詩人ヘルダーリンがアテナイの神殿の女性祭司になぞらえて
「ディオティーマ」と呼んだズゼッテは、ヘルダーリンを裏切った・・・
以上は松本清張の「ネッカー川の影」という短編から
(1990、単行本「草の径」に納められている)なんですが、
私はこれでヘルダーリンを知りますた。
(ミーハーでスマソ)
(^^)
267 :
吾輩は名無しである:03/01/22 20:13
(^^)(^^)(^^)
268 :
吾輩は名無しである:03/01/22 20:15
岩波文庫の『ヒュペーリオン 希臘の世捨人』が復刊しないかなあ・・・。
十九世紀後半はヘルダーリンの名は徐々に高まってきた。
ルドルフ・ハイム(1821-1901)はヘルダーリンを、
ロマン派という幹から脇のほうへ出た枝であり、
現実から逃避したギリシャへの憧憬の産物と断じた。
しかしヘルダーリンは、まさしくそのギリシャ愛を媒介にして、
同時代の歴史現実こそ最も厳しく見据えつづけた詩人にほかならず、
この厳しい眼差しを向けてドイツへの憂慮も希望も歌ったのだから、
最重要の一点をハイムは完全に見落とし見誤っていたと言える。
「ギリシャ狂のロマン派の一分枝」との観点は、相当後まで残った。
小磯 仁「ヘルダーリン」清水書院より
最近読み始めた私としては、なるほどねっ(・ω・)・・て感じです。
270 :
吾輩は名無しである:03/02/19 01:15
ageルダリーン
271 :
名無しリーマン:03/02/19 01:18
パソコン通信時代に、「ヘルダーリン」などというハンドル名をつけて
喜んでいた恥ずかしい頃があった・・・(赤面)
今、本棚にインゼル版の「詩集」「ヒュペーリオン」があるが
埃をかぶっているだけだw
272 :
吾輩は名無しである:03/02/21 15:46
2ちゃん見てる時点でヘルダーリンは永遠に理解できねえんだよ
273 :
吾輩は名無しである:03/02/21 15:52
そんなことはない。
2ちゃんねるでヘル様を知り、読んでますが何か?
276 :
吾輩は名無しである:03/03/11 01:40
マダムBと勘弁の書き込み期待age
277 :
(・A・):03/03/11 02:52
隔たりながら近づく谺
骨灰と化すその明かるみの中で
「気が狂った
ああ 気が狂った」
と言われ続けて百年が過ぎた
もしも
「一匹の猿は
もう一匹の猿を映す水」
であるというのが真実ならば
それはあたらぬ
私はむしろ
冷静に
「像の写像形式を
写像する像」を思考する
――
気が狂った
ああ 気が狂った!
278 :
吾輩は名無しである:03/03/15 02:17
こうして私は一巡する 生の孤線を
そして戻る 私の由来する源へ
(生の道)
いやあ、いいねえ。
279 :
吾輩は名無しである:03/04/04 01:36
まだまだ!
>>278 それ小説の冒頭に引用しました。
その作品失敗しました。アマチュアでよかったと思う。
281 :
吾輩は名無しである:03/04/19 13:09
最近酔っ払ってくると、ヘルダーリンが読みたくなります。
とうわけでageます。
282 :
吾輩は名無しである:03/04/19 13:13
ひ孫じゃないつーの。
大おじだつーの。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
284 :
吾輩は名無しである:03/05/10 19:59
貧しき時代に詩人であるとは・・・・・・
ヘルダーリンのいる時代ってそんなに貧しかったのですか?
今から見ると風格がある(マンより)と思うのですが、
彼の精神は時代をどう捉えていたんだろうな。それがなぞだ。
時代や一般庶民が貧しくても、
当人が貧しくなければ良いわけで。
芸術というのはやはり貴族的なものなんだね。
286 :
吾輩は名無しである:03/05/11 14:12
小説「ヒュペーリオン」の初めのほうにこういう文章がある。
「この世界は、この世界の外に別の創造者を求めなければならないほど、乏しい
ものであるだろうか。」
乏しき(貧しき)時代の詩人ってのは、経済的というより、哲学的な意味で言われて
いるんだと思う。
「ヘルダーリン ヒューペリオン」で検索したら、
そういうのいっぱい出てくるよね。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
289 :
吾輩は名無しである:03/06/08 23:43
岩波文庫の詩集を遅ればせながら購入
同時に清水書院『ヘルダリーン』を図書館から借りました
この本の著者の評価はどのようなものでしょうか
当人むちゃむちゃ貧しかったやん。
>>285 いまでいうODみたいなもんでしょ。
めっちゃ遅レスでしかも
>>284のいうのは経済的な意味ではないんだろうけど。
293 :
吾輩は名無しである:03/07/04 01:51
age
そういや学生時代に意気込んでマイヤースの2巻本買ったなぁ
ひゅぺーリオンの出だし読んだだけで埃かぶったまんまだけど
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
296 :
吾輩は名無しである:03/07/23 23:31
うせええ
297 :
吾輩は名無しである:03/07/26 16:12
ゴダールの『軽蔑』の中でフィリッツ・ラングが詩を暗唱してるシーンがあるね。
298 :
吾輩は名無しである:03/07/26 16:22
299 :
吾輩は名無しである:03/08/03 03:29
ラクー=ラバルトが十月上旬に来日するみたいだ
『経験としての詩――ツェラン・ヘルダーリン・ハイデガー』あり
「この無限の同一性において、調和的に対置されたものは
一致したものとして対置されるのでもなく、
また、対置されたものとして合一されるのでもなく、
単一なるものにおける両者として、
一致して対置されたものとして分割不能と感じられ、
また感じられたものとして見いだされる。」
(StA4,251)
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
302 :
吾輩は名無しである:03/08/31 19:35
保守AGE
303 :
吾輩は名無しである:03/09/13 10:58
ラクー=ラバルトのヘルダーリン論
もうひとつ出るらしい
304 :
吾輩は名無しである:03/09/13 19:13
>>271 俺、あんたのこと知ってるかもしんない。
おう
306 :
吾輩は名無しである:03/10/14 18:53
ラクー=ラバルト発売あげ
308 :
吾輩は名無しである:03/10/21 23:12
日本賞 (音楽)作曲部門金賞『ヘルダーリンの2つの詩』…
どの詩かわかる人、うPしれ!
同名のベンヤミンのヘルダーリン論考があるが、それとは関係ないのかな。
>>308 日本賞? ニュースサイトから↓
第72回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催)本選会シリーズ4日目の
21日は、東京・初台の東京オペラシティで作曲部門の審査が行われた。
今年の課題は室内楽曲。応募の52曲から予選の譜面審査を通過した7人の作品が
初演され、池辺晋一郎、石田一志ら11氏の審査の結果、
第1位に中村寛さん(38)=滋賀県出身・日大講師=の
「天の窓は開かれ(ヘルダーリンの2つの詩)」が選ばれた。
作曲かよ!
312 :
吾輩は名無しである:03/11/06 17:28
どうやらヘルダーリンは、
ヘーゲル以上の真理を掴んでいたとされているようだ。
たしかに後期賛歌を読むと、すごいと思う。
けれど、この二人の違いを、
単なる詩人と哲学者の違いという以上の、
まともな仕方で説明した文章を読んだことがない気がする。
詩人ゆえに持ち上げたり落としたりする手法は、
ハイデガーで読み飽きた。
ラクー=ラバルトはその辺どうなんでしょうか?
313 :
吾輩は名無しである:03/12/09 03:28
省察
ヘルダーリン著 武田竜弥(たけだ・たつや)訳 論創社
本体3200円 22cm 324p
4-8460-0406-6 / 2003.11
認識が言語を予感するように、言語は認識を想起する-。ハイデガー、ベンヤミン、
アドルノ、ドゥルーズらによって最大級の評価を受けた詩人の思考の軌跡。
【著者紹介】
〈ヘルダーリン〉1770〜1843年。ドイツ文学史上最高峰の一人に数えられる詩人。
ヘルダーリンってどの時期が最も評価されてんすか?
個人的には、岩波文庫のを読むと、やっぱ後期の方が詩人としてギリギリの所に来てて、すごいと思う。