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http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/topi12/topi01.html(一部略)
▽第12回 原理・原則を見抜けるITエンジニアを目指せ
「コンサルタントにとって、プログラミング知識・経験は必要なものだと思っています」。こう断言
するのは、アビーム コンサルティング テクノロジーインテグレーション事業部 事業部長の
間所徹氏だ。
ITが経営改革を行う際に不可欠なものとなるに従い、コンサルタントに限らずITエンジニアに
もコミュニケーション能力、経営的な視点を持つことの必要性が叫ばれている。その影響か、
ITの基本ともいうべきプログラミングに対しては言及されることが少なくなった。
しかし間所氏は、「コンサルタントとして論理的に物事をとらえる際、プログラミング経験という
のは大きな力になるものだと思っています」という。コンサルタントの業務とは異なるものに
見えるプログラミング能力だが、「思考」を行う際にプログラマとしての経験が役立っているのだという。
■技術を見極める際に役立つシステム保守や運用経験
間所氏が管轄するテクノロジーインテグレーション事業部は、主にパッケージなどを利用せず、
オリジナルプログラム、つまりスクラッチでシステムを構築するような企業を対象にコンサル
ティングを行っている。大企業でもERPなどを中心にパッケージ利用が増えるに従い、プログラムを
書いた経験がないITエンジニアも存在する時代となった。
「パッケージソフトしか触ったことがないエンジニアは、そのシステムがどう出来上がっているのか、
原理・原則がきちんと理解できなくなりがちです。まずプログラミングを、その後にパッケージ導入を
経験しても決して遅くはありません。私自身も、最初はプログラムを書く業務からスタートし、その後、
ERP活用のプロジェクトを担当するようになりました。ところが、その逆というのはなかなか難しいのです」
確かにIT業界全体を見ても、プログラミング能力が俎上に上がることは以前より少なくなった。
これは冒頭で紹介したように、システム構築の際には経営的な視点といったものが重視される
ようになったことと、パッケージの活用が多くなるに従って、カスタムメイドプログラムの利用割合が
以前よりも少なくなっていることが影響していると思われる。
特にコンサルタントにとっては、プログラミング知識や経験は必要ないと思われているようだ。
「しかし、実際はそうではないんです。残念ながら最近のコンサルタント志望者と話をしていると、
プログラムを書くといった地道な仕事を軽視する傾向が強くなっているように思います。コンサル
タント指向というのか、業務指向というのか、コンサルタントはプログラミング的なことはやらなくて
いいと考える人も多いですね。でも、当社が行っているコンサルティングには、やはりプログラミン
グ経験があった方がプラスになると思います」
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