今月末で運行開始から半年を迎える三木鉄道の代替バスが、乗客数を減らし続けている。
目的地への所要時間が長くなるなど、利便性の低下が原因。市は路線を延長したことや停留所
数の多さなどの情報発信に力を入れ、あらためて利用を呼び掛ける。
代替バスは、神姫バス(本社・姫路市)が運行。便数や料金体系は鉄道と同じだが、早朝を除
き、従来の三木-厄神に加えて三木-神鉄・恵比須駅も走る。停留所は二十一カ所あり、三木鉄
道の九駅から増えた。
ところが乗客数は、四月が五千八百八十人、五月が五千三百八十八人、以下、六月五千二百
二十七人、七月五千百八十八人、八月四千七百五十五人と、毎月減り続けている。
また三木鉄道走行時と比べても利用は低調に推移。清算会社によると、同鉄道の二〇〇七年
四-八月の乗客数は六万七千八百七十二人。今年四-八月の代替バスの乗客数は二万六千四
百三十八人で、乗り換えた割合は38・9%にとどまる。
姫路市から末広の会社に通う男性(48)は「バスになって通勤時間が片道で二十-二十五分間
延びた。でも、これしか考えられないので利用するしかない」とこぼす。
一方、評価する声もあり、別所町東這田の住民で地元に勤務先のある男性(31)は「バスのお
かげで、神鉄を利用して神戸に出やすくなった」と話す。
市交通政策課は「利用があって初めて成り立つ。さらに利用を呼び掛けていきたい」としている。
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ソース:神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0001483828.shtml