米国ガートナーが発表した半導体メーカーの2006年売上高リポート(速報値)
によると、米国インテルのワールドワイドでの売上高は313億ドルで、収益は
9.9%減少したものの、売上高1位の座を堅持した。
半導体市場の規模は前年比11.3%増の2,614億ドルとなる見込みだが、インテル
は業績が低下したため、同社の売上高シェアは2005年の14.7%から12%へと縮
小した。同社がマーケット・リーダーの地位を15年連続で維持できたのは、韓国の
サムスン電子(シェアは7.9%)や米国テキサス・インスツルメンツ(同4.5%)といっ
たライバルに対し、大きなリードを保ち続けたからにほかならない。
ガートナーでは、インテルのシェア低下の要因は、ライバルの米国AMDが2006年
第3四半期に価格性能比の高いプロセッサを出荷したことだと分析している。さらに、
両社が展開した価格競争により、インテルはAMDよりも大きな打撃を受けたとしている。
一方、2位のサムスンは、DRAMやSRAM、NAND型フラッシュ・メモリの販売量が全社
中トップで、同社の売上高は前年比12.4%増の206億ドルになる見通しだ。
3位はテキサス・インスツルメンツで、売上高は前年比17.4%増の119億ドル。
4位のインフィニオンテクノロジーズ(ドイツ)は106億ドルで、前年比29%増の伸びを示した。
5位以下については、スイスのSTマイクロエレクトロニクス、東芝、ルネサス テクノロジ、
韓国のハイニックス・セミコンダクター、AMD、米国フリースケール・セミコンダクタの順
となっている。
ガートナーの調査リポートによると、2007年の半導体市場は成長率が鈍化し、1ケタ台
後半の伸びとなる見込みだ。同リポートでは、注目すべき点として、DRAM市場の強含み
の推移と、家電の堅調な売れ行きなどを挙げている。
ソース:Computerworld.jp
http://www.computerworld.jp/news/hw/54290.html