【wktk】韓国経済ワクテカスレ130won【韓困総災】
436 :
サルベージ屋:
長文連投失礼致します。
8月中に、テンプレ
>>5 のチェンマイ・イニシアティブ(CMI)に関して
・スワップ取極が発動する時に日本やIMFが条件を付ける事ができるのかどうか。
→ CMIのマルチ化による各種の取り決めが既締結のスワップ取極にもかかってくるのかどうか。
→ そもそもスワップ取極締結時に契約条件が付いているのか。それとも実行時に契約条件を決めるのか。
・発動したスワップの円は日本(企業や個人)の救済に優先的に割り当てられるのかどうか。
といった質問(勝手に要約しました)が多発しましたが、私個人も疑問点があり、8/30付のテンプレを添付して
財務省広報課経由でCMI御担当に9月4日付で10項目の質問(次レス)をしました。
#質問及び質問内容について浅慮な部分があるかもしれませんが、御容赦願います。
その回答が9月19日に届きましたのでここに転載致します(次々レス)。
後でテンプレの修正が必要かと思います。
尚、御回答に時間がかかったのはこちらから返答期限を無期限、
日常業務(大変な時期でしたので)や報道機関への広報を優先と指定したからだと思われます。
#回答を頂いてから本レスまで時間がかかったのは転載許可の確認に必要だったためです。
金曜の夜遅く、残業して御回答頂いたCMI御担当、広報窓口御担当、財務省の皆様、どうも有難うございました。
それと皆様に御願いがあるのですが、もし財務省に問い合わせをする場合には
どうしても必要な場合のみ財務省広報窓口経由で質問をし、以下は避けて頂けますでしょうか。
・重複する内容を財務省に質問
・テンプレを読めば判る範囲について財務省に質問
・財務省の報道発表資料の報道機関向けの電話番号に電話
回答内容については「報道機関との間の正式な質疑応答では無い」と言う点に御留意頂きたいと思います。
(1/4)
437 :
サルベージ屋:2008/09/26(金) 23:53:58 ID:BE/BEnPe
財務省CMI御担当者様への質問のFAX本文(改行及び空行以外編集していません):
| 1. 日韓双方向スワップ取極(の日->韓)は最大30億ドル相当の円とwonを交換する形態だが、実際は貸付である。
| すなわち先に円を渡し、かなり後日にwonが返ってくる。
| 2a. 二ヶ国間のスワップ取極では取極の合意(以下の報道資料に相当するもの)以外に細かい条件の契約書がある。
| 2b. そうでは無く、貸付約款などの細かい条件はスワップ発動時に二ヶ国で決める事になっている。
| 「チェンマイ・イニシアティブに基づくタイとの第3次二国間通貨スワップ取極締結合意について(2007.7.10)」
|
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/190710press_release.pdf | #2005年5月27日付の、日韓の上限30億ドル相当の円・ウォン間の双方向スワップ取極の報道資料は見当たりませんでした。
| 3. スワップ発動時には日本が条件(取極で定められた上限内で、日本が上限をきめる、返済日)を決める事ができる。
| 条件を付けるとしたら、金額と返済期間、返済時の円-ウォンのレートの他にどんなものがあるでしょうか?
| 4. 韓国から最大額のスワップ要求があった場合、必ず全額応じなければいけない。
| 5. IMFの援助を要請した場合、IMFや日本がスワップに条件を付ける事ができる。
| 6. CMIのマルチ化はまだ発効していない。
| 7. マルチ化の条件が段階的に合意されてきているが、これらは今までに結ばれた二カ国間のスワップ取極にも自動的に適用される。
| (今スワップ発動が必要になったら、マルチ化の条件が適用される)
| -> 適用されるのであれば、
| 例えば「第11回ASEAN+3(日中韓)財務大臣会議 共同声明(2008年5月4日)」の8番に
|
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/as3_200504.htm | 「借入限度額、発動メカニズム等の要素に関する基本的な考え方についても合意」
| 「我々は借入適格要件、借入約款の内容等すべての要素についての合意に向けて作業を加速」
| とありますので、日韓双方向スワップの発動時には合意済みの「借入限度額と発動メカニズム」が適用され、
| 「借入適格要件と借入約款」は合意が無いので二国間の取り決めに従う。
| -> 適用されないのであれば、二国間の取り決めに従う。
| 8. マルチ化の動きのために、既にIMFへの援助要請抜きの場合でも、日韓だけでスワップの発動を決定することは出来なくなっている。
| 9. マルチ化発効後はスワップ発動時に日本が条件(上限や貸付約款など)を決めるのでは無く、
| 原則としてCMIで定められたルール又は合意に従って条件が決められる。
| 10. 発動したスワップは韓国内の日本企業又は日本国内の企業等への円ベースの未払いに優先的に割り当てられる。
(2/4)
438 :
サルベージ屋:2008/09/26(金) 23:54:19 ID:BE/BEnPe
財務省CMI御担当者様からの御回答の本文(改行以外編集していません):
> (Q1)
> 2005年5月、我が国と韓国との間で円−ウォン貨の二国間通貨スワップ契約を締結しました。
> この契約は有事を念頭に置いたものではなく、東アジアの金融為替市場の安定を目的としたものです。
> なお、この契約の所管は日本銀行になりますので、詳細は日本銀行にお問い合わせください。
>
> 他方で、2006年2月、我が国と韓国との間で自国通貨−米ドルの二国間通貨スワップ契約を締結しました。
> この契約は、短期的な外貨資金繰りに支障が出た場合に相互扶助の観点から、米ドル通貨をお互い融通しあうものです。
> 以下のアドレスに報道発表資料を掲載しておりますのでご覧ください。
>
>
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/180224press_release.htm > 「チェンマイ・イニシアティブに基づく韓国との第2次二国間通貨スワップ取極締結について(2006.2.24)」
>
> (Q2)
> スワップ取極の条件は契約書にて詳細が規定されております。
>
> (Q3〜Q5)
> 上記報道発表資料掲載以外の契約の詳細につきましては公表しておりませんのでご了承願います。
>
> (Q6〜Q9)
> CMIのマルチ化につきましては、合意に向けて現在作業を進めているところですので、詳細についての回答は差し控えさせていただきたく思います。
>
> (Q10)
> スワップした外貨の使い道は契約上特段制限しておりません。
「報道機関との間の正式な質疑応答では無い」と言う点に御留意頂きたいと思います。
(3/4)
439 :
サルベージ屋:2008/09/26(金) 23:54:40 ID:BE/BEnPe
また、テンプレ
>>5 のアジア開発銀行(ADB)関連の3行について、
| 前回通貨危機時にADBから韓国へ貸した37億ドルは、2005年に残っていた約17億ドルを返し予定通り完済。
| 尚、2007年末の韓国のADBへ未返済残高は、それ以前の融資プロジェクトに関わる1.09億ドルが残っています。
| 参考資料(英語)⇒
http://www.adb.org/Documents/PCRs/KOR/pcr_kor31651.pdf (P.6 I-3)
アジア開発銀行様に「2007年末の韓国のADBへ未返済残高」について参照箇所、計算方法等が正しいかご質問をして正しい旨の御回答を頂きました。
御忙しい中、2007年年次報告書(製本:英語版)の御提供までして頂きました。広報御担当、アジア開発銀行の皆様、どうも有難うございました。
メールでの御回答(PDFだと下の箇所になります):
> 付表の第15表(p.148)に各国の承認済みローンの金額が累計で列記してあり(1)、OCR(通常資本財源)の表(p.36)の中に、
> 未払いローン額に未実行・未発効分を足した合計額がありますので(2)、1から2を差し引けば、払込み済ローンの額が得られるということになります。
| ASIAN DEVELOPMENT BANK - SUMMARY STATEMENT December 31, 2007 (P.F-10 68/104)
|
http://www.adb.org/Documents/Reports/Financial_Information_Statement/2008/Information-Statement-2008.pdf | Korea, Rep. ofの「Loans Outstanding」の数値
|
| Statistical Annex 15 AMOUNT OF LOANS APPROVED, CONTRACTS AWARDED, AND DISBURSEMENTS (P.148 23/55)
|
http://www.adb.org/Documents/Reports/Annual_Report/2007/ADB-statistical-annexes.pdf | Cumulative Loans Approved 6,338.33 (承認済み貸付累計:ADBで承認された総計。特別支援貸付およびノンソブリン貸付を含む)
| Cumulative Contracts Awarded 5,572.55 (締結済み契約累計:契約まで済んだ貸付。ノンソブリン貸付を除く)
| Cumulative Disbursement 5,560.32 (貸付実行累計:実際に貸出した金額)
| (2007年末時点、単位百万ドル)
「ADBは融資金額に関して注目される事が多いのですが、実施している個々のプロジェクトにも注目して頂きたいです」
と広報担当の方が御電話で仰っていました。#反省しました。
こちらも問い合わせをする場合には広報窓口経由で質問をし、以下を避けて頂けるようお願い致します。
・重複する内容の質問 ・テンプレを読めば判る範囲についての質問 ・CMIなど財務省や日銀の業務についての質問
(4/4)