【電力】東芝受注の米原発、主導の電力大手NRGが"撤退"--福島事故で [04/20]
ドイツ:7基停止で電力輸入国に…「脱原発」先行き不透明
http://mainichi.jp/select/world/news/20110509k0000m030065000c.html 3月の事故後、ドイツは80年以前から稼働する古い原発7基を暫定的に
3カ月停止することを決めた。フランクフルター・アルゲマイネ紙によると、
3月前半まで、1時間に平均350万キロワットを外国に輸出していたが、
3月17日に7基を停止して以降、逆に平均250万キロワットをフランス
やチェコから輸入する事態になった。
連邦ネットワーク庁のクルト長官は、輸入電力が原発で生産されたものか
については「電気は見ただけでは、(原発で作られたものかどうか)分から
ない」と明言を避けたが、フランスは電力の約8割を原発に依存しているた
め、「原発撤退と言いながら、よりによって原発大国から輸入」と皮肉る独
メディアもある。
一方で環境省の担当者は「まだ十分に自力で供給できる量はある。現段階
ではフランスの電力が安いから輸入しているだけ。欧州の自由な電力市場で
はよくあること」と述べ、「輸入国転落」を否定する。
こうした状況もあり、ドイツでは連日、生活に直結する電気料金の値上げ
が議論の的だ。南ドイツ新聞は「(太陽光発電など)原発に代わるエネル
ギー確保のため、今後10年間で計2000億ユーロ(約24兆円)が必要」
と報じた。具体的に、今後は国民1人当たり毎月18ユーロ(約2200円)
の出費増になると伝えたメディアもある。
メルケル首相は6月の法改正で早期脱原発に道筋をつける方針だ。しかし、
首相の与党キリスト教民主同盟のブフィエ・ヘッセン州首相は「私たちは、
原子力に代わる新たな電力源で将来をカバーできるとの印象を簡単に広める
べきでない」と述べるなど、与党内からも早期の脱原発を不安視する声がある。