2月16日(ブルームバーグ):雪と氷に覆われた道路で、
米中西部で最も値上がりが期待できそうな不動産の1つを保有しようと、
競売参加者らが自動車を走らせる。
有望な不動産とは、アイオワ州グリーン郡にある120エーカー(約49ヘクタール)の農地だ。
自治体のセンターで先月開かれた競売での農地落札価格は1エーカー当たり8200ドル(約68万6000円)。
総額ではほぼ100万ドルに達した。
アイオワ州立大学のデータによると、これは、昨年11月1日時点の同郡の土地の平均推定価格である
5701ドルを44%上回る。
同大のエコノミスト、マイク・ダフィー氏は競売の結果について
「現状を反映している。売りに出されている土地はそれほど多くない」と指摘した。
商品相場が高騰するなか、中西部全域の農業経営者や投資家が参加する競売の農地落札価格は上昇している。
カンザスシティー連銀の15日の発表によると、米中部の農地価格は2010年10−12月(第4四半期)に
少なくとも過去2年で最大の上昇率を示した。製造業の雇用者数の減少で住宅や商業用不動産の価格が
押し下げられているこの地域で、農地価格の上昇は一筋の光明になっている。
米連邦預金保険公社(FDIC)のベアー総裁は昨年10月、バブルが形成されている可能性があると
警鐘を鳴らしたが、価格上昇はさらに続きそうだ。
ダフィー氏は電話インタビューで、商品相場が現行水準を維持すれば、アイオワ州の農地価格は今年、
さらに10%上昇する可能性があるとの見方を示した。
アイオワ州の調査によると、昨年は16%上昇した。同州はトウモロコシと大豆の米最大の産地。
ダフィー氏は
「向こう1年か2年は価格が急落する可能性はあまりないと思う。ただ、覚えておかなければならないのは、
農地は主に農家が長期間にわたって保有するため購入するものだということだ」と述べた。
シカゴ商品取引所(CBOT)のトウモロコシ先物相場は昨年52%上げ、06年以降で最大の上昇率を示した。
中国の需要が過去最高水準に達したことを受け、大豆相場は過去3年で最大の34%上昇した。
トウモロコシと大豆は現在、ともに08年以来の高値近辺で取引されている。
ソースは
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aOWtZcqdJZlU 関連スレは
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