★ 核廃棄物の最終処分地

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114名無しさん@お腹いっぱい。
>>102
>『ウランとその娘核種の放射平衡・非平衡状態に着目した調査によれば,東濃ウラン鉱床のいくつかの場所
>から採取した岩石試料(数cm大)中のウラン系列核種(238U,234U,230Th)は,ほぼ放射平衡状態にある。
>このことは,これらの核種が閉鎖系で長期間共存していたことを意味している。

調べてみると、これと同様の研究は動燃技報第93号
http://www.jnc.go.jp/siryou/gihou/pdf/667.PDF
にもあるが、よく分からない部分がある。ウランとトリウムの放射能比が同じならば放射平衡状態、
すなわち閉鎖系での長期共存ということだが、調べられたウラン鉱床は1〜2%の含有率だという。
質問は、「この含有率が過去100万年間で最大値もしくは最大値に近いという根拠は何か?」だ。

ウランもトリウムも水溶性化合物を形成する。ということは、例えば10%もの高品位層が長期間の
地下水流動でほとんど流れ去ってしまったとも考えられるわけだ。ウランとトリウムのどちらか
一方が水に不溶なら話は簡単なのだが。この仮説を否定できる根拠を示していただきたい。

>>103
> ウラン鉱床などを活用したナチュラルアナログ研究(用語の説明参照)によって,地質環境,
>とくにその化学的な環境が長期にわたって安定してきた事例を示すことができる。
>その世界的な代表例は,アフリカのガボン共和国で発見された天然の原子炉として有名な
>オクロ鉱床である(Kuroda,1956;IAEA,1975,1978;Isobe et al., 1995)。

地層処分でたびたび引き合いに出されるオクロ鉱床だが、放射性物質安定保存の成功事例として
示すのはいいとして、これを地層処分の長期安全性の証左と見なすのはいかがなものか。
悪く言えば、地層処分に適した場所は世界でただ1ヶ所しかないとも考えられる。
オクロ鉱床は「宝くじの当選くじ」かもしれないが、東濃(ここが処分場になる
とは限らないが)も「当選くじとなる」というのは、論理に飛躍があるのではないか。
つまり、オクロ鉱床の事例を引用した意図が分からない、ということだ。

他にも言うべきことはたくさんあるが、まずはここまで。