【金融/コラム】終焉しつつある「緊縮の時代」=カレツキー氏[13/03/02]

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1のーみそとろとろφ ★
By Anatole Kaletsky

大きな声では言えないが、緊縮財政の時代は終わりつつある。今週こんなことを言うのは奇妙に聞こえるかもしれない。
米国では歳出の強制削減の発動が迫り、欧州ではイタリアの総選挙を受けて財政危機が再燃しつつある。
加えて、英国債が格下げされ、キャメロン首相は「財政再建を速やかに推し進めていく」と約束した。
しかし、政治は時に、現実とは逆を映し出す「鏡の国」でもあるのだ。

米国では3月1日に強制削減が発動された場合、国民の反応は今後徐々に明らかになるだろう。
しかし、イタリアと英国など欧州で今週起きた出来事は、歳出削減や増税による財政赤字の削減努力が、
政治的には自殺行為で、経済的にも逆効果だと政治家および有権者に思わせたはずだ。

イタリアをはじめユーロ圏では、こうした変化は今やほぼ確実に起きている。
有権者の過半数が反緊縮を掲げる勢力に投票した今、イタリアでは一段の予算削減や雇用改革の推進はもはや見込めないだろう。
もしドイツのメルケル首相が、イタリア支援の条件としてさらなる予算削減や増税、雇用改革を求めても、
イタリアの有権者の大半は「もうたくさんだ」という明確な答えを出したのだ。
多くのイタリア国民はむしろ、これ以上緊縮策を受け入れるよりは、ユーロ圏から離脱する方がいいと考えている。
そして、もし実際にイタリアが離脱するなら、必然的に統一通貨としてのユーロは完全に崩壊する。

メルケル首相は、このことをよく理解しているはずだ。
9月22日に行われる自国の総選挙前にユーロの壊滅的危機が起こるの回避しようと心に決めているからこそ、
緊縮に「ノー」を突き付けたイタリアの有権者にも存分な注意を払っているのだ。

今後、欧州中央銀行(ECB)は厳しい前提条件抜きでイタリアに支援を提供せざるを得なくなるだろう。
実際のところ、現実的にイタリアが守れると唯一期待できる約束は、現行の税制度とモンティ前首相の下で制定された改革法を維持することだけだ。

一方で欧州委員会は、財政のゴールをイタリア寄りに動かすことができる。いったんイタリアで前例を認めてしまえば、
それはユーロ圏全体に広がるはずで、そうなればECBは、メルケル首相とドイツ有権者が目をつぶっている間に、
全てのユーロ圏メンバーにも事実上無条件での財政支援を提供できるようになる。

一方、英国に目を向けると、22日のムーディーズによる格下げは、2つの際立った方法で緊縮策の緩和につながる可能性がある。
第1に、格下げにより、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)と英財務省が長らく望んでいたように、ポンド安傾向が続くだろう。
製造業と輸出を押し上げるためには、これは助けとなる。さらに重要なのは、格下げが英国の政治と経済政策に改革を促すであろうことだ。

続きます>>2-3
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE92004120130301
2のーみそとろとろφ ★:2013/03/05(火) 16:53:34.91 ID:???
>>1より
2010年の選挙以降にポンドが上昇していた主な理由は、
ユーロ圏が混乱に陥る中、英国が財政的・政治的に安定した安全な避難場所と見られていたからだ。
その結果、逃避資本が大量にポンドへと流れ込んだ。格下げはこの流れを自動的に覆すものではないが、
多くの外国人投資家が最近まで無視していた英国の政治と政策には注目が集まることになる。
他の欧州各国の政治的・財政的状況が比較的安定へと向かいつつある中、英国は政治的にも、財政的にも、金融的にも、乱気流に突入しつつある。

次の総選挙まであと2年しかないが、英国経済に持続的回復の兆しはほとんど見られず、
国民の生活水準は落ち込み、政府は財政赤字の削減目標を達成していない。
他の格付け会社もムーディーズに追随するとみられ、英国の有権者はこうした失敗を繰り返し思い起こされることになる。
連立政権を組む保守党と自由民主党は、財政赤字削減ぐらいでしか政策の一致はみられず、政権は崩壊寸前に追い込まれるかもしれない。

選挙が近づいていることに加え、英中銀の新総裁が急進的な考えの持ち主であることも大きな期待となり、
緊縮策からの政策転換は2013年後半にも実施されるとみられていた。

英国債がトリプルAから格下げされるとの懸念が、180度の政策転換を妨げる大きな要因となっていたが、先週その信仰は打ち砕かれた。
今となっては、キャメロン首相が政治的には自殺行為で経済的には逆効果な政策に固執する理由はかつてないほど薄らいでいる。

欧州だけでなく、米国、日本、中国など世界中でそうした認識が通用しつつある。今すぐにとはいかないかもしれないが、
緊縮財政策の時代は間もなく終焉するだろう。

(28日 ロイター)

以上です。
3名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 16:54:18.38 ID:ZoUa/sbc
ぼくの縮み上がった金玉もこれからのびのびと出来そうです
4名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 16:57:26.06 ID:IVkJAoGk
緊縮いずれ必要。
ただしインフレときにやるべきで、民営化等で財政支出を抑えないといけない。
5名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 16:59:03.21 ID:Szsx065p
つまり、1930年がやってくるわけですね
6名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:06:51.57 ID:rnFThKcY
財源=消費税は世界共通なん? うpのあらしやな
7名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:12:23.31 ID:Ru7M6PJH
3行で頼む
8名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:16:33.45 ID:DGnIIJhz
緊縮の方法の問題だ。
けっきょくは格差による資本の固定化と、市場に流通しないことでの問題なのだから。
9名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:17:53.53 ID:5VVVk97Q
いよいよ戦争か
10名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:20:43.75 ID:AMNSdwM+
カツレツキッカが最初に浮かんでしまったわw
11名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:26:43.34 ID:5BNSXMrC
緊縮財政しなきゃならない理由は
過去にした借金があるから
過去に負担を未来に押し付けて使った分が現在の財政を圧迫している
また未来に負担を押し付けて難を逃れようとするのはどうかと思う
12名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:29:13.64 ID:McXoje4d
イタリアの投票所の映像をみたけど、職員大杉だろ

日本の選挙の時も、異常な人数がいる

世界中で、とにかく公務員が多すぎる
13名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:29:24.95 ID:8LP3CmYp
なぜか「緊縛の時代」に見えてしまった…
14名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:29:40.52 ID:F+wx4Mjq
まだユーロ圏では財政の緊縮は終わらないと思うけどね
自分はそのうちユーロが崩壊すると思ってるよ
15名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:30:21.12 ID:Zc39/hWQ
ガレッキー氏
16名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 17:31:47.12 ID:2QqrodUK
要は使い方
17名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 18:06:22.72 ID:5zmw5NC2
「もうやだ」は分からんでもないが、その未来は明るいのか?
ガラガラポンのような気がするが。
18名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 18:32:11.51 ID:d+tRbmWG
戦火にやかれた熱い時代がくるな。
19名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 18:40:13.37 ID:8LP3CmYp
>>18
日本の場合は「火砕流/原爆に焼かれた」かもな
20名刺は切らしておりまして:2013/03/05(火) 19:02:08.05 ID:rnFThKcY
>>9
つか、すでにばりばりに経済戦争中ちゃうのん?
国際競争力のためにカネくれとか、くれんとでていくとかいいながらこの数10年ほど

     _人人人人人人人人人人人人人人人_
     >     わりとどうでもいい      <
      ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄
               ヘ(^o^)ヘ 
                  |∧   
                 /
21名刺は切らしておりまして:2013/03/06(水) 03:10:25.59 ID:hDIlkLtQ
>>12
イタリアは知らないが、日本は地方公務員の給料が民間よりもかなり高いからな
矛盾を感じてしまうわ
22名刺は切らしておりまして:2013/03/06(水) 03:56:18.05 ID:bmPYvDpN
財政ファイナンスしても問題ないってことだな
23名刺は切らしておりまして:2013/03/06(水) 04:16:50.62 ID:0B17JF5G
借金が残ってるのに、緊縮が終焉するわけないわな。
先進国はずっと緊縮だよ。
英国なんて慣れたもんだろう。
24名刺は切らしておりまして:2013/03/06(水) 04:58:13.46 ID:vqE9cf26
>>10
 ガンダムW〜緊縮の時代〜
25名刺は切らしておりまして:2013/03/06(水) 19:51:34.35 ID:vF604B/h
未だに緊縮で財政問題を解決できると信じこんでるアホはまだまだ山のようにいる
緊縮真理教は蔓延り続けるよ
経済成長がまず最優先ということを理解できない人間に債務問題は解決できない
しかしそういう人間がユーロの舵取りをしているのがEUの不幸だね
まあ日本も似たり寄ったりだが
26名刺は切らしておりまして:2013/03/07(木) 07:35:03.74 ID:5rczwLk9
外国通貨建てで借金してる国は緊縮財政やったほうがいいだろ。

外国通貨は国内で発行出来ないんだから。
27名刺は切らしておりまして:2013/03/07(木) 10:22:52.47 ID:27s9IUV/
>>25
おまえマクロ経済もかじったことない素人だろw
28名刺は切らしておりまして
全体の中の非効率な一部だけに行うならともかく、社会全体での緊縮は良いところがない。