は、大変な人だと思います。
人によって好き嫌いはあるでしょうけど、好き嫌いだけで
判断することはできません。この人たちは、それで片付け
るわけにいかないものを持っています・・・・」
あとは自慰サンの『真贋』を買って読んでね。
631 :
吾輩は名無しである:2007/01/24(水) 19:14:33
あれッ、ここでも鉄板のように吉本氏を自慰サンって
呼ぶんですか?
632 :
吾輩は名無しである:2007/01/25(木) 08:28:55
哲板じゃぁ、自慰も出来ない爺さんってことらしいが、
自慰サンは吉本隆明だけに付けられたものではない。
633 :
吾輩は名無しである:2007/01/25(木) 22:08:07
僕も吉本さんの『真贋』を読みました。
氏の武田泰淳と太宰治への評価は絶対的ですね。
太宰治が好きだというのは有名ですが、
武田泰淳への超評価には驚きました。
634 :
吾輩は名無しである :2007/01/28(日) 10:30:34
太宰は今でも若年層に人気ですが
武田ももっと読まれるべき作家ですよね。
635 :
吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 22:07:24
泰淳和尚は、無敵です。
636 :
吾輩は名無しである:2007/01/30(火) 13:54:47
635
鬼籍に入ってるからか?
637 :
吾輩は名無しである :2007/02/04(日) 12:52:14
『ひかりごけ』を読んでいて違和感を感じた事を。
女性の影が全くない。
これって何か意図的なことなんだろうか。
638 :
吾輩は名無しである:
俺は、あの船長に女性性を感じたな。映画で、三国連太郎がその辺を
巧く演じていた。慈しむように、仲間の肉を舐るあたりは、不可思議
な母性さえ感じた。そもそも女性器を思わせる薄暗いじめじめした
洞窟に生息するひかりごけそのもが女性性を感じさせる。番小屋の
男達が、洞窟内のひかりごけであるかのようだ。