山之内製薬と藤沢薬品工業が経営統合して来年四月に発足するアステラス製薬が、医薬品製造の一
部を外部メーカーに委託することが二十五日、明らかになった。製造コストを引き下げるのが狙い。来
年度から施行される改正薬事法で、医薬品製造を全面的に外部委託できるようになるのに合わせ、早
ければ四月の統合時から始める。
改正薬事法は、医薬品の製造と販売の分離を認めている。このため、大手製薬会社では三共や第
一製薬、三菱ウェルファーマなどが来年度から製造部門を分社化し、子会社に製造委託することを決
めているが、アステラスはこれをグループ外にも広げるという。
委託する製品や委託先を選定中だが、平成十八年三月に閉鎖する大阪工場で生産している抗生物
質については外部委託する方針だ。また、比較的売り上げ規模の小さい製品については、委託する方
向で検討する。
イカソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041226-00000010-san-bus_all 主力製品や新製品については引き続きグループの製造会社で製造する。委託した製品は、在庫を多めに持つなどして安定供給につなげる。