★ 核廃棄物の最終処分地

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176事情通
>>173
>いいかい、もしも「半減期及び平衡状態に移行するまでの時間よりもずっと短いタイム
>スケールで系外に流出」したとすれば、その場所は放射非平衡状態であるということだ。

着目するところが全然違う。議論がすれ違うのも当然だ。

放射平衡状態では、親核種と娘核種の原子数比が一定となる。この状態で両核種が
同じ割合だけ溶出しても、見かけ上放射平衡状態は変わらないのだ。
〆氏は平衡状態に達する前に着目しているが、私(および>>174)は、平衡状態に達した
後の事象を考えている。

その場所では確かに放射平衡に達するだけの安定な時間があったのだろう。しかし、
その後地層変動と地下水流動の変化によりウランやトリウムの大部分が溶出しても、
ウランとトリウムの化学的性質が近いことから、放射非平衡が観測されない恐れが
大きいのだ。というわけで、

>つまり、ウランやトリウムが「系外に流出」したとすれば、その地点ではウランと
>トリウムの放射能比が乱れている。つまり、放射非平衡状態になるということだ。

を天下り式に認めることはできない。別の物証、例えばウランとトリウムを含む
岩石の浸出率をそれぞれ測定し、両者に著しい差異があることを示す必要がある。