106 :
吾輩は名無しである:02/11/09 16:38
花さんって写真だけで食べていけてるのかしら。
余計なお世話だが…
107 :
吾輩は名無しである:02/11/14 11:18
泰淳age
108 :
吾輩は名無しである:02/11/14 11:23
69 :吾輩は名無しである :02/11/14 10:39
余計なことかもしれないけど、5郎さん、そろそろトリップ付けたほうがいいかも。
ここが前スレのようにならないためにもね。
75 :美香 ◆FE5qBZxQnw :02/11/14 10:45
>>70 名前欄に「5郎#(適当な文字を入力)」です。
109 :
5郎 ◆E431VLzux6 :02/11/14 11:24
てすと
110 :
吾輩は名無しである:02/11/14 13:35
>>62さま
いま、このスレを発見したので、遅くなりました。
『花と花輪』がモデル小説です。
百合子さんも含めて鈴木家のことがモデルになってます。
ただし、全集には泰淳さんの意向で収録されていません。
鈴木家関係者に迷惑をかけるかもしれないという配慮のようです。
後は、「もの喰う女」という佳作がありますよね。
>>109さん
ありがとうございます。
「花と花輪」、早速探して読んでみます。
出版が昭和36年だから、泰淳氏、「未来の淫女」の後も、
このテーマずっと温め続けてたみたいですね。
泰淳スレまで立ててしまいましたが、そちらは本当に読みはじめて日が浅いので、
これからも是非、いろいろ教えて下さい。
よろしくお願いします。
>>106さん
最近花さんの写真、また女性誌などでもよく見かけるようになりましたね。
112 :
吾輩は名無しである:02/11/14 21:43
218 :吾輩は名無しである :2001/04/14(土) 03:13
泰淳の畢竟の作品は武田百合子である。
しかし、戯曲としては ひかりごけ がある。
極限状況の人間生存の根本問題の表現形態としては大岡昇平の野火と対比できる。
昇平の根本には近代的知性への信頼があったが、泰淳は人間の原罪を深淵の暗黒ととらえた。
泰淳の沈みかけた精神の復活願望は百合子夫人との出会いにより物象化された。
泰淳と百合子が二人で食べたトンカツの味は人間復活の味であった。
安吾の桜は戦後文学的要素の強い作品でもあるか゛、今から見ても現代的な女性像を完成させている。
安吾にとって女性とは愛おしくも永遠に対立する猥雑な存在でもあった。
そして、読者というものは作家の女性像を世界像として誤読する癖がある。
113 :
吾輩は名無しである:02/11/14 22:55
文学界のベストカップルage
>>112 あれ、こちらにも。
ご苦労様です。
いい文章ですね。
117 :
吾輩は名無しである:02/11/17 18:50
1の偽善にうんざり
118 :
吾輩は名無しである:02/11/17 22:01
5郎さんのおかげで、作品集に収録されてない
百合子さんの文章が読めた。
119 :
吾輩は名無しである:02/11/17 22:15
このスレタイって、めちゃくちゃエロいよね。
120 :
吾輩は名無しである:02/11/17 22:42
だって百合子さんそのものがエロいもの。
121 :
吾輩は名無しである:02/11/17 23:05
人間はみんなエロいんだよ。
>>118の言うとおりなんだから、もう荒らすな。
122 :
吾輩は名無しである:02/11/17 23:30
泰淳のえがく百合子さんは官能的。
たまには、怒ってみようかな、、、
「五月二十八日 晴のちうすぐもり
(中略)
昨夜、十一時過ぎ、講演をききに行ったという男(B社の田中だがね、と横柄に
名乗ったがウソらしい)、酔っているらしい声で、ネチネチと、武田泰淳の人格に付いて
電話をかけてきた。講演から戻ってきて、ふとんにもぐりこんで眠りこけている主人を
起こすなんて、できない。押問答に、その男は仕方なく私に逐一、武田泰淳の人格に対する
自分のフンマンを述べた。フンマンを伺ってから、私はカーテンを閉め、窓もドアも閉め、
二階の仕事部屋のドアも閉まっているかどうかを覗いてから、充分にどなり返した。
「タケダという男も実にバカモンでキチガイとしか思えないが、女房もそれに輪をかけた
キチガイだ。亭主のバカを注意してやったんだから、ありがとうございます。以後は
気を付けるように私からも申しておきます。申訳ございませんとでも言うかと思ったが、
女房も亭主に劣らぬバカモンだ。喰ってかかるとは呆れた。小説家なんぞというもんは、
世間じゃえらそうに通っているが、うちんなかは最低だね。非常識だね。呆れた夫婦だ。
俺はもう何にもいわないよ。ヒステリーのバカモン」といって男は電話をきった。
むらむらと腹のたつこと。今朝は早起きしての運転だから、さっぱりしようと思ったが、
ときどき男の声を思いだして、むらむらとする。実にソンなことだ。怒るとくたびれるからソンだ。」
(富士日記)
>>119 120さん
ヤラシイって言う人がヤラシイんだ。(小学生風ツッコミ)
>>122さん
同意。この辺、泰淳スレでもおいおい掘り下げてみたいですが、百合子さん自身、
存在がバイタルだけど隙があって、エッチってところ
(心に垣根を作らない、純なビッチ感とでもいうのか、、、)は、魅力です。
>>115さん
以前もそういう書き込みがあって、何だろうって思ってたんだけど、
そういうコテハンの方がいらっしゃったんですね。残念ながら、俺は別人です。
>>116さん
わざわざありがとう。百合子さんのベスト、ワースト見てみたいですね。
探すの大変そうだけれど、気長に一期一会を待ってみます。
125 :
吾輩は名無しである:02/11/20 00:45
ミロンガに行ってみたいですage
>>125さん
シナモントーストがおすすめです。
土日は閉めるのはやいから、お早めに。
>>126 125じゃありませんが、ありがとう。
行ってみます。
>>128 ありがとう!
感謝、感謝!!
5郎さん、がんばろーね!
130 :
吾輩は名無しである:02/11/21 13:58
結構盛り上がってますね。
5郎さん、がんばろーね!
62 :美香 ◆FE5qBZxQnw :02/11/14 00:34
>>61 5郎さん
40台後半とプロファイリングしていました(汗
67 :吾輩は名無しである :02/11/14 10:29
>>62 え? それで間違ってないと思いますよ、
自分では違うとおっしゃっているようですけど(笑)<5郎さん
しかも、女性だったりする・・・
132 :
吾輩は名無しである:02/11/21 19:45
ミロンガ行こうっと!
>>116さん
散歩がてら神保町ぶらついて、映芸発見してきました。
百合子さんが選んだのは、ペキンパーの「戦争のはらわた」
(ジェームス コバーン亡くなっちゃいましたね)
と、あとは映芸の特集で見せられた「ウォーホールの『BAD』」「スキャンダル」
ワーストもその中の一本「ゲシュタポ卍収容所」でした。
選考理由には触れてませんでした。
ペキンパーっていうのが、一見遠いようでいて、実は即物的な感性の百合子さんらしいな、と思った。
5郎さん。
百合子さん縁の場所をぶらぶらしてみたいんですが、
5郎さんとしてはどこがお薦めですか?
ミロンガは近いうちに行ってみようと思ってます。
それから、目黒の長泉院にも行ったことがあります。
(もちろん、二人の御墓も見てきました。)
その他でどこかお薦めがあったら教えてください。
5郎さん、大丈夫?
元気だしてね。
>>134さん
お返事遅れてごめんなさい。
俺も行きましたよ、長泉院。
お寺の方に、「泰淳読んでるなんて、若い方にはめずらしいですね」
なんて、言われました。
ゆかりの場所ですか。
「遊覧日記」や「日々雑記」片手に、浅草や青山あたりを歩いてみるとか。
彼女の描写の印象が鮮明で、どうしても本の方に引っ張られてしまうけれど、、、
俺は「日々雑記」に出てくる谷中の貝屋に海苔を買いに行って、
わさび醤油で食べました。
ねぎやや炒り卵はいれなかったけど。
>>135(ごはんさん)
ありがとう。大丈夫ですよ。
ていうか、ちょっと反応大袈裟だったかな?
ご心配おかけして申し訳ないです。
>>136 よかった!!
実は心配だったので、今週毎日来てました。
泰淳スレの方、僕自身いろいろ考えるところがあってレスつけなかったんですが、
5郎さんにはすごく悪いことしたかなって思ってたんです。ごめんなさい。
(しかしあそこはなんか俺には鬼門みたいなので、暫く近づかないつもりです。)
とにかく、すごくほっとしました。
因みに127=129=134も俺です。メール欄にこそっと入れておいたんだけど(ワラ
お寺の中にも入ったんですね、いいなぁ。
>「遊覧日記」や「日々雑記」片手に、浅草や青山あたりを歩いてみるとか。
是非そのうち行ってみます。春がいいかな?
その前にミロンガでビールだ!!
>>133 5郎さん、「映画芸術」1978年2月号、早速発見されたんですね。
百合子さんのベスト・ワーストを紹介してくださってありがとうございます。
どの映画も知らないのが残念です…
139 :
吾輩は名無しである:02/12/01 21:46
12月になったので、富士日記の12月のところを読んでます。
140 :
吾輩は名無しである:02/12/02 01:26
5郎を待ちながらw
『話の特集』80年頃のBNで、百合子さんの連載『テレビ日記』を発見。
また、ぼちぼち引用書き込んだりしてみます。
あと、金井久美子、美恵子姉妹による座談連載にも登場してたんだけど、、、
金井姉妹、百合子さんを、興味が内に向いて観念的になってるインテリを
あてこする杖にするために使ってるようなところは、ちょっとなあ、、、
図式的な上にでしゃばりすぎで、ホスト(ホステス)としてはちょっといただけなかったなあ。
率直な「本音」だからこそ、人品が露になるってことを、痛感しました。
143 :
吾輩は名無しである:02/12/15 21:06
BNって何ですか?
5郎さんが復帰してくれてうれしいです。
百合子は赤色に決まってんだろ。
145 :
吾輩は名無しである:02/12/15 23:01
>>142 なんだか百合子さんは、金井美恵子とは
対極の人のような気もします。興味深いです。
146 :
吾輩は名無しである:02/12/16 23:36
>>142 5郎さんへ
もしよければ、最終回であろう『話の特集』1980年12月号の
百合子さんの連載「テレビ日記」最終回と
「編集前記」(百合子さんの消息が出ていたら)を
引用してくださいませんか?
編集前記
武田百合子 エッセイスト。住まいが赤坂という場所がら、レストラン等で
テレビ関係者たちに遭遇することが多い。彼らの話を聞くとはなしに聞くうちに
テレビのつまらなさの原因がよく分る。
テレビ日記
×月×日
暑中見舞の葉書くる。
「、、、梅雨が戻った如きの気配の雨が、今日も都心の舗道に降り続いております。
海山の人出は少なく、、、」
こんなこと知ってらい。赤坂に住んでいる人が、赤坂に住んでいる私にくれたのである。
夜のテレビニュース。見るともなく聞くともなくいる。終わりごろ「前衛演劇の
戯曲作家であり、小説や評論の分野にも活躍、、、」と、アナウンサーがいいかけた。
唐十郎さんか寺山修司さんが亡くなられた、と思って画面を見つめたら、寺山修司さんの顔が
大きく出た。近所のアパートだか、家だかを見ていて捕まり、罰金として八千円を
支払ったのだそうだ。寺山さんは、以前にも、その辺りを覗いていたことがあるのだ、
というようなことも、アナウンサーはいった。
寺山さんは何を見ていたのだろう。よっぽど見たいものが、その辺にはあるのだ。
電話をかけて密かに教えてもらいたい。私も見たい。(しかし、知り合いでないから
電話出来ないで、そう思っているだけだ)
148 :
パッツィー:02/12/17 12:14
てれびは原作をちがったかんてんからみれるからすきだよ
×月×日
富士の山小屋で。
向かいの沢にある運送会社の寮に、今日は人が沢山きている。三時ごろになると、
庭に樹から樹へとコードをわたし、赤や青の電球をぶら下げて、野外パーティーが
はじまる。カラオケ大会。津軽海峡冬景色、銀座の恋の物語、ゆう子、など。
なかでも「花街の母」は、皆が気に入っている様子だった。とび抜けて上手な男が
一人いて、セリフ入りで歌う。「この姥桜でも、出来ることならこの花街に、
もう少し居させて下さい」と、女形みたいな声でいい終わると、ヒェーッと声があがって
拍手が鳴った。三度も四度も歌った。草むしりしながら、私はこのセリフを覚えて
しまったのだ。声をいくら張っても、空や林の中に吸い取られてしまうので、
悪酔いしてしまったらしく、五時ごろには声がぴたりとやんだ。家に入って
出てこなくなった。
去年までは、NHKと民放一局がうつっていた気がする。テレビの機械が悪くなったのか、
山の中のせいか、今年はNHKがうつらず、民放が二局うつる、一局は色がつかない。
新聞をとらないから、いつ、何をやるのやら見当がつかない。
山本陽子がネグリジェ姿で出てきて、カーテンを開けた、塀と庭に陽が射している、
山本陽子がのびをした、ーもう一つの局に変える。「桃太郎侍」だった。「桃太郎侍」だけは
見たくない、と思っているのだが、見ることにする。
わる商人と、わる奉行が出てくる。わる商人は五百両包んだ紫のふくさを、
わる奉行に差し上げる。池のほとりまで帰ってくると、わる商人は、わる奉行の手先に
殺される。そこへしじみ売りがきて、落ちていた財布を拾う。長屋の衆に奢って、
どんちゃん騒ぎをする。女房が財布を隠す。落語の芝浜の革財布のすじとなる。
ついこの間、こんな話の時代劇見たような気がする。そうだ。「雪姫隠密道中記」だ。
そじみ売りではなく大工だった。そのとき大工になった役者は、今日はしじみ売りの
親方になって出演している。
「小判て、いいなあ。お札より重みがあって。いいなあ」一緒に見ていた娘のつれあいが
言った。時代劇テレビを見たあと、この人は、たいてい、こういうのである。
それから「南米大陸の昆虫」を見た。蟻、ツノゼミ、ナナフシ、ハムシ、蜂、
蝶などが出てくる。感動した。どんな虫も、ちっとも古臭くない。未来の生物のようである。
そのあと「西部警察」をやった。夜が更けて、地元のCMが多くなってくる。
お座敷トルコ「千姫」というのがうつった。腰から上が十二単衣、腰から下がビキニ風パンツの
女性が二人、正座して手をついておじぎをした。
そのあと「あすの番組」というのをやった。もう今日の番組はすっかりやってしまいましたよ、
と知らせてくれているのである。テレビを消す。灰色の四角い硝子ま真ん中に、
しゅっと脳味噌がしぼむような音を立てて、水銀の玉みたいな光が吸い込まれる。
×月×日
足を痛めて、ほねつぎに通っている。ここの待合室には、宇能鴻一郎の本が沢山
(ほかの本はない)置いてある。手や足にギブスをして白い布を巻いた男たちや、
どこが悪いのか青黄色い顔で身動きしない老人が読んでいる。手を吊った子供も
読んでいる。奥の茶の間から声が聞える。「かあちゃんなんか、子供の頃は川や野原で
遊んだ、いーい思い出があるんだ。お前なんざ、テレビばっかり見て、ごろごろしててさ。
いーい思い出なんか出来るもんか」母親が子供をいい負かそうとしている。
「いーいテレビ番組見たっつう思い出が出来るもん」のろのろした男の子の声。
東京オリンピック。浅間山荘。梅川銀行ギャング。
三島由紀夫さんが鉢巻をして軍服のようなのを着て、自衛隊の建物の高いところから
演説する姿も、テレビで見た。閉め切った硝子窓の外は青い空で、ヘリコプターが
解体しそうな音をあげて近づいたり、遠ざかったりしていた。原稿の締め切り日だった。
仕事をやめて二階から下りてきた夫と、テレビの前に畏まって坐って、三島さんの
顔を見ていた。夫は鼻をかんで、丸めたその紙で眼鏡を押し上げ、眼もこすった。
その紙を握っていて、また鼻をかんで眼をこすった。
「木乃伊の恋」(テレビドラマ。たしかこんな題だったと思う。)は、グアム島から横井さんが
帰ってきたころ見た。
土の中で鐘を叩く音がする。掘ってみると、半ば木乃伊のようになった坊様が鐘を叩いていた。
即身仏の貴いお方であろうと、手厚く介抱するうちに生き返る。下へも置かぬもてなしに、
もともと丈夫なたちであったのか、坊様は人並み外れた大食漢となり、生臭ものや酒まで所望し、
女にも懸想する。まわりの人たちはうんざりしてくる、ー上田秋成の「二世の縁」を基にした話。
その木乃伊に扮した役者が良かった。廊下を向こうから歩いてくる格好は、いまも覚えている。
舞踏みたいだった。名優というのか、奇優というのか、はじめて見た。その役者は大和屋竺という
名前だった。私は、ヤマト・ヤジクさんと読むのかな、と思っていた。ヤマトヤ・アツシさんといって、
脚本を書く人だ、とあとになってわかった。
大和屋竺を一目で気に入るとは。
百合子さん、ドラゴンセンスもバッチリだ!
>>146さん
「テレビ日記」ご存知だったんですね。
他には消息らしい記述は、前後の号にもないみたいみたいですが、
どういったことをお調べなんでしょう?
>>143さん
BN→バックナンバーです。
>>145さん
これは確か、単行本化してたかな。引用していいものかどうか、微妙だなあ。
153 :
吾輩は名無しである:02/12/17 23:06
>>152 引用してほしいです。印象に残った部分的だけでも是非。
154 :
吾輩は名無しである:02/12/19 00:39
バックナンバーのことだったんですね。
丁寧にありがとうございます。
5郎さんへ
連載は1年間の予定、という紹介を見たことがあり、
今回の5郎さんの好意に乗じて、最終回を読みたいと思ったのです。
突然のリクエスト、すみませんでした。