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〜権氏物語・第九章・蛸の宮〜 作・野紫式部
人物紹介はここで見てくれ
>>318-321
ある日権氏は例の腹違いの兄に呼び出された。
兄:「頼みがあるのだが・・・。」
権:「な、なんでしょう?(まさかまだ細月夜とのことを根に持ってるのか?)」
兄:「実はだな、私が一番可愛がっている子供で蛸の宮というのがいるのだが、
ぜひおまえの正妻にしてくれないか?可愛い子供だからちゃんと後ろ盾のある
人の元へ嫁がせたいんだ。おまえがピッタリだと思ってな。」
権:「・・・。(うーん。川紫の上には内緒にしていたが、俺との禁断の関係に
疲れた阿波壺の宮が出家して出家してから、川紫の上には「周りも落ちついた
ことだし、これからはおまえだけを見ているぞ(←ウソ)」と調子のいい
ことをいったばかりなのだが・・。でも待てよ、もしかしたらその蛸の宮は
阿波壺の宮に似ているかもしれんな・・・うむ。)」
兄:「どうだ?」
権:「ぜひ!!大切にします。我にお任せ下さい。(はっ!しまった。阿波壺の宮
のことを考えてつい・・うかつだった。川紫の上にどう説明しようか。)」
権氏と蛸の宮の結婚の噂を聞いた川紫の上は・・・
川:「そんな、冗談でしょ?(ワラ ついこの前権氏さまは愛を誓ったばかり・・・
えっマジ?!そんなぁー権氏さまのうそつき!酷い!嗚呼、これからも
耐え続ける人生・・・いっそのこと出家したい(T_T)」
一方権氏ははじめて蛸の宮の住む、タコ御殿へ出向いた。