新しく恋をするまで、引きずってしまうものさ。
というわけでみんなが眠っている隙に投下しようかな。
京都の彼女(
>>131参照)と別れたあと〜今の彼女に出逢い、付き合い始めるまで。
第一話
真夜中、彼女に電話をかける。いつも、他愛の無い話をして、「またな、
おやすみ」と言って電話を切る。たまにしか逢えないけど、たまにしか逢え
ないからこそ、大切に育ててきた、この気持ち。彼女との距離は少しだけ遠
いけれど、俺と彼女の間には、見えない糸があるということを俺は信じてい
た。
ひとりで眠るときにはいつも、俺の腕を枕にして眠る、彼女の重みを思い出
しながら眠った。そして時々、彼女の夢を見た。彼女に逢えない日は、アル
バムを見て過ごした。彼女とたくさん撮った写真はもう、アルバムに入りき
らなくなっていた。
彼女には、たくさんの想い出と、たくさんのぬくもりをもらった。俺は彼女
に与えてもらってばかりいた。俺は彼女に、何かを与えていることができて
いるのだろうか。切ない夜を過ごしながら、俺は彼女のことを想う。
いつか、この糸がもっともっと短くなって、彼女と一緒になれたらいいのに。
いつものように、彼女に電話をかける。いつも、他愛の無い話をして、
「またな、おやすみ」と言って電話を切る。だけどその日は違った。
いつもと違う彼女の声に、俺は戸惑っていた……。
夢と違うことがあるとしたらそれは、目が覚めたら彼女はもういない、とい
うことだった。彼女の声を聞くことも、彼女のぬくもりを感じることも、も
うできない。いっそ、彼女のことを嫌いになれたらいいのにと思っても、そ
ううまくいくはずは無い。
やりきれない思いが胸を刺す。
“彼女を想う気持ち”というエンピツで心に線が引かれる度に、“失恋した
時の、辛く切ない気持ち”という消しゴムで必死に消していった。しかし、
そんな自分に嫌気が差していた事も事実だった。
失恋した事は辛い思い出かもしれない。だが、“彼女を好きになってよかった”
という気持ちと、“彼女と過ごした日々は、大切なものだった”という気持ち
は、紛れもない事実だった。それに気付いた俺は、何かが吹っ切れたような気
がした。
好きだった、バイクでの夜の散歩も、再びするようになった。俺は以前の明
るさを、徐々に取り戻していった。ここまで来るのに、2年近くの月日を要し
た。
今の彼女に出逢ったのは、それからしばらく経ってからの事だった。
ある日、たまたま、当時の俺の職場の近くまで来たから、ごはん食べに行か
ない?と妹からメールがあった。どうせまたおごってもらいたいんだろうな
ーと思い、しょうがねえなと思いつつもOKした。
間もなく仕事が終わり、待ち合わせ場所であるイクスピアリの入り口に行くと、
女がふたりいた。一人は俺の妹。もうひとりは、妹の職場の同僚とのことだっ
た。とりあえず挨拶をして、ところで何を食べようか。という話になった。
その頃、和食に飢えていた俺の提案で、京料理の店に入ることになった。
京料理...京都_| ̄|○
まあそれは置いといて、食事をしながら適当に話をすると、けっこう俺と似
ているところがあり、性格の話や、音楽の話などで盛り上がった。しかしひ
とつだけ、趣味が決定的に合わない部分があった。俺は車とバイクが好きで、
彼女は、車もバイクも全然興味が無いということだった。
どっちも興味ねーのか。つまんねえな。と思いつつ、食事は終了。彼女は、
自分の分は払うと言ったが、「いいよいいよ。もともと妹にはおごるつもり
だったし、ついでだから」と断り、会計を済ませる。
「じゃあ俺、バイクだから」と先に帰ろうとした時、彼女にメールアドレス
を訊かれた。俺はさっきの会話を思い出した。
――「休みの日は何して過ごしてるの?」と訊くと、彼女は「家でゴロゴロ
してる」と言っていた。「うわ、もったいねえ。外で遊んだほうがいいぞ」
と言ったら、「じゃあ、今度どこか連れてって下さい」と言われたのだ。
軽く「いいよ」と言ったものの、社交辞令のつもりだった。もう会うことも
無いだろうなと思っていたから、軽く返事をしてしまったのだ。――
というわけでお互いのメールアドレスを交換し合い、俺は妹たちと別れた。
その日の夜、彼女からメールが来た。「今日はごちそうさまでした。ありが
とうございました。」と、短いメールだった。俺は夜の散歩に出ていて、メ
ールに気付いたのは深夜だったし、なんとなく面倒だったこともあり、返事
は返さなかった。
それから数日は俺からメールを送ることも、彼女からメールが来ることもな
かったのだが、週末になって、彼女からメールが来た。「日曜日、どこかへ
出かけませんか?」という、短いメールだった。日曜は車のエンジンを組み
上げたかったのだが、せっかく誘ってくれたからということで、OKした。
迎えにいくから、と彼女の家を訊き、時間を決める。彼女の家は、ウチから
バイクで20分位のところにあった。俺の車はエンジンをバラしている状態だ
ったから、バイクで迎えに行った。
そのままタンデムでツーリング、と言いたいところだが、俺のバイクは例に
よってシングルシートにバックステップ。まあバイクじゃなくても、バスと
か電車で遊びにいくことはできるし、何でもいいやと思っていたら、彼女が、
「私の車で行きます?」と言ってきた。車庫に入っていたのは、ピンクのヴ
ィッツだった。フルノーマルのヴィッツ。いやそれはいい。だが色がピンク。
ピンクかよと( ゜д゜) ポカーンとしている俺に、彼女は、「運転は苦手だから、
お願いしていいですか?」と、キーを俺に渡した。かくして、俺と彼女の、
初めてのドライブが始まった。
ドライブ内容は長くなるし面倒だから書かないけど、それ以来、メールも頻
繁にやりとりするようになり、何度か遊びにも行くようになった。一度、俺
の車で出かけた事があったが、キャブ仕様特有の臭いが彼女には合わなかっ
たみたいだった。かといってトランポでドライブというのもキツいよなあと
思い、それ以来、バイクで彼女の家に行き、そこから彼女の車に乗って遊び
に行く、というパターンが出来上がった。雨の日には、彼女に迎えにきても
らっていた。
何度もドライブするうちに、ピンクのヴィッツも好きになってきた。が、や
はりバイクで出かけたいなーという気持ちも大きくなり、同時に、彼女のこ
とも、“妹の同僚”から“ちょっと気になる人”になっていた。そして、や
っぱりバイクで出かけたいよなあという気持ちがモコ−リと頭を持ち上げた
。その気持ちは、日に日に大きくなっていった。そして俺は、ある計画を立
てた。まあ、計画といっても大したものではないのだが。
彼女の親は、“バイク乗りはみんな珍走”だと思っていたみたいだけど、
俺を見て、フツーのライダーもいるんだなと思ったらしい。それでも“バイ
クは危険な乗り物”という気持ちは変わらないらしく、タンデム計画は危う
い気もしたが、まず、彼女を乗せて近所を一周してみようと思った。思いた
ったが吉日、早速シングルシートとバックステップを外し、タンデムステッ
プを装着した。
そしてある日曜の午後。心配そうな彼女の母に見送られながら、「家の周り
を一周ツーリング」はスタートした。久しぶりのタンデムに緊張したが、難
なくツーリングは終了した。彼女は、思っていたよりも恐くなかったと言っ
ていた。「普通に走れるものなのね」と彼女の母が言った。「よかったら乗
ってみます?」と俺が言うと、「遠慮しておくわ」と笑った。
その次の日曜日、「二人乗りで出かけるなら、気をつけてね」と彼女の母に
釘を刺されつつ、俺と彼女は駅前のワッフル屋に向かって走った。
「車で見る景色と全然違うのね」と、チョコレートがかかったワッフルを食
べながら、彼女が言った。「うん。ちょっと気持ちいいでしょ?」と言うと、
「うん。でも、やっぱり少し恐いけどね」と言って、苦笑いしてた。
帰り道ものんびり走り、無事に彼女宅まで到着。彼女とタンデムしたのは、
これが最初で最後...かどうかはわからないが、この日以来、彼女とはタンデ
ムしていない。俺のバイクも、また一人乗り仕様に戻した。
ひとまずおわり。半端ですみませんorz
続きはまた気が向いたら投下します。おやすみなさいノシ
927 :
774RR:2005/09/24(土) 07:54:51 ID:J2DcB76C
いもおとさんをボクにください
928 :
774RR:2005/09/24(土) 10:31:45 ID:wUugJ4Dx
ヤマハの人は住人の寝込みを襲うのが巧いな..
929 :
774RR:2005/09/24(土) 11:41:52 ID:RVfDlqsq
ぬ、寝込みをやられた・・・
とりあえず乙。続き楽しみです
つ【珍走】
930 :
Rouark:2005/09/24(土) 15:03:25 ID:B4368BlJ
このスレ、全部読みました。みんな恋してるなぁ。
パーツクリーナーを買いに行った帰り、
出会いを求めて喫茶店に行ったのはいいが、コヲロギさんのような出会いは無く。
ただコーヒー飲んで帰りましたとさorz
931 :
Rouark:2005/09/24(土) 15:05:12 ID:B4368BlJ
( Д)゜ ゜…
クッキーのばかー!
932 :
943:2005/09/24(土) 19:09:09 ID:85b/un1D
しばらくカキコできませんでした。忘れられてると思います、以前このスレの5の943です。
あれからおきたことを、ひとつひとつ整理しながら、いまなら書くことができる。
そう思いPCに向かっています。
これまで起きたことを、書き連ねようと思います。
933 :
943:2005/09/24(土) 19:10:40 ID:85b/un1D
俺がクロちゃんと別れてから、苦虫を口いっぱいに頬張っているような、あたまの半分が重く痛い日々が続いた。
自分が嫌でたまらない。洗面台の鏡に映る自分を直視できない。
俺はクロちゃんに対する自分の態度が、気に入らなかった。
なぜ俺は受け入れなかったのだろう。
俺は選ぶ立場なんかにゃいない。わかってる。
しかし、あれ以上、俺はクロちゃんに会わせる顔がなかった。
それを思うと、耳のうえのあたりがキーンと痛んだ。
クロちゃんからはメールも電話も途絶えた。あれほど頻繁にあった連絡が、ある日途絶えた。
狭い部屋にいると気が狂いそうで、近所の公園を徘徊することが多くなった。
外のベンチや階段に所かまわず座って、ぼーっと空を見上げる。
薄い水色の東京の空が、なんだか懐かしい唯一の景色だった。
934 :
943:2005/09/24(土) 19:11:27 ID:85b/un1D
そしてクロちゃんから最後にもらった、シロはんの電話番号へも、かけられない俺がいた。
ケータイを持っても、どうしても連絡できない。あれほど欲しかった連絡方法、手に入れたのに。
クロちゃんとの一件が、シロはんへの思いにブレーキをかけていた。
俺は今のままの自分では、シロはんと連絡をとってはいけない、と思った。
大切に大切にしまっている素敵な宝物を、汚い手で汚してしまうくらいなら、なにもしないほうがいい。
いまは何もすべきではないんだ。
1カ月、2カ月と過ぎていった。ウジウジした長い梅雨があけて太陽が高く上がる夏。
くらくらして、倒れそうになる。
仕事に気も入らず成果も出ず、仕事一旦やめようかと思い始めた。
駐輪所のリトルには小さな蜘蛛の巣がかかっていた。
935 :
943:2005/09/24(土) 19:12:40 ID:85b/un1D
そんな初夏のある日、また運命が動き始めたんだ。
ケータイにある日メールが入ってた。シロはんからだった・・・!
どうして?
「労働者さんへ(笑い)」
という書き出し。クロちゃんからだと思って、急いで読む。2行目には
「お久しぶり○○です」
えっ、シロはんだ・・・! 俺は頭が真っ白になった。
連絡できずにいた俺を先回りして、連絡してくれたシロはん。
シロはんに俺のメアド伝えてくれたクロちゃん。
ずるくて弱くてウジウジしている俺・・・。
でもうれしい。俺、強くなりたい。会って変わりたい。
シロはんにすぐに返信するのだった。
「俺は元気さ。」嘘ばっかり。
「ホント久しぶり。懐かしいね、」昨日のように思い出せる。
「あれから、どうしてる?」もっと聞きたいだろ、俺。
「また、時間あるときにメールくれよ。」本当はいますぐに会いたい。
「じゃまたね。」本当に連絡ありがとう。
936 :
943:2005/09/24(土) 19:14:26 ID:85b/un1D
ロクに自分の気持ちも伝えられてない文面で、しかしすぐにメールを返信する。
もどかしい”送信中”の文字。時間がやけにかかる。
そして送信終了、俺はホッとする。
ほどなく、シロはんからメールが何度かに分けて届く。
そこまではしっかり覚えている。
俺は一生懸命になれたんだ。生気を取り戻していた。
シロはんはそのとき、神奈川のS市にいた。たまたま来ていた、というのが正しい。
シロはんは4月からの就職を決めていて、関西方面で事務職をしているそうだ。京都の実家から通勤しているという。今は一時的に、会社のS市研修所に来ているという。
そして、クロちゃんから、メールしてみれば?と俺のメアドが転送されてきたのは、昨日だという。
クロちゃんは、俺との一件をシロはんに話していないのだろうか。
俺は、クロちゃんの掌の上で弄ばれているのだろうか。
シロはんの後ろには確かにクロちゃんがいる。2人は友達。
シロはんはどこまでクロちゃんとの一件を知っているのだろうか?
しかし、シロはんは何も知らないようだった。
そしてだからこそ、俺にはクロちゃんが大きなヒトに思えた。
ありがとう。そしてごめんよ。
937 :
943:2005/09/24(土) 19:16:18 ID:85b/un1D
シロはんのメールは、近況を知らせてくれた。
あの旅行から帰って、私は元気になったんだよ、という。クロちゃんとはあの旅行から数回しか、会っていないらしい。
2人の間で何か小さなケンカがあったようで、シロはんはクロちゃんとのことについて、多くを語りたがらなかった。
何か、あったのだろう。俺はそれ以上詮索しなかった。
シロはんのきているS市の研修所は全寮制で、内容は起床から就寝まで管理される、まるで体育会系のようらしい。
新入社員の全員研修で、ビジネスの基本やらから、専門技能の研修まで、毎日、8時間以上に時限管理されているらしい。
いまどき大変だね、珍しいんじゃない?と俺が切りかえすと、シロはんからは堰を切ったように、会社へのグチや文句満載の長文メールが止まらない。こちらが返信を返すまでに、何通も何通も・・・。そして、どうしたらいい?という俺への問いかけで終わる。
俺はメールで答える。
わかるよ、俺もそういう洗脳めいた会社研修の経験がある。社会人一年目の不安も大きくて、つらいんだよな。
そういう意味のメールを送ったら、しばらくして、今度はシロはんから短いメールが一通だけ届いた。
「電話していい?」
俺は胸がキュンとなった。ほどなく、俺も電話番号だけの短いメールを一通、送った。
そうして、シロはんとの再会はスタートしたんだ。
938 :
943:2005/09/24(土) 19:17:23 ID:85b/un1D
最初の電話では、2人ともぎくしゃくしていたのを覚えている。
お久しぶり、お元気? そこからはじまる会話はしかし、俺には違う感じがした。
苦しんでいるときには長かった俺の時間が、声を聞ければもうどうでもよかった。
電話を持つ俺の口の端が、微笑んでいたと思う。
最後に会ったのはあの北海道の嵐の朝。その話にはお互い、何も触れられなかった。
「そう、研修。ひどいんだよぉ」
ちょっとおどけた口調で、シロはんが話し出す。
話の端々に、やわらかい関西なまりが少し聞き取れる。あれ、シロはんて、こんなに関西口調だったか?
うまく文字にできないのだが・・・京都風のしゃべりくち。〜してはる、とか、独特の関西系イントネーションとか。その雰囲気がしかし、妙にシロはんのイメージにあっていた。
数ヶ月の関西生活が、彼女を埼玉の大学生から、京都のひとに戻していた。
俺、ひきこまれている。話の内容は、研修が辛い、我慢できない、理解できない、という真剣な相談なのに、気がつくとうっすら微笑んで聞きこんでしまう俺がいる。いかん、いかん。
俺、このときほど、自分がそういう気質でようかったと思ったことはない。
シロはんは俺を必要としてくれていたんだ。
簡単な動機付けでも、かまわない。俺はシロはんとふたたび話せた喜びを、しかし隠すことに精一杯だった。
939 :
943:2005/09/24(土) 19:20:19 ID:85b/un1D
俺は、よくまわりの人間から相談をうけやすい人間だ。
だから俺に身についている、占い師がよく使うよくある「アドバイス常套句」を並べて、相手の気持ちを煙に巻く俺一流の特技を、シロはんにも使いたくなる。
でも、それはしなかった。シロはんには、それを絶対にしたくなかったんだ。
前のクロちゃんとの一件で、俺はものすごく反省していた。
その常套句が、彼女を傷つけるものでなくても、最終的に彼女のためになるとしても、
俺は俺の言葉で真剣に、彼女にアドバイスしたかったんだ。
俺は言葉を選びながらゆっくりと、俺なりのアドバイスを、シロはんに伝えた。
俺の経験とそれから感じ導いた俺なりの今考える結論、世間に渦巻く常套句アドバイスとの違いへの考察。
これは俺なりのシロはんへの思いの表れであり、今までの俺への挑戦だった。
シロはんが電話の向こうで、どういう顔で聞いてくれていたのかはわからないが、
相槌をうつ声が、次第にやわらかくなっていいくのが俺には感じられた。
言葉の真意が伝わったのか、本当に彼女のためになる言葉を言えたのかは、今だにわからない。
でも、彼女が俺の言葉を、受け止めてくれたことは、俺にとって大きな一歩だった。
俺は一歩、大人になれたような気がしたんだ。
なんでも簡単にすまそうとしないで、大切なときには一生懸命にならなければならない、ということを、
俺はこのときはじめて実践できたと思う。
940 :
943:2005/09/24(土) 19:21:30 ID:85b/un1D
話をおえて、彼女が言ってくれた言葉。「本当に、ありがとう。」
俺はそこではじめて、一生懸命に彼女に伝えているうちに、熱くほてった自分の顔に気付く。
ほっとしながら、俺も言葉で伝える。「こちらこそ、ありがとう。」
と、彼女はコロコロと笑った。
「相談したのは私よ。」
俺も高らかに笑った。二人のあいだの憑き物が、落ちた気がした。
2人は、やり直しの出会いのスタートラインに立てたと思った。
シロはんがS市にいるのは2週間だった。
俺は次の日曜に会えないかと彼女を誘った。OK! やった!
次の日、俺はすぐに床屋に向かった。ボサボサになりかけてた髪形を、すぐにシロはんに恥ずかしくないようにしたかったからだ。
週末を楽しみにしながら。
941 :
943:2005/09/24(土) 19:22:25 ID:85b/un1D
・・長文失礼しました。また続きを書きます。943でした。
942 :
774RR:2005/09/24(土) 19:59:39 ID:NI0F/s8E
943 :
774RR:2005/09/24(土) 20:04:48 ID:zssQSaix
前の話が全く思い出せない罠orz
944 :
774RR:2005/09/24(土) 20:30:42 ID:ByzInguu
>943氏
つ@@@@
続きが読めて嬉しいです。
スマソ半端に終わってしまっていたので完結させます。
支援して下さった方々ありがとうございました。
この投下を最後に名無しに戻ります。
でわ 皆は逆膝枕の事など気にも止めずにガンガンペースうpしていく。
俺は飲みすぎると眠くなる質で目が虚ろだったと思う。
テントで寝るという事もすっかり忘れてボックス席のテーブルに伏せて寝てしまった。
気が付けば外はうっすらと明るくなりはじめていた。
俺の膝にK子の姿はなく、肩には毛布が掛けられていた。
激しく襲う頭痛を和らげる為に外の空気を吸いに出た。
外は霧がかかっていて、白と紫色のコントラストに感動したのを覚えている。
ぼ〜っとした頭で俺はK子の事を考えていた。
一目見た時から彼女に恋をした。しかし彼女の中では俺は兄貴的な存在でしかない…。
彼女の事を全て知っている訳じゃない、むしろ知らな過ぎる位だ。
それでも彼女の事が好きだと思えた、心奪われるとはこの事か。
その霧の朝俺は玉砕覚悟の再告白を決心した。
いつもの喫茶店の辺りも紅葉シーズンでちらほらと人気が増えていた。
K子を呼び出しタンデムして峠を登って行く。
頂上付近にはバス停や公園があり、その辺りにバイクを停める。
地元ナンバーのバイクも数台登ってきていた。
K子と二人で公園に向かって歩く、K子も何となく俺が言おうとしてた事を分かっていたのか…。
ガードレール越しに真っ赤に染まった山を見下ろしながら、自分の気持ちをK子にぶつけた…。
俺「やっぱり諦めれないよ、K子の事一人の女の子として好きなんだ」
K子「女心が分かってないなぁ…私は今の関係がいい。コヲロギ君の事、
嫌いじゃないけど、やっぱり一緒に笑ったり遊んだりしてる方がいいから。
告白なんかされたらもう元には戻れないでしょ?お互いに辛いだけだよ…。」
俺「ゴメンでも気持ちは伝えたかったから。」
K子は涙ぐみながら「こんな事なら出会わなきゃよかったのにね」と卑屈そうに言ってた。
彼女をリアシートに乗せて家まで送った。こんなに密着してる筈なのに、何故だか距離を感じてしまう。
喫茶店に着くとK子は笑顔で「サヨナラ」とだけ言って店の中に消えて行った。
自分の気持ちを告白して、自己満足を手に入れたけど、本当に大切な物を失ってしまったなぁ。
それから冬が来て、凍結の事もありさっぱりあの店には通わなくなった。
春が来て、夏が来て、また秋が来る。まだK子はあの店にいるのかな?
アレっきり会ってない、俺の中では綺麗な思い出として残っている。
こうして秋が来てコオロギの羽の音を聴くとあの頃を思い出す。
せめて願うならK子が俺の様な男の事をズルズルと引きずってない事を願います。
それでも俺はまた秋が来たらあの笑顔を思い出すんだろうけども。
っとこれで俺の秋のバイク恋愛話は完結です。
思えば若かったし、今逃すとみたいな危機感もあって焦っていたんですかねorz
精一杯綺麗にまとめたつもりでしたが駄文スマソでした。
でわ名無しに戻りますノシ
949 :
774RR:2005/09/24(土) 23:45:52 ID:zssQSaix
乙でした!
950 :
774RR:2005/09/25(日) 00:49:47 ID:ZUxOm16R
951 :
774RR:2005/09/25(日) 07:06:04 ID:VSSkAn9h
952 :
774RR:2005/09/25(日) 07:47:21 ID:gmBMgtwI
953 :
774RR:2005/09/25(日) 14:07:11 ID:3/RY8qT5
卒検を来週に控えて
バイクによる婦女子ゲットは
脳内シュミレーションで既にばっちりの俺がいるわけだが、
そろそろ次のスレの時期?
954 :
774RR:2005/09/25(日) 19:38:25 ID:zUNX9KHm
まあそうだろうな。
955 :
774RR:2005/09/25(日) 21:19:01 ID:/fbsXCVy
俺も免許取立ての頃はバイク乗ればモテルもんだと思っていたなぁ・・・
956 :
774RR:2005/09/25(日) 21:24:57 ID:T+C4UZ9x
>>955 俺はもてるよーになったよ、
バイク乗ってる女限定だがw
957 :
774RR:2005/09/25(日) 22:24:10 ID:MGUt3dU/
>>956 いや、いいじゃん・・・
俺は
「バイクは危ないから降りて」とか言われたくない
958 :
774RR:2005/09/25(日) 22:45:05 ID:s/Mm+drv
959 :
774RR:2005/09/25(日) 22:47:58 ID:zUNX9KHm
乙
960 :
774RR:2005/09/26(月) 00:10:05 ID:zVtkJbnO
913です。
今週中に向こうに行ってきます。
そしてそのまま失恋ツーリングになだれ込む予定ですがw
なんてーか、もう疲れたんだ「いい人」に。
彼女にとっては「都合のいい人」でしかなくって、
それを受け入れたわけだけどそれはお互いのためにならない気がして。
もちろん鼻クソ程度の希望はあるから心配無用。
それに賭ける&それを消し去るために行ってきます。
応援アリガトウ、感謝するよ。
文才もないのでうまくは書けないと思うけど、
帰った来たらカキコします。
961 :
774RR:2005/09/26(月) 00:33:24 ID:BqkPYgWr
962 :
774RR:2005/09/26(月) 05:24:34 ID:Ei05QUmE
963 :
774RR:2005/09/26(月) 14:49:25 ID:4jDAmuIF
まぁ、なんていうかアレだな。
「おまえら妄想乙」
965 :
774RR:2005/09/26(月) 15:59:37 ID:Q3H952YW
>>964 〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・) はいはいわろすわろす
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
966 :
774RR:2005/09/26(月) 16:01:42 ID:hylKgu2v
自分が体験したことがないことは全て妄想で片付ける
それがビブリオクオリティ
967 :
774RR:2005/09/26(月) 17:02:06 ID:vCNjl7HO
>>966 そんなこと言ったらビブリオの人生そのものが
妄想になってしまうじゃないか
968 :
774RR:2005/09/26(月) 17:14:43 ID:XnQpqB/s
あれ?
違うの?
969 :
774RR:
まあまあ。
2chで、真実か虚像かは確かめる方法は、ほとんどないのだから。
騙された方が、ある意味幸せだと思う。