【エネルギー】クリーンコールパワー研究所、石炭火力発電のCO2排出量を抑える技術(IGCC)を開発…実証の最終段階へ[09/11/24]

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1依頼@台風0号φ ★
 地球温暖化を阻止するため、二酸化炭素(CO2)の排出を少しでも減らそう−。環境保護という時代の
要請はあらゆる産業へ及んでいる。発電も例外ではない。福島県いわき市にあるクリーンコールパワー
研究所は、より効率的な石炭火力発電技術を開発し、CO2の排出を抑えようと、実証試験を行っている。
その石炭ガス化複合発電(IGCC)とはどんなものか。研究所を見学した。

 まず、研究所設立の経緯や実証試験の内容などを簡潔に表したビデオを拝見した。

 それによると、戦後起きたエネルギー革命は、火力発電でも石炭から石油や天然ガスへの移行を加速させた。
だが、1970年代に起きた2度の石油ショックにより、埋蔵量が豊富で、価格も安定している石炭がエネルギー
資源として見直されるようになった。「元々は石炭火力でも省エネ、高効率を目指そうというのがIGCCの
スタートだった」(同研究所)。

 その後、地球温暖化の問題が顕在化し、CO2の排出量を抑える技術の開発が緊急課題に。次世代型の
石炭火力発電方式の確立が求められることとなった。

 いわき市でのIGCC開発には、東京電力など電力9社と電源開発、電力中央研究所の計11法人が参画。
昭和61年から平成8年まではパイロットプラントでの実験が繰り返され、13年からは同研究所がその研究を
引き継いだ。

 常磐共同火力勿来(なこそ)発電所構内に設置された施設で行われているIGCCは、ガスタービンと
蒸気タービンを一軸に連結し、2つのタービンの力で発電機を動かす仕組みだ。

 19年9月、ガス化炉に点火。1年後には2000時間連続運転に成功した。今年6月からは5000時間の
運転耐久試験に入っている。同研究所の石橋喜孝副社長は「開発を始めてから26年。やっと実証の
最終段階に来た」と感慨深げだ。

 今後は、いろいろな石炭を使う炭種拡大試験などを行う予定。実証試験は23年3月まで行われることに
なっている。発電所から出るCO2を液化し、天然ガスを採取したいわき沖のガス田に埋める実験も検討されている。

▽ソース:MSN産経ニュース (2009/11/24)
http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/fukushima/091124/fks0911240154000-n1.htm
▽関連スレ
【環境】1人当たりCO2排出量1.3t、過去最高[09/11/18]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1258510519/l50
記事は>>2以降に続きます。
2依頼@台風0号φ ★:2009/11/24(火) 22:26:45 ID:???
>>1の続きです。

 施設内も見た。微粉炭を貯蔵するタンクや高さ約60メートルのガス化炉、複雑に入り組んだガス精製設備、
中央操作室、直列に並んだガスタービン・蒸気タービン・発電機…。

 石炭を直接燃やすより、ガス化してから燃焼させる方がCO2を減らせるのはなぜか。石橋副社長は「発電効率
がいいので、同量の電力をつくるのに使用燃料が少なくて済む。つまりCO2発生量が少ない」と説明する。

 現在、わが国で稼働している石炭火力発電所は65カ所。そのうち、石油ショック以降に運転を開始したのは
50カ所。比較的新しい技術を導入しているため、CO2の排出量も以前のものより少ないという。それでも、
仮に国内に現在ある石炭火力発電所をすべてIGCC方式に変えたとすると、CO2は「低く見積もっても、
2割程度削減できる」(同研究所)。

 石橋副社長は「米国や中国の石炭火力発電所は、旧式のものが多くて、CO2の排出量も多い。老朽化し
建て替えるとなった場合、IGCCが採用される可能性が高い」と語る。国際競争力を有するIGCC技術は
まもなく実用化の見通しで、海外への売り込みも狙っている。

【用語解説】石炭ガス化複合発電(Integrated coal Gasification Combined Cycle)

 設備は大きく分けて、(1)ガス化炉(2)ガス精製(3)複合発電−の3つ。ガス化炉設備では、高温状態の
炉に微粉炭と空気を吹き込んで石炭ガスを生成。ガス精製設備では、ガス中の硫黄化合物や窒素化合物
などを取り除く。残った可燃性の一酸化炭素と水素を複合発電施設へ送り、燃焼させてガスタービンを回す。
また、ガスタービンの排熱で蒸気を作り、ガス化炉でできた蒸気と合わせて蒸気タービンを駆動させ、
両タービンの力で発電機を動かす。

 天然ガス焚(た)きの火力発電で開発され、現在主流となっている複合発電の技術を石炭にも適用することに
よって、高効率な石炭火力発電が可能となる。

 海外では米国・オランダ・スペインで、研究が先行している。ただ、いずれも酸素を吹き込んで石炭をガス化
する方式で、酸素を作り出すために多量のエネルギーを使うというジレンマがある。酸素を作る施設が必要で、
設備が複雑。「故障が多く、信頼性が低い」(石橋副社長)という。同研究所が採用しているのは空気を
送り込む方式。

−以上です−
3名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 22:26:50 ID:8VWXfQxT
世界ではまだ石炭火力が主力なんだよな。
4名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 22:34:12 ID:jwZV44xa
>>3
石油コストの上昇を受けて、重油火力 → 石炭火力に転換した例は多いそうだが。
5名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 22:38:01 ID:/34YYQyn
酸素を作る施設は効率のいい電気分解
で、水素と別の大気中の酸素で燃料電池でエネルギー回収すれば
エネルギーだけは少なくて済む
6名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 22:40:18 ID:ryTyZBEU
アメリカはIGCCに力を入れるようなことを数年前に見たがどうなったんだ?
7名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 22:41:55 ID:aWKC4Ioq
2000億ぐらい投入して、中国で回収しようぜ
8名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 22:42:11 ID:39w5p+rn
小沢が中国にお土産として持っていきます
9名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 22:42:29 ID:Wv6CXJDF
アメリカは石炭火力の割合が52%
これをIGCCに立て替えると、かなりのCO2削減に繋がる。
大崎で計画されているCO2吸収システムも上手くいけば更に削減が見込めそう。
10名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 22:51:56 ID:unkleXT/
このシュミレーションにもスパコンが必要だぞ
11名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 23:01:37 ID:6297j6s3
効率は?
12名刺は切らしておりまして:2009/11/24(火) 23:29:41 ID:x8AgcD0J
シュレッダーにかけてリサイクル不可の紙も、粉になるまで微細化して
ガスタービンと蒸気タービンを回せるはず。
13名刺は切らしておりまして:2009/11/25(水) 04:58:40 ID:Z64CBXyc
石炭はほぼ無尽蔵、石油より石炭のがいい
14名刺は切らしておりまして
>>1
商売にしなきゃいけないんだが中国にお布施するほうになっちゃうからな
いわきの火力発電は麻生政権で京都議定書を理由にストップがかかり、国内操業には使えそうにもない。
石炭消費量が異常に多い中国で金になるんだが、最近の流れは「中国で使ってもらうことで海外活用のアピールになる」という
意味が分からないお布施理由が飛び交うようになっている。

【環境】立製作所、中国政府と新エネルギーやリサイクルで協力--最新技術など紹介も [11/11]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1257878509/
【環境】42事業で日中協力合意--『日中省エネ環境フォーラム』(北京) [11/08]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1257673828/
> フォーラムを終えた直嶋大臣は「中国が、日本の技術を生かして環境問題に対応し、
> 日本もそれを活用して成長していくような循環にしたい」と成果を強調しました。

【エコ】住友信託銀行が省エネ技術の中国移転仲介会社設立…第1弾は出光興産の石炭燃焼効率を高める技術
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1256363031/
>技術移転に協力した企業は、設備や資材の受注や更新需要などを「期待」できる。


もう完全な犬だ。期待のためにどんどん技術移転。最近は省から企業に電話をかけて、
無料で渡せる技術はないかと打診してるとも聞く。どうしようもないな。