>>186 おっしゃるとおりだと思います。
なんか日に焼けたカーターを見てる感じ・・・
ロイズは必死で平常を装ってますが、通常スエズ通過には、水先人と繋留等の作業員が
乗り込んで来ます。このうち作業員は実際には必要ないのですが(乗組員で間に合う。)
スエズではこれを乗せないと通峡に支障が出る(いじわるされる)ので、どの船も文句
を言わずに乗せていますが、この連中がデモに参加していない保証はありません。
また、通峡のさいには税関の検査等があって、これを受けなければ通峡できません。この
税関吏がきちんと働いているのかどうか・・・無政府状態になった場合の問題は、公的な
サービスが機能しない事です。そのうちの許認可関連は、無政府状態だから無視可能です
が、なされていなければ、いつでも運河内で船を止められます。また、止めた相手が公式
な機関なのか確認の術が船にはありません。
パナマが長いこと米国管理下にあったのも、もちろん米国権益という事もありますが、それ
以上に、運河管理の責任という側面も大きかったのです。スエズはパナマと違い、船は自航
して通峡しますが、0.5海里間隔とか0.1海里間隔(900mとか180m)で万トン単位で測る、
全長が200mを超える移動体が狭い幅で行き違うわけですから、何らかの管理が必要で、その
管理責任と権限がはっきりしていなければ、怖くて運河など通過できません。
暫定政権を認めるのは構いませんが、その暫定政権が主要先進国の首根っこを押さえる権限
を持つわけですから、慎重の上にも慎重を重ねる態度が必要です。残念ですが今の米国オバマ
政権にそれが理解できているとは思えません。単に民主主義政権である、というだけの判断
では道を誤ると思います。ヒトラーですら民主的過程で選出されたのですから。