私が一番好きなのは、「葉蘭を風にそよがせよ」その次が
「カタロニア賛歌」です。
エッセイも短編もイケてる、(長編はうーんと思う人が多いかも、、
私は好きだけど)逢坂剛作品にも登場していたコンプレックスのっぽの
エリック・ブレア氏についてみなさまのご意見を、、。
2 :
吾輩は名無しである:02/10/19 23:39
平凡ライブラリーからでてる評論集は愛読してるよ。
>レスうれしいです。
やっぱり評論と短編、エッセイですかね、、この人は。
ベタですけど、「絞首刑」はすっごく好きです。
4 :
吾輩は名無しである :02/10/20 00:22
「1984年」のような作品を描くなんて、本当にすごいと思う。
今読み返しても古さを全く感じない。
6 :
吾輩は名無しである:02/10/20 08:44
『動物農場』は全体主義批判とかを超えて名作だと思うよ。
>過去ログありがとうございます。それほど伸びないで消えて行く
んですねえ、、。
ジョージ・オーウェルを読むたびに、あのロンドンのうっとおしい
けど荘厳な町並みを思い出します。オーウェルは大英帝国が嫌いだった
んだろうけど、あの内省的で理性的な文章はまさにイギリス!って感じが
個人的にはしていますです。
「動物農場」ってアニメで見たら面白いんですよね−。「1984年」
も個人的にはアニメにした方が良いんでは、と思います。
8 :
吾輩は名無しである:02/10/20 15:38
>>7 「1984年」、アニメなんかしたら、あの凄みは出せないでしょう。
映画もそのうちみたいけど、あまり期待できない気がする。
10 :
吾輩は名無しである:02/10/20 16:56
>>9 押井守とかがアニメ化したら凄そうな気がする。
というか実写ではちと重過ぎませんか?
>>1 私も「カタロニア賛歌」が一番好きです。
>>10 誤解を避けるためにいっておくと、
見たいというのは、映画化を私が希望しているという意味ではなく、
実際に存在するので、それならそのうち見とくかなあ、というまでことです。
例えば拷問シーンの怖さにしても、非常に観念的なわけで、映像化するのは不可能。
ですから、映画だと全然別の方法が必要になるでしょう。
面白いかどうか疑問だと思うのです。
まあ、映画が原作をなぞる必要はないわけなので、なんともいえませんが。
12 :
吾輩は名無しである:02/10/20 23:53
オーウェルは小説もいいけど、評論が優れてると思うよ。
『リア王』に何故トルストイは批判的だったという評論は説得力あるし、
『チャールズ・ディケンズ』は宗教やイデオロギー抜いた批評で公正だし、
ユダヤ人に対する英国人の態度の分析や反ユダヤ知識人への批判とか。
フェアで面白い評論家にして作家だと思う。
この掲示板でのお前等の書きこみは全て把握しています。
14 :
吾輩は名無しである:02/10/21 23:09
やはり「動物農場」でしょう。判りやすくて、いいです。
短篇「象を撃つ」も好きです。
15 :
吾輩は名無しである:02/10/30 20:49
評論だろうと小説だろうと、何書いても筆致が至ってジャーナリスティック
ですわ。
オーウェルってTVや映画の脚本書いたことあるんですか?「動物農場」なん
て、「寓話」に必要とされる要素がふんだんに注ぎ込まれてますわな。「ド
ラマ」としても一級です。
16 :
美香 ◆FE5qs2YX/I :02/11/02 19:14
ビッグ・ブラザーさん!
何が大きいの?
17 :
吾輩は名無しである:02/11/02 22:53
>16
オーウェル読んでから来ましょう。
18 :
美香 ◆FE5qs2YX/I :02/11/02 22:57
>>17 テレスクリーン上の「偉大な兄弟」でしょう。
ちょっ。美香は違うレスを期待してたのに。
19 :
吾輩は名無しである:02/11/02 23:06
美香さん
失礼しました。こりゃ、無粋でしたな。
20 :
美香 ◆FE5qs2YX/I :02/11/02 23:07
いえいえ。また遊んでください。
因みに、16=18=19ですわ。
正 17=19=21
誤 16=18=19
失敬。
23 :
吾輩は名無しである:02/11/03 04:59
このヒト、紅茶に砂糖を入れちゃ味が解らんだろ!とキレる一方、
おいしい牛乳じゃないとおいしい紅茶にならないよねえ、などと言う変人なのであった。
しかし、イギリスに住んでいる以上特に問題はない。
なぜなら(略
24 :
吾輩は名無しである:02/11/04 00:28
オーウェル評論集って岩波?ですか。おれ、平凡社ので卒論時は引用してました。
原書でなかなか見つからず、仕方なく邦訳使うときに。ちなみに本当の卒論の
テーマはハックスリだったんですけど。
両者とも基本的には批評家・評論家・エッセイストの資質であったという点では
共通していると思いますが。
25 :
吾輩は名無しである:02/11/04 00:45
ああ、岩波「文庫」の『オーウェル評論集』ですか。すみません。
ちなみにフォースター評論集で、フォースターのオーウェル観が語られています。
ハックスリは、1984を送られた礼状に「けど、未来はあなたの書くようなもの
ではなく、ヤパーリ僕が書いたような世界になると思ふよ」と書いたそうです。
オーウェルがイートン校在学中(のち中退ですが)、ハックスリは教師として
イートンで教えていました。その辺のことがオーウェル全集に書いてあったり、
しかし後にはかなり辛辣に批判してたり(例:『すばらしい新世界』はザミャーチン
の『われら』の朴李だ!など)。またオーウェル読んでみようかな。
26 :
吾輩は名無しである:02/11/21 04:37
あげ
27 :
ごはん ◆NjaujxTGn. :02/11/27 13:06
戦後派の中でこの人を最も高く評価していたのは武田泰淳。
1984に触発された小説も書いてるよね。
28 :
吾輩は名無しである:02/11/27 14:34
『象を撃つ』『絞首刑』のような作品を書いているからイギリス帝国は嫌い
だったに決まっているけど、同時に植民地インド産の紅茶が好きで、彼自身
その矛盾には気が付いていて、だから『1984年』ではジュリアが党内党員
からくすねてきた紅茶をスミスに披露しながら「最近紅茶が出回ってるの。
インドかどこかを占領したせいね」と言うシーンを入れる。
なんか、つらいけどイイよね。
30 :
ごはん ◆NjaujxTGn. :02/11/27 20:17
>>29 確か「一九九〇年」とかその辺りだったと思います。
連作の近未来小説みたいなやつ。
思想統制に引っかかると、殺されちゃうんじゃなかったかな。
これも怖かったですよ。1984年の拷問シーンの凄まじさには敵わないけど。
1984年、僕としては怖い小説ナンバー1です。
今手元に武田全集が見あたらないので、間違ってたら改めてレスします。
31 :
吾輩は名無しである:02/12/01 01:09
『 1984 』は、小説でも、レンタルビデオでも知っているが
ビデオの その前、ロードショーの時、その当時、ヘアー解禁でない
時代であった。 試写会でマスコミが、あるカットのところで
カメラのフラッシュが猛烈にあったことが、記憶にある。
今 おもえば、どの週刊誌でも載っていることに
あの当時は、たいへんなさわぎだったんだよな。
しかし、見事にソ連は崩壊したよ。
パリ・ロンドン放浪記ってまだ売ってるかな?
どこにいっても見当たらないんだけども。
34 :
吾輩は名無しである:02/12/01 14:32
36 :
吾輩は名無しである:02/12/05 02:15
カタロニア賛歌は、角川、早川、岩波と文庫で読みましたが、
角川の訳が一番読みやすかったです……と言ってみるテスト。
37 :
吾輩は名無しである:02/12/05 20:14
英語を読むのは、日本語の1.5倍くらい時間がかかるからヤダ。
>39
そんな速く読めるんやったら英語で読まんかい。
それともあれか?日本語読む速度が異常に遅いとか?
翻訳で読んで、感心しました。次々、読み進むうちに、手に入る翻訳物は読んでしまったので、やむなく英語で読みました。
英語では5〜7倍くらいかかります。(日本語で日に1冊読めるものが、英語なら必死に読んで1週間くらいでしょうか? ものによりますが)
42 :
吾輩は名無しである:02/12/09 12:41
ガーデニングや紅茶の美味しい淹れ方についての微笑ましい文章を読むと、
この人の隠れた側面がうかがえる。
43 :
吾輩は名無しである:02/12/09 13:06
正しい意味でのナショナリストだからね。
英国におけるナショナリズムの系譜は各地域の独立志向の高さからもうかがい知れるよ。
44 :
吾輩は名無しである:02/12/13 13:56
私はパイロット社の水性ボールペン「Vコーン」を「勝利インクペンシル」と呼んでいるのですが
誰にも判ってもらえないのでこのスレに書いてみました。
46 :
吾輩は名無しである:02/12/20 16:00
>>45 ワラタ!俺も文房具屋で探してみよう。
音声入力ワープロソフトは「スピークライト」だっけ。
ニュースピーク万歳!ゴールドシュタイン主義を絶滅せよ!
47 :
吾輩は名無しである:02/12/20 23:08
>>36 買っちゃった。1000円を超えてます(涙)。
新訳かと思ったら、昔の単行本の文庫化でした。
文体はいいです。
48 :
吾輩は名無しである:02/12/20 23:11
オーエルの名前はジョージだったのか。
49 :
吾輩は名無しである:02/12/22 03:44
オーウェルといえば「気の向くままに」でしょう。
私は無人島に持っていくならこの本だと思いました。
50 :
2chをニュースピークで要約してみよう。:02/12/23 20:26
ク ラ イ ム シ ン ク
51 :
オレンジにレモンだYO!:02/12/23 20:43
>>46 インスタントコーヒー→勝利コーヒー
ピースミディアム→勝利シガレット
漏れのボロアパート→勝利マンションズ
漏れの職場のアフォな同僚→パーソンズ
2ちゃん語→ニュースピーク
あぼーん→「蒸発」「非実在者」
オウンライフ→ヒキー
2ちゃん嫌韓祭り→憎悪週間
この板初めてふらりと寄ってみたけど、オーウェルのスレがあるなんていいね。
また来ます。
53 :
吾輩は名無しである:02/12/27 00:33
ちくま文庫の新刊「カタロニア賛歌」読んでます。
戦争とはどんなものか、よくわかります。リアル。
54 :
吾輩は名無しである:02/12/31 01:51
>>53 「あらゆる戦場で、最高の英雄の睾丸の上を虱が這いまわっていたのだ」ってやつな。
あけおめ・ことよろ
……newspeak
この板見ている人でオーウェルの声を録音で聞いた人っている?
一度聞いてみたいなあ、独特のぜえぜえ声だそうだが・・・
57 :
吾輩は名無しである:03/01/14 22:20
今年は、生誕100周年ですね。
58 :
吾輩は名無しである:03/01/15 00:12
>56
「ドリッピー」のナレーションしてるらしいね(w
「オー」ソン・「ウェル」ズ、略してオーウェルってことね。ふーん・・・
60 :
吾輩は名無しである:03/01/19 04:00
わが国の最近の世相や2ちゃんを見ていると、
彼が「英国におけるユダヤ人差別」や「ナショナリズムについて」で
述べている事が、本当に的確に感じられるような気がします。
61 :
吾輩は名無しである:03/01/19 21:41
オーウェルの文学史的位置づけとはどんなもんなんでしょうか?
詳しいかた是非教えてもらえませんか?
62 :
吾輩は名無しである:03/01/19 22:11
>>61 「oh well!」と言ったところでしょうか。
今夜はやけに冷えるわけだが・・・
64 :
吾輩は名無しである:03/01/19 22:20
なんかの投票で一位になってたっていう書きこみを以前この板で
見かけたことがあります。
1984です。
岩波のオーウェル評論集もってるなら、訳者の後記を読みなさい。
後記の評価が甘口だというなら、E・サイードの「文化と帝国主義」p.314
の評価を調味料として振りかければ、甘さが控えめになってより
美味しくなるよ。
どうもありがとうございました。さっそく調べさせてもらいます。
66さんの書きこみは、61さんへのレスですか?
サイードの「文化と帝国主義」、修論を書き終えたら
中央図書館で借りて是非読んでみたいと思います。
当方理系院生
69 :
吾輩は名無しである:03/01/21 02:58
パリ・ロンドン放浪記は、貧困問題等抜きにして、文句無しに楽しい
エセー。特にホテルから抜け出すくだりとか。すごく陽気。
>>68 そうだよ。余力があれば「文化と帝国主義」で引用されている、レイモンド・ウィリアムズや
クリストファー・ヒッチンズのオーウェル論を読んでいけばいいんじゃないか。
批評にも「子供のころから見知ったものばかりで成り立っている世界」への愛着が
感じられる。政治評論家の評論と文学者の評論のここが違いか。「なぜ書くか」を
読めば、オーウェルが自身のペンで、そのあたりの機微を記しているのを読むことが
できる。
チェスタトンへの酷評が、今ひとつひっかかる。「小説とはプロテスタント的な
形式の芸術である。」という非キリスト教からするとかなり偏った信条が
チェスタトンのカトリシズムに対する攻撃として表れたようにも思える。
71 :
吾輩は名無しである:03/02/08 02:38
>>66 >>68 当方にはムズカシスギー…
>
>69
ガタイのいい相棒が番頭と競輪談義している隙にコソーリ…って爆笑しますた。
72 :
吾輩は名無しである:03/02/09 23:17
南京虫描写は蟹工船以上のものがあったな。
73 :
吾輩は名無しである:03/02/21 19:26
ジャック・ロンドン「どん底の人々」買いました。
74 :
吾輩は名無しである:03/02/24 04:29
名前:ウィンストン・スミス 日付:1985/06/05 15:33
ウィンストンです
なんかここでいろいろ言われてるけど、ウィンストンは自分でも
INGSOCのことを考えてあげる気持ちが足りなかったなって反省してる。
ウィンストンが誤解されるような思想犯罪を犯したばっかりに、
ウィンストンを応援してくれてるエアストリップ一号のひとたちや偉大な兄弟、
その他たくさんの同志達に迷惑をかけてしまったこと、深くお詫びします。
あのときあの思想犯罪には、ジョーンズ、エアロンソン、ラザフォードの潔白を証明する記事を見つけたんだから
兄弟同盟の一員になって偉大な兄弟を打倒したい、プロレ階級は未来の希望なんだよ?
二分間憎悪なんてしてていいの?ニュースピーク辞典第十版を投げつけてる暇なんてないよ、
愛情省に収監されるまでどうせあと少しなんだからがんばろうよ、って思いがほんとうは込められてたの。
テレスクリーンの真ん前でセクースばかりしていて思想犯罪が露見しないはずがない、
それがわかんなかったウィンストンはホントばかだよね。
ウィンストンはジューリアの身代わりになろうなんて気はホントは全然なかった。
しかも2たす2が常に4だと信じていたなんてウィンストン自身もすごくショックで、言葉が出ない。
党と偉大な兄弟に本当に心からあやまりたいです、
ごめんなさい。そしてこんなバカなウィンストンだけど、もしこれから栗の木喫茶店で見かけてもほっといてね。
みんなほんとにごめん。
>>74 Doubleplus ungood. Too long and confusing.
……誰かのパスティーシュなんですか?
76 :
信者じゃないつもり:03/03/14 13:53
PC(政治的に適切な)用語って
はげしく二重思考ですわな。
78 :
吾輩は名無しである:03/04/01 01:01
最近金賢妃の書いた本を読んでたんだけど、
「1984年読んでて恥ずかしくなった」
というのが出てきてびっくりしたよ。鳥肌がたった。
角川版『動物農場』の解説にそんなことが書いてあったよね。
79 :
吾輩は名無しである:03/04/02 06:52
>>78 「金日成はこの本の真似をしたのではないか」とか言ってましたな。
韓国の公安もナイスな薦め方をするよな。
書込みが少ないのは
みんな思想警察が
怖いのですか?
81 :
吾輩は名無しである:03/04/09 00:09
時折来て、ポツンと書きこめるのがイイ。
言い古されたことを言っても仕方がないし・・・
82 :
吾輩は名無しである:03/04/09 02:10
え〜と、う〜んと。
あ!後ろのテレスクリーンがなんか呼んでる!
じゃあね!
83 :
吾輩は名無しである:03/04/09 23:21
チョムスキーの本で読んだのですが、
「動物農場」に序文と言うか前書きがあるって本当なんですか?
>>83 シッ 同志!
思想犯罪でしょっぴかれるぞ!!
85 :
吾輩は名無しである:03/04/15 15:36
>>83 動物農場に前書きなんてあったっけ?無かったような気がする。
すべての記録は、BBが管理しています。
「未来世紀ブラジル」は、このスレの人にお勧めの映画。
86 :
吾輩は名無しである:03/04/15 15:58
1772 うんこ野郎 2003/04/15(Tue) 15:12
このレスを見た人間は十三日以内に死にます。
※あなたに訪れる死を回避する方法が一つだけあります。
それはこのコピペを一時間以内に7つ、別のスレに貼り付ける事です
/\___/ヽ ヽ
/ ::::::::::::::::\ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ
| 、_(゜)_,: _(゜)_, :::|ぁぁ
. | ::< .::|あぁ
\ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\ぁあ
87 :
74じゃないけど:03/04/15 18:17
>>75 それ漏れが作った浜崎の謝罪コピペだわ・・
えらい懐かしいもんを引っ張り出してくれたなw
88 :
吾輩は名無しである:03/04/15 18:26
小渕さんの卒業論文の題材だね!
にも関わらず、この人が総理大臣在任中に
通信傍受法が可決されたりしている。
文学の力なんて、こんなものだと挫折した人って多いんじゃないかな!
でも、心配することはなかったね!
小渕さんは、文学の呪いであの世逝きになったから!!
文学は永遠なのさ! と、言ってみたいものだ。
89 :
吾輩は名無しである:03/04/16 00:23
>>83 あるよ。
岩波文庫のオーウェル評論集に載ってる。
小渕はナポレオンの手法を実践しようとしたに違いない。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
『葉蘭をそよがせよ』で家主に
バレないようにコソコソ紅茶を
入れたりタバコが買えなくて
往生してる情けなさがいい。
94 :
吾輩は名無しである:03/04/24 13:43
昔のスペイン人はちびだったのか
義勇軍の中で6フィートの
オーウェルがやたらのっぽに
写っているな。
ラテン系はそもそもでかくないけどな
ウィンストン・スミスのウィンストンは
チャーチルから採ったのだとして、一方
現首相T.ブレアはエリック・ブレアと
縁戚関係にあるのか? あのモンティ・
パイソン式お笑い顔貌にオーウェルの
面影は認め難い。ブレアというのは
田中とか佐藤のようなヨクアル姓なんだろうか。
それはそうと子供の頃と
成人後でオーウェルは
別人みたいに顔が違う。
ジョージ・オーウェルことエリック・ブレア氏は
たしか母親がアングロ‐フレンチだったんだよね。
パリで貧乏暮らしの時、母方の親戚と
逢ったりしてたのかも。
99 :
吾輩は名無しである:03/05/24 02:25
ageまつ
100 :
吾輩は名無しである:03/05/24 02:59
100よ。
>>100 「栗の木」を出て数歩いった途端に
背後からドキュン。2+2=5だ〜!
ネズミ〜ネズミ〜ヽ(`Д´)ノネズミ〜ネズミ〜!
やめてくれ〜((((((`Д´)))))))〜やめてくれ!
オーウェルは動物好きだったようだが
ネズミだけは嫌いだったんだろうか?
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
パリで空腹のあまり
シャーロック・ホームズを読むくらいの
気力しかなかったという件があるが
そういうものなのだろうか?
読みたくなった
ブレアっていうのは貴族の名前だから
オーウェルが嫌ったんだよ
108 :
吾輩は名無しである:03/06/03 14:47
>>102 >102 :オブライエン :03/05/26 20:53
>
>>101号室にようこそ。
しまった!この手があったか!今回は素直に参りました。
次スレの101で狙うからな。
『1984』で逢引の女は
即座に自白しちまうんだよね
たしか。でもネズミ責めというのも
〜((((((`Д´)))))))〜だよなあ。
『101』っていう数字は何か特別な意味・含意があるのですか?
101空挺師団
section 101 (意味は分からないがよく見かける)
Linux 101 (Linux の初級講座)
101 dalmatian (101匹わんちゃん)
前にも出てきたかもしれないけど、
6月25日でオーウェル誕生100周年。
その頃にこのスレは盛り上っているのかな?
当日に天声人語とかでとりあげられそうな話題だけど
112 :
吾輩は名無しである:03/06/06 21:42
1984はハヤカワからしか文庫化されていないんですか?
113 :
吾輩は名無しである:03/06/07 17:15
「1984」は巻末のnewspeak辞書があることで
その価値を何倍にも高めている小説だと思いまつ
語彙の制限が思考の幅を狭めるのには最も良い方法だということ・・
「パリ・ロンドン・・・」はほんとに面白いでつ
英会話学校の先生に貸したら皆回し読みして絶賛されてました
しかし本の存在はイギリス人にもあまり知られてないようです
「カタロニア賛歌」も傑作でつ
上の方にある書き込みの「がらがら声の」原因は
この時気管のすぐ横に被弾したせいでつね
ところで名前忘れちゃったんでつけど
「極大射程」を書いたミステリ作家の作品に
スペイン戦争を扱った小説があるのですが(確かハヤカワ)
主要な登場人物のモデルが明らかにオーウェルなんですけど
解説などにいっさい言及されてなくて非常に不満でした
小説そのものはまあまあというところですが
長文失礼しました
>>112 そういえば早川書房が独占権を持っているとか
どこかで見たような…
う〜ん思い出せない。たぶんそうなんじゃない?
117 :
吾輩は名無しである:03/06/10 08:58
マスコミの「盗聴、盗撮」は許されるの?その9
http://natto.2ch.net/mass/kako/1016/10165/1016527634.html 54 名前: かおる ◆31hpx6to 投稿日: 02/03/22 04:20 ID:SNZoz4gQ
作家を目指して勉強中の男のネタをねらって、盗聴盗撮のストーカー行為が
行われた。収集したネタと引き換えに利得を得た彼らは、作家の口封じに、
彼の情報から虚偽の危険人物を作り上げ、巷にうわさとして流布した。
作家を危険人物と認知した者達は、グループを結成し、監視体制を確立した
が、作家本人からの事情は聞こうとせず、監視と犯罪者に対する私刑は、延々
と行われた。
119 :
吾輩は名無しである:03/06/11 01:45
>>110 >『101』っていう数字は何か特別な意味・含意があるのですか?
う〜ん。どうなんだろう?俺的には「一階の隅の部屋」、つまり
「どんづまりで出口なし」という意味だと思っているけど。
でもたしか地下室だったんだよな。
あ!本当に一階の隅なら出口はある。しかし出口はただ一つ。
そしてその出口が、アレで、恋人を売って、BBを愛する道しか無かった。
洗脳工作を行うのは、本当は地下室で、本当には出口は無いんだけれど、
「101号室」と称することにより、唯一の出口が有ると被洗脳者に希望を
持たせて洗脳を容易にするための策略である、ということをオーウェルは
表現したかった。
どうよ、これは。自信が有るのでageます。
>>110 101 dalmatian (101匹わんちゃん
オーウェルのスレがあるとは!!
文脈それてすんませんが、私はこの人と
魯迅の評論に何か共通するものをかんじています。
ダリについての覚え書きがすきですね。。
122 :
文芸誌もやっているので:03/06/11 07:49
マスコミの「盗聴、盗撮」は許されるのか?その8
http://natto.2ch.net/mass/kako/1011/10115/1011522150.html 536 名前: 532 投稿日: 02/03/02 23:39 ID:3mG/RL4O
さっきの書き込みをして盗聴集団の一員がある場所で早速
(私は)「かなり頭のおかしい人」とかいってました。
盗聴をして知り得た事実、私の婦人科通院内容を自分らの盗聴推進
プロパガンダを補強する素材として、事実を全く逆転した形で、
作品に反映して金儲けをしてしまう業界の君らにそんなことを言われても、
それをどう捉えたらいいのか、本当はもう分かりかねています。
盗聴・盗撮といった負の行為に頼って、悪意を行間に挟み込んだ
作品を何も知らずに消費させられている人がかわいそう。
誰もそれを盗聴・盗撮によって得ている情報から出来ただなんて
疑う余地はないのだしね。でもそれって一種の偽装ですよね。
それが、マスコミがこの盗聴・盗撮の連携によって
必要とした”結果”なのでしょうか?
なんでageられたのか知らんが
オーウェルにはもっと長生きして
カミュやサルトル、ラッセルなんかと
対談したりモンティ・パイソンに
ちょい役で出演したりしてほしかったなあ。
出演しないでも抗議の手紙を書くとか……。
124 :
吾輩は名無しである:03/06/13 22:35
原語で「1984」読みますた。
たまたま北朝鮮の拉致被害者が帰国したころに読み始めたので
ちょっといろいろ考えさせられましたね。
でも、この小説って海外では青少年向けの版もでてるんですね。
「Animal Farm」もそうだけど。
確かに英語は割と読みやすかったけどね。
125 :
吾輩は名無しである:03/06/13 22:59
「1984」ってよく北朝鮮にたとえられるけど、どうかなって思います。
というのは、北朝鮮は東アジアのただの小さな国ですが、この話の中で存在する国は
世界を3つに分けたくらいの大きな国ですから。
それに、拉致事件に関しては歴史的経緯もあるので、やはり不適当かなと。。
それよりも、私が感じるのは、米国がBBになりつつありのではということです。
今回のイラク戦争なども、偽情報を根拠に開戦したという見方もありますし。
少なくとも、「戦争は平和だ、無知は力だ」って言うのが当てはまってる気がします。
そして、日本もこのままでは米国にひきづられてBBismに巻き込まれたしまわないかなって思います。
BBismを導入したからサイムが消えてしまって、赤字国債の問題が無くなるなんて事は決してないでしょうし。
126 :
吾輩は名無しである:03/06/13 23:03
>>125 ああ、おまえは多額の借金を抱えて、困っているんだな。
紅茶の入れ方について薀蓄をたれている
一文がありましたね。「ミルクが先か後か?」
オーウェルはミルクは後派だったようです。
私は面倒なので缶入りかペットボトルで
飲むので後も先もありませ〜ん!
128 :
吾輩は名無しである:03/06/21 23:54
■作家のオーウェル、情報機関に「隠れ共産主義者」リスト
小説「1984年」などで知られる英国の作家、ジョージ・オーウェル
(1903〜50)が、映画俳優のチャプリンら38人の「隠れ共産主義者」
のリストを英政府に提供していたと、21日付の英紙ガーディアンが伝えた。
リストには、作家、俳優、学者やジャーナリストの名前があった。「私の
意見では、隠れ共産主義者、共産主義のシンパ、あるいはその傾向があり、
信用ができない」と付記されていた。情報機関の女性職員シリア・カーワン
さんを通じ、共産主義陣営の宣伝戦に対抗するための情報を求められ、結核
を患った晩年の49年、自身の作成したリストを渡したという。
カーワンさんは昨年亡くなった。娘がカーボン紙を使ったリストの写しを
見つけ、政治史学者を通じて公表した。
オーウェルは「動物農場」や「1984年」を通し、全体主義を風刺した。
リストを政府側に渡したのは「美しい女性への恋ゆえだった」と政治史学者
は分析している。オーウェルは、カーワンさんに求婚したことがあったとい
う。 (asahi com)
何かディズニーみたいで正直ちょっと幻滅
面白いニュースだな
俺は逆に好きになっちゃった。
やはり「1984」の作者の書いたリストだから価値があったんでしょうね。
シリアたんにしてみれば、「人気がなくて臭かった(自己評価)」オーウェルでも、
「1984」の作者としては利用価値があったと。
133 :
吾輩は名無しである:03/06/22 07:53
へ〜
134 :
吾輩は名無しである:03/06/22 10:56
135 :
吾輩は名無しである:03/06/23 00:03
136 :
人間の商品化、全体主義への一歩:03/06/23 00:07
137 :
吾輩は名無しである:03/06/23 01:30
なかなかやるなあ。オーウェル見直しますた
138 :
吾輩は名無しである:03/06/23 02:20
Grave New World!
139 :
吾輩は名無しである:03/06/23 04:53
お前ら大好き
あぼーん
このニュースを聞いて、オーウェル好きになったとか
見直したとか、それはのんきというかなんというか。
1949年て、それほど大昔のことではないと思うよ。
そういうことしてたらしいってのは
オーウェルに興味ある人間にとっては
以前から知られてた事だろ。
証拠の発見って意味では大きいけど。
143 :
吾輩は名無しである:03/06/25 11:34
韓国の新聞、東亜日報の日本語版の記事「[オピニオン]ジョージ・オーウェル誕生、100周年 」
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2003062535028 「◆ビッグ・ブラザーと統制権力を憎んでいたオーウェルも、ある女性の愛を得るために
英情報調査局に協力していたことが、遅ればせながら明らかになり、誕生日をさらに
「豊かな」ものにしている。シリア・カーワンという美貌の情報調査局情報要員の要請で
チャーリー・チャプリンやE・H・カーなど、共産主義と見られる人物38人のリストを
作ったと、最近英紙ガーディアンが報道した。それも死を迎える1年前にそんなことを
したのだから、どうやらいかなる信念や価値よりも、重要なのは愛ということなのか…。」
E・H・カーね。『危機の20年』の著者ですな。保守主義者ではないけれども、
共産主義者というのはちょっと言い過ぎのように思います。
当時オーウェルがそう思ってたんだから
言い過ぎも何もないだろ。
自分と意見が違ったらすぐブサヨ呼ばわりするウヨ厨のかほりが
(但し前者と後者は入替えても可)
146 :
吾輩は名無しである:03/06/25 23:17
hyouron good
面白いニュースだね。
ガンジー論では、英国に反抗する独立運動の指導者に対して、かなりシニカルな
見方をしていたし、英国の下から独立したインドは、ソ連と日本に分割されてしまう
だろうともコメントしていた。情報局に協力することは、ソ連で成立した「見当違いの」
共産主義は容認しない社会主義者の立場からも、インドにおける英国の利益を擁護すべく
グレート・ゲームを遂行する諜報機関の一員として働くというキプリング的な伝統に
則った愛国者の立場、いずれからも正当化される。とどめに美貌の女性とのロマンスが
絡むとくれば、政府協力しない条件が見あたらないよ。
>>143 E・H・カーって「歴史とはなにか」とか書いている人ですよね?
>>144 だからオーウェルの認識が当時行き過ぎだった、ってことで特に
問題はないんじゃないですか?
>>147 “説得性”というのをまるきり無視しているんですね…
>>148 俺の文にまるで説得力がないってこと? それともカーワンさんによるオーウェルへの
説得という要素をまるで無視してるってこと?
それとも、オーウェル自身が当時の英国社会内部において言説に説得性を
持たせるために、意識的に
>>147で述べたような発言をしたということかな?
つまりこれらは戦術的な発言であると。答えはどれだろうね。
151 :
吾輩は名無しである:03/06/26 10:26
あの・・・じゃあ基本的なことをお聞きしますが、
>>147に「共産主義は容認しない社会主義者」とありますが、
当時イギリス政府は社会主義も容認してたんですか? 「全体主義(的共産主義)
を嫌う社会主義者」としての立場はわかりますが、それなのになんで自分も全体主義者
のような真似をしたんでしょう? そこがこの東亜日報の記事の骨子ですよね?
基本的なこともわかってない!とおっしゃられるかもしれないが、あなたの
記事より、東亜日報の記事のほうが説得力あるんだわ・・・(請うご教示)
俺の疑問って、このままムシされちゃうのかな?
>>151 なんでイギリス政府が社会主義を容認しているか否かという話をもちだすんだろう。
オーウェル個人の信念とは何の関係もないのに。それはともかく
>>128の記事によれば
オーウェルがリストを情報局に提供したのは49年だ。アトリーの労働党政府が発足した
のは45年だから、時の政府が社会主義を容認するどころか、社会主義政党が政権を
握っていたといっても言い過ぎじゃない。
と、いうことはオーウェルは英国の社会主義政権に期待を寄せて、情報局にリストを
提供したとも考えられる。
いやいや、アトリー政権が“社会主義政権”とまで言ってしまっていいものか
どうかはわかりませんし、当時の共産主義勢力がどれだけその社会主義的政権の足を
引っ張っていたのかわかりませんが、オーウェルが「1984」というスターリン的・
帝国主義的な社会主義システムを批判した作品を書いて、しかもその中で徹底した
管理システムや“密告”と言った行為を揶揄したことは事実ですよね?
では、
>それなのになんで自分も全体主義者のような真似をしたんでしょうか?
という、この部分の疑問にも答えてくれませんか?
つーか、ネット使ってるなら、このくらいすぐに自分で調べられるはずだよな。
肝心な部分の答えになってない…
>>155 ソ連と英国の利益を量りに掛けた結果ではないの?共産主義者というのは
当時の英国においては、ソ連に忠誠を誓うもの、という意味だからね。
恋の情熱によって盲目になったという説も否定はしえないと思うがね。
当時の場合、ソ連というより、スターリンに忠誠を誓うといったほうが正確だろうが。
社会主義とか共産主義とか先に認識があってるかどうか定義して話しろよな。
当時の『共産主義者』と現在の『共産主義者』もその指すものの実体や範囲は
かなり違うだろうし。(当時の定義からすると現在は共産主義者がそこらじゅうに
いることにならないか?)
共産主義者を密告するってのは別に全体主義者(これも認識があってるか
どうか確認が必要か)に限らないだろ。
>>160 冷戦当初の話をしてるのに、今の基準で用語を使い分けても仕方ない。
冷戦当初、ソ連・中華人民共和国は共産圏で、米国と英国は共産主義ではない。
アトリー政権時代、英国ではあらゆる分野で国有化が進み、国民健康保険制度も
発足した。「ゆりかごから墓場まで」というメッセージを挙げた手厚い社会保障制度が
発足したのもアトリーの時代。これを社会主義政権と呼ばずしてなんと呼ぶ?
162 :
吾輩は名無しである:03/06/26 11:31
いや、そうかな?
問題はオーウェルの思想・信条ではなくて、小説などで表明していた思想と
彼が取った行為の分裂じゃないのかね?
当時の共産主義の定義がどうのこうのではなく。
「全体主義」という言葉がいやなら、「徹底した管理システム」という
言葉を使ってもいい。個人の持つ思想が、他人の力によって制限されてしまう
のは、抑圧的な管理システムのせいだと言っていいんじゃないのかね?
するとなんで
>>147みたいに、彼の信条からして →記事のような行為をするのは
当然の帰結である、みたいな論旨になるのかがわからんのだよ。
まあ
>>159ではかなり譲歩した言い方のようだが。
当然の帰結のように書いたのは言い過ぎだったかな?恋の情熱が密告という
行為に至った原因という分析が、あまりに牧歌的すぎると思ったから、刺激の
強い分析を試みてみたんだ。オーウェルの全体主義についての小説は
救いのない結末を迎えるものだった。オーウェル自身がそういうペシミズムから
最後まで自由であったとも、俺には思えない。
まあ、オーウェル自身がペシミズムから最後まで自由ではなかったにしても、
即“密告”という行為と結び付くとは思えないわけだが・・・
あと“恋の情熱”「だけ」が密告の原因だった、と取るのも該当記事の誤読だ
と思うんだけどねぇ・・・だけどまあ、あなたの意見はわかったから
もういいや。おれはこのへんでこの議論には納得した。
というわけで、御納得いただけた?
納得はしてないけど、これ以上議論しても無駄だと判断した。
きみも随分妥協したみたいだし。
最後まで片づけちまおう。まずはあ該当記事を俺が誤読しているかどうか、という問題だ。
>どうやらいかなる信念や価値よりも、重要なのは愛ということなのか…。
このフレーズをどう解釈するかという問題か。これは密告にいたった主要な原因が
「愛」ではないか、と問うている文だね。俺は必ずしも「愛」が、密告の主要な原因では
なかったと
>>147で主張した。ところで俺は“恋の情熱”「だけ」が密告の原因と、どこかで
主張したかな?該当レスを引用してみなさい。
ペシミズムと密告という行為が結びつくか否かは、わからんというしかないね。
わからない以上、ありえないともいえない。
168 :
吾輩は名無しである:03/06/26 12:23
いやーあのね、あなたは
>>163で、
>恋の情熱が密告という行為に至った原因という分析が、あまりに
>牧歌的すぎると思ったから、
と書いているよ。該当記事では「恋の情熱」なんて大袈裟な言葉は使ってないよね?
ただ「重要なのは愛ということなのか…。」といういささか譲歩を含んだ表現を
しているだけだ。それをきみが元の内容をねじまげて提示しているように見えるわけよ。
こういう操作は本来、議論をする際にしてはいけないことのように思える。
同じことが
>>147にも言えて、ほとんど間違った認識と用語の使用法が、
誤った歴史認識を表現しているように思えるわけよ。だからきみの書き込みは
信用はできないと言っているわけよ。さらに「わからない」のなら、素直にわからない
と書くべきなのであって、なにやら余計な推論を呼ぶような書き方はすべきではない
ということなんだが。もしおれが上役なら、きみの記事は却下しているところだ。
>>168 譲歩をふくんだ疑問型の表現にせよ、「愛」が密告の主要な原因であるという
主張しか、かの表現からは導き出せないね。歴史認識が誤っているといっても
どこがどう誤っているのか指摘できないようじゃ話にならないね。
じゃあ、あなたはオーウェルがリストを当局に提供した動機はなんだと思うの。
170 :
吾輩は名無しである:03/06/26 12:46
>>169 それは、単なるへ理屈の開き直り、というやつだろうw
おれからの質問にはまともに答えずに、質問で返してきているじゃない。
>>170 「わからない」と書くのが、礼儀作法に適っているには違いないが、ここは2chだからね。
動機の推測をやらずしてどうする? オーウェルのなした行為と、オーウェルのそれまでの
思想の間に非常な懸隔があることは事実だろう。あなたは不用意に動機の詮索など
すべきではない、といってるだけだ。オーウェルの密告の動機は何かについて
俺は一応、推論を示した。どうも、あなたはオーウェルを傷つけるのを望まないようだから
おとなしく跪いていたら?
オーウェル自身、あらゆる偶像に対して抵抗を貫こうとしたわけだから
自分自身が偶像とされることにも、異議を唱えたことだろうね。
173 :
吾輩は名無しである:03/06/26 13:31
跪くとかなんとか、なんだかわけのわからない議論に発展しているね。
思い込みが激しいんじゃないのかねえ、きみは。きみの推論、といってもせいぜい、
オーウェルがアンチ共産主義で愛国者だったからリストを渡した、
という程度のもんだろう?そんなことはわかり切ったことなんじゃないのか、
と言っているわけよ。問題はアンチ共産主義者だったそのオーウェルが、
自分の小説のなかで告発したような全体主義者の使った手口(密告)を
つかってみずから共産主義を密告したことでしょ? おれは最初からそれを
問題にしているし、該当記事の論旨もそこに力点が置いてあるわけよ。
なんで相手の議論の道筋に素直についていけないのかなぁ。。。
きみの議論はいちいちどこが間違っている、とかの問題じゃないわけよ。
きみの言葉を追っていると、いちいち首をかしげるところが次々とあちこちに
出てきて、もう全体が“なにか間違っている”、という気がしてくるんだよなぁ…
それはきみの議論の仕方の根幹に、根深く根付いているものらしい。。。
だからもう修正のしようがないんだよ。だから
おれに言えることは、人と議論する時は、一度深く息を吸い込んで、ひとつ
深呼吸してからひとの話に注意深く耳を傾けるべきじゃないか、ってことだけかな。
べつにきみの話がわからない、と言っているわけじゃないんだけどね(←これも甘やかしか?)
>>173 リストを当局に渡すことを、密告というのではないでしょうか。
>>173で書かれているように
「リストを当局に渡すこと」と「密告」を区別することに何かの意味があるの?
ふむ、密告したのは愛国心ゆえというわけだね。大筋同意するわ。
俺の歴史認識が全体的に間違っていると思うなら、そう思うのはお好きなように。
175 :
今昔林彪 ◆0RbUzIT0To :03/06/26 13:44
>きみの議論はいちいちどこが間違っている、とかの問題じゃないわけよ。
>きみの言葉を追っていると、いちいち首をかしげるところが次々とあちこちに
>出てきて、もう全体が“なにか間違っている”、という気がしてくるんだよなぁ…
>それはきみの議論の仕方の根幹に、根深く根付いているものらしい。。。
>だからもう修正のしようがないんだよ。だから
何この煽り。おまえが一番痛い さっさとこのスレから出てけ。厨房ちゃん。
はい、ごめんなさい。
とりあえず勝利宣言しとこ。V^_^V V^_^V V^_^V V^_^V
なんだかいろんな人が戻ってきたみたい。
いいこと?、なんですよね?
>>178 いやあ、悪いことかもしれないよ、ケヘヘ…というオチがついたところで落ちるとするか。
180 :
吾輩は名無しである:03/06/26 18:52
SF版のオーウェルスレッドの寂れようにくらぶればなんと賑やかなことか!
なんか生誕100年を記念して雑誌にとりあげられるとか、
映画版1984年のDVD化とかそんな話……ありま…ませんよね。
>>161 だから今の基準で話をしてるのが君らなんじゃないかいな?
つうか用語の概念が議論の当事者の間で合ってるかどうか確認しないと
今のように混乱してるんだろうに。
>>181 そもそも「社会主義」「共産主義」「全体主義」という用語を、誰からも文句がこないように
定義するのは至難の業だからな。その部分で合意をえるための議論をはじめていたら、オーウェルに
ついての議論にまで、とてもじゃないがいきつけないよ。辞典の定義のコピペを貼ってもしかたないしね。
以上に挙げた、個々の「〜主義」について、アーレントにしたがって、その関係についてのいくつかの
命題を提示することをもって、議論の前提としてもらうより他はない。
1.ヨーロッパの社会主義体制は全体主義体制ではない。
2.スターリン体制は全体主義体制である。
3.スターリン体制は共産主義体制である。
以上の三命題について合意が得られれば、俺の議論の筋はとおる。1.については今の
基準であろうと、過去の基準であろうと、反対するものは殆どいないだろう。2.に
ついては、現在ならほとんどから合意がえられるだろうが、オーウェルの時代においては
合意しないものも相当いたはずだ。異論がもっとも多そうなのは、3.についてだろうな。
俺がスターリン体制を共産主義として提示したことが、逆鱗に触れたひとがいたようだし。
スターリンがマルクス主義イデオロギーをいだいたボルシェビストであり、ロシア革命に
よって誕生した共産主義政権の後継者であったことをもって、俺はスターリン体制を共産主義
体制であると定義してみたわけだ。俺の議論はアーレントに依拠しているが、アーレント
自身、ロシア革命は共産主義革命か否かについての議論はしていない。だから共産主義と
全体主義の関係は不透明な部分が多少残る。俺は、スターリン体制を共産主義にあらずと
規定することによって共産主義を擁護する類の議論には、さほど興味がないから、同情の
ない物言いになった部分はあるだろうね。この問題について議論をはじめると、スレタイと
関係ない方向に議論がいっちまうから、このカキコはスルーして、
>>180の方向で話題を
発展させたほうがいいかもな。
オーウェル自身、ソ連の体制をさす言葉として「共産主義」「社会主義」の両方を
使っているから、この二つの言葉を厳密に区別して使っていたわけじゃなかろうな。
「〜主義」で人の思想をすべて色分けするやりかた自体に反対しただろうしね。
もっとも、英国知識人によるソヴィエト・ロシア崇拝(=共産主義擁護)に対しては
一貫して批判的だった。動物農場を読めば一目瞭然。
184 :
吾輩は名無しである:03/06/28 08:41
「カタロニア賛歌」ってどこの出版社のが一番いいですか?
教えてください。
用語の定義を云々するのはあまり意味のないことだと思いますが…。
まあ「スターリン体制」「社会主義」「全体主義」「共産主義」を
それぞれ区別することは重要だとは思いますが。しかしスターリン体制を
「共産主義」と提示されて、激怒した人なんて今までの議論でいましたっけ?
一貫してスターリン体制を全体主義(的共産主義)として否定的に見る見方が、
大勢だと思いますが(もちろんスターリン体制と「共産主義」、および「共産主義」と
「全体主義」の取り持つ関係というのは今は微妙すぎて、とりあえずここで直接関係のある
議論だとは思えません。ただその出自からして「全体主義」というのが、ここでは単に便宜上
スターリン体制を形容するものであって、直接共産主義に結び付くものではないことは
確認すべきだと思いますが)それと、
>>182でハンナ・アーレントの名前が出てきますが、
できたら著作(『全体主義の起源』?)のその部分の典拠先も記載してもらえると有難いです。
それとも
>>182さんの独自の要約でしょうか?ところで
>>183を見るとオーウェル自身が
用語の厳密な区別をしていない以上、当時のイギリス政府を“社会主義的”と言ってしまうのも
危なかしいことになってしまい、オーウェルの政治的立場がいかに日和見的だったかがわかる
と思います。ソヴィエト・ロシア崇拝嫌悪についても、ほかに知識人批判や愛国精神の発露
といった別のものに帰因されるのかもしれません。
186 :
吾輩は名無しである:03/06/28 11:13
この人まだ生きてるの?
>>180 DVD化すべき映画化作品ですけど、
1983年に作られたのではなくて、
1950年代に作られたのを見た方っていますか?
あーあ、なんかマジレスして損したみたいだ。
要するにジョージ・オーウェルの評価というのは、あの時期、実際に
ソヴィエトロシアを見聞しに行き、いち早くスターリン体制を“全体主義的”
と喝破して、当時なにも知らずにソヴィエト支持を打ち出していた、
(“良心的”)知識人を批判し始めた、という先見の明にあるんでしょう?
だからオーウェルの小説は保守派のイデオロジーにも利用されるし、また一方で
ナチのような全体主義体制批判にも援用されている。
さらにその議論にオーウェル自身の取った曖昧な政治的信条・立場というのが
絡んでくるから、よけい話がこんがらがっているように見える。
但し、今回のリスト提出問題は、また別の角度からの批判・点検が必要になって
くると思う。
190 :
吾輩は名無しである:03/06/28 12:39
このスレには美香がいないようなので一安心
>>185 >「共産主義」と提示されて、激怒した人なんて今までの議論でいましたっけ?
俺の
>>147のレスが気に入らなかった人がいたようだから、”共産主義は容認しない社会主義者”
この句が、お気に召さなかったのかな〜と、こっちで勝手に忖度したんですわ。
>典拠先も記載してもらえると有難いです。
全体主義の起源3 「全体主義」は一冊まるごとを使ってナチス・ドイツとスターリンのソ連の
分析にあてているから、特定の典拠先を引用しろといわれてもねえ…緒言を読むだけでも、ヒットラーの
ナチスと、スターリンのロシアが分析対象であると述べている文には事欠かないが、とりあえず一節だけ
引いておく。
…あらゆる新しい統治形式のうちで、最もおそろしいこの形式、私がその諸要素と歴史的根源の分析に
着手したこの統治形式が、ドイツの全体主義がヒットラーの死とともに終わったのと同様にここでも
スターリンの死を持って終わったこともまた真実なのである。
これを素直に読めば、スターリンのソ連が全体主義であったと述べているのは明らかだね。
「全体主義の起源」は、戦後の西ヨーロッパの政治体制については、何も分析していないから、アーレントが
戦後の西ヨーロッパの政治体制を全体主義とみなさなかったことも明らかだね。ロシア革命及び
共産主義思想については、とくに綿密な分析がなされているわけではなく、アーレントの関心は
彼女が全体主義とみなした政治機構の解明に注がれている。したがってスターリンのソ連が共産主義か
否かは、また別の主題に属する問題だ。
>オーウェルの政治的立場がいかに日和見的
前に引き合いに出した「文化と帝国主義」ではねレイモンド・ウィリアムズがオーウェルの社会的ヴィジョンを
厳しく批判した、とある。(p.315) そのウィリアムズのヴィジョンを、まだ批判的意識の浸透が不十分と
サイードが批判してる。サイード自身も「ウィリアムズに反論するのは危険なことである。」といったとおり
オースティンのテキストに対するウィリアムズの読解を批判した章は、英米の批評界から強烈な反発にあった
そうだ。俺もサイードの批評はかなりキツイ部分があるという感想をもったよ。
>ソヴィエト支持を打ち出していた、(“良心的”)知識人を批判し始めた、という先見の明にあるんでしょう?
ジードの「ソビエト旅行記」もそうだね。
>保守派のイデオロジーにも利用されるし、また一方でナチのような全体主義体制批判にも援用されている。
古典的自由主義者であるが、自由主義的資本主義経済は信用できない、という立場だろうな。
>今回のリスト提出問題は、また別の角度からの批判・点検が必要になってくる
俺も記事を読んで思いついたことを書いたに過ぎないから、新聞に書いてある愛が密告にいたった原因
ではないかという説も十分検討しなければならない。オーウェルの専門家が動機についての論証を
詳らかにしているというのなら、俺ごときの出る幕は既にないな。生涯の最後に愛によって自らを裏切った
というおはなしが、いささか出来すぎているかと邪推が働いたまでだ。
>>183の最後の一行の「動物農場を読めば一目瞭然。」これは繋がりが悪いから削る。
>>192の二行目 ではね → では
>>182 >
>>181 > そもそも「社会主義」「共産主義」「全体主義」という用語を、誰からも文句がこないように
> 定義するのは至難の業だからな。その部分で合意をえるための議論をはじめていたら、オーウェルに
> ついての議論にまで、とてもじゃないがいきつけないよ。
だれがそんなこと言ってるんでしょか。『誰からも文句がこないように定義しろ』なんて
言ってないだろ。もしそう読めるレスがあれば示してくらはい。
議論の当事者同士での認識の一致は必要ではない?
>辞典の定義のコピペを貼ってもしかたないしね。
アフォまるだしだな。あたりまえだろ。だから認識があってるかどうか確認しろって
言ってるんだけどな。
自分の世界から一歩も出ることができないと他人と議論はできないと思うよ。
195 :
吾輩は名無しである:03/06/28 14:04
君ら何をしたいの?ジョージについて話したいの?言葉の定義をしたいの?
単に喧嘩したいの?
すまんすまん。他人と議論したいんじゃなくてただ自分の持論を開陳したい
だけだったのだね。
いやーよくわかりましたよん。
ところで、
>>192の五行目、「オースティンのテキストに対する…」は「オーウェルの
テキストに対する…」の間違いじゃないんですか? 分かりやすく要約すれば、サイードが
「文化と帝国主義」の中でレイモンド・ウィリアムズがオーウェルの社会的ヴィジョンを
批判したテクストを、「意識が甘い!」ということで再批判した章を書いた、ということ
ですよね? もしよければサイードの批評のどういう部分が英米の批評界から反発を受けて、
あなた自身も「かなりキツイ」と感じたのか教えてほしいなあ…(いま手元にその本
ないんで。)しかし「ウィリアムズに反論するのは危険なことである。」
と、サイードが言ったのは、日和見的なオーウェルの立場を批判したテクストを
再批判することが危険きわまりない、ということなのかな…
いずれにしても、あなたの文章からはどういう批判だったのか見えてこない…
ま、ぼくは専門家ではないし、ここで専門家の議論を要求しても意味ないと
思う(というか、“オーウェル専門家”のような文学者がこのような問題を
解けるわけがないと思うんだけど。たとえばオーウェルの個人的な書簡や手記など、
資料を洗い出したところで、それを当時の政治情況と併せて、
その思想的価値や信条的意味を評定して忖度していく、というような作業は、
当時の国際政治や政治史に詳しくなければできることではないし、またその評定の
仕方も問題になってくると思う。たぶんその評定方法そのものが高度に政治的な課題に
なるだろうから。だからこの問題に一番相応しいのはまさにサイードのような人なのかもしれない!)
「生涯の最後に愛」なんたらには、回答は出てきそうにないですな…たとえ
オーウェルがシリア・カーワンという美貌の情報調査局情報要員と出会って恋におちても
密告という行為をする必然性が与えられるわけではないし、むしろもともと英情報調査局の
周辺にオーウェル自身がいたのかもしれない。それにそこにオーウェルがいたからといって
かれの政治信条を忖度するのは難しいですよ。ま、ぼくは東亜日報の記事が断定的では
なかったので(推定で終わっているので)とくに疑義は持ちませんでしたが。しかしそれが
なくてもオーウェルの行為は疑念を持たれて当然だと思う。
199 :
林彪 ◆0RbUzIT0To :03/06/28 14:07
>自分の世界から一歩も出ることができないと他人と議論はできないと思うよ。
相変わらず厨房丸出しの煽りだな。
もう痛いからやめとけって。このスレ見てる人全員がおまえはイタイって思ってるよw
ひきつって笑顔を保ちながら鼻息荒げてキーボード叩くなって。
粘着厨房は誇り高きオーウェリアンのスレッドから出ておいき。この引き篭もり。
>>194 ほいじゃ、とりあえず君と僕の間で認識があうかどうかチェックしてみようか。
>>182の三つの命題について、認められるかどうか、答えてみてくれない?
>>185 > 用語の定義を云々するのはあまり意味のないことだと思いますが…。
その通り。そんなことを言ってる人はいない。
>>197 http://home.att.ne.jp/sun/RUR55/home.html ここの「対立する視点」という
コメントを読めば、反発のありようがどんなものだったわかるよ。一部引用するな。
>僕のように文学を教える者たちは、これまで、政治や歴史にかかわる部分については考慮の対象外とすること
>をよしとしてきました。作品を芸術として扱うということです。芸術作品の価値を認めることについては僕は
>誰にもひけをとりませんし、自分が愛好し賞賛する作家の作品しか取り上げません。だけれど、読解において
>は、「これらは芸術作品である」と言うだけでは不十分だということも主張しているのです。
サイードの読みが政治的に偏向している、という批判がくわえられたのは想像にかたくないね。
この間、訳された英国の文化史(名前忘れた)では、ポスコロ批評に対する反批判も行われていた。
俺はそもそもオースティンの作品を芸術として十分に享受していないと自覚しているから
サイードの批評を読むのは、病気にもなっていないのに、強い薬を飲むようなものではないか、という
怖れがあるわけだ。
>>198の内容については、とくに異を唱えたい部分はないな。ほぼ同意。
ウィリアムズの批判についても未読で、こんなに偉そうにものいってるから
汗顔のいたりだ。
>>202 いやあ… ありがとう。正真正銘のオースティンね。
これってカルスタって言うのかなぁ…? 植民地主義以降の視点から文学を捉え直す、
みたいなことね。サイードに対するその批判も古典的なものじゃないかしら。いずれに
しろ方法論を一元化することは読みのファシズム(w)につながると思う。
こういう分野にはあまり強くないのでなにもコメントできそうもない。
よほど英文学に長年精通して、英国史・世界史とともに複数の視点を持っていることが必要なんでしょうね。
学者というのは往々にして、方法論的「勇み足」や自分のやってきたことを否定されるのを嫌うものだからねえ。
>>204 オーウェル自身、政治と文学の関わりかたについては、大いに悩んだらしいが
一九三六年以降のまともな作品は、全体主義を攻撃し、民主的社会主義と自分が
考えるものを擁護するためにものを書いている、と公言しているから、日和見主義という
評は厳しすぎる。「冷戦時代に態度が変貌した」と「文化と帝国主義」には書いてあるが
当時の政治情勢を考えれば、無理からぬものがあるな。
単なる読者としては、とても英国文化史全般に精通するなんて不可能だから、信頼
できる批評家をみつけて、そのひとに従って地図をみる、という方法をとる以外あるまいね。
>>205 後段、同意っすね。まあイギリスの田舎地所とカリブ海のプランテーション農業を
結び付けるような発想は、誰にでもできるものじゃないし、たとえそれを思いついた
としてもそれをもとに建設的なテキストの読みを提示するのはむずかしいと思う。
とりあえずまず、その「信頼できる批評家」を見つけだすことが難しいんでしょうなw。
>>206 そういうことやな。今日はこの辺でおちるね。つきあってくれてありがとう。
>>207 どういたしまして。こちらこそありがとう。
しかし僕にはちょっとシビアなサブジェクトと論客だったかな…
>>200 まだ言ってるよ。
そんな三つの命題なんてどうでもいいのだよ、君。
一般的な定義をつきつめても意味ないでしょ。(ってもう言ったよな。
たまには自分以外のレスも読めよ。)
それから漏れは議論の当事者ではないよ。
で、オーウェルの密告の原因について結論はでたのでしょうか
213 :
林彪 ◆0RbUzIT0To :03/06/28 18:04
私はオーウェルに一時期熱中した事がある
平凡社のオーウェル評論集を読んだ
もちろん上で議論しているように他の批評家の意見まで読んではいない
しかし「ナショナリズム覚書」は今読んでも新鮮である
現在、作家がなんらかのイデオロギーに接触せずに文学活動をする事はうそである
そのような事も含めてナショナリズム、見えざる権力志向への危険は
私も感心せざるを得ない
しかしオーウェルの民主的社会主義への限界に私は言及したい
彼の言う言説はまさに正論である
しかしその正論にはたして人間の性質がついていけるのだろうか
コンラッド論においてイアン・ワットはコンラッドとオーウェルとの違いを指摘した
オーウェルは人間が完璧な存在、モウマンタイな理想的なものになれると確信していたのだろう
だからこそ彼の明晰な文章は生まれた
しかし、コンラッドは理想と現実との溝、まさに「闇の奥」を見つめた
オーウェルのような理想主義はまさに人間の生とのずれを生み出し、崩壊せざるを得ない
だから私はオーウェルを尊敬しながらも手放しで賞賛することはできないのである
そしてまさに私に響いてくるのは人間の限界を見つめたコンラッドの「モラル」だ
214 :
吾輩は名無しである:03/06/28 19:04
>>213 その大時代ぶった口調といい、ネクラな結論といい、
'80年代のニューアカを通過した若者の知性がそんなところにまで
後退してしまったのかと思うと、正直陰鬱な気持ちになる
亡命パレスチナ人として、世界を流浪してきたサイードですら
そんなネガティブな世界観は持たなかっただろう。
現在でも世界に貧困で喘いでいる人々、祖国をうしなって彷徨っている
人々は大勢いるだろうが、けっして希望をうしなったわけではない。
いつの日か太陽のような理想が高く昇ることをだれもが信じている。
きみが表明しているペシミズムは、かつてかりそめの“経済大国”の地位から凋落しつつある
現代日本を覆っている退廃と気分からくる甘えを含んだ陰鬱さ、ペシミズムにすぎない。
理想を信じず、他者のテクストに難点をつけることでやってきた相対主義的な
テクスト読解(パレスチナとイスラエルの間の紛争も然り)なども
やがて終わりがくる。たとえ終わりが来なくても、
それを信じ続けることがもっとも肝要なのだ。「人間の限界」などという
持って廻った言い訳などを持ち出さずに、「限界」を超え理想を実現させようという
真摯な眼が、いま世界でもっとも必要なのだ
215 :
林彪 ◆0RbUzIT0To :03/06/28 19:13
>>214 君は間違っている
人間の限界を認識することがなぜペシミズムなのか
むしろその人間が決して完璧な幸福、達成を望めない事を悟らなかったところに
帝国主義、科学信奉、挙句の果ては共産主義の顛末があるのではないか
これはヒュームのいう「連続の原理」に近い
信仰を失い思想を考え出す事により人々は人間の範囲、いわば肉体を忘れてしまったといえるだろう
君の言う貧困や難民の問題は確かに存在する
しかしそれが誰かの「完璧な思想」でかつて救済し得たか 断じて否
確かに今日本があらゆる意味で諦観の雰囲気に覆われていることは認めよう
そしてコンラッドがこの「限界」を唱えたときも大英帝国衰退の時期と一致する
結局、君の回答に一部、私の言っていることは当てはまるのだ
理想ではなく信仰、希望のための日常の行動規範を信じること
これが人間の有限性を認識し、その範囲で最良のものを目指す、これがモラリズムだ
理想というものは過激であり、結局破壊を伴うのみである
オーウェルの思想がいかに穏健的、合理的であれ、彼が社会主義と人間の万能性に目がくらんでいたことは
否定できない
216 :
吾輩は名無しである:03/06/28 19:28
>>215 かなり混濁して意味不明な文章になっているが、
ただ一言。「理想」は外部から与えられる「完璧な思想」によって
救済されるものではない。理想は太陽のように、近づこうとしても
なかなか到達することのできない、ただ漸近的にのみ接近できるもの
でしかない。
だから君は間違っている。
日常のモラルに埋没することによって、自己の保身に汲々とし、
「理想」という大義をうしなって猫に追われる鼠のように日常の床を
のたくりまわる小動物のように生きること勿れ!
「理想」を求める悪しき諦観に自分の身を侵させることなく、
心身健やかに理想という太陽に向かって自己自身の身を開け広げさせるべきなのだ!
↑ ごめん。意味不明だ。
>「理想」を求める悪しき諦観
って何だ?俺には電波文体は向いてないんだよ。。。日常からそういう文章も
読まないし。
あぼーん
>>210 しつこく間抜けな突っ込みいれる奴がいるなあ。
>>181で「〜主義」という用語の
概念が混乱していると指摘したのは君じゃないの?用語の概念が混乱しているなら
双方のいずれかが用語の定義を示して、それに他方が同意するという手続きを踏む
以外に何かやりかたがあるの?俺は定義を示すことのほうが難しいと思ったから
>>182のように書いてみただけさ。双方において異なった意味に使われており混乱して
いる用語についての合意をえるために、その用語の定義を示すこと以外のやりかたが
あれば示してみな。
ユーリズミクスのビデオが手に入りそう。
ジュリア……た・の・し・み。
221 :
吾輩は名無しである:03/07/05 02:18
ちょっと聞いてくれよ。
何で岩波文庫って「オーウェル評論集」とか「神々は渇く」とか「リヴァイアサン」とかいう名著を絶版にするのだね?
>>221 ただのサイクルだと思う。
10年もたてばまた印刷してくれるだろう。
>>222 うんそうだねきっと
ところで「神々は渇く」といえば
「アウトサイダー」のコリン・ウイルソンに
「超読書体験」っていうまぁ自伝的読書癧があって
作者別でアナトール・フランスもあるんだけど
かなり詳しく一作品ごとの評価をしてるのに「神々・・」だけ抜けてて
あれれとおもったんだよな
関係なかったねスマソスマソ
岩波は「パリ・ロンドン放浪記」だしてくれてっからいいんじゃん?
ペンギンで読めば済むぢやないか。
225 :
吾輩は名無しである:03/07/09 16:12
小泉首相が国会の答弁で「いったん全体主義勢力に侵略されてその独裁を受け入れたら、
戦争は起きないが、それは自由を失った奴隷の平和だ。私は奴隷の平和を選ばない」
という趣旨の発言をしましたが、これって何かオーウェルっぽいですね。
イギリスに留学しているし、尊敬する人はチャーチルだし。
でも個人情報保護法とかがあるから一概にはいえないか。
>>214 >亡命パレスチナ人として、世界を流浪してきたサイード
スレ違いだから手短に述べる。サイードの父はアメリカ国籍をもつアラブ人で、
エジプトを生活の拠点にしていた。彼の妻はカイロの衛生状態に不安を持ち、
エルサレムの病院でエドワード・サイードを出産し、サイードとともに
エジプトに戻っている。エドワード・サイードがパレスチナ人を自称するのには、
かなりの無理がある。カイロでのサイード一家は上流階級で、エドワード少年は
メイドに世話されて、フィットネスクラブに通うという生活だった。
ソースは「タイム」10月11日号 エッセイ (米国版 10月 4日号)The Case of the Suspect Bios
http://www.est.hi-ho.ne.jp/kimura/pages/bios/bios.htm ↑に邦訳が公開されている。
もう一つは『国の壊れる音を聴け−国際報道と日本のゆがみ−』(古森義久著 恒文社21刊行)
第6章にある「サイードは出自粉飾」という項目
http://www.ko-bun-sha.co.jp/kikan-060.html このサイトで目次が読める。
あぼーん
228 :
吾輩は名無しである:03/07/19 23:17
age
229 :
吾輩は名無しである:03/07/20 20:58
上のほうに小渕について書いてあったけど、
そういえば、小渕元首相とオーウェルって6月25日で誕生日が一緒なんだよね。
あと、あややも。
230 :
吾輩は名無しである:03/07/21 08:59
今さらだが、13は面白い。
>225
君は「1984年」をもう一度読むべきだと思われ。
232 :
吾輩は名無しである:03/07/23 22:39
この人って短編小説出してますか?
短編集とか。
>>232 動物農場(角川文庫)買うともれなく短編もついてくるよ!
234 :
吾輩は名無しである:03/07/23 23:23
>>233 ありがとうございます。
友達に『1984年』と評論を薦められたんですけど、
最初は短編から入ってみようかな、と思ってたもので。
明日、書店で見てみようと思います。
良い友達だね
236 :
吾輩は名無しである:03/07/24 01:14
この人にはもうちょっと長生きして活躍して欲しかったなあ・・。
「パリ・ロンドン放浪記」や「ウィガン波止場への道」読むと凄く衛生状態が
悪いとこにいたから結核になったのかな。
返す返すも残念。
237 :
吾輩は名無しである:03/07/25 01:17
辺見庸とか船戸与一みたいなもんだろ?>オーウェル
プッ
>>237 3人とも好きだったりする。
全然つながりを感じたことはなかったけれど。
239 :
吾輩は名無しである:03/07/25 23:48
ちくま文庫あたりで全集出してくれないものだろうか。
『1984』は難しいかもしれないが……
240 :
吾輩は名無しである:03/07/27 19:11
ところでおまえら「オーウェル紀行」読んだ?なかなかおもしろかったよ
「オーウェル紀行」初耳だ……。
ところでみんなB.クリックの
『ジョージ・オーウェル』は
当然、読んでいるよね?
「或る日の浮浪者」(A Day in the Life of a Tramp)
オーウェルは自身でとにかく一時は Tramp を
やったのでなければ書けない文章だ。イートン校を
出てホームレスの身になるとは……。
1984で女が最後に主人公と再会するけど、その前にロケットで死んだんじゃなかった?
記憶があいまいですまん。
>>243 ロケットが出てくるのってザミャーチンの「われら」じゃなくて?
245 :
吾輩は名無しである:03/08/01 23:10
>>244 いやちがう。
ロケット攻撃に巻き込まれて死ぬんだ。
246 :
吾輩は名無しである:03/08/01 23:20
なんてまともなスレなんだ
辺見とは対極だと思うが・・・・・・あの扇情的な文章は耐えられない。
(^^)
249 :
吾輩は名無しである:03/08/02 02:46
船戸は?
250 :
吾輩は名無しである:03/08/03 11:03
>>243 崩れたがれきで、顔が白くなってて、死んでいるように見えたっていうふうに書いてあったはず。
俺も、死んだと思ってたら、生きてることになってるみたいなんで読み返した。
251 :
吾輩は名無しである:03/08/03 12:04
パリ・ロンドンどん底生活って言うのかしら
ホームレスになって二都をさすらう話
あれなんかネタ命、の作品だからネラーでも書けるかもね
でもあれが振り出しだけど、ずいぶん迷走したわね、あの人
252 :
吾輩は名無しである:03/08/03 12:46
ジョージ・オーウェルを食った南京虫と
フランスで渋沢建彦様を食った南京虫に
対談させてみたい
最も両方とも南京大虐殺であえなく果てただろうけれど
>251
あれはホームレスとはちょっと違う。
パリでは家賃の滞納、ロンドンで学習障害児の教師。
それから、出来事の順序や背景にフィクションが込められていても、
細部の累積からくる雰囲気はノンフィクションと言ってもいい筈だ。
ネタだとは思わないよ。
>>236 そういう処にずうっといたわけではない。
文筆で生活でき、BBCに雇われたりして
警官時代とおんなじ位の年収はあった。
それよりも過労死ではないかと睨んでいる。
242の A Day in the Life of a Tramp や
The Spikes といった掌編を読むと確かに
一時期は酷い暮らしぶりだったんだろうが……。
255 :
吾輩は名無しである:03/08/04 22:56
空気を求めてage
あぼーん
257 :
吾輩は名無しである:03/08/17 01:08
この日との全長編小説をよんだことある人はいますか?
彩流社の『空気を求めて』を買うか晶文社の『空気を求めて』を買うかで迷っています。
彩流社の裏表紙に書いてあるあらすじを読んで、
結構面白そうだって思って、買おうとしたら晶文社版もあることに気づいたんで。
どっちがいいのでしょう?
259 :
吾輩は名無しである:03/08/17 07:08
>>258 ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』でつな。
小泉首相が終始無言のイエスを連想させた?
ちょっと無理があるような。
饒舌さは大審問官を思わせますが、
イデオロギーは正反対。
>>259 うん。だから、小泉が批判してるモノがまんま大審問官のお話しだから。
流石にイエスと重ねたりなんかしないさ。
デストピア?
ディストピア?
262 :
吾輩は名無しである:03/08/19 21:09
そう言えば『一九八四年』の101号室におけるスミスとオブライエンとの
やりとりって大審問官ぽいような。「2足す2は4だ。これが言えれば
全て自由になる」(だっけ?)というスミスの日記帳の記述も、
ドストエフスキーの『地下室の手記』に出てくる「2かける2は4。
これはもはや生ではない。2かける2は4。それは死の始まりだ」を
思わせる。つまりドストの地下室男が想像して不満に思う状態よりも
ウィンストン・スミスの置かれている状況の方がはるかにシビアだ、
と言いたいのでは?どなたか詳しい方、オーウェルにドストエフスキー
の影響についてご教示ください。
あぼーん
>262
笠井潔『テロルの現象学』でオーウェルとドストエフスキーが
同じ224というメタファーを使いながら正反対のことを述べている
ことについて論じてる。
>257
がんばって英語で読めば迷うこともない。
>>265 でも、訳の違いが面白いこともありますので。
前にも書いたけど゛カタロニア讃歌は角川>>>>>>>>>>早川>>岩波だと思いましたし。
というわけで
>>257は両方買って読み比べればいいのです。
267 :
吾輩は名無しである:03/08/23 13:00
空気を求めてっておもろいのか?
あぼーん
あぼーん
270 :
吾輩は名無しである:03/08/23 13:51
ジョージ・オーウェルって「情事の終わり」の作者かい?
グレアム・グリーンかと思っていたよ。
ビッグブラザーって本当にいるの?
俺は元々存在しないか、もしくはとっくに死んでる
と思うんだけど。
この人はホームレスのほかに
監獄に入ろうとして酩酊罪で
留置場に泊まったりしているな。
スペイン内乱といいロンドン・パリといい
なんというかどえらい肉弾取材だ。
>271 『1984年』を再読汁。
273 :
吾輩は名無しである:03/08/30 11:36
伝説の美香語録
「私は宮本輝の生まれ変わりだ」
「私に文学を感じない奴は二度と文学の本質に触れられない」
「小説は全部ノンフィクションですよ。私はそういうウソとかつけないんです。
作り事の小説を書いても人の心を揺さぶらないでしょう」
「工藤はカスの作家。工藤に負けるやつは人生終わりだ」
「オイディプスの両目潰しはいつか真似してみたい」
「本当の文学は平野啓一郎でもなく村上春樹でもなく美香にある」
「中上健次に島尾敏雄・・私の選ぶ文学は最高にcoolだ」
「300人で図書館借り切って読書会したことあります」
「2ちゃんの書き込みだけじゃなく、全てにおいてノンフィクション」
「美香の文学はタイム・カプセル。30世紀の人間を驚かせますよ。逆に、今の
奴らには少し高級すぎたかなって反省もある(笑)」
むかし確か東欧の作家による
『1985年』という続編を
普通のペーパーバックより
大ぶりの英訳本で読んだ憶えがあるのだが
検索してみてもどうも見当たらない。
あらすじさえわせうれてしまった。
275 :
吾輩は名無しである:03/09/02 13:39
韓国マスコミの記事ですが、これって本当?
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2003090240918 「[オピニオン]真実省 」
「「真理省(Ministry of Truth)の建物前面には、党の3つのスローガンが掲げてある。
戦争は平和、自由は隷属、無知は力」。ジョージ・オーウェルの小説『1984年』の一節だ。
主人公のウィンストンが勤める真理省は真理を当然扱うと思うが、事実は反対だ。新聞や雑誌など、
すべての記録物を政府の宣伝目的に合わせて書き換える仕事をする。歴史は、必要ならばきれいに消し去り、
再び書き直す羊皮紙のようもの。もちろん偽造行為をしているという認識はない。
誤植誤字、誤って引用された文を正確に正すだけ。
◆空想上のこの官庁が実際に英国に登場するようだ。ブレア英政権が各省庁の公報業務を総括する
真実省を新設する計画だと、英国のインディペンダント紙が伝えた。英文表記は『1984年』と同じ
「Ministry of Truth」だ。英科学者のケリー博士の自殺以後、信頼を失った政府が公報機能を刷新するために
掲げた政策だという。最近、ケリー博士自殺の影響で退いた「スピン・ドクター」(政治的目的でニュースを
歪曲操作する人)キャンベル首相広報首席の後を埋めるには、このように壮大な官庁が必要なようだ。」
ついでに Ministry of Silly Walk も
設立してくれんだろうなブレア首相。
277 :
吾輩は名無しである:03/09/04 13:54
「国防省」なんてのも既にあっちこっちにあるわけですが
オーウェルとは直接関係がないが(スマソ)
『ガリバー旅行記』の後ろについてる
短編の中の「アイルランドの貧民の子供が両親あるいは
国家の負担となることを防ぎ公益をもたらすための
謙虚な提案」は笑うに笑えない。カーニバリズム……。
阿部公房の短編(題名思い出せない)の元ネタかな。
279 :
吾輩は名無しである:03/09/05 16:12
>>278 スウィフト「ガリバー旅行記」については
四方田犬彦『空想旅行の修辞学』で詳細に検討されています(七月堂)
最近読んで大変面白かった。アマゾンで買えます
イギリス人の底意地の悪さというか斜に構え方は筋金入りというか
一くくりにしてしまうのも何ですが。
スレ違い失礼。
281 :
吾輩は名無しである:03/09/06 21:54
ジョージ・オーウェルって、トロツキー系の支持者にはよく理解できるよね。
いうことのいちいちにうなづけるというか。
彼も30年代はイギリス独立労働党左派(親トロツキー系セクト)の活動家だったしさ。
その縁でスペインのトロツキスト系セクトのPOUM(統一労働党)の支援に行ったし。
282 :
吾輩は名無しである:03/09/07 22:08
今読むと、図式的なイデオロギーの対立にあんまりはまってないところが新鮮だな
オーウェルは本当は政治には関わりたくなくて
細密描写の小説で言葉の響きやイメージに
没頭したかったのだが「目下の政情で政治を
無視する文学者はアホウか自閉者だ」なんて
いう意味のことを書いてるわな。
ガイシュツかもしれんが、『動物農場』は実写で映画(ビデオ?)化
されてますな。ビデオのパッケージの文面と内容には、大きな落差
があったけど…。
へええ。アニメなら見たことがあるんだけど
実写とは。ぜひ見てみたい。
286 :
吾輩は名無しである:03/09/16 18:16
オーウェル評論集ゲットォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まさか人口15マソのド田舎古本屋にあるとわ・・・
ウィンストンにとってジューリアはどういう存在だったのだろう。
セックスフレンドではあっただろうけど、それ以上のことは分からん。
288 :
肛門院菊子 ◆vZotYyVK0A :03/09/17 23:20
289 :
吾輩は名無しである:03/09/17 23:36
1403年に、パリで豚が赤ん坊を殺すという事件が起こった。
その豚は裁判にかけられ、罰されて死刑になった。
その豚には6匹の仔豚があり、彼らも裁判にかけられたのだが、
共犯の積極的証拠がない、というので無罪を宣告された。
290 :
吾輩は名無しである:03/09/17 23:38
トリヴィア師ねよ
291 :
吾輩は名無しである:03/09/18 02:04
無知な厨房御用達番組だからな。
292 :
吾輩は名無しである:03/09/18 03:46
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
293 :
吾輩は名無しである:03/09/18 15:12
タモリが明らかに引いてるような常識がぽつぽつ出るしな。
294 :
吾輩は名無しである:03/09/18 20:45
芸能人の知的水準なんてかなり低いのに、
そんなやつらに合わせた番組作るんだからなあ。。。
無教養度チェック
1 トリヴィアの泉が面白い
特にひどいと思ったのは太宰の話だな
ここはオーウェルのスレではないのか
そうですね、ナショナリズム覚書、は常に自分の思考の監視員として
そばにおいておきたいところ。
299 :
吾輩は名無しである:03/09/18 23:09
太宰の話ってどんなの?
イングソックって服飾のブランドがあるのね。
ちょっとビックリ
オーウェルの生前には(今はどうだかな)
左翼=英国をけなす=正当というバカタレな図式が
まかり通っていたようである。
まさに「四足はグッド」並みのスローガンだ。
二本足でもいいじゃないかという発想には至らない。
オーウェルはやはり『動物農場』がいいな。
303 :
吾輩は名無しである:03/09/24 13:14
305 :
吾輩は名無しである:03/09/24 20:53
>>304 それだと「左翼=英国をけなす=正当というバカタレな図式がまかり通っていた」とは言えないよね。
ちなみに結局喧嘩別れしたみたいだけどね。
オーウェルはそういう言葉では語っていないが
「政治というのはどこまでも弁証法的なものだ」
という思想が一貫して感じられるな。
307 :
吾輩は名無しである:03/09/29 21:17
「一九八四年」(1950年文芸春秋社)から出たものを
持っている人いませんか?
>307
そんなに古い本は
真理省の手で処分
されますた。
309 :
吾輩は名無しである:03/10/03 15:26
>>307 3年ほど前に古書店で買った。確か2000円ほどだったと思う。
状態は良くない。カバー表紙の絵がいい味を出している。
310 :
吾輩は名無しである:03/10/04 06:48
311 :
吾輩は名無しである:03/10/04 08:19
「一九八四年」
著者名 : ジョージ・オーウェル/瀧口直太郎、吉田健一
出版社名:文芸春秋新社
出版時期:昭和25年4月
備考:120×174o丸背上製 扉絵入 定価230円
そうそう、これだ。16,700円とはずいぶん強引な価格設定だな。
この本は16,700円の価格設定をするほどには珍しくはない。
新品同様で極美ならば、まあ五千円をつけてもいいだろが、
まず無理な注文で極美本など存在しないだろう。
312 :
吾輩は名無しである:03/10/04 09:54
>>311 古書店リンクで検索したら、千円であった、
カバーが少々いたんでるそうだけど。
極美本はむりだよ、昭和25年て、いつだよ一体?w
>>312 私は県の図書館から取り寄せたものをみてみたんだが、
GHQが出版を許可・管理しているようなくだりがあって時代を感じた。
>>312 1950年…朝鮮戦争の始まった年デナイノ!
まさに,オフラインつーか,リアルで憎悪タ〜〜イム.
315 :
吾輩は名無しである:03/10/23 15:06
パリ・ロンドンどん底日記での、パリ皿洗い生活を読んでると、どうしても椎名誠の
「哀愁の町に霧が降るのだ」のピザ屋での皿洗いバイトの部分を思い出してしまうw
316 :
吾輩は名無しである:03/10/25 08:29
ブレア自身によるペンネーム案
ケネス・マイルズ
ジョージ・オーウェル
H・ルイス・オールウェイズ
1932年11月19日付けのレオナード・ムアの手紙より
317 :
吾輩は名無しである:03/10/25 18:18
オーウェルのラフカディオ・ハーン&日本人評
--
ラフカディオ・ハーンの書物を数冊読みました。退屈なしろもので、彼は日本人
を偶像化しています。私には日本人が退屈な国民に思われます。
318 :
吾輩は名無しである:03/10/26 01:56
319 :
吾輩は名無しである:03/10/30 15:51
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/features.shtml 「ナショナル・ジオグラフィック日本版」2003年11月号 第9巻第11号に
「監視社会」という特集記事がある。↑のサイトから紹介文を引用する。
「2001年9月11日の米国同時多発テロ事件以降、世界はテロに脅える不安定な時代に入った。
米英では国境や公共スペースでの監視システムを強化し、身分証の提示や電話の傍受、
電子メールのチェックなどで人々を監視するようになった。
こうした監視システムによって国家や地域の安全が確保される一方で、
個人のプライバシーが侵害される危険が高まっている。
文=デイビッド・シェンク 写真=ジョージ・スタインメッツ」
この記事によると、イギリスの監視社会っぷりはすさまじい。
「監視の目があなたたちを守っている」というスローガンと、
空のあちこちに目が描かれた絵が二階建てバスにかかれていて、
オーウェルの「一九八四年」風の文章だから、市民団体が抗議のために
広告したのかと思いきや、さにあらず。正式な公共機関の広告だった。
イギリスって、個人のプライバシーを重視してたイメージがあるけど、
もはや過去のもの、というより、初めから幻想だったのか?うーむ。
320 :
吾輩は名無しである:03/10/30 16:11
監視社会といえば日本が世界一の監視社会だろ。
そこら中に監視カメラあるしな。
>>320 俺もそう思っていたけど、英国はそれ以上のスゴイ事態になってるみたい。
以下「ナショナル・ジオグラフィック日本版」2003年11月号 第9巻第11号 42ページより引用。
「世界一の監視国家、英国
2002年、ロンドン市内を走る二階建てバスの車体に「監視の目が市民を守る」という
宣伝文句(右)が登場した時は、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』を連想させる
そのトーンに、悪い冗談だろうと思った市民もいた。だが、それは当局の真面目な
メッセージだった。英国はひょっとすると世界一の監視国家かもしれない。全土に
設置された400万台以上の防犯カメラのなかには、ワイパー付きの回転するカメラ(上)
まである。60年代から設置が進み、ゴミの不法投棄から強奪、脱税などの犯罪捜査に
役立ってきた。今はテロ防止の手段にもなっている。」
上記の(右)や(上)は写真の位置を指示するためのものです。
で、「監視の目が市民を守る」と訳されている原文を(右)の写真から見ると
こうあります。
SECURE BENEATH THE WATCHFUL EYES
これに付せられた絵は、橋を渡る二階建てバスの上の空に、いくつもの目が
描かれています。「この二階建てバスは安全ですよ」という意味なんでしょうが。
「ビッグ・ブラザーはあなたを見守っている」とは少し違うが、でも似てる。
『一九八四年』の真価は今後、イデオロギー面からではなく、制御不可能な
監視テクノロジーの暴走という観点から問われるのかもしれません。
322 :
吾輩は名無しである:03/10/30 23:40
323 :
吾輩は名無しである:03/10/31 00:00
世界一自由な国は北朝鮮だな。
ICカードも顔を認識するカメラもない。
325 :
吾輩は名無しである:03/11/01 02:41
326 :
吾輩は名無しである:03/11/02 20:19
>>324 「朝鮮画報」という北朝鮮の宣伝雑誌で、「わが国が指紋識別装置の技術で
国際的な賞を受けた」と自慢してるのを読んだことがある。
「ブラック・ユーモア」を地で行く国だよ。
>>326 http://www.infovlad.net/underground/asia/nkorea/apr2001/0412200101.html 「北の指紋認識保安技術が好評(文化日報)
北朝鮮IT産業の技術力は低くはないことが確認された。
7日、北京国際展覧館で開幕した「コムテックス・チャイナ2001」で、北朝鮮を代表して参加した
鴨緑江というソフト企業が出品した指紋認識応用保安技術が相当な技術力を認められ、観覧客および
バイヤーたちの好評を博した。
鴨緑江が展示会に出品した製品は「フィンガーOK FOW-260A」。個人に固有の指紋を鍵として認知し、
各種の装置を開閉するようにする先端技術を採択した、未来型オン-オフライン保安製品だ。」
http://www.infovlad.net/underground/asia/nkorea/nov2000/1102200002.html 「北朝鮮ソフトウェアはどんな水準? (連合ニュース)」
「北朝鮮を代表すると考えられるソフトウェアには、キム議員が試演してみた3次元グラフィック編集
プログラム「ファリョン2.0」、自動指紋認識プログラム、「体質分類および診断体系」などをはじめとする
「音声認識プログラム」などを選ぶことができる。
現在「自動指紋認識プログラム」と「体質分類および診断体系」などは、韓国の情報通信企業らもこの技術を
輸入するために北朝鮮と接触したことが伝えられている。
北朝鮮が最も競争力を持つソフトウェアは、認識システム関連の分野だ。
実際にさる6月、金大中大統領とともに平壌を訪れた随行員たちが朝鮮コンピューターセンターを見学したとき、
勤務しているある関係者は、マイクに話せば字がモニターに正確に表示される音声認識プログラムを実演し、
南側の訪問客を驚かせた。
北朝鮮がソフトウェア部門で頭角を現しているのは、ソフトウェア開発を個別企業が担当している韓国とは異なり、
国家的次元で主管しているためだ。」
北朝鮮の国連ジャップ発言で、
自分の中に「憎悪週間」の萌芽のあることを自認した。
>>328 ジャップというのはまだ穏当な方で
実際のところイルボンにもっと過激に
「公正で明確な」形容詞を付けて
いるんじゃないの、キムさんちは。
330 :
吾輩は名無しである:03/11/06 20:39
元は日本が蔑称である「北朝鮮」という用語を使ったことへの対抗、らしいよ。
North Koreaは蔑称か?
332 :
吾輩は名無しである:03/11/07 02:13
「朝鮮民主主義人民共和国」つまりDPRKと言ってほしいらしい。
334 :
吾輩は名無しである:03/11/08 00:06
「倭」って日本を侮蔑する言葉だったのか、知らなかった。
「ミャンマー」だって軍事政権が勝手に名乗ってるだけだからな。日本ではあんまり議論になってないけど。
335 :
吾輩は名無しである:03/11/08 00:20
さてと
『ビルマの日々』でも読むとしようか。
小説全集買ったけど未読が多いのだ。
337 :
吾輩は名無しである:03/11/11 00:44
あらすじを読むと『空気を求めて』って面白そうなのだが、
実際どうですか?
買おうか迷ってます。高い…
>337
ペンギンの The Complete Novels を1冊、
買えばいいのです。翻訳を買い集めるより安い。
1984年読んだら、経済学者のハイエクの「隷従への道」もオススメ
「無知は幸福」(マトリクッス)
「無知は力」(1984)
「知らぬが仏」(諺)
341 :
吾輩は名無しである:03/11/19 19:39
ビッグブラザーは本当に実在するんですか?
…いや「本当の」ビッグブラザーはどんなんなんですか?
342 :
吾輩は名無しである:03/11/20 02:19
343 :
吾輩は名無しである:03/11/23 07:44
>>341 大きな試験管の中で得体の知れない溶液に浸されている脳。
で、そこから管が何本もコンピューターにつながれていて
ディスプレイに文字が浮かんでくる、ようなものかな。
哀れなものですね、ビッグ・ブラザー
ビックブラザーについては詮索すること自体が無意味です。
ビッグブラザーは全ての国に存在し、疑うことを禁止されている
……それがビッグブラザーです。
アメリカ合衆国ではブッシュ、日本では天皇、北朝鮮ではキムと呼ばれていますが、
みんな同一種のビッグブラザーにすぎません。
346 :
吾輩は名無しである:03/11/24 05:37
アメリカでは「キリスト」じゃない?
なんか「多国籍企業の軍産複合体による世界支配の陰謀」とか言い出しそう。
『一九八四年』で「例の本」『少数独裁制集産主義の理論と実際』において
すでにパロディ済みですよ。あれはトロツキーの文体模写だと何かで読んだな。
>>348 「裏切られた革命」ですな。
しかしあれは実際読んでみるとさして似てるように思えないんだがナァ
(頭がたりないせいか内容がまず分かりにくいのだが…)
冒頭のくだりは共産党宣言そっくりなのだが
四本足はよい!二本足わるい!
>>350 嗚呼、共産党宣言の冒頭にそっくりですな。
352 :
吾輩は名無しである:03/12/01 17:49
天皇はよい!民草はうんこ!
原書の難易度はどれくらいですか?
animal farmは簡単。英語の勉強にもってこい。
1984は専門用語を知らないと結構つらいかな。文章はそんなに
難しくない。
Paris and London はフランス語が
顔を出すのでちょっとコマル。
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
r、r.r 、|::::: |
r |_,|_,|_,||:::::: /' '\ |
|_,|_,|_,|/⌒ (・ ) (・ )| ハァ?
|_,|_,|_人そ(^i ⌒ ) ・・)'⌒ヽ
| ) ヽノ |. ┏━━━┓|
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人 入_ノ´ ┃ヽニニノ┃ノ\
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357 :
吾輩は名無しである:03/12/11 00:52
>>356 寄付金はもう払ったでしょう?藻前は汗臭いからとっとと離れろ!
子供たちに密告されてしまえ!
358 :
吾輩は名無しである:03/12/11 02:28
この人の「絞首刑」かなんかで平凡社版と他のどっかの奴とで最後の一文の訳が
全然違って混乱した覚えがあるな。
「死体とは〜しか離れていなかったのに」と「死体から〜も離れていたのだから」
だったかなぁ。
「絞首刑」は‘犬’と‘水溜り’
そして執行後の浮かれた雰囲気が
強く印象に残る。
>>343 まさに「壜のなかの脳ミソ」だな。
機械化が行き着く先の人間の姿をそう表現してるよね。
『ウィガン波止場への道』に出てくるんだけど。
>360
>「壜のなかの脳ミソ」
それ『マトリックスの哲学』にも引用されてました。
>>360 ウィガン波止場への道買いたいんですけど…軒並み絶版ぽい?
収録されてる本があったら教えてください…
「時計じかけのオレンジ」原作者、
アンソニー・バージェスの『1985』も面白い。
サンリオ文庫から出てたから、
しらみつぶしに探してみて!
365 :
吾輩は名無しである:04/01/17 06:35
653まで下がってた
366 :
吾輩は名無しである:04/01/17 08:51
オーウェルは国に魂を売り渡した悪しき奴だ!!
367 :
吾輩は名無しである:04/01/17 08:54
1984
368 :
吾輩は名無しである:04/01/17 10:53
オーウェルはファシズム国家を目指している!
1984はオーウェルの理想の世界だ!!
コミュニスト・リストの提出はオーウェルが1984を実現させるための
第一歩だ!!あんな奴を読むやつの気がしれない!!
だめ
なんだなんだ、コミュニストか?
>>368 1行目と3行目の関連が不明。もう少しがんばりましょう。
こんなのはいかがでしょうか?
「プ。オーウェルに騙されてる香具師多杉。
1984は理想の共産主義国家とは程遠いでしょう?
モスクワに路線変更するよう進言するための作品だった事は明白。
コミュニスト・リストを提出したのだってエセ共産主義者を売って
結果として真のコミュニストを守るためだった。
これは事実だから、自分で調べてみ?」
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1048701487/ 「ユダヤ人陰謀論を背景に世界史を語るスレ 」の241
>ロシア革命直後の状況を知らない馬鹿発見。
>いいかロシア革命の主役であるボリシェヴィキらが天下とって
>ロシアはユダヤ人マンセーの状況が現出している。
>これは事実だから自分で調べてみ?
を参考にしますた。先生方、採点をよろしく。
372 :
吾輩は名無しである:04/01/18 12:28
オーウェルは最低の人間だ。庶民派などという言葉に騙されてはいけない。
小説は最高の人間が書くものだなんて、思っているのかな。
375 :
吾輩は名無しである:04/01/20 01:49
>>371 オーウェル本人が死ぬまで「自分は共産主義者だと思われたい」って言ってるんだから
問題無いんじゃないの?。だからこそ「動物農場」や「1984」を書かざるをえなかったんだと
思うしね。
ユダヤ人問題に関してはその後のアシュケナジーユダヤ人の苦難を考えたら、むしろ
捨て駒として利用されたと考えるのが正解なんじゃないの?。
376 :
吾輩は名無しである:04/01/31 23:57
「空気をもとめて」を購入しようと思っていますが、
晶文社のものと彩流社のものではどちらの訳がおすすめですか?
377 :
ゴールドスタイン:04/02/02 22:34
デジタルTVという名の双方向性をもつ映像機械
これでまたテレスクリーンの出現へと一歩近づいたわけですね、ビッグ・ブラザー
378 :
ウィンストン・スミス:04/02/03 00:26
デジタルテレビでも、 次世代光ディスクレコーダーでも、何でも買うゥゥッ!
この痛いのを止めてくれェェェッ!
379 :
吾輩は名無しである:04/02/04 02:52
エアストリップ1号・・・
すげぇよな、国名が「エアストリップ1号」なんてかっこよすぎるよ
オーウェルすげぇ
外出かもしれないが、ジャンリュックゴダールの「アルファビル」という映画を観たときに、オーウェル1984年思い出した。てか、影響受けてると思う。小説のイメージまんまだったよ。
1984年は凄すぎた。自分が1983年生まれで、あと1年遅ければな〜とか思うほど。
来年度の卒論は、ジョージオーウェルと綿谷りさ、というテーマにしました。
がんばります。
384 :
吾輩は名無しである:04/02/04 21:27
>>379 俺もこのセンスはかなりキてると思う
旧約版だと確か「第一飛行場」と翻訳されてたかな…
大ブリテン島は大洋国のまさに「不沈空母」ってか(w
>>380 俺は2年早かった…しかし1984年に弟が生まれた
2歳の頃のかすかな記憶、泣き叫ぶ弟と必死な両親の姿を
無理やりウィストンの少年時代ばりにオーバーラップさせてみたりする(w
うはは、わしなんて1973年6月25日生まれだぜ。
オーウェルが生まれた日のちょーど70年後に生まれたのだ。
いや、だから何?って聞かれると非常に困るのだが。
しかし若い人にも読みつがれているんだね。
十歳も違う見知らぬ人たちとオーウェルについて話せるなんて、なんか変な気分だ。
俺は一年遅く生まれた
オーウェルと誕生日が一緒だなんて…
無性に羨ましいぜ!385のビッグ・ブラザー!
あややと誕生日が一緒だなんて…
無性に羨ましいぜ!385のビッグ・ブラザー!
オーエルのファンって結構いるんだね。
俺は動物農場を読んでからSMで調教する時に
「このナポレオンみたいな豚め!!」って言うようになった。
オーエルの影響って大きいよ。
オーエル
ある書店のサイトでは「おーうぇる」ではヒットしないのに、
「おーえる」ではじめてオーウェルがヒットすることありました。
もちろん、オーウェル以外のオーエルちゃんの本もヒットしてしまうんですけど。
私なんか1984年に、「ソ連では『一九八四年』を禁書扱いしている」という
テレビ・ドキュメンタリーを観たのを覚えている(おっさんもいいところ)。
私が『一九八四年』を読んだのはまだソ連がバリバリに健在で、大学では
左翼思想が蔓延していたころだった。「ダブル・シンク」の概念に触れた時は、
思想を「信じようと努力していた」自分の精神状態をズバリ言い当てられた気がして
ゾッとしたものだ。
ていうか、ずいぶん若い人たちにも読まれてるのね。ちょっとびっくり。
今日、結局図書館で『空気をもとめて』を借りちゃいました。
彩流社のほうです。
最初の数ページ読んだんですけど、語り口調が面白くすぐに入り込めました。
オーウェルってこんなに饒舌な文章を書くのかって思いました。訳者の力量もあると思いますが。
ただところどころ変な文章があってあれ?って感じです。
オーウェルが悪いのか、訳者が悪いのか、私の読み方が悪いのか……
これ読んだら原書に挑戦してみようと思います。
394 :
吾輩は名無しである:04/02/06 19:21
なんのなんの、むしろ若い人の間での方が読まれてるよ。
ゴールドスタインの著書の完全版を読んでみたいよ〜
>>394 頼もしいレスをありがとう。
ソ連が存在していた時代が「歴史」となっている世代が
オーウェルから何を読み取るか、今から楽しみです
今や「民主主義」国家がどんどん全体主義に近くなる時代だからねえ。
共産主義やファシズムというわかりやすい全体主義こそなくなりましたが
オーウェル「ナショナリズム覚書」に見られるような現象は現在とみに強くなっているように思われる。
↑
ファシズムの訳が全体主義だろ??
ばっかだなーこいつw
ファッショ通信
ジョージ・オーウェルで、カタロニア賛歌ってのは
戦争小説なの?それとも従軍記みたいな感じ?
原書で読もうと思うんだけど1985とどっちの方が読みやすいですか?
英語できる方の返事を待ってます。
>>404 原書は読んだことないから英語の難易度はわかんないけど、従軍記だよ。
ちなみに1985じゃなくて1984ね。
>404
どちらかといえば『カタロニア賛歌』
だと思う。基本的にドキュメンタリー
(タッチ)なので。まあプロパガンダの
嘘八百にヽ(`Д´)ノしたりしてますけど。
407 :
吾輩は名無しである:04/02/11 22:19
『空気をもとめて』、途中で飽きてしまった(´・ω・`)
カタロニアさんか
あぼーん
ふーん、イースタシアの野蛮な神様の名前だね。
411 :
吾輩は名無しである:04/02/15 11:50
もしかして1984の原書って難しい? 動物にすればよかった・・・・・
>>411 1984が難しくなるのは?I盤からだから?Aとりあえず大?苺vだと思いますよ?B
カタロニア讃歌ほんとおもしろいわ。
この人のギャグはおもしろい。いや、ユーモアというべきか
415 :
吾輩は名無しである:04/02/29 20:57
age
416 :
吾輩は名無しである:04/02/29 21:20
new speak
tele screen
ケリー氏と風貌が少し似ていると思う。
うちの台所もdouble sinkだよ。
>417
あんなに馬面ではないと思う。
ケリー氏といやNステでのベトナムの英雄から反戦活動家云々の絶賛っぷりが
オーグルヴィ同志っぽく聞こえた
オーウェル先生に近づけるように酒はジンにしました
オーウェルが好きだった酒ってなんなんだろ。
ビールかな?ジン?
423 :
吾輩は名無しである:04/03/11 22:52
『1984年』で、ちょっと不可解な箇所があるんです。
ハヤカワ文庫版の168ページ目に、以下のような描写があります。
二人が押し黙ったままで路地を通り抜けていた時
(ジューリアは大通りを外れている際は絶対に口をきかなかったが)、
だしぬけに耳を聾するばかりの轟音が起こり、地軸が揺れて空が暗くなった。
ウィンストンは地面になぎ倒され、体中を打ちつけて恐怖にわななく自分の姿に気付いた。
すぐ近くでロケット弾が落下したに違いないのだ。突然わずかしか離れないところに、
ジューリアが白墨のように白く、死んだように青白い顔を横たえているのに気がついた。
唇まで白かった。彼女は死んでしまったのだ!
唐突にジューリアが死んでしまうんです。でも、次の段落からは平然と
「二人が落ち合う地点に達すると・・・」と続き、ジューリアは生きてるようなんです。
その後もジューリアは重要な登場人物として何度も出てきます。
168ページの描写はいったい何なんですか?
ウィンストンの白昼夢か何かと思って前後を何度読んでも
やはり疑問が残ります。不自然なんです。
誰か分かる人教えてください!
ジューリアという名前の人物が何人も登場してるんだよ
>>424 えー、そうなんですか!?
241ページまでしか読んでないから分からないのかな。
>>423 その直後の文を読めば普通にわかると思うんだけど。。。
・・・唇まで白かった。彼女は死んでしまったのだ!
彼は彼女を抱き寄せた。そしてキッスしているのはなま暖かい顔面だということを知った。
しかし唇に何か粉のようなものがまつわりついて邪魔になった。
二人とも顔中が分厚い漆喰の幕に覆われていたのだ。
要するにウィンストンはジューリアの顔が真っ白だったから「死んでしまった!」と思った。
でもキスしてみたら暖かくて、顔に白い粉(漆喰)がまとわりついているだけのことだった。
「死んでしまったのだ!」っていうのはウィンストンの心の叫び(勘違いなんだけど)だよ。
昨日耳をすませばを見て鬱になっている2ちゃんねらに
映画版1984年を処方させるというのはいかがでしょうか
映画版1984年はレンタルビデオ屋のどこに置いてありますかね
ウィンストン役の人(なんとかオブライエン?)は有名ですか
そもそも、この映画は普通のレンタル屋におかれるような有名な作品ですか?
>>428 ジョン・ハートは有名ですよ。
でも、自分もレンタル屋で探す時に苦労しました。
ジャンルは、サスペンスなのか、文芸作品なのか、SFなのか……
読みでも
「いちきゅーはちよん」であ行なのか、
「せんきゅーひゃくはちじゅーよん」でさ行なのか、
「ないんてぃーんえいてぃーふぉー」でな行なのか……
作品として有名かどうかは知りませんが、
日本公開時にオケケにぼかしがないとかで話題にはなっていましたね。
>>428 地下鉄早稲田駅前のレンタルビデオ屋「名画座」にはおいてありました。
本屋で簡単に手に入る作品教えてください。
買ってきます。
433 :
吾輩は名無しである:04/03/15 10:25
オーウェル評論集、重版中らしいのですが
いつ発売されるか知ってる方いらっしゃいますか?
434 :
吾輩は名無しである:04/03/15 13:26
まあ近くのでかい図書館で検索せい
>>482 本屋に行って、あるのを買ってくればいいじゃん。
>>433 朗報…ってそれは平凡社の?
>>433 ・1984年
・動物農場
・カタロニア賛歌
・パリ・ロンドン放浪紀
・ビルマの日々
・空気を求めて
・一杯のおいしい紅茶
・気の向くままに 同時代批評
代表的な上の4冊でも1984年以外はけっこうでかめの書店じゃないとおいてない。
>>429>>430 レスありがとうございます。
映画化は何度かされているみたいですね。
とりあえず、ジョン・ハートのやつを探してみます。
438 :
吾輩は名無しである:04/03/16 00:22
とりあえずアマゾンでは品切れ
440 :
吾輩は名無しである:04/03/16 02:17
このスレみて興味持ちました。
戦争とラジオって7000円ついてますが、
希少本なのですか?
名前に惹かれたのでめっちゃ読みたいです。
なにかサイードを思わせるようなタイトルなのでw
442 :
吾輩は名無しである:04/03/16 11:10
>436
全部読ませていただきます。
超楽しみだ〜。
「気の向くままに」,五千円は一寸痛いな〜と思いつつ買ったのが3年前.
それから何回読み返したかワカランから,十分以上に元は取れたw 彩流社さんGJ
英語が苦手な人だったら対訳版でも読んでみれば?
オーウェルの英語って読みやすくっていいよ。
やっぱり翻訳は所詮翻訳だからね。
>>440 確かものすごく厚い本だったようような
最近発見された文章をまとめたやつで、
BBCで放送した原稿とかが載ってる。
題名に忠実な内容ではないね。
446 :
吾輩は名無しである:04/03/17 09:10
>445
題名とは関係ないんですねw
てか、オーウェル全然売ってないよ!
クマザワ書店にもなかった。
超よみて〜。
平凡社の選集は比較的
手に入りやすいと思う。
448 :
吾輩は名無しである:04/03/18 21:03
平凡社ライブラリーの評論集4が
手に入りました。半額でした。
うれぴー。
449 :
吾輩は名無しである:04/03/20 21:34
ライオンと一角獣、イマイチ理解できない。
難しいっていうか、知識が足りないっていうか。
450 :
吾輩は名無しである:04/03/24 00:58
あっぶねー。
あげとくよ。
オーウェルは第2次大戦後の世界を3通りに予測していた。
1 ロシアが保有する前にアメリカは原爆の使用に
踏み切る。しかしこれはいくらかでも民主主義の
名残をとどめている国家ならまず犯さないだろう。
2 冷戦が続いているうちにソ連そのほかの国が原爆を
保有し、核戦争に立ち至る。その結果人類は食うや
食わずの農業生産レヴェルに退化してしまう。
3 原爆等の脅威が絶大なためにどの国も使用するわけに
いかず、二、三の超大国が睨み合い、各国内ではかつて
ない自由の制圧が行われ架空の戦争が続けられる。
『1984』で考えていたのはこの上記のうち3の可能性だったようだ。
452 :
吾輩は名無しである:04/04/12 01:34
ペダンチックな夜と言う番組で、トルーキンの指輪物語を紹介していたんですが
そのとき、世界文学(?)ベストテンで
一位 指輪物語
2位 1984
3位 動物農場
とか紹介していましたが、これ以下の順位が分かる所ある?
こういう時世になると、オーウエルがまた流行るんじゃないかな?
二重思考って身に付けられると良いんだけど
新聞読んでないから手本がない
オーウェルの本に出てくるような、近代現象としての全体主義は
日本人には馴染みがないよ。戦前の軍国主義期だって、戦後の
左翼全盛期だって、あそこまで徹底したものじゃなかったでしょ。
>>455 そりゃそうだよ。
あれは実際にモデルがあったわけじゃなくて、どんな体制もエスカレートするとこうなっちゃうかもよっていう想像上の警告なんだから。
457 :
吾輩は名無しである:04/04/18 20:25
近頃オーウェルの、戦争は平和であるって言葉思い出すよ。
>>457 おいおい、誤解されるようなこと書いちゃダメだよw
オーウェルのって言うより、あくまで「真理省の」言葉ね。
無知は力。
……あともうひとつ何だっけ?
「自由は屈従」
今の日本は拷問にかけられているかのようだ。
「日本は」というより「日本では」だよね。
まあ、日本版ネオコンが自民党仕切ってるんだから仕方ない。
>>456 文化大革命期の中国は1984の世界に一番近いよ。
ワイルド・スワン読んでみ。
>>463 自分が属している体制に当てはめて考えてみることにこそ意味があるのです。
外部に例を求めるんじゃなくてね。
465 :
吾輩は名無しである:04/04/22 23:45
466 :
吾輩は名無しである:04/04/23 04:07
1さんはカタロニア賛歌好きって言ってるけど
全然面白くないよ。よくわからなくって70pで止まってしまいました。
みんな理解できてるの?
467 :
吾輩は名無しである:04/04/23 06:52
できてるYO
468 :
吾輩は名無しである:04/04/23 07:55
主旨説明してくれ。
まじでわかんね。
469 :
吾輩は名無しである:04/04/25 03:22
何がわからないのかがわからないとどう説明していいのかもわからない。
470 :
吾輩は名無しである:04/04/25 04:04
>>466 ゼータガンダムかなんか見てるんだと思って、最後まで読んでみなさい。
混沌の中でオーウェルが見たそのまんまが書かれているだけなんだから。
できれは、角川文庫版の訳が手に入れば読みやすいんだけどな。
君が持っているのは、どこの出版社の訳かな?
読みやすさでは角川>ハヤカワ>岩波の順だと思う。
471 :
吾輩は名無しである:04/04/25 04:36
472 :
吾輩は名無しである:04/04/25 06:03
なんかいろんなグループやら思想やらがごっちゃになって
わかりにくいんです。私の持ってるのは現代思潮社です。
473 :
吾輩は名無しである:04/04/25 10:16
>>472 どのくらいの世代なのかな?
確かに、ソビエトも崩壊した後に物心ついたようなら
ファシズムだのコミュニストだのアナーキストだのの
単語力が身についてないのも無理ないかもしれない。
自分は1970年生まれで高校の頃に読んだけど、
別段難しいとは思わなかったので。
474 :
吾輩は名無しである:04/04/25 11:02
25です。
おはずかすぃ・・
475 :
吾輩は名無しである:04/04/25 11:04
1984と動物農場は楽しく読めたのですが・・
戦争と革命の章は読むのかなり苦しいです。
476 :
吾輩は名無しである:04/04/25 11:55
訳された時代も影響あるのかな。
現代思潮社のものはずいぶん古い訳ではないかと。
(1970年代前半のようだけど特定できない)
そうすると、様々な単語が「当たり前のもの」として
解説がなかったりして、理解の妨げになるとか……
2002年刊行のちくま版なら少しは解説も増えているのだろうか。
読み比べた人……いないかな。
昨日から公開されだしたキャシャーンを見に行ったんだが、
こここそ1984年のイースタシアって感じだった!
同志
>>363よ。バージェスの『1984』もplusgoodだが、
G.グロスのもdouleplusgoodだと偉大な兄弟が昨日のテレスクリーン演説でおっしゃっていたぞ。
前者は「イギリスの」将来について予測したが、
後者は「全体主義の」将来について予測してた。
僕は中学生のころ(1988年頃)読んで、その後ソビエト崩壊時、
事実との恐ろしいまでの整合にビビったことがある。
この頃の一部の板も似ているが…。
ユーラシアだのイースタシアだのを「虫獄」「姦酷」に、
「人民の敵」「反党主義者」を「サヨク」「在日」に替えれば、ほら、そこに…。
480 :
吾輩は名無しである:04/05/01 16:09
やっとパリ・ロンドン放浪記手に入りました。
> 【某所30日 Counter News】年金不払い批判かわしで、公費で外遊中の安倍普三は29日午後、ワシントンのネオコンの
> 巣、アメリカン・エンタープライズ研究所で原稿を朗読し、国民を守る気がない無責任を憲法に転嫁した。幹事長は国民の
> 安全を守る気がないことを赤坂プリンスホテル、小泉ワインがぶ呑み大会に出席したことが如実に物語っていると一部で指
> 摘されている。当該朗読原稿は日米安保体制の双務性というアーミテージ・レポートのフレーズを引用し、ネオコンへの愛
> を表現したものだ。
> ポチが国民に「大量破壊兵器を所有するイラク」と言い切りブッシュに尻尾を振ったことを「忠犬の真髄だ」と位置付け、
> 「この発言は多くの馬鹿に通用した」と説明、ご褒美をねだった。自衛隊のイラク水汲み作業は「ブッシュのためなら何で
> もする証。国内親衛隊のアホ達には『国家百年の計を思惟した深甚なものだ』と説明しております」とし、原稿ライターの
> 大仰でオヤジ臭い趣味を露呈、ブッシュへの百年の愛を示唆した。
http://counternews.blogtribe.org/entry-b830ba9a551ca7dec7455c5aca68f1d2.html
482 :
吾輩は名無しである:04/05/04 21:54
動物農場の絵本とかってないのかな。
483 :
吾輩は名無しである:04/05/04 23:47
動物農場って結構単調じゃない?
484 :
吾輩は名無しである:04/05/05 00:46
単調に進行していく感じがいいんじゃないか>動物農場
あれよあれよと独裁政治に染まっていく感じが。
485 :
吾輩は名無しである:04/05/06 13:00
ナポレオン=アメリカ
486 :
吾輩は名無しである:04/05/07 02:12
ボナパルト
487 :
吾輩は名無しである:04/05/08 15:42
オーウェル小説コレクションて流通してないの?
ネットだと高いから店回って探してるんだけど
全然見つからない。
488 :
吾輩は名無しである:04/05/08 21:55
評論集ゲットーーー!
わが闘争の書評なんかありますね
楽しみ〜
本当にどうでもいい話ですが、
1984
と
ISSA
って似てません?
フォント最小にすると。
490 :
吾輩は名無しである:04/06/15 19:49
評論集、重版されたな。
店に置いてあった。
どーりで最近ブクオフで見かけるわけだ。
さァーて,また明日から一週間,ダブルシンクするとすっか.
492 :
吾輩は名無しである:04/08/04 22:35
今回の中国人見て、このスレにきちゃいましたw
>>492 確かに絨毯爆撃で何万人も殺した街で君が代を流すとは、無神経としか言いようがないよなw
「ナショナリストは、味方の残虐行為となると非難しないだけではなく、耳にも入らないという、すばらしい才能を持っている。」
---岩波文庫『オーウェル評論集』「ナショナリズムについて」P.322
中国の反日ナショナリズムを非難してる連中って結局自分が単に反中ナショナリズムに取り憑かれてるだけだろ?アホらしぃ〜。
495 :
吾輩は名無しである:04/08/05 13:34
オーウェルって左翼に利用されてしまってるんですね。
しっかり動物農場読んどけ。
オーウェルって右翼に利用されてしまってるんですね。
しっかり動物農場読んどけ。
497 :
吾輩は名無しである:04/08/06 03:20
>495
動物農場って右の思想と全く関係ないだろ?
やり合ってる所悪いが、きちんと説明してくれ。
昔読んだ時はそんな話ではなかったと思うが。
オーウェルって右翼に利用されてしまってるんですね。
しっかり1984農場読んどけ。
オーウェルって右翼に利用されてしまってるんですね。
しっかり1984読んどけ。
500 :
吾輩は名無しである:04/08/07 08:32
1984も同じだろうが。
早くなんで右翼が関係あるのか言ってみろや。
誰と会話したがってるのか不明
某板でオーウェルを語オッサン厨房にはまいったがねw。
一度だけじゃないけどさ。
>>491 > 1984も同じだろうが。
> 早くなんで右翼が関係あるのか言ってみろや。
脇から失礼
俺は、恥ずかしながら最近までオーウェルのこと反共イデオローグと
勘違いしてたよ
ソヴィエト(というかスターリン)型社会主義を形容する際に、枕詞のよ
うに「オーウェルの1984のような」とか、「動物農場のような」といった
引き合いのされ方することが多かった記憶がある。
オーウェルを読んだことのない人間は、すごく安易に「反共(反ソ)作
家」という引用の仕方するから、右翼に利用されていた(そして俺のよ
うな馬鹿がそれを真に受けていた)という側面は確かにあると思う。
まぁこれは逆も真で、左翼はまた「全体主義告発の作家」という一面
でのみ安易に利用しすぎるけど。
そしてこの安易なレッテルばりが、オーウェルの潜在的読者を少なく
しているような気がする。
俺は齢30近くになって1984や動物農場、評論集を読んで、本当に
目から鱗が落ちたように感じた。
仕事の幅が広いし、文芸批評とかも面白い。カタロニア賛歌とかナシ
ョナリズム覚書き読んで、オーウェルが反共イデオローグどころか特
上の市民的良識の作家だとういことを知って感動したよ。
俺は今はもう、オーウェルに単純なレッテル貼りの引用する奴は読
んだことのない馬鹿だと思える。
でもホントに、レッテルなんて蹴散らすほどにオーウェルが広く読ま
れるようになってほしいなぁ。
>>503 実に良識的な意見だし、まさにオーウェルの「正しい」読み方だと思う。
505 :
吾輩は名無しである:04/08/15 02:49
映画『華氏911』にオーウェルの引用があります。
「戦争が実際に起ころうと起こるまいと問題ではない。
それに勝利の可能性がない以上、戦争が好転しようとするまいと
問題ではないのだ。大切なのは戦争状態を存続させるということだけである」
プログラムより引用。
506 :
吾輩は名無しである:04/08/15 02:58
オーウェルは自分で左翼だって言ってる
507 :
吾輩は名無しである:04/08/15 03:09
最近、とあるNGOがファッショ状態になってきたので辞めました。
そのときに、「1984」を何度も何度も読み直しました。それが辞める
きっかけになりました。
ちなみにそのグループはサヨク系でしたが、ちょっとオーウェルの名や言葉を
MLにカキコするだけで、白い目で見られたり、暴力を振るうと脅されたりして
神経が消耗しました。
オーウェルさん、ありがとう。ああいう連中とは縁を切るにかぎりますね。
アホウヨよりはマシだけどな。
509 :
吾輩は名無しである:04/08/15 10:56
ううん。どっちもどっち。目くそ鼻くそ。右も左もネオコンもファッショはファッショ。
ちなみに、ノームチョムスキーは現代の3大ファシズム潮流をナチズム、ボルシェヴィキ、
TINA(there is no alternative 他に選択の余地はない)と述べている。
ちなみにTINAはネオコン・ネオリベ勢力のこと。
オーウェルも右も左も問わずファシズムや圧制を問題にした。
ただし、批判しながらも労働党にカンパするなど、理念はともかく現実的には左よりだった。
「ファッショ」しか頭にない時代遅れが一匹いますね。
>>501 わけわかんねー粘着も一匹いるな
ウヨもサヨもアホはアホだってことが分かんない馬鹿たれ
>>511 そうそう、「思想なんかいらない」んだよねププ
一杯のおいしい紅茶を飲んで落ち着け。
もちろんミルクは後から入れること。
_____
| |
| あ |
| な |
| た |
| が |
| 好 |
| き |
| で |
| す |、
| ゜ / ̄\\
| |ヽ /| \
| | ヽ___/ | |
 ̄ ̄ ̄| |/ |
| ― |― |
これをジューリアさんがウィンストンさんに渡しました。
ここから実らぬ恋が芽生えました・・・・・・
オーウェルの息子はその後
どうなっているのだろう?
>>74 古いレスだけど
何度読んでも笑ってしまうよ、これ
519 :
吾輩は名無しである:04/09/03 22:47
気の向くままにの分厚い本をブックオフで買った
おもしろい
ラーメン場
521 :
吾輩は名無しである:04/09/04 20:14
なんで、オーウェルの文章ってこんなにいいんだろう
ちまちましてて、くすくすできて、それでいてするどい
カタロニア讃歌なんて最高だア 英語も難しくないから
俺みたいな低学歴でもよめるし
英語の衰退を咎める文章(題名忘れた)なんか
ほとんどモンティ・パイソンだもんね。
523 :
吾輩は名無しである:04/09/24 02:29:49
で結局「カタロニア賛歌」はちくま、岩波、ハヤカワ、角川のうち
どれが一番いいんだい?
岩波、ハヤカワ、角川しか読んでないけど、
角川の訳が一番読みやすかった。
ハヤカワ、岩波の順で読みにくくなる印象。
525 :
吾輩は名無しである:04/09/24 16:13:07
どうも有難うございます。
角川は絶版のようなので、岩波を探してきます。
懐かしい名だ
527 :
吾輩は名無しである:04/09/27 18:56:04
1984見たいな世界も悪くないもんだ
宣伝UZEEEEEEEEEEE
530 :
吾輩は名無しである:04/09/30 19:17:20
オーウェル以上に的を射たディケンズ評を見たことがない
読み手としてのオーウェルは優秀だ
531 :
吾輩は名無しである:04/10/24 14:11:50
オーウェルの英語の衰退についての文章に
leave no stone unturnedが死語としてでてた
去年まで必死に受験勉強で覚えてたのに笑
今パリ、ロンドン放浪記を読んでいるけど
ほんとにオーウェルはお笑いのセンスがあるなあ
オーウェル的にも、読売が日本を駄目にしたのは明白な事実だよな
というよりナベツネがな。
ナベツネ叩きは2分間憎悪だろ。
536 :
吾輩は名無しである:04/10/31 16:56:56
二重思考とは自分と思っている事とは違う事を言う事ですか?
例:心の中ではジューリアを愛している。
↓
でも「私はジューリアを愛していない」と言う。
↓
そして次の段階ではジューリアを愛しているということ忘れてしまう。
↓
最終的には嘘をついたことさえ忘れてしまう。
二重思考の解釈を具体例で説明できる方がいらっしゃいましたら宜しくお願いします。
その例で良いような気がしますけど
// 「思っている事とは違う事」っていうのは意識しない部分だから
// これに違和感を感じます。
// 「思っている事とは違う事」自体を思っているわけですから。
// 矢印を一方向じゃなくてもう一本横に引くか、、、上書きする感じですかね?
// ウィンストンがやってた過去の改変みたいに。
// ナニコレ?
539 :
吾輩は名無しである:04/11/01 00:10:05
例:心の中ではジューリアを愛している→しかし、二重思考によって私はジューリアを愛していないと思う
↓
そして次の段階ではジューリアを愛しているということ忘れてしまう。
↓
最終的には嘘をついたことさえ忘れてしまう。
540 :
吾輩は名無しである:04/11/05 01:00:48
そういや、指揮者として有名なロリン・マゼールが「1984年」をオペラ化
しているそうだが(来年あたりに初演予定らしい)、ニュースピークで歌っ
たりするのだろうか…
平凡社はさっさとライブラリの評論集4冊増刷しろよ
amazonでいつまでたっても品切れじゃねーかよ
おとなしく古本屋で探しな
古本屋で買ったら翻訳者にも出版社にも書店にも還元できないだろ
後に続くことも考えにゃぁよぉ
奇特な考えだな。
というか古本屋で見つけられるような本かい?
平凡社ライブラリ自体置いてない、あっても5冊にみたないってところばかりだったよ
ヤフオクでも見かけないし…
うちの近所の古本屋には4巻揃ってる・・・
あと ヴィガン波止場への道 も絶版だ
洋書でよければ池袋のジュンク堂においてあるけど
>>538 ちくま絶版にすんの早すぎ。
まあ先日やっと見つけて買ったけど
549 :
1@CLIE ◆GodOnnDc.o :04/12/03 15:10:40
神です
なんだなんだ?過疎スレだな?
みんな思想警察に逮捕されちまったか?
551 :
吾輩は名無しである:05/01/31 19:17:42
1984読んで、映画「未来世紀ブラジル」を思い出した。
552 :
吾輩は名無しである:05/01/31 20:01:38
タイムマシンには及ばず(爆笑
あの連載ワロタ
今度は川だっけ
現実の社会になぞらえるのはあまりいい事じゃないけど、
北朝鮮の反金正日組織ってのにゴールドスタイン臭を感じる。
ネタバレになってしまうから敢えて説明とかはしないけど。
これだけだと場が荒れるだろうから別なネタをば。
『1984』でオーウェルが批判したかったのは 「為政者の都合で2+2の
答えがが5にでも6にでもなる社会」 ではないかと思う。まんまだけど。
だからウヨだのサヨだので一方的に喩えるのは違うと思う。
現にスターリンやヒトラーをBBに喩えた側だって、「白+白=赤」で
数多の人を失職させて場末の酒場に追いやった体制だったし。
“おまえは信用できないから、俺はおまえを売った”ってな感じで。
556 :
吾輩は名無しである:05/02/24 19:40:25
>>540 5月3,6,11,14,16,19日
英国ロイヤル・オペラ
ロリン・マゼール「1984年」(プレミエ、世界初演)
指揮:マゼール 演出:リページ
出演:キーンリーサイド、グスタフソン、ダムラウ、マーギソン他
『1984』も怖いですが、安部公房の『砂の女』のほうもなかなか怖いです。
558 :
吾輩は名無しである :05/03/01 18:51:44
人々は今日も安心して寝ることができる。
何故なら、彼らのために戦ってくれる者がいるからだ。
560 :
吾輩は名無しである:05/03/06 00:49:52
俺は、「動物農場」は好きだけれど、「1984」は
やりすぎ、というかそんなもんじゃないと思う。
日本語おかしいか。
561 :
吾輩は名無しである:05/03/06 23:01:24
アントニー・バージェスの『1985年』を読んだが、とても興味深かった。
バージェスの本では、オーウェルの『1984年』が、
「本質的に、コミックな本」と分類されている。
それに、勝利マンションズは日中停電しているはずなのに、
どうしてテレスクリーンの電源は入っているのか、という指摘は鋭い。
パワーオーバーイーサーみたいなもんか。
564 :
吾輩は名無しである:2005/04/23(土) 23:33:33
憎悪週間はおわたの?>シナ
565 :
吾輩は名無しである:2005/04/25(月) 16:02:44
オーウェルが生きてたら、アメリカのブッシュなんて
ぼろくそに書かれてただろう。
beasts of englandの歌詞が好きです。
英語の朗読テープを聴いてたら、その部分、朗読者のおっさんがほんとに
歌ってて面白かった。
検索したらmidiで作曲してるサイトもあるのね。
今回の列車事故の被害者家族の怒りっぷりを見てたら
象を撃つを思い出しますた。
あの被害者達も、無意識にかも知れんけど
相当テレビカメラ意識してああいう行動してんだろうな。
動物農場の最後のあたりの文章が良く分からないんだけど、豚の顔には何が起こったの?
569 :
吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 15:14:31
age
570 :
sage:2005/05/27(金) 21:22:03
思想統制のためじゃなく
英語に苦しんでいる英語圏の人以外のために
ニュースピーク語は広めるべき
教えるほうも楽だし
571 :
吾輩は名無しである:2005/05/29(日) 01:05:03
>>274 バージェス(イギリス人だろ)の『1985年』は
サンリオ文庫で読んだ
SFだけでなくNVもどっか引き取って復刊してくれよ〜〜
572 :
吾輩は名無しである:2005/05/29(日) 01:07:59
>>561 ニュースピークで動詞の過去形に不規則変化のないことについて
子供っぽいって書いてあったな
>>570 海外ビジネス用の英語はニュースピーク化が進んでるぞ
会社で辞書を配られ、外国語では微妙にニュアンスの違う語を避けるために語彙を限定させてる
さすがにダブルプラスはないが
574 :
吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 21:47:24
>>573 まさにそういうプレーン・イングリッシュにオーウェルは反対したのでつ。
「persevere の代わりに put up with なんてとんでもない」と書いていたような。
Burmese days、ミャンマーで2弗だった(当然、・・・版)。
あの国では1982は発禁なのかな。
1982?
577 :
575:2005/06/19(日) 00:09:06
1984だった。plussorry...
4本足(・∀・)イイ!! 2本足(・A・)イクナイ!!