降圧剤「バルサルタン」の臨床試験に製薬会社の社員が関与していた問題で、
名古屋大が23日、同大チームによる臨床試験の事実関係を調査し始めた。
社員が統計に関わった経緯や、会社側から提供された奨学寄付金、試験データの
精度を検証する。調査は、4人態勢で始め、3週間以内に調査委員会を
設置するかどうかを判断する。
バルサルタンの臨床試験をした5大学すべてで調査が決まった。
バルサルタンを販売する「ノバルティスファーマ」(東京)は22日、
5大学の臨床試験の統計に社員が関わりながら、論文で社名を
明かさなかったことを「不適切だった」と謝罪したが、関与の詳細は
明らかにしていない。
同大チームの臨床試験は2004年に開始。
血糖値を下げるインスリンの効きが悪い高血圧患者を対象に、心血管病の
死亡率を下げる効果を検証し、12年に発表した。
名古屋大執行部は研究チームの責任者から、
論文は製薬会社に都合のよい内容ではない
▽社員には解析結果を確認してもらっただけ
−−との報告を受けているという。
高橋雅英・医学系研究科長は「奨学寄付金を受けていたこともあり、
改めて問題を精査したい」と話している。
一方、東京慈恵会医大チームの論文を掲載した英医学誌「ランセット」が、
同大に対し、学内調査の見通しを問い合わせていたことが分かった。
この論文は、京都府立医大の論文とともに薬の宣伝に使われてきたが、
専門家から試験結果に疑問が出ている。
ソースは
http://mainichi.jp/select/news/20130524k0000m040161000c.html 関連スレは
【医薬】ノバルティスファーマの降圧剤「バルサルタン」論文、他の試験にも社員関与 滋賀医大など3大学[13/05/02]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1367459579/l50 【医薬】京都府立医大、「ノバルティスファーマ」社と取引停止[13/05/23]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1369349102/l50