♪ ストーンズ 歌詞解読講座 第一回 ♪

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前言を一回だけ撤回する。私が一番好きなPaint It,Blackにする。
6056:04/03/07 19:56 ID:1KBO7hiy
PAINT IT BLACK (M. Jagger/K. Richards)
I see a red door and I want it painted black
No colors anymore I want them to turn black
I see the girls walk by dressed in their summer clothes
I have to turn my head until my darkness goes
黒く塗れ
赤い扉を見ると黒く塗りたくなる。
他のどの色でもなく、黒に塗りたい。
夏服を着た女が歩く様を見ると、おれの心に闇が現れるまで頭を振り回す。
6156:04/03/07 19:57 ID:1KBO7hiy
I see a line of cars and they're all painted black
With flowers and my love both never to come back
I see people turn their heads and quickly look away
Like a new born baby it just happens ev'ry day
車の列を見てみると、それらの車は全て黒に塗られている。
花もおれの愛も決して戻ってはこない。
(ここで使われるwithは唐突である。painted black with flowersなら、「花を用いて黒く塗られた車」になる。しかしそうするとbothがさすのがmy loveだけとなり矛盾する)
オレは人々が、新生児が日常やるように、頭を振って目をそらすのを見る。
6256:04/03/07 19:58 ID:1KBO7hiy
I look inside myself and see my heart is black
I see my red door and it has been painted black
Maybe then I'll fade away and not have to face the facts
It's not easy facin' up when your whole world is black
オレが自分自身を見つめるとオレの心が黒いことに気づく。
オレの赤い扉を見ると、それは元々黒かったのだ。
多分、オレは正気を失い、事実を直視できていなかったのだろう。
自身の世界全体が真っ暗なときは、現実を直視するのは難しいものだ。
6356:04/03/07 19:58 ID:1KBO7hiy
No more will my green sea go turn a deeper blue
I could not foresee this thing happening to you
If I look hard enough into the settin' sun
My love will laugh with me before the mornin' comes
オレの緑の海は深い青になることはないだろう。
このことがお前に起こるとはオレにも予想できなかった。
沈む太陽を凝視したならば、オレの愛は朝が来るまでオレ(を)笑うだろう。
(Laugh withと歌っているが、laugh atの方が文意に通じると思うので、意訳した)
6456:04/03/07 19:59 ID:1KBO7hiy
I see a red door and I want it painted black
No colors anymore I want them to turn black
I see the girls walk by dressed in their summer clothes
I have to turn my head until my darkness goes
赤い扉を見ると黒く塗りたくなる。
他のどの色でもなく、黒に塗りたい。
夏服を着た女が歩く様を見ると、おれの心に闇が現れるまで頭を振り回す。
6556:04/03/07 20:00 ID:1KBO7hiy
I wanna see it painted, painted black
Black as night, black as coal
I wanna see the sun blotted out from the sky
I wanna see it painted, painted, painted, painted black
Yeah!
夜のように、コールのように黒く塗られているところが見たい。
太陽が空から塗りつぶされてしまうのが見たい。
66Keith.com ◆8oI2AtmYnc :04/03/08 22:25 ID:2+x0+0x0
Paint It, Black キタ〜〜!!!!   (‘∀‘ ) !!!

遊びで作ったとか言いながらも、やっぱ名曲には違いない。
歌詞の内容知らなくても全体的な印象でホント「黒く塗れ!」って感じなんだよね。

歌詞は、あらためて読んでみて結構訳しずらいと思いました。

・ Like a new born baby it just happens ev'ry day (←なにが「新生児のように」毎日起きることなのか???)
・ I could not foresee this thing happening to you (←なにが「君に」おきたのか???)

僕はとりあえずこの2ラインの解釈に悩みました。

そもそもこの曲において主人公に「黒く塗りたい!」と思わせた理由とは何なのか?
曖昧ゆえいろいろな解釈が出来ると思います。

1.失恋 2・恋人の不慮の死 3・青春期特有のフラストレーション

あたりで僕は考えてみました。



67ホワイトアルバムさん:04/03/09 07:23 ID:???
おまえまるでセンスない。
センスなさすぎ。
6856:04/03/09 20:34 ID:Lnx+p/Vr
>>66
私の解釈は違うな。
私は直訳しすぎたが、そもそも、この曲は自分の狂気(Black)を歌っているものだと思う。
自分の狂気で世界を塗りつぶしたいとの意味だと思う。
This thing>これは狂気を指していると思う。
turn their heads and quickly look away like a new born baby>赤ん坊は通常首ふりをする。
それを人々が首を振る(@I have to turn my head until my darkness goesと同じ意味だとすれば、人々が狂気を呼び起こす様子の描写?A単純に歌の主人公から目をそらす)比喩として用いているのだと思う。Double Meaningかも知れない。 
6956:04/03/09 20:35 ID:Lnx+p/Vr
it just happens ev'ry day>itはturn their heads and quickly look away
を指すと思う。正しい英文法なら名詞か節を取るのだろうが、歌詞の場合、
文法的な誤りは別に珍しくないし、意図的な場合もある。
My love will laugh with me before the mornin' comes >My Loveは恋人の
ことだろうか?だとすればここだけ無邪気だな。前にもmy love both never
to come backとの表現があるが、これも恋人かもしれない。
7056:04/03/09 20:36 ID:Lnx+p/Vr
>>67

否定したいなら、その根拠を示すのが、道理じゃないか?

71ホワイトアルバムさん:04/03/09 20:41 ID:???
Keith.comは選ばれた人間だそうですからお前に(67)煽られたところで動じません。
あしからず
72ホワイトアルバムさん:04/03/10 16:00 ID:???
I have to turn my head until my darkness goes は
俺だったら「心の闇が去るまで顔をそむける」みたいに訳すけどな。。
歌詞カードなくしたから対訳がどうなってるかわからん。
7356:04/03/10 18:30 ID:mm9cCZka
>>72

あなたが正しい。I have to turn my head until my darkness
<goes>とあるのに、the mornin' comesと混同して、comesだ
と思っていた。
ところでturn one’s headには<成功などが>のぼせあがらせる、
<美貌などが>人を恋のとりこにする、との意味が辞書によると
あるそうだが、この場合は合わないな。
7456:04/03/10 19:09 ID:bdOeOteW
心の闇を振り払う、ぐらいのイメージかな?

夏服を着た女が歩く様を見たら、おれの心の闇を振り払う。

Rape願望を抑える様子みたいだな。
75Keith.com ◆8oI2AtmYnc :04/03/10 22:21 ID:2xnN6ucc
>I see my red door and it has been painted black

Keno のサイトではこうあるけど、実際には下の歌詞で歌ってるようです。

I see my red door, I must have it painted black (黒く塗らねばならない)

http://www.timeisonourside.com/SOPaintIt.html

自分でKeno's Lyric Page 薦めておいてアレだが、結構正確な詞と食い違いはありそう。
76Keith.com ◆8oI2AtmYnc :04/03/10 22:32 ID:2xnN6ucc
この曲には red, black, green, blue の色が出てくるけど、
色の比喩的な意味に拘ってみると

No more will my green sea go turn a deeper blue

ってのはどういう感じだろうか?

my green sea= みずみずしい若き感性 or 世間知らずで表層的な見方しか出来ない自分

deeper blue= より深刻な憂鬱??? 

しかしこう取るとなお更意味がわからない。寧ろ逆のほうが通る気もするし。
このラインにおいては色による深読みは余り意味なさそうですね。

56さんのように「オレの緑の海は深い青になることはないだろう。」としか訳せないですね。
これをどういう意味にとるかは受け取り手の感性次第だろうけど、自分ではよくわからない。

77Keith.com ◆8oI2AtmYnc :04/03/10 22:44 ID:2xnN6ucc
turn one’s head について

I have to turn my head until my darkness goes
72さんに同意です。「心が暗くなってるので夏服の女の子を直視することができない(眩しすぎる)ため顔を背けてしまう」

I see people turn their heads and quickly look away
ここでは turn their heads to me (こちらを一瞥して)and quickly look away (すぐ目を逸らす)
と僕は解釈しました。

世の中を黒く塗りたがってる男(主人公)は余程暗い目つきと人を遠ざける雰囲気を持っていたのではないか、と。
「なんか変なのがいるな〜。(チラッ)・・・やばいこりゃ本物のキチガイだわ(ソソクサ)」みたいな。
78ホワイトアルバムさん:04/03/10 22:49 ID:???
>>58
20年位前のLPの対訳、宮原安春だっけ。果報は寝て待てー
キース何たらの訳なんかよりはるかに面白いな。
79Keith.com ◆8oI2AtmYnc :04/03/10 22:50 ID:2xnN6ucc
僕が詞を読んで「黒く塗れ」の主人公に起きたことを

1.失恋 2・恋人の不慮の死

という線で考えたのはまさに

With flowers and my love both never to come back
My love will laugh with me before the morning comes

で出てくる my love を恋人と受け取ったからなのですが、
確かにこの曲を単なる失恋歌にしてしまうのは勿体ない気はしますね。
陰鬱で暴力的で不気味な雰囲気がイイのだから。

80Keith.com ◆8oI2AtmYnc :04/03/10 23:14 ID:2xnN6ucc
>>78

昔の訳詞で「誰々の何々がよかった」というのがありましたら是非おせーて下さい。
極端な意訳でも曲にはまってれば面白い。

アメリア・オースティンさんと山本安見さんの訳はよく読みましたが、他にも訳者沢山いますよね?
81ホワイトアルバムさん:04/03/10 23:20 ID:0vGRjpZd
あらためていろんな人の訳詩読みくらべたり、自分で訳してみたりすると
おもしろいっすね。
82ホワイトアルバムさん:04/03/10 23:25 ID:???
おい、キースコム〜。
暇なときでいいからさ、ブラウンシュガーの
"How come you taste so good"を訳してみてよ。

>>80
ストーンズじゃないけど、俺はディランの片桐ユズルが好きだな。
端から「お前らで訳せ!」みたいなところがさw
83Keith.com ◆8oI2AtmYnc :04/03/10 23:33 ID:2xnN6ucc
ディランやボウイは訳がやっかいそうだなー。
聖書からの引用も多いというし。
かと言ってストーンズが単純で簡単と言い切れるわけではないが。
そういうこと考えると「ベガーズ〜」の歌詞あたりは尻込みしてしまうね。。。

ジギー・スターダストと聖書の関連性については↓
http://www.slogan.co.jp/bowie/icantread.html
84ホワイトアルバムさん:04/03/11 00:02 ID:???
なんでお前はそんなにうまいんだ 
85ホワイトアルバムさん:04/03/11 01:37 ID:???
中三男ってヤツ居たなあ
 なんて思い出…!!!! もしかしてえええええええええええ
86ホワイトアルバムさん:04/03/11 16:04 ID:???
"How come ... ?" = "Why ... ?"
て辞書に載ってた。語法は変わるけど。
87ペートル92 ◆ET/BnlN5bw :04/03/12 22:11 ID:???
ふぉふぉ!いや、まいった。レスを全部読みましたぞ!
ダーティワークの訳、まさにキースコム殿のパワーが
文字に現れておりますぞ。迫力があっていい。

それで、久しぶりに今アルバム「ダーティワーク」を
聴いたんじゃが・・・・  ? ? ?

アノアルバム、どっかオカシイのぉ?わしが変わったんじゃろうか?
リズムが堅過ぎるというか、脳梗塞を起こしそうなイメージで・・。
あれほど気に入ってたワンヒットも、カッコ良く感じなかった。

おっと、スレ違いじゃったのぉ。すみません。

キースコム殿も56殿も、なかなかエネルギッシュですな。

今、わしは「山本紗由理」なる訳者の「ブラック」の歌詞を持っている。
わしが、1980年に初めて買ったストーンズのアルバム、
「30グレイテストヒッツ」という訳を担当している人じゃ。

宜しければ、また元気がある時にアップしてみます。
88ブラック ◆5/dGOCZaQo :04/03/12 22:22 ID:???
ペイントイットブラックを取り上げたのは 俺のおかげか お?
ペートルのおっさん やっと見つけたみたいだな あ?
89ペートル ◆ET/BnlN5bw :04/03/12 22:25 ID:???
>>88
何じゃ、おまい。偉そうに語りおってからに。
おまいも何か対訳してみいや?
9056:04/03/13 11:02 ID:p0QpV93V
明らかな誤訳部分を修正した。

黒く塗れ
赤い扉を見ると黒ならよかったのにと思う。(“I want to paint it black”に聴こえないこともないが、“I want it painted black”で正しいと思う)
他のどの色でもなく、黒に塗りたい。
夏服を着た女が歩く様を見ると、心の闇が去るまでおれは顔を背ける。
車の列を見てみると、それらの車は全て黒に塗られている。
花もおれの恋人も決して戻ってはこない。
オレは人々が、新生児が日常やるように、目をそらすのを見る。
9156:04/03/13 11:03 ID:p0QpV93V
オレが自分自身を見つめるとオレの心が黒いことに気づく。
オレの赤い扉を見ると、それは元々黒かったのだ。
多分、オレは正気を失い、事実を直視できていなかったのだろう。
自身の世界全体が真っ暗なときは、現実を直視するのは難しいものだ。
オレの緑の海は深い青になることはないだろう。
このことがお前に起こるとはオレにも予想できなかった。
沈む太陽を見つめるとき、オレの恋人は朝が来るまでオレと笑うだろう。
9256:04/03/13 11:06 ID:66qn6LZG
赤い扉を見ると黒く塗りたくなる。(“I want to paint it black”に聴こえる。つまり1st verseと異なる)
他のどの色でもなく、黒に塗りたい。
夏服を着た女が歩く様を見ると、心の闇が去るまでおれは顔を背ける。
夜のように、コールのように黒く塗られているところが見たい。
太陽が空から塗りつぶされてしまうのが見たい。
93ペートル ◆ET/BnlN5bw :04/03/13 19:19 ID:???
面白いのォ。「黒く塗れ」の対訳。56殿もエエ味ですな。
影響されて、わしもへタレな訳を考えてみますた。

前半

目の前に見える赤いドア、そいつを黒く塗りたい
色を付ける気はない、そいつを黒に塗り替える

目の前を夏の装いの女の子たちが通り過ぎるが
どうでもいいぜ 俺の心の暗闇が消えるまでは

目の前を通るクルマの列 それらはどれも黒塗り
華やかな花々とおいらの恋人 一緒に葬られた

目の前の人々は 葬式が終わるやいなや家路を急ぐ
ま 人が死ぬことなんて 日常茶飯事に過ぎないからな
94ペートル ◆ET/BnlN5bw :04/03/13 19:21 ID:???
後半

今の自分自身を見つめる 心は暗闇に閉ざされている
俺の希望の赤いドア、そいつを黒く塗りたい

ああッ 俺もどこかへ消えたい 現実を受け入れるのは辛い
今おまえが全てが黒で染まっている世界に居ることを
受け入れるなんて 辛すぎる

混沌とした今の俺の気持ち 決して青い海のように晴れることはないだろう
まさかおまえが こんなに早く逝ってしまうなんて 

目の前の沈んでいく太陽 それはおまえだ 強く見つめる
俺に微笑んでくれる恋人と会えるのは 今や朝がやって来る前の暗闇の世界でのみ
95ペートル ◆ET/BnlN5bw :04/03/13 19:34 ID:???
I wanna see it painted, painted black
Black as night, black as coal
I wanna see the sun blotted out from the sky
I wanna see it painted, painted, painted, painted black
Yeah!

暗闇が見たい 夜のように コール(何じゃコールって?)のように
いっその事 青い空がなくなって すべて暗闇になればいい
そしたら恋人といつも逢えるからな

全部 黒く塗りつぶせ! 世間も 世界も 俺の未来(赤いドア)も
朝を迎えるのが怖い 次の人生を考える余裕は まだないんだ
96ホワイトアルバムさん:04/03/13 19:48 ID:???
ベートルさんお願いです。消えてください。
97ペートル ◆ET/BnlN5bw :04/03/13 19:54 ID:???
かなりへタレな意訳で、すみませんですじゃ。
わしは、単純に「恋人の死」として訳しました。
ただし、56殿が言よったみたいに、「黒=狂気」という
解釈も含ませているんだと思います。
当時はストーンズもアイドルグループだったから「恋人」を歌ったんでしょうし、
なおかつ、64年の公民権改正によるブラックパワーの影響も考慮に入れて、
聞き手に色んな解釈が出来るように作った気もします。ヒットしないといけないし。

この曲の主人公は、スケベなので恋人の四十九日が来る前に、
次のオンナが出来ているのではないでしょうか?ふぉふぉおふぉ!
9856:04/03/13 21:30 ID:jmePKKRT
>>66,97

考え直してみた。
作詞家は、読み手に複数の解釈をさせようとすることがしばしばあるので、私の元の解釈が
間違いとは言わないが、確かにKeith.com氏とペートル氏の言うように、「恋人の死」が
テーマだとすると、辻褄があう。
@「恋人の死がつらいので」恋人を思い出させる夏服の女をみると目を背けたくなる。
 そして、自分の絶望感から、世界を黒く塗りつぶしたくなる。
A「恋人が死んでいるから」花もおれの恋人も決して戻ってはこない。
A「恋人が死んでいるから」自身の世界全体が真っ暗なときは、現実を直視するのは難しいものだ。
9956:04/03/13 21:32 ID:jmePKKRT
>>95

Coalはコールタールのコールですよ。石炭のこと。
10056:04/03/13 21:37 ID:jmePKKRT
>>93

>With flowers and my love both never to come back
>華やかな花々とおいらの恋人 一緒に葬られた

適訳だと思う。
10156:04/03/13 21:40 ID:jmePKKRT
あるいは、「他の男と結婚して」戻ってこないか。
10256:04/03/13 22:11 ID:g9xl6z60
そうか、葬式に参列している様子を、黒塗りの車の列で表しているわけか。
結婚式のわけがないな。
I see people turn their heads and quickly look away
Like a new born baby it just happens ev'ry day
ペートル氏の訳のように、人々が葬式はよくあることだ、と主人公ほど
悲嘆にくれていない様子を表現しているように思える。
103ペートル ◆ET/BnlN5bw :04/03/13 22:35 ID:???
56殿、すみません。かなり勝手な解釈のわしの対訳ですじゃ(苦笑)
葬式という単語もないのにね。ただし、quickly・・が、気になりまして。
英語はよく分りませんが、かなりキツイ言い回しではないかと思いましてのぉ。
newborn baby it just happens ev'ry day  「新生児がこれから毎日体験すること」
これも良く分りませんが、何か英語のことわざ・言い回しなのかもしれませんね。
これをわしは強引に「日常茶飯事」としました。

この曲は、ある意味「大切な人」を失った人の共感を得るのではないでしょうか?
家族・子供・友人など、当事者にとってはかけがいのない人。
わしがこの曲を勝手に「恋人の死」と解釈したのは、ある曲が頭にあったからです。
ビートルズの「baby is in black」
「僕はどうしたらいい?彼女は喪服 僕は憂鬱 どうしたらいいか教えて欲しい」
「彼女は彼のことだけ想っている それで彼女は黒い服 彼は戻って来ないのに・・」

って対訳なんだけど、わしは映画「バックビート」を見て、作者(たぶんジョン)の
気持ちが分った気がして、泣けた。
僕=レノン 彼女=アストリッド(ドイツ人のスチュの恋人)彼=スチュ(元メンバー)

この曲のわしの解釈を↓で語っておりますですじゃ。宜しければ読んでやって下さい。

http://bubble.2ch.net/test/read.cgi/beatles/1074271048/374-377

なんか身近な人を大切にしたい気持ちになってきますた。56殿、ありがとう。
10456:04/03/14 10:19 ID:XJayiVy8
>>103
興味深いレスをありがとうございます。
>56殿、すみません。かなり勝手な解釈のわしの対訳ですじゃ(苦笑)
>葬式という単語もないのにね。
私は、今ではKeith.comさんとペートルさんの解釈どおり、これが葬式の
描写だと確信しています。“Godfather”か“Once Upon A Time In
America”か忘れましたが、葬式の場面を思い出しました。黒塗りの車で
参列し、棺おけの中には花、だったと思います。歌詞を書いたのは多分
Mickだと思いますが、練られた素晴らしい表現だと思います。
10556:04/03/14 10:20 ID:XJayiVy8
>ただし、quickly・・が、気になりまして。

他の参列者は主人公の恋人の死に大して関心がないので、一瞥した
だけでさっさと立ち去る(quickly look away)ぐらいの意味では
ないでしょうか?ここもペートルさんの訳が適訳だと思います。
10656:04/03/14 10:24 ID:XJayiVy8
>newborn baby it just happens ev'ry day  「新生児がこれから毎日体験する
>こと」これも良く分りませんが、何か英語のことわざ・言い回しなのかもしれ
>ませんね。これをわしは強引に「日常茶飯事」としました。

これは、今、私のわかる範囲では、ペートルさんの訳のように、「葬式は日常あり
ふれたことで、(恋人が死んだことは)主人公以外の人にとっては大したこと
ではない」との様子を描いているのだと思います。ご指摘の通り、ことわざか文学
からの引用かもしれないので、今後も気をつけます。
10756:04/03/14 11:15 ID:6aE3OlfU
http://bubble.2ch.net/test/read.cgi/beatles/1074271048/374-377

拝見しました。私もBackbeatは観ました。
>「僕(ジョン)はいつだってスチュのことを考えている、しかし死んだ
>スチュの想いは、アストリッドのことだけ」そうドイツ公演で、レノン
>はスチュをドイツ女に取られたのである。
ジョンにはバイセクシュアル説があるが、私は大いにありうると思う。
芸術家には性的倒錯者が多いので。また、ジョンが強度のマザコンで、
軽度のファザコンだと私は思っており、ジョンとブライアンの間に何らか
の関係が一時的にあったとしても、私は驚かない。スチュとは多分、
関係は無かったとは思うが、潜在的にジョンがスチュに恋愛感情を持っ
ていた可能性はあると思う。
10856:04/03/14 11:16 ID:6aE3OlfU
Baby’s In Blackには、ペートルさんの説(@、Aともに)は十分ありうる
と思う。また、ジョンがRolling Stoneのインタビューで話している通り、
StonesはBeatlesの後追いが多いので、やや期間が離れているとはいえ、
Paint It, Black(1966年5月)がBaby’s In Black(1964年12月)を
ヒントとしたとしても不思議ではない。
109ホワイトアルバムさん:04/03/14 12:49 ID:???
横レスですがアストリッドに関しては「Yes it is」の歌詞(ここでは赤い
服ですが)も関わってきます。バックビートの中でも最後にスチュが倒れる
シーンでのアストリッドの赤い服(スカーレット)が象徴的です。
Baby’s In Blackについてはアイルランドの伝承歌「Long Black Vail」
が根底に流れていたのでは、と睨んでいます。
110ペートル ◆ET/BnlN5bw :04/03/14 13:07 ID:LbcZZbnt
56殿。ご丁寧なレス、サンクスですじゃ。
モノの本によると、60年中期までビーツとストンはよく一緒に飲んでいたらしい。
お互いが影響しあって創作活動に生かし、いい作品が生まれる。ナイスですな。フォフォ!

>>109殿、興味深いレス、ありがとうございます。わしもYes it isはスチュ関係かなと、
思っておった所ですじゃ。貴殿のレス見て、本当に泣けてきますた、ウワアアアアアア〜ン!!
111ホワイトアルバムさん:04/03/14 13:42 ID:???
このスレ面白いですね 私的には黒くぬれの主人公に何かの事件があったのではなく
生れつきはみ出し者特有のヤクザな心理と思うのですが
112ホワイトアルバムさん:04/03/14 14:28 ID:???
「夏服の女」アーウィン・ショウのさりげない引用?
きざったらしいね。
113Keith.com ◆8oI2AtmYnc :04/03/14 20:00 ID:r5b0MEqA
おお56氏とベートル氏のやりとりでより「黒く塗れ」の解釈が
面白くなってきたわい! こういう展開にしたかったので、両者に感謝。

>like a newborn baby it just happens ev'ry day  「新生児がこれから毎日体験すること」

People dies everyday but it's not unusual.
In turn, a baby is born everyday.

毎日赤ん坊が生まれてくるように、毎日人も死ぬものだ(ありふれた日常のこと)

と私は考えました。ベートルさんの解釈と同じようですね。

114Keith.com ◆8oI2AtmYnc :04/03/14 20:05 ID:r5b0MEqA
People dies → People die だな。

文法ミスすまそ!
11556:04/03/14 21:46 ID:/bsk0sCN
Keithさん、こんばんは。

>毎日赤ん坊が生まれてくるように、毎日人も死ぬものだ
>(ありふれた日常のこと)

私もこの解釈が正しいと思います。


11656:04/03/14 21:46 ID:/bsk0sCN
では、修正第2弾をまとめとして出します。
11756:04/03/14 21:47 ID:/bsk0sCN
黒く塗れ(04/3/14)

赤い扉を見ると黒ならよかったのにと思う。(“I want to paint it black”に聴こえないこともないが、“I want it painted black”で正しいと思う)
他のどの色でもなく、黒に塗りたい。
夏服を着た女が歩く様を見ると、心の闇が去るまでオレは顔を背ける。
(“闇”は恋人を失った悲しみとともに、女性への欲望を表現)
11856:04/03/14 21:48 ID:/bsk0sCN
参列している車を見てみると、それらの車は全て黒に塗られている。
花とともに葬られたオレの恋人は決して戻ってはこない。
オレは人々が、赤ん坊が毎日生まれるように、死などありふれたことだというように、葬式で一瞥しただけで目をそらすのを見る。
11956:04/03/14 21:49 ID:/bsk0sCN
オレが自分自身を見つめるとオレの心が黒いことに気づく。
オレの赤い扉を見ると、それは元々黒かったのだ。
多分、オレは正気を失い、事実を直視できていなかったのだろう。
自身の世界全体が真っ暗なときは、現実を直視するのは難しいものだ。
12056:04/03/14 21:50 ID:/bsk0sCN
オレの緑の海は深い青になることはないだろう。
お前に死が訪れるとはオレにも予想できなかった。
沈む太陽を見つめるとき、オレの恋人は朝が来るまでオレと笑うだろう。

赤い扉を見ると黒く塗りたくなる。(“I want to paint it black”に聴こえる。つまり1st verseと異なる)
他のどの色でもなく、黒に塗りたい。
夏服を着た女が歩く様を見ると、心の闇が去るまでオレは顔を背ける。
夜のように、コールのように黒く塗られているところが見たい。
太陽が空から塗りつぶされてしまうのが見たい。
12156:04/03/14 21:54 ID:/bsk0sCN
3人寄ると文殊の知恵、ですね。無記名で助言してくれた方もいましたが。
私が気づいていなかったことが多いことがよくわかりました。
12256:04/03/14 21:58 ID:/bsk0sCN
>>109

>横レスですがアストリッドに関しては「Yes it is」の歌詞(ここでは赤い
>服ですが)も関わってきます。バックビートの中でも最後にスチュが倒れる
>シーンでのアストリッドの赤い服(スカーレット)が象徴的です。

Yes,It Isの内容をよく憶えている人ならではの感想ですね。監督が工夫したの
かもしれませんね。