★ 核廃棄物の最終処分地

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246事情通
>例えば供給される地下水中の組成が放射平衡に近い状態のとき、
>浸透する岩石は短時間で放射平衡状態になる(>>216参照)。

>否定。基本的な理解不足。
>ある区域の放射能比は、析出時間と移動時間により決まるのであり、
>地下水の組成で放射平衡が決まるわけではない。

>>230あたりで指摘しているが、そもそも「析出」とは何か? Th-230の析出に
差が見られたという結果はどの資料にも記載されていない。どうやら〆氏は、
U-238とTh-230の塊が岩石中に存在し、地下水の酸化還元環境が溶出・析出量を
決定すると思いこんでいるようだ。

そもそもU-238とTh-230の放射能比が1に近いということは、U-238の原子数が
Th-230の原子数の「数万倍」もあるということ。4価のウランと化学的性質が近い
トリウムは結晶内で置換しやすい(ATOMICAより)。

たとえ溶解度に差があっても、U-238の数万分の1しかないTh-230は、堆積岩中で
U-238と同様の挙動を示す可能性が高いわけだ(岩石−地下水の接触境界において、
Th-230の溶解速度がTh-230の表面濃度に律速される)。

言い換えると、いくら岩石中のTh-230が溶解しようとしても、周囲のU-238などが
溶解しないことには地下水と接触できず、結局U-238と放射能比が同じになって
しまうということだ。