プロ野球12球団オールスターバトルロワイヤル第2章
41.
何もない場所を歩く。左手には民家が見えた。地図を見る限り、北西へ進んでいるのだろう。
二岡智宏(G7)は、地図と名簿を交互に見比べながら、悪い足場を進んで行く。
左足を引き摺りながら歩くのは、そう楽なものじゃない。
倒れた机や椅子で捻挫した足を庇いながらも、二岡の目から殺意の色は消えてはいなかった。
―誰を殺すべきか。勿論内野手からだ。生き残る為なんだ。
もう一度、胸の奥で確認しながら、木の根元に腰掛ける。
名簿に目を通す二岡の表情が、一瞬固まった。
「種田仁…嶋重宣…」
…外野手の数に入れて考えていた。しかし、登録上は内野手。
―つまり、この二人はどうなるんだ?
もし、外野手がきっちり三人生き残って、首輪が外れたときに、種田と嶋が内野手に含まれるのならば。
生き残ることの出来る可能性が、微かとはいえ薄くなる…
逆も然りだ。種田と嶋が死亡するか、他の外野手が死ぬことで彼らが生き残る三人に含まれるのならば、内野手の争いは楽になる。
二岡の顔が歪む。外野手も生き残る為に殺さなければいけない対象なのだ。
―それなら、さっきの選択は間違っていた…
仁志敏久(G8)を攻撃すべきではなかった。無駄に足を負傷するハメになってしまったのだから。
それよりも、状況を掴めていなかった高橋由伸(G24)を狙うべきだった。
内野手だけを狙えばいい。―そのつもりだった所為で見逃していたのだ。
今度は内野手だけでなく、名簿の一番上からなぞっていく。投手の名前が続く…
しかし、すぐに名簿を畳んで、ゆっくりと立ち上がった。
ずっと昔から、見慣れた名前が見えたからだ。
なんか閑散としているので場つなぎさせて頂きます。
前回は見守るスレ立てられないまま落ちてすみませんでした…。
やはり今進んでいない球団は書いてくれる人募ったほうがいいみたいですね。
このスレの発展を祈ってます。
43さんGJです!
なんかすごい二岡の心境にドキドキです。
あと、保管庫さんの方の掲示板に43さん宛に書き込みをしていますので、
是非レスいただけたら嬉しいです。お手数かけます…。
福○かー!!!
43氏乙です! 弐岡がなにたくらんでるのか楽しみです
93 :
代打名無し@実況は実況板で:05/01/15 19:22:54 ID:7rgkIVd2
ageとく
乙ー
・・・もしかして最下位2チーム、さらにピンチ?
すでに佐々木・ラロッカが死んだ挙句、投手内野手外野手から狙われることに。
98 :
代打名無し@実況は実況板で:05/01/16 00:03:29 ID:64ifXeRx
>>97 そんな感じだねー。見守るとこと、鴎鷹はバトスレあるしね。
ところで職人募集、巨人入れるの?
99 :
97:05/01/16 00:14:51 ID:pm0hw0cq
>>98 巨人B、43氏に書いてもらえるのか分からなかったので…。
その辺も分かると嬉しいので、それも含めてちょっと報告待ちしてみます。
>>99 巨人B、募集して頂けると嬉しいです;
ごめんなさい。
しつこいほど連投ごめんなさい。
巨人Bは書く人がいなかったら書くつもりはあります。
103 :
97:05/01/16 23:50:33 ID:8s0We4hE
>>43氏
了解しました。
一応、もう2、3日書き込み待ってみます。
ほっしゅ
ほしゅぴたる
保守
保守…そして
>>97さん、見守るスレに貼るの?
今日で3日かな。
ほす
109 :
97:05/01/20 00:26:36 ID:BAMORhbL0
3日経ったので、見守るスレと鷹鴎竜のスレに募集書き込みしてきました。
楽天とアテネにも行った方がいいかな…。
次回作はまだかな〜。
(俺は文才が無いから・・・。)
ほしゅ
ほっしゅ
二岡の動向がきになって仕方ない
113 :
保管人:05/01/23 19:26:32 ID:V6+85AWl0
保守しつつ
保管庫に新スレの新作ふたつうpさせて頂きました。
42. 信用と不信の割合
数秒の静けさがそこに流れた。緊張が走る。
焦げ臭い香りが風に乗って去っていった。
「…すいません、思わず」
横山はゆっくりと両手で構えていた銃をおろしてから申し訳なさそうに言った。
「いや、良い。でも銃から手を離さないでいてくれ。金子も一応」
後ろで警戒をしていた金子にも小笠原は前で銃を構えるよう促す。
理由は既に言わずともわかっていた。こうなった以上、相手を信用してはいけないのだ。
ガラスの割れた音だろう。それについ先ほど見た怪我をした仁志と高橋由が重なる。
こちらに気づいたか、仁志と高橋由の間で何かがあったのか、それとも他のヤツが仁志らを攻撃したのか。
…もしくは囮用か…。
次々とありうる状況を頭の中で並べる。
しばらく様子を見たがそれ以上のアクションは無かった。
「…よし、行ってみるか。金子と信二はここにいてくれ。何かあったらすぐ合図するんだぞ」
小笠原は金村、横山と共にガラスが割れたと思われる民家へ近づいてみる。
警戒しながら窓を覗くと広い範囲でガラスが散らばっていた。
部屋の中へ入り見て回る。窓の前にガラスが無惨に広がっていた。
さらに細かなガラスの上を歩いて窓に近づき顔を外に出して周辺を調べる。
「小笠原さん、部屋全部見ましたけど特に異常っぽいのは無かったです…て、危ないですよ小笠原さん!」
他部屋を調べ終わった金村と横山が部屋内を見回しながらも小走りで近づく。
粉々になったガラスの踏みしめる音を聞くのは慣れない。
「あぁ、いや、どうやってこのガラスが割れたのかと思ってな」
「どうやって?」
小笠原は散らばっているガラスを指差す。
「石とかがガラスに混じってここに落ちてないって事は外からこの窓の近くで棒みたいなもので殴って割ったんだと思う」
「あ、確かに石は無いですね…」
「窓の割れた音しか騒音が無かったし、仁志と由伸以外のヤツが攻撃したとも考えられないし、だとしたら恐らく」
「仁志さん達の囮…って事ですか」
銃を発砲してしまった事を気にしてか、目を伏せながら横山が言った。
同じく小笠原も目を伏せた。やはり他チームの選手とやりあう事になるのは避けられないものなのか。
金村も何も言えなかった。
沈黙の中、外から土の上を走る音がした。
その方向を窓から覗いて見ると金子と高橋信が周囲を気にしながらこちらに来る姿が見えた。
「何かあったのか?」
「あっちに血の跡が…」
高橋信の指差す方向を見る。指したのは向かいの民家だ。
急いで民家へ向かうと土間には血の跡や細かなガラスが光っていた。
血の跡はここで止まっている。応急処置でもしたのだろうか?
「もうこの周囲にはいないかもしれませんね…」
金子が言う。確かにそうだ。囮をつけ、銃を発砲され、この場で応急処置。恐らくはもういない。
「…仕方が無いな」
何かどっと疲れが押し寄せてきた。小笠原はとりあえず地図を置いてあるテーブルの上に置き皆で囲む。
「また街へ向かおう。武器は各自手を離さないようにしてな」
街は死角が多いからな、と付け足す。
これからこんな事が何度も起こるのかと思うと先が思いやられる。
よくバッテリーは99%の信頼と1%の不信が無ければならないと言うが、今はまったくの逆になっている気がする。
それより何より、やはり同じチームメイトであるSHINJOの事が気にかかっている。
同じチームメイトでさえ、信用してはならないのか。
SHINJOをどうしようとめちゃくちゃ悩み中。
何か良い案あったらコソーリ…。
色んな案が浮かんでは消えて忘れちゃってます。
SHINJOどころかアリアスも登場してないと言う事に気づかされて撃沈。
なんか毎回おんなじようなこと言ってるよな自分…。
中々新職人さんも現れませんね…。
>>保管庫管理人さん乙です!
SHINJO、それは間違いなくジョーカー。
ソフロワならグーリン、マリバトなら初芝のように。
>>116 鈴波さんが書いてらっしゃったので横から口を挟むのも邪魔になると思って
ましたが、悩んでらっしゃるなら個人的に思い描いていた案がありますので、
参考にするなり没にするなりしてくだされば…。
「ここにそのネタ大雑把に書いてくれ」とおっしゃっていただければそのスレに
書きますよ(細かい展開はオイラも考えてませんので)。
鈴波さん乙です!
いったんアゲ。
>>118おーやんさん
でしたら保管庫さんの方の掲示板の話し合いスレにご意見いただけましたら嬉しいです!
すみません、ありがとうございます…。
>>120 了解しました。2〜3日中に書いておきます。
hosyu
捕手
ほっする。
ほしゅーん
下がってきたのでアゲ
127 :
代打名無し@実況は実況板で:05/01/30 18:15:17 ID:UTdgCj3S0
あがってないぞ
ほしゅあげ
とりあえず自分の本命選手がまだ活躍してくれそうなので期待捕手。
保管庫管理人さん遅ればせながら乙!
どうも申告無いですね…。ということで巨人Bも書こうと思います。
(書きたいという方いらっしゃったらいつでもどうぞ)
他の球団の職人さんも来て頂ければいいんですけど…
保守します。
ほしゅ。
捕手
ほしゅ
134 :
代打名無し@実況は実況板で:05/02/04 04:10:53 ID:5ksHOtug0
ここで一旦上げ
135 :
代打名無し@実況は実況板で:
保守