【スキル】凄絶! 楽天の「英語公用語化」 --今夏、グループ全社員対象に完全実施 [02/28]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1ライトスタッフ◎φ ★
英語の社内公用語化を推し進めてきた楽天は今夏、グループ全社員を対象とする完全実施に
踏み切る。この途方もない取り組みに挑戦する同社の状況をレポートする。

「Good morning!」

2010年2月1日、毎週1回、朝8時から行われる全体朝会の冒頭で、三木谷浩史会長兼社長が
全社員を前に突然、英語で挨拶を行った。そして、この日を境に社内の英語化が猛スピード
で始まることになる。

同年春には取締役会ほか経営会議や全体朝会などの言語はすべて英語となった。社員食堂の
メニューまでが英語表記となり、全社員が英語化を実感するようになる。

8月には社内規定に英語公用語化が明記され、決算説明会も英語となった。

社内会議、イントラネット、メール、議事録、会議資料などは段階的に英語化が進んでおり、
今年7月からは全部門で完全実施される。対象は派遣、アルバイトを除くグループ全社員だ。
社内の私語は日本語が許されるが、「英語が推奨されることになる」(野田公一執行役員)
という。

■英語の社内公用語化を進める三つの理由

楽天が英語を社内公用語とする目的は三つある。

一つ目はグループ企業における情報共有だ。主力のEC(電子商取引)事業では07年11月に
台湾で合弁会社を設立後、海外展開を推し進め、現在、日本以外の9ヵ国・地域に展開している。
全社員に占める外国人の比率は10%超、国籍は30ヵ国以上に上る。

会議で通訳を介するのは時間とカネのロスになる。さらにネット業界では最新のニュースや
テクノロジー情報の多くが英語で発信されるため、スピードをもって世界の競合に打ち勝つ
ためには英語の理解が必須といえる。

二つ目は、さらなる海外展開に向けた国内人材のグローバル化だ。楽天は今後、27ヵ国に進出し、
売上高の7割を海外で稼ぐ計画だ。海外への事業拡大に伴い、英語を話す機会は全社員に訪れる
可能性がある。いざ英語が必要な業務に携わってから勉強したのでは間に合わない。

三つ目は優秀な人材の確保だ。「グーグル、アマゾン、アップルと競合するためには超優秀な
人材を採用する必要がある」(野田執行役員)。日本語を条件とすれば人材市場は限られて
しまう。

実際、外国人社員は増え続けている。昨年入社した約600人の3割が外国人で、欧米のトップ校
出身者も増えているという。

■新入社員で700点役員は800点が必要

楽天が求める英語力は「社員同士でビジネスにかかわる情報共有が円滑にできるレベル」。
具体的にはTOEICの点数だ。

上級管理職(部長相当)で750点、中級管理職(課長相当)で700点、初級管理職(係長相当)で
650点、アシスタントマネジャーで600点。ただし役員は800点以上、その他の社員にも600点が
推奨されている。

また、昨春以降の新入社員は入社時までに650点、今春の新入社員には700点を求めている。

英語化の進捗は数値管理されている。全社員は、基準点との差によって、グリーンゾーン(基準点
以上)、オレンジゾーン(▲1〜▲99点)、イエローゾーン(▲100〜▲199点)、レッドゾーン
(▲200点以下)の4グループに分けられる。(※続く)

http://diamond.jp/articles/-/16303
2ライトスタッフ◎φ ★:2012/02/28(火) 14:08:42.98 ID:???
>>1の続き

グリーンゾーンに達することが昇格の条件ではあるが、それ以下のゾーンであってもペナルティは
ない。

ただし、各事業部門の責任者には毎週、部門ごとのTOEICの平均点やゾーン別の比率が伝えられる。
さらに毎月1回、全体朝会で部門別のゾーン比率を公表し、競い合うことになる。

社内には約80人からなる「英語化推進プロジェクトチーム」があり、各部署に担当者を置いて進捗
管理を行っている。

後述する会社の支援もあり、英語力は目覚ましく向上している。11年3月におけるグリーンゾーンの
比率は全社員の29%だったが、12年1月現在は60%に上っている(単体ベース)。

英語学習の支援は充実している。「Eラーニング」「外部講師による事業部単位での社内勉強会」
「TOEIC(IPテスト)受験」などは、すべて会社負担で行っている。

さらに昨夏には、TOEICの基準点に達していない社員向けに4ヵ月合計224時間の学習機会を提供。
また、一部の社員にはフィリピン・セブ島へ数週間の短期留学もさせた。

じつは昨春の新入社員、約600人の入社時、基準点に未達の社員が百数十人もいた。そこで会社側は
基準点に達するまで配属を行わず、業務として英語を勉強させた。Eラーニングを提供し、個別に
進捗管理などを行った結果、ほぼすべての社員が基準点をクリアした。

800点という高いレベルが求められている役員については、10年、11年に取締役が1人ずつ、
各半年間、米国に留学して英語漬けの日々を送った。

英語化を始めた当初は、会議に長時間を要したり、業務が非効率化するなどの問題もあったが、
英語力の向上とともに「社員とのコミュニケーションが円滑に進んでいるだけでなく、チーム
スピリットもいっそう強化されている」(三木谷会長兼社長)という。

もちろん、TOEICの点数アップが英語化のゴールではない。

「TOEICの基準点はスタート地点。ビジネスで使うためには、さらなる向上が必要」(野田執行役員)
として、今年からは、グリーンゾーンの社員を対象に、英語を使った会話、提案、交渉、ディベート
など、より実践的な教育プログラムを導入する予定だ。

英語の公用語化を打ち出しているのは楽天だけではない。すでに2000年から社内公用語とした電子
部品大手のSMKのほか、ファーストリテイリングも計画中だ。さらにTOEICを人事評価に組み込む
動きは数多い。楽天の試みが成果を上げるなか、今後、追随する企業が増える可能性は高い。

◎関連スレ&関連過去スレ
【経営】「英語化が成功したら日本に対する最大の貢献だと思う」--楽天・三木谷社長 [02/22]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1329868310/

【経営】「I am going to explain about over all performance of our company」--楽天、英語で決算発表 [10/08/05]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1281018962/

【労働環境】三木谷社長はミック?--楽天、社員に英語ニックネームを促す [11/04/03]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1301805883/