【電力】茨城の洋上風力発電がフル稼動、被災地支える--福井の商社、三谷商事 [04/07]

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1ライトスタッフ◎φ ★
三谷商事(本社福井市、三谷聡社長)が東日本大震災の被災地である茨城県神栖
(かみす)市で行っている外海洋上風力発電が、震災後も24時間フル稼働を
続けている。ほぼ無傷の状態で、一般家庭約7千世帯分の電力を東京電力に
供給している。原発事故で電力不足が深刻化する中、地震と津波に耐えた
洋上風力発電への関心が高まりそうだ。

同社は昨年、鹿島臨海工業地帯の護岸から約50メートル沖合に7基を設置し、
6月から本稼働を始めた。風車の羽根の直径は約80メートル、支柱の高さは
海面から約70メートルで、海底に直径3・5メートルの鋼管杭(くい)を
25メートルの深さまで打ちこんでいる。7基合計の総発電能力は1万4千
キロワット。同社によると、外海の洋上風力発電は国内で初めて。

3月11日の震災時、同市は震度6で、5メートル以上の津波があった。
工業地帯にある複数の工場が被災し操業停止に追い込まれた中、風車7基は
震災直後も稼働していた。ただ、大きな余震が続いたため自主的に運転を停止。
メーカーの技術者が14日現地に駆けつけ、風車や地下送電線、変電所の電気
系統など運転に支障がないことを確認し、以降24時間発電し続けている。
東電からは「電力不足のため、フル稼働をお願いしたい」との要請があったという。

洋上風力発電は陸上より安定した風量が得られ、騒音や振動などの周辺への
影響が少ないといったメリットがある。政府の「海洋再生可能エネルギー戦略」
素案では、海洋の風力発電で、2020年までに原子力発電所約10基分に
相当する1千万キロワット以上の発電量を目指すとしている。

一方、同社は現在の7基と同型の8基を同じ場所に増設する計画で、山本良孝
専務は「震災によって原子力発電が停止に追い込まれてしまった。地震、津波の
影響がなかった洋上風力など、自然エネルギー発電の注目度はさらに高まり、
普及が進むのではないか」と話している。

●参考画像(福井新聞が三谷商事の洋上風力発電参入を報じた過去記事より)
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/photos/20100514071438_531788470.jpg

◎三谷商事(8066) http://www.mitani-corp.co.jp/

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