や
ん
焼
き
〔丶`J´〕ノ◎<オッス、チュッスンチョリム!李承■デス。
私は冷蔵庫の陰に、覆面の彼は大きな棚の陰に隠れていまス。
ドアのないこの部屋に入ってきた人物がコツコツと靴の音を立てて歩いていマス。
距離が近過ぎて物陰から顔を出すことはできず、それが誰なのか分かりまセン。
ただ一つ、分かることがあるとすれば、部屋に入ってきたのは一人ということでス。
覆面の彼と私が同時に目を合わせましタ。
相手が一人ならば、戦闘になっても打ち倒すことができるかもしれまセン。
「ふうぅ……」
椅子を引く音と共に、深いため息が部屋の中に響きましタ。
その低い声から、その人物が男性であることが分かりマス。
「余興か。瀬戸山もたまには役に立つ。しかし……あの人の相手は疲れる。
この秘密の部屋にいるときだけだな。私が安らげるのは」
瀬戸山と言う名前に私は反応しまス。そこにいる男性は知り合いなのでショウ。
私は勉強した日本語を思い出しましタ。
この呼び方は呼び捨てといい、立場がその相手より同等か上の時に用いまス。
つまりそこにいる人物は、おそらく瀬戸山さんより上の立場の人物ということになりまス。
ちなみに私は"スンちゃん"と呼ばれまス。
"チャン"とは"隊長"などの意味ですから、みんなは私のことをリーダーとして認めているのデス。
「千葉マリーンズバトルロワイアルか。
ロッテ選手同士の殺し合い、合併のための数減らし、そして……莫大な利益を生み出すもの。
一年以上、この準備にずっと追われてきた。それもあと二日足らずで終わるのか」
また一つため息が聞こえましタ。その人物はなおも独り言を続けまス。
「適当な無人島候補地の選定。住民の移動と口止め。管理システムの構築。
それらを実行し、秘密を守り、時には殺すことを厭わず戦闘ができる人材の育成。
マスコミ上層部への根回し。そのために渡辺の爺さん始め頭を下げて。
それらにかかる費用、もちろん全て秘密裏に捻出。全工程を私の指揮で極秘に行ってきた」
少し、声の調子が上がりましタ。心なしか早口になっていマス。
「全てだ。全て私が苦労してやってきたんだ!」
バン!と机を叩く音がし、振動が部屋の中に響きましタ。
「それをなんだ! あのジジイは高みの見物ならまだしも、後から好き放題にしやがる!
やれ勝手に運営に口出しするわ、やれカメラが無くて暇だとごねるわ……。
挙句の果てには、きっと……今回得られる利益も奴が独占しようとするに違いない」
私は驚きましタ。どうやらそこにいる彼こそがこのゲームの首謀者だったようデス。
誰か知らないその人ですが、しかし、そういえばどこかで聞いたような声デス。
「しかし……それも今日までだ。いつまでも私があなたの言いなりになると思わないでほしい」
再び歩く音が聞こえマス。どんどん覆面の彼の隠れている大きな棚に向かってきまス。
緊張が走りましタ。彼が棚の前に止まったのが私からちらりと見えましタ。
覆面の彼はそのすぐ横の、ほんの少しの死角に隠れているのでス。必死で体を縮めていまス。
同時に、歩いてきたその首謀者の後ろ姿が見え、私はその人が誰か分かりましタ。
その男性は重光昭夫オーナー代行。彼とはキャンプなどで何度か面識がありまス。
彼は一つの引き出しを開けると、中に入っていた箱を更に開け、小さな銀の球を取り出しましタ。
ピーナッツほどのその球を手に持つと、彼は顔の前に掲げマス。
「これ……。今回のゲームの実行に当たって最も重要なポイントとなるこの機械。
発信機と、そして信号を受けて爆発する機能。
更に選手達の腹に仕込まれ、一度飲み込めば消化器内に喰らいついて二度と取り出せない」
そのときでしタ。隠れていた覆面の彼のポケットから、松本さんにもらったCDが落ちましタ。
このゲームを止めるプログラムの入った大事なCD、それが落ちた拍子に弾みマシタ。
なんということでしょウ。丁度よくそのCDは、覆面の彼の隠れる棚と壁の隙間に入ってしまいまシタ。
慌てて覆面の彼が手を隙間に差し込みまス。元から大きな隙間だったようで、彼の腕が入っていきまス。
身を縮めながら、腕を最大限伸ばしているようでス。よほど奥に入ってしまったのでしょうカ。
それを見つめる私の鼓動はどんどん早くなっていきマス。
「この発信機。そしてこれ専用の爆発操作コントローラーがここにある。
もうあなたの言いなりにはならない。今度はあなたが言いなりです。
発信機を飲んでもらいますよ、父さん……」
父サン? 彼は、父親の武雄氏への反抗を企んでいるのでしょうカ?
「くく…ははははは!」
重光昭夫が発信機を持ちながら高らかに笑いまス。同時に覆面の彼がえいっと腕を伸ばしまス。
肩まで隙間に入ってしまいそうなほど腕を突っ込んで、すると、さすがに棚が傾きましタ。
それに気づかずに尚も覆面の彼は腕を突っ込むと、棚は更に傾き、ゆっくりとバランスを失いましタ。
「ん?」
重光昭夫がそのことに気づいた時には、彼の背丈より大きな棚が彼に向かって倒れる途中でしタ。
「うわああああ…げぶっ!」
悲鳴が潰されながら、大音量と巻き上がる埃。残ったのは、棚に潰された下でモゴモゴとうなる男性でしタ。
覆面の彼が右手にCDを掴みながら、しゃがんだままの体勢で呆気に取られていましタ。
私と目が合いまス。
「ど、どうじゃ。コイツの動きを止めたぞい」
「へえ」
「ぶわっ!」
棚の下から重光昭夫が這い出てきましタ。彼は私達2人を見つめ、唖然としていまス。
「き、貴様ら……なぜここにいる!?」
返事をするより早く、私と覆面の彼が飛びかかりまス。二人掛かりで呆気なく彼を打ち倒す…はずでしタ。
重光昭夫が目の前から消えましタ。屈みこむと、高速で右足が私達の足を薙ぎ払いまス。
一瞬上下が逆転して、何が起きたのか分からないまま、気づくと私と覆面の彼は地面に倒れていましタ。
「ふん……仕事柄、護身術は必修科目でね」
強い、思っていたのと違いマス。これでは大変困りまス。
「すぐに部下を呼ぶから大人しくするんだな。貴様ら無駄な抵抗は止めろよ。
その気になれば気を失わせるぐらい簡単に……ん? ……つっ……あいた、いたたた」
重光昭夫がお腹を抑えて、とても痛そうにしていまス。そのとき、私はあることに気づきましタ。
すぐに周りを見渡しまス。棚が倒れた拍子に、アレはどこへ転がったのでしょウ。
重光昭夫はなおも苦しそうな顔をしていまス。
(なんだ、この痛みは……!? ……待てよ、さっき棚の下敷きになったとき……
私は笑って口を開けていて、顔の前には……、……はっ!!)
重光昭夫が周囲を見回し、それを発見し駆け寄ろうとしまシタ。
しかし、それを発見したのは僅かに私の方が先だったのデス。滑り込んでそれを手にしまス。
発信機の爆破コントローラー、部屋の隅に転がっていましタ。
「重光さん。あなた、あの発信機をどこに隠しました? ポケット? 引き出し? それとも…」
ボタンに手をかけると、重光昭夫が血相を変えましタ。
「や、やめろおっ! 押すな、押すなあああ!!」
「お腹の中……で正解のようですね。ちょっと、管制室までお付き合いいただきますよ」
重光昭夫は口をつぐみましたが、しばらくしてがっくりと肩を落とし、首を縦に振りましタ。
「どうやらまだ早いようですね、あなたが誰かの言いなりから開放されるのは」
【同士7名 ※■は火へんに華】
Jr… ちょっとかわいそうだw
職人様乙です〜
がんばれ2人!
ほ
コレまでの流れで、
おにいちゃん そこはちがうよぉ・・・ まで読んだ。
965 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/05/06(土) 18:58:10 ID:xa1x2U2TO
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キョウ ハ ウタレテ ゴメンネ
に
し
お
か
つ
ん
で
れというより天然?
>972
乙です!
戸田超絶蚊帳の外w
976 :
975:2006/05/07(日) 01:12:56 ID:gS0Js8Qu0
まちがい
× >972
○ >974
保守
保守もいいけど次スレの準備は?
次は14章ですね
ワショーーイ
この物語が始まって1年半が過ぎた?
何人かの選手の出だしだけとある選手を途中まで書いた。
今じゃ書き出しからは想像つかない展開になったよなぁ・・・
次スレでついに完結するのだろうか・・・
誰か次スレ頼みます・・・
次スレ立ててきます
987 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/05/09(火) 00:18:11 ID:C6hssMTP0
なんでやねん
なにがやねん
どないしてん
全部西岡の声に変換されて聞こえてくるwwwwうはwwww末期wwwwww
いつやるねん
パンおいしいねん
編物したいねん
ご飯もうまいっちゅーねん
梅
梅干酸っぱいねん
馬かよ〜・・・・
はよ埋めろや
埋めるしかないねん
1001 :
1001: