【パリ=野見山祐史】サルコジ仏大統領は25日、大手銀行の経営者らと、
トレーダーなど市場部門従事者の報酬問題について協議した。銀行側は報酬の変動幅圧縮や、
報酬の計算方法の情報開示強化などを提案。早期に具体案を詰めることで合意する。
同時に銀行側は報酬に関する規制を世界の大手金融機関で合わせるよう大統領に要請する。
大統領は金融サミットなどの場で規制強化を訴えることを強調する。
会合にはBNPパリバ、ソシエテ・ジェネラルなど大手銀トップのほかフランス銀行(中央銀行)
など監督当局も参加。市場での運用実績に応じたボーナス(変動給)の手直しについて話し合う。
運用の評価期間を今より長くとったり、報酬の変動率に一定の幅を設けたりする案が有力だ。
仏銀各行は、日米欧などの大手銀が同様の規制を導入して人材確保の競争条件をそろえる
ことを前提に、制度見直しを受け入れる姿勢。サルコジ大統領は9月の米国での金融サミットに
向け、ドイツなどと報酬規制の具体化で調整を急ぐ。
▽News Source NIKKEI NET 2009年08月26日07時00分
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090826AT2M2502E25082009.html ▽関連
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