長崎県佐世保市の大型リゾート施設ハウステンボス(HTB)の再建問題で、福岡経済界の主要企業が
支援企業候補の旅行業大手エイチ・アイ・エス(HIS、東京)に対する側面支援策として、
HTBに出資する方針が明らかになった。
総額は現時点で7億円前後になる。
福岡経済界は営業支援を含む具体案をまとめ、近くHISに提示する。
佐世保市からの要請で支援策を検討しているのは、九州電力、西部ガス、JR九州、九電工、
西日本鉄道、コカ・コーラウエスト、福岡地所の7社。
関係者によると、九電が3億円程度、西部ガスが2億円程度、JR九州と九電工が各1億円程度を
出資する方向で最終調整に入った模様だ。コカ・コーラウエストもHISの再建案の内容次第で、
出資に応じる姿勢をみせている。
残る2社は今のところ出資には慎重な考えを示しているが、7社とも集客対策やチケット購入など
営業面のテコ入れには最大限取り組む構え。
出資意向の各社は、出資比率をHTB運営会社の資本金の15%未満にとどめる方針。
連結決算の対象外にすることで、経営主体はHISに委ねる。福岡経済界の一部には、長崎県下の
企業に資本参加を求める声もあり、地元の出資総額が増える可能性もある。
HTBを巡っては、地元自治体も固定資産税の事実上の減免やマリーナなど港湾部の公有化を
検討しており、官民の側面支援案がほぼ固まった。
ソースは
http://kyushu.yomiuri.co.jp/keizai/detail/20100106-OYS1T00208.htm