【科学】人工知能「東ロボくん」、センター試験模試で900点満点中387点…全国400以上の大学でA判定[13/11/23]

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2じぇらーど=はいまるすφ ★
(>>1の続きです)

●どうやって問題を解く

「東ロボくん」は今回、受験した7つの科目それぞれについて違う解き方をしています。
これは、東ロボくんのプログラムが科目ごとに分けられて、それぞれ別の研究者が開発を進めているためです。

例えば、歴史では、「東ロボくん」のプログラムに世界史や日本史の教科書がまるごと入っていて、
今回の模試では、この教科書にある情報だけで問題を解いています。

具体的には、質問文にあることばの中から「邪馬台国」といった固有名詞や
それに関係がありそうな「統治」や「人物」といった単語をキーワードとして選び出します。
そのうえで、東ロボくんは、選び出した複数のキーワードが教科書の中で最も多く出現する場所を段落の単位で探し当てます。
そのうえで、探し出した段落と最も関連性が高い文章をセンター模試の4つの選択肢の中から見つけ出し正解として回答します。

しかし、「アメリカ」や「王朝」など、教科書の中で、時代を超えて何度も出てくる単語が複数あると、
正しい場所を選べなくなり、回答も誤ってしまうということです。

一方、数学では、東ロボくんのプログラムは、日本語の質問を数式に変換してその意味を正確に理解したうえで問題を解こうとします。
東ロボくんの中には、日本語をコンピューターの言語に訳すための辞書があらかじめ入っています。

試験でよく出てくる「実数」といった名詞や、「が」や「を」といった助詞をこの辞書を使って翻訳し、
その意味や文の中での役割を数式で表せるようにしたうえで、問題を解いていくのです。

このため、質問の文章が短く、簡潔で論理的であればあるほど、高い確率で正解を導き出すことができます。
一方、質問の文章が複雑だったり、質問によって表される状況をイメージしないと解けないような問題は、
今の東ロボくんにとっては、お手上げだということです。

(>>3以降に続きます)