>>150 車、家電、空き缶…もうゴメン! 鴨川右岸 京都市が初の一斉撤去
10月26日9時39分配信 京都新聞
京都市は、下京区の鴨川右岸(七条―塩小路通間)の市道などに長年放置されている不法投棄のごみについて今月末、初の一斉撤去に乗り出す。
鴨川やまちの景観を損ねるごみは、地域住民の長年の懸案で、市は、散策が楽しめる生活道路の復活を目指す。
市によると、鴨川沿いの七条−塩小路通間の市道には、10年ほど前から路上に不法投棄ごみが集まる。
約200メートルの間に、所有者不明の放置車両が10台近く並ぶほか、テレビや洗濯機など家電ごみをはじめ、段ボールや空き缶などが外部から持ち込まれるようになったという。
土木事務所などが個別にごみの撤去やパトロールなどを行ってきたが、いたちごっこの状態だった。
市営住宅に隣接し、緊急時の消防活動に支障が出かねない状態で、住民から「危険で怖くて通れない」「せっかくの鴨川の桜も楽しめない」と苦情が相次いでいた。
本年度、地元の崇仁コミュニティセンターを中心に、南部土木事務所や下京まち美化事務所、消防、府警などが連携して対策を協議。
これまでにごみや放置車両の所有者を調査して自主撤去を求め、今月末に、職員ら50人態勢で鴨川右岸の市道と、近くで同様に不法投棄ごみが集まる高瀬川の船鉾橋付近でごみの一斉撤去を行うことにした。
鴨川右岸の市道には、不法投棄を行う車の進入や放置車両対策として車止めを設置する。その後、植栽を剪定(せんてい)し、川岸の美観を取り戻す計画。
崇仁自治連合会の奥田正治会長は「ずっと目に余る状態だったが、住民が待ち望む一斉撤去で、ようやく解決が見えてきた」と期待している。
最終更新:10月26日9時39