来春卒業予定の大学生の10月1日現在の就職内定率は、この時期としては
過去最低の60.2%にとどまっていることが14日、厚生労働省と文部
科学省の調査で分かった。厚労省が独自で行っている高校生の9月末現在の
内定率は、過去最悪だった前年より1・1ポイント上がって34.5%に
なったが、過去2番目に低い数字で、女子に限ると初めて30%を割り込んで
過去最低になった。景気回復の兆しが言われる中、若年者の雇用は依然として
厳しい状況が続いている。
大卒予定者の調査は全国の大学、短大、専修学校107校の5840人が対象。
内定率60.2%は前年同期より3.9ポイント減で、96年の調査開始以来
最低。男子学生は61.1%(前年同期比5.9ポイント減)、女子学生は
59.1%(同1ポイント減)と、男子の厳しさが目立っている。
一方、高校生は学校、ハローワークの紹介で就職を希望する生徒をまとめた。
求職者数は20万1000人(前年同期比3.5%減)、求人数は15万
2000人(同1%増)で、就職内定者は6万9000人(同0.3%減)と
なった。内定率34.5%は88年の調査開始以来2番目の低さ。男子は
38.6%(同2.2ポイント増)だが、女子は29.9%(同0.2
ポイント減)と初めて3割を切った。
厚労省は「大学生への求人は昨年より増えているが、採用側の選考基準が
厳しくなり、基準に達する学生がいなければ無理には採用しないという
考えが広がっている。高校生については、厳しい状況に就職をあきらめる
生徒が増えている」と分析している。
引用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031115-00000058-mai-soci