ぱあん、という軽い銃声が一つ、森に響いた。
それはあまりにも軽く、けれどやけに大きく響く音。空に染み渡るように広がっていく
その音が、完全に消えたその直後。
銃弾を受けた桧山は、まるで糸の切れた操り人形のように力無くくずおれた。
小笠原は銃口を桧山に向けたまま、ゆっくりと近づいていく。
桧山は英智に覆いかぶさるようにして事切れていた。
「桧山さん……すいません」
心からそう告げて、小笠原は桧山の体を英智の隣に寝かせた。
桧山の表情には、苦渋や恐怖といったものは無い。ただ、何が起きたのかわからない、
というような驚愕に満ちたものだ。見開かれた双眸は焦点を失い、ただ薄暗い曇天へと向
けられている。
その目蓋を、小笠原は指でそうっと閉じさせた。
降りしきる雨は、まるで桧山の死を悼むようにその足を速めていく。
「撃った……のか?」
歩み寄ってきた井上が、桧山の顔を覗き込みながら訊いてくる。話すのもやっとなのだ
ろう、その表情は苦痛に歪み、声はかすれている。
「……ええ。俺が、撃ちました」
「……そうか」
井上はそれ以上の追及をしようとはせず、英智の方に視線を向けた。
「英智――よかった。息をしている」
井上の表情に安堵の色がさす。
……だが、それもつかの間。
「お前、足が――」
ありえない方向に曲がった英智の右足を見て、
「馬鹿野郎、外野手が足怪我してどうするんだよ……」
井上は悔しげに呟いた。自身も満身創痍でありながら、自分よりまず後輩のことを考えられ
るのがこの男の魅力なのだろう。
「……とにかく、雨を凌げるところへ行こう。――そうだな。あのでかい木の下なんてどうだ」
井上の指差す先には、大人数人がかりでやっと一抱えできる位の巨大な幹を持った木があっ
た。
「そうですね。俺が英智を背負いますから、一樹さんは先に行ってて下さい」
「大丈夫なのか? 疲れてるだろ」
「一樹さんこそ、刺されたんですよ? 俺はまだまだ大丈夫ですし、怪我もありません。いい
から任せてください」
そう言って小笠原は笑って見せた。
「……わかった。任せる」
井上はそう言って大木の方へと歩いていく。その背中をすこし眺めたあと、小笠原は英智へ
と視線を移した。その顔にはもはや先ほどまでの笑みは無い。
小笠原は地面にしゃがみ込み、片膝を立てて英智を持ち上げ、背に負った。
その重みは、疲労した体にはかなりの負荷だろう。
けれど小笠原はそれを微塵も表層に出しはしない。辛いとさえ思わない。
大木に向かって歩いていくその途中。引き結んだ小笠原の口が小さく開き、言葉を紡ぐ。
決意の言葉を。
「――――絶対に生き残って」
また、みんなで野球をするんだ――――
呟きは激しさを増していく雨音に掻き消え、誰に届くことも無い。
【残り14人・選手会9人】
キタキタキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
新作乙であります!!
無敵の檜山がここであっさり亡くなるとは以外でしたが、
気付かぬ内に残り人数が少なくなっているんですよね。
実はお気に入りの選手がまだ生き残っているのが幸いです(笑
えぇ、誰かは内緒です( ̄ー ̄)ニヤリッ
新作キテタ━━━━━(・∀・)━━━━━!!!!!!!!!
ガサーラたんよく頑張ったな
ケンシン達&アライバはどうなんだ 23しく気になるガクブル
187 :
186:2005/07/17(日) 09:17:39 ID:zbz0JgAp0
誤爆スマソ。
井上の怪我の具合についてちょっと疑問に思ったもので。
脇腹と右腕の銃創を、百歩譲って掠った程度のものだとして、
背中はブスリといかれたんじゃないかと読み取れるんだが(井上の力が弱まり、という描写から)。
183の最後で井上は普通に歩いているような感じだけど、無理なんじゃ? と思った。
どんなもんでしょう?
ヾ _________ /
\ ,.r‐''''...................-、
/:::::::::::::::::::_ ::::::::ヽ
メ !::::::::::::::::::::::}十{::::::::::::::i つ
!::::::::::::::::::_,,、-'''''' ̄ ̄`'ヽ ブヮーハハハハハハッ
─ |ミシ ̄ ̄ _ノ'' 'ヽ、_ !'''"
ニ─ .(6ミシ 《;.・;.》 《;・;.》 | 二─ 味噌臭ぇーーー!!
ヽ し: "~~´i |`~~゛ .i マジ臭ぇーーー!!
. ミ:::|:::::..... f ・ ・)、 ..:::i
ノ |::::ヽ:::::( トュェェェュュイ:/ 。 ゚ いつまでも夢見てんじゃねーぞ
/ _ ノヽ:::::ヽ:::ヽ, -rー /ノ ・ 。 寝言はねてからぬかせ
/ | | |\:::`ー-ニニニソ:|。\ : 。
. | |.r‐-‐-‐/⌒ヽ- .| | | \ オメーら糞味噌臭いど
ヽ、 |_,|_,|_,h( ̄.ノ.ヽ | | | |. ヽ
ー-ヽノ| `~`".`´ ´"⌒⌒) | | |.|
ノ^ //人 入_ノ´´ ̄│ | | | | 今日中に消臭しとけよ
189 :
623:2005/07/17(日) 10:21:33 ID:pQ0KmHii0
>>187 180章のほうを書き直しましょうか?
小笠原が187章で
「一樹さんこそ、刺されたんですよ? 俺はまだまだ大丈夫ですし、怪我もありません。いい
から任せてください」
と言っている以上、実は刺されていなかったというのは無理がありますが、
刺されたけれど傷は浅かったという感じにすれば、話はつながりますよね?
それでよろしければ、今晩中にでも修正文を用意して保管庫に訂正依頼を出してきますが……
>>189 アテネでも同様のことがあったけど(前の話を書いた人が書き直しを申し出た件)、
リレーで繋がっている以上、後の話に合わせて前の話を書き直すのはやってはいけない…
…というか、筋が違う気がする。
井上が背中を刺されたのは動かしようのない事実だから、
その描写を変えるとしたら、それは152-154氏がやるか、次に続きを書く職人さんが
やるべきことだと思う。
623氏の申し出はありがたいけれども、リレー小説なんだから、描写の責任は、
前の人が書いたものを受けて書いた最後の人が請け負わなければならないと思う。
個人的には他の読み手の意見と、152-154氏の意見もお願いしたいのですが。
\\ ドンドコ ドンドコ!!
ドンドコ ドンドコ!!//
∧ ∧ ,,──,−、 ノし
(*゚∀゚)/ ((糞味噌祭))) て 味噌アワレ〜
|つ/つ `ー─``ー' v'(⌒
〜| | ┣━━┫┨ クソミソ クエ!!
U U ┠┤ ┣┫ ( ・∀・)⊃──∈● il||li _| ̄|○il||li ←味噌ヲタ
∧∧ ♪ 糞味噌ラガーは激まずー
('(゚∀('ヽ 売れ切れなんて味噌中味覚変やどー
♪ ('ヾ, ` ) おいおい糞味噌必死だな
` 、,, /〜 \\ ドンドコ ドンドコ!!
ドンドコ ドンドコ!!//
∧ ∧ ,,──,−、 ノし
(*゚∀゚)/ ((糞味噌祭))) て 味噌アワレ〜
|つ/つ `ー─``ー' v'(⌒
〜| | ┣━━┫┨ クソミソ クエ!!
U U ┠┤ ┣┫ ( ・∀・)⊃──∈● il||li _| ̄|○il||li ←味噌ヲタ
∧∧ ♪ 糞味噌ラガーは激まずー
('(゚∀('ヽ 売れ切れなんて味噌中味覚変やどー
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` 、,, /〜 ボロ負け街道まっしぐらー
(_,/ ナマイキに優勝なんて夢見んなよー
(_,/ ナマイキに優勝なんて夢見んなよー
ヾ _________ /
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/:::::::::::::::::::_ ::::::::ヽ
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ノ^ //人 入_ノ´´ ̄│ | | | | 今日中に消臭しとけよ
部外者ですが、考え方としては、
180章を受けるのなら井上が満身創痍には違いないんで、187章の方でもう少し
「必死で立ち上がってフラフラしながら大木まで歩いていった」て感じの描写を加えれば良い、てことですかね?
例えば、
>>182の「撃った……のか?」の後を
>力尽きて桧山を制止し切れず苦闘の行方に気を揉んでいた井上も、背中の痛みを堪えて
>何とか立ち上がり歩み寄ってきた。
>血が流れているので頭がくらくらするが、必死に意識を保ち──それでも話すのがやっとなのだろう、
>表情は苦痛に歪み、声はかすれている。
こんな感じで少し描写を増やすとか、
あと
>>183の会話を
>「そうですね。英智は俺が背負いますけど、一樹さんは独りで歩けますか?」
>「大丈夫だ」と言った声も吐息混じりだが、「お前こそ独りで背負えるのか?疲れてるだろ」と心配する。
>「一樹さんこそ、刺されてるんですよ? 俺はまだまだ大丈夫ですし、怪我もありません。いいから任せてください」
とちょっと小笠原に気遣わせて井上の歩行にも「重そうな足取り」という一言を加えるとかで、
解決出来そうな気がします。
と不躾にも勝手に考えてみましたが、152-154氏とその他職人さん方の思う通りに進めて下さい。
お役に立つようであれば参考にして頂ければ嬉しく思いますし、
立たないようであれば華麗にスルーでおながいしますm(__)m
本当だ、描写が足りてないorz
へたれ文章でスイマセン……今日中に変更してまとめサイトの方に修正を
おねがいしたいとおもいます。
186さん、ご指摘本当にありがとうございます。
623さん、私がへたれなばかりに気遣いをさせてしまって、すいません。
193さん、その表現、参考にさせていただいてよろしいでしょうか?
下手なりにがんばりますのでこれからもご指摘、ご指導よろしくおねが
いします。
195 :
193:2005/07/17(日) 16:30:11 ID:C/lWkg560
>>194 どうぞどうぞ、参考になる部分があれば是非参考にして下さい。てか嬉しいです。
自分達は職人さん達に感謝するばかりですので、
これからも色々大変だとは思いますが、気持ちよく続けていただけるように、
影ながら応援しております。
話も進んでいってるし、ちょっとした見落とし・描写不足が問題に
なりやすい時期ですよね。
職人さん方もより気を遣われて大変かとは思いますが、頑張ってください。
193氏と同じく、心から職人さん達を応援してます!
乙です!
今回、撃った側の小笠原の葛藤が丁寧に書かれていたのが良かった。
樋山の死も波紋を生んでいくのが分かったから。
職人さん方、これからも楽しみにしてます。
がんばれー!!
>>182 ぱあん、という軽い銃声が一つ、森に響いた。
それはあまりにも軽く、けれどやけに大きく響く音。空に染み渡るように広がっていく
その音が、完全に消えた直後。
銃弾を受けた桧山は、まるで糸の切れた操り人形のように力無くくずおれた。
小笠原は銃口を桧山に向けたまま、ゆっくりと近づいていく。
桧山は英智に覆いかぶさるようにして事切れていた。
「桧山さん……すいません」
心からそう告げて、小笠原は桧山の体を英智の隣に寝かせた。
桧山の表情には、苦渋や恐怖といったものは無い。ただ、何が起きたのかわからない、
というような驚愕に満ちたものだ。見開かれた双眸は焦点を失い、ただ薄暗い曇天へと向
けられている。
その目蓋を、小笠原は指でそうっと閉じさせた。
降りしきる雨は、まるで桧山の死を悼むようにその足を速めていく。
「小笠原……」
その声は背後からかけられた。
小笠原が振り向くと、そこには井上の姿があった。肩で息をつき、そのユニフォームは
雨と泥と血にまみれている。特に出血がひどいのは右腕で、だらりと下げられたその指先
からは雨混じりの血液がとめどなく流れていく。
「! 一樹さん! 大丈夫なんですか?」
「……っ、ああ……なんとか、な……背中って言っても肩に近い位置だったから、致命
傷じゃあない……右腕は、動かせない……たぶん腱をやられた」
情けないな、と漏らす井上の顔は、血の気が失せていてひどく青白い。
立っているのはもちろん、話すのもやっとなのだろう。その表情は苦痛に歪み、声はか
すれている。
井上は足元の桧山に目をやって、それから小笠原の目を見て、
「……お前が、撃ったのか?」
真剣な眼差しで、そう問うた。
「……ええ。俺が、撃ちました。大西さんの銃で」
小笠原は目を逸らすことなく、答えた。
>>183 「……そうか」
井上はそれ以上の追及をしようとはせず、英智の方に視線を向けた。
「英智――よかった。息をしている」
井上の表情に安堵の色がさす。
……だが、それもつかの間。
「お前、足が――」
ありえない方向に曲がった英智の右足を見て、
「馬鹿野郎、外野手が足怪我してどうするんだよ……」
井上は悔しげに呟いた。自身も満身創痍でありながら、自分よりまず後輩のことを考え
られるのがこの男の魅力なのだろう。
「……とにかく、雨を凌げるところへ行こう。これ以上の消耗はまずい――そうだな…あ
のでかい木の下なんてどうだ」
井上の指差す先――十メートルほど向こうに、大人数人がかりでやっと一抱えできる位
の巨大な幹を持った木があった。
「そうですね――じゃあ、俺は英智を背負いますけど、一樹さんは独りで歩けますか?」
「っ……、ああ、何とか、な……。お前こそ大丈夫なのか? 疲れてるだろ」
「俺はまだまだ大丈夫です。怪我もありませんし。英智のことは任せて、先に行ってくだ
さい」
そう言って小笠原は笑みを浮かべて見せた。その笑みは表面だけ取り繕った、ひどく弱
々しいものだったが――井上も心中を察したのだろう、
「……わかった。任せる」
それだけ言って、大木の方へと歩きはじめた。その足取りは見るからに重く、いつ倒れ
てもおかしくはないように見える。
そんな井上の背中を不安げに見つめたあと、小笠原は英智へと視線を移した。その顔に
はもはや先ほどまでの笑みは無い。
小笠原は地面にしゃがみ込み、片膝を立てて英智を持ち上げ、背に負って立ち上がる。
小笠原と英智の体重はほぼ同じだ。その重みは、疲労した体にはかなりの負荷だろう。
けれど小笠原はそれを微塵も表層に出しはしない。辛いとさえ思わない。
顔を上げると、井上はまだ小笠原と大木の半ばほどを歩いていた。出血は止まっておら
ず、足取りもふらついている。
井上も英智も満身創痍だ。
――絶対に死なせない、俺が守ってみせる――
大木に向かって歩いていくその途中。引き結んだ小笠原の口が小さく開き、言葉を紡ぐ。
決意の言葉を。
「――――絶対に生き残って」
また、みんなで野球をするんだ――――
呟きは激しさを増していく雨音に掻き消え、誰に届くことも無い。
【残り14人・選手会9人】
>>182-183を以上のものと差し替えます。
迷惑おかけして申し訳ありませんでした。
201 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/18(月) 19:10:19 ID:xG+d8rvz0
中日ヨワス
>201
バーーーーーーーカwwwww
ヾ _________ /
\ ,.r‐''''...................-、
/:::::::::::::::::::_ ::::::::ヽ
メ !::::::::::::::::::::::}十{::::::::::::::i つ
!::::::::::::::::::_,,、-'''''' ̄ ̄`'ヽ ブヮーハハハハハハッ
─ |ミシ ̄ ̄ _ノ'' 'ヽ、_ !'''"
ニ─ .(6ミシ 《;.・;.》 《;・;.》 | 二─ 味噌臭ぇーーー!!
ヽ し: "~~´i |`~~゛ .i マジ臭ぇーーー!!
. ミ:::|:::::..... f ・ ・)、 ..:::i 最下位に勝っただけで
ノ |::::ヽ:::::( トュェェェュュイ:/ 。 ゚ クソスレ立てんじゃねーよ
/ _ ノヽ:::::ヽ:::ヽ, -rー /ノ ・ 。 祝勝会だぁ反省会だぁ
/ | | |\:::`ー-ニニニソ:|。\ : 。 味噌ヲタはアホばかりだな
. | |.r‐-‐-‐/⌒ヽ- .| | | \ 味噌臭くてたまらんから
ヽ、 |_,|_,|_,h( ̄.ノ.ヽ | | | |. ヽ 今日中に消臭しとけよ
ー-ヽノ| `~`".`´ ´"⌒⌒) | | |.|
ノ^ //人 入_ノ´´ ̄│ | | | |
204 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/19(火) 19:07:20 ID:P+8xrHSY0
ヨエン
hosyu
206 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/20(水) 17:32:30 ID:Jr5WYijm0
95 名前: 代打名無し@実況は実況板で 投稿日: 2005/07/19(火) 22:49:04 ID:reTY49QT0
>>91 俺ハマファンだけどそりゃあんだけ珍パイアされりゃ勝てるわけがねーわwwwwwwww
519 名前: 代打名無し@実況は実況板で 投稿日: 2005/07/19(火) 22:39:47 ID:reTY49QT0
中日スレ荒らすな珍カスども
95 名前: 代打名無し@実況は実況板で 投稿日: 2005/07/19(火) 22:49:04 ID:reTY49QT0
>>91 俺ハマファンだけどそりゃあんだけ珍パイアされりゃ勝てるわけがねーわwwwwwwww
519 名前: 代打名無し@実況は実況板で 投稿日: 2005/07/19(火) 22:39:47 ID:reTY49QT0
中日スレ荒らすな珍カスども
95 名前: 代打名無し@実況は実況板で 投稿日: 2005/07/19(火) 22:49:04 ID:reTY49QT0
>>91 俺ハマファンだけどそりゃあんだけ珍パイアされりゃ勝てるわけがねーわwwwwwwww
519 名前: 代打名無し@実況は実況板で 投稿日: 2005/07/19(火) 22:39:47 ID:reTY49QT0
中日スレ荒らすな珍カスども
207 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/20(水) 23:53:09 ID:LuITYtdh0
__,,,...............,,__、
.,,::'゙;'''""''゙''''゙゙""''ニ=;;;;..`.、
lッ'゙ ゙;;;;;;::.,,、
/´_,,,.. ..,,,_ ゙{;;;;;;;i
f''"゙ 、 . ' ゙゙゙"` 'i;;;f ヽ
l ;-。= .} =。-、 |:;l .;:!
}  ̄ ;  ̄ 1{ bl
!、 .,.,,,,、 ノ 、ソ 保守意味なし 馬鹿
'i ' `゛ ` i;;;
ヽ _,.=ニニニ=__,、 ' l;;'
i `¬―'´ ノ |
'i, ,/ |
)`ー---― '"
208 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/21(木) 00:15:00 ID:GGI91/780
オールスター以降の展開
1.阪神=恒例の長期遠征、前半の酷使がたたり、投手陣が崩壊 大幅に負け越し
首位転落
2.讀賣=投打のバランスがやっとととのい、上昇気味にはなるが、時すでに遅し、
清原江藤工藤などベテランが足を引っ張り、せいぜいAクラス争いが限度
3.横浜=投手陣が充実し、急上昇、台風の目に。最終的には優勝争いに加わるも
結局3位
4.ヤクルト=攻守とも、若手台頭あれども、コマ不足と安定感に欠け伸び悩む
横浜、讀賣などとAクラス争いがせいぜい。
5.広島=投打低迷脱出ならず、最下位独走。来年に望みをたくす。
6.中日=オールスター前7連勝の勢いそのままに、巧みな投手リレーと
シュアな打線と機動力を生かした試合運びが確実に接戦を制し
最終的には9月中旬の勝負どころで抜け出して見事逆転V2達成!
209 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/21(木) 00:17:06 ID:UXmcCary0
__,,,...............,,__、
.,,::'゙;'''""''゙''''゙゙""''ニ=;;;;..`.、
lッ'゙ ゙;;;;;;::.,,、
/´_,,,.. ..,,,_ ゙{;;;;;;;i
f''"゙ 、 . ' ゙゙゙"` 'i;;;f ヽ
l ;-。= .} =。-、 |:;l .;:!
}  ̄ ;  ̄ 1{ bl
!、 .,.,,,,、 ノ 、ソ うるせー馬鹿
'i ' `゛ ` i;;;
ヽ _,.=ニニニ=__,、 ' l;;'
i `¬―'´ ノ |
'i, ,/ |
)`ー---― '"
ほしゅ
211 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/23(土) 00:34:32 ID:bX0MpHid0
212 :
623:2005/07/23(土) 18:09:54 ID:lrYVAeSe0
188.切り捨てるものは
井端は荒木にこの島で自分がこれまで見てきたこと、行ってきたことを
ぽつぽつと語りはじめた。
拒絶することを一瞬選びかけたのだ。だが井端は口を開くことを選んだ。
覚悟を決めた荒木の眼差しが、最後にみた平井のそれと似すぎていたから。
抑揚の無い声、感情の見えない語り口。
その時の心情も含めながら、ありのままの現実を一見穏やかに……
荒木は口を挟むこともなく、ただ静かに耳を傾ける。
そうして、ひとしきり語り終えると井端の顔には曖昧な笑みが浮かんだ。
無理やりにでも自分の行動を振り返ってみると、その心が簡単にコロコロと
姿を変えていく様が滑稽で、腹が立つのを通りこして、ただ不思議で仕方がなかったからだ。
『いまの俺には二つの心がある。』
そんなセリフが井端の頭の中に浮かび上がってくる。
二つ目の心が生まれた、そのきっかけだけなら分かっているのだ。『自分』を殺したあの時――
そう、あの時に生まれた空白の心こそが今の心の正体だ。
高橋光信の無残な死に様を見て覚えた歪んだ正義感は
三輪を殺したことにより狂気へと姿を変え始めた。
その後の相次ぐ襲撃の失敗を経て、胸の奥に溜まっていった薄ら寒い感情を
岩本との会話で揺り動かされてしまった。その時は無理やり押し殺したのだが。
その後の三輪との思わぬ再会は井端をパニック寸前にまで追いやった。
そして自分殺しの儀式……
平井の覚悟の死は、袋小路にはまりかけていた井端の心を
確かに強制的にリセットしたのだ。
善も悪も定まらぬ真っ白な心を抱えて走り出した井端の前に現れたのが荒木だった。
213 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/23(土) 18:10:20 ID:lrYVAeSe0
無条件で己を信じてくれるものを目の前に、負の感情がわく要素はどこにもなかった。
それに加え、人殺し以外でこの現状を変えようとする荒木の強い意志。
人を殺さず、このゲームをぶっ壊す。
オーナーどもやゲームにのっている連中の趣旨に反して、
それができたら最高ではないか。
空白の心に刷り込まれたものは、そんな前向きな感情だ。
自分が本当に生まれ変わったかのような錯覚――
だが、あの時殺したのが自分ではなく平井であること自覚してしまった今、
その心は、まがい物に過ぎないのかもしれないとの迷いが今度は生まれた。
狂気を孕んだ心もいまだここにはある。
罪の意識とは別に、光信を殺された怒りも選手会側に裏切られた失望も
そう簡単に消えはしない。
『平井……お前は俺にどうして欲しかったんだ。』
誰でもなくなった後の井端は何をなすべきだったのか、平井は何も言い残さなかった。
このまま正義の味方になりすますべきなのか、悪魔の手先として地獄に落ちるべきなのか。
その答えをもう平井は教えてはくれない。再び語り合うには平井と同じ場所に行く以外に
ないのだ。だが少なくともいまはその時ではないはずだ。
『俺の思い上がりでなければな。』
井端の笑みは苦いものへと変わっていく。
214 :
623:2005/07/23(土) 18:10:47 ID:lrYVAeSe0
「井端さん?」
いままで黙りこんでいた荒木が焦ったように井端に声を掛ける。
井端がいきなり立ち上がり取り落とした銃を拾い上げたからだ。
「どこへ!?」
再び銃を手に取り歩き出そうとする井端を荒木は当然引き止めようとした。
だが井端の足は止まらない。
「もう一つの心を切捨てに行ってくる。」
そういい残すと井端はもう振り返らなかった。
身体は一つしかないのだ。心は二つもいらない。
切り捨てることになるのはどちらの心なのか。
贖罪のために泥水を啜ってでも生き抜く覚悟をした今の心なのか?
それとも……
その為には自分を見つめなおす時間が必要だった。
荒木や立浪と一緒にいては、いまの自分ではこのまま流され続けるだけだ。
「荒木、立浪さんを頼んだぞ。」
振り返らぬままにそう荒木に声を掛ける。
(また卑怯なことをしているな……)
こう言えば、荒木が絶対にあとを追ってこれないことを井端は分かっていた。
事実、荒木は立浪の側でただ立ち尽くすよりなかったのだ。
215 :
623:2005/07/23(土) 18:11:12 ID:lrYVAeSe0
こんな小さな島で出会った、しかも見知った人物によって簡単に心すら変えられていく。
だが、さすがに次が最後だろう。そう井端は思う。
少し気を落ち着けた自分が次に出会うのは誰なのか、そしてその時に自分は何を成すのか。
それによって、この島においての本当の自分が固定される。
《殺せ、殺せ》再びその腕に抱えたペーペーシャがそう囁く。
その囁きに乗るのか反るのか。殺すのか殺さないのか。
もし、殺すならば殺すべきものは……
【残り14人・選手会9人】
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
この2人別れちゃうの…
職人さんGJ。
誰に会っちゃうかわかんないけど、井端がんがれ井端。
。・゚・(ノД`)・゚・。
井端…井端…
職人様乙です。
>「もう一つの心を切捨てに行ってくる。」
井端・・・・
220 :
126:2005/07/23(土) 22:41:53 ID:uKTE2+lg0
189.落日
枝葉の先から落ちる雨だれが、開いた地図のところどころを濡らしていく。
強まる雨脚のせいで視界は悪くなる一方だったが、方向感覚は辛うじて失わずにいる。
砂原から、球団よりの切り捨てを告げられた(高橋由伸に裏切りを悟られるきっかけと
なった)あの通話より少し前に本部から受けた連絡によれば、選手会キャンプは北東へ
向けて移動したとのことだった。
地図で自らの立つ位置を確認し、進むべき方向を定める。
ここから東へ、ほぼ真っ直ぐ。折り畳んだ地図を上着のポケットに入れ、歩みを再開する。
── …、帰りたい… ──
しばらく歩いたところで、一定だった歩調のペースがつと、落ちる。止まりはしないが緩やかに。
空と大地を繋ぐ透明な雫の糸によって、晒されたきりの全身は冷たく濡れそぼりつつある。
シャツの下、二の腕あたりにしみこんだ水気が何かを思い起こさせ、佐伯は肩に手をやり、
すっと指を滑らせた。
痛みが無いために ── 銃弾が擦過したことによる熱さならあるが ── ほとんど忘れ
かけていた肩の銃創を今更ながらに見やる。凝固しかけていた血がスーツの雨染みと
同化して、赤く滲んでいた。
(痛覚って大事やな)
当たり前のことを思う。
痛みがあるから人は臆病になる。痛みが死に対する恐れを抱かせ、向こう見ずな行動に
出ることを抑制している。
今、それを感じない自分は、生への執着が薄いということなのか。
── いや。佐伯はゆるりと首を横に振る。
死ぬことは怖くない。
だが、命は惜しい。
『“それ”を守るためやったら、どんなことでもしますよ』
自分にはやるべきことがある。たとえ血にまみれ、狂気の淵をこの目で見ようとも、
人身御供としての役割を全うし、横浜を守る。
221 :
126:2005/07/23(土) 22:42:52 ID:uKTE2+lg0
それを果たすまでは死ねない。 ── 死ぬわけにはいかない。
(帰りたい)
自分を育ててくれた、あの温かい場所へ。その願いがもう、叶わざるものであっても ──
『ベイスターズの選手を害するような奴は、必要ない』
『何で殺したんだ!』
頭の中で何度も繰り返される砂原の言葉と、雨音が混じりあう。
── なぜ?
佐伯はくいと顎を上向かせる。瞼に、鼻梁に、雨粒が落ちて跳ねる。
太陽の光を黒雲の奥深くに押し込め、ひたすらに泣くばかりの空を見るだに、気持ちが
感傷的な方向へ引きずられていくのを抑えきれなくなる。
涙をさそう心地になる、この心情を何と呼ぶのか。
『さ、えき ── 』
そっと伏せた眼裏に浮かんだのは、この手にかけたチームメイトの、石井琢朗の顔。
佐伯の名を呼び振り返ってきた石井の表情は、言いようのない絶望をはらんでいた。
……そう、あの場所で石井を見つけた時 ── そして彼に銃を向け、撃った時の気持ちと
今のそれは重なるのだ。
心神喪失を起こした彼が、その後キャンプに戻ったとして、果たして戦力となり得ただろうか?
選手会にも、中日にも、この戦いの果てに残るものは何もない ── 生きていたとして、
石井がその先に見るものは、デニーの死よりも辛く残酷な現実だけだ。
彼と自分は同い年ということもあり、チーム内でも気心の知れた仲だった。
だからかもしれない。彼を哀れに思ったのは。
永劫に続く闇ならば、一瞬で終わらせてやりたかった。せめて。
そう思った。だから、殺した。
222 :
126:2005/07/23(土) 22:44:15 ID:uKTE2+lg0
(琢朗、お前真面目すぎたんや)
(お前が怒りに任せてデニーさんを殺せるような奴やったら……)
彼が、殺すことの痛みに鈍感でいられたなら。
(お前は今頃、俺を殺して生きとったやろうにな)
── 何をもって哀れとするのか。
静かに湧きおこる憐憫の情の出処を、佐伯は知らない。
だが彼の瞳は雨にけむる景色を見透かし、それを喚起させる、もう一人の人物を捉えている。
(中村さん)
雨に濡れた唇が、きゅっと歪んだ。
「あんたも、哀れな人やな」
携帯電話は手放した。もはや誰に邪魔をされることも、野暮な横槍を許すこともない。
枷を引きちぎり、仮初めの自由を得た ── さしずめ自分は野に放たれた獣、だ。
緩やかな傾斜が前方に見えている。目指すキャンプは、この先にある。
【残り14人・選手会9人】
職人様乙です!
佐伯痛々しいよ佐伯さん・・・・
佐伯この後どうすんだ…
職人様乙です
226 :
112:2005/07/24(日) 22:36:51 ID:vMjbylGc0
90.葛藤
―うまくいっている。なにもかも。
キャンプから離れた高木の口元に笑みが浮かんだ。
青酸カリ入りの水を持ってキャンプを飛び出した石井は、戻ってこなかった。
所要時間を考えたら既に到着していなければならないはずの桧山と今岡は、未だ姿を見せない。
清原と古田の間にできた、合流したその瞬間からわかるほどのどうしようもない断絶。
そして、姿を消した緒方。
『選手会を内側から破壊する。できる限り数を減らす』
それが、与えられた仕事。
全ては、高木の ―そして堤の― 思い通りに進んでいる。
そうだ、うまくいっているのだ。本当に。
なのに。
この苛立ちは、一体何なんだ。
もはや高木の顔から笑みは消えていた。
高木の心の中、叫ぶ声がする。
石井さん。何で帰ってこないんだ。
桧山さん、今岡。何でまだ到着しないんだよ。
キヨさん、古田さん。何であんた達が対立してんだよ。あんたらがちゃんとしてないと駄目だろうが。
…緒方さん。何であっさり狂ったんだ、もっと抵抗しろよ。
―みんな何故簡単に罠にはまってしまうんだ。
――違うだろう。あんたたちはこんなもんじゃないだろう!
その声は、紛れもなく自分の声で。
高木は思わず耳を塞ぎ、うずくまる。
耳を塞いだところで聞こえなくなるわけがない、それは他でもない自分の叫びなのだから―
227 :
112:2005/07/24(日) 22:37:29 ID:vMjbylGc0
「大成?!」
どれくらいそうしていたのだろう、自分を呼ぶ声に高木はびくっとして振り返った。
清原が走り寄ってくるのが視界に入る。
何故ここに、と聞き返すまもなく、乱暴に引き起こされる。
「なんかあったんか?大丈夫か?!」
「いえ…なんかちょっと、目眩がしただけです。大丈夫」
適当に言いつくろう高木に、清原は堂々と宣言した。
「俺も一緒に緒方を探しに行く」
「え…でも、古田さん達は…」
「あの人はあの人のやり方でなんとかするやろ。俺とは違うやり方で」
その言葉に、古田との決別を見て取って、高木は内心ほくそ笑んだ。
「…わかりました。お願いします」
高木は深く頭を下げた。
心のどこかでわめいている声は聞かなかったことにして。
「お前、緒方の行き先に心当たりがあるんか?真っ先に飛び出していったけど」
地図を二人して覗き込み、指でたどりながら検討する。
「いえ…特には。ただ、緒方さんの様子がおかしかったような気がしたんで、心配で」
「様子が、おかしかった?」
「確信はないですけど。なんか落ち着かないっていうか、そんな感じでした」
「そうか…はよ見つけんとマズイな」
228 :
112:2005/07/24(日) 22:39:07 ID:vMjbylGc0
ふいに遠くで何発もの銃声が響き、二人の表情が引き締まる。
「行くで」
地図をポケットに突っ込みながら、清原が歩き出す。
高木もあわてて後を追おうとしたが、急に立ち止まった清原の背中にぶつかってしまう。
「キヨさ…」
「大成」
振り返った清原の声に、表情に、高木は威圧された。
「俺は、もう誰も死なせん。みんな俺が守る。
大成、お前もや。…絶対死ぬなよ」
それだけ言うと、清原は再び歩き出した。
高木が、後に続くことを確信しきっている足取りで。
―俺にも、絶対死ぬなって、そう言うんですか。あなたは。裏切り者の俺にも。
自分の裏切りも堤の企みも全部ぶちまけて、この人に助けを求めたいという衝動と、
緒方のように清原も壊してやりたい、狂わせてやりたいという衝動。
荒れ狂う相反する衝動を無理矢理に抑えつけて、高木は清原の後を追った。
【残り14人・選手会9人】
永く投下できなくて済みませんorz
保管庫の更新も滞りまくってご迷惑をかけてます。
しかも章番号間違えました。190の間違いです。
新作キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
大成、迷ってるのかよ、大成…。
保管庫さん、いつもありがとうございます!
無理しないで下さいね。
新作ラッシュー!! 職人さん乙です!
大成の良心がうずいてる模様…
しかしここの清原はカッコいいんだよなー
現実とのギャップが…orz
職人さん乙です!!
大成の中に天使と悪魔が…
キヨ相変わらずカコイイw