〜権氏物語・最終章・深き夢見し―光権氏没落―〜 作・野紫式部
人物紹介はここで見てくれ
>>318-321
権氏は阿波壺の宮を失い、悲しみに暮れてすっかりやつれていたが、そんな権氏に
容赦なく不幸が襲った。
家来:「川紫の上さまっ!!しっかりなさってください!」
戸条の御息所:「ヒヒヒヒヒ・・・だから権氏さまに近づくものは許さないといった
だろ!氏ね・・・・!!」
川:「ううっ・・・苦しい・・・。いっそのことこのまま儚くなって
しまいたい・・・。」
※儚くなる・・・氏んでしまうことby「たこでもわかるこごじてん」
「権氏物語 なんでも辞典」
権:「ああ・・・また戸条の御息所の悪霊が・・・!!川紫の上を奪わないでくれ!
川紫の上!しっかりするんだ!俺をおいて逝かないでくれ!!(涙)」
川紫の上はなんとか一命は取りとめた。しかし、体はすっかり弱って、床に
伏せてばかりの日々が続いた。
それからしばらく後、川紫の上が久しぶりに起きあがり、森石の上と権氏の
間の子供にもかかわらず、自身の手で育て、今は立派になった、田中の中宮と
庭を眺めていた。