F・シーマン著「ジョン・レノン最後の日々」

内容的には、ジョンの人間らしさを読み取ることができてジョンを身近に感じれる良い本だと思うんだけど、ジョンの日記の所在とか、その辺のことについてはどうなんでしょうか？

なにを聞きたいんだか。

にっきをぬすんだんだけ？なんかでもめたんだよね。

作者は盗んでないといってるけど、その後の裁判の結果とか真相を知りたいです。
それと、ジョンの１９８０年の日記は見つかったの？

日記とか裁判とか興味ないです。

８０年の日記だと、フリーアズアバードの録音を途中で放棄した理由とか書いてないかな。

１９７９年　５月１５日
今日もヨーコはしてくれなかった。
もう１年以上ご無沙汰だ。
ビートル時代はよかったなぁ。

５月１６日
今日は良い天気だったのでショーンと虫捕りに出かけた。
でっかいバッタをつかまえた。ショーンは大はしゃぎしていた。

５月２０日
夜、近くのディスコに出かけた。
若い娘を見てるとムラムラしてくる。
勇気を出して声をかけたが、誰も相手してくれない。
この俺を誰だと思ってやがるんだ！？
明日髭を剃って出なおそう。

５月２１日
髭を剃り、ディスコに繰り出した。
やはり、昨日とは違う。
サングラスと帽子をかぶっていたが、分かる人には分かるらしい。
みんなの視線を感じた。
話し掛けなくても向こうから寄って来る。
適当に３人ほど持ちかえり、本当に久しぶりのファックを満喫した。

５月２５日
買い物中、ミック･ジャガーと偶然出くわし、２人でカラオケに行った。

６月２日
ショーンが風邪をひいた。
ヨーコは知らん顔だ。
その態度についカッとなって口論となった。
また浮気してやる！！

６月３日
黒人プッシーに突っ込みたい。

６月４日
エルトン・ジョンがショーンの見舞いに来てくれた。
目を離した隙に、エルトンはショーンのアナルに下を這わせていた。
糞野郎エルトンのホモ野郎！二度と俺に顔見せんじゃねえ！！

６月６日
久々にギターを取り出して弾いてみたが、楽しくない。
何もひらめかない。
ラジオからブルース・スプリングスティーンが流れていた。
悪くは無い。

６月１０日
人は将来宇宙に住めるようになるらしい。
テレビで見た。
本屋に行って関連書物を探したが、見つからず。

６月１２日
強力なマジック･マッシュルームが手に入ったので、早速試してみた。
ワオ！こりゃすごい！！
足首から下が無くなっちゃったみたいだよ。

６月１５日
テレビでポールを見た。
その後、ショーンと晩飯の買い物をした。
俺は引退したのだと痛感した１日でした。

６月１６日
肩まであった髪を切った。
うーんさっぱり。

６月１７日
ヨーコが船を買おうと言い出した。
言い出したらきかないと分かっていたが、一応反対した。
でも今考えると、船ってなかなかいいかも。

６月２０日
リンゴと飲んだ。やっぱ良い奴だ。

６月２１日
この間のマジック･マッシュルームをまた食べた。
食べ過ぎたようで、今でもまだふらふらする。
幻聴がひどい。ポールの怒鳴り声が天井から覆い被さってくるようだ。

６月２５日
朝からショーンと船に乗って出かけた。
ヨーコは急に仕事が入って来れなくなったらしい。がっくり。
操縦方法がいまいち分からず苦労したが、夕方にはだいぶ慣れた。
今度は本格的な航海がしたい。

６月２６日
テレビでビートルズ特集をやっていた。
胸糞悪ぃ。
アデイインザライフはなかなかいい曲だ。
しかしビートルズ解散の原因がヨーコであるかのような放送に激怒。
匿名で抗議文を送った。

６月２９日
朝、夢で黒人女とやった。
２０年ぶりくらいに朝立ちしてた。
なんだか若返ったような気分さ。

７月１日
街で歩いてたら、女の子にサインを求められた。
おっぱいが大きかったので近くのホテルに誘った。
今はただ後悔するばかり。
あいすませんヨーコ。

７月２日
ショーンが友達を連れてきたので、一緒に遊んだ。

７月５日
本当に久しぶりにヨーコから求めてきた。
やっぱイイ。

７月７日
今日はリンゴの誕生日だ。
パーティに誘われたが面倒だ。
カードを送っとこう。また今度飲もうな。

７月９日
お腹が痛い。グルグルいう。
ビチビチうんちばっかりですっきりしない。

７月１３日
最近、よくビートルズの夢を見る。
キャバーンで演奏してた頃の。
あの頃の俺には怖いものなど無かった。
全ては意のままだった。

７月１４日
絵を描いた。
俺の部屋からの景色や、ショーンを描いた。
あまりうまく描けなかったが、まあおもしろかった。

７月１５日
疲れたし、はっきり言って、読んでも全然面白くないと思うのでやめる。

ジョンにそんなチカラはない。

７月１６日
と思ったが、日記は自分のために書くものなので続けようと思う。
今日は雨だ。鬱陶しいので外には出ない。昔、レインという曲を作った覚えが
ある。

７月１７日
今朝は昨日と打って変わり良い天気。
でもショーンはご機嫌斜めなよう。
なんとなしにギターを爪弾いて見る。
ヒカムザッサン、ドゥルドゥル〜♪
ジョージも良い曲を書くな。

７月１９日
鼻水が止まらない。
くそっ！

７月２０日
あまりに鼻水がヒドイので病院へ行った。
花粉症らしい。
この俺もついにかかってしまったか。
くそっ！

７月２１日
昼前、久しぶりにファンが家を訪れてきた。
２０台の痩せた男だ。
機嫌が良かったので話しをしてやった。
ビートルズのアイ･ウィルが好きらしい。
そんな曲あったっけか？と思い、聞いてみるとホワイトアルバムの曲だそうで、
そいつが帰ったあと、聴いてみた。
そしたら、思い出した。
良い曲だけど、レコーディングは退屈だったな。

７月２２日
昨日のファンがまたやってきた。
追い返した。

７月２５日
ヨーコの親戚がはるばる日本からやってきた。
出迎えパーティを使用人達が準備したが俺は出なかった。
後で聞いたのだが、ヨーコも出なかったそう。
ショーンが異様にハイテンションだ。
それに加えて姪達もやかましい。
早く帰ってくれ！

７月３０日
ようやく姪達が日本に帰る様だ。
奴らが居るあいだ、俺は引篭もり生活を余儀なくされた。
引篭もりが嫌いってわけじゃないが。
夜、久しぶりにディスコを覗いてみた。
黒人プッシーゲット。
ヨーコにばれませんように・・・。

８月１日
俺は最近ディスコってものを勘違いしてたみたいだ。
ディスコは踊るところだ！女を見つけるところじゃない。
それに気がついた。
でも今日は踊る気分じゃなかったから、部屋でごろごろテレビ見たりラジオ聞いたり。

８月３日
花粉症がましになってきた。薬が効いたのかな。
ショーンと遊ぼうと思ったら友達のところに行ってやがった！

８月４日
夕方、ラジオでセックスピストルズが流れていた。
そういや、パンクはもう廃れちまったみたいだな。
やつらは恐怖そのものだったね。吐き気がする。
そういうお前も昔は相当な荒くれ者だったんじゃなかったのかい？
ふう。しんど。

８月６日
昨日徹夜で本を読んでいた。
日本のカタナや昔の貨幣のカタログと、古き良き海賊時代についての本。
海賊に生まれたかった！

ひとりでご苦労さん。

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★グローバル・ピース・キャンペーン★
OPEN-J BOOMERANG 323【ＶＩＰ・ＨＩＰ・ＤＩＰ】
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■転載・転送・大歓迎■


◆オノ・ヨーコ◆

■ジョン・レノンに捧げるピース・イベント■
　ＰＥＡＣＥ　ＥＶＥＮＴ　for John Lennon
　yoko ono

これは世界の平和を望む、
すべての国々と人々への呼びかけです。
常に希望をもたらすあなた、
誇り高く、機敏で、そして賢明であってください。
自分自身が平和でいることで、
あなたはすでに平和な世界の一部になっているのです。

Ａ：ビジット・イン・ピース・イベント
ＶＩＰ(Visit In Peace) Event
このピース・イベントをあなたの友人にも知らせてあげてください。
ピース・イベントの記録の一部として、あなたのしたことをメールで、
下記まで送ってください。
[email protected]

■ジョン・レノンに捧げるピース・イベント詳しくは：
http://www.dreampower-jp.com/peace/

まとめて書いてくれ。
そのほうが読む香具師がたす
だあ
れにな

８月７日
暑い。異常気象と言ってもいいほど暑い。おかげでパンツびしょびしょ。
ファック！おーい、ヨーコ、洗濯してくれ。
と言ってもヨーコは家事は全然しない。オフィスに陣取り何やらビジネスの
話しばかり。もうコリゴリだ。そろそろ曲を創ろうか、と思う。

良スレの予感揚げ

一人で書いてるの？暇人やね〜

ちょとおもろいのでage

>52
１人じゃないよ。俺も書いた事あるけど。
いいネタスレだ。

８月８日
今日、リバプール時代の友人が遊びにきた。用もないのに「君の顔を見たかったのさ」だと。
どうせ、金目当てなんだろう。金なんて一銭も恵んでやるものか。
そりゃ、１００万、２００万なんてドブに捨ててもいいくらい金は持ってる。
一生遊んでも暮らしていける。でも、あんなヤツらに恵んでやるものか。
俺はゴメンだね。

ところどころ変だけど、でも面白い。みょ〜にリアルなとこもあって。
続けてくらはい。

８月９日
テレビセットのリモコンの電池が切れた。この世の終りかと思った。
久々にマザーのオフィスに行き、ＤＭの価値も無い手紙に目を通しすぐゴミ箱へ。
リンゴから電話。来月遊びに来るとの事。楽しみだぜ！

８月１０日
ザ・ナックのアルバムを聴く。
自分のことをあからさまにリスペクトするのは気分が良いものじゃないが、（ラトルズのように！）
聴いているうちにインスピレーションが沸いてくる気がする。
そろそろ本家も動き出さないとな・・・。

このスレは続けて欲しい揚げ。
でも悲しい結末を知っているので悲しくなる。

（＾＾）

>>60
うるせーぼけ

８月１１日
この間注文していたボブマーリーの残りのアルバムが届いた。
フレッドに全てテープにダビングしておくように指示する。
新しいXXXが届く。かなりイイ感じだ。これから贔屓にするか。

（＾＾）

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　　（　　＾＾ ）＜ ぬるぽ（＾＾）

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　　（　　＾＾ ）＜ ぬるぽ（＾＾）

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　　（　　＾＾ ）＜ ぬるぽ（＾＾）

保守あげ

職人もトム

８月１２日
来週から始まるレコーディングメンバーと顔合わせ
みんな帰ったあとでヨーコと来年のスケジュールのことを話すと口論になった。
東京、ＮＹ、ロンドンの３箇所だけで良いから軽くツアーをやりたい、と話すとマザーは
「何でそんなに急ぐのよ。ジョン、来年はバミューダに家を買う、て言ってたじゃない」云々

冗談じゃない！何年も沈静化していたモチベーションがようやく湧き立って来たのに
何で水をさすようなことを言うんだ！　ここまで言って、ハッとした。デジャブだ。

そうだ、もう１０年は前のキャピトルとの再契約のサインを入れた日だ。
ポールがまだ契約でグズグズ言ってたんでイライラしている時、奴は
「僕らは今あるべき姿を見失ってる。どこか小さなところでギグでもやろうよ」
なんて言ったから俺も切れたんだ。「ポール、おまえはアホだよ」って。

あの時のポールが俺で、俺がヨーコという役回りということか、と思うと
何だかおかしくなって、何を言っていいか判らなくなり、オフィスを出て部屋に戻る。
頭がモヤモヤしながらも、来週分の詞のリライトをやって寝る。

８月１３日
ヨーコはなぜそんなに俺が音楽をやることに関して後ろ向きなのか、
昨日のことは俺の全てを否定されたようで無性に腹が立った。
おかげで今日はヨーコと折り合いがよくない。
これでは駄目だと思うので、一旦冷めてから
ヨーコと一緒に曲を作っていこうかと追々話をするつもりだ。

８月１４日
ファックしたいがヨーコは無理だし外に出るのも億劫なので久々にオナニーした。
なんで天下のレノン様が昼間っからチンコ握ってんだ！？くそーっ！！

８月１５日
日本が終戦記念日だとヨーコに聞かされる。
俺も昔に「戦争反対！」と言ってたし、ちょっとだけ気にする事にする。
「久しぶりに反戦活動でもしよう」と禁煙するもわずか２５分で断念してしまう。
意志が弱いとヨーコに言われた。
だからか今日もファックはお預けになった。
お前もタバコ吸ってるくせにそれは無いだろうと思ったが言うとまたさせてもらえそうにないので黙ってふて寝する。

8月16日
プロデューサーからビデオが届く。この間のミーティングで「子飼いのバンドなんで
気に入ったら呼んでくれ。日本でも人気があるんだ」と売り込んでいた奴だ。

早速ビデオを見る。成る程、良い点も悪い点もハーフだ。このギターの奴も良いが、
この眼鏡かけてタバコ吸いながらふて腐れたような奴もなかなか味のあるドラミングを
するじゃないか。一応名前を覚えておこう。チープ・トリックか。

この間の口論（>69）から生まれたフレーズを使って『ウーマン』という曲が出来た。うん、
スムースにまとまったな。ヨーコの方はちゃんと進んでいるんだろうか。ネタになりそうな
ものはどんどん渡しているんだが。

８月１７日
今日Ｌトンジョンが遊びにきた。
あいつ、いつも俺のデコやつむじを見たがる。
いい加減にしてほしい。ﾑｶﾂｸ。
久々にポールをテレビで見た。あいつ、まだフサフサしてやんの。
ﾑｶﾂｸ。

今日は糞の出がよかった

8月18日
　セッション開始。音あわせレベルならうまくいくんだが、思ったサウンドを求めて詰めようと
なかなかうまくゆかないな。すぐ小便に逝きたがるドラムもナンだしな．．．

　マザーからレコード会社の進捗状況を聞く。俺と彼女の曲の交互構成に難をつけてとの事。
なんてツマラン連中だ！マーケティングなんてクソくらえだ！こんな大事なコンセプトを
理解しないなんて、メジャーは駄目だ。かといって、マイナーレーベルだとプロデューサーの
取り分も大きくなるし、なんとかならんかな．．．

史実と約２週間ずれてるけど、面白い。楽しみにしてます、というと語弊があるか。
最後はアレだし。

別に最後はアレじゃなくてもイイ！寝たスレだし

http://homepage.mac.com/hitomi18/

微妙に良スレ

8月19日
　午前中ショーンとウダを連れて公園を散歩。
　気温が高いせいか、ショーンがスタンドのアイスクリームをねだり、困る。
　あれは身体によくない砂糖が入ってるんだから、と言っても聞きゃしない。
　「家に戻ればもっと美味しいアイスを食べられぞ」となだめて一先ずダコタに戻る。

　ウダと相談して、砂糖の代わりに蜂蜜を使ったアイスを作ってみる。なかなか甘く
ならなかったが、アイスの上から更に蜂蜜をかけて甘味をキープできた。
ショーンも「パパ、おいしいよ。最高だよ！」とご満悦のようだ。
　「ミルク＆ハニー」という名前でアイスクリーム屋でも出すかな。

　夕方からファクトリーでセッション2日目。
　こっちもなかなかうまく混ざらないが、どうにか1曲ミックスダウンまでこぎつける。

ココのレスを読んでから寝るのが日課になりました。
明日もお願いです。

>>81
座布団10枚。

>>81
･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･エエ話ヤ

8月20日
　予期していたことだが、マザーの調子がイマイチでいらつく。コカインで鼻を真っ白にして臨ん
でいるにもかかわらずに、だ。何度やってもブリッジの部分でとちるので、こっちも大声になる。

　ナーバス過ぎるんじゃないか、と尋ねると、ラッパ屋のチャールズ（コーヘン）に、近日中に
マスコミにリリース為の今回のレコーディングの件の草稿を頼んだとの事。もう、後戻り出来ない、と。

　なるほど、いよいよプロモーション打った手前、益々緊張してるって訳か。いろいろな連中から
連絡があるんだろうな。そうとなったら、邪魔されないうちにどんどん片付けなきゃならんな。

　プロデューサーのジャックに、次回のレコーディングにこの間のチープトリックのギターと
ドラムスを連れてくるように頼む。これでいい刺激になるだろう。

　　 川o・-・）ノ　＜先生！こんなのがありました！
http://www.muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku07.html
http://muryou.gasuki.com/zenkaku/index.html
http://www.muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku08.html
http://muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku10.html
http://www.muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku01.html
http://muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku03.html
http://www.muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku02.html
http://muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku09.html
http://www.muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku06.html
http://muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku04.html
http://muryou.gasuki.com/zenkaku/index.html
http://www.muryou.gasuki.com/hankaku/hankaku05.html

このスレ読んでたら、ジョンのことが好きになってきました…。
（って今までも好きではあったが）

本は買ったけど写真だけみて読まず。このレスで読んでいるほうが
なぜかワクワクドキドキする。

8月21日
　ポーランドでは十万人もの大規模な労働者のデモがあったとの事。労働者の国で
労働争議とは皮肉なもんだ。しかも、デモの主導者はワレサという37歳の電気工だという。

　ジョージと同じ歳の奴が、一国の体制を揺るがしかねない事をやっていると聞くと
「労働者階級の英雄になるのは一筋縄ではいかないぜ」と暢気に歌ってたいだけの俺に
とっても強烈な皮肉だな。労働者階級の英雄か．．．くそっ！

　今日明日セッションは無く、ひたすらスタジオでミックスダウン作業。

良いっ！

8月22日
　ベースで参加しているトニー（レヴィン）が、前に加わっていたポールサイモンの
『ワン・トリック・ポニー』を聴く。売れないバンドを題材にした映画のサントラだそうだ。

　オープニングの『追憶の夜』は、サルサを大胆に導入していて、密かに俺が狙っていた
線を先にやられたな。畜生。でも、トニーが自嘲気味に言ってた言葉を思い出す。

「確かに『追憶の夜』はよく出来てるよ。ヒットもするだろう。でも、ゴージャス過ぎて映画に
出てくるようなドサ回りを続ける、トラベリングバンドの曲では無くなったけどね」

　映画は駄目そうだな。

フレデリック・シーマンてTV討論でヨーコの悪口をおもいっきり言ってたな。
良スレの女官。

8月23日
　フレッドにビートルズ時代の古いギターを2，3本スタジオに持っていくように指示。リックが
ギターマニアというから喜んでくれるだろう。ゲストは丁重にもてなさなきゃ。

　スタジオに入ると既に二人が来ていた。ギターのリックは直立不動、ドラムのカルロスは殆ど下を
向いている。「やぁ、君たちの事はテレビで見て知ってるよ」と言うと、ようやく顔をほころばせる。
嘘も方便だな。I'm Losing You を3テイク。可もなく不可もない出来。ナイーブな歌を歌ったせいか疲れる。

　今日レコーディングの事がリリースされるとの事。はてさて、世捨て人の復活に世間はどう反応するかな。

８月２４日

　フレッドからジョージから電話があった旨受ける。昨日のニュースを見て知った口だろうが
自叙伝で俺を無視したジョージが一番とはね。リンゴからいち早く聞いていたのかな？

　勝手に電話するとマザーがうるさいのでフレッドにはマザーに対応するよう伝える。

YOKOは自由に電話することすら禁止していたのか！
それでいいのかジョン!?　戦えっ！　戦うんだっっ!!

8月25日
　気分が乗っているうちに、さっさとレコーディングを進めたいので
ちょっと早くスタジオに行くと、まだ誰も来ていない。

　考えてみれば、ビートルズの時は、みんなどの曲でも一応のケリが
着くまで全員つきあったよな。それと比べるとスタジオミュージシャンて
腕は良いけど、時間が来れば帰るし、気の利いたアイデアも出さない。

　ビートルズの連中とセッション、というのも良いか、と一瞬思うが
又モノポリーゲームをやることになる、というマザーの警告の方が
正しいよな。

　取りあえず20曲は出来た。スープのストックだぜ！

━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅（＾＾）]━―━―━―━―━―━―━―━―━―

━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅（＾＾）]━―━―━―━―━―━―━―━―━―

あげ

http://homepage.mac.com/hiroyuki43/hankaku/jaz08.html

　　　 　∧＿∧
ﾋﾟｭ.ｰ　(　　＾＾ ） ＜これからも僕を応援して下さいね（＾＾）。
　　＝〔~∪￣￣〕
　　＝ ◎――◎ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山崎渉

（＾＾）

8月26日
　昨日遅くまで作業を続けたせいか、起きたのが昼前だった。マザーを誘って
昼飯にでも、と下に降りると電話中でせっせとビジネスに精を出している。コレ
くらいのやる気をレコーディングにも発揮してもらいたいもんだ。腰を上げる気
も無い様なので、フレッドを連れて出かける。

　夕方からファクトリーでマザーの録音。昼間の活力はどうした、と思うと
イライラして来る。もうあと数日でレコーディングが終わるというのに、未だ
レコード会社も決まっていないのも苛立ちのタネだが。キャピトル（EMI)なんて
死んでもイヤだ。コロンビアはコンセプトを頑として拒絶してるしシブチンだし。

まぁ、週末一休みして気分転換だな。

良スレ保守

8月27日
　午前中ギター部屋にいると、ショーンが入ってくる。お父さんのサンクチュアリに
入るのは駄目だと言ったのに、ヘレンが外出した隙に狙って来たようだ。
ファズ（ギターの音色を変えるエフェクター）をＭＡＸ、ボリュームを上げるとキャッ
キャッと喜ぶ。即席のプライベートコンサートを3曲やって一緒に昼飯。

午後からマザーとチャールズを交えて、今後のメディア対応の打ち合わせ。
シナリオでは、ショーンが生まれてからの俺は、毎日朝パンを焼き、ショーンを
片時も離さない、完璧なハウスハズバンドだそうだ。得意料理は豆腐の味噌汁！

つまんねー・・・・

スルーで

餓鬼にここの面白さはわからない。
つーかここに来るのは100年早い。

8月28日
　昨日録画しておいた『サタディ・ナイト・ライブ』を見る。ジョン・ベルーシとギルダ・ラドナーは
相変わらず最高だな。前にポールと見てたとき、一緒に勢いでスタジオに押しかけて「She loves you」
でも二人でやるか、と盛り上がったんだが行かずじまいだったな．．．

　そうだ、ワールドツアーに難色を示すんなら、コレに出ようとマザーにけしかけてみよう。
「デビッドレターマンショー」に出るより遥かに楽しいぞ。ここの放送作家はサエてるから、ベッドインの
ネタあたりで面白いコントを作ってくれるだろうな。

↑実現して欲しかったな、マジで。

>>110
禿同。でも日本公演も欲しかったけど。

age

Fシーマンの本にしても、８０年代半ばに出た同じ邦題のジョン・グリーンの本に
しても、暴露っぽい内容の割には、読後にジョンへのマイナスイメージって全然
沸かないんだよね（ヨーコへはあるけど。因みに俺は、ヨーコ嫌いじゃないです）。
あれらの本に書かれてることが全部本当だとしても。不思議。

保守。

8月29日
　今日はまさしくア・デイ・オブ・ザ・マザーだった。

　ミキサー室に見慣れない男がいるな、と思ったらアトランティックの奴とのことで
マザーがそれに気づいた瞬間、レコーディングは中断、いきなりスタジオの責任者を
呼びつけて吼えまくり。

「ガードが完全というからここを選んであげたのに、なんであんな男が入ってこれるのよ！」
　どうやらたまたまフレッドと一緒のエレベーターに乗り込んだ為、この階に入れたらしい。

「フレッド、彼が誰だか解ってるの？彼は私たちのこのテープを盗みにきたのよ！盗まれたら
どれだけの損失が出ると思ってるの？アドバンスだけで8桁提示しているレコード会社だって
あるのよ！」
　俺はそこまで聞いてソソクサとトイレに避難。同意を求められたって俺も答えようがないよ。
明日でバンド全員のセッションは終わるのに、まだ契約先がみつからないんだから。

　戻ってみると、さっぱりしたせいかレコーディングは至って順調。セッションの様子を撮る
カメラマンにバリバリ指示を出して、俺を唄わせる。猛獣は猛獣使いの言うことを聴かにゃ。

　これだけ気分がよければ、例の「日本脱出」作戦ができそうだ。さあ、とにかく明日（正確には
今日）で一応のフィニッシュだ。war is over if you want it!


　

良スレ保守

age

　__∧＿∧_
　|（　　＾＾ ）|　＜寝るぽ（＾＾）
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　＼ |⌒⌒⌒~|　　　　　　　　　山崎渉
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　|（　　＾＾ ）|　＜寝るぽ（＾＾）
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　＼ |⌒⌒⌒~|　　　　　　　　　山崎渉
　　 ~￣￣￣￣

ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ？(俺を買え）」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。）
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。

8月30日
　昼前起きるや否や散髪され、スーツにネクタイ姿となる。これでマザーとカフェで一服
という調子の写真を撮られる。今日で大掛かりなセッションのお終いということで一日中
この格好で夜の打ち上げまで続く。お気に入りのチャイニーズレストランを予約したというので
大好物の卵のスープを加えることをフレッドに伝える。

　今日は２時間もあれば全部済むだろうと思っていたら、延々と４時間掛かっちまった。
昨日のツケが廻ったせいか、マザーの声の状態が最悪でなかなかテイクが取れない。おまけに
テレビはビートルズのドキュメンタリーを流し始めた。最悪。またポールが「イエスタディ」
でも歌うシーンが出てくるんだろう。サエナイ奴だ。画面にショーンの写真をビタッと貼っとく。

　ようやくセッション終了。１０時過ぎにレストラン着。飯はうまかった。開放感の方はさぞかし格別
格別だろうと思っていたら、意外にもそうでもない。むしろこれからの編集作業に時間が掛かり
そうな予感というか、不安の方が大きい。まぁ、幸か不幸か時間の猶予はあるから焦らずやるか。
ストックはダブルアルバムを作るくらいあるんだから。Hard times are over ! ヤッホー！

４，５０代のオヤジがつまんねー妄想書いていて、キモイ。

>>121
[ 画面にショーンの写真をビタッと貼っとく。 ]

ﾜﾗﾀ

このスレ初めてきたけど、おもしろいぜ。ファンになった。

１９８０年９月１日
オレのカムバックレコードが売れるかどうか心配だ。
口には出さないがイギリスで売れて欲しいし、みんなに愛されていたい。
チャートの一位とりてーなぁ。
一位を取れなくなって何年たっただろうか。

http://homepage.mac.com/hiroyuki44/hankaku06.html

１９８０年９月４日
でもジョージやリンゴも落ち目だしな。
ポールは、チッ、まだ人気あるのか。
それにしてもウィングスはメンバーチェンジが多いな。

早く、続きが見たいなり・・・

自作自演でスレ盛り上げようとするな

>>129
自作自演じゃないだろ。このスレのファンは多いぞ、多分。

夏厨はほっとけ。
気になるなら蚊取り線香でも焚いておけｗ

（＾＾）

9月5日
　新聞によると、ＮＹの自由党が民主党のカーター不支持を決めて、無所属のアンダーソン
に鞍替えするとの事。均衡だった大統領選挙もこれで共和党のレーガンが優位になりそうだ。
インフレ、ソ連のアフガニスタン侵攻に指をくわえて見ていたカーターじゃ駄目だという
判断か。次は共和党か．．．となると、来年早々にも又ＦＢＩが盗聴器でも仕掛けに来るかもな。
俺は政治運動なんて、もうやる気もおきないよ。車輪は勝手に廻ってろ、だ。やるならジェリー
ルービンの家にでも仕掛けとけよ、全く。

　夕方からスタジオでオーバーダビング作業。切っては貼って、塗っては消す作業を繰り返す。
フリンジ（二重録音等でボーカルに微妙なズレを作り、ボリュームと立体感を出すジョンお得意の
方法）の誘惑に駆られるが、今回は出来る限り素で臨む、とみんなに宣言してるからな。
　エコーをビンビンにかけるか、多重コーラスにするか．．．

そういえば、フランジャーって語源ジョンだったんだっけな。

　　　 (⌒V⌒)
　　　│ ＾ ＾ │＜これからも僕を応援して下さいね（＾＾）。
　　⊂|　　　　|つ
　　　（＿）（＿）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山崎パン

9月6日
　ニューズウィークの記者とインタビュー。以前の打ち合わせの通り、5年間の主夫生活と
今回の音楽活動再開の話。話すまで億劫でしかたなかったのに、終わってみればもっと
喋りたいという欲求不満が募った。何でだろうと考えてみると、結局、記者を媒介として普段
マザーと喋れないことを喋れたということなんだろうな。バミューダに行った時だってまともに
話す時間も無かったし。牛売ってる場合じゃないだろマミー。

　次のインタビュー候補として、「プレイボーイ」が来るかもしれないという事。インタビ
ュアーとして中綴じのオネエちゃんでも来てくれるんだろうか。ワォ。まぁ、マザーの数合
わせ試験をパスしなければならないんだから、向こうも難儀なこった。

　夕方からスタジオでバッキングコーラス取り。思うようなサウンドが出来ずに煮詰まる。
スタジオの機材は進歩しても、詰めてく作業だけは簡略も進歩も無く手探りを続けるしか
ないんだな。気分転換を図る為に、フレッドにキャンディを大量に買ってくるように頼む。

メガネ、巨乳、少女、緊縛、美女、ストッキング。
さあ貴方の股間をムズムズさせる語句はいったいいくつありますか？
全てのエロを網羅した作品です。
アニメとはいえこれだけたくさんのフェチ心をくすぐる作品はめったにありません。必見！！
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>>136
>話すまで億劫でしかたなかったのに、終わってみればもっと
>喋りたいという欲求不満が募った。何でだろうと考えてみると(後略）
凄ぇ〜鋭いと思った。ジョンのインタビューが妙にフランクな感じがするのは、
実は本当にこういう裏事情があったんじゃないかという気がする。

9月7日
　久々の休み。ショーンとブランチを一緒に取る。この間スタジオに連れて行って
パパがどんな仕事をしているのか見せたが、はたしてどう思ってるのか。

「ダディのお仕事がなんだか分かったかい？」
「うん、ミュージシャンだよね。いろんな楽器を使ってたね」
「そうだよ、少しは尊敬してくれたかい？」
「うん。あんな暗くて狭くて窓も無いような所でお仕事なんて、ダディは我慢強いね」

40年近く生きてきたが「我慢強い」と褒められたのは初めてだ。ミミが聴いたら噴飯ものだな。
俺は我慢の人だったのか．．．

　リンゴから電話。都合により約束していた今月は来れそうに無いとの事。お詫びに今度は
新妻バーバラをつれて来ると言う。感謝祭辺りで会えそうとの事。残念だけどしょうがないか。
俺も今バタバタしてるしな。

＞「うん。あんな暗くて狭くて窓も無いような所でお仕事なんて、ダディは我慢強いね」
＞40年近く生きてきたが「我慢強い」と褒められたのは初めてだ。
＞ミミが聴いたら噴飯ものだな。 俺は我慢の人だったのか．．．

これって創作でしょ？天才だ・・・

>>140
禿同。凄え・・・。

まだ続いてたのか。
おもしろいなあ。

age

age

age age !

9月8日
　午後からニューズウィークのインタビューの続き。ダコタの生活を根掘り葉掘り聞いてくるので
プライベートジェットを持ってるとか帆船のようなデカい船を持ってるとか適当にホラを吹いとく。

　マザーから「プレイボーイ」のインタビューを受ける旨聞く。早速明日から来ると言う。インタビュ
アーは金髪のオネエちゃんじゃなくて、ブルネット（黒髪）の素敵なオニイさんとのこと。うへぇ。

　午後からスタジオで明日の録音のための打ち合わせ。プロデューサーのジャックとも話して
『ダブルファンタジー』の曲リストもほぼ決定する。「スターティング・オーバー」が基軸になるのと
マザーの曲数に合わせる為にバミューダで作った、本当の意味での”再出発”の曲は大分外され
ることになる。まぁ、しょうがない。次のアルバムに廻して、アレンジに時間を掛けるか。

　来年辺りからコンパクトディスクというものが出回るそうで、いずれはレコードに取って代わる
ということだ。レコードの4分の1の大きさなのに、片面でベートーベンの第九交響曲が丸々入る
ほど大容量で、デジタルデータだから音も劣化しにくい、といい事づくめだという。

　でも、本当にそんなもんか？大容量ということはＡ面とＢ面という区切りが無くなって、これからは
そういうことも考慮して選曲しなきゃいけないという事になるな。折り返し無しか．．．

　大きさも4分の1じゃ、絵としてのジャケットの魅力が半減するんじゃないか？始めからコンパクト
ディスク用に作られたものならともかく、レコードを前提に作られたジャケットじゃあ、なんとも
興ざめだよな。ビートルズ時代のはどうでもいいとして、俺のソロをアルバムぐらいはコンパクト
ディスクに直す時、デザインを代えたいな。

最後の一文でほろりときた・・・

保守

ここ面白い。

フレッドの本読み返します。（本棚、本棚・・）

うわっ！ごめん！上がっちゃった！！

早く続きが読みたいぞ！

9月9日
　今日はゴスペルクワイアのコーラス録りの為、先ずはヒットファクトリーじゃなくてＡ＆Ｒスタ
ジオへ行く。俺のラッキーナンバーの日だが、果たして如何に。ピックアップしたインタビュアー
はリムジンに乗るのは初めてのようで、ひたすら縮こまっている。

　短いコーラスなのだが、集中力散漫で思ったようにいかない。ビシッと示しをつけるために
フレッドにダコタへ帽子を取らせに行き、「俺の言ったのと違うだろうが！」と一喝する。その様
子を録音室から見ていた連中に緊張感が走り、その後は思った以上の成果。フレッド、ゴメンな。

　気分良くスタジオを出ると、ファンから「ポールは元気ですか？」と訊ねられる。カチンと来て
「ポールって誰だい？」と返す。ヒットファクトリーで早速ミキシング。史上初の日本人とゴスペ
ルの融合ってワケだ。

　夜、自宅に戻ってようやくインタビュー開始。簡単に済ますつもりが「今までの休止期間があって
あるべき姿を見つけたのですね？」等と黒毛のニーチャンの質問がなかなか良いところを突いて来る
ので、予定時間をオーバーして話す。辛い時も終わるが、良い時間もすぐに過ぎるね。

＞辛い時も終わるが、良い時間もすぐに過ぎるね。

おぬしなかなか文才があるな
只者ではないと見た

ハードタイムイズオーバー

9月10日
日本のタダノリ・ヨコオから絵が送られてくる。
最近の彼には興味がないので、ショーンへ落書き用にと渡す。

9月11日
　朝から「ラ・フォーチュナ」（注：行きつけのカフェ）でインタビューの続き。今日は子供の話というので
喜んでいたら、ショーンだけでなくジュリアンやヨーコのキョーコのことまで遡りやがった。

　キョーコをヨーコの元に取り戻せなかったのは、俺の人生最大の悔恨なんだよな。スペインで拉致
まがい、というより拉致そのものでキョーコをコックスから奪ったけど、結局彼女は父親の方を選んだ。
子供なら母親を選ぶに決まっている、と高を括ってたのが間違いだったワケだ。子供は自分の身近で
自分を守ってくれる人、愛情を感じさせる人の方を選ぶことを俺もマザーも思い知った。

　あと、電話口で「キョーコを返せ！さもないとあらゆる手段を使って、お前の居所を突き止めてぶっ殺
すからな！」と脅したのもまずかった。奴は本当に雲隠れしちまった。シンシアと平和裡に会い、ジュリ
アンとの交流を続けられる状況を作ったマザーの外交手腕を見せ付けられた。

　俺もマザーも、最初の子供を手放した。育てる能力も知識も無かったのだから仕方が無いとはいえ
今でも自分の分身が自分の知らない世界のどこかで生きていると思うと、時々堪らない気持ちになる。
　オヤジやお袋もこの寂しさを味わっていたんだろうな．．．

　夜、ショーンの寝室に行ってしばらく寝顔を見る。俺の言うことは半分無意味だけど、お前に近づき
たくて喋ってるのさ。わかってくれよ王子様。

>俺の言うことは半分無意味だけど

「ジュリア」ですね。ホント、ここの日記、読むのが楽しみ。あの日の前日に、少し
ずつ近づいていくのが、少し寂しいけど。

このスレイイ！ブックマークつけました。

9月12日
ときどき自分の過去作品について考えを巡らす。
ハード・デイズ・ナイト、イン・マイ・ライフ（断じて僕の曲だ！）、ア・デイ・イン〜、
ウォルラス、ユニヴァース…。
確かにどの曲もミューズは降りてきていた。
今となっては、どうしてあれだけの曲想が自分に生まれたのか解らないし、信じ難い気持ちだ。
続いて今の自作も想起する。世間でいうところの「コンパクト・ディスク」並にコンパクトに
なっちまった。
等身大の歌がどうしたって！？俺はまだ40だぜ。ショーンがなんだヨーコがなんだ。
俺はまだかつてのファブ・フォーとしてひと花もふた花も咲かせられる！
復活第一弾はファミリー路線だが、来年からはアヴァンギャルド・レノンの復活だ！
なんてことも妄想するんだ。
「財産なんて無いと想像してごらん」とかつては歌っておきながら、僕の資産は今何十億ポンドあるんだろう？
ラジオから流れる数々のくだらない歌を聴きながら、無為に暮らす毎日がふと空しくなったりもするんだ。
疲れた顔で帰宅するヨーコ。“ダディ遊ぼう”とズボンを引っ張るショーンの顔を見るまでの
わずかな時間には。

>>158
微妙にいつもと文体が違いますね。別の人ですよね？

>>158
悪いけど、これっきりにしてくれ。いつもの「ジョソ」氏による日記じゃなきゃ、
面白くない。

９月１４日
今日リッケンバッカーのギターを弾いた。

>>158
他でやるなら悪くないと思うけどさ・・・

別に誰が書こうといいじゃないですか。
僕も最初のほうに何回か書きましたし。

面白いかどうかだろ、問題は。

ﾏﾀｰﾘしましょう。
荒れてジョソ氏が来なくなるのは嫌なので…。

もしつまんなかったら自分の中ではなかったことにする、
……ってことで、スルーするのが一番いいかと。

なに、このスレって、１のいう本を訳しているのか、
それとも妄想小説日記をたんに書き綴ってるだけなのか？

９月１５日
ヨ−コのつくる日本料理はマズい。

基本的に誰が書いてもいいとは思うが、日付けだけは過ぎて行く。
スルーする場合には同じ日付け、あるいは数日遡って書いてもいいのではないかと。

>>168
同意。「ジョソ」氏には、他の連中のウザイ書き込みを無視して、健筆をふるって
もらいたい。１５８はまだしも、１６１や１６７など荒らし以外の何物でもない。

>>169
まあ荒らしとまでは言わんけどな。最初のほうでは
結構こういうレス多かったし。ジョソさんはすごいけどさ。

>>169
１０月９日とか１２月８日とかそういう特別な日にゃ文才のあるジョソが書いた
ほうがいいだろうが、他のどうでもいいような日は誰が書いてもいいだろ。
オレはこのスレを最初から楽しんでるんだよ。
ここは誰でも日付つけてカキコできるトコ。
わかる？ジョソのカキコみてスレ住人になった途中参加のキミ。
仕切り房でウゼーし、キミのカキコも荒らし。

>>171
ほぼ同意。


それから、こういう空想、妄想スレに感激する人もいれば
馬鹿馬鹿しい、アフォらしいと思う人もビーファンにも普通にいる訳で、
そういうのも踏まえて覚悟してやっていってちょ。
ここは誰のもんでもありませんよ。

ここらで議論を終わろうよ。ジョソ氏も他の人も
書き込まなくなっちゃうよ。

>>161、>>167
最初の頃なら許せるんだけど。今はだめだ。

>>171
文才ない奴に限って、えらそうなこと言う罠ｗ

>>175
ジョソヲタはえらそうな煽り房が多いね。
ねえジョソヲタのキミ（ｗ。

9月16日
　昨日からどうしてもビートルズの話がしたいらしく、デビッド（シェフ）のニイちゃんが執拗に再結成の
話に水を向けてくる。もう何万回繰り返したか判らんが、ビートルズは終わったんだ！墓を発いて死者
を掘り出したら踊り出すとでも思ってるのか。

「チャリティのために」とか「同窓会のつもりで」なんて名目も詭弁だ。バングラディッシュ・コンサートで
一体誰が一番金を懐に入れたか判っているのか？同窓会なんて一生出るもんか。何よりも４人が集ま
るかどうかは俺たちが決めることで、外部から言われて、はいそうですか、という話じゃない。

　マザーが金曜日にデビッド・ゲフィンという新興レーベルの社長と会うから、合図があったら下に
降りてきてくれとの事。レコード会社が未だに決まらないんで、伝説のファブ・フォーの一人、ジョン
レノン様直々のお出まし願うとはマザーも必死だな。でも、マイナーレーベルで初のプラチナディスク
達成ができたら、それはそれで面白いかも。先ずはオーディションに合格すると良いんだけどね！

＜お詫び＞
　このスレでネタを提供しているジョソです。ここ数ヶ月このスレを勝手な方向に持っていったことで
いろいろご迷惑をおかけしてしまい、気分を害された皆様には一言お詫び申し上げます。すいません。

　レコーディングの頃から例の日までは、この本やラストインタビュー等沢山の資料があり、私自身も
自分の書いた話が受けたりすると調子に乗ってしまい、どうしても二、三行で済まず長々と書いてしま
いました。

　これはあくまで２ちゃんならではのお遊びなので、さまざまな書き込みがあるのが当然だと思います。
ただ、自分の書いたネタを叱咤激励してくれる方がいるのも、ネタ職人としては素直に嬉しいことです。

　これからは少し短めのものも書いてゆきます。ただ、9月19日はシーマンの本にもあるようにデビッド
ゲフィンとヨーコの会談があり、他の人が同日を書いても重複も厭わず書かせて頂きます。ちょっとし
たアイデアも思いついたので長めになりますが乞ご期待！

ジョソよ
お前が謝ることは全くない
お前のカキコは面白いぞ
正直只で人に読ませるのがもったいないレベルだ

９月１７日
１９日にはどうしても契約とりたい。

ビー板のオアシス、ですよここは。

ジョソ、あんま気負わずに頑張れ。12/8まで読むからな。

この板の主役ジョソより周囲の方がエラソーだが。

どうせだったら12/8以降も続けてくれ

9月18日
　昼からフォトセッション。15日に引き続きシノヤマキシンが、又アフロ頭を振り乱してやって来た。
セントラルパークで何度もキスシーン。人前で何度もキスするのも恥ずかしくなってきたんで「どん
な注文でもつけてくれ。俺は彼女のマシーンなんだから」と宣言して腹を括る。

　ジャスピアニストのビル・エヴァンスの訃報を聞く。ストーンズのブライアンといい、この世界では
本当に頭が良い奴はどうしてダメになってしまうんだろうか。どうして孤立するのか？自制心でも足り
ないというのか？でも、自制心の足りなさでは俺のほうが遥かに上だと思うんだけど、どっこい生きて
るもんな。ひとまずショーンとマザーと神様に感謝。

　夕方からスタジオで「キス・キス・キス」のリミックス。今日はキス・キス・キスの日だったね。

9月19日
　昼前、マザーから合図。至聖所（注：ヨーコの執務室）に降りる。デビッド・ゲフィンは（ロスで飲
んだくれていた時、一緒だった言うがさっぱり覚えてない）背丈はマザー位の小男だが目がランランと
輝いている。開口一番「あなた達のレコードを出したいんです」と来た。

「「俺の」レコード、じゃないの？」とジャブをかますと、「いえ、あなた達のです。先程ヨーコさん
から『ダブルファンタジー』のコンセプトを伺っただけでまだ曲も聴いてませんが、話を聞いて是が非
でもウチで出したいと、その念を強くしました」と。ほぉぉぉぉぉぉぉ

　初っ端から莫大な宣伝費をちらつかせるとか、「あなたのファンです」なんて言わないところは気に
入った。ディストリビューションをワーナーがやるというのは枚数売る上では結構な話だが、それだけ
ワーナーが何やかや言ってくる可能性が高いのはナンだな。まぁ、エルトンもゲフィンに移ったという
し、「ゲフィンレーベルは、私にとっても『再出発』なのです」と言うのも、何かしら縁を感じる。

　最近の業界状況などを聞いて談笑し、「分かった。他の引き合いもあるみたいだから即答はできない
けれど、引き続きヨーコと話してくれよ。俺はレコードがソノシートだったり、ジャケットが茶色い袋
じゃなければ、それでオッケーさ」と努めて大物アーティストを気取って部屋を出る。

9月19日
　　実のところを言えばこれ以上、レコード会社が決まらなければ、クリスマスシーズンにすら間に合
わない（注：クリスマス商戦には、11月下旬の感謝祭前には品物を用意しておかなければならない）
土壇場だったから、ベラボーに嬉しい！マスターテープを抱えたまま年越しなんて、ひもじ過ぎるぜ！
　嬉しさのあまり、エレベーターを使わずに７階を階段で駆け上がったらエラく疲れた。

　夕方改めてマザーに呼ばれ、数字合わせの結果も上々なので、ゲフィンで決めるという。来週早々に
は基本契約を結ぶ用意をする予定とも。条件を聞いたらビートルズの時のキャピタルとの再契約には及
ばないが、ビートルズ無しでこの数字はかなりデカイ取引だ。

「さすが母ちゃん（マミー）、愛してるよ！」と叫ぶと「私もよ。頑張ってね、父ちゃん（ダディ）。
でも、まだサイン前だからくれぐれも内密にね」と釘を刺される。お、慎重だな。部屋を出ると周りに
「レコード会社が決まったよ！」と言いふらす。誰も俺の世界を変えられないぜ！

＜同日オノ・ヨーコの日誌より＞

10：00ゲフィン社社長　デビッド・ゲフィン来訪

　ゲフィン社のプレゼン。ワーナーとの関係の説明。資金はワーナーのひも付き。太い。
　こちら側の意向提示。双方の条件提示の上、大枠の部分では口頭ながら合意。

　下記条件をガイドラインとして双方の弁護士で基本合意書のドラフトを即刻用意。
　契約期間と最低保障以外の諸条件は追記対応。

契約期間：締結からｘ年。継続は双方の同意必要（横に「タスク（ノルマ）」の文字）
新譜：ｘ枚。コンピレーションアルバムを除く　→　ライブ盤別途交渉
契約金　：初回ｘｘドル。以降新譜発売毎に分割。払い戻し不可（この部分に下線）
最低保障：ｘｘドル　→　前払いｘｘ％、残りアルバム初回出荷後６０日以内
シェア：レノーノ社ｘ％　自主的な販促費用考慮せず
ゲフィン社ｘ％
ワーナー社ｘ％
→プロデューサーとの契約は一括払いへの変更指示。
成功報酬：売り上げｘｘ万枚以上ｘ％、ｘｘ万枚以上ｘ％にアップ
ペナルティ：遅延ｘ％減。その他契約不履行の場合、成功報酬の解除等。

その他：・初回シングル10月中旬、アルバム11月上旬〜11月中旬　→　デッドライン
・既存アルバムの販売権はキャピタルとの契約終了後別途交渉
・プロモーション額はワーナーと協議の上決定。初回ｘｘドル予定
・ゲフィン・他レーベルアーティストとの競演盤（横に「カード」の文字）

　昼前ジョン登場。駄目押し。俄然デビッドの説明にも熱が入り、ジョンも気に入った模様。
　ジョン退席。ドアの外から「ヒャッホー」という叫び声。苦笑。（欄外に「バカ」の文字）

たくさんｷﾀ━━（ﾟ∀ﾟ）━━ !!

なっしんごなちぇんじまいわー

190のさいごの1行、最高だねｗ
しあわせだったんだなぁジョン・・・

↑間違った。188だわ。

ホント、面白い。いいわあ、このスレ。

ジョソさーーーん

9月20日
　久々に目覚めの良い朝。しかし、レコード会社が見つかったのはよいが、実際ゲフィンがどんな
レコードを出しているのか心配になって来た。フレッドにゲフィンのレコードを買ってくるように頼むと、
ドナ・サマーの『ワンダラー』を持ってきた。ジャケットを何度もひっくり返し、透かして齧って曲げて
あおいでためつすがめつ眺める。

　特に駄目な所というのは無いね．．．うーん、結構なことだけど何か気に入らない。

　そうだ、レノーノ社のロゴでも作って入れてみるか。日本とイギリスの国旗を重ね合わせてみるな
んてどうだろうか。ヒノマルもユニオンジャックもシンメトリックだから、バランスは取り易いだろうし、
うまく行きそうだ。米国コングロマリットに対する英日同盟のささやかな抵抗の証、てところだな。

　フレッドに二つの国旗の写真の複製フィルムを手に入れるように指示。グラフィックデザインなんて
アートスクール以来だね。といっても、その課題もすっぽかしてたから、初めての作業かもしれない。
クラウス、もといスチュよ、力を貸し給え。クラウスのようなプロに頼むとゼニが掛かるし。
　
　よし、ゲフィンレコード対策はこれで完璧。ぬかり無し！　あ、レコード聴くの忘れてた。

新作おつカレー様です。

>もといスチュよ、力を貸し給え

前はミミおばさんの名前が出ていたが、ジョンにゆかりのある人たちの名前を、
実に効果的に出してくる。そこがジョソさんの凄いところ。ホント、いいモノ
読ませていただきました♪

ジョソ・レノソ

フレッドって良く考えるとジョンのパパと同じ名前だな

1の本、普通に大手書店に売っていた。

ゲフィンて、あのゲフィン-キングのゲフィンでしょ。ジョンのアマチュア時代
からのヒーローの一人なんだから、少し淡白すぎるかな、と。おせっかいbyピンク・・

釣りか？
一応、それはゴフィン、とマジレスしとく。

>>201
少し馬鹿すぎるかな、と。

本気で間違えてた。今大腸が飛び出したところで、介錯の刃が首に

>>204
お前なかなか面白いじゃねぇか

おもしろいから生きてろ201！

どんな本

WEDNESDAY, October 31, 1979

J meeting with YO, trying to persuade her to join them
for a matinee performance of Peter Pan, but she begs off, says she’s “too busy”.
While J is in the inner sanctum with Y, Sean hangs out in the outer office & asks Rich:
“What’s your favorite Beatle song? …Mine is Strawberry Fields!”
Rich & I look at each other with amazement.
J emerges from the inner sanctum a few minutes later looking peeved.
It’s his first outing since returning from Japan & he’s no doubt
disappointed that Y won’t join him & Sean.

9月21日
　ショーンと一緒にテレビを観ていると、真っ昼間からタキシード姿のフランク・シナトラが
出てきた。お得意の『マイ・ウェイ』じゃなくて『ニューヨーク・ニューヨーク』という曲を
歌っている。ライザ・ミネリが歌ってたのを去年だか今年だかに吹き込んだそうだ。

　ベタな衣装でベタな曲だよなぁ、ご当地ソングかよ、と苦笑しながら隣のショーンを見ると
きゃつの目が輝いている。「パパもこういう歌を唄うといいよ。こういうピシッとした服でね！」
と真顔で仰る。「．．．これはちょっとまぁ、ダディの趣味じゃないよ」と言うと「売れなくていい
の？」と相変わらずドキリとすることを言う。

　今度のレコードが高い評価を得られるかどうかが問題であって、セールスが10万枚だろう
が100万枚だろうが然したる問題じゃないと思っていたが、本意じゃなくても（世間では重要
なんだろうが）人気を得るための努力をすることは大切なのかもしれないな。大統領だって
素っ裸にならなきゃならん時もあるしな。む、誰かの歌の文句じゃないか。ハーモニカを落と
しちまったよ、アルバート。

>>209
乙

ところで質問なのですが
＞大統領だって素っ裸にならなきゃならん時もあるしな。む、誰かの歌の文句
＞じゃないか。
実際には誰の歌なのでつか？洋子？
＞ハーモニカを落としちまったよ、アルバート。
この最後の一節の意味とは？
おながいします。

アンクル・アルバート

>210
ちょっとヒントを

「大統領を」はある有名な人の代表曲の中の一節です。ジョンは割りとこの人を意識していたと思います。
そういえば、『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』では、ニクソンと毛沢東を裸踊りさせてましたね。

「アルバート」は前が誰かを判るとすぐ特定できると思いますが、実はこのフレーズ自体が、ある曲の最後
の台詞です。唄っているのは有名な人ですが、その中ではかなりマイナーな曲なので当てるのは難しいかも。

>>212
「大統領…」はディラン、
アルバートはディランのマネージャーのアルバート・グロスマン、
ハーモニカを落としちゃったよの曲は
S&Gの『A simple desultory philippic(簡単で散漫な演説)』だね。
横やりすまん。S&G好きなもんで。

>213
当り！『イッツ・オールライト・マ』の一節"even the president of the United States sometimes
must have to stand naked."

>210
最後の一節の意味は特に無いです。単に思いついただけで。多分ジョンもこんな曲知らないでしょう（笑

因みにこの曲のサイモンのソロバージョンでは"I've been John Lennon"（俺はジョンレノンだった（かぶれ
ていた）という一節が入っていますが、これも特に意味はないでしょう。

と、ディランネタの前フリしたところで、後日「serve yourself」の話を書きたいと思います。乞う期待。

>>214
サンクス。10月9日（ジョン40歳の誕生日）の日記も楽しみでつ。
言うまでもないかもしれないが、貴殿の文章はセンスが本当にいいね。
小説とか書いているのでつか？（あるいは以前、書いていたのかな）

>215
喜んでもらえると嬉しいです。ペースが遅くてすみませんが、鋭意創作中ということでご勘弁下さい。
余談ですが、1980年と今年2003年は日付と曜日が同じ（11月5日は火曜日）ですね。このネタを探って
居るうちに気づきました。

創作というのは殆どやったことが無いですね。でもこれも純粋の創作というよりは元ネタに対して「何で
こんな事を言ったんだろう」「何でこういうことになったのか」という勝手な解釈（邪推）がかなり混ざって
いるので書けるのかもしれません。誕生日の日記うまく書けるかなぁ．．．

自己修正レス

×11月5日は火曜日
　　　　　↓
○11月4日は火曜日

誤字脱字は文章センス以前の問題（苦笑

日付的には（年度も？）とうに過ぎてしまっていると思われますが、カポーティ
のインタビュー「カメレオン達の歌（違うかも）」の中のエピソードで、カポーティ
の友達がダコタハウスの高層階の部屋で訪ねた女友達を待っている際に、壁にボール
を投げて跳ね返ったところをそこの飼い犬が受ける、といった遊びをしていたところ
、手元が狂って、開いていた窓の外へボールを投げてしまい、犬もそれを追って高層
階から飛び出してしまった。いそいで、階下の中庭に下りると、ジョンレノンがその
犬を看取っていた、というものでした（細部自信なし）。これをジョンの側からみたら
どんな事件と映ったのか、興味があります。万平ホテルの猫事件といい、動物に関する
エピソードも結構ありますね。この犬の話はカポーティの本でしか見たことがないので
他にご存知の方がいらっしゃれば、教えてください。P.S楽しみに読んでおります。

>>218
その話、初耳。なんかびっくり。貴重なお話、ありがとうございます。

トルーマンカポーティのインタビュー本のタイトル間違えました。
「カポーティとの対話」とか、そんなタイトルだったような気がします。
「カメレオン〜」は確か別の小説でした。

>218
カポーティの話は早速読んでみます。万平ホテルの猫事件は初耳です。どんな話でしょうか？
猫の世話は厭わずやったという猫好きのジョンと猫の話はいつか書いてみようと思っておりまし
たので、エピソード提供ありがとうございます。次回は意地悪なジョンの話になりそうです。

うろ覚えで、どなたか資料お持ちの方、助けてほしいのですが、
万平ホテルあるいは誰かの別荘で、猫がどこからか外壁と内壁の間
に入り込んでしまったのをジョンが発見し、友達に大工さんがいる
から復旧は心配ない、と内壁を工具でバリバリはがして救出した、
といったようなちょっとしたエピソードでした。
確か、出典は軽井沢の紹介本だったか、テレビのジョンと軽井沢の
特集だったか、あるいはジョンの本で日本滞在にページを割いた
ものがあったのか。他スレの応援を求めた方が早いかもです。
記憶力の無さと物持ちの悪さを悔やみます。
それでは日記に期待します。お邪魔しました。

>>221;>>222
（以下、プロデュース・センター刊「NOWHERE」９７年冬号１５頁より。但し従業員名
のみ当方判断で仮名）
（万平ホテルの）屋根裏に住み着いた猫が子どもを生み、その子猫がカフェテラスの
壁と壁の間の隙間に落っこちてしまったのだ。壁の中からの、子猫の悲しげな鳴き声
を、ホテルに戻ってきたジョンは耳にした。
ジョンはすぐ、「猫を早く出してあげたい」とフロントに連絡。その時居合わせたOさ
んの記憶によると、
「あれは９時ぐらいだったでしょうか。ホテルでも翌朝壁を壊す手配をしているとお答
えしたんですが、ジョンは『そんなに待てない』というんですね。早くしないと死んで
しまうかもしれないと。それなら『自分が出してあげる、友だちが大工さんだからうま
く出せるから、壁は元に戻すから、傷つけないようにするから』と…」
英語で懸命の説得にホテル側も同意、ジョンといっしょにみんなで２時間かかって壁板
を壊し、無事３匹の子猫を助け出した。

ジョン…なんてイイヤツなんだ｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡

昔、NewMorningの頃のディランがしゃがんで愛犬（コリー）の頭を撫でている
写真をみたことがありますが、現在に至るまで見てきた全ての彼の写真の中で
一番柔和な顔をしてました。
ディランにしてもジョンにしても、自分が「超有名人様」であることなんか全く
意に介さない動物たちに対しては、何というか自分の一番「ソフトな」部分が
出ていたのかもしれませんね。

>222-223
ありがとうございました！参考にさせて頂きます。
で、心温まるエピソードの後ですが．．．

9月22日
　昼過ぎフレッドがやって来て「ニューズウィークに載ったインタビュー記事で、僕達のことを
”おべっか使いの奴隷達（SYCOPHANT SLAVES)”と言った事にリッチ（注：会計士兼秘書）
がひどく怒っています。今日は１階のオフィスに行くのは控えて下さい」と、おずおず言う。

　ふーん、俺そんな事喋ったんだ。でも、俺の言うことをいちいち真に受けてたら体がいく
くつあっても足りないぜ。ブライアン（エプスタイン）や、マルもネル（ニール・アスピナール）
も、もっとキツイ冗談を受け流してくれたのにね。

「すまなかった。屈辱したつもりはないけど彼を軽んじていたようだ。これからは彼の事を
”おべっか使いの奴隷”じゃなくて、”おべっか使いの君主(SYCOPHANT SOVEREIGN)”と
呼ぶよ。地位も格上げしたし、文字数も多くなったからこれでいいだろ？」と言うとフレッドは
口をへの字に曲げた。

　ジェリールービンも「電話をよこせ！」と言ってたそうだし、アメリカ人は英国流ウィットが
徹頭徹尾お気に召さなかったようだ。明日からは気をつけよう、日記には書いておこう。

ビトールズ時代から好んで毛皮のコートなど着まくってたくせに
ある時にはたかが野良ネコごときで建物を平気で破壊する。
典型的なアングロサクソン思考回路だな。

心温まらないし全く感動もしない。

>心温まらないし全く感動もしない。

同感。でも問題は矛盾を抱えた全体像が面白いかどうか、という点
に移っているようだよ。

ジョンもディランもアングロサクソンじゃないけどね。

ジョン、髪薄くなってたのか・・・

>>227

>>227はアングロサクソンという言葉を使いたかっただけ

>>226
乙！

>>227
ルーフトップの毛皮のことなら、寒かったから急遽ヨーコに借りたはず。
大和魂思考回路？

ビートルズの中でアイルランドの血が入ってないのはリンゴだけだす。

リンゴのルーツは、ジャン・ポール・ベルモントと同一と考えるのは
私だけでしょうか。

227は今頃うなされてまつ。

9月23日
　昨日の記事への反応が大きく、いろんな奴から電話があったそうだ。バーンスタインが
コリもせずに「今こそビートルズの再結成を！」と連絡してきたり、10年前から変わらん奴、
変わった奴、人生イロイロだね。

　早速ゲフィンとのＬＯＩ（基本合意書）が届いた。奴が俺に福音をもたらすユダヤの王様
（注：第二代イスラエルの王ダビデ）となるかメフィストとなるか判らんが、魂や胸の肉を
差し出す条項は無いようなのでサインしとく。

　それにしても契約書の類にサインなんて何年ぶりだろう。本契約もレノーノ社社長のマザー
のだけでよいと言うし、俺のサインも価値が落ちたもんだぜ。裏書きなんかしても落書き程度
にしか見られないんだろうな。ああ、弱き者、汝の名はジョン！

本物のジョンはシェイクスピアなんか引かない気がするけどなぁ…

引くならルイスキャロルかジェイムスジョイスあたりが妥当？
しかしジョソ氏乙！

いや、人は日常ではどんなものでも引用します。むしろ、本人の嗜好にあったもの
よりも、ベタなものの方が引用対象になりやすくないか。あくまで日常の話ね。

有名なら皮肉もこめやすいしね

9月24日
　エルトン（ジョン）から電話。ツアー中だという。「いいカツラ屋は見つかったかい？」
と問うと「雇っていた調査員がこの間マイアミ沖で浮かんで振り出しだよ。そっちは？」
と来た。「俺はそこまで調査範囲を広げてないよ。俺のは部分移植で良いんでね」と返す。

　ゲフィンと契約した事等、お互いの近況を話し「この間、だだっ広い庭付きの家を買っ
たから、来年暖かくなったらショーンを連れて遊びに来なよ」とお誘い。お、ショーンに
親父の故国を見せるには良いチャンスだ。

　エルトンはショーンの名付け親でもあるけど、何度も俺に幸福のきっかけを与えてくれ
てるありがたい存在。『真夜中を突っ走れ』なんて、最初に吹き込んだ時（注：アンソロ
ジーのホームデモ）なんか、投げやりで陰鬱な曲だったのに、エルトンが来たら、途端に
ポジティブになった。持つべきものは同憂もとい同盟、じゃなくて同名の友だね。

　マザーよりヒットファクトリーからレコードプラントへの強制移転のお達し。レコード
会社も決まったし、心機一転というところか。ガーマノがブリブリ言うだろうけど知った
こっちゃない。レコードプラントは『ブリッジ・アンド・ウォール』で使ったゲンの良い
スタジオだし。どうやって生きようとも、いいのさ。

ジョン、日記で釣ってもだれもひっかからないよ。あっ

あげ

9月25日
　今日民族大移動。スタジオにあるものを全て掻っさらってだからバッタの襲来、という
方が正しいか。スタジオの連中は頭を抱えていたが、マザーが気分良く過ごしてレコー
ディングが捗ればそれでいいのさ。

　夜遅く、ツェッペリンのボンゾ（ジョン・ボーナム）急死の知らせが。変死というから原因
はドラッグだろう。しかも、こちらもゴキゲンに一服してる時にだ。奴が酷いヘロインやっ
て、便器に顔を突っ込んでゲーゲー吐いていた姿を思い出した。

　ミックが「ドラッグで死ぬ奴は阿呆だ。悪いドラッグをするからさ」と言ってたけど、それ
はドラッグの量をコントロール出来る、賢い奴の言う事だ。大概の場合、一度ドラッグに
ハマッたら、感覚を鷲掴まれる快楽と禁断症状の地獄のループが死ぬまで続くのさ。

「何時もチェックアウトは可能ですが、ここを出られることは決して無いでしょう」か。

「イギリスの偉大なグループがまた一つ無くなった訳か」と誰かがボソッと言ったせいか
皆しらけて、ジョイントを消してレコーディングもお開き。とにかく、ジョンよ安らかに眠れ。
天国でキース（ムーン）とツインドラムでもしてろ。だけど、リンゴは連れてくなよ。奴と
は来年一緒に世界中を駆け回るつもりなんだからな。

>リンゴは連れてくなよ。奴とは来年一緒に世界中を駆け回るつもりなんだからな。

本当に、２人が同じステージに立って演奏しているところを見たかった…

ポールは「世界3大ドラマーは、リンゴとキースとボンゾだ」と言っていた。
ジョンも同じ考えだったんだね。
ポールとジョンは離れていても、基本的な音楽趣向は一緒だったのが垣間見える。

>>246すごくしんみりしました。

あぼーん

9月26日
　昼頃『プレイボーイ』のお兄ちゃんとインタビュー。「やばいことになりましたよ」と。
「この間のニューズウィークの記事ですよ。詳しいことはウチだけの独占という事だったの
に、結構突っ込んだ話してますよね。編集長がカンカンになってますよ」と。

　うーん、喋り過ぎによる舌禍の渦は身内だけでなくそっちも巻き込んだのか。俺の言う事
なすこと全てがいろんな影響を与えるんだね。触れるもの全てを金にするミダス王の気分だ。
もっとも俺の場合、金じゃなくて鉛だけどね。ああ、無駄に重てぇ人生だな。

「いずれにせよ、何とかウチだけの話が欲しいですね」と言われ、「じゃあ、やっぱりビー
トルズ話か．．．」「そうですね．．．」と。又ロングインタビュー恒例の、ジョンレノン
によるビートルズ全曲解説でもやらなきゃいけないのか。はぁぁぁ。せっかくの週末にビー
トルズのレコードを聴きなおす羽目になるとは．．．＿/￣|○

　フレッドにビートルズのアルバム一式と曲リスト、10年前のヤン・ウェナーとのインタビ
ュー本を用意しておくように指示する。ハンター本は長くて今更読み返す気になれんよ。

　その後お兄ちゃんとは政治運動や右派キリスト教入信のディランの事等を話す。よく人が
60年代、70年代と区切りの良い10年間(decade)毎で時代を語るのはナンセンスだと思ってい
たけど、確かに1970年は個人的にも社会的にも一つの終わりと始まりの年だったし、今年も
個人的には再出発の年だしね。今のところ社会的には大きな事件や大物が死んだ訳じゃない
んだけど、果たしてどうなるんだろう。

　さあ、今日は徹夜で１ｓｔシングル『スターティング・オーバー』と『キス・キス・キス』
のマスターアップを目指すぞ！

やっぱりジョンの命日までに終わらなかった．．．＿/￣|○

たしかジョンはツェッペリンを馬鹿にしてたような・・・。

＞ｼﾞｮｿ
どんまい
このスレ密かに好きだよ。続けておくれ

今のところは・・・か。命日だからこそ余計に重く感じます。

>>252
｢天国」はお気に入りだと言ってたらしいが。
プラントがいっとった。

↑>>253ね。ごみん。

9月27日（土）
　徹夜で何とかなるだろう、と思ったが、なかなかうまく決まらず夜が明けちまった。

『スターティグ』の出だしの弾き語りが今ひとつ地味なんで、何か一工夫欲しいと思
案していると、１ｓｔのソロを思い出して、鐘の音を使ってみようとひらめく。あの時の
重ったるいのじゃなくて、今回のは軽やかな音がいいなと思い、フレッドにチベットの
鈴を家から取ってこさせる。音がトライアングルほど軽くもないし、いい具合だ。

　マザーの指定した７時ジャストにマスターアップ。ようやく1匹生まれた！お祝いに
いつもの中華料理屋でささやかな祝杯をあげる。この曲も最初は「My Life」っていう
かなり開き直った内容だったんだけど、出だしの"My"を"Our"に換えてみると共生
の歌になったね。言葉一つ換えただけで内容ががらりと変わってしまうんだから、
言葉ってのは恐ろしいもんだ。

　お祝いのドサクサまぎれに、日本のシンセサイザー奏者の音が録りたいから短期
間日本に行かせてくれないか、とマザーに頼むと、「いいわよ。でも私は行けないか
ら、滞在中はボディガード代わりにジャパニース（日本の姪という意味の造語。ヨー
コの姪っ子達）とママ（ヨーコの母）を呼ぶわよ、いい？」と脅される。ちぇっ、こっちの
思惑はお見通しか。

日本のシンセサイザー奏者って坂本教授のことでつか？

>>259
深町 純ですよ。

当時、富田勲と何かやるかもしれなかったとかいう話がありましたな。
富田氏サイドからそういう情報が出た記憶がある。１２・８の割と直後頃に。

>259
レスが遅くなってすみません。結論から言うと、これが誰だか私も確証をとっておりません。

というのも、日本行きの話はアルバートゴールドマンの『ジョンレノン伝説』から拾ったネタでして
「『ソニックシーゾニングス』のなんたら．．．」という一節があるので誰かと調べてみるとウエンディ
カルロスというムーグシンセサイザーの使い手のアルバムだったので「あれ？」と思い、ちょこっと
調べてみたのですが、それに何らか関わった日本人というのを特定できなかったのです。

ただ、261氏の指摘する富田勲はウエンディカルロスと同様、初期（モノフォニック）シンセサイザー
の使い手として海外でも有名だし、260氏の指摘する深町純は70年代ニューヨークでフュージョン系
ミュージシャンと交流があったという話もあるので、この二人のどちらかという可能性が高いですね。
両氏のご指摘感謝致します。

スタジオ篭りが続いて、しかもヨーコとの共同作業が続いたので、この辺で鬼のいぬ間に、という
気持ちがジョンのどこかにあったような気がしたのでこのネタを使ってみたのですが、やっぱり
勉強不足でしたね。汗顔の至りです。

9月28日
　中国では江青等４人組が反革命事件で裁かれるとの事。しかも死刑の可能性が高いという。
中国のファブ・フォーは親方(毛沢東）が居なくなったら解散じゃなくて法廷で裁かれるのか。
英国のファブ・フォーも親方（エプスタイン）が死んだらバラバラになって裁判になったよな。
死刑判決は受けなかったけど、死ぬまで「ビートルズはいつ復活するのさ？」と問われる終身
刑が残ったけどね。

　対プレイボーイのインタビュー用に、イヤイヤながら『赤盤』と『青盤』それと『アビー・ロード』
のＡ面だけ聴く。赤盤はまだ心静かに聴けるが、青盤となると、もう居ても立ってもいられない。
今となってはあれもこれも手直ししたい曲ばかりだ。

　向こうの４人組も毛沢東語録でも読み返しちゃ、煩悶してんのかね。お互いつらいな同志よ。

新作もすげー面白い。

NYダコタハウスの近くにあるという
ジョン・ヨーコ行きつけのカフェ
前なんかの雑誌に載っていたんだけど、名前忘れてしまいました
なんかオーガニック系のカフェで
ジョンとヨーコの写真が沢山飾っている店なんですが
だれか
ご存知の方
いらっしゃいますか

どと〜る

>>265
La Fortunaのことかな？ダコタより通り一つ南、７１丁目にある。徒歩５分くらいかな。
別にオーガニックとかじゃなかったと思うけど。イタリア系の喫茶店。確かにジョンと
ヨーコの写真が飾ってあるけど、ことさらにそれを売りにしているわけでもなくて、静か
な、感じのよい店です。

9月29日
　昼からスタジオ。今日から１階に移った。フレッドが「奥のラウンジにジョン・ベルーシが来
ていて、あなたに挨拶したいそうですよ。どうします？」と訊いて来た。「ホント？　いいね！
早く連れて来てよ！」と言うと「ヨーコさんの承諾はどうします？」と尋ねる。

　うむむ、マザーはサタディ・ナイト・ライブなんて観ないから、シャットアウトされる可能
性が高いと思い、トイレに行くフリをして密かにラウンジに出る。

　ベルーシは俺を見ると、「ワオ、本物のジョン・レノン！？」と驚いてる。俺も笑いながら
「サムライ！サムライ！」と叫びながら握手する。「やあやあ、いつもテレビで観てるよ」と
言うと「お会いできて光栄です！本物に会えるなんて最高です」と感激して、子供のように目
をキラキラと輝かせてる。

　今日は自分の好きなヘビメタバンドのメンバーと顔合わせで来たとの事。「ブルースじゃない
の？」と訊くと、本人はブルースより、ハードロックやヘビーメタルの方が好きだとの事。実を
言えばブルースはダン（エイクロイド）に教えてもらったという。へぇ、ブルースのメッカ、シ
カゴ出身のベルーシよりも、カナダ出身の相方の方がブルースに詳しいとは面白いね。

　いつか読んだ宗教の本に、発生元よりも伝播された周辺地域の方で教義が強固に、かつ純化
されるっていう話があったけど、音楽もそんなもんかもな。

「今作ってるアルバムはそうでもないけど、次回のは結構ハードなアプローチになると思うよ。
期待しててよ」と話すと「楽しみにしてます。いつか一緒にギグしたいですね」と言う。
「ああ、そのうちにね。今度はエルウッド（ダンの役名）も紹介してよ」と笑いながら話して
ると背後にマザー。耳を引っ張られて退場となる。頭の痛い女だけど夢中なんだ。イテテ。

ジョンが無くなった８０年１月９日、俺はまだそんなにビートルズかぶれじゃ
なかったからジョンが凶弾に倒れたニュースもろくに覚えていないが、
某所から入手した当時のジョンの訃報と伝えるABCニュースのビデオ
を入手して見てたら、血の気が引いた。当時のファン達はもっと強烈な
ショックを受けたんだろうことは容易に想像出来た。

緊急特番で組まれたそのライブ番組は、はじめにアンカーマンがジョンの
死を伝え、ダコタハウスに派遣されたレポータから凶弾に倒れた時の
様子を伝える生生しいもの。犯罪を目撃した人達へのインタビュー、
そして、手術を担当した医師の記者会見、、、銃弾は５発、ジョンの体
には銃弾による裂傷が７箇所・・・。最初の一撃が致命傷でほぼ即死
だったという。見ていて、まるで自分も過去に戻って、ジョンの訃報
を聞いているような気分になって、本当にショッキングでした。

翌日、ロンドンでジョンの訃報を聞いたポールへのインタビューの映像
も入手しましたが、こちらはポールがレコーディングスタジオから出て
来たところにマスコミが集まって、ポールが車に乗り込むまでの本の
２、３分の突撃インタビューでしたが、流石に、一夜明けてポールも
少し冷静になっていたのか、インタビューは淡々としていました。

リアルタイムで見ていなくてもやっぱりショックですね。
しばらくこの映像は見れません。。。

>>269
お気づきかと思いますが、ジョンが無くなったのは８０年１２月９日の間違いです。
訂正します。ABCのニュースビデオはジョンが凶弾に倒れて数時間後に特番
として組まれた映像です。

うおー・・・ちょうどブルースブラザーズと２０００見たばっか。
今もブルースブラザーズのサントラ聴いてるし・・・偶然ってすごいな。

267さん
ありがとうございました。
早速いってきました。
とても静かで居心地のいいカフェでしたね。
ジョン好きには有名な店なのでしょうか。
BGMはオペラでした。
カプチーノが美味しかったです。

旅先で書き込みを確認して
行ったのですが
インターネットって凄いですね。
ありがとうございました。

こんな良スレがあったとは・・・

>>272さん
ありゃま、現地にいらしたのですね。びっくりしました。
昔は結構長い期間クリスマス休業してる店だったんですが、今はやってるんですね。
何はともあれ、お役にたててよかったです。

9月30日（火）
　昨日の夜、曲と曲の繋ぎとして街の音を使ったサウンドコラージュを挿入するアイデア
が出たんで、フレッドに「適当に街頭の音をデンスケに録ってきてよ。大至急な」と命じる。

　深夜になって、馬の蹄の音やプラザホテルでのピアノとヴァイオリンのアンサンブルを
隠し録りしたモノを持ってきた。予想以上にクリアな音に興奮して、夢中になって編集し
てたら、ダコタには朝帰りになった。

　昼過ぎに起きて、オフィスに降りたらガーマノがマザーと一緒にいる。どうやら、俺より
早く起きたマザーに土下座モンで、ヒットファクトリーに戻ってくれと説得したらしい。早速、
今日の曲が一区切り出来たら、すぐにでも移るという。何か凄いことになってるな。

　どうやら今日も徹夜になりそうだ。それにしても撤収されることも知らずに嬉々として
俺達に付き合うレコードプラントの連中がちょっと可愛そうになってきた。俺も自分の事
を棚に上げて人の事言えないけどな。あ、俺もマザーに振り回されてる一人か。

おお、新作ですね。今回もグッド。
９月も終わって、もうすぐジョンとショーンの誕生日ですね。

10月1日(水）
　案の定、レコーディングは結局朝の６時までかかった。俺らがダコタで仮眠してる間に
ヒットファクトリーに強制移動して、昼からそっちへ。さすがに今日は早めに切り上げる。

　ダコタに戻ると、頼んでおいたレノーノ社のロゴの最終案が(>195参照)出来て来た。

　最初は日英二つの国旗を重ねただけだったが、製作中にショーンが部屋に入ってきて
アメリカ生まれの王子様から「僕のは入ってないの？」と強烈な修正を求められた。最近
レコーディングにかまけて、全然構ってやれないかったから無碍にも出来ないし．．．

　苦し紛れに中央に星を一ついれてみると英日米三位一体の上、父母子というイメージ
とも重なった。最終案を見た王子様も「やった、やった」とお喜びの様子。光悦至極。

　王子様の後は、我が王国臣民の評を聞きにゆく。

　マザー：　「いいんじゃない」と素っ気無い。ちぇっ。
　ヘレン：　「まぁ、素敵ね」それだけ？
　フレッド：「実にバランスが取れていて良いですね。赤い部分が大きいからマジェンダ
　　　　　　　はもう少し抑えた方が良いかな？でも旗と違って正方形になるから．．．」
　　　　　　　論評長いのもナンだな。
　リッチ：　「私はこういう方面は．．．」少しは銭勘定以外で自分の意見を言え！
　ホセ（ダコタのドアマン）：「門の所に掲げておきましょうか？」勘弁してくれ。
　　　　　　”ジョンここに居ます”っていう目印になるじゃないか。
　ネコ　：　「ニャー」．．．多分「メシくれ」だろう。困ったもんだニャ。

相変わらずすごい面白いです。俺もこういうのが書けたらいいんだけど。

>278
どもども。くだらないヨタですが、今年も一つお付き合い下さい。

ジョソさんへ

いつも楽しく拝読致しております。ところで、昨年１１月に刊行された、主に
アメリカに移ってからのジョン（とヨーコ）を描いた伝記は読まれましたか。
ジョンの性欲があまりにも旺盛で、ヨーコがまだ年端もいかないメイ・パンを
あてがって追い出したことや、そのメイがジョンとジュリアンの親子関係が緊
密になるように心を砕いたことなど、興味深い事実や証言が満載で、名著と言
われるレイ・コールマンのレノン伝もかすんで見えたほどです。もしお読みで
したら、ぜひ感想をお聞かせください。

>280
　返事が遅くなり、失礼しました。

　ジェフリー・ジュリアーノの『ジョンレノン　アメリカでの日々』（ＷＡＶＥ出版刊）ですよね？
この本は一度通読しただけですが、確かにレイ・コールマンの”正調”ジョンレノン伝には
無い、かなり赤裸々な話が多くて興味深いですね。

　個人的には第八章の80年にヨーコがジョンとの離婚を意図したような発言、ショーンの
思い出話が好きですね。特にショーンの「父が死ぬまで、母のことはよく判らなかった」と
いうのは、なかなか凄い発言だな、と思いました。又一つネタに出来そう。（笑）

　前出のゴールドマン本のエピソードとかぶるところも多々ありましたが、彼の本は同じ
ようなネガティブな話を出しながらも、「真実のジョンの姿を」ということで、単なる暴露本に
も、勿論全面肯定ジョンマンセー本にもなっていないので、読後感も良かったですね。

　余談ですが、>81の話は「ミルク＆ハニーの名前の由来って何だろう？」という疑問から
創った話なのですが、後になって読んだコールマン本に、ラ・フォーチュナではショーン
用に砂糖の代わりに蜂蜜を使ったアイスを作っていた、という記述があって驚きました。

　偶然とはいえ、創ったネタが意外に事実と近かったというのは素直に嬉しかったですね。
別に「ジョンの真実はこうだろう！」という気持ちはサラサラ無いのですが（笑）

ジョソさんへ

ご返事有り難うございました。先日、ネットでジョンのライブパフォーマンスにつ
いて調べていたところ、ジョンの盗まれた日記の一部を活字化した出版社（？）が
あるようで、ポールに電話したものの、はかばかしい返事をしなかったのに腹を立
てて「Fucker」とポールを呼んでいる記述などがみられ、ぜひとも全てを読んでみ
たいものと思わされました。今後ともご健筆をお祈り申し上げます。

「ジョンレノン　アメリカでの日々」呼んでみよう

ジェフリー・ジュリアーノって風見鶏のように相手によって言い分をコロコロ変えるので有名だす。
ヨーコと対談したときはヨイショしまくりのくせに、TVでメイ・パンらと対談したときなんかヨーコのことボロクソ。
ビートルズブローカーみたいなもんです。読んでるほうはオモロイけど。
ジョジョ（デニー・レインの元妻）との対談ではポール＆リンダのことをクソミソですた。
まあ話半分でもポールは守銭奴だとオレも思うけどねｗ

で、別のトークショーでは、ジョジョの対談で出た話を
鬼の首を取ったように話してたね。
下衆な奴だとは思うけど、ビートルズは神格化されてるし、
ああいうのはいたほうがいいのかもね。

10月2日(木）
　今日は器材の調整でスタジオ入りせず。夕方から”プレイボーイ”編集長バリー・ゴル
ソンとデビッドのお兄ちゃんから「ビートルズ試験」を受ける。バリーには秘密にしておい
たけど、一夜漬の成果や如何に。

「ジョン、このインチキ野郎！」という簡潔にして的確な罵詈、もといバリーの一言から
口頭試験開始。スラスラとビートルズ話をするんで奴も驚いているようだ。してやったり。
『エリナ・リグビー』の裏話はファンには面白いエピソードだと思けど、今、思い出してみ
ても頭にくるハナシでね。

　ポールが俺達の前で楽譜をばらまいて「これに残りの歌詞をつけといてよ」というのは
どう考えても天才の傲慢だよな。それに歌詞を付け加えて「共作」というのなら、こっち
から願い下げだ。解散直後「共作なんて一つも無い」と意固地になったのも判るよ、うん。

　でもまぁ、大概の場合はおずおずと「こんな感じで出来たんだけどさ．．．」って未完成
の曲をお互い持ち寄って、足りない部分を補って完成した訳だから、ビートルズの曲の
大半は共作だよ。だから何度かポール独りで曲を仕上げられた時は、腹立たしいやら、
やるせないやらで、何だか複雑なモンだったね。

　この後、一つ一つ曲名を挙げながら昔話。せっかくいろいろ話したんだから、備忘録も
兼ねて毎日一曲づつ書き込んでおこうかな。またいちいち思い出すのも面倒だし。

その本（アメリカ〜）読んだけど、全く情けないクズ本

オレも読んだ。
ジョンはパラノイアになってしまったと思ただよ。

面白かった！

sage

10月3日（金）
　今日はスタジオに入るも、器材トラブルで作業が進展しないのでイラつく。「ヒットファク
トリーに戻したのは、ご自慢の設備の有り難さを機械オンチの俺に判らせる為かい？」と
大声で皮肉を言うと、ジャックもガーマノも目を伏せる。が、ここでマザーの逆切れの一喝。

「みんな一生懸命やってるのに、その言い草は何よ！レコーディング以外にもやることは
山積みなんだから、そっちから片付けなさいよ！」

　へぇへぇ、そうでしたね。タイミング良くデビッドの兄ちゃんが来て昨日のビートルズ
試験の続き。熱くなった頭が一気に冷めたせいか、割とまともな受け答えが出来たと思う。

　そそくさとダコタに戻り、メシを食い、新聞を持って早々に部屋へ引きこもる。

　スティーブ・マックイーン自身がガンであることを声明。バイクに乗って鉄条網を飛び
越えたり、巨大ビルディングの火災から生還してるのにね。実体は「不死身」では無い
ことを告白することで、逆に役者としてのマックイーンの名を「不死身」のイメージが
より強くなることを計算してるのかな。

　アリが又ホームズにTKO負けとの事。こいつは不死身の意味を取り違えてるかもしれん。
というより不死身が商売ということか。負けちまったら「俺の名を言ってみろ！」も名折れだぜ。

【Love Me Do】
　殆どポールが作った曲。俺はハーモニカを吹いているだけ。記念すべきビートルズの
デビュー一作目にして今更演奏したくない曲の筆頭。

age

10月4日（土）
　レコーディングは休みだけど、ジャケット写真の選定やら何やらで結局一日ツブれた。ひと
区切りついたら、ちょっとした休暇が欲しいところだけど、何だか最近マザーのテンションが
やたら高いんだよなぁ、ここの所。

　　英国労働党が次回の選挙で政権奪取の際はECからの脱退を掲げるとの事。何とも非寛
容なもんだ。一方、フランスではネオナチによる爆弾テロとの事。コンチネンタルも一枚岩じゃ
ないってワケか。来年の欧州ツアーでは『愛こそはすべて』でも歌うか。


【Do You Want To Know A Secret】
　俺の。ジョージ用に用意したのに、せっかく出番を作ったのに、いろいろ面倒みて
やったのに、自叙伝に俺のことが少ない。一体どういうことだ。あいつにはあんな事や
こんな事、あ、そういえばあれも．．．（以下略）

やっぱジョンとジョジは「ビスケット事件」が尾を引いてるのではないかとｗ

>来年の欧州ツアーでは『愛こそはすべて』でも歌うか。

ふぅ〜・・・・（←悲しい溜息）。

>295
泣くな…
わたしまで泣きたくなるYO…

すごい。ここ面白い。
ジョソ氏によるＪＯＨＮの独白はたまに出てくるほのぼのした感覚が
スパイスになって、でも根底にはどうやっても拭い去れないせつなさが
絶妙にブレンドされて・・泣けるｗ

ＪＯＨＮ関連の本読みたくなりますた。

10月5日(日）
　昼頃、マザーとコーヘンでやってるPR会議に呼ばれる。シングルのプロモ話かと
思ったら、俺らの誕生日イベントの話。誕生日当日、飛行機をチャーターして、空に
メッセージを書くと言う。

「へぇ、随分派手な事をやるんだね」と感激するでもなく、話に食いついてこないの
が気に障ったのか、「何故素直に誕生日を喜べないの！」とマザーが怒りだして早々
にオフィスから退場。

　７階に戻りショーンに「今度の誕生日、マザーが俺達の為に飛行機を飛ばして空に
メッセージを書いてくれるってさ」と話すと「ホント、ホント、ホント！」と大喜び。うむむ、
どうやら俺は、マザーの息子であることに慣れすぎて、母の愛を受け止める感受性が
鈍くなっているのかな。

　夕食後部屋に籠る。チャカポコチャカポコとリズムボックスをイジる。「40かぁ、40ねぇ」
と頭に浮かんでくるフレーズにフシを付けて唄ってみる。♪人生は40からだと人は言う〜
♪齢は気持ちの拠り所〜と♪それがホントにホントなら〜♪俺は39年死んでたね〜


【Strawberry Fields Forever】
　俺の。詞は今でも通用する。最初のイメージと随分かけ離れた出来になったから手
直ししたい気持ちもあるけど、このサウンドプロダクションを越えるようなものが果たし
て出来るか確信が無いのが悩ましい。

　なんせ「きみなら出来るさ」とジョージ（マーティン）にはテンポもキーも違うパートを
組み合わせろと頼み、リンゴには「テンポはスローだけど、何かに急き立てられるような
ドラミングで」と無理難題な注文をした。今の俺が同じ事を頼まれたら、その場でテープ
を窓から投げ捨てるだろう。

　結局、ジョージはテープの回転を変えたりして、なんとか自然な流れになるように
繋ぎ合わせ、リンゴはあんなにも凄いプレイをしてくれた。どこかのDJが「あんなに
うまくリンゴが叩けるはずがない」と言ったらしいが、そいつはド阿呆だな。

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

＞そいつはド阿呆だな。
ワラタ

オジーも誕生日に空に描いてもらってた。「オズボーンズ」でやってたよ。
あれってあっちではカンタンにできることなの？

>301
出来るみたいですね。日本では航空法か何かで普通はダメなのかもしれませんが。

空にメッセージをあんまり喜ばなかった、というネタは、シーマン本でのジョンは
見ることも無く部屋に居たという点と、ロバートローセン本で、この費用の高さに
ジョンが憤慨した（記憶違いかも）という眉唾エピソードから作ったものです。

10月6日(月）
　午後からスタジオ。マザーに内緒で、昨日吹き込んだ曲（Life begins at 40）を
ジャックに聴かせてみる。「My Mummy's Dead」みたいに滑り込ませるかどうか。

「悪くはないね。でも、今までのとトーンが違うから、今回のアルバムに入れると
違和感が出るかもね」と婉曲に却下される。折角作ったのに勿体無いな。

　シングルのサンプル版が届いたので関係各位に配るように手配。ミミにはいつ
も真っ先に送っているけど、今回も多分聴かないだろう。ガンコな婆さんだからな。
　メッセージ付きはあとジュリアン、リンゴ、と。ジョージにも送っとくか。奴のには
「俺の俺の俺のレコード」と書いておく。ポールは自分で買え。


【Please Please Me】
　共作かな？ジョージ（マーティン）が「テンポを上げたらもっとよくなるよ」とアドバ
イスした上、彼が用意していた「How Do You Do It」も取り下げて第二弾シングル
にしてくれた。感謝感謝。この曲もリンゴが大活躍してたね。実際いい曲だと思う。
ロイ・オービソンもそう言ってたぜ。ウソ。

>>303
乙です。これからも楽しみにしています！

>俺の俺の俺の
「I Me Mine」ですか。いつもながら、お見事ですね。

>ポールは自分で買え
ワラタ

いいな、ジョージには意地悪、ポールにはシカトってのが。

>>303
ジョソさん、Good job !
Johnへの愛を感じる良スレっすね！！

ジョンイイ

10月7日（火）
　変な夢を見た。目の前に白いヨットがすーっと来て、それとオレが何かを喋ってる。
オレは「ああ」とか「違う」と相づちを打っているだけで会話の内容は全く覚えてない。
　オレにとって船は逃避願望の象徴の最たるモノなんだけど、無機物と会話とはね。

　春先の無言の行（注：精神修養の為、十日間ジョンは誰とも喋るなとヨーコが命令）
明けすぐ後に購入したイシス号が、目の前に来た時の嬉しさがずっと記憶に残って
たのかな。新聞紙のタクシーだったら、火を点けて燃やしたりして。

　今週に入ってから、ダコタやスタジオで待ち受けるファンが多くなってきた。先月か
ら警備のマクドゥーガルがマザーと喧嘩して来てないだけに不安も募る。こういう時
にこそダイヤモンドのようにカタいガードが欲しいんだけどね。誕生日を祝ってくれる
のは有難いけどやっぱり怖いよ。当分は電車にも乗れないし、ラ・フォーチュナの
カプチーノもおあずけだな。


【From Me To You】
　共作。初期ハーモニカ曲の一つ。勢いで作った。最初はブルージー過ぎると思った
けど、所謂リバプールサウンドのひな型になったね。もう二度と唄うこともないだろう。
ダララーララ、ドゥンドゥンダ〜。

（・∀・）ｲｲ!
しかし、無言の行って…
ヨーコはとことん変ってる
イジメなのか？

>新聞紙のタクシー

「Lusy In The Sky With The Diamonds」ですね。ホント、ジョソさんて、
プロの作家さんですか。これ、どこか出版社から本にしてほしいですね。

>310-311
今回はもともと考えてた話（逃避と警備の不安）に、例の直径三千kmのダイヤモンドの星
「ルーシー」の件に引っ掛けて「ルーシー・イン・ザ・スカイ」の「新聞紙の車」「ダイヤモンド
」「電車」と単語を織り込んでみましたが、オチがちょっと弱かったですね。

　次回はプレ誕生日の話。テーマは親心ｗ

10月8日(水）
　車を囲むファンの連中が「ジョン、誕生日おめでとう！」と声を掛けてくる。俺の誕生
日は明日だぜ、と思うがオフィスのテーブルにもバースデー・カードの山が。うわぁ。
　返信の礼状にレコードのクーポン券を付けて送ったら、お買い上げ頂けるのかな。
　
　ジョージ・マーティンからの祝電と、ミミの手紙が届いてる。年寄りもせっかちだね。
「ジョン　40歳の誕生日と新たな旅立ち本当におめでとう　これからも期待してるよ」
　ジョージおじさんは相変わらず優しいね。今度ロンドンに行く時は必ず立ち寄るよ。

「親愛なるジョン　お誕生日おめでとう
　この手紙を最後まで読むか判らないけど、幾つかどうしても伝えたいことがあるの。
　最近の『ニューズウィーク』誌を読みましたが、周りで働いて貰ってる人達の事を
「おべっか使いの奴隷」とは如何なものかしら？だいたいあなたは昔から（以下略）」

　ミミおばさんは相変わらず厳しいね。俺の怒りのツボを寸分外さずに突いてくる。
読み進んでゆくうちに「ウッキャー！」と叫んで手紙を破り捨てそうになるが、締めの
「来年はショーンに会わせてね」を見て、寸でのところで踏みとどまる。本当に俺の
性格をよく判ってるバアさんだ。

　さて、明日はいよいよジュビレオ！（注：キリスト紀元の大祝年。キリのいい自分
の年齢と掛け合わせてる）ショーンのプレゼントも用意してあるし、準備は万端！
あとは俺の心の準備だけだね！

【She Loves You】
　共作。"She loves you"の後の歌詞がうまく続かなかったんで、苦しまぎれに
「イェー、イェー、イェー」と掛け声にしたらピッタリ収まった。まぁ、あの当時は
行き詰ったり、気持ちが萎えた時は「イェー」の掛け声で乗り切って来たからな。

始めの頃クソミソに言われても「エルヴィスの所迄、登りつめてやる！」「イェー」
ハンブルクを追い出される時も「今度はベルリンを陥落させるからな！」「イェー」
デッカのオーディションを落ちた時も「モウコネエヨ！ウワァァァン！」「ヽ(`Д´)ﾉ 」
乗り切ったのかな．．．

イェー、イェー、イェー」と掛け声にしたらピッタリ収まった。まぁ、あの当時は
行き詰ったり、気持ちが萎えた時は「イェー」の掛け声で乗り切って来たからな。

ジョソさんは物知りだからしってるとおもうけど、念の為だけど、イェーイェーはポールが考えたってのは有名な話だよね。
そのためかポールの曲ではかなりイェーイェーが出てくる。

これねぇ・・・ホントに、どっかから出版できないのかなぁ。
ヨーコの許可とか色々ありそうだけど、ホンモノのＦ・シーマンの本とか最近の
ジュリアーノだっけ？とかゴールドマンのとかも出てるんだから、あくまでファン
作の愛情溢れるフィクションってことで、何とかならんもんでしょうか。

え？これって全部（ネタとして面白い部分）創作なんですか？
ある程度は考えてるんだろうなあと思ってたけど。すげー・・・

あんたたち、なかなかやるわね。

おまえがチャップマンに撃たれろ！

>318
warata

a

10月9日（木）
　おはよう！おはよう！朝だ！俺の40歳の誕生日、新たなる旅立ちの朝だ！と、爽やかに
目覚めたかったが、昨日の夜からスタジオで、しかもオーバーダビングの際に原因不明の
ノイズが出て、完徹状態で朝を迎える。スタッフからは祝いの言葉どころか呪いの言葉を
掛けられそうな、剣呑な雰囲気。

　昼、一旦帰宅。車中、スタジオをコロコロ変えたことでマザーをナジる。クチでマザーに
勝てるワケもなく惨敗。通算5勝1328敗。ダコタの前では久々に揉みくちゃにされる。
ファブフォー時代のデジャブが蘇ったぜ。飛び込むように寝室に直行、ネコを枕に仮眠。

　まどろんでると、外でひと際大きな歓声が。例の飛行ショーが始まったようだ。何か
見えるかな、とベッドで寝転んだまま窓越しに外を見やれば、水色の空が見えるだけ。
結局メッセージは観れなかった。屋上から戻ってきたショーンを捕まえる。

「観れたか？」「うん！」「面白かったか？」「すっごい良かったよ！」と嬉しそうに喋る
ので、頬ウニウニの刑に処する。

　夕方、台所でショーンとの合同誕生日パーティ。「40」と書いてある紙兜を被って、二人
でケーキのローソクを吹く。ショーンにアニメのビデオをプレゼントすると、喜んでさっさと
ビデオを観に行った。フレッドに、下のファンにアメと風船を届けさせる。窓から投げつけて
やれば良かったかな。「オラオラァ、俺が受けたゼリービーンズの痛さを思い知れ！」って。

　夜、ファイナルリミックス作業再開。結局、妙に不機嫌なままで日付が変わった。生涯でも
ワースト３に入る誕生日だったな。40というと、何か後戻りできないような感じだし、やっぱ
りトシなんて取るもんじゃないよ。体は衰えるし、辛いことばかりじゃないか．．．

　しばらく鬱々としていると、この間読んだ生物科学の本の事を思い出した。２種類の異なる
微生物が、一つの培養地の中で共存して、お互いの増殖を高めあう栄養共生（Syntrophy）と
いう現象があるという。ＮＹというシャーレの中で、オレとマザー２つの違う微生物が共生して、
ショーンという微生物が増殖したってトコか。

「増殖」を「成長」と考えれば、ショーンがこれからどういう風に成長してゆくかを見る楽しみ
もあるし、そう考えるとトシをとるのも悪くないかもね。俺だけが老ける訳でもないんだしな。
うん、そうだ。「歳を重ねるのは良いことよ。だから何歳になっても、誕生日を喜ぶのは大切
よ」と言ったマザー、君の言う事は全く正しいよ！感謝の気持ちを込めてこの事を話すと、

「アラ、そう？　あたしは歳を取らないで済むなら、そっちの方がいいわね」マザァァァ!!


【Bad To Me】
　俺の。ＮＥＭＳの同僚ビリー・Ｊ・クレーマー用に作った曲。この不出来さをみると
つくづく俺はプロのソングライターじゃない。曲作りは俺にとっては「課題」、ポール
にとっては「家事」、ジョージには「修行」、リンゴには「拷問」。神様は不公平だね。

おおおおおおおおお！
乙です。
「通算5勝1328敗」にﾜﾛﾀ。
ジョン、口喧嘩になると悲惨すぎるな・・・

.*:.｡.:*･ﾟ(ｎ‘∀‘）ηﾟ･*:.｡.:*キタワァ〜
本当にいつも楽しみにしてます。
永遠に終わらないでほしい。

ミミおばはんのキメのセリフ「シャラップ！レノン！！」だそーです。こわそ〜〜ｗ

＞曲作りは俺にとっては「課題」、ポール
にとっては「家事」、ジョージには「修行」、リンゴには「拷問」。神様は不公平だね。

カコイイ！！ヨーコたんのｷｬﾗもおもろいですね。

＞「オラオラァ、俺が受けたゼリービーンズの痛さを思い知れ！」って。
ｼﾞｮﾝ・・(´･∀･`)

＞曲作りは俺にとっては「課題」、ポール
＞にとっては「家事」、ジョージには「修行」、リンゴには「拷問」。

え。これもジョソさん作？…凄ぇ…。

おもろいから12月９日（８日か？）になってもそのまま殺さず続けてくれ

第一部完になり、次回から天国編が始まるそうです。

>327
ポールとリンゴのは、創作じゃなくて一応元ネタがあります。
『ビートルズエピソード550』（著・香月利一／刊・立風書房）という本からです。
これに更にエピソードを追加した講談社の文庫もありましたが、もう版は重ね
てないでしょうね．．．いい本なのに。ダジャレを除けば。　

>324,328
取りあえず毎週ｕｐするのが精一杯で、ご期待に添えるかどうか判りませんが
最近、最後の日の事について「こんな感じか」というアイデアを思いついたので
お話としては、何とか尻切れトンボは避けられそうです。

>329
勝手に決めないでｗ　でも「天国編」という単語は今温めてるネタの一つなので
ちょっとドキッとしました。

今回長かったので、次回はサラッと短めにゆきます。

ジョソへ
エロ小説も書いてくれへんか？綺羅光を超えるで！

「天国編」にちょっと萌えｗ

10月10日（金）
　昨日に引き続きスタジオで夜を過ごした。今日も機械不調でなかなか捗らず。ジャックと
スタジオがグルになって稼いでるんじゃないのかとイライラしているところに、能天気にも
フレッドが「おべっか使いの奴隷」と白抜きしたＴシャツでスタジオに入って来た。

「おっ、ユニフォームが出来たのか。でも背番号が入ってないぜ」と言ったら、「い、いえ
僕の誕生日祝いに友達から貰ったもので．．．」と言って、真っ青になって出て行った。
軽口のつもりで言ったんだけど、オレもすごい形相をしてたのかな。詫びの代わりに
ここのスタッフが用意してくれたけど、結局昨日飲みそびれたシャンパンを渡す。
呑み助のフレッドにはこれが一番だろう。

　スタジオを出る時スタッフから「トラブル続きですみません」と謝られる。「まぁ、しょう
がないよ。ジャックの調子が悪いんだろう」とダブルミーニング（プロデューサーのジャ
ック・ダグラスとプラグのジャック）ギャグでなだめる。なだめてないか。

「喜んでもらおうと、300ドルは下らないシャンペンを用意して、スタジオで飲んで頂きた
かったんですけど、これだけゴタゴタが続いたらそんな気になれませんもんね．．．」と。
　何、あれってそんなに高いシロモノなの？

　ニャロー、奴隷の分際でそんなお宝をオレからせしめるとは。あれで週末はガールフ
レンドと仲良く誕生日を祝うって寸法か。そう思うと（別方向の）怒りが。マザーに言いつ
けて、あのＴシャツも着てこないようにさせてやる。奴隷の身分も剥奪してやるぜ！


【It Won't Be Long】
俺の。ポールは「イェー」位手伝ってるかもね。我ながらメロディーの綺麗な曲だと思うん
だけど、あんまり評価されてないね。

ジョソ氏乙！！

10月11日（土）
　ここのところハードな日が続いたせいか昼過ぎまで寝てた。ここ数日まともに新聞も読ま
なかったので、時間を掛けて目を通す。どれどれ。

　カルフォルニア大の教授が、ヘモグロビンが出来ない患者から骨髄を取り、正常にヘモ
グロビン生成が出来る遺伝子に晒し、又元に戻したとの事。遺伝子操作による人体治療は
世界初。人体実験とか、将来的にはクローン技術とか生命倫理の問題に大きな波紋との由。

　是非の問題というより程度の問題なんだろうな。今年のノーベル生理学賞は免疫反応に
は遺伝子が大きく関わるという研究に対してだというし。人間なんてエゴの固まりなんだから、
いずれは各自一体づつスペア用の生体を持つのが許されるようになるんだろうよ。

　ノースコリアでは、労働党大会で主席の実質的な後継者として息子を指名との事。共産
主義国で権力が禅譲されずに世襲とはシビれるね。真っ先に自分の分身を持ちたいのは、
こういう奴らなんだろうな。労働者の英雄は、キツイおもいをする(something)ことであって
エライ人になる(somebody)ことじゃないだろうが。

　自分の分身なんて俺はまっぴらゴメンだね。俺みたいな厄介者はこの世に一人で十分さ。


【All My Loving】
　ポールの。淀みの無い素直なメロディーでいい曲だ。オレの貢献は三連符で刻んだリズム
ギターかな。オレのミュージシャンとしてのテクニックはこの頃が頂点だったかも。結構難し
いんだぜ。誰かホメてくれよ。

天国に行かずに透明になって、ポール相変わらずバッカだなー、とかヨーコ
あんなことやってやがる、とかにしてほしいな。死んだことに気付いてないとか。
こういうこと書くと妨害になりそうなので以降慎みます。

一週間のはじまりにジョソさん日記を
読めてよかった…
明日からもがんばれそう

ヨーコスレに、ここの読者らしい女がカキコしてたが、ゴールドマンやシーマン、
グリーンやジュリアーノの本も読まないでさももっともらしいカキコして「中身
ゼロ」とか叩かれていた。えらそうなことを言うなら、せめてジョソ氏が参考文
献としている書物に最低限、眼を通してからにしてもらいたい。自分の不勉強を
棚に上げて、口ばっかり達者な、昔どのクラスにも一人はいた鼻つまみ者のよう
な口ぶりだった。ホント、「女の浅知恵」て感じのカキコだったな。

↑ここでわめいても・・。男らしくそのスレでおやりなされ。

ジョンも3歳児ってわけでもないのですから、
夫婦間の幸不幸は彼ら自身が決めることでしょうし、ほっといたれや、と思います。

でも回想本ってぶっちゃげどの程度の信憑性があるんでしょう？
著者によるお金儲けの意味はもちろんあるのでしょうが・・。
私はそこまでレノン夫妻に興味ないので回想本を読む気はありませんが

　　　　　　　　　コピベうざい！

>>340の人、
そこまで、レノン夫妻に興味ないといいつつ、
すっごく興味ありそに感じるわw

1兼初代ジョンですが、まだ続いてたとは・・・！！
なんかうれしいですアゲ。
運命の日が迫ってまつね・・・。

もうすぐこのスレ一歳ですね。

10月11日（土）
糞みたいな漏れの日記？とやらを、読んだ。

喪前らみたいな低能が、漏れのことを語るなんざ１００年早えーよ。
極東の黄色人種の猿どもは、米と死んだ魚でも食って寝てろよ。
おっと、洋子は別だぜ。ハイル・ヒットラー！！入る・マザープッシー！

・・・

10月12日（日）
今まで犬のように働いていた反動で丸太（ＬＯＧ）のように眠りまくった。
今日は眠りに徹した。
7：00起床・朝食
9：00寝る
12：00起床・昼食
13：00寝る
19：00起床・夕食・風呂
21：00寝る
23：00起床
と、こんな感じ。昼食後、昼寝にうつつ抜かしているとき
ショーンがジャレて、妨害。俺はぶち切れて、ショーンを平手打ちで殴った。
大声で泣き喚いたのが、更に俺をぶち切らせ、10回も殴る蹴るの暴行を加えた。
ったく、こちとら犬のように働きまくって精神的にも、肉体的にも疲れているのに
ガキはまだ大人のそうした事情がわからなすぎるので、こんな疲れているときには
本当に頭にくるぜ！さ、また寝よう。丸太のようにな

ＢＡＤ　ＴＯ　ＭＥ
俺の、屑！

ｺﾉｽﾚ(･∀･)ｲｲ!

10月12日(日）
　ドアの外から聞こえてくる、ショーンの駆け回る足音と歌声で起きる。
　歌うは奴の十八番『ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・マイ・フレンド』だ。

「どぅゆーに〜えにーばーでぃ〜」と歌うので、
「あいにーさんばーでぃとぅら〜」オレも枕に半分顔をうずめながら小声で歌い返す。
「どぅゆーに〜えにーばーでぃ〜」と、またショーンが歌う。
「あじゃすにーさむわんとぅら〜」とオレもまた返す。
「どぅゆーに〜えにーばーでぃ〜」
「あいにーさんばーでぃとぅら〜」
「どぅゆーに〜えにーばーでぃ〜」
「あじゃすにーさむわんとぅら〜」

　いい加減、先の歌詞を覚えてくれ。


【I Wanna Be Your Man】
　ポールメインの共作。ストーンズのデビュー祝いに贈ってやったけど、一本調子な上
に奴らには粘りの弱い曲だから有難迷惑だったか。リンゴが歌うとそれなりに味があっ
てイイんだけどね。

　この曲を連中の目の前で仕上げたら、ミックとキースは「スゲェスゲェ」って素直に
驚いてたけど、ブライアン（ジョーンズ）だけはニヤニヤ笑ってたな。ブライアンも
笑い逃げは卑怯だ。ズルいぜ。

名前も日付もネタもかぶり気味ですが、13日のパーティの話がまとまって
ないので、あえて重複させて頂きます。

ジョソ氏、乙です。
重複しているのは別として・・・
ところで「13日のパーティー」とは、なんですか？
教えてくらはい

10月12日の最初の日記見たときは
本当にジョソ氏のものなのかと
チョト悩みました。
でも、こんなこともあっただろうと
オモテたところに次の日記が。
うん、どちらも現実なんだなぁと。

ジョソ氏はスゴイ！

最初から読みました・・・凄いボリュームです

ジョソ氏マンセー　ヽ(･∀･)ﾉ　ｶﾞﾝｶﾞｯﾃﾂﾂﾞｹﾃｸﾀﾞｻｰｲ

>351
　これはタヴァーン・オン・ザ・グリーンというレストランで行われたショーンとジョンの
誕生会のことです。（このレストランのオーナーのワーナー・リロイがダコタの住人）

　ロバートローセンの本では誕生日前日の10月8日に開かれたことになっています
がシーマンの方が流れとして自然なので、13日にしました。

　ネタ的にはダコタということで、以前>218の方が紹介されたカポーティのエピソード
を盛り込みたいと思っています。ただ、現時点ではまとまらず、ダラダラと長い上に、
ひたすら暗くなりそうな悪寒ｗ

>352-353
頑張ります！

カポーティ、読まれたのですか。気に留めていただいて嬉しいです。ジョンに対し
ての記述はほんの少しですが、逆に肉付けの余地が残ってて材料としてはオイシイ
かな、とも思います。
　ついでに直接ビートルズについて書かれたものではありませんが、ハニフ・クレ
イシ（映画関係でも活躍しています）の「Eight arms to hold you」（現代英国
作家短編集だったかな？に収録）が好きです。当時のイギリスの少年がビートルズ
から受け取ったものがリアルに描かれてて、へーでした。彼によればストーンズは
アメリカかぶれのスノッブに見えた、ということで（作者はインド系です）ビート
ルズはやはり労働者階級の星だったようです。関係ない話で恐縮ですが日記構想中
の場つなぎということで。
静かにROMってますのでできるだけ続けてほしいです。

10月13日(月）
　午後、タヴァーン・オン・ザ・グリーンでオレとショーンの誕生パーティを開いてくれた。
食い物もうまいし、芸人のパフォーマンスも面白い。豪華なパーティで、王子様とその
ご学友もすっかりご満悦のようだ。

　ただ、どこか空々しいというか、オレはこういうド派手なパーティを楽しむ素養というか
心持が薄い。生まれついてのセブリティなマザーやショーンと違って、元々オレは山だ
しの成上がり者だからかな。

　空々しい、っていえば、何年か前、ダコタの中庭の片隅に、何かあるな、と近づいて
よく見たら、上半身に布がかけられた犬の死体だった。

　ほどなく、イブニングドレスを着た女が血相を変えて犬にかけ寄って来た。俺は「窓
でも開いてたんだろう。不注意だったな」と小声で言って部屋に戻った。

　俺も去年アリス（注：飼っていたネコ）が窓から落ちて死んだし、あの時もあの女
の辛さも痛いほどよく判ったけど、何故かその時は何を言っても、言われても虚しく
思えたんだよな。

　後でこの話は、トルーマン・カポーティがその女から聞いたのか、ふれまわったらしい。
ダコタの中庭で、死んだ犬の側にジョンレノン、か。なかなか絵になるオチではあるね。
あのホモのクソチビめ。

　シラフになって改めて周りを眺めてみると、フレッドが目元をライザ・ミネリ張りにマス
カラをひいてやがる。週末ガールフレンドと飲んだシャンペンがまだ残ってんのか、と
からかってると、ピーター・ボイルが写真機片手に、しきりにオレにキスするよう、マニ
ー・ヘアにけしかけてる。ゴシップは嫌いじゃないけど、わざわざ作るなよ。小ざかしい。

「そんなモンよりもっと面白い写真を撮れよ」とフレッドにキスをする。立て続けに今夜
の夜伽を命じようとしたら、そそくさと逃げ出したやがった。ジョンレノンは奴隷の一人
すら思うにまかせない事が露呈しちまった。やっぱりセレブリティにはなれないね。

　今日の日記はダラダラ長いな。カポーティなら四行で済むね。こんな感じで。

　　パーティは華やかだった。ダコタの中庭にあった犬の死体を思い出していた。
　奴隷は言うことを聞かなかった。熟して茎から落ちたバラのような、贅沢な祭り
　の後の倦怠感が辺りに漂よっていた。店の外ではニューヨークの午後がゆっく
　りと終わりに向かっていった。


【Hellow Little Girl】
　オレの、というかオフクロとの共作と言った方が正しいか。長年温めていたんだけど、
どうしても今一つモノにならなかったんで、ＮＥＭＳのフォーモストにあげたんだよな。
あんまりヒットしなかったから、商売人としては賢い選択だったけどね。

　それにしてもデビッドの兄ちゃんは、どうしてこんなマイナーな曲の事ばかり訊いて
きたんだろう。はっ、ひょっとしてオレに対する嫌がらせ？ポールの差し金かっ！？

too cool.

*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･゜(ﾟ∀ﾟ)ﾟ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
わたしの活力の元キター！！
明日からもがむばって働くぞ！

10月14日（火）
「レコーディングが終わったら、バミューダで一休み。レコーディングが終わったら、
バミューダで一休み」と、ここのところマザーの前でマントラを繰り返してたら、早速
明日からフレッドが斥候としてバミューダに行くとのこと。おお、願いが通じたか！

　午後、スタジオへ行くのにオフィスでマザーを待ってると、ジョン・グリーンから何
度も電話が。だけどマザーは多忙を理由に一切取り次ごうとしない。へー、ボーイ
フレンドのお誘いをここまで無碍に断るとは穏やかじゃないね。ひょっとして、これ
ぞまさしくマザーのクリーンアップタイム？

　スタジオでは「あたしがやってみるわ」と、今まで自分の曲でも人任せだった編集
作業を自らコントロールパネルの前に座って頑張ってる。うーん、何かが変わりつ
つあるね。

　帰りチャイニーズレストランに寄って、オレは中華チマキと卵スープ、マザーはピー
タン1個とフカヒレスープを食べる。NYも夜になるとそろそろ寒くなってきた。もう少し
頑張れば、イヤというほどお日様を拝めるぞ。頑張れ、ジョン！


【And I Love Her】
　ポールの。中間部だけ手伝った。最初のトラックがなんとも不恰好（注：アンソロジー１
参照）だったんで、ジョージマーティンか誰かが「ロックのコンボに拘る必要は無いんじゃ
ない？」と言ったら、ポールが我が意を得たりとばかりに「そう、そう、そうだよ！ボクが
狙っているのは、そういうトコなんだよ」って俄然張り切ってたな。調子のいい奴め。

　結局、アコースティックにまとめたのは大正解だったけどね。ちぇっ。

>そう、そう、そうだよ！ボクが
>狙っているのは、そういうトコなんだよ

目をキラキラさせてるポールの顔が浮かびました。

【お詫び】
　ジョソです。毎週お楽しみ頂いている方には申し訳ありませんが、今日ネタを上げるは一旦控えます。

ネタ切れということではなく、以前予告していたボブディランの「Gotta Serve Somebody」に対する返答歌
「Serve Yourself」の話が出来上がったのですが、そのネタと歌詞が、どうにも昨今起きた事件とリンクし
ているようで、今上げると妙に生々し過ぎるのです。要するにいきなりこのネタを出すと悪意に取られたり
悪用されるのではないか、と。

　ネタをあげる前から自意識過剰じゃないか、という思いもあるのですが、やはり慎重に致したく、代替の
ネタも用意出来なかったので申し訳ありませんが、何卒ご容赦下さい。後日必ずネタ上げします。

　その代わりに、前フリというか補足資料として「Gotta Serve Somebody」の訳詩を置いておきます。
このスレを見てる人でもこの曲の詞を知っている人は少ないんじゃないかと思いましたので、蛇足
とは思いますが今日のところはこれで勘弁して下さい。

ジョソ

Gotta Serve Somebody

あんたは駐英か駐仏の大使かもしれん
あんたはギャンブルが、ダンスが好きかもしれん
あんたはヘビー級の世界チャンピオンかもしれん
あんたは真珠の首飾りをして社交界にいるかもしれん
(Chorus)
だけどあんたは誰かに仕えなきゃならん 本当だよ
あんたは誰かに仕えるんだ
そう、それが悪魔なのか神様なのかもしれんが
だけどあんたは誰かに仕えなきゃならん

あんたはロック狂で、ステージで踊り廻ってるかもしれん
あんたはドラッグも、カゴの中の女も意のままかもしれん
あんたはビジネスマンか、上級盗人かもしれん
みんなあんたをドクターと呼ぶか、チーフと呼ぶかもしれん

(Chorus）

あんたは州警官かもしれん、若き反主流派かもしれん
あんたはどこぞの巨大ネットワークテレビ会社の社長かもしれん
あんたは金持ちか貧乏か、めくらかいざりかもしれん
あんたは異国の地で、他の名前で暮らしているかもしれん

(Chorus）

あんたは建築業者で家を建てているかもしれん
あんたは大邸宅か、掘っ立て小屋に住んでるかもしれん
あんたは銃の所持者かもしれん、タンクも持ってるかもしれん
あんたは誰かの大家か、銀行家かもしれん

(Chorus）

Gotta Serve Somebody

あんたは有徳の誇り高き説教者かもしれん
あんたは袖の裏を使った市議会議員かもしれん
あんたは床屋で働き、髪の切り方を知ってるかもしれん
あんたは誰かの愛人か、誰かの未亡人かもしれん

(Chorus)

木綿を、絹の服を着るのが好みだったかもしれん
ウイスキーを、ミルクを飲むのが好きだったかもしれん
キャビアを食し、パンを食するのがお気に入りだったかもしれん
あんたは床の上で、キングサイズのベッドで眠るかもしれん

(Chorus)

あんたはオレをテリーと呼ぶかもしれない ティミーとも
ボビーとも、ジミーとも
R.J.とも、レイとも呼ぶかもしれん
オレを何と呼ぼうが、あんたが何を言おうが

あんたは誰かに仕えなきゃならん 本当だよ
あんたは誰かに仕えなきゃならん
それは悪魔なのか、神なのかもしれんが
あんたは誰かに仕えなきゃならん

そのネタ、いつか必ずageてくださいね！＞ジョソ氏
そしてこれからも期待age

Serve Yourself

イエス・キリストを見たんだって？
まさしく絶対無二の存在だって？
お日様の下で座ってたらブッダを見たって？
メッカの方を向いたらモハメッドを見たって？
道端で踊ってたらクリシュナを見たって？
全能の神のゴタ混ぜで何かを見失ってるぜ
それはおまえの母親だよ（忘れちゃ困るぜ、大将）

(chorus)
テメエのケツはテメエで拭きな
誰もお前なんかには仕えないぜ
テメエの面倒はテメエでみろよ
誰もお前の面倒なんか見ないぜ

悪魔を信じてるかもしれんが、神を信じてるかもしれんが
仕える相手が判らないなら、テメエの面倒でもみてろ！
大将、ここにルームサービスは無いんだ

いまだによくある話でね
血みどろの聖戦なんて
愛と栄光の為に闘う
そんな立派な戦争はもう沢山だ
神と祖国の為に闘うのもな
オレらが解き放ってやる
石器時代に戻してやる
オレみたいにはなりたくないだろ？

(Chorus)
悪魔を信じてるかもしれんが、神を信じてるかもしれんが
テメエのケツはテメエで拭け　言いたいことはこれだけさ

さて、改めて廻りをみれば、でっかい冷蔵庫がある
オレがガキの頃なんか、こんなモンは揃ってなかった
テレビディナーセットもガラクタも
カキどもは揃って同じものを欲しがる　クソ車とかなっ！
クツが揃ってりゃ、御の字だろうが！

イエス・キリストを見つけたんだって？　それはそれは偉大な御仁だって？
日の下でケツを地べたに着けて座ってたらブッダを見つけたって？
メッカに向かって血まみれのカーペットに跪いてたらモハメッドを見つけたって？
坊主頭で道端で踊ってたらクリシュナを見つけたって？
（おい、こら、もう何度も聞かされたろ？）

（Chorus）
そう、大将、まずはふらついた頭をまっすぐにしろ
テメエのケツはテメエで拭け
誰かが仕えるかもしれんが「オレじゃない」とは言っとくぜ
イエスだろうが、マルクスだろうが
マークス＆スペンサーだろうが
血まみれのウールワースを信じようが
ゴタ混ぜの中で何かを見失ってるぜ
それはおまえの惨めな母親さ
寝室でし尿にまみれて助産婦の前でオマエを生んだ
そのことを片時たりとも忘れるなよ
血まみれの戦場にいるべきはオマエだったんだぜ
大将よくわかってんだろう、オレが何を言ってるのかを

いまだによくある話しでね
血まみれの聖戦、法皇と信者も絡んでる
愛と栄光の為に闘う
そんな立派な戦争はもう沢山だ
神と祖国の、そして女王と全ての臣民の為に闘うのもな
オレらが解き放ってやる
石器時代に叩き落としてやる
オレのようになりたくなければ、跪いて祈りな

全能の神のゴッタ混ぜで何かを見失ってるぜ
それはオマエのどえらい母親さ、薄汚いロクデナシめ
さあ、とっととテメエの耳でも洗ってこい！

10月15日（水）
　ローリングストーン誌で『ダブルファンタジー』が今年の期待アルバムのトップテンに
選ばれたとの事。プロモーションの一環とはいえ、発売前からこう持ち上げるとは、ヤン
のヨイショも気が早いよ。ついでにアルバム・オブ・ジ・イヤーも頂いておこうか。

　賞っていえば、2月にディランが「Gotta Serve Somebody」で賞取った時は驚いたとい
うより、受賞後の歌を聴いて久々に烈火の如く怒ったね。ズバリ妬み嫉みなんだけど怒り
にまかせて、一気に書き上げたんだよな。

　　あんたは誰かに仕えなきゃならん
　　それは悪魔かもしれんし、神かもしれん
　　とにかくあんたは誰かに仕えなきゃならん

　何人にも絶対的な存在はある。誰かのために働かなきゃいけないのも、その通りだろう。
でも、そんなことはお前さんにいちいち言われることか。お前はラビ（注：rabbi　ユダヤ
教の導師）か？　ヤハーウェの言葉を預かる預言者か？　預言者として信者に仕えて貰いた
いのか？何が「大丈夫さ、おっかさん」だ。虚栄心っていう、お前のクソったれのオフクロ
がお前みたいな×××を、無責任のくせに権威を楯にしてモノを言う奴を生み育てたわけか。
結構なモンだな！本当に喋らずとも、オマエさんがクチを動かすだけで、それをテレビで見た
信者どもが何やらありがたいお言葉を仰られてると錯覚するんだろう。お前らはアホウだぜ、
まだ息の仕方を知ってるのが不思議だぜ！ボーンアゲンのクリスチャンだかモスレムだかブ
ディストだかハレクリシュナだか知らんが、テメエの歌を聴かせる為にキリストもアラーも
ブッダも利用するな！ボブ・ディランしか歌えない事を歌うからボブ・ディランなのにオレ
をがっかりさせるなよ！何を信じていようがかまわないけど、キリストを讃える歌なんて
オークリッジボーイズ（注：カントリーゴスペルの代表的グループ）にでも任せておけ！

　それとこの頃、ジュリアンの奴がなんだかんだと小遣いをせびってきたんだよな。オレ
もアイツの歳の頃は同じように落第ギリギリだったけど、オレはここまでミミに金をせび
らなかったぜ。金が欲しけりゃ、質屋でも行ってこい！もっともミミから1シリングせし
めるには、3.5ポンドの精神的損失をするからあまりせびらなかったんだけど．．．
　オレのガキの頃なんて、靴一足買うのにも大変だったんだぞ。パームビーチに来た時
は免許も無いのにベンツのワゴンに乗りたがるし、一体何様だ！こっちに負い目があるか
らって、全部言うことを聞いてられるか！どいつもこいつもふざけやがって！

　人間はなぁ、誰かに仕えたり仕えられたりする前に、先ずはテメェ自身の面倒を見に
ゃならんのだ！五体満足な奴は始めから人を頼るな！テメェのケツくらいテメェで拭け！

　って、オベイション（注：愛用のギター）でジャカスカ弾いたら一丁上がった、と。
このデモテープを聞かせたら、マザーには大ウケだったけど、ジャックは「今回のア
ルバムに入れるなんてウソだと言ってくれ」って本気でビビってたからな。オレの毒も
まだまだ健在なり、だぜ。

　それにしてもフレッドがバミューダに高飛びしてるんで、朝から晩まで日常の雑事を
自分でこなさなきゃならん。すげー面倒くさい。腹いせまぎれにフレッドに電話。

フレッド：「こっちは天国ですよ。バミューダにはいつ来られますか？」
ジョン　：「オマエは誰かに仕えなきゃならん」
フレッド：「は？」
ガシャンと電話を切る。

　ボビーの言うことはやっぱり正しいかもしれん。誰かに仕えてもらうのは必要だね。うん。

【I'll Be Back】
　オレの。デル・シャノンを意識して、最初はワルツのリズムでだったけど、これまた
ショボくてショボくてボツ（注：アンソロジー１参照）。みんなの意見を聞いてリズム
を変えたら、キッチリ収まった。ポールのことは笑えないか。

うーん、いまひとつ。次回に期待。

いやいやＯＫですよ、オチもキマッてるし。
>お前らはアホウだぜ、まだ息の仕方を知ってるのが不思議だぜ！
これにはニンマリ。やりますねぇ、ジョソさん（そういえばジョンは「血の轍」は
絶賛してた筈）。
ＳｅｒｖｅＹｏｕｒｓｅｌｆの訳詞も、あのヴォーカルの勢いをうまく反映してて
◎。
今後にも期待してまっせ。

なんかどっからどこまで真実でどっからどこまで
ネタなのかすごく微妙・・・。

>372
　ありがとうございます。『愚かな風』の一節にニンマリと聞いて、前回のポールじゃな
いけど、「わが意を得たり」と私も嬉しくてニンマリしています。仮にジョンが生きてい
て、ジョージも出演したディランのトリビュートライブに出ていたら、この辛辣極まりな
い曲か、「マザーズファーム」もとい「マギーズファーム」を歌ったんじゃないかとｗ

　サーブユアセルフの訳詩は、とにかく山本安見さんのものより下卑たものを、と目指し
て、かなり下品になったので個人的には満足なんですが、気分を悪くされた方がいたら
ゴメンナサイですが。

>373
>なんかどっからどこまで真実でどっからどこまでネタなのかすごく微妙・・・。
　そう戸惑って頂ければ、ネタを上げる者としてこれまた嬉しいです。371の方のように
イマイチとかツマンネと言われると一時的に(´・ω・｀)ｼｮﾎﾞｰﾝとなりますが、それは
それで発奮材料として頑張ります。

>>369

>371
次回に期待だけでいい
一言多いよ('A`)

>>376
そのほうが辛い気もします。

悪気はなかったんです。ごめんなさい。
大ファンなので、お許し下さい。
次回に期待してます。

10月15日（水）深夜
ふぅ〜。今「ジョソ」って香具師の俺のナリキリ日記を読んでいる。
なかなか言い出来じゃねえか。まるで俺が書いた日記みたいだぜ。
ん？ジョソ。喪前はフレッド・シーマンか。ま、いいや。

＞371 ：ホワイトアルバムさん ：04/04/27 00:03 ID:oHaIN89d
＞うーん、いまひとつ。次回に期待。

俺もそう思った。いい傾向だと思った。
俺が一番嫌なのは、予測されたり、期待されることだからな。
ところが、どうだい？

＞378 ：371 ：04/04/30 18:26 ID:q9Hxe0cl
＞悪気はなかったんです。ごめんなさい。
＞大ファンなので、お許し下さい。次回に期待してます。

これじゃ、俺やジョソがゴッドじゃねえか？
俺は祭り上げられるのが嫌いなんだよ。
俺はこのダコタのキャットルームに座って、世間を眺めているだけ。
本当にボーとするのが好きなんだ。メリーゴーランドからはもう降りたんだ。
あとは勝手に回ってくれ。・・・と言いたいぜ、全く。

ｶｳﾝﾄﾀﾞｳｿ近し。

俺もそろそろ日記を始めてもいいか？

>>380
せめて「チャップマソ」にしてくれ。

>371
>379
わたしもいい過ぎました
スマソ

10月16日（木）
　写真家のボブ・グルーエンから、この間の誕生日の時の空のメッセージを写した写真
が届いた。"NEW YORK HAS A NEW LOVE..."と書かれた看板の上方に"YOKO HAPPY"と白い
煙ではっきりと判る文字が浮かんでいる。むっ、これは凄いね！

　もう一枚はワイドアングルで地下鉄の高架の遥か上に文字が長々と連なっている．．．
んだけど、右端の"SEAN・LOVE"の字は出来立てのせいかハッキリしてるけど、その前の
多分"JOHN &"は既に文字が崩れ始めているせいか読みにくい。むむっ、何だか残念。

「もっと良い写真ないの？」とマザーの机に近づくと、机の上の支払い確認書が目に入った。
その中の航空会社宛の支払額が何だかヘンだ。桁がひー、ふー、みー、よー、いつ、むー
．．．むむむむむむっっっ！？！？！？

「マザーッ、これはナンだよっ！」
「その写真の航空アド代よ。良く撮れてるじゃない」
「そうじゃなくて、何だよこの額は！」
「そうね。経費で落ちるか微妙よね」

　何を言っても先回りされるんで、頭がクラクラしてきた。ばったりソファーに倒れる。
しばらく死んでからジタンに火を点けて、ささやかな抵抗として煙で"NO"の文字を作る。
煙が目に沁みるぜ。


【愛無き世界】
　ポールの。オレの存在が一片も無い世界。それでも確か売れに売れて（注：英米で
1位）、レノン・マッカートニー名義だからオレにも相当な印税が入ったと思う。でも
オレの存在が一片も無い世界。

次回に期待。

10月16日（木）　続き

ジダンを十数本吸っていたら、ショーンが泣きながら「ダディー、お漏らししちゃったよー！」
と俺のところに来た。しかも匂いを嗅いだら小のお漏らしではなく大のお漏らしだ。冗談じゃねえぞ！
逆上した俺は、ビンタ数発＆ソファーに奴を叩きつけてやった。当然のことながら、
奴は「WELL ,WELL，WELL」 の俺の叫び以上に「びええええええええええっ！」と
泣き喚いて出て行った。また、手前のした事に強烈な罪悪感を感じ、ショーンの部屋に行き
オムツを替えて、宥めた。
「ショーン、こめんな。イライラしていたとはいえ、俺のやったことは最低だ。お詫びとして
ダディ特製の蜂蜜を掛けたバニラアイスを作ってあげよう」と俺。
しかし、ショーンは
「アイスもいいけど、FAOシュワルツの展示場にあったFAO限定の巨大なテディーベアも買ってくれる？」
とのたまう。調子のいいやつめ！　取り敢えず、フレッドにFAOに電話を掛け、購入手続きをとるよう
命じた。

今日はTaste Of Honeyならぬ Waste Of Money だったな

【We Can Work It Out】
マッカートニーとジョージと俺の共作だな。ポールが作り上げたのが余りに楽観的な感じだったので
♪Ｌife　is　very　short〜のサビ部分は俺が作り上げた。サビ部分をワルツ風にアレンジさせたのは
ジョージの仕事だ。だから、これはLennon -McCartney - Harrison　とすべきなのかもね。

＞384
もう反省してるので責めないで下さい。

オムツ交換かー。
男は特にしたくない作業だろうね。
ヨーコってこの時期全く家にいなかったのだろうか？
なんかヨーコって人がそら恐ろしくなってきた。

>>386
ヨーコはビジネスオンリーだったのでは？
最初、ヨーコはショーンを妊娠している間、堕ろすつもりだったんだから。

でも、ジョンは頑なに反対して、その結果子育ては全てジョンがやる
という条件で、そのまま出産になったかと・・・

10月16日（木）　深夜
今日は散々な一日だった。昼に１階のヨーコのオフィスでの出来事。
例の写真の「請求書」のケタを無意識に数えていると、ヨーコが血相を変えて部屋に入ってきた。
そして、スタッフを呼びつけて怒鳴り始めたんだ！

ヨーコ「どおなってるの？誰が払うのよ！こんな金額！いい加減にして頂戴！」
スタッフ「え？でもそれはヨーコさんの決裁を戴いた案件ですが・・・」
ヨーコ「こんな金額だと知っていたら、もともと頼んでないわよ！！払わないわよ」
スタッフ「・・・・」
俺は、知っている。スタッフの主張に分がある事を・・・。だが、マザーには逆らえないからな。

夕方、腹が痛いのを我慢してキッチンで作曲。フト、力を入れて屁をこいたんだ、そしたら、shit！
勢い余って「実」が出てきやがった！！く、くせえ〜。幸いキッチンに誰も居なかった。
こっそり、バスルームでウンチの付いたパンツを洗っていると、「パシッ！」急に電気がついた。
そこには、ショーンが立っていた。「ダディ、うんち漏らしたの？マザーに言おうっと！」
「お、おい、ショ、ショｵｵｵｵン〜！待ってｸﾘ」　・・・これが今日起こったことの真相だ、ジョソ君たち。

>>388
目覚めて早々、汚い文章読まされた。もう書き込まないでくれ。

10月17日（金）　

10月16日（木）
午前7時、警備の仕事が終わった。帰り際、ABCストアで朝食とエロ雑誌を買う。
その時、ジョン・レノンという見出しがついた雑誌を見つけた。ビートル以上にジョン
のファンである俺は、すぐさまその雑誌を手に取った。『Esquire』（エクスワイア）
という雑誌だ。何の迷いもなく、その本も購入する。
家に帰った。ワイフは出かけていて不在。俺は朝飯を食いながらその『Esquire』
のページを捲った。記事の題名は「John Lennon, Where Are You?」だった。
しかし、その内容はジョンを尊敬いや崇拝していた俺を打ちのめすのには
十分だった。見終った直後は呆然とした状態が続いていたが、やがて悲しみと
怒りが交差した状態になった。
記事にはジョン・レノンは労働者階級の革命的なヒーローなどという表向きとは
程遠く、実像は、牧場や大邸宅、複数の会社を所有し、銀行口座に1億5000万
ドルをため込んだ、ただの裕福な実業家にすぎない、と書かれていた。
訳の分からんホルスタイン牛を数十万ドルで落札したことも・・・・・
ジョンレノンよ。あんたは愛や平和や正義、そして世の不条理さも歌っていたよな。
俺もあんたのそういう所に惹かれて、今までアンタのファンだったし、今回の
復帰も他の誰よりも嬉しく感じているんだ！それなのに、愛や平和、世の不条理
さ、正義をストレートに歌っていたジョンレノンはポーズだったわけかい？
アンタを信じていた俺とか世界中のファンはこれじゃあ、ただの間抜けのピエロ
じゃねえか！アンタは世界一最低最悪のくそったれの偽善野郎だ！！！

今夜の警備の仕事は欠勤ということで、警備会社に電話を入れる。
夕方頃、ワイフが戻ってきて、夕食を作ってくれたが、摘む程度で、自分の部屋
に引きこもる。そして、今朝買ったエロ雑誌で抜きまくった。怒りというか
悲しみというかモヤモヤというか、そういった忌々しいものを取り払うが如くに

帰宅

>>541
分からないけれど、高いところにある駅のようですね
とりあえず篠ノ井線の姨捨

スレチガイだった
スマソ
>>391は無視してくんろ

>>391ではなく>>392ね
最悪だ・・・・
スレ違いスマソ

age

チャップマソの日記、一理あるなあと思った。
けど、金持ちは稼いだ金を全て寄付するわけじゃあないからなあ・・・
感想、なかなか面白いと思います。

10月17日（金）
　夕方からスタジオ。次々と最終トラックダウンが済んで行く。一時はイラン・イラク
戦争のようにドロ沼化するかと思ったけど、こうやって終わりが近づいてみると、あっ
という間だね。さぁ、お日様を拝むまであと少しだ！

　♪ヒカムザッサン、ドゥルルル〜、ヒカムザッサンキン、ドゥルル、とのんきに鼻唄
を歌って、ふと横のマザーの顔を見るとかなりテンパってる。ヤバイ！何がお気に
召さないのか判んないけど、マザーは黙りだした時が一番恐ろしいんだ。

　ここは一丁、オレが何とかしなくてはっ！

「このバッキングコーラスの出来は何だ！もっとクリアに録っておかなかったのかよ！」
「オイオイオイ、オレの指定したのとは違うテイクを使ってるぞ！もう一度やり直せ！」
「ミキシングバランスがイモだぜ！使えねぇな！」と、マザーに先んじてオレがスタッフ
を怒鳴り散らす。とにかく（オレだけは）マザーの怒りを避けなければ！

「今日はこれくらいにしときましょう」とマザーが静かに席を立った。「みんなダレてん
じゃねえぞ！明日はしっかり頼むぜ！」と捨て台詞を残してスタジオを出る。

「エンディングが近づいて、やり直しはないよな、全く」と、さもさっきの怒りが尾を
引いているようにブーたれる。「そうね。こんな調子じゃ、マスターアップしても、
きちんと張り付いてないと危なそうね」えっ？

「あんまり遠出しない方が良さそうでしょ。明日チャーリー（スワン）にバミューダ行
きの事、お伺いを立ててみるわ」ええっ？「ジョンもあれだけ怒るくらいだから、心配
でしょ？」いや、それはそのですねいやあの...(´・ω・｀)


【ワン・アンド・ワン・イズ・トゥー】
　ポールの。いい加減にしろ！ポールのばっかり取り上げてイヤミかっ！
バミューダ行きがアヤしくなってるのに、他人の歌なんて知るか！（八つ当たり）

なんかスレの調子が悪い？

test

>>398
ジョソが書いてないからだろう。

ジョソ待ち

397は質が著しく劣るね。やっぱりジョソじゃないとダメだ。
子供だまし。

>>402
おまえがいうな。

>>402
たまにはいいこと言うね。でもおまえは黙ってろ。

>>400-404
　お疲れ様です。本物の、というより毎週月曜の夜にネタを上げてるジョソです。

>397　の話は間違いなく私のです。誤解を生むような不出来なネタを上げてしまい
ました。済みませんでした。特に>402のさい玉24さんには「ジョソじゃないとダメだ」と
最大限の支援を頂いているのに、本当に申し訳ないです。

　フレッドをわざわざバミューダに送っているのに、レコーディングが終わっても行か
なかったのは何故か？、という疑問から作った話なのですが、（単にヨーコが日焼け
したくなかっただけ？）オチが決まらない苦し紛れはやっぱり通用しないわけですね。

　改めてこの事を自戒して、次回は何とか今回の話をフォローできるような話にする
つもりです。今後も忌憚の無いレスを頂ければ嬉しいです。　　ジョソ

追伸：　先日、東京都現代美術館の「Yes　ヨーコオノ展」に行きました。いつもネタに
　　　　してるヨーコ氏へのお詫びの気持ちと、ジョンが感激したという天井の”Yes"の
　　　　オブジェだけでも見れれば良いか（結局はネタの為）と行ったのですが、おもい
　　　　の他面白かったですね。作品の良し悪しはさっぱり判りませんがｗ

頼むぜ、序祖

10月18日（土）
　昼過ぎ「連中に気合を入れてくるぜ」と一人スタジオに向かう。スタジオに入るとすぐ
「おお、よく直してくれたじゃん、感謝感謝」「仕事が早いね、感動した！」「ヒュー、オレ
の予想以上のデキだね。ひょっとして天才？」と昨日から一転してスタッフを褒めち
ぎる。この閉ざされた密室では、どれだけ多くの味方をつけるかに掛かってるからな。

　ジャック（ダグラス）がスタジオに来るやいなや、個室に連れ込む。

「彼女から何か聞いてる？」
「これが終わったら、フロリダのパームツリーでしばらく休暇だって聞いたよ」
「いつ聞いた？」
「火曜日かな。たしか、誕生会の次の日だよ」
「．．．あ、そう。まぁ、いずれにせよ、今日中にカタをつけようぜ！」
「勿論そのつもりだよ。僕も次の仕事がおしてるからね」

　バミューダじゃなくて、何でフロリダって言ったんだろう？よく判らんな。まぁ、プロデュ
ーサーのジャックも早く片付けたがってるんなら話は早い。とにかく今日中に全部終わ
らせて、バミューダ行きの道を切り開かねば！

　夕方マザーが来る。とにかく次から次へと最終OKを出して、マザーに有無を言わせ
ない。日付が変わる前に最後の曲にもOKを出した。帰りのリムジンの中でも「いやー、
良かった良かった。一時はどうなるものかと思ったけど、何とかなったね」とはしゃい
でつけ入る隙を与えない。が、一瞬オレの喋りが途絶えたところでマザーが開口一番、
「チャーリーの占いではね」ときた。

「あー、チャーリーのね。もうレコーディングはバッチリ納まったし、取り越し苦労で
　済んだね。うんうん。よかったよかった」
「冥王星の動きが影響して仕事の方は良いけど、旅行は見合わせた方が良いって」
「．．．マザー、自分がバミューダに行きたくないだけじゃないの？」

　ここから大喧嘩。1329敗目。ウワァァァンと泣きながら部屋に直行。マザーの顔を
書いてシリアルの箱に貼り、ダーツの的当てにしてウサ晴らししていると、ラジオか
ら「チーン、チーン、チーン」と聞き覚えのあるチベットの鈴の音が聞こえてきた。
　そうか、すっかり忘れてたけど『スターティング・オーバー』が発売されてたんだ。

僕たちの人生は
とても素晴らしいものだったね
互いに成長していった　お互いに
今でも二人の愛は格別だけど
思い切って飛び立ってみないか
何処かに　独りで

「何処かに　独りで」か。黙って一人でイギリスにでも行こうかな．．．


【アイ・フィール・ファイン】
　オレの。インタビューではイントロのフィードバックを「世界で初めて意図的に取り
入れた」と言ったけど、リフを作っている最中に、アンプのボリュームを下げるのを
億劫がったからタマタマ生じただけのコト。オレのモノグサの産物の一つだね。

*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･゜(ﾟ∀ﾟ)ﾟ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*

イイ！！

>>407

タイムマシンでこの時期に行って、ジョンとヨーコに教えてやりたい。
でも、信じてくれるかな？「僕は殺されるだろう」みたいなこと行っていた品。

>>387
亀レスごめんなさい。
そうなんですか…。
計画的にジョンの誕生日に合わせて
産んだものだと思ってました。
母性のカケラもない人なんですね。
ますますヨーコがイヤになってきた('A`)

このスレ本当に勉強になります。

　　　　　　　　　　　　_,;-"＿_l⌒l＿゛'‐-;,
　　　　　　　　　　 ／　 （＿__　　＿__）　ヽ
　　　　　　 　 　 ./　　　　　ノ 人 ヽ　　　　ヽ
　　　 ＿_　　　 ./　　　　／／　 ヽ ヽ　　　 .ヽ　　 ／￣＼
　 .／ ○ ヽ､　/　　　　（＿_）　　（＿）　　　 ヽ／　　○　 ＼
／　　　　　　＼,,,--―――''''''''''''''''''''――-／　　　　　　　　ヽ
..⌒‐-,,,,_　　/:/ヽー―――-、,,__,,,,-―――:||　 _,,;-‐''"⌒~~~
　　　　　.ヽ/::||:::::::::: 　　（●）　　　 （●）　　 ||／ヽ
　　　　　 く　::||::::::::::::::::: 　 ＼＿＿_／　　　　||:::::::::ヽ
　　　　　　　ヽヽ:::::::::::::::::::.　　＼／　　　　　ノ＿／
【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば１４日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です

10月19日（日）
　昨日思いついた、ほんの少しの可能性に賭けてみる。貯金箱から、机の引き出しから、
ズボンのポケットから、ネコのトイレ用砂の中に至るまで、いままで溜め込んでおいた
ありったけの現金をかき集めてみた。かなりあるね。フフフ、オレも大金持ちだぜ。

　次は書庫に行き、ファイル棚から手紙を取り出しては次々とアドレス帳に書き留める。
下のオフィスに行けば、キチンとタイプされたアドレスとディレクトリーがあるけど、
ノコノコ書き写すなんてマネは許されないからな。

　ギターのハードケースの中に衣服や靴を詰める。まぁ、足りなきゃ現地調達で何とか
なるだろう。机の上に地図を広げて道程を考える。あーでもない、こーでもないと熱中し
てると、ふと人の視線を感じる。閉め忘れたドアの隙間からショーンがこっちを見ている。

|∀・）ｼﾞｰ
「もしかして、ずっと見てた？」
|∀・）ﾐﾃﾀﾖｰ
「いや、ダディは仕事で．．．」
|∀・）ﾘｮｺｳｲｲ!
「いや、お前を連れて行くわけには」
|∀・）ﾏｻﾞｰﾓ?
「いや、マザーは行かないけど．．．」
|∀・）ﾏｻﾞｰﾆﾅｲｼｮ?
「う、いや、なんというか」
|∀・）ｲﾏｶﾗｼﾀﾆｲｯﾃｲｲ?
「．．．お前の勝ちだ」

　小さなコンパニオン（旅連れ）として付いて来ることになった。いや、まぁ良い機会か。
ショーンの分の荷造りをして、改めて二人で明日の脱出計画の練り直し。ショーンが
部屋をでしなに、又ドアの隙間から顔を半分出して訊いてきた。

|∀・）ﾃﾞ､ｹｯｷｮｸﾎﾞｸﾗﾊﾄﾞｺﾍﾕｸﾉ?
「グレイスランド！」

【ノー・リプライ】
　オレの。デル・シャノンを意識して作って、トミー・クイックリーに渡した曲だったけど
確か歌わなかったのかな。テンポを落とし、サビをリフレインさせたら、グッと締まった。
電話狂のマザーがこの曲を歌ったら、もっと切実さが滲み出るかもね。

ショーン（・∀・）ｲｲ!

10月20日（月）
　昼過ぎギターケースを片手に「マスターの承認をしてくるよ。ショーンも連れてくからね」
と言うと、マザーは「いってらっしゃい」と言ってさっさと至聖所へ引っ込んだ。チャンス。
リッチに「マザーに贈り物を買いたいんで、カードが必要だから出してよ」と頼む。

　奴が訝しげな顔で金庫の鍵を取り出すのを見て、インターホンでショーンに連絡。奴が
金庫を開けたのを見計らって「リッチ、何かショーンが話したい事があるんだって」と電話
口に急かす。リッチが金庫の前から離れた隙に、サッとオレが金庫の前に。

　カードとは別の棚にある二人のパスポートを取りだす。これだこれ。電話から戻ってきた
リッチからクレジットカードだけ受け取る。「これを渡した事を後悔すんなよ」と言って、更に
リッチの顔をしかめさせて表にでる。

　門の前ではウダとショーンが待っている。ウダがお弁当のおにぎりをショーンに渡しなが
ら「二人だけでコールドスプリングハーバーで過ごすなんて大丈夫？」と訊くので「うん、
まぁ、修行みたいなもんだから。なんかあったら電話するよ」とトボける。

　スタジオに行き、さっと承認書にサインして３分で出てくる。車を返し、タクシーに乗り
換え空港へ。目に付いた航空会社のカウンターに行き「直近のロンドン行き２枚ね。支払
いはこれでね」とカードを突きつけて急かす。急かしたわりには夜の便だった。

　２１時過ぎ、機上の人となる。そろそろマザーもオレの机の上の書き置きに気づく頃か。
まぁ、カードは止められても、飛んでる飛行機はもう止められないからこっちのもんだ。
明日電話を入れておけば大騒ぎもするまい。

　さて、ロンドン到着は朝の９時過ぎか。税関でヒトモメありそうな気もするけど、そこは
オレとショーンのコンビネーションでなんとかなるだろう。さて、一眠りするかな。

　机の上の書き置きの手紙


　マザーへ

　月末まで新譜の行商してきます
　連絡は入れるので心配しないでね
　
　　　　　　　　愛を込めて　ジョン


　僕らを捕まえられるかな？

　　　　　　　愛を込めて　ショーン


【エイト・デイズ・ア・ウィーク】
　共作か。今となっては、の曲。でもこの頃週に八日分働いてたの本当なんだよ。
"Babe"を隠語として捉えるとコミックソングだね。ウキキッ。

ちょっとスレの話題からずれるんだけど、
今日「ジョンレノンFBIファイル」っての海外のサイトで落としたよ。
PDFで3巻組み。200数ページあるけど、日本のファンにはどんぐらい有名なの？
あと、これの中身英文で読んでないんだけど・・・
本物？
誰か知ってる人詳細きぼんぬ

>420
　何年か前に角川書店から『ジョンレノンの真実　FBI監視記録DE-4〜HQ-3』という題名で
70年代初期、FBIがジョン・シンクレアへの資金援助やIRAへの関与についてジョンを内偵
していたメモとその対訳を載せた本が出ましたが、その資料でしょうかね。

　ジョンレノンとFBIについては話は『誰がジョンレノンを殺したか』とか『エルヴィス・ミーツ・
ザ・ビートルズ』とかが参考になるかと思います。あと、まだ翻訳されてませんが、去年
Phil Strongman & Alan Parkern著の『John Lennon & FBI Files』というペーパーバックが
出たようです。

10月20日（月）
昨日から警備の仕事に復帰しているが、当然のことながら身に入らない。

何が平和だ！何が愛だ！　何が　「想像してごらん」　だ！！
今まで尊敬、いや崇拝していたジョンレノンに裏切られたという屈辱感、
そして偽善まみれの俗物野郎への怒り・失望は日を増す事に大きくなっていく。
ひょっとして奴は「人間」という仮面を被った醜い悪魔じゃないのか？
本当のジョンレノンは悪魔に魂を吸い取られ、既にあの世で彷徨っているのか？
どちらにせよ、このままだと、あの悪魔は、醜く世界を荒らしていくつもりじゃないのか？
そういった思い・恐れも日増しに強くなっていく。

俺は気弱なチキンかもしれないが、もしできることなら、人間・ジョンレノンという仮面を
被った悪魔を仕留めたい。しかしできるだろうか・・・・・・・・？
心を一つにするんだ、マーク！！

今日も警備の仕事は欠勤ということで、警備会社に電話を入れる。
妻との夕食後、部屋に引き篭もる。
裸状態で座禅を組み、ビートルズのレコードをテープに録音し、再生速度を変えて聴きながら
言葉遊びの如く意味のないマントラを唱え続ける。今は意味のないマントラだが
自分自身に暗示を掛けるが如く　「お前はジョンレノン（悪魔）を殺せ殺せ殺せ殺せ・・・・・・・・・」
というマントラに変わるのだろうか？今のままだったら、そうなるだろう。

警備の仕事も辞めるかもな

>>421
http://growabrain.typepad.com/growabrain/music_beatles/index.html
このリンク集から飛べばPDF落とせます。
レスありがとん

10月21日（火）曇

　９時過ぎ、定刻通りヒースロー空港に到着。飛行機に乗ればひとっ飛びなのに、結局
何年帰国しなかったんだろう。第一関門の税関で係員がパスポートを見てギョッとする。

「里帰りですか？」
「ああ、新譜のプロモーションも兼ねてね」
「何日ほど？」
「月末までには戻るつもり。レコードの売れ行き次第だけど」
「宿泊先は？」
「まだ決めてないけど、ホテルか知り合いのところにお世話になるよ」
「何かヘンなものを持ち込んでないでしょうね？」
「オレ以外はね」
「お子様のビザではバミューダ（英国領）行きの申告となっていますが」
「まぁまぁまぁ、そう固いことおっしゃらずに。魚心あれば水心ということで」
「まぁまぁまぁ」とショーンからも言わせて、リュックの中からとっておきの秘密兵器
サイン入りの新譜を出して渡す。

「いやいやいや、ダメですダメです」
「いやいやいや、いいからいいから」
「いやいやいや、ダメですダメです」
「いやいやいや、それはそれとして」

　押し切る寸前に係員の上官がやって来て、別室で夕方までミッチリ絞られる。

「派手な活動はせず、亡霊のように目立たずにお忍び」という条件で入国許可を貰う。
「亡霊」とは気の利いた例えだけど、何で必要な書類以外に係員のメモ帳にまでサインを
しなきゃならんのだ。ヤロー。

　空港内のカフェで遅い昼食というか労働者階級的早い夕食。スタンドでマザーご禁制の
品、オレは英国の新聞各紙、ショーンにはチョコレートバーを買って、早速ハメを外す。
　さて、いきなりどこぞのホテルのスイートに泊まるんじゃ面白くないし王子様への教育
上良く無いだろうからと、ロンドンの安いＢ＆Ｂ（注：朝食付きの民宿、木賃宿）へ電話。

「今日、親子二人一晩お願いしたいんだけど」
「はい、結構ですよ。お名前をどうぞ」
「オレはジョン・バロウズ。息子はビル」
「かしこまりました。それではバロウズ様、お待ちしております」

　次にサヴォイ（注：ロンドンの最上級ホテル）に電話。こっちは流石に偽名はマズイか。

「明日から２、３日親子二人で泊まるスイートの部屋をお願いしたいんだけど」
「生憎スイートは全て埋まっております。ツインのお部屋でよろしければ」
「（一見の客だと思って即答かよ）あー、了解。じゃあ、部屋が空いたら移らせてよ」
「はい、承ります。お名前をどうぞ」
「ジョン・レノンとショーン・レノン（どうだ！）」
「チェックイン時、お客様には身分証明をお願い致しますが、よろしいですかレノン様？」
「（ムカー、慇懃無礼を絵に描いたような奴だな）おう、望むところだ」
「それではお待ちしております、レノン様」

　パディントン駅（注：ロンドン北西部にある駅）に着いたららすっかり夜。何とか宿にた
どり着いた。どんなボロ屋かと期待していたら、意外に小奇麗で拍子抜け。部屋にヘンな匂
いやすきま風は無く、ベッドからスプリングも出ていない。ショーンも別段構わないようだ。
　２０年前に泊まった時のＢ＆Ｂに比べれば雲泥の差だ。まぁ、当時は宿代も踏み倒しそう
な汚い格好だったから物置部屋でもあてがわれたんだろうが。世の中豊かになったもんだ。

　明日からロンドン見物。でも、まずは朝食でどんな薄いパンが出てくるか楽しみだね。

【ヘルプ！】
オレの。モーリーン・クリーブ（注：イブニングスタンダード紙記者）から「単なるアイドル
グループで終わりたくなければ４文字以上の言葉も歌詞に入れてみなさいよ」と忠告されて、
苦心惨憺して作った。あの狂った世界で、デブエルヴィス状態の中で文字通りヘルプと
叫んだワケだ。「傑作だぜ！」と聞かせたら、あのアマ「たいした出来じゃないわね」だと。

久しぶりにすごく面白かった！

イギリス旅行って作り話？

10月22日（水）曇

　朝、客が粗餐を期待するというのもヘンな話だが、薄いパンに少ないバターとジャムを塗り伸ば
して、紅茶をガブ飲みする侘しい朝食を想像して食堂に向かったら、大いに裏切られる。パンはバ
スケットにたんと積んであるわ、オレンジジュースはあるわで、見事な英国風ブレックファースト。
　宿主のオバちゃんに思わず「朝食って、別料金？」と訊くと「お望みなら」と返される。

　先ずは大英博物館。初っ端のエジプト部屋の展示物を見て、この内の一つでもマザーへのお
土産にできたら、少しはマザーの怒りも治まるだろうなぁ、と思う。
　あちらこちらにアラブ系の人間を見かけるけど、いつかは取り返してやるとでも思ってるのかな。
　実際、去年パリのリッツホテルもアルなんとかというエジプトの富豪（注：モハメッド・アルファイド。
後年ハロッズのオーナー）に買収されたというしな。

　昼、一旦外に出て何年ぶりかのフィッシュ＆チップス。うむー、こんな油の揚げっ放しをオレ達
は喜んで食ってたんだな。英国はいい点も悪い点も意固地なほど変わらないし、変えようとも
しないんだね。ショーンがオレの食が進まないのを見て「ダディ、ちゃんと食べてる？」と心配して
聞いてくる。ポテトを左右の犬歯に挿して、手を広げて「セイウチー！」とやったら、日頃は食事の
マナーに厳しくしていたせいか大ウケ。羽目を外し過ぎたかな？

　夕方サヴォイにチェックイン。カウンターの奴は、「ジョンレノンの名前を騙ったバカが今日来る
かも」と申し送りでもあったのか、努めて冷静に対応してるのはさすがだね。部屋に荷物を置いて
日本料理屋へ。オレは鮨の握り白身の魚多め、ショーンはウナギの蒲焼を注文。全て平らげた。
　英国人もイロイロなモンを食えないと没落するぜ。

　部屋に戻り、遅ればせながらマザーに電話。
「あー、遅くなってゴメン。今、ロンドンのサヴォイに居るけどショーンも元気だから心配しないで」
「．．．」
「今日、大英博物館に行ってきたよ。凄いよ！出来ればマザーと一緒に来たかったよ！」
「．．．」
「ん、あの、まぁ、カードとか勝手に持ち出しちゃったけど許してね。無駄遣いはしないから」
「好きにしなさい。ガチャッ」

　んー、やっぱり相当怒ってるな。覚悟の上で飛び出ては来たけど帰るのが怖い。

　テレビを点けると、ＢＢＣのニュースをやっていた。「ザ・タイムズ」（注：英国を代表するクオリティ
ペーパー）のオーナーが負債を理由に売却か、最悪廃刊を示唆との由。もともとカナダの連中に
買われてから内部で随分すったもんだがあったようだ。石頭御用達の新聞だけど無くなるのは
悲しいね。今日は何だかいろいろなところで大英帝国の興亡を見た思いだ。

　明日はゆっくり起きて、ナショナルギャラリーにでも行こうかな。歩いて行けるし。それにしても
もっと人が寄ってくるかと思ってビクビクしてたけど、誰も気づかない。もう、オレなんか本当に
亡霊扱いなのかな。まぁ、こっちにすればそれも願ったり叶ったりだけど。


【イエスタディ】
ポールの。イイ曲。以上。メロディは夢うつつの中で思いついたと言ってたけど、オレも同じ
ように夢うつつで「インスタントカーマ」を書いた。二人の才能と売り上げの差が如実に出たね。
ちっとも羨ましいとは思わないのは、この曲をゴールデンヒット状態で歌うポールの姿を何度も
見ていたからかな。奴もこの曲に一生付きまとわれるんだろう。奴にはそれも本望か。

>>428
　返事が遅れてすみません。完全な作り話です。『ダブルファンタジー』の制作が終了したらバミューダに
行く予定だったのに結局行かなかったのは何故かということと、狂言回しのフレッドも居ないので、思い切
ってイギリスに飛んでいってもらいましたｗ

　ヨーコ氏曰く、自分としてはバミューダ行きを勧めたが、「マザーが来ないんだったら、オレも行かない」
とジョンが断ったというのが真相だそうですが、結局自分が行きたくなかっただけじゃないか、という下衆の
勘ぐりは当たったようです。

　次回はジョンにとって長い一日になるので、前編後編に分けようかと思います。安穏と市内観光されても
話が面白くないので、朝っぱらから走り回ってもらおうかとｗ　意外な新キャラも登場予定なので乞うご期待。

うわー！今回も楽しかったけど、次回もとても楽しみです。

アメリカでの日々を読んでウツ入ってしまったので（かといってコールマンでは
物足りないし）、ジョソさんの日記で精神バランスとってます。
月曜日は夜は本当にワクワクです。

完全な作り話でここまで書けるとは、一体何者なんだ？赤い彗星か？

これほんとにおもろいからすごい

>アメリカでの日々を読んでウツ入ってしまったので（かといってコールマンでは
>物足りないし）、

お気持ちよく理解できます。私もそうです。

イギリス編、最高！
先が楽しみだなぁ。

10月23日（木）曇　前編「savoy trifle, not truffle」

　朝、朝食を摂りながら各新聞に目を通す。その中で「サン」（注：英の発刊部数最大の
大衆紙）の小さな囲み記事が。目の前で虹が出来る程、勢いよくお茶を吹き出す。

Lennon in London ? - 3 Fabs to reunion !?
「22日、ロンドンの大英博物館で元ビートルズのメンバー、ジョン・レノン（４０）らしき
人物の目撃情報があった。未確認ながら前日に息子ショーン（５）と共に二人で入国し
たとの話も有る。ヨーコ・オノ夫人が同行しているかは不明。先日ジョージ・ハリスンが
ロスから帰国し、ポール・マッカートニーも近日レコーディングの為、上京の予定。

　レノンのロンドン入りが本当であれば、元ビートルズの３人が同時期にロンドンに集う
可能性もある。アップル社広報は、レノンの帰郷について『全く知らない』と否定」

　ふざけんな！　誰がのこのこロンドンに来てポールやジョージと会わなきゃならん！

「尚、レノンの宿泊先はロンドンのサヴォイ・ホテルとの一報もあり、現在鋭意調査中。」

　鋭意調査すんな！　ここでオレが実体なんか晒したら、旅行も強制終了じゃないか。
とにかく一刻も早くここを脱出しなければ！フロントに電話。

「予定を変更して、今日チェックアウトするから会計頼む」
「畏まりました。ご用意致します。それでは三十分程後、フロントにお越し下さい。」
「ちょっと聞くけど、ロビーにプレスらしき連中とかいる？」
「原則的に報道関係の方々の入館は事前許可無しではお断りしておりますが．．．」
「が？」
「一般のお客様に就きましては、当然の事ながら、その限りではございません」
「（うおっ、同じ事じゃん！）ひょっとして、レコードとか持ってる奴はいない？」
「そういえば．．．２、３名いらっしゃるようですね」

　うむー、事態は深刻だな。今回はボディガードも付けてないからセキュリティプランも
無いし。どうやって姿も晒さずにフロントでチェックアウトするか。マザー助けて！と、
しばし悩みつつ、廊下をそーっと出てみると良い物が。

　ボーイに頼み込んで、シーツとかリネンを入れる大きなワゴンの中に入れてもらう。
そのまま１階に降りてフロントの前で停まる。「チェックアウトに来た」とシーツの中から
顔を出して鍵とカードを渡す。なんとか気づかれずに成功、というか後ろを見れないから
どうなってるか判らん。

　そのまま通用口まで運んでもらう。待っていたショーンは「セサミストリートのオスカー
（注：ゴミバケツの中にいる太マユの緑のモンスター）みたいだね！」と大喜びしてる。
ウケを狙ってやってんじゃないんだよ。まさか『ア・ハード・デイズ・ナイト』のネタを
このトシで実践するとは思いもよらなかったぜ。

　ワゴンから片足を出した時、「やっぱり、あの中に人間がいるぞ！」と叫び声が。むむ、
やっぱり、怪しかったのか！タクシーを拾う為に表通りに出たら、あまりに人だかりが
多い。これじゃ油を被って火の中に飛び込むようなもんだ。後ろからは記者の連中が追い
かけてくる。うわぁぁぁぁ（AA略）

　街中の北側へ行くと見せかけて、逆方向の南へショーンと一緒にひたすら走る。走りに
走る。うまく連中をまけたようだが、敗走する軍隊っていうのはこういう気持ちなのか。
何せ、今渡っている橋と目指す駅の名前がウォータールーだからな。

　とにかくここはひとまずアイツのところに行こう。行って体勢の立て直しだ。ハヒハヒ
言いながら、なんとか駅にたどり着く。ポーツマス（注：イギリス中央南部にある港）行
きの列車に倒れこむように駆け込んだ。（次回後編「凸で凸」に続く）


【恋を抱きしめよう】
　ポールの。ミドルを手伝った。「人生は短いのよ。あなたと言い争ってるヒマはないの！」
とミミが話を打ち切る時に使う常套句をいれこんだ。いつもは実際のレコーディングのテン
ポより速度を上げてカッティングしていたのに、逆に落としたのはこれが初めてだったか。

今回は何で書き込みがないの？
完璧な創作だからパロディだと分かる部分がないからかな？

ちゃいますよ。
後編がワクワクなので押さえてるんです、自分は。
でわ、チョト書きこみいたします。

＞敗走する軍隊っていうのはこういう気持ちなのか。
＞何せ、今渡っている橋と目指す駅の名前がウォータールーだからな。

学生の頃、このピアノ曲（ウォータールーの戦）弾いたの思い出しました。
エゲレスの駅名だったのかーと無知をさらけだしてしまいました。

>>ジョソさん
乙です！
あの事件が起こらずに本当にイギリスに里帰りしていたら、こんな感じに
なっていたのかなぁ、とワクワクしつつも泣けてきます。

>>440
自分は、"Waterloo Sunset" が真っ先に頭に浮かびました！

10月23日（木）曇　後編「凸で凸」

　ウォータールーから１時間半、ポーツマス手前ハバント（Havant）駅で下車。亡霊のは
ずなのに追い立てられるとはどういうことだ？　逃亡霊者か？こっちはヘロヘロ状態なの
にショーンはサンドイッチを平気でパクついて「これからどこに行くの？」と聞いてくる。

「もう二人でウロウロできないから、助っ人のところに行くんだよ」
「ダディの友達？」
「ああ、口の悪い奴だから覚悟しとけよ」

　タクシーを拾ってヘイリング島（注：Isle of Hayling イギリス南部にある島。凸の形を
している）へ。夕方近くとあるスーパーマーケットの前に着く。ガラス越しに店を覗いて
みると、背中を向けて商品を補充している店員がいる。奴だ！ドアを開けて、そのまま
入り口に掛っている「営業中」の札を「閉店」にひっくり返す。

「ピート・ショットン（注：ジョンの幼馴染み。元クオリーメンのメンバー）！　我々は衛生
局の者だ！　これから数日間、検疫の為この店は閉鎖する！オマエは我々と同行し
てもらうぞ！」と叫ぶと、ピートはゆっくりとこっちをふり向いた。

「ああ、やっぱりオマエさんか。ロンドンに来てるかも、って聞いたからイヤな予感はし
たよ」と言い、俺達を見て更に「お、ようやくあのサイコ女と手が切れたか？」と笑った。

「何だとっ！」
「サイコって何？」とショーン。
「い、いや、こいつはバカだから、マザーの名前のヨーコを言い間違えてるんだよ」
「あー、サイコじゃなかったら東洋の魔女か。あの女の呪いが解けたんなら幸いだな」
「テメー、表へ出ろ！」

と叫んだところで、何事かと奴の彼女が店に入ってきて、オレを見て愕然としている。

「ステラ、ＮＹからミイラの亡霊が来たよ。しばらくオレにとり憑くそうだから店を頼む」
「突然ですみませんが、しばらく彼をしょっぴきますよ」
「まあ、こいつはこの店のオーナーだから少々言うことも聞かなきゃならんし、一人じゃ
　何も出来ないミイラ野郎だからな。魔女に代わってオレが性根を叩きなおしてくるよ」
「ファッキュー！凸！もう許さん！」

　と飛びかかるも、簡単に腕を捻られる。あ、イタタ、ゴメンナサイ、モウシマセンと
勝負有り。「また随分と弱くなったもんだな」と呆れられる。「ダディ、弱いね」と
オヤジ株も一気に降下しちまった。くそっ、玄米食も考え物だな！

　そのままショットン宅に連行、もとい、お招きいただき晩餐にありつく。改めてかく
かくしかじかと事情を説明して、今後の道程を練り直す。さあ、これからが本当の旅の
始まりだ。先ずはもう一度、ロンドンを再襲撃してやる！　凸凸凸！

【ノーウェジアン・ウッド】
オレの。これもオレのモノグサから出来た曲。左手の薬指のポジションを最初から殆ど
動かさないんだから（注：薬指の移動は２回だけ）「朝から仕事なの」「オレはないよ」と
言って、部屋から追い出される日が本当にくるとは夢にも思わなかった。
何が素敵なんだかね。

ピート・ショットンなんて名前は忘れかけていたなー。
サイコ＝災子かな？bale child calls me !

サイコはサイコパスのことじゃないかな？
当て字でいってるんだったらごめんなさい。

>>445
そうです。"psycho"のサイコです。ピートも口が悪いですねｗ

　次回はロンドン再襲来ということで、ジョンがある所である事をします。
気を悪くされる方もいらっしゃるかもしれませんが、シャレのひとつと
どうかご寛容下さい。

基地外を呼ぶ時の「サイコ」だろうから、その当て字を考えてみた。
んで、ヨーコには「災い」が適してると思ったし、他の「さい」という字では、
あまり良いのが無かった。
「Julia」の「Ocean child」を真似て、「bale child」にしてみたというわけ。
混乱させてｿﾏｿ。

10月24日（金）曇　V2　

　朝食後、ピートのバンでヘイリング島を出発。奴の店でいろんな品物を仕込むも「カセ
ットテープとチョコバーは一日一本」とピートから鉄の掟が発布される。む、さすがは親
友、放埓気味になっていたオレ達を戒めるか、と思いきや「オレはオマエラのお抱え運
転手じゃないからな」との由。そういえばそうでした。

　さて、今日のカセットは何かな、と取り出してみればWho の『Live at Leeds』。お、ハナ
から景気の良いのが来た。ラジカセに放り込む。「♪トーキンバーマ〜ジェーネェレー
ション〜」とピート・タウンゼントのマネで右手を振り上げたら車の天井に強打。ウォォォ、
こいつぁ危険だぜ！車はＡ３を北上して、再びロンドンを目指す。

　昼前、テムズ河を越えて再度ロンドン上陸。サヴォイの周りをぐるっと廻ってみると、
記者らしき人間がそこかしこにちらほらいる。フフフ、バカめ。オレを見張ってるつもり
だろうが、お前らがオレに見張られてるんだぜ。

「左前方３０ｍにバカ発見！バン、バン！射撃成功！」とオレ
「右前方１ｍに獲物発見！バン、バン！」とショーン
「オレの頭を撃つなー！」とピート

　サヴォイでマン・ハンティングを楽しんだ後、ハイドパークで一休み＆昼食。

「そういえば、最近アビーロードスタジオでオークションがあったらしいな」
「何のオークション？」
「スタジオの備品とか楽器とかだろ。EMIのロゴ入りのトイレットペーパーも売れたらしいぞ」
「何、あのケツがちぎれるほど硬いやつか？　未使用の？」
「当たり前だろ」
「じゃあ、オレの使用後のだったら？」
「オレだったらお前に顔に投げつけるな」
「ふん、EMIもアコギな商売をするもんだな。よし、本当に襲撃してやるか。あ、ついでに
　ポールん家に寄ってくかな」

　キャバンディッシロードのポール家の前へ。当然の事ながら門を閉ざしている。アビー
ロードでレコーディングの時はよくここでたむろしてたよな。「スターティングオーバー」
のシングルを取り出し、ペンでメッセージを書き込む。

「ポールは自分で買え」とサンプルを送らなかったけど、友情の念わかち難しだ。「オレの
手榴弾を食らえっ！」とポールの家に投げ込む。「バシャ」と何かに勢いよくヒットした音
がした。「目玉野郎の基地爆撃成功！」と急いで車に駆け込む。

　サーカスロードを右折してアビーロードストリートへ。スタジオから数十メートル手前の
横断歩道で一旦停止。「何人か門の前でたむろしてるぜ。ファンに一声かけてみるか」とピ
ートが言う。なに、そうか。よし。車が動き出すや、窓を開けて大声で叫ぶ。

「バーカ、バーカ、今時ビートルズなんて聴いてんじゃねーよ、ダッセー！プププッ！」

　更に「これでも聴け！」とオレのレコードを投げ付けようとしたが、あっという間に後方
の彼方に。「救いようの無いバカだな」とピートが大笑いする。ラジカセからはタイミング
よく『サマータイム・ブルース』が始まった。「♪どーすりゃいーのか、わからないー、
つける薬ない夏のユーウツ（訳詩　王様）」つける薬のないバカを連れて車は更に北上。


　後日レコーディングの為、ロンドンの家に訪れたポールとハウスキーパーの会話

「先週、庭に「これでも聴け」て書いてあるレコードが落ちてたんですが、割れちゃって
　るんで、そのまま捨てましたけどよろしかったですか？」

「ああ、構わないよ。「これでも聴け」なんて言うならポストにでも入れとけばいい
　のに、気の利かないバカがいるもんだね。」


【ホワット・ゴーズ・オン】
オレの。クレジット上はリンゴも入ってたはず。一本調子なんでリンゴにあげたけど失礼
だったかな。

オリジナルに戻って、今年の１２月８日にあの事件を読んでみたいものです。
その後の天国編も期待します。

天国行ったらイマジンが歌えなくなる･･･
ジョン落ち込みsage

最近はほんとに書き込みが少ないな。飽きてきた？

いちいち感想を入れるのもヤボかなーと思いまして。

反応が無ければ書いている方も嫌になるんじゃないかな？
ヤボでもいいから書こうよ。
俺は４５０に書いた通り。フィクションじゃなくて、元に戻って欲しい。
あと、今年中にはあの日まで行って欲しい。少々ダレてきた。
それなら読むなって言われるだろうけど、一意見として書きます。

test

10月25日（土）曇

　結局、昨日は予定していたリーズまではたどり着けず、手前のドンカスターで車中泊。
車の中で寝るなんて何年ぶりだろう。オレもあと２０年もしたらダコタを出て、いや追い出
されて、小さなキャンピングカーでバガボンド生活というのも悪くないな。

　さて、今日の一本は、と取り出してみればアニマルズ。初っ端は『朝日の当たる家』だ！

　この曲はあの夏（６４年）、"狂気の日々"のアメリカツアー中で、よく聴いて歌ったもんだ。
ニューキャッスルの戦友がこの曲で俺達イギリス勢が単なるモノマネ野郎じゃない事を
証明してくれたんだから、嬉しかったね。

　たしかアメリカツアーの最終日、ボブ・ディランがホテルに来たんで「これを見ろよ！
アニマルズの『朝日の当たる家』が一位になってるぞ！お前さん、聴いたか？」ってビル
ボード誌を鼻先に突きつけてやったな。「あー、あー、出し抜かれたのは二度目だね」と
くやしがってたな。マリファナで口止めされたけど。

曲に合わせて歌ってみる
「マイマーザーワーザテイラー（お袋は仕立て屋）」
ショーンも歌ってみる
「マイマーザーワーザディーラー（マザーは商売人）」

「ショーン、違うよ！テイラーだよ！」
「マザーはディラーじゃないの？」
「アッハッハ！！子供は正直だな！！」とピートが大爆笑する。
「頼むからテイラーと言ってくれよ！マザーに殺されちゃうよ」
「そう。でも、マザーのお仕事ってよくわからないよね」
ピートがまた爆笑。ああ、また要らぬ誤解を。こんな歌聴かせなきゃよかった．．．

　夜、何とかエジンバラのマナーハウス（注：城やお屋敷の高級旅館）到着。ピートが「オレ
こんな所に泊まるの初めてだな」と言う。「オレも地方公演の時何度か呼ばれたけど、お上品
な連中とはあまりいい記憶が無いね」

　みんな正装してディナー。ショーンに叩き込んだマナーがためされるトコロだ。家の主が
俺たちのところに近づき「お気に召しましたか」と慇懃に訊いてきた。「ええ、ラムのロース
トは楽しめましたね。自家製ですか？」等とオレもお上品に応対する。

「こちらは、ちゃんと召し上がったかな？」とショーンに尋ねると、奴の目がキランと輝き、
やにわにラムの骨を二つ取り上げて歯に挿し「セイウチー！」とやった。ピートは久々にひ
きつけ笑い（Squeaking）を起こしてるし。面目丸つぶれの男が一人。神様、それはオレって
ことだね。


【イン・マイ・ライフ】
オレの。ミドルだけポールが手伝ったハズだが、ポールはポールで自分が作ったという。
何でもかんでもオレのオレの言うなよ。ゴーツク張りめ。

>>454
　つっけんどんな返事になりますが、「好きに書かせて」下さい。ただ、段々と冗長になって
いる点は自戒します。イギリス編は全部フィクションと言いましたが、タイムズ売却の話とか
アビーロードのオークション（トイレットペーパーは８５ポンドで売れたとか）等の事実も織り
込んで、いつもと同じ方向で書いてはいるつもりなんですが．．．

　天国編は、今の時点では全く書く気はないです。所詮はネタなんだからなんでもアリなんです
が、最後の日を書いたらそれで私の分は終わりにしたいと思います。天国編はどなたか有志の方
が書き継いで頂ければと。
　
　なんだか尽くご希望に添えないようで恐縮ですが、これからも広くご意見頂ければ幸甚です。
確かに張り合いになります。

勿論ジョソ氏が好きに書いて下さい。
だから、天国編も書きたくなければ書かなくて良いと思う。
この前、このスレを最初から読んだら、昨年の１２月８日までに終わらなかったと書いてあったし、
何年にも渡って書き続けるのも読むのもどうなんだろう？と思ったから、
今年を目処にと勝手に思っただけです。


批判っぽく書いたけど、月曜のこれを楽しみに読んでいます。

つまんなくなった

前みたいに新たな発見っていうのはないよね。
「俺の俺の俺のレコード」のようなキレも無くなった気がする。

>>460
ものを批判する時は、どこがどういけないのか、
たとえば>>461みたいにキレがなくなったとか
具体的にいわないと、書き手は困るぞ。
自分的には、イギリス編もサイコー！

このイギリス編も含めて、本当に楽しく読んでます。
最近でた伝記本を読んだ限りでは、ジョンは完全に
ヨーコの支配下に置かれていて、自由じゃなかった
感じで、読んでいるこちらまで苦しくなりました。

ｼﾞｮｿ氏の日記は、創作とはいえジョンが走りまわったり
して生き生きしているところが、心を鷲掴み。
最後の日でおわってしまうのかと思うと、残念ですが
始まりがあれば、終わりもあるので、仕方ないですね…。
あの日まで、ジョンが人間らしく喜怒哀楽いっぱいに
生きているのをお願いします。

毎回楽しく拝読しています。最終回までの、ジョソさんのご健筆とご健勝をお祈りし
ます。

>>462さんが言及されていましたが、ゴールドマンやジュリアーノ、シーマンらの著
作に忠実に沿った形の、シリアスで苦悩に満ちたジョンの日記というのも、フィクシ
ョンとしてありえると思います。ヨーコの支配から逃れたい、しかし「失われた週末」
みたいなことは二度とごめんだというような…。それに、ジョンの財産と名声を利用
しつつ、２人の若い男を恋人にし、時にはジョンとの離婚も考えるヨーコや、ジョン
とヨーコにゴマをするエリオット・ミンツ、ジョンとヨーコを注意深く観察し、細か
く日記をつけるフレッド・シーマンなども登場させれば、虚々実々の読み物が出来上
がることでしょう。

>>459
　客観的に「日記と称して、調子こいてコイツ好き勝手にジョンのことを書いてんな」と私自身も
そう思う時があります。ですので最後の日が一つの区切り、と自重して進めてゆきます。

>>461
「前みたいに新たな発見」というのはどんな事でしたか？　どんなネタが受けたのか知りたいです。

>>462
　ありがとうございます。当然の事ながら実像とは違うはずですが、愛すべきキャラクターという
点は崩さずに続けてゆきたいと思います。蛇足ですが、イギリスの地図かガイドブックを併読され
ると、彼らが物凄い距離のドライブをしているのが判りますｗ　旅の最後ではあの人にも会いに行
くことになるかと．．．

>>463
　ダコタの一日、人の出入りをつぶさに描くというのも面白そうですね。　ただその辺のところを細か
く書き込んでいくと、２ちゃんのネタとしてあげるには、ちょっと長すぎて読む方がキツイかもしれない
ですね。ちょっと考えてみます。

　吉村昭の短編に『少女架刑』という小説があり、急性肺炎で死んだ少女がその後自分の身体が
解剖されて骨になるまでを見続けているという話なんですが、それと同様に死体のジョンがその
後のダコタのドタバタを見ていた、という天国編のようなアイデアを一瞬考えたことはあります。

　ただ、よく考えてみればジョンの身体は撃たれてから警察署経由でそのまま火葬場に行って
荼毘に付されたので、ダコタにはお骨になって戻ってきてるんですよね。だからこのアイデアは
封印しました。でも次回か次々回、遺体にはなりませんが、ちょっと似たような状態になった話に
します。『カム・トゥギャザー』誕生秘話ということで。

10月26日（日）曇

　朝食後、そそくさとマナーハウスを後にしてエジンバラ城へ。ようやく観光旅行らしくなった。
ショーンは丘の上にそびえ立つ、でっかい石の城を見て感激している。ＮＹには何でもあるけど
こういう歴史的建造物は無いからな。でも、オレもガキの頃、ミミに連れられてよくエジンバラ
に来て、この城を見て喜んでたから血は争えないというところか。

　そういえば、ハーモニカをくれたのはエジンバラのバスの運転手だったなぁ。なんだか無性に
昔のことが懐かしくなってきた。従兄弟のスタンレーに電話をする。出ない。ということはバー
ト（注：スタンレーの継父）の羊牧場に行ってるのかな。それならそれでいいや。

　車はひたすら北上し、サンゴベッグを目指してロングドライブ。ああ、なんだか懐かしいな
この道は、と喜んでみるものの、何故かえもいえぬ不安がよぎる。一体なんだろう。何だろう
何だろう、となかなか思い当たらない。うむむ。

　夜、ようやくバートの家にたどり着く。ノックするとドアが開いた。スタンレーだ。
「エジンバラ警察のものです。患者にＬＳＤを投与した容疑で、家宅捜査をさせて頂きます。」
「．．．お呼びじゃないぜ」とスタンレーはバタンとドアを閉めた。とすぐにドアを開け
「よく来たな！」と歓迎してくれた。持つべきものは親戚だね。ディナー後、人心地ついて昔話。

「ここまで来たんだから、当然あそこには寄るよな？」とバート
「あそこって？」
「あそこだよ。前にも行ったことがあるだろ？　あの素晴らしい眺めをショーンに見せてやれよ」
「あ、そうか！不安ってこのことだったんだ」
「お、何かあったのか」とピート
「い、いや、何でもない、何でもない」


【ペイパーバック・ライター】
ポールの。お得意の物語調って奴。テープディレイも今となっては懐かしいな。

蛇足ですがネタage

839 ：ホワイトアルバムさん ：04/03/26 06:44 ID:???
本当のジョンはこうだった！とか熱く語られるよりは
愛と平和のジョンを語られた方がましかな。
ヨーコの作品の一環ってかんじで生々しさがない。
本当のジョンなんて語れるわけもなし。語るやつはｷﾓい。
ヨーコの場合「本当のジョンはこうだったの！」といいつつ
基本的に愛と平和から逸脱してないようだから徹底してるね。ある意味凄い。

845 ：ホワイトアルバムさん ：04/03/26 23:47 ID:???
>>839
相当なオノ信者。特にさいごの２行
不思議な納得の仕方をお持ちのようでｷﾞｬﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ

10月27日（月）曇

　早朝牧場を出発、スコットランド最北部『カイルの舌』へと向かう。11年前、マザーとキョーコ
ジュリアンと4人で同じように出発したが、今回はオレの運転じゃなくてピートだからそんなに怯え
る必要はなかった。

　昼過ぎ、ピートの運転で難なく目的地に着いた。陸地をパイカットしたような、鋭角に深く切り
込んだ入り江を一望できるこの場所に来て、ピートとショーンも「こんな光景は初めて見た！」と
大喜びしてる。オレはオレでまた別に感慨深いものがある。

　あの時は最悪の、文字通り地獄のドライブだった。ポールと違って、俺は運転なんか好きじゃな
いのにマザーに命令されて、延々と走った挙句、帰りの一本道で対向車に来るのにパニックになり、
思いっきりハンドルを左にきったら沿道に落ち込んだ。

　マザーはおもいっきりフロントガラスにダイブするし、オレもキョーコも負傷、ジュリアンだけ
が何とか無償だったのは幸いだったけど、もしかしたらあの時、自爆願望でもあったのかな。
数日後に迫ったアビーロードでのレコーディング用に、これといった曲も出来てなかったし。

　車から這い出し、五体満足を確認できたんで、喜んで「ビックリするほどユートピア！ビックリ
するほどユートピア！（ＡＡ略）」って小躍りしてたら、顔面血だらけのマザーから首を絞められ
た。あれの方がよっぽど怖かったな。

　ゴルスピーの病院に移送された時、オレは頭をちょっと切っただけで大丈夫、って言ってるのに
ストレッチャーに載せられた。それで寝かされたまま搬送されてる時、何故かチャック・ベリーの
「ユー・キャント・キャッチ・ミー」の一節「フラットトップのお通りだ」ってフレーズを思い浮
かべたんだよな。運ばれた救急治療室で目についたのは「薬棚」とか「ゴム長」だし。

　その後はガヤガヤと医者やら看護婦が入れ替わり立ち代りやって来て、遠巻きにオレを取り
囲んで見ている。医者が「気を楽にして下さいね〜」とか「イチ足すイチ足すイチはいくつですか？」
等とフザケタ事を言ってあんまりウルサイんで、死んだフリしてたら病院連中の会話が耳に入
ってくる。目をつぶっているせいか、ヒソヒソ話でもよく聞こえるのが不思議。

「偉大なロックローラー様がお越しになったぜ」
「脊髄でもやったか？」
「一本やってゴキゲンって奴だろ。ふざけた野郎だ」
「何、あの顔色。あれは相当病んでるわね」
「結構、こきたない格好してんな」
「ポールはいないのかよ？」
「あら、色男にはそうそうお目にかかれないのね。残念だわ」

　連中の言いたい放題を聞いているうちに怒りがこみ上げてきたが、そのせいか余計頭が痛く
なるんで、ずっとその言葉を書き留めておいた。退院直後のレコーディングに持っていったら、
実感のこもった、なかなか威勢のいい曲だったせいか、ベストトラックと言っていい程、みんな
ノッって演奏してくれた．．．と思っていた。

　後で聞いてみたら「契約更改？　ビートルズのレコードなんか作ってられっか！作りたきゃオ
レ抜きで勝手にやれ！オレは頭が痛いんだ！」っていつ騒ぎ出すか判らんと、周りの連中はオレ
の事を腫れ物に触るような扱いだったらしい。真相はなかなか美談になり得ないという一席でね。

　あの曲はティモシー・リアリー（注：ＬＳＤを推進したカルフォルニアの教授。州知事選挙に
際してキャンペーンソングをジョンに依頼。"Come Togher and Join the party"はその時のキャ
ッチフレーズ）の曲だとか、ドラッグだセックスだと、いろいろ解釈されてるけど、本当のところを
言えば、あの曲はジョン・レノンの病院行進曲なんだよ。

　暗くなってきたから、そろそろインバネスまで戻ろうか、と車に戻るとピートが助手席に座る。
「ここまではオレが運転したんだから、後半はオマエな」
「え？」
「オレも疲れたし、ショーンもダディが運転するところ見たいよな？」
「見たい見たい」
「10年前の事は憶えてるぜ。さぁ、一人前の男になりたかったらトラウマを克服してみろ」

　帰り道、道は狭いわ暗いわで死ぬ思いで運転。これなら船でバミューダに行った時のほうがよっ
ぽど楽だ。最後はどうやって宿にたどり着いたか記憶に無い。気が付くとピートとショーンだけ
で飯を食いに出て行ったようで宿にはオレ一人。みんな来いよ、今すぐ、オレを見に。シクシク。

【デイ・トリッパー】
　共作。ギターとベースのユニゾンで、もうちょっとドライブした感じになるかと思ったけど、
今となってはそんなにギンギンでもないね。今のオレもドライブなんかもうしたくない。

*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･゜(ﾟ∀ﾟ)ﾟ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*

＞　車から這い出し、五体満足を確認できたんで、喜んで「ビックリするほどユートピア！ビックリ
＞するほどユートピア！（ＡＡ略）」って小躍りしてたら、顔面血だらけのマザーから首を絞められ
＞た。あれの方がよっぽど怖かったな。

激しくﾜﾗﾀ
ジョンめ可愛いヤツだ（ ´∀｀）

10月28日（火）曇

　朝、立ち上がることもままならぬ廃人同然のオレを見かねて、ピートが運転することに。尻を蹴
飛ばされて後部座席に転がり込む。車は高速運転でひたすら南下、グラスゴーも昼前には通り過
ぎたようだ。

　オレは寝そべりながらラジカセにボブ・マリーの『Live!』をかける。「Get Up Stand Up」が始まった
ところで、体を起こしてコール＆レスポンス。

「ヽ(`Д´)ﾉ And I say YO━━━━━━━━━━━━!!」
「(ﾟДﾟ）（・∀・）　YO━━━━━━━━━━━━!!」
「ヽ(`Д´)ﾉ　　♪YO━YO━YO━━━━━━━━━!」
「(ﾟДﾟ）（・∀・）♪YO━YO━YO━━━━━━━━━!」
「ヽ(`Д´)ﾉ And I say YO━━━━━━━━━━━━!!」
「(ﾟДﾟ）（・∀・）YO━━━━━━━━━━━━!!」
「ヽ(`Д´)ﾉ　♪YO━YO━YO━━━━━━━━━!」
「(ﾟДﾟ）（・∀・）♪YO━YO━YO━━━━━━━━━!」

　20回位これを繰り返してようやく気力を取り戻す。やっぱボブ・マリーは偉大だね。

　日が暮れる前になんとかリバプールに到着。「不肖ジョン・レノン、恥ずかしながら生きながらえて
帰って参りました！」と、車の中で帰朝報告をしたが誰か気づくワケもない。昔は俺たちを載せた車
なんて十重二十重に人が取り囲んだモンだけどねぇ。

　夜、ピートと一緒にこっそり市街地を歩いてみる。パブに飛び込んでみたが、誰もオレの事に
気づく様子も無い。ロンドンの時みたいに追い立てられるのもナンだけど、これはこれで何だか
存在を無視されているようで、癪というか寂しい。

　エール１杯でしたたかに酔った。帰り道、公衆電話が目に付いたんで「昔みたいに、ひとつ壊し
てみようかな？　ヘヘ」と下衆に笑ってみる。ピートが軽蔑の眼差しで「壊しても弁償できるような
金持ちがするコトじゃないな。」とピシャリと返される。

「そうだ、オマエさんの神通力があるかどうか試してみるか？」と言うや否や「おーい、みんな
見てくれ！ここにジョン・レノンがいるぞ！」とピートが大声で叫ぶ。ヤバイ、とすぐ顔を隠したが、
別に誰もよって来ない。もう一度「ジョン・レノンだぞ、ビートルズのジョンレノンだぞ！」と叫ぶと

「だからどうした！4人揃ってから出直して来い！」
「俺は土曜日にジョン・レノンだ、って奴にビールをたかられたぜ！イワシのフライもな！」
「♪イエスタデ〜の奴か？　ヘイジュードでも唄えや！」

　最後の奴にはとび蹴りして一目散に逃げる。預言者故郷に容れられずとはよく言ったもんだ。
チクショウ、明日はゴルゴダの丘にでも登るか。


【エリナー・リグビー】
　ポールの。ピート曰く神父がエリナー・リグビーを弔う最後のシーンのアイデアは自分が出したと
の事。だけどそれをオレが言下に撥ねつけたという。そうだったかな？ポールが譜面ばら撒いたん
で腹を立ててけん制したのかもしれない。グラミー賞を取れたのが唯一の救いだね。

10月29日（水）曇

　地方紙の記事で、どこかのバカがビートルズストリートを作ろうとリバプールの都市計画委員会
に提案したが却下されたとのこと。今はメンバーの誰もリバプールになんか住んでないんだから当
然だろうと思ったら、ポールの名前が付いた老人ホームは出来るとのこと。ポール、こいつ！速攻
で抗議の手紙をしたため、投函。

　昔よく行ったエプスタインのレコード屋へ。俺の新譜はちゃんと平積みになっていた。うんうん、
ここはちゃんと仕事してるなと感心してよく見ると「カミング・アップ」のシングルが平積みされている。
何で何ヶ月も前のレコードを平積みしてるんだ！職務怠慢だ！　ポールのシングルの上にオレの
新譜を置いて、さりげなくプロモーション活動。

　アラートン墓地へ墓参り。ショーンに「オレの本当のマザーがここに眠ってるんだ」と説明。

「今のマザーはフェイク（ニセモノ）なの？」と禁断の一言。
「マザーはマザーさ。ここに眠ってるのはオマエにとってのグランマだよ」
「グランマって日本にも居るじゃない？」
「そう、あっちはマザーのマザー、生きてる。　こっちはダディのマザー、死んでる」
　と言うとピートが口を挟んだ。

「あれ、おばさんトコには行くんだろ？　ショーン、明日は生きてるグランマに会えるぞ」
「？？？」
「いや、まだ行くとは決まってないぞ！」
「ここまで来て、行かないというのは無いだろう」

　この後墓前で喧嘩というバチ当たりの極みのような墓参りとなった。安らかに眠れ、ないか。

　夕方、チェスターのジュリア（注：ジョンの異父妹）宅へ。「英国教育諮問委員会の者ですが、
生徒に対して不当な処罰を課したとの密告があったので査問に参りました」と言うと「お呼びじゃ
ないわね」とバタンとドアを閉められる。さすがはスタンレー一族、同じリアクション。共に夕食。

「ミミおばさんのところには行くんでしょ？」
「あ、あー、時間があったらね」
「丁度テーブルクロスの刺繍が終わったところだから、持って行ってあげて」
「翌日配達は特別料金だよ」
「結構よ。後でダコタにも送ってあげるから、それでいいでしょ」

　これで明日は本丸突入決定か。どのツラ下げて行くべきかな。


【ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア】
ポールの。「天から降りてきたメロディ」というのは、こういうのを言うんだろうな。
『ミッシェル』といい、この曲といい、ロックじゃないからとシングルにしなかった
ビートルズっていうのはエライというか意固地というか今更ながらよく判らん連中だ。

ミミとのやりとりが楽しみ！

最近また冴えてるね。

すいません。　ネタあげ一日猶予を下さい。　ジョソ

�煤i￣ロ￣；）
明日が待ち遠しい

10月30日（木）曇

　早朝、チェスター出発。オレが一眠りしていたら既にブリストルも越えていた。サム・クックの
ベストをラジカセにかけて、しばらくピートとよもやま話。

「鉄の女（注：サッチャー首相。保守党党首）はどうかね？」
「まぁ、早速官僚とやりあったり、確かにいろいろ手をつけてはいるね」
「ほう、それはそれは」
「国民の尻を叩く、と公言してるし、聞く耳を持たない婆さんは最強だよ」
「ははは」
「所得税の最高税率も下がったし、イギリスに戻ったらどうだ？」
「そうだな、来年からいろいろ動き廻るし、ここに拠点を持っておくのもいいかもな」
「そうしろそうしろ。で、俺の店でも手伝え」
「職まで世話してくれるとはありがたいね」

　夕方、日が暮れる前にプール到着。湾内を臨む崖沿いの、とある平屋のバンガローの前に着く。
　ショーンに新譜を持たせ、俺たちは車を少し先に移動、窓を少し開けて中から隠れて様子を見る。
　ショーンがドアをノックするとほどなく婆さんが出てきた。ミミだ。ショーンは打ち合わせ通り、レコ
ードを目の前でかざして「レコードを買ってください。売れ残るとご飯を食べさせてもらえないんです」
と言った。

　スタンレー一族の長ミミのことだから、冷血にバタンとドアを閉めるかと思ったが、一目でショ
ーンだと気づいたらしく、膝を落としてガバッと抱き込んだ。何を話してるのかよく聞こえないけ
ど、感動の対面でミミの目にも涙か。と、いきなり顔を上げて何か叫んだ。「ジョンはどこ！」

　車の中から手を挙げてミミの方に歩み寄る。
「久しぶりだね、ミミ」
「アナタ、自分の子供に行商させてどういうつもり！」
「いや、これは冗談で」
「冗談にもほどがあるわよ！そんなにレコードが売れないの！」
　シャレのわからんバアさんだな。

「いや、おばさん、ジョンも久々に会うのが照れくさかったんだよ」とピートが助け舟を出す。
「それならいいけど、まぁ、すっかりやつれて．．．ロクなモンを食べてないんだね」
「いや、これも自然食ってヤツでさ、オレはミミより良いモン食ってるから至って元気だよ」
「米とか海草だけでしょ。あんなモノを食べて健康なのは東洋人だけよ」
　マザーはチョコレートケーキ半ホールで済ます日もあるぜ、てなこと言っても話がややこしく
なりそうだから止めておこう。

　夜、久々に、本当に久しぶりにミミの手料理を食べた。プディングの味も相変わらずだけど
ショーンの口にも合ったようで、あらためて血は争えないと思う。夕食後、ミミとピートでオレ
の悪事百行の話。教育上よくないので、途中で「ギャー」とか「ヒー」と嬌声をあげて妨害。

「バンガローは二棟買ったのに、もう一つは使ってないの？」
「老人が一人で暮らすなら一部屋でも十分よ。掃除も大変だしね」
「『年老いた淑女は国を滅ぼす』から隔離政策は成功だな。親戚といえど、口煩い婆さんを訪ねる
　モノ好きもそうはいないしな」と軽口を叩くと
「遅くなったから、そろそろ寝ましょうか。ショーンはお婆ちゃんの部屋のベッドで、ピートは狭
　くて悪いけど、今座ってるソファーで横になってね」
「オレは？」
「ブランケットは貸してあげるからその辺の床にでも寝てなさい。メンディップスの時もそういう
　ことがあったでしょう」
「オレはゴキブリかよ！　これは差別ニダ！　謝罪と賠償シル！<`Д´♯>」
「シャラップ、レノン！　たまには人様より低い所で寝て、その性格を戒めなさい！」

　暖流が湾内に入り込むせいか、晩秋といえども床の冷たさはそれほど辛くない。オレは窓際で横
になってブラウンシー島（注：湾内にある島）を遠くに見る。耳を澄ませば波の音も聞こえてくる。
　それにしても酷い仕打ちだ。こんなんで眠れるかよ。昔から、元祖鉄の女はなんでもかんでもオ
レが悪いと決め付ける。フニャムニャ、全部ミミの捏造ニダ．．．ｚｚｚ．．．


【イエロー・サブマリン】
　ポールの。リンゴ用の曲。オレやドノバン（注：イギリスのフォーク歌手。ジョンにスリーフィン
ガー・ピッキング奏法を伝授、「ジュリア」はその成果。代表曲「メロー・イエロー」「ユニバーサ
ル・ソルジャー」）が作詞を手伝った。他愛のない曲なのに、これもドラッグだなんだと勝手に解釈
してる連中が多かったね。あ、潜水艦に住むというのもいいアイデアだな。

本当に、ジョンとミミおばさんをこんな風に再会させてあげたかったですね。
久しぶりに、涙が出そうになりました。ありがとう、ジョソさん。

そうだねぇ。全くだ。

良かった〜。
1日熟成で最高のお味！

最高の出来ですな。
ジョソ氏乙です。

嘘でもこうであって欲しいという文章に感動するね。

最初っから、読み入っちゃったよ。今後も楽しみ〜！ｼﾞｮｿ氏スゴイ！

ジョソ氏は何か書く仕事をしてるんですか？毎回レス楽しみにしてます。
出版して欲しい勢いです。一年以上ご苦労様です。

10月31日（金）曇

　バルコニーで朝食をとっていると、湾内を周る遊覧船が近づいた。シャワー後でタオルを頭にタ
ーバンのように巻いているから、まさかホンモノのジョン・レノンとは気づかないだろう、と思っ
て手を振るとミミが「よしなさいっ！」と制した。

「手を振るぐらいいいだろ。オレが誰かなんて判らないよ」
「『ここにはビートルズのジョン・レノンの伯母が住んでいます』なんて船内アナウンスしてるのよ」
「ふざけた連中だな。ここに機関銃でも据え付けとくか」
「いいアイデアね。フランスが攻めて来た時にも使えそうね」ミミが言うとシャレに聞こえないよ。

　10時過ぎ出発。ショーンから「おばあちゃん、またね」と言われて本当に涙ぐんでる。
「暖かくなったらこっちに来てよ。この間買った牧場も見せたいし」
「この歳だから、もう長時間飛行機になんか乗りたくないわ」
「まぁ、そう言わずにさ。来年はワールドツアーも考えてるから同行してもらってもいいぜ」
「こうやってショーンにも会えたし、あなた達の顔も見たから私はもう十分よ」と妙にしおらしい。
「判ったよ。でも今度来る時はもう一つのバンガローの掃除頼むよ。床で寝るのはもうゴメンだぜ」
「それはあなたの態度次第よ」全然しおらしくないな。

「じゃあ、ミミ。さようなら」
「あなたもね。ごきげんよう」
　車が遠ざかるにつれ、ミミがどんどん小さくなってゆく。オレは窓を全開にして体を乗り出し
「ミミー、達者でなー！」と大声で叫んで手を振る。丁度その時、車がグルンとＵターンをしたん
で窓から放り出されそうになる。もう一度家の前を通った時、怪訝そうなミミの顔が最後に見えた。

　ボーンマスの空港着。ピートともここまで。
「付き合ってくれて有難うな」
「まぁ、いいよ。暇だったし、オレもいい気分転換になったよ」
「来年も来るから、オレの働く店を用意しておいてくれよ」
「レジ打ちの練習しとけよな。　時給は1ポンド20ペンスからスタートだ」
「資本家の搾取だな」

　車が動き出すと、奴はニヤッとして「じゃあ、達者でな、ウィニー（注：ジョンが子供の頃
言われるのが嫌だった愛称）」と言った。
「テメー、ウィニーと言うな！」と後ろのバンパーにケリを入れる。
「ウィニー、ウィニー、ウィニー！　ハハハッ！」と捨て台詞を残して走り去った。

　オレがイギリスを離れて、みんなどうしているかと気になってたけど、なんてことはない。みん
なそれぞれ普通に平和に暮らしていた。ピートもバートもスタンリーもジュリアもミミも。お袋も
墓の中から這い出してないし。あ、シンシアとジュリアンはどうだろう。会えるワケも無いが．．．

　昼過ぎヒースロー空港着。売店で便箋を買って、会えなかった二人宛に手紙を書く。差出人の
ところには「うすのろシンへ」とだけ書いて投函。最後のカセットをウォークマンに入れたら、ビー
チボーイズの『英雄と悪漢』がかかった。

　16時過出発。さらばグレートブリテン。飛行機の中では眠らないつもりだったけど、結局爆睡。
19時過ぎＮＹ着。ショーンは飛行機の中からずっと寝ているのでおぶって入国。空港内の飾りを
見て気づいたけど、今日はハロウィンだったんだ。はは、文字通り亡霊が里帰りをしてた訳だ。

　タクシー乗り場に向かう途中で、見覚えのある顔を見つける。フレッドだ。なるほど、ヤツも今
バミューダから戻ってきたか。日に焼けた赤ら顔でノンキなツラをしてやがる。アイツも相当羽根
を伸ばしてきたな。オイ、と声を掛けると、オレに気づいてギョッとしてる。

「こんなところで何をしてるんですか？」
「見ての通りだよ。親子でオマエさんをお迎えに来たんだ。さぁ、ダコタに帰るぜ」
「は、はいっ！」

　ダコタ着。「そういえばマザーが呼んでたぜ」とフレッドをマザーのもとへ遣わして、奴を楯
にオレたちは光の速さで７階に駆け登る。お小言は明日まとめて受けるから今日は見逃してくれ
よ。俺たちはハロウィンで故郷に帰ってきたお化けなんだから。


【トゥモロー・ネバー・ノウズ】
　オレの。歌詞もメロディもアレンジも、とにかく今までのやり方をことごとく覆すべく作った
けど「チベットの死者の書」よりもティモシー・リアリーよりもＬＳＤよりも、リンゴのいい間違
えの方がよっぽどインパクトがあるんだから世の中面白い。それにしても明日がどうなるか
なんて知りたくないよ。くわばらくわばら。

素晴らしい。

初めて、このスレ来ました。面白杉♪

今回も、イイ！！！！！

>>486-492, >>496-498

　レスありがとうございました。最後に喜んで頂けたみたいで、ちょっとホッとしてます。　今回のイギ
リス編はロードムービーをイメージして始めてみたんですが、後になってポールのレコーディングを
邪魔する話にしとけばよかったかとか、全体としては詰めきれなったとことが多く、反省しております。

　今回のイギリス編で参考になったのは、ハンター・デイビスの『クオリーメン』（リットーミュージック
社刊）と、これは１０年以上前に出版された本なので、もう図書館にでも行かないと読めないと
思いますが、ジュリア・ベアード／ジェフリー・ジュリアーノ（当時の表記はジウリアーノ）共著の
『ジョン・レノン・マイ・ブラザー』（ＣＢＳソニー出版刊）です。機会があればご一読下さい。

　前者は、今回のピートのキャラクター設定で参考にしました。「ウィニー」の話もここから取って
います。ピートがジョンに会ったのは76年の夏が最後だったようですが、仮にジョンがお忍びで
イギリスに行ったら真っ先にあてにするだろうなと思い、彼にコンパニオンになって貰いました。

　後者は、道程を設定する上で大変参考になり、ジョンが親族（特にミミ系）に対してどれだけ
愛着を持っていたかがよく判ります。あと、多分ジュリアーノの記述部分ですが、「私の知っている
限りにおいて、ジョンには微塵もホモセクシュアルらしいところなどなかった。むしろその正反対
だった」とあるのを見て、じゃあ後年の『アメリカでの日々』の最初の話は一体何だよ、とｗ

　次回からまたダコタに日々です。プロのライターではないので、このペースでもヒーヒー言ってる
うすのろですが、またしばらくお付き合い下さい。出版するまではちょっと．．．ｗ

ヨーコの腰ぎんちゃくである自称「ジョンの大親友」である
エリオット・ミンツやヨーコの妾と噂されているサム・ヴァトイがまだ登場していないね。
ジョン（ジョソ氏）の視点から見て彼らがどんな男かというのも描いてほしいでつ。

>>500
同感だけど、そんなカキコしたらまたレノン関連スレで妄想カキコして笑われて
るヨーコヲタがしゃしゃり出てきてミンツを擁護するレスをつけるんだから、や
めた方がいいですよｗ　ジョンのアンプラグドのスレにも登場して、アフォ丸出
しのカキコして早速叩かれていたｗ　懲りないアマだ。

11月1日（土）
　朝食後、至聖所で今回の脱走劇の聴聞会。黒いブラウスのマザーが裁判官のようだ。
「今日はシックで一段と綺麗だね」とお世辞を言っても、無視される。聴聞の前にいきなり体重を
計測され、前に量った時より2キロほど増えていた。不味い不味いと言いながらピートにつられて
いつのまにかよく食ってたからな。ショーンも旅の終わりにはプクプクしてたし。

　今回の旅の理由と目的、脱出経路、イギリスでの道程、会った人物の事などを一通り話し終了。
「まぁ、無事に帰ってきたのは何よりだったわ」と意外にもお小言なし。よかったよかった。でも
どんな沙汰が降りるのかな。パスポート没収と小遣いの一時停止は免れんだろうな。ふう。

　コーヘンから今日付けのビルボードで「スターティングオーバー」が初登場38位と聞く。
　まぁまぁという感じだな。100位以下だったら完全に失敗だったし、このまま順調に伸びれば
ベスト10入りもカタいね。感謝祭前にはアルバムも出るし、いいクリスマスを迎えたいもんだ。

　夕食後、今回イギリスで立ち寄った所への礼状書き。「来年はこの礼状をパス代わりにして
必ずコンサートに来てくれよ　愛するイギリスへ　ジョン」と、シコシコ書き連ねる。ダイレクト
メールを書く奴の気持ちがちょっと分かった夜。


【ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンド】
　ポールの。これまたリンゴ用。「明かりを消したら何が見える？」という一節はオレが書いた
と思う。このコーラスを付けてる最中、ポールが吹き出しそうになっていた。他意の無い歌詞な
のに、奴には何かあったんだろう。フクロウ野郎は暗闇で何をしてるか判らん。アイツは目を開
けたまま寝てることがあったしな。

>>500
　サム・ハヴァイトについては、まだキャラを掴めてないですね。サム・ハヴァイトといえば
気になる話しがありました。高尾慶子さんという方の「わたしのイギリス、あなたのニッポン」
（展望社刊）という本に、ジョンとヨーコについてのエッセイがあり、その最後に、彼女の働い
ていた日本レストランにやってきたヨーコ氏と一緒に「若い恋人」がいたそうです。

　はたしてこれがサム・ハヴァイトかと、なかなか面白いシチュエーションだな、と。
（その時の行状いずれ後書かれるそうなので密かに期待してますが）

　エリオット・ミンツについては、番外編になりますが、ぱっと思いついたので書いておきます。
　ネタなので良い子はジョンの真似をしないようにｗ

番外編

「レ・ノ・ン・の・ダ・ン・ナ！」
「なんだ、エリオ姉さんかよ。７階のお座敷に呼んだ覚えは無いぜ」
「またー、つれないでゲスねぇ。でも、そこがダンナのいいところっ！」
「オレがオマエと同じ空気を吸ってるかと思うと死にたくなるから、早く用件を話せよ」
「えっへっへ。実はロスでＮｏ．１のＤＪが、１時間タップリ枠を取るからインタビューしたい、って
　言うンですよ。いえいえ、あっしは『お前ごときが畏れ多い！』ってハネつけたンですけどね。
　プロモーションには最大限便宜を図るから、と、とにかくしつこいンですよ」
「嘘つけ。大方、オマエさんが『俺が話をつけてやるよ。ジョンとは大親友だから』とか言って
　リベートでも貰ったんだろう」

「アイタタッ！さすがはダンナ、鋭いでゲスねぇ。嘘はつけませンねぇ。ま、でもお互い悪いハナシ
　じゃないと思うンで、ヨーコさンに先にお話したら「ジョンに訊いてよ」って仰るもンですからねぇ」
「そうか。じゃあ、オレの答えは「絶対Ｎｏ」だ。早くここから出て行け」
「そンなー、あっしとダンナの仲じゃないですかー。ロスに居た時は誠心誠意お仕えしたじゃない
　ですかー。あっしの顔も立ててくれませンかねぇ？」
「『一年中アロハシャツを着る奴の言うことは信じるな』がお袋の遺言なんでね。残念だな」

「いやいや、人を見た目で判断しちゃいけませンよ」
「１階への降り方は三通りある。オマエの大親友のオレの見送りなしでエレベーターで降りる。オマエの
　大親友のオレが非常口のドアを開けて階段で降りる。オマエの大親友のオレの手でそこの窓から突き落とす。
　どれがいい？」
「いくらあっしがセッカチだからって、ここから飛び降りるのはご勘弁でゲスよ。まぁ、悪いようには
　しませンから、ここは一つ「ＯＫ」と言って下さいよ。ねっねっね？」
「判った。「下さって」やるよ」

　バシャーン、とガラスの割れる音。アヒー、という甲高い叫び声。ドシャン、と路面を叩く鈍い音。
「血が出てるぜ。これで拭いとけよ」とハンカチを上から投げ捨てる。
　血だるまのミンツがジャンプ一番、これを掴む。「ジョンレノンのハンカチだぞ！ジョンレノンの
　ハンカチだぞ！アヒャヒャヒャ」と叫びながら走り去っていった。

「エリオットのおじさん、大丈夫？」とショーン
「これぐらいたいしたことないだろう。オークラのスイートから突き落とした時も、そのまま這って
　坂を下ってアメリカ大使館までたどり着いた奴だから」

たのしー♪♪♪ホントにこのスレ楽しみ♪ジョソさんガンバって☆

（・∀・）ｲｲ!

このスレ本当に良いです。ジョソさん引き続き宜しくお願いします！

11月2日（日）

　昼過ぎ『ダブルファンタジー』のテスト盤が届く。おお、我らが愛の結晶！何度か試聴
して、曲順も音のバランスも問題は無さそうなのでＯＫを出しておく。こうやってオレと
マザーの曲を交互に入れておけば、マザーの曲を聴きたくない奴は１曲終わる毎に
いちいちターン・テーブルに行って針を落とし直す事になる。

　まともに聴きもせずに、彼女の才能を認めない輩は相応の労力を払って貰うぜ。

　当初ジャケット写真案は、オレとマザーの２人の写真のＡ案、親子３人の写真のＢ案、
ダブルファンタジーの花がアップのＣ案とあったが、Ｃ案はゲフィンとワーナー双方から
「ジョン＆ヨーコのＬＰであることが一目瞭然にすべき」という理由で早々に却下。親子の
Ｂ案もタイトル名の「ダブル」から外れてるのでこれも落選。Ａ案はキシン・シノヤマの
撮った写真から候補を二つ三つ選んでおく。

　夜のニュースでイラン国会がテヘランの米大使館の人質解放を可決との事。条件が
何であれ、選挙直前でのこの発表は、政府とカーターにしてみれば絶妙のタイミングだね。
まぁ、いろいろ裏工作をしてたのが功を奏したんだろうが、人命が救われるのは何よりだ。

　マザーは果たして如何お過ごしかと下に降りてみると、ソファに横たわって電話中。ご機
嫌が良さそうなので近づくと、書類と電話機を抱えてバスルームにお籠りになった。我が家
のイマ（ー）ム（注：イスラム教の導師）は、まだ弟子を心の底からはお許しになっていない
ようだ。やれやれ、仲直りするにも労力が必要だよ。ん？


【ルシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ】
　オレの。ポールもいくつか単語を考えた。クラクラするようなイントロもポール。ベーシスト
だから思いついたんだろうが、ＧＪだ。レコーディングもさっさと仕上げたし。「題名はＬＳＤの
略だ。アシッドソングだ！」って騒ぐのも結構だけど、あんまり思い詰めるとチャールズ・マン
ソンになるから、ほどほどにしろよな。チラシの（ｒｙ）

月曜日の夜は人生の楽しみ

test

コレを読んでて、思わず、本買っちゃったよ・・・。

11月3日（月）

　マザーがジャケット写真の候補を決めかねているという。おいおい、今日中に決めなきゃ
感謝祭前に発売が間に合わないよ。下に降りてみると「この写真は、ジョンが良く撮れてる
けど私の方は駄目だし、こっちはその逆だし」とループ状態になってる。

「マザーがよく写ってるのでいいよ。レコードはジャケット写真だけで売るモンでもないし」
と説得すると「サンプル聴いたけど、私の曲、あんな出来だった？間違って悪いトラックのを
使ってない？」と彼女の疑念が曲にまで飛び火した。うひゃー、勘弁してよ。

「いや、ベストトラックだよ。いろいろ不満が残ってるかもしれないけど、次回にでも挽回
すればいいじゃない。ね、ね、そうしようよ」と必死にねじ込む。一旦アーティスト魂に火
が点くと、マザーは妥協しないから大変だ。「芸術作品」と「商品」は違うんだよ、マミー。

　ビートルズの時は、最初から共同作業ということもあって妥当点を見つけたら、さっと
仕上げたけどな。まぁ妥当点といっても、ポールが頭の中のイメージに近づけたがったり、
ジョージが凝り性だからいろいろ試したがったりして長くなると、大概オレが「もうこの辺
でケリをつけようぜ。腹が減ったよ」って、音を上げるまでの話だけど。

　ゲフィンに最終案を送った後もマザーはうんうん呻吟している。さすがというか何と言うか。
　アーティストたるもの「人生は短く、芸術は長し」なんだろうが、オレみたいなナマケモノは
長生きする方を選びたいね。スチュの分もな。

【ゲティング・ベター】
　ポールの。オレは「昔は女の子をぶん殴ったもんだ」と過去の経験を踏まえた詞を提供。
ポール曰くオレとの掛け合いで出来たということだけど、あんまり覚えてない。やり取りで
覚えているのはこんなのばっかり。

ポ「♪黄色いお花が咲きました〜」
ジ「♪モグラが出てきてこんにちわ〜」
ポ「♪赤いお花も咲きました〜」
ジ「♪オケラも出てきてこんにちわ〜」
ポ「♪青いお空の春の日に〜」
ジ「♪二人で仲良く地中浴〜」
ポ「もういいよ（´∀`♯）」

*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･゜(ﾟ∀ﾟ)ﾟ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*

毎回楽しく読んでます。ここのジョンはずいぶん無邪気ですね。ヨーコ
ヲタがここではおとなしく、でしゃばらない理由がよく分かります。

長いこと書いてきましたが、疲れました。
今まで読んでくれた方には申し訳ありませんが、次回で最終話にします。
次回は例の事件です。

【ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン】
俺の。ドラッグソングじゃなくて、ロックンロールの歴史なんだよな。
ボーカルと演奏を４／４と３／４拍子に合わせられたのは奇跡だな。
暖かい銃ってことは、何かを打ったってことだろ？狂ってるね。
あの頃からビートルズの解散は始まっていたんだよ。

（´Д⊂ ）

次回で終わりと思うと寂しいですが、長い間お疲れ様でした。
先にお礼いっときますね。
ありがとうございました。

うそーん・・・

かなしー。楽しみがなくなる・・・・。
でも・・・ジョソさん、お疲れ様でした。

偽ジョソです。「偽」というのを入れ忘れました。
多分、本物のジョソ氏は書き続けてくれると思いますよ。(ﾟ∀ﾟ)ｱﾋｬ！

�煤i￣ロ￣；）ガーン!
騙された？
でも、この場合は、騙されてたほうが良いけど。

ノーコメント

ある日のこと。


ポール「なぁ、ジョン！Mother Nature's son って曲を書いたんだ。
　　　　途中の歌詞が出来てないんだけど、ちょっと手伝ってくれる？」
ジョン「うん、良いよ」
ポール「トゥトゥトゥートゥートゥートゥートゥトゥトゥトゥトゥー」
ジョン「それで良いんじゃねーかな？お前のハミングも良い感じだし」
ポール「そう？歌詞をジョンに相談すると、いつも返事が的確だよね。ありがとう」
ジョン「あいつって本当に詞の才能が無いんだな・・・」

>520
んもーー！！！！（-＿-#
でもウソで良かった・・・・・。

＞520
つか、テメエ死ねよ、屑が！

ごーきー

>>525
おまえが氏ねよ、でぶちん野郎が！

>ジョソ氏
光臨願う！

11月4日（火）

　今日は大統領選挙の日（election day）。アメリカ人の頭の中が一日中ボッキアゲヽ(`Д´)ﾉ
状態になる日（erection day）。オレは有権者登録をしてないから蚊帳の外だけど、あのハリウ
ッドのカウボーイ俳優（注：共和党のロナルド・レーガン）が優勢との事だけど、はたしてどうなるかね。

　来年には永住権を取って５年になるから、州や市の知事選には出馬可能だという。
　一丁、コッチ（注：当時のニューヨーク市知事。ジョンの国外退去反対を支持した）の後釜でも
狙ってみるか！10年前、イギリスの音楽誌で「下院議員にしたいスターは誰か」で見事一位
当選したこともあるし、オレがギター一本持って辻説法でもすれば、みんなオレに投票するだろ。

　もし当選したら、先ずはセントラルパーク全部を知事の敷地にして立ち入り禁止。市条例を出
しまくってバンバン徴税。ブロンクスのスラムを一掃して再開発。富裕層を誘致して世界一リッチ
な都市にする。その余勢をかって、議会に圧力を掛けてオレも大統領選に立候補できるように改憲。
　貧乏人はオーツ麦を食え。eine zwei drei!





　ダコタでの怠惰な日々はこれにて終わった。これからジョン・レノン大統領への日々が始まる。
果たして今後どのような運命が待ち受けるのか、それは神のみぞ知る．．．ということで長々と
私が書き継いできた日記はこれにて最終回と致します。長らくのご愛顧ありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジョソ



　と思いましたが、ジョンは本宮ひろしの漫画の主人公ではないので、まだ続けます。

【ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト】
　オレの。「一枚のポスターからサーカスのイメージを膨らませてここまで作ったんだぜ」と
言ったら、「絵を見て俳句や短歌を作るのは日本でもよくあるわね」とマザーが少々引っ掛かる
ことを言う。「ほう、どんなのがあるか是非お聞きしたいものですな」と返すと一首詠みはじめた。

「木のもとに」　ふむ、いわゆる一つの「アンダー・ザ・ツリー」か
「臥せる仏をうちかこみ」死の床のブッダ？　十字架から降ろされたキリスト？
「象蛇どもの」ゾウ、ヘビ？何でアニマル？
「泣き居るところ」泣いている？　動物が泣いてる絵、って．．．あっ

「涅槃図（注：ブッダ臨終の際の絵）のことよ。京都のお寺で見たことあるでしょ」
「あっ、そうか、すげぇ．．．」
「すごいでしょ」
「サーカスの団長も顔負けだな。ブッダ、ってドエライ動物使いなんだな」
「そっちのこと？！�煤i￣ロ￣；） 」

ありがとうございます☆今回も楽しませていただきました。
次回が待ち遠しいっ♪

erection dayなんて、絶対２〜３回くらい言ってますよ、ジョン。さすが。
そういえばerectionなんて映画もありました(こないだのヨーコ展でも上映
してた)が、ジョンのおちんちんが出てくるのはSELF PORTRAIT、さすがに
こっちは観たことございません。
いずれにしても、ジョソ氏、毎度のGJサンクスです。

もしかして来年まで引っ張るのか？

是非、そうして欲しいですが…。

11月5日（水）

　大統領選は、レーガンが獲得選挙人489人（44州）で4,300万票、カーターが獲得選挙人数49（7州）
で3,500万票、ということでレーガンの圧勝。上院議員選挙も共和党が41から53と議席数を伸ばした。
　マクガバン（注：72年の大統領候補）も落ちたし、カーター民主党の平和主義では腹も膨れないし、
外交ではなめられるしとアメリカ国民に見限られたのか。

　オレとしては、副大統領になった元ＣＩＡ長官のジョージ・ブッシュの方が気になるね。もうオレが
アメリカを追い出される理由（注：72-73のニクソン政権時、米国政府移民局がビザ延長の却下、
英国でのドラッグ不法所持による国外退去命令等）は無いはずだけど、向こうも勝手に赤っ恥（注：
ウォーターゲート事件の発覚、ニクソンの辞任等）をかいたりして、共和党はオレに対してまだ恨み
が残ってるかもしれんからな。

　だけど、オレだってあの闘争の時の物理的精神的疲弊の恨みは、絶対忘れないからな！
Bring it on !（かかってこい！）

　夕方、台所でショーンに

「ショーン、おまえ大統領になりたくないか？」
「大統領？」
「そうだよ。その気ならオレがおまえのジョセフ・ケネディ（注：ＪＦＫの父親）になるぜ」
「いいよ、僕は大統領じゃなくて、オーディナリー（普通）のパパになりたい」
「普通のパパと言うと？」
「ダディのような」
「ミュージシャンか？」
「毎日家にいるようなパパ」

　そうか、オレが普通のパパか。ちょっと苦笑い。ホワイトハウスよりダコタハウスか。まぁ、オレの
ような罪と惨めさにまみれた人生を送らないで済めば、大統領になれなくてもいいさ。オレがなり
きれなかった主夫業をショーンならまっとうできるかもな。

【ホエン・アイム・シックスティー・フォー】

　ポールの。余人の疑う処無きポールの世界。オレが64歳というと24年後の2004年か。マザーは
70を越えてるし、ショーンも30直前か。どういう世界になっているのか想像もつかない。牧場の片
隅の菜園で、トマトでも作っているんだろうか。それとも杖を振り回して「アイ・ガット・ア・ウーマン」
でもステージで歌ってるということもありうる。

　どんな風になるにせよ、ライトニン・ホプキンス（注：ブルースマン。代表作『Mojo Hand』）の
ように、ファンキーな不良爺さんになっていたいもんだ。もっともオヤジが不良じゃ、やっぱり
ショーンは大統領になれんな。

当時の社会背景もバッチリ調べた上での書込、ナイスですねぇ。
When I'm 64のくだりはちょっとしんみり。今やヨーコは７１、ショーンも
２９、でもジョンは･･･(泣)

猿のマスタベーション
キモ市ね

>>538
誤爆？

ジョソ氏、今回もスバらしいっ☆
本当に、この頃、こんな風に考えていたんだろうなぁって感じます

ジョソさんは本当にセンスあると思う。しかしやはりキレイゴトだよね。
だから慰めや癒しを感じるのかもしれないけど。

11月6日（木）
　久々にオヤジの夢を見た。オレのギターを抱えて何やらプレスの前で話してる。オレも
当然のことのようにそこに並ぶ。一緒に受け答えを始めたところで目が覚めた。なんと
も複雑な気分だ。夢の中とはいえオヤジと雁首揃えるなんて全く。

　オレが有名になったらオヤジがノコノコ出てきて、あまつさえ、歌まで出すと聞いた時、
オレはソファーに倒れた。間違いなく５分間は死んでたね。しかも曲名が『 In My Life 』
に掛けて『 That's My Life 』だもんな。

　一度オヤジを呼びつけてクソミソに罵ったことがあるけど、後になって子供を捨てた
という点ではオレがジュリアンにしたのと大差ないと気づいた。ジュリアンから、オレが
オヤジを罵ったように「オマエのせいで、オレのようなロクデナシが出来上がったんだ！」
と、責められることを想像したら冷や汗が止まらなかった。

　親子の情は恩讐の彼方に、なんて言うけど、憎しみの連鎖を「赦す」という行為で
簡単に断ち切れたら、キリスト様も出る幕がないよ。まぁ、オヤジとの間は、最後に
はクリスマスカードを交換するくらいの歩み寄りがあったのは救いだったけど。

　オフクロは、オレを捨てたのはオヤジと同じだけど、最初のギターを買ってくれたし、
わだかまりも随分とけてたしな。生きてればさぞかしオレの成功を喜んでくれたろうに。
　死んだオフクロなんて大嫌いだよ！生きてさえいれば今頃は．．．

　だけど、もし、オヤジよりはるかにお調子者で芸人だったオフクロが生きていたら
果たしてどうなっていたか。

「ビートルズのジョン・レノン！　私はジョン・レノンの母でございます！名はジュリア
・ベアード！由（よし）あってジョンとは姓を違えておりますが、ああっ！彼こそは
正真正銘、私のベイビー！」と叫んでバンジョーでも弾きながら歌っていたかも。
　曲名も『 Baby It's You 』に掛けて『 Baby That's You 』とかいってな．．．

　オフクロのことを想像してもやっぱり冷や汗が出てきた。オレの血は呪われてるな。

【グッド・モーニング・グッド・モーニング】

　オレの。徹夜明けのテレビから聞こえて来たフレーズをパッと捕まえた。歌詞の『 Meet
The Wife 』も当時やってたＴＶのコメディだし、テレビ尽くしの一曲。アート・リンクレター
（注：テレビ司会者）が「子供とは親とテレビの中間にいる存在」とウマイことを言ってたけど、
さしずめオレは「子供とテレビの中間にいる存在」かね。目も悪くなるワケだよ。

このスレきもいよ

（・∀・）ｲｲ!
月曜日の夜はサイコー！

>>544
じゃあ帰れよ、アホがｗ

ジョソ氏、今回も乙！サイコーっす☆

今回のは妙に…生々しいっすね。いつもの軽いタッチと違って。
こういうシリアスなのもいいな。

関係ないけど新聞広告にタイムマシンで1980年に遡った若者が青年時代の父親と
一緒にNYまでジョンレノン殺害を阻止しに行くっていうあらすじの小説（日本の）
、が出てたけど、やはりトホホものかな？読んだ方いる？まさかジョソ氏のデビュ
ー作じゃないよね。

2004年10月8日
6時起床。曇。ブライトン地方は夜から雨になると天気予報が言ってた。
ラジオから『When I'm sixty-four』のイントロが流れてきた。

「今日は、ジョン・レノン64歳の誕生日だ！彼を祝うために一曲行こう！」
だからそれはポールの曲だぜ、とラジオのスイッチを切ってテレビを点ける。

マザーはＮＹ、ショーンはロス、オレはイギリスと今じゃ親子もバラバラ。恒例のバミューダでの
年越しで会う以外、親子三人が顔を揃えるのも随分と減った。まぁ、孤独の理想形だと思う。

ibookも開く。Ｅメールは未だにどういう仕掛けかわからないが、バースデーメールを
送ってきた連中には自動的に返礼が送れるという。まぁ、手間が省けていいけどね。

昼食を取っていると、ポール卿から電話。
「誕生日おめでとう。あの、お土産があるんだけど、今日そっちに行ってもいいかな？」
「ダメだね。今日はたてこんでいるんだ」とやんわり断る。奴の自慢話やディール付きの土産は要らん。

去年は何をしてたかな。レニー・クラヴィッツとスタジオでじゃれてたんだっけな。
奴があそこにしたピアスを見せてくれて大喜びしたんだっけ。

夜、マザーとショーンからそれぞれ電話。内容は他愛が無い近況報告。
最近は夜更かしも出来なくなった。やりたい事はいろいろ沢山あるけど、欲をいっても
きりが無いからベッドに入って目をつぶる。雨が降ってきた。天気予報もたまには当たるな。

すいません。日付は9日ということで．．．肝心の日付を間違えるなよ。

>>549
その小説は清水義範の『イマジン』ですね。週刊プレイボーイに連載されていたものだとか。
どんなもんかとチラッと見ましたが、話の主体は親子のようですね。残念というか当然というか
私が書いたものではありませんｗ

誕生日番外編！＿なんか、そこはかとない寂寥感があっていいですな。
Scaredの冒頭の「ワオ〜ン」みたいな。でもあの曲のようにおびえて
るわけではなくて、ここでのジョンは、老いていくことのネガティブ
面も淡々と受け入れてる感じで、そこがなんとも。

（・∀・）ｲｲ! 月曜日じゃないのに
トクしました。

うわーい☆トクしたトクした（/＾＾）/♪

11月7日（金）

　ニュース速報でスティーブ・マックィーン死亡の報。享年50歳。今年はピーター・セラ
ーズも7月に亡くなったし、好きな役者が亡くなるのは淋しいね。さすがのマックィーンも
ガンからは『大脱走』できなかったか。オレは最近、小脱走には成功したぞ。まぁ、檻の
中に戻ったところは同じか。

　マーロン・ブランドあたりは、まだ当分死なないだろうな。マフィアの親分になったり、
密林の中で理想郷を作ったりと、戦場の中でも好き勝手にやって、しぶとく生き延びる
だろうな。『地獄の黙示録』の大佐役はビッタリだったよ。

　オレも『ハウ・アイ・ウォン・ザ・ウォー（邦題：僕の戦争）』で、真似事とはいえ兵隊役を
やったけど、朝の7時には現場に出て夕方までずっと拘束されて、ウンザリだった。

　ビートルズを抜けられてラッキーと思ってたのに、こっちの方がよっぽど辛かった。
　すまじきものは宮仕え、ならぬ兵役だよ。おまけにさえない従卒（注：将校の身の回り
を世話する兵）役をやらされて最後には死ぬし、全くエンギでもないぜ。

　夕方ＰＲ会議に出席。12月初頭に、幾つかロングインタビューを受けるとのこと。
もう随分受けたじゃん、とブツブツ文句を言うと「レコードを売りたくないの？ポール
に負けたいの？」と司令官の厳しい檄がとぶ。やれやれ。生まれ変わったらオレは貝に、
もといネコになりたい。寝転がっていても文句も命令もされないし。タコでもいいぞ。
ネコの兵隊、タコの従兵。ハハハ、命令なんて聞かなそうだ。


【ア・デイ・イン・ザ・ライフ】
　オレの。中間部と「君にも味わってもらいたい(I'd love to turn you on)」のフレーズ
はポール。最後のオーケストラもポールのアイデア。なんだ、オレの曲だというわりにポ
ール尽くしだな。ベタ褒めした奴もいたけど、さほど嬉しくなかったのは、そういうワケか。

マックィーンやセラーズもこの年に亡くなったんですね。
勉強になるわ。

A DAY IN THE LIFE、なるほど。そ〜いう見方もありますな。

11月8日（土）
　昼過ぎ起床。ブランチの後、久々にショーンとお絵かき。ショーンがイビツな三角形を
いくつか書いた。オレは「カエルの行進」と言うと、「波だよ」との事。お、ディティール志
向だな。今度は丸が整然と並んでいる。「ビニールのプチプチ（注：緩衝材）」と言うと
「タイヤがいっぱいある車」との事。む、将来は工業デザイナーか。それもいいな。

　今度はオレが恒例の「何々が何々している」絵を描く。今日のベストは「（池で）かんが
えているカエル"A Flog pondering"（注："pond" と"ponder" のダブルミーニングなんですよ、
奥さん)」が選ばれた。もう、単に動物の絵を描いただけじゃ満足してくれなくなった。辛い
ような嬉しいような。

　ショーンのコラボレーションもこれで528枚目。とうとう収納棚のひとつが一杯になった。
オレのサイン入りだから、将来貧窮した時、これを売り飛ばせば少々の金にはなるだろう。
　このことはマザーも知らない、オレたちだけのエステートになるかも。フフフ。

　今日付けのビルボードでは、まだトップ20に入れなかった。アルバムの出る再来週辺りか
らまた盛り返せるかな。毎日絵を書いて遊べれば幸せだけど、俗事に携わらなきゃ生きても
行けないし、辛いモンだね世の中は。

【ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン】
　共作。最初はオレで、サビはポール。元々はディランに対する当てつけの曲（注：「Like
A Rolling Stone」、「It Ain't Me, Babe」、「One Of Us Must Know(Sooner Or Later)」
ディランの曲の歌詞を流用している模様）だった。でも、『愛こそは全て』のＢ面というこ
とで、ミックやクラプトンを随（したが）えて「アワ・ワールド」であの歌う、文字通り
トップ・オブ・ザ・ポップだったオレ達自らに対する揶揄とも言える曲になった。

　ブライアン（エプスタイン）から「歌詞の中の「金持ち」って誰のことだい？」と訊かれた。
「オレ達ともブライアンとも、このテレビを観ている連中とも言えるかな」と言うと、「なる
ほど。もうすぐ私も、金の詰まった鞄を抱えて動物園でもうろつくことになるんだろうな」
とシニカルに笑った。後から思い返せば、あれはブライアン危機のサインだったんだな．．．

なんと！ディランに対する歌だたーのか�煤i￣ロ￣；）!
どこをどう間違えてポールに対する曲だと思い違いしてたんだろう、自分…。
またひとつ賢くなったです。

出だしの「How does it feel」ってもろに「Like A Rolling Stone」じゃん。
他にもジョソ氏が書いているように、ディランへの当てつけがかなりある。
「Eight Days A Week」だって、わざわざ「Baby」じゃなくて「Babe」を連発してる。
敬意と嫉妬が絡んでるのが多いね。そんで、集大成は「Serve Yourself」かな？

>>560
　えー、ディランへのあてつけ、というのは香月利一さんと私ジョソの勝手な私見なので
どうか話半分程にきいて、楽しんでくださいねｗ

　蛇足ですが、解題すると "How does it feel to be 〜"というのは 「Like A Rolling Stone」
のサビの一節で、これは香月さんが指摘してます。

"have you traveled very far Far as the eye can see" という部分は直接ではないのですが
「It Ain't Me Babe」という曲の内容に対する当てつけに思えたので挙げてみました。

"What did you see when you were there nothing that doesn't show"は「One of must know」
にある "I couldn't see what you could show me" とか "I couldn't see when it started showin'"
という一節を意識したものではないかと思った次第です。

　因みにこの曲を収録しているアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』には、ディラン側からジョンへ
のあてつけと言われる、有名な「Four Times Around」やジョンが歌詞どころか題名までそのまま
一緒の「I want you」があります。


　もともと息抜きというか本ネタのバイパスのつもりで始めた曲紹介でしたが、次回は超難曲の
「I am the Walrus」で、落しどころをどうしようかとウンウンうなっています。自業自得ｗ

>>562
これはネタ潰しじゃなく、素直な要望としてとって頂きたいんだけど、ヲルラス
の冒頭のメロディーのヒントは、80年10月9日の薄れ行く意識で聞いた救急車の
サイレン音から、というSFチックな未来記憶モノっていうのは？不採用でも気に
しません。他には、エッグマン＝エリック・バードンという方向から、とか。
やはり、邪魔になりそうなんで、このへんで。最近のジョソ氏はディティールの
選択が冴えてて、だまされる快感を覚えてしまいます。

11月9日（日）

　ベッドでゆっくり新聞を読んでいたらマザーが部屋にやって来た。わざわざオレの部屋
を訪ねて来るなんて、本当に久しぶりでビックリ。

「ジョン、あのね」
「ああマザー、君がこの部屋に来てくれるのを、ずっと待っていたよ！」
「ちょっとお願いが」
「ささ、姫！　こちらまで、ずず、ずいっと！」と枕をパンパン叩くと
「あの、ジョンのリズムボックスを使いたいんだけど」
「へ、リズムボックス？」
「そう、楽器部屋にある」

　今回のレコーディングのネタ探しで昔のカセットを漁っていたら、その中にピンとくる
曲があったんで、リズムに載せて膨らませてみたいと言う。テープのテンポに合わせて
リズムを設定。　リズムにノッて「♪アイニューアガ〜ル」とか口ずさみはじめた。

　まだまだ歌詞も硬くてメロディも一本調子だけど『Everyman has a woman who loves
him』よりシンプルな感じだから、リズムを厚くすればディスコミュージックとしてイケルか。
　最近流行ったクィーンの『地獄に道連れ(Another One Bite The Dust)』のように。

「マザー、(・∀・)ｲｲﾖｲｲﾖｰ!　ディスコミュージック路線なんて、考えなかったけど、
これならイケるんじゃない？」と誉めると「やっぱり、そう思う？じゃあ、早速スタジオを
押さえましょうよ」とえらく積極的。

「え、またレコーディングやるの？　すぐ？」
「そうよ。どんどん曲を出していけば、ゲフィンとの契約枚数もすぐ消化できるわ」
「そうだけど、もう感謝祭だし、その後はクリスマスだよ」
「どうせならクリスマス前に発売しましょうよ。ジャンルが違うからシナジーも期待出来るわ」
「確かにターゲットが違うけど、でも．．．」
「明日ジャックとゲフィンに連絡しましょうよ。ね。♪フフフフ、フッフーン〜」

　うわー、マザーノリノリだよ。一体どうしたんだろう。これから突貫工事を始めるとな
ると、"Another one bite the dust"（また死者が出る） だぜ。どうしよう．．．


【アイ・アム・ザ・ウォルラス】

　オレの。ブライアン（エプスタイン）の喪が明けて、最初にレコーディングした曲。

　常々ブライアンから差し障りのある言葉や表現、過度にバイオレンスとかセクシャル
とかグロテスクとかポリティックス諸々のコトを直截、歌詞に入れるな、と釘を刺され
ていたんで、大抵の歌詞は修正を入れた。でも、この曲は初めてその禁を破って、言葉
を殆ど丸めずにそのまま使った。

　『マザー・グース』と『鏡の国のアリス』の世界をベースに、そのタブー破りの言葉
遊びもアレンジもピッタリ決まって、思いの外よく出来たと思う。評判も良かった。

　オレ達がセイウチでも大工でもエッグマンでもなんでもいいけど、セイウチと大工に
喰い尽される牡蠣がブライアンの設けたタブーと考えると、ちょっと後ろめたいかな。
　この曲が得も知れず妙にドロドロしているのはその辺の罪深さがあるからか。エッグ
マンは体型からしてエリック・バードンの方がハマリ役なんだけど。

　牡蠣は「誰でもひとつづつ」にしとくべきだね。食べ過ぎれば食あたりで救急車で運
ばれる。オレみたいなバチあたりは畳の上、もといベッドの上で往生出来ずに、この曲
の頭のイントロのような、サイレンの音を聞く最期を迎えそうだ。そんな気がする。

>563
　せっかくお題を出してもらったのに、なんかイマイチの出来ですみません。エリック・
バードン＝エッグマンの話は例の卵を使ったセックスの事だとは判っているんですが、
イマイチネタとして詰めきれませんでした。

　お題大歓迎なので、引き続きよろしくお願いします。

　今回のネタの為に、先週「ウォーキング・オン・ザ・シン・アイス」の追加された、
リミックス版『ダブルファンタジー』とクィーンのベスト盤の中古ＣＤを買いましたが
「ボヘミアン・ラプソディ」にハマッてしまい、クィーンの方ばかり聴いてますｗ

いいね。ほのぼの感がたまらん。
実際は色々あったんだろうけど、
ジョソさんの描写に近い場面も現実あったと思います。

↓の馬鹿スレ主に読ませてやりたいよ、まったく。

オノヨーコ（小野洋子）の悪事を暴く会　Part2
http://bubble2.2ch.net/test/read.cgi/beatles/1098373138/

相変わらずイイですね〜。纏めて本にしてほしいです。

他は大変面白かったのに私のお題の箇所は明らかに悪影響が見られます（泣ｗ）。
クロスワードパズルを埋めるみたいな窮屈感が伝わってきましたｗ。皆さんもジョ
ソ氏へのリクエストはなるべく漠然としたものにしましょう。しかも、>>563で命
日も間違ってる（逝ｗ）。

まあ、フィクションだから、キレイゴトだらけでいいのかもね。

今日もヨカター（・∀・）！

クイーンいいですよね。
ベスト盤のみしか持ってないですが
余裕があったら全部揃えてみたいです。

今週はまだ？

11月10日（月）

　結局、マザーは夜明けまで音楽部屋に篭っていたようだ。レコーディングを始める時は、
あれだけシブシブ始めたのに、アーティスト魂に火がついちゃったかな。『ダブルファンタジ−』
のプロモーションもこれから本番だっていうのに、大丈夫かな？

　昼過ぎレコードプラントのジャック（ダグラス）に電話を入れる。

「ジャック、あのね」
「ああジョン、もうパームビーチから帰ってきたの？　ずっと待っていたよ！」
「ちょっとお願いが」
「ささ、殿！　こちらまで、ずず、ずいっと！」と電話の奥でコントロールパネルを
　バンバン叩く音が聞こえる。
「あの、マザーがまたレコーディングしたいって言うんだけど」
「へ、ヨーコの方？」
「そう、新曲。しかも大至急」

　昨日のことをかくかくしかじかと話すと、うーんと唸ってる。

「この間『ダブルファンタジー』から落とした曲のリミックスなら、すぐにでも取り掛か
れるけど、また一からとなるとねぇ．．．クリスマスまでは他の仕事で埋まってるしさ」
「マザーもまだ曲が全部出来上がってないから、明日にでも、って話じゃないんだ」
「ヨーコのレコーディングは、満足するレベルまで仕上げるのも時間が掛るし．．．」
「そう言わずに宜しく頼むよ。今度はシングルだからさ。ま、パーっとやってパーっと」
「シングルだからこそ、尚更大仕事だよ」

　ジャックの言い分は十二分に判る。オレの『インスタント・カーマ』（注：録音が70年
1月26日、発売は2月6日という超号外シングル）だって、録音は一日で終わったけど、フィル
（スペクター）はあれもしたいこれもしたいって、果ては一旦アメリカまでマスターを持って
くとか言い出して、なかなか手放さなかったもんな。プロデューサーの生理ってヤツだな。
　そうか、その生理とやらを突いてみるか。

「まぁまぁ、それが終わったらちょっと内緒の話が有るんだけど、それに一口乗らない？」
「え、内緒の話？どんな？」
「まー、それはそれで後のお楽しみということで、むっふっふ」
「「むっふっふ」ねぇ。よし、わかった。とにかくこっちのスケジュールを調整してみるよ」
「そうこなくっちゃ」

　さて、とりあえず口からでまかせでジャックは釣れた。マザーに連絡すると、ゲフィン
の方は流石に渋っているという。まぁ、ハードネゴシエイターのマザーに掛ったら、奴の
方も簡単に篭絡されるだろう。でも、肝心の曲の方はちゃんと出来るのかな？オレもその
内緒の話とやらが出来るかな？


【マジカル・ミステリー・ツアー】
　ポールの。オレが手伝ったのは「満足することウケアイだよー」とかの売り込みのセリフ
ぐらいか。全世界同時中継とはいえ、出番が5分足らずの『アワ・ワールド』より、あの1時
間のＴＶ映画の方が重要だと思っていたせいか、ポールがエライ勢いで仕切ってたな。

　曲自体はいかにも主題歌という感じで、キャッチーなメロディも良かったけど、映画自体
は冗長だった。「あれはミュージックビデオの先駆けだ」ってヤツは強弁してたけど、失敗
したことには変わりないよ。目玉野郎は、現実をキチンと受け止めなきゃイカンぜ、全く。
　え、オレとマザーの実験映画？　いや、あれはあれで何と言うかコンセプトが（以下略）

なるほど、運命の日までウォーキング・オン・シン・アイスねたで
行くわけですね。さすが。
ジョソさんはヨーコについてはハッキリとアンチではないものの結構
冷ややか、という印象なんですが、かのフレッド・シーマンもこれば
っかりは絶賛するしかなかったシン・アイスの制作過程、どう描くの
か楽しみにしてます。

11月11日（火）

　電話のけたたましい呼び出し音で起こされる。予定の無い日の午前中は、よっぽどのこと
が無い限り鳴らすな、と言っておいたはずなんだが。ったく。

「あい」
「リック、センド・アーリー・ティー・モーニング（リック、朝早いお茶を送れ）
　リック、センド・アーリー・ティー・モーニング」
「リンゴ？」
「おはよう、ジョン。今そっちは何時？」
「えーっと、９時過ぎたところだな。イギリスからか？」
「いや、イタリアから。約束通り、土曜日にそっちに行くよ。都合はどう？」
「ホント？　いいよ！　オレはいつでもＯＫさ！」
「ありがとう。宿はプラザホテルを取る予定だから、そこで会おうか？」
「プラザホテルだな？　よし、新妻（注：バーバラ・バック）もよろしくな！」
「判ってるよ。あわてるナントカはもらいが少ないぞ」
「バクシーシ」

　リンゴが来る！　しかも美女の新妻付きで！　マザーに電話して土曜日のスケジュールを
確認。午後に一本インタビューがあるとのことだけど即刻キャンセル。アルバム発売直後の
大事なＰＲの機会なのに、と文句を言われるが徹底抗戦。これだけはさすがに譲れない。

　結局明日届く予定のＬＰにサイン200枚の刑で手を打つ。タフな労働刑を課されたけど仕方
ない。オレにとってリンゴは欠くべからず人間なんだから。そのココロは？　人生という長い
航海には船に林檎を積んでおかないと、海の男は壊血病になるから。心のビタミンの補充だよ。

　と、日英ハイブリッド駄洒落をマザーに言ったら、「どこかで聞いたわね」とすげなく返された。

【ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー】

　ジョージの。世間の評価はどうだか知らないけど、ジョージが一人で思いのままやってみ
た、という点はヤツの成長を見る思いだった。邪心無く、一生懸命やったという感じがよく
判る。『Sgt.Pepper』のコンセプトの敷衍（ふえん）にも貢献したんじゃないかな。

　もっとも、シタールの師匠ラヴィ・シャンカールに「インド音楽もどき」と手厳しい評価
をもらったら、なかなかシタールの曲を持ってこなかったな。師匠に批評されて引っ込む
ようじゃ、まだまだケツが青いぜ。

いいわ〜。

リンゴｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!!

おぉっっっっっっ！！！リンゴとの一面が！いいねぇっ！

ドウモ〜〜〜ッ！！ハジメマシテ〜〜〜ッ！！！！
私は２７歳のＯＬしてるのぉ〜〜〜っ♪m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ
うーんとー、私メル友がすっごくすっごく欲しくってー、
探してたらm9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ なんとっ！
素敵な掲示板♪を発見！！！！m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ
てなわけで、ついつい書いちゃったのらーm9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ
メル友に、なってくれるよねっ。m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ
え？くれないのぉ〜？m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ そんなのいやいや〜〜、
返事くれなかったら、m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ
☆m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ 、☆m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯン!!
m9（＾Д＾；）ﾌﾟｷﾞｬ っ！
m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ やられた〜〜m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ
m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ 中。。。
なあんてm9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ こんな私っ！m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ 、
お友達になってm9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ くださいませませ♪m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ
ということで。m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ ♪m9（＾Д＾）ﾌﾟｷﾞｬｰｰｰｯ

>>578-580
　やっぱり、リンゴ人気ありますね。　リンゴとの話は長くなりそうですが、これなら出来る限りのネタを
出してみましょうか。

　　次回の曲紹介は「ヘイ・ジュード」で、いろいろなエピソードを詰め込んだものになりますが、最後
の一行の元ネタが判った人は相当なビーオタです。お楽しみに。

11月12日（水）

　ＬＰ『ダブル・ファンタジー』の見本盤がドドンと届く。モノクロ写真に、オレとマザーの名
前の文字だけ黄色と、渋い仕上がり。裏面には、この間作ったレノーノ社のマーク（注：>>277
参照。リマスター版には無かった）オレの髪の毛は．．．と、ＯＫ。セーフセーフ。エルトンが
見たら悔しがるかな。

　早速サイン書きを始め、一時間ちょっとでババンと全て片付ける。そういえばジョージも年末
にアルバムリリース予定と聞いてたけど、結局延期したようだ。曲が出来なかったか、オレに気
を使ったのか判らんが、かち合わせにならなくてよかった。お礼に、奴には「オレたちのオレた
ちのオレたちのレコード」と書いて送っておくか。子供も生まれた（注：78年に長男ダニー誕生）
んだし、いつまでも一人称でツッパるなよ。　ポールは．．．やっぱり自分で買え。

　夕方のニュースで、英国のチャールズ皇太子のお妃候補として、ダイアナ・スペンサーという、
お嬢さんが有力との事。あのウマヅラもようやく嫁が見つかったか。良かったな。お祝いにバッ
キンガム宮殿にも送っとくか。日本語のカタカナで「ゴッド・セイブ・ザ・クラウン」と書いおこう。
（注：Clown（道化師）と Crown（王様、王子）を掛けてるんですよ旦那）


【ヘイ・ジュード】
　ポールの。キャバンディッシュのヤツの家で初めてこの曲を聴いた時のことは忘れない。
　最初の数小節で「名曲ｷﾀﾜｧ.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･゜(n‘∀‘)ηﾟ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*」と直感した。
　単に綺麗なメロディというだけじゃなくて、一本芯の通った力強さがある。詞もヤツにしては
珍しく、甘ったるいところが全くない。

　聴いているうちに「これはオレだ、オレに対して呼びかけてるんだ」とどんどん気持ちが
高なった。"The movement you need is on your shoulder"のところでは、崇高な使命すら
授かった気持になり、心の奥底で感動に打ち震えてた。

　最終テイクを聴いてみたら、アイツドどさくさ紛れに"She has found you" を"You had found
her"に変えてやがった。もっとも、これで内容がもっと能動的になったからこれは許してやるか。

　その日は隣にマザーが居たから奴は明言しなかったけど、後でジュリアンを勇気づける為に
作ったと言った。オレはこの曲をオレ宛てだと思った。ミックは「クソ凄ぇ。二つの曲を一つ
にしたみたいだ」と唸った。とあるユダヤ人はアップル本社に掛かった垂れ幕を見て「Ｈｅｙ
　Ｊｕｄｅｓ（おい、ユダヤ野郎）」と勘違いして激昂した。チェコでは、なんたらという女性
歌手（注：マルタ・クビショア）が意訳して、ポリティカルなメッセージソングとして歌い、
長らく反政府運動歌として親しまれたという。

　この曲はいろいろな誤解や解釈を生んだけど、それだけこの曲には普遍性があったということ
なんだろう。ポール畢生の名曲にして、目玉野郎による人間賛歌というところか。

　人間賛歌も結構だけど、アコースティックギター、しかもギブソンの硬い弦を長時間ハイコ
ードで弾く人間の辛さも考えてくれよ。演奏が終わった後、さすがに人差し指が痛かったぜ。

　ナ〜、ナーナー、ナナナッナー、ナナナッナー、ヘイー、ジュ〜グググッジューブ！

「．．．良い曲だな」
「あ、そう思ってくれた？　良かった。じゃあ、早く直してまとめるよ」
「直すって？」
「歌詞とか。やっぱり"The movement you need is on your shoulder" なんて変えないと」
「バカヤロー！！！！　何でそこを直すんだ！」
「いや、だって何か表現が陳腐だし、前のサビで"shoulder"って単語は使ってるし」
「大バカヤロー！！！！だからオマエは作詞センスゼロだと言われるんだ！　そこがこの曲
　のキモじゃないか！　いいか、この曲のこの歌詞はこのまま一字一句、変えちゃならねぇ。
　これは命令、いや厳命だ！　判ったな！」
「えー（・з・）」

　最終テイクを聴いてみたら、アイツドどさくさ紛れに"She has found you" を"You had found
her"に変えてやがった。もっとも、これで内容がもっと能動的になったからこれは許してやるか。

　その日は隣にマザーが居たから奴は明言しなかったけど、後でジュリアンを勇気づける為に
作ったと言った。オレはこの曲をオレ宛てだと思った。ミックは「クソ凄ぇ。二つの曲を一つ
にしたみたいだ」と唸った。とあるユダヤ人はアップル本社に掛かった垂れ幕を見て「Ｈｅｙ
　Ｊｕｄｅｓ（おい、ユダヤ野郎）」と勘違いして激昂した。チェコでは、なんたらという女性
歌手（注：マルタ・クビショア）が意訳して、ポリティカルなメッセージソングとして歌い、
長らく反政府運動歌として親しまれたという。

　この曲はいろいろな誤解や解釈を生んだけど、それだけこの曲には普遍性があったということ
なんだろう。ポール畢生の名曲にして、目玉野郎による人間賛歌というところか。

　人間賛歌も結構だけど、アコースティックギター、しかもギブソンの硬い弦を長時間ハイコ
ードで弾く人間の辛さも考えてくれよ。演奏が終わった後、さすがに人差し指が痛かったぜ。
　ナ〜、ナーナー、ナナナッナー、ナナナッナー、ヘイー、ジュ〜グググッジューブ！

今回も「クソ凄ぇ」っすね！久々にＨＥＹ ＪＵＤＥ聴きたくなってきました。

リンゴも良いけど、この時期にポールとの仲は良くなかったかもしれないけど、
できたらポールとの友情を復活させるような文章をお願いします。
ポールと再び仲良くなったのに、あの結末を迎えるような。。。

なんかくだらねえ事で喜んでるヴォケが多いスレだな。

>「えー（・з・）」
本当にポールが言いそうだ。ワラタ。
自分もＨＥＹ　ＪＵＤＥ聴こ〜うっと♪

「作詞センスゼロ」わかっちゃいるけど、やっぱりﾜﾛﾀ。
さっ、ＨＥＹ　ＪＵＤＥ聴こうっと♪

今日の『さんま御殿』で
ジョンの話が出たみたいだけど、もし見た人いたら、
どんな話だったか教えて下さい。

ジョソさんは個人的にもHEY JUDEに思い入れがあるのかな？

>>586>>589-590
　これで「ヘイジュードでも聴いてみるか」と思ってもらえれば、書いてる方も嬉しいです。
　レコード会社の回し者ではありませんがｗ

>>587
　う、お題大歓迎と言いつつ恐れていたリクエストが。

　この後ポールとジョンが会話をする機会があるとすれば、11月下旬の「Ｂｅａｔｌｅｍａｎｉａ！」の
件になりますが、果たして友情を復活させるようなところまでいけるかどうか、ちょっと辛そうです。

　ただ、昔ポールのインタビューで「結局、ジョンとは仲直りとまではいかなかったけど、最後に
電話で話した時は、いい感じで締めくくれたのは救いだ」という旨の記事を読んだ記憶があり
ますので、その辺で落しどころにしたいと思います。

>>592
　う、ってこれは動揺することじゃないですね。個人的に大好きな曲です。

　最後の行の元ネタは昔聴いた海賊版ＣＤ『The Beatles Unsurpassed Masters Vol.4』に収録
されていた「Hey Jude/Las Vegas Tone」というセッションアウトテイクで、最後にジョンがふざ
けて「I am the Walrus」の「Goo Goo G'Joob, Goo Goo G'Joob」と歌っておりました。これは
正規版のネタじゃないから、ちょっと卑怯でしたね。失礼しました。

11月13日（木）

　朝、ラジオから『ウォッチング・ザ・ホイールズ』が流れてきた。見本盤がラジオ局に
ばら撒かれたんだな。結構結構。でも、いろいろな局に廻してみると「ジョン・レノンが
5年ぶりに活動を再開！」とか言って、オレの曲ばかり掛けてる。これじゃマザーと曲を
半々にした意味がないぞ。マズイな。今日は下に降りるのは極力控えとこう。

　遺言によりスティーブ・マックイーンの遺骨が灰になって太平洋上に飛行機から撒かれ
たとの事。なかなかロマンチックなことをやるね。オレは荼毘に付されるなんてゴメンだ
けどな。でも、どこかに埋葬されたら、昔の聖者のように、墓が発（あば）かれてオレの
遺体を掘り起こそうとする連中が後を絶たないんだろうな。

　挙句の果てはバラバラにされて、頭はイースター島、足はウェスター島、右腕はアルジ
ェリア、左腕はナイジェリアなんて転々バラバラ散らばったら、と考えるとゾッとする。
　オレの遺体に触れたり、体の一部を持ち帰ったって、奇跡なんか起きねえぞ。

「この小さい頭蓋骨はジョンレノン15歳の時のモノ。このやや大きいのは20歳の時のモノ。
このちょっと歪んだのは．．．」って、ひと商売する連中も出てきそうだ。

　夕食の時、ショーンにこの事を話すと「ダディのだったら、残らず集めるよ！」との由。
頼もしいというか何というか。蒐集家の血は争えんな。

　自分の遺体をどうするかなんて、死の床でゆっくり考える事で、今は『ダブル・ファン
タジー』を一枚でも多く売って、世界中にバラ撒くことが先決だよ。あ、又オレの曲の方が
流れてきた．．．

【レボリューション】

　オレの。最初に寝ころがって歌ったのが（注：レボリューション１）、「テンポが遅す
ぎる」と皆の不評をかって、結局テンポアップしたのが『ヘイ・ジュード』のＢ面として
シングルカットされた。商売としては正しい判断だったかな。

　アタマがノボセ上がった連中に対するオレなりのプリーチ・ソング（説教歌）で、
今でも通用する詞だと思うんだけど、プロモーションビデオで"count me out "の
直ぐ後で　"in"と言って「オレは外してくれ（オレも入れてくれ）」なんて日和見表明
した事と、威勢のいいディストーション（注：ギターのエフェクター音）に、肝心の
メッセージが隠れてしまったかな。

　そう言えば、この曲のキーボードを演ったニッキー・ホプキンスから今年の初めに
「仕事くれ」って手紙がきてたな。腕がいいのは認めるし、仕事をやりたいのはやま
やまだけど、今回のレコーディングでブギウギされちゃ堪らん。奴もピート・ジョンソン
（注：ブルースピアニスト。ブギウギピアノの祖）の写真をいつまでも持ち歩いている
ようじゃ駄目だぜ。

ジョソ氏

毎週お疲れ様です。今週も楽しく読ませていただきました。

＞「結局、ジョンとは仲直りとまではいかなかったけど、最後に電話で話した時は、いい感じで締めくくれたのは
＞救いだ」という旨の記事を読んだ記憶がありますので、その辺で落しどころにしたいと思います。

「Many Years〜」かな？ポールは「最後の最後で和解できたんだ」って感じのことを言っていたことを覚えています。
猫のこととか、お互いの近況とかで盛り上がっていたようです。

１２月９日にジョソの日記が間に合うようにしたら、ここのスレ
盛り上がるぜ？ｽﾚ初期の頃みたく手伝ってやるよ。

１１月１４日（金）
【Good Night】
オレの。ショーンのために「Beautiful Boy」を書いたように、
この曲はジュリアンのために書いたのさ。
でもリンゴにあげて、少しくどくなっちまった。

ペースを乱さんでくれ。ジョソ氏も却ってやりにくくなるだろ。
「手伝ってやる」必要なし。

かまってちゃんの荒らしはスルーで。

>>597
小さな親切大きなお世話（ﾌﾟﾋｬﾗ

>>597は超ド級のアフォだな。もう一言、何でもいいから書き込んでほしい。

あーあー、ジョソに魅了されて後から住み着いた住人どもがウルサイねぇ。
終いにゃ、荒らし認定かよ。何様のつもりよ？ジョソが来る前は気ままにカキコしてたのによ。
お前ら、ジョソ以外のカキコとジョソを賞賛しないカキコを全て
荒らしだのアフォ言ってるだろ。オマエら信者どもが排他的なキテぃ害なんだよ。

ジョソもオマイの信者どもにそういうところを直すよう、注意しなさいよ。
オマエが怒ればコイツらは黙るんだからよ。
コイツラはオマエがナニ書こうと必ず絶賛する、単なるyesマンだよ。

オレはジョソは好きだが、信者どもが気に入らないんで、ageてやるよ。
598から601の中にジョソ自身のカキコは、あるワケねーよな？

好き・嫌い・よかった・悪かったを書くのは批判ではない。
建設的＆客観的でないと。
文化・社会的なリファレンス、言葉遊びの妙、展開の付け方。ジョソ氏のやってることはマジですごい。
俺みたいな生ぬるいビーオタじゃとても批判なんかできねーなぁ、といつも思うよ。

たまーに言葉の感覚で好き・嫌いはあるけどね。そんなん人それぞれだし、書くもんじゃない。
597も何か真摯な問題意識があるなら最初から>>597みたいなふざけた書き方しなきゃいいのに。損するよ。

というわけで、ジョソ氏頑張ってね。

＞５９７
俺は前に「前に比べたらキレが無くなった」と書いたことがある。
１２月９日に間に合うように手伝ってやるって書いたって、
お前は曲についてだけじゃん。日記になってないじゃんか。
それにあんな口調で書かれれば、皆から叩かれるのは仕方ないだろ。

ハイパーウンコー！

ジョソ氏、ガンバってね♪

>ジョソもオマイの信者どもにそういうところを直すよう、注意しなさいよ。

か、カッコわるーい（涙

たぶん>>602から>>603までの間、>>597は目に涙を浮かべて、唇をプルプル震わせて
必死になってパソコンのキーボードを叩いていたのだと思う。みんな、少しは「可哀相」って
>>597を哀れんでやろうよ。これがきっかけで踏切で電車に飛び込んだりしたら、気の毒じゃな
いかｗ

>>597
空気嫁！

>>609さんって思いやりがあって優しいね。じゃ、また日記書くよ。
ジョソは一度カキコされた日付は外してカキコする、律儀な香具師だから、
彼となら、うまく共存できると思う。
１２月９日みたいなビッグイベントはジョソに任せるとして、
他の普通の日は、オレも書くよ。

周辺ｷｬﾗ（ex:ヨーコ、ポール、ﾁｬｯﾌﾟﾏｿなど）の日記なら他の人がたま〜に
書いてもいいんでない？ジョソ氏は書かんだろうし

>>611
冷静に考えてください。何万あるいは何十万というファンはジョソさんの文章を
読みたくて、ここにアクセスする訳です。あなたはトロントのライブの時のヨーコ
みたいになりたいんですか。もう一度言います。冷静になってください。今、あなたが
考えを改めれば、多くの人が「>>611は思慮分別があった」と少しは評価してくれる
はずです。あなたの目に見えないところにいる人たちが、あなたのカキコに注いで
いる視線を、ぜひ感じていただきたいのです。

11月14日（金）
　朝食後、キッチンで一服しているとフレッドが泣きそうな顔でやって来た。「おう、ど
うした？　朝から辛気臭いな。　彼女にふられたか、それとも大事な酒瓶でも割ったか？」
とからかうと、マザーからラジオ局にばら撒いたプロモーション用の見本版の出来が悪い
から、大至急全部取り戻せ、と命令されたという。

　信じられない！　試験で解答用紙を提出した後に「やっぱり、やり直すから返して」と
言うくらいナンセンスな話だ。「どうしましょう」とうろたえるフレッドに「無視しろ」
と命令。１階に駆け降りて至聖所へ。

「サンプル版も今店に並んでるレコードも、同じヤツなんだから、サンプル版だけ回収
しても意味が無いよ。よしんば回収してやり直したって、業界で笑いものになるだけだぜ」
とビシッと言うと、「私のが出来が悪いから全然ラジオに掛からないんじゃないの？」と、
かなりヘソを曲げている。

「そんなことはないよ！　前にも話した通り、まだ世間がマザーの実力をきちん評価して
いない連中が多いだけで、今に判るさ！　オレはバミューダのディスコであの曲（注：
B-52の「ロック・ロブスター」）を聴いた時、確信したんだ。世間の評価なんて必ず変
わる時が来るんだって！」
「．．．」
「そんなに焦ることは無いよ。オレ達夫婦の曲が交互に入っているのも、史上初だから
みんな戸惑ってるんだよ。その辺は、このアルバムのコンセプトを決めた時にも充分、
予期していたコトじゃないか。大丈夫だよ！」
「．．．」
　時間を掛けて宥（なだ）めると、ようやく気持ちを取り直したようで、なんとか見本
じゃなくて、命令の方が撤回されてその場は収まった。

『ダブルファンタジー』の「お互いに」というコンセプトは「男女の会話」という大変立派
なテーマがあるんだけど、もう一つはセールス的にも、オレの方は久々の復活作を出して
大コケするのはイヤだったし、マザーも前のように単独作を出してオレの何分の一しか
売れないという「お互いに」のリスク回避も兼ねた「お互いに」打算も働いているんだよね。

　最初はいろいろ言われるだろうと想定はしていたけど、ここまで徹底してオレの曲ばかり
クローズアップされると、また元の木阿弥で、一方的にマザーが俺の引き立て役で終わっち
ゃうよ。何とか埋め合わせ策を考えないとな．．．

　まぁ、ちょっと気が重くなったけど、とにかく明日はいよいよリンゴと会える！　ここからプラザ
ホテルまでケーブルを渡して、そのまま伝って行きたいくらいだ。

　そうだ、リンゴの新妻バーバラの事も予習しないと。オレ達のインタビューが載った
『プレイボーイ』に同じく載った彼女のヌードグラビアを何度も見返す。「なるほど、ここは
こうなって、あれはこうなってるのか...」よし、全部頭に叩き込んだ。これで大丈夫！
　明日が楽しみだぜ！

【レボリューション９】モンタージュ
　オレの。当時はミュージック・コンクレート（音楽による絵画的描写）とか、現代音楽に
挑戦とか嘯（うそぶ）いていたけど、一言で言えばサウンドコラージュだな。他のメンバーも
半ば呆れて「まぁ、ＥＭＩとの契約の消化（注：「ビートルズの場合、ＥＭＩとは曲数の契約
まであったようだ」とはジョージ・マーティンの弁）もあるし、勝手にどうぞ。お先！」と、
さっさと帰った後で、オレとマザーがチクチクテープを繋ぎ合わせて作った内職曲。

　世間じゃマザーがオレのことをobesessed（取り憑く）、preoccupied（心を奪う）、cont-
roled（統制する）、dominated（支配する） しているというけど、本当にそういう状態なら、
今ごろは「レボリューション＃２１９」がリリースされてるよ。全く人をナンだと思っている
んだ。今日だって、マザーにビシッと言ってやったぜ。手のひらビッショリだったけど。

長い言訳と今後について

　このスレが排他的となった最大の原因は、ここがあたかも私のネタ上げの専有場所と化した
ことによるもので、本来なら誰もが自由に書くことが出来るのが掲示板なのに、他の方が気軽
に思いついたネタをあげにくい雰囲気になった点はかたじけないと思います。

　ただ、言い訳をさせてもらえば、元々は私だけでなく、いろいろな方が書いていって、'80と
同じ曜日となった去年の12/8（月）か12/9（火）に最後になれば面白いか、と思っていたので
すが、私以外になかなかネタが上がらず、段々ネタを上げるのが私しかいない、という状態に
なりました。

　思いついたら書着込む、というペースだとそれほど苦も無く出来たのですが、定期的且つ
ネタ上げも一人で続けるとなると、かなりキツイ作業の為、私はとにかく続けることを前提に、
レコーディングの話を膨らませたり、果てはイギリス旅行等、話に「流れ」を作りました。

　これでネタ上げを継続させることはできたと思いますが、それと引き換えに、その流れに
沿わない単発の話は、はじかれがちという諸刃の剣になって、果てはスレの専有化してしま
ったと．．．（我田引水な点は以前にお詫び致しましたが）

　>>458で表明したように、私はこのまま自分のペースで、なんとか最後まで続けたいと思っ
ています。ただ、今は自分の中で最後までの話の流れがだいたい出来上がっているので、
他の方が書いた日付をスルーして同じ日付書くかもしれませんが、どうかお気を悪くなさら
ないよう、予めご容赦下さい。

　むしろ、私が作った流れでガチガチになったスレを解（ほぐ）す上でも、他の方の気軽な
ネタは待たれるところだと思います。私もタイコ持ちミンツとかジョン64歳の番外編は楽しん
でスラスラと書けましたし、色々なジョン像が書かれると面白いと思います。

　私もチャップマンの日記を、ジョンの日記とパラレルで進行させたら面白いかと思い（例え
ば頭の中のリトル・ピープルどうしの掛け合い漫才形式で、どんどん考えがエスカレートさせ
るとか）、ジャック・ジョーンズの「ジョンレノンを殺した男」等を読んでみましたが、さす
がに力量も及ばず、又ネタにする迄のロジックがどうしても組み立てられずに挫折しました。
　周辺キャラの日記も、一つの事象に対して違う視点で語ることが出来て面白そうです。

　このスレでネタを書き込んでいることは、今まで誰かに話したことも無かったのですが、先日
知人とあった折、実は毎週こういうことをやっている、と話すと「何やっとるんだ」と呆れられ
ました。（当然、このスレもご存知でない。この人から頂いた資料も相当役立ってるのですがｗ）
　毎週どれだけの人がこのスレを見ているかは判りませんが、世間的に見ればそんなもんだよな、
と改めて自分の程を知りましたｗ

　ただ「そんなもの」でも習慣化して毎週楽しみにしている人がいるなら、とにかく最後まで
は続けようと改めて思った次第です。次回はいよいよリンゴとの再開で、相当長くなりそうなの
で、２回に分けるかもしれません。

ジョソ

ジョソよ、お主文才だけじゃなくて本当に好漢よのう。
最終回まであとわずかだけど、こちらも最後までつきあうから宜しゅう頼みます。

全くだ。惚れたよ。

文章から人柄がニジミでてるよ。イイヒトだねぇ。
これからもヨロシクね。楽しみにしてるよ。

「ビートルズ男」で出版化をキボンヌ。

http://www.shinchosha.co.jp/info/faq.html

ジョソがんがれ。

楽しんでます

すみません。またまたですが一日ご猶予下さい。　ジョソ

頼むよ

楽しみにしてるよ〜

CCBOOKってのを開発中

11月15日（土）前編

　今日は朝から夕方までたっぷりショーンとお遊び。夜のリンゴとのディナーは多分帰り
が遅くなって連れてゆけないから、せめてもの罪ほろぼしだ。

　正装していざ出発という時に、今日付けのビルボードで「スターティング・オーバー」が10位に
なったとの一報が。　おおお、前週三十何位から一気にジャンプアップでベストテン入りだよ！
「目標は英米で1位！」とは公言はしてたけど、これは本当にひょっとしてひょっとするかも。

　トップテン入りを祝して、オフィスでマザーとひと踊り。そのままワルツのステップも軽やかに
リムジンへ乗り込む。状況さえ許されるなら、そのまま踊りながらセントラルパークを突っ切って
プラザホテルに行きたかったね。ララララ〜♪

　プラザホテルのスイートで、サン・キングことリンゴと再会。隣には王女バーバラ。
ウヒョー、顔ちいさーい！　スタイルｲｲ（・∀・）!!　グラビア通り!!!　モーリン（注：モーリン・コックス。
リンゴの先妻）は顔が結構デカ、いやリンゴも顔小さいけど彼女もさすがモデルだね。

「ボーボー、ジョン！」と開口一番リンゴ。
「『ボーボー』って？」
「この間の映画（注：『おかしなおかしな石器人』）の15個しかないセリフの一つで、「友達」って意味だよ」
「おお、そうか！　ボーボーリンゴボーボー！　えらい元気そうじゃないか！」
「1年ぶりだね。去年会ったのは腸を切った後だったからね。」
「そうだよな。去年なんて今にも死にそうなほど、顔が真っ青だったもんな！」
「電話で話したけど、彼女がバーバラ・バックだよ。本名はゴールドバックだよ」
「初めまして。本当のジョンとヨーコに会えるなんて光栄だわ」
「こちらこそ」とマザー。
「いやいやいや、キミのことは前から、頭の先から足の先まで知ってるよ。ウヒヒ」と
いやらしく笑うと、マザーにお尻をつねられた。

「い、いや、それにしてもこんな美人をつかまえるとは、やることやってんな！この幸せ者！」
「彼女一人じゃないよ。このフランチェスカとジョニーもだよ」と二人の子供も紹介する。
「お、オレもジョニーだよ。よろしくな」と言うと、ジョニーはさっとバーバラに張り付いた。
　むっ、オレの邪（よこしま）な気を感じ取ったか？　やるなジョニー。

　皆でディナー。バーバラの華やかさが際立つけど、意外にも、リンゴとはお似合いで、しっくり
落ち着いたカップルという感じだ。それにしても、どこかの田舎から出てきた美しくも純な娘を、
よくもリンゴがかどわかしたもんだ。

「ねー、バーバラってどこの出身なの？」
「私はクイーンズ（注：ニューヨーク東の住宅地）よ。明日は久しぶりに実家に寄るわ」
「え、クイーンズってあのユダヤ人がいっぱい住んでるあの東の？」
「そうそう。ずっとそこで生まれ育ったの。ここからなら歩いて帰れるわよ」と笑った。

　なんだ、オレみたいなおのぼりじゃなくて、正真正銘の都会っ子じゃないか。それで美人でモデル
で女優でどうしてリンゴとくっつくんだよ。不可解だ。理不尽だ。世の中なっとらんよ。

「あのー、リンゴのどこが気に入ったの？」
「撮影の休憩中、現地の子供と遊んでいるところを見て「優しい人だな」と思ったの」
「そうそう。子供に優しいから」とリンゴ。くっ、子供をダシに使うとはっ！この毒リンゴ！
　やられっ放しというのもシャクだ。何か嫌がらせを。

「ザック（注：ザック・スターキー。先妻モーリンとの長男）も随分大きくなったろう？」
「そうだね。最近、ドラムを始めたみたいなんだけど、それがちょっと気がかりでね」
「何で？　いいじゃん？」
「いや、あいつしばらくキース（ムーン）のところに転がりこんでいたのがちょっとね」
「そうか。後見人はキースだったな。ドラミングどころか、酒の飲み方とかテレビの火の
　吹かせ方とかも教えてそうだもんな。そりゃ悩みは尽きないね。ハハハ」
「ドラムを教えるにしても、ミュージシャンとしてのテクニックはたいしたモンじゃないしね」
「何言ってるんだよ！　世界でも屈指のドラマー二人の間で生まれ育ったんだから、大丈夫だよ！」
「まぁ、何やっても文句は言えないんだけど、やっぱりモノになるかどうか判らない世界だからね」
（注：ザックは今年、初来日したフーのドラマーとして見事にキースの代役を果たした）

　うむー、やっぱりリンゴは優しいな。ジュリアンに結構良いギターをホイホイ買い与えてやったオレとは全く対照的だ。

　しばらくオレ達が昔話に花を咲かせていると、ジョニーがぐずり始めた。
「ごめんなさいね。この子も我慢がきかなくて」
「いや、親の昔話なんて子供には退屈だからね。しょうがないよ」
「この子も生まれた時の事故で障害が残ってるから...この子なりにお行儀良くしようと頑張ってる
　のが判るだけにね」とジョニーを抱き上げた。

　その時オレは「彼女は美しい」と心の底から思った。あたかも現前にマリア様か菩薩を見たようだ。
　オレなんか五体満足な子供すらきちんと育てられなかったし、若い頃なんて身障者に対して一体
どんなことをやってきたかと考えるとorz...　マザーもさっきから無言で俯（うつむ）いて、欝モードに入っているし...

　夫婦揃ってorz...状態になったオレ達の気持ちを察して、リンゴが話題を変えた。
「そうだ、ジョンにひとつお願いがあるんだけど」
「？」
「来年早々にもレコーディングを予定してるんだけど、また曲を提供してくれないかな？　その、
　今回のジョンのレコーディングからこぼれたような曲とか、あればでいいんだけど」
「おおっ！　イッツディール！　おやすい御用だ！　今からダコタに行けば直ぐにテープを渡せるよ！」
「嬉しいね。いや、実はそうじゃないかと密かにアテにしてたんだ」

　バーバラは子守でそのままホテルに残るというので、リンゴだけダコタへ連行。
よし、アウェイではリンゴとバーバラにいいようにやられたけど、今度はこっちのホームで勝負だ！

（後編に続く）


【バック・イン・ザ・ＵＳＳＲ】ポール
　ポールの。６弦ベースでダダダダッって曲。オレはそうでもないけど、ポールがあのブライアン
（ウィルソン）とかいうデブチンにエライ対抗意識を持ってたな。同じ年の同じ月生まれだからか？
　ドラムまでリンゴから取り上げて叩くのはやり過ぎだよ。全く天才は傲慢というか無神経というか...
（注：リンゴが公の場で初めてこの曲のドラムを叩いたのは、'84年7月4日、ワシントンでビーチ
　ボーイズでのコンサート。米の独立記念日にこの曲を演奏するビーチボーイズもエラいというか、
　シャレが利いてるというか、能天気というか、節操がないというか...）

毒リンゴ・・・ﾜﾛﾀ

>マザーもさっきから無言で俯（うつむ）いて、欝モードに入っているし...

ジョソ氏は目配りがいいなあ。

面白いけど短めの日記のほうがテンポがいい感じがしていいなぁと
長いとどうしてもダレるっつーかキレが悪く感じる　まあ今回の日記の内容だと短くしろって言うほうが難しいけど

> 米の独立記念日にこの曲を演奏するビーチボーイズもエラいというか、
> シャレが利いてるというか、能天気というか、節操がないというか

これが良くも悪くもビーチボーイズのいいところです。
リアルタイムで流行ってるからって、レッツ・ゴー・トリッピングをやったり、ブルース・スプリングスティーンのハングルー・ハートがいい！！と感動してゲッチャ・バックをつくったぐらいですから。

11月15日（土）後編

　ダコタに向かうリムジンの中で早速候補曲をざっと書いてみせる。

　Nobody Told Me
　Life Begins At 40
　Help Me To Help Myself
　Borrowed Time
　I'm Stepping Out
　Serve Yourself
　I don't Want To Face It
　Grow Old With Me

「凄いね。これだけでもう一枚アルバムが出来るね」とリンゴが驚く。
「そうだろう。一応オススメ度を書いてみるとね」

◎Nobody Told Me
◎Life Begins At 40
◎Help Me To Help Myself
○Borrowed Time
△I'm Stepping Out
×Serve Yourself
△I don't Want To Face It
▲Grow Old With Me

　ダコタ着。マザーは「日本から連絡があるかもしれないから」とそのまま至聖所に引っ込む。
オレたちは７階の音楽部屋に入る。リズムボックスを「最新鋭のメカリンゴだぜ！」とみせると、
リンゴが「マチャ・カカ！こんなものがあるから仕事の口が減るんだ！」と床に叩きつけようとする。

　セットアップに手間取りつつも、リストの曲を聴かせて、気に入ったのをチョイスさせる。
リンゴは涙を流さんばかりに喜ぶ。よし、失地回復。途中、キッチンで夜食を摂り、幾つかテープを
持って、リンゴは朝方近くホテルに戻る。

「じゃあ、年明けにもレコーディングを開始したいから、その時は顔を出してよ」
「おやすい御用さ。リンゴの方こそオレたちのツアーに参加する件、考えておいてくれよ」
「判ってるよ。来年はデカイ年になりそうだね」
「約束だぞ！　ツアーに参加しないんだったら、曲はやらないからな！」
「バクシーシ」

　ボーボーリンゴ！　来年また会おうな！

【ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン】
　オレの。最初はキチガイじみた銃の広告コピーからインスパイアされたけど、これもブライアンが
生きていたら不許可間違いなしという曲の第二弾。オレにもちっと音楽的素養というか、学というか
根性があれば、3つのモチーフをもちっと展開させて何楽章かの交響曲にしたんだがな。惜しい。ウソ。

　後年音楽部屋で見つかったテープより

「．．．よし、スタート！．．．レッツゴー！　．．．あれ、なかなか始まらないな。なんでだろう？
　あ、このカセットじゃないか。ガチャ（ラジカセの何かボタンを押す音。これで止まったと思った
ようだが録音は続く）ちょっと待たせて悪いね。えーと、ああ、これだ。これこれ。よし、（今度は
ステレオの方にテープのセッティングをした模様）よし、これなら聴きながらダビングも出来るし、
レッツゴー！　先ずはこの曲だ！（『Life Begins at 40』が始まる）

　どう、いい？いい？あ、やっぱりいい？良かった〜。カントリーフレーバーでリンゴにはピッタリ
だと思ったんだよ。気に入ってくれて良かった。早くレコーディングしないと、歌詞を「41」に書き換
えないといけないからな。よしよし、じゃあ、次はこれだ！　スタート！（『Nobody Told Me』がかかる）

　これはスタジオでしっかり録っておいたから、ヴォーカル抜きのを直ぐにでも渡せるよ！　歌詞も
面白いし、リンゴにも歌いやすいと思うんだけど．．．あ、これもお買い上げ？　毎度有り！　リンゴ様
2曲目お買い上げ〜。えーっと、次は、ゴスペル！ゴスペルだよ！（『Help Me To Help Myself』）　

　よし、ここで燃料投下！　バミューダで買ってきたラム酒だ！　リンゴには甘すぎるかもしれない
けどイケるよ多分。さぁさぁ、飲みねぇ飲みねぇラム飲みねぇ。ラムを飲んだらこれ食いねぇ。ウチの
牧場の牛で作った自家製ビーフジャーキーだ！　ほらほら、デカいだろ。あ、ちょっと待って。マザー
に教えてもらったんだけど、日本ではこういう干し物は食べる前に予め金槌で叩いてほぐして食べ易く
するんだって。ほら、こんな具合に。こんな具合にガン、ガン、と。あ、痛ぇ。いや、こんな感じで。
バン、バン、と。うぉ、痛ぇぇ！　いや、大丈夫大丈夫。つつっ（『I'm Stepping Out』）

　これは、えーっと、どちらかっていうとオレの歌だよな。まぁ、歌詞もダラダラしてるし、これは、
ね．．．（途中でテープを取り出し次のテープ『Serve Yourself』へ）これもね、ハハ、自信作なんだ
けど、ダメか、リンゴには要らないよな？　ああ、やっぱりそう？　言い過ぎ？　そうだね．．．
（『I Don't Want To Face It』）これは、テンポが速い割りにちょっとメロディの起伏が激しいかな
。これは例えばオレと二人でデュエットで歌うとか．．．あ、とりあえずキープ。ＯＫ。そうだ。
「ジョン＆リンゴ」ってグループ名で売り出すか！　

　あれ、食べ物が無くなっちゃったな。よし、ピザ頼もうピザ。タマネギ抜きの。スゲー美味いピザ
をデリバリーしてくれるイタリアンレストランを見つけたんだよ。え、24時間の店？　いや、前にオレ
んところならいつでも配達するって言ってたから大丈夫だよ。えーっと、電話番号は．．．あ、いい？
要らない？そうか。そうだよな。うん。今ピザなんか食っちゃうと、チーズで胃がもたれちゃうもんな。
そうだそうだピザなんか要らん。バーバラの前でゲップ連発なんてかっこ悪いしな。だいたいピザなんて
ジャンクフードは駄目だよな。うん。

　じゃあ、フレンチトーストはどう？　３分で作るよ。ダスティン・ホフマンなんかより上手いぜ！
イギリス人が作るニューヨーク風フレンチトーストだ！　あ、それなら食べる？　ＯＫ！　よし、
じゃあキッチンに移動しようか。曲はこのままダビングしとくから。よし、フレンチトースト作るよ！
さあさあ、行こう！」（バタン、とドアを閉める音。以後音楽途中でテープ終了）

　このテープには何故か日本語で「ぶえんの平茸」と書いてある。

相変わらず着目点がｽﾃｷ（^^）
電車男みたく本にしたいよ。

か

>>640
>>1の自演乙。

>>1はチラシの裏（ry

>>642
荒らしはｽﾙｰで

11月16日（日）

　リンゴを見送った後、昼まで熟睡。その間にジュリアンから電話有りとのメッセージ
が残っていたけど、敢えて無視。最近、どうにも掛け直す気にならない。アメリカか
オーストラリアに留学したい、とか何か手伝うことはないかとか言って、どこか腰が
据わっていないことばかり話すから、こっちも苛立ってくる。

「オレがオマエの頃には、もっとしっかり．．．」と説教しようにも、天に唾するような
モンだし、金をせびられるのが続くと「オレはおまえのキャッシュディスペンサーじゃ
ない！」と怒鳴りそうになるし。

　まぁ、しばらくはやり過ごすまでだ。人はその場しのぎと言うだろうけど、何事も力
任せにさっさと片付けようとするから、要らぬ苦労や衝突が生まれるんだよ。さて
明日はイギリスでアルバムの発売だ。果たしてどうなるかな。


【ロッキー・ラクーン】
　ポールの。逆立ちしたって、オレには書けない曲。全くの創り話に、よくもまぁあれだけ
ツラツラ言葉が出てくるもんだ。ポールの親父さんがポールの事を「彼は生まれながらの
外交官でした。欲しいものは単にねだるのではなく、ありとあらゆることをして私を説き
伏せようとした」と言ってたけど、教師になんかなってたら、さぞかしイヤな奴になって
いただろうな。

ジュリアンとの微妙な親子関係が描かれているのもジョソ氏の作品の楽しみの一つです。
捨てられた、タダの可哀想な子ではなく、意外にたくましかったんだなぁとか思えたり。
わがままいわなきゃ、振り向いてもらえませんしね、実際問題。

ちなみにフォトグラフスマイルは、自分にとっては心のオアシスです。

11月17日（月）
　久々に６時起床。スタンドまで行って新聞を買い込み、キッチンで熟読。ショーンと朝
食を食べてからロンドンのニール（注：アスピナール）に電話。今日から英国で『ダブル・
ファンタジー』が発売なんで、はたしてどんな具合かをインタビュー。

「ウス、ネル。ジョンだよ。久しぶり」
「珍しいね。直接電話をくれるなんて」
「今日オレたちのアルバムの発売だろ？　そっちがどんな調子か聞きたくてね」
「んー、何日も前からちゃんと広告も出てたし、いい感じじゃない」
「気になる記事とかあったら、送ってくれよな」
「判ったよ。ところで例の宣誓供述書にはもうサインした？」
「例の宣誓．．．ああ、あれだろ。「ビートルマニア！」の件か？」
「そうだよ。今日中に、サインしたのをファックスで貰わないと進まないんだ」
「『何年か内にビートルズは再結成する計画があるから上演は止めろ』だっけ。
　サインはショーンのでいいか？」
「勘弁してくれ。もう俺のニセサインで済む話じゃないんだから」
「楽しみだよな、ビートルズの復活。ライブがあれば、オレもいの一番で観に行くぜ」
「頼むよジョン。ヨーコの了解は得てるんだから穏便に頼むよ」

　下に降りてマザーにこの話をしたら「そういえばオリジナルの書類が来てたわね」と
山のような書類受けから見事にそれを抜き出す。オレはその何枚かにサラサラとサインを
入れる。後はご勝手に、だ。勿論、現時点で再結成する気持ちなんてサラサラない。

　こっちだって、５年振りに出すアルバムが受け入れられるかどうか内心ビクビクしながら、
気を張ってやってるんだから、過去のこと、しかも鉛のように重いビートルズの事なんかに
かかずらわってる余裕なんて無いんだよ。

　午後ジャックに電話。明日スタジオに行って今後の件で打ち合わせすることに。ドント・
ルック・バックだ！

【ホワイ・ドント・ウィ・ドウ・イン・ザ・ロード】
　ポールの。シンプルだけどメロディと歌詞がぴったし合ってる感じでいい。ヤツにすれば
シャレの気持ちで全部自分で演奏したんだろうけど、残された者の気持ちを考えろよ、全く。
　路上で何しようと文句は無いが、スタジオで仁義を欠くようなマネは許さんけんのう。


>>646
　レスありがとうございます。ジョンとジュリアンの親子関係というのは、なかなか簡単に
割り切れない、実に複雑なものだったんでしょうね。先の高尾慶子さんのエッセイじゃない
けど、妻子を捨てておいて、何がラブ＆ピースだと言われればそれまでだし、でもジョンの
方もギクシャクしながらも、なんとか関係の修復を試しみたエピソードもあるし、私は一概
に一方を良い悪いと言い切れないですね。

　ロバート・ローセンの本だと16日はジョンとジュリアンが最後に会話した日とのことでし
たが、前回のリンゴの話が調子に乗って長くなり過ぎたので、今回は話をせずにあっさり短
めにしておきました。

>>421で紹介しましたが、『John Lennon & FBI Files 』が翻訳されましたね。邦題は『ジョ
ンレノン暗殺―アメリカの狂気に殺された男』で、私も以前のジョンの選挙権とか、今回の
宣誓供述書の話とか参考にしました。

　内容は今まで出た謀略説の本にも出た話が多いですが、過去の暗殺事件との類似性を指摘
してるのは目新しいところです。あと最後の湯浅学氏の解説は一読の価値有り。この人の評
論は、もう文芸の域に達してますね。凄い。

　レスやお題を頂いた方々、今年もお世話になりました。来年も、もうしばらくおつき合い下さい。
それでは皆さん良いお年を。

ふぅぅ

ジョソさん
良い新年をお迎えください。

ジョソさん、
今年このｽﾚを知り、一年間楽しませてもらいました。
来年も楽しみにしています。良いお年を。

ジョソ氏、良いお年を。

あけおめ・ことよろ。ゴッド・ブレス・ユー！

ジョソさん。いいかげんにして下さい

いい加減に完結してくれ。何年引っ張る気だ？
特に前半・後半ってのを止めてくれ。

>>655
じゃあ見なきゃいいじゃん。ゴミかよｗ

>>655->>656
こういうやり取りこのスレで何回見たろう？

それだけ不満に思っている人がいるってことだろ？
読みたいけどいつまでやるんだよ、みたいなね。

11月18日（火）

　午前中、やや遅めに起床。昼からジャックの入るスタジオへ。

　かくかくしかじかと今までマザーと話したことや、この間のリンゴと会った時の話をする。
マザーのレコーディングの話をするとジャックの顔が青くなり、来年のリンゴのレコーディ
ング参加のお誘いをすると顔が紅潮してきて、歩行者用の信号機みたいにヤツの顔色がコロ
コロ変わるんで面白い。

　12月の初めから、午後の時間をマザーの新曲レコーディング用に確保してくれるとのこと。
時間的な猶予もあるしいいかと、マザーに電話すると「それでいいわ」と即決。この仕事を
終われば、めでたくクリスマス休暇ということになりそうだ。休みが楽しみだなんて、久々
だね。やっぱり勤労っていいなぁ。


【ジュリア】
　オレの。インドでドノヴァンからフォークのスリーフィンガーピッキングという奏法を教
わって早速作った。右手の指の動きに集中したせいか、はたまた生来のモノグサのせいか、
左手の小指を１弦の3フレットに置きっぱなにしてた。後で「シタールのような基調音を意識
したサウンドなのか？」と訊かれて、「ああ、インドで作ったからね」と言ったけど、ホント
の理由はこんなもの。

　オレの言うことは半分無意味で、残りの半分は嘘か真実のどちらかさ。

こんなことの為に時間を割いて、文章を考えるこの人の数年って何だったんだろう？

知識豊富な方、お話が上手な方の周りには
沢山の人が集まるのではないでしょうか？
そして、その方と話してみたいと思うようになりますよね？

ポールのカミングアップって、やっぱジョンへのメッセージなのかな
だからジョンはこの曲を聞いて満足げだったのかな

これって、１１９までしか見れないんだけど、皆もそうなの？
とテストで書いてみる

やっと見れた！

11月19日（水）

　昼過ぎ、今日もジャックのスタジオへ行こうかと身支度していたら、マザーから呼び出しが
かかる。案件は二つ。一つは来週『スターティング・オーバー』のプロモーション・ビデオの
撮影に入るとの由。

　ポールの『カミング・アップ』のビデオのように、一人で何役もやらなきゃならんのか、と
不安になったけど、ラフ案を見ると撮影は1日だけで、セントラルパーク辺りを二人で仲睦ま
じく歩く姿を録るのがメインのようだ。近場での撮影は結構だけど、『ウォッチング・ザ・
ホィールズ』だったら自分の部屋でテレビのザッピングという日常生活を撮るだけで済むから、
もっとラクなのにな。

　もう一つは、ロスに居るマザーの従兄弟から、来月予定している日本人と日系アメリカ人労
働者の賃上げ要求デモを支持する声明を出してくれとの要望があったとのこと。まぁ、昔のよ
うな過激な政治的なモノでも無いというし、断る理由も無いから了承しておく。口だけで用が
済むとは、労働者の英雄も随分ラクになったもんだ。

　自分で望んだとはいえ、マザーがあれやこれやと忙しくなってきているようだ。サム・ハヴ
ァイトのアンちゃんも最近来た様子が無いから、大好きなショッピングをする余裕も無いとい
うことなんだろう。

　ここは一つ美しき夫婦愛をみせるか、と手助けを申し出ると、片手で追い返された。これだ
けは、なかなかラクが出来ないね。

　
【エブリバディ・ガット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー】
　オレの。サルはマザーのこと。スタジオでは、みんなしてオレとマザーだけが、のけ者扱い
されたように思ってたけど、向こうからすれば、こっちが二人だけの世界を作って、サルの檻
の中から「あいつらオレ達に内緒で何かコソコソやってやがる」と睨んでいたようなモンか。
　サルより扱いが難しい連中だ。キー。

　

ジョソ氏の創作と判っていながらも段々ヨーコをぶん殴りたくなってきた。
ジョンの人一倍寛大で客観的なところと神経質で容赦無い性格の同居が良く
描かれてると思います。自分が守るべき弱者と思った相手が用意周到で計算
高い実利主義者だとわかった時、どんな気分なんでしょうね。私ちょっとバイ
アスかかってますねｗ。

ジョソさん。いいかげんにして下さい ！！！
あと２０日くらい、チャッチャカ書いちゃって下さい！！！

>>668
なら藻前が書け。荒らすな。

じゃあ、俺が書こう。
１２月８日

ジョン・レノン暗殺される。

終了。

>>670
ツマンネ

しね

>>671
俺の代わりにジョンが死んだ。ジョン！俺の為にありがとう


終了。

>>670　>>672
つまらん

>>671じゃないが、お前消えろヤボケ

消える忍法を教えてくれ

偶然このスレを発見したんだが、
混乱を利用して原著を葬り去ろうとするスレなんだね。
ジョソとかいうヤシ、ヨーコが雇ってるのか？W

突然の書きこみ失礼します。

私は東京の小平のビートルズ研究サークルに入ってます。
2/13に私たちの主催するビートルズトークアンドライブをやる予定です。
星加ルミコさんが来てトークをする予定です。
（ビートルズ日本公演のときビートルズに
直接会って取材をして、
元ミュージックライフ編集長。
フールオンザヒルの録音にも立ち合わせた。）

13：00〜15：30
（会場12：30）
ルネ小平レセプションホール
（西武新宿線小平駅南口下車すぐ）
司会：藤本国彦氏

おだい：500円

星加ルミコさん著の
「太陽を追いかけて」のサイン本も買えるかも？？

演奏：
ビートルズコピーバンド
ビートヴォックス


主催：ビートルズサークル
　　　　４EVER

類似スレ

http://bubble3.2ch.net/test/read.cgi/beatles/1105531250/l50

誰かが12月8日を書いてしまったので、私も終了とさせて頂きます。
長い間のご愛顧ありがとうございました。

(´･ω･`)・・・・・
ロムりつついつも楽しみにしてます・・
ジョソさんもうんざりかもしれないけど、最後まで見たい。。

>>678
え？ホンモノのジョソさん？ホントに？
楽しみに読みつづけていたのに・・・（；；）。

毎週、月曜日の夜を楽しみにしていました。
(´･ω･｀)ｼｮﾎﾞｰﾝ・・・

>>678
ジョソさん。怒るのも無理ないけど
ここでやめたら荒らしの思う壺だと思うよ。

低脳な荒らしなんか気にせず、ジョソさんのペースで続けてください

11月20日（木）

　さて今日こそはジャックのところへ、と下に降りると、フレッドがめざとくオレを見つけて
「ヨーコが呼んでますよ！」と引き止められる。歯噛みをして「あー、ありがとさん」と礼を
言いつつ軽くケツを蹴り上げておく。

「マダム、何でしょうか？」
「昨日のデモの声明の件、シンヤ（注：ヨーコの従兄弟）に話したらもの凄く感激してたわ」
「おやすい御用です、マダム」
「で、12月の第二週辺りにサンフランシスコでデモをやるから来ませんか、って誘われたの」
「又拡声器持ってデモの先頭にでも立つの？　サルトルも死んだし、今更ピケを張るのもね」
「いえ、会場で声明文を読み上げる程度よ。ショーンも連れてって親子三人で参加するの」
「ああ、なるほど。確かにショーンを連れて親子三人で行ったらインパクトはあるな」
「でしょう。私達の姿をどんどん露出しないと、忘れ去られちゃうわよ」
「仰るとおりで」
「さて、そうと決まったら、あたしの新曲もさっさと仕上げないとね」

　さて冬休み前にまた一つ仕事が入ったか。労働者のデモにリムジン＆ファーストクラスで
乗り付けるのも気が引けるけど、実際にショーンにダディが大勢の人から支持されていると
ころを見せられるいい機会かもな。

　夕方ジャックのいるスタジオへ。マザーの新曲の為の打ち合わせと称し、実は今後のオレの
2枚目のアルバムの内容について。密かに曲を集めておいて、後でドンと出すという作戦。
マザーがソロでシングルを出すというなら、これくらいの策は講じなきゃね。


【セクシー・セディ】
　オレの。これもブライアンが死んでタガが緩んだから出せたような曲。わざわざインドまで
行って、いつ不思議な術を出すんだと待っていたけど、あの野郎はヘンテコな説教するばかり
で何もしない。二人でヘリコプターに乗った時に突き落としてやればよかったかな。

>>683
ジョソさん、安心しました。あなたの眼には見えない、何万何千といる読者にとって、
あなたの作品は心の痛手を癒すものです。

>>679-682
　ご心配かけてすみません。土日はネタを考える間もないほど別件で忙殺され
月曜日は風邪を引いて、会社から帰ってからすぐ布団をかぶって朝まで寝てた
ので、パソコンに触れず終いでした。　おかげさまで今は完治しました（`･ω･´)　

　というわけで678は私のではありません。日記は必ず最後の日まで続けます。
まだまだ書きたい話があるし、前にもお話しましたが、最後の方はだいたい決め
てますので、途中で止めたくないのは私の方です。

>>667
　この日記ネタを書いているうちにオノヨーコ氏の人となりがそれなりに判って
来るのかな、と密かに期待していたのですが、いまだにつかみきれないですねｗ

　ただ、ＴＢＳの金平茂紀記者の本『二十三時的』に彼女とのインタビュー記事
があって、彼女は戦後の焼け野原を見たそうですが、疎開先から戻るトラック
の上だったという状況はちょっと気になるエピソードかなと思いました。

>>684
まー、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

>>684
何百人でしょせいぜい。それでもすごいけど。

>>685
ホンモノのジョソさんだぁ。ヨカッタ、ヨカッタ。
是非、最後まで御願いします。楽しみにしています。

http://bubble3.2ch.net/test/read.cgi/beatles/1105531250/l50

ジョソ氏の書き込みをお待ちしています
絶対に面白いのを書いてくれるはず！
でも、韻を踏む氏はジョソ氏では？

>>689
ちがうっつってんだろ

原著を読んでショックを受けました。
ヨーコを想うジョンがあまりにもかわいそうで‥‥。
この本がねつ造であることを信じたいです。

>>691

オノヨーコ（小野洋子）の悪事を暴く会　Part2
http://bubble3.2ch.net/test/read.cgi/beatles/1098373138/l50

>>691
ヨーコを愛するジョンの気持ちは基本的に変わらなかったはず。しかしヨーコには
２人も若い愛人がいた上、ジョンとショーンがバミューダにいる間に離婚も考えて
いた。ジョンは本当にいいタイミングで亡くなったのだと思う。でも、ソロ志向が
内部で頭をもたげ、あくまで一人の人間として、かつての３人の仲間と対峙できる
程度に、過去と折り合いがつけられる心境になった矢先の事件だったから、やはり
残念だ。

ジョンの死にヨーコが関与していたかも知れないというくだりはどうなんでしょう？

11月21日（金）
　昨日は打ち合わせの後、家に戻ってからスタジオで録った曲を遅くまで聴いていたけど、
朝早く目覚める。キッチンで久々に朝刊をゆっくり読む。そろそろ『ダブルファンタジー』の
評が出てくるかと思って何紙か目を通すけど、まだ無かった。いろいろ言われるのは覚悟
してるよ。でも、ちょっとは褒めて欲しいなぁせめてオレの曲だけでも．．．

　中国ではとうとう四人組の裁判が始まったとのこと。毛沢東を傷つけずに文化大革命の決着
をつけるには、どうしてもこの生き残った四人組を裁かなきゃならん、と。当時はなんか起き
てるなと思っていた程度だったけど、実際にはとんでもないことが起きていたらしい。オレの
「レボリューション」なんか歌ってたら、即刻つるし上げだな。まぁ、紅衛兵はビートルズな
んか知らないか。

　ふと、オレがいなくなったらマザーはどうなるんだろう、と一瞬思う。やっぱり世間から
なんやかやと批判されるんだろうか。解散した時に比べればマシなんだろうけど、未だに
東洋の魔女と信じて疑わない連中も多いし。

　少し不安になったんで、下に降りて我が家の江青女史の様子を伺う。電話をかけながら
リッチやフレッドに次から次へと指示を飛ばしている姿を見てひとまず安堵。マザーと目が
合ったんで、「ハイ、ハニー」と声を掛けると「話なら後で聞くわよ」とバッサリ。どうやら一階
のオフィスに毛沢東の写真を飾る必要は無さそうだ。ああ、頼もしいよマザー！


【ビコーズ】
オレの。『アビー・ロード』用に曲が無くてあせっていたのは前に書いた通りだけど、マザーに
知ってるピアノ曲を片っ端から弾かせて、ベートーベンの「月光」のところでようやく引っか
かり、思いついた。『レット・イット・ビー』セッションのオーバーダブ禁止とかつまらん制約
から解放されたせいか、あれだけ複雑な三声コーラスもつけられたし、結果オーライだね。

肉損　元大統領に
ケ主席のブロマイド
贈りつけたって、ほんと？
(おでこに子連れ狼･大五郎チャンの
前髪を描いて)

まだこのスレあったのか！

ume

ジョソ氏、いつも乙カレー。
ビートルズを知らなかった紅衛兵って本ありますもんね（未読ですが）。
文化大革命とかなんとかで、粛清の嵐…(((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
この時代の中国に生まれなくてホント良かったと思いますわ。

700踏
アメリカ(イギリス)に生まれなくてホント良かったっていう日が
訪れませんように・・・　Back　In　The　U.S.A.

で、ジョンの死にヨーコが関与していたかも知れないというくだりはどうなんでしょう？

うざっ！

１月２６日
ちょっと面白いスレを見つけた。けど７０あたりからはダメだと思った。