1 :
ジャック・ポッツィ :
01/12/13 16:37 12月14日、ついに『Mr.vertigo』の訳書が発売されます。 それを記念して、オースターについて語り倒そう!
2 :
吾輩は名無しである :01/12/13 18:04
最近つらまんくない?「偶然の音楽」のラストだって・・・あれはないよなあ。 「ルル・オン・ザ・ブリッジ」も尻つぼみだった? 映画がひどかったので読んでないんだ。 作品の中で生まれた疑問や謎は作品の中できちんと解決すべきっていう 流儀というか、考えなので。ごめんね。
3 :
吾輩は名無しである :01/12/13 18:07
最初の三作(なのかな?)でもういいやって感じです。正直なところ。
4 :
吾輩は名無しである :01/12/13 18:10
「スモーク」はよかったけどね。柴田正幸はほめすぎ。ミルハウザーといい、 ちびっとずれてる・・・いや、彼の悪口を言うのはやめよう。どんどん 訳してください!
5 :
吾輩は名無しである :01/12/13 18:11
でも、とりあえず手に取るだろうな。新作。
6 :
吾輩は名無しである :01/12/13 18:12
最近のオースターの評を知っている人いたらカキコキボンヌ。 だいたいでいいから。評判いいの?
7 :
吾輩は名無しである :01/12/13 18:24
2・3・4に烈しく同意です。 偶然の音楽はイントロはいいのです。しかし終わりあれはないです。 「ルル」は最悪です。「ブルー」も酷いです。「スモーク」はいいです。 どこがいいのかと言えば、 ウォーギー・レンのクリスマス・ストーリーがいいのです。 あそこだけで救われた映画です。 マークトウェインの「ジム・スマイリーと跳び蛙」あたりの 法螺話の系譜です。 NY三部作もその流れに入れてしまうとか強引です。
8 :
吾輩は名無しである :01/12/13 18:39
まあ、7のカキコが大方の小説好きの意見じゃないかなあ。 残念だけど。 NYテロを扱ったNHKの番組に出てたけど(「クローズアップ現代」)、 見た人いる?
小説好きだけど小説好きの意見でなくれごめんなさいです。 我ながら残念です。サゲは他意はないです。懺悔です。
あ。いけません。私は6さんを誤読しました。 私に同意してくれていたのですね。大変申し訳ないです。 私は粗忽モノです。いや、ヤコブ病です。犬の糞でも喰って寝ます。 すいません。またサゲですが、 他意どころか懺悔と感謝の意もこめてここで踊ります。
7さんへ
>>10 のカキコの「6さん」て、私こと8のことですよね。書き間違い?
それとも僕の妄想?
あなたとってもいい人みたいですね。あなたみたいな人、好きです。
12 :
ジャック・ポッツィ :01/12/13 23:34
う〜む、評判悪いのう・・・ ま、感想は人それぞれだからいいけれど! とりあえず今日渋谷のPBCで買ってきていま読んでます。 面白いと思う。いま半分読んだくらいかな。
13 :
吾輩は名無しである :01/12/13 23:36
あとの半分が問題なんだよね、最近のオースターは・・・ 面白いといいね。
14 :
吾輩は名無しである :01/12/13 23:48
出来が悪い小説も平均点はいってるような気がするんだが・・・ 『ルル』も結構楽しめた俺はアフォなのか? アフォだから楽しめるのか?
15 :
吾輩は名無しである :01/12/13 23:56
アフォとは決して言わないよ。面白い登場人物やら謎やら小道具やら いっぱい散りばめてるのに、それらをちゃんと収めるべきところに収めないから、 なんか欲求不満が残ってしまうんだよね。確信犯なんだろうけどさ。 そこがちょっと。「偶然の音楽」だってさ、最初のトランプの場面とか、 塀だかを作るとことか、妄想のおもちゃの国とか、面白かったけどさ。でも、 それだけ? みたいな。
うんうん。15の言ってることに大体同意。 結局それを受けつけるか、受けつけないかなんだろうな・・・ 俺は受けつけ派なんだけど。
>>14 欲求不満にならない? うろ覚えだけど「偶然の音楽」で、主人公たちが
金持ちが一番大事にしている人形をとっちゃとこあったじゃない。
「お、これでどうなるんだ?」って期待してると、何もない。「おいおい」
って感じ。
最近の村上春樹もそういうとこ、あるんだよなあ。僕の読み方が古いのかなあ。
うんうん。そんな場面あったね<人形 その後、その人形焼いちゃうんだよね。 つまり、その人形に金持ち二人が絡んできて膨らませなかった のが欲求不満ってことか・・・ ポーカーで負けてから、金持ちがもう登場してこないからね。。 俺はその尻つぼみ感が好きなんだけど。同じことでも感じ方が違うって面白いね。
そうか、「尻つぼみ感」か・・・うーん、やっぱりわしがオヂサン なのかなあ。何から何まで「スター・ウォーズ」みたいじゃなきゃ とは思わないけど。ぶつぶつ。
ああ、無駄に終っちゃったなあ、みたいな感じ。<尻つぼみ感 そういや『偶然の音楽』の文庫版の帯なんかはうろ覚えだけど 「あなたが$200000手に入れたらどうしますか」みたいな感じだった。 波乱万丈の物語を想像して買う人もいるんだろうな、と思ったな。 シチュエーションは物語っぽいけど、その後の展開がとんとん拍子に進まないから 後半はダメって意見も出てくるのかも。
>>19 オヂサンくさくはないですよ〜
なんかチャット状態だな。他に書き込む人いないのか?(笑)
ですよね。他のオースター・ファンのカキコキボンヌ。この調子で マターリ行きましょうよ。
カキコ忘れ。 >シチュエーションは物語っぽいけど、その後の展開がとんとん拍子に進まないから >後半はダメって意見も出てくるのかも。 うん、まさにそんな感じなんだよ。オースター出て来い!!
オースターだが、何か?(お約束)
お、オースターがここにおーすたー・・・だめ?
柴田だが、何か?
や、柴田が出てきたぞ! これはしばった!・・・だめ?
オースター、なにが一番人気あるんだろう? やっぱ『幽霊たち』か? 俺は『最後の物たちの国で』だけど。
すまそ・・・でもレスありがと・・・
32 :
吾輩は名無しである :01/12/14 00:47
ちょっと気になってる女の子がオースターを好きだと 言っていたので、通っている大学の図書館にあった 「孤独の発明」という作品を読んでみたんですが、 家族にやたらこだわる辺りは凄くアメリカ人だなあと。 現実的に起こりうる可能性のある範囲内で話を 組み立てている(という印象を受けました)割には、人物に 存在感が感じられなくて変な違和感を覚えました。
>>32 『ムーン・パレス』なんかだと主人公が「偶然」出会った人
たちが「偶然」父親とおじいさんだったりするんだよね。<現実的に起こりうる
『孤独の発明』って自伝的とか言われるからそういう
シチュエーションにしたのかもしんまい。
34 :
吾輩は名無しである :01/12/14 00:55
女の子にオースターはよく似合ふ。。。
35 :
吾輩は名無しである :01/12/14 00:58
ですよね。なんでだろ? ミルハウザーとかだったらひいちゃうけどね。 よく行く喫茶店にすごい可愛い子がいて、熱心に本を読みながら ノートに書き書き。のぞいてみると読んでたのは量子力学の本で、 ノートには数式がびっしり。あれには参ったなあ、いや彼女は なんにも悪くないんですけどね・・・独り言スマソ。
本屋でバイトしてる友達が何故か、柴田氏関連の本と春樹氏関連の本を 買う娘は可愛い率が高いと言っていた。贔屓目かも知らんけど。 ちなみにどんな本買う子が可愛くないか訊いたら、車谷長吉、と言っていた。 なんか妙に納得。車谷さん嫌いじゃないけど。
37 :
美術館座り少女好き男 :01/12/14 01:22
懐かしいね、「村上朝日堂」のホームページ。はまった。それが今では2ch・・・ よよよ。 「翻訳夜話」ではオースターはいまいちって感じだったな、村上ハルキは。
38 :
吾輩は名無しである :01/12/14 02:42
オースターが受けるのって、半分くらいは柴田君の翻訳の力なんだろうな。 わしにとっては、新作出るごとにどんどん加速してつまらなくなってますが。 でも、なんとなく買ってしまうのが悲しいところ。 空とぶ少年とその師匠の話はどうなんだろうねぇ?
翻訳、早すぎな気がする(笑<柴田 ムーンパレスの、物事の描写の仕方のシーンが好きです
40 :
吾輩は名無しである :01/12/14 03:49
>>39 ああ、ありましたね。私も好きです、その場面。
あんまり関係ないけど、柴田さんって東大の先生のわりに イメージいいです。なんとなくだけど。
42 :
吾輩は名無しである :01/12/14 07:12
『ミスター・ヴァーティゴ』いま読み終わりました。 悪くないです。私は好き。
>面白い登場人物やら謎やら小道具やらいっぱい散りばめてるのに、 >それらをちゃんと収めるべきところに収めないから まったくそう。で、そこから読者が何を思うかってことだよね。 続き(つーか粘着)は読者に任せられているわけで、作者と読者が「共謀する」って 言うのがポストモダンなんでしょう。で、途中で放棄しちゃう俺は もうアホかと、馬鹿かと(w
44 :
吾輩は名無しである :01/12/14 19:02
>>43 >作者と読者が「共謀する」って言うのがポストモダンなんでしょう。
なるほどねえ、そうか。でもおれはポストモダンなんか大嫌いジジイだから、
単純に、「金返せ!!」だね。そーゆーのは別のジャンルでやりなさいって思うな。
美術とかね。そもそも文学っていうジャンルがものすげえええええ保守的な
地帯なんだからさ。
45 :
吾輩は名無しである :01/12/14 19:03
そうそう、ポストモダンなんて期待するなら他の作家読むよ。 オースター、なんか勘違いしてるのかな? そのあたり、柴田っちは どう考えているのかな。
46 :
吾輩は名無しである :01/12/14 20:11
でも「最後の物たちの国で」は? あれはバッチリ収まってますよね。物語として。 個人的に、あの一冊は別格。 もう何度も読みなおしてる。
>>32 その存在感がないって言うの何となく分かるかもしれない。
全く別の所から書いていると言うか・・・。
読み終わった後も内容はすごく濃い話のはずなのに空虚な感じがして「?」と思った。
48 :
吾輩は名無しである :01/12/16 17:31
ageとくぞ。
49 :
吾輩は名無しである :01/12/16 17:36
50 :
吾輩は名無しである :01/12/16 18:05
「幽霊たち」で、これは本物か?と思い、 「ムーンパレス」の前半で鳥肌が立ったが後半でガッカリ。 そして「ルル・オン・ザ・ブリッジ」の映画で、もうどうでもいいや、って思った。 正解ですか?
51 :
吾輩は名無しである :01/12/16 18:25
>>50 ま、そんなとこでしょうね。正解だと思います。狙ってるんだか、能力ないんだか。
柴田マンセー!!!!
54 :
吾輩は名無しである :01/12/21 01:41
ageとくぞ。
55 :
吾輩は名無しである :01/12/21 02:12
ムーンパレスは死ぬほどつまらんです。 お坊ちゃまが書いたメロドラマって感じですな。
56 :
吾輩は名無しである :01/12/22 01:04
>>55 死ぬほどつまらんって程ではないと思うが。
あんたの読解力が足りないだけでは。
57 :
吾輩は名無しである :01/12/22 01:49
ムーンパレスで作者が伝えたかったことって何?
58 :
吾輩は名無しである :01/12/22 05:29
59 :
吾輩は名無しである :01/12/22 07:04
今原書で読んでるけど シティオブグラス はほんとによくできた物語だなぁと思った。
60 :
吾輩は名無しである :01/12/22 12:12
センス無いかなぁ?『ムーン・パレス』をそこまで批判するなら 58がセンスがあると思う作家の作品を挙げてけろ。
MR・VERTIGO出てるなんてつい最近まで知らなかった。 昨日買って一日で読んだけど、素直に面白かった。 小学校二年生の時にETみて感動したときみたいに、素直に。 偶然の音楽にしても、バーティゴにしても再読したいとは なぜか思えないけど、初読時の吸引力はすげーな。読書 っていうか、終始映画館でアービングの映画観てるような 感じだった。これは売れもするわ。 ところでばーてぃゴってアービングっぽくない?
>>46 同意。
でも、偶然の音楽、リヴァイアサン、ムーン・パレスって読んでいって、
面白いんだけど、どれも同じなような気がした(w
最後の物たちの国で、も含めて。
自分を取り巻く世界のことを本当に理解することは一生できず、
そんな中を生きていくことの切なさ、みたいなことを書きたいのかなって。(ですかね?)
あとオースター作品に何気に漂うオシャレ感。女の子に似合うって分かる。
読んでる女の子(見たこと無いが…)見かけたら萌えるかも〜
63 :
吾輩は名無しである :01/12/22 21:13
>柴田さんって東大の先生のわりに イメージいいです。なんとなくだけど。 あれはスタイルを気にしすぎているだけ。 「いかにも」東大の教官である、と思われないように四苦八苦しているのです。 話してみれば分かると思うけど、さらっと流すスタイルを確立するために、 相当堅いことやってますよ。 古典作品の話とか振ってみ。 普通の東大の教官じゃん、と思う。 学部生のミーハー女とかは、そこまで気付かないんだろうなあ
64 :
吾輩は名無しである :01/12/23 01:15
63の自分は東大生であることをさりげなく仄めかす スタイルに萌え。
65 :
吾輩は名無しである :01/12/23 21:45
いいじゃん。別に。もっと柴田ネタキボンヌ。猫背? 声甲高い?
今「MR・VERTIGO」をPBで読んでるんだけど、じつは柴田氏の翻訳した文章 が好きで読んでるのではないかと思ったりしている。 わし的には、彼の翻訳すごくいいと思うのだけど、作者より前に翻訳者が出て きているような気がし始めて、翻訳としてはもしかしたらイケナイのではない かなどということが頭をかすめたりしている。 これって、単なる贅沢だよなあ。
柴田さんは、人の批判するときになると地が出るって感じかな。 あと批判された時。 って俺は立場上批判するとやばいんだけど。
でも、基本的に紳士でいい人です。 ただ余りにも、偶像視する人が多いので、少し過激に書いちゃいました。 ごめんなさい。
69 :
吾輩は名無しである :01/12/29 01:50
訳者に恵まれるってのはいいことだね。 翻訳物と思わせずに読ませるってのはすごいよ。
70 :
吾輩は名無しである :01/12/29 03:30
今、「偶然の音楽」読み終わった所なんだけど、 最後、「突然現れたように思える一つ目星」(文庫版p317L6)って、 一つ目って事はバイクと接触したんだからナッシュは死んでないんじゃないかなぁ、と思った。
71 :
吾輩は名無しである :01/12/29 23:52
「シティ・オヴ・グラス」も柴田訳で出して欲しかった。 角川の訳、誤訳だらけでひどいもんだよ。
72 :
吾輩は名無しである :01/12/31 20:58
柴田は、「ガラスの街」って訳したかったらしいよ。 タイトル。いい題名だよなあ
73 :
吾輩は名無しである :01/12/31 21:07
>>72 へえ、知らなかった。「ガラスの街」、いいですね。「シティ・オブ・グラス」
なんて、ジェイ・マキナニーとかあのへんを意識したんじゃないかな、
出版するときに、角川が。柴田マンセーあげ。
74 :
吾輩は名無しである :02/01/03 02:55
ガラスの街、文庫のあとがきに書いてあるじゃん。 まぁ邦題なんてどっちでもいいけど。
75 :
吾輩は名無しである :02/01/03 03:01
>>74 そうか。あとがき読まないから。確かめてみます。
76 :
吾輩は名無しである :02/01/03 20:11
>>70 死んでなかったとして、はなしはどうつづいていくとおもいます?
カフカの「城」みたいになるだけなんでは?
『ルル』評判悪いですね。 Izzy Maurer vs. Celia Burnsですが、 Is it? (Izzyは存在するのか?)対 S'il y a? (Celia が存在していたとしたら?)の物語と読むと 雰囲気がつかめるのでは? 確かに、細かい小道具がかみ合っておらず(わざとでしょうけど)、 ジョイスみたいにはエピファニーは得られませんから、 消化不良になりますね。 青い光を発する不思議な石ですが、Izzyの名字に手がかりがあるのでは? maurer はドイツ語で石工ですから。
78 :
吾輩は名無しである :02/01/17 13:50
角川文庫の『シティ・オブ・グラス』訳者あとがきによれば、「邦題 を『ガラスの街』としなかったのは、当時、トレヴェニアンの『夢果 つる街』など、『街』のつく海外作品がたくさん出ていたため」だそ うです。
79 :
吾輩は名無しである :02/01/19 02:28
昨日、古本屋で「ムーン・パレス」買った。 まだ読んでないけど。
80 :
吾輩は名無しである :02/01/20 18:26
81 :
吾輩は名無しである :02/01/26 04:14
age
82 :
吾輩は名無しである :02/01/26 04:44
文庫で買える本、版元、教えてください。
83 :
吾輩は名無しである :02/01/26 04:45
あ、あげてくださった人、ありがとう!>81
84 :
ジャック・ポッツィ :02/01/26 07:05
>>82 『孤独の発明』 新潮文庫
『シティ・オブ・グラス』 角川文庫
『幽霊たち』 新潮文庫
『鍵のかかった部屋』 白水Uブックス
『最後の物たちの国で』 白水Uブックス
『ムーン・パレス』 新潮文庫
『偶然の音楽』 新潮文庫
『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス』 新潮文庫
『ルル・オン・ザ・ブリッジ』 新潮文庫
ちなみに白水Uブックスは新書です。
85 :
吾輩は名無しである :02/01/27 06:47
age
86 :
吾輩は名無しである :02/01/27 10:44
ミスタ・バテゴこれから読みます。今日は読書日和。
87 :
吾輩は名無しである :02/01/27 11:43
ミスタ・バテゴ読み終わりました。なんか引っかかりのない小説だったです。 なんというかスルスルよめてスルスル終わってしまった。 おもしろいんだけどグッとくるものがなかった。 不思議な作品。三年後にもう一度読もうとおもう。
89 :
Hanging :02/01/29 02:21
みんなさ、『偶然の音楽』読んだ後、ポーカーしたくならなかった??ちょっと、今久しぶりにハマッってる感じ。 もち遊びで・・
あのポーカーのシーンは「ラウンダーズ」という映画に似てるとオモタヨ
白水Uブックスの表紙どうなのよ。 「海外小説の誘惑」ってオイ。っておもた。
>>84 ジャック・ボッツィさま
ありがとぉございますっ! 感激!
2CHっていいトコなんですね〜、うれしーです、読みますっ!
>>92 いや、どういたしまして。
読んだら感想よろしく。
ちなみに私のイチオシは『最後の物たちの国で』です。
オースターファンの勘違い少女って… (´Д`)キニナル
97 :
吾輩は名無しである :02/02/10 05:11
孤独の発明を読んで自分を振り返った人も多いはず。 お父さん、あぁ。
98 :
Hanging :02/02/17 00:47
VERTIGOについて・・ ウォルトとウィーザースプーンが最後にくっつくのはいただけない。無理があるよな ??
99 :
吾輩は名無しである :02/02/17 01:03
>>96 気にするな! ってもういないかな・・・96<さんは。
勘違い少女って太宰か三島ファンでしょ、大抵。
101 :
吾輩は名無しである :02/02/22 02:39
>>100 いまどきそんな少女なんて、絶滅危惧種じゃない?むしろ貴重。
102 :
吾輩は名無しである :02/02/22 11:06
嫁のシリ・ハストヴェットなんかどうだい?みんな好きかい?
103 :
吾輩は名無しである :02/02/22 16:46
(〃´∀`)<読んだこと無いよ!
104 :
吾輩は名無しである :02/02/24 12:03
「リヴァイアサン」は読んだそのあとからもう一度読みたくなったぜ? 「シティ・オブ・グラス」もしばらくしてから読みたくなった。 「偶然の音楽」は読みたいとは思わなかった。
105 :
吾輩は名無しである :02/02/26 04:32
age
106 :
吾輩は名無しである :02/02/28 03:10
孤独あげ
なんでここにオースタースレがあったの? まさかあるなんてーーーー 発明〜三部作〜ムーンパレスと継いできたけど この作家を語るときは 上手にやりたいな。 それほどのもんだし。
>>107 わかるきがする。
読み手もなんだかんだ「個人的」な読みになるから。
ログみても、自分にとって大切にしておきたいみたいな雰囲気。
こういう作風の作品って、他板でもおなじ。多くは語らないの。
109 :
吾輩は名無しである :02/03/03 15:05
でも、語らないとスレが消滅しちゃいます。
結局流行作家なんでしょうか? それともそーじゃないの? ここまで読んだら村上春樹のような存在に思えました。
111 :
吾輩は名無しである :02/03/05 05:55
>>110 とりあえず一冊読んでみてから御自分で判断なさると良いと思われ。
私のお勧めは「ムーンパレス」です。
>>110 とりあえず村上春樹を流行作家と捉えているのは、年寄りだけだと思われ。
私のオススメは『最後の物たちの国で』です。
>>111-112 ヲイヲイ。どっちもとっつきにくい作品ばかりじゃないか。
オースターの本質はやっぱりニューヨーク三部作だと思うけど。
おれ的には
「幽霊たち」→「シティオブグラス」→「偶然の音楽」→「リヴァイアサン」
てな具合に読んでいくととっつきやすいかと思いますが…。
奥さんのシリ・ハストヴェットを読んだ人いる? オースターの嫁だからってだけで買うかどうか、迷い中。 「目かくし」(白水書房)は、「ムーンパレス」とテイスト 似てると書いてある書評もあったが・・・ 情報希望。
>>112 >とりあえず村上春樹を流行作家と捉えているのは、年寄りだけだと思われ。
ごめんなさい。意味がわかんないや。
年寄りって何歳くらいのことを指すのですか?
昔、村上春樹が流行ったってことですか?
たまたまかもしれないけれど、私の周囲でオースターを読んでいるのは
20〜30代のこじゃれた男性ばかりなので、趣味いい系アイテムのひとつとして
最近流行っているのかなと感じてました。
それらの人々に好まれる、っていうのも十分な魅力のひとつなんでしょうけれど。
正直、読もうか読むまいかとても迷うところです。
116 :
吾輩は名無しである :02/03/05 14:05
「幽霊たち」「シティ・オブ・グラス」読んだけど、春樹に感じるきざっぽいところは あまり感じなかった。他の作品へ次々と手を伸ばしたくなるほど求心力はなかった けど、どちらかというと好きな方だから、そのうち他のも読もうと思った。
117 :
吾輩は名無しである :02/03/05 17:49
というか、110は本一冊読むかどうか迷うほどに忙しいのか? 大した時間はかからないのだからとりあえず読め
オースターなんか誉めちゃう人達って他にどんな本読まれてるんですかな。 あんなカスの寄せ集め有り難がるとは神経疑うね。 ポストモダン?マジですか? わしゃポストモダンにこれっぽちもシンパなんぞあらしませんが、 作中ポストモダン的要素を振りまいてはみたもののどうにも纏まりつかなくなった オースターが回帰するのは結局は人情ドラマ、モダンそのもののメロな世界。 バラ珍さながらのベタな世界ですわな。 スモークなんて典型。
119 :
吾輩は名無しである :02/03/05 18:25
私は熱心なオースターファン、というわけではありませんが、 他には池田先生の御本を愛読させていただいております。
120 :
吾輩は名無しである :02/03/05 18:27
>>119 池田先生というと、大作先生のことですかな?
121 :
吾輩は名無しである :02/03/05 18:38
人間革命はポストモダン作品の中でも屈指の名著ですよ。
122 :
吾輩は名無しである :02/03/05 18:44
池田大作ワッショイ!
123 :
吾輩は名無しである :02/03/05 19:25
>>114 奥さんの小説よかったですよ。
うん、ちょっとオースターに似た部分もあるけど、
次の作品に期待してます。
オースター@新潮社の活字はどうにかならんもんか。
目が痛くなる。文庫化されるまで待ちます。
>>118 >結局は人情ドラマ、モダンそのもののメロな世界。
なにいってるんだ。そこがいいんじゃないか。
もう一度読み直しなさい。ヽ( ´ー`)ノ
>>123 レスありがとう。
では、一読してみます。
しかし、奥さんのほうが全米では手堅く評価されてるのかな。
海外書評を見る限りでは、そんな印象も。
>>118 わかっていてもベタに溺れたいときもある。
そして、それは存外、心地よいのだ。w
>>124 笑止!オースターごときで人生の下連味知った気になってるガキは
からかいがいがありますからな。どこがどういいのか具体的に200字以内で述べてみなさい。
その際オースター自身の思想的傾向延いてはその転向に即すること。
それからね、他にはどんな本読んでるのって聞いとるんじゃよ池田大作ネタはもう飽きたぞよ。
シティ・オブ・グラスの 白痴の長広舌に惚れました。 クチャクチャマンナ。
>>126 読んでてなんとなくいいから。それ以外では説明できん。
作家それぞれに方向性ってゆうものがあるからね。
それで合わなけりゃまあご縁がなかったということで。
あと小説読んだくらいで人生がわかるとは思いませんですよ。(´〜`;)
129 :
Hanging :02/03/07 00:21
シリ・ハストヴェットの『目かくし』、今日、近所の図書館で借りてきました。 オースターの作品はほとんど読んでしまったので・・・ まだ少ししか読んでませんが面白そうでした。 昨日まではチャイナ・ミーヴィルの処女作『キング・ラット』を読んでました。 誰か読んだことある人いますか?
130 :
吾輩は名無しである :02/03/07 02:12
『孤独の発明』ってどう? 昨日、読み終わった。 オースターは昔、詩を書いてただけに、散文詩ぽいと思った。 面白いような面白くないような微妙な感じ。 みんなはどうよ?
131 :
我輩は名無しである :02/03/07 13:29
>118 で、もう煽りネタは切れたのか?
ていうか、人情ドラマの何がいかんのだろうか…よく分からん。 俺は『スモーク』好きよ。 ただ、オースターの「人情」っていうのは、決してベッタリしない、 壁か薄膜を挟んだようなもので、その乾き具合がうまくいっている 場合にはとても良い作品になっていると思う。孤独が外の世界と触れ 合う時の戸惑い、というか、そんなものが感じられる。 って、でも最近の作品は読んでないなぁ…^^;
133 :
我輩は名無しである :02/03/07 19:40
本質的には自閉的な作家だからね。オースター自身を投影している 主人公以外のキャラクターに厚みを持たせることができないというか。 どうしてもキャラクターが平板になってしまう。 >118 スモークやルルに関しては多めに見てやってもいいんじゃないか? 打撃系が総合に挑むようなもんだろ。
134 :
吾輩は名無しである :02/03/07 21:10
『リヴァイアサン』は、皆、どうでしたか。 なんだか、解かりやすい感動も おなじみの孤独感、閉塞感も無かったですけど、 ものすごい力作なのではないかと。 読み終えた後で、ひしひしと感じる。 結局、すべての登場人物が、誰も互いのことを 全く理解なんてしていなかったのではないか。 なんなんだろ。この「救われなさ」感は。
現代は「物語」を見失った時代だ。 歴史からも神からもはぐれ、人の命はとりとめがない。 しかしオースターは、失われた物語を探し続ける作家だ。 世界の中で少年の役を演じてきたアメリカは挫折し、未だ青春の終わりを認められずあがいている。 その国家の宿命と個人の成長を、この作家は接続しようと試みてきた。 父。モラル。国家。イノセンス。どうすれば、うつろに輝く過去の美しい幻を突き破り、今のリアルとつなぐことができるのか。 歴史と偶然を寄り合わせて紡ぐ個人の細い細い糸のような物語は、だから"その後のアメリカの物語"の枠を越えて "青春の果ての物語"とりとめない今を生きる物語"として読者を魅了する。 分断された過去と今を再接続しようとする寓話的な語り口は、 どこか村上春樹と通じるようにも思う。 最新刊のタイトル"リヴァイアサン"とは旧約聖書に登場する巨大な幻獣であり、 1651年に書かれた国家への絶対服従を説くホッブスの著書のタイトルであり、 本作の登場人物ベンの未完の小説のタイトルでもある。 なぜ小説家のベンが全米各地の自由の女神像を爆破するテロリスト、ファントム・オブ・リバティとなったのか。 その末を、彼と出会った人々の紡ぐ細い糸をクモの巣のようにはりめぐらせ、 はかなくとも、そうでしかありえないタペストリーとして編み上げた。 古い歌と新しい歌、歴史と個人の宿命の壮絶な相討ち。 負の要素を引き受けて生きていくこれからの時代の新しい物語が、ここにある。(瀧晴巳)
136 :
吾輩は名無しである :02/03/10 09:21
>>135 ご苦労様です。「瀧晴巳」って知らないけど、現代は物語を失った、という
物語にいつまでも生きてる人もいるんだなあと思いましたです。
なんかもうこういう人を一掃して欲しいです。たまにしか見ないけど、確実
にいるこの手の人たちはなんなんでしょうか。
負の要素を引き受けて生きていくこれからの時代の新しい物語が、ここに
ある、って誰かなに言ってんのか教えてください。わかんねっす。
>>136 絶望の中から希望を見出そうとするが見いだせない引きこもり的な位置づけ
の作家が書く小説は今の時代にとって目新しいという意味…ではないかと。
138 :
吾輩は名無しである :02/03/13 00:01
リヴァイアサンって、微妙だよね。 社会にコミットした作品にしようとして、いびつになった感じ。 その点、ミスターヴァーティゴは上手くまとまっていると思うのだが。
139 :
吾輩は名無しである :02/03/16 12:47
あれは寓話的なアプローチだから案外気楽に書けたのかも知れない。 リヴァイアサンは最後までよく分からない作品だった。 というか考えすぎて最後にふろしきをたためなくなったという 印象があった。でもオースターの社会観として結局いびつな感じを あえて表したかっただけなのかもしれない。
140 :
吾輩は名無しである :02/03/18 23:48
やっぱり次の作品は9月11日に関係した物になるのだろーか?
141 :
吾輩は名無しである :02/03/18 23:51
直接関係したものは書かないとおれは思う そういうある意味安直なことはしないんじゃないかしら
142 :
吾輩は名無しである :02/03/24 06:15
ayaya
/◆\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ´_ゝ`) <こんにちわ。ポールです。 ( ∪ ∪ \ (_)_)
144 :
Hanging :02/03/30 00:21
ユリイカ読んだ?
145 :
吾輩は名無しである :02/03/30 03:22
「ミスター・ヴァーティゴ」読んだけど相変わらずだった
146 :
吾輩は名無しである :02/03/30 07:20
オースターは一通り読んでるけど、「孤独の発明」が最高傑作じゃないかと思う。 「それはあった。それは二度とないだろう。思い出せ」 読み終わったあと、なんとも言えない感情にとらわれたよ。 そしてあとがきの後に吉本ばななが褒めちぎっててしょぼーん。
147 :
吾輩は名無しである :02/03/30 09:09
幽霊たちは平凡だなと思った。何であれが代表作なんだろうね。 あれを最初に読んだらオースターに嵌らなかったろうな。 シティオブグラスと偶然の音楽が最高傑作だと思うけどなあ。 あのオースター節が何とも言えず大好きな俺は、 最もオースター的な小説っていうと、偶然の音楽だと思うんだ。
148 :
吾輩は名無しである :02/03/31 12:03
「幽霊たち」のどこが気に入らないんだYo! 具体的に説明しる!!
149 :
吾輩は名無しである :02/03/31 12:06
>>145 相変わらずって? まとまりのない終わり方?
読もうかどうか迷ってる。高いし。
シティオブグラス 孤独の発明 ムーンパレス コレ最強。 ただの好みを披瀝するのもなんですが、直球が好きなようで。
151 :
吾輩は名無しである :02/04/01 01:39
漏れも「幽霊たち」より「シティオブグラス」が好きだ。 しかしかといってその出来が劣っているとは思わない。
152 :
吾輩は名無しである :02/04/02 02:28
ヴァーティゴの終わり方はまとまっていると思う。 「まとまっている」がどういう意味で使ってんのか知らないけど。 読後にもにょもにょ感が残ることは無いというか。 …幽霊たちに比べれば。 ユリイカのインタビュー、2000年3月に行われたんだね。 2年も前。なんで今まで掲載されなかったんだろう? Timbuktuの邦訳が出版間近、とか?
153 :
吾輩は名無しである :02/04/02 20:11
「空腹の技法」はどうよ? 俺としてはかなり好きなんだけど。 書評ともエッセイともつかないんだけど、 「カフカのためのページ」とか雰囲気が非常に良かった。 「孤独の発明」に近い印象だったが。
154 :
吾輩は名無しである :02/04/02 20:52
>>153 オースターが書いたものの中では一番好きだな。他人を語ることで
自分自身が語られていると思う。
155 :
吾輩は名無しである :02/04/05 04:54
>>149 「最後の物たち〜」が好きならおすすめする。
まず空を飛べる少年が存在するということが前提なので
最初にそこらへんにくいついていけるかどうかが問題。
あとはいつものオースターらしい仕上がり。ほんのちょっとだけ
ファンタジックな作品なのでラストはいつもと違うのを期待したけど。
156 :
吾輩は名無しである :02/04/08 09:59
>>146 ああ、俺ばななのページ破り捨てた。臭いから。
157 :
吾輩は名無しである :02/04/10 04:16
ティンブクトゥ、読み終わりましたー!! 知らない単語ばっかりだったけど、約3ヶ月かかって、ようやく! 物語で感動と言うより、英語の本を一冊読み通せたこと自体がカンドー。 ただ、作品内容をちゃんと理解してるかどうかは激しく謎。
158 :
吾輩は名無しである :02/04/13 04:46
すげー落ちてる保全あげ。あげるだけなのも、なんなんで、ちょっと質問。 オースターと似た雰囲気の作家でお勧めって誰かいますか? またあの世界を味わいたいので……。
159 :
吾輩は名無しである :02/04/13 23:05
160 :
吾輩は名無しである :02/04/17 01:01
NHK−FMで5月からミスター・ヴァ−ティゴがラジオ化されるってよ! 楽しみだな、こりゃあ〜★
今で言えば、東大中退してJALの肉労員ってとこだろうか。 何にせよ、稼ぎ話の尽きない人だよな。
162 :
吾輩は名無しである :02/04/17 01:09
>161 どーゆう意味?!
163 :
吾輩は名無しである :02/04/17 01:17
オースターはコロンビア卒のタンカー作業員
165 :
吾輩は名無しである :02/04/19 03:32
ちょっと質問。『鍵のかかった部屋』って文庫は出てないの? ハードカバーだけ、なんでしょうか?
166 :
吾輩は名無しである :02/04/19 07:36
白水社から新書で
167 :
吾輩は名無しである :02/04/19 09:03
>今で言えば、東大中退してJALの肉労員ってとこだろうか ちがうだろ。
南部を舞台にするときはサザンオースターなんちって・・・ The Music of Chance 読んで一週間後くらいにテレビで映画が放映された。 映画のイメージのほうが焼き付いちまった。映画よくできてたな。
169 :
吾輩は名無しである :02/04/20 00:54
>168 へぇ〜、なんか映画観る気になれないよ。 なんかイメージがぶち壊れたら嫌だし。 こないだ、ツタヤで発見したけど。
170 :
吾輩は名無しである :02/04/25 20:00
171 :
吾輩は名無しである :02/04/26 23:38
『スモーク』のDVD発売されたね。
172 :
吾輩は名無しである :02/05/06 02:21
age
173 :
吾輩は名無しである :02/05/06 09:44
そうだね。
174 :
吾輩は名無しである :02/05/06 11:18
そうなんだね。
175 :
吾輩は名無しである :02/05/07 01:33
偶然の音楽よんで、プロットが散らばりっぱなしが納得いかない
スモーク派です。
>>59 シティオブグラスに期待
176 :
吾輩は名無しである :02/05/11 00:55
ポールあげ
177 :
吾輩は名無しである :02/05/23 02:53
さがりすぎ
さがりすぎだね。
179 :
吾輩は名無しである :02/05/24 03:28
あげとくぞ。 ティンブクトゥはひさびさに人に薦めたいと思った小説だったし。
180 :
吾輩は名無しである :02/05/24 10:00
こんなのあったんだ、知らんかったぞ!
181 :
吾輩は名無しである :02/05/28 01:29
俺は「幽霊たち」に一票。「自己の存在」が揺れ動く様がタイトに
展開されてて、しかもストーリー的にも面白い。一気に読みますた。
>>175 >プロットが散らばりっぱなしが納得いかない
リアリズム的見地からしたら俺も同意見だよ。
もしかしたらあの構成も色々解釈の余地があるのかも知れんが・・・
182 :
吾輩は名無しである :02/05/28 02:23
183 :
吾輩は名無しである :02/05/30 22:30
>>181 つかぬ事をお伺いしますが、あの話をどう解釈されたんでしょう?
あれで良いと思うんだけど。
184 :
吾輩は名無しである :02/06/04 00:35
あげ
185 :
吾輩は名無しである :02/06/04 00:52
オースターは日本語でやったらかっこ悪くなる一番の例だって 某知識人が言った。 確かに英語の方が透明感がある気がしなくもないが、それでも私は好きだ。 シティオブグラス最高。 スモーク、ブルーインザフェイスは映画のほうがいいけど。
「シティオブグラス」のバベルの塔ネタにドキドキした。 足取りを地図にしたら〜ってあたりでされに期待してしまった。 で、何も解らないまま終わって最高な気分。 殆どマゾです。
187 :
吾輩は名無しである :02/06/04 03:00
オースターマゾに乾杯!
188 :
吾輩は名無しである :02/06/04 09:00
オースターのスレなんてあったんだー。
>>169 オレはおもしろかったよ。
>>181 >リアリズム的見地からしたら
おれは偶然の音楽派だなー。
寓話性がかなり強いぶん、個々の要素の裏に
隠されているものを考えるのが楽しい。
オースター作品はほとんどそうだろうけど。
189 :
吾輩は名無しである :02/06/04 16:30
シティオブグラスの最後の段の「わたし」ってウィリアムウィルソンなんですか?
190 :
吾輩は名無しである :02/06/04 20:20
>>189 ネタじゃないと仮定して・・・
ウィリアム・ウィルソンは、ダニエル・クィンのペンネーム。
最後の「わたし」は、二月にアフリカ旅行から帰ってきたオースターの友人。
クィンの赤いノートをもとに City of Glass を物語った人物。語り手。
191 :
吾輩は名無しである :02/06/04 20:21
192 :
吾輩は名無しである :02/06/04 20:25
?
193 :
吾輩は名無しである :02/06/07 01:49
偶然の音楽とかだとさ、例えば石垣を積み上げるのはなんのメタファーとか みんな考えながら読んでんの?
>>193 本人もたぶんんな事考えて書いてないだろうから考えてない。
ってーかオースタースレなんてあったのね。
2chでは嫌われてそうだと思ってたんだが。
漏れは「ムーンパレス」の後半のグダグダ感が好き。
サディスティックなまでに尻すぼみな感じが誠実な感じでよい。
195 :
吾輩は名無しである :02/06/07 13:02
シティオブグラスの見失ってからのウィリアムウィルソン足取りを地図にしてみた? 驚愕の事実が
196 :
吾輩は名無しである :02/06/07 14:52
シティオブグラスを読んだ時、何コレ?安部公房の「燃えつきた地図」じゃん と思った。オースターは絶対安部公房読んでると思う。
197 :
吾輩は名無しである :02/06/07 16:06
ラジオドラマでやってる「ザ・ワンダーボーイ」 …いまいちかも
198 :
吾輩は名無しである :02/06/07 16:17
>>196 映画は観たけど小説は読んだことないんだよね。
199 :
吾輩は名無しである :02/06/10 04:41
偶然の音楽の石積みは、 アメリカ特有のストイックな自己実現幻想の反映かな? と、読めなくもない。
200ナッシュ
201 :
吾輩は名無しである :02/06/16 00:15
201イェフーディ師匠
202 :
吾輩は名無しである :02/06/17 03:08
>>196 確かに。そっくりだよね。
私はオースターを先に読んだけど。まあでもどっちも好き。
ところで柴田元幸氏って、どうしていつも顔隠しているの?
203 :
吾輩は名無しである :02/06/18 01:56
>>202 いつも逆光とか後ろ向き。
ずっと何かやばい事情でもあるんだなと思ってたら
この間雑誌で顔出てたよ。
わりといい感じ。
204 :
吾輩は名無しである :02/06/19 21:48
まぁ、顔出すと面倒臭いからってだけかね。ところで、あのイラスト (自画像の)はだれが描いたものなの?
205 :
吾輩は名無しである :02/06/19 21:59
遊◎機械の芝居でムーンパレスを観たけどなんだかなぁだった。
206 :
吾輩は名無しである :02/06/20 03:01
>>204 www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/6195/comment.htm
ここにクレジット入ってたよ。何者かは分からないけど。
でも、あの似顔絵を見て、柴田氏ってもっと若い人かと思ってたんだよね。
>>206 ありがと。調べてみたけどプロのイラストレーターとかではないみたい
な感じ。
>若い人かと思ってた
そうだよね。
208 :
吾輩は名無しである :02/06/23 00:48
シティオブグラスの漫画見たことある人います?
209 :
吾輩は名無しである :02/06/23 01:09
いるよ。少なくとも作者と柴田は見たことあんだろ
210 :
吾輩は名無しである :02/07/02 23:38
保全
つーか
なんで
こんなに
214 :
吾輩は名無しである :02/07/14 03:00
>>195 やってみようと思ったが挫折。
驚愕の事実とは?
気になって仕方ない
さがって
216 :
吾輩は名無しである :02/07/24 20:45
今日、「偶然の音楽」読み終わりました。 呆然とする終わりかたで、どうもすっきりしません。
・物語の最後で、何故ナッシュがあのような行動をとったのか、考えて見よう。
>>217 「アメリカ」の成り立ち、というか有り様についての話だと思う。
ナッシュがクラッシュするのは乱暴に云えば話を終わらせるため。
むしろ重要なのは、ジャックが生きていること。
要するにループしてるんだよ。
もうすこしくわしくかいせつきぼんぬ
じゃあヒント。 ・壁=境界。境界を画定する=土地を所有する。所有=財産=資本主義の基礎。 ・後期資本主義=金を持ってる奴つまり資本家と消費者が神様。それ以外は奴隷。 ・車=移動=自由のメタファー。ナッシュは金を持っているときだけ車に乗れる。 ・ループする=この世界に逃げ場はない。ジャックは新たなナッシュを連れてくるだろう。
222 :
吾輩は名無しである :02/08/03 18:29
age
223 :
吾輩は名無しである :02/08/09 10:46
流れとか伏線より 書きたいシーンのイメージがまずあって、 それを小説になるように、仕上げてるように見える。 詩を書く人が小説を書くときって ストーリーテーリングよりそういうシーンごとの空気感を大事にしがち。 本人に聞いたわけじゃないから、言い切れないけど。 最近、柴田訳がすきなのかもしれないと思ってPB読み始めました。
奥さんの「目かくし」も良かったけど。この人の次作も早く訳してほしい。 柴田訳はないと思うが。
225 :
吾輩は名無しである :02/08/14 00:28
Hand To Mouthはいつ邦訳出るの? それにしてもこのスレは盛り上がらないね。
226 :
吾輩は名無しである :02/08/16 11:31
age
227 :
吾輩は名無しである :02/08/17 23:23
book of illusionsまだかなage
228 :
吾輩は名無しである :02/08/17 23:23
>225 さん 柴田さん次第らしいです(マジ
229 :
吾輩は名無しである :02/08/19 11:52
ここの住人さんで、今日ABCに行く方はいらっしゃるのだろうか。
知らんかった。 生柴田見てみたい。。。まともに顔が写ってる写真すら見たことない。
>>228 まあそうだろうねえ。遅くなりそうなら俺に任せてもらっても良いんだがw
柴田の顔、昔小沢と雑誌で対談してたとき見たけど 忘れちゃった。
233 :
吾輩は名無しである :02/08/20 15:50
呼び捨て禁止!
234 :
吾輩は名無しである :02/08/20 15:51
柴田「君」と呼びましょう
235 :
吾輩は名無しである :02/08/21 22:48
「最後のものたちの国で」読んだ。 この作品の背景がわからない。何でこんなもの書いたんだろ。
236 :
吾輩は名無しである :02/08/23 00:52
なんでだろうね
>235 保坂某が「今書く側に求められること」で散々けなしてたな。 現実世界のパクリじゃんみたいに。
現実世界のパクリならパクリでもいいんだけど、どこの現実なのかが問題だな。 アメリカの80年代は確かに幸福な時代ではないけど、アメリカ人がこんなの書いても マジでヤバイ地域の人に怒られるだけだよな。
ny
ニューヨークねぇ…… 治安の良くない状態そのもののデフォルメだとしたら 確かにつまらん。そらぼろくそいわれるわな。 でも、もうちょっとなんかありそうな気がするけどね。
241 :
吾輩は名無しである :02/08/24 05:56
242 :
吾輩は名無しである :02/08/26 07:43
保守(dedicated to Paul and Motoyuki)
243 :
吾輩は名無しである :02/08/26 21:02
秋の新作が出ればまた賑わうかな
うーむ、ネタバレ満載のスレだ。 ニューヨーク三部作+ムーンパレスしか読んでない漏れは、他読んでからに した方がよさそうだ・・・
あそうだ、ちっと訊いてみたいとおもってた事があるのでこの機会に。 ポール・オースターが無名時に別名で書いた推理小説ってのがあると 読んだんですが、それって何というタイトルの本なんでしょう。 検索かけても見つからないんですが、知ってる方いますか?
>>245 Paul Benjamin名義で書いた Squeeze Playのことですか?
1977年か78年頃書いたんだったかな。
247 :
吾輩は名無しである :02/08/29 01:03
>>237 パクリってのは薄っぺらい見方だと思うね。保坂って保坂和志?
どの本で読めるんですか?立ち読みしてみたい。
なんて言ってる私は最後まで読んでないけどね(笑
>>247 保坂和志の「アウトブリード」というエッセイ集の中のひとつだね。
国は旧ソ連、ロシア、ボスニア・ヘルツェゴビナのようと書いてある。
現実をパクったというより小説が現実に追い抜かれてしまっていて、
この程度の小説ならニュースに文学的感受性を被せれば簡単に
書けちゃうじゃん。とかなんとか散々な評価であった。
本全体にしても時事ネタ+(特に目新しくもない視点による)ちょっとした感想を
ユーモアも艶もない文章で淡々と書き連ねただけなんで立ち読むほどでもないよ。
とはいえオースターの方も三部作+偶然以後はどうもなぁ。
ミルハウザーもマンネリ気味だし、もうそろそろ柴田信者を卒業するときなのかも。
>>246 早速調べてみたんですが、日本語版は出てないんですね・・・
ちと残念かな?
有難うございました。
>>249 未訳のHand To Mouthに収録されているんですよ。
ペーパーバックだと204ページ程度のものです。
柴田君早くして。
最近賑わっているなぁ
>>252 賑わっているようで、ほんの3、4人程度が書き込みを
続けているだけのような気がします。
254 :
吾輩は名無しである :02/08/30 04:34
ていうか『シティ・オブ・グラス』を誰か訳し直して欲しい。 誤訳、原文削除し放題。あんなに分かりやすい英語なのに……。 訳者は何者なんだろか……。
255 :
吾輩は名無しである :02/08/30 08:53
>>254 ≫254
確か角川から出てる訳だよね。他からは出てないのかな?
鍵のかかった部屋の柴田訳にもまちがいはある。(小さいとこだけど)
このスレ、初めてきました。何人くらい住んでいるのかしら・・・
>>254 文学作品ならともかく単なる推理小説の翻訳に
いろいろ注文付けられても困ってしまうんですよね。
翻訳の権利とかの関係で、 生きてる作家の同じ作品が複数の出版社から出ることって 無理なんじゃないの?
んなこたあない。
偶然の音楽の映画見た人いる? レンタルには置いてないし、 買おうとしても本屋で定価売り(\16,000位)してるのでとても手が出ない。
260 :
吾輩は名無しである :02/09/01 06:47
>259 まあ細かい違いはあるけど全体的にはなかなかいいよ。 ちなみにレンタルで観ました。 VHSを買うのはばからしいから、レンタル探してみる方をおすすめ。 >259 どちらかと言うと「反」推理小説というのが定説なのでは
261 :
まむ〜コロン◇ ◆czcDinEo :02/09/02 00:20
今日、本当は「孤独の発明」欲しかったんだがなかったから ここで不評の「偶然の音楽」買った 他にもいくつか買ったんで、明後日くらいに読もうかな ナッシュage
262 :
吾輩は名無しである :02/09/02 06:10
何言ってんだ!面白いよ!『偶然の音楽』! 僕はむしろ『孤独の発明』より好きだけどな。 フランス好きの人は『孤独の発明』を好む傾向にある、と思う。
263 :
まむ〜コロン◇ ◆czcDinEo :02/09/02 16:02
今日は別の本屋へ行って鍵部屋と最後国ゲト 鍵部屋いいっすねぇ。引き込まれる展開だ〜 ご無沙汰してたオースタにじっくりハマル予定 幽霊→ムンパレ→(こっからは予定)鍵→偶然→最後→孤独→グラス 楽しみ楽しみ ムンパレの後に読んだ煙で、このヒトの戯曲はこりました。 古典ばっか読んでると生きてる作家でいいの見つけると妙に嬉しかったりする 大江は別格、つうかピークはずっと昔のようだし・・・ 262さんのレス見て偶然にも期待つのり中です。幸せなモンだw
ふーん…。
265 :
吾輩は名無しである :02/09/02 19:08
へーえ…。 この人に孤独とか言っても通じるのやら………。
266 :
まむ〜コロン◇ ◆czcDinEo :02/09/02 19:49
頻繁カキコすんません。レスいただけるとありがたいです 自分的には鍵はいまいちでした・・・ 好きな天才(カリスマ)モノってことで相当期待したんですが、 作者がファンショーを守りすぎな気がしてラストでなえた 自分も他者もブラックボックスと見るのがスタンスだと分かっていても ちょっと物足りない。語れば語るほど深まる溝、って方がこの手の作品じゃ好きだ たとえば、バルザックの「ルイ・ランベール」とか。次は偶然読も→ポーカーage
なぜ文庫しか買わないのか
268 :
まむ〜コロン◇ ◆czcDinEo :02/09/03 13:05
金ないからです鬱 文庫では手に入らないお勧めとかあります? オースターで
>>266 漏れも『鍵』はイマイチと思った。
三部作って大抵ケツは駄作だよね。
まあ、駄作っていうほど酷くはなかったけど、手の内全部ばれてるからやりにくいの
かも。期待を覆すほどの展開はなかったなぁ。
それでも水準は越えてると思うし、あれから最初に読んだらそれなりに楽しめるかも
とは思うけどさ。
>>266 >作者がファンショーを守りすぎ
よくわからんけど、最後でファンショーが姿を現さなかったことが不満?
あるいは、ファンショー喋りすぎ、ってこと?
でもラストにカタルシスを求めるなら、それこそ探偵小説を読んだほうが
良いような気がするなぁ・・・
271 :
まむ〜コロン◇ ◆czcDinEo :02/09/03 22:11
>>270 いや、ファンショーがソフィーを捨てる精神的経緯とか
死ななければならない理由や断筆の理由などさ
書くべきだと思ったんだ。無論、語らずにブラックボックスとして
やってくやり方もありだと(特にオースターの場合)思うけど、
しかしファンショーが作中でカリスマとされてる以上は必要かと。
でないと作者がご都合上デッチ上げた偶像にしか見えない。
読者としてはロミオに何の独白無しに「君らには僕の事など理解できまい」
と言われて自殺されちゃ空しすぎる、って比喩は駄目かな?
探偵小説はほとんど好きじゃないないな・・・なんか文学とは完全に別物としてみてる
モチロン探偵小説が読みたい時はあるけどさ。
漏れの中では探偵小説<<<文学なんだわ、衝撃度。カタルシスの純度っつうか・・・
探偵小説は良く出来た参考書をめくってるみたいで好きでない。楽だけど
272 :
まむ〜コロン◇ ◆czcDinEo :02/09/03 22:22
連続カキコでスマソ・・・
>>269 「鍵」は文章で救われてると思った
偶然のがストーリーも結末もあるべき方向に進んだと思うんだ
けど、文章のキレが連続して読むとあまりに違って
はっきりと鍵<偶然、って言えないんだよね。さすが元詩人志望の作家w
漏れは最初幽霊だった。すんげー衝撃的だったな。冒頭から文学しまくっててさ
一瞬、ランボウの「母音の色彩」みたいな詩を思い出してしまった。
期待せずに表紙をめくったから、あの第一節は鮮烈なカウンターだったw
>>269 >期待を覆すほどの展開はなかったなぁ。
なんか漏れヘンなこと書いてんな。(汗
>>272 自分も最初『幽霊』でした。
あれ最初に読むと、かなりデカい衝撃がありますよね。
何書くかはっきりしてるし、『シティ・オブ・グラス』とかで練習した成果が
結実したってカンジですか。ノリノリで書いてる。
でも、『鍵』は苦しい展開で、一章ごとに展開に悩んでる(と思った)。
翻訳を読んで”文章のキレ”と言っているのではあるまいな?
275 :
まむ〜コロン◇ ◆czcDinEo :02/09/04 03:58
>>274 図星だよ。翻訳しか読んでねー。気に触ったんならゴメンな
けどモトモト英語苦手だしね。誤訳もあるらしいが、自分で
訳するよか少ないのは確実だから柴田にゲタ預けるわ、漏れ
シティオブグラスくらいは、原書あたりたいと思ってるんだけどさ・・・
276 :
吾輩は名無しである :02/09/04 12:21
とりろじー買っとけ。
うん、あれはお買い得やな。
"微妙なニュアンス、識閾下の連想、裏の意味、そういったことは僕には何も伝わって
こなかった。つきつめて考えれば、僕には何ひとつ伝わらなかったと言っても過言ではな
いだろう。"
「鍵のかかった部屋」
翻訳を読むのは全然構わないし、僕も偉そうな事を言う身分では全然無いのだが、
>>272 で「鍵」に感じた”文章のキレ”は訳者柴田によって作られたものだという事を
頭の隅に入れておくべきだと思う。
279 :
吾輩は名無しである :02/09/04 19:13
ほんとに原書読んだの? もともと独特のリズムがあるじゃないか。 それを「キレ(がいい)」と感じるのは普通じゃないの?
原文に独特のリズムが無い、っていうつもりの発言じゃないんだ、誤解させたらスマソ 翻訳は翻訳であって、決して原文に含まれる意味の全てを含んでいるのではない、 という事が言いたかったのです・・・
ファンショーの失踪がご都合なのは、ある程度同意。 でもそれを言ったら、シティオブグラスの間違い電話も、 幽霊達のブラックの依頼もご都合主義。 3部作がよく「探偵小説の形式を使って」と表されるのは そういったご都合部分を指しての事だと思うし、3部作の キモはそのご都合主義から物語が始まり、やがて主人公 がアイデンティティの迷宮に入り込むところにある。 物語の最後、全ての謎が明らかに!的な展開がお望みなら 探偵小説を読め、というのは、そういった事を踏まえての 発言だと思う。
ご都合主義じゃない小説なんてあるのかよ
284 :
まむ〜コロン :02/09/05 02:31
>>282 文学でのご都合主義とは不条理であって欲しいってのが
漏れの気持ちなのかも。
そんな漏れの観点から見ると幽霊での依頼と鍵での失踪って全然異質に感じた
幽霊の主人公のアイデンティティクライシスは
後半になると既にブラックの依頼から独立しつつあるのに対して
鍵でのアイデンティティクライシスは
最後までファンショーがいなければ成り立たないモノだったように思う。
ならば語られる必要があるのでは?と感じてしまった
カミュの「異邦人」が二部を必要としたように
かと言って整合性ばかり求めてるわけじゃないよ。
けどオースターは本気で文学やってる、またはやれるんじゃないかって
期待を持たせる数少ない現代作家なだけに、残念っつうか
ぶっちゃけ「鍵」書いたのがハルキなら、漏れも大絶賛してると思う・・・
>>278 翻訳で文体を語るのが浅薄ってのは理解してるんだけど、
今回は柴田という一人の翻訳者が対象だったからありにしてしまった・・・
原書の著者も一緒だったし。その延長として、グラスは原書かな〜って思ってる
誤解招いてスマソ・・・余談だが、だから海外作家の全集って微妙だよね
285 :
吾輩は名無しである :02/09/05 09:03
柴田君は個人的に好きだ
287 :
吾輩は名無しである :02/09/05 11:24
しらけ鳥飛んでいく
オースターなんか誉めちゃう人達って他にどんな本読まれてるんですかな。 あんなカスの寄せ集め有り難がるとは神経疑うね。 ポストモダン?マジですか? わしゃポストモダンにこれっぽちもシンパなんぞあらしませんが、 作中ポストモダン的要素を振りまいてはみたもののどうにも纏まりつかなくなった オースターが回帰するのは結局は人情ドラマ、モダンそのもののメロな世界。 バラ珍さながらのベタな世界ですわな。 スモークなんて典型。
ムーンパレス文庫本P415に出てくる、クープランの「奇妙な障壁」 とは、どんな音楽ですか?
>>289 読んでてなんとなくいいから。それ以外では説明できん。
作家それぞれに方向性ってゆうものがあるからね。
それで合わなけりゃまあご縁がなかったということで。
あと小説読んだくらいで人生がわかるとは思いませんですよ。(´〜`;)
295 :
恵果ミ*・∀-ミ⌒☆13さい ◆5tlQkmQY :02/09/05 22:18
ムーン・パレスが一番面白いんじゃない。普通に。
296 :
吾輩は名無しである :02/09/06 00:21
>>295 どの作品が面白いかは人それぞれだよ。
問題は、自分が何故面白いと思ったかを
どれだけ説得力をもって伝えられるか。
それが学問ってやつでしょ。
297 :
吾輩は名無しである :02/09/06 00:28
アンナ・ブルームがオッサンの首締めるシーンは、 正 直 ボ ッ キ し ま し た 。
>>289 以前のコピペなんで、放置ってことで。
(あん頃はixionとかまだいたんだよな〜)
まむ〜コロンはもう語らないのか。
>>297 通報しますた
300ゲトー
順番としてはどの作品が次の邦訳?
302 :
吾輩は名無しである :02/09/09 11:46
柴田君に訊いてくれ。
順番としてはどの作品が次の邦訳? >柴田君
リクエストしてくれなくっちゃw
以前も書いたけど、Hand To Mouth早くしてね。面白いエピソード 満載だから邦訳待ってます。>柴田君 直接手紙でも出して急かしたほうがいいのかな。
306 :
吾輩は名無しである :02/09/09 18:12
Hand to Mouthは翻訳中?柴田君のスピードならもうすぐ?(希望的観測) 恒例の年末リリースなるか!?
柴田君の翻訳書を一人10冊買い込んで 専業でやってもらうというのはどうだろう?
作家はたいてい二重生活を送っている。まっとうな仕事で十分稼ぎ、できる限 り最高のものを書くために時間を削っている。早朝、深夜、週末、休暇中。ウ ィリアム=カルロス・ウィリアムスとルイ=フェルディナン・セリーヌは医師 だった。ウォーレス・スティーヴンスは保険会社に勤めていた。T・S・エリ オットは銀行家であり、また出版業を営んでいた。私の知り合いでは、フラン スの詩人ジャック・デュパンがパリの画廊の代表をしている。アメリカの詩人 ウィリアム・ブロンクは家族とニューヨーク北部で石炭と材木の仕事をして四 十年以上になる。ドン・デリーロ、ピーター・キャリー、サルマン・ラシュデ ィ、エルモア・レナードはみな長いこと広告業界で働いていた。その他の作家 は教職に就いている。これがおそらくいまもっとも一般的な回答だろう。主な 大学やポダンク・カレッジにはどこにでもいわゆる創作文芸科というものがあ るが、小説家や詩人は断続的に資金を得、仕事を得るのに必死になっている。 誰が彼らを責められようか?給料は大したことがないだろうが、仕事は安定し ているし、勤務時間も妥当である。 私の問題は、二重生活に送ることに興味がなかったことだ。働きたくなかった というのではなく、サラリーマンの仕事をして時間に追いまわされるというイ メージにゾッとしてやる気がまったく起きなかった。二十代前半は、身を固め るには早すぎたし、他にも計画がありすぎて必要以上のお金を稼ぐために時間 を浪費することはなかった。資金が底をつくまで何とかやっていきたかっただ けだった。あの頃の生活は安上がりなもので、自分以外の誰にも責任を負わな ければ、年におおよそ三千ドルの収入でやっていけると思っていた。
下から7行目訂正。 ×二重生活に ○二重生活を
310 :
吾輩は名無しである :02/09/10 01:08
>>290 >>293 クープラン「神秘の障壁」は、『偶然の音楽』で
ナッシュが旅に出る前にピアノで弾いた一曲でもあるぽ。
そ れ は 人 類 が は じめてスレをageた夏だった。
>>311 今思い出した。文庫版の初版のカバー誤記になってんだよね。
313 :
吾輩は名無しである :02/09/11 16:13
どのようにですか?
ス レ を a g e る 勇 気を奮い起こすには何日もかかった。
315 :
吾輩は名無しである :02/09/11 20:54
(〃´∀`)< 今日の朝日の夕刊でポールが9.11について語ってるよ
316 :
吾輩は名無しである :02/09/11 21:01
人類がはじめて月を歩いた春だった。
>>315 読みました。例によって翻訳は柴田君ですね。しかし、
「女神は人を温かく迎える」という見出しには違和感を感じます(朝日側がつけた
ものだと思うけど)。
318 :
吾輩は名無しである :02/09/11 23:31
ごめん、「ムーンパレス」ってどんな話だったっけ?
人生に疲れてホームレスに転落していき餓死する直前の主人公が 女に救われて(中略)やっと出会ったとおもった父は死に 女とも分かれて転落していく主人公。
320 :
吾輩は名無しである :02/09/11 23:43
ありがとう。ぼんやり思い出せたような気もする。 最初は何もかも捨てて公園かなんかで暮らして この上も無く平静な気分になったけど、食べ物が無くて行き詰る んだっけ? なんだかそこしか覚えていない…。
>>315 おお、情報ありがとう!
あした図書館で読もう。
322 :
吾輩は名無しである :02/09/11 23:48
テロ直後にテレビ出てた時の論調と若干違う。 さては朝日の編集の手が入ったか。
323 :
吾輩は名無しである :02/09/12 00:09
324 :
吾輩は名無しである :02/09/12 00:32
>>322 テレビでの発言はネット上で読むことはできませんか?
325 :
まむ〜コロン :02/09/12 01:24
ちょっと煽り気味のカキコ 昨日「最後の」冒頭で萎えてしまったオースターに再び取りかかる 「孤独の」の第一章を読む。非常にがっかりした 彼は「幽霊」のような様式美を備えた作品に徹すべきでは、と思ってしまった たとえ、(仮)であっても自ら綴る自伝に あそこまで自己批判が欠落していて、自己を掘り下げられるとは思えなかった 今日の夕刊にあったコラムでもブッシュに対する反感が ブッシュを平然と頂点に掲げる自分と切り離されて書かれているようで、まいった オースターは<可愛い自分ちゃんが理不尽に遭遇する困難> という形の小説しか書いてなかったのではないか?と疑問を持ってしまった 11日付のコラムと「孤独の」の第一章、このスレのみなさんはどう読みました?
>>323-
>>324 スマソ。確かNHKの『クローズアップ現代』だったと思う。
よくは憶えていないが、ブッシュの発言、アフガンへの攻
撃の可能性には触れず、N.Y.マンセーの発言が目立っていた。
再放送をおながいしましょう。
>>325 煽り以前に、文章の意味が捉え難いのですが。全体的に。
>>326 ありがとうございます。見てみないとなんとも言えませんね。
328 :
吾輩は名無しである :02/09/12 04:43
9.11掲載の朝日夕刊の文を読んで 「アメリカはニューヨークから出ていけ」 という言葉がニューヨークに存在している、ということ がわかって嬉しかった。 そしてブッシュ政策に対して懐疑的であることを表明 している作家がいる、ということも。 オースターの作品を読んだことはないのだけど、この 文章は読んだ。アメリカの言論者がどんな風に9.11と その後1年のことを書くか知りたかったから。 坂本龍一曰く、「戦争反対」ということですら声を ひそめて話さねばならない程異常な雰囲気がNYに 漂っている、ということだったし。 真のアメリカ(=ニューヨーク)を愛す者であれば ニューヨークに住んでみればいかがか? というブッシュへの問いかけは、当のアメリカでは どう読まれたのだろう。
329 :
吾輩は名無しである :02/09/12 04:45
ブッシュの支持率が低下してからいいだしてもな・・・。
なんか、ニューヨークの被害に会った人の遺族が 「ただ死んだウチの人を国家的英雄に祭り上げるのはもうやめて欲しい」 って言ってたなあ。もう国際社会だけじゃなくて 国民・市民とも感情は乖離し始めてるんじゃないのだろーか。
お尻とはうまくいってるんですかね?
狂気の2ch、霊感の源2ch、度しがたい2ch、醜い2ch、 美しい2ch、どうしようもない2ch。人間のさまざまな矛盾 の実験室たる2ch。
>自己批判が欠落していて、自己を掘り下げられるとは つまり まむ〜コロン的自伝=書くことによって自己批判をし、自己を掘り下げるモノ なのだな? しかし本当にそうだろうか。 …続きはまた今度
334 :
まむ〜コロン :02/09/13 01:58
>>333 やっぱ文章ダメだな漏れはw
自分で書く自伝→自己を掘り下げざるえない→自己批判を避けて通れない
って伝えたかったんだわ
コラムにおけるブッシュへの視線と
「孤独」における親父への視線ってのが似ているように感じてしまった
関係ってのは相互作用でしかないはずなのに、あたかも相手側にだけ問題があるように
進められてく点が同じように思えた
それって違うと思うんだけどなぁ。
NY在住の売れっ子作家が、常軌を逸しつつある自国の大統領に向けた言葉が
「NYに住んでみるべきだ」ってのは
皮肉にも戯画にもならん罠。くだらん4コマのオチみたいな話だと思わない?
もしオースターがパリに拠点を置いてたら「ブッシュはパリで暮らすべきだ」
ってタレそうな勢いだったよ、オースターw
sage
>>334 >もしオースターがパリに拠点を置いてたら「ブッシュはパリで暮らすべきだ」
>ってタレそうな勢いだったよ、オースターw
よくわかりません。オースターは自分が住民だから「ニューヨークに移り住んでは
いかがか?」と言っているのではないことは明らかですが。
ブッシュが、「アメリカの根底にある信条」である民主主義をないがしろにしがち
だから、その民主主義を「日々実現している」ニューヨークに住め、とオースター
は言っているのではありませんか?民主主義とアメリカ以外の話はしていませんから、なぜ
パリの話が出てくるのかわかりかねます。
>>336 なんつーか、そう喧嘩腰で絡まなくても…
338 :
吾輩は名無しである :02/09/13 20:09
まあ、東京に原発を!ってことだよなあ。
339 :
まむ〜コロン :02/09/14 01:31
>>336 まあ読み取り方はヒトそれぞれだからね〜
漏れは前レスからオースターの自己批判能力の欠如について
語ってるからさ
それと長文レスの一文だけ切り取って難癖つけるのって
スレ汚すだけじゃない? 最近多いけどさ、その手の返し技がw
全く不毛だと思うんだよね、そういうの。レスの主旨掴めないなら無視してけれ
340 :
吾輩は名無しである :02/09/14 03:24
まあ、オースタースレだからしょうがねえよなあ
341 :
吾輩は名無しである :02/09/14 06:03
>>339 不毛といったら両者とも不毛だと俺は思うけどな。実際のところ。
もっと生産的な話題を。
自己批判能力って何ですか
344 :
吾輩は名無しである :02/09/16 23:12
あげ
,, --―― '、 / ヽ / , 1 l / /` (● l ノ / l●) … l / \ /ヽ |ノ ー (__▼__/lリ| \/,, /
346 :
吾輩は名無しである :02/09/21 22:36
かあいー ティンブー?
347 :
吾輩は名無しである :02/09/21 23:54
336>334 とおもいます。 334の3段落目は根拠を示すべきだし、 336のそれに対する反論はわかりやすい しかも339で逃げ打ってるし。 まあ作家が作品以外で 現実世界にコミットすること自体 どうだろう?って感じですが。
348 :
吾輩は名無しである :02/09/22 00:53
>>347 そうだね。返し技云々を言ったら、反論に対する無視も返し技だよね。
ていうかいまさらその話題は蒸し返さなくてもいいのではないかと。
>まあ作家が作品以外で
>現実世界にコミットすること自体
>どうだろう?って感じですが。
作家というより、ひとりのニューヨークを愛するものとしての発言だったのでは?
ああ、オースターのその記事読みました なんであそこまでニューヨークを特別視できるのかは よく分かりません。たとえ沢山のアマチュア創作家が、 “アメリカの物語”をニューヨークを舞台に描いているとしても。 根拠が希薄だと思いました。要するに一人一人にとって「アメリカ」 というのがあるのでしょう? ブッシュにはテキサスを形象とする 「アメリカ」があり、Th.ジェファーソンやフォレスト・ガンプには ワシントンが、オースターやW.アレンにはニューヨークが、各々の 「アメリカ」像を結晶させている。オースターが、ブッシュに “ニューヨークに住んでみろ”と言うのは、各々の持つ相対的な “アメリカ”像を、今回のテロを理由に一つの都市に特権化しようとする 悪しき被害者意識の専有化なのか、地元住民によるえこひいきなのか... ブッシュはワシントンにいても文句をタレているのだから、NYに行った からといって態度が変わるとは思えないんですけどね? あの記事には余分な感傷と、過剰な思い込みが満ちていて 災害被害者としてのNY自身の説得的な自己相対化の視点はなかった…
一人一人のアメリカ像があるにせよ、NYと国内の他の都市を同列に 並べることはできないんじゃないかな。相対化とか絶対化ということではなく、 NYが、移民のパーセンテージが高くいろんな問題を持っているから、 他都市よりもよりアメリカを反映している、としているので、えこひいきとか ではないんじゃないかな。他の街よりも、アメリカそれ自体よりも、アメリカ らしさを持っていると言いたいんだと思う。
>>350 それは外在的なアメリカ像ですね。内在的にはワシントンの人は
アメリカを象徴しているのは当然ワシントンだと考えるだろうし、テキサスの
人は“アメリカの開拓者精神”を象徴しているのはテキサスだと考えるだろう
テロの主要な目的はアメリカの象徴そのものだったのに
攻撃目標に移民住人の割合の多い、NYが選ばれたのは何故ですか?
外国移民の割合が、純“アメリカ”度のパーセンテージの高さになりますか?
352 :
吾輩は名無しである :02/09/22 03:30
>>349 一人一人のアメリカ像があるなら、
オースターがNYを自分のアメリカ像として
特別視することも許されるわけで。。。
オースターの言うように「個人の尊厳を信じ、たがいの文化・宗教の違いを 認めあう(中略)それこそが最良のアメリカだ」なのだとすれば、移民率は 大いに関係してくると思います。
354 :
吾輩は名無しである :02/09/22 06:45
ええ、ですからそうしたNYを一つ独立させて特殊な 独立国家のように見せてしまうオースターの論法に疑問を抱くわけです。 他民族的な都市が外部のテロによって 襲われた、という矛盾がこのテロの一番厄介なところなわけで、 本当にテロが行なわれた理由を考えてみれば 他民族的なもの=アメリカ的なもの、というオースターの 構図自体は、NYをアメリカから切り離して特殊化し、 他にありうる「真にアメリカ的なもの」を逆に隠蔽してしまうのではないのか、 と。それは被害者=NYをある程度、特殊化し悲劇化することによって問題の本質から目をそらせ、 加害者−被害者の軸をズラさせて、世界の悲劇のように見せてしまう (全世界がテロに対して沈痛な祈りを抱いているようなイメージを持たせてしまう)。 他民族的なものと“アメリカ”的なものの複雑なカラミを、 オースターは一切単純化しているのではないのか、と。
355 :
吾輩は名無しである :02/09/22 07:11
ただ単にNYが好きなんじゃないの?
では、NYに暮らしたことのある人も、一度しか行ったことのない人でも 語りたがっていたというのはどう考えますか?また、真にアメリカ的なる ものとはなんでしょうか。
358 :
吾輩は名無しである :02/09/23 01:15
他民族的な都市だから標的のなったのではなく あのビル(ワールドトレードセンター?)があるから狙われたと考えれば 民族云々は意味なくなると思われる
359 :
吾輩は名無しである :02/09/23 11:03
人は何故NYに惹かれるのか?―― 文化か。経済か。情報か。 漠然とした疑問でそれはよく分かりません。私は旅行で行ったことがあるだけですが。 NYの歴史は最初にまずオランダ人が入植して、アメリカインディアンから 二束三文でマンハッタン島を買い取ったところから始まっています。 (ヘンリーハドソンは英人ですが、彼はオランダ東インド会社に 雇われていた)勿論、その後イギリス人が再占領するわけですが。 NYの持つ“意味”は、当然まずヨーロッパからの移民や、アフリカ・ アジアのその他の地域からの使用人や移住者の玄関口としての役割でしょう? ヨーロッパからの移民は、かつてリバティー島(自由の女神のある)のすぐ そばのエリス島にある移民管理局で資格審査を受けていた。彼らの期待と不安の 入り混じった気持ちが、そのままNYというの街の形象に投影されていたと言って もいい。“新世界への入り口”というのが長い間NYという街の持つイメージだった。 オースターもNYが本当にNYになったのは、1903年にエマ・ラザルスの詩 "The New Colossus" が自由の女神の台座に刻み込まれてから(一説に1901年 という説あり)だという旨の発言をしていました。そしてこの1903年は、 フランク・キャプラがイタリアからエリス島にやってきた年でもある。 テロ一周年の日に大統領がエリス島で演説を行なったのは、対外強硬姿勢に 対する批判をかわす明らかな宣伝的意図があったとは言え、“寛容な国・アメリカ” という古くさいイメージで人民をまどわす効果があった。あの時のブッシュの顔を 見ながら、もし今回“アメリカの象徴”・WTCではなく「自由の女神」がテロで 襲われていたとしたら、それはそれでテロの意味はもっと単純・かつ複雑になっていた だろうな、と思いました
↑ つーか、コピペですか?
361 :
吾輩は名無しである :02/09/23 14:03
歴史的見地からしかNYを見てない 現在のNYはやはり経済(資本主義的収奪)の中心ではないだろうか まあこれは直感に基づく感想にしかすぎんわけだが。
.∋oノハヽo∈ <⌒( ´D`)⌒> / ^ヽ、´,,)~i| 〉 へ,へ| / / / ! | i / / | | | / / | || |ノ / |,| / | | / / | / / /| | / / / '| | / / ノ /! | | | rー──、__/'^| | | `ー' | | | | | | ̄! | ̄|\ノ / '' | | ''ー、 (__} ー'ー―'
以前愛読したよage
364 :
吾輩は名無しである :02/10/20 01:53
書物は それが書かれたときと同じ慎重さと冷静さとをもって読まれなければならない 幽霊たち より
365 :
吾輩は名無しである :02/10/20 13:44
>>355 正解。愛国主義というより愛市主義だね。彼はなぜアメリカが攻撃されたか
なんて考えてないと思う。ただいろんなエピソードを集めて何かの
形にしようとしているだけ。
つーか、ポール先生にテロ云々訊いても大した答え返ってこないと思う。
367 :
吾輩は名無しである :02/10/20 22:08
>364 オリジナルはオースターじゃなくてソローですよ。 「Walden」を読んでから出直しましょう。
さすがにそれは分かってるだろ。
まぁ、たまに知識をひけらかしたがる輩がいるのは仕方ない。 知らなくても気にするな>364
いや、本文中に明記してあるだろ。
出典というのは曖昧にしちゃダメだろ
>>364
まあたぶんソローって奴は思ったほど阿保じゃないかもしれん 幽霊たち より
いや、ソローってアホだろ。
*************** このレス、ネタバレ有り ******************* 年に一冊くらい読みたくなる。最近また読んだ。 「偶然の音楽」。 賛否両論分かれてるみたいだったけど、なるほどな、という印象。w 単独でこれだけ読むと、とってもいい小説と思う。 でも、過去の著作に目を通した人がこの程度でまとめられちゃ納 得いかないというのも分かる。 漏れ的にはどうか?というと5点満点の3、てとこか。 失敗作といえるほど酷くは無いけど、やられた!という感じはなか った。 ただそれ以上に気になったのが、これ書いた時点でポールの元に は、ある程度まとまった印税が入ってたんだろうね。 それで、空から降って湧いたような金にまつわる話になったんだろ うけど、文が荒れてるし、ストーリーも投げやりくさい。 漏れの想像だけど、ポール、金持ちになっても何一つ変わることが 出来ない自分自身に恐怖したんじゃないのだろうか? 最後の方で、子供を頃ス頃サナイという話になるじゃない。 あれ、読んでて怖かった。寒気がしましたよ、マジで。 この人、トコトン追い詰められてる状態で書いたんじゃないのか、 なんて、思ったけど、どうかな? あと、文庫でしか読んでないんですが、年末あたり新潮社から出 そうな気がするんだけど、次、期待できますかね?
374 :
吾輩は名無しである :02/10/23 01:43
>>373 来月、新潮文庫で「リヴァイアサン」が出るよ。
どーもです。 それに期待するかな。
『偶然の音楽』はオースターの著作では一番オースターらしい作品だと思う。 こんなこといっちゃなんだけど、『偶然の音楽』に不満がある人は、 本質的にあまりオースター向きでない気がする。気がするだけだけど、とても個人的に。 偶然性とか連続性とか関係性とか見えない流れとかうまく言えないけど、 テーマはちょっとづつ変われど根っこのモノの捉え方は変わらない感じ。 すごく馬鹿げてる反面、面白いことは確かだし、とても本質的な気がする。 それを如何に物語に落とし込むか、でもって物語に落とし込むのがどういう行為なのか、物語とは何か、 つーのが完全に首尾一貫したオースターの問題意識。もちろん両者は密接にリンクしてるわけで。 けれども何だかんだと言って大切なのは現実感覚なんだ、人とのつながりなんだ、みたいなとこがあって。 そこがとても好き。わけわからんひどい文章だが一ファンとして個人的に思うところをつらつらと。
*************** このレス、ネタバレ有り ******************* 色々思うところあったんですが、無防備に正直にカキコして頂いたみたいなので、 あえて強烈にはつっこまない事にします。 ただ、この作品を受け入れない一点を持ってして、 >不満がある人は、 本質的にあまりオースター向きでない気がする とまではちと言い過ぎかと。 これの前に書かれた、「鍵」や「ムーンパレス」にはそれなりに救いの光がほの見え てた、という気がしたんですよ。でも、これにはそれがない。 振り出しに戻ったな、と。進歩がないやんけ、と。 僕としては、例えばジャック・ポッツィが金持ちとの賭けに勝って、ナッシュが彼の 生き様に学ぶような展開にでもなれば、少しは前向きになったか?と評価する気 になれたと思うんですよ。 でも、実際の展開はそうではなくて、再び自分の得意なフィールドに持ち込んで、 鉛を引きずるようなお話にしたててしまった。 それでは駄目じゃん、進歩がないじゃん、と言いたいです。
「ナッシュは絶対に人形を盗んだりしてはいけなかった」というのが 偶然の音楽という作品のキモだと思う。 石を積むという作業を通して真剣に反省すべきだったがそうしなかった、と。 だからポーカーで勝つということははじめから絶対にありえない気がする。 これは完全に個人的な見解だけど。 376の文章は確かにちょっとひどい、というか意味がない。 気を悪くさせてしまってすみません。
*************** このレス、ネタバレ有り ******************* >「ナッシュは絶対に人形を盗んだりしてはいけなかった」というのが >偶然の音楽という作品のキモだと思う。 そうっすね。 てことは、自分の期待したような展開ではなかったにせよ、逆説を持って 教訓としたということで、ポールタンそんな事わかってるっつーことかな? こっちこそ、読みが甘かったかもです。 確かにこの話、終わりの方はナッシュの勘違いであるかのように状況が 記述されてるように読めるしなぁ。 あと、要点だけ書いたんで過度に感情的になってるように思われたかもし れないですが、そんなことは全然無いッスよ。 こっちこそ、しっつれいしました。
『偶然の音楽』を読んだのはもうずいぶん前なので正確には覚えてないんだけど。 極めて独善的な個人的見解のつづき。石を積むあたりから館の主2人が出てこなくなるのは、 この2人が神格化されたということなのだと思うのよ。ナッシュの贖罪の判定人として。 そもそもミニチュア模型を作ってるというのがとてもメタフィジカルだと思う。 で、人形を盗むということは別に道徳的に問題があるとかそんなんじゃなくて、 見えない流れのようなものを捻じ曲げてしまった、というところに問題があるわけで。 結局のところ一度捻じ曲げてしまった流れを再び元に戻すことはできない、みたいな。 そういうオースター流の世界の捉え方がとても魅力的だと思う。 救いがあるかどうかというのは「物語」というものをどう捉えるかによるのではないかしら。
381 :
吾輩は名無しである :02/10/25 20:24
キモッ
糞スレageんなよ・・
383 :
吾輩は名無しである :02/10/25 21:38
なんだかなあ
384 :
吾輩は名無しである :02/10/25 22:48
田口検証本、本日堂々発売! 馬鹿ども買え!! 我々の印税がかかっておるのだ協力しろ!
上記の無礼きわまりないカキコについてのお詫び。 田口スレの住人ですがお邪魔いたします。 ランディ周辺の汚猿が、盗作監視スレの 評判を落とすためのなりきりカキコを、 あちこちのスレで乱発しています。 こちらのスレッドを無礼なカキコで汚して申しわけありません。 どうかお許し下さい。m(_ _)m
>>380 >そもそもミニチュア模型を作ってるというのがとてもメタフィジカルだと思う。
なるほど。
あの二人=神か。確かにそうだ。
「雲の上の存在」というほどに大金持ちであり、出来ないことは何も無いし。
二人に会いに行くにも、雨に降られて大変な思いをしながら、だし。
いやー、こうしてみるとちゃんと仕掛けが施されてたんですね。
だんだん自分の読みの浅さが露呈されていくなぁ。。。(苦
保全
388 :
吾輩は名無しである :02/11/07 22:33
このスレが落ちる前に新刊キボン
次なんだっけ? つーかミスター・ヴァーティゴ全然話題にならないね。
ティンブクトゥじゃないかな
今忙しいんだ。
映画観たいんですが、どれが一番オススメですか?
とりあえず、「スモーク」じゃないですか。
一緒に「ブルー・イン・ザ・フェイス」もどうぞ。
ありがとうございました。
396 :
吾輩は名無しである :02/11/12 21:51
ルルオンザブリッジはむかついた
397 :
我輩は名無しである :02/11/12 22:00
とりあえずポールっつったら今はマッカートニーでしょ。 11月11日東京ドーム早速行ってきましたです。 あなたはほんとに還暦ですか?って百回胸のうちでつぶやいて しまうくらいすごかったっす。 明日も楽しみです。
N.Y.マンハッタンって場所は面白いところだよ。 たとえばマンハッタンでは民族・人種によって住居が固まってるよね。 この場所に黒人は住めないとか(逆に住んでる場所で連帯感を持ってるとも 言うが)。職業もドラッグストアの店員は白人だけどオーナーはKoreanが ほとんど。タクシードライバーもメキシカンがほとんど(アメリカの1ドルは メキシコの6倍で出稼ぎ者が多い)。 この街は人種によってその役割がはっきりしてると言えるんだよね (全部が全部というわけじゃないが、軽くデフォルメした方が 捉えやすい) だからオースターが詳細なMapを書くというのは歴史的な背景や状況の 説明を省くと共に読者に自ら理解する過程を与えているんじゃないかな >397 音楽スレでやってくれよ。感想聞きたいのにここじゃ尋ねづらいよ
399 :
吾輩は名無しである :02/11/20 01:06
399 名前:吾輩は名無しである :02/11/20 01:06 これっていちばんさいしんさく??
401 :
吾輩は名無しである :02/11/21 14:45
>>249 Paul Benjamin名義で書いた Squeeze Playは
たしか、以前に「GQ」か「エスクァイヤ」に
綴じ込みで翻訳(柴田元幸)が掲載されていたとけど…
でも、何年の何月号かは忘れました。
>>401 うお!
忘れた頃に超貴重な情報のレスが!
有難うございます!
そんだけわかれば手がかりとして十分です。
403 :
吾輩は名無しである :02/11/24 17:55
>>399 いちばんさいしんさくはものがたりとものがたりないものがたりとものがたりないものがたりないものがたりが華麗にはなしをものがたられてます。
なんにしろ柴田さんはいい人ってことです
さーてと。リバイアタンの文庫を買うかあ。 オースターの本って貧乏臭く文庫で読むのが本道だ、とか逝ってみるテストぅ。 でもなぜか古本屋にはほとんど出ないなー。
406 :
吾輩は名無しである :02/11/25 22:34
>>405 リバイアサンは面白くなかった。やめとけ
>406のコメントよりは面白いから安心しる
読む前に先入観を植え付けるのはイクナイ!
409 :
吾輩は名無しである :02/11/26 00:30
オースター作品なんて、すべての要素が読者次第じゃん。 或いはそれに気付くかどうか。 俺にとっては、ハードカバーで読むほどじゃないが、文庫なら買いたい作家。
>409 たしかに。
411 :
吾輩は名無しである :02/11/27 00:39
The music of chanceのビデオ見ました。 英語が苦手なせいで「???」でしたが(泣)、終盤で振り出しに戻る演出はイイ。 そして最後の最後にオースター本人が登場…写真もろくに見てないのに、なぜか 一発で彼と分かった。
412 :
吾輩は名無しである :02/11/30 02:55
ポール・オースターは、顔が良いな。
ビデオ屋に逝ったら、スモークとブルー・・・とミュージック・・・のありかがわ からなかったのでルル・・・を借りてきました。 出来については既に色々言われてるので触れませんが、自分の見たところ これリンチのロスト・ハイウェイの影響下に作ったんでは?と思いました。 主人公は同じサックス・プレーヤーで落ちも似たようなもんだし。 いやー、最初の方は結構いい雰囲気出してると思ったんですが。 あ、逝っちゃった。w
414 :
吾輩は名無しである :02/12/03 20:56
リヴァイアサン読んだ。 やっぱこの人の面白さは何も起こらないところなのかな、と思う でも俺は前半のドライヴ感が好きなんだけど。 後半もっとエンタメっぽくてもよかったかな、と思う。
415 :
吾輩は名無しである :02/12/04 04:56
>>413 なるほど。映画「ロスト・ハイウェイ」(1997)、
映画「ルル・オン・ザ・ブリッジ」(1998)。
416 :
吾輩は名無しである :02/12/09 16:35
今日ムーンパレスを読み終わった オースター初挑戦でしたが面白かったです ただ最後の数ページは 無理やり小さな器に纏めすぎた感があるものの 全体的にこの人の文、独特のストイックさがあり また詩的でもあり好きです はじめはハルキ?ぅぅとか思ったけど その辺はレベルが違うなと… 今日本屋行ったら文庫で リヴァイアサン出てたので買ってしまいました 詩のほうはどうでしょうか?
417 :
吾輩は名無しである :02/12/09 17:19
詩は難しいですね。何と言うか、抽象的で。 翻訳の難しい分野ってこともあるけど。
それはオースターではなく柴田の文という罠。
消失は飯野友幸訳だよん。ちゃんちゃん。
421 :
吾輩は名無しである :02/12/10 08:19
>>416 こういう人見てると、俺英語勉強してよかったなぁと思う。
asso
わかったから宙は雑スレに帰れ
レンタル100円Dayなので店に逝ったらスモークとブルー・イン・ザ・ フェイスをハケーン。 こないだはめっかんなかったのになー。 スモークは先に抑えられてたので、ブルー・・・だけですが借りてき ました。 ミュージック・・・もどっかないかなー? 店広すぎんだよねー。 しかもどういう並びにしてんだか、不明だしさ。
426 :
吾輩は名無しである :02/12/12 13:45
偶然の音楽を読み終わった 疑問 ポッティは結局どうなったの? 誰が殺した? ティファニーはやっぱり連絡しなかった? 孫は? まぁ、あいかわらず最後まで何も起きなかったのですが・・・
疑問をすぐに吐き出さずに、ちょっと持ちこたえてみるってことも大切よ
↑ わかったつもりの奴
429 :
吾輩は名無しである :02/12/13 13:21
↑ わかったつもりの奴 >427はやさしい人だよ。
ブルー・イン・ザ・フェイス観終わったが、激鬱に・・・
ジム・ジャームッシュ出てきたが、この人に撮ってもらえれば 上手くできそうな気がする。
漏れは「ガープの世界」撮ったジョージ・ロイ・ヒルがどんぴしゃだとおもーよ。
随分前に観たんで覚えてないんですが、確かに結構それっぽい 雰囲気ありましたね>ガープの世界
434 :
吾輩は名無しである :02/12/14 09:16
435 :
吾輩は名無しである :02/12/14 09:49
436 :
吾輩は名無しである :02/12/14 09:52
これアイルランドの映画だったのか! TVで適当に見たからわからなかったよ。
437 :
吾輩は名無しである :02/12/20 23:39
438 :
吾輩は名無しである :02/12/21 14:08
911を意識せざるを得ませんでした。 人は物語に寄り添って生きてて、 そこから意味や充実感を引き出せるけど、 その対価として喪失感を支払わなきゃならん。 物語を根底からひっくり返すような喪失に投げ込まれたらどうするか。 例えば飛行機事故で妻と子供を失う、とか 人の一生は『幻影の本』を書いてるだけなのかもしれない、なんて思ったり。 舞台装置、道具仕立て、問題意識はオースター節全開。 巨額の遺産、映画製作、ユダヤとWWU、記憶とは?物語とは?など。 、、こんなとこです。
439 :
吾輩は名無しである :02/12/22 07:26
>>438 なるほど。ポール・オースターは、また傑作を世に出したのか。
440 :
吾輩は名無しである :02/12/22 08:44
>>434 淀川長治はたしかオースターあかんいうた直後に急逝したようなきがする
442 :
吾輩は名無しである :02/12/30 06:34
ポール・オースターは、デビューが衝撃的だっただけに、 一体、どのように、作品が成熟していくのだろうか。
>441 どこからのコピペ?
>>442 途中でスタイルを変えつつどんどん長く退屈になっていくという意味で
村上春樹のように成熟していくのでしょう。
445 :
吾輩は名無しである :02/12/30 15:49
コピペではないよ。ということは、村上春樹もデビューは衝撃的だったということ なのでしょうか。
446 :
吾輩は名無しである :02/12/30 16:34
ミスターバーティゴはどんな感じなのか知りたいんだけど。 ハードカバー買う金がないもんで。 リバイアサンぐらい面白かったら買おうかなと思ってる。
奥さんのシリ・ハストヴェットも面白いです。 今のところ、邦訳は「目かくし」だけなのですが、 読んだ方の感想が聞きたいです。
>447 アイリスたんの感想は?
う〜んっと、貧乏学生の生活を描いているという点で、オースターの「ムーンパレス」の 女版という感じがします。
>>446 ミスターバーティゴ
図書館にある(かもしれない)ぞ
地元図書館にはあった
うん、人に聞く前にまず読めって感じ
452 :
吾輩は名無しである :03/01/12 04:54
おーい、文学板のみなさーん! 一般書籍のポール・オースタースレにななんとご本人が降臨されてますヨ! 質問ある方、見てみてちょ!
453 :
吾輩は名無しである :03/01/13 23:01
ミスターバーティゴは少年ものが好きならお勧め。 オースター作品の中では図抜けてエンタテインメントしている。 ほめてんだよ。
(^^)
455 :
吾輩は名無しである :03/01/21 20:40
文庫版『リヴァイアサン』読了。面白かった。 途中メロドラマになって?と思ったけど、中盤以降凄く面白かった。 投げ出さないで最後まで読むように。
456 :
吾輩は名無しである :03/01/21 20:42
ところでオースター読んでる(評価してる)人って他に何を読んでるの?興味あり。
457 :
吾輩は名無しである :03/01/21 22:10
458 :
吾輩は名無しである :03/01/21 23:23
「何も起こらない」という、純文学では当前の批判が過去ログで起きてるのは、エンタメ系の読者が多いせい?
「何も起こらない」というよりは「何も起こしてない」ように 見えてしまうからじゃないかね。
461 :
吾輩は名無しである :03/01/25 01:53
ポールオースターおもしろかった。 アメリカの現代文学は疎いので、このレベルの作家を何人か教えてほしいっす。
リチャードバック。カートヴォネガットjr。ジョンパワーズ。 とかがカコイイYO!
リチャードパワーズだよ… だれだよジョン…
464 :
吾輩は名無しである :03/01/25 22:47
デリーロ
スモーク何回借りに逝っても貸し出し中だよ。
466 :
吾輩は名無しである :03/01/27 13:46
リヴァイアサン、途中まで読んだ。 これから一気に読了してやる!!
>>463 >だれだよジョン…
アメリカのプロレスラー。通称:血まみれジョン♪
知らなかったの?
468 :
吾輩は名無しである :03/01/27 22:51
>>466 そう、そこからが面白いのだ、その小説は。
470 :
吾輩は名無しである :03/01/28 14:18
\ ∧_∧ /
\ ピュ.ー ( ^^ )<これからも僕を / ∧_∧
山崎渉は \ =〔~∪ ̄ ̄〕 /∧_∧ ( ^^ )
かっこいい。 \ .= ◎――◎ / . ( ^^ ) / ⌒i
从// . \ ∧∧∧∧ /. / \ | |
( ^^ ) n \ <. >.. /. / / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
 ̄ \ ( E) \< の 山. >/. __(__ニつ/ 山崎 / .| .|
フ /ヽ ヽ_// < 予. >. \/ / (u
―――――──―――――――< 感 崎. >―――――──―――――――
<. !!!. >
山崎渉age(^^) < 渉. > 1 名前:山崎渉 投稿日:02/
∧_∧. /<.. >\ (^^)
∧( ^^ ). / ∨∨∨∨. \
( ⊂ ⊃. / \ 3 名前:山崎渉 投稿
( つ ノ ノ /. ―━[JR山崎駅(^^)]━― \.
>>2 |(__)_) / \ (^^;
(__)_) /. ―━―━[JR新山崎駅(^^)]━―━― \
./ \
471 :
吾輩は名無しである :03/01/28 22:06
偶然の音楽が面白かったのでムーンパレスと孤独の発明を買ってきた。 げそっとするほどひたれそう。どっちから先に読もっかなあ。
472 :
ゆりあはいずこへ? :03/01/28 23:50
『孤独の発明』かな? でもストーリ性重視なら、『月宮殿』をおよみなされ!
473 :
ゆりあはいずこへ? :03/01/29 00:03
>>467 えっ、じゃ漏れの勘違いか・・・。(^_^;)
でもジョン・パワーズの『Born to Fight』っていう自伝小説に、オースターが
「Ballad of Bloody Jhon」って結構長めの詩を寄稿してたよ。
結構NYで興行するときは、カブリつきで見てるらしいよ!今もそうなのかなぁ・・・。何か微笑ますぃ♪
474 :
ゆりあはいずこへ? :03/01/29 00:06
↑
>>469 さんへのレスね(^_-)-☆自己レスになっちゃった!
やぱプロれすだからかぁ・・・。と訳の解らんことを言ってみる、テスト。
>>475 あっ、Johnの打ち間違いですた。めんごてやんす。(^_^;)
オースターのコアなファンでも、JPとの貨物船員時代からの親交は知らない人は多いみたいね。オースターは、どこかでSoul Mateだと言ってたぞ!
まあ、片方は売れっ子、片方はマイナーだからなぁ。それに・・・プロレスラだもの (by みつお)
JPの新作『Under The Turkish Blue Moon』の序文にも、「The crack of gravitation」ていう出合いの時のエッセイが載ってたしね。(オースター文学の本質・偶然との邂逅!)
あっ「Ballad of Bloody John」の中の、「お前の腕が雷鳴を呼ぶ時/それは凍った海の表を砕き/やがて訪れる沈黙は/僕たちを噛み、僕たちを刺す」って、この最後の部分は多分カフカの日記から採ってるんじゃないかな?
本歌分かる人いまつか?
あと、ジョン・パワの他の作品も読んでみたいので、情報お持ちの方、おながいしまつ。
もっとも、漏れは自動翻訳でしか読めんけど。(^_^;)・・・リアル厨房だもの。(by みつお)
くっそー。 半額の日なんだけど今日こそ抑えてやるよ。>スモーク
やった、ついに借りてきた!(T_T) でもデッキに録画用テープ入りっぱなしなので、14日まで観るのは お預けだ。
479 :
吾輩は名無しである :03/02/16 15:13
『スモーク』たしか、新潮文庫版あったね!
インフルエンザで鑑賞が延び延びになってましたが、やっと観ました。
ブルーやルルよりはマシとは思ったけど、でもな・・・
嘘を題材に扱うのは、原作者の病理だと思うけど、それが小説諸作のえぐい内
省性に匹敵するリアルな表現として結実してない。
例えば、登場人物を絞り込んで、こいつはどうしてそんな嘘をつくようになっちま
ったのか?とか切り込んでいったら見ごたえのある作品に出来たように思いまし
た。これだと、映画としてイマイチ弱いし、オースター原作と言われてもピンとこ
ない。
自分的には60点くらいかな?
あと、眼帯した女とか登場人物の感情描写が平面的なのは、またしてもリンチ
(ツイン・ピークス)の影響かな?と。(監督はオースターじゃないけど)
>>479 それ読んでないんですよ。読んだ方がいいのかな?
ムーン・パレスを読みました。 やりすぎだと思いました。 シャルロットのジェイン・エア並みにやりすぎ。 アメリカの人口が百人くらいなら別だろうけど。
…いや…そこにリアリティーを求める小説じゃないし…。
リアリティの問題じゃねえべ。 方法論の問題。ご都合主義的なんだよ。 つかそれの問題としても、じゃあ訳者は巻末で 実在するムーン・パレスについて触れなくてもいいし。 アメリカ史みたいなのをパラレルに追ってる部分が あるわけじゃん。月に行ったりとか原爆がどうこうとか。
というか過剰なご都合主義の部分は意図的に決まってんじゃん 始めから終わりまで「おりしもその時」みたいな展開「のみ」でできてんだから。 そこにシニカルな笑いと悲しさがあるわけで それどけたらただの絶望的な話。
絶望的な話って言うよりはね、 この人は上質の、ある種美的でさえある哀しみを書こうとしてるんだと思うのよ。 偶然の音楽って作品にはそれがあった、終わりは唐突だったけど。 で、リアリティ云々は別にしても、各世代のアメリカ-個人史という三相が、 偶発的に発見された親子関係という相関移動触媒で結ばれるわけだけど、 その意図的なご都合主義は主人公の周囲を取り巻く哀しみ、 主人公自身の哀しみを大幅に削ってしまうのよ。 少なくとも俺にはそう感じました。 もう少し彼の作品を読み進めていますが。
ミスターヴァーティゴ読み終わった。 ひきこまれました。 空飛べなくなってからのギャング話が楽しかった。 しっかしどうしてこの人の主人公は途中までいいとこいって その後に道を間違ってばかりやら
道間違ってから面白くなるのは、ミルハウザーとかも一緒。
上質の、ある種美的でさえある哀しみ・・・
相関移動触媒・・・
490 :
吾輩は名無しである :03/03/16 15:23
ポール・オースターの脚本をウェイン・ワンが演出した映画を観ました。
491 :
吾輩は名無しである :03/03/22 19:11
孤独の発明を読みますた。久々に読後感のある小説(ってか実話?)だった。 あんなお父さんを持ちながら、子供に優しくできるってすごいことだよな。
492 :
吾輩は名無しである :03/04/02 17:05
ムーンパレス読了。さすがにリヴァイアサンや偶然の音楽ほどのまとまりはないね。 大学卒業→エフィング宅で仕事→エフィングの息子に会う、までは面白かったんだ けど、エフィングの息子の小説読まされるあたりからとても辛かった。
新しい翻訳まだ〜
494 :
吾輩は名無しである :03/04/03 12:39
はじめてポールオースター読んだ。「幽霊たち」おもしろすぎです。 正直春樹くさいと思った。逆なんだろうけど。 「感動する本」キャンペーンにこんなマイナー作家を入れてくれた新潮に感謝。 いい作家に出会ったよ。
オースターがマイナーな作家って、おい。
マイナーでしょ
マイナーかそうでないかなんてことにはあまり興味ないけど著書のほとんどが
日本語に翻訳されかつ絶版になることもなく、さらに文庫本でも手に入るうえに
、作品の幾つかが映画化もされている非エンターテイメントの外国人作家
がマイナーかどうかということは
>>494 の判断に委ねよう。
498 :
吾輩は名無しである :03/04/03 14:32
ほとんど翻訳されてるから比較的メジャーだと思うが。
日本じゃ海外現代文学自体がマイナーだからなー
たしかに497さんがいうとおりだけど、メジャーかマイナーかという基準は 非常に相対的なものなんでご勘弁を。 文学版に常駐してる方たちにとっては十分メジャーだとは思います。 でも世間一般ではそうとうマイナーだよね。 おれはその中間あたりの人間なんで。 幽霊たち読んで感動したんだけど、次は何がいいですかね?
そんなこと言ったら海外作家なんかみんなマイナーになるじゃん スティーブンキングぐらいしかメジャーって言えないのか
>>500 「幽霊たち」が多分最強。
他の作品も素晴らしいものではあるけど。
どれ読んでも外れではない。
見た事が無いなら映画の「SMOKE」を是非。
俺は「リヴァイアサン」がお気に入り。
504 :
吾輩は名無しである :03/04/04 12:13
大杉漣のクリスマスストーリ。
シドニー・シェルダンとかメジャーと思うけどな。
あとハリーポッターのヒトとか。
なんかさびしくなってきた・・・
508 :
吾輩は名無しである :03/04/08 20:13
文学自体がマイナーだって話だしー オースターなんて友達に聞いても知ってる人いないしー
あぼーん
私は、オースターって真剣にメジャーだと思ってるんだけどな。訳者の柴田基幸先生ってメジャーじゃないの?春樹と本だしてるし。
ダグラス・クープランドよりメジャーでしょう。 ジェネレーションXなんて言葉だれも使わんし。
そういえば、スモークで作家が吸ってる煙草、SWINGだと思ってたが映画では缶入りだった。
ミスターヴァーティゴを読んだ この路線で今後いくようなことはないと思うけど なんか、微妙な作品 なんか今までの一連のものの統括といえばそうだけど 位置づけが難しい 皆さんどう思います?
指がなくなるシーンがちょっと・・・
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
516 :
吾輩は名無しである :03/04/23 12:53
受験でひと息ついた人は こういうのでも読んで リラックスするとよさage
オースター読んでリラックス…?
518 :
吾輩は名無しである :03/04/24 13:58
Book of Illusions今読みかけ。 オースターの文章ってなんか安心感があるんだなぁ。
>518さん その「安心感」というのがリラックスの源泉だと思う. 威圧感ある大作というのでもないし,凝りに凝った実験作でもなく, さらりと洒脱に書いているのだけれど,「やっぱりこの人,人間や社会を 深く見ているから,こんな風に書けるんだよなー」と読み手に思わせる ものがどこかに含まれている気がする.そして,それがだいたいの場合, 一定水準に達しているから,安心感を抱いてリラックスできる. Book of Illusionsのペーパーバックは秋口にならないと出ないよう なので,どんな傾向のものか,よければお教えください.
作家に対する安心感であってそれはリラックスに通じるとは限らないけどな。 漏れはオースターの書く孤独は実感的すぎて身につまされるけど。 いろんな受け取り方があるんだねい。 文庫になった「リヴァイアサン」読みますた。 良いですな。 相変わらず後半秩序が崩壊していくのが無常観バリバリですな。
『偶然の音楽』読んだ。あんな終わり方だなんて。もっと謎に答えてくれっ!
523 :
吾輩は名無しである :03/04/29 20:05
524 :
吾輩は名無しである :03/05/20 12:55
はくすいUブック字ちっさいよね
525 :
吾輩は名無しである :03/05/24 18:56
孤独の発明を読んでいる途中。 前によんだムーンパレスより面白く感じる。 こんな私に次ぎおすすめのオースター作品は?
あぼーん
あぼーん
528 :
吾輩は名無しである :03/06/02 23:06
格好良いな、現代の New York を代表する小説家。しかも、BROOKLYN 。
529 :
吾輩は名無しである :03/06/02 23:09
結局のところ、外国の翻訳小説は、原書を読まないと駄目なんでしょ。
530 :
吾輩は名無しである :03/06/02 23:13
より、New York について知りたいのであれば、ならば、 新聞 The New York Times の社会面を読んだ方がいいのではないでしょうか。
ブルックリン・・・映画の撮影所あったよね
532 :
吾輩は名無しである :03/06/03 23:34
映画 SMOKE BLUE IN THE FACE は、Brooklyn を舞台にしたものでした。Paul Auter が、小説家から、映画の 脚本家に変わった時期。
hosyu
あぼーん
535 :
吾輩は名無しである :03/07/25 00:15
好きな人は好きだろうが後世に名が残るかは疑問
537 :
吾輩は名無しである :03/08/05 22:44
book of illusion ペーパーバック出ました。
>>536 そだね。
代表作一本あれば残るんじゃないの。 幽霊だけで。
539 :
吾輩は名無しである :03/08/06 17:08
ソローとかエマソンとか思想が単純でいやだ。 オースターのストーリーテリングは好きだがそこが問題ではなかろうか。
あぼーん
幽霊だけで残ってもうれしくないと思われ
542 :
吾輩は名無しである :03/08/10 10:03
鍵の掛かった部屋もいいね 人は自分からは逃げられない ほんとうは鍵なんかなくてもね そういえば昔、高倉健が言ってたっけ 「かれは出所します でも、縄の長さが伸びるだけなんです」 うんうん、と思って聞いていたら 「所詮、日本の外じゃ生きられないんですから」 と続けた。 まあ、その程度の人だったのね。
あぼーん
544 :
吾輩は名無しである :03/08/10 11:14
しかし赤いサーブの最後にしても、 クンデラの軽さにしても 車で行ってしまわれるとついていけないなあ…
あぼーん
546 :
吾輩は名無しである :03/08/15 23:18
547 :
吾輩は名無しである :03/08/16 01:41
"The Book of Illusions" はとっくにペーパーバックになって、入荷して、読みましたよ。 Faber & Faber ISBN 0-571-21223-9 妻子を飛行機事故で亡くして「閉じこもっていた」語り手デヴィッド・ジンマーがサイレント期の喜劇俳優&映画監督ヘクター・マンの作品に魅せられ、謎の失踪を遂げたヘクターの悲劇とその後半生に巻きこまれ、新たな出会いとさらなる事件へと突き進んでいく。 ゴシック・ロマンのような、嘘つけ、と突っ込みたくなるような最終章の設定や、終始、諦観に囚われている語り手には? だが、総合的には見事な作品だろう。 いまだに、「やはり『幽霊たち』が…」という向きには、まずは全作品を、と言いたい。 320ページだから全単語を辞書にあたっても邦訳が出るまでには読み終えるはず。 "Moon Palace" 以降にオースタ−の真価が現れていると思う。 「イリュージョン」が書かれるはるか以前にボクにオースターをすすめてくれたMichaelが読まれざる大作として絶賛していたシャトーブリヤンの「墓の彼方の回想録」(邦訳はありません)を「イリュージョン」の語り手が英訳する、という設定には驚きました。
548 :
吾輩は名無しである :03/08/22 08:11
>The Book of Illusions おいらもさっき読みはじめた。ちょうど「墓の彼方の回想録」ってのが出てきた 所まで読んだ。 既出だけどオースターの文章はいいっすね。読んでて、心が落ち着いていくのが わかる。 どうでもいいことなのかもしれませんが、 この作品って例のテロの後に書かれたんでしょうか? 誰かそこらへんおしえて。
549 :
吾輩は名無しである :03/09/02 04:53
ザブックオヴイリュージョンズも大金が転がり込む系の話だね。
>547 >全単語を辞書にあたっても 励まされながらも二ガ藁…。しかし、プロットと評価を 簡潔に書き出してくださりサンクスです。 そうですか。真価出ていますか。
551 :
吾輩は名無しである :03/09/05 22:18
しかしなんというか、ニューヨークってどこか浮ついている。 なんでだろう。
ポールの作品からニューヨーク(マンハッタン)が浮ついて 思えるのはあまりにも抽象化しすぎて描かれてるからかな? あの街は200歳ぐらいだから外観としては浮ついて見えることは ないんだけポールの描くニューヨークは確かにムンクの『病める子』 のような雰囲気はあると思う。
553 :
吾輩は名無しである :03/09/19 19:17
554 :
吾輩は名無しである :03/09/19 21:12
200歳なんて生まれたてだな。
>>552 ふむ。
絵画で言えばホッパー以降の路線、言語化か…
556 :
吾輩は名無しである :03/09/23 22:43
Book of Illusionsは基本的に「幽霊たち」と同じだと思った。 幽霊同士の交友みたいな。 映画の描写が即物的で、監督やった経験が活かされていないと思った。 作家が本を読んで、書いて、映画を見ただけの何も起こらない話だから、 わざと「動」の部分としての映画描写だったのかもしれないけど。
557 :
吾輩は名無しである :03/10/05 22:07
ムーンパレスが一番おもしろい 「ハ!」が好きだった 偶然の音楽はラストが好きだった 次は何を読もう
スポーツ店の女の子に萌えたのを俺だけ?
559 :
ポール・オールスター :03/10/25 17:47
ageとく、いちおう
560 :
吾輩は名無しである :03/10/25 19:34
「偶然の音楽」で謎を残してるのを批判してる人がいたけど 例えばジャックが死んだかそうでないかは別にどうでもいことで、 最終的にナッシュが全てを受け入れられる人間になったことが重要 なことだとポールは言ってた、だいぶ前
561 :
吾輩は名無しである :03/10/26 19:29
>>512 ポールの吸ってるのは、シンメルペニンクっていうシガリロだよ。
562 :
ポール・オールスター :03/10/28 05:36
まわりに勧められて、とりあえず『鍵のかかった部屋』から読んでみた。 ミステリー・タッチの純文? ほほう、と唸らせる文もあったが、笑ってしまう箇所もあった。 正直、全体の感動はうすかった。すまん。
>>562 いや、オースターは「んなわけねえだろ」とつっこみを入れつつゲラゲラ
笑いながら読むものですよ。『ムーン・パレス』なんて、本人がコメディと
認めるようにその真骨頂。
564 :
ポール・オールスター :03/10/29 08:30
>>563 >本人がコメディと認める
そういう笑いじゃないんだ。
陳腐!(あるいは中学生が書いたような)
という、嘲りに近い苦笑。
565 :
吾輩は名無しである :03/10/29 23:20
>>560 >最終的にナッシュが全てを受け入れられる人間になったことが重要
まじですか!ナッシュがあんな境遇にいるのに、最後に冒険したのに
“最終的にナッシュが全てを受け入れられる人間になったことが重要”
って元も子もないよ!!受け入れるなよ。悲しい。えーーーっ!!!
オースターさんはほんと超人なんですね。
オースターは読みやすいし、多くの人が外国文学に 触れるきっかけになってるという功績が大きい。それだけ。
新刊まだs−
568 :
ポール・オールスター :03/11/01 16:04
>>564 みたいなこと書いたけど、おれはオースターを評価してないって
わけじゃない。文体は子じゃれた独特なものを感じる(柴田節?)し、
すてきな一文もあって。
ただ、「浅い」感じも残るってところだ。バブル期症候群か?
引用して話せばいいんだけど、いまちょっと忙しい。
569 :
吾輩は名無しである :03/11/08 02:49
ニューヨーク三部作を英語で読みましたけど、そんなに文章自体は 難しくなかったですよ。むしろ日本語の方が言葉がしゃれていたよ。 これは確かに柴田節なのかも知れません。 まあ単純に私が日本人だからそう思うのかも知れんけど…
570 :
吾輩は名無しである :03/11/08 13:19
しゃれた米語って、スラングのことか? さっぱりわからん
571 :
吾輩は名無しである :03/12/03 00:25
「トゥルー・ストーリーズ」柴田元幸訳 新潮社 1月発売キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
↑なにこれ?こんなタイトルのあったけ。
リヴァイアサン以降あまり興味が無かったり。
574 :
吾輩は名無しである :03/12/03 22:43
「The Red Notebook: True Stories」の翻訳ということですかね。
576 :
吾輩は名無しである :03/12/06 04:12
まじでつか!?しかも柴田元幸サン訳でつか? 嬉しいーーーー!絶対買おう。てことで新刊age
577 :
吾輩は名無しである :03/12/06 11:08
年末恒例のオースター本楽しみ
幽霊は不思議な読後感だったな。自分も作品の世界に取り込まれてしまった ような不安を感じた。誰かに見られてるんじゃないかな、なんてね…
579 :
吾輩は名無しである :03/12/23 11:51
>>563 これって単行本なのね。(2,000円)
文庫だと思ってた・・・・
580 :
吾輩は名無しである :03/12/23 13:40
ムーンパレスは新潮文庫でてるでしょう。
いわゆるニューヨーク三部作っていうのは、シティ・オブ・グラスから読んだ方がいいんですか?
発売予定が2月にずれたようです >「トゥルー・ストーリーズ」柴田元幸訳 新潮社 >娘が世界貿易センタービルの下を通過して一時間と経たないうちに、 >ツインタワーが崩れ落ちた……。遭遇した作家自身さえ信じられない、 >驚異の現実の物語。偶然をテーマに日本版オリジナルな内容で贈る、 >ポール・オースターのエッセイ集。
584 :
吾輩は名無しである :04/01/02 18:19
個人的にこのひとはディケンズの末裔。
585 :
吾輩は名無しである :04/01/02 20:12
えぇ?そうかぁ??
586 :
吾輩は名無しである :04/01/03 20:56
「トゥルー・ストーリーズ」楽しみだなあ
588 :
吾輩は名無しである :04/01/19 14:32
New York三部作読んだが、イマイチ… これがSmokeの作者?と思ってしまった。 映画もSmoke以外イマイチ… というか、三部作から春樹は影響受けすぎだろ。 羊たちの冒険だっけ?あれなんかまんまthe locked loom だろ!
589 :
吾輩は名無しである :04/01/23 23:24
この人が書いたなんとかのクリスマスストーリーってやつが 読みたいんだが文庫で出てます?
翻訳夜話
>「トゥルー・ストーリーズ」 発売日は2月27日の模様。
loom
594 :
吾輩は名無しである :04/02/04 22:44
595 :
吾輩は名無しである :04/02/05 08:09
新作のOracle Night 読んだひといない? 今度は青いノートらしいけど。
いない。
>>595 English板の「TIME以外の英語雑誌質問スレ」でOracle Nightを紹介してた。
新しく出た、って書いてあるだけみたいなもんだけど。
今更ながら、シティ・オブ・グラスのコミック版読んだ。 映像化されたオースター作品の中では上手くいってる方と思った。 評判は悪いけどさ。
おい。2週間も放置するなよ。
600 :
吾輩は名無しである :04/02/26 00:34
「トゥルー・ストーリーズ」発売age!
孤独の発明を読んでる途中で、あまりに哀しくて辛くて本を閉じて、 そのままオースターからは遠ざかってたけど、このスレきてまた読みたくなったよ。 人にはお薦めしないんだけどね。
スモークとかの人情物の映画は勧めると評判いいよ 小説は勧める気にはならないけど
>>584 賛成。ストーリーテラーとしての才能はディケンズ譲りだと思うのですが。
604 :
吾輩は名無しである :04/03/02 20:59
Oracle Night読んだけど、そこまでの作品じゃないよ。 前半の3D viewerのエピソードは好きだけど、後半はちょっと痛い感じで苦手かな。 残念だけど、『孤独の発明』のような深さはなかったよ。
>>588 ←こんな感想の人がいるんだ。世の中広いよ。
606 :
吾輩は名無しである :04/03/20 01:11
「トゥルー・ストーリーズ」何にも期待しないで読んだが、かなり(・∀・)イイ! エッセイっぽいの何冊か出してるけど、これが一番じゃないか?
608 :
ファロスマン ◆FTa/HQEoL2 :04/03/23 18:25
鯖移転にともない、スレのならびが不規則になったようで、このスレが下から50に入っています。 たぶん大丈夫だとは思いますが、念のため、あげておきます。
609 :
吾輩は名無しである :04/03/23 22:11
Oracle Night読んだ。 前半はオースター好きにはたまらん展開だろう。 おれは久々に「きた」と思った。正直近作には 「孤独」や「三部作」ほどの新鮮味がなかったから。 でも最後の方は期待したほどではなかったな。 もう少し読者を惑わすような「絡み」のようなものが 欲しかった。
610 :
吾輩は名無しである :04/03/27 10:37
「トゥルー・ストーリーズ」読んでいまつ。 面白いでつ。
611 :
吾輩は名無しである :04/04/21 21:02
ムーンパレスを文庫で読んだ。あれを笑わなきゃいけないのか… すまんがぜんぜんおもしろくなかった。村上春樹って影響受けてる?
612 :
吾輩は名無しである :04/04/21 21:04
話にならない。退屈なだけ。
613 :
1@CLIE ◆GodOnnFcO. :04/04/21 21:12
すこし出来すぎてる感じはあるけどムーンパレスは心の葛藤と絶望を書いた名作かと
614 :
吾輩は名無しである :04/04/21 21:13
サザンオールスターズ? いいよそりゃ
615 :
吾輩は名無しである :04/04/25 12:02
なんで幾何学的で無機質なんだろ?この作家。
616 :
吾輩は名無しである :04/04/25 12:11
あるサイトでムーンパレスが絶賛されてたので、 買ったよんでみたのだが、結局半分も読めなかった。「幽霊たち」はなかなか面白いよ。
>>616 そのサイトを教えてください。ヒントでいいです。
618 :
吾輩は名無しである :04/05/01 12:55
ポール・オースターは、 「New York 在住の小説家」、だということが、良い。
619 :
吾輩は名無しである :04/06/16 01:39
現代アメリカでああいうものを書くというのが、まず最初の なぞなぞの出題だよね。なぜトマス・ピョンチョンではなく、スティーブ・ エリクソンでもないのか?アメリカという繁栄を享受しながら さまざまな矛盾を抱える国の野心的な作家が微妙なコーナーを つきながら読者に球を投げるのか?そこですよ、この作品群が読まれるのは
620 :
吾輩は名無しである :04/06/16 01:43
まあナックル・ボーラーですね
保全age
グラス読んだんだけど、結局バベルの塔は完成したんですか? それとも、ピーター・スティルマンの行動についてはほとんどがクィンの妄想で、 彼はただのドン・キホーテだったわけなんですか? うーん、整合性があるのやらないのやら…。 この作品が舞城の奈津川家サーガに影響を与えてるってことだけは分かった。
答えを与えられないと満足できない輩は読まないほうが良い。
答えは自分で出すけど。 みんなはどう解釈したか聞きたかったんだよ。
625 :
吾輩は名無しである :04/07/01 03:39
最初読むには何が最適ですか?
>>625 漏れは『幽霊たち』から。これから、はまったって人を三人知っている。
627 :
吾輩は名無しである :04/07/03 10:56
村上春樹の「羊をめぐる冒険」「ダンス×3」が好きなら「ムーン・パレス」。 「ハードボイルド・ワンダーランド」が好きなら「最後のものたちの国で」。 ニューヨーク三部作も後々読んでみようというつもりなら「偶然の音楽」。 ちなみに、自分は「ムーン・パレス」から入りました。 イチバン好きなのは「最後のものたちの国で」かな?
>>626-627 レス有難う でも既に『ムーンパレス』と『孤独の発明』を買ってきてしまっていた・・
629 :
吾輩は名無しである :04/07/08 08:08
たった今、Oracle Nightを読み終えました。 「次はどうなるんだ?」の気持ちがはやって、 知らない単語が出てきても文脈の中である程度想像がつくところは なんとか強引に自分の中で辻褄合わせてろくに辞書もひかずに読みきったので その場その場はおもしろく読んだものの、 全体としてのテーマが読後、イマイチ身体に響いてこなかった。 一番重要な、ある隠された人間関係については、 結構早い段階で想像がついていたので、その点については 意外性はあまりなかったけれど オースターならではの意想外な展開はじゅうぶん刺激的で 読んでいるプロセスそのものは楽しめました。 結末は悪くないと思うものの、さっきも書いたとおり、 英語の読解力不足とストーリーの先を知りたくて焦ってページを めくった事情ゆえか、いかんせん全体のテーマがじわわんと胸に落ちる、 という読後感がないのが落ちつかず(オチがほしい、という 意味ではないです)、やっぱ、先を急がず、わからないところは 辞書引いておくべきだったか、と思いつつ――。 時間があったら辞書片手に読み返したいところ。 翻訳が出るまで待つか。 誰か読んだ人、いませんか?
630 :
吾輩は名無しである :04/07/30 02:47
春樹は嫌いだがオースターは好きという香具師おれのほかにもいる? オースターはそんなことないんだが、春樹は臭くて…
>>630 同感。しかも春樹はオースターより小説がヘタ。
632 :
C ◆7sqafLs07s :04/07/30 02:59
僕も『幽霊たち』からだった。
幽霊たちはあまり好かん。 物語の構造が露呈してることとか、無機的な文章とかがどうも。 テクスト読み込んでるうちに、パズルの本を読んでる気持ちになった。
634 :
吾輩は名無しである :04/07/30 15:38
鍵のかかった部屋もそんな感じだったな
>>630 オレも村上春樹は嫌いだが、オースター&柴田は好き。
翻訳夜話で確信したよ
おお結構いるんですね。 折れはオースターが好きだと言えば、じゃあ春樹も好きでしょと 言われることが多いので多少ウンザリしていたのでした。 そんなに似てるか??
春樹はオースターに似てるかも知れんが、オースターは春樹に似ていない。 本人と似顔絵みたいなもんだろう。
オースターかなり好きだけど、春樹は読んだ事なかった。 何かタイトル寒っ、って思ってて。 けど、食わず嫌いはよそうと思って短編集買ってみた。 レキシントンの幽霊ってやつ。 …最低、と思った。
『空腹の技法』文庫化記念age
640 :
吾輩は名無しである :04/08/02 18:37
と言いながらsageてしまったので、今度こそage
641 :
吾輩は名無しである :04/08/03 23:50
文庫は年末にでると信じてたのになぁ
642 :
吾輩は名無しである :04/08/06 02:15
ムーンパレスはオースターの作品の中じゃ比較的異端だよな まあラストに掛けてだんだんとオースター的にはなるんだけど、 ニューヨーク三部作、孤独の発明、偶然の音楽あたりがやはり オースターの世界の真骨頂だと思うんだよ ムーンパレスは初めて読むに最適とは言い難いような
>>30 ジョーさん…スイコとマヨールに期待してます。
出てました。すいません。
646 :
吾輩は名無しである :04/08/19 17:27
『空腹の技法』読んだよ。こういうエッセイ集の文庫は貴重だ。 オースター好きはカフカとか安部公房に共鳴するんじゃないかな。
648 :
C ◆7sqafLs07s :04/08/20 18:26
オースター好きならベケットも読んだほうがいいよ。
>>650 どうも。今日本屋いったんだけどそれなかったのでマーフィってのかいました。
652 :
吾輩は名無しである :04/09/01 07:42
今は新作執筆中?
653 :
吾輩は名無しである :04/09/12 00:06:16
オースター作品で一番何が好き?ベスト3をあげてみよう。 僕は 1.偶然の音楽 2.ミスター・ヴァーティゴ 3.孤独の発明 次点 ムーン・パレス
ティンバクトゥまだ?
>>653 1、リヴァイアサン
2、偶然の音楽
3、シティ・オブ・グラス
次点
孤独の発明、ムーンパレス
1 幽霊たち 2 最後のものたちの国で 3 ムーンパレス 次点ミスター・ヴァーティゴ
656 :
吾輩は名無しである :04/09/12 23:22:19
1 偶然の音楽 2 最後のものたちの国で 3 ムーン・パレス
657 :
吾輩は名無しである :04/09/13 08:10:15
教えてください。 幽霊たちって結局何が言いたかったんですか? 頭が悪いせいなのか、全然意味が分かりませんでした。
1 ミスター・ヴァーティゴ 2 リヴァイアサン 3 スモーク
ストーリーテラーとしての実力がでてきた頃の作品が多いようですね。
ニューヨーク三部作は見事に人気がないね。
>>657 孤独の発明読めば分かるかもよ。
オースターは翻訳家でもあったんだけど、
翻訳という行為は他人の孤独にすっぽり入り込むようなもんなんだってさ。
それを相互監視状態に置き換えたのが「幽霊たち」。
ブルーはブラックを監視して報告書をしたため(翻訳)、
ブラックの孤独を自分のことのように味わう。
ブラックは報告書を通してブルーの孤独を味わう。
お互いの人生に入り込んでいる彼らは、厳密には彼らそのものではない。
何者でもない「幽霊たち」であると。大ざっぱな解釈だけどそんな感じ。
661 :
吾輩は名無しである :04/09/13 20:55:03
1.鍵のかかった部屋 2.偶然の音楽 3.ムーンパレス つーかダントツで鍵のかかった部屋が面白いんだけど。
>>660 ありがとうございます。
なんとなく分かったような気がします。
というか、この人凄すぎる。分けわかんないのになんか凄い。
>>662 俺も「孤独の発明」読んだ時そう思った。当時半分くらいしか理解できなかったけど、スゲーと思った。
664 :
吾輩は名無しである :04/09/13 22:31:36
最近やっと、『ルル・オン・ザ・ブリッジ』をビデオでかりてきて観たよ。 久々にたのしく映画を観ました。 ストーリーはオースターらしくミステリアスでおもしろかったし、 映像もクラシカルできれいだった。
>>664 ルルは分かりやすすぎない? 整然と作られているというか。
666 :
吾輩は名無しである :04/09/14 12:12:32
わかりやすいの駄目? シンプルって案外見所がある気がするんだけれど。。。
わかりやすいというのは諸刃の剣で、小説では見えにくかった オースターの駄目な側面が露わになってると思う。 前妻が嫉妬を見せたり、老人がファンの若い女とできたりと色々ナルシスティックでオナニー的。 この映画で馬脚を見た気がして、もう読むのやめようかと思ったくらいだし。 後は、頭で映像作ってる感じがどうもよくない。 青い石をパンドラの箱に最後に残された希望に見立てる安直さは言うまでもなく。 希望への全ての伏線を入手するのと同時に、絶望の予感がやってくるわけじゃん。 崇高なテーマを孕んでる気もするんだけど、伏線なりプロットなりがあざといせいで、 オースターの企てたことが見え透いてしまってどうも。 キャスティングはよかったけどね。特にデフォー。
1.ムーン・パレス 2.最後の物たちの国で 3.孤独の発明 次点:シティ・オブ・グラスのコミック版
669 :
吾輩は名無しである :04/09/17 22:28:33
ふーむ、そうなのかあ。 そう解説されると安直な気がしてきた。 また変な解釈というか見方をしていたのかなあ。 演奏家のおじいさんと若い女の人のカップル姿を見て、 ああ気持ち悪い、とひたすら前半思っていたのが 最後になんだおっさんの夢かと思ったら安心したんだよね。 なんかええゆめやなあ、ぐらいで。 ずれとったのでしょうか。
なんか俺、言葉遣いが攻撃的だったね。スマン。 解釈は色々あるもんだと思う。俺のはこんな感じ(ネタバレ含む)。つっこみよろ。 銃撃 →以降、臨死体験。内的世界へ突入。 この体験を通して、ハーヴェイ・カイテルは自分自身の生死を決める。 この臨死体験はパンドラの箱の比喩になっており、 カイテルは希望を象徴する青い石とともに、ミラ・ソルヴィーノの連絡先をゲットする。 同時に、希望のない人生を振り返る。 →ミラと石が失われる あとには絶望だけが残り、カイテル大人しく死亡 デフォー軍団は何がしたかったのかよくわからん。
次、翻訳版が出されるとしたら何かな? ティンブクトゥってヤツかな?
672 :
669 :04/09/22 20:33:34
なんかありがとう。 いやしかし、カイテルさんそんなに絶望してるようにはみえなかったなぁ。 年取ったおじさんだからああいう臨死体験になったのかなあ。。 なんで年よりが主人公なんだろう。まあいいや。 またぼちぼちオースター読みます! 『偶然の音楽』以来読む気がしなくなってたけど、読んでみよっと。
>>672 ぜひ。読んで!ミスターヴァーティゴが面白いです。
674 :
吾輩は名無しである :04/10/04 16:34:13
シティオブグラス読みました。 ベケットのマーフィー、パクッてませんか?
675 :
吾輩は名無しである :04/10/05 17:32:13
Oracle Night読んでる。 なかなか面白いぞ。
676 :
吾輩は名無しである :04/10/12 02:51:51
Book of Illusions 読み終わった。
登場人物の行動になんか納得いかない感じ・・・。
>>629 >>675 俺も読んだよ。
「全体としてのテーマ」は分からなかったけど、
その意味不明さが何となく気に入ったり。
まあ、「あれは結局なんだったんだろう?」などと、
後から気になることも色々あるんだが。
1 鍵のかかった部屋 2 ムーンパレス 3 偶然の音楽 シティ・オブ・グラスは翻訳がアレで……
>677 シティ・オヴ・グラスはねぇ。 どうせならというのは、おかしい表現だけど柴田訳で読みたかった。
リヴァイアサンおもしれー。 なんとなく読んでなかったんだけど、読み始めたら止まらない。
1.鍵のかかった部屋 2.The Book Of Illusions 3.ムーンパレス かなあ。
ただしムーンパレスは、最初の百ページくらいまで。
682 :
吾輩は名無しである :04/10/30 02:31:52
最後の物たちの国で、読了です。 人生とは、クソ溜めのような世界に生きる喜びを探しつづけることだ。 私はこう受け取りましたw いや、まじで。
>>682 オースターの小説は、別に教訓を求めるものではない。
オースター自身は思想を持ってるけど、ストーリーが面白すぎるからあんまそっちの方に目がいかないなぁ。
オースターファンの妹に 「お姉ちゃんは、ポールオースターの小説の主人公みたいな人生送ってるよね。」 と言われた事がある。 オースターは私も読むけど、この言葉をどう受け取ったら良いのか未だに悩んでいる。
1.学生時代貧乏すぎて、ホームレス同然の生活をしていた。 2.子供と夫が飛行機事故で死んだ。 3.金持ちの家で石を積む仕事に従事していた。 4.現在、赤いノート一冊残して失踪中。 とかそんな事件を起こしているからだろう。
687 :
吾輩は名無しである :04/11/07 21:12:30
要するに変人。
688 :
吾輩は名無しである :04/11/08 08:27:01
しっかしこの人も よくこうもつまらない凡庸な小説量産するよなあ。 そんなにゼニが欲しいのか。
お、燃料だ。
燃焼効率悪いね。
誰も反応しない。
692 :
吾輩は名無しである :04/11/14 05:47:31
俺ポール・オースターの新作が出たら、今後も読んでもいいけど 実は大して評価してないんだ。なんか不思議な読了感があり、それを楽しむ ぐらいなんだよな。結構変な話じゃない?どの作品も… もちろんこういう作家もいるべきなんだが、ガルシアマルケス、トマスピンチョン ステーブン・エリクソンなんかに比べると軽量すぎる気がする また阿部公房と比べるのは、阿部公房がかわいそうだと思う。 そん位の格付けの作家だ しかしガルシアマルケスがAAA+++であるとすると ポール・オースターはBBBであろう だがBクラスの中では最高級なんじゃないか?+++つけてもいい
ドン・デリーロの『コズモポリス』って小説こないだ読んだら ポール・オースターに捧げられていたんだけど この二人って交流あるの? 知らんかった。 オースターの『リヴァイアサン』はデリーロに捧げられているけど。
>>692 >実は大して評価してないんだ。
「実は」って、おまえは漏れと面識あるのか。。。
あと、Steve Ericksonをスティーブン・エリクソンと読むのは無理がある。
ガルシア=マルケスだけ名前書いてもらえないのもさみすぃ。
695 :
吾輩は名無しである :04/11/15 15:47:04
空腹の技法のカフカの評論が気持ち悪かった。
ムリーロ・ニンジャ
マウリシオ・ショーグン
698 :
吾輩は名無しである :04/12/02 11:03:53
みんな、柴田元幸の訳って好き? 個人的にはあんまり良くないと思うのだが・・・。 なんかの小説で、もろアメリカのことを描いてる部分に 「清水の舞台から飛び降りる気持ちで」みたいな訳がしてあって、萎えた・・・。
699 :
吾輩は名無しである :04/12/02 11:50:18
オースターは、最高のB級作家ですよ。 だから、いいんだ。
柴田元幸の訳文には作家性らしきものが滲み出てるからダメだと思う
読みやすいから初めは好きだったんだけど 柴田元幸臭に気がついたらきつくなってきたよ。
オースターは原書でも読みやすいよ。
703 :
吾輩は名無しである :04/12/07 02:07:18
ムーンパレスにたくさん出てくる“月”オースターは月でいったい何を言いたいのでしょうか?みなさんのムーンパレスの解釈を聞かせていただきたい。
いろんなところで「月」が出てくるコメディのような小説だと思ってます。
705 :
吾輩は名無しである :04/12/16 15:56:34
シティオブグラスの漫画105円で購入! 原作もまだ読んで無かったからついでに、と思い探したらこれまた105円で発見。 ありがとうブックオフ。
シティオヴグラス面白いね。漫画も一緒に読むと、路地裏の描写なんかよく分かった。漫画としては説明しすぎてて面白くないけど。
707 :
吾輩は名無しである :04/12/23 22:47:43
俺は空腹の技法100円ゲット!
孤独の発明が100円だったがスルー
>>708 第一部「見えない人間の肖像」だけでも読んだ方が良いよ。
>>709 一度は読んだものの、いざ手に取ってみると二度目を読む気が起こらない。
かなり好きな作品のはずなんだけどなあ。
711 :
吾輩は名無しである :05/01/12 20:44:20
ムーン・パレス読了。 最初のほうは面白かったが、後半以降どんどんだれてくる感が否めない。 みなさんどうでした?
712 :
吾輩は名無しである :05/01/13 18:38:58
この人かなりいいですね。最近読み始めたんですが。 いま「シティオブグラス」読んでます。まとめて買ったので次「幽霊たち」と「ムーンパレス」読みます。 ところで、顔マーク・ウエーバーに似てませんかこの人。(知らないよな・・・。スレ違いだし・・・)
713 :
吾輩は名無しである :05/01/13 18:42:03
蓮実重彦がこの作家の事を、「こんな2流の作家に脚本書かせる書かせるようじゃ、ハリウッドも落ちぶれたもんだ」みたいな事を語っていた。
714 :
吾輩は名無しである :05/01/13 18:43:31
なんでこんなに評価されてるの?
きっと向こうじゃ春樹みたいなもんなんだよ
>>713 フォークナーが脚本書いてた時代もありましたからねえ。
偶然の音楽の後、カイジ読んだ奴いるか?
718 :
吾輩は名無しである :05/01/30 18:21:44
age
「最後の物たちの国で」を読んでみました。 鬱展開に苦しみながらも、なぜかスイスイと読めてしまったのですが、 このノートの読者は、「アンナの知人の誰か」で良いのですか? でも、どうやってこのノートを読んでるのか分からない・・・ 感覚的に、作品の読者=ノートの読者ではないと思いながら読んでました。 あと、この作品を劇でやるとなると、60分の枠じゃ難しいですかね。 高校の文化祭なので、受けるかどうかも怪しいですし。
720 :
吾輩は名無しである :05/02/18 01:26:45
ホークスと友達だったのよね。フォークナー。 てか、フォークナーとホークスって文学界と映画界の頂点同士だよなあ。
723 :
吾輩は名無しである :05/02/18 02:12:04
フォクナーの初期の詩凄いんだよな
どうもホークスの映画をフォークナーが脚本書いてるっていまいち創造できないよな。 あのネチっこい文章のイメージが「脱出」や「ピラミッド」から匂ってこない。 そもそもヘミングウェイの原作をフォークナーが脚本っていうのが理解できない。まるで正反対の文章書く作家だろ? 脚本と小説は別物って割り切ってたのかな?
全くの別物だよ。脚本と小説じゃ。 だいたい脚本をねちっこく書くって無理だろ。。。
>>725 でもオーソン・ウェルズならねちっこい脚本を忠実に映画化してくれそうだが…
ねちっこい演出ってのは分かるが、ねちっこい脚本って何だ? ト書きがやたらとねちっこく書いてあるのか?
ト書きがやたらねちっこく書いてるってフォークナーのイメージぴったしじゃん。
じゃあ、脚本はねちっこかったのにそれを無視しやがってこのやろう ホークスめ!とでも思っておくと良いでしょう。
まあネチネチはともかく 三つ数えろ、脱出>>>>(超えられない壁)>>>>>スモーク、ルル・オン・ザ・ブリッジ は確かだよ。
>>729 でもそれに近いイメージを持ってるよ。
「ピラミッド」の美術担当だったアレクサンドル・トローネは、フォークナーは映画の見せ場であるピラミッドの仕掛けのシーンについてなにもアイディアを出せなかったって言ってるし。
まあ、文学ファン的にはフォークナーに肩入れしたくなるが 映画センスから行ったらどう考えてもホークス>>>フォークナー だろうからね。すかたがない。
このスレは「ハワード・ホークスを語るスレ」に変更いたしました。
リオ・ブラボーよりカッコいい西部劇ってある?
赤い河もいいぞ。
小説家 フォークナー>>>(超えられない壁)>>>ヘミングウェイ>>>(超えられない壁)>>>>>オースター 映画監督 ホークス>>>(超えられない壁)>>>ワン>>>(超えられない壁)>>>オースター OK?
比べる対象が酷すぎるが、事実は事実だからしょうがない。
>735 あれ眠くならね? 三回位観てるけど、毎回ジョン・ウェインが育てた子供が反乱起こすあたりで眠っちゃうんだよ。
別に眠くならないよ。 しかし漏れもリオブラボーのほうが好きだ。甲乙つけがたいが。
リッキー・ネルソン、ディーン・マーチン、ウォルター・ブレナンの三人が歌を歌うシーンがあるじゃん。 ストーリー的には全然泣かせる場面じゃないのに泣いちゃうんだよ。「雨に唄えば」の傘のシーンとかもそうだけど。
オースターが油田に行く話ってどの本ですか?
>>741 スレ違い。ここはハワード・ホークス監督について語るスレです。
ワラタ
このスレがまだ現役だったことに オースターの「好い意味での」マイノリティ定着を実感し、 それだけでちょびっとうれしくなりましたぁぁ〜
↑オースターの日本での人気は十分にマジョリティーの量に到達しているよ。 現役の作家の癖に新潮文庫から翻訳出てるわけだから。 それよりも「エル・ドラド」って三部作の中で一番印象薄いよね。
>>745 2002年頃まではともかく
数年前最近はそのマジョリティの陰りが・・
柴田さ〜ん、その華奢なガタイに鞭打ってねぇ〜ん♪
The Book Of Illusionsでの映画関連の話読んでると、こいつはやっぱり 映画撮ってないで小説書いてりゃいいんだな。ということが良くわかる。
748 :
吾輩は名無しである :05/02/20 14:26:29
自己喪失の問題が個人的に気になるから、ニューヨーク三部作で興味を持った。 でも、微妙に感傷的だし、安部公房に比べるとテーマの掘り下げが甘いと思う。 ニューヨーク三部作では『鍵の掛かった部屋』が一番面白かった。
>>749 スレ違いだっていってんのに…
結構昔に読んだ本だからあまり定かではないが『最後のものたちの国で』だったと思う。
主人公は初めからひたすら絶望的な状況におかれていて、一縷の希望を頼りに、何度も何度も逃亡を繰り返すのだが、その度にまた新たなる絶望的状況が身に降りかかってくるというひたすら絶望的なお話。
俺的には『偶然の音楽』の発展系という印象を受けた。
ひたすら窮地に立ち続けざるを得ない境遇にもかかわらず、けっして希望を忘れないという設定は、アッバス・キアロスタミ監督の少年者映画に通ずるものがある。
それよりもジョン・フォードとハワード・ホークスってどっちが偉大だと思う?
>>750 その二人に優劣をつける権利を持つ人間は世界に10人も居ないと思うが。
>>751 そこをどうにかつけてみたい。
フランスの映画監督エリック・ロメールは、フォードはストーリーが田舎臭い分、ホークスの方が偉大だって本に書いていた。
俺的には好きな映画はホークスの方が多い(フォードは結構あたりはずれが…)のだが、なぜか偉大さでいえばフォードの方が上であるという印象が拭えない。
ちなみに二人の映画ベスト3を選ぶとすれば…
フォード
一位『静かなる男』 二位『駅馬車』 三位『荒野の決闘』
ホークス
一位『リオ・ブラボー』 二位『ヒズ・ガールズ・フライデー』 三位『脱出』
となる。
フォードのほうが世俗的には成功してるんじゃない?賞もたくさんもらってるし。 だからそういう意味ではフォードのほうが偉大。逆に、ホークス、ヒッチコックは 賞とかあんまりもらってない分、ヌーベルヴァーグな人たちに積極的に擁護された んじゃないかな。
>>753 トリュフォーやゴダールは昔雑誌のインタビューで、ハリウッド映画ナンバー1に『暗黒街の顔役』を選んだらしいよね。
ヌーベルヴァーグ系の方々は、フォードも十分にマンセーしていると思うのだが…
ただ、ヴェンダースや、ビクトル・エリセと、ヌーヴェル・バーグ以後の作家の方がフォードに影響を受けている監督が多いのはたしかだよね。
ホークスに影響を受けた有名どころの監督といえばだれだろ?
ホークス独特の話法とかテクってあんまりない気がする。 だから「ここにホークスからの影響が見られる」みたいな事を言うのむずかしそう。
コーエン兄弟なんてのは? 『赤ちゃん泥棒』は『赤ちゃん教育』からきている(邦題のみだっけ?)わけだし、『未来は今』の理不尽に早いセリフの応酬はホークスのスクーリュ・ボール・コメディーそのまんまだった。 あとロン・ハワードの『ザ・ペーパー』は『ヒズ・ガールズ・フライデー』のリメイクって印象を受けた。 阿部和重はスピルバーグの『ジュラシック・パーク』は、『ハタリ』と『赤ちゃん教育』を合体させて作ったようなもんだとかいってたな…
赤ちゃん泥棒は違うと思う。てか、そもそもbabyは赤ちゃんじゃなくて豹なわけで。
スピルバーグは映画撮影の前に必ずホークス、フォード、黒澤、キャプラあたりの 映画を観るとか言ってた気がするから、もしかしたらパクってるかもね。ただ、 ジュラシックパークは典型的な話だから、源流はどこにでも求められると思う。
>>757 いや、作品の内容じゃなくて題名だけパロったのかな?と…
卑近な例えで言えば『世界の中心で愛を叫んだ獣』が『セカチュー』になった様に。
>>758 前三人は分かるがキャプラとスピルバーグっていまいち結びつかないな…
『ニューヨーク東八番街の奇跡』はちょっとキャプラっぽいけど。
Raising ArisonaとBringing Up Baby。まあ似てると強弁できなくもない気がするが。 正直、コーエン兄弟にインタビューしないとわからんな。
それにしても『三つ数えろ』のストーリーは何度見ても判りにくいな。 ハードボイルドをモチーフにスクーリュ・ボール・コメディーやってる様なもんだよ。 個人的にはアルトマンの『ロング・グッドバイ』の様な抒情性を漂わせる作品のほうが好きなんだよな。
762 :
トークショー :05/02/27 22:21:17
にいってきた。柴田元幸さんの朗読もきけたし、飯野友幸さんのも朗読もなかなか かっこよかった。朗読したのはオースターのタイプライターにまつわる散文で今回の トークショーのために翻訳されたもの。他に行って来た人いますか? それにしても「壁の文字・ポール・オースター全詩集」は2900円で本にしては高いけ ど、少しずつ読んで行こうと思う。(前の「消失」も持ってたんだけどね) 誰かオースターの詩について語ってください、ぜひとも。
↑空気嫁!!
764 :
764 :05/03/01 02:28:18
763さ、だってもともと、ポール・オースターのスレッドでしょ? 映画の話題に一時的になってるだけで、 なんでオースター関連の話をしちゃいけないんだい? 空気なんてものはインターネットにはないに等しいと思うよ。
764のような発言こそが(ry
正直映画ネタにはウンザリしていた
でも別に他にネタがあるわけじゃないのね。
たしかにホークスネタだけで話し続けるにはそろそろ限界かもな(オースターネタはもっとないらしいが…)
>>751 は個人的にどんな映画が好きなん?
ノスタルジア、素晴らしき哉人生、ウォレスとグルミットペンギンに気をつけろ
↑ずいぶん統一感ね〜なw
俺はタルコフスキーだめなんだ。あんまし芸術性や高尚さみたいなものを前面に押し出されると眠くなっちゃう。 基本的に通俗的娯楽性みたいなものを踏まえた作品が好きなんだよね。 キャプラで一番好きなのはありきたりだけど『ある夜の出来事』かな… キャプラ作品ずいぶんと観かえしてないんだけど『素晴らしき哉人生』って浮浪者のおばあちゃんが貴婦人に変身する話だっけ?
>>770 それらを統一させるのが、私という人格なのであります。
第七天国、フェリーニのカサノバ、ロング・グッドバイ、少年機関車に乗る オイラこんな感じかな…
774 :
吾輩は名無しである :皇紀2665/04/01(金) 11:11:37
タルコフスキーに共感できないものは、美術オンチであるAGE。
この作家の読者はつまらないね
春樹にも影響を与えた、アメリカの村上春樹。
オースターは本人がイケメソだからか、春樹より作品の主人公のモテ度が低い気がする。 いや、だからなんだというわけでもないんだけど。
778 :
吾輩は名無しである :2005/04/08(金) 16:19:53
775さ、この作家の読者はつまらないっていうのは、どういうこと? もっと詳しく言ってもらわないとわからないな。君の周囲にいる具体的な人物をあげてみてよ。
THE自演
780 :
吾輩は名無しである :2005/04/09(土) 10:35:16
このスレッドも4年が経過したのか。長寿スレだな。
>>774 タルコフスキーとか後期黒澤作品とかの美しさって映画の感動に反比例な気がするんだよな…
タルコフスキーって 寝ちゃうか緊張しすぎて気持ち悪くなるかどっちかなんだよな。 つーかなんなんだよこのスレw 確かにポール・オースターって日本にも似たような作家が ぞろぞろ揃ってきたし語ることなさそうだな。
783 :
吾輩は名無しである :2005/04/29(金) 21:20:40
似た作家って例えば誰?
↑村上春樹 そういや浅田彰が、いま日本で流行っているアメリカ文学ってのは村上春樹的な日本的センチメンタリズムだけの作品ばっかしで、トマス・チョンピンみたいな本当に重要な作家が紹介されないって嘆いてたな。 日本的センチメンタリズムの作家って明らかにポール・オースターの事指しててちょっとワロタw タルコフスキーはたしかに芸術的だけど、映画として締まりがないんだよね… ビクトル・エリセなんかは映画としても完成度が高く、芸術的にもすぐれている作品撮れるからすごいよ…
マルメロの陽光VSサクリファイス 眠気の頂上決戦
786 :
吾輩は名無しである :2005/05/03(火) 05:21:35
質問なんだが。オースターってピンチョンなんかと並んでポストモダン 的な作家って言われるよね。けどムンパレや偶然の音楽を読んだ限り あまりそうした印象を受けないんだけど…… 幽霊たちだけはちょっと思ったけどね。 誰か彼がポストモダン的と言われる理由を教えてくれないでしょうかー (ついでに『ポストモダン』の定義も教えてくれるとうれしい)
オースターよりタルコフスキーのほうが反応のいいスレ。
マルメロの陽光VSサクリファイスVSユリシーズの瞳VSゴールキーパーの不安
耐久四連続上映会だな。 四本全部見て寝なかった人は、ウォーホルのエンパイアステートビルの 映画への挑戦権を得られる。
なんか全然スレと関係のない話題ばっかしで話についていけない。 タルコフスキーなりウォーホールの話は他所でやってくれないか? あくまでここはハワード・ホークスについて語るスレなのだが…
>>789 4年位前に、名古屋美術館でウォーホル展やってた時に見たよ。
ポール・オースターが、 ライトノベルを書こうとした大江健三郎の別PNっていうのは有名な話。
つまり 柴田=大江 ってことか。
たしかに二人ともコオロギみたいな顔しているしな。
コオロギに謝れ!!!!!
796 :
吾輩は名無しである :2005/05/18(水) 18:02:36
797 :
吾輩は名無しである :2005/05/18(水) 18:28:36
「リオ・ブラボー」が好きです!
いくら映画の話が出ても、オースターの映画とか、The Book Of Illusionsの 話は全然出てこないな。
ハーヴェイカイテルがしょんべんしてるときに 目の前に意味ありげにポスターが貼ってあってウケた。
801 :
吾輩は名無しである :2005/05/19(木) 02:57:30
801!
802 :
吾輩は名無しである :2005/05/19(木) 21:01:23
マイケルJフォックスのシーンがいい
スモークは2ちゃん映画板で屈指の名作とされているんだぞ!?
映画がストーリーだけで評価されるなら、それなりに名作だったかもね ラストの、徐々にハート(カイテルだっけ?)の顔にカメラが近づいていくシーンなど、映画としての演出に何の捻りもなしに観客を泣かそうとしていて驚いたよ。
まあスモークが屈指の名作だとしても
>>736 の不等式はゆるがないわけで。
文句言いつつも、それなりにオースター読んでるオマエらが好きだよ
読みやすいし。悪い作家じゃないと思う。そりゃ、文学史に 名を残すような作家じゃないかもしれないけどさ。
日本でいうと春樹よりもばななに近いものを感じる
810 :
吾輩は名無しである :2005/05/21(土) 23:58:53
なにいってるんだよ、名を残すよ。
811 :
吾輩は名無しである :2005/05/21(土) 23:58:59
なにいってるんだよ、名を残すよ。
812 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:03:21
ばななが一方的にオースターのファンなだけだよ。
日本では春樹、アメリカではオースターしか読まない様な厨房は小説とは縁がないと自覚したほうがいい。
814 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:06:46
すくなくとも論理的にいっ村上春樹とポール・オースターの小説とは縁があるよね。
815 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:08:08
ジャンクリストフとカラマーゾフの兄弟と戦争と平和のような超長編とは また違ったジャンルの小説だけど。
816 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:08:52
いまこれ読んでる?
817 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:10:58
日本ではGLAY、アメリカではMR.BIGしか聞かないようなものだなw
818 :
527 :2005/05/22(日) 00:14:00
村上春樹をglayなんかにたとえるな、ぼけ。
819 :
527 :2005/05/22(日) 00:14:06
村上春樹をglayなんかにたとえるな、ぼけ。
820 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:15:51
たいして変わんない世w ラノベ板にでもいってろ
821 :
というか :2005/05/22(日) 00:17:36
glayなんかを持ち出すあたりで、君の感性が知れてるってことだよ。
まぁ、中2病と高2病のケンカってやつだな。 最近覚えた言葉で言えば。
823 :
527 :2005/05/22(日) 00:22:53
音楽に関して鈍感な奴で、たとえ下手ときたら、文学への感度も疎いと思われても 仕方ないよね。
824 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:23:23
オレンジレンジみたいなもんだろ、春樹なんて
826 :
527 :2005/05/22(日) 00:26:22
馬鹿か、村上春樹をあがめてるわけじゃなくて、村上春樹をglayに例えるセンス にあきれてるわけだよ。
仮にオースターや春樹がライトノベルだとしても、変わらず好きだよ☆
828 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:26:42
文学に関して鈍感だから、春樹がGLAY程度と大して変わらないって分かんないんだよねw
829 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:27:02
オレンジレンジってなに?
830 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:29:35
人の文をそのまま転用しないでほしい、鈍感君よ。自分で文章考えられないのか。 考えても己のセンスのなさを曝け出してしまうことにやっと気づいたのか。>828
春樹なんて太陽とシスコムーンみたいなもんだろ
832 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:29:41
人の文をそのまま転用しないでほしい、鈍感君よ。自分で文章考えられないのか。 考えても己のセンスのなさを曝け出してしまうことにやっと気づいたのか。>828
村上春樹をglayなんかに 村上春樹をglayなんかに 村上春樹をglayなんかに 村上春樹をglayなんかに 村上春樹をglayなんかに あ痛ぁ〜
春樹はひとまず置いておけよ。 ここはオースタースレだ。 タルコフスキースレでも何でもいいけど、春樹スレは別にある。
835 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:32:07
そういう幼稚な表現しかできないじゃないか。
ホークススレです
837 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:32:56
タルコフスキーを理解できない春樹もある意味美術オンチなんだよね。
オースターは軽いSFでも書けばもっと日本で売れるような気がする。
839 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:37:53
軽いって、どんなsfをだよ?
>>839 誰も相手にしてくれないから必死にあげて
食いついてくれる人を探してるの?
841 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:41:19
チャットしてるんだよ。>840
>>835 じゃあちょっと真面目に反論するけど、まず君が俺のスレの何に噛み付いているのかがよく分からない。
>>826 で別に春樹を擁護してる訳じゃないといっているが、重複して
>>819-820 で君が言ってる事は「春樹をGLAY程度と同列に扱うな」という風にしか聞こえない。
あと
>>823 で,音楽に関して鈍感だからGLAYなんかをあげるといってるが、俺自身鈍感さの例えとして春樹、GLAYをあげている訳だからなんの批判にもなっていない。
あと人の例えにケチつけるなら自分も他の良き例を出すべき。
>>824 オースターの小説ってモテ小説ではない気がする。
恋に落ちる小説はあるが、普通の小説の範囲内だと思うし。
844 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:45:08
もういい加減けんか、やめたらどうだい?
ますます意味の分からないスレになってきたw 荒らしてるの柴田(元幸)だろ。いい加減にしとけよ。
846 :
842 :2005/05/22(日) 00:49:03
逃げないで相手してねぇ、春樹厨君w
847 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 00:50:08
そもそも文学を音楽にたとえるなんて不毛なことじゃないか。俺はそんな 危険なことはしないけど。
春樹厨が春樹スレに逃げていって、
>>846 がそれを追いかけて去る。
というのがベストかな。
>>847 別に文学を音楽に例えている訳じゃないよ。
文学や音楽の本質的な所から離れてしまっているところで、あたかも文学や音楽として爆発的に売れてしまうという現象を、春樹やGLAYを使って例えただけ。
本当に問題とされるべきなのは、いまどきMr.BIGを持ち出すことのほうだと漏れは思う。
>>850 世代が分かって面白いじゃないか。
今だったら何になるんだろう?
ブリトニー・スピアーズとか?
>>850 春樹もその程度もんだってことじゃない? 知らんけど
>>850 いやだからー、842でもいったけど小説や音楽の鈍感さの例えとして春樹、オースター、GLAY,MR.BIGを出しているんだよ。
別に聞いているのが恥ずかしいミュージシャンならブラーでもリンキンパークでもエミニムでもバックストリートボーイズでも何でもいいわけよ。
854 :
850 :2005/05/22(日) 01:06:02
自分で書いといて他人のようなふりしていってるな。ばれてるぞ。w
いやだからー、鈍感な奴が聴く音楽として、まっさきにMR.BIGがあがる ってところに世代間格差を感じるってわけよ。
856 :
850 :2005/05/22(日) 01:06:24
>852
857 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 01:07:08
いくつ?>853
25で、「聞いてるのが恥ずかしい」っていう概念が残ってるってのは 結構いいな。若くて。
>859 そうか?40位になっても「愛読書は春樹です」死んでも言えなさそうだが。 俺の勤めてる会社にかなりの映画、読書好きの10歳上の先輩がいてかなり話も合うのだが、恥ずかしげもなく春樹の名前を出すあたりがちょっと馬鹿っぽくて引く。
…で、835は結局逃げたのか。 議論できないなら噛み付いてくんなよ。
>>860 そういうのにだんだん無関心になってしまう。
863 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 01:21:22
音楽に例えることが不毛だっていってるじゃないか。
爆発的に売れちゃったらキライになっちゃえるセンスも 同レベルに恥ずかしいって気付けよ。
だんだん話がずれてきたな。
>865 実力にそぐわない程売れてしまう作品に批判がつき物なのは当たり前。 すべての批判を「売れたから嫌う」というカテゴリーにはめ込み、批判を無効化しようとするのはナンセンス。
まあ個人的な価値、文学的な価値(そんなものがあるとしてだが)と 商品価値は別だからねえ。「実力にそぐわないほど売れる」ってのも ヘンな言い方だと思うが。
869 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 01:38:32
あげ
本質=自分の価値観の奴に何言っても無駄だよ。 放置が一番。
>868 高度消費社会で商品価値をあたかも文学的、音楽的価値に摩り替えてしまう事に対する対抗策が批評なのだと思うんだよ。
放置してもいいが、そうすると話題まったくないんだよね。このスレ。
>>871 普通そういうのってルサンチマンって言うと思うんですけど。
オースター、春樹厨が話題が無いのに話し相手を見つけようと空ageに必死だからホークスやGLAYの話をしてやっただけじゃないかw
875 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 01:47:28
盛り上がってますな。
>>873 むしろルサンチマンは春樹の得意技。
例えば「1973年のピンボール」は、柄谷が指摘したように「歴史」に対し、「アメリカンポップス」や「意味の無い数字」を優位におくことで自らの自我を守り、自虐的ながらも「歴史」からの逃避を肯定している。
それはちょうど国木田独歩が「忘れてはいけない人」に対し、「忘れられぬ人」や「風景」を上位を置いたのと同じ構造だ。
それは歴史から取り残されたロマン主義者が必ず陥る価値の転倒(ルサンチマン)である。
そして春樹の勝利はそのルサンチマンを高度消費社会の人々が肯定してしまったところにある。
もう訳分からんw ある意味、オースター節ってやつですね。
漏れには
>>871 こそ「歴史から取り残されたロマン主義者」に見えるが。
オースター節とはぜんぜん違うと思われ。>877
>>878 まあ、実際少しあたってるけど一応聞いておく。どんなとこでそう思ったの?春樹を馬鹿にしてるから?
あと今読み直して>854に気づいたけど、>852は俺(>849)じゃないからね。自演してると思われるの嫌なので一応言っとく。
882 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 02:25:33
言い訳がましいな。うそっぽい。
>>810-818 -830も逃げて話題も尽きたところだしそろそろ映画の話に戻るか。
ホークス、フォード以外でジョン・ウェインを使うのが上手い監督って誰が思い浮かぶ?
ドン・シーゲルの「ラスト・シューティスト」なんてかなり面白かったんだが…
885 :
sage :2005/05/22(日) 05:44:06
やっぱりタルコフスキーだな
テスト
さげれないくせにタルコフスキーとか言ってんなよwww
888 :
884 :2005/05/22(日) 11:03:41
>885 名前にsageワロスw
スレがのびてると思ったら不毛な争いか。 最後は「名前にsageワロスw」ねぇ。 ワロス全角ワロスw
890 :
884 :2005/05/22(日) 11:51:04
891 :
吾輩は名無しである :2005/05/22(日) 23:39:39
age
892 :
吾輩は名無しである :2005/05/24(火) 00:12:24
BSでスモークやってた。 いい映画だった。 明日も違うのやる。
↑もしルルオンザブリッジなら見るのやめとけ。 ジョン・ウェインじゃ食いつき悪いな… 得意ではないがヌーベルバーグについてでも語り合うか。
ルル・オン・ザ・ブリッジについてだけど 主人公のサックスプレイヤーがジャズバーで演奏中に銃に撃たれたあと シリアと出会って恋に落ちるパターン(シリアがこのあと悪党に追われて 川に身投げしておそらくは死に) と、 シリアとは出会わないでそのままジャズバー撃たれたあと救急車で 息絶えるパターンがラストのシーンででてくるよね。(シリアは 生きていて、道ばたで見知らぬ人であるイジーの乗った救急車に 十字を切る) この映画の理解これであってる?
シリアの名前がフランス語読みすると、「もしも」となることから。 もしもシリアと出会っていたらというストーリーにもなりあることを 暗示してるのかなと。
「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」はどっちの方がすごい映画なの?
リア王がすごい
898 :
吾輩は名無しである :2005/05/26(木) 19:25:17
リア王はウディ・アレンのチョイ役っぷりに笑ったなあw
しまった、あげてしまったoz
「カルメンという名の女」、「ヌーヴェルバーグ」、「新ドイツ零年」あたりは本当に面白いな。 なにがやりたいのかはサッパリ分からないのだが… ストーリーよりも刺激的な映像を優先する姿勢は鈴木清順と共通するな。
ゴダールはどちらかというと「ストーリー」重視では?
ガードレールで見付った不審な金属片のニュース見てたらリヴァイアサンを思い出したよ。
>>903 演劇的な意味での筋は普通の映画に比べたらないかもしれないけど、
清順の意味での「映像重視」とは全然違ってると思う。
>>904 清順とゴダールの違いって例えばどんな所なんだろ?
俺の素人っぽい感想を言うと、普通の監督が映像を使って物語を説明するのに対し、この二人の作家は得像を使って音楽を表現しているって印象を持ってるんだけど。
その表現の仕方は和、洋の趣味でかなり違うけど、物語の説明的なシーンをすっ飛ばして、インパクトのあるシーンをパッと持ってくるあたりが、音楽を聴いてるときの気持ちよさに似ていると思う。
インパクトの有るシーンをぱっと持ってくるとどうして音楽になるのかが よくわからん。音楽だって物語があるし。 オペレッタ狸御殿見てもカルメン見ても別に音楽を表現してるとは全然思わないし。 いやまあ、音楽演奏するシーンやらはあるけどさ。
ゴダールのストーリー重視ってどういう所?
物語の「筋」って意味のストーリーっていうより、フランスインテリゲンチャ 風にいうと「大文字の物語」みたいなのが作品の中心にあるんだと思う。 という意味。 そうじゃなきゃ「映画史」なんて映画撮らないよ。まあ陳腐な意見ですがね。 でも(良し悪しは別に)清順はそういうこと考えてないっしょ。
清順はルパンですら撮るくらいだからねw 意図的にずれているのか、単なる天然なのかよく分からない監督だね。 それに比べてゴダールの方が分かりやすい野望みたいなものを感じるのはたしかだけど「映画史」を「大文字の物語」と括るのはどうかと思う。 実際あんなつぎはぎだらけのイメージが正規の映画史としてまかり通ったらたまったもんじゃないよ。 本人は「大文字の物語」を目指してるつもりでもセルバンテスの「ドン・キホーテ」のごとくたえずそこからずれてくのがゴダールの変てこなところなんじゃないか?
映画史はどこまで本気なのか良く分からんよね。 昔から「東風」とかはずかすぃ映画撮ってるし、かなりズレた人ではあると思う。
「東風」はかなりの糞映画だったなぁ… 匹敵するのは大スターを最低の仕方で撮った「ワンプラスワン」くらいか。 ジェーン・フォンダといい、ミック・ジャガーといい、アラン・ドロンといい、ウディ・アレンといい、この人にかかると最低の役者に成り下がってしまうからすごい!! 「大文字の物語」から踏み外れてしまったゴダールの個人的私怨を、メジャーどころにぶちまけているとしか思えないw
でも実はゴダールよりロメールの方が好きだ。
ロメールの映画は、女優が美人じゃない場合が多くて萎える。
まあ、ゴダールの映画に出てくるような顔のバランスが完璧に整った美人てわけじゃないけどな。 でも映画を見てて恋人にしたいな〜って思う女優はロメール作品の方が多い。 ロメールは女優の個性を消してしまわず、かといってデフォルメするわけでもなく、女優の個性を個性のまま輝かすことができる素晴らしい映画を撮ってると思う。
なんでこんなに盛り上がってるの?
700あたりから俺と映画の趣味が合う奴が付き合ってくれたもんだから…
ずいぶん長い自作自演だったな。乙!
映画といえば赤い部屋の出来はどうなの? レンタル屋に置いてないんだよね。 でもすぐ廃盤になりそうな気がするので心配。
>>914 現実には存在しないものをこそ映画の中に観たい。
>>917 あほか、文章の調子と映画の感想見ろ。
>>919 話の展開で見たら『友達の恋人』なんてかなりありえないラブストーリーなんだけどね。
ロメールが撮ると妙に説得力を持ってしまう。
『海辺のポーリーヌ』に出てた、冷徹で小悪魔的でありながらも純粋である少女を演じたアマンダ・ラングレはかなりの美人だと思った。
こんなに話が脱線しても誰も何も言わないのは、 ・オースター関連の映画にロクなものがない。 ・他でやれと言って排除するとスレが落ちそう。
ポーリーヌは良いとしよう。けどお姉さんがさー。しつこく文化会館にも出てくるし。
えー?あのお姉さんいいじゃん!! 女っぽくってさ、たしかに凄い美人じゃないけどあんな人が身近にいたら絶対ドキドキしてるよ!!
924 :
吾輩は名無しである :2005/06/21(火) 13:35:48
空腹の技法はどうですか?
おもしろいですよ
926 :
吾輩は名無しである :2005/07/04(月) 16:25:26
ポール・オースター好きだねえ。ニューヨーク三部作とリヴァイアサンが好き。 映画の方も大体見てる。シナリオ本も買った。 彼は脚本書いてないけど「ミュージック・オブ・チャンス」は地味だけど 面白い映画だったな。 脱線ついでにポーリーヌのお姉さん役を演じたアリエル・ドンバール、最高! 映画板の美人女優コンテスト・スレで一位になってたよ。
>>926 まじでか。イングリッド=バーグマンよりも、オードリー=ヘップバーンよりも
美人なのか????
928 :
吾輩は名無しである :2005/07/04(月) 22:55:13
ポール・オースター好きだねえ。「ニューヨーク三部作」での 彼の手法は、ディックやヴォネガットがSFを隠喩として使ったのと 同じようなやり方で、探偵小説と純文学との融合を試みたって感じかな。 こういうの何て言ったっけ?「スリップストリーム」とか 「アヴァンポップ」とかって聞いたことあるな。 余談だが、アリエル・ドンバールが映画板の「美人コンテスト」スレで優勝 したのは、投票の数で一位になったからではなく、レスが1000に近づいて 終盤にさしかかった頃に、異様な執念で彼女を推薦した人がいたからです。 でも、いい女だと思うけど。私は好きだな。
929 :
吾輩は名無しである :2005/08/25(木) 15:48:04
何も話題が無いのにageる俺へ何か一言
空揚げも荒らしじゃボケ!
アリエル・ドンバール最高! 俺が思うに、ニューヨーク三部作とリヴァイアサンは、 自分探し(失われた昔の自分を取り戻す)みたいな話を探偵小説的なメタファー を使って表現しているのだろう。 今の自分が探偵、昔の自分が探す対象になる人、 探偵が探しているのが、昔の自分(本当の自分)であるというような感じ。
933 :
吾輩は名無しである :2005/09/22(木) 16:18:53
「幽霊たち」は、ほとんど現在形
934 :
LOU REED :2005/10/02(日) 00:51:10
I think the reasons why i live in New York is because..............
'the brooklyn follies'を紀伊国屋でゲット アマゾンだとまだ近日発売のまま、出版事情には詳しくないが 一足先に手に入れられたようでいい感じ
936 :
吾輩は名無しである :2005/11/01(火) 01:42:45
偶然の音楽の舞台見てきたよ!!
何処に書いてあったか忘れたけど、 貧乏で、卵ばっか食っていて、ある日、目玉焼き焼こうとして卵を手にしたら 殻を割りそこなって、中身が床に落ちてしまった、 その落ちた瞬間に発狂して、 町に飛び出し公園を徘徊するようになった、 っていうあの描写、あれだけで俺は好きになったな、この人。
ムーンパレスの最初の方ですね。 確か目玉焼きじゃなくて、茹で卵だったと思う。
トゥルー・ストーリーズ に (だったと思う)、自身が経験した同様のエピソードが語られている。
940 :
吾輩は名無しである :2005/11/07(月) 17:39:44
最近つらまんくない?
つらまんくって何?
オースターのこと?
ああ、ムーンパレスだったか。それに目玉焼きじゃなかったね、そういえば。 あの作品自体はオースターの中では好きじゃないほうなんだけど あの描写はなんかしばらくずっと印象に残っていた。
944 :
吾輩は名無しである :2005/11/15(火) 18:15:13
新潮文庫にあったはずの『スモーク』と『ルル・オン・ザ・ブリッッジ』が 書店店頭に見当たらなくなったんですが、廃刊でしょうか? ――としたら、何か戦略なんだろうか?(映画関連を文庫から引き上げ) オースター自体はじょじょに人気の裾野を広げていると思うので……。 (もちろん、『偶然の音楽』のように映画になっても そのまま文庫に残されているものもあるけれど この作品は標題通りの映画として日本で公開されていないし)
945 :
吾輩は名無しである :2005/11/16(水) 00:59:38
シナリオ本はあんまり売れないよ。映画との関係が薄れればなおのこと
『スモーク』もシナリオ本なの?
YES
>>946 シナリオは「ブルー・イン・ザ・フェイス」と両方が収録。
あとは、オースターへのインタビュー。
それと、この映画の元ネタとなった「オーギー・レンのXマス・ストーリー」
とかいうショートストーリー(これは小説形式)も収録。
初めて買ったオースターの本がこれだった。
読んだのは「幽霊たち」が最初かな?
>>944 >偶然の音楽
ミュージック・オブ・チャンスね。ケッコウ面白かったよ
949 :
吾輩は名無しである :2005/11/17(木) 01:23:26
最後に本人が顔見せするね
950 :
吾輩は名無しである :2005/11/17(木) 01:24:19
次スレたてる?
951 :
吾輩は名無しである :2005/11/17(木) 01:28:06
この進行の遅さじゃ、今立てなくても良さそうだな
952 :
吾輩は名無しである :2005/11/17(木) 02:15:28
>>948 噂ではナッシュの「あの先」やボッツィの真相など
明かされる、というか、小説を補っていると聞いたけど
近所のレンタル屋ではみつからない。
ネタバレ公示のもと、誰かうまく紹介して!<ミュージック・オブ・チャンス
ところで小説『偶然の音楽』についてはもっといろんな意見を聞いてみたい。
大好き派と、イマイチ派の近年のレビューを書いて!
(このスレの4年くらい前の古いログは読み返したけどさ…)
俺は原作の方は読んでない<ミュージック・オブ・チャンス &小説『偶然の音楽』 二人男が出てきて、主人公らしきボーっとした感じの男が、あまり有名でない男優が 演じてた。 もう一人のギャンブラーのほうは、ジェームズ・スペイダーが演じた。 これが、「真夜中のカーボーイ」のD・ホフマンとイメージがカブる。 ボーっとした主人公に、世知辛い世間のことを教える小男って感じでね。 どっちがナッシュでどっちがボッツイ?
テニヲハ、間違えた。スマン
D. Hoffmanを思わせるチビのほうがボッツイ。 そっか、映像だとそうなるのか。 それだけでも観たくなってきた。
>>955 レス、サンクス。
クリス・ペン(ショーンの兄弟)とか、サマンサ・マシスとか
ゲスト出演も知った顔の俳優。
主役だけが見たことない顔だった。
その後、「ルル・オン・ザ・ブリッジ」に脇役で出てた。
アメリカでは珍しい感じの実験的な映画で、
「泳ぐひと」に感触が似てたかな。
それで…… 本題というか、ここから先がネタバレに抵触するから 訊くのも答えるのも難しいのかもしれんが そのボッツイは、映画では最終的にどうなってる? 原作では……アレなわけで。。 んで、ナッシュに到っては、原作では 運転中に1ツ目のライトに直面する、ってところでアレなわけですが 映画ではそれぞれの登場人物をうまく着地させているとか。 映画版は小説版とは別物ということ。 その「別」の部分が、小説では「かわされてしまった」ところかなと思うので それで知りたいのだ。
958 :
吾輩は名無しである :2005/11/18(金) 18:22:17
ボッツイは悲劇的な結末を・・・ ナッシュは冒頭に戻る・・・・ このくらいなら許されかな?
959 :
吾輩は名無しである :2005/11/18(金) 21:54:35
× 許されかな ○ 許されるかな
ナッシュのアレは冒頭に戻るのか?いまいち繋がりが読めんのだが
961 :
吾輩は名無しである :2005/11/18(金) 23:18:34
>>960 俺もだいぶ前に見たからウロオボエだが、
映画では、冒頭は、たしか車に乗ってるナッシュが、
J・スペイダー演じるボッツイがヒッチハイクしてるところを通り、彼を拾う。
立場は逆だったかもしれん。
とにかくラストは振り出しに戻ったって感じなんだよ。
小説ではどうだったかな?
この出会いは、パチーノとハックマンの「スケアクロウ」を連想させるな。
そうやって思い出してみると、この映画はニューシネマあたりの先行作品
の記憶に満ちた作品かも。オレが勝手に結びつけてるだけか?
962 :
吾輩は名無しである :2005/11/18(金) 23:25:00
ちなみに、お楽しみ情報として、オースター本人がこの映画にちょっとだけ 出演してることを付加しときます
>>961 >小説ではどうだったかな?
悪いことは言わん、映画だけで済まさないで
最終ページだけでも読んでみろ。
むしろ驚くぞ。
そうそう、読んでないなら読むべきだね。
965 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 09:17:02
文庫出てたっけ?
966 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 09:48:37
ここにきてレスが付きはじめたから、やっぱ次スレ立てたほうがよくね? 花村萬月さんスレ(なぜか、さん付けww)みたいに、誘導無しで重複なんて ことになってもよくないし。 そういや一般書籍板にもオースター・スレあったような。二つもいらない?
967 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 09:50:30
968 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 09:53:21
出てるよ。それより、ポッツィと言ってくれ。ボッツィと濁らすのはなぜだ?
969 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 09:54:54
970 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 09:56:43
あれ?、はじめからボッツイになってたな ポッツイのほうが正しいんだね
971 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 09:58:45
ポッツィか。
最後の物たちの国でってさすがに意味分かんなくて途中でやめたんだが あれって最初から最後まであんな感じ?
973 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 12:38:10
オレなんか孤独の発明もムーンパレスも途中で止めたよ。 ニューヨーク三部作とリヴァイアサンと映画シナリオだけ。
俺だいたい一気読みだけどなぁ シナリオはダメだった
ムーンパレスは最後の方が濃いからな
ムーンパレス挫折する人はたぶん (がんばってついていっても) あの盲目の老人のとこでバイトはじめた直後くらいに 「残りまだこんなにある!」って本の半分も達してないことにザセツるのでは?
977 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 15:42:51
>>972 冒頭部分は散漫でわけわからん世界観が語られるだけだけど、
アンナが老夫婦と出会ってから以降は、怒涛の物語とロマンスが展開するのだが。
そこまでは読んだ?
979 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 16:51:23
赤信号の小宮が出るのか?MC小宮の役?ww ムーンパレスも芝居になったことあるな。三谷幸喜のドラマに良く出る人 白井晃?の芝居だっけ? ニューヨーク三部作は同じ話の変奏だからな。微妙な違いを楽しむ って感じ?
980 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 17:00:03
981 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 17:04:17
おお、残すところ、あと、20レスか。 しかし、このスレ、長寿というか、緩やか進行というか、 消化するのに約四年か。オースターの人気の質もこんな感じなんだろうな。 熱狂的な人は、あまりいない。マッタリ人気。 そういえば、ウルフルズのトータス松本が、好きらしいな
ムーンパレスは洞窟の話が出てからが山だな
>>982 そだね。そのへんは面白かったな。
そーいや、オースターの小説で好きな部分って、
寒いとか飢えてるとかの、ひもじい話ばっかりだ。
つか、ムーンパレス、最近読んだのに、
どんな結末だったか思い出せネェ…
次スレは立てるのか?
985 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 18:31:28
一般書籍板に在るからそれでいんじゃね? 格調は一応こっち(文学板)の方が高いことになってるけど、 ヘンな綿矢スレが乱立したりして、名目だけのものになってると いえなくもない。 同じようなスレが二つたつと、板が違っても、人が割れちゃうからね。 後半のスレ進行の遅さ、スレ違いの話題が出ても、誰も文句言わないほど レスがつかなくなった時期もあるみたいやし。
986 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 18:34:06
987 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 18:40:48
日本名を考えた。 大下徹ww
988 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 18:43:43
東洋人(日本人だっけ?)女性と結婚した時期もあったんだっけ? 今はシリさんと結婚? リヴァイアサンのアイリス(Iris)は名前のスペル転倒
989 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 18:44:53
「幽霊たち」のような現在形の小説って珍しくね?
990 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 19:17:34
アメリカ文学スレよりコピペ
310 :吾輩は名無しである :2005/10/29(土) 13:55:49
たぶんOヘンリの短編だと思うんですが、結末が3つある話のタイトルを知ってる人いませんか?
たしか若者が金持ちの事業家と賭けをして誰とも接点を持たずに10年か20年くらい過ごすとかいう話です。
こ、こんなんじゃわかりませんかね・・・。
311 :吾輩は名無しである :2005/10/29(土) 14:05:19
最後の樋口一葉?
312 :吾輩は名無しである :2005/10/29(土) 15:34:50
>>310 独房で本だけ読んで過ごすやつ?
313 :吾輩は名無しである :2005/10/29(土) 15:41:45
なんかオースターっぽいな。「幽霊たち」とか「偶然の音楽」とか
つか、先はヘンリだけど
991 :
吾輩は名無しである :2005/11/19(土) 19:27:48
オースターはカフカ論も書いてた?
992 :
吾輩は名無しである :
2005/11/19(土) 21:55:06 >>989 そんなことないんじゃない? 最近だとジュンパ・ラヒリとか。