気になってるアニメを誰かが批評してくれるスレ2

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133 テクマクマヤコン
>>131  ふたつのスピカ

プラネテスみたいな完成度高い大予算の名作、とかいうタイプの作品ではない。
あとプラネテスが宇宙で生活する人たちの日常ドラマだとしたら、
スピカは地上から宇宙を見上げて宇宙を夢見る人たちの話。

前番組の「十二国記」が(原作ストックが尽きて)急遽打ち切りが決まったので、
放送予定を早められ、準備期間わずか3ヶ月、
話数も全20話とはんぱになってしまった不遇の作品。

(「この作品(スピカ)じたいが途中で打ち切りになったので全20話」と
 間違って認識してる人もよくいるんだが、実際はこういう事情)



お母さんの骨壷を抱えた小さな少女アスミと、ライオンの着ぐるみを
頭に被った青年の幽霊“ライオンさん”との出会いからはじまる話。
(アスミ:矢島晶子。いつも通り子供役ならこの人というガチな名演)

原作は、読んだ奴は全員泣くと言われる漫画。
年代は近未来のはずなのに、どこか昭和ノスタルジックで素朴なメルヘン的作品。


上に書いたように厳しい制作事情のアニメだったらしいが、
小さい頃のアスミを描いた1話完結の話5本に力を注いでて、その回は
作画も出来も良く視聴者の涙を誘った。その5本だけ集めたDVDも出てる。

その他の回の作画や出来はもうひとつ、当時まだ原作は連載中 &
変わったことやりたがる監督ということもありラストが微妙、とかいう点もあるが、
  (望月智充。海がきこえる、グリーンウッド、ヨコハマ買い出し紀行の監督、
   ヤミと帽子と本の旅人、桃華月憚のシリーズ構成など)
6回も7回も泣かせてもらったので、個人的には好きなアニメ。


OP曲はポルノグラフィティのメンツの制作でカッコいい。
(映像も本編の名場面ダイジェスト) EDはBEGINが歌う坂本九の名曲
「見上げてごらん夜の星を」で、また泣かす。(映像は原作者の書き下ろし絵)