PFの重さで崩れた釜山貯蓄銀系列 【聯合ニュース 東亜エコノミー】
http://economy.donga.com/total/3/01/20110219/34954609/1 釜山(プサン)貯蓄銀行系列5行全てが、営業停止措置を受けることになった根本原因は、無理な不動産プロ
ジェクト ファイナンシング(PF)にあるというのが大半の意見だ。
2000年代中後半から、不動産景気の好況を背に負って本格化した不動産PFは、貯蓄銀行業界で一時'黄金の
卵を産むガチョウ'と見なされた。それと共にPFブームを導いた張本人がその'釜山系列'だった。
19日当局と業界によれば、釜山系列は現在、約7兆ウォンある貸出資産60%ほどがPF融資だ。貯蓄銀行業界
全体でPF貸し出し比率が20%に及ばないという点を考慮すれば、実に'PF王国’であるわけだ。
釜山系列が整理されれば、貯蓄銀行PFで腐った部位を相当部分えぐり取れると見て、当局が系列会社全体に
対する営業停止という'強硬姿勢'を見せたのも、これと無関係ではない。特に釜山系列のPFは、不動産事業が
土地購入から許認可、着工の進行段階ごとに追加資金が投入される、'ターンキーベース'方式であるために他行
よりもPF規模が大きくなったというのが当局の説明だ。
また、系列各行が共同貸し出しする形態でPFを運営していることで、ある事業場の不良が全系列会社に波及
する構造であり、金融危機で不動産景気が萎縮すると、すぐにあちこちで事業に赤信号がついて大規模不良に
陥った。
このように、既に大規模なPF不良が多数累積した状態で、17日に釜山と大田(テジョン)の系列2行が営業停止に
あうと、すぐに不安感を感じた預金者が引き潮のように預金を引き出し、わずか二日で業界1位という砂の城が
崩れた。この日営業停止にあった釜山第二、中央釜山、全州貯蓄銀行では、17日から二日間で4千億ウォン
近くに達する預金があっという間に引き出されたと集計された。
釜山系列のある関係者は、"確保しておいた流動性がみな消耗したり、いくらも残っていないため、、これ以上
預金を支給することのできない状況に達した"として、"市内には貯蓄銀行が近くに集まっていたために、預金引き
出しが一度になされた側面もある"と訴えた。
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>>457 つづきです
系列母体(親企業)の釜山貯蓄銀行は、故パクインチョン錦湖(クムホ)グループ設立者のおいである、パク・
サング名誉会長の息子パク・ヨンホ会長が経営に当たっており、これらの金持ちが錦湖タイヤの前身である三養
(サムヤン)タイヤと(株)錦湖にも勤務していた点から、錦湖グループとの関連性も世間のうわさにのぼっている。
これに対して釜山貯蓄銀行関係者は、"現在としてはあえて言うなら遠い親戚関係であるだけであり、持分出資も
されておらず、錦湖グループの資金支援を期待するのは適切でない"と話した。
釜山系列ではないが、この日同時に営業停止にあったボヘ貯蓄銀行は、預金者の不安感のために、むなしく
犠牲になった事例なのかに対しても関心が集められる。当局の説明を聞けば必ずそうでもないという。釜山系列と
違ってPFはほとんど取り扱わなかったが、同行では不良融資が大規模になされていて、国際決済銀行(BIS)基準
自己資本比率が5%を下回ることになったという話だ。
金融当局関係者は、"ボヘは最近1年半の間に無理に規模を拡張した結果、巨額の不良融資が多数発見された"
として、"貸し出し審査が不十分だったと見られる"と話した。このような不良に不安を感じる預金者の引き出し要求が
相次いで、親企業の自助努力にもかかわらず、結局釜山系列と運命を共にしてしまった。 ボヘ貯蓄銀行は17日から
二日間で、約360億ウォンの預金が流出していったと分かった。
(2/2) 以上です