米裁判所、“コーロン防弾繊維の米国内販売を20年間禁止する” 【東亜日報】
http://news.donga.com/Economy/3/01/20120831/49011266/1 ‘米裁判所残酷史’三星電子に続いてコーロンも
防弾繊維20年間販売禁止、コーロン'機密流出訴訟'でデュポンに2連敗
韓国企業コーロンインダストリー(コーロン)は30日(現地時間)、営業秘密侵害をめぐる多国籍企業デュポンとの訴訟で
敗訴し、'防弾繊維'製品の米国内販売を20年間禁止された。
先週には世紀のスマートフォン特許訴訟で三星電子がアップルに敗れたのに続き、コーロンも敗訴したことによって、
韓国企業の米国裁判所残酷史が2週続いた。
米国バージニア州リッチモンド地裁のロバート・ペイン判事は、デュポンがコーロンを相手に起こした先端繊維製品販売
禁止訴訟で、デュポンの訴えを支持する判決を出した。ペイン判事は昨年9月に陪審員が、コーロンによる営業秘密侵害
が認められると判断した事実に言及し、コーロンに対してパラアラミド(Para-aramid)から製造した製品の、米国内生産
および販売、販促などを今後20年間禁止すると命令した。
生産および販売禁止決定が下された製品は、軍や警察で防弾服に使われていて、デュポンの'ケプラー'と競争してきた。
この日の決定には、昨年の陪審員の判断が決定的要因として作用した。昨年米国で進められていた別の損害賠償訴訟
で陪審員は、コーロンがデュポンでケプラーのマーケティングを担当していた幹部を採用して、"意図的で、悪意的に技術
を引き出した"として、コーロンの不法行為を認めた。
この評決を根拠に米国1審裁判所は昨年11月、コーロンに9億1990万ドル(約1兆445億ウォン)を賠償するよう判決したが、
コーロンが控訴しいていた。
法廷攻防の対象になったアラミドは、銃弾を防ぐほど耐久力が強く、摂氏500度の高熱を耐え抜く先端繊維だ。防弾服
やタイヤ、ブレーキなどの素材にも使われ、軍事のほか、自動車、航空・宇宙などの分野でも使われている。
(1/2) つづきます
>>476 つづきです
デュポンは1973年'ケプラー'という名前でアラミド繊維の商用化に成功し、後発走者であるコーロンは2005年'ヘラクロン'
という名のアラミド繊維商用化を実現した。するとデュポンは2009年2月、コーロンが自社を退職した社員を採用してアラ
ミド関連技術を引き出したと主張して米国裁判所に損害賠償訴訟を提起し、昨年3月にはソウル中央地検に告発した。
これに対し対抗したコーロンも、デュポンが市場支配的地位を乱用してコーロンの米国進出を妨害したとして、米国の
裁判所へ反独占訴訟を提起し、2010年8月にはデュポンが'ヘラクロン'関連の営業秘密を引き出したとして、ソウル中央
地検に陳情書を提出した。
韓国検察は3月、両社とも相手を起訴しないまま参考人中止(所在不明などで参考人を調査できず、捜査を終結でき
ない時に下す決定)し、取調べ終結などで処理した。
一方この日裁判所の決定に対して、デュポンのコモス パウエル スポークスマンは"判事の命令は、盗み出した私たち
の営業秘密から利益を得ることができないという、明らかなメッセージをコーロンとその他の会社に示すもの"と評価した。
コーロン側も声明を通じて、裁判所の決定に失望感を表わして不服手続きに入ると明らかにしている。
(2/2) 以上です